WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

TCPIPServerOutput ノード

ロー TCP/IP ソケットへのサーバー接続を作成し、その接続を介して外部アプリケーションにデータを送信するには、TCPIPServerOutput ノードを使用します。

目的

TCPIPServerOutput ノードは、TCP/IP ポート上で listen し、クライアント・ノードがポートに接続するのを待機します。 クライアント・ノードがポートに接続すると、サーバー・ノードはクライアント用に接続を作成します。 接続は、直接ノードによって行われるのではなく、WebSphere® Message Broker 実行グループによって管理される接続プールから入手されます。

実行グループは、デフォルトの TCPIPServer 構成可能サービスを使用して、ソケット接続に使用される属性を判別します。 しかし、このノード上で構成可能サービスが設定されている場合は、ホストやポート番号を含むすべてのプロパティーに構成可能サービスが使用されます。

接続が確立されていると、データが送信されます。 ノードの「データ・レコード送信タイムアウト」プロパティーで指定された時間制限内にデータが正常に送信されない場合には、例外がスローされます。

TCP/IP ノードに対して SSL を使用するように、ブローカーを構成できます。SSL および TCP/IP ノードを参照してください。

以下のローカル環境のプロパティーは、ノードで使用される TCP/IP 接続を指定変更できます。

表 1. 入力ローカル環境プロパティー
ローカル環境中の場所 説明
$LocalEnvironment/Destination/TCPIP/Output/Hostname 接続を行うのに使用されるホスト名。
$LocalEnvironment/Destination/TCPIP/Output/Port 接続を行うのに使用されるポート番号。
$LocalEnvironment/Destination/TCPIP/Output/Id 使用されるソケットの ID。 この ID は、WebSphere Message Broker で接続を一意的に識別するのに使用される内部 ID です。
$LocalEnvironment/Destination/TCPIP/Output/ReplyId この接続上で保管される応答 ID。 任意のテキスト・ストリングにすることができます。
$LocalEnvironment/Destination/TCPIP/Output/Timeout データを TCP/IP サーバー接続に送信する際に使用されるタイムアウト値。 この値は、ノードで指定された「データ・レコード送信タイムアウト」プロパティーをオーバーライドします。

これらのプロパティーを使用すると、接続の詳細 (ホスト名とポート番号) および使用される接続 (ID) を動的に選択できます。 接続上で応答 ID を設定することもできます。こうすると、ストリングを接続中に格納して、ローカル環境で表示することができます。 この動作を使用して、他の TCP/IP ノードか、または WebSphere MQ などの他のトランスポートから応答 ID を保管できます。

ノードの出力には、入力と同じ情報が含まれており、入力から欠落したフィールドが、使用された接続からの詳細情報によって更新されます。 例えば、入力として「ID」プロパティーが提供されない (接続を作成するか、プール接続を再利用するため) 場合、出力ローカル環境には、使用されている接続の ID が含まれます。

表 2. 出力ローカル環境プロパティー
ローカル環境中の場所 説明
$LocalEnvironment/WrittenDestination/TCPIP/Output/ConnectionDetails/Hostname 接続を行うのに使用されるホスト名。
$LocalEnvironment/WrittenDestination/TCPIP/Output/ConnectionDetails/Port 接続を行うのに使用されるポート番号。
$LocalEnvironment/WrittenDestination/TCPIP/Output/ConnectionDetails/OpenTimestamp 初めて接続が開かれた時点のタイム・スタンプ。
$LocalEnvironment/WrittenDestination/TCPIP/Output/ConnectionDetails/CloseTimestamp 接続が閉じた時点のタイム・スタンプ (まだ閉じていない場合はヌル)。
$LocalEnvironment/WrittenDestination/TCPIP/Output/ConnectionDetails/SequenceNumber この接続上で受け取られるメッセージのシーケンス番号。 先頭レコードのシーケンス番号は 1 です。2 番目のレコードのシーケンス番号は 2 で、以下同様です。
$LocalEnvironment/WrittenDestination/TCPIP/Output/ConnectionDetails/Id 使用されるソケットの ID。 この ID は、WebSphere Message Broker で接続を一意的に識別するのに使用される内部 ID です。
$LocalEnvironment/WrittenDestination/TCPIP/Output/ConnectionDetails/ReplyId この接続上で保管される応答 ID。 任意のテキスト・ストリングにすることができます。
$LocalEnvironment/WrittenDestination/TCPIP/Output/ConnectionDetails/ClientDetails/Hostname クライアントの接続元のコンピューターの完全修飾ドメイン・ネーム。
$LocalEnvironment/WrittenDestination/TCPIP/Output/ConnectionDetails/ClientDetails/Address クライアントの接続元のコンピューターの IP アドレス。

TCP/IP トランスポートの使用中に接続が閉じると (またはその他のタイプの例外が発生すると)、例外がスローされます。 この例外は、Failure ターミナルが接続されている場合はこのターミナルに移動し、接続されていない場合は例外はメッセージ・フローの下流に戻されます。

このノードには Close 入力ターミナルもあります。 このターミナルにメッセージが送信されると、ノードとローカル環境で提供される詳細情報の組み合わせを使用して接続が閉じられます。

TCPIPServerOutput ノードはパレットの「TCPIP」ドロワーに入っていて、ワークベンチでは次のアイコンによって表されます。

TCPIPServerOutput ノード・アイコン

メッセージ・フロー内での TCPIPServerOutput ノードの使用

TCPIPServerOutput ノードは、外部アプリケーションにデータを送信する必要のあるどのメッセージ・フローにおいても使用できます。 このノードが使用される方法に関しては、次のサンプルを参照してください。

