演習 2.2: 断片

前の演習では、EGL コード・テンプレートおよびコンテンツ・アシストについて学習しました。コードをアプリケーションに挿入するもう 1 つの方法は、断片ビューを使用することです。断片とコード・テンプレートでは同じような関数が実行されますが、それらの使用方法にはいくつか重要な違いがあります。ユーザーは断片およびコード・テンプレートが希望どおりに動作するようにカスタマイズすることができます。ただし、その際に以下のガイドラインを参考にすると、2 つのツールの違いを理解し、効果的に使用することができます。

断片ビューの表示

断片ビューは、通常は、EGL パースペクティブ内に表示されません。断片ビューを表示するには、以下のステップに従ってください。

  1. メニュー・バーから「ウィンドウ」>「ビューの表示」>「その他」をクリックする。「ビューの表示」ウィンドウが開きます。
  2. 「ビューの表示」ウィンドウで、「基本」>「断片」をクリックする。
  3. OK」をクリックする。 断片ビューが開きます。このビューには、使用可能な断片を含むドロワーがいくつか表示されます。この演習の以降のセクションでは、それらの断片を使用して作業する方法を学習します。

コードへの EGL 断片の追加

  1. EditorExamples.egl ファイルを開く。
  2. EditorExamples.egl ファイルで、function main() 行の前の行にカーソルを置く。
  3. 断片ビューで「EGL」ドロワーをクリックして展開する。
  4. EGL」ドロワーで、「databaseUpdate」をダブルクリックする。「テンプレートの挿入」ウィンドウが開きます。

    このウィンドウでは、ちょうど、前の演習でコード・テンプレートをカスタマイズしたのと同じように、断片をカスタマイズするよう促されます。この断片は、データベース・テーブル内のレコードを更新する関数です。この断片には、断片を使用する前に指定しなければならない 2 つの変数があります。1 つはデータベース・テーブルの主キー列の名前であり、もう 1 つはデータベース・テーブルの名前です。

  5. 「テンプレートの挿入」ウィンドウの「」列で「Table_Key_column_ID」をクリックする。
  6. Table_Key_column_ID の代わりに、次のテキストを入力する。

    myTableKeyColumn

  7. 」列で「EGL_RecordName」をクリックする。
  8. EGL_recordname の代わりに、次のテキストを入力する。

    myTable

    「テンプレートの挿入」ウィンドウは次のようになります。

    「テンプレートの挿入」ウィンドウの外観

  9. 挿入 (Insert)」をクリックする。断片がコードに追加されます。この断片は、このサンプル・ファイルで何らかの役割を果たすわけではありません。以上のステップは、断片ビューのテストのみを目的としています。この断片を実際のアプリケーションで使用する場合には、「変数の説明」フィールドを参考にしながら、変数に実際の値を挿入する必要があります。

断片ビューにおける新規ドロワーの作成

  1. 断片ビューを右クリックし、ポップアップ・メニューから「カスタマイズ (Customize)」をクリックする。「パレットのカスタマイズ」ウィンドウが開きます。
  2. 「パレットのカスタマイズ」ウィンドウで、「新規」>「新規カテゴリー」をクリックする。
  3. 新規 (New)」フィールドに、新規ドロワーの名前として、次のテキストを入力する。

    My EGL Snippets

  4. 説明 (Description)」フィールドに、新規ドロワーの説明として、次のテキストを入力する。

    These snippets are samples from the EGL tutorial.

