トランザクションのグローバル整合の構成 (2 フェーズ・コミット)

トランザクション中のデータ保全性を保証するために、 WebSphere® MQ キュー・マネージャーでメッセージ・フロー・トランザクションをグローバル整合します。

始める前に:

以下のタスクを実行します。

分散プラットフォームで、ブローカーはデフォルトの動作として、すべてのメッセージ・フロー・トランザクションを 1 フェーズ・コミットのアプローチを使用して管理します。多くのコンテキストではこのアプローチで十分ですが、(たとえば、監査上の理由から、または金融処理トランザクション用に) 確実なデータ保全性が求められるビジネスの場合は、ブローカーの WebSphere MQ キュー・マネージャーが、XA プロトコル規格を使用して 2 フェーズ・コミットのアプローチでメッセージ・フロー・トランザクションを管理するように構成します。トランザクションのグローバル整合について詳しくは、トランザクション・モデルを参照してください。

z/OS platform z/OS® では、すべてのトランザクションが Resource Recovery Service (RRS) によってグローバル整合されるため、このトピックにある指示は適用されません。 ただし、RRS が使用可能でなければなりません。z/OS でのリソース・リカバリー・サービスの計画 を参照してください。

トランザクションのグローバル整合用にシステムを構成するには、次のようにします。

  1. データベースがグローバル整合のために構成されていることを確認します。 この構成の実行方法については、トランザクションのグローバル整合のためのデータベースの構成を参照してください。
  2. ブローカーのキュー・マネージャーがトランザクションを整合するようにブローカー環境を構成します。 ブローカー環境を構成するためのステップは、使用しているデータベース・マネージャーにより、さらにはブローカーのキュー・マネージャーおよび実行グループが 32 ビットと 64 ビットのいずれであるかによって異なります。

    共用メモリーを使用して 64 ビット・データベース・インスタンスに直接接続している場合は、64 ビットのキュー・マネージャーを使用してトランザクションのグローバル整合を行う必要があります (64 ビット・プラットフォーム上の WebSphere MQ バージョン 6 キュー・マネージャーはすべて 64 ビットです)。32 ビットのキュー・マネージャーは 64 ビットのデータベース・インスタンスに直接接続できません。

  3. グローバル整合用にメッセージ・フローを構成します。この構成の実行方法については、グローバルに整合されたメッセージ・フローの構成を参照してください。
これらのステップを完了すると、メッセージ・フローはキュー・マネージャーによって管理されたグローバル整合を使用して処理されるようになります。

すべてのステップを正しく完了させてください。正しく完了していないステップがあると、グローバル整合は機能しません。

WebSphere MQ を使用してトランザクションのグローバル整合を行う方法を示す例については、以下のサンプルを参照してください。 サンプルは、Message Brokers Toolkit と統合されているインフォメーション・センターを使用する場合にのみ表示できます。
関連概念
トランザクション・モデル
関連タスク
グローバルに整合されたメッセージ・フローの構成
トランザクションのグローバル整合のためのデータベースの構成
z/OS でのリソース・リカバリー・サービスの計画
データベースへの ODBC 接続の使用可能化
ブローカーの作成
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Copyright IBM Corporation 1999, 2009Copyright IBM Corporation 1999, 2009.
最終更新 : 2009-02-20 12:43:45

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