ユーザーが組織のパフォーマンスをモニターするときは、ダッシュボードおよびビューのセキュリティーと保全性の確保が最も重要です。WebSphere® Portal のセキュリティー機能を使用すると、ダッシュボードの管理者は、ユーザーのダッシュボードおよびビューへのアクセスと相互作用を制御できます。
WebSphere Portal の用語、ページとポートレットは、その他の項目とともに、一般的にリソースとして参照されます。リソース・タイプは、リソース・インスタンスを含む広範なカテゴリーです。 リソース・インスタンスとは、1 つのダッシュボードまたはビューなどの特定のリソースです。 例えば、リソース・インスタンスである 「販売分析」ダッシュボードは、ページのリソース・タイプに属します。
ダッシュボードおよびビューに対するユーザーの対話は、WebSphere Portal 役割に対する許可によって決定されます。役割は、ダッシュボードおよびビューとのユーザーの対話に応じて、さまざまな許可を与えます。デフォルトでは、リソースの役割は、すべての子リソースに伝搬されます。例えば、ユーザーが Monitor のダッシュボード・ページのエディターの役割を持っている場合、デフォルトでは、そのユーザーには Monitor のダッシュボード・ページの子であるすべてのページにおいてもエディターの役割があります。
仮想リソースおよびリソースのインスタンスに役割を割り当てることができます。 リソースに対する役割の割り当てでは、リソース・インスタンスが親リソースの役割を継承するため、アクセス制御を管理する時間を節約できます。リソース・インスタンスを使用すると、ユーザーがアクセスできる個々のリソース・インスタンスを指定できます。 この手順に時間がかかったとしても、より柔軟に役割を割り当てられるようになります。
役割は、ユーザーおよびユーザー・グループに割り当てることができます。ここにリストされている役割は、すべてのリソースおよびリソース・インスタンスに存在します。次の表は、WebSphere Portal インフォメーション・センターの WebSphere Portal の資料に記載されているように、これらの役割をまとめ、ユーザーのリソースとの相互作用にどのように影響するかを説明します。
役割 | 許可 |
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管理者 | リソースに無制限にアクセスできます。リソースの作成、構成、および削除を含みます。管理者は、アクセス制御構成を変更することもできます。 |
セキュリティー管理者 | 特定のリソースに関係する役割の割り当てを作成および削除します。 |
委任者 | リソースへの実際のアクセス権はありませんが、役割の割り当ての作成および削除ができます。委任者役割では、特定のユーザーまたはユーザー・グループを役割に割り当てられます。 |
マネージャー | リソースの新規作成、および複数のユーザーが使用する既存のリソースの構成と削除を行います。 |
エディター | リソースを新規作成し、複数のユーザーが使用する既存のリソースを構成します。 |
特権ユーザー | ポータルの内容の表示、ポートレットとページの個人設定、および新規専用ページの作成を行います。 |
ユーザー | ポータルの内容を表示します。例えば、特定のページ、またはユーザー・プロファイルを表示します。 |
役割の割り当てなし | リソースと対話できません。 |
リソースおよび役割の詳細については、WebSphere Portal インフォメーション・センターの該当するセクション (Web サイト: WebSphere Portal) を参照してください。