XML ワイヤー形式 - 複数パーツ・メッセージ

XML 物理形式は、 メッセージの内容と構造の両方がビット・ストリームによって完全に記述されるため、 複数パーツ・メッセージをモデル化するための物理形式の中で、 最も単純なものといえます。 論理モデルでは、 組み込みメッセージ定義は適切な位置に組み込まなければなりません (複数パーツ・メッセージを参照)、しかし XML 物理形式には追加の定義は必要ありません。

MRM ドメインでは、 XML タグ名と、メッセージ・モデル内のメッセージ定義の XML 名を突き合わせることによって、 組み込み XML メッセージが認識されます。 組み込みメッセージの位置が論理モデル内の組み込みメッセージ定義に対応していれば、 メッセージは認識されます。

組み込みメッセージ定義が複合タイプの場合、 メッセージ定義には、 複合タイプに基づいた複合エレメントが含まれます。 この複合エレメントには独自のタグがあります。 これは、 ビット・ストリーム内の組み込みメッセージのタグの前にあります。 この追加のタグを避けたい場合、 グループから組み込みメッセージ定義を作成し、 メッセージ・モデル内の適切な位置にそのグループを挿入できます。

ヒント: 組み込みメッセージのルート・タグ・プロパティーは適用されないので注意してください。
注: WebSphere Business Integration Message Broker の場合、 これらのメッセージを処理するようメッセージ・フローを構成する際に、 入力ノードのプロパティー中の「Message Type (メッセージ・タイプ)」 プロパティーを設定できます。 代わりに、入力メッセージの MQRFH2 ヘッダー中でこのプロパティーを指定することもできます。 メッセージの階層を含む、 最外部メッセージから最内部メッセージへのパスを、値として設定しなければなりません。

組み込みメッセージの複数の階層が含まれるよう外部メッセージを定義し、 ある組み込みメッセージに別の組み込みメッセージが含まれるよう定義できます。 組み込みメッセージがある場所では、必ず先頭はそのメッセージのタグになります。

関連概念
メッセージのモデル化の概念
メッセージ・モデル・オブジェクト
複数パーツ・メッセージ