ポートレット・プロジェクトの作成 (IBM API)

ポートレット・プロジェクトでポートレット・アプリケーション用のリソースを作成および保守することができます。 ポートレット・プロジェクトは、新規または既存のエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトに追加できます。

特殊なポートレットの作成についての追加情報は、次のトピックを参照してください。
WebSphere® Portal 5.0 または 5.1 用に開発されたポートレット・アプリケーションは、WebSphere Portal 4.2 では サポートされません。Rational® Developer は、WebSphere Portal 4.2 から WebSphere Portal 5.x へのポートレット・プロジェクトのマイグレーションをサポートします。ポートレット・プロジェクトのマイグレーション・プロセスについて詳しくは、Rational Developer の「マイグレーション・ガイド」を参照してください。
注: WebSphere Portal 5.0 ポートレットを実行するために、WebSphere Portal 5.1 にマイグレーションする必要はありません。 ただし、WebSphere Portal v5.0 ポートレットから v5.1 へのマイグレーションの情報に目を通してください。

新規ポートレット・プロジェクトを作成するには、次の手順に従います。

  1. 「ファイル」 > 「新規」 > 「プロジェクト」と選択する。 次に、右側の「ポートレット・プロジェクト」オプションを選択し、 「次へ」ボタンをクリックする。 「新規ポートレット・プロジェクト」ウィザードが起動します。
  2. 必要に応じて、次のフィールドに値を入力する。
    プロジェクト名
    新規ポートレット・プロジェクトの名前
    プロジェクト・ロケーション
    プロジェクトが作成されるファイル・システムのロケーション。 ファイル・システムのロケーションは、「ブラウズ」を使用して変更できます。
    WebSphere Portal バージョン
    ポートレット・プロジェクトに適切な WebSphere Portal バージョンを選択します。 選択によって、ご使用の開発環境に適切なサーブレットおよび対応するターゲット・ サーバーが設定されます。
    ポートレットの作成
    プロジェクトで初期ポートレット定義を作成したくない場合は、このチェック・ボックスをクリアしてください。 通常、ポートレット WAR ファイルをプロジェクトにインポートする場合は、ポートレットを作成する必要はありません。
    プロジェクトの J2EE 設定値を設定するか、プロジェクトのターゲット・ランタイム・サーバーを指定するには、「拡張を表示>>」ボタンをクリックし、次の値を指定します。
    注: 上記の「WebSphere Portal バージョン」値を 選択すると、「サーブレット・バージョン」「ターゲット・サーバー」の 両方が適切な値に設定されます。これらの 2 つのフィールドを編集することは お勧めできません
    サーブレット・バージョン
    ポートレット・アプリケーションに組み込むサーブレット仕様と JSP 仕様のバージョンを指定します。 デフォルトのバージョン 2.3 には、サーブレット仕様レベル 2.3 および JSP 仕様レベル 1.2 が含まれます。 このデフォルト値は、WebSphere Portal 5.0 または 5.1 サーバーを対象にするポートレット・プロジェクトを作成する場合に使用してください。

    WebSphere Portal 4.x ポートレット WAR ファイルをインポートする先の空のポートレット・プロジェクトを作成する場合は、2.2 サーブレット・バージョンを使用してください。 バージョン 2.2 には、サーブレット仕様レベル 2.2 および JSP 仕様レベル 1.1 が含まれます。 このレベルが選択されている場合には、Servlet Filters および Life Cycle Event Listeners などのフィーチャーは使用できません。

    サーブレット・バージョンにより、ドロップダウン・リストに表示されるターゲット・サーバーの選択項目が決まることに注意してください。

    ターゲット・サーバー
    ポートレット・アプリケーションがインストールされる先の WebSphere Portal のバージョンを選択します (WebSphere Portal v5.0 または v5.1)
    注: 誤って WebSphere Application Server オプションのいずれかを選択しないようにしてください。
    EAR プロジェクトにモジュールを追加
    ポートレットをデプロイしない場合のみ、このチェック・ボックスの選択を解除してください。
    EAR プロジェクト
    デプロイメント目的のために、ポートレット・プロジェクトと関連付ける必要があるエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト (EAR プロジェクト) の名前。 テスト環境で WebSphere Portal へポートレット・プロジェクトをデプロイするのに使用される情報は、このプロジェクトで追加されます。 単一 EAR プロジェクトと関連付けられたポートレット・アプリケーションはすべて、テスト環境では単一セッションで実行されます。 ポートレット・アプリケーションを複数の EAR プロジェクトに分割することができます。関連のあるその他のプロジェクトには、同じ EAR プロジェクトを使用する必要があります。
    コンテキスト・ルート
    ポートレット・プロジェクトのコンテキスト・ルート。 テスト環境でポートレット・プロジェクトが WebSphere Portal にデプロイされる場合に、ポートレット・アプリケーションのトップレベル・ディレクトリーとして使用されます。 これは、他のプロジェクトが使用するコンテキスト・ルートと同じであってはなりません。
    注釈付き Java™ クラスのサポートの追加
    モデル注釈を使用してプロジェクトのコードを生成する予定である場合は、このチェック・ボックスが選択されていることを確認してください。

