メッセージ・マップを使用して、1 つ以上のデータベース表のデータで既存のメッセージを拡張することができます。その後、データベースのデータは、WebSphere® Message
Broker 内でメッセージを拡充、経路指定、および変換するために使用できます。
WebSphere Message
Broker では、データベースに接続するには、開発環境および
WebSphere Message
Broker ランタイム環境を構成する必要があります。
- 開発フェーズ中にデータベース・リソースを表示可能にするには、WebSphere Message Broker Toolkit を開発データベースに接続する必要があります。
- デプロイされたマップをランタイムで実行可能にするには、ランタイム・データベースへの接続を定義する JDBC プロバイダー構成可能サービスを作成する必要があります。このデータベースは通常、開発に使用するものとは異なるデータベース・サーバーであり、成果物は別のデータベース・スキーマに存在する可能性があります。
データベースに接続するよう
WebSphere Message Broker Toolkit を構成するには、データ設計プロジェクトでデータベース定義ファイルを作成して、データベース接続を構成する必要があります。
- データ設計プロジェクト: データベース・リソースを保管する特殊なタイプのプロジェクト。
- データベース定義ファイル: データベース・タイプやバージョンなどのデータベースの物理的な詳細と接続を指定する構成ファイル。
- データベース接続: WebSphere Message
Broker プロジェクト・リソース内からアクセスする必要があるデータベース・リソースの詳細 (スキーマ、表、ストアード・プロシージャー、索引、およびその他のリソース) を示した構成。
データベース内に保管されている情報に WebSphere Message
Broker プロジェクト内のリソースからアクセスするには、データ設計プロジェクトへの参照をアプリケーション、サービス、またはメッセージ・ブローカー・プロジェクトに含める必要があります。
WebSphere Message
Broker では、メッセージ・マップを使用してデータベース内の情報にアクセスしてから、この情報を使用してメッセージで変換を実行したりメッセージを拡充したりすることができます。
設計フェーズ中には、
WebSphere Message Broker Toolkit で以下のステップを実行して、メッセージ・マップ内のデータベース情報にグラフィカルにアクセスする必要があります。
- データの取得元の各データベース表への参照を追加します。
- Select 変換を使用して、メッセージ・マップ内でデータベース情報を使用する方法を定義します。Select 変換では、ネストされたマップが組み込まれています。このネストされたマップで変換を定義する必要があります。
- Failure 変換を使用して、データベースの失敗を処理します。Failure 変換では、ネストされたマップが組み込まれています。マップの実行時に生成される SQL ステートメントを実行すると発生するデータベース例外の特殊な処理を行う場合は、このネストされたマップで変換を定義することができます。
Failure 変換を追加しないというデフォルトを使用する場合、WebSphere Message
Broker ではエラーが処理され、システム・ログに報告されてから、現行のメッセージ・トランザクションをロールバックします。
データベースに接続するよう WebSphere Message
Broker ランタイムを構成するには、Mapping ノードによって実行される操作を完了するために、データベースとの接続を確立する必要があります。
JDBC プロバイダー構成可能サービスを定義する必要があります。
Mapping ノードを使用してデータベースに接続し、複数の表からデータを取得し、SOAP メッセージ内のエレメントにこの情報を取り込んで、データベースの SQL 例外を処理する方法を学習するには、このシナリオを使用します。このシナリオは、JDBC プロバイダー構成可能サービスを構成する方法を学習するためにも使用します。