単一のメッセージ・フローで処理する場合、SAPRequest ノードの「トランザクション・モード」プロパティーを適切に設定する必要があります。
このシナリオは、SAP BAPI トランザクション・コミットで説明している、コンセプトを示す 2 つの例の 1 つです。あわせてシナリオ 2: 2 つのフローを使った命令作成および照会申込の処理も参照してください。
BAPI_BUPA_CREATE_FROM_DATA
BAPI_BUPR_RELATIONSHIP_CREATE
両方の BAPI に対して同じアダプターを使用すると、両方のノードが同じ論理作業単位に参加する必要があるため、アダプターは SAP への単一接続を確立します。 単一接続は、フローのトランザクション処理がまだコミットを開始していない場合でも、関係の更新呼び出し (図の 3) に対して BUPA 作成が可視であることを意味します。
「トランザクション・モード」プロパティーが、BUPA を作成する呼び出しでは「はい」に設定されているが、関係を作成する呼び出しでは「いいえ」に設定されている場合、アダプターは SAP に対して 2 つの異なる接続を使用する必要があります。つまり、接続のトランザクションのプロパティーが異なっているということです。 したがって、関係を作成する呼び出しは失敗します。なぜなら、メッセージ・フローおよびトランザクションのコミットが完了するまで、新しいビジネス・パートナーが可視にならないからです。
このシナリオは、メッセージ・フローのトランザクション制御を使用する、ブローカーの機能を示しています。この機能により、外部の SAP システムが処理を非同期でコミットしている場合であっても、必要な情報を SAPRequest ノードに提供し、関係する処理が実行されます。