レポート エンジン

組み込みレポーティング シナリオでは、Java Reporting Component(JRC)がレポート エンジンです。 JRC は、ビューアからのレポート リクエストを処理してオブジェクト モデルを公開します。これを使用して対話型レポーティング機能を提供するコードを作成できます。 JRC では、すべての処理が Java アプリケーション サーバーの内部で実行されます。

ReportClientDocument オブジェクト モデル

コードを使用した対話型レポーティング機能を提供するために、JRC には ReportClientDocument オブジェクト モデルがあります。 このオブジェクト モデルは、Crystal Reports レポート(.rpt)ファイルをカプセル化して、データを含むレポートのランタイム インスタンスを提供します。 レポートを表示する準備ができると、ReportClientDocument オブジェクトのレポート ソース プロパティをビューアに渡して表示できます。

注    JRC では、ランタイムでの ReportClientDocument インスタンスの変更は可能ですが、それらの変更は Crystal Reports レポート(.rpt)ファイルには保持されません。 Crystal Enterprise Report Application Server にのみ、ランタイムでの変更を保持する機能があります。 データ ソースの保存場所については、このルールは適用されません。 JRC は実行時に Crystal Reports レポート(.rpt)ファイルのデータ ソースの保存場所を変更し、その変更をレポート ファイルに反映します。

JRC によって公開される ReportClientDocument オブジェクト モデルは、Crystal Enterprise Report Application Server によって公開される ReportClientDocument オブジェクト モデルのサブセットです。 このアーキテクチャの共通性によって、組み込みレポーティングからエンタープライズ レポーティングへのアプリケーションの移行が簡素化されます。

Business Objects の Web サイト(http://support.businessobjects.com/global/interactive/xi/om/default.html)(英語)で、JRC の ReportClientDocument オブジェクト モデルの説明を参照できます。

レポート ソース

ビューアによるレポートの表示は、レポート オブジェクトではなくレポート ソースを使用して行われます。 レポート ソースによって、ビューアとエンジンはレポート処理の要求が高い間にも、より効率的に通信できます。

ReportClientDocument オブジェクトにはレポート ソース プロパティがあり、それをビューアに渡して表示することができます。



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