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1 つ以上の新規メッセージを構成して、それに新規情報や入力メッセージからの変更された情報、またはデータベースから取得した情報を取り込むには、Mapping ノードを使用します。 メッセージ本体データのエレメント、関連する環境、および例外リストを変更できます。
入力データのヘッダーは、変更されずに常に出力メッセージにコピーされます。 Mapping ノードでメッセージ・ヘッダーを変更することはできません。Compute ノードを使用する必要があります。
これらの出力メッセージのコンポーネントは、出力メッセージおよび外部データベースからの入力メッセージおよびデータの両方のエレメントに基づくマッピングを使用して定義することができます。 入力 (メッセージまたはデータベース) を出力にマッピングして、このノードに関連付けられたマッピング・ファイルに、このノードに関連付けられたマッピングを作成します。 提供されたまたはユーザー定義の関数およびプロシージャーを使用して、これらのマッピングによって作成された割り当てを変更することもできます。 たとえば、ストリング値をメッセージ出力フィールドに割り当てるときに、そのストリング値を英大文字に変換できます。
以下の目的で、Mapping ノードを使用します。
ワークベンチでは、Mapping ノードは次のアイコンで表されます。
Mapping ノードのインスタンスをメッセージ・フローに入れると、Mapping ノードを構成することができます。 エディター・ビューでノードを右マウス・ボタンでクリックし、「プロパティー (Properties)」をクリックします。 ノードの基本プロパティーが表示されます。
値を入力する必要のある (デフォルト値が定義されていない) すべての必須プロパティーには、プロパティー・ダイアログにアスタリスクが表示されます。
以下のように、Mapping ノードを構成します。
z/OS システムの場合、ブローカーは、ブローカーが開始したタスクの ID を使用します。
この入力フィールドの隣の「ブラウズ (Browse)」をクリックすると、このノードからアクセス可能なすべての使用可能なマッピング・ルーチンをリストしたダイアログが表示されます。 必要なルーチンを選択し、「OK」をクリックします。 ルーチン名が「マッピング・モジュール (Mapping Module)」に設定されます。
このノードに関連するマッピング・ルーチンを処理するには、ノードを右クリックして「マッピングを開く (Open Mappings)」を選択します。 マッピング・ルーチンが存在しない場合は、デフォルト名で、デフォルト・ファイルの中に作成されます。 すでに存在する場合には、「ナビゲーター (Navigator)」ビューで <flow_name>_<node_name>.mfmap ファイルを開くこともできます。
マッピング・ルーチンは、関連するノードのタイプに特有のものです。 Mapping ノード用に開発したマッピング・ルーチンを、マッピングを使用する他のノード (DataInsert ノードなど) と一緒に使用することはできません。 マッピング・ルーチンを作成した場合、それを他のマッピング・ルーチンから呼び出すことはできません。 ただし、ESQL ルーチンから呼び出すことは可能です。
Mapping ノードでメッセージ・ヘッダーを変更することはできません。 ヘッダーは、入力メッセージから出力メッセージへ、未変更のままコピーされます。 メッセージのヘッダーを変更するには、Compute ノードを使用しなければなりません。
マッピング・ファイルでの作業とその内容の定義について詳しくは、マッピングの開発を参照してください。
このプロパティーは、必要な出力メッセージ形式を正しく反映するように設定する必要があります。メッセージの特定のコンポーネントを含んでいないオプションを選択した (またはデフォルト値を受け入れた) 場合、そのコンポーネントは、構成される出力メッセージに組み込まれません。
(バージョン 2.1 より前のリリースでは、関連環境 (LocalEnvironment) は DestinationList として知られていました。 DestinationList は有効で、互換性を保つために使用することができます。)
(メッセージ・ツリーの「環境」コンポーネントは、モード設定に影響されません。 これに内容がある場合、その内容はこのノードから受け渡されます。)
これらのオプションについては、以下の表で説明します。
モード | 説明 |
---|---|
メッセージ (Message)(デフォルト) | メッセージが Mapping ノードにより生成されるか、または Mapping ノード内で変更されて渡されます。 |
LocalEnvironment | LocalEnvironment ツリー構造が Mapping ノードにより生成されるか、または Mapping ノード内で変更されて渡されます。 |
LocalEnvironment とメッセージ (Message) | LocalEnvironment ツリー構造とメッセージが Mapping ノードにより生成されるか、または Mapping ノード内で変更されて渡されます。 |
例外 (Exception) | 例外リストが Mapping ノードによって生成されるか、または Mapping ノード内で変更されて渡されます。 |
例外 (Exception) とメッセージ (Message) | 例外リストとメッセージが Mapping ノードによって生成されるか、または Mapping ノード内で変更されて渡されます。 |
例外 (Exception) と LocalEnvironment | 例外リストと LocalEnvironment ツリー構造が Mapping ノードによって生成されるか、または Mapping ノード内で変更されて渡されます。 |
すべて (All) | メッセージ、例外リスト、および LocalEnvironment が Mapping ノードによって生成されるか、または Mapping ノード内で変更されて渡されます。 |
このボックスを選択した場合、ノードはデータベースからのすべての正の戻りコードをエラーとして扱い、負の戻りコードについてと同じ方法で例外を生成するか、問題がより重大である場合はエラーを生成します。
