Coordinated Request Reply Global Cache サンプルのセットアップ

Coordinated Request Reply Global Cache サンプルを実行する前に、デフォルトのグローバル・キャッシュを使用するようにブローカーを構成します。 mqsichangebroker コマンドを使用して、次のブローカー・プロパティーを設定します。

mqsichangebroker MB8BROKER -b default

変更を有効にするためには、ブローカーを再始動する必要があります。

Coordinated Request Reply JMS アプリケーションのセットアップ

このサンプルでは、WebSphere MQ を JMS プロバイダーとして使用します。 JMSAdmin ツールを使用して、管理対象オブジェクトを作成する必要があります。

始める前に:

サンプルを Linux 上で実行する場合は、以下のステップを実行します。

  1. 以下のファイルをクラスパスに追加することにより、クラスパスに JMSAdmin クラスを追加します。
    <mq_install_directory>/java/lib/com.ibm.mqjms.jar
  2. 以下のコードをクラスパスに含めることにより、PATH 変数に Java の場所を追加します。
    <JAVA_HOME>/bin

JMSAdmin の使用による管理対象オブジェクトの作成

以下の手順では、WebSphere MQ が mq_install_dir のディレクトリーにインストールされていることを想定しています。 JMSAdmin ツールと JMSAdmin 構成ファイルは、以下の場所にあります。

Coordinated Request Reply JMS アプリケーションでは、JMSAdmin ツールと共に JMSObjects.defs ファイルを使用する必要があります。

JMSAdmin ツールを使用する前に、JMSAdmin.config ファイルを変更する必要があります。

JMSAdmin.config ファイルの変更

JMSAdmin.config ファイルを変更するには、以下のステップを実行します。

  1. テキスト・エディターで JMSAdmin.config ファイルを開きます。
  2. 必要ではないオプションをコメント化するには、番号記号 (#) を追加します。 オプションのコメントを外すには、番号記号 (#) を削除します。
    #  The following line specifies which JNDI service provider is in use.
    #  It currently indicates a File System Context. If a different
    #  service provider is used, this line must be commented out, and the
    #  appropriate one must be uncommented.
    #
    #  com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory is the FileSystem JNDI Context
    #
    #INITIAL_CONTEXT_FACTORY=com.sun.jndi.ldap.LdapCtxFactory
    INITIAL_CONTEXT_FACTORY=com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory
    #INITIAL_CONTEXT_FACTORY=com.ibm.ejs.ns.jndi.CNInitialContextFactory
    #INITIAL_CONTEXT_FACTORY=com.ibm.websphere.naming.WsnInitialContextFactory
    #
    #  The following line specifies the URL of the initial context
    #  for the service provider. It currently refers to a File System Context. 
    #  Examples of an LDAP root context URL and the JNDI namespace for WebSphere 
    #  are also shown, commented out.
    #
    #PROVIDER_URL=ldap://localhost/o=ibm,c=us
    PROVIDER_URL=file:/C:/JNDI-Directory
    #PROVIDER_URL=iiop://localhost/	
    
  3. PROVIDER_URL が C:/JNDI-Directory (Linux の場合はこれに相当する場所) に設定されていること、また INITIAL_CONTEXT_FACTORY が com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory に設定されていることを確認します。
  4. Windows でサンプルを実行している場合、PROVIDER_URL 用のディレクトリー C:/JNDI-Directory を作成します。

    Linux でサンプルを実行している場合、PROVIDER_URL 用のディレクトリー /home/<myuser>/JNDI-Directory を作成します。

  5. ファイルを保存します。
  6. オプション: サンプルで使用されているポートを変更します。このサンプルでは、デフォルト・ポート 2414 を使用しています。デフォルト・キュー・マネージャー (MB8QMGR) がポート 2414 で listen している場合は、このステップをスキップします。デフォルト・キュー・マネージャーが別のポートで listen している場合は、このサンプルで使用されているポートを変更する必要があります。

    IBM Websphere MQ Explorer を使用して、キュー・マネージャーが listen しているポートを判別します。

    サンプルで使用されているポートを変更するには、以下のステップを実行します。
    1. ディレクトリーを "<workspace_path>/Coordinated Request Reply JMS Application" に変更します。 ここで workspace_path は、WebSphere Message Broker Toolkit ワークスペース・ディレクトリーの絶対パスです。
    2. JMSObjects.def ファイルを編集するために開きます。
    3. デフォルト・キュー・マネージャー・ポートに一致するようにパラメーター PORT の値を変更します。
    4. 変更内容を保存します。

これで、オブジェクトを作成できます。

オブジェクトの作成

サンプルで使用する JMS 接続ファクトリーと宛先を構成するには、WebSphere MQ JMSAdmin ツールを実行して JNDI 管理対象オブジェクトを作成します。

JMSObjects.defs ファイルを入力として使用して JMSAdmin ツールを実行することにより、オブジェクトを作成します。

コマンド行に、以下のコマンドを入力します。

mq_install_dir は、WebSphere MQ がインストールされている場所であり、workspace_path は、WebSphere Message Broker Toolkit ワークスペース・ディレクトリーの絶対パスです。

それらのオブジェクトと .bindings ファイルが作成されます。

1 つの構成可能サービスを使用した JMS 接続プロパティーの構成

このサンプルで使用されるすべての JMS ノード用の JMS 接続プロパティーは、JMSProviders 構成可能サービスを使って構成されます。 接続ファクトリー名と、作成したばかりの .bindings ファイルの場所を使用して JMS ノードを構成するには、以下のステップを実行します。

WebSphere Message Broker のコマンド・コンソールに、次のコマンドを入力します。

これでメッセージ・フローが構成され、ブローカーにデプロイする準備ができました。

BAR ファイルの作成およびメッセージ・フローのデプロイ

Request、Reply、BackendReplyApp、および RestoreOriginalJMSHeader フローをデプロイするには、すべてのメッセージ・フローを含むブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルを作成します。

BAR ファイルを作成するには、以下のステップを実行します。

  1. 「ブローカー開発」ビューを右クリックして、「新規」>「BAR ファイル」をクリックします。
  2. Coordinated Request Reply JMS アプリケーションを選択して、BAR ファイルの名前を入力します。
  3. Coordinated Request Reply JMS アプリケーションを BAR ファイルに追加して、「ブローカー・アーカイブのビルド」をクリックしてから、ファイルを保存します (Ctrl+S)。
  4. 「ブローカー開発」ビューで、BAR ファイルを「ブローカー」ビューのデフォルトの実行グループへドラッグします。 この操作により、フローがブローカーにデプロイされます。

これで、サンプルを実行する準備ができたことになります。

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