サンプルに関する情報は、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センター、またはオンライン・インフォメーション・センターを使用する場合にのみ表示できます。 サンプルは、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センターを使用する場合にのみ実行できます。

TCPIPServerOutput ノードの構成

TCPIPServerOutput ノードのインスタンスをメッセージ・フローに入れると、JMSReply ノードを構成することができます。(詳しくは、メッセージ・フロー・ノードの構成を参照してください。) ノードのプロパティーが、「プロパティー」ビューに表示されます。 値を入力する必要のある (デフォルト値が定義されていない) すべての必須プロパティーには、そのビュー内でアスタリスクのマークが付けられます。

TCPIPServerOutput ノードを構成するには、次のようにします。

  1. オプション: 「説明」タブで、簡略説明、詳細説明、あるいはその両方を入力します。 このタブで、ノードを名前変更することもできます。
  2. 「基本」 タブで、TCP/IP 接続の制御方法を決定するプロパティーを設定します。
    • 「接続の詳細」プロパティーを使用して、使用するポート番号か、または構成可能サービスの名前を指定します。 このプロパティーは必須です。 以下の形式がサポートされています。
      • 構成可能サービス名。 この値は構成可能サービスでポート番号を検索するのに使用します。例えば、TCPIPProfile1 のように指定します。
      • <Port>。 この値はポート番号です。例えば、1111 のように指定します。
      • <Port>。 この値はポート番号です。 この場合、ホスト名は localhost と想定されます。
    • 「データ・レコード送信タイムアウト (秒)」プロパティーを使用して、データ送信の試行時にノードが待機する期間を指定します。 秒単位の任意の時間の長さを指定できます。 指定時間を超過すると、使用可能なデータがすべて Failure ターミナルに送信されます。 デフォルトは 60 秒です。
  3. 「拡張」タブで、データ・ストリームの制御方法を決定するプロパティーを設定します。
    • 「宛先:」プロパティーを使用して、データが 1 つの接続に送信されるか、それとも使用可能なすべての接続に送信されるか指定します。
      • ノード・プロパティーおよびメッセージ・オーバーライドの指定どおりに、1 つの接続のみにメッセージを送信するには、「1 つの接続」を選択します。 この値はデフォルトです。
      • 使用可能なすべての接続にデータを送信するには、「使用可能なすべての接続」を選択します。
    • 「接続のクローズ」プロパティーを使用して、接続を閉じる時点と方法を指定します。
      • 接続を開いたままにするには、「いいえ」を選択します。 この値はデフォルトです。
      • タイムアウト発生時に接続を閉じるには、「タイムアウトの後」を選択します。
      • レコードの終わりが送信された時点で接続を閉じるには、「データが送信された後」を選択します。
    • データの送信後すぐに出力ストリームを閉じるには、「レコードの送信後に出力ストリームをクローズします」を選択します。 デフォルトでは、このプロパティーは選択されていません。
    • 「出力ストリームの変更」プロパティーを使用して、出力ストリームを予約するか、それとも解放するかどうかを指定します。 これらのオプションを利用できるのは、「レコードの送信後に出力ストリームをクローズします」プロパティーを選択していない場合のみです。
      • 出力ストリームをノードに入ったときのままにするには、「変更しないでそのままにする」を選択します。 デフォルトでは、この値が選択済みになっています。
      • この出力ストリームがプールに戻されて、どの出力ノードでも使用できることを指定するには、「出力ストリームを解放する」を選択します。
      • この出力ストリームが、このノードと、接続 ID を指定してこのストリームを要求する他の出力ノードのみで使用できることを指定するには、「出力ストリームを予約する (将来の TCP/IP 出力ノードで使用するため)」を選択します。 接続入力ストリームが予約されると、他のノードは正しい接続 ID を指定しないとそのストリームを使用できません。
      • この出力ストリームが、このノードと、正しい接続 ID を指定してこのストリームを要求する出力ノードのみで使用できることを指定するには、「出力ストリームを予約 (将来の TCP/IP 出力ノードで使用するため) して、伝搬の後に解放する」を選択します。 メッセージが伝搬された後で、この出力ストリームはプールに戻されて、どの出力ノードでも使用できるようになります。
    • 「入力ストリームの変更」プロパティーを使用して、接続 ID を指定する入力ノードと受信ノードのみが使用するように入力ストリームを予約したり、またはメッセージ・フローの終わりに入力ストリームを解放したりします。
      • 入力ストリームをノードに入ったときのままにするには、「変更しないでそのままにする」を選択します。 デフォルトでは、この値が選択済みになっています。
      • この入力ストリームがプールに戻されて、どの入力ノードや受信ノードでも使用できることを指定するには、「入力ストリームを解放する」を選択します。
      • この入力ストリームが、このノードと、接続 ID を指定してこのストリームを要求する他の入力ノードまたは受信ノードのみで使用できることを指定するには、「入力ストリームを予約する (将来の TCP/IP の Input および Receive ノードで使用するため)」を選択します。 接続入力ストリームが予約されると、他のノードは正しい接続 ID を指定しないとそのストリームを使用できません。
      • この入力ストリームが、このノードと、正しい接続 ID を指定してこのストリームを要求する受信ノードのみで使用できることを指定するには、「入力ストリームを予約 (将来の TCP/IP の Input および Receive ノードで使用するため) して、伝搬の後に解放する」を選択します。 メッセージが伝搬された後で、この入力ストリームはプールに戻されて、どの入力ノードや受信ノードでも使用できるようになります。
  4. 「要求」タブで、書き込むデータのロケーションを指定します。 このタブ上でプロパティーを XPath または ESQL 式で指定することができます。 コンテンツ・アシストは、「プロパティー」ビューで選択することができ、さらに、XPath Expression Builder でも選択できます。XPath