課題 1.1: ワークスペースのセットアップと必須プロジェクトの作成
Web サービス機能の使用可能化
Web サービスの開発に必要な機能を使用可能にする手順は、次のとおりです。
- 「ウェルカム」ページで、右下隅の Web サービス・アイコンを探して、
Web サービスが使用可能になっているかどうかを調べるための確認を行う。
「ウェルカム」ページが閉じている場合は、「ヘルプ」メニューからそれを再オープンすることができます。
- Web サービスが使用可能になっていない場合には、右下隅で、
人のような形をしているアイコンを選択する。
これによって、選択を行うことができる機能のリストが生成されることになります。
- 左上隅にある「Web サービス」アイコンを選択する。
これで、Web サービスの開発に使用されるツールが使用可能になりました。
WS-I 準拠レベルの設定
WS-I は、Web サービス・インターオペラビリティーを指します。これには、プラットフォーム間、
オペレーティング・システム間、およびプログラム言語間にわたるインターオペラビリティーが含まれます。
WS-I の組織は、Web サービスを相互協調操作が行えるようにするための要件を定義するのに必要な、
プロファイルと呼ばれる文書にまとめられた標準を設計します。
Rational Developer 製品は、WS-I Simple SOAP Binding Profile 1.0 (WS-I SSBP) および
WS-I Attachments Profile 1.0 (WS-I A) に照らして Web サービスを検証します。
WS-I の詳細については、その Web サイト『http://www.ws-i.org/』を参照してください。
デフォルトで、WS-I SSBP 準拠レベルは「推奨」に設定されています。
この設定では、非準拠項目が選択されると警告ダイアログ・ボックスが表示されますが、
引き続き処理を続行できます。
この準拠レベルは、「Web サービス」ウィザードおよび WSDL 検査ツールで使用されます。
この例では、WS-I 準拠 Web サービスを生成するので、WS-I
準拠レベルを「必要」に設定する必要があります。
WS-I 準拠レベルを変更する手順は、次のとおりです。
- メインメニュー・バーで、「ウィンドウ」>「設定」の順にクリックする。
設定ダイアログ・ボックスが開きます。
- 「Web サービス」ブランチを展開し、
「WS-I 準拠」を選択する。
- WS-I SSBP の隣にあるドロップダウン・リストから、「必要」オプションを選択する。
- 「OK」をクリックする。
Web プロジェクトの作成
WebSphere Studio では、Web サービスは Web プロジェクトまたは EJB
プロジェクトに含まれている必要があります。
この特定のチュートリアルでは、EJB スケルトンが Web サービスを Web
コンテナー内にデプロイするので、Web プロジェクトを使用します。
Web サービスが必要とするすべてのリソース (WSDL 文書、EJB および Web 設定値を含む) は、
このプロジェクトで保持されます。
Web プロジェクトの作成の手順は、次のとおりです。
- メインメニュー・バーで、「ファイル」>「新規」>「プロジェクト」>「Web」>「動的 Web プロジェクト」の順にクリックする。
「次へ」をクリックします。
- 「名前」テキスト・フィールドに WebProject と入力する。
「拡張」をクリックし、J2EE レベルが 1.4 であり、ターゲット・サーバーが
WebSphere Application Server v6 であることを確認してください。
「完了」をクリックします。
- これで、Web プロジェクトが作成された。
サーバーへのプロジェクトの追加
プロジェクトを、ユーザーの Web サービスが実行するサーバーと関連付ける必要があります。
それを行うには、以下の手順を行います。
- 「サーバー (Servers)」ビューでサーバーを右クリックし、「プロジェクトの追加および除去
(Add and Remove projects) を選択する。
ユーザーのワークスペースで「サーバー (Servers)」ビューが開いていない場合には、
「ウィンドウ (Window)」メニューで「ビューの表示 (Show View)」>「サーバー (Servers)」を選択してそれを開きます。
- 開いたウィンドウで、ユーザーの動的 Web プロジェクトおよびそれに関連する EAR
ファイルを選択し、「追加 (Add)」をクリックする。
- 「完了」をクリックします。
これで、『課題 1.2: WSDL
ファイルのインポートと検証』を開始する準備が完了しました。