mqsicreateusernameserver コマンド

サポートされるプラットフォーム

  • Windows 2000、Windows XP
  • UNIX プラットフォーム
  • z/OS

目的

Windows プラットフォームおよび UNIX プラットフォームでは、このコマンドは以下を実行します。
  • WebSphere MQ キュー・マネージャーがまだ存在していなければ、作成します。
    注:
    1. mqsicreateusernameserver コマンドを使用した結果 WebSphere MQ キュー・マネージャーが作成された場合、WebSphere MQ に備えられている DLQ (SYSTEM.DEAD.LETTER.QUEUE) が自動的に使用可能になります。セキュリティー設定は、他のブローカー固有の WebSphere MQ キューと同じになります。

      キュー・マネージャーを別個に作成することにした場合、送達不能キュー (DLQ) をセットアップします。 DLQ は、メッセージ・フロー内のメッセージの処理でエラーが発生したときに、WebSphere Business Integration Message Broker から参照されます。

      ユーザー定義のメッセージ・フロー中かパブリッシュ / サブスクライブ・モデル中にあるメッセージが処理できないと、 そのメッセージは最後の手段としてこの DLQ にルーティングされます。 もし、メッセージを入力キューにバックアウトさせ、 問題が解決するまで事実上メッセージ・フローを停止させておきたい場合には、 DLQ を使用不可にしておいてください。

      このキューは mqsideleteusernameserver コマンドによって削除されません (キュー・マネージャーを削除した場合を除く)。

    2. mqsicreateusernameserver コマンドとは無関係に作成された WebSphere MQ キュー・マネージャーを使用する場合、クラスターを定義することができます。 これを使用すると、構成が簡単になります。

  • WebSphere MQ キュー・マネージャーがまだ実行されていない場合は開始します。

    このコマンドを使用してキュー・マネージャーを作成した場合は、キュー・マネージャーは Windows サービスとして開始されません。 ログオフすると停止します。これが起きないようにするには、ログオンの状態を維持するか、 またはキュー・マネージャー・サービスの開始状況を変更します。 (ワークステーションをロックしても、WebSphere MQ キュー・マネージャーは停止しません。)

  • ユーザー・ネーム・サーバー固有の WebSphere MQ キューが存在していない場合は作成します。
  • Windows では、ユーザー・ネーム・サーバーの実行に利用するサービスをインストールします。
  • ブローカー・レジストリー中にコンポーネントのレコードを作成します。

z/OS でのこのコマンドの機能は、 Windows プラットフォームまたは UNIX プラットフォームでの機能と同じではありません。 なぜなら、WebSphere MQ 関連の定義が実行されないからです。

z/OS では、このコマンドを C ロケールで実行する必要があります。 ユーザーの現行ロケールに関係なく、 メッセージがすべて英語で生成されます。

構文

Windows プラットフォームおよび UNIX プラットフォームの場合

z/OS

パラメーター

-i ServiceUserID
(必須 - Windows プラットフォームおよび UNIX プラットフォーム) ブローカーの実行に使用するユーザー ID。
これは、任意の有効なユーザー名構文の形式で指定できます。 Windows プラットフォームでは、それは次のとおりです。
  • domain¥username
  • ¥¥server¥username
  • .¥username
  • username
UNIX システムでは、最後の形式の username だけが有効です。

このユーザー ID の非修飾形式 (username) を Windows プラットフォーム で使用すると、 オペレーティング・システムによって、ローカル・システムから始めてドメイン全体でこのユーザー ID が検索されます。この検索が完了するまでに多少の時間がかかることがあります。

指定する ServiceUserID は、 ローカル・グループ mqbrkrs のメンバーでなければなりません。Windowsプラットフォームでは、このグループの直接または間接のメンバーとして指定することができます。また、 ServiceUserID はホーム・ディレクトリー (WebSphere Business Integration Message Broker のインストール先) へのアクセスも許可されていなければなりません。

ServiceUserID のセキュリティー要件は、 Windows プラットフォームの場合は Windows プラットフォームでのセキュリティー要件に、UNIX プラットフォームの場合は UNIX プラットフォームでのセキュリティー要件に詳述されています。

