Data Warehouse サンプルの実行

Data Warehouse サンプルを実行して、以下の処理を実行することができます。

  1. XML 形式のペイロードが入った WebSphere MQ メッセージを読み取ります。
  2. すべての着信メッセージ・ペイロードを BLOB に変換して、データベースに挿入します。
  3. 確認メッセージをフォーマット設定します。
  4. メッセージをデータベースに挿入したことを確認する WebSphere MQ メッセージを書き出します。
  5. データベースに挿入されたレコードの数を検証します。

サンプルのデータベースの内容を表示する方法は、インストールされているデータベース製品によって異なります。 これは、DB2 データベースであれば、DB2 が提供するツール (DB2 コントロール・センターなど) が使用されるためです。

サンプルの実行時に問題を検出した場合は、 WebSphere Message Broker 資料の『サンプル実行時の問題の解決』を参照してください。

データベースの処理中にエラーが起きた場合、メッセージが Create_Error_Message Compute ノードでフォーマット設定されて、Data_Warehouse_Failure_Q MQOutputノードで WebSphere MQ メッセージとして書き出されます。

WarehouseData メッセージ・フローを実行するには、次のようにします。

  1. サンプルのメッセージ・フローとメッセージ・セットがデプロイされていることを確認します。
    サンプルをインポートする際、.msgflow ファイルに関連する警告がいくつか出される場合があります。そのような警告は、データベースに関連するものであり、サンプルの実行には影響しません。
  2. 「ブローカー開発」ビューで「Data Warehouse メッセージ・フロー」プロジェクトを展開して、「フロー・テスト」の下の Datawarehouse_input_message.mbtest をダブルクリックしてテスト・クライアントで開きます。
  3. テスト・クライアントで、「エンキュー」をクリックします。
  4. 「メッセージの送信」をクリックして、WarehouseData メッセージ・フローの入力キューに WebSphere MQ メッセージを入れます。
  5. テスト・クライアントで「デキュー」をクリックします。
  6. DATAWAREHOUSE_OUT_Q キューからメッセージを読み取るには、最初の「メッセージの取得」をクリックします。
  7. 取り出されたメッセージの内容を表示し、USERDB データベースの DATAWAREHOUSE 表にメッセージが保管されたことを検証します。 メッセージがデータベースに保管された時刻を書き留めてください。 VerifyDatabaseContents メッセージ・フローを実行するときに、この時刻を使用する必要があります。

VerifyDatabaseContents メッセージ・フローを実行して、データベースの中のレコードを数えます。 以下の手順に従います。

  1. 「ブローカー開発」ビューで、「Data Warehouse」 メッセージ・フロー・プロジェクトを展開して、「フロー・テスト」の下の Datawarehouse_verify_contents_input_message.mbtest をダブルクリックしてテスト・クライアントで開きます。
  2. テスト・クライアントで、「エンキュー」をクリックします。
  3. 画面の「メッセージ・データ」の部分で、照会の開始日、終了日、および時刻の値を指定します。 適切な値を選んで入力する必要があります。 これらの値は、WarehouseData メッセージ・フローの実行時に行われたデータベース挿入の開始時刻または終了時刻でなければなりません。 挿入の時刻は、DATAWAREHOUSE_OUT_Q に書き込まれるメッセージで報告されます。
  4. 「メッセージの送信」をクリックして、VerifyDatabaseContents メッセージ・フローの入力キューに WebSphere MQ メッセージを入れます。
  5. テスト・クライアントで、最初の「デキュー」をクリックします。
  6. 「メッセージの取得」をクリックして、DATAWAREHOUSE_VERIFY_CONTENTS_OUT_Q からメッセージを読み取ります。
  7. データベース内のレコードのカウントが 1 であることを検証します。
  8. WarehouseData メッセージ・フローを使用してさらにいくつかのアーカイブ要求を実行し、VerifyDatabaseContents メッセージ・フローを使用してデータベース内のレコード数のカウントを入手することにより、データベース内のレコードのカウントが同じ比率で増え続けていることを検証します。 最初に指定した終了時刻の値によっては、Datawarehouse_verify_contents_input_message.mbtest 内の値を更新しなければならないことがあります。

アーカイブ要求が正常に完了したこと、およびデータベース内のレコードのカウントが実行したアーカイブの数に対応することを確認できたら、Data Warehouse サンプルが正常に実行されたことになります。

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