WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

z/OS で実行グループを実行する代替ユーザー ID を指定

実行グループを実行するユーザー ID を変更して、メイン・ブローカー・ユーザー ID に割り当てられている権限ではなく、そのユーザー ID に割り当てられている権限に従って、リソースにアクセスできるようにすることが可能です。

始める前に

このタスクを開始する前に、以下のトピックを参照してください。

以下のステップを実行して、ブローカーのユーザー ID の代わりに実行グループに使用する代替ユーザー ID を指定します。

  1. 新しいユーザー ID を使用して RACF® 開始済みタスク・プロファイルを新規作成します。これは、実行グループを実行するために使用されます。 新しい開始済みタスクを作成するときには、以下の点を考慮してください。
    • 新しい開始済みタスクを作成するときには、OMVS セグメントを指定する必要があります。これには固有の UID とホーム・ディレクトリーが含まれ、さらにブローカーの HLQ と別名の下でデータ・セットを作成する機能も含まれます。
    • 実行グループ・アドレス・スペース用に使用される開始済みタスク・プロシージャー名の先頭 4 文字は、メイン・ブローカー開始済みタスクの先頭文字と同じでなければなりません。 例えば、メイン・ブローカー開始済みタスクが MQ01BRK である場合、実行グループの開始済みタスク名を MQ01EG1 にすることはできますが、MQ02EG2 は不可です。 その結果、メイン・ブローカー開始済みタスク、実行グループ、およびキュー・マネージャーの間で整合性が維持されるため、それらの間の関係を識別しやすくなります。 最初の 4 文字が同じでない場合、メイン・ブローカー開始済みタスク JCL を使用して実行グループが開始されます。
  2. 新しい開始済みタスクの JCL に関連付けられた新規ユーザー ID が、既存のブローカー・ユーザー ID と同じ RACF 1 次グループを持つことを確認してください。これにより、共有リソースへのアクセスが可能になります。 さらに、新規ユーザー ID が、既存のブローカー・ファイル・システムおよびデータ・セットに対する必要な権限 (1 次グループのアクセス権限として付与されるべき権限) を持っていることを確認してください。
  3. 新規ユーザー ID に関する MQ および SMF 権限が更新されたことを確認します。詳しくは、必須アクセスの要約 (z/OS)を参照してください。
  4. 既存のブローカー開始済みタスク JCL を、PROCLIB 内の新しい開始済みタスク JCL にコピーします。
  5. メイン・ブローカーのユーザー ID が SUPERUSER.PROCESS.KILL RACF プロファイルへのアクセス権を付与されていることを確認します。 障害の発生時に、メイン制御アドレス・スペースで既存の実行グループ・アドレス・スペースを復旧できるようにするには、このアクセス権が必要です。
  6. 開始済み RACF クラスをリフレッシュして、更新を実装します。
  7. ユーザー ID を変更するため、適切な環境変数をブローカーのプロファイルに追加します。
    • 環境変数で指定される実行グループ名は、オーバーライドがすべて適用された後の、実行グループの最後の 8 文字です。 これは、SDSF での実行グループ・アドレス・スペースに対して STEPNAME として表示されるものと同じ 8 文字の名前です。
    • 環境変数で有効な文字だけが実行グループ名に含まれることを確認してください。 無効文字が使用されていると、ユーザー ID をオーバーライドできません。
    • 複数の環境変数を指定した場合、それらは以下の順序で読み取られます (MQSI_STARTEDTASK_FIXED_executionGroupName が優先されます):
      1. MQSI_STARTEDTASK_FIXED_executionGroupName
      2. MQSI_STARTEDTASK_MULTI_executionGroupName
      3. MQSI_STARTEDTASK_DEFAULT
      ここで executionGroupName は実行グループの名前です。 以下に例を示します。
      • export MQSI_STARTEDTASK_FIXED_DEFAULT=MQ01EG1 を指定すると、最後の 8 文字が DEFAULT に等しい実行グループが、開始済みタスク MQ01EG1 に変更されます
      • export MQSI_STARTEDTASK_MULTI_TEST=MQ01EG2 を指定すると、最後の 8 文字が TEST で始まる実行グループが、開始済みタスク MQ01EG2 に変更されます
      • export MQSI_STARTEDTASK_DEFAULT=MQ01EG3 を指定すると、MQSI_STARTEDTASK_FIXED_executionGroupNameMQSI_STARTEDTASK_MULTI_executionGroupName によってオーバーライドされないすべての実行グループが、開始済みタスク MQ01EG3 に変更されます。
  8. BIPGEN をブローカーの ENVFILE に実行依頼します。
  9. ブローカーを再始動します。
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:49:01


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