XML ワイヤー形式メッセージ・セットのプロパティー

下記の表には、 メッセージ・セットの場合の XML ワイヤー形式のプロパティーが定義されています。

ネーム・スペースの設定

プロパティー タイプ 意味
ネーム・スペース URI ストリング 関連した接頭部のためにどのネーム・スペースを使用するかを示すネーム・スペース名を入力します。
接頭部 (Prefix) ストリング 接頭部を入力して、接頭部と共に使用するエレメント名と属性名をネーム・スペース名に関連付けます。

ネーム・スペースのスキーマ・ロケーション

プロパティー タイプ 意味
ネーム・スペース URI ストリング どのネーム・スペースを使用するかを示すネーム・スペース名を入力します。
スキーマ・ロケーション ストリング ネーム・スペース内でオブジェクトの妥当性検査をするために使用されるネーム・スペース名に関連付けられたスキーマの場所を入力します。

XML 宣言

プロパティー タイプ 意味
XML 宣言の抑制 (Suppress XML declaration) チェック・ボックス XML 宣言を抑制するチェック・ボックスを選択します。 選択すると、宣言 (たとえば、<?xml version='1.0'> など) が抑制されます。
スタンドアロン文書 (Standalone Document) 列挙タイプ ドロップダウン・リストから「はい (Yes)」「いいえ (No)」 、または「ヌル (Null)」を選択します。 「ヌル (Null)」を選択すると、 スタンドアロン宣言が XML 宣言内に存在しません。 「はい (Yes)」または「いいえ (No)」を選択すると、 出力メッセージが作成されるときに、 宣言 standalone = "yes" または standalone = "no" が XML 宣言に追加されます。

このプロパティーの設定が、外部 DTD サブセットがロードされるかどうかを決定することはありません。 このリリースでは、外部 DTD サブセットがロードされることはありません。

「XML 宣言の抑制 (Suppress XML declaration)」「はい (Yes)」に設定すると、 このプロパティーは無視されます。

出力ネーム・スペースの宣言 (Output Namespace Declaration) 列挙タイプ 「出力ネーム・スペースの宣言 (Output Namespace Declaration)」プロパティーは、出力 XML 文書内のどこにネーム・スペース宣言が配置されるかを制御します。以下から選択します。
  • 「文書の始めに (At start of document)」。 上記のネーム・スペースのスキーマ・ロケーション表にあるすべてのエントリーのための宣言は、メッセージの属性として出力 XML 文書に出力されます。 このオプションの欠点は、大抵の場合、不必要な宣言が出力されてしまうという点です。
  • 「必要に応じて (As required)」。 宣言は、ネーム・スペースにあるエレメントまたは属性が必要とするときだけ出力されます。 このオプションの欠点は、同じネーム・スペース宣言が出力 XML 文書に複数回出力されることがあるという点です。

デフォルト・オプションは、「文書の始めに (At start of document)」です。

ネーム・スペースがこのメッセージ・セットの場合に使用可能である場合のみ、このプロパティーはアクティブになります。

XML 文書タイプの設定

プロパティー タイプ 意味
DOCTYPE の抑制 (Suppress DOCTYPE) チェック・ボックス このチェック・ボックスを選択すると、DOCTYPE (DTD) 宣言が抑制されます。
DOCTYPE システム ID (DOCTYPE System ID) ストリング DOCTYPE 外部 DTD サブセットのシステム ID を指定します (DOCTYPE が既存の場合)。 これは通常、 メッセージ・セットのために生成 (またはインポート) された DTD の名前に設定されます。

「DOCTYPE の抑制 (Suppress DOCTYPE)」を設定すると、 このプロパティーは無視され、変更できません (フィールドは使用不可になります)。 デフォルト値は www.mrmnames.net/ で、その後にメッセージ・セット ID が続きます。

DOCTYPE 共通 ID (DOCTYPE Public ID) ストリング DOCTYPE 外部 DTD サブセットの共通 ID を指定します (DOCTYPE が既存で、 システム ID を指定している場合)。

「DOCTYPE の抑制 (Suppress DOCTYPE)」を設定すると、 このプロパティーは無視され、変更できません (フィールドは使用不可になります)。 デフォルト値はメッセージ・セット ID です。

DOCTYPE テキスト (DOCTYPE Text) ストリング 追加の DTD 宣言を組み込むには、このプロパティーを使用します。 このテキストは XML パーサーによって解析されないので、有効な XML でない場合もあります。 ENTITY 定義、または内部 DTD 宣言を含めることができます。 このテキストは最大 32KB のストリングで、 改行は \n に、タブ文字は \t に置き換えられます。

