mqsideploy コマンド

サポートされるプラットフォーム

  • Windows 2000、Windows XP

目的

mqsideploy コマンドを使用して、構成マネージャーに対してデプロイ要求を出します。そのため、手動の対話を必要としないでバッチ・コマンド・スクリプトから多種多様なデプロイ要求を出すことができます。

デフォルトの状態は、デルタまたは増分デプロイです。 デフォルトの操作をオーバーライドするには、-complete を選択します。

コマンドが正常に完了した場合に mqsideploy から戻される戻りコードはゼロです。コマンドが失敗した場合の戻りコードは、 BIP1xxx 形式のメッセージの場合は失敗の内容を説明する BIP メッセージ番号から 1000 を引いた数字で、 BIP8xxx 形式のメッセージの場合は 8000 を引いた数字です。 たとえば、コマンドがメッセージ BIP1034 で失敗した場合の戻りコードは 34 になります。

構文

パラメーター

-b Brokername
(必須) デプロイ先のブローカーの名前を指定します。 -topics-topology、または -cancel のいずれかのフラグを指定すると、-b オプションは無視されます。その理由は、トピックまたはトポロジーのデプロイ、または進行中のデプロイメントのキャンセルを行うと、ドメイン内のすべてのブローカーが影響を受けるからです。 -e フラグと -bar フラグを付けないと、ブローカー構成のデプロイが開始されます。
-e EGName
(オプション) デプロイ先の実行グループの名前を指定します。このオプションでは、-b オプションと -bar オプションも指定する必要があります。
-bar BARFile
(オプション) メッセージ・フローまたはメッセージ・セットのデプロイに使用される BAR (ブローカー・アーカイブ) ファイルの名前です。このオプションでは、-b オプションと -e オプションも指定する必要があります。
-topics
(オプション) すべてのトピック構成情報をデプロイします。 情報は、ドメイン内のすべてのブローカーに対してデプロイされます。
-topology
(オプション) このフラグは、トポロジー構成をデプロイする必要があることを指定します。 -complete フラグも設定した場合は、情報はドメイン内のすべてのブローカーにデプロイされますが、設定しなかった場合は、情報はトポロジー構成を変更されたブローカーにのみデプロイされます。
-cancel
(オプション) 未解決のデプロイはすべてキャンセルされます。つまり、これまでのデプロイ要求にまだ応答していないブローカーはキャンセルされます (キャンセル・デプロイ)。このオプションを使用すると、-w および -r 以外の他のフラグはすべて無視されます。
-r
(オプション) 以前のデプロイ要求に関連したログ・レコードの読み取りと表示。 これを -w オプションと一緒に使用すれば、指定の期間待機することができます。ログ・レコードの読み取りが終わると、デプロイは完了したと見なされ、 それに関連したログ・レコードは削除されます。
-w timeoutValue
(オプション) ユーティリティーがブローカーからの応答を待ち始めてから、制御をコマンド行に戻すまでの時間を秒数で指定します。 mqsideploy コマンドは構成マネージャーのログ・レコードをポーリングして、 送信されたばかりのデプロイ要求の結果を探します。それに関連したログ・レコードには、デプロイが正常に完了したかどうかを示す情報が入っています。 timeoutValue は、タイムアウトまで待機する秒数 (1~999 999 の範囲) です。timeoutValue を指定しない場合や、1 より小さい値または 999 999 より大きい値を指定した場合、エラーが戻されます。
- connection connectionParametersFile
(オプション) 構成マネージャーへの接続パラメーターを記述する .configmgr ファイルの名前。 このファイルは、Eclipse GUI で保管される .configmgr 形式をとる XML ファイルです。 以下に例を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<configmgr host="localhost" listenerPort="1414" queueManager="LUCAS" 
           securityExit="test.myExit"/>
-connection オプションを指定しない場合、コマンドは、mqsicfgutil.ini というユーティリティーの作業ディレクトリーのファイルから、 構成情報を取得します。 このファイルは、次のような書式です。
hostname = localhost
queueManager = QMNAME
port = 1414
securityExit = test.myExit

-connection オプションを指定すると、mqsicfgutil.ini ファイルは無視されます。

これらのファイルは、コマンドを実行するディレクトリーに存在している必要があります。 これは、必ずしも mqsideploy.bat ファイルと同じディレクトリーではありません。

-rmMsgFlow name
(オプション) 指定の実行グループから指定のメッセージ・フローを除去します。 この変更は、ただちにブローカーにデプロイされます。
-complete
(オプション) 情報をすべて完全にデプロイします。
  • BAR ファイルのデプロイの場合、-complete は、 現在デプロイされているすべてのメッセージ・フローとメッセージ・セットをデプロイの一環として実行グループから除去することを示します。-complete を設定しないと、 実行グループ上にすでにデプロイされているものに加えて、BAR ファイルの内容もデプロイされます。その場合、BAR 内のアイテムと同じ名前を持つデプロイ済みのオブジェクトはすべて、 BAR 内の内容に置き換えられます。
  • トポロジー構成のデプロイの場合、-complete は、ブローカー間の完全な構成情報をすべてのブローカーにデプロイします。-complete を設定しないと、変更されたブローカー間構成だけが、 変更済みのブローカー間構成を持つブローカーに対してデプロイされます。
  • ブローカーのデプロイの場合、-complete は、たとえばマルチキャスト・パラメーターなど、 すべてのブローカーの利用可能な構成属性を、 指定のブローカーにデプロイします。-complete を設定しないと、変更された構成属性だけがデプロイされます。
  • トピック・ツリーのデプロイ の場合、-complete は、 トピック・ツリー全体をすべてのブローカーにデプロイします。-complete を設定しないと、 トピック・ツリーに加えられた変更だけがすべてのブローカーに対してデプロイされます。
  • メッセージ・フローの除去またはメッセージ・セットの除去の操作の場合、 このフラグは無視されます。

ブローカー <broker_name> へのデプロイを実行してから、5 分間応答を待ちます。

mqsideploy -b <broker_name> -w 300

過去のデプロイ先のブローカーから受信したすべてのメッセージ (ログ・メッセージ) を読み取って応答します。

mqsideploy -r

関連概念
ランタイム環境

関連タスク
メッセージ・フロー・アプリケーションのデプロイ

関連資料
構文の設定