DFDL は、XML スキーマ・タイプのサブセットを使用して、メッセージの論理モデルを定義します。
WebSphere® Message Broker には DFDL ドメイン・パーサーと DFDL ドメイン・シリアライザーが含まれていて、使用している DFDL ドメイン・メッセージのブローカー・メッセージ・ツリー表記を論理モデルとして作成して読み取ります。 詳しくは、DFDL パーサーおよびドメインを参照してください。
ブローカー・メッセージ・ツリーで使用するデータ・タイプは、ESQL データ・タイプとして定義されます。 ブローカー・メッセージ・ツリーで使用する ESQL データ・タイプと、DFDL スキーマ・メッセージ・モデルで使用する XML スキーマ・データ・タイプの対応について詳しくは、ESQL から XML スキーマへのデータ・タイプのマッピングを参照してください。
DFDL スキーマ・メッセージ・モデルで使用されるデータ・タイプは、多くの場合、基本 XML スキーマ・タイプから派生していることに注意してください。 この派生によって値制約が可能になり、XML スキーマ・タイプのより正確なマッピングを行えます。 例えば、COBOL に関する IBM® 定義のデータ・フォーマット定義は、COBOL データ・タイプ「PIC 9(19) display」を DFDL では「PIC9-Display-Zoned_integer」としてモデル化します。 DFDL スキーマ・エディターでは、カーソルを「PIC9-Display-Zoned_integer」タイプに移動して「移動」ボタンをクリックすると、単純タイプ表にこのタイプとその基本タイプが表示されます。 この場合、基本 XML スキーマ・タイプは「nonNegativeInteger」としてリストされ、ブローカー・メッセージ・ツリーで使用されるデータ・タイプは「DECIMAL」になります。