ブローカーのキュー・マネージャーの障害後のリカバリー

始める前に

まずは、情報センターのエラーの診断セクションにある診断の技法を使用して、 問題の根源を突き止め、解決を試みる必要があります。

それらの技法を使用しても問題を解決できない場合は、 IBM サポート・センターに連絡してください。

このセクションにある手順は、最終手段としてのみ使用してください。

障害が発生したキュー・マネージャーがブローカー、 ユーザー・ネーム・サーバー、および構成マネージャーの間で共有されている場合、3 つのコンポーネントすべてを再作成する必要があります。 なぜなら、各コンポーネントはそれぞれ独自のキューを作成するからです。共有キュー・マネージャーをリカバリーする方法について詳しくは、共有キュー・マネージャーの障害後のリカバリーを参照してください。

ブローカーのキュー・マネージャーに障害が発生し、 問題判別や IBM サポート・センターでそれらの問題を訂正できない場合は、 以下の一連の操作を実行して再作成する必要があります。

  1. ブローカーへのデプロイを行っているワークベンチ・ユーザーがいないことを確認します。 これらのアクションが完了するのを待ってください。
  2. mqsistop コマンドを使用してブローカーを停止します。
  3. ブローカー・データベース・テーブルのいずれも損傷を受けていない場合、 これらのテーブルをバックアップしてください。 これらのテーブルは相互に依存しているため、復元時にすべて整合がとれた状態になっている必要があります。 テーブルをそれぞれバックアップまたは復元することはできません。
  4. mqsideletebroker コマンドに -q フラグを付けて使用してキュー・マネージャーを除去し、ブローカーを削除します。
  5. mqsicreatebroker コマンドを使用してブローカーを再作成します。mqsicreatebroker コマンドはキュー・マネージャーとデフォルト・キューを自動的に作成します。
  6. メッセージ・フローで必要な特定のキューすべてを再作成します。
  7. 先程バックアップをとったバックアップから、または成功した以前のバックアップ・バージョンからブローカー・データベース・テーブルを復元します。
  8. mqsistart コマンドを使用してブローカーを開始します。
  9. ドメイン構成を再デプロイします。

関連タスク
ブローカーの作成
ブローカーの削除
障害後のリカバリー

関連資料
mqsicreatebroker コマンド
mqsideletebroker コマンド
mqsistart コマンド
mqsistop コマンド