上位または下位のグループだけをレポートに表示することもできます。たとえば、よく売れている商品系列、製品の売上が低い地域、注文が多い州などのグループを表示できます。このようなケースは頻繁にあるため、プログラムには、この種のグループ選択を容易にするための[グループ並べ替えエキスパート]が用意されています。
上位または下位の N 個のグループを選択する場合には、もうひとつ考慮すべきことがあります。それは、これらのグループに含まれないレコードをどのように処理するかということです。それらのレコードを完全にレポートから排除するのか、それとも、それらを 1 つのグループにまとめておくのかを決めなければなりません。このプログラムでは、どちらでも選ぶことができます。
注 次の手順は、上位または下位の N 個のグループの選択方法です。上位または下位の割合では、グループの個数の代わりに割合を定義するという点が異なりますが、それ以外は同様に機能します。
上位 N グループまたは下位 N グループを選択するには
注 上位 N グループまたは下位 N グループの選択ができるのは、レポートに集計値が含まれている場合だけです。「グループ化したデータの集計」を参照してください。
グループ並べ替えエキスパートに、作成したグループのタブが表示されます。レポートに複数のグループが含まれる場合、ダイアログ ボックスにはグループごとにタブが表示されます。
右側の[集計]ドロップダウン リストは、単一のグループ セクション内で複数の方法による集計を行う場合のために用意されています。たとえば、注文レポートで、顧客ごとに合計と平均を計算し、合計と平均の両方を同一のグループ セクションに表示する場合などが考えられます。そのような場合には、合計か平均のどちらかを、このドロップダウン リストで選択します。
たとえば、次のグループがあるとします。
上位 N を 3 に設定し、[同じ値を含める]を選択しない場合、レポートには、Order 1、Order 2、および Order 3 が表示されます。
同じ例で、[同じ値を含める]を選択した場合、N を 3 に設定していても、レポートには Order 1、Order 2、Order 3、および Order 4 が表示されます。このように、Order 3 と Order 4 の値が等しいことに対処できます。
レポートの実行時、レポートには、指定した条件に当てはまるグループだけが表示されます。