データをグループ化する主な理由のひとつは、レポート中の全レコードではなく、レコードのグループごとに計算できるようにすることです。プログラムに対してデータの集計を指示すると、データの並べ替え、データのグループ化、およびグループ単位での集計をまとめて実行できます。これら一連の処理は自動的に実行されます。
プログラムには複数の集計オプションが用意されています。対象となるフィールドのデータ型に応じて、次のような集計オプションを選択できます。
- グループ単位で値を合計する。
- すべての値の数をカウントしたり、異なる値の数だけをカウントする。
- 最大値、最小値、平均値、または N 番目に大きい値を求める。
- 2 種類の標準偏差と分散を計算する。
例 :
- 顧客リスト レポートには、各地域の顧客数が記録されています。このレポートに対して集計を適用することにより、複数の地域をまとめた大きな地域グループ内での顧客数を表示できます。
- 注文レポートには、毎月の平均注文額が記録されています。このレポートに対して集計を適用することにより、数か月単位での平均注文額を表示できます。
- 販売レポートには、販売代理店ごとの総売上高が記録されています。このレポートに対して集計を適用することにより、複数の販売代理店をまとめた代理店グループでの総売上高の合計または小計を表示できます。
グループ化されたデータを集計するには
- Crystal Reports ActiveX デザイナ内で右クリックし、ショートカット メニューを表示します。
- [挿入]をポイントし、[集計]をクリックします。
- [集計の挿入]ダイアログ ボックスの[集計するフィールドを選択]リストから、集計するフィールドを選択します。
- [集計方法]リストから集計操作を選択します。
- 集計を配置する場所を[集計の保存場所]リストから選択します。
ヒント [グループの挿入]ボタンをクリックすると、レポートに新しいグループを作成できます。
- 合計に対する割合として集計値を表示する場合は、まず、[オプション]領域から[パーセントで表示]を選択し、次にリストから合計フィールドを選択します。
- 階層全体の合計を出す場合は、[階層全体の集計]を選択します。
階層の詳細については、「データの階層的なグループ化」を参照してください。
- [OK]をクリックします。
たとえば、国ごとの顧客数を表示する場合は、集計対象フィールドとして顧客数フィールドを選択し、グループ化のキーとなるフィールドとして国名フィールドを選択します。
参照
集計レポートの詳細の非表示 | 集計値に応じた順序でのグループ表示 | グループ化されたデータの小計 | レポートでのパーセントの表示 | 上位 N グループまたは下位 N グループの選択