内容は解析されず、出力メッセージ中に表示されます。 インライン DTD がある場合は、このプロパティーの内容が優先します。

「DOCTYPE の抑制 (Suppress DOCTYPE)」をに設定している場合は、 このプロパティーは無視され、変更できません (フィールドは使用不可になります)。

詳細については、インライン DTD および「DOCTYPE テキスト (DOCTYPE Text)」プロパティーを参照してください。

デフォルト値は空 (設定しない) です。

ルート・タグ名

プロパティー タイプ 意味
ルート・タグ名 ストリング メッセージ・セットのルート・タグの名前を指定します。 このプロパティーをブランクにすることができます。 この場合は、メッセージにラッパー・タグが使用されません (つまり、 メッセージ・タグが文書のルートになります)。 この名前の後にはスペースと属性/値の対の追加テキストが続き、 ルート・タグと共に表示されます。

デフォルト値は MRM です。

タイム・スタンプ・コメントの抑制

プロパティー タイプ 意味
タイム・スタンプ・コメントの抑制 チェック・ボックス 選択すると、 XML 出力内のタイム・スタンプ・コメント・ストリングが抑制されます。

選択しないと、コメントは抑制されず、 出力メッセージ内に以下の形式のコメントが含まれます。 <!--MRM Generated XML Output on: Tue Apr 23 09:34:42 2002-->

デフォルトでは、このチェック・ボックスは選択されています。

バージョン・サポートを使用可能にする

プロパティー タイプ 意味
バージョン・サポートを使用可能にする チェック・ボックス これを選択すると、バージョン・サポートが使用可能になります。 このプロパティーは、メッセージ内のルート・タグの XML ネーム・スペース定義と共に、 デフォルトのネーム・スペースに属さないエレメントのネーム・スペース修飾子をコード化するかどうかを指定します。 これらのネーム・スペース定義は、メッセージ・セットの依存関係を表すために使用されます。 これは同じメッセージ・セットを異なる形式にカスタマイズするときに、 アプリケーション間でメッセージ交換ができるようにするために使用されます。

初期のリリースの MRM XML メッセージとの互換性を確保するため、 デフォルトでは、このチェック・ボックスは選択されています。 初期のリリースで MRM XML メッセージを使用しなかった 場合には、 このチェック・ボックスを選択しないことを強くお勧めします。

ブール値の XML 表記

プロパティー タイプ 意味
ブールの True 値 (Boolean True Value) ストリング ブールの True 値をエンコードして認識するために使用するストリングを指定します。 XML 文書を解析する時には、 ストリング 1 が常に BOOLEAN エレメントの True として受け入れられます。 254 文字までストリングを入力します。

デフォルトは true です。 1 も有効です。

ブールの False 値 (Boolean False Value) ストリング ブールの False 値をエンコードして認識するために使用するストリングを指定します。 XML 文書を解析する時には、 ストリング 0 が常に BOOLEAN エレメントの False として受け入れられます。 254 文字までストリングを入力します。

デフォルトは false です。 0 も有効です。

ヌル値の XML 表記

プロパティー タイプ 意味
ヌル数値のエンコード (Encoding Numeric Null) 列挙タイプ 数値フィールドでのヌルのエンコード方式を指定します。 これは、エレメントがヌルであることを比較によって確認する方式のことです。 ドロップダウン・リストから以下のいずれかの値を選択しなければなりません。
  • NULLEmpty。空ストリングを使用して比較します。 これはデフォルト値です。
  • NULLAttribute。 親エレメントのプロパティー「ヌル数値のエンコード (Encoding Null Num Val)」を使用します。
  • NULLValue。プロパティー「ヌル数値のエンコード (Encoding Null Num Val)」の値を使用します。
  • NULLElement。 子エレメントのプロパティー「ヌル数値のエンコード (Encoding Null Num Val)」を使用します。
  • NULLValAttr。 このオプションは、 プロパティー「メンバー・レンダー (Member Render)」XMLElementAttrVal または XMLElementAttrIDVal に設定されている、 複合タイプでインスタンス化されたエレメントの場合に限り有効です。
詳細については、XML ヌルの処理に関するオプションを参照してください。
ヌル数値のエンコード (Encoding Numeric Null Value) ストリング 「ヌル数のエンコード (Encoding Null Num)」プロパティーを NULLAttributeNULLValue、または NULLElement に設定している場合に、 このプロパティーを修飾する値を指定します。 詳細については、XML ヌルの処理に関するオプションを参照してください。
ヌル非数値のエンコード (Encoding Non-Numeric Null) 列挙タイプ 非数値フィールドでのヌルのエンコード方式を指定します。 これは、エレメントがヌルであることを確認する方式のことです。 このオプションは、 プロパティー「ヌル数のエンコード (Encoding Null Num)」で使用できるオプションと同じです。
ヌル非数値のエンコード (Encoding Non-Numeric Null) ストリング 「ヌル非数値のエンコード (Encoding Null Non-Num)」 プロパティーを修飾する値を指定します。 詳細については、XML ヌルの処理に関するオプションを参照してください。

