Windows 用 WebSphere Business Integration Adapters バージョン 2.3.1 リリース情報

この文書は、Windows 用 WebSphere Business Integration Adapters バージョン 2.3.1 のリリース情報です。この文書は以下のセクションから構成されます。
このリリースでの新機能 WebSphere Business Integration Adapters API
製品修正履歴 既知の問題と予備手段
ハードウェア要件およびソフトウェア要件 資料に関する更新情報
インストール、マイグレーション、アップグレード、および構成に関する情報

注: このリリース情報の公表後に発行されるテクニカル・サポート・フラッシュで、この製品についての重要な情報が提供される場合があります。WebSphere Business Integration サポート Web サイト http://www.ibm.com/websphere/integration/wbiserver/support をご覧ください。対象となるコンポーネントの領域を選択し、Flashes のセクションを探してください。

このリリースでの新機能 

このセクションでは、このリリースで追加された機能および改善された機能について説明します。

WebSphere Business Integration Adapters フレームワーク

WebSphere Business Integration Adapters API

詳しくは、「コネクター開発ガイド (Java 用)」を参照してください。

製品修正履歴

WebSphere Business Integration Adapters API

CR
番号
説明
12271 カスタム・ビジネス・オブジェクト・ハンドラーのサポート。メソッド doVerbForCustom を含む新規のインターフェース CWCustomBOHandlerInterface が追加されました。カスタム・ビジネス・オブジェクト・ハンドラーを使用するアダプターでは、このインターフェースを実装する必要があります。また、ビジネス・オブジェクトの動詞のアプリケーション固有情報を変更して、CBOH=custom_BO_Handler_class_name とします (必ず絶対パス名を使用してください。すなわちパスの先頭は「com.」としてください)。
17975 例外をキャッチしたとき、WebSphere Business Integration Adapters API のメソッドは、例外メッセージを記録し、スタック・トレースをプリントするようになりました。
19664

新規のプロパティー EventStoreFactory が追加されました。このプロパティーが、例えばコネクターのイベント・ストア・ファクトリー・インスタンスである com.crossworlds.connectors.JDBC.JDBCEventStoreFactoryInstance に設定されている場合は、イベント・ストアの取得に使用されます。そのインスタンスに設定されていない場合、API はパッケージ情報に基づいてイベント・ストア・ファクトリー・インスタンスのクラス名の作成を試みます。また、TRUESTRING および FALSESTRING が CWConnectorAttrType に追加され、ハードコーディングされていた「true」ストリングは、これに置き換えられました。

19665 pollQuantity に整数以外のデータが指定されると、pollForEvents は FAIL を戻します。
19673 新規のメソッド getAppText が CWConnectorBusObj に追加されました。このメソッドは区切り文字およびプロパティー名を取り込みます。そのプロパティー名および区切り文字に基づいて、アプリケーション固有情報内のプロパティーの値が戻されます。
22702 新規のメソッド setDEEId が CWConnectorBusObj クラスに追加されました。このメソッドは、次のように ObjectEventId 属性をイベント ID に設定します。

public void setDEEId(String eventid)

AttributeNotFoundException、AttributeValueException が戻されます。

22877 新規のメソッド getEventStore が CWConnectorAgent クラスに追加されました。 このメソッドは、コネクターからイベント・ストアを取得し、CWConnectorEventStore オブジェクトを戻します。

public CWConnectorEventStore getEventStore()

デフォルトの pollForEvents メソッドは、このメソッドを呼び出すように変更されました。また、このメソッドにはデフォルト・インプリメンテーションがあります。これはまず、EventStoreFactory プロパティーを調べます。EventStoreFactory プロパティーは、CWConnectorEventStoreFactory インターフェース・インプリメンテーションに設定する必要があります。 設定されていれば、このクラスのインスタンスが作成され、コネクターから得られたイベント・ストアを取得します。プロパティーが設定されていなければ、メソッドはコネクター・パッケージからインプリメンテーション名の作成を試みます。

コネクターには、このメソッドをオーバーライドして独自のメソッドを提供するオプションがあります。このオプションは、コネクターがデフォルトのコンストラクターと異なるコンストラクターを使用したい場合に役立ちます。

23369 doVerbFor メソッドの呼び出しから APPRESPONSETIMEOUT が戻されても、doVerbFor が pollForEvents 内部から呼び出された場合、コネクターは終了しません。コネクターを終了させるには、状況を pollforEvents まで伝搬させ、また pollForEvents から APPRESPONSETIMEOUT を戻すようにする必要があります。
23406 EXISTS および RETRIEVEBYCONTENT 動詞定数が、CWConnectorConstants クラスに追加されました。
23612 属性レベルまたはビジネス・オブジェクト・レベルでのアプリケーション固有情報では、ior_file_name=;poa_name=server などのように値を持たないタグは、「このエレメントでは例外が見つかりませんでした。(No such element found Exception)」というメッセージが出されて失敗します。これは修正されました。
23620 構成メタ・オブジェクトの設定とデータ・ハンドラーの作成は、1 つのアトミック (同期化) ステップでは実行されません。そのため、複数のスレッドが WebSphere Business Integration Adapters API に入力されると、データ・ハンドラーの基底クラスに問題が生じていました。setConfigMO を呼び出すコードは同期化されるようになりました。また、このメソッドは 1 度のみ呼び出され、後続の呼び出しによってデータ・ハンドラーの作成を続行します。

