この用語集は、WebSphere® Business Monitor で使用される用語を定義しています。
- A
アクション・サービス (action service)- プロセスまたは通知をトリガーすることにより、シチュエーションについてユーザーに知らせる方法。
アクション・サービス・ハンドラー (action service handler)- 1 つ以上のアクション・サービスの呼び出しメカニズムを担当するエンティティー。
アクティブ・インスタンス ・ビュー- アクティブ・インスタンスの KPI とメトリックのランタイム値を表すビュー。
アクティビティー (activity)- タスク、サブプロセス、ループ、または判断などの、プロセスのエレメント。
アクティビティーは、プロセス・ダイアグラムにノードとして表示されます。
Adaptive Action Manager- Observation Manager が出すシチュエーション・イベントを受信するコンポーネント。ユーザーによって設定されるシチュエーションとアクションとの間の事前定義バインディングに基づいて適切なアクションを選択し、1 つ以上のアクション・サービスを呼び出します。
集約 (aggregation)- 複数のプロセス・インスタンスからの値を使用した KPI またはメトリックの計算。集約は、平均値、最小値、最大値、または合計値の計算に使用できます。
アラート (alert)- ビジネス・シチュエーションが発生したときに Adaptive Action Manager によって 1 人以上のユーザーに送信される通知のタイプ。アラートは、WebSphere Business Monitor ダッシュボードの「アラート」ビューに受信され、表示されます。
アラート ・ビュー- 実行時にビジネス・シチュエーションが発生したときに送信される通知を含むビュー。
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- B
基本分析 (basic analysis)- 特定の期間中の 1 つ以上のビジネス指標の値のレポートを表示する分析のタイプ。これらの値はディメンションによりグループ化できます。
ビジネス指標 (business measure)- リアルタイム・ビジネス・モニターに必要な、ビジネスのパフォーマンス管理面を記述する指標。ビジネス指標には、メトリック、カウンター、ストップウオッチ、および KPI が含まれます。
ビジネス指標モデル (business measures model)- ビジネス・モデルのビジネス・パフォーマンス管理面を記述するモデル。これには、リアルタイム・ビジネス・モニターに必要な、イベント、ビジネス・メトリック、およびキー・パフォーマンス・インディケーター (KPI) が含まれます。
BPEL (Business Process Execution Language)- ビジネス・プロセスとビジネス対話プロトコルを形式的に指定するための XML ベースの言語。BPEL は Web サービス対話モデルを拡張し、ビジネス・トランザクションのサポートを可能にします。
ビジネス・シチュエーション (business situation)- 1 つ以上のビジネス・アクションを必要とする可能性があるビジネス環境の重大な出来事。例えば、許容される預金額などの KPI 制限値を超えると、アカウント・マネージャーへのアラートの送信などの特定のビジネス対応がトリガーされる場合があります。
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- C
-
change-data テーブル (CD) (change-data table (CD))- レプリケーション・ソース・テーブルに関する変更したデータを含む Capture 制御サーバーのレプリケーション・テーブル。
CBE (Common Base Event)- イベントの構造を定義する、XML ベースの標準形式。
CBE (Common Base Event) には、ロギング、トレース、管理、およびビジネス・イベントが含まれます。WebSphere Business Monitor では、ランタイム・エンジンから来るイベントは、CEI (Common Event Infrastructure) が理解できるようにするために CBE (Common Base Event) 形式になっています。
CEI (Common Event Infrastructure)- 基本イベント管理サービスを提供する IBM® オートノミック・コンピューティング・イニシアチブのコア・テクノロジー。基本イベント管理サービスには、複数の異機種ソースからのロー・イベントの統合とパーシスタンス、およびそれらのイベントのイベント・コンシューマーへの配布が含まれます。
コンクリート・ポートレット (concrete portlet)- 固有の構成パラメーター (PortletSettings) で識別されたポートレット・オブジェクトの論理表現。
それぞれのポートレット・オブジェクトに対して複数のコンクリート・ポートレットを持つことができます。 WebSphere Business Monitor では、
ダッシュボード・ビューは構成される前のコンクリート・ポートレットです。
制御解析 (control analysis)- 特定の期間内のビジネス指標の値の変動を表示する分析のタイプ。この分析のタイプはデータの変動を削減し、品質制御のために頻繁に使用されます。許容される変動はデータの標準偏差の 3 倍です。
