WebSphere MQ Real-time Transport

WebSphere MQ Real-time Transport は、非持続メッセージングで使用するために最適化された軽量プロトコルです。 これは、Java Message Service (JMS) クライアントによって排他的に使用され、 高水準のスケーラビリティーおよびメッセージ・スループットを提供します。

WebSphere MQ Real-time Transport を使用するには、 Real-timeOptimizedFlow ノードまたは Real-timeInput ノードを含むメッセージ・フローをブローカーにデプロイしなければなりません。 メッセージ・フローは、Real-timeOptimizedFlow ノードまたは Publication ノードのいずれかを使用して、 出力メッセージを他のリアルタイム・アプリケーションに送信することができます。

このプロトコルは、キューに入れられないトランスポートです。 アプリケーションは、TCP/IP ポートに直接データを書き込むことによってブローカーと通信し、 入力ノードは、ブローカーが着信接続を listen する TCP/IP ポート番号で構成されます。 WebSphere MQ Real-time Transport を使用するクライアント・アプリケーションは、このポートに接続します。

WebSphere MQ Real-time Transport は、大量のメッセージを送信する必要があるか、 またはメッセージが大量のクライアント・アプリケーションに送信されるアプリケーションおよび環境に適しています。 TCP/IP によって提供されるサービスの品質に依存しなければならないが、 持続的な送達を必要としないアプリケーションの場合、このプロトコルを使用してください。

たとえば、 スポーツ・イベントのスコアボードの更新や、株式相場表示機上の株価の更新など、 データ断片が非常に頻繁に更新される状況では、このプロトコルを使用することができます。 これは軽量プロトコルなので、 非持続メッセージングで WebSphere MQ Enterprise Transport よりも高水準のパフォーマンスを提供します。WebSphere MQ Real-time Transport は、持続メッセージングまたは耐久サブスクリプションのための機能を提供しません。

ワークベンチ 内で作成したメッセージ・セット定義から WSDL ファイルを生成し、 WSADIE または Microsoft Visual Studio.NET などのツールでそれらのファイルを使用して、 WebSphere Business Integration Message Broker に接続する JMS クライアント・アプリケーションを構築することができます。 WSDL ファイルを生成するとき、 以下の 1 つまたは複数のバインディングを作成するように指定することができます。

これらのバインディングの最初のものは、WebSphere MQ Web Services Transport を使用してサポートされます。 他の 2 つは、WebSphere MQ Real-time Transport を使用してサポートされます。

WebSphere MQ Real-time Transport および JMS を使用して接続するアプリケーションは、 主にパブリッシュ/サブスクライブ・モデルを使用します。

以下の組み込みノードは、このプロトコルをサポートするために提供されています。

関連概念
エンド・ユーザー・アプリケーションのサポート
メッセージのモデル化

関連タスク
エンド・ユーザー・アプリケーションのサポート

関連資料
組み込みノード