メッセージ・セットのプロパティー

一般的なメッセージ・セットのプロパティー

下記の表では、メッセージ・セットをカスタマイズするために設定できるプロパティーが定義されています。

プロパティー タイプ 意味
メッセージ・セット ID (Message set ID) ストリング これは、メッセージ・セットの作成時に自動的に生成される固有 ID です。 このプロパティーは変更できません。
デフォルト・ワイヤー形式 (Default Wire Format) ストリング 形式が、メッセージの MQRFH2 ヘッダーから導き出せない場合、またはメッセージ・フローでメッセージが受信されるときの入力ノードのプロパティーとして指定されていなかった場合、使われるデフォルト・ワイヤー形式を指定します。 デフォルトは空 (設定されていない) です。
メッセージ・タイプ接頭部 (Message Type Prefix) ストリング このプロパティーは、複数パーツ・メッセージを定義するときに使われます (複数パーツ・メッセージ の定義と説明は、複数パーツ・メッセージを参照してください)。

指定する値は、最外部から最内部メッセージへの絶対または相対パスとして使われ、最外部メッセージに指定した「メッセージ・タイプ (Message Type)」 プロパティーの値に対するプレフィックス (メッセージの MQRFH2 ヘッダーか、メッセージ・フローの入力ノードに指定される) として使われます。

値を設定する場合、id1/id2/.../idnu の形式でなければなりません。id1 は最外部メッセージの ID で、id2 は次のエレメントまたはメッセージの ID で、idn は最内部メッセージの ID です。 デフォルト値はブランク (設定されていない) です。

以下の表では、メッセージ・セット・プロパティー「メッセージ・タイプ接頭部 (Message Type Prefix)」の使用を説明しており、この値を入力メッセージの「メッセージ・タイプ (Message Type)」プロパティーと組み合わせる方法が示されています。

ランタイム・パーサー (Runtime Parser) 列挙タイプ ドロップダウン・リストからこのセットに属するメッセージのメッセージ・パーサーを選択します。 これは、ブローカーによって受信されるときにメッセージを解釈する方法を決定します。以下から選択できます。

MRM (デフォルト)。 MRM を指定する場合、これらのメッセージを受信するブローカーに設定されたメッセージを割り当て、デプロイしなければなりません。 このデプロイ・アクションにより、ブローカーが起動した MRM パーサーが受信したメッセージの検査に使用するランタイム・ディクショナリー (RTD) が作成されます。

XML、JMSMap、または JMSStream。 汎用の自己定義 XML、JMSMap、または JMSStream メッセージをモデル化する場合、これらのパーサーのいずれかを選択してください。 この方法で定義されたメッセージは、MRM パーサーではなく、汎用の XML パーサーによって解釈されます。 (これらのメッセージ・セットをブローカーに割り当てたり、デプロイして RTD を作成したりする必要はありません。)

ネーム・スペースの使用 (Use namespaces) チェック・ボックス メッセージ・セット内でネーム・スペースを使用する場合は、このプロパティーを選択します。

一度これが使用可能になると、使用不可にはできません。

MaxLength としての長さファセットの処理 (Treat Length facet as MaxLength) チェック・ボックス COBOL インポーターが、長さファセットではなく、固定長ストリング・エレメント用の maxLength ファセットを作成するようにしたい場合にこのプロパティーを選択します。

デフォルトでは、このプロパティーは設定されています。

メッセージ・セットのプロパティー「メッセージ・タイプ接頭部 (Message Type Prefix)」の使い方

下記の表には、プロパティー「メッセージ・タイプ接頭部 (Message Type Prefix)」を使うときに含めるものが示されています。 メッセージ・タイプまたはメッセージ接頭部の記述は、エレメントまたはメッセージである可能性があることに注意してください。

「メッセージ・タイプ (Message Type)」プロパティーの例 「メッセージ・タイプ接頭部 (Message Type Prefix)」をセットしない 「メッセージ・タイプ接頭部 (Message Type Prefix)」をセットする
次の単純メッセージ・タイプ:msg_type 単純メッセージ・タイプでの結果:msg_type パス・メッセージ・タイプでの結果: /msg_prefix_1/.../msg_prefix_n/ msg_type
パス・メッセージ・タイプ:msg_type_1/.../msg_type_m パス・メッセージ・タイプでの結果:/msg_type_1/.../msg_type_m 組み合わされたパス・メッセージ・タイプでの結果: /msg_prefix_1.../msg_prefix_n /msg_type_1/.../msg_type_m
単純絶対メッセージ・タイプ:/msg_type 単純メッセージ・タイプでの結果:msg_type 単純メッセージ・タイプでの結果:msg_type

「メッセージ・タイプ接頭部 (Message Type Prefix)」が msg_type 以外 の値に設定されていると、エラーが引き起こされます。

パス絶対メッセージ・タイプ:/msg_type_1/.../msg_type_m パス・メッセージ・タイプでの結果:/msg_type_1/.../msg_type_m パス・メッセージ・タイプでの結果:/msg_type_1/.../msg_type_m

「メッセージ・タイプ接頭部 (Message Type Prefix)」のすべての ID が、結果パスでの対応する ID と一致しない場合、エラーが引き起こされます。

これは MRM によって定義された最大のメッセージ・オブジェクトなので、このメッセージ・セットには、より大きなオブジェクトのメンバーシップによって指示されたプロパティーはありません。

メッセージ・セット・プロパティーに加え、それぞれの物理形式には、更新可能なプロパティーがあります。 メッセージ・セット用の文書プロパティーもあります。 詳細については、以下を参照してください。

関連概念
メッセージ・セット・プロジェクト
メッセージ・セット
MRM ドメイン内の物理形式

関連タスク
メッセージ・セット・プロジェクトの処理
メッセージ・セットの処理

関連資料
カスタム・ワイヤー形式メッセージ・セットのプロパティー
XML ワイヤー形式メッセージ・セットのプロパティー
TDS 形式メッセージ・セットのプロパティー
すべてのメッセージ・セット・オブジェクトの文書プロパティー