タグ付き/区切りストリング形式 - モデルの整合性

TDS ワイヤー形式を使用するとき、プロパティーの値の設定に適用される いくつかの規則に従う必要があります。 これは、指定したモデル内でメッセージを処理する際に、どのような矛盾も生じないようにするために必要です。

TDS 物理形式プロパティーの規則

メッセージ形式への制限が検査されます。 これらは、TDS メッセージ・モデルの完全性で指定されている規則規則に従います。 規則の大部分は、以下の理由の 1 つ以上に適用されます。

メッセージ定義の規則
メッセージを完全に定義するには、いくつかの規則が必要です。

たとえば 「固定長 (Fixed Length)」分離タイプの場合、直接または「長さの参照 (Length Reference)」を使用して、すべてのエレメントで長さが定義されていなければなりません。 この情報がなければ、メッセージ・ビット・ストリーム内で、あるデータ・エレメントが終了し、次のものが始まる場所を識別できません。

ネスティングの規則
ネスティング規則は、相互にどの分離タイプをネストできるかに関するものです。

そのような規則は、複合タイプのエレメントが別の複合タイプの中にある場合に適用されます。 この例として、「タグ付き区切り (Tagged Delimited)」 分離タイプを、「固定長 (Fixed Length)」 タイプの中に入れることはできない、などがあります。 「タグ付き区切り (Tagged Delimited)」 分離タイプは可変長なので、長さが指定されず、親の「固定長 (Fixed Length)」タイプは特定のエレメントが終了する場所を識別できません。 そのため、メッセージを処理できません。

論理モデルへのリンクに関する規則
TDS の論理モデルへのリンクに関する規則もあります。

これらは、グループ構成またはグループの内容妥当性検査を特定の分離タイプとともに使用できない場合に生じます。 さらに、これはメッセージ保全性のためでもあります。 たとえば、「全エレメントを区切る (All Elements Delimited)」の分離タイプには、「開く (Open)」のグループ構成を含めることができません。 これは、追加のエレメントが何を表すのか、およびそれらがビット・ストリーム内のどこにあるのかに関する情報がないためです。

関連概念
データ・エレメント分離
タグ付き/区切りストリング形式 - NULL の処理
タグ付き/区切りストリング形式 - 複数パーツ・メッセージ
タグ付き/区切りストリング形式 - データ変換
タグ付き/区切りストリング形式 - 論理モデルとの関係

関連タスク
論理プロパティーの構成: メッセージ・セット
タグ付き/区切りストリング (TDS) プロパティーの構成: メッセージ・セット
タグ付き/区切りストリング (TDS) プロパティーの構成 : メッセージ・モデル・オブジェクト

関連資料
TDS メッセージ・モデルの完全性
メッセージ・モデル・オブジェクトのタグ付き/区切りストリング形式の物理プロパティー