コンポーネント・テストのヘッドレス・モードに関する参照

ヘッドレス実行は、またはユーザー入力や製品のグラフィカル・ユーザー・ インターフェースを使用せずに、コマンド行または Ant スクリプトを使用してコンポーネント・テストの実行を自動化するものです。

目的

コマンド行から「ヘッドレス」ワークベンチ (開発環境用のユーザー・インターフェースなし) が起動され、特定のワークスペースに あるコンポーネント・テスト起動構成が実行されます。
注: 環境によっては、コマンド行の長さが制限されていることがあります。 コマンド行が切り捨てられたためにエラーが生じた場合には、コマンドの一部を変数で置き換えてみてください。

コンポーネント・テストを実行する ための基本的なコマンド行構文は、次のようになります。

<Eclipse directory>/jre/bin/java <virtual machine options><mandatory parameters> <optional parameters>

必須パラメーター

必須パラメーターには 3 つのカテゴリーがあります。
  • 製品 VM
  • Eclipse
  • コマンド行
ご使用のオペレーティング・システムの構成によっては、これらのコマンドに追加のパラメーターを付加する必要のある環境があります。ご使用の環境でワークベンチを起動するためのパラメーターは、「ヘルプ (Help)」 > 「バージョン情報 (About)」 > 「構成の詳細 (Configuration Details)」にある「システム・プロパティー (System Properties)」の下のシステム構成の詳細にあります。<virtual machine options> は、eclipse.vmargs プロパティーの下に、メイン Eclipse オプションは、 eclipse.commands プロパティーの下にあります。
製品 VM パラメーター
-Xj9
「ヘルプ (Help)」 > 「バージョン情報 (About)」 > 「構成の詳細 (Configuration Details)」の下にリストされている他のパラメーターと共に、コマンド行に対してアプリケーションを起動します。
-cp <classpath>/startup.jar org.eclipse.core.launcher.Main
指定したクラスパスを使用して、Eclipse をヘッドレス・モードで起動します。パスにスペースを 入れるときは二重引用符を使用し、円記号文字の代わりに 2 つの円記号 (¥¥) を使用します。例を示します。"C:¥¥Program Files¥¥IBM¥¥Rational¥¥"
-Dorg.eclipse.emf.ecore.EPackage.Registry.INSTANCE=org.eclipse.emf.ecore.impl.EPackageRegistryImpl
ワークベンチ・コンポーネントの一部で必要な定義を指定します。
Eclipse パラメーター
-plugincustomization <plugin customization path>
プラグイン用のカスタマイズ・パスを、ご使用のプラグイン用の pluginCustomization.ini ファイルのパスと置き換えます。
-application com.ibm.r2a.command.line.mode.CommandLineModeApplication
コンポーネント・テストとプロファイルに使用するアプリケーションを指定します。
-data <workspace>
起動構成が配置されているワークスペースの場所を指定します。パスにスペースを 入れるときは二重引用符を使用し、円記号文字の代わりに 2 つの円記号 (¥¥) を使用します。例を示します。"C:¥¥Program Files¥¥IBM¥¥Rational¥¥"
-os linux
Linux をオペレーティング・システムとして指定します。
-ws gtk
ワークベンチ・コンポーネントの一部で必要なパラメーター。このオプションは、Linux には必須です。
コマンド行パラメーター
-onlyClient ComponentTest
現行のコマンド行が、コンポーネント機能のみに適用されるように指定します。このパラメーターを省略すると、他の機能がアクティブになり、パフォーマンスの低下やコンポーネント・テストと無関係の結果が生じる可能性があります。
-reportDirectory directory_path
レポート・ファイルが作成されるディレクトリーを指定します。パスにスペースを 入れるときは二重引用符を使用し、円記号文字の代わりに 2 つの円記号 (¥¥) を使用します。例を示します。"C:¥¥Program Files¥¥IBM¥¥Rational¥¥"

オプション・パラメーター

-profile
コンポーネント・テストと関連するプロファイルを使用して、ワークスペースにあるすべての起動構成を実行します。
-persistKind html|xml
HTML レポートまたは XML レポートのどちらか一方を作成するように指定します。デフォルトでは、 両方のレポートが生成されます。
-multifile
それぞれの起動構成ごとに 1 つのレポート・ファイルを作成します。このオプション は、HTML レポートにのみ適用されます。デフォルトでは、コマンド行から起動されたすべての 起動構成用に、単一のレポート・ファイルが作成されます。
-fullreport
パス、失敗、確定不能、およびエラーになったテスト判断をすべて含んだ完全なレポートを作成します。デフォルトでは、レポートには、パスされていない結果のみが表示 されます。
-launch config1 config2 ...
指定済みの起動構成を起動します。デフォルトでは、指定済みのワークスペースに 含まれているすべてのコンポーネント・テスト起動構成が起動されます。指定済みの起動構成がコンポーネント・テスト用のものでない場合 は、-profile オプションが指定されている場合でもそれらの起動構成は起動されません。 構成名にスペースを入れる場合は引用符を使用します。例えば、"My Configuration" とします。
-timeStampMode
レポート・ディレクトリーの中の、テストのタイム・スタンプ (YYYYMMDD_HHMMSS 形式)を含む名前の付いた中間ディレクトリーに結果を作成します。このオプションは、同じ起動構成を何度も実行する予定がある場合に使用します。

サンプル

以下に示すサンプル Ant スクリプトは、D:¥workspace 内にあるすべての起動構成を通知なしで実行し、 ワークスペース内にある batch_report というディレクトリー内に結果を作成します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8">
<project name="MyTestProject" default="ComponentTestHeadless" >

	<target name="ComponentTestHeadless">

		<property name="eclipse_dir" value="D:¥¥eclipse"/>
		<property name="workspace_dir" value="D:¥¥workspace"/>
		<property name="options" value=" -onlyClient ComponentTest -reportDirectory ${workspace_dir}¥¥batch_report -fullreport -timeStampMode"/>

		<exec executable="${eclipse_dir}/jre/bin/java" dir="${eclipse_dir}" vmlauncher="false">
			<arg line="-Xj9 -Dorg.eclipse.emf.ecore.EPackage.Registry.INSTANCE=org.eclipse.emf.ecore.impl.EPackageRegistryImpl -cp ${eclipse_dir}/startup.jar org.eclipse.core.launcher.Main -application com.ibm.r2a.command.line.mode.CommandLineModeApplication -data ${workspace_dir} ${options}" />
		</exec>
	</target>

</project>
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