Passthrough ノードは、実行時にサブフローをバージョン管理できるようにするために使用します。
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Passthrough ノードは、メッセージの処理をまったく行いません。 このノードが Out ターミナルに伝搬するメッセージは、In ターミナルで受信したメッセージと同一です。
Passthrough ノードはパレットの「構造」ドロワーに含まれていて、ワークベンチ内では次のアイコンによって表されます。
このノードを使用すると、サブフローを識別できます。例えば、いくつかのメッセージ・フローに組み込まれるエラー処理サブフローを開発している場合に、このサブフローを変更する必要が生じるかもしれません。 しかし、初めは、この変更済みバージョンを、組み込み先のメッセージ・フローのサブセットにだけ導入したいと思うかもしれません。 Passthrough ノードのインスタンスに、組み込んだサブフローのバージョンを識別する値を設定することができます。
Passthrough ノードのインスタンスをメッセージ・フローに入れたら、そのノードを構成することができます。詳しくは、メッセージ・フロー・ノードの構成を参照してください。ノードのプロパティーが、「プロパティー」ビューに表示されます。ノードのプロパティーを「プロパティー」ダイアログに表示するには、ノードをダブルクリックするか、またはノードを右クリックしてから「プロパティー」をクリックします。 値を入力する必要のある (デフォルト値が定義されていない) すべての必須プロパティーには、アスタリスクが表示されます。
Passthrough ノードのターミナルについては、次の表に説明されています。
ターミナル | 説明 |
---|---|
In | ノードが処理するメッセージを受け入れる入力ターミナル。 |
Out | メッセージをサブフローに送達する入力ターミナル。 |
以下の表は、ノード・プロパティーについて説明しています。 M の見出しの列は、プロパティーが必須 かどうかを示します (デフォルトが定義されていない場合に値を入力することが必要なら、アスタリスクのマークが付きます)。 C の見出しの列は、プロパティーが構成可能 かどうかを示します (メッセージ・フローを BAR ファイルに追加してデプロイするとき、値を変更できます)。
Passthrough ノードの「説明」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
ノード名 | いいえ | いいえ | Passthrough | ノードの名前。 |
簡略説明 | いいえ | いいえ | ノードの簡単な説明 | |
詳細説明 | いいえ | いいえ | メッセージ・フロー内のノードの目的を説明するテキスト |
Passthrough ノードの「基本」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
ラベル | いいえ | いいえ | ノードのラベル (ID)。固有の特性を定義する値を入力します。例えば、ノードの組み込み先サブフローのバージョンなどです。 |