WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

WebSphere Message Broker の現行バージョンおよび旧バージョンへのユーザー定義拡張機能のインストール

独自に作成したユーザー定義拡張機能または独立ソフトウェア販売会社から入手したユーザー定義拡張機能を最小限のユーザー介入でインストールします。

始める前に

以下のタスクを実行します。

  1. Java ユーザー定義ノードのコンパイルC ユーザー定義拡張機能のコンパイルサブフローからのユーザー定義ノードの作成のいずれか
  2. WebSphere Message Broker Toolkitでのユーザー定義ノードのユーザー・インターフェース表現の作成
  3. ユーザー定義ノードのテスト
  4. ユーザー定義ノード・プロジェクトのパッケージ化および配布

ユーザー定義拡張機能を、該当するすべてのWebSphere Message Broker・コンピューターにインストールしておく必要があります。拡張機能がユーザー定義ノードの場合は、WebSphere Message Broker Toolkit・コンピューターにインストールしておく必要があります (ユーザー定義パーサーには、WebSphere Message Broker Toolkit・コンポーネントがありません)。 ご使用の拡張機能がカスタム・コンパイラーを含んだユーザー定義ノードである場合、コンパイル済みのユーザー定義拡張機能ファイルとユーザー定義ノード・プラグインを、ノードのデプロイ先ブローカーにインストールする必要があります。コンポーネントは、別々にまたは 1 つのプロセスの一部としてインストールできます。 コンポーネントは別々のシステムに存在している可能性があるため、影響を受けるすべてのシステムでインストールが完了していることを確認してください。

拡張機能によってユーザー・トレースにメッセージが書き込まれる場合、環境変数 MQSI_CONSOLE_NLSPATH (Windows システム)、または NLSPATH (その他すべてのシステム) を更新し、mqsiformatlog コマンドがメッセージ・カタログを検出できるようにする必要があります。

WebSphere Message Broker Toolkit のインストール

ユーザー定義ノードをインストールする前に、インストール先の WebSphere Message Broker Toolkit のバージョンを確認してください。 ユーザー定義拡張機能では、WebSphere Message Broker Toolkitの特定のバージョンが前提条件になっていたり、特定のファイルを実行しておかなければならなかったりする場合があるからです。

バージョンを判別するには、インストールされている WebSphere Message Broker のバージョンの検出を参照してください。

  1. ご使用のファイルを、WebSphere Message Broker Toolkit がアクセス可能なディレクトリーにコピーし、WebSphere Message Broker Toolkit・セッションにご使用のユーザー定義ノードを表示できるようにします。 以下のオプションのいずれかを選択します。
    • 新しいプラグイン JAR ファイルを、WebSphere Message Broker Toolkit がインストールされている dropins ディレクトリーに直接追加します。 例えば Windows 32 ビット では、C:¥Program Files¥IBM¥WMBT800¥dropins にファイルを追加します。

      このオプションを選択した場合に後ほどご使用のプラグイン・ファイルを削除または置換すると、それらの管理が難しくなることがあります。 また、システム管理者がセキュリティーを制御し、複数のユーザーが使用するコンピューターにアクセスする場合や、基本インストール・ディレクトリーに対する書き込み許可をユーザーに設定しない場合があります。

    • プラグイン・ファイルを保守するディレクトリーに Eclipse リンク・ファイルを作成します。
      リンク・ファイルの作成方法について詳しくは、Eclipse 機能の使用に関する developerWorks® 記事を参照してください (『 Using link files to manage an Eclipse install』というセクション)。
      1. Linux platformLinux の場合: ホーム・ディレクトリーにある既存の .eclipse ディレクトリーをすべて削除して、WebSphere Message Broker Toolkit を再始動します。 例えば、/home/userid/.eclipse ディレクトリーを削除します (userid は自分のユーザー ID です)。
      2. ご使用のファイル・システム内の適切な場所に、eclipse というディレクトリーを作成します。eclipseディレクトリーを入れるディレクトリー構造は重要ではありません。
      3. eclipse ディレクトリーの中に featuresplugins という名前のディレクトリーを作成します。
      4. Windows platformWindows の場合: C:¥Program Files¥IBM¥WMBT800 の下に新しいリンク・フォルダーを作成し、name.link というファイルを作成します (name は、自分で選択した名前です)。 name.link ファイルに path=C:/path/to/your/dir/ というテキストを入力します。ここで、path/to/your/dir/ は、ご使用のディレクトリーのパスです。

        例えば、プラグインを C:¥Temp¥MyPlugins¥eclipse¥plugins¥ に配置する場合のリンク・ファイルの内容は、path=C:/Temp/MyPlugins になります。

  2. 変更を有効にするには、WebSphere Message Broker Toolkit・セッションを再始動します。

ブローカーのインストール済み環境

正しいレベルのブローカーによって正しい LIL ファイルがロードされるように、インストールされている WebSphere Message Broker のバージョンを検出する必要が生じることがあります。 インストールされている WebSphere Message Broker のバージョンの検出を参照してください。

WebSphere Message Broker バージョン 8.0 以降においてブローカー・インストール済み環境に .jar または .lil ファイルを追加するには、ユーザー定義の拡張ランタイム・ファイルをブローカーにインストールするを参照してください。