    基本 IBM® API ポートレット・プロジェクトに関連したデフォルトをそのまま使用する場合は、「完了」をクリックします。 プロジェクト・オプションをカスタマイズするか、異なるタイプのポートレットが使用可能なプロジェクトを作成したい場合は、 「次へ」をクリックします。

  3. ポートレット・プロジェクトに該当するポートレットのタイプを選択する。 ポートレットのタイプについて詳しくは、ポートレットおよびポートレット・プロジェクトの作成を参照してください。
    空のポートレット
    最小限のコードを組み込んで PortletAdapter クラスを拡張するポートレット・アプリケーションを作成します。 新規ポートレット・アプリケーションを始めから作成する場合には、空のポートレット・プロジェクトのカスタマイズを参照してください。
    基本ポートレット
    PortletAdapter クラスを拡張する基本ポートレット・アプリケーションを作成します。 これは、コンクリート・ポートレットおよびコンクリート・ポートレット・アプリケーションを備えた完全なアプリケーションです。 これには PortletAdapter クラスを拡張するポートレット・クラス、ポートレットのレンダリングに使用されるサンプル JSP ファイル、およびサンプル Java Bean が組み込まれています。 これらの基本リソースに加えて、追加のウィザード・オプションを指定するときに、ポートレット・アプリケーションが頻繁に使用する機能の サンプル・コードを、プロジェクトに追加することができます。
    Faces ポートレット
    Faces ポートレット・アプリケーションを作成します。詳細については、Faces ポートレット・プロジェクトの作成を参照してください。
    Struts ポートレット
    Struts ポートレット・アプリケーションを作成します。詳細については、Struts ポートレット・プロジェクトの作成を参照してください。
  4. 「次へ」をクリックする。
  5. 必要に応じて 1 つ以上の「Web プロジェクト・フィーチャー」を選択する。 基本ポートレットまたは空のポートレットを作成する場合は、「Web ダイアグラム」チェック・ボックスの選択を解除します。 WebSphere Portal が JSP 標準タグ・ライブラリー (JSTL) のタグの使用をサポートする方法について 詳しくは、WebSphere Portal Information Center の "ポータル JSP での JSTL タグの使用" を参照してください (WebSphere Portal 製品資料を参照)。
  6. 「次へ」をクリックする。
  7. 「ポートレットの設定」ページでその他のポートレット設定を更新または追加する。
    アプリケーション名
    ポートレット・アプリケーションの名前。 ポータル・アドミニストレーターが、ポートレット・アプリケーションを管理するために使用します。 今後、この名前を更新するには、ポートレット・デプロイメント記述子エディターを使用して、 各コンクリート・ポートレット・アプリケーションの「表示名」を更新します。
    ポートレット名
    ポートレットの名前。ポータル・アドミニストレーターが、ポートレットを管理するために使用します。 今後、この名前を更新するには、ポートレット・デプロイメント記述子エディターを使用して、 各コンクリート・ポートレットの「表示名」を更新します。
    デフォルト・ロケール
    クライアント・ロケールを判別できない場合に使用されるデフォルト・ロケールを選択します。 サポートされるロケールを追加したい場合は、ポートレット・デプロイメント記述子エディターを使用して、 各コンクリート・ポートレットにロケールを追加します。
    ポートレット・タイトル
    デフォルト・ロケールのポートレット・タイトル。 このタイトルは、ポートレット・タイトル・バーに表示されます。 今後、この名前を更新するには、ポートレット・デプロイメント記述子エディターを使用して、 各コンクリート・ポートレットの「タイトル」を更新します。
    コード生成オプションの変更
    これを選択して、「パッケージ・プレフィックス」「クラス・プレフィックス」を変更します。
    パッケージ・プレフィックス
    Java パッケージ名の接頭部。
    クラス・プレフィックス
    Java クラス名の接頭部。
  8. 空のポートレットの作成の場合、「次へ」をクリックすると、ただちにウィザードの「各種」ページにスキップします。 基本ポートレットの作成を完了するには、「次へ」をクリックします。完了」をクリックして空のポートレットを作成する場合、ウィザードは、デプロイメント記述子と適切なフォルダー構造をもつ空のプロジェクト・コンテナーを作成します。 ポートレット・アプリケーションを完成させるには、新しい空のポートレット・プロジェクトをカスタマイズする必要があります。 空のポートレット・プロジェクトのカスタマイズを参照してください。
  9. オプションで、新規ポートレット・プロジェクトのポートレット・アプリケーションで頻繁に使用されるイベント処理の サンプル・コードを追加する。
