PHP.net と、WebSphere® Message Broker に用意されている PHP 実装の間には幾らかの違いがあります。
各関数の相違点を以下の表に示します。
関数 | 相違点 |
---|---|
mysql_fetch_field | TINYTEXT および VARCHAR から返されるタイプの違いを検査します。 一方は blob で、もう一方は string です。 この実装では両方とも VARCHAR として返すため、これらを区別することは不可能です。 呼び出しでは、使用されている最大長ではなく、データベースで定義されている最大長が返されます。 例えば (VARCHAR[50] xyz = abc) は PHP.net では 3 となり、WebSphere Message Broker PHP では 50 となります。 |
関数 | 相違点 |
---|---|
crypt | Windows では使用不可です。 |
html_entity_decode | 指定された文字セットのヒントが UTF8 に等しくない場合、結果として警告が出されます。 |
htmlentities | 指定された文字セットのヒントが UTF8 に等しくない場合、結果として警告が出されます。 |
htmlspecialchars | 指定された文字セットのヒントが UTF8 に等しくない場合、結果として警告が出されます。 |
関数 | 相違点 |
---|---|
セッション処理関数 | INI オプション・サポート session.use_trans_sid はサポートされません。 |
関数 | 相違点 |
---|---|
すべてのファイル・システムの機能 | セーフ・モードはサポートされていません。 |
clearstatcache | statcache はないため、この関数は効果がありません。 |
flock | 読み取り専用で開かれているファイルに対する排他ロックを取得するために flock(, LOCK_EX) を使用することは、ファイルの書き込み許可も持っていない限り不可能です。これは、ファイルを書き込みモードで開かなければならないということではなく、単に書き込み許可を持っていれば十分です。 書き込み許可がなく、ロックが取得されなかったことを示す False が返されると、警告が生成されます。 |
fopen | fopen 内で無効なモードが使用されると、PHP.net ランタイムでは「そのようなファイルまたはディレクトリーはありません (No such file or directory)」というメッセージが出されるのに対し、WebSphere Message Broker PHP では無効なモードであると述べるメッセージが出されます。 |
fseek | Windows でファイル・モードとして "t" オプションを指定した fopen を使用する場合 (Windows 変換)、fseek の動作は実行時の PHP.net ランタイムと同じではありません。 |
realpath | realpath() 関数は、以前にシンボリック・リンクだったファイル名の変更を検出しません (これは Java™ の正規ファイル名キャッシュに起因します)。 PHP での振る舞いを複製するには、Dsun.io.useCanonCaches=false を指定して JVM を開始することができます |
関数 | 相違点 |
---|---|
すべての BCMath 任意精度数学関数 | WebSphere Message Broker PHP では E_WARNING が発生するのに対し、PHP.net では警告を STDERR に書き込みます。 |
bcmul | WebSphere Message Broker PHP では後続ゼロを切り捨てません。 |
bcpow | WebSphere Message Broker PHP では後続ゼロを切り捨てません。 |
bcpowmod | WebSphere Message Broker PHP では、0 以外の位取りを使用した場合に後続ゼロをサポートしません。 |
関数 | 相違点 |
---|---|
fsockopen | errno 出力引数はサポートされません。 errstr 引数はサポートされません。 暗号化ストリーム (SSL および TLS) は使用不可です。 |
関数 | 相違点 |
---|---|
すべての配列関数 | 使用中のソート・アルゴリズムにおける重みが同じ配列項目をソートする際、結果のソート済み配列は、PHP.net で使用されるソート・アルゴリズムで作成されるものと項目の順番が異なることがあります。 例えば、値 "a"、"b"、"c" を SORT_NUMERIC ソートする場合です。 |
関数 | 相違点 |
---|---|
すべてのマルチバイト・ストリング関数 | 文字データに正しいエンコードを指定し、しかも文字データが正しい場合、mb_* 関数は MBString と同様に機能します。 文字データが無効な場合、または正しいエンコードを指定していない場合、出力が MBString と同じになる保証はありません。 例えば mb_substr で str を渡し、これが実際には ASCII または UTF-8 であるのに UTF-32 と定義した場合、PHP.net とは同じ結果になりません。 |
mb_convert_encoding | 複数のエンコードが含まれる配列またはストリング、および auto を from_encoding 値として渡す操作は、サポートされません。 このような場合には PHP の警告が生成されます。 |
関数 | 相違点 |
---|---|
すべてのプログラム実行関数 | WebSphere Message Broker PHP はセーフ・モードをサポートしません。 |
proc_open | WebSphere Message Broker PHP は、オプションの 6 番目のパラメーターで指定される追加のオプションをサポートしません。 |
proc_terminate | WebSphere Message Broker PHP は、オプションの 2 番目のパラメーターで指定される、子プロセスへのシグナル送信をサポートしません。 |
proc_get_status | この関数は、WebSphere Message Broker PHP ではサポートされません。 |
関数 | 相違点 |
---|---|
error_log | message_type 1 (E メール) をサポートしません。 警告が出され、関数は false を返します。 |
関数 | 相違点 |
---|---|
stream_get_meta_data | ファイル・ストリームの場合、戻りの未読バイト・フィールド (使用されているバッファー・サイズ) が常に同じになるとは限りません。 ファイル・ストリームの実装がバッファーを使用しないためです。 |
stream_context_create | ストリーム・コンテキストのサポートは限定されています。 HTTP ストリーム・タイプは、header、method、timeout、および content の各オプションだけをサポートします。 |