このボックスを選択しなかった場合、ノードは警告を通常の戻りコードとして扱い、例外を生成しません。 生成される最も重大な警告は「見つかりません (not found)」であり、これはほとんどの状況で正常な戻りコードとして安全に扱うことができます。
このチェック・ボックスのチェックを外す場合には、メッセージ・フロー内のエラーを処理してブローカーとデータベースの整合性を確認する必要があります。ブローカーによるデフォルト・エラー処理を呼び出さないように選択してあるため、自分でエラーを処理しない限り、エラーは無視されます。 たとえば、エラー処理サブルーチンに failure ターミナルを接続できます。
妥当性検査を最初に起動する場合には、最初の 2 つのオプションが特に有用です。 最初に発生した妥当性検査障害だけでなく、すべての障害を確認できるからです。 障害を既に分析した場合には、一般にその後の使用に関しては「例外 (Exception)」を選択できます。
障害宛先は、トレース・ノード出力の障害宛先のように動作します。 したがって、たとえば「ユーザー・トレース (User Trace)」を選択した場合には、メッセージ・フローのユーザー・トレース・フラグの設定にかかわりなく、トレース・エントリーが書き込まれます。
「キャンセル (Cancel)」をクリックすると、ダイアログを閉じてプロパティーの変更をすべて破棄します。
Mapping ノード・ターミナルについては、次の表に説明されています。
ターミナル | 説明 |
---|---|
In | ノードが処理するメッセージを受け入れる入力ターミナル。 |
Failure | 計算時に障害が検出された場合、入力メッセージが伝搬される出力ターミナル。 「警告をエラーとして扱う (Treat warnings as errors)」を選択した場合、処理が正常に完了しても、データベース警告メッセージが戻された場合にメッセージはノードからこのターミナルに伝搬されます。 |
Out | データベース・ステートメントの実行後にメッセージを出力する出力ターミナル。 |
以下の表でノードのプロパティーを説明します。M の見出しの列は、プロパティーが必須 かどうかを示します (デフォルトが定義されていない場合に値を入力することが必要なら、プロパティー・ダイアログにアスタリスクのマークが付きます)。 C の見出しの列は、プロパティーが構成可能 かどうかを示します (メッセージ・フローを bar ファイルに追加してデプロイするとき、値を変更できます)。
Mapping ノードの「基本 (Basic)」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
データ・ソース (Data Source) | いいえ | はい | このノードに関連付けられたマッピング (「マッピング・モジュール (Mapping Module)」プロパティーで識別される) で参照するテーブルが存在するデータベースの ODBC データ・ソース名。 | |
トランザクション (Transaction) | はい | いいえ | 自動 (Automatic) | ノードのトランザクション・モードです。 有効な値は、「自動 (Automatic)」または「コミット (Commit)」です。 |
マッピング・モジュール (Mapping Module) | はい | いいえ | マッピング (Mapping) | データベースまたはメッセージ・ツリーに対して実行されるステートメントが含まれるマッピング・ルーチンの名前。 このルーチンは、このタイプのノードに固有のものです。 |
マッピング・モード (Mapping Mode) | はい | いいえ | メッセージ (Message) | 以下のいずれかを選択します。
|
警告をエラーとして扱う (Treat warnings as errors) | はい | いいえ | 選択されていない | データベース SQL 警告をエラーとして扱います。 チェック・ボックスを選択すると、このアクションが実行されます。 |
データベース・エラーで例外を発生させる (Throw exception on database error) | はい | いいえ | 選択されている | データベース・エラーによりブローカーが例外を発生させます。 チェック・ボックスを選択すると、このアクションが実行されます。 |
Mapping ノードの「妥当性検査 (Validation)」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
妥当性検査 (Validate) | はい | いいえ | 「なし (None)」 | 妥当性検査が行われるかどうか。 有効な値は、「なし (None)」および「内容および値 (Content and Value)」です。 |
障害アクション (Failure Action) | はい | いいえ | 例外 (Exception) | 妥当性検査障害が発生した場合の処理。 「妥当性検査 (Validate)」が「内容および値 (Content and Value)」に設定されている場合にのみ、このプロパティーを設定できます。 有効な値は、「ユーザー・トレース (User Trace)」、「ローカル・エラー・ログ (Local Error Log)」および「例外 (Exception)」です。 |
値制約すべてを組み込む (Include All Value Constraints) | はい | いいえ | 選択されている | このプロパティーは編集できません。 チェック・ボックスが選択されていることにより示されるデフォルトのアクションは、すべての値制約が妥当性検査に含まれるということです。 |
修正 (Fix) | はい | いいえ | 「なし (None)」 | このプロパティーは編集できません。 最小限の修正が行われます。 |
Mapping ノードの「説明 (Description)」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
簡略説明 (Short Description) | いいえ | いいえ | ノードの簡単な説明 | |
詳細説明 (Long Description) | いいえ | いいえ | メッセージ・フロー内のノードの目的を説明するテキスト |
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