EGL 生成用の事前定義シンボリック・パラメーター

EGL 生成プログラムのシンボリック・パラメーターはすべて、事前定義かユーザー定義かにかかわらず、生成された COBOL プログラムをビルドする際に 環境変数としてビルド・サーバーに渡されます。ビルド・サーバーに渡された環境変数は、同じ名前のビルド・スクリプト置換変数に値を提供します。環境変数の値は、置換変数用に定義されたデフォルト値をオーバーライドします。

事前定義シンボリック・パラメーターは以下の表のとおりです。

名前 説明
BUILD_SCRIPT_LIBRARY ビルド・サーバーがビルド・スクリプトを読み取る PDS の名前のオーバーライドを許可します。

このシンボリック・パラメーターは、例外ビルド処理が必要な場合に役立ちます。例えば、別々のデータベース、COBOL ライブラリー、または CICS® ライブラリーを持つ特別なテスト・システムが必要な場合、別々のビルド・スクリプト PDS を使用することができます。ビルド・スクリプトには、さまざまなデフォルト置換変数やコンパイル・オプションを指定できます。

また、別のポートでビルド・サーバーを始動し、別のビルド・スクリプト PDS を割り振ることもできます。

DATA 作業用ストレージ を 24 ビットまたは 31 ビットのアドレスで割り振るかどうかを指定するフラグ。 このシンボリック・パラメーターで指定する値は、COBOL コンパイラーおよび z/OS® リンケージ・エディター用の DATA パラメーターで渡されます。このパラメーターの値は、ビルド記述子オプション data から得られます。
EZEALIAS 現在生成済みのメンバーを関連 PDS に保管するときに使用されるメンバー名。現在生成済みのメンバーに alias プロパティーが指定されている場合は、必要に応じて 8 文字に切り捨てられたこのプロパティーの値が使用されます。 alias プロパティーが指定されていない場合は、必要に応じて 8 文字に切り捨てられたパーツ名が使用されます。書式グループが現在のメンバーであり、書式グループに印刷書式が含まれている場合、その形式モジュール名は 8 文字ではなく 6 文字に切り捨てられ、文字 FM が追加されます。
EZEGDATE プログラムが生成される日付。形式は mm/dd/yy です。ここで、mm は 2 桁の月、dd は 2 桁の日付、yy は年の最後の 2 桁です。
EZEGMBR 生成を開始するために指定されたプログラム・パーツ名。
EZEMBR 生成されたプログラムの名前。生成されるプログラムの alias プロパティーを指定した場合 または生成されるプログラムの名前が 8 文字より長い場合を除き、この値は MBR パラメーターの値と同じです。
EZEPID 生成され構築される出力を受け取る PDS のために使用される高位修飾子 このパラメーターの値は、ビルド記述子オプション projectID から得られます。
EZESQL 生成されるパーツが SQL I/O を 実行するかどうかの標識。「Y」は「はい」、「N」は「いいえ」を意味します。
EZETIME プログラムが生成される時刻。 形式は、hh:mm:ss です。ここで、hh は時、mm は分、ss は秒です。
EZEEXTNM プログラム・パーツ の alias プロパティーで指定される外部名。このシンボリック・パラメーターを使用できるのは、バインド制御ファイル およびリンク・エディット・ファイルの生成中のみです。ビルド・スクリプトの実行中は使用できません。 外部名が指定されていない場合はパーツ名が使用されますが、(必要に応じて) ランタイム環境で許可されている最大文字数に切り捨てられます。
MBR 生成されるソース・コードに与えられる外部名。プログラムの alias プロパティーが指定されている場合 またはプログラム名が 8 文字より長い場合を除き、この外部名は EGL プログラム名と同じです。 alias プロパティーが指定されている場合は、その値が MBR 環境変数に代入されます。あるいは、プログラム名が 8 文字より長い場合、プログラム名は 8 文字に切り捨てられ、その結果が MBR 環境変数に代入されます。
SYSTEM EGL プログラムが生成されたターゲット・システム。例えば、ZOSCICS または ISERIESC。 このパラメーターの値は、ビルド記述子オプション system から得られます。

これらの事前定義シンボリック・パラメーターに加えて、ユーザー独自のシンボリック・パラメーターを定義することができます。それらのパラメーターも、環境変数としてビルド・サーバーに渡されます。シンボリック・パラメーター名と同じ名前の置換変数がビルド・スクリプトに含まれている場合、ビルド・サーバーは置換変数の代わりにビルド・スクリプト内のシンボリック・パラメーターの 値を使用します。

関連する概念
バインド制御パーツ
生成
リンク・エディット・パーツ

関連するタスク
z/OS 用の EGL ビルド・スクリプトの変更

関連する参照項目
事前定義の疑似 JCL 置換変数
シンボリック・パラメーター

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