注釈ベース・プログラミングの概要

注釈ベース・プログラミングは、WebSphere® Rapid Deployment (WRD) アプリケーションが使用するツールの 1 つで、アプリケーションの成果物の生成、 アプリケーションのパッケージ化、および、実行のためのアプリケーションの準備のための拡張可能なメカニズムを提供します。 注釈ベース・プログラミングは、 対象の Java™ ソース・コードに追加メタデータを組み込めるようにする一連のタグと処理機構を提供します。 注釈ベース・プログラミングはこの追加メタデータを使用して、 アプリケーションを J2EE 環境で実行するのに必要な成果物を得ます。

注釈ベース・プログラミングのゴール

注釈ベース・プログラミングのゴールは、作成し保守しなければならない成果物の数を最小化し、 開発過程を単純化することにあります。

例えば、ステートレス・セッション EJB を考えてみます。注釈ベース・プログラミングを使用すると、 Bean 実装論理が入った 1 つの Java ソース・ファイル、 および、このクラスを EJB としてデプロイしたいこと、 および、EJB のインターフェース上でどのメソッドをパブリックにするかを示すいくつかのタグを作成するだけですみます。 この単一成果物を使用して、WebSphere Rapid Deployment は、以下のものを作成できます。
自分で扱うのは、1 つの Java 成果物だけです。このセッション EJB の例のコードは、次のようになります。
/**
 * @ejb.interface-method view-type=remote
*/
public String hello(String name)
{
  return "Hello: " + name;
}

ここで、@ejb.interface-method view-type=remote は、注釈タグの例です。

注釈タグ

WRD は、Java ソース・ファイル内の Javadoc スタイルのコメントを使用した注釈をサポートします。 注釈は、パッケージ、クラス、フィールド、またはメソッド宣言内に含めることができます。 さらに、WRD は、タグが存在するところで XDoclet のタグ構文をサポートします。 XDoclet について詳しくは、http://xdoclet.sourceforge.net/xdoclet/index.html を参照してください。

WRD は、アプリケーションを作成するときに役立つ多数のタグをサポートします。 これらのタグは、既知の J2EE 成果物およびデプロイメント記述子エレメントに直接マップされます。 具体的には、WRD は、以下の成果物タイプおよび生成ターゲットのタグをサポートします。
注:
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