consistent-change-data テーブル (CCD) (consistent-change-data table (CCD))- SQL レプリケーションでは、ヒストリーの保管、データの監査、またはデータのステージングに使用するレプリケーション・ターゲット・テーブルのタイプ。CCD テーブルは、レプリケーション・ソースとしても使用できます。
連携ポートレット (cooperative portlets)- 情報を共用することにより相互作用する同一の Web ページ上の複数のポートレット。
ソース・ポートレットのアクションまたはイベントが、ターゲット・ポートレットの変更をトリガーします。
連携ビュー (cooperative views)
カウンター (counter)- カウンターは、特定のシチュエーションまたはイベントの発生回数を追跡するために使用される特殊な指標です。例えば、タスクがループに含まれている場合に、プロセス内でそのタスクが開始された回数を追跡するためにカウンターを使用できます。
キューブ (cube)- マルチディメンション・レポートのために使用される特定の種類のデータ・コンテナー。
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- D
ダッシュボード (dashboard)- 1 つ以上のビュー (ポートレット) を含むことができるコンテナー (ポータル・ページ)。
WebSphere Business Monitor では、ダッシュボードは、ユーザーが一連のビューを介してビジネス・パフォーマンスをモニターできるようにします。
データベース・スキーマ (database schema)- データベースを定義するテーブル、ビュー、索引、またはトリガーなどのデータベース・オブジェクトの集合。データベース・スキーマは、データベース・オブジェクトの論理種別を示します。
ディメンション (dimension)- 取得、モニター、および分析するデータを、編成および選択するために使用するデータ・カテゴリー。ディメンションは、マルチディメンション・データベースのアウトラインにおける最上位の統合レベルも表します。ディメンションの例としては、時間、アカウント、製品、および市場 があります。ディメンションは、WebSphere Business Modeler のビジネス指標エディターで定義される 1 つ以上のレベルから構成されます。
ディメンション・レベル (dimension level)- ディメンションに属するエレメント。例えば、時間ディメンションは、そのレベルとして、年、月、および日を持つことができます。
ディメンション ・ビュー- マルチディメンション分析を可能にするためにヒストリー・データを操作するビュー。
データは図表とグリッドで示され、異なるディメンションに対して分析されます。
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- E
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イベント (event)- WebSphere Business Monitor などのリアルタイム・モニターでは、メトリックの値の派生元である最新の状態情報のソースと、ビジネス・アクションをトリガーする通知を出す手段の両方です。
イベント・キュー (event queue)- 処理するイベントまたは伝送するメッセージの番号付きリスト。
指数加重移動平均 (EWMA)- 重み (加重係数による) の付いたヒストリー値の平均で、時間とともに指数関数的に減少します。
抽出、変換、およびロード (ETL)- 1 つ以上のソースからデータを収集し、クレンジングと変換を行ってから、データベースにロードするプロセス。
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- G
ゲージ (gauge)- 値の測定または表示のための、目盛り付スケールまたはダイヤルを持つ計器。
ゲージ ・ビュー- KPI の制限値または目標値と対比させた KPI のランタイム値をゲージ形式で表すビュー。
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- I
インバウンド・イベント (inbound event)- ランタイム・システムによって送信され、WebSphere Business Monitor のモニター・サーバーによって受信されるイベント。WebSphere Business Modeler では、インバウンド・イベントは事前定義されています。
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- J
Java™ Naming and Directory Interface (JNDI)- 異機種の命名とディレクトリー・サービスのための標準インターフェースを提供する Java プラットフォームへの拡張。
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- K
キー・パフォーマンス・インディケーター (KPI)- ビジネスの目標に対するパフォーマンスを追跡するために使用される詳細仕様。KPI は WebSphere Business Modeler のビジネス指標エディターのコンテキスト内で定義され、WebSphere Business Monitor によって評価されます。
