データ移動サービスのデプロイ

状態データベースからランタイム・データベース、およびランタイム・データベースからヒストリー・データベースへの データ移動サービスをデプロイするには、事前に動的データベース・テーブルを作成する必要があります。 動的データベース・テーブル作成スクリプトの実行中にエラーが発生すると、 データ移動サービスのデプロイメント時に問題が発生します。

スキーマ生成時には、データ移動サービス・セットアップ・ファイルを含む最大 3 個の圧縮 (ZIP ファイル または JAR ファイル) アーカイブ (名前は DS_State_setup、DS_Runtime_setup、および DS_Datamart_setup) が 作成されます。ビジネス指標モデルに対するスキーマ生成の初回実行時には、常に 3 個のアーカイブが作成されます。以降の生成時、例えばビジネス指標モデルの変更後などは、 0、1、2、または 3 個の新規アーカイブが作成される可能性があります。 ビジネス指標モデルの変更を受け入れるために既存のレプリケーション環境を変更する必要がある場合にのみアーカイブが作成されます。データ移動サービス・デプロイメント・アーカイブは、「一般」タブの Schema Generator 管理コンソールの構成で指定された ディレクトリーに配置されます。

データ移動サービスのデプロイメントには、 ターゲット・データベース (データの移動先) のデータベース・オブジェクトと同様に、 ソース・データベース (データの移動元) のデータベース・オブジェクトの 作成および構成も含まれます。
  • DS_State_setup には、状態データベースからランタイム・データベースへのデータ移動サービスのソース・データベースの セットアップのためのデプロイメント・スクリプトが含まれます。
  • DS_Runtime_setup には、状態データベースからランタイム・データベースへのデータ移動サービスのターゲット・データベースのセットアップ用デプロイメント・スクリプト、 およびランタイム・データベースからヒストリー・データベースへのデータ移動サービスのソース・データベースのセットアップ用デプロイメント・スクリプトが含まれます。
  • DS_Datamart_setup には、ランタイム・データベースからヒストリー・データベースへのデータ移動サービスのターゲット・データベースのセットアップ用デプロイメント・スクリプトが含まれます。
  1. 状態データベースからランタイム・データベースへのデータ移動サービスのデプロイ:
    1. 状態データベースからランタイム・データベースへのデータ移動サービスのソース成果物をデプロイするマシンを決定します。ほとんどの場合、これは 状態データベースをホストするマシンです。
    2. そのマシンに作業ディレクトリーを作成し、 生成された DS_State_setup アーカイブをそのディレクトリーにコピー (マシンがリモートの場合は転送) します。オペレーティング・システムに依存するパス長の制限があるため、100 文字以下の長さのパスを選択する必要があります。
    3. (Windows®の場合は .zip ファイル、 UNIX®の場合は .jar ファイルの) アーカイブを作業ディレクトリーに解凍します。
    4. デプロイメント時には、さまざまな DB2® ユーティリティーを使用して、データベース・オブジェクトを作成および 構成します。これらのツールを使用するには、データベース環境をセットアップする 必要があります。Microsoft® Windowsの場合、DB2 コマンド・ウィンドウをオープンして実行できます。UNIXの場合、適切な環境変数が設定されていることを確認します。
    5. DS_State_setup アーカイブを解凍したディレクトリーにナビゲートします。
    6. State_to_Runtime_setup_source.bat (UNIXの場合、拡張子は .sh) を実行してプロンプトに従います。スクリプトを実行すると、 特定のコマンドが「成功した」、「警告を生成した」、または「失敗した」のいずれであったかを示す 状況メッセージが表示されます。
    7. 生成されたログ・ファイル State_to_Runtime_setup_source.log に警告またはエラー・メッセージがないか検査します。エラー・メッセージが表示されている場合は、 先に進まないでください。
    8. 作業ディレクトリーをバックアップします。IBM® サポートでは、トラブルシューティングのためにこの内容を使用することがあります。
    9. 状態データベースからランタイム・データベースへのデータ移動サービスのターゲット成果物をデプロイするマシンを決定します。ほとんどの場合、これは ランタイム・データベースをホストするマシンです。
    10. そのマシンに作業ディレクトリーを作成し、 生成された DS_Runtime_setup アーカイブをそのディレクトリーにコピー (マシンがリモートの場合は転送) します。オペレーティング・システムに依存するパス長の制限があるため、100 文字以下の長さのパスを選択する必要があります。
    11. (Windowsの場合は .zip ファイル、 UNIXの場合は .jar ファイルの) アーカイブを作業ディレクトリーに解凍します。
    12. デプロイメント時には、さまざまな DB2 ユーティリティーを使用して、データベース・オブジェクトを作成および 構成します。これらのツールを使用するには、データベース環境をセットアップする 必要があります。Microsoft Windowsの場合、DB2 コマンド・ウィンドウをオープンして実行できます。UNIXの場合、適切な環境変数が設定されていることを確認します。
    13. DS_Runtime_setup アーカイブを解凍したディレクトリーにナビゲートします。
    14. State_to_Runtime_setup_target.bat (UNIXの場合、拡張子は .sh) を実行してプロンプトに従います。スクリプトを実行すると、 特定のコマンドが「成功した」、「警告を生成した」、または「失敗した」のいずれであったかを示す 状況メッセージが表示されます。
    15. 生成されたログ・ファイル State_to_Runtime_setup_source.log に警告またはエラー・メッセージがないか検査します。エラー・メッセージが表示されている場合は、 先に進まないでください。
    16. 作業ディレクトリーをバックアップします。IBM サポートでは、トラブルシューティングのためにこの内容を使用することがあります。
    17. 問題が報告されなかった場合は、状態データベースからランタイム・データベースへのデータ移動サービスがセットアップされています。
  2. ランタイム・データベースからヒストリー・データベースへのデータ移動サービスのデプロイ:
    1. ランタイム・データベースからヒストリー・データベースへのデータ移動サービスのソース成果物をデプロイするマシンを決定します。ほとんどの場合、 これはランタイム・データベースをホストするマシンです。状態データベースから ランタイム・データベースへのデータ移動サービスのターゲット成果物を同じマシンにデプロイした場合、 必要なデプロイメント・ファイルが既に解凍されているため、以下の手順 e に進んでください。
    2. ランタイム・データベースをホストするマシン以外のマシンで デプロイメントを実行する場合は、そのマシンに作業ディレクトリーを作成し、 生成された DS_Runtime_setup アーカイブをそのディレクトリーにコピー (マシンがリモートの場合は転送) します。オペレーティング・システムに依存するパス長の制限があるため、100 文字以下の長さのパスを選択する必要があります。
    3. (Windowsの場合は .zip ファイル、 UNIXの場合は .jar ファイルの) アーカイブを作業ディレクトリーに解凍します。
    4. デプロイメント時には、さまざまな DB2 ユーティリティーを使用して、データベース・オブジェクトを作成および 構成します。これらのツールを使用するには、データベース環境をセットアップする 必要があります。Microsoft Windowsの場合、DB2 コマンド・ウィンドウをオープンして実行できます。UNIXの場合、適切な環境変数が設定されていることを確認します。
    5. DS_Runtime_setup アーカイブを解凍したディレクトリーにナビゲートします。
    6. Runtime_to_Historical_setup_source.bat ( UNIXの場合、拡張子は .sh) を実行してプロンプトに従います。スクリプトを実行すると、 特定のコマンドが「成功した」、「警告を生成した」、または「失敗した」のいずれであったかを示す 状況メッセージが表示されます。
    7. 生成されたログ・ファイル Runtime_to_Historical_setup_source.log に警告またはエラー・メッセージがないか検査します。エラー・メッセージが表示されている場合は、 先に進まないでください。
    8. 作業ディレクトリーをバックアップします。IBM サポートでは、トラブルシューティングのためにこの内容を 使用することがあります。
    9. ランタイム・データベースからヒストリー・データベースへのデータ移動サービスのターゲット成果物をデプロイするマシンを決定します。ほとんどの場合、これは ヒストリー・データベースをホストするマシンです。
    10. そのマシンに作業ディレクトリーを作成し、 生成された DS_Datamart_setup アーカイブをそのディレクトリーにコピー (マシンがリモートの場合は転送) します。オペレーティング・システムに依存するパス長の制限があるため、100 文字以下の長さのパスを選択する必要があります。
    11. (Windowsの場合は .zip ファイル、 UNIXの場合は .jar ファイルの) アーカイブを作業ディレクトリーに解凍します。
    12. デプロイメント時には、さまざまな DB2 ユーティリティーを使用して、データベース・オブジェクトを作成および 構成します。これらのツールを使用するには、データベース環境をセットアップする 必要があります。Microsoft Windowsの場合、DB2 コマンド・ウィンドウをオープンして実行できます。UNIXの場合、適切な環境変数が設定されていることを確認します。
    13. DS_Runtime_setup アーカイブを解凍したディレクトリーにナビゲートします。
    14. Runtime_to_Historical_setup_target.bat (UNIXの場合、拡張子は .sh) を実行してプロンプトに従います。スクリプトを実行すると、 特定のコマンドが「成功した」、「警告を生成した」、または「失敗した」のいずれであったかを示す 状況メッセージが表示されます。
    15. 生成されたログ・ファイル State_to_Runtime_setup_source.log に警告またはエラー・メッセージがないか検査します。エラー・メッセージが表示されている場合は、 先に進まないでください。
    16. 作業ディレクトリーをバックアップします。IBM サポートでは、トラブルシューティングのためにこの内容を使用することがあります。
    17. 問題が報告されなかった場合は、ランタイム・データベースからヒストリー・データベースへのデータ移動サービスが、このビジネス指標モデル用にセットアップされています。
関連概念
データベース成果物のデプロイメント
ビジネス指標モデルのデプロイメント・シナリオ
ランタイム・データベースからヒストリー・データベースへのデータ移動サービス
状態データベースからランタイム・データベースへのデータ移動サービス
成果物の生成とデプロイメント
データ移動サービス
データ移動サービスの管理
データ移動サービスの構成
関連タスク
データベースの作成と構成
Windows プラットフォームでの Cube Views のデータベース・スキーマのデプロイ
データ移動サービスのセットアップのファイナライズ
動的データベース・テーブルの作成
データ移動サービスのオプションの構成
開始および停止スクリプトの統合

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