外部管理スクリプトの実行

スクリプト記述は、WebSphere Application Server の構成および管理に使用できる非グラフィカルな代替方法です。 WebSphere のコマンド行管理ツールである wsadmin に切り替える必要なく、開発環境内から管理スクリプトを実行できます。

WebSphere Application Server は BSF (Bean Scripting Framework) を使用し、それはユーザーの WebSphere Application Server インストールを構成および制御する各種のスクリプト言語をサポートします。次の表は、どのスクリプト言語が WebSphere Application Server のどのバージョンでサポートされているかを要約したものです。

表 1. WebSphere Application Server でサポートされているスクリプト言語
アプリケーション・サーバー スクリプト言語
Jacl Jython
WebSphere Application Server v6.0 サポート サポート
WebSphere Application Server v5.1 サポート サポート
WebSphere Application Server v5.0 サポート 非サポート
スクリプトを使用する場合、次の 5 つの wsadmin オブジェクトが使用可能です。
  • AdminControl: 操作コマンドの実行に使用。
  • AdminConfig: WebSphere Application Server 構成エレメントを作成または変更する構成コマンドの実行に使用。
  • AdminApp: アプリケーションの管理に使用。
  • AdminTask: 管理コマンドの実行に使用。
  • Help: 一般ヘルプの入手に使用。
スクリプトはこれらのオブジェクトを使用して、WebSphere Application Server プロセスで実行されるメッセージ主導 Bean (MBean) と連絡をとります。 MBean は、JMX (Java Management Extensions) リソースを表す Java オブジェクトです。 JMX は Java 2 Platform Standard Edition (J2SE) にオプションで追加されるパッケージです。 JMX は、Java オブジェクトを管理する単純で標準的な方法を提供するテクノロジーです。
保護されたサーバーに対する管理スクリプトの実行は、WebSphere Application Server v6.0 ではサポートされていますが、v5.x では サポートされていません。保護された WebSphere Application Server v6.0 に対して管理スクリプトを実行するには、ご使用の開発環境を、少なくとも次の 製品フィックスパック・レベルのいずれかに更新する必要があります。
  • WebSphere Application Server Toolkit v6.0.1
  • IBM Rational Software 開発プラットフォーム v6.0.0.1 以降

前提条件

  • WebSphere Application Server を、スクリプト管理機能をインストールした状態でインストールする。
    ヒント: スクリプト管理機能のインストールは、WebSphere Application Server のカスタム・インストールを選択する時点で選択することができます。 WebSphere テスト環境を使用している場合には、スクリプト管理機能はデフォルトでインストールされます。
  • WebSphere Application Server を構成または管理するためのスクリプト・ファイルを作成する。
  • WebSphere Application Server を始動する。WebSphere Application Server v6.0 が保護されている場合は、サーバーを始動する前に、ご使用の開発環境の認証設定をランタイム・サーバーに伝える必要があります。詳細については、 『保護された WebSphere Application Server v6.0 に対する認証設定の指定』を参照してください。
外部管理スクリプトをワークベンチ内で実行するには、次の手順を実行します。
  1. 「サーバー」ビューでサーバーを右マウス・ボタン・クリックし、「外部管理スクリプトの実行」を選択する。実行する Jacl または Jython 管理スクリプト・ファイル」ダイアログが開きます。
  2. ファイル・システムで実行したいスクリプト・ファイルを見付け、「開く」をクリックする。
  3. 「開く」をクリックした後、スクリプトが実行されます。「コンソール」ビューに、スクリプトの実行によるシステム出力またはエラーが表示されます。
  4. 注意: 保護されたサーバーに対してスクリプト・ファイルすると、 パスワードは、「実行」ウィザードではプレーン・テキストで表示されます。
    1. メニュー・バーで、「実行」>「実行...」を選択する。 「実行」ウィザードが開きます。
    2. 構成」リストで、 「Java アプリケーション」フォルダーを展開して、 「外部管理スクリプトの実行」を選択する。
    3. 右側のペインで、「(x) = 引数 ((x) = Arguments)」 タブを選択する。
    4. プログラム引数」セクションで、パスワードがプレーン・テキストで表示されているのを確認できます。
管理スクリプトについて詳しくは、以下を参照してください。
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