ヒストリー・データベース・スキーマ

ヒストリー・データベース・テーブルは、2 つのタイプに分けられます。これらは、WebSphere® Business Monitor のインストール時に作成される静的なテーブル、およびインポートされるビジネス指標モデルごとに作成される動的なテーブルです。

両方のタイプのヒストリー・データベース・テーブルの説明と、対応する各列のビジネス指標モデルへのマッピングについては、以下の表にリストされています。
注:
  • NULL 可能: この列が NULL 値を受け入れることができるかどうかを示します。
  • 記述子: 列と ビジネス指標モデルの定義間のマッピングを記述します。 各列に記述子は必要ありません。

静的データベース・テーブル

DIM_TIME

時間ディメンション・テーブル

列名 列タイプ 列の説明 NULL 可能
SURROGATE_KEY INTEGER 基本キーです。 N
DAY SMALLINT 日付を示します。 N
MONTH SMALLINT 月を示します。 N
YEAR INTEGER 年を示します。 N

動的データベース・テーブル

ヒストリー・データベースは、複数のディメンション「リーフ」テーブルで囲まれる中央のファクト・テーブルと、スター・スキーマの構造を実装します。ファクト・テーブルは、状態およびランタイム・データベースのコンテキスト・テーブルに類似しています。コンテキストと、コンテキストの対応するアクティビティーにそれぞれスター・スキーマが 1 つずつあります。例えば、ユーザーは 1 つのコンテキスト・インスタンス・テーブルと、 状態およびランタイム・データベース内のコンテキストごとに 1 つのアクティビティー・インスタンス・テーブルを持つことができます。

コンテキスト・ファクト・テーブル

命名規則: FCT_<コンテキストにおけるマシン生成名>

常に存在する列は、次のとおりです。

列名 列タイプ 列の説明 NULL 可能
MCI_MCIID DECIMAL(19,0) アクティビティー・インスタンスの固有 ID で、テーブルの基本キーでもあります。 N
PARENT_MCIID DECIMAL(19,0) 親プロセス・インスタンス固有の ID (存在する場合)。 Y
SK_<ディメンションのマシン生成名> INTEGER ディメンション・テーブルに対する外部キー・ポインティング。FK の関係が定義されます。コンテキストに存在する各ディメンションに、これらの列のうちの 1 つが定義されます。 Y
GMT_<メトリックのマシン生成名> TIMESTAMP タイム・スタンプ・メトリックのデータ・タイプである GMT 時刻値の保管に使用するタイム・スタンプ値 (この列は、時刻メトリックがディメンションとしてマークされている場合にのみ作成されます。時間メトリックがディメンションとしてマークされると、時間メトリックは日、月、年の単位でのみ保管されます。これにより、この列でこれらのメトリックの正確な時間値を確認できます)。 Y

次の 3 つの列タイプは、メトリックがディメンションではなく、ファクトとしてマークされたときに使用されます。

メトリックがファクトとしてマークされたときに使用される列タイプ
列名 列タイプ 列の説明 NULL 可能
M_<マシン生成名> データ・タイプは、ビジネス指標モデルで定義されているデータ・タイプによって異なります。 メトリックまたは主要な定義値を示す場合に使用されます。 Y
C<マシン生成名> BIGINT カウンターを示す場合に使用されます。 Y
T1<マシン生成名> BIGINT タイマーの累積時間を示す場合に使用されます (ヒストリー・データベースでは、タイマーは 1 つの列で表示されますが、状態データベースでは複数の列を使用して表示されます)。 Y
ディメンション・テーブル

各コンテキストには、コンテキストが定義するディメンション数に応じて、0 個以上のディメンション・テーブルが定義されます。. 通常、少なくとも時間ディメンションは存在します。

命名規則: DIM_<ディメンションのマシン生成名>

常に定義される列は、次のとおりです。

列名 列タイプ 列の説明 NULL 可能
SURROGATE_KEY INTEGER このディメンション行に対してマシンが生成した基本キー値。PK が定義されます。 N

これらは、定義に基づいた列です。ディメンション・テーブルに、このディメンションの一部として定義された各メトリックの列が含まれます。

定義に基づいた列
列名 列タイプ 列の説明 NULL 可能
M_<マシン生成名> データ・タイプは、ビジネス指標モデルで定義されているデータ・タイプによって異なります。 メトリックまたは主要な定義値を示す場合に使用されます。 Y
C<マシン生成名> BIGINT カウンターを示す場合に使用されます。 Y
T1<マシン生成名> BIGINT タイマーの累積時間を示す場合に使用されます (ヒストリー・データベースでは、タイマーは 1 つの列で表示されますが、状態データベースでは複数の列を使用して表示されます)。 Y

アクティビティーのスター・スキーマも同じ規則に従いますが、テーブルはそれぞれ AFC_ および ADM_ と命名される点が異なります。

関連概念
ヒストリー・データベースのスキーマ
関連資料
データ移動サービスの制御テーブル
データ移動サービスのメタデータおよびロギング・テーブル

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