演習 1.2: Java コンポーネント・テストの作成

この演習を始める前に、演習 1.1: テスト・プロジェクトの作成を完了しておく必要があります。

テスト・プロジェクトを作成した後、「Java コンポーネント・テストの作成 」ウィザードを使用して、Java コンポーネント・テストおよびスタブを作成することができます。 Java インターフェース、抽象クラス、またはスーパークラスをテストする必要がある場合は、抽象テストと呼ばれる特殊なコンポーネント・テストも作成できます。

この例では、ウィザードの指示に従って以下のステップどおりに進みます。

  1. ウィザードの開始とテスト・プロジェクトの選択
  2. テスト・ガイダンスを使用したテスト内容の決定
  3. テスト・パターンの選択
  4. テスト・シナリオの定義

ウィザードの開始

ウィザードを開始するには、以下の手順を実行します。

  1. 「ファイル」> 「新規」> 「その他」> 「コンポーネント・テスト」 > 「Java」> 「Java コンポーネント・テスト」の順にクリックします。
  2. テストを含めるテスト・プロジェクトを選択するか、 「新規」 をクリックして新規プロジェクトを作成してから、「次へ」をクリックします。

テスト・ガイダンスを使用したテスト内容の決定

テスト・プロジェクトを選択した後、そのテスト・プロジェクトに関連した Java ソース・ファイルに対して静的分析が実行されます。 これらのファイルはテスト・プロジェクトの作成中に選択され、テスト・スコープを定義する役割を果たします。 プログラム内のファイルのリストは、テスト・プロジェクトの「テスト・スコープ」プロパティーを変更することによって更新できます。

分析が完了すると、コンポーネントのリストが、計算されたメトリックに従ってソートされた状態で表形式で表示されます。 これらのメトリックが提供するガイダンスは、テストにするにはどのクラスまたはコンポーネントが最も重要かを判断するのに役立ちます。 値が強調表示されたコンポーネントまたは数値が高いコンポーネントは、優先順位の高いテスト候補と考えることができます。

たとえば次の図では、GaussianIntegerRandomGenerator がテストの開始にふさわしい場所の 1 つです。このクラスをテストするには GaussianIntegerRandomGenerator の横にあるチェック・ボックスをクリックしてから「次へ」をクリックするだけです (「オプション」をクリックすれば、表示されるメトリックおよびソート順を変更することができます)。

テストの作成ウィザードに表示される計算されたメトリック

テスト・パターンの選択

テストするクラスを選択したら、テスト・パターンを選択する必要があります。テスト・パターンは、異なる種類の Java コンポーネント・テストのために、一種のテンプレートを提供します。 Java コンポーネントで使用可能なテスト・パターンには、以下のものがあります。

最初のテストとしてシナリオ・ベースのテスト・パターンを選択し、「次へ」をクリックしてください。

テスト・シナリオの定義

テスト・パターンを選択すると、テスト・シナリオを定義できるウィザード・ページが表示されます。 プロセスは以下のとおりです。

  1. リストからコンストラクターを選択して「追加」をクリックし、テストするクラスのインスタンスを追加します (コンストラクターをダブルクリックしても、シナリオに追加できます) 。
  2. クラス・インスタンスにもっと分かりやすい名前を割り当てたい場合は、テスト・シナリオからそのインスタンスを選択して「名前変更」をクリックし、新しい名前を入力してから「OK」をクリックします。
  3. 「継承されたメソッドを表示」をクリックして、シナリオにインクルードできるすべてのメソッドを表示します。
  4. シナリオにインクルードするメソッドをそれぞれダブルクリックします。 (サンプル・シナリオを以下に示します。 このシナリオには 1 つのコンストラクターと 4 つのメソッドがあります。)
  5. シナリオの作成が完了したら、「終了」をクリックします。

結果の表示

シナリオ・ベースのテストを作成すると、テスト・スイート内に単一のテスト・ケースが作成されます。 テスト・ビヘイビアー・コードでは、テスト・ケースは単一の JUnit テスト・メソッドとしてインプリメントされます。 テストの作成が完了すると、次に示すようなテスト・スイート・エディターの「概要」ページが自動的に表示されます。

テスト・スイート・エディターの「概要 (Overview)」ページ

このページからは、テストの名前の編集、テストの説明の追加、Java エディターでのテスト・ビヘイビアー・コードの表示ができます。 コードを表示するには、「ビヘイビアー」をクリックしてください (上記の例の /StatTest/Behavior/test/GaussianIntegerRandomGeneratorTest.java )。

テスト・ビヘイビアー・コード

これで、演習 1.3: テストの編集を開始する準備ができました。

ご利用条件 | フィードバック
(C) Copyright IBM Corporation 2000, 2005. All Rights Reserved.