WebSphere® Business Monitor バージョン 6.0.1 のダッシュボード・クライアント・コンポーネントにより、ユーザーは一連のビューを介してビジネス・パフォーマンスをモニターできます。
ダッシュボード・クライアントは、IBM® WebSphere Portal バージョン 5.1 の環境で作動します。それぞれのダッシュボード・ビューはポートレットとしてインプリメントされます。
ダッシュボードは、ポートレットをポータル・ページにアセンブルすることで作成されます。
WebSphere Business Monitor ダッシュボード・クライアントを構成するには、
ポータル・ページを作成し、そのページにビューのポートレットのセットを追加します。
ユーザーは、表示プロパティーと内容に従って定義された一連のダッシュボード・ビューを介してモニター・データを表示できます。これら
のビューは、ランタイム・データとヒストリー・データの両方をさまざまな形で表示します。より詳細なデータ分析を行うビューの場合は、DB2® Alphablox が使用されます。
ダッシュボード・ビューは、1 つ以上のダッシュボード・カテゴリーによってサポートされる表示タイプです。この表示では、特定のロール固有の機能や役割の処理を対象としています。それぞれのビュー・タイプは、表示をカスタマイズするための多数の表示プロパティーをサポートしています。ダッシュボード・ビュー・タイプは次のとおりです。
- アクティブ・インスタンス:
特定のプロセスのインスタンス、および選択されたビジネス指標のランタイム値を表示します。
- レポート: 一定期間にわたって集約されたメトリックの値を表やグラフで示すパフォーマンス・レポートを表示します。
- スコアカード:
主に管理者を対象としています。スコアカードは、管理者の関心が高い KPI をグループ化します。
- キー・パフォーマンス・インディケーター (KPI): 個々の KPI の詳細を表示します。
- ゲージ: KPI の制限値、または KPI の目標値と対比させた KPI の値を、自動車の速度計やタコメーターに類似したゲージ形式で視覚的に表します。
- ディメンション:
ビジネス・パフォーマンス・データのマルチディメンション・ビューを表示します。任意の指標を分析して、
そのディメンションに基づくパフォーマンスを表示できます。
- アラート: 特定のユーザーに対するアラート通知を表示します。
- プロセス・ダイアグラム:
プロセス状況を示す視覚的なインジケーターにより、プロセス・グラフにプロセスの状況を表示します。インスタンスで実行されたアクティビティーを強調表示することで、特定のプロセス・インスタンスの状況をプロセス・グラフに表示することもできます。
- 組織:
LDAP などのユーザー・レジストリーから組織情報と従業員情報を取得します。レポート ・ビューのデータのフィルターに使用する組織、または従業員の集合を選択できます。
- 値のエクスポート: 選択されたビジネス指標モデルに対する
平均値をエクスポートすることで、プロセスの情報をさらに分析および操作できるようにします。その後、これらの値を WebSphere Business Modeler にインポートし、ビジネス・プロセスの継続的な改善に利用できます。