これは、特定のプロセスと関連付けられ、そのプロセスが達成する必要のある範囲、値、またはパフォーマンス目標を形成する、上限値または下限値、あるいは上限マージンまたは下限マージンを指定できます。KPI は 1 つ以上のビジネス指標から構成されます。
キー・パフォーマンス・インディケーター (KPI) ・ビュー- 上限値または下限値と対比させた KPI のランタイム値をグリッド形式で表すビュー。
先頭
- M
指標 (measure)- 測定によって確かめられる何らかの大きさ、容量、または量。
ビジネス指標も参照してください。
メトリック (metric)- プロセスまたはプロセス・エレメントのメトリック。メトリックは、単独で評価するか、またはビジネス目標に対するパフォーマンスを追跡するためのキー・パフォーマンス・インディケーターの計算内で使用されます。メトリックは WebSphere Business Modeler のビジネス指標エディターを使用して特定のプロセス内に定義され、そのメトリックの値は WebSphere Business Monitor を使用してキャプチャーおよび評価されます。
モデル (model)- プロセス、システム、またはサブジェクト・エリアを表し、通常はプロセスの理解、分析、改善、または置換のために作成されます。情報、アクティビティー、関係、および制約の表現を含むことがあります。
モデル指標 (modeled measure)- WebSphere Business Modeler のビジネス指標エディター内で、ビジネス指標モデルの作成に設定されたビジネス指標。
マルチディメンション分析 (multidimensional analysis)- ビジネス指標のヒストリー値を図表とグリッドで表す分析のタイプ。データはさまざまなディメンションとディメンション・レベルに対して分析でき、図表とグリッドに描写されます。
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- N
通知 (notification)- 情報を伝達するアクションのタイプ。通知は、E メール、モバイルまたはページャーへの短
メッセージ、またはアラートのいずれかです。通知は、Adaptive Action Manager が実行するアクション・サービスとして送信されます。例えば、「アラート」ビューに表示されるアラートは通知の 1 つのタイプです。
先頭
- O
-
OLAP (online analytical processing)- 1 つまたは多数のソースからデータを収集し、統合データの変換と分析を迅速かつ対話式に行い、データの複雑な関係におけるパターン、傾向、および例外を探すことにより、データのさまざまなディメンションにわたって結果を調べるプロセス。
オンタイム・シチュエーション (on time situation)- 期間に基づいて評価されるシチュエーション。例えば、
シチュエーション・トリガーは 30 分ごとに評価され、トリガーされるように指定できます。
組織 (organization)- 指定された目標を達成するために人々が協力するエンティティー。
例えば組織には、企業、会社、または工場があります。
組織ビュー (Organizations view)- 組織構造と従業員の関係を階層ツリーの形式で表すビュー。
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- P
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個人設定 (personalization)- 特定のユーザーがダッシュボード・ビューの「編集」モードを使用して指定した設定に基づき、情報を有効にするプロセス。
パースペクティブ (perspective)- そのパフォーマンスがビジネスの成功にとって重要となる主要なビジネス局面。財務状態、お客様の満足度、学習と成長の曲線、およびプロセスの改善は、ビジネス・パースペクティブの例です。
ピボットテーブル (pivot table)- 1 つのメトリックを列ディメンションとして持ち、残りのすべてのメトリックが行ディメンションとして表されることで特徴付けられるテーブル。
ポータル (portal)- 多様性のある情報、アプリケーション、および人々への単一でセキュアなアクセス・ポイントであり、カスタマイズと個人情報設定が可能です。ポータルには 1 つ以上のポートレットを組み込みことができます。
ポートレット (portlet)- 特定のサービスまたは情報を提供し、複合ページまたはポータルのコンテキストでその他のポートレットと集約されるように特別に設計された Web コンポーネント。WebSphere Business Monitor ではポートレットは、実行時のビジネス指標値または過去のビジネス指標値履歴を取得するビューです。
ポートレット・アプリケーション (portlet application)- 他のユーザーとリソースを共用可能な、関連するポートレットの集合。WebSphere Business Monitor では、ダッシュボード・クライアントはポータル・アプリケーションです。
プロセス・ダイアグラム (process diagram)- プロセスの処理のフローを示すビジュアル表示。
プロセス・ダイアグラム内のオブジェクトには、タスク、プロセス、コネクション、ビジネス項目、リソース、および判断が含まれます。
