Crystal Reports のナビゲーション機能では、特定のデータ コンテキストを指定して、同じレポートの中の別のレポート オブジェクト、または別のレポートの中のオブジェクトに移動できます。このナビゲーションを使用できるのは、DHTML ビューアだけです(ゼロクライアント、サーバー側のビューア)。この機能の利点は、オブジェクトとオブジェクトを直接リンクできることです。必要なデータ コンテキストが自動的に渡されるので、関連するオブジェクトおよびデータに移動できます。
レポート パーツでは、レポート パーツ オブジェクトをリンクするときにこのナビゲーション機能を使用します。レポート パーツ ナビゲーションと通常のページ ナビゲーションで大きく異なる点は、レポート パーツ ビューアでレポート パーツをナビゲートする場合には、レポート パーツとして指定したオブジェクトだけが表示されることです。通常のナビゲーションでは、指定したオブジェクトに移動しますが、ページ全体が表示されます。
ナビゲーション(ページまたはレポート パーツ)は、[書式エディタ]ダイアログ ボックスの[ハイパーリンク]タブで設定します。
[ハイパーリンク]タブの[DHTML ビューアのみ]領域では、次のどちらかを選択できます。
[レポート パーツのドリルダウン]オプションは、集計フィールド、グループ チャートやマップ、およびレポートのグループ ヘッダーやグループ フッターの中のフィールドで使用できます。このオプションを使用できるのは、レポート パーツだけです。ページ ビューを使用する通常のナビゲーションは、デフォルトでドリルダウンします。詳細については、「レポート パーツ固有のナビゲーション」を参照してください。
[ほかのレポート オブジェクト]オプションは、レポート パーツとページのナビゲーションの両方に使用できます。このオプションでは、リンク先のオブジェクトと、渡すデータ コンテキストを指定できます。
[レポート パーツのドリルダウン]オプションを選択すると、[ハイパーリンクの情報]領域に次のオプションが表示されます。
[利用可能なフィールド]領域には、レポート パーツのドリルダウンに使用可能なレポート オブジェクトが存在するすべてのレポート内セクションが、ツリー形式で一覧表示されます。この領域からオブジェクトを選択して、[表示するフィールド]領域に追加します。
[表示するフィールド]領域には、ドリルダウンの対象として選択したセクションとオブジェクトがツリー形式で一覧表示されます。
これらのオプションの使用方法については、「レポート パーツのドリルダウンの実装」を参照してください。
[ほかのレポート オブジェクト]オプションを選択すると、[ハイパーリンクの情報]領域に次のオプションが表示されます。
選択およびコピーしたレポート オブジェクトに関する詳細な情報を追加するには、[リンク貼り付け]ボタンを使用します。貼り付けられる情報の一部は、このボタンに関連付けられたリストから選択したオプションによって決まります。
リンク情報を貼り付けると、[選択元]フィールドには、選択してコピーしたレポートのパスおよびファイル名が表示されます。現在のレポートが参照されている場合、[選択元]フィールドは空白になります。このフィールドに情報を追加するには、レポート パーツのリンクを貼り付けます。このフィールドは、それ以外の方法では利用できません。
[レポート タイトル]フィールドには、[選択元]フィールドで指定したレポートのタイトルがデフォルトで入力されます。現在のレポートが参照されている場合、[レポート タイトル]フィールドには、テキスト <現在のレポート> が入力されます。[ドキュメント プロパティ]ダイアログ ボックスでレポート タイトルを指定しなかった場合、[レポート タイトル]フィールドは、デフォルトでレポート ファイル名になります。このフィールドに情報を追加するには、レポート パーツのリンクを貼り付けます。このフィールドは、それ以外の方法では利用できません。
このフィールドに 1 つ以上のオブジェクトを追加することで、ナビゲーションの移動先オブジェクトを指定します。ページ ナビゲーションでは、リンク先のオブジェクトが存在するページが、この情報によって特定されます。レポート パーツ ナビゲーションの場合は、この情報によって、移動時にビューアが表示するオブジェクトが決まります。ビューアには指定されたオブジェクトだけが表示されます。
[オブジェクト名]フィールドでは、次の種類のレポート オブジェクトを選択できます。同じレポート セクションにある 1 つ以上のオブジェクトを選択できます。
次の種類のレポート オブジェクトは、リンク先として選択できません。
特定の情報を指定するには、次の 2 とおりの方法があります。
リンク先オブジェクトの情報を貼り付けると、通常、[データ コンテキスト]フィールドにも自動的に値が入力されます。条件式ボタンを使って、このオプションをカスタマイズすることもできます。詳細については、「データ コンテキストの形式」を参照してください。
これらのオプションの使用方法については、「[ほかのレポート オブジェクト]オプション」を参照してください。