z/OS 上でのマイグレーション済みブローカーの構成

始める前に

このタスクは、以下のより大きなタスクの一部です。 このタスクのコンテキスト、およびこのタスクを開始する前に行うべきことを知るには、より大きなタスクのいずれかを参照してください。
z/OS 上でマイグレーション済みブローカーを構成するには、以下のようにします。
  1. マイグレーション済みブローカーの新規 PDSE を作成します。 PDSE に、元のブローカー PDSE と同じデータ・セット特性を割り振ります。 この作業を行う方法についての詳細な指示は、ブローカー PDSE の作成を参照してください。
  2. マイグレーション済みブローカーの新規ディレクトリーを作成します。 この作業を行う方法についての詳細な指示は、z/OS でのブローカー・ディレクトリーの作成を参照してください。
  3. 新規ブローカーを作成するかのように、mqsicreatebroker コマンドを発行します。 このコマンドの発行および出力のチェックについて詳しくは、ブローカーのカスタマイズを参照してください。 このコマンドは、カスタマイズ入力ファイル (mqsicompcif)、および mqsicustomize と呼ばれるシェル・スクリプトを作成し、それをマイグレーション済みブローカーのディレクトリーに保管します。
  4. カスタマイズ入力ファイルを編集します。 以下に注意してください。
    • DB2_BUFFER_POOL および DISTHUB_PATH の各キーは WebSphere Business Integration Message Broker にとって新規です。
    • パターン ++JAVAHOME++ を、Java 1.4 がインストールされているディレクトリーの完全修飾パス名に置き換えなければなりません。
    • パターン ++COMPONENT_PDS++ は、マイグレーション済みブローカーの PDSE の名前に置き換えなければなりません。
    • 残りの値の多く、特に階層ファイル・システム (HFS) ディレクトリーを参照する値は、すでにインストールで正しいものとなっているかもしれません。 下のブローカーのカスタマイズ入力ファイルから正しい値をコピーすることにより、正しくない値を置き換えることができます。

    この作業の実行について詳しくは、ブローカー用カスタマイズ入力ファイル (mqsicompcif) の編集を参照してください。

  5. mqsicustomize コマンドを発行します。 このコマンドの発行および出力のチェックについて詳しくは、ブローカーのカスタマイズを参照してください。 このコマンドは、マイグレーション済みブローカーの PDSE のメンバーを生成し、マイグレーション済みブローカーのディレクトリーにデータを取り込みます。
  6. ブローカー・データベース・テーブルをマイグレーションします。 z/OS 上でのブローカーのデータベース・テーブルのマイグレーションの説明に従ってください。
  7. ジョブ BIP$MQ01 を実行依頼して、新規ブローカーを作成するかのようにブローカー・キューを作成します。 ジョブは、マイグレーション済みブローカーの PDSE のメンバーです。 このジョブの実行および出力のチェックについて詳しくは、カスタマイズ検証プログラム (CVP) の実行を参照してください。
  8. そのブローカーの開始済みタスク・プロシージャーをコピー・比較します。
    1. 元のブローカーの標準タスク・プロシージャーのコピーを保管します。
    2. ジョブ BIP$UT01 を実行依頼して、マイグレーション済みブローカーの PDSE からプロシージャー・ライブラリーに開始済みタスク・プロシージャーをコピーします。 ジョブは、マイグレーション済みブローカーの PDSE のメンバーです。 IBM によって提供されるプロシージャー・ライブラリーは SYS1.PROCLIB と呼ばれますが、インストールですでに別の名前のプロシージャー・ライブラリーを使用している可能性があります。 このジョブの実行について詳しくは、ブローカーが開始するタスク・プロシージャーのコピーを参照してください。
    3. マイグレーション済みブローカーの開始済みタスク・プロシージャーを、元のブローカーのタスク・プロシージャーと比較して、必要な変更を行います。
  9. ジョブ BIP$JCVP を実行依頼して、カスタマイズ検証プログラム (CVP) を実行します。 ジョブは、マイグレーション済みブローカーの PDSE のメンバーです。 このジョブの実行および出力のチェックについて詳しくは、カスタマイズ検証プログラム (CVP) の実行を参照してください。
  10. マイグレーション済みブローカーのディレクトリーで、環境ファイル ENVFILE と ODBC 初期設定ファイル dsnaoini の内容を、元のブローカーの対応するファイルの内容と比較します。 マイグレーション済みブローカーのファイルに、元のブローカーのファイルに対して行ったすべての変更を取り込みます。
  11. ディレクトリー migrated broker's directory /registry/broker name で以下を行います。
    1. 対応するディレクトリーから元のブローカーにファイル BrokerUUID をコピーします。
    2. ディレクトリー内ファイルとその内容の両方を、元のブローカーの対応するディレクトリーの内容と比較します。 以下に注意してください。
      • ファイル StatisticsMajorInterval はWebSphere Business Integration Message Broker にとって新規です。
      • WebSphere Business Integration Message Broker を、WebSphere MQ Integrator Broker または WebSphere MQ Integrator と別のディレクトリーにインストールした場合、ファイル LilPath および FilePath の内容は、元のブローカーの対応するファイルの内容と異なります。
      • マイグレーション済みブローカーは元のブローカーと異なるディレクトリーを使用するため、ファイル WorkPath の内容は、元のブローカーの対応するファイルの内容と異なります。

      元のブローカーのファイルを全く変更していなければ、残りのファイルの内容は、元のブローカーの対応するファイルの内容と同じになります。 変更した場合、変更をマイグレーション済みブローカーのファイルに取り込みます。

      ディレクトリーに、元のブローカーの対応するディレクトリーに追加したすべてのファイルをコピーします。

関連タスク
WebSphere MQ Integrator Broker バージョン2.1 から WebSphere Business Integration Message Broker バージョン 5.0 へのマイグレーション
バージョン 2.1 ブローカーの バージョン 5.0 へのマイグレーション
ブローカー PDSE の作成
z/OS でのブローカー・ディレクトリーの作成
z/OS でのブローカー・ランタイム環境の作成
ブローカー用カスタマイズ入力ファイル (mqsicompcif) の編集
ブローカーのカスタマイズ
z/OS 上でのブローカーのデータベース・テーブルのマイグレーション
ブローカー・キューの作成
ブローカーが開始するタスク・プロシージャーのコピー
カスタマイズ検証プログラム (CVP) の実行

関連資料
mqsicreatebroker コマンド