イベント・ストアは、ポーリング・アダプターが処理できるようになるまで、イベント・レコードを保存している永続的キャッシュです。 インバウンド・イベントがシステムを通過する際にそれを記録するために、アダプターはイベント・ストアを使用します。
リアルタイム・イベントを受け取るたびに、アダプターはイベント・ストアの中でイベントの状況を更新します。 各イベントの状況は、イベントがエンドポイントに送達されるまで、リカバリー目的のためにアダプターによって継続的に更新されます。 アダプターは WebSphere® Message Broker 内にインバウンド・モジュールのイベント・ストアがないことを検知した場合、 アプリケーションがランタイムにデプロイされるときにそれを自動的に作成します。 アダプターによって作成される各イベント・ストアは、特定のインバウンド・モジュールに関連付けられます。 アダプターは、同じイベント・ストアを指す複数のアダプター・モジュールをサポートしません。
アダプターは、JD Edwards EnterpriseOne トランザクション・サーバーをポーリングしてリアルタイム・イベントを受け取るとき、アクティベーション指定プロパティーに指定された検索条件と一致するイベントごとにイベント・ストアに項目を作成します。 アダプターは、各新規項目の状況を NEW として記録します。
リアルタイム・イベントが正常に送達された場合、対応するイベント・ストア項目は削除されます。 失敗したイベントの項目はイベント・ストアに残ります。
JD Edwards EnterpriseOne トランザクション・サーバーは、 保証されたイベント送達のサービス品質を提供します。 アダプターがサブスクライブするすべてのリアルタイム・イベントが、失われることなくアダプターに送達されます。 JD Edwards EnterpriseOne トランザクション・サーバーは重複するリアルタイム・イベントをアダプターに送信できるので、アダプターは確実一回イベント送達を提供します。各イベントは 1 回だけ送達されます。 確実一回送達を使用可能にするには、AssuredOnceDelivery アクティベーション指定プロパティーを True に設定する必要があります。
AssuredOnceDelivery アクティベーション指定プロパティーを True に設定するときは、AutoAcknowledge アクティベーション指定プロパティーが自動的に False に設定されます。 確実一回送達は、JDEdwardsConnection 構成可能サービスを使用して設定することもできます。詳しくは、構成可能サービスのプロパティーを参照してください。