AIX 上でのネットワーク経由のインストール

リモート・インストールを実行するには、サーバー・マシン、およびターゲット (リモート) マシン上でいくつかのタスクを実行する必要があります。

サーバー・マシンのセットアップ

WebSphere Business Integration Event Broker インストール・ファイルを、リモート・サーバー上でアクセス可能にする必要があります。 これを行うには、以下の方法のいずれかを選択します。
  • WebSphere Business Integration Event Broker CD-ROM ドライブを共用可能にする。
  • 以下のステップを実行して、製品ファイルを CD からサーバーへコピーする。
  1. インストール・ファイルを保管するディレクトリーをサーバー上に作成します。 たとえば、次のようにします。
    mkdir /instwmqi
  2. WebSphere Business Integration Event Broker CD をマウントします。
  3. CD の内容すべてを新規ディレクトリーにコピーします。 たとえば、次のようにします。
    cp -rf /cdrom. /instwmqi
  4. ライセンス交付を受けたすべてのユーザーに、CD-ROM イメージを含むディレクトリーへのアクセス権を付与します。
  5. 以下のようにディレクトリーをエクスポートします。
  6. smit と入力します。
  7. 「通信アプリケーションとサービス (Communications Applications and Services)」 > 「NFS」 > 「Network File System (NFS)」 > 「ディレクトリーをエクスポート・リストに追加 (Add a Directory to Exports List)」を選択します。 あるいは、fastpath コマンド smitty mknfsexp を使用することもできます。
  8. 適切にフィールドを完成させます。
  9. Enter キーを押します。

ターゲット・マシンのセットアップ

  1. ターゲット・マシン上で、エクスポート・ディレクトリーをマウントするディレクトリーを作成します。 たとえば、次のようにします。
    mkdir /remotewmqiimage
  2. ターゲット・マシンのコマンド・プロンプトからリモート・ディレクトリーをマウントします。 以下に例を示します。
    mount <machine name>:/instwmqi /remotewmqiimage
    ここで、<machine name> はターゲット・マシンの名前です。
  3. リモート・イメージ・ディレクトリー (たとえば remotewmqiimage) に移動します。
  4. 以下を入力します。
    ./mqsilicense [-text_only]
    これで製品のご使用条件を表示します。ここで [-text_only] はオプションで、ご使用条件をテキスト・モードで表示します。 デフォルトでは、ご使用条件はグラフィカル・ユーザー・インターフェースで表示されます。
  5. 使用する言語の該当する番号を選択します。
  6. ご使用条件を読んでから、受け入れる場合は1 を、拒否する場合は 2 を押します。 ご使用条件を読み、それを受け入れるまで、インストールを続行できません。
  7. smit と入力します。
  8. 「ソフトウェア・インストールおよび保守 (Software Installation and Maintenance)」 > 「ソフトウェアのインストールおよび更新 (Install and Update Software)」 > 「最新の使用可能なソフトウェアからのインストールおよび更新 (Install and Update from Latest Available Software)」を選択します。   あるいは、run the fastpath コマンドsmitty install_latest を実行することもできます。
  9. 「ソフトウェアの入力装置/ディレクトリー (INPUT device / directory for software)」フィールドに、リモート・インストール・イメージへのパスを入力します (/cdrom/wmqi を入力します。 /cdrom/ はご使用の CD-ROM ドライブのマウント・ポイントです)。
  10. 「インストールするソフトウェア (SOFTWARE to Install)」を選択します。 「リスト (List)」ボタンを押して、オプションをリストします。
  11. スクリーン内の指示に従って、インストールするコンポーネントを選択します。
  12. 「必要なソフトウェアを自動的にインストールする (AUTOMATICALLY Install requisite software)」フラグが「はい (yes)」に設定されていることを確認し、「OK」を押して製品をインストールします。
  13. インストールのプロンプトに従います。
  14. WebSphere Business Integration Event Broker のインストールが正常に完了したら、ライセンス交付の目的で mqsisetcapacity コマンドを実行する必要があります。

関連タスク
インストールの準備
AIX 上での CD のマウント
AIX での製品全体のアンインストール
インストール時の問題

関連資料
mqsidisplaycapacity コマンド
インストール・コマンド行オプション