CICSRequest ノードを使用する前に、ターゲットの CICS® Transaction Server for z/OS® 上に IP InterCommunications (IPIC) プロトコルを構成する必要があります。
CICSRequest ノードは、IPIC 要求を TCP/IP を介して CICS Transaction Server for z/OS バージョン 3.2 以降に送信できます。 この構成を行うには、CICS で以下の手順を完了してください。
- システム初期設定 (SIT) パラメーター TCPIP=YES を設定します。
- CICS の TCP/IP アドレス名およびホスト名を定義します。 デフォルトで、それらは PROFILE.TCPIP および TCPIP.DATA データ・セット内に定義されています。
- 以下の CEDA コマンドを使用してグループ内に TCPIPSERVICE リソースを定義することにより、TCP/IP リスナーを CICS に追加します。
CEDA DEF TCPIPSERVICE(service-name) GROUP(group-name)
サービスを定義したグループを GRPLIST システム初期設定パラメーターに含めて、CICS が開始するときにリスナーも開始するようにします。 キー・フィールドは、以下のように説明されます。
- POrtnumber:
- TCP/IP サービスが listen するポート。
- PROtocol:
- サービスのプロトコルは IPIC です。
- TRansaction:
- 着信 IPIC 要求を処理するために CICS が実行するトランザクション。 このフィールドは、デフォルトである CISS に設定してください。
- Backlog:
- Backlog フィールドは、CICS に送信される TCP/IP 接続要求の数です。
これらの要求は TCP/IP キューに入れられ、CICS への IPCONN 接続が割り当てられます。 デフォルト値は 1 です。値 0 は使用しないでください。
値 0 は、CICS への IPCONN 接続を TCP/IP 接続要求に割り当てないことを示すため、着信接続要求が無効になります。
- Ipaddress:
- TCPIPSERVICE リソースが listen するドット 10 進形式の IP アドレス。 複数の IP スタックを使用する構成では、ANY を指定して TCPIPSERVICE リソースがすべてのアドレスを listen するようにします。
- SOcketclose:
- ソケットに対して着信データの受信を発行した後、そのソケットを閉じる前に CICS が待機するかどうかを示します。 CICSRequest ノードからの接続が常に開いたままとなるように、IPIC 接続では SOcketclose を NO に設定してください。
- SSl:
- CICS TCP/IP サービスで、暗号化と認証に Secure Sockets Layer (SSL) プロトコルを使用するかどうか。 有効な値は NO、YES、または CLIENTAUTH です。 それぞれの意味は以下のとおりです。
- 以下のコマンドを使用して、TCPIPSERVICE 定義をインストールします。
CEDA INS TCPIPSERVICE(service-name) GROUP(group-name)