ネーム・スペースが使用不可になっているメッセージ・セット

ターゲット・ネーム・スペースのある XML スキーマ・ファイルをネーム・スペースが使用可能になっていないメッセージ・セットにインポートするとき、作成されるメッセージ定義ファイルは noTarget XML ネーム・スペースに入れられます。 場合によっては、同じメッセージ・セットにインポートされた、XML スキーマ・ファイル内の複数の異なるネーム・スペースで、グローバル構成の名前が同じであるとき、これによって名前の競合が生じることがあります。 これにより、タスク・リスト内にエラー・エントリーが生じます。 このエラーは、メッセージ・ディクショナリーなどの他の形式でモデルを生成する前に解決する必要があります。

すべてのメッセージ定義ファイルは noTarget XML ネーム・スペース内にあるので、XML スキーマ・ファイルと関連したネーム・スペース情報は失われます。 しかし、インポーターは XML ワイヤー・フォーマット層の XML 名の先頭にネーム・スペース接頭部を付加することにより、限定された形式のネーム・スペース・サポートを提供します。 このネーム・スペース・サポートが機能するようにするには、インポートされた XML スキーマ・ファイルが、XML スキーマ・ファイルのターゲット・ネーム・スペースに対して、空ではない接頭部が付加された xmlns 属性を指定する必要があります。 これは XML ワイヤー・フォーマット層で XML 名に使用される接頭部です。

そのため、ターゲット・ネーム・スペースの XML ファイルをデフォルトのネーム・スペースに指定することはできません。 XML スキーマ・ファイル内の各ネーム・スペースは固有の接頭部を使用する必要があり、同じネーム・スペースは常に同じ接頭部を使用する必要があります。 モデルから生成されるフォームの 1 つを突き合わせる XML インスタンス文書も、ネーム・スペースに同じ名前を使用する必要があります。

一部の構成はサポートされていません。 インポート操作中に、以下を行うことができます。

「メッセージ定義ファイル (Message Definition File)」ウィザードを使用するとき、サポートされない構成ごとに行う処置は XML スキーマ・インポーターの設定ページを使用して指定できます。 設定した項目は、後続のインポート操作すべてに適用されます。 mqsicreatemsgdefs コマンド行ユーティリティーを使用するとき、その同じ情報は XML オプション・ファイル内に指定できます。 (コマンド行の呼び出し (メッセージ定義を作成するための XML スキーマからのインポート) を参照してください。)

XML スキーマ・インポーターは、ネーム・スペース情報を表すためのいくつかのオプションの属性を属性グループ内に作成します。 この属性グループは、メッセージのタイプによって参照されます。 XML ファイルのスキーマ・ロケーションを示すために 1 つの属性が作成され、http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance ネーム・スペースへの接頭部のマッピングを表すために 1 つの属性が作成されます。 さらに、XML スキーマ文書内の xmlns 属性ごとに 1 つの属性が作成されます。 「メッセージ定義ファイル (Message Definition File)」ウィザードを使用してインポートするとき、接頭部 http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance ネーム・スペースは変更が可能で、追加のネーム・スペース URI と接頭部の対を「メッセージ定義ファイル (Message Definition File)」ウィザードの最後の画面を使用して追加できます。 mqsicreatemsgdefs コマンド行ユーティリティーを使用するときは、XML オプション・ファイルを使用して同じ変更を行うことができます。

XML スキーマに関する詳細情報

XML スキーマに関する詳細は、World Wide Web Consortium (W3C) Web サイトの XML Schema Part 0: Primer を参照してください。

関連概念
メッセージのモデル化の概念
メッセージ定義ファイル
ネーム・スペース
ネーム・スペースが使用不可になっているメッセージ・セット

関連タスク
メッセージ・セットの処理
メッセージ定義ファイルの作成
XML スキーマからのインポート
XML DTD からのインポート
コマンド行からのインポート