単一のブローカーへのユーザー定義拡張機能のインストール

バージョン 7.0 および バージョン 8.0
  • システム上の 1 つのブローカーだけが拡張機能にアクセスできるようにするには、mqsicreatebroker または mqsichangebroker コマンドで -l パラメーターを指定して、そのブローカーの UserLilPath 設定を変更します。
バージョン 6.1 およびそれ以前
  • システム上の 1 つのブローカーだけが 32 ビット拡張機能にアクセスできるようにするには、mqsicreatebroker または mqsichangebroker コマンドで -l パラメーターを指定して、そのブローカーの UserLilPath 設定を変更します。
  • システム上の 1 つのブローカーだけが 64 ビット拡張機能にアクセスできるようにするには、mqsicreatebroker または mqsichangebroker コマンドで -r パラメーターを指定して、そのブローカーの UserLilPath64 設定を変更します。

詳しくは、mqsicreatebroker コマンドおよびmqsichangebroker コマンドを参照してください。

複数のブローカーへのユーザー定義拡張機能のインストール

バージョン 7.0 および バージョン 8.0
  • システム上のすべてのブローカーに影響を与える場合は、システム LILPATH パスを変更します。 拡張ファイルを保持するディレクトリーが入っているディレクトリーを環境変数 MQSI_LILPATH に付加します。 MQSI_LILPATH64 はこのバージョンでは無効です。
バージョン 6.1 およびそれ以前
  • システム上のすべてのブローカーに影響を与える場合は、システム LILPATH パスを変更します。 拡張ファイルを保持するディレクトリーが入っているディレクトリーを環境変数 MQSI_LILPATH (32 ビット拡張機能の場合) または MQSI_LILPATH64 (64 ビット拡張機能の場合) に付加します。

その変更のために、作業ディレクトリーでカスタム環境スクリプトを作成します。

  • Linux platformUNIX platformLinux および UNIX システムでは、/var/mqsi/common/profiles です。
  • Windows platformWindows の場合: %APPLICATIONDATA%\IBM\MQSI\common\profiles です。%APPLICATIONDATA% は、システム作業ディレクトリーを定義する環境変数です。 デフォルトのディレクトリーは、オペレーティング・システムによって異なります。
    • Windows XP および Windows Server 2003 の場合: C:¥Documents and Settings¥All Users¥IBM¥MQSI¥common¥profiles
    • Windows 7 および Windows Server 2008: C:¥ProgramData¥IBM¥MQSI¥common¥profiles
    実際の値は、コンピューターによって異なる場合があります。

環境スクリプトには自由に名前を付けることができますが、ファイル拡張子は、 Windows では .cmd、他のすべてのプラットフォームでは .sh にする必要があります。 このスクリプトは、シェル・スクリプトのすべての操作を実行できますが、有効範囲を以下の変数の追加操作だけに制限する必要があります。

MQSI_LILPATH
プラグインを検索するディレクトリーを定義する
CLASSPATH
Java が追加クラスを検索する場所を定義する
MQSI_CONSOLE_NLSPATH
Windows の場合: メッセージ・カタログ (DLL ファイル) の場所を定義する
NLSPATH
Linux および UNIX の場合: メッセージ・カタログ (CAT ファイル) の場所を定義する
PATH
実行可能ファイルの場所を定義する。 Windows の場合: この変数は従属ライブラリーの場所も定義します。
LIBPATH / SHLIB_PATH / LD_LIBRARY_PATH
UNIX および Linux の場合: 従属ライブラリーの場所を定義します。

スクリプト例

Windows platformWindows の場合: この例は MyExtension の環境プロファイルを示していて、これは C:¥Program Files¥MyExtensions (Windows 32 ビット上)、または C:¥Program Files(x86)¥MyExtensions (Windows 64 ビット にインストールされます

このスクリプトは MyExtension.cmd という名前で作業ディレクトリーに保管されます。 デフォルト場所は %APPLICATIONDATA%\IBM\MQSI\common\profiles です。環境変数 %APPLICATIONDATA% のデフォルト設定は、オペレーティング・システムによって異なります。

  • Windows XP および Windows Server 2003 の場合: C:¥Documents and Settings¥All Users¥
  • Windows 7 および Windows Server 2008: C:¥ProgramData¥IBM¥MQSI¥common¥profiles
実際の値は、コンピューターによって異なる場合があります。

Windows スクリプトには、以下の内容が含まれます。

REM Added by MyExtension install, do not modify
set MQSI_LILPATH=%MQSI_LILPATH%;"C:¥Program Files¥MyExtension¥bin"

Linux platformUNIX platformLinux および UNIX の場合: MyExtension の環境プロファイルを示していて、これは /opt/MyExtension にインストールされます。このスクリプトは MyExtension.sh という名前で、作業ディレクトリー /var/mqsi/common/profiles/ に保管されます。

Linux スクリプトには、以下の内容が含まれます。

#!/bin/ksh
# Added by MyExtension install, do not modify
export MQSI_LILPATH=/opt/MyExtension/lil${MQSI_LILPATH:+":"${MQSI_LILPATH}}

例えば、ユーザー定義拡張機能がブローカーの特定のバージョンでのみ実行されるようにする場合は、プロファイル・スクリプトの以下の変数をテストできます。

MQSI_FILEPATH
WebSphere Message Broker のインストール済みファイルへの絶対パス
MQSI_WORKPATH
WebSphere Message Broker の構成データへの絶対パス
MQSI_VERSION
WebSphere Message Broker バージョン (version.release.modification.fix 形式)
MQSI_VERSION_V
WebSphere Message Broker メジャー・バージョンの値
MQSI_VERSION_R
WebSphere Message Broker リリースの値
MQSI_VERSION_M
WebSphere Message Broker モディフィケーション番号の値
MQSI_VERSION_F
WebSphere Message Broker 修正レベル
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:48:02


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