事前に、『課題 1.1: テクノロジーの概要』の学習を済ませてください。
課題 1.2 では、ワークベンチ・レイアウトと EJB 関連プロジェクトの概要を説明します。この課題では、以下の作業を行います。
ワークベンチを使用して行うすべての作業は、プロジェクト に関連付けする必要があります。プロジェクトは、プロジェクトのタイプをベースにして最適化された機能が備わった作業ファイル、およびディレクトリーの編成ビューを提供します。
ワークベンチのレイアウトは、パースペクティブ と ビュー で構成されます。ビューは、データについて異なる表示方法を提供するワークベンチ内のペインです。例えば、プロジェクトは 「プロジェクト・エクスプローラー 」ビューに表示されます。クラスまたは XML ファイルの構造は、「アウトライン 」ビューに表示されます。ワークベンチには、それぞれのデータ・タイプごとに専門化された多数の異なるビューがあります。ワークベンチの所定のエリアにビューをスタックして、アクセスを簡単にするためのタブ付きページとして表示することができます。
パースペクティブは、ワークベンチのレイアウト全体を管理し、ビューとエディター域 のセットで構成されます。パースペクティブには、事前定義されたビュー、もしくはデフォルト・ビューのセットが用意されており、特定の配置にレイアウトされます。ただし、パースペクティブは高度にカスタマイズ可能です。特定のパースペクティブに異なる様々なビューを追加したり、除去することができます。ビューのロケーションは変えられます。
J2EE パースペクティブは、EJB 開発用に最適化されています。
インフォメーション・センターには、以下のトピックに関する詳しい情報が記載されています。
ワークベンチでは、すべてのファイルをプロジェクト内に常駐させる必要があるため、 UML クラス・ダイアグラムを作成する前に、プロジェクトを作成しなければなりません。これから EJB を作成するために、EJB プロジェクトを作成します。 EJB プロジェクトを作成するときに、別のサポート・プロジェクトが自動的に作成されます。
EJB プロジェクトの作成には、ターゲット・サーバーが定義されていなければなりません。この製品のインストールで WebSphere Application Server 6.0 統合テスト環境が組み込まれたことを確認してください。
UML EJB tutorial
) を入力する。
以下の J2EE パースペクティブの「プロジェクト・エクスプローラー」ビューに表示されているように、幾つかのサポート・プロジェクトと一緒に、EJB プロジェクトが作成されます。
UML EJB tutorialEAR
UML EJB tutorial
UML EJB tutorialClient
「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、「エンタープライズ・アプリケーション」を展開して、
UML EJB tutorialEAR
プロジェクトを探索します。 EAR ディレクトリーには、以下のものが表示されます。
デプロイメント記述子
ディレクトリー。3 つのサブディレクトリーがあります。「デプロイメント記述子」ディレクトリーは META-INF ディレクトリーの application.xml ファイルへのリンクでもあります。EJB UML_EJB_tutorial.jar
が収容されている Modules
ディレクトリー。
このディレクトリーは エンタープライズ Bean の基本 JAR ファイルです。
これは、EJB プロジェクトに関連付けされています。
UML_EJB_tutorialClient.jar
を収容している プロジェクト・ユーティリティー JAR
ディレクトリー。
この JAR ファイルには EJB クライアントが必要とするコードが含まれています。
これは、EJB クライアント・プロジェクトに関連付けされています。
ユーティリティー JAR
ディレクトリー。
このディレクトリーには、EJB コンポーネントが使用するその他のクラスが保持されています。
META-INF
ディレクトリー。 application.xml デプロイメント記述子が含まれています。
デプロイメント記述子 (リンクまたは実際のファイルのいずれか) をダブルクリックすると、アプリケーション・デプロイメント記述子エディターに application.xml ファイルが開きます。
アプリケーション・デプロイメント記述子の内容は数ページにわたって表示されます。エディター域の下部にあるタブをクリックしてナビゲートできます。アプリケーション・デプロイメント記述子エディターのタイトル・バー
() をダブルクリックして、ワークベンチ全体のフレームを使用するように拡張できます。 このウィンドウを通常サイズに戻すには、再度タイトル・バーをダブルクリックします。
「概要」ページの「一般情報」見出しの下の表示名が、
EAR プロジェクト名と同じ UML EJB tutorialEAR
であることに注目してください。この名前は EJB プロジェクト名から引き出されたものです。表示名は、EAR ファイルをインストールして構成するときに WebSphere Application Server の管理コンソールに表示される値です。もちろん、EJB プロジェクトを作成するときに独自の名前を選択したり、作成後に名前を変更することもできます。
また、「モジュール」見出しの下の EJB UML_EJB_tutorial.jar
にも注目してください。「モジュール」タブには、EJB JAR ファイルの他に、プロジェクト・ユーティリティー JAR ファイルの
UML_EJB_tutorialClient.jar
のリストが表示されます。
タイトル・バーの X をクリックして、デプロイメント記述子エディターを閉じます。
「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、開いているすべてのプロジェクトを縮小表示します ()。 EJB プロジェクト を展開し、続いて UML
