メッセージ・フローの統計を収集する場合、データの出力先を選択できます。
以下の出力先のいずれかを指定できます。
- 収集したデータがパブリッシュされるように指定できます。
パブリケーション・メッセージは XML フォーマットで作成され、適切なトピックにサブスクライブする、ブローカー・ネットワークに登録しているサブスクライバーが使用できるようになります。
データがパブリッシュされるトピックは、以下の構造になっています。
$SYS/Broker/<brokerName>/StatisticsAccounting/<recordType>/<executionGroupLabel>/<messageFlowLabel>
この recordType は Snapshot または Archive に設定され、
サブスクライバーの要件に応じて、
ブローカー、実行グループ、およびメッセージ・フローの名前が指定されます。
サブスクライバーはフィルター式を組み込んで、受け取るパブリッシュを制限することができます。
たとえば、スナップショット・データだけが表示されるようにしたり、
1 つのブローカーに関して収集されるデータを表示するようにできます。
ワイルドカードを指定して、複数のリソースを参照するパブリケーションを受け取ることができます。
- 収集したデータがユーザー・トレース・ログに書き込まれるように指定できます。
その時点でトレースがオフになっている場合でも、データが書き込まれます。
- z/OS では、
収集されたデータが SMF に書き込まれるように指定できます。
SMF は複数のサブシステムからのデータの収集をサポートしているため、記録される情報の同期化が可能な場合もあります。
記録された情報を解釈する場合、SMF レコードを処理する任意のユーティリティー・プログラムを使用できます。
アカウンティング・データおよび統計データは、SMF タイプ 117 レコードを使用します。
以下の状況のときに、指定した出力場所に統計データが書き込まれます。
- アーカイブ・データのインターバルが満了したとき。
- スナップショットのインターバルが満了したとき。
- ブローカーがシャットダウンしたとき。
ブローカーによって収集されたものの、指定した出力先にまだ書き込まれていないすべてのデータが、シャットダウン中に書き込まれます。
その結果、インターバルの途中でのデータが示される場合があります。
- ブローカー構成の何らかの部分が再デプロイされたとき。
再デプロイされた構成データには、既存のレコード構造と整合していない、更新された構成が含まれている場合があります (たとえば、メッセージ・フローに追加ノードが含まれていたり、実行グループに新しいメッセージ・フローが含まれている場合があります)。
そのため、現在のデータ (インターバルの途中を表している場合がある) が出力先に書き込まれます。
データ収集パラメーターが変更されるか、またはデータ収集が停止するまで、再デプロイされた構成でデータ収集が続行されます。
- データ収集パラメーターが変更されたとき。
データ収集に設定したパラメーターを更新する場合、データ保全性を保持するために、
メッセージ・フロー (複数の場合もある) に関して収集したすべてのデータが出力先に書き込まれます。
新しいパラメーターに従って、統計の収集が再開されます。
- データ収集が終了されるエラーが発生したとき。
この場合、データ収集を自分で再開しなければなりません。