WebSphere® Message Broker からモニター情報をエクスポートして、WebSphere Business Monitor V6.2 用のモニター・モデルを作成します。
WebSphere Message Broker での作業
WebSphere Business Monitor V6.2 での作業
このセクションは、WebSphere Business Monitor を利用するのに必要なステップの概要を示しています。 最新の全詳細については、WebSphere Business Monitor の資料を参照してください。WMBEvent.xsd スキーマ、および WebSphere Message Broker からエクスポートされた複合データを記述したスキーマをインポートした後に、モニター・モデルを作成します。 その時点ではモデルが空なので、エラーが表示されます。 また、キーが表示されます。それは、例えば LocalTransactionID のように名前変更できます。
モニター・コンテキスト定義 は WebSphere Business Monitor で使用される用語であり、エンティティー (トランザクションやビジネス・プロセスなど) に関して収集する必要のあるすべてのデータを記述したものです。 各ランタイム・インスタンス (モニター・コンテキスト・インスタンスと呼ばれる) は、インバウンド・イベントから情報を収集し、その情報をモニター・コンテキストが収集するビジネス指標 (メトリック、カウンター、およびストップウォッチ) を表すフィールドに保管します。
モニター対象の情報が含まれているメッセージ・フロー中で定義されている各イベント・ソースを記述するために、インバウンド・イベントを定義する必要があります。 例えば、メッセージ・フローがトランザクション開始、トランザクション終了、およびトランザクション・ロールバックというイベント・ソースを持っている場合、これらのイベント・ソースの各々に対してインバウンド・イベントを定義します。
通常は、これらの 3 つのイベント・ソースに対してインバウンド・イベントを定義します。モニター・コンテキスト・インスタンスの開始時と終了時を WebSphere Business Monitor に示す情報がこれらのイベント・ソースに含まれるためです。 また、モニター対象のデータを含むフローのダウンストリームにあるイベント・ソース (例えば、MQOutput ノードの In ターミナル) を記述するためにも、インバウンド・イベントを定義します。
インバウンド・イベントを作成することには、通常以下のアクションが含まれます。イベント・パーツは、イベントの部分構造に関する情報を提供する XML スキーマ定義 (XSD) タイプです。 WebSphere Message Broker イベントの場合、データをモニターするイベントのさまざまな部分を記述するために、イベント・パーツを定義します。 イベント構造の説明については、モニター・イベントを参照してください。
最低でも、wmb:event タイプで記述されるイベントに対してイベント・パーツを定義してください。 イベントのソースに関するデータ (メッセージ・フロー名、ブローカー名に関する情報) をモニターするには、wmb:eventPointData タイプで記述される eventPointData セクションに対してイベント・パーツを定義してください。 また、イベントの applicationData セクションからのメッセージ・ペイロード・データを記述する点でも、イベント・パーツを定義することが望ましい場合があります。
通常、WebSphere Message Broker イベントの eventCorrelation セクションにあるフィールドでイベントを相関させます。 例えば WebSphere Message Broker イベントに含まれる localTransactionId フィールドを使用して、イベントを相関させることができます。
また、そのイベントがモニター・コンテキストを作成すべきかを定義する必要があります。トランザクション開始イベントについては、これを作成します。
フィルター条件を設定します。 例えば、特定のブローカー、実行グループ、またはメッセージ・フローのために、イベントをフィルターするのがよい場合があります。
インバウンド・イベントが処理される順序を設定するのに使用される、インバウンド・イベント中のフィールドを選択します。 例えば、WebSphere Message Broker イベントからの creationTime を使用できます。
キーは、一意的にモニター・コンテキスト・インスタンスを識別します。 キーには任意の値を選択できます。 WebSphere Message Broker イベントの場合、代表的な値は WebSphere Message Broker イベントからの localTransactionId フィールドです。
インバウンド・イベントを定義し終えると、メトリックの定義ができます。 メトリックは、モニター・コンテキスト中でイベントからのデータを保持します。
WebSphere Message Broker イベントの eventPointData セクションからのイベント・ソース・データ (例えば、ブローカー名、またはメッセージ・フロー名) を保持するメトリックを定義するのが望ましい場合があります。 イベントの順序付け情報を保持するメトリック (例えば、トランザクション開始イベント、およびトランザクション終了イベントやトランザクション・ロールバック・イベントの creationTime を保持する、TimeStarted および TimeEnded メトリック) を定義できます。
さらに、WebSphere Message Broker イベントからのアプリケーション・データを保持するように、メトリックを定義することもできます。