フロー・エンジンへの接続

始める前に

このタスクを完了するには、以下のタスクを完了している必要があります。

デプロイされたフローのデバッグ

メッセージ・フローをデバッグする前に、フロー・デバッガーを、フローがデプロイされているフロー・エンジン (実行グループ) に接続する必要があります。 同じまたは異なるホスト・マシンで実行する複数のフロー・エンジンにフロー・デバッガーを接続して、それらのフローを同時にデバッグすることもできます。

フロー・エンジンに接続するには、以下のようにします。

  1. 「ブローカー管理」パースペクティブに切り替えます。「ドメイン」ペインに表示されているメッセージ・フローの名前を記録します。
  2. 「ブローカー管理ナビゲーター」ペインで名前をダブルクリックして、そのフローをメッセージ・フロー・エディターで開きます。
  3. メッセージ・フローの入力ノードから通じる接続に、ブレークポイントを追加します。 このブレークポイントを追加することにより、デバッグを始める前に、メッセージ・フローが完了まで実行されるということがなくなります。

    ブレークポイントは 使用可能なブレークポイント として表示されます。(ブレークポイントの追加については、ブレークポイントでの作業を参照してください。)

  4. 「デバッグ」パースペクティブに切り替えます。
  5. ツールバーの「デバッグ」アイコンデバッグの起動の下矢印をクリックし、「デバッグ」を選択して、「デバッグ (構成の作成、管理、および実行)」ウィザードを起動します。
    ヒント: デバッグ起動構成を作成することになります。すでに作成済みの場合は、「デバッグ」アイコンデバッグの起動自体を直接クリックして、再起動できます。しかし、以下の場合にはエラーが生成されるので注意してください。
    • デバッグ起動構成を作成していない場合
    • 以前に接続したブローカーおよび実行グループが実行中でなくなった場合
    • ブローカーおよび実行グループが再始動されたために、新しいプロセス ID がある場合 (以下を参照)
  6. 構成のリストで、「メッセージ・ブローカー・デバッグ」を選択し、「新規」ボタンをクリックします。「接続」で始まる、タブ付きパネルのセットがウィンドウに表示されます。
    ヒント: 「接続」パネルのフィールドが完成するまで、「デバッグ」ボタンはぼかし表示されたままです。 その後、他のパネルのフィールドを完成させることもできますし、「デバッグ」をクリックしてそのまま進むこともできます。
    ウィザード内のパネルは以下のとおりです。
    1. 「接続」 - このパネルを使用して、IBM Agent Controller を介したフロー・エンジンに対する接続を確立します。 「デバッグ」ボタンをクリックしてデバッグ・セッションを開始する前に、このパネルのすべてのフィールドを完成させる必要があります。

