ワイルドカード・エレメント

ワイルドカード・エレメントは、メッセージ・モデルには現れないものの、 入力メッセージにはワイルドカード・エレメントと同じ位置に現れることがあるエレメントを表します。

ワイルドカード・エレメントは、メッセージ・モデルに柔軟性を持たせるための方法です。 これにより、メッセージは、メッセージ・モデルに正確に一致しなくても構文解析できます。

ワイルドカード・エレメントは、構成が「シーケンス (Sequence)」であるタイプまたはグループ内にのみ現れることができます。 モデル化されていない内容が「選択 (Choice)」または「すべて (all)」グループ内に現れることを許可したい場合、 「内容妥当性検査 (Content Validation)」「オープン (Open)」または「オープン定義 (Open Defined)」に設定する必要があります。

WebSphere Business Integration Message Broker
メッセージ・セットから辞書を生成して WebSphere Business Integration Message Broker にデプロイする場合、 ワイルドカード・エレメントは以下の規則に従い、モデルに対して妥当性検査されます。
  • 処理内容 (Process Content)strict に設定した場合、 同じメッセージ・セット内で宣言されているエレメントだけがワイルドカード・エレメントと同じ位置に現れることが許可されます。
  • 処理内容 (Process Content)lax または skip に設定した場合、 どのエレメントでもワイルドカード・エレメントの位置に現れることが許可されます。

関連概念
メッセージのモデル化の概念
メッセージ・モデル・オブジェクト
複合タイプ
グループ
ワイルドカード属性

関連タスク
ワイルドカード・エレメントの追加
ワイルドカード属性の追加