ランチパッドを使用して WebSphere® Business Monitor のデータベースの作成を開始する前に、データベースについて計画する必要があります。計画には、 データベース・インスタンスおよび個々のデータベースの設定の決定に加え、 データベース・サイズの割り振り、バックアップ計画の準備、データ移動サービスの構成、およびテーブル・スペースとバッファー・プールのパラメーターの設定が 含まれます。
インストール時に、ランチパッドは、状態データベース、ランタイム・データベース、およびヒストリー・データベースと、管理の目的で使用するデータベース・オブジェクトを作成します。 これらのオブジェクトに加えて、Schema Generator が、データベース・オブジェクト (テーブルなど) 専用の ビジネス指標モデルのセットを作成します。ランチパッドは、 状態データベース、ランタイム・データベース、およびヒストリー・データベースのデフォルトのテーブル・スペースおよび バッファー・プールのセットを作成します。これらのデフォルトのテーブル・スペースは、 テーブル・スペース構成ファイルで参照され、ユーザーが概念シナリオを迅速にテストおよび検査することができるように設計されています。パフォーマンス上の問題および リソースの制約を回避するには、テーブルをテーブル・スペース全体にどのように 配置するかを事前に計画することが重要です。そのコンテナーおよびバッファー・プールは、 テーブル・スペースによって使用されます。
インストール時に、データベースが作成され、静的テーブル定義のみが作成されます。成果物の生成時に、カスタマイズ可能なテキスト構成ファイルに基づいて、 状態データベース、ランタイム・データベース、およびヒストリー・データベースの テーブル・スペースに動的テーブルが割り当てられます。WebSphere Business Monitor は、 <Monitor_install_dir>¥install¥mondb ディレクトリーにあるデフォルト構成ファイルと同梱されています。 このデフォルト構成ファイルは、すべてのテーブルを適切なサイズの 1 つのテーブル・スペースに マップします。随時デプロイメントをサポートするために、ランチパッドは、 インストール時に、デフォルト構成ファイルのエントリーに対応するテーブル・スペース (4 KB、8 KB、16 KB、および 32 KB ページ・サイズ) のセットを作成します。以下の例に示すのは、 WebSphere Business Monitor と同梱されるデフォルトのテーブル・スペース構成ファイルからの抜粋です。
#
# State database
#
db2.state.Default.TABLE.4K.0=DSDFLTTS4
db2.state.Default.TABLE.8K.0=DSDFLTTS8
db2.state.Default.TABLE.16K.0=DSDFLTTS16
db2.state.Default.TABLE.32K.0=DSDFLTTS32
この簡単な構成は成果物の生成時に使用され、4 KB ページ・サイズのテーブル・スペースに適合する、状態データベースで作成される必要のあるすべてのテーブルが DSDFLTTS4 に割り当てられます。8 KB のページ・サイズのテーブルは DSDFLTTS8 という名前のテーブル・スペースに、16 KB のページ・サイズのテーブルは DSDFLTTS16 という名前のテーブル・スペースに保管されます。テーブル・スペース要件は 異なる可能性がある (データが保管されるモデルの複雑さや データの量によって異なる) ため、テスト環境や実稼働環境では デフォルトのテーブル・スペース構成の設定を使用しないことを お勧めします。事前の計画および適切なストレージ計画の決定により、良好な パフォーマンスが得られます。
拡張構成ファイルの設定を使用して、ページ・サイズのみでなく、保管されるデータの種類にも基づいて、テーブル・スペースにテーブルを マップすることができます。詳しくは、サンプルの構成ファイルを確認してください。