WebSphere MQ Everyplace メッセージは、基本クラス MQeFields から派生した Java オブジェクトから成ります。 これはメッセージ・ヘッダーおよびメッセージ本文のあるバイト配列として定義される WebSphere MQ メッセージとは異なります。
この 2 つのクラスから派生されるオブジェクトは、 MQeInput ノード上で指定された WebSphere MQ ブリッジ・キュー上に置くことができます。またこの 2 つのメッセージ・クラスは、以下に説明するようにそれぞれ異なる動作を備えており、 それぞれの長所は状況によって異なります。 これらのクラスの両方および使用可能なフィールドとメソッドを使用する方法の詳細については、WebSphere MQ Mobile Transport を参照してください。
WebSphere MQ Everyplace では、WebSphere MQ Everyplace キューに対して読み書きするメッセージを保管するために、MQeMsgObject クラスを使用します。 WebSphere Business Integration Event Broker 内の WebSphere MQ Everyplace サーバーは、このタイプのメッセージをサポートしています。
MQeMsgObject クラスは、フリー形式です。固定した属性を使用する代わりに、独自の属性を作成することができます。 これにより、Java 内に保管できるほとんどあらゆるタイプのオブジェクトを含めることができます。 この情報をブローカーへ渡すと、WebSphere Business Integration Event Broker 内の MQMD はフリー形式ではなく 簡単にフォーマット設定できないため、問題が起きます。
このクラスが入力ノード内で指定したブリッジ・キューに書き込まれる場合、 メッセージ内の事前定義されたフィールドはすべて MQMD 内に置かれます。 MQMD 内でサポートされていない他のフィールドはすべて、メッセージのペイロードの部分に置かれます。 というわけで、メッセージ・フロー内のいずれかのノード (主として MQeOutput ノード) によって メッセージが WebSphere MQ Everyplace に返送される場合に、そのメッセージを再構成することができます。そのため、メッセージのペイロード部分がブローカー内で構文解析できないという欠点はありますが、pic などの特殊な WebSphere MQ Everyplace フィールドを使用できます。
MQeMbMsgObject クラスは、WebSphere MQ メッセージを WebSphere Business Integration Event Broker へ渡すために特別に調整されています。 MQeMbMsgObject から構成されたメッセージには、 ブローカーと互換性のあるフィールドだけをメッセージ・フローに渡します。
つまり、ペイロードは構文解析が可能であるため、操作できるということです。 そのため、たとえばそれをデータベースに保管できます。 しかし、pic などの特殊な WebSphere MQ Everyplace フィールドは使用できません。 このメッセージ内で提供される未定義のフィールドはすべて、WebSphere Business Integration Event Broker へは渡されません。したがって、そのメッセージが元の WebSphere MQ Everyplace キューに返送されたときには、 認識されないフィールドはメッセージ内に存在しなくなります。
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