XML ワイヤー形式 - NULL の処理

ヌル処理の目的は、 メッセージでのヌル値 (つまり、 エレメントで意味のある値がないこと) の扱い方を指定することです。 XML の NULL プロパティーは、メッセージ・セットの場合だけ設定され、 4 つのプロパティー 「ヌル数値のエンコード (Encoding Null Num)」「ヌル非数値のエンコード (Encoding Null Non-Num)」「ヌル数値のエンコード (Encoding Null Num)」、 および「ヌル非数値のエンコード (Encoding Null Non-Num)」 を使用して、 メッセージ・セット中で定義されているすべてのオブジェクトに適用されます。

これらのパラメーターの目的は、 メッセージでのヌル値の扱い方を指定することです。 XML メッセージでは、 いくつかの選択肢があります。 最も分かりやすいのは、 エレメントで単に値を省略することです。 以下に例を示します。
<element1></element1>
別の方法としては、 実際の値が存在しないことを意味する、 特殊な値をエレメントに含めることもできます。 以下に例を示します。
<element1>null</element1>

プロパティー「ヌル数値のエンコード (Encoding Null Num)」、 および「ヌル非数値のエンコード (Encoding Null Non-Num)」では、 ヌル処理のスタイル (たとえば、ヌルが空のエレメントによって表わされるなど) を指定します。

プロパティー「ヌル数値のエンコード (Encoding Null Num)」、 および「ヌル非数値のエンコード (Encoding Null Non-Num)」では、 ヌル値を表わす値 (必要であれば) を提供します。 タイプ「ストリング (string)」のエレメントの場合、 これは null または unspecified などになり、 数値の場合は 0 または 0.0 などになります。

関連概念
MRM ドメイン内の物理形式
メッセージ定義を作成するための他のモデル表現からのインポート

関連タスク
XML ワイヤー形式の追加
XML ワイヤー形式プロパティーの構成 : メッセージ・モデル・オブジェクト
XML DTD からのインポート

関連資料
インポート形式
メッセージ・モデル・オブジェクトの XML ワイヤー形式の物理プロパティー