ブローカー用 STEPLIB_NAME メンバーの作成

これは、z/OS 上にブローカーを作成するというより大きなタスクの一部です。

始める前に

このステップの開始前に、ブローカーのカスタマイズを完了する必要があります。

mqsicustomize コマンドは、BIPSLIB と呼ばれる コンポーネント PDSE で、テンプレート STEPLIB メンバーを作成します。 カスタマイズ入力ファイルで STEPLIB_NAME と一致するメンバーにこれをコピーし、それによって更新することができます。

別の方法として、同じ STEPLIB_NAME を使用して、独自のメンバーを作成することができます。このメンバーには、開始されたタスク・プロシージャーおよびユーティリティー・ジョブの STEPLIB で連結されるシステム・ライブラリーのデータ・セット名が含まれます。 このメンバーの目的は、それらのリソースを使用するブローカーおよび ユーザー・ネーム・サーバーを再カスタマイズしないで、 相互に必要なライブラリーのサービスおよびマイグレーションをより容易に適用することです。 論理名、たとえば WMQISTEP を選択します。 この名前は、すべてのブローカー、およびユーザー・ネーム・サーバーにより使用可能です。 必要なら、このメンバーを次のように作成できます。

次のものが必要です。
  • イベント通知を使用している場合は、提供される SBIPAUTH ライブラリー。
  • WebSphere MQ ライブラリー: キュー・マネージャー JCL プロシージャーからコピーできます。
  • DB2 ライブラリー、および DSNTIADDSNTEP2、または同等のものを含むライブラリー。
  • LE ライブラリー: これらがすでにリンク・リストにある場合、指定する必要はありません。
  • DUMP フォーマッターが使用する ISPF ライブラリー。
以下に例を示します。
//*        Delete Libraries that are in the LNKLST concatenation
//*
//*        Adapt this member to your needs and copy it to a member with
//*        the name specified by key STEPLIB_NAME in mqsicompcif.
//*        Then copy STEPLIB_NAME to your USER_PROCLIB_PDS library.
//*
//*        LE Runtime Library
//STEPLIB  DD DISP=SHR,DSN=PP.ADLE370.ZOS140.SCEERUN
//         DD DISP=SHR,DSN=PP.ADLE370.ZOS140.SCEERUN2
//*
//*        DB2 Runtime Libraries
//         DD DISP=SHR,DSN=SYS2.DB2.V710.SDSNEXIT
//         DD DISP=SHR,DSN=SYS2.DB2.V710.SDSNLOAD
//         DD DISP=SHR,DSN=SYS2.DB2.V710.SDSNLOAD
//         DD DISP=SHR,DSN=DB2.V710.RUNLIB.LOAD
//*
//*        WebSphere MQ Runtime Libraries
//         DD DISP=SHR,DSN=MQM.V530.SCSQANLE
//         DD DISP=SHR,DSN=MQM.V530.SCSQAUTH
//         DD DISP=SHR,DSN=MQM.V530.SCSQLOAD
//*
//*        ISPF and concatenated USS Runtime Libraries
//ISPPLIB  DD DISP=SHR,DSN=SYS1.SBPXPENU
//ISPSLIB  DD DISP=SHR,DSN=SYS1.SISPSENU
//         DD DISP=SHR,DSN=SYS1.SISPSLIB
//ISPTLIB  DD DISP=SHR,DSN=SYS1.SISPTENU
//ISPMLIB  DD DISP=SHR,DSN=SYS1.SBPXMENU
//         DD DISP=SHR,DSN=SYS1.SISPMENU
//*
//*        Library containing USS related REXX procedures (OCOPY)
//SYSEXEC  DD DISP=SHR,DSN=SYS1.SBPXEXEC
//*

SMF を使って統計およびアカウンティングを提供する場合は、ブローカー STEPLIB にリストされるすべてのライブラリーが APF 許可されていなければなりません。

これらのライブラリーのいくつかは、LINKLIST または Link List Look Aside (LLA) にある可能性があります。 その場合、STEPLIB 連結にそれらのライブラリーは必要ありません。 たとえば、SCEERUN データ・セットは通常は LINKLIST にあります。

関連概念
ブローカー
ブローカー・ドメイン

関連タスク
z/OS でのブローカーの作成
ブローカーのカスタマイズ
ブローカー・データベースの作成