mqsiaddbrokerinstance コマンドを使用して Windows システム上にマルチインスタンス・ブローカーを追加します。
使用できる文字セットの制約事項については、コマンドで使用できる文字を参照してください。
ブローカーを開始する前に、ブローカーがこのネットワーク・ストレージ場所にアクセスできることを確認する必要があります。 また、ブローカーのキュー・マネージャーが WebSphere® MQ マルチインスタンス・キュー・マネージャーとして構成されていることを確認する必要があります。
このディレクトリーは、トレースがアクティブの際に作成されるトレース・レコードにも使用されます。 これらのレコードは、サブディレクトリー log に書き込まれます。 これは、ブローカーを始動する前に作成しておく必要があります。
プロセスが異常終了した際にブローカーによって作成されるエラー・ログは、このディレクトリーに保管されます。
エラー・ログに制限はなく、そのサイズは大きくなり続けます。 定期的にこのディレクトリーを調べ、古くなったエラー情報は消去してください。
mqsichangebroker コマンドを使用してこのパラメーターを変更することはできません。 作業パスを指定または変更するには、ブローカーを削除して再作成してください。
このパラメーターを指定すると、ブローカー用に別個の作業ディレクトリーが作成されます。 この作業ディレクトリーは、デフォルトの作業ディレクトリー構造のサブセットです。ここにはより少ない数のサブディレクトリーだけが含まれていて、common¥profiles サブディレクトリーはありません。
serviceUserID は、任意の有効なユーザー名の構文で指定できます。
username
.¥username
username@domain
domain¥username
¥¥server¥username
このユーザー ID の非修飾形式 (username) を使用すると、オペレーティング・システムによってローカル・システムから始めてドメイン全体でこのユーザー ID が検索されます。 この検索が完了するまでに多少の時間がかかることがあります。
指定した serviceUserID は、mqbrkrs ローカル・グループの直接的または間接的なメンバーでなければなりません。 また serviceUserID は、ホーム・ディレクトリー (WebSphere Message Broker のインストール先) と作業ディレクトリー (-w パラメーターで指定した場合) へのアクセスも許可されていなければなりません。
ブローカーが WebSphere MQ トラステッド・アプリケーションとして実行されること (-t パラメーター) を指定した場合、 このサービス・ユーザー ID を mqm グループに追加する必要もあります。
serviceUserID のセキュリティー要件については、Windows システムでのセキュリティー要件を参照してください。
既存のシステムとの互換性を保つために、<password> を指定することができます。 しかし、コマンドの実行時にパスワードをこのパラメーターとともに指定しない場合は、起動時にパスワードを入力するようにプロンプトが出されます。 正しく入力したことを確認するためにパスワードをもう一度入力しなければなりません。
以下の例では、共有作業パス MyNetworkSharedWorkpath 上でブローカー Mybroker のブローカー・インスタンスを追加します。
mqsiaddbrokerinstance MyBroker –e /MyNetworkSharedWorkpath -i Fred -a Test