ハードウェア要件およびソフトウェア要件

ハードウェア要件およびソフトウェア要件は、製品資料に記載されています。これらの資料へのリンクについては、『インストール、マイグレーション、アップグレード、および構成に関する情報』を参照してください。

インストール、マイグレーション、アップグレード、および構成に関する情報

ソフトウェアを CD からインストールする場合も、パスポート・アドバンテージからダウンロードしてローカル・ディレクトリーからインストールする場合も、以下の中から該当する資料を参照してください。

これらの資料には、インストール、マイグレーション、アップグレード、および構成に関する情報も記載されています。

WebSphere Business Integration Adapters API

WebSphere Business Integration Adapters (WBIA) API のバージョン 1.5.0 以降でアダプターを稼働させていることを確認してください。

WBIA API のバージョンの確認

WBIA API のバージョンを確認するには、マニフェスト・ファイル (ProductDir/lib/WBIA.jar) を見つけて適切な Java JAR エディターで開きます。以下の行を探してください。

Implementation-Title: "CWConnectorAPI"
Implementation-Version: 1.5.0

Implementation Version は、現在の WBIA API のバージョンを示します。バージョンが 1.5.0 以降でない場合、最新の WBIA API をダウンロードする必要があります。

WBIA API のダウンロード

WBIA API の最新バージョンをダウンロードするには、次のようにします。

  1. http://www.ibm.com にアクセスします。
  2. 「Support & downloads」タブをクリックします。
  3. 「Downloads」の見出しの下の「All downloads & drivers」をクリックします。
  4. 「Enter search terms」フィールドで「wbia api」と入力し、「Submit」をクリックします。

API をダウンロードしてインストールすると、以下のファイルが格納されています。

lib/WBIA.jar
lib/WBIA/3.0.0/WBIA.jar
lib/WBIA/4.0.0/WBIA.jar
lib/WBIA/4.1.1/WBIA.jar
bin/CWConnEnv.sh
bin/CWODAEnv.sh
connectors/messages/CwConnectorAgentMessages.txt

Adapter 開発キットおよび InterChange Server の従来のバージョン用にアダプターを使用可能にする

アダプターが ADK または InterChange Server のさまざまなバージョンと連動できるようにするには、該当する以下の手順に従います。

InterChange Server バージョン 4.0.1、4.1.0、ADK バージョン 2.0.x

CWConnEnv.sh 内で CWVERSION 変数を 4.X に設定します。

set CWVERSION="4.X"
InterChange Server バージョン 4.1.x (4.1.0 を除く)、ADK バージョン 2.1.x

CWConnEnv.sh 内で CWVERSION 変数を 4.1.X に設定します。

set CWVERSION="4.1.X"
Object Discovery Agent (ODA) を InterChange Server バージョン 4.0.1 および 4.1.x、ADK バージョン 2.0.x および  2.1.x に対して実行する

bin/CWODAEnv.sh 内で CWVERSION 変数を 4.1.X に設定します。

set CWVERSION="4.1.X"

既知の問題と予備手段

WebSphere Business Integration Adapters ランタイム

CR
番号
問題
23373 Connector Development Kit (CDK) バージョン 2.1 でビルドしたコネクターを 2.3.1 CDK ビルドと一緒に稼動させると、ランタイム・エラーが戻されます。

予備手段: 2.1 CDK パッチを用いてコネクターを再コンパイルしてください。

23374 Connector Development Kit (CDK) バージョン 2.0 でビルドしたコネクターを 2.3.1 CDK ビルドと一緒に稼動させると、ランタイム・エラーが戻されます。

予備手段: 2.0 CDK パッチを用いてコネクターを再コンパイルしてください。

23482

WebSphere MQ の制限のため、アダプターは 100MB 以上の XML メッセージを処理のために MQ キューへ書き込むことができません。この問題は、JMS がトランスポートであり、WMQI または WAS のいずれかが統合ブローカーである場合に発生します。 アダプターのランタイムはビジネス・オブジェクトを XML メッセージに変換しますが、その XML メッセージは非常にサイズが大きくなる場合があります。

予備手段: ビジネス・オブジェクト 1 つにつき、25000 以上の子オブジェクトを作成しないようにしてください。

24108 Connector Development Kit (CDK) バージョン 2.2 でビルドしたコネクターを 2.3.1 CDK ビルドと一緒に稼動させると、ランタイム・エラーが戻されます。

予備手段: 2.2 CDK パッチを用いてコネクターを再コンパイルしてください。

 WebSphere Business Integration Adapter ツール

CR
番号
説明
19283 WebSphere Business Integration Adapters のツールを、名前にスペースを含むディレクトリーにインストールしないでください (例えば C:\Program Files など)。名前にスペースを含むディレクトリーにツールをインストールすると、System Manager で動作しなくなってしまいます。

