シンボリック・パラメーターは、特定のビルド記述子オプションと iSeries™ ビルド・スクリプト、特定のビルド記述子オプション、z/OS® ビルド・スクリプト、およびリンク・エディットとバインド制御パーツ内で置換される変数であり、 生成された出力の配置および準備に影響を与えます。
シンボリック・パラメーターによっては、生成プログラムで事前に定義されているものもあります。例えば、EZEGTIME には、生成を実行した時刻が含まれます。これらのパラメーターの詳細については、『EGL 生成用の事前定義シンボリック・パラメーター』を参照してください。シンボリック・パラメーターは、ユーザーが自分で定義することもできます。
シンボリック・パラメーターは、genDirectory 生成オプションと destDirectory 生成オプションの値の中、 およびビルド・スクリプトの中で使用できます。
シンボリック・パラメーターを genDirectory と destDirectory で指定する場合は、パラメーター名をパーセント記号 (%) で区切って、シンボリック・パラメーターの値を参照します。例えば、生成が実行された時刻を参照したい場合は、%EZEGTIME% を指定します。
値を割り当てる際に、シンボリック・パラメーターを複数使用することもできます。次のシンボルは、日付と時刻をスペースで区切って表します。
%EZEGDATE% %EZEGTIME%
ビルド・スクリプトでシンボリック・パラメーターを指定する場合は、 シンボリック・パラメーター名をアンパーサンド (&) とピリオド (.) で挟んで値を参照します。
&EZEGDATE.
例えば、genDirectory に C:¥MyProject¥%EZEENV% を設定し、ビルド記述子オプションに ZOSCICS を設定した場合、生成される出力は、C:¥MyProject¥ZOSCICS に書き込まれます。(定義済みのシンボリック・パラメーター EZEENV は、オプション・システムから取り込まれます。)
シンボリック・パラメーターをご自分で指定し、それらの各パラメーターに値を割り当てることも可能です。例えば、MYDIR には、ディレクトリー名を含めることができます。同じビルド記述子内に同じシンボリック・パラメーター (MYDIR など) を 2 回定義することは無効です。
生成に使用するビルド記述子で、複数のビルド記述子をチェーニングするための nextBuildDescriptor オプションを使用し、互いにチェーニングされる複数のビルド記述子内で同じ名前のシンボリック・パラメーターを定義した場合、生成時に使用される値は、『ビルド記述子』のページで説明する優先順位のルールで決まります。
例えば、マスター・ビルド記述子内のシンボリック・パラメーター MYDIR に割り当てられる値は、その他のビルド記述子内の MYDIR に割り当てられる値よりも高い優先順位を持ちます。
定義済みのシンボリック・パラメーターとユーザー定義のシンボリック・パラメーターはともに、COBOL 出力を準備するために使用するビルド・スクリプト内で、 置換変数として使用できます。詳細については、『z/OS 用の EGL ビルド・スクリプトの変更』を参照してください。詳細については、 『iSeries 用 EGL サーバー・ガイド』を参照してください。
定義済みのシンボルの置換値は、生成時に自動的に設定されます。これらのシンボルの値は、定義しないでください。定義済みシンボルのカテゴリーは 2 つあります。
ユーザー定義のシンボルは、接頭部 EZE で始めることはできません。
関連する概念
ビルド記述子パーツ
EGL に関する追加情報のソース
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z/OS 用の EGL ビルド・スクリプトの変更