デプロイされた Capture コンポーネント・インスタンスおよび Apply コンポーネント・インスタンスは、デフォルトで、
これらを開始したユーザーのクリデンシャルを使用しています。これは、特定のトポロジーには
十分である可能性がありますが、代替クリデンシャルの使用が必要な 2 つの
シナリオがあります。
- 最初のシナリオ - 代替ユーザー・クリデンシャル: データベース管理者 (DBA) は
ユーザー user1 としてログオンしますが、ユーティリティーがソース・データベースからターゲット・データベースへのデータ移動にユーザー user2 を使用します。
- 2 番目のシナリオ - 分散環境: DBA は、ユーティリティーを machine1 上で実行することを計画しています。ソース・データベースまたはターゲット・データベースが別のマシン machine2 で保守されています。
これらのシナリオをサポートするためには、現行のユーザー証明書の代わりに使用するユーザー証明書を含むパスワード・ファイルを作成する必要があります。
パスワード・ファイルは、
デプロイメント時に自動的に作成されないため、この 2 つのシナリオに対して
以下の手順を実行する必要があります。
- ソース・データベースへの接続時に使用するユーザー ID とパスワード 情報を保管するファイルを作成します。DB2® コマンド行のウィンドウで、次のコマンドを入力し、
<place_holder_name> のようにマークされているすべてのプレースホルダーを適切な値で置き換えます。
asnpwd INIT encrypt all using <password_file>。
asnpwd ツールは空のファイル <password_file> を作成します。
呼び出し例: asnpwd INIT encrypt all using password.aut
- レプリケーション・ユーティリティーが接続する必要のあるそれぞれのデータベースのデータベース・アクセス情報 (ユーザー ID、パスワード、およびデータベース名) を保管します。DB2 コマンド行のウィンドウで、次のコマンドを入力し、
<place_holder_name> のようにマークされているすべてのプレースホルダーを適切な値で置き換えます。
asnpwd ADD alias <DB_name> ID <user_ID> PASSWORD <Password> using <password_file>。
必要な場合、各データベースに対してこの手順を繰り返します。プログラムは、ユーザーが入力する情報を
暗号化し、<password_file> に保管します。
呼び出し例:
- asnpwd ADD alias STMD7 id MYUSRID password MYPASSWRD using password.aut
- asnpwd ADD alias RTMD7 id MYUSRID2 password MYPASSWRD2 using password.aut
- 生成された実行可能開始スクリプト (StartCapture と StartApply) を変更することによって、ユーティリティーの構成ファイルを更新します。レプリケーション・ユーティリティーのコマンド行呼び出しに、
パスワード・ファイル・パラメーターを付加します。ユーティリティーは、デフォルトの証明書の代わりに、指定されたファイルに保管されている暗号化されたユーザー・クリデンシャルを使用します。パスワード・ファイルは、CAPTURE_PATH (または APPLY_PATH) パラメーターで定義されている作業ディレクトリーに配置する必要があります。
変更の例:
- Capture 開始スクリプトの元のファイル内容: db2cmd asncap CAPTURE_SERVER=stmd7
CAPTURE_SCHEMA=CAPTURE_1 CAPTURE_PATH="c:¥tmp¥state_capture_log"
- Capture 開始スクリプトの変更後のファイル内容: db2cmd asncap CAPTURE_SERVER=stmd7
CAPTURE_SCHEMA=CAPTURE_1 CAPTURE_PATH="c:¥tmp¥state_capture_log" pwdfile="password.aut"
- Apply 開始スクリプトの元のファイル内容: db2cmd asnapply APPLY_QUAL=Apply_1
CONTROL_SERVER=RTMD7 APPLY_PATH="C:¥tmp¥apply"
- Apply 開始スクリプトの変更後のファイル内容: db2cmd asnapply APPLY_QUAL=Apply_1
CONTROL_SERVER=RTMD7 APPLY_PATH="C:¥tmp¥apply" pwdfile="password.aut"
- 手順 1 および 2 で作成された <password_file> を適切なディレクトリーに
コピーします。レプリケーション・ユーティリティーは、開始時にそのパスワード・ファイルをオープンしようとします。ファイル <password_file> が
CAPTURE_PATH (または APPLY_PATH) パラメーターで示された作業ディレクトリーに存在しない場合は、エラーが
発生します。作業ディレクトリー・パラメーターが指定されない場合は、ユーティリティーは現行作業ディレクトリーでそのファイルを見つけようとします。
DB2 ユーティリティーについての詳細は、「DB2 Information Integrator SQL レプリケーション・ガイドおよびリファレンス」を参照してください。