ソケット・タイムアウト値の設定

socketTimeout 値を設定する場合は、executionTimeout 値を考慮する必要があります。 executionTimeout プロパティーは、IMS Connect が IMS™ にメッセージを送信し、IMS から応答を受信するために許されている最大期間です。 socketTimeout 値には executionTimeout 値が含まれます。したがって、socketTimeout 値には executionTimeout プロパティーよりも大きな値を設定する必要があります。socketTimeout 値が executionTimeout 値よりも小さい値に設定されていれば、ソケットに不要なタイムアウトが発生することがあるためです。以下の表は、executionTimeout 値ごとの推奨 socketTimeout 値を示しています。

実行タイムアウト値 (ミリ秒) 実行タイムアウトの動作 ソケット・タイムアウトの推奨値
0 (または値なし) IMS Connect 構成ファイルのデフォルト値が使用されます。 ソケット・タイムアウト値には、IMS Connect 構成ファイルで指定された実行タイムアウトのデフォルト値よりも大きな値を設定する必要があります。
1 ~ 3,6000,000 指定期間 (ミリ秒) が経過すると、待機応答がタイムアウトになります。 ソケット・タイムアウト値には、実行タイムアウト値よりも大きな値を設定する必要があります。
-1 待機応答は無期限です。 接続待機期間が無期限になるように、ソケット・タイムアウト値を 0 に設定します。 

ソケット・タイムアウト値は、2 つの方法で設定できます。 1 つは、JCA Common Client Interface (CCI) を使用して、IMSInteractionSpec で提供される getter および setter メソッドにアクセスするアプリケーションを作成する方法です。もう 1 つは、WebSphere® Studio Application Developer Integration Edition が提供するツールを使用する方法です。

CCI アプリケーションを使用 してソケット・タイムアウト値を設定する方法

CCI アプリケーションを作成している場合は、IMSInteractionSpec の setSocketTimeout メソッドにアクセスできます。setSocketTimeout メソッドを使用する場合は、新しい IMSInteractionSpec のインスタンスを生成するか、または特定の対話から IMSInteractionSpec を取得する必要があります。その後で、IMSInteractionSpec クラスが提供する setSocketTimeout メソッドを使用して、IMSInteractionSpec の socketTimeout 値を設定します。例 :  

interactionSpec.setSocketTimeout(timeoutValue1);
interaction.execute(interactionSpec,input,output);

interactionSpec.setSocketTimeout(timeoutValue2);
interaction.execute(interactionSpec,input,output);

WebSphere Studio Application Developer Integrated Edition を使用してソケット・タイムアウト値を設定する方法

最初に IMS サービスに対するオペレーション・バインディング・プロパティーを定義する際、WebSphere Studio Application Developer Integrated Edition を使用してソケット・タイムアウト値を設定することができます。 IMS サービスに関してすでに定義されているオペレーション・バインディング・プロパティーを編集するには、以下のステップを実行します。

  1. WSDL エディターを使用して、該当する IMS バインディング WSDL ファイルを開きます。
  2. 「グラフ」ビューの「バインディング」コンテナーで、IMS バインディング WSDL ファイルを展開し、適切なバインディング・オペレーション・ファイルを展開します。
  3. オペレーション拡張性エレメント (operation extensibility element)」(例えば、「ims:operation」など) を選択し、プロパティー表内のプロパティーの値を編集します。
  4. 変更を行ったことを示すために、そのオペレーション拡張性エレメントを再度選択します。
  5. エディターを閉じ、「はい」をクリックして、変更を保管します。
関連概念
実行タイムアウト
ソケット・タイムアウト
関連タスク
実行タイムアウト値の設定
関連資料
有効な実行タイムアウト値
接続プロパティー
IMSInteractionSpec プロパティー
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