トラブルシューティングの概要

問題の発生は望ましいことではなく、 トラブルシューティングは誰も経験したくないプロセスであり、活動です。 しかし、問題判別、問題分析および問題解決の分野でより優れたスキルを取得することは、 有益な規律であると言えます。 このトピックは、構造化問題判別アプローチの全体的な理解を目的としており、 Rational ソフトウェア開発プラットフォームを使用している場合に適用可能です。

問題を正常に除去できるかどうかは、以下のいくつかの要因に依存します。

これらのすべての要因の基礎をなすのは、 ユーザーが扱ってきたテクノロジーとツールのタイプに関するスキルと経験のレベルです。

トラブルシューティングの基本計画

ソフトウェアの問題に直面したときの基本的なトラブルシューティングの計画には、 以下のステップが含まれます。

  1. 症状の記録
  2. 問題の再現
  3. 考えられる原因の除去
  4. 診断ツールの使用
テキスト入力時の余分のマウス・クリックまたは余分のスペース追加などの、 最もわずかな変更が結果に影響を及ぼすことがあるので、 問題を処理するために組織的で完全なアプローチを採用することが重要です。 組織的で整然としたアプローチによって、少なくとも IBM サポート担当員と話すときに、より多くの知識が得られます。

問題の症状の記録

アプリケーション、サーバーまたはアプリケーション開発ツールに関わる問題のタイプに応じて、 何か異常な徴候を知らせるメッセージをよく受け取ることがあります。 アプリケーションを開発中にエラーが発生した場合、 Rational Developer は「タスク」ビュー内にさまざまな妥当性検査メッセージを表示します。 どのような状態でも、ペンを取って、表示されるエラー・メッセージを記録してください。 単純と思われるエラー・メッセージに分かりにくいコードが含まれていることがありますが、 その問題をさらに調査するにつれて、意味が分かるようになります。 同じように見えるが少し異なる、複数のエラー・メッセージを受け取る場合もあります。 各メッセージの詳細を記録することによって、 問題がどこにあるのかについて、さらに詳しく確認できます。

問題の再現

この問題の原因となったステップで、何を実行していたかを思い出してください。 それらのステップを再試行して、この問題が容易に再現されるかどうかを確認してください。 連続して反復可能なテスト・ケースがあれば、必要な解決策を容易に決定できます。

考えられる原因の除去
問題の原因とはなっていないコンポーネントを除去することによって、 問題の有効範囲を狭めてください。 除去のプロセスを使用すれば、 問題を単純化し、疑わしくない領域に時間を浪費することを回避できます。 以下の質問についても検討することをお勧めします。
  • 最新の製品フィックスがあるか?
  • 問題判別に役立つ構成設定があるか?
  • この問題は既知の制限、あるいは製品の README またはリリース情報に記述されているバグか?
  • 問題判別に役立つ資料があるか?

ヘルプ」メニューにある IBM サポート・アシスタント」を使用することによって、 現行の Web ベースのサポート・リソースを検索できます。 このツールは、IBM の知識ベースを検索して、その問題が既に文書化されているかどうかを見るのに役に立ちます。

さらに、ユーザーが活用しているツールまたはテクノロジーの知識も、 システムが正常に動作しない問題の考えられる理由を狭めるのに役立ちます。

診断ツールの使用

使用可能なリソースを調査しても、依然としてこの問題が発生する場合は、この製品で追加の診断情報を提供してくれる可能性がある有効なツールがあります。 この製品のさまざまなデバッグ、プロファイル作成、トレースおよびテストのツールについては、 ヘルプを参照してください。

関連タスク
知識ベースの検索
フィックスの取得
IBM ソフトウェア・サポートとの連絡

ご利用条件 | フィードバック

(C) Copyright IBM Corporation 2000, 2004. All Rights Reserved.