プロセス・インスタンス (process instance)- シミュレート環境または実環境で作成されるモデル・プロセスを明示します。
プロセス・ダイアグラム ・ビュー- プロセスのダイアグラムを表示するビュー。「アクティブ・インスタンス」ビューと「アラート」ビューのように、コネクションによってその他のビューに接続されると、プロセス・インスタンスのダイアグラムが表示されます。
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- Q
四分位点分析 (quartile analysis)- 4 つの部分に分割され、それぞれの部分が母集団の 4 分の 1 を含む度数分布の 25、50、または 75 の各パーセンタイルのビジネス指標境界値を表示する分析のタイプ。
先頭
- R
レプリケーション (replication)- 複数のロケーションで、定義済みのデータのセットを保守するためのプロセス。
これには、1 つのロケーション (ソース) で指定された変更内容を別のロケーション (ターゲット) にコピーし、両方のロケーションでデータを同期化することが含まれます。
Replication Manager- レプリケーション・サービスのセットの作成、実行、管理、およびモニターを実行できるコンポーネント。
レプリケーション・サービス (replication services)- すべてのデータベースでデータが同一であるようにするための、WebSphere Business Monitor 内の異なるデータベース間のデータの移動。例えば、状態データベースからランタイム・データベースへのデータのコピーはレプリケーション・サービスの 1 つです。
再開 (resume)- 中断されていたプロセス・インスタンスのアクションを続行すること。
先頭
- S
Schema Generator- データベース DDL スクリプト、DB2® Cube Views™ メタデータ、およびデータベース・レプリケーション・スクリプトのような注釈付きビジネス指標モデルの
スキーマを生成するコンポーネント。
スコア (score)- ビジネス・パースペクティブに属する KPI のパフォーマンスのパーセンテージを、KPI の目標値と対比させて表す進行状況表示バー。
スコアカード (scorecard)- さまざまなビジネス・パースペクティブのビジネス・パフォーマンスを評価する表示方式。それぞれのビジネス・パースペクティブは、KPI、および目標値と対比させたそれらの値とスコアを含む独自のスコアカードを持ちます。
スコアカード・ビュー- KPI の目標値と対比させた KPI のランタイム値を、ビジネス・パースペクティブによってグループ化して表すビュー。
シチュエーション (situation)- WebSphere Business Modeler で定義されている一連の条件が満たされたときに検出される重大な出来事。例えば、KPI の制限値を超えることがシチュエーションである場合があります。
シチュエーション・イベント (situation event)- 定義済みシチュエーションが発生したときに出される CBE (Common Base Event)。
WebSphere Business Monitor では、Adaptive Action Manager がシチュエーション・イベントをチェックし、それに応じてアクション・サービスをトリガーします。
WebSphere Business Modeler のシチュエーション・イベントは、ビジネス指標と関連付けられたユーザー定義イベントです。
ステージング・テーブル (staging table)- データのレプリケーション中にソース・テーブルからターゲット・テーブルに移動されるデータの保管に使用されるテーブル。ETL 中にデータを 1 つ以上のターゲット・テーブルに対して更新するために使用される中間ソースです。
スター・スキーマ (star schema)- テーブルのセットから構成されるタイプのリレーショナル・データベース・スキーマ。これらのテーブルは、ディメンション・テーブルに囲まれた単一の中央のファクト・テーブルから構成されます。
ストップウオッチ (stopwatch)- ストップウオッチは、経過時間を追跡するために使用される特殊な指標です。
例えば、注文が実行依頼されてからの経過時間を追跡するためにストップウオッチを使用できます。
サブジェクト・エリア (subject area)- プロセスが
ヒストリー・データに対するマルチディメンション分析の対象であることを示すインジケーター。
先頭
- T
終了 (terminate)- プロセス・インスタンスのアクションを終了すること。
傾向分析 (trend analysis)- 指数加重移動平均 (EWMA) を使用して、一定期間にわたる特定の情報の項目の変化の分析を表示する分析のタイプ。
先頭
- V
ビュー (view)- ビジネス・パフォーマンスに関する情報を表すポートレット。ビューは、実行時のビジネス指標値または過去のビジネス指標値履歴を取得します。
先頭
- W
コネクション (wire)- ソース・ポートレットでの変更により、ユーザー対話なしで自動的にターゲット・ポートレットが更新されるようにする、複数の連携ポートレットを接続する技法。
先頭
IBM 製品に関する用語、および説明の詳細は IBM Terminology Web
サイトを参照してください。