以下に紹介する式のサンプルは、レコード選択式エディタで独自の選択式を作成する場合に、有効に利用できます。これらのサンプルは、考えられるさまざまな選択方法を紹介するものであり、必ずしも最良の選択方法であるとは限りません。
文字列を使ったレコードの選択
{file.FIELD} startswith "C"
{file.FIELD}フィールドの値が“C”で始まるレコードを選択します。CyclePath、Corp. and Cyclist's Trail Co. などが入り、Bob's Bikes Ltd.、Feel GreatBikes, Inc. などは除かれます。
not ({file.FIELD} startswith "C")
{file.FIELD}フィールドの値が“C”で始まらないレコードを選択します。Bob's Bikes Ltd、Feel Great Bikes, Inc. などが入り、CyclePath, Corp.、Cyclist's Trail Co. などは除かれます。
"999" in {file.FIELD}[3 to 5]
{file.FIELD}フィールドの 3 番目から 5 番目までの桁が“999”であるレコードを選択します。10999、70999、および 00999 などが入り、99901、19990 などは除かれます。
"Cycle" in {file.FIELD}
{file.FIELD}フィールドの値に“Cycle”が含まれているレコードを選択します。CyclePath Corp.、CycleSporin, Inc. などが入り、Cyclist's Trail Co.、Feel Great Bikes, Inc. などは除かれます。
数値を使ったレコードの選択
{file.FIELD} > 99999
{file.FIELD}フィールドの値が 99999 より大きいレコードを選択します。
{file.FIELD} < 99999
{file.FIELD}フィールドの値が 99999 より小さいレコードを選択します。
{file.FIELD} > 11111 and {file.FIELD} < 99999
{file.FIELD}フィールドの値が 11111 より大きく 99999 より小さいレコードを選択します。11111 と 99999 はこの範囲に含まれません。
{file.FIELD} >= 11111 and {file.FIELD} <= 99999
{file.FIELD}フィールドの値が 11111 以上、99999 以下のレコードを選択します。
日付を使ったレコードの選択
Month、Day、および Year の各関数は、次のように使用します。
Year ({file.DATE}) < 1999
{file.DATE}フィールドの年の値が 1999 年より前のレコードを選択します。
Year ({file.DATE}) > 1992 and Year ({file.DATE}) < 1996
{file.DATE}フィールドの年の値が 1992 から 1996 までのレコードを選択します(1992 年と 1996 年は含まれません)。
Year({file.DATE}) >= 1992 and Year({file.DATE}) <= 1996
{file.DATE}フィールドの年の値が 1992 から 1996 までのレコードを選択します(1992 年と 1996 年は含まれます)。
Month({file.DATE}) in 1 to 4
{file.DATE}フィールドの月の値が、1 年の最初の 4 か月(1 月、2 月、3 月、4 月)のいずれかであるレコードを選択します。
Month({file.DATE}) in [1,4]
{file.DATE}フィールドの月の値が、1 年の 1 番目と 4 番目の月であるレコードを選択します。1 月と 4 月が入り、2 月や 3 月は除かれます。
組み込みの日付範囲を使ったレコードの選択
組み込みの日付範囲を使用して、次のような選択式を作成できます。
{file.DATE} in LastFullMonth
{file.DATE}フィールドの日付が、先月であるレコードを選択します。現在が 5 月の場合は、日付が 4 月のレコードがすべて入ります。
not({file.DATE} in LastFullMonth)
{file.DATE}フィールドの日付が、先月でないレコードを選択します。現在が 5 月の場合は、日付が 4 月以外のレコードがすべて入ります。
{file.DATE} < CurrentDate
{file.DATE}フィールドの日付が、今日の日付より前のレコードを選択します。
日付、数値、文字を組み合わせたレコードの選択
"C" in {file.FIELD}[1] and Month({file.DATE}) in [1,4]
{file.FIELD}フィールドの値が "C" で始まり、月が 1 月または 4 月のレコードを選択します。たとえば、受注データベースでこのような式を使用すると、名前が "C" で始まり、1 月または 4 月に注文のあった顧客をレポートに表示するように指定できます。
"AOK" in {file.HISTORY}[3 to 5] and {file.OPENCRED} >= 5000
{file.HISTORY}フィールドの 3 番目から 5 番目までの文字が "AOK" で、{file.OPENCRED}フィールド(利用可能なクレジット額)の値が 5,000 以上のレコードを選択します。
これらのテンプレートは、独自のデータを使ってそのまま利用したり、いくつか組み合わせて複雑な式を作成することができます。