実行モデル

WebSphere Business Integration Message Broker 実行モデルは、一連のノードを介してメッセージ・フローを実行するのに使用されるシステムです。

実行グループが初期化されると、ランタイムに対して適切な lils が使用可能になります。 実行グループ・ランタイム・プロセスが開始し、専用構成スレッドを生み出します。 メッセージ・フロー実行環境では、メッセージ・フローはスレッド・セーフです。 シリアライゼーションの問題を考慮しなくても、 多数のスレッド上で並行してメッセージ・フローを実行することができます。 インプリメントするユーザー定義ノードは、このスレッド化モデルと妥協するべきではありません。 以下の点に注意してください。

たとえば、ユーザー定義ノードを使用してメッセージを処理しており、 さらにユーザー定義のパーサーを使用して着信メッセージを解析している場合、 ノードとパーサーの両方にインプリメンテーション関数が入ります。 ブローカーは、特定のイベントの発生時にこれらのインプリメンテーション関数を呼び出すか、 またはコールバックします。

入力メッセージがその入力ノードでブローカーに受け取られると、 そのメッセージはユーザー定義のノードに送信されます。 ブローカーは、cniEvaluate または evaluate コマンドを使用して、 そのメッセージ処理機能でユーザー定義のノードを呼び出します。 ノードがメッセージを照会して、それをどうするか決定する場合、C ユーティリティー機能 または Java メソッドのどちらか、使用中のノードが作成されている言語に適切な方を呼び出します。 その後、ブローカーはインプリメンテーション機能の 1 つでユーザー定義のパーサーを呼び出します。 これは、パーサーが WebSphere Business Integration Message Broker 解析ツリーの作成を開始するように指示します。 パーサーは、解析ツリーでエレメントを作成するユーティリティー機能を呼び出すことによって、 ツリーの作成を開始します。 パーサーはブローカーによって 1 回だけではなく複数回呼び出されることがあります。

関連概念
ランタイム環境
ブローカー
実行グループ
メッセージ・フロー
論理メッセージ・ツリー

関連タスク
メッセージ・フローの設計