エレメント参照およびローカル・エレメントの dateTime タイプ用の CWF プロパティー

ここで説明されているカスタム・ワイヤー形式のプロパティーは、以下のものに適用されます。

物理表現

プロパティー タイプ 意味
物理タイプ (Physical Type) 列挙タイプ ドロップダウン・リストから以下のいずれかを選択します。
  • Fixed Length String (固定長ストリング)。 エレメントの長さは、以下の他の長さプロパティーによって決まります。
  • Length Encoded String 1 (長さエンコード・ストリング 1)。エレメントの最初のバイトに、長さ単位での、その長さバイトの後に続くストリングの長さが含まれます。 「Length Encoded String 1 (長さエンコード・ストリング 1)」エレメントの最大長は 255 長さ単位です。
  • Length Encoded String 2 (長さエンコード・ストリング 2)。エレメントの最初の 2 つのバイトに、長さ単位での、その 2 つの長さバイトの後に続くストリングの長さが含まれます。 「Length Encoded String 2 (長さエンコード・ストリング 2)」エレメントの最大長は 65535 長さ単位です。2 つの長さバイトは、 WebSphere MQ キュー・マネジャーの Encoding の形式です。
  • Null Terminated String (ヌル終端ストリング)。ストリングは 16 進ヌル文字 X'00' で終わります。
  • Packed Decimal (パック 10 進数)。dateTime はパック 10 進数としてコード化されます。 これは、「日時形式 (DateTime Format)」プロパティーが数値のみのデータを表わしている場合にのみ有効です。
  • Binary (バイナリー)。 dateTime はバイトのバイナリー・シーケンスとしてエンコードされます。このオプションを選択する場合、 「形式ストリング (Format String)」プロパティーに指定できる記号の範囲は、ストリング・オプションを選択する場合に指定できる記号の範囲よりも狭くなります (詳細については、DateTime 形式 を参照)。
  • Time Seconds (時刻 (秒))。 この値は C の time_t と、 Java の Date および Time オブジェクトをサポートします。 これは、「日時形式 (DateTime Format)」プロパティーが数値のみのデータを表わしている場合にのみ有効です。
  • Time Milliseconds (時刻 (ミリ秒))。 この値は C の time_t と、 Java の Date および Time オブジェクトをサポートします。 これは、「日時形式 (DateTime Format)」プロパティーが数値のみのデータを表わしている場合にのみ有効です。

デフォルト値は fixed length string です。

日時形式 (DateTime Format) ストリング 日時のテンプレートを選択します。

デフォルトの日時形式は、オブジェクトの論理タイプに応じて異なります。 論理タイプごとの日時形式のデフォルトについては、 論理タイプによる DateTime デフォルト を参照してください。

「Physical Type (物理タイプ)」「Binary (バイナリー)」に設定する場合、 テンプレートはSTRING データとしての DateTime で定義されているコンポーネントに制限されます。「Physical Type (物理タイプ)」「Packed Decimal (パック 10 進数)」「Time Seconds (時刻 (秒))」、または 「Time Milliseconds (時刻 (ミリ秒))」に設定した場合、テンプレートは数値を表わすコンポーネントに制限されます。 これらの場合には、この「日時形式 (DateTime Format)」プロパティーを更新する必要があります。

日時形式に関する詳細は、DateTime 形式 を参照してください。

長さカウント (Length Count) ボタンおよび整数 「Fixed Length String (固定長ストリング)」「Packed Decimal (パック 10 進数)」、または「Binary (バイナリー)」「Physical Type (物理タイプ)」を選択し、「Length Type (長さタイプ)」「Count (カウント)」に設定した場合は、エレメントの長さ単位数を入力します。

