COBOL コピーブックからのインポート

始める前に:

このタスクを実行するには、以下のタスクを完了している必要があります。

また、このタスクを始める前に、以下にリストされている点に注意してください。

以前に WebSphere MQ Integrator バージョン 2.1 COBOL インポーターを使用してメッセージ・モデルを作成したことがある場合、WebSphere Business Integration Message Broker バージョン 5.0 インポーターが出す結果が前とまったく同じではない場合もあります。 特に、バージョン 2.1 COBOL インポーターが バージョン 5.0 と同じだけの COBOL 構成をサポートしておらず、バージョン 2.1 複合タイプの命名規則が バージョン 5.0 複合タイプおよびグループの命名規則と同じではありません。 まれに、バージョン 2.1 エレメントの命名規則が、バージョン 5.0 エレメントの命名規則と同じでないことがあります。 バージョン 2.1 でメッセージ・フロー ESQL を作成して COBOL 派生のメッセージ・モデルを操作し、ESQL を バージョン 5.0mqsimigratemsgflows コマンドを使ってインポートしたことがあり、バージョン 5.0 COBOL インポーターを使用して現在メッセージ・モデルを再作成している場合、ESQL の正確さを見直すことを強くお勧めします。

以下のステップでは、完全に新規のメッセージ定義ファイルの作成方法、および既存ファイルの内容を上書きする方法を説明します。

COBOL データ構造からメッセージ定義ファイルを作成するには、以下のようにします。

  1. 「ブローカー・アプリケーション開発 (Broker Application Development)」パースペクティブに切り替えます。
  2. ワークベンチ・メニューから、「ファイル (File)」>「新規 (New)」>「メッセージ定義ファイル (Message Definition File)」の順にクリックして、「新規メッセージ定義ファイル (New Message Definition File)」ウィザードを開きます。
  3. 表示されるオプションのリストで、「COBOL ファイル (COBOL file)」をクリックして、「次へ (Next)」をクリックします。
  4. ワークベンチ・ファイルの表示されたリストで、インポートする COBOL ファイルをクリックし、「次へ (Next)」をクリックしてメッセージ・セットのリストを表示します。 ファイルがリストに表示されるには、すでにそのファイルが ワークベンチ になければなりません。
  5. 「メッセージ・セット (Message sets)」の下で、作成するメッセージ定義ファイル用のターゲット・メッセージ・セットをクリックします。 「メッセージ定義ファイル名 (Message definition file name)」フィールドに、インポート中のファイルの名前を基にしたデフォルトのファイル名が自動的に記入されます。 必要なら、表示されるデフォルト名を、独自の新規名に変更することができます。
  6. 既存のメッセージ定義ファイルの内容を置換したい場合は次のようにします。
    1. 「メッセージ定義ファイル名 (Message definition file name)」フィールドに既存ファイルの名前をタイプします。
    2. 「警告なしに既存ファイル内容を上書きする (Overwrite the existing file contents without warning)」チェック・ボックスを選択します。 警告が表示されずに、既存ファイルが上書きされます。
  7. 「次へ (Next)」をクリックします。
  8. 「ソース構造 (Source Structures)」の下で、インポートしたいソース構造を選択してから、選択したものを 「インポートされた構造 (Imported structures)」に追加します。 ><>> および << ボタンを使用して、ここの構造またはすべての構造を選択し、「インポートされた構造 (Imported structures)」にそれらを追加したり、そこから削除したりします。
  9. 「インポートされた構造 (Imported structures)」の下で、メッセージ定義ファイル中のメッセージにしたいこれらのデータ構造を選択します。 「すべて選択 (Select All)」をクリックするか、個々のデータ構造をクリックすることができます。
  10. オプション: インポート中に作成される、すべてのインポート済みグローバル複合タイプおよびグループに追加する、名前の接頭部をタイプします。 接頭部を追加すると、名前の重複が発生する可能性を回避できます。
  11. オプション: この時点で情報を何も追加しない場合は、「終了 (Finish)をクリックします。 新規メッセージ定義ファイルが即時に作成されます。
  12. さらにインポート・オプションを組み込む場合は、「次へ (Next)」をクリックします。
  13. 「インポート・オプション (Import options)」ページで、適切なインポート・オプションを選択することによって、新規のメッセージ定義の物理プロパティーを指定します。
  14. オプション: 初期値からデフォルト値を作成したい場合は、「初期値からデフォルト値を作成する (Create default values from INITIAL VALUES)」ボックスを選択します。
  15. オプション: 最小の包括的ファセット、最大の包括的ファセット、および列挙型ファセットをスキーマ xsd:element と関連する単純タイプにインポートされた COBOL レベル 88 値から作成する場合、「可能ならレベル 88 値文節からファセットを作成する (Create facets from level 88 value clauses where possible)」チェック・ボックスを選択します。 これによって、「プロパティー階層 (Properties Hierarchy)」「論理プロパティー (Logical properties)」の下に値制約ノードが追加され、ランタイム中に指定される値が連続して妥当性検査に使用されます。
    注: 単純タイプに列挙型ファセットに加えて最小、最大両方の包括的ファセットがある場合、最大および最小の包括的ファセットに優先して列挙型ファセットが使用されます。
  16. 「終了 (Finish)」をクリックします。 COBOL ファイルからメッセージ定義ファイルが作成され「メッセージ定義エディター (Message Definition Editor)」で開くので、インポートされた情報をチェックし、必要に応じて変更を加えます。

関連概念
メッセージ定義の作成方法
メッセージ定義を作成するための他のモデル表現からのインポート

関連タスク
メッセージ・セット・プロジェクトの処理

関連資料
インポート形式
COBOL からのインポート: サポートされる機能
メッセージ・モデル・オブジェクトの物理プロパティー
メッセージ・モデル・オブジェクトのプロパティー