マイグレーション後のプログラムからのコマンドの実行

WebSphere MQ Event Broker バージョン 2.1 コマンドを発行するプログラムがある場合、このトピックでは、WebSphere Business Integration Event Broker バージョン 5.0 にマイグレーションした後、変更なしでこれらのプログラムを実行する方法について説明します。

UNIX システム

WebSphere MQ Event Broker コマンドの名前は、"mqsi" ではなく、"wmqps" という接頭部で始まります。 さらに、WebSphere MQ Event Broker コマンド は、WebSphere Business Integration Event Broker コマンドの保管先の 異なるディレクトリーに保管されます。 WebSphere MQ Event Broker コマンドを発行する (シェル・スクリプトのような) プログラムがある場合、WebSphere Business Integration Event Broker に付属している migration.sh というシェル・スクリプトを実行することにより、マイグレーション後にもこれらのプログラムを未変更のまま使用し続けることができます。 migration.sh は WebSphere Business Integration Event Broker コマンドへの必要なシンボリック・リンクを作成します。

以下の表は、各プラットフォームの migration.sh の完全修飾パス名を示しています。
プラットフォーム migration.sh の完全修飾パス名
AIX /usr/opt/mqsi/sample/migration/migration.sh

HP-UX

Solaris

/opt/mqsi/sample/migration/migration.sh

migration.sh はシンボリック・リンクを作成することによって機能するため、WebSphere Business Integration Event Broker に対する保守更新を適用した後再びこれを実行する必要はありません。

Windows システム

WebSphere MQ Event Broker コマンドの名前は、"mqsi" ではなく、"wmqps" という接頭部で始まります。 WebSphere MQ Event Broker コマンドを発行する (バッチ・プログラム (またはバッチ・ファイル) のような) プログラムがある場合、WebSphere Business Integration Event Broker に付属している migration.bat というバッチ・プログラムを実行することにより、マイグレーション後にもこれらのプログラムを未変更のまま使用し続けることができます。 migration.bat は、対応するWebSphere MQ Event Broker コマンドがある WebSphere Business Integration Event Broker の各コマンドのコピーを作成し、コピーされたコマンドに WebSphere MQ Event Broker 名を与えます。

migration.bat はディレクトリー WBIEB¥sample¥migration にあります。 ここで、WBIEB は、WebSphere Business Integration Event Broker をインストールしたディレクトリーの完全修飾パス名です。 migration.bat をこのディレクトリーから実行する必要があります。

migration.bat はコマンドをコピーすることによって機能するので、WebSphere Business Integration Event Broker に保守更新を適用するたびにこれを実行する必要があります。

関連タスク
WebSphere MQ Event Broker バージョン 2.1 から WebSphere Business Integration Event Broker バージョン 5.0 へのマイグレーション