レコード・オブジェクト

レコード・オブジェクトは、アプリケーションと CICS® の間で交換されるデータを表します。 また、これらのレコード・オブジェクトは、J2C レコードまたはデータ Bean の基礎となります。

レコード・オブジェクトは、EIS との間で受け渡しされるデータを表すために使用されます。 ECI の場合、これは COMMAREA を表します。CICS への接続が取得された後で、 特定の要求を出すために Connection から Interaction を作成することができます。 Connection と同様 Interaction でも、 CICS 固有の InteractionSpec クラス (ECIInteractionSpec) によって、 カスタム・プロパティーを設定することができます。アプリケーションが Interaction を実行するには、 execute() メソッドを呼び出し、CICS 固有のレコード・オブジェクトを使用して、 データを保持します。以下に例を示します。
Obtain a ConnectionFactory
Connection c = cf.getConnection(ConnectionSpec)
Interaction i = c.createInteraction()
InteractionSpec is = newInteractionSpec();
i.execute(spec, input, output)
レコード・オブジェクトは、EIS との相互作用の際に使用される入出力データ (例えば、 ECI COMMAREA を表すバイト配列) を保管します。以下の例は、 EIS との完全な相互作用を示しています。この例では、相互作用と接続双方の固有属性の定義に、 入力および出力のレコード・オブジェクトと仕様オブジェクトが使用されています。 この例では、仕様オブジェクトを使用する前に、setter を使用して、 そのオブジェクト上でコンポーネント固有のプロパティーを定義しています。
ConnectionFactory cf = [Lookup from JNDI namespace]
ECIConnectionSpec cs = new ECIConnectionSpec();
cs.setXXX(); //Set any connection specific properties
Connection conn = cf.getConnection( cs );
Interaction int = conn.createInteraction();
ECIInteractionSpec is = new ECIInteractionSpec();
is.setXXX(); //Set any interaction specific properties
RecordImpl in = new RecordImpl();
RecordImpl out = new RecordImpl();
int.execute( is, in, out );
int.close();
conn.close();
ECI リソース・アダプターによって、J2EE 開発者は、CICS プログラムにアクセスし、 COMMAREA を使用してサーバーとの間で情報の受け渡しをすることができるようになります。次の表では、 ECI の用語に対応する JCA オブジェクトを示しています。CICS の CCI インターフェースは、 com.ibm.connector2.cics パッケージ内にあります。
ECI 用語 J2C オブジェクト: プロパティー
異常終了コード CICSTxnAbendException
COMMAREA レコード
ECI タイムアウト ECIInteractionSpec:ExecuteTimeout
LUW ID J2EE トランザクション
パスワード ECIConnectionSpec:Password
プログラム名 ECIInteractionSpec:FunctionName
サーバー名 ECIConnectionFactory:ServerName
TPNName ECIInteractionSpec:TPNName
TranName ECIInteractionSpec:TranName
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