    「パレットのカスタマイズ」ウィンドウは次のようになります。

    「パレットのカスタマイズ」ウィンドウに表示されている新規ドロワー

    「パレットのカスタマイズ」ウィンドウでは、「説明 (Description)」フィールドの下にいくつかのオプションも表示されます。それらのオプションによって、どのようなときにドロワーが開かれるか、または閉じられるかが決まります。それらのオプションをカスタマイズして、ワークベンチを開いたときに、よく使用するドロワーが開くようにすることができます。

  5. OK」をクリックする。 新規ドロワーが断片ビューに追加されます。

新規 EGL 断片の追加および使用

断片を新規作成するための最も簡単な方法は、コードを記述してから断片ビューに貼り付けることです。

  1. 以下のコードを選択する。
    if ((a > b) && (a > c))
      //insert code here
    end
  2. 断片ビューの「My EGLSnippets」ドロワーを右クリックし、ポップアップ・メニューの「貼り付け」をクリックする。「パレットのカスタマイズ」ウィンドウが開き、「テンプレート・パターン」ウィンドウにコピーした文のテキストが表示されます。
  3. 「パレットのカスタマイズ」ウィンドウで、「名前 (Name)」フィールドに次のテキストを入力する。

    Nested If Snippet

  4. 説明 (Description)」フィールドに次のテキストを入力する。

    //This is a nested if statement

  5. 変数 (Variables)」の下の「新規 (New)」ボタンをクリックして、新規の変数をこの断片に追加する。name_1 という変数が「変数 (Variables)」リストに表示されます。
  6. 名前」列で「name_1」をクリックして、代わりに次のテキストを入力する。

    Variable a

  7. Variable a」の横の「説明 (Description)」列に次のテキストを入力する。

    Enter the value of variable a

  8. Variable a」の横の「デフォルト値 (Default Value)」列に次のテキストを入力する。

    myVariableA

  9. 再び、「新規 (New)」をクリックして、名前に Variable b、説明に Enter the value of variable b、デフォルト値に myVariableB を入力し、2 番目の変数を作成する。
  10. 再び、「新規 (New)」をクリックして、名前に Variable c、説明に Enter the value of variable c、デフォルト値に myVariableC を入力し、3 番目の変数を作成する。

    「パレットのカスタマイズ」ウィンドウは次のようになります。

    「パレットのカスタマイズ」ウィンドウのトリミング画像

    これで、変数が作成されました。コードに断片を追加するときに断片ビューでこれらの変数が提示されるようになるので、変数をコードに追加することができます。

  11. テンプレート・パターン」フィールドで、if ((a > b) && (a > c)) 行の最初の a を削除する。
  12. a のあった場所にカーソルを置き、「変数プレースホルダーの挿入」をクリックする。ウィンドウが開き、前のステップで作成した変数のリストが表示されます。
  13. 変数のリストで「Variable a」をダブルクリックする。削除した a の代わりにこの変数がコードに追加されます。コード行は次のようになります。

    if ((${Variable a} > b) && (a > c))

  14. この行内の残りの 3 つの文字を該当する変数に置き換える。コード行は次のようになります。

    if ((${Variable a} > ${Variable b}) && (${Variable a} > ${Variable c}))

    「パレットのカスタマイズ」ウィンドウは次のようになります。

    「パレットのカスタマイズ」ウィンドウのトリミング画像

  15. OK」をクリックする。 断片ビューの「My EGL Snippets」ドロワーに新規の断片が追加されます。
  16. EditorExamples.egl ファイルで、function main() 行の後にブランク行を追加する。
  17. 断片ビューで「ネスト型 if 文 (Nested If Statement)」をダブルクリックする。「テンプレートの挿入」ウィンドウが開きます。
  18. 」列で、「myVariableA」を文字「a」に置き換える。「ソース (Source)」フィールド内のコードが「myVariableA」から「a」へ変わります。
  19. 同様の方法で、「myVariableB」を「b」に、「myVariableC」を「c」に置き換える。

    「テンプレートの挿入」ウィンドウは次のようになります。

    「テンプレートの挿入」ウィンドウの外観

  20. 挿入 (Insert)」をクリックする。断片がコードに追加されます。

以上で、断片の使用方法およびコード・テンプレートとの違いについての学習は終わりです。断片および断片ビューについて詳しくは、ヘルプの「断片による編集 - 概要」を参照してください。

これで、「演習 2.3: デバッグ」を開始する準備ができました。

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