    ポートレットのアクション・イベント
    ポートレット・アクションと関連のある HTTP 要求が受信されると、ActionEvent はポートレットに送信されます。
    アクション・リスナーの追加
    ActionEvent オブジェクトを処理するために ActionListener インターフェースを実装する Java クラスを獲得する場合。
    フォーム・サンプルの追加
    Java クラスを備えた ActionEvent を処理するために、フォーム・サンプルを含む表示モードの JSP ファイルを獲得する場合。
    連携ポートレット
    連携ポートレットは、WebSphere Portal プロパティー・ブローカーを使用して互いの情報を宣言、公開、および共用するためのモデルを提供します。 連携ポートレットについて詳しくは、WebSphere Portal Information Center の「連携ポートレット」を参照してください。 連携ポートレットのオプションが選択できるのは、ウィザードの初期ページで「サーブレット・レベル」オプションが 2.3 以上である場合だけです。 ウィザードによって生成された連携ポートレットは、WebSphere Portal 5.x サーバーで実行できます。
    Click-to-Action ターゲットを使用可能にする
    これは、Click-to-Action ターゲットが入力プロパティーを受け取れるように、 サンプル WSDL ファイルを追加します。このオプションを、 このパネルの「ポートレットのアクション・イベント」グループにある「フォーム・サンプルの追加」オプションと一緒に選択すると、 作成されたポートレット・プロジェクトは Click-to-Action の受信側として使用可能になります。 そうしない場合は、ユーザー独自のアクション・ハンドラーおよびフォームを作成し、 必要に応じて WSDL ファイルをカスタマイズする必要があります。
    Click-to-Action 送信側ポートレット・サンプルを追加する
    これは、簡単な Click-to-Action 送信側ポートレットを追加します。 このポートレットは、受信側機能のテストに役立ち、Click-to-Action ソース (送信側) ポートレットのサンプル JSP ファイルを参照するのに使用できます。
    Click-to-Action ソースを使用可能にする
    これにより、Click-to-Action タグ・ライブラリー・ディレクティブが Click-to-Action ソース・ポートレットの JSP ファイルに追加され、 その結果、JSP ファイルは出力プロパティーを公開できるようになります。 送信する Click-to-Action アクションを変更するには、<c2a:encodeProperties> および <c2a:encodeProperty> タグを使用するように、この JSP ページをカスタマイズする必要があります。
    ポートレットのメッセージ・イベント
    受信ポートレットが送信ポートレットと同じページに置かれている場合には、あるポートレットから別のポートレットへメッセージ・イベントを送ることができます。
    メッセージ・リスナーの追加
    MessageEvent オブジェクトを処理するために MessageListener インターフェースを実装する Java クラスを獲得する場合。
    メッセージ送信側ポートレット・サンプルを追加する
    2 つのポートレットを獲得する場合。1 つはメッセージ送信側ポートレット、もう 1 つは、メッセージ・イベントを処理するポートレットです。
    イベント・ログ・ビューアー
    イベント・ログ・ビューアーの追加
    リスナーによって受信されたイベントを表示モードで表示する機能を追加する場合。 このオプションを選択する場合、少なくとも 1 つのイベント・リスナーを追加する必要があります。
    イベントの最大数を変更する編集パネルの追加
    編集モードをサポートする場合。PortletData オブジェクトがユーザーの永続データを保管するために使用され、編集モードの JSP ファイルが追加されます。 この編集モードで、デフォルトの最大イベント回数を変更できます。
  10. 「次へ」をクリックする。
  11. 「シングル・サインオン」ページで、クリデンシャル・ボールト処理をサポートするサンプル・コードを追加する。 これにより、ユーザーとアドミニストレーターは認証用のクリデンシャルを安全に保管できます。 クリデンシャル・ボールト処理について詳しくは、WebSphere Portal Information Center の「ポートレットの認証」を参照してください。
    クリデンシャル・ボールト処理の追加
    このオプションを選択して、クリデンシャル・ボールト処理をサポートします。 WebSphere Portal は、ユーザーとアドミニストレーターが認証用のクリデンシャルを安全に保管できる、クリデンシャル・ボールトの使用をサポートします。 ボールトからユーザーのクリデンシャルを取り出すために作成されたポートレットは、ユーザーからのログイン確認を隠すことができます。 以下のボールト・スロット・タイプのいずれかを選択してください。