-a ServicePassword
(必須 - Windows プラットフォームおよび UNIX プラットフォーム) ServiceUserID のパスワード。
-c <ComponentDirectory>
(必須 - z/OS) 作成したユーザー・ネーム・サーバーのルート・ディレクトリー。 たとえば、/wmqiv50/MQP1UNS
-q QueueManagerName
(必須) ユーザー・ネーム・サーバーに関連したキュー・マネージャーの名前。

Windows プラットフォームおよび UNIX プラットフォームでは、キュー・マネージャーがまだ存在していない場合は、このコマンドによって作成されます。ただし、デフォルトのキュー・マネージャーとして作成されるわけではありません。これをこのシステム上のデフォルト・キュー・マネージャーにするには、このコマンドを発行する前にキュー・マネージャーを作成する必要があります。

キュー・マネージャー属性 MAXMSGL (キューに挿入できるメッセージの最大長) は、100 MB に更新されています。 この更新は、このコマンドによってキュー・マネージャーが作成されたかどうかに関係なく行われます。

-d SecurityDomainName
(オプション - Windows プラットフォームおよび UNIX プラットフォーム) Windows システムのセキュリティー・ドメインの名前。これを指定しない場合のデフォルトは、 システムのローカル Windows システム・セキュリティー・ドメインです。WebSphere Business Integration Message Broker でのセキュリティーのインプリメンテーションについて詳しくは、 ブローカー・ドメインのセキュリティーのセットアップを参照してください。
-r RefreshInterval
(オプション) ユーザー・ネーム・サーバーがユーザーやグループの属性変更についてセキュリティー・サブシステムに問い合わせるインターバル (秒単位で指定)。これが指定されない場合、ユーザー・ネーム・サーバーのデフォルトのインターバルである 60 秒が使用されます。
-w Workpath
(オプション - Windows プラットフォームおよび UNIX プラットフォーム) ユーザー・ネーム・サーバー の作業ファイルが保管されるディレクトリー。これが指定されない場合、製品のインストール時に指定したデフォルト値が使用されます。
-g AuthProtocolDataSource
(オプション - Windows プラットフォームおよび UNIX プラットフォーム) このパラメーターを使って、プロトコル関連情報のソースとして使用するパスワード・ファイルの名前と位置を指定します。デフォルトでは、そのファイルは、ホーム・ディレクトリーに置かれているはずです。 このファイルを別の位置に保管する場合、ファイル名を含む絶対パス位置を指定します。

製品ホーム・ディレクトリーの examples/auth ディレクトリーに、password.dat および pwgroup.dat という 2 つのサンプルが用意されています。

-j
(オプション - Windows プラットフォームおよび UNIX プラットフォーム) グループおよびグループ・メンバーシップが、 オペレーティング・システムから引き出されるのではなく、 認証プロトコルのデータ・ソースで定義されることを示します。

作成される WebsphereMQ キュー

  • SYSTEM.BROKER.SECURITY.QUEUE
  • SYSTEM.BROKER.MODEL.QUEUE

上記のすべてのキューには、WebSphere Business Integration Message Broker グループ mqbrkrs へのアクセス権限が付与されます。

応答

このコマンドは、以下の応答を戻します。
  • BIP8011 構成データを作成できません
  • BIP8012 システム・コンポーネントに接続できません
  • BIP8014 コンポーネントを作成できません
  • BIP8022 ユーザー ID/パスワードが無効です
  • BIP8030 ユーザー ID 特権を変更できません
  • BIP8048 キュー・マネージャーを始動できません
  • BIP8050 キュー・マネージャーを作成できません
  • BIP8051 キューを作成できません
  • BIP8053 キュー・マネージャーのセキュリティーを設定できません
  • BIP8054 キューのセキュリティーを設定できません
  • BIP8056 キュー・マネージャーが不明です
  • BIP8068 整数の引き数が必要です
  • BIP8084 ディレクトリーを作成できません
  • BIP8087 コンポーネントはすでに存在しています
  • BIP8093 キュー・マネージャーは現在作成されています
  • BIP8094 キュー・マネージャーは現在停止されています


mqsicreateusernameserver -i wbrkuid -a wbrkpw
      -q WBRK_QM -r 1000

関連概念
ユーザー・ネーム・サーバー

関連タスク
ユーザー・ネーム・サーバーの作成

関連資料
構文の設定
mqsichangeusernameserver コマンド
mqsideleteusernameserver コマンド