DateTime の設定

プロパティー タイプ 意味
論理タイプからデフォルトの日時形式を派生します。 ボタン このオプションは、使用される日時形式が、 いずれかの日時タイプを持つオブジェクトのプロパティーに指定された日時形式からとられる場合に選択します。 たとえば、タイプ gDay などです。
デフォルトの日時形式を使用します。 ボタンおよび日時 このオプションは、論理日時形式とは異なる日時形式を指定したい場合に選択します。

この物理形式の日時タイプのオブジェクトのデフォルト形式を指定します。 複合タイプ内の日時オブジェクト用のこのプロパティーをオーバーライドすることができます。

このプロパティーの初期値は yyyy-MM-dd'T'HH:mm:ssZZZ です。 上書きすることにより、この値を変更することができます。

日時形式の詳細については、DateTime 形式を参照してください。

「世紀」ウィンドウ (Century Window) 整数 このプロパティーは、2 桁の年の解釈方法を決定します。 現在の年を含む 100 年枠が開始する最初の 2 桁を指定します。 たとえば、89 を指定し、現在の年が 2002 の場合、 2 桁の日付すべてが 1989 ~ 2088 の範囲内にあると解釈されます。

初期値は 53 です。上書きすることにより、この値を変更することができます。

年の最初の週の各曜日 (Days in First Week of Year) 列挙タイプ 新年の最初の週に含まれる日数を指定します。

通常、一年は週の途中から始まります。 その週の日数がここで指定されている値より小さい場合、 その週は前の年の最終週と見なされ、したがって、第 1 週は新年の何日か後に開始します。 大きい場合、これは新年の最初の週と見なされ、したがって、第 1 週は新年の何日か前に開始します。

Use Broker Locale を選択すると、 ブローカーが、基礎となっているプラットフォームから情報を入手します。 またはドロップダウン・リストから番号を選択することができます。 初期値は、4 です。

週の最初の曜日 (First Day of Week) 列挙タイプ 各週の最初の曜日を指定します。

Use Broker Locale を選択すると、 ブローカーが、基礎となっているプラットフォームから情報を入手します。 またはドロップダウン・リストから値を選択することができます。 初期値は、Monday です。

厳密な日時検査 (Strict DateTime Checking) チェック・ボックス このオプションは、日時を有効な日時形式に制約する場合に選択します。 これにより、3 月 35 日が 4 月 4日として、また 10:79 が 11:19 として処理されることはなくなります。 「厳密な日時検査 (Strict DateTime Checking)」が設定されている場合、誤った日時を受信することはエラーの原因となります。 デフォルトは日時を制約するようにはなっていません。
時間帯 (Time Zone) 列挙タイプ このプロパティーに設定された値は、 「デフォルトの日時形式 (Default DateTime Format)」プロパティーに指定された値に時間帯情報が含まれていない場合に使用されます。

初期値は Use Broker Locale です。 この値を指定すると、ブローカーが、基礎となっているプラットフォームから情報を入手します。

ドロップダウン・ボックスを使用してこの値を変更することができます。

夏時間調整時間 (Daylight Savings Time) チェック・ボックス このオプションは、「時間帯 (Time Zone)」プロパティー内の領域が夏時間調整時間を順守する場合に選択します。 夏時間調整時間を順守しない場合には、このオプションを選択しないでください。

たとえば、領域が「時間帯 (Time Zone)」で選択され、このオプションが選択されない場合、 渡される値は、夏時間調整時間を指定しないで時間帯を表します。

デフォルトでは、夏時間調整時間を採用しません。

関連概念
MRM ドメイン内の物理形式
XML ワイヤー形式

関連タスク
物理プロパティーでの作業

関連資料
メッセージ・セットのプロパティー
カスタム・ワイヤー形式メッセージ・セットのプロパティー
インライン DTD および「DOCTYPE テキスト (DOCTYPE Text)」プロパティー
TDS 形式メッセージ・セットのプロパティー
すべてのメッセージ・セット・オブジェクトの文書プロパティー