どのパーサーを使用すべきか

アプリケーションが交換するメッセージの特性は、使用しなければならないパーサーを示します。

WebSphere Business Integration Message Broker は、いくつかのメッセージ・パーサーを提供します。 それぞれのパーサーは、特定のメッセージ・ドメインにあるメッセージのメッセージ本体データ (たとえば XML) または特定のメッセージ・ヘッダー (たとえば MQMD) を処理します。

ご使用のアプリケーションがブローカーに送信するメッセージを検討し、メッセージ本体データがどのメッセージ・ドメインに属するかを判別して、メッセージ内に正しいヘッダーをセットアップしたり、またはメッセージ・フローの入力ノードを適切に構成したりできるようにしてください。

ご使用のアプリケーション・データが XML フォーマットの場合
MRM ドメインの XML フォーマットまたは XML か XMLNS ドメインのいずれかを使用します。

通常、機能がより優れているのは MRM ドメインです。

  • メッセージが構文解析される場合、論理メッセージ・ツリーはメッセージ・モデルから取られたタイプを使用します。 これによって ESQL 式は、訂正データ・タイプにキャストする必要なく、データ上で直接操作できます。 CData セクションのデータ・エンコードは、16 進法のバイナリー・データや 基本 64 のエンコードと同様にサポートされます。
  • Compute、Database、または Filter ノードを構成するために ESQL を作成する場合、ESQL エディターはメッセージ・モデル情報を基にした支援を提供することができます。
  • DataDelete、DataInsert、DataUpdate、Extract、Mappingまたは Warehouse ノードを構成するためにマッピングを作成する場合、マッピング・エディターはメッセージ・モデル情報を基にした支援を提供することができます。
アプリケーション・データが既存の C または COBOL アプリケーションからのものである場合、 または固定形式バイナリー・データ (ヌル終了ストリングを含む可能性あり) で構成される場合
MRM ドメインの「カスタム・ワイヤー形式」を使用します。
アプリケーション・データがフォーマット済みテキストで構成される場合、またはヌル終了ストリング以外の可変長フィールドを含む場合
MRM ドメインの「タグおよび区切り文字付きストリング」フォーマットを使用します。
ご使用のアプリケーション・データが JMS API を使用して作成される場合
XML ドメイン、または JMS ドメイン (JMSMap および JMSStream) のいずれかを使用します。
ご使用のアプリケーション・データが SAP IDoc フォーマットの場合
IDoc ドメインを使用します。
アプリケーション・データの内容を知らない、または知る必要がある場合
BLOB ドメインを使用します。

関連概念
MRM パーサーおよびドメイン
XML パーサーおよびドメイン
JMS パーサーおよびドメイン
IDoc パーサー
BLOB パーサーおよびドメイン
メッセージのモデル化
MRM および XML ドメインの XML メッセージ

関連タスク
メッセージ・フロー・アプリケーションの開発
ESQL の開発

関連資料
組み込みノード