レポート」ビュー

レポート」ビューは、時間軸と対比させた集約ビジネス指標のヒストリー値に関するパフォーマンス・レポートを表示します。「レポート」ビューは、サブジェクト・エリア (ビジネス指標グループ) に属する数値のビジネス指標のヒストリー値の分析を支援します。分析は、通常、テーブルとグラフで表されます。

このサブジェクト・エリア内のビジネス指標を、分析中のビジネス指標値をさらに細分化するディメンションとして使用できます。ビジネス指標は、ビジネス指標モデルのディメンションとして事前に定義されている必要があります。

このビューには、1 つ以上のサブジェクト・エリアを含むビジネス指標モデルが必要です。それぞれに、1 つ以上ディメンションを組み込んでさらに分析することができます。

サブジェクト・エリアのヒストリー・データに対して、基本、四分位点、傾向、および平均の、4 つのタイプの分析を実行できます。次の表で、サポートされている分析タイプについて説明します。
分析タイプ
分析タイプ 説明
基本 ビジネス指標値を表示します。
四分位点 4 つの部分に分割され、それぞれの部分が母集団の 4 分の 1 を含む度数分布の、25、50、75 の各パーセンタイルの境界値を表示します。
傾向 指定された情報の項目のある期間にわたる変化について、指数加重移動平均 (EWMA) を使用した分析を表示します。EWMA は重み (加重係数による) の付いたヒストリー値の平均で、時間とともに指数関数的に減少します。
平均 測定しているビジネス指標の変動を表示します。これは、変動を理解して減少させるのに役立ちます。主に、品質管理に使用されます。許容される変動は、データの標準偏差の 3 倍です。

任意の分析タイプを選択可能で、出力レポートはテーブルまたは図表形式で生成されます。基本分析タイプでは、複数のビジネス指標を追加できます。その他の分析タイプの場合は、1 つのビジネス指標のみ選択できます。

「レポート」ビュー

選択したサブジェクト・エリアに含まれる定義済みビジネス指標に加え、レポートは 2 つの事前定義ビジネス指標 (新規項目の合計と解決済み項目の合計) を提供します。分析には、これらの 1 つまたは両方の事前定義ビジネス指標、または 1 つ以上のモデル指標を組み込むことができます。

レポート・ビューのビュー・モードを使用すると、定義された期間に発生したビジネス指標値の分析によるレポートを生成できます。これらの値は、選択された分析タイプおよびディメンションに従って分析されます。

組織」ビューから「レポート」ビューへのコネクションを作成する場合、生成したレポート・データを、関連する従業員に基づいてフィルタリングできます。 また、プロセス・インスタンスと関連したビジネス指標の値を、関連する従業員に基づいてフィルタリングできます。「組織」ビューから「レポート」ビューへのコネクションを確立している場合、レポート・データは、「組織」ビューから選択した、割り当て済み従業員に基づいて自動的にフィルタリングされます。

分析レポートを生成するには、ダッシュボード管理者が事前にビューを構成しておく必要があります。構成タスクには、以下が含まれます。

管理者の役割によって保管された構成は、後でその他の役割によって個人設定できます。ただし、特権ユーザーの役割など、ビュー編集モードを使用するためのアクセス権が必要です。

関連概念
ビュー・モード
ダッシュボードのアクセス制御
連携ビュー
「キー・パフォーマンス・インディケーター (KPI)」ビュー
「スコアカード」ビュー
「アラート」ビュー
「ゲージ」ビュー
「アクティブ・インスタンス」ビュー
「ディメンション」ビュー
「組織」ビュー
「プロセス・ダイアグラム」ビュー
「値のエクスポート」ビュー
関連タスク
ダッシュボード・ビューのコネクションの作成
「レポート」ビューの構成
「レポート」ビューの外観の変更
レポート値の拡張
従業員を使用したレポート・データのフィルタリング
ダッシュボードおよびビューの管理
関連資料
ダッシュボード
WebSphere Portal の情報
連携ビューのリファレンス
「レポート」ビューのリファレンス
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