コンポーネント・テスト実行

テストを生成し、そのテストにデータを提供し、必要な場合はテストをカスタマイズしたら、次はテスト結果の確認です。テストを実行して、結果を取得します。

コンポーネント・テスト実行には、テスト・スイート、テスト・ケース、または複数のテスト・スイートとテスト・ケースの組み合わせを含められます。実行するテストの選択には実行構成を使用します。実行構成は、あるテスト実行でデバッグまたはプロファイル作成が行われるようにするためにも使用できます。

コンポーネント・テスト実行の間に、内部的な目的のために一時プロジェクトがユーザーのワークスペースに作成されます。デフォルトでは、このプロジェクトはテスト実行の完了後に削除されます。この振る舞いは、「設定」ウィンドウの「コンポーネント・テスト」ペインで変更できます。

コンポーネント・テスト実行の完了後には、「テスト・ナビゲーター」ビューの「実行」フォルダーで結果を確認できます。それらの結果が期待される結果と異なる場合は、テスト対象コンポーネントまたはテスト自体を変更して、期待される結果が得られるまで何度でも必要なだけ再実行してください。

コンポーネント・テストの 1 回目の実行時には、それぞれのテスト・ケースごとにそのテスト・ケース用のすべてのデータ・セットが実行対象となります。しかしその後は、このテストをどのレベルででも再実行でき、ある特定のデータ・セットについてのみの再実行も可能です。

テスト・データおよび実行

テストは、ユーザーがテスト・データ・テーブルに提供したデータを使用して実行されます。テスト・データ・テーブルに、入力値としてセット、範囲、またはデータ・プールを含めた場合は、1 つしかテストを実行しなくても、結果的に複数の個々のテストが実行される可能性があります。テストの実行の所要時間について計画する際には、このことを考慮に入れる必要があります。

テスト・データは、1 つ以上のデータ・セットに区分化されます。テスト・データ・テーブルには、複数の列があります。各データ・セットには、入力値と予期出力値が含まれています。テストの実行時には、各データ・セットが個々に実行されるため、テストの実行の合計所要時間も長くなります。

実行回数の評価

データ・セットにセット、範囲、またはデータ・プールが 関係して複数の実行が行われるときは、以下の表に表示されているように、テスト・データ・テーブルによってデータ・セット・ヘッダーに実行カウント・アイコンが表示され、 予想実行回数が示されます。
アイコン 状況 説明
実行回数 回数 このアイコンは、データ・セットに対して計算することができる実行 回数を示します。
倍数実行アイコン 倍数 テスト・データ・テーブルは、実行回数を正確に計算することが できませんでした。実際の実行回数は、表示された回数の 倍数になります。
不明実行アイコン 不明 テスト・データ・テーブルは、実行回数を計算できませんでした。
連続実行アイコン 連続 このアイコンは、実行回数が無限であることを示しています。テストは、無限ループに入ります。

実行カウント・アイコンを使用すると、テストの実行にどれだけ長く かかるかを評価できます。テストの実行にあまりにも長くかかる、または無限にループ する場合には、データ・セットの値の数を変更することを考慮する必要が生じる ことがあります。

データの組み合わせ

実行カウント・アイコンをクリックすると、 入力値と予期値のすべての組み合わせの実行と、1 対 1 の組み合わせの実行が切り替わります。これを説明するには、以下の例を考慮してください。サンプル値が入った
テスト・データ・テーブルのスクリーン・ショット
  • 全組み合わせ: すべての入力値が、すべての予期される値と比較されます。このモードでは、実行回数が最大になります。例えば、変数値 ab の全組み合わせが、それぞれの予期される値と比較されます。
    このデータ・セットを使用してテストを実行すると、以下の 9 つの実行が作成されます。
    実行番号 a の値 a の予期される値 b の値 b の予期される値
    1 1 {0, 1} 0 [0..20]
    2 1 {0, 1} 2 [0..20]
    3 1 {0, 1} 4 [0..20]
    4 13 {0, 1} 0 [0..20]
    5 13 {0, 1} 2 [0..20]
    6 13 {0, 1} 4 [0..20]
    7 0 {0, 1} 0 [0..20]
    8 0 {0, 1} 2 [0..20]
    9 0 {0, 1} 4 [0..20]

    データ・セット列の見出しの実行アイコンに注目してください。実行アイコンの表示は「9」

  • 1 対 1 の組み合わせ: このモードでは、変数値は同時に初期化されます。a の最初の初期化は、b の最初の値と組み合わせてテストされ、a の 2 番目の値は b の 2 番目の値、というように組み合わせてテストされます。これにより、テスト実行の回数が大幅に減ります。

    さらに、予期される値がセットまたはデータ・プールである (範囲ではない) 場合は、それらを 1 対 1 の組み合わせにも使用できます。例えば、a の最初の初期化では、結果が a の最初の予期される値、というように比較されます。

    セット、範囲、またはデータ・プールの値の数が一致しない場合は、より小さいセットの最後の値が保存されます。この例では、a の予期される値に 2 つの値しか含まれていないため、最後の値が繰り返されます。

    このデータ・セットを 1 対 1 の組み合わせを使用して実行すると、以下の 3 つの実行が生成されます。
    実行番号 a の値 a の予期される値 b の値 b の予期される値
    1 1 0 0 [0..20]
    2 13 1 2 [0..20]
    3 0 1 4 [0..20]

    1 対 1 の組み合わせは、データ・セット・ヘッダーの実行カウント・アイコンに付加された 二重矢印で具体化されています。「3」および 1 対 1 組み合わせの矢印を示す実行アイコン

関連タスク
コンポーネント・テストの実行
コンポーネント・テストのパーツの再実行
関連付けられたプロファイルを使用したコンポーネント・テストの実行
デバッグ・モードでのコンポーネント・テストの実行
コンポーネント・テストの停止
フィードバック
(C) Copyright IBM Corporation 2000, 2005. All Rights Reserved.