WebSphere® Adapter for Siebel Business Applications は、 非同期のインバウンド処理をサポートします。 これは、アダプターが指定された間隔で、 Siebel Business Applicationsでイベントをポーリングすることを意味します。 アダプターは、イベントを検出するとイベント・データをビジネス・オブジェクトに変換し、それをコンポーネントに送信します。
インバウンド処理が行われる前に、Siebel アプリケーション (IBM2 for Siebel バージョン 7.x および IBM_EVENT for Siebel バージョン 8) 内に Siebel イベント・ビジネス・コンポーネントを作成し、アダプター・アクティベーション指定内の対応するプロパティーにその名前を指定しておく必要があります。
アダプターは、Siebel イベント・ビジネス・コンポーネントや統合コンポーネントのイベントを検出すると、その Siebel イベント・ビジネス・コンポーネントまたは統合コンポーネントから更新データを取り出してビジネス・オブジェクトに変換することによって、それを処理します。 次いで、 アダプターはそのビジネス・オブジェクトをイベント・ビジネス・コンポーネントに送ります。 例えば、イベント・ビジネス・コンポーネント (アカウント) が更新されると、イベント・トリガーはイベント・ビジネス・コンポーネントにイベント・レコードを追加します。 アダプターはイベント・ビジネス・コンポーネントをポーリングし、イベント・レコードを取り出し、処理します。
アダプターは、 Siebel イベント・ビジネス・コンポーネントのイベントを検出すると、そのイベントを以下のように処理します。
イベント表内のインバウンド・イベントが失敗するか無効な場合、 イベント状況はイベント処理のエラーを示す -1 に更新されて、 エラーの理由を説明するリソース例外メッセージが発行されます。