メッセージ宛先参照の追加

J2EE 1.4 仕様は、J2EE コンポーネントがメッセージ宛先参照と呼ばれる「論理」名を使用してメッセージ宛先オブジェクトを参照する際の手段を提供します。 デプロイメント記述子エディターを使用して、メッセージ宛先参照を定義できます。

メッセージ宛先参照は、EJB モジュール内のメッセージ駆動型 Bean (MDB) を指します。

デプロイメントでは、メッセージ宛先参照は、ターゲットの作動環境内の管理メッセージ宛先へ結び付けられます。

制約事項: 以下の最小プロジェクト・レベルのみにメッセージ宛先参照を含めることができます。
  • J2EE 1.4 アプリケーション・クライアント
  • EJB 2.1 プロジェクト
  • 2.4 Web アプリケーション

定義したそれぞれのメッセージ宛先参照ごとに、message-destination-ref エレメントがそのアプリケーション・コンポーネントのデプロイメント記述子に追加されます。 メッセージ宛先参照は、それらが定義されているアプリケーション・コンポーネントにスコープされるので、ランタイム時は他のアプリケーション・コンポーネントからはアクセスできません。 その他のコンポーネントは、名前の競合なしに同じ名前でメッセージ宛先参照を定義できます。

メッセージ宛先参照の定義方法は、次のとおりです。

  1. J2EE モジュール用のデプロイメント記述子エディターで、「参照の追加 (Add Reference) ウィザードを開く
  2. メッセージ宛先参照」を選択して「次へ」をクリックする。
  3. プロジェクト・ツリーで、 参照したいメッセージ宛先オブジェクトを提供するメッセージ駆動型エンタープライズ Bean を選択する。
  4. 名前」フィールドに参照の名前を指定するか、あるいはウィザードで提供されるデフォルト名を受諾する (推奨)。名前」フィールドに入力した値は、デプロイメント記述子の message-destination-ref-name エントリーで使用されます。

    メッセージ宛先参照の名前は、java:comp/env コンテキストに関係しています。例えば、名前は、java:comp/env/jms/BidQueue ではなく、jms/BidQueue でなくてはなりません。

  5. 次へ」をクリックする。
  6. 」フィールドに、参照宛先として予想される型を入力する。 例えば、JMS 宛先の場合、型は javax.jms.Queue となるかもしれません。 このフィールドに入力した値は、デプロイメント記述子の message-destination-ref-type エントリーで使用されます。
  7. 使用法」フィールドに、メッセージ宛先がメッセージを消費するのか、あるいは生成するのかを指定する。 このフィールドで指定した値は、デプロイメント記述子の message-destination-ref-usage エントリーで使用されます。
  8. 記述」テキスト域に、参照の記述を入力する。
  9. 終了」をクリックする。
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