    ポートレットのプライベート (個人用) クリデンシャル・ボールト・スロットの使用
    ポートレット・プライベート (個人用) スロットは、ポートレット間で共用されないユーザー・クリデンシャルを保管します。
    共用クリデンシャル・ボールト・スロットの使用
    共用スロットは、ユーザーのポートレット間で共用されるユーザー・クリデンシャルを保管します。
    管理クリデンシャル・ボールト・スロットの使用
    各ユーザーは、管理スロットを使用してアドミニストレーター定義のリソース (たとえば、Lotus Notes®) にアクセスするための機密情報を保管できるようになります。
    システム・クリデンシャル・ボールト・スロットの使用
    システム・スロットは、実際の機密情報がすべてのユーザーとポートレット間で共用されるシステム・クリデンシャルを保管します。
    スロット名
    ユーザー・クリデンシャルの保管や取り出しができるように、クリデンシャル・ボールト・スロットの名前を定義します。
    パスワードの表示
    このオプションを選択すると、画面上にパスワードが表示モードで表示されます。
  12. 「次へ」をクリックする。
  13. 「各種」ページで、 プロジェクトでポートレットに対して使用可能にしたい追加のマークアップとモードを指定する。 すべてのポートレット・アプリケーションでサポートされる HTML マークアップは、常時ウィザードで生成されます。 マークアップ言語について詳しくは、マークアップ言語を参照してください。
    CHTML マークアップ・サポートを追加
    i モード携帯電話ブラウザー用のマークアップ・サポートを追加します。
    WML マークアップ・サポートを追加
    WAP 携帯電話ブラウザー用のマークアップ・サポートを追加します。
    サポートされるポートレット・モードを選択します。表示モードは、常にウィザードによって生成されます。 これは、すべてのポートレット・アプリケーションによってサポートされる必要があります。
    編集モードの追加
    編集モードのサポートを、サンプル編集パネルと共に追加します。このオプションは、 「イベント処理」パネルにある「最大編集回数を変更するための編集パネルの追加」、 または「シングル・サインオン」パネルにある「クリデンシャル・ボールト処理の追加」のどちらかを選択した場合に、 使用不可になります。 編集モードは、以下のオプションと共に追加されます。
    ヘルプ・モードの追加
    ヘルプ・モードのサポートを、サンプル・ヘルプ・パネルと共に追加します。
    構成モードの追加
    構成モードのサポートを、サンプル構成パネルと共に追加します。
  14. 「完了」をクリックして、新規ポートレット・プロジェクトを作成する。
  15. 「パースペクティブ切り替えの確認」ダイアログ・ボックスが表示されたら、「はい」をクリックする。 毎回このプロンプトを表示したくない場合は、「このメッセージを再び表示しない」チェック・ボックスを選択します。
  16. ポートレット構成パラメーターの一部には、デフォルト値が割り当てられます。 ポートレット・デプロイメント記述子を編集してこれらの値を再構成するには、IBM API ポートレットのカスタマイズを参照してください。 選択に応じて、サンプル JSP ファイルを含むサンプル・ポートレットが生成されます。 ポートレット・プロジェクトにさらにポートレットを追加するには、ポートレットの作成を参照してください。 ポートレット JSP ファイルを追加するには、ポートレット JSP ファイルの作成を参照してください。
注: Click-to-Action が使用可能になったポートレットの「問題」ビューに、WS-I 準拠の警告メッセージが表示されます。このメッセージは、Click-to-Action WSDL リソースでは無視できます。あるいは、この警告メッセージが表示されないようにするには、「WS-I 準拠」設定で準拠レベルを変更できます。
  1. 「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「ワークベンチ」 > 「機能」の順に選択する。
  2. 「Web サービス・デベロッパー」を展開し、「Web サービス開発」が選択されていることを確認する。
  3. 「適用」をクリックしてから、「OK」をクリックする。
  4. 「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「Web サービス」 > 「WS-I 準拠」の順に選択する。
  5. 準拠レベルを「準拠を無視」に設定してから、「適用」「OK」をクリックする。
関連概念
ポートレットおよびポートレット・プロジェクトの作成
ポートレット・デプロイメント記述子の処理
マークアップ言語
連携ポートレットの開発
関連タスク
IBM API ポートレットのカスタマイズ
ポートレットの作成
ポートレット JSP ファイルの作成
空のポートレット・プロジェクトのカスタマイズ

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