WPAI SDO を使用した EIS データへのアクセス

Rational® Software Development Platform の EIS データ・アクセス・ツールを使用すると、 ユーザーは、広範囲なプログラミングの知識がなくても、ポートレットでエンタープライズ情報システム (EIS) データ・オブジェクトの作成と管理のプロセスに加わることができます。 EIS データ・アクセス・ツールは、SDO ベースの WebSphere® Portal Application Integration (WPAI) メディエーターをプログラミング・モデルとして使用します。

サポートされるデータ・アクセス方式

Rational ツールでは、 SAP、PeopleSoft、または Siebel エンタープライズ情報システム (EIS) から Faces ポートレットにデータ・オブジェクトを挿入することができます。

特定の バックエンドによって、異なるアクションがサポートされます。
  • SAP BAPI メソッドまたは RFM 機能:
    • BAPI: BAPI メソッドを呼び出す。Rational ツールでは、SAP ビジネス・ オブジェクト定義を視覚的に探査できます。BAPI メソッドは、SAP ビジネス・ オブジェクト・タイプへの関連によって探査されます。
    • RFM: Remote Function Call 使用可能モジュール (RFM) を呼び出す。Rational ツールでは、直接名検索またはグループ検索のいずれかを使用して、RFM を 探査できます。
  • Siebel ビジネス・コンポーネント
    • 作成: 新規レコードを作成する。ピック・リスト値が、これらのレコードから 自動的に検索されます。
    • 検索: 既存のレコードを検索する。
    • 更新: 既存のレコードを更新する。ピック・リスト値が、これらのレコードから 自動的に検索されます。
    • 削除: 既存のレコードを削除する。
  • PeopleSoft コンポーネント・インターフェース
    • 作成: 新規レコードを作成する。変換テーブルおよびプロンプト・テーブルの 値は、手動で操作できます。
    • 検索: 既存のレコードを検索する。
    • 更新: 既存のレコードを更新する。変換テーブルおよびプロンプト・テーブルの 値は、手動で操作できます。

WPAI メディエーターについて詳しくは、プログラミング・モデルの概要を参照してください。

J2EE Connector Architecture

WebSphere® Portal Application Integration (WPAI) メディエーターは、J2EE Connector Architecture (JCA) に従って開発された IBM® JCA コネクターを基にしています。WPAI メディエーターを 含むポートレットを実行するには、これらのコネクターが必要です。 WebSphere Portal 5.1 テスト環境でポートレットをテストする場合は、Rational ツールによって、WPAI メディエーター用の 基礎となる IBM JCA コネクターが自動的にデプロイおよび構成されます。その他のポータル・ サーバー環境では、これらのコネクターを手動でインストールする必要があります。IBM JCA コネクターのインストール方法については、各バックエンド (例えば、SAP または PeopleSoft) の資料を参照してください。

JCA コネクターの一般情報については、 『エンタープライズ情報システムとの接続 (Connecting to enterprise information systems)』を参照してください。

制限

SAP のアクセスの制限

Siebel のアクセスにおける制限

PeopleSoft のアクセスの制限

関連概念
プログラミング・モデルの概要
SAP データ・アクセス
Siebel データ・アクセス
PeopleSoft データ・アクセス
関連タスク
SAP 開発環境のセットアップ
SAP サービス・データ・オブジェクトの追加
Siebel サービス・データ・オブジェクトの追加
PeopleSoft サービス・データ・オブジェクトの追加

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