WebSphere® Business Monitor では、モニター・サーバー・コンポーネントによって、3 種類の例外が発生します。
ロールバックされたイベントは反復して処理され、 モニター・サーバーをブロックする可能性のある無限シナリオでロールバックされます。 この動作は、イベント処理の異常につながる例外の原因となるイベント後のイベント処理を回避するためのものです。これにより、結果的にイベント処理の順序が失われることになります。
または、モニター・サーバーが使用する宛先キュー Monitor_Bus_Queue_Destination の例外宛先を「なし」ではなく「システム」に変更することで、モニター・サーバーがランタイム例外によってブロックされるのを回避できます。このようにして、ランタイム例外の原因となるイベントは無視されます。 この場合、管理者は、データの整合性やイベントの順序付けを保持するためにランタイム例外の発生時にブロックするか、あるいはサーバーのブロックを回避する一方でデータ不整合とイベント異常を許容するためにエラーが発生したイベントを無視するように、WebSphere Business Monitor を構成する必要があります。宛先キューの例外宛先を変更するための詳細な手順については、トピック『宛先キューの例外宛先の変更』を参照してください。
この動作の特殊なケースは、オンタイム・シチュエーション処理によって発生するハード例外に対してインプリメントされます。これらのシチュエーションがモニター・サーバーによって生成および所有され、 ランタイム・エンジン・イベントから独立している限り、モニター・サーバーに強制的にイベント処理を再試行させてシステムをブロックすることで、これらの例外を処理する必要はありません。 この場合、オンタイム・シチュエーション・イベント処理によって発生した例外は、次のように異なる方法で処理されます。オンタイム・シチュエーション・イベントは、バッチ・イベント処理サイクルのトランザクション境界内で処理されます。 したがって、オンタイム・シチュエーション・イベント処理によって例外がスローされた場合は、 処理されたイベントのバッチがロールバックされます。 次に、モニター・サーバーは最終発生時刻の値をリセットし、 次のオンタイム・イベントが作成される際に最終発生時刻を現在のモニター時間に再度初期化します。 これは、次のオンタイム・シチュエーション・イベントまでの間隔を遅らせる効果があり、 その間に処理されるイベントによりエラーの原因を除去することが期待できます。