独自に作成したものであれ、他のソフトウェア・ベンダーから獲得したものであれ、ユーザー定義拡張機能をユーザー介入を最小にしてインストールします。
以下のタスクを実行します。
ユーザー定義拡張機能を、該当するすべてのブローカー・コンピューターにインストールしておく必要があります。拡張機能がユーザー定義ノードの場合は、ワークベンチ・コンピューターにインストールしておく必要があります (ユーザー定義パーサーには、ワークベンチ・コンポーネントがありません)。 コンポーネントは、別々にまたは 1 つのプロセスの一部としてインストールできます。コンポーネントは別々のシステムに存在している可能性があるため、影響を受けるすべてのシステムでインストールが完了していることを確認してください。
拡張機能によってユーザー・トレースにメッセージが書き込まれる場合、環境変数 MQSI_CONSOLE_NLSPATH (Windows® システム)、または NLSPATH (その他すべてのシステム) を更新し、mqsiformatlog コマンドがメッセージ・カタログを検出できるようにする必要があります。
ユーザー定義ノードをインストールする前に、インストール先のMessage Brokers Toolkitのバージョンを確認します。これは、ツールキットの特定のバージョンが、ユーザー定義拡張機能の前提条件となっている可能性があったり、特定のファイルを実行しておかなければならなかったりする場合があるためです。
バージョンを判別するには、インストールされている WebSphere Message Broker のバージョンの検出を参照してください。
製品が別の製品とシェルを共用している場合、インストール・パスは最初にインストールされた Rational® プログラムのパスになります。 Message Brokers Toolkit インストール済み環境の場所を判別するには、Rational によってセットアップされた cdi_ref.properties ファイルを見つけます。このファイルは、Message Brokers Toolkit および Rational バージョン 6.x 製品によってインストールされます。このファイルは、これらのいずれかの製品が初めてインストールされるときに作成されます。 これは、後続のすべてのインストールによって共用されます。 すべての Message Brokers Toolkit および Rational バージョン 6.x 製品をアンインストールすると、最後の製品のアンインストール時にこのファイルが削除されます。
新しいユーザー定義ノードのアイコンおよびオプションを使用して Message Brokers Toolkit をセットアップするには、Eclipse プラグイン・ファイルが入っているディレクトリーを指す新しい Eclipse リンク・ファイルをセットアップする必要があります。このリンク・ファイルには、ターゲット・ディレクトリーの絶対パスを指定する 1 行を含める必要があります。 Eclipse リンク・ファイルを作成したら、<c.wb.b_wb.location>/eclipse/links/ に置きます。
ユーザー定義ノードのワークベンチ・プロジェクトのパッケージ化で作成した圧縮ファイルを、リンク・ファイルによって識別されるディレクトリーにコピーします。 そのディレクトリーに、内容を解凍します。 以下に例を示します。
opt/ibm/MessageBrokerToolkit/6.0/eclipse/links/Myextension.link という名前のファイルに、path=/opt/My/Extension/Nodes/eclipse/plugins/your_node_name という行が含まれているとします。
このパス変数が指し示すディレクトリーには、以前の手順でプロジェクトをパッケージ化したときに作成した圧縮ファイルの内容が含まれている必要があります。
拡張機能をインストールしたら、-clean オプションを指定してターゲット・ワークベンチを再始動してください。 これは、コマンド行を使用して実行することも、メニュー・ショートカットを変更して実行することもできます。 ユーザー定義拡張機能を変更した場合は必ず -clean オプションを使用して、その変更がメッセージ・フロー・ノード・パレットに反映されるようにしてください。ワークベンチが再始動すると、ノードの新規カテゴリーがフロー・エディターのパレットに表示されます。
熟練した Eclipse ユーザーまたはプラグイン開発者の場合、より高度な Eclipse 機能を使用して、ユーザー定義拡張機能などの追加製品を扱いたいことがあります。 たとえば、ユーザー定義拡張機能をプラグインとしてではなく、Eclipse フィーチャーとしてパッケージ化できます。
フィーチャーには、いくつかの利点があります。
これらおよび他の高度な Eclipse オプションの完全な説明については、PDE ガイド (PDE Guide)を参照してください。ここには、機能の作成に関するセクションも含まれています。 また、「ワークベンチのナビゲートとカスタマイズ」の機能マニフェストの説明も役立ちます。
ブローカーの正しいレベルによって正しい LIL ファイルがロードされるよう、インストールされているランタイム・コンポーネントのバージョンを検出しなければならない場合があります。 インストールされている WebSphere Message Broker のバージョンの検出を参照してください。
WebSphere Business Integration Message Broker バージョン 5.0 以降、および WebSphere Message Broker バージョン 6.0 以降で .jar または .lil ファイルをランタイム・インストールに追加するには、ユーザー定義の拡張ランタイム・ファイルをブローカーにインストールするを参照してください。バージョン 2 ブローカーの場合、ユーザー定義拡張ファイルを install_dir/lil/ に追加し、ブローカーを再始動してください。
-l パラメーターを使用して、64 ビット拡張機能のユーザー LILPATH を変更することはできません。 代わりに、以下のセクションで説明されているように、その拡張ファイルを保持するディレクトリーが入っているディレクトリーを環境変数 MQSI_LILPATH64 に付加します。
詳細については、mqsicreatebroker および mqsichangebroker コマンドを参照してください。
作業ディレクトリーにカスタム環境スクリプトを作成すると、この変更を行うことができます。
環境スクリプトには自由に名前を付けることができますが、ファイル拡張子は、 Windows では .cmd、他のすべてのプラットフォームでは .sh にする必要があります。 このスクリプトは、シェル・スクリプトのすべての操作を実行できますが、有効範囲は以下の変数の追加に制限する必要があります。
この例は、Windows における MyExtension の環境プロファイルを示していて、これは C:¥Program Files¥MyExtensions にインストールされます。
このスクリプトは MyExtension.cmd という名前で作業ディレクトリーに保管されます。デフォルトの場所は、%ALLUSERSPROFILE%¥Application Data¥IBM¥MQSI¥common¥profiles です。 環境変数 %ALLUSERSPROFILE% のデフォルト設定は、C:¥Documents and Settings¥All Users¥ です。
Windows スクリプトには、以下の内容が含まれます。
REM Added by MyExtension install, do not modify set MQSI_LILPATH=%MQSI_LILPATH%;"C:¥Program Files¥MyExtension¥bin"
この例は、Linux における MyExtension の環境プロファイルを示していて、これは /opt/MyExtension にインストールされます。このスクリプトは MyExtension.sh という名前で、作業ディレクトリー /var/mqsi/common/profiles/ に保管されます。
Linux スクリプトには、以下の内容が含まれます。
#!/bin/ksh # Added by MyExtension install, do not modify export MQSI_LILPATH=/opt/MyExtension/lil${MQSI_LILPATH:+":"${MQSI_LILPATH}}
例えば、ユーザー定義拡張機能がブローカーの特定のバージョンでのみ実行されるようにする場合は、プロファイル・スクリプトの以下の変数をテストできます。