WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

WebSphere Business Monitor V6.2 用のモニター・モデルの作成

WebSphere® Message Broker からモニター情報をエクスポートして、WebSphere Business Monitor V6.2 用のモニター・モデルを作成します。

WebSphere Message Broker での作業

  1. イベントに、メッセージから抽出された複雑なデータが含まれる場合、そのデータの構造の詳細を次のようにして WebSphere Business Monitor に提供します。
    1. その複雑なデータが、WebSphere Message Broker Toolkit のメッセージ・セット内のメッセージ定義ファイルで、複合型としてモデル化されていることを確認します。
    2. アプリケーション開発パースペクティブで、メッセージ・セット・フォルダーを右クリックし、「XML スキーマの生成」をクリックして、メッセージ・セット中の定義から XML スキーマの .zip ファイルを作成します。
    3. その XML スキーマが入っているファイルを、モニター・モデル・エディターを使用するコンピューター上で解凍します。
  2. 既存のメッセージ・セットを WMBEvent.xsd ファイルからエクスポートします (あるいはメッセージ・セットを作成し、それをここからエクスポートします)。
    1. アプリケーション開発パースペクティブで、メッセージ・セットを右クリックし、「新規」 > 「メッセージ定義ファイルの作成元」 > 「IBM 提供メッセージ」をクリックします。
    2. 表示されるウィンドウでスクロールダウンし、「Message Broker Monitoring Event」をクリックします。
    3. 「終了」をクリックします。
    4. メッセージ・セットを再び右クリックし、「生成」 > 「XML スキーマ」をクリックします。
    5. 表示されるウィンドウで「外部ディレクトリーへのエクスポート」をクリックし、ディレクトリーを入力またはブラウズします。
    6. 「終了」をクリックします。 WMBEvent.xsd ファイルを含む圧縮ファイルが、指定されたディレクトリーに作成されます。
    WMBEvent.xsd ファイルは、WebSphere Business Monitor に WebSphere Message Broker イベントの構造の詳細を与えます。

WebSphere Business Monitor V6.2 での作業

このセクションは、WebSphere Business Monitor を利用するのに必要なステップの概要を示しています。 最新の全詳細については、WebSphere Business Monitor の資料を参照してください。
  1. WebSphere Business Monitor 開発ツールキットで、モニター・モデルを作成します。

    WMBEvent.xsd スキーマ、および WebSphere Message Broker からエクスポートされた複合データを記述したスキーマをインポートした後に、モニター・モデルを作成します。 その時点ではモデルが空なので、エラーが表示されます。 また、キーが表示されます。それは、例えば LocalTransactionID のように名前変更できます。

  2. WebSphere Business Monitor インバウンド・イベントを作成します。

    モニター・コンテキスト定義 は WebSphere Business Monitor で使用される用語であり、エンティティー (トランザクションやビジネス・プロセスなど) に関して収集する必要のあるすべてのデータを記述したものです。 各ランタイム・インスタンス (モニター・コンテキスト・インスタンスと呼ばれる) は、インバウンド・イベントから情報を収集し、その情報をモニター・コンテキストが収集するビジネス指標 (メトリック、カウンター、およびストップウォッチ) を表すフィールドに保管します。

    モニター対象の情報が含まれているメッセージ・フロー中で定義されている各イベント・ソースを記述するために、インバウンド・イベントを定義する必要があります。 例えば、メッセージ・フローがトランザクション開始、トランザクション終了、およびトランザクション・ロールバックというイベント・ソースを持っている場合、これらのイベント・ソースの各々に対してインバウンド・イベントを定義します。

    通常は、これらの 3 つのイベント・ソースに対してインバウンド・イベントを定義します。モニター・コンテキスト・インスタンスの開始時と終了時を WebSphere Business Monitor に示す情報がこれらのイベント・ソースに含まれるためです。 また、モニター対象のデータを含むフローのダウンストリームにあるイベント・ソース (例えば、MQOutput ノードの In ターミナル) を記述するためにも、インバウンド・イベントを定義します。

    インバウンド・イベントを作成することには、通常以下のアクションが含まれます。
    1. インバウンド・イベント内のイベント・パーツを定義します。

      イベント・パーツは、イベントの部分構造に関する情報を提供する XML スキーマ定義 (XSD) タイプです。 WebSphere Message Broker イベントの場合、データをモニターするイベントのさまざまな部分を記述するために、イベント・パーツを定義します。 イベント構造の説明については、モニター・イベントを参照してください。

      最低でも、wmb:event タイプで記述されるイベントに対してイベント・パーツを定義してください。 イベントのソースに関するデータ (メッセージ・フロー名、ブローカー名に関する情報) をモニターするには、wmb:eventPointData タイプで記述される eventPointData セクションに対してイベント・パーツを定義してください。 また、イベントの applicationData セクションからのメッセージ・ペイロード・データを記述する点でも、イベント・パーツを定義することが望ましい場合があります。

    2. 相関式の定義。

      通常、WebSphere Message Broker イベントの eventCorrelation セクションにあるフィールドでイベントを相関させます。 例えば WebSphere Message Broker イベントに含まれる localTransactionId フィールドを使用して、イベントを相関させることができます。

      また、そのイベントがモニター・コンテキストを作成すべきかを定義する必要があります。トランザクション開始イベントについては、これを作成します。

    3. オプション: フィルター条件を定義します。

      フィルター条件を設定します。 例えば、特定のブローカー、実行グループ、またはメッセージ・フローのために、イベントをフィルターするのがよい場合があります。

    4. オプション: イベント・シーケンス・パスを定義します。

      インバウンド・イベントが処理される順序を設定するのに使用される、インバウンド・イベント中のフィールドを選択します。 例えば、WebSphere Message Broker イベントからの creationTime を使用できます。

    5. キーの入力。

      キーは、一意的にモニター・コンテキスト・インスタンスを識別します。 キーには任意の値を選択できます。 WebSphere Message Broker イベントの場合、代表的な値は WebSphere Message Broker イベントからの localTransactionId フィールドです。

  3. メトリックの定義。

    インバウンド・イベントを定義し終えると、メトリックの定義ができます。 メトリックは、モニター・コンテキスト中でイベントからのデータを保持します。

    WebSphere Message Broker イベントの eventPointData セクションからのイベント・ソース・データ (例えば、ブローカー名、またはメッセージ・フロー名) を保持するメトリックを定義するのが望ましい場合があります。 イベントの順序付け情報を保持するメトリック (例えば、トランザクション開始イベント、およびトランザクション終了イベントやトランザクション・ロールバック・イベントの creationTime を保持する、TimeStarted および TimeEnded メトリック) を定義できます。

    さらに、WebSphere Message Broker イベントからのアプリケーション・データを保持するように、メトリックを定義することもできます。

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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:46:09


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