Faces Client コンポーネントを使用する Client-side データ・キャッシング

Faces Client コンポーネントで、さらに即応性のある Web ページを作成し、 ブラウザーとサーバー間のラウンドトリップ回数を減らすことができます。Faces Client コンポーネントは、クライアント・サイド・データ・キャッシングと呼ばれる技法を 使用します。 クライアント・サイド・データ・キャッシングは、データおよび Faces Client コンポーネントを含む Web ページを作成します。 Faces Client コンポーネントは、 サーバー上のデータにアクセスするのではなく、Web ページの中のデータにアクセスします。結果として、Web ページが比較的長く存続し、素早く応答します。

例えば、ユーザーは 100 個の製品のカタログを走査検索しているとします。Faces Client コンポーネントを使用して、 100 個の製品とデータ・グリッドと呼ばれる 1 度に 10 個の製品を表示する表を含む Web ページを作成できます。 ページが最初にアクセスされたとき、そのページには 100 個すべての製品の全体のデータ・セットが含まれますが、 サブセットである 10 個の製品のみが表示されます。 ユーザーが次ページに進むと、データ・グリッドは、ページの最新表示を要求せずに Web ページにあるデータから次の 10 個の製品を表示します。 Faces Client コンポーネントは、JavaScript™ 機能を使用して、表示されたデータをコントロールします。

Faces Client コンポーネントは、Graph および Web サービス・コンポーネントについて JavaScript™、HTML、および Macromedia Flash をベースにします。 その他のブラウザーのプラグインは必要ありません。データ・グリッド、ツリー・ビュー、 グラフ、および Web サービス の 4 つの Faces Client コンポーネントは、特にクライアント・データとともに作動します。 Faces Client コンポーネント同士は相互に作用できるので、 いくつかの Faces Client コンポーネントを同じページに配置して コンポーネント同士を作用させるイベントを定義することができます。例えば、アカウントのリストを、データ・グリッドにリンクさせたツリーに表示することができます。 ユーザーがツリー内のあるアカウントを強調表示にすると、データ・グリッドが、 そのアカウントのトランザクションをデータ・グリッドで表示します。 ユーザーが別のアカウントを選択すると、データ・グリッドは、選択されたアカウントに対応するトランザクションのセットを、サーバーに戻るトリップや ページの再ロードを行わずに表示します。 Faces コンポーネントの多くは、クライアント・データとも一緒に作動します。

ほとんどの Web ページでは、データが HTML コントロールにマージされます。 現在表示されているページにないデータをユーザーが見たいときは、ブラウザーがサーバーに要求を送信します。 サーバーはデータをリトリーブして、そのデータを HTML とマージしてから、新しいページをブラウザーに送信します。 Faces Client Web ページでは、データはコントロールとは別に保守されます。データは、コントロールがバインドできるような正式なモデルに編成されます。 データは、各 Web ページの上部に JavaScript オブジェクトとして保管されます。 この設計では、いくつかのコントロールを同じデータにバインドすることができます。 ユーザーは、このデータの中の異なる部分 (例えば、異なるアカウントなど) を、 サーバーへのラウンドトリップを行わずに見ることができます。

Faces Client には、次のような利点があります。
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