事前に、『課題 1.3: クラス・ダイアグラムに エンティティー Bean を追加する』の学習を済ませてください。
課題 1.4 では、CloudscapeTM 用のデータベース・マッピング・ファイルを作成する方法を学習します。 作成されるファイルとその使用法について説明します。このモジュールでは、以下の作業を行います。
次に、エンティティー Bean をリレーショナル・データベースにマップします。 マッピング作業には、 エンティティー Bean のフィールドを保管するために使用されるテーブル用のデータベース定義ファイルの作成が含まれています。 通常、Bean ごとに異なるテーブルを使用します。Bean のフィールドは、テーブルの列を表します。 Bean のキー・フィールドは、データベース・テーブルの基本キーに対応しています。
データベース・マッピングの結果、後で検討するファイル・セットが生成されます。 これらのファイルは、EJB に付けてパッケージされます。 EJB アプリケーションを実稼動するときにデータベース・テーブルを作成するために、 管理者はこれらのファイルも使用します。 データベースのマッピング・ファイルはデータベース・タイプに依存します。
下にリストされた 1 つ、もしくは幾つかのデータベース・タイプ用に、 データベース・マッピング・ファイルのセットを作成できます。
既存の エンティティー Bean からデータベース定義を作成するという方法は、トップダウン・マッピング と呼ばれます。 これの逆方向のプロセスの ボトムアップ・マッピング も使用可能であり、 そのマッピングでは、既存のデータベース・テーブルから エンティティー Bean を作成します。 エンタープライズ Bean とデータベース・テーブルが既に存在する場合は、 meet-in-the-middle マッピング も使用可能です。詳しくは、 『エンタープライズ Bean をデータベース・テーブルにマップする』を参照してください。
Cloudscape 用のマッピング・ファイルを作成するには、以下のステップに従ってください。
Cloudscape V5.1
を選択する。 UMLEJB
を使用する。NULLID
のままにする。
「EJB プロジェクト」 > 「UML EJB tutorial」 > 「ejbModule」 > 「META-INF」 > 「バックエンド」の下の「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、 以下にリストされたマッピング・ファイルがある CLOUDSCAPE_V51_1 フォルダーを見ることができます。 その他のマッピング関係のビューは、 「EJB プロジェクト」 > 「UML EJB tutorial」 > 「デプロイメント記述子」 > 「マップ」ディレクトリーで見ることができます。 新しくマップされたテーブルは、このクラス・ダイアグラムにあるテーブルを選択して、 右クリックし、「ナビゲート」 > 「表示」 > 「データ定義ビュー」を選択することで、 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューに配置できます。
Map.mapxmi
この XML ファイルは Bean にある CMP フィールド間の関係、およびデータベース / スキーマを定義します。 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューのこのファイルをダブルクリックして、ビジュアル表示を確認します。
Table.ddl
これは、データ定義ファイルです。 このファイルには SQL テーブル作成ステートメントと、その他のテーブル定義が入っています。 これは、EJB アプリケーション・データをテスト、 または実動サーバー上に存続させるために使用される実データベースの作成に使用されます。
UMLEJB_NULLID_AUTHOR.tblxmi
この XML ファイルの名前は、データベース名、スキーマ名、およびテーブル名から引き出されたものです。 このファイルは、データベース、スキーマ、列、およびデータ・タイプのエントリーを定義する XMI タグ・ライブラリーを使用します。 この特定のファイルは、Author Bean テーブルを定義します。
UMLEJB_NULLID_BOOK.tblxmi
この XML ファイルは、Book Bean テーブルを定義します。
UMLEJB_NULLID_Author_Book.tblxmi
この XML ファイルは、Author Bean と Book Bean 間の関係を定義します。
UMLEJB_NULLID.schxmi
この XML ファイルは、別の XMI エンコード・ファイルへのポインターを使用してスキーマを定義します。
UMLEJB.dbxmi
この XML ファイルは、別の XMI エンコード・ファイルへのポインターを使用してデータベースを定義します。
これで、『課題 1.5: EJB 作成プロセスを完了する』に進む準備ができました。