「Worklight: WebSphere MQ からのプッシュ通知」パターンを使用して、WebSphere MQ から Worklight モバイル・アプリケーションに通知を送信します。
「Worklight: WebSphere MQ からのプッシュ通知」パターンのインスタンスは、WebSphere MQ キューを管理します。キューは、モバイル・アプリケーションを介してユーザーに送信されるメッセージを保管します。メッセージをキューに配置するように、プロバイダー・アプリケーションを調整する必要があります。メッセージは、XML スキーマを使用するパターンによって指定された、事前定義された形式になります。メッセージには、通知の対象受信者となるユーザーが含まれます。また、メッセージでは、メッセージが送達されたときにユーザーに表示するテキスト通知を含むいくつかの追加フィールドを指定します。
パターンは、イベント・ソース名を使用して構成されます。イベント・ソース名は、モバイル・アプリケーション (Worklight) と WebSphere Message Broker との間のリンクを提供します。イベント・ソースにサブスクライブするよう、モバイル・アプリケーションを作成する必要があります (このプロセスについては、「Worklight 開発者リファレンス」を参照してください)。パターンは、Web サービスを周期的に呼び出してキューから保留中の通知メッセージを収集するアダプターを生成します。アダプターは、通知メッセージを XML から JSON に変換し、それらを Worklight に渡します。Worklight は、メッセージがモバイル・アプリケーションに送達されるように調整します。Worklight は、Apple Push Notification (APN) サーバーなどの適切な中継機能を使用して送達を編成します。Worklight は、モバイル・アプリケーションから元のサブスクリプションを受信するため、通知を送信する場所を認識します。
パターンは、オプションのペイロード・フィールドのセットを使用して構成されます。モバイル・アプリケーションに送信される通知メッセージには、これらの追加アプリケーション固有のデータ・フィールドが含まれます。ペイロード・フィールドは、JSON メッセージで送達されるため、その名前は、JavaScript または JSON の命名規則と互換性がある必要があります。これらのデータ・フィールドのサイズには、制限があります。詳しくは、「Worklight 開発者リファレンス」を参照してください。
パターン・インスタンスは、Web サービスを実装するメッセージ・フローを生成します。パターン・インスタンスは、Worklight アダプターと WebSphere Message Broker との間の Web サービス・インターフェースを表すマルチファイル WSDL も生成します。WSDL ファイルは、WS-I 準拠の Web サービス記述です。
1 つ目の WSDL ファイルには、WSDL ポート・タイプ定義と、保留中の通知メッセージをキューから取得する操作が含まれます。2 つ目の WSDL ファイルには、SOAP のサービスとポートの定義が含まれます。Web サービスの SOAP アドレスは、パターン・パラメーターとして構成されます。パターン・インスタンスは、XML スキーマ・ファイルも生成します。XML スキーマは、各 WSDL 操作の入出力パラメーターすべてのデータ・タイプを表します。このスキーマ・ファイルは、標準的な WSDL include
ステートメントを使用して WSDL ファイルに組み込まれます。
パターンは、Message Broker ランタイムにデプロイする必要のある Message Broker アプリケーションを生成します。Worklight アダプターは、Worklight Server にデプロイする必要があります。