「ディメンション」ビューを使用すると、ユーザーは、ヒストリー・ビジネス・パフォーマンス・データを多様なビジネスの局面から分析するマルチディメンション・レポートを生成できます。図表とグリッドで、さまざまなディメンションに対する分析データを表示できます。
ディメンションとは、ビジネスの分析に使用する概念的な軸です。例えば、小売りビジネスのパフォーマンスは、時間、製品、および店舗で分析されます。このビジネスの場合、時間、製品、および店舗がディメンションです。 それぞれのディメンションには 1 つ以上のレベルがあり、それらがまとまってディメンションの階層全体を定義しています。時間ディメンションは、年、四半期、および月などの各レベルが考えられます。
このような質問に答えるには、「ディメンション」ビューを使用できます。 このビューでは、データを抽出、編成、および要約できます。このビューを使用して、データの分析、比較、パターンと関係の検出、および傾向の調査を実行できます。このビューには、各サブジェクト・エリア (ビジネス指標グループ) のマ ルチディメンション・レポートのために必要な、定義済みのディメンションとメトリックを含むビジネス指標モデルが必要です。
例えば、サブジェクト・エリアに、地域、国、および市の各レベルから構成 される場所ディメンションと、製品カテゴリーと製品名の各レベルから構成される製 品ディメンションを含めることができます。総売上高のメトリックにより、それぞれの市、地域、および国でのそれぞれの製品とタイプの売上高を表示できます。
「ディメンション」ビューにどのようにデータを表示するかは、選択する行ディメンション、列ディメンション、およびページ・ディメンションによって異なります。これらのパラメーターにより、選択されたディメンションがテーブルと図表を使用して視覚化されます。
「ディメンション」ビューは、選択されたサブジェクト・エリアのマルチディメンション・レポートで使用可能な、多数の追加ディメンションを提供します。作成時刻と終了時刻は、ビジネス指標モデルでは定義されない 2 つのデフォルト・ディメンションです。 ただし、WebSphere® Business Monitor がそれらのディメンションを実行時に作成および計算して、分析を支援します。時間ディメンションであるため、それぞれ年、月、日の各レベルに拡張できます。
もう 1 つのディメンションは、指標です。このディメンションには、すべての集約ビジネス指標が含まれています。含まれている指標の中で、InstancesCount 指標は、選択したサブジェクト・エリアに対して実行時に作成および計算されます。
管理者の役割によって保管された構成は、後でその他の役割によって個人設定できます。ただし、特権ユーザーの役割など、ビュー編集モードを使用するためのアクセス権が必要です。
「ディメンション」ビューのビュー・モードを使用して、生成されたマルチディメンション・レポートを表示できるほか、生成されたレポートのディメンションのレイアウト変更、ディメンションのすべてのレベルへの拡張、および生成されたレポート・データのフィルタリングを実行できます。