カスタマイズ検証プログラム (CVP) の実行

これは、z/OS 上にブローカーを作成するというより大きなタスクの一部です。

始める前に

このステップの開始前に、ブローカーが開始するタスク・プロシージャーのコピーを完了する必要があります。

PDSE から、BIP$JCVP ジョブを実行依頼します。 ジョブ・ログで、メッセージと戻りコードを検査します。 エラー・メッセージを何も受け取らなかった場合、ジョブのすべてのステップの戻りコードは 00 で、BAD ステップはフラッシュされ、CVP は正常に実行されたということです。次のステップに進みます。

カスタマイズ検証プログラム (CVP) は 2 つのステップで構成されます。

CVP ステップ 1: セットアップの検査

シェル・スクリプト mqsichecksetup は、以下を検査します。
  1. コンポーネント・ディレクトリーのルート・ディレクトリーが存在するかどうかを検査します。
  2. カスタマイズ・ログ・ファイル <ComponentDirectory>/output/Customizelog でエラーを検査します。 カスタマイズ・プロセスは、その進行状況と、このファイルの戻りコードをログ記録します。
  3. コンポーネント・ディレクトリー・ツリーの構造を検査します。
  4. mqsicompcif の値に対するレジストリー項目を検査します。
  5. mqsicompcif の値に対する環境ファイル ENVFILE の内容を検査します。
  6. mqsicompcif の値に対する ODBC 初期設定ファイル dsnaoini の内容を検査します (ブローカーのみ)。
すべての検査の結果は、<ComponentDirectory>/output/cvpslog にログ記録されます。 エラー・メッセージは <ComponentDirectory>/output/cvpserr に書き込まれます。

CVP ステップ 2: DB2 および WebSphere MQ の検査

このステップでは、DB2 および WebSphere MQ リソースが正しくセットアップされたかどうかを検査します。これらの検査は、コンポーネントの環境ファイル ENVFILE、およびコンポーネント・ディレクトリーのルート・ディレクトリーにある ODBC 初期設定ファイル dsnaoini を使用します。 次の検査が実行されます。
  1. ODBC を使用してすべてのコンポーネント・テーブルで選択します (ブローカーのみ)。
  2. すべてのコンポーネント・キューの間でメッセージを入れたり、取り出したりします。
すべての検査の結果は、<ComponentDirectory>/output/cvpplog にログ記録されます。 エラー・メッセージは <ComponentDirectory>/output/cvpperr に書き込まれます。

CVP の実行後

コンソール、ジョブ・リスト、およびブローカーの /output サブディレクトリーの cvpslogcvpserr ファイルを検査します。 たとえば、TSO から次のコマンドを発行します。
obrowse /var/wmqi/MQP1BRK/output/cvpslog

CVP が正常に終了すると、BIPJCVP のすべてのジョブ・ステップで rc=0 を受け取ります。

CVP 実行時の問題

次のエラーについては、さらに調査する必要があります。
CVP ジョブ・ステップ 戻りコード 説明 アクション
1 4 すべてのカスタマイズ・ステップが実行されたわけではないことを示します。 カスタマイズはまだ完了していないので、これはエラーとは見なされません。 カスタマイズ・ステップを完了します。
1 8 カスタマイズ・ステップのうち、最低 1 つでエラーが報告されたことを示します。 次のログ・ファイルを検査します。
  • <ComponentDirectory>/output/Customizelog
  • <ComponentDirectory>/output/cvpslog
  • <ComponentDirectory>/output/cvpserr
  • <ComponentDirectory>/output/cvpplog
  • <ComponentDirectory>/output/cvpperr
適切な処置を取ります。再カスタマイズが必要になることもあります。
2 8 ブローカー・データベースへのアクセスか、または WebSphere MQ キューへのアクセスが失敗したことを示します。 次のログ・ファイルを検査します。
  • <ComponentDirectory>/output/Customizelog
  • <ComponentDirectory>/output/cvpslog
  • <ComponentDirectory>/output/cvpserr
  • <ComponentDirectory>/output/cvpplog
  • <ComponentDirectory>/output/cvpperr
適切な処置を取ります。再カスタマイズが必要になることもあります。

関連概念
ブローカー
ブローカー・ドメイン

関連タスク
z/OS でのブローカーの作成
ブローカーが開始するタスク・プロシージャーのコピー
STEPLIB メンバーを SYS1.PROCLIB 連結にコピーする