ItemsGrid
コンポーネントは、レポートなどの項目のソースのフィールドを表の列に表示します。ItemsGrid
の各行には、項目のソースのレコードが表示されます。ItemsGrid
により、個々の項目の選択、項目の大きな集合のページング、列での項目の並べ替えが可能になります。ItemsGrid
コンポーネントの各列は、個別の ItemsColumn
コンポーネントです。
defaultRoot
と rootItemID
は、ItemsGrid
コンポーネントの主要な 2 つの属性であり、これによって、移動できる最上位項目が決まります。defaultRoot
属性を使用して、ItemsGrid
コンポーネント内の項目の階層のルート ノードを指定します。このプロパティに値を設定すると、Crystal Enterprise 項目の階層内で移動できる上限が決まります。使用できる値は、com.businessobjects.jsf.sdk.properties.DefaultRootType
クラスのフィールドです。
None
ItemsGrid
コンポーネントのルートは、Crystal Enterprise システム内のフォルダ ツリーのデフォルト ルートに設定されます。
Custom
rootItemID
属性で指定するカスタム ルートが、ItemsGrid
コンポーネントのルートとして使用されます。rootItemID
属性には、グリッド内のルート項目となるフォルダの識別子を設定します。
ItemsGrid
コンポーネントのページ上の位置を指定するには、horizontalAlign
属性に必要な値を設定します。showHeader
属性、showImages
属性、および showDrillUpLink
属性を使用して、ItemsGrid
コンポーネントの全般的な外観をカスタマイズできます。showHeader
属性は、デフォルトで True
に設定されており、ヘッダー テキスト ラベルはグリッド内の各列の上部に表示されます。showImages
属性は、com.businessobjects.jsf.sdk.properties.Image
クラスのフィールドに設定する必要があります。この属性はデフォルトで None
に設定されますが、グリッドの各項目の横に Icon
または Thumbnail
のいずれかを表示するように変更できます。アイコンの表示の詳細については、ItemsGrid コンポーネント内でのイメージの表示方法を参照してください。
showDrillUpLink
属性は、項目の階層を上に移動できるリンクを表示するかどうかを示します。この属性のデフォルト値は、True
です。
このほかにも、ItemsGrid
コンポーネント内の情報の表示方法をカスタマイズする多くの属性があります。デフォルトでは、allowSorting
属性が False
に設定されており、ユーザーが項目を並べ替えることができないようになっています。この属性を True
に設定すると、並べ替え用のリンクが表示され、ユーザーがグリッドの項目(行)を並べ替えられるようになります。最適化されていて並べ替えをお勧めできるフィールドは、次のフィールド(列)のみです。
各行と各列の情報を見分けやすくするために、グリッドに枠線を表示できます。枠線の種類を指定するには、showGridLines
属性を使用します。この属性は、com.businessobjects.jsf.sdk.properties.GridLines
クラスのフィールドに設定する必要があります。このプロパティは、デフォルトで Both
に設定されています。行間に枠線を表示するには Horizontal
、列間に枠線を表示するには Vertical
、両方の枠線を非表示にするには None
に設定します。また、allowDrillDown
属性は、グリッド内の項目をクリックしたときの動作を制御できます。ユーザーがある項目をクリックすると、動的にその項目の内容にドリルダウンされます。このプロパティのデフォルト値は、True
です。
グリッドの個別の列は、ItemsColumn
サブコンポーネントを選択して属性値を設定することによっても、カスタマイズできます。ItemsColumn
属性の詳細については、タグ属性(itemsColumn)を参照してください。
注 EnterpriseItem
Bean または EnterpriseItems
Bean の fields
プロパティで指定したこれらのフィールドだけを、ItemsColumn
コンポーネントの fields
属性を使用して設定する必要があります。この情報は、Crystal Enterprise から照会する必要があります。これによって、ItemsGrid
コンポーネントは、該当する列だけにデータを格納することができます。フィールドについての詳細情報は、EnterpriseItem Beanを参照してください。
コンポーネントの一般属性のほか、プロパティ クラスに設定する必要のある属性があります。
alerts
属性
alerts
属性は、ItemsGrid
コンポーネントにアラートが表示される条件と方法を指定するプロパティが含まれる AlertProps
クラスのインスタンスにアクセスします。デフォルトでは、visible
プロパティが True
に設定されており、ItemsGrid
コンポーネントでアラートが表示されます。アラートが表示されないようにするには、このプロパティを False
に設定します。アラートが発生すると、そのことを示すイメージがユーザーに表示されます。imageUrl
プロパティには、イメージが表示される場所を設定します。デフォルトでは、showAlertMessage
サブプロパティと showAlertTime
サブプロパティがどちらも True
に設定されており、関連する説明とアラートの発生時刻が表示されます。これらの情報が表示されないようにするには、対応するプロパティを False
に設定します。
注 アラートをオンにした場合、このコントロールにデータ連結された EnterpriseItems
Bean が表す項目の処理情報を返す必要があります。これを実現するには、その Bean の fields
プロパティの値として SI_PROCESSINGINFO
を選択します。
注 プロパティ クラスに関する詳細は、プロパティ クラスを Crystal Enterprise の JavaServer Faces コンポーネント と連係させてどのように使用できますか。を参照してください。
ItemsGrid
コンポーネントの表示レイアウトをカスタマイズするには、コントロールの関係箇所のスタイルの属性を設定します。
ItemsGrid
コンポーネントの自動イベント処理機能を有効にするには、autoHandleEvents
プロパティを True
に設定します。このプロパティを True
に設定すると、ユーザーがコンポーネントを操作したときにトリガされるデフォルトの動作またはアクションがプロパティに実装されます。以下はその例です。
autoHandleEvents
プロパティが False
の場合、これらのイベントは自動的には処理されません。autoHandleEvents
を False
に設定すると、ユーザー自身のイベント ハンドラを作成できます。
ItemsGrid
コンポーネントは、EnterpriseItem
Bean または EnterpriseItems
Bean とのデータ連結をサポートしています。これらは、ItemsGrid
コンポーネントの行に表示される項目(1 つまたは複数)のソースを提供します。コンポーネントを必要な Bean に連結するには、itemSource
属性を使用します。
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