Crystal Reports  

ほかのレポート オブジェクト オプション

書式エディタの[ハイパーリンク]タブの[ほかのレポート オブジェクト]オプションでは、同じレポートまたは異なるレポートの中にあるオブジェクトにリンクするためのハイパーリンク パスを定義できます。別のレポートへのハイパーリンク パスを定義するには、そのレポートが Crystal Enterprise で管理されている必要があります。CrystalReportPartsViewer コントロールには、ユーザーが指定したオブジェクトだけが表示されます。[レポート パーツのドリルダウン]オプションと同様、リンク先のオブジェクトはすべて同じレポート セクションの中にあることが必要です。

[ほかのレポート オブジェクト]オプションを DHTML ページ ビューアで使用して、ナビゲーションを行うこともできます。

ワーク フロー

[ほかのレポート オブジェクト]オプションでは、Crystal Enterprise で管理される別のレポートにあるオブジェクト間にハイパーリンクを作成できるため、より複雑な設定が[ハイパーリンク]タブで必要になります。ハイパーリンクを正しく設定するために実行する必要のある手順の概要を、以下に示します。

レポート パーツ ドリルダウンのハイパーリンクを作成するには

  1. ソース レポートとターゲット レポートを開きます。

    ソース レポートとは、コピーするオブジェクトが存在しているレポートです。ターゲット レポートとは、ハイパーリンク情報を追加するレポートです。

    レポート パーツ ビューアでターゲット レポートを表示すると、最初にそのホーム オブジェクトが表示されます。ホーム オブジェクトをドリルダウンすると、ソース レポートで選択したリンク先オブジェクトに移動します。

  2. ソース レポートで、目的のリンク先オブジェクトをクリックし、[プロパティ]ウィンドウの“名前”フィールドのリストから、そのオブジェクトの名前をコピーします(Text1、Field1、Graph1 など)。
  3. ターゲット レポートで、ホーム オブジェクトにするオブジェクトを右クリックし、ショートカット メニューの[書式]をクリックします。
  4. 書式エディタで[ハイパーリンク]タブをクリックしてから、[ほかのレポート オブジェクト]オプションを選択します。
  5. [ハイパーリンクの情報]領域の[リンクの貼り付け]をクリックします。
       手順 2 のとおりにリンク先オブジェクトをコピーしておかないと、[リンク貼り付け]ボタンをクリックできません。
  6. ソース レポートで選択したリンク先オブジェクトの識別情報が、該当するフィールドに貼り付けられます。

    [リンク貼り付け]ボタンには、リンク先オブジェクトへのリンクを貼り付ける際に選択できる一連のオプションがあります。作成するリンクの種類(一般的なデータ コンテキストへのリンクではなく特定のデータ コンテキストへのリンクなど)に応じて、次のオプションが表示されます。

    • コンテキスト レポート パーツ

      デフォルトのオプションです。ほかのリスト オプションを表示せずに[リンク貼り付け]ボタンをクリックすると、このオプションが選択されます。できるだけ完全に近いデータ コンテキストを含むリンクを貼り付けるにはこのオプションを選択します。詳細については、「コンテキスト レポート パーツ オプション使用のシナリオ」を参照してください。

    • レポート パーツ デザイン ビュー

      一般的なデータ コンテキスト(つまり、特定のレコードを指していないデータ コンテキスト)を含むリンクを貼り付けるにはこのオプションを選択します。このオプションは、広範なデータ コンテキストを必要とする場合、またはソース レポート内にデータがまだ存在しない場合に選択します。

    • レポート パーツ プレビュー

      特定のデータ コンテキスト(つまり、特定のレコードを指しているデータ コンテキスト)を含むリンクを貼り付けるにはこのオプションを選択します。このオプションは、限定されたデータ コンテキストを必要とする場合、またはソース レポート内にデータが存在する場合に選択します。

      注   [レポート パーツ デザイン ビュー]オプションを選択したか、またはレポートのデザイン ビューからコピーしたオブジェクトの[コンテキスト レポート パーツ]オプションを選択した場合に、ソース レポートとターゲット レポートのデータ構造が異なるときは、[レポート パーツ マップ フィールド]ダイアログ ボックスが表示されます。[マップされていないフィールド]領域の各フィールドは、ソース レポートのグループを表しています。このダイアログボックスでは、これらのグループをターゲット レポートのフィールドにマップします。すべてのグループをマップしたら、[OK]ボタンをクリックして先に進みます。
  7. リンクの同じセクションから別のフィールドをレポートに追加するには、“オブジェクト名”フィールドをクリックし、カーソルを既存のテキストの末尾まで移動します。セミコロン(;)を入力してから、フィールド名を入力します。
  8. アスタリスク(*)を使用するとグループの中のすべてのレコードを表すことができるので、データ コンテキストの範囲を広げることができます。

    たとえばデータ コンテキストが /USA/CA/Changing Gears である(グループの中の特定の詳細レコードだけが表示される)場合、これを /USA/CA/* に変更すると、グループの中のすべての詳細レコードを表示できます。

    ヒント   レポート内でグループ選択式が使われている場合は、リンク先オブジェクトのデータ コンテキストを調べて、正しい子インデックスが含まれていることを確認してください。
  9. [OK]をクリックします。

    これで、ホーム オブジェクトからリンク先オブジェクトまでのハイパーリンクが作成できました。レポート パーツ ビューアには、最初にホーム オブジェクトが表示されます。これをクリックしてドリルダウンすると、リンク先のオブジェクトが表示されます。

参照

レポート パーツの概要 | データ コンテキストの形式