z/OS 上でのブローカーのリセット

ブローカーの状態を、ブローカーを初めてカスタマイズしたときの状態にリセットしたいと思うことがあります。たとえば、テスト・システムを持っていて、そのシステムを実動システムに変更するためにシステム内の前データを削除するというような場合です。

コンポーネント PDSE のジョブ BIPJRSTC はブローカーを、ブローカーを初めてカスタマイズした後、かつすべての実行グループをデプロイする前の状態にリセットします。 このジョブは、ブローカー用の DB2 表のすべての行を削除します。 ユーザーが要求していたすべてのパブリケーションまたはサブスクリプションは失われます。 このジョブを実行依頼する前に、ブローカーを停止しなければなりません。 このジョブは以下を実行します。
  1. locks、log および errors ディレクトリーの内容を削除します。
  2. ENVFILE と dsnaoini を最初の作成とカスタマイズ後の状態にリセットします。 これらのファイルに加えられた変更はすべて失われます。
  3. BrokerUUID キーに基づくブローカー表からすべての行を削除します。これには、アプリケーションによって作成された可能性のあるすべてのパブリッシュ/サブスクライブ・サブスクリプションが含まれます。
  4. WebSphere MQ キューからすべてのメッセージを削除します。
  5. 内部ファイルを最初に作成およびカスタマイズされた後の状態にリセットします。 このジョブの出力は ComponentDirectory/output/rstclogComponentDirectory/output/rstcerr、およびジョブ出力に保管されます。

BIPJRSTC を実行依頼した後に、すべてのフローを再デプロイし、アプリケーションから Publish/Subscribe 要求を再実行依頼することが必要です。

関連概念
ブローカー

関連資料
z/OS ユーティリティー・ジョブ