予備手段: インストーラーからインストール先の入力を求めるプロンプトが出されたとき、名前にスペースを含まないディレクトリーを選択してください。既存の WebSphere Application Developer Integration Edition のインストールに対して WebSphere Business Integration Toolset プラグインをインストールするのであれば、既存のインストール・ディレクトリーにスペースが含まれていないことを確認してください。

22302 デザイナー・ツールのいずれかを起動すると「クラスが見つかりません (class not found)」というエラーが戻される場合、System Manager を起動してからそのツールを再度起動する必要があります。そのツールが最初に起動された後は、System Manager を稼動させておく必要はありません。

WebSphere Business Integration Adapters インストーラー

CR
番号
説明
11983、12221、13382、17788、20169 「コンポーネント選択 (Component Selection)」パネルのバージョン 4.2.1.0 での複数の問題は修正されました。 以下のような問題です。
  • 選択するたびにパネルが最新表示される。
  • コンポーネントを縮小したときにパネル内で読めないテキストがある。
  • 親コンポーネントを選択してもすべてのサブコンポーネントが選択されるわけではない。
  • サブコンポーネントを 1 つ選択してもすべてのサブコンポーネントが選択されていた。
20679 InterChange Server が統合ブローカーである場合、WebSphere Business Integration Adapters バージョン 2.3.1 からのアダプターは、必ず ICS のインストール先ディレクトリーにインストールしてください。
19283 前述の『説明』を参照してください。
22937

アダプター名に変更があったため、WebSphere Business Integration Adapters のバージョン 2.3.1 を 2.3.0 に上書きしてインストールすると、デスクトップに余分なショートカットができてしまうことがあります。 例えば、前のバージョンの Adapter for e-Mail では、「EMail Connector」という名前のショートカットが作成されます。アダプターをバージョン 2.3.1 にアップグレードすると、「e-Mail Connector」という新たなショートカット名が作成されます。

予備手段: 混乱を避けるため、古いデスクトップ・ショートカットを手動で削除してください。例えば、「スタート」を右クリックし、-> 「開く - All Users」を選択します。「プログラム」 -> 「IBM WebSphere Business Integration Adapters」 -> 「アダプター」 -> 「コネクター」に移動してから、「EMail Connector」ショートカットを削除します。

23604 System Manager 始動スクリプトには余分な円記号 (\) があり、そのために System Manager がツールのプラグイン・ファイルの一部をロードできません。

予備手段: startcsm.bat ファイル内の余分な円記号 (\) を手動で削除してください。このファイルは ProductDir\bin ディレクトリー内にあります (ここで ProductDir は製品をインストールしたディレクトリーです)。startcsm.bat ファイルの 3 行目を修正します。

set WSWB_PATH=C:\WebSphereAdapters\Tools\WSWB203\

この行を次のように変更します。

set WSWB_PATH=C:\WebSphereAdapters\Tools\WSWB203

ここで、C:\WebSphereAdapters\Tools\WSWB203 は WebSphere Studio Workbench 2.0.3 のインストール先です。

24554 英語以外のロケールでアンインストーラーを実行するときに、GUI が読めない文字を表示する場合があります。

予備手段: サイレント・アンインストールを使用してください。コマンド行で、_uninstall ディレクトリーに移動してから次のコマンドを実行します。

java -cp ./uninstall.jar run -silent

サード・パーティーのインストーラー

CR
番号
問題
23778 選択した言語ロケールによっては、「言語選択 (Language Selection)」パネルのタイトル・テキストが切り捨てられてしまうことがあります。「言語選択 (Language Selection)」ダイアログは、サイズ変更はできません。
24013 中国語 (簡体字) ロケールを使用している場合、「宛先パネル (Destination Panel)」入力フィールドで中国語の文字を入力することができません。 

予備手段: 以下の予備手段のいずれかを実行します。

  • インストーラーを実行する前に、製品インストール用フォルダーを作成してください。インストール時に、「宛先パネル (Destination Panel)」で「参照 (Browse)」をクリックして、作成したフォルダーを選択してください。 
  • 別のバージョンの Java ランタイム環境がシステムにインストールされていれば、次の Java コマンドを実行することによって、インストーラーで強制的にその環境を使用させることができます。

    java -cp setup.jar run

    Sun JRE 1.4.0 製品が利用できます。これは Sun Microsystems の Web サイトからインストール可能です。この製品を利用すれば、中国語 (簡体字) の文字を使用できるようになります。

資料に関する更新情報

製品資料は、CD などで電子的に製品を配布する場合であっても 製品パッケージには含まれていません。この製品の資料は、以下の InfoCenter にあります。

製品資料を入手するには、Web サイトにアクセスし、ご使用のリリースの最新の資料一式をダウンロードしてください。InfoCenter ページに記載されている説明に従って、インストールを完了してください。

Copyright IBM Corp. 1997, 2003