フロー・デバッガーの概要

このトピックでは、フロー・デバッガーを紹介し、以下のセクションが含まれています。

この概念の概要を読み終えたら、メッセージ・フローのデバッグのタスクで、作業に着手するための詳細な指示を見付けてください。

概要

フロー・デバッガーは、メッセージ・フローを視覚的にデバッグするためにワークベンチ内で使用するツールです。 このトピックを読んで、フロー・デバッガーについて理解してから、使い始めてください。

また、フロー・デバッガーを効果的に使用するには、メッセージ・フローおよびワークベンチでのその表現に関する基本的な理解が必要です。 概要については、メッセージ・フローを参照してください。

実行できる作業

フロー・デバッガーは、視覚的なデバッグ環境を特徴としています。 フロー内にブレークポイントを設定してからフロー内をステップ移動できます。 ステップ移動しながら、メッセージや、ESQL コードまたは Java コード中の変数を調べて変更を加えることができます。 これらの機能によって、以下のようなフロー内のさまざまなエラー状態をデバッグできます。

単一のワークベンチから、デバッガーは複数の実行グループに接続し、異なる実行グループにある複数のフローを (したがって複数のメッセージも) 同時にデバッグできます。 しかし、ある実行グループでデプロイされたフローは、一度に 1 人のユーザーでしかデバッグできないため、1 人があるフローにデバッガーを接続すると、他の人は同時にデバッガーを接続することはできません。

デバッグの開始方法

「フロー・デバッグ (Flow Debug)」パースペクティブ

「フロー・デバッグ (Flow Debug)」パースペクティブを使用してデバッグします。 このパースペクティブには、デフォルトでは以下の 4 つのウィンドウが表示されます。

最初にツールバーにある「フロー・ランタイムに付加 (Attach to Flow Runtime)」アイコン「フロー・ランタイムに付加 (Attach to Flow Runtime)」を使用して、「フロー・エンジンへの付加 (Attach to the Flow Engine)」ウィザードを起動します。 このウィザードで、フローがデプロイされている フロー・エンジン (実行グループ) にフロー・デバッガーを接続できます。

それから、後述されているように「フロー・デバッグ (Flow Debug)」パースペクティブ内のさまざまなビューを使用してデバッグできます。

「フロー・デバッグ (Flow Debug)」ビュー

フロー・デバッガーをフロー・ランタイム・エンジンに接続すると、「フロー・デバッグ (Flow Debug)」ビューには フローに関連した以下のエンティティーの名前が表示されます。

「フロー・デバッグ (Flow Debug)」ビューで、以下のデバッグ・タスクを実行できます。

メッセージ・フロー・エディター

メッセージ・フロー・エディターの機能は、パースペクティブに応じて異なります。

このエディターの他の使用法については、メッセージ・フロー・エディターおよびメッセージ・フローの内容の定義のタスクの説明を参照してください。

フローを表示することに加えて、メッセージ・フロー・エディターはフローに設定されたブレークポイントも表示します。 以下のように、個々のブレークポイントは記号によって識別されます。

さらに、エディターはノードの上に以下の記号を表示します。

メッセージ・フロー・エディターでは、ブレークポイントを追加または除去できます。

「フロー・ブレークポイント (Flow Breakpoints)」ビュー

「フロー・ブレークポイント (Flow Breakpoints)」ビューと 「フロー・デバッグ・メッセージ (Flow Debug Message)」ビューは、同じペインを共用します。 下部のタブのうち必要なものをクリックして選択します。

「フロー・ブレークポイント (Flow Breakpoints)」ビューは、選択したフローのすべてのインスタンスで設定されるブレークポイントを表示します。 以下のように、各ブレークポイントは 4 つの記号の 1 つによって識別されます (メッセージ・フロー・エディターでも使用されます)。

「フロー・ブレークポイント (Flow Breakpoints)」ビューで、以下のデバッグ・タスクを実行できます。

「フロー・デバッグ・メッセージ (Flow Debug Message)」ビュー

「フロー・デバッグ・メッセージ (Flow Debug Message)」ビューと「フロー・ブレークポイント (Flow Breakpoints)」ビューは、同じペインを共用します。 下部のタブのうち必要なものをクリックして選択します。

「フロー・デバッグ・メッセージ (Flow Debug Message)」ビューは、現在フローを通過しているメッセージを表示します。 このビューを使用して、デバッグ中のフロー内のメッセージの内容を調べたり、変更したりします。

関連概念
メッセージ・フロー

関連タスク
メッセージ・フローのデバッグ

関連資料
フロー・デバッガーのショートカット
フロー・デバッガーのアイコンおよびシンボル