リンクされていないサブレポートは、独立しており、そのデータをプライマリ
レポートのデータと結合させることはできません。
リンクされていないサブレポートでは、1
つのレポートのレコードが別のレポートのレコードと一致するかどうかを試されることはありません。リンクされてないサブレポートでは、プライマリ
レポートと同じデータを使用する必要はありません。同じデータ
ソースを使用することも、まったく異なるデータ
ソースを使用することもできます。また、サブレポートの作成は、単一のテーブルに制限されてはいません。単一のテーブルを基にすることも、複数のテーブルを基にすることもできます。基になるデータ
ソースにかかわらず、それらのレポートは無関係のものとして扱われます。
リンクされたサブレポートは、リンクされていないサブレポートとまさに正反対で、それらのデータを結合させることができます。サブレポートのレコードは、プライマリ
レポートのレコードと組み合わされます。顧客情報でプライマリ
レポートを作成し、注文情報でサブレポートを作成して、これらをリンクすると、顧客ごとのサブレポートを作成し、そのサブレポートに各顧客のすべての注文を入れることができます。
サブレポートをプライマリ
レポートにリンクする場合は、パラメータ
フィールドを使ってリンクが作成されます。
サブレポートのリンク
フィールドを選択すると、次の処理が行われます。
フィールドを使ったレコード選択式が、サブレポートに作成されます。
この選択式により、サブレポートのレコードは、リンク
フィールドの値がパラメータ
フィールドの値に等しいレコードに限定されます。
レポートを実行すると、プライマリ
レポート
フィールドの最初のレコードが見つけられ、リンク
フィールドの値がサブレポートのパラメータ
フィールドに渡されます。次に、パラメータ
フィールド値を基にしてレコードを選択し、サブレポートが作成されます。次はその例です。
フィールドに渡されます。2
番目の顧客の注文レコードだけを含むサブレポートが実行されます。
フィールドの操作は、すべてバックグラウンドで行われます。プライマリ
レポートとサブレポートをリンクするフィールドを選択するだけで、残りの作業は、プログラムが行います。パラメータ
フィールドに値が渡される際、ユーザーに入力は求められません。