TDS 形式: データ・パターン分離タイプ

データ・パターン分離タイプでは、 各データ値は各エレメントのプロパティーとして指定される正規表現と突き合わせがなされます。

「データ・パターン (Data Pattern)」分離タイプは、 エレメントごとに指定された正規表現を使用してデータを突き合わせます。 パーサーは、そのエレメントの「データ・パターン (Data Pattern)」プロパティー内にある正規表現とデータを突き合わせます。 MRM パーサーで構文解析する TDS は、エレメントが繰り返されていても、 あるいはビット・ストリーム内にあったとしても、 「データ・パターン (Data Pattern)」内で正規表現を使用してエレメントの長さを判別します。

正規表現パターンの一部としてのこれらのコード以外に、 区切り文字またはタグはビット・ストリームで使用されません。 パターン・マッチングの詳細については、 正規表現によるデータ・エレメントの構文解析を参照してください。

たとえば、最初の 3 つの「データ・パターン (Data Pattern)」プロパティーがそれぞれ、 となっており、メッセージ・データが、
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となっている場合、この例では次のようになります。

最初のデータ・パターンは「A から Z までの範囲の 1 から 3 個の文字」を意味し、 2 番目は「0 から 9 までの範囲の 1 個以上の文字」を意味し、 3 番目は「a から z までの範囲の 0 個以上の文字」を意味します。 エレメントの「データ・パターン (Data Pattern)」に一致しなかった最初の文字に応じて、 各エレメントのデータがどのように終わっているかに注意してください。

パフォーマンスの問題

「データ・パターン (Data Pattern)」分離タイプで必要な構文解析は、 その複雑さのためにすべての様々な分離タイプの中で最も遅いものです。

そのため、他にメッセージをモデル化するタイプが他にない時だけ、 「データ・パターン (Data Pattern)」分離タイプを使用してください。 例えば、「固定長 (Fixed Length)」分離タイプを置き換えるために使用しないでください。

適用できるパラメーター

パラメーターは次の 1 つだけ使用されます。
  • エレメントごとに「データ・パターン (Data Pattern)」。 ストリングの突き合わせに使用される正規表現を表します。

関連概念
データ・エレメント分離
TDS 形式: 固定長分離タイプ
TDS 形式: タグ付き分離タイプ
TDS 形式: 区切り分離タイプ
タグ付き/区切りストリング形式 - モデルの整合性

関連タスク
タグ付き/区切りストリング (TDS) ワイヤー形式
タグ付き/区切りストリング (TDS) プロパティーの構成: メッセージ・セット
タグ付き/区切りストリング (TDS) プロパティーの構成 : メッセージ・モデル・オブジェクト

関連資料
TDS メッセージ・モデルの完全性
メッセージ・モデル・オブジェクトのタグ付き/区切りストリング形式の物理プロパティー