コマンド環境のセットアップ

分散システムでは、ランタイム・コンポーネントに対してコマンドを呼び出す前に、環境を初期化する必要があります。 この初期化により、発行するすべてのコマンドがコードの正しいインストールと相互作用するようになります。

  1. Windows では、コマンド・コンソールを開きます。 適切なインストールについて「スタート」 > 「IBM > WebSphere Message Brokers 6.0」 > 「コマンド・コンソール」をクリックします。

    これで、正しい環境のコマンド・ウィンドウが開きます。 このウィンドウはランタイム・コマンドを呼び出すことだけに制限されていません。オペレーティング・システム・コマンドを発行する、独自のユーティリティーを呼び出す、などの標準的アクションを実行できます。

    Windows プロファイルの例については、サンプルの Windows mqsiprofile.cmd ファイルを参照してください。

  2. Linux および UNIX システムでは、環境プロファイルを実行します。 プロファイルは mqsiprofile と呼ばれるファイルで、次のディレクトリーにあります。
     install_dir/bin
    環境を初期化するには、次のコマンドを実行します。
    . <install_dir>/bin/mqsiprofile

    この呼び出しが正しく作動するためには、ロケーションの前にピリオドとスペースを含める必要があります。

    Linux プロファイルの例については、サンプルの Linux mqsiprofile ファイルを参照してください。

    また、希望する場合は、Windows 上でもこの方法で環境を初期化することができます。 mqsiprofile は同じディレクトリーにあります。

    このコマンドをユーザー・プロファイルに追加して (選択する場合)、ログオンするたびにそれが自動的に実行されるようにします。 その方法は、オペレーティング・システムによって異なります。

ブローカーの作成または開始を予定している場合、ブローカーはブローカー・データベースへのアクセスと、デプロイ済みのメッセージ・フローからアクセスされるユーザー・データベースへのアクセスを必要とします。 ブローカーおよびユーザー・データベースへのアクセスは ODBC を介して行われるため、それらのデータベースによって必要とされる ODBC 接続を作成しており、その接続にアクセスするための環境を設定する必要があります。 詳細については、データベースへの接続を参照してください。

この製品の前のバージョンを同じシステムにインストールしており、バージョン 5 またはバージョン 2.1 だけでなくバージョン 6 用のブローカーを含むブローカー・ドメインを定義している場合、バージョンが異なるコンポーネントは別々のユーザー ID で処理することをお勧めします。 バージョンとユーザー ID が対応している適切なプロファイルを実行してください。

バージョン 5 およびバージョン 2.1 のプロファイルがプラットフォームごとに提供され、profile.hpux またはそれに類似した名前が付けられています。 作業しているインストールおよび環境に対応するプロファイルを実行していることを確認してください。

同じユーザー ID を使用して、複数のプロファイルを実行する場合、予期しない結果になる可能性があります。 2 番目のプロファイルを実行する前に、ログオフしてから、再度ログインしてください。

それぞれの異なるバージョン (バージョン 2.1、バージョン 5、およびバージョン 6) には、そのバージョンに固有の ODBC 定義があります。 同じ ODBC ファイルを使用することはできません。

関連タスク
データベースへの接続
Windows 上での ODBC 接続の定義
UNIX システム上での 32 ビット の ODBC 接続の定義
関連資料
ランタイム・コマンド
サンプルの Windows mqsiprofile.cmd ファイル
サンプルの Linux mqsiprofile ファイル
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Copyright IBM Corporation 1999, 2005 Last updated: 11/07/2005
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