      IBM Agent Controller ポート番号
      使用するポート番号を入力します。
      フロー・プロジェクト
      フロー・プロジェクトを選択します。
      HostName
      フロー・エンジンが稼働しているホスト・コンピューターを選択します。 ホストがリストされていない場合、「ホスト名」フィールドにホスト・コンピューターのホスト名または IP アドレスを入力します (「ホスト名」フィールドを使用できない場合は、まず「リセット」ボタンをクリックしてから、変更を加えます)。
      フロー・エンジン
      デバッグするブローカーおよびフロー・エンジンを選択します。「ブラウズ」ボタンをクリックした際に開くリスト・ボックスでの各フロー・エンジンのリストの形式は、プロセス番号の後に、ブローカーの名前と実行グループの名前がコロンで区切られて続きます。たとえば、以下のようになります。
      プロセス ID  エンジン名
      ---------    ---------------
      5984         WMBV6BR:default
      フロー・エンジンがリスト・ボックスに表示されない場合、「リフレッシュ」をクリックしてリスト・ボックスを更新して、現在ホスト・コンピューターにデプロイされており使用可能なすべてのフロー・エンジンの名前が表示されるようにします。 (フロー・エンジンが依然としてリスト・ボックスに表示されない場合は、ホスト・コンピューターで IBM Agent Controller の再始動を試行してください。)
      注: ターゲット・ホストで実行中の実行グループに接続するオプションが提示されます。 これには、デプロイされたフローを持たない実行グループが含まれます。
      ヒント: プロセス番号は、「タスク マネージャ」の「プロセス」ページにリストされている Windows PID です。 PID は、デプロイ時に「イベント・ログ」で報告されます。パブリッシュ/サブスクライブ・トポロジーのデプロイを参照してください。
      「デバッグ」をクリックして次のステップに進むか、以下のようにその他のパネルを完成させることができます。
    2. Java デバッグの設定 - Java プラグイン・ノードまたは Java 計算ノードをデバッグする場合にこのパネルを使用します。 Java ポートは、ブローカー JVM に指定されるポート番号です。 ポートを指定しないと、Java デバッグは使用不可になります。
      ヒント:
      ブローカー JVM デバッグ・ポートの設定
      JavaCompute ノードまたは Java コードを含むユーザー定義ノードをデバッグするには、デバッグ・ポート番号を使用してブローカー JVM を構成しなければなりません。そのためには、以下のコマンドを発行してください。
      mqsichangeproperties <broker-name> -e <execution-group-name> -o ComIbmJVMManager -n jvmDebugPort -v <port-number>
      このコマンドを発行した後で、ブローカーを再始動しなければなりません。
    3. ソース - このパネルを使用して、デバッグ中にフロー、マッピング、ESQL、または Java のソース・ファイルを探す場所をデバッガーに通知します。 検索パスは、Eclipse プロジェクト名、外部フォルダー、または ZIP ファイルにすることができます。 複数の場所を指定できますが、デバッガーは常に、「接続」パネルで指定したメッセージ・フロー・プロジェクトを最初に調べます。
    4. 共通 - このパネルは直接フロー・デバッガーによって使用されませんが、このパネル上でオプションを設定すると有効になります。 詳細は、ワークベンチ・ユーザー・ガイド (Workbench User Guide)を参照してください。
  7. 「デバッグ」ボタンをクリックします。 「デバッグ」ビューに、選択したホスト・コンピューターおよびフロー・エンジンの名前が表示されます。
  8. 次のメッセージがフローに入れられて、ブレークポイントに到着すると、フローが一時停止し、ブレークポイントのアイコンが  使用可能な一時停止中のブレークポイント に変更され、デバッグを開始できるようになります。 
  9. 「デバッグ」ビューで、デバッグするメッセージ・フローをダブルクリックします。メッセージ・フロー がメッセージ・フロー・エディターで開きます。これで、ブレークポイントの追加、フローのステップオーバーの開始などを行うことができます。
ヒント: 単一のワークベンチから、デバッガーは複数の実行グループに接続し、異なる実行グループにある複数のフローを (したがって複数のメッセージも) 同時にデバッグできます。 しかし、ある実行グループでデプロイされたフローは一度に 1 人のユーザーでしかデバッグできないため、1 人がある実行グループにデバッガーを接続すると、他のユーザーは同時にデバッガーを接続できなくなります。
注: バージョン 6.0 で提供されるフロー・デバッガーは、以前のバージョンのランタイム・ブローカーをデバッグできます。 前述の「デバッグ」ウィザードの「エンジンの選択」パネルで対応するオプションをチェックして、デバッグするブローカーのバージョンを選択することができます。
以下の表は、プラットフォームごとのサポート状況を示しています。 RACIBM Agent Controller の短縮名です。
  バージョン 6.0 ブローカー + RAC 6.0 バージョン 5 ブローカー + フィックスパック 3 以降 + RAC 5.0.2 バージョン 5 ブローカー + フィックスパック 2 + RAC 5.0.2 バージョン 5 ブローカー + フィックスパック 2 + RAC 5.0.1
Windows
AIX
Solaris
HP-UX
z/OS
Linux 可 (IFix を適用)

Linux 上でフィックスパック 3 ブローカーとともにフロー・デバッガーを使用する場合は、IBM サポート・センターにお問い合わせください。

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Copyright IBM Corporation 1999, 2005 Last updated: 11/07/2005
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