アクティビティー・ログは、WebSphere® Message Broker と外部リソースとの相互作用の概要を示すので、ユーザーがメッセージ・フローの処理内容を理解するのに役立ちます。 詳細な製品知識を必要としないので、システム全体の理解を深めることに利用できます。
アクティビティー・ログ・メッセージは簡潔で、技術的に複雑なことを避けていますが、メッセージの詳細に詳しい情報があります。 ログ項目は短く、複雑ではありません。さらに、単一のアクティビティーに焦点を当てているので、素早くスキャンして理解することができます。 より広範囲に及ぶ製品トレースよりも、動作のパターンとそのようなパターンに対する変更を識別しやすくなっています。 アクティビティー・ログで提供されるリソースの定性的データは、リソース統計によって提供される定量的リソース・データを補完します。
WebSphere Message Broker Explorer の「アクティビティー・ログ」ビューは、最近のアクティビティー・ログ・イベントのグラフィカル・ビューだけでなく、データの編成およびフィルタリングのための豊富な機能を備えています。 個々のメッセージ・フローまたはリソース・タイプについてログを生成できます。 フロー用とリソース・タイプ用の複数の「アクティビティー・ログ」ビューを同時に開くことができます。 ビューをコンマ区切り値 (CSV) 形式でファイルに保存したり、選択したデータをコピー・アンド・ペーストしたりすることも可能です。
アクティビティー・ログを循環ファイル・システムに書き込むこともできます。 長期間にわたってアクティビティーの連続ロギングを行う場合は、ActivityLog 構成可能サービスを使用して、ファイル・ロギングをセットアップします。
この構成可能サービスと WebSphere Message Broker Explorer 「アクティビティー・ログ」ビューはどちらも、タグ に基づいた豊富なフィルター機能を備えています。 タグ は、リソース・タイプやメッセージ・フロー名などのさまざまな属性で検索したりフィルタリングしたりすることを可能にします。 すべてのアクティビティー・ログ・メッセージにいくつかのタグがあります。 これらのタグはログ項目に表示され、検索キーおよびフィルター・キーとして使用できます。 個々のリソース・タイプにもリソース固有のタグがあり、これらのタグを使用して、関心のあるデータを取得できます。
メッセージ・ブローカー API (CMP API) を使用することにより、アクティビティー・ログをプログラムで取得できます。
アクティビティー・ログはデフォルトで使用可能になるので、トラブルシューティングに役立ちます。 例えば、メッセージ・フローのアクティビティー・ログが長期非アクティブ期間を示している場合は、関連リソース・タイプのアクティビティー・ログを調べます。 メッセージがメッセージ・フローによって処理されなくなっている理由が外部リソースの問題であることがわかる場合があります。