パブリッシュ/サブスクライブ構成データを WebSphere® Message Broker バージョン 6.1 から WebSphere MQ にマイグレーションする機能によって、提案されているセキュリティー・コマンドが含まれるファイルが生成され、必要に応じてトピック・オブジェクトが作成されます。
WebSphere Message Broker バージョン 6.1 の場合、デフォルトの振る舞いでは、ACL によって明示的にアクセスが制限されていない限り、すべてのユーザー ID がすべてのトピックに対するアクセス権限を持っています。 WebSphere MQ の場合、デフォルトの振る舞いでは、ACL によって明示的にアクセスが許可されていない限り、ユーザー ID がどのトピックにもアクセス権限を持っていないため、明示的にアクセスを制限することができません。 セキュリティー・アプローチにおいてこの相違点があるため、マイグレーション・プロセスによって WebSphere Message Broker バージョン 6.1 の ACL を WebSphere MQ キュー・マネージャーに直接マイグレーションすることはできません。
マイグレーションのリハーサルまたは初期段階で、アクセスを拒否する ACL 項目が検出されると、そのプロセスで WebSphere MQ の同等コマンドを生成できなくなります。 その代わりに、セキュリティー・コマンド・ファイルでその点が報告され、ACL のマイグレーションを手動で実行する必要があるということが示されます。
WebSphere Message Broker バージョン 6.1 ではトピック・ツリーを定義することができますが、トピック・ツリー内の個々のトピックの特定の属性を設定することはできません。 WebSphere MQ はトピック・オブジェクトの概念をサポートしているので、トピックのデフォルト以外の特定の属性を設定できます。 アクセス制御リストは、トピック・オブジェクトのプロパティーです。 マイグレーションの初期段階では、トピック・オブジェクトが推測に基づいて作成されます。つまり、ブローカーで定義されている ACL 項目を基に、そのトピック・オブジェクトに対応する ACL を作成するためのセキュリティー・コマンドが後ほど実行されるという想定に基づいて、トピック・オブジェクトが作成されます。 必要なセキュリティー設定を解決すると、不要なトピック・オブジェクトを削除する必要がある場合があります。