WebSphere Business Integration Message Broker には、DataDirect Technology (以前の Merant) によって提供された ODBC ドライバーの新規バージョンが含まれています。 これらの ODBC ドライバーは、Oracle および Sybase データベースのためのものです。 UNIX システム用の DataDirect ドライバー・マネージャーの新規バージョンも含まれています。
UNIX または Windows システム上でコード・レベルを バージョン 2.1 から バージョン 5.0 にマイグレーションする場合は、ODBC ドライバーの新規バージョンのため、ブローカーによってアクセスされる各 Oracle および Sybase データベースの ODBC 接続定義を変更しなければなりません。 ブローカーが AIX 上にある場合、ブローカーによってアクセスされる各 DB2 データベースの ODBC 接続定義も変更する必要があります。 これは、AIX 上の ドライバー・マネージャーの新規バージョンが、DB2 用に別の ODBC ドライバーを必要とするためです。 ブローカーによってアクセスされるデータベースは、ブローカー・データベースと、ブローカー内で実行されるメッセージ・フローによってアクセスされるすべてのデータベースです。
ブローカーで実行しているメッセージ・フローがブローカー・キュー・マネージャーによって整合されるグローバル作業単位内の Oracle または Sybase データベースを更新する場合、データベースの XA リソース・マネージャー定義も変更しなければなりません。 これは、Oracle および Sybase データベース用 ODBC ドライバーの新規バージョンのもう 1 つの結果です。
ブローカーをバージョン 5.0 のコード・レベルで始動する前に、必要な変更を行わなければなりません。 以下のセクションでは、その変更について詳しく説明します。
別の理由ですでにブローカー・システム上で必要な変更を行ったかもしれません。 その場合、このトピックの情報を使用して、ご使用の構成をチェックすることができます。
UNIX システム上で ODBC 接続定義を変更するには、.odbc.ini ファイルを編集します。 ODBCINI 環境変数は、.odbc.ini ファイルの完全修飾パス名を指定します。
ブローカーによってアクセスされる各 Oracle および Sybase データベースごとの、また AIX で稼働している場合はブローカーによってアクセスされる DB2 データベースごとのデータ・ソース名スタンザで、ODBC ドライバーのエントリーを変更します。 以下の表は、各ブローカー・プラットフォームおよびデータベース管理システム (DBMS) で必要な変更を示しています。
DBMS | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
DB2 | Driver=INSTHOME/sqllib/lib/db2.o 1 | Driver=INSTHOME/sqllib/lib/libdb2.a 1 |
Oracle | Driver= /usr/opt/mqsi/merant/lib/UKor816.so | Driver= /usr/opt/mqsi/merant/lib/UKor818.so |
Sybase | Driver= /usr/opt/mqsi/merant/lib/UKase16.so | Driver= /usr/opt/mqsi/merant/lib/UKase18.so |
DBMS | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
Oracle | Driver= /opt/mqsi/merant/lib/UKor816.sl | Driver= /opt/mqsi/merant/lib/UKor818.sl |
Sybase | Driver= /opt/mqsi/merant/lib/UKase16.sl | Driver= /opt/mqsi/merant/lib/UKase18.sl |
DBMS | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
Oracle | Driver= /opt/mqsi/merant/lib/UKor816.so | Driver= /opt/mqsi/merant/lib/UKor818.so |
Sybase | Driver= /opt/mqsi/merant/lib/UKase16.so | Driver= /opt/mqsi/merant/lib/UKase18.so |
DBMS | 新規 ODBC ドライバー |
---|---|
Oracle | MQSeries DataDirect Technologies 4.10 32-BIT Oracle |
Sybase | MQSeries DataDirect Technologies 4.10 32-BIT Sybase |
UNIX システム上で XA リソース・マネージャー定義を変更するには、ブローカー・キュー・マネージャーのキュー・マネージャー構成ファイル (qm.ini) を編集します。 このファイルは、キュー・マネージャーのディレクトリーにあります。
ブローカー・キュー・マネージャーによって整合されるグローバル作業単位に参加する各 Oracle および Sybase データベースごとの XAResourceManager スタンザで、スイッチ・ファイルのエントリーを変更します。 以下の表は、各ブローカー・プラットフォームおよびデータベース管理システム (DBMS) で必要な変更を示しています。
DBMS | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
Oracle | SwitchFile= /usr/opt/mqsi/merant/lib/UKor8dtc16.so |
SwitchFile= /usr/opt/mqsi/merant/lib/UKor8dtc18.so |
Sybase | SwitchFile= /usr/opt/mqsi/merant/lib/UKase16.so |
SwitchFile= /usr/opt/mqsi/merant/lib/UKase18.so |
DBMS | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
Oracle | SwitchFile= /opt/mqsi/merant/lib/UKor8dtc16.so |
SwitchFile= /opt/mqsi/merant/lib/UKor8dtc18.so |
Sybase | SwitchFile= /opt/mqsi/merant/lib/UKase16.so |
SwitchFile= /opt/mqsi/merant/lib/UKase18.so |
HP-UX では、キュー・マネージャー構成ファイルを変更する必要はありません。
DBMS | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
Oracle | WMQIB¥bin¥UKor8dtc16.dll 1 | WBIMB¥bin¥UKor8dtc18.dll 2 |
Sybase | WMQIB¥bin¥UKase16.dll 1 | WBIMB¥bin¥UKase18.dll 2 |
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