指定できる最小値は、すべての物理タイプの場合に 1 です。

指定できる最大値は、固定長ストリングの場合 256パック 10 進数の場合 10バイナリーの場合 2147483647 です。

デフォルト値は 0 (ゼロ) です。

長さの参照 (Length Reference) ボタンおよび列挙タイプ 「長さの参照 (Length Reference)」によって長さを定義するよう選択した場合は、このオブジェクトの長さを指定する Integer オブジェクトの名前を選択します。現行オブジェクトの兄弟として定義され、 メッセージの構造の中でこれの前に置かれる Integer オブジェクトのドロップダウン・リストから、 このオブジェクトの長さを指定する Integer オブジェクトの名前を選択します。

エレメントの再配列の詳細については、 オブジェクトの再配列 を参照してください。

長さ (Length Units) 列挙タイプ 設定済みの「物理タイプ (Physical Type)」に応じて、ドロップダウン・リストから以下のいずれかの値を選択します。
  • 「バイト (Bytes)」。 これは、X バイト (X は「長さカウント (Length Count)」の値か、 「長さの参照 (Length Reference)」で指定されている INTEGER の値) が処理されることを指定します。
  • 「文字 (Characters)」。 このオプションの意味は、メッセージの CCSID に設定した値、またはメッセージ・セット・プロパティーの デフォルト CCSID として設定した値に依存します。
    • SBCS CCSID を指定した場合は、X バイト (X は 「長さカウント (Length Count)」の値か、 「長さの参照 (Length Reference)」で指定されている INTEGER の値) が処理されます。
    • DBCS CCSID を指定した場合は、Y バイト (Y は 「長さカウント (Length Count)」の値または 「長さの参照 (Length Reference)」で指定されている INTEGER の値に 2 を乗算したもの) が処理されます。
    • MBCS CCSID を指定した場合、パーサーは一度に 1 文字を読み取り、 文字が 1 バイト以上で構成されているかどうかを判別します。 パーサーは Z 回の読み取り (Z は「長さカウント (Length Count)」の値か、「長さの参照 (Length Reference)」で指定されている INTEGER の値) を実行します。
  • 「文字単位 (Character Units)」。 これは、文字単位のサイズが、ユーザーがメッセージの CCSID に設定した値か、メッセージ・セット・プロパティーの デフォルト CCSID として指定した値によって決定されることを示します。 処理されるバイト数は、文字単位のサイズに、 「長さカウント (Length Count)」の値または 「長さの参照 (Length Reference)」で指定されている INTEGER の値を乗算したものになります。
  • 「ビット・ストリームの終了 (End of Bitstream)」。 ビット・ストリームの終了までのすべてのデータが処理されます。 このオプションは、エレメントがメッセージ内の最後のエレメントである場合にのみ有効です。 この値を選択する場合は、 「長さカウント (Length Count)」または「長さの参照 (Length Reference)」に値を入力する必要はありません。

デフォルト値は bytes です。

符号あり ブール 「物理タイプ (Physical Type)」プロパティーを「Packed Decimal (パック 10 進数)」「Time Seconds (時刻 (秒))」、または「Time Milliseconds (時刻 (ミリ秒))」に設定した場合、「Signed (符号あり)」を選択 (デフォルト) または選択解除します。 「物理タイプ (Physical Type)」に別の値を選択した場合、このプロパティーは無効です。
ストリング位置調整 (String Justification) 列挙タイプ 「物理タイプ (Physical Type)」プロパティーを Fixed Length String (固定長ストリング) に設定した場合、 ドロップダウン・リストから「Left Justify (左寄せ)」 (デフォルト値) または「Right Justify (右寄せ)」を選択します。 「物理タイプ (Physical Type)」に別の値を選択した場合、このプロパティーは無効です。
埋め込み文字 (Padding Character) ストリング 埋め込み文字は、ストリング長が指定されたストリング・サイズよりも短い場合に、残りの文字の位置を埋めるために使用されます。 「物理タイプ (Physical Type)」プロパティーをFixed Length String (固定長ストリング)に設定し、「ストリング位置調整 (String Justification)」 プロパティーを「Left Justify (左寄せ)」または「Right Justify (右寄せ)」のいずれかに設定した場合は、以下のいずれかの方法でこの文字を設定します。
  • ドロップダウン・リストから NUL'0'、または SPACE を選択します。
  • 引用符で囲われた英数字、たとえば "c" または 'c' (c は任意の英数字) を入力します。
  • 16 進文字コードを、0xYY (YY は 16 進値) の形式で入力します。

