カスタム・ワイヤー形式

カスタム・ワイヤー形式 (CWF) とは、 区切り文字で区切られていない、 多数の固定形式データ構造またはエレメントから構成されている、 メッセージの物理表現です。

CWF メッセージング環境内では、 メッセージ構造を理解していなければ、 あるエレメントを次のエレメントから見分けることができません。 個々のエレメントの値を正しく判別するには、 以下の情報がメッセージ・パーサーで使用できなければなりません。

CWF 物理形式は通常、C 構造、COBOL コピーブック、 または他のプログラム言語のデータ構造定義にマップされるメッセージを記述するのに使用されます。

複数の CWF 物理形式をメッセージ・セットに追加できますが、 そのメッセージ・セット内で、 それぞれの物理形式に固有の名前を付けなければなりません。 MRM パーサーを使用して CWF メッセージを構文解析する場合、 そのパーサーによって使用される物理プロパティーを、 ワイヤー形式名で指定します。

CWF 物理形式をメッセージ・セットに追加することにより、 この形式で入力メッセージを処理して出力メッセージを構成することができます。 メッセージは、CWF と他の物理表現 (TDS や XML など) の間で変換できます。 他の物理表現では、 MRM ドメイン内で自己定義エレメント (つまり、 論理モデル内に定義がないエレメント) はサポートしているものの、 CWF メッセージの構文解析ではサポートされていません。 そのため、 そのような自己定義エレメントは、 CWF 形式でのメッセージの出力の際に破棄されます。

関連概念
MRM ドメイン内の物理形式

関連タスク
メッセージ・セットの処理
物理プロパティーでの作業
カスタム・ワイヤー形式 (CWF) の追加
カスタム・ワイヤー形式 (CWF) プロパティーの構成: メッセージ・セット
物理形式の除去
メッセージ・モデル・オブジェクトのカスタム・ワイヤー形式の物理プロパティー