MRM の制限

MRM パーサーは、XML スキーマ 1.0 仕様に完全には従っていません。

妥当性検査が使用可能な場合には、XMLNSC ドメインは XML スキーマ 1.0 仕様に完全に従っています。 このトピックで説明するすべての構成は、XMLNSC ドメインによってサポートされます。

メッセージ・エディター内のみでサポートされる XML スキーマの機能

以下の機能は、メッセージ・エディターを使用して作成および編集ができますが、MRM ドメインによって受け入れられません。

  • 非ストリングのデータ・タイプ上のパターン・ファセット。 メッセージ・ブローカーが検証するのは、xsd:string に基づく単純タイプに適用されるパターン・ファセットだけです。
  • 空白ファセット。メッセージ・ブローカーは、空白ファセットを利用しません。 ただし、必要であれば空白ファセットをメッセージ・モデルに組み込むことはできます。 物理形式での設定値を使用して、空白の処理を正確に制御することができます。
  • ID 属性。 メッセージ・モデルには名前が 'id' の属性を含めることができますが、 それらの固有性は検査されません。

XML スキーマの例外

以下の機能は、メッセージ・エディターを使用して作成および編集ができますが、 MRM ドメインは XML スキーマの仕様とは異なる方法でそれらを処理します。

  • デフォルト値および固定値。 デフォルト値および固定値の処理は、メッセージが構文解析される物理形式に依存します。 物理形式がこれらのフィールドを使用する方法の詳細については、 概念トピック「Relationship to the logical model」から、適切な物理形式の項を参照してください。
  • xsi:type 属性。xsi:type 属性は、メッセージ・ブローカーによって自動的に処理されません。 名前が 'xsi:type' の属性をメッセージ・モデルに組み込んで、メッセージ・フローを使用して処理することができます。

妥当性検査の差異

メッセージ・フローで妥当性検査が使用可能になっている場合、 以下の機能またはシナリオが妥当性検査される方法は XML パーサーによって妥当性検査される方法と 完全に同じではありません。

  • 任意のエレメントまたは任意の属性。 メッセージ・モデルにワイルドカード (「任意のエレメント」または「任意の属性」) が含まれる場合、 メッセージ・ブローカーは以下のように「processContents」フィールドを妥当性検査します。
    • skip。 チェックは行われません。どのエレメントまたは属性も許可されます。
    • lax。チェックは行われません。どのエレメントまたは属性も許可されます。
    • strict。同じメッセージ・セット内のどのエレメントまたは属性も許可されます。
    注: ネーム・スペースのすべての定義が同じメッセージ・セット内に組み込まれる場合、 「strict」の妥当性検査は、XML パーサーによる妥当性検査と同じになります。
  • エレメントの置換および「all」グループ。 エレメントが置換可能で、それが「all」グループ内で生じる場合、 以下の例外がエレメントの妥当性検査に適用されます。
    • エレメントは、常にオプションであるかのように妥当性検査されます。
    • 同じ「all」グループ内で複数の置換が使用される場合、入力メッセージは拒否されません。
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Copyright IBM Corporation 1999, 2009Copyright IBM Corporation 1999, 2009.
最終更新 : 2009-02-20 12:43:14

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