ページ項目のプロパティー

ページ項目プロパティーは、PageHandler パーツまたは UI レコード・パーツで項目または配列が宣言された場合に有効になる特性を指定します。

プロパティーには、次のものがあります。

以下の説明中、バインド・プロパティー は、ページ作成者が項目 (または項目を含むレコード) を Web ページに配置した場合に有効になる値を持つプロパティーを指します。ページ作成者は、デフォルトの値をオーバーライドできます。

action

action プロパティーはバインド・プロパティーで、割り当てられた値は Page Designer で作業をする場合にデフォルトとして使用されます。このプロパティーは、項目のプロパティー displayUse の値が button または hyperlink の場合にのみ有効です。

action の値は、ユーザーがボタンまたはハイパーテキスト・リンクをクリックしたときに呼び出されるコードを参照します。

action の設定形式は以下のとおりです。
  action = actionValue
actionValue
次の値のいずれかです。
  • ページ・ハンドラー内のイベント処理関数の名前
  • Web リソース (JSP など) にマップされ、JSF アプリケーション構成リソース・ファイルの navigation-rule エントリーの from-outcome 属性に関連付けられているラベル
  • 以下の規則が適用される場合の Java™ Bean のメソッド名
    • 形式が Bean 名、ピリオド、およびメソッド名である
    • Bean 名が JSF アプリケーション構成リソース・ファイルの管理対象 bean-name エントリーに関連付けられている
action の値を指定しない場合、ユーザーによる項目のクリックは以下の効果を持ちます。
  • プロパティー displayUse の値が button の場合は、JSF が同じ Web ページを再表示した後、検証が行われる。
  • プロパティー displayUse の値が hyperlink の場合、検証が行われないが、JSF は同じ Web ページを再表示する。
EGL ランタイムがアクション・プログラムにページ項目データを送信する場合、送信されるページ項目はそれぞれ以下の規則に従います。
  • ページ項目は、ユーザーが定義する項目に従属するか同じレベルにあり、
  • ページ項目の名前は、ページ項目データを受信するプログラム・プロパティー inputPageRecord 内の項目の名前と同じである。
action の値を指定しない場合、ユーザーによる項目のクリックは以下の効果を持つよう定義されます。
  • converse 文により Web ページが表示された場合、コントロールは同じプログラムに戻ります。
  • 戻り文節を含む forward 文により Web ページが表示された場合、コントロールは戻り文節に指定されたプログラムに移ります。
前のケースでは (発信元のプログラムであらかじめ呼び出すプログラムを指定する場合)、以下のようにします。
  • action に値を指定しない。または、
  • action に値を指定し、プロパティー newWindowyes に設定する。

byPassValidation

byPassValidation プロパティーはバインド・プロパティーで、割り当てられた値は Page Designer で作業をする場合にデフォルトとして使用されます。このプロパティーは、コマンド・タグ (ボタンやハイパーリンク) を表す項目に指定された場合にのみ有効になります。Yes は、コマンド・イベントに関して、検証をバイパスすることを示します。入力フィールドからのデータは、プログラムに戻されません。

形式は以下のとおりです。
  byPassValidation = yesOrNo
yesOrNo
次のいずれかの値:
  • No はデフォルトで、項目は検証され、(有効であれば) サブミットされます。
  • Yes は、コマンド・イベントに関して、検証をバイパスすることを示します。

displayName

displayName プロパティーはバインド・プロパティーで、割り当てられた値は Page Designer で作業をする場合にデフォルトとして使用されます。このプロパティーは、項目の次に表示されるラベルを指定します。

形式は以下のとおりです。
  displayName = "literal"
literal
引用符付きストリング。

displayUse

displayUse プロパティーはバインド・プロパティーで、割り当てられた値は Page Designer で作業をする場合にデフォルトとして使用されます。このプロパティーは、 項目とユーザー・インターフェース制御を関連付けます。

形式は以下のとおりです。
  displayUse = displayUse
displayUse
次のいずれかの値:
  • button は、コントロールはボタン・コマンド・タグを持つことを示します。
  • secret は、データがユーザーに可視でないことを示します。この値は、パスワードの場合に該当します。
  • hyperlink は、 action プロパティーがイベント処理関数の名前である場合、コントロールにハイパーリンク・コマンド・タグが含まれ、action プロパティーがラベルの場合はコントロールにリンク・タグが含まれることを示します。ユーザーによるリンクのクリック時に、検証は行われず、入力データも戻されません。
  • input は、コントロールがユーザー入力を受け入れることを示します。コントロールは、プログラムまたはページ・ハンドラーにより提供された値を表示することもできます。
  • table は、データがテーブル・タグ内にあることを示します。
  • output は、コントロールが可視である出力フィールドであることを示します。

help

help プロパティーはバインド・プロパティーで、割り当てられた値は Page Designer で作業をする場合にデフォルトとして使用されます。このプロパティーは、ユーザーが入力項目の上にカーソルを置いたときに表示される吹き出しヘルプ・テキストを指定します。

形式は以下のとおりです。
  help = literal
literal
引用符付きストリング。

項目に固有の help プロパティーを指定しない場合、help プロパティーは、項目を含む pageHandler または UIRecord パーツに対して有効になります。詳細については、『EGL ソース形式の PageHandler パーツ』を参照してください。

newWindow

プロパティー newWindow は、EGL ランタイムが action プロパティーで識別されるアクティビティーに対する応答として Web ページを表示する場合に、新しいブラウザー・ウィンドウを使用するかどうかを指示します。