    MRM エレメントにどの埋め込み文字形式を使用するかの選択は、どの埋め込み文字が必要か、 また埋め込み文字がデータ変換されるかどうかに応じて異なります。 ほとんどの場合、埋め込み文字を指定するだけで十分であり、その埋め込み文字が使用されるとき、 生成される MRM 出力メッセージのターゲット・コード・ページに変換されます。 埋め込み文字フィールドに簡単に入力できない埋め込み文字が必要とされる場合、 Unicode ニーモニック形式を使って必要な文字を入力することができます。 この Unicode 値もまた、生成される MRM メッセージのターゲット・コード・ページに変換されます。 データ変換されない埋め込み文字が必要な場合、16 進数形式を使用できます。 これによって、出力メッセージに直接挿入される埋め込み文字を指定できます。 16 進形式を使用する場合、 これらの MRM 定義を使って作成されるすべての出力メッセージのコード・ページで有効な 16 進数を必ず使用してください。

    メッセージを 1 つのコード・ページから別のコード・ページに変換する場合、 埋め込み文字の変換後の値は後者のコード・ページで有効でなければなりません。 たとえば、ASCII からコード・ページ 500 に変換する場合、埋め込み文字として数値 8 を指定すると、 これは 0x08 から 0x15 (つまり ASCII および EBCDIC での「バックスペース」表記) に変換されます。

    現在のところ、U+007F より大きい値を埋め込み文字として指定できないという制限があります。 Unicode の mnemonic 値または numeric 値を入力する場合、utf-8ではその数値で表される文字と見なされます。

  • ユニコード値を U+xxxxxx (xxxxxx は 16 進数で指定されたユニコード値) の形式で指定します。 入力できるストリングの最大長は 10 です。
  • 空のストリングであるデフォルト値を選択します。

ヌル値の表記

プロパティー タイプ 意味
ヌルのエンコード (Encoding Null) 列挙タイプ ドロップダウン・リストから以下のいずれかのオプションを選択します。 選択するオプションによって、プロパティー 「ヌル値のエンコード (Encoding Null Value)」に設定すべき値が決まります。
  • NULLPadFill。 これが有効なのは、 「物理タイプ (Physical Type)」「固定長ストリング (Fixed Length String)」である場合だけです。 フィールドは、 「埋め込む文字 (Padding Character)」によって指定された値で埋められます。 これはデフォルト値です。
  • NULLLogicalValue「ヌル値のエンコード (Encoding Null Value)」プロパティーは実際の値に変換され、フィールドに指定された方法でレンダーされます。
  • NULLLiteralValue。 これは、「ヌル値のエンコード (Encoding Null Value)」にストリングであるかのように直接置換される値が含まれていることを示します。 このオプションは、ヌル日付を指定するために 「ヌル値のエンコード (Encoding Null Value)」で設定した値が日時値でないとき、または標準の日時形式 yyyy-MM-dd 'T'HH:mm:ss に準拠していないときに使用します。
ヌル値のエンコード (Encoding Null Value) ストリング

「ヌルのエンコード (Encoding Null)」プロパティーを 「NULLPadFill」に設定する場合、このプロパティーは使用不可 (ぼかし表示されている) になります。

「ヌルのエンコード (Encoding Null)」プロパティーを「NULLLogicalValue」に設定する場合、このプロパティーは ISO8601 の日時形式にする必要があります。これについては、 STRING データとしての DateTime で説明しています。 たとえば 1970-12-01 など、yyyy-MM-dd'T'HH:mm:ss に準拠した値を指定します。

