WebSphere® Adapter for JD Edwards EnterpriseOne は、 非同期のインバウンド処理をサポートしています。 アダプターは指定された間隔で、JD Edwards EnterpriseOne サーバーでイベントをポーリングします。 アダプターはイベントを受け取ると、イベント・データをビジネス・オブジェクトに変換し、そのビジネス・オブジェクトをコンポーネントに送信します。
WebSphere Adapter for JD Edwards EnterpriseOne は、リアルタイム・イベントをサポートしています。 リアルタイム・イベントは、サード・パーティー・システムとの相互運用に使用できる JD Edwards EnterpriseOne サーバーからの情報を提供する、ビジネス・トランザクションです。 リアルタイム・イベントは、ビジネス機能が実行する任意の場所 (HTML、WIN32、エンタープライズ・サーバーなど) で生成できます。 リアルタイム・イベントは、リアルタイムで通知を生成するために役立ちます。 アダプターは、シングルおよびコンテナーの両方のリアルタイム・イベントをサポートします。
アダプターは、JD Edwards EnterpriseOne Dynamic Java™ Connector API を呼び出して JD Edwards EnterpriseOne トランザクション・サーバーからリアルタイム・イベントを取得すると、 このリアルタイム・イベントのコンテンツを解析してビジネス・オブジェクトに変換します。 次いで、アダプターはそのビジネス・オブジェクトをイベント・エンドポイントに送ります。 例えば、ある会社が更新された場合、JD Edwards EnterpriseOne サーバーがこの変更を即時にキャプチャーし、JD Edwards EnterpriseOne トランザクション・サーバーによって 1 つのリアルタイム・イベントが生成されます。 その後、アダプターは JD Edwards EnterpriseOne トランザクション・サーバーと通信して、このリアルタイム・イベントを取り出し、それを処理します。 それをビジネス・オブジェクトに変換した後に、アダプターはこのビジネス・オブジェクトをイベント・エンドポイントに送達します。
インバウンド処理を行えるようにするためには、リアルタイム・イベントをサポートするように JD Edwards EnterpriseOne サーバーを構成する必要があります。