形式は以下のとおりです。
  newWindow = yesOrNo
yesOrNo
次のいずれかの値:
  • No はデフォルトで、ページの表示に現在のブラウザー・ウィンドウを使用します。
  • Yes の場合、新しいブラウザー・ウィンドウを使用します。

プロパティー newWindow は、プロパティー action が指定されている場合にのみ有効です。指定されていない場合、現在のブラウザー・ウィンドウを使用して次ページが表示されます。

numElementsItem

numElementsItem プロパティーは、静的配列変数またはレコード項目に指定されます。UI レコードまたはページ・ハンドラー内の別の項目の名前を示します。実行時に、 プログラムまたはページ・ハンドラー・コードがその項目を設定し、JSP に対して表示する配列要素の数を指示します。このプロパティーは、出力にのみ使用されます。

UI レコード中、このプロパティーは、occurs 値が 1 よりも大きい構造体項目について有効です。ページ・ハンドラーの場合、次のどちらに対しても有効です。
  • レコードまたはデータ項目の静的配列
  • occurs 値が 1 を超える構造体項目
形式は以下のとおりです。
  numElementsItem = "itemName"
itemName
表示する配列エレメントの数を含むページ・ハンドラーまたは UI レコード項目の名前。

プロパティー numElementsItem は、動的配列に対して有効ではありません。これは、それぞれの動的配列には、使用される要素の数の標識が含まれるためです。詳細については、『配列』を参照してください。

runValidatorFromProgram

プロパティー runValidatorFromProgram は、項目が UI レコード内にある場合にのみ有効です。このプロパティーは、validatorFunction プロパティーで参照される関数が、Web アプリケーション・サーバー (UI レコード Bean 内) で実行されるか、ユーザーからのデータを受け取るプログラムで実行されるかを指定します。

形式は以下のとおりです。
  runValidatorFromProgram = yesOrNo
yesOrNo
次のいずれかの値:
  • No はデフォルトで、関数は Web アプリケーション・サーバーで実行されます。
  • Yes の場合、関数はプログラムで実行されます。

プログラムでの検証は、検証でプログラム変数へのアクセスまたは Web アプリケーション・サーバーで使用できない他のリソースへのアクセスが必要な場合にのみ行います。

selectFromListItem

selectFromListItem プロパティー (以前の selectFromList プロパティー) はバインド・プロパティーです。つまり、割り当てられた値は、Page Designer で作業をする場合にデフォルトとして使用されます。

このプロパティーは、ユーザーが 1 つ以上の値を選択する配列またはテーブル列を参照します。そして、宣言されている配列や項目が、ユーザーによるリストからの選択に応答してデータを受け取るよう指示します。

ユーザーが複数値を選択を行える場合は、プロパティーは配列に対して指定されます。そうでない場合、プロパティーは項目に対して指定されます。

ユーザーから受け取った値は、次のいずれかのタイプに対応している必要があります。
  • ユーザーが選択した配列エレメントまたはテーブル列の内容。または、
  • 配列またはテーブル索引 (選択された要素または列を識別する整数)。索引の範囲は、1 から使用可能な要素の数まで。

プロパティー selectType は、受け取る値のタイプ (ユーザーにより選択された内容、または配列や列の索引) を指示します。

selectFromListItem の書式は、次のとおりです。
  selectFromListItem = "listName"
listName
次のいずれかの値 (参照を完全解決するよう必要に応じて修飾する必要がある):
  • いずれかのタイプの配列。または、
  • myTable.myColumn などのテーブル列。

名前の解決についての詳細は、『パーツの参照』を参照してください。

selectType

selectType プロパティーはバインド・プロパティーで、割り当てられた値は Page Designer で作業をする場合にデフォルトとして使用されます。

このプロパティーは、宣言されている項目に対して取り出す値のタイプを指示します。

形式は以下のとおりです。
  selectType = selectType
selectType
次のいずれかの値:
  • index はデフォルトで、宣言されている配列または項目は、ユーザー選択に応答して索引を受け取ります。この場合、項目は数値型である必要があります。
  • value の場合、宣言されている配列または項目は、ユーザー選択に応答してユーザー選択を受け取ります。この場合、項目はいずれの型でもかまいません。

背景情報については、selectFromListItem プロパティーを参照してください。

validationOrder

プロパティー validationOrder の値は、項目のバリデーター関数を他のいずれかの項目のバリデーター関数と関連してするタイミングを指示する整数です。このプロパティーは、ある項目の検証が前に他の項目が検証されるのに応じて行われる場合に意味を持ちます。

検証は最初に、プロパティー validationOrder の値が指定された項目について行われ、最下位の値を持つ項目が最初に検証されます。続いて、validationOrder の値が指定されていない項目について検証が行われます。この場合の検証は、ページ・ハンドラーでの項目の定義順に行われます。

プロパティーの形式は、次のとおりです。
  validationOrder = integer
integer
他の項目に関連して項目を検証するタイミングを指示するリテラル整数。

value

value プロパティー値は、バインド・プロパティーです。すなわち、割り当てられた値は Page Designer で作業をする場合にデフォルトとして使用されます。このプロパティーは、Web ページが表示され、ユーザーが値を変更する前に項目の内容として表示される文字ストリングを指定します。

形式は以下のとおりです。
  value = "literal"
literal
引用符付きストリング。

関連する参照項目
配列

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