「ヌルのエンコード (Encoding Null)」プロパティーを「NULLLiteralValue」に設定する場合、フィールドと同じ長さの値を入力することができます。

バイト位置合わせ

プロパティー タイプ 意味
バイト位置合わせ (Byte Alignment) 列挙タイプ メッセージ開始を基点とした、オブジェクトの位置合わせ方法を指定します。 以下のいずれかを選択します。
  • 1 Bytes (1 バイト)。 これはデフォルト値です。
  • 2 Bytes (2 バイト)
  • 4 Bytes (4 バイト)
  • 8 Bytes (8 バイト)
  • 16 Bytes (16 バイト)
先頭のスキップ・カウント (Leading Skip Count) 整数 このオブジェクトの読み取りまたは書き込みの前にスキップするバイト数を指定します。 デフォルトは0、 最小値は0、 最大値は 999999 です。 この値を使用して構造内の不要なフィールドを無視したり、または 2、4、8 または 16 の バイト境界に位置合わせを必要とする、C または COBOL データで定義されたフィールドをモデル化 したりすることができます。 このオブジェクトの読み取りまたは書き込みの前にスキップするバイト数を指定します。 出力メッセージが書き込まれるとき、 スキップ・カウント・バイトにはメッセージ・セットの「バイト位置合わせパッド」プロパティーの値が割り当てられます。

反復オブジェクトについては、このプロパティーは最初のインスタンスにのみ適用されます。

末尾のスキップ・カウント (Trailing Skip Count) 整数 このオブジェクトの読み取りまたは書き込みの後にスキップするバイト数を指定します。 デフォルトは0、 最小値は0、 最大値は 999999 です。 この値を使用して構造内の不要なフィールドを無視したり、または 2、4、8 または 16 の バイト境界に位置合わせを必要とするフィールドを含む繰り返し構造をモデル化 したりすることができます。 出力メッセージが書き込まれるとき、 スキップ・カウント・バイトにはメッセージ・セットの「バイト位置合わせパッド」プロパティーの値が割り当てられます。

反復オブジェクトについては、このプロパティーはすべてのインスタンスに適用されます。

反復 (Repeat)

プロパティー タイプ 意味
反復カウント (Repeat Count) ボタンおよび整数 「反復カウント (Repeat Count)」プロパティーを選択した場合、このオブジェクトのオカレンスの数を入力します。 最小値は 0 (0 と 1 は、一回の出現が見込まれることを意味します )、最大値は 2147483647 です。
反復参照 (Repeat Reference) ボタンおよび列挙タイプ 「反復参照 (Repeat Reference)」プロパティーを選択した場合、現行オブジェクトの兄弟として定義され、メッセージの構造の中でこれの前に置かれる Integer オブジェクトのドロップダウン・リストから、このオブジェクトのオカレンスの数は指定する Integer オブジェクトの名前を選択します。

エレメントの再配列の詳細については、 オブジェクトの再配列 を参照してください。

関連概念
メッセージのモデル化
メッセージ・モデル

関連タスク
メッセージ・モデルの開発
メッセージ・モデル・オブジェクトの処理

関連資料
メッセージ・モデル参照情報
メッセージ・モデル・オブジェクトのプロパティー
メッセージ・モデル・オブジェクトの論理プロパティー
メッセージ・モデル・オブジェクトのカスタム・ワイヤー形式の物理プロパティー
メッセージ・モデル・オブジェクトの XML ワイヤー形式の物理プロパティー
メッセージ・モデル・オブジェクトのタグ付き/区切りストリング形式の物理プロパティー
すべてのメッセージ・セット・オブジェクトの文書プロパティー
オブジェクトによるメッセージ・モデル・オブジェクトのプロパティー
追加の MRM ドメイン情報