EJB tutorial も展開します。 以下のリソースが見つかります。
デプロイメント記述子
ディレクトリー。4 つのサブディレクトリーがあります。「デプロイメント記述子」ディレクトリーは ejbModule > META-INF ディレクトリーの ejb-jar.xml ファイルへのリンクでもあります。Session Beans
ディレクトリー。EJB プロジェクトに関連付けされた セッション Bean をリスト表示します。
Entity Beans
ディレクトリー。EJB プロジェクトに関連付けされた エンティティー Bean をリスト表示します。
Message-Driven Beans
ディレクトリー。EJB プロジェクトに関連付けされたメッセージ駆動型 Bean をリスト表示します。
Maps
ディレクトリー。エンタープライズ Bean とリレーショナル・データベース・テーブルの関係のマッピングをリスト表示します。
ejbModule
ディレクトリー。META-INF
ディレクトリーがあります。
META-INF ディレクトリーには ejb-jar.xml デプロイメント記述子が含まれています。
WebSphere v6.0 ランタイム
ディレクトリー。
WebSphere Application Server v6.0 と一緒に出荷されるコード・ライブラリーが入っています。Java ランタイム環境 (JRE) システム・ライブラリー [WebSphere v6 Server v6.0 JRE]
ディレクトリー。
WebSphere Application Server v6 と一緒に出荷される Java ライブラリーです。デプロイメント記述子 (リンクまたは実際のファイルのいずれか) をダブルクリックすると、 EJB デプロイメント記述子エディターに ejb-jar.xml ファイルが開きます。 EJB デプロイメント記述子の内容は数ページにわたって表示されます。エディター域の下部にあるタブをクリックしてナビゲートできます。
「概要」ページの「一般情報」見出しの下の表示名が、
UML EJB tutorial
であることに注目してください。これは、ご使用の EJB プロジェクト名と同じです。「使用法」見出しの下に、この JAR ファイルを使用する EAR ファイルを表す UML EJB tutorialEAR
が表示されます。「EJB クライアント JAR」見出しの下に、UML_EJB_tutorialClient.jar
のリストが表示されます。
デプロイメント記述子の「ソース」タブをクリックします。 このビューはデプロイメント記述子エディターの別のページに表示される実際の XML データを表示します。エンタープライズ・アプリケーションに、デプロイメント記述子エディターまたは UML クラス・ダイアグラムで変更を行うと、この変更は XML データに対して行われ、次に、デプロイメント記述子エディターおよびクラス・ダイアグラムに表示されます。
その他に、EJB デプロイメント記述子エディター用に多数のタブがありますが、それぞれのタブの詳細は、このチュートリアルの範囲外です。詳しくは、インフォメーション・センターの「EJB デプロイメント記述子エディター」セクションを参照してください。
タイトル・バーの X をクリックして、デプロイメント記述子エディターを閉じます。
「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、拡張されたすべてのプロジェクトを再度縮小表示します ()。
その他のプロジェクトを展開し、続いて UML EJB tutorialClient も展開します。 以下のリソースが見つかります。
ejbModule
ディレクトリー。ローカルおよびローカル・ホーム・クラスが入っています。
gen/src
ディレクトリー。生成コードが置かれます。
例えば、セッション・ファサード Bean を生成する場合は、
EJB プロジェクトの gen/src ディレクトリーだけでなく、コードはここにも置かれます。 WebSphere v6.0 ランタイム
ディレクトリー。EJB プロジェクト内に存在するものと同じです。JRE システム・ライブラリー [WebSphere v6 JRE]
ディレクトリー。
EJB プロジェクト内に存在するものと同じです。bin
ディレクトリー。最終的にはコンパイルされた Java クラスが収容されます。
このタイプのプロジェクトにはデプロイメント記述子がないことに注目してください。
これで、プロジェクトが定義がされましたので、次は、UML クラス・ダイアグラムを作成します。クラス・ダイアグラムを実際のコードから分離しておくために、保管するフォルダーを作成します。
「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、以下のステップを実施します。
UML EJB tutorial
であることを確認する。diagrams
を指定する。次は以下のステップで、空の UML クラス・ダイアグラムを作成します。
EJB Sample
に変更する。これにより、空のクラス・ダイアグラムが作成され、UML ビジュアル・エディターに空のファイルが開きます。クラス・ダイアグラムの右側のパレットに注目してください。このパレットには、クラス・ダイアグラム上に作成、視覚化、および編集できる項目が含まれています。通常は、パレット・オブジェクトをクリックして強調表示し、次にクラス・ダイアグラムの任意の場所をクリックして、その項目をクラス・ダイアグラムにドロップします。このオブジェクトをサポートするための基礎コードがプロジェクト内に作成されると、このオブジェクトはクラス・ダイアグラムに表示されます。オブジェクトの作成にウィザードが含まれている場合は、そのウィザードが自動的に起動します。
パレット内の EJB ドロワーに注目してください。対象のクラス・ダイアグラムは EJB プロジェクト内にあります。したがって、EJB ドロワーはパレットに自動的にインクルードされます。
これで、『課題 1.3: クラス・ダイアグラムに エンティティー Bean を追加する』に進む準備ができました。