WebSphere® Business Monitor のインストールを開始する前に、インストールを成功させるのに役立つ次の情報をよく理解しておいてください。
WebSphere Business Monitor は、WebSphere Process Server バージョン 6 環境で稼働するクライアント/サーバー Web アプリケーションです。WebSphere Business Monitor は、いくつかのコンポーネントから構成されています。これらのコンポーネントの大半は、WebSphere Application
Server のアプリケーション・サーバーにインストールおよびデプロイされるエンタープライズ・アーカイブ (.ear) ファイルまたは Web アーカイブ (.war) ファイルとしてパッケージされています。
以下に、WebSphere Business Monitor のすべてのコンポーネントをリストし、簡単な説明を記載します。
- モニター・サーバー: WebSphere Business Monitor のコア・コンポーネントです。
このコンポーネントは、Common Event Infrastructure (CEI) からのイベントをコンシュームして、これらのイベントを処理し、測定とその値を計算します。モニター・サーバー・コンポーネントのインストールには、Adaptive Action Manager のインストールも含まれます。このコンポーネントは、受信イベントに示されたシチュエーションの結果としてさまざまなタイプのビジネス対応を提供します。モニター・サーバー・コンポーネントと Adaptive Action Manager コンポーネントは、両方とも WebSphere Application
Server バージョン 6.0 がホストするエンタープライズ・アプリケーション (.ear) として配布されます。
- ダッシュボード・クライアント: WebSphere Business Monitor のもう 1 つのサーバー・コンポーネントで、ダッシュボードと呼ばれるもののためにランタイム環境を提供します。ダッシュボードは、WebSphere Portal 環境で作動するポータル・ページとして実装されます。
それぞれのダッシュボードは、1 つ以上のビューから構成できます。ダッシュボード・クライアントは、WebSphere Portal にインストールされ、構成される一連の Web アーカイブ (.war) ファイルとして配布されます。
- データベース: イベント処理に必要な情報をモニター・サーバーに提供し、ビューに必要な情報をダッシュボードに提供するデータ・ストレージ・コンポーネントです。4 つのデータベース (状態、ランタイム、ヒストリー、およびリポジトリー) があります。WebSphere Business Monitor のコンポーネントをインストールする前に、これらのデータベースを作成し、構成する必要があります。もう 1 つのデータベースである Action Catalog データベースは、Adaptive Action Manager が使用する情報を保管するのに使用します。
- モニター管理: WebSphere Application
Server 管理コンソールへの拡張として、プラグインの形式で、WebSphere Business Monitor に管理機能を提供します。WebSphere Business Monitor のコンポーネントが正常にインストールされると、WebSphere Business Monitor のノードを WebSphere Application
Server 管理コンソールで使用可能になります。WebSphere Application
Server へのログイン情報 (アクセス権) を使用して、このノードから WebSphere Business Monitor のさまざまな機能にアクセスし、管理できます。
WebSphere Business Monitor は、必須データベースを作成し、 WebSphere Business Monitor のさまざまなコンポーネントをインストールするプログラムである WebSphere Business Monitor ランチパッドを使用してインストールされます。ランチパッドは、WebSphere Business Monitor の各コンポーネントが必要とするソフトウェア前提条件がインストールされているかどうかも確認し、不足している前提条件があればそれをインストールするよう指示します。
サポートされているインストール・シナリオの詳細については、WebSphere Business Monitor の資料の「WebSphere Business Monitor のインストールに関する指示」のセクションにある『インストール・シナリオ』セクションを参照してください。