データベース・レプリケーション・スクリプト

Schema Generator は、状態データベースからランタイム・データベース、およびランタイム・データベースからヒストリー・データベースへのレプリケーションを処理するために使用するレプリケーション・スクリプトを生成します。

レプリケーション・サービスの目的は、状態データベースに格納されているビジネス指標モデル・イベント・データをランタイム・データベースに、またランタイム・データベースからヒストリー・データベースにコピーするインフラストラクチャーを提供することです。このインフラストラクチャーは、ビジネス指標モデルのデプロイメント・フェーズ中に動的にビルドされます。 Schema Generator は、レプリケーション・スクリプトを作成します。これらのスクリプトは、状態データベース、ランタイム・データベース、およびヒストリー・データベースをホストしているシステム上に一度デプロイされると、1 つのデータベースから別のデータベースにデータを移動するために必要なサービスを提供します。一般アクティビティーのフローは、以下のとおりです。

Schema Generator が必要なレプリケーション・スクリプトを作成できるようにするには、スクリプトを生成する前に、DBA が「スキーマ生成構成」パネルの「状態 - ランタイム DB 間レプリケーションの構成」および「ランタイム - ヒストリー DB 間レプリケーションの構成」ページで、レプリケーション操作を構成する必要があります。定義された構成パラメーターは後で変更できます。データ移動サービス構成パラメーターの変更についての詳しい情報は、Schema Generator の構成を参照してください。最も重要なパラメーターは、2 つのレプリケーション・サイクル間の時間を分単位で決定するレプリケーション間隔です。この間隔は、ランタイムにおける情報更新の必要頻度に応じて決定されます。この時間は、状態データベースとランタイム・データベース間、およびランタイム・データベースとヒストリー・データベース間のレプリケーションに対して定義する必要があります。状態データベースからランタイム・データベースへのレプリケーションのデフォルト・レプリケーション間隔は 10 分です。一方、ランタイム・データベースからヒストリー・データベースへのレプリケーションのデフォルト・レプリケーション間隔は 24 時間です。

ビジネス指標モデルに対する以降の変更は、生成されたレプリケーション・スクリプトに影響するため、前に生成されたスクリプトが再作成および再デプロイされます。Schema Generator は、 状態、ランタイム、およびヒストリー・データベース・テーブル間のマッピングの保守を行うため、 必要なレプリケーション・スクリプトを生成します。データベースの最新の状態が反映された、 新しいマッピングが作成されます。ユーザーは、レプリケーション・サービスを開始する前に、一連のアクティビティーを実行する必要があります。基本的なアクティビティーのフローは、以下のようになります。
  1. WebSphere® Business Monitor 管理コンソールを介してレプリケーション・パラメーターを構成します。
  2. Schema Generator およびその他のソースから派生した情報を使用して、レプリケーション・スクリプトを生成します。
  3. (オプション) 生成されたレプリケーション・スクリプトをカスタマイズします
  4. レプリケーション・スクリプトをデプロイします。
  5. レプリケーション・サービスを開始します。
関連概念
データベース・レプリケーション
関連タスク
状態データベースからランタイム・データベースへのレプリケーション
ランタイム・データベースからヒストリー・データベースへのレプリケーション

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