成果物のカスタマイズ

特定の環境下では、生成されたデータベース成果物の変更が パフォーマンスの改善に役立つ場合があります。一般に、 反復的改善および随時改善の 2 つの方法を使用できます。

反復的テーブル・スペース・マッピングの改善

Schema Generator によって生成されるテーブルの数は、ほかの要因よりもビジネス指標モデルの複雑さに最も依存します。 このため、これらのテーブルをテーブル・スペースに最適に割り当てる方法を最初に 判断することは困難です。以下の簡単な方法により、 テーブル・スペース構成ファイルに定義されるとおりに、テーブルからテーブル・スペースへのマッピングを 徐々に改善していくことができます。データベース計画について 詳しくは、データベース成果物のデプロイメントの準備 を参照してください。 テーブルとテーブル・スペースのマッピングを改善するには、以下のタスクを実行する 必要があります。
  1. デフォルトまたは他のカスタマイズ済みテーブル・スペース構成ファイルを使用して、 Schema Generator を実行します。
  2. 生成済み成果物を一時ディレクトリーに抽出し、データベースに作成される テーブルの数およびタイプを確認します。各ビジネス指標モデルについて、以下のタイプのテーブルが 作成されます。
    • コンテキストとアクティビティー: 状態データベースとランタイム・ データベースのみに存在し、サーバーおよびダッシュボードによってアクセスされます。
    • CD: 状態データベースとランタイム・データベースにのみ存在します。CD テーブルには 通常、関連コンテキスト・テーブルまたはアクティビティー・テーブルより少し多くの列が含まれます。 特定の CD テーブルのサイズは、対応するコンテキスト・テーブルまたはアクティビティー・ テーブルに対するトランザクションの数、更新トランザクションの挿入トランザクションに対する 比率、関連するデータ移動サービスの Apply コンポーネントによる CD テーブルからの トランザクションの読み取り頻度、および対応する CCD テーブルへのそれらの挿入頻度、 および 関連する Source Life Cycle コンポーネント によって CD テーブルのエントリーが整理される頻度に大きく依存します。
    • CCD: ランタイム・データベースとヒストリー・データベースにのみ存在します。CCD テーブルは、 対応する CD テーブルとまったく同じ構造を持ち、そのサイズも同じ 要因に大きく依存します。1 つの相違点として、 トランザクションは、Apply コンポーネントではなく ETL コンポーネントによって読み取られ、 エントリーは Target Life Cycle コンポーネントによって整理されます。
    • RM 内部テーブル: ランタイム・データベースとヒストリー・データベースにのみ存在します。 これらのテーブルは最大サイズが 4 KB のページを使用します。
    • ファクトとディメンション: ヒストリー・データベースにのみ存在します。
  3. 以下のものが含まれるようにテーブル・スペース構成ファイルを変更します。
    • 各テーブル・タイプのマッピング
    • マッピングがないと同一テーブル・スペースに多数のテーブルが割り当てられる場合は、 複数のテーブル・タイプからテーブル・スペースへのマッピング
    注:
    • データベースには作成されないテーブル・タイプに対するテーブル・スペース宣言を指定しないでください。それらのテーブル・スペースは使用されません。
    • メトリックはテーブル列にマップされます。より多くのメトリックが定義されるに従って、テーブルは大きくなり、 そのテーブル・スペースに必要なページ・サイズが 大きくなります。
  4. 生成済み成果物をデプロイする前に、これらのテーブル・スペース (およびバッファー・プール) を 作成します。 データベース接続が確立されていないため、 Schema Generator は、構成ファイルで宣言されたテーブル・スペースが存在するかどうかを 検証しません。ただし、テーブル・スペースが存在しない場合は、デプロイメントは失敗します。
  5. 最適化されたテーブル・スペース構成ファイルを使用して、Schema Generator を 再実行します。
    注: 新規テーブル・スペース構成ファイルを作成した場合は、 Schema Generator 管理コンソール構成で構成ファイル名を変更します。

随時改善

以下を変更することにより、生成済み成果物を変更できます。 一般に、許可される変更は、基本的なテーブルのスキーマまたは構造を変更しないものに限られます。
生成されたスクリプトを変更する場合は、以下の制限事項を考慮する必要があります。
重要: 生成済みデータベース成果物に対する変更は、 同じビジネス指標モデルについて 実行される次回のスキーマ生成では考慮されません。例えば、 ユーザーが、ビジネス指標モデルの「Finance Model」の生成済み成果物をデプロイする前に変更します。続いて、ビジネス指標モデルを変更し、すべての成果物を再生成します。 この場合、Schema Generator では事前に生成された 成果物に対する変更が認識されていないため、ユーザーは新たに生成された 成果物を再度変更する必要があります。
注:
  • 成果物のデプロイメントには、Java™ バージョン 1.4.2 以降が必要です。
  • レプリケーション・スクリプトを実行する前に、Java bin ディレクトリーをシステム・パスに 追加する必要があります。
関連タスク
データベースの作成と構成

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