z/OS でのバージョン 2.1 ブローカーのバージョン 6.0 へのマイグレーション
始める前に- z/OS 上でのブローカーの作成に必要なステップを理解していることが必要です。
- JCL は、z/OS 上のブローカーをマイグレーションするために mqsimigratecomponentsコマンドを使用します。
このコマンドは多数のパラメーターを使用するため、ブローカーのマイグレーションを試行する前にこれらを完全に理解しておく必要があります。
- ブローカーをマイグレーションする前に、集約が進行中でないことを確認してください。
ブローカーをバージョン 6.0 にマイグレーションすると、進行中の集約のために保管されているライブ・データはすべて失われます。
- ロケールのリストに含まれないロケールでブローカーを実行する場合、サポートされるコード・ページにコード・ページが含まれ、ロケールが正しくセットアップされていることを確認してください。
- バージョン 2.1 ブローカーを停止します。
- ブローカー・データベース表をバックアップします。
- 新しいブローカー PDSE を作成します。
- すべてのブローカー JCL を、バージョン 6.0 でインストール済みの SBIPPROC/SBIPSAMP PDSE から新しいブローカーの PDSE にコピーし、それらすべてをカスタマイズします。
詳しくは、ブローカー JCL のカスタマイズを参照してください。
- ブローカーの バージョン 2.1mqsicompcif ファイルの中で定義されている値を使用することにより、BIPEDIT ファイルをカスタマイズします。
- 環境ファイル ENVFILE および ODBC 初期設定ファイル dsnaoini に加えた追加の変更を、コンポーネントのデータ・セットにある BIPBPROF および BIPDSNAO にコピーします。
BIPGEN ジョブを実行依頼して、環境ファイル ENVFILE を作成します。
- JCL BIPMGTB ジョブをカスタマイズし、実行依頼します。
これによって LOB 表スペースが作成されます。
バージョン 5.0 において、z/OS 上のブローカー・データベースは LOB 表スペースを使用するようになりました。
バージョン 2.1 では使用されていなかったため、この時点で作成する必要があります。
- BIPMGCMP ジョブをカスタマイズし、実行依頼します。
これによって、レジストリー、キュー、およびブローカー・データベースがマイグレーションされます。
データベース・マイグレーション操作にはデータベース表の作成、削除、ドロップが含まれるため、適切な DB2 特権が必要です。
これらの特権は、mqsicreatebroker コマンドの実行に必要な特権と同じです。
- 開始済みタスク JCL MQ01BRK をプロシージャー・ライブラリーにコピーします。 開始済みタスクをコピーする際は、元のタスクのコピーをバックアップ用にもう 1 つ取り、安全な場所に保管しておきます。
- バージョン 6.0 ブローカーを始動すると、検証プログラムが実行されます。