WebSphere® Business Monitor データベース成果物の異なるデプロイメント・シナリオ中に、エラーが発生する可能性があります。以下は、それぞれのエラーに対して提案された解決策です。
生成されたデータベース成果物のデプロイメント中に、以下の結果として問題が発生する可能性があります。
- 誤った構成
- 不十分なユーザー特権
- 環境セットアップの問題
表 1. デプロイメントのエラー問題 |
解決策 |
テーブルに割り当てられたテーブル・スペースが存在しない。 |
- テーブル・スペース・プロパティー・ファイルに定義されたテーブル・スペースが、記述された特性で存在することを確認します。
- 欠落しているテーブル・スペースを適切な特性で作成して DDL を再実行するか、または定義されているテーブル・スペースに一致するようにテーブル・スペース・プロパティー・ファイルを更新してからスキーマを再生成します。
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テーブルに割り当てられたテーブル・スペースが、テーブルを保持するには小さすぎる。 |
- テーブル・スペース・プロパティー・ファイルに定義されたテーブル・スペースが、記述された特性で存在することを確認します。
- 修正してから再実行するか、または DDL を手動で編集して、テーブル・スペースの割り当てを訂正します。
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テーブルが既にデータベースに存在する。 |
この DDL は以前には実行されていないと想定すると、この問題には 2 つの考えられる原因があります。
- オプション「前のデプロイメントを無視 (Ignore Previous Deployments)」を選択して DDL スクリプトが生成されました。Schema Generator は、既存テーブルを変更せずに、新規テーブル作成ステートメントを生成します。このオプションは、初期にデータベース・テーブルを作成しようとしている場合にのみ使用するべきです。つまり、既存のデータベース・テーブルを除去してある場合です。 既存のデータベース・テーブルがあることがわかっていて、それらを保存する場合は、「前のデプロイメントを無視 (Ignore
Previous Deployments)」オプションを選択せずに Schema Generator を再実行してから、その結果生成される DDL スクリプトを再実行します。
- もう 1 つの原因は、ある時点でこの ビジネス指標モデルのあるバージョンが除去されていて、「削除してレポート用に保存」オプションが選択されなかったことです。ビジネス指標モデルのあるバージョンが削除されていて「レポート用に保存」オプションが選択されない場合は、Schema Generator はこのビジネス指標モデルをサポートするデータベース・テーブルの変更の管理に進むことができません。この時点で 2 つのオプションがあります。
- 分岐して、現行のものに基づいて新規 ビジネス指標モデルを作成し、新規テーブルのセットを使用した新規 ビジネス指標モデルとしてデプロイします。既存のテーブルのセットのデータを手動で新規テーブルにマイグレーションできます。
- 提供されたマッピング・ファイルをガイドとして使用して、この ビジネス指標モデルをサポートする既存のデータベース・テーブルを手動で除去します。テーブルが除去されたら、「前のデプロイメントを無視 (Ignore Previous Deployments)」オプションを使用して Schema Generator を再実行します。その結果生成される DDL スクリプトは、この ビジネス指標モデルの最新バージョンをサポートするフレッシュなテーブルのセットを作成します。
注: データを除去する前に古いテーブルのデータを手動でバックアップしてから新規に作成されたテーブルにデータをマイグレーションしない限り、ビジネス指標モデルの古いバージョンで実行されたプロセスのレポート・ヒストリーは使用できません。
この ビジネス指標モデルの新しいバージョンを将来デプロイする予定がない場合を除き、モデルを除去するときに「削除してレポート用に保持 (delete and
keep for reporting)」オプションの代わりに「削除」オプションを使用することは推奨されません。
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テーブル・スペースが小さすぎる。 (このテーブルに初期に割り当てられたテーブル・スペースは列サイズに対して十分であったが、テーブルに追加された後続のメトリックにより、現行のテーブル・スペースのページ・サイズを超過した。) |
このテーブルをバックアップおよび削除してから、より大きいテーブル・スペースに割り当てて再作成する必要があります。その後、バックアップされたデータを新規テーブルにロードする必要があります。現行テーブルがより大きなテーブル・スペースに再作成されると、必要な列を追加する最新の DDL スクリプトを実行できます。 |
さまざまな理由で、データベース・テーブルを最初からやり直したいと考える場合があります。例えば、不要になった多数のメトリックがあって、それらが以前の
ビジネス指標モデルのバージョンに存在していたためにまだデータベース・テーブル内に存在する場合があります。
最も簡単な方法は、
WebSphere Business Modeler でプロジェクトを名前変更することです。
ビジネス指標モデルは新規モードとして取り扱われ、新規で固有のテーブルがデータベースに作成されます。
注: この場合、前のプロセス・インスタンスからのヒストリー情報は使用できません。
ヒストリー情報を表示する場合は、データをオリジナルのデータベース・テーブルから新規に作成されたテーブルにコピーします。列名は一致しませんが、データ・タイプは一致します。マッピング・ファイル (DDL スクリプトで生成) またはデータベース列のコメントを使用して、メトリックと対応する列、およびプロセスと対応するテーブルを識別できます。
注: メトリックが ビジネス指標モデルの最新バージョンに存在しない場合は、オリジナルのテーブルの列の中には、対応する列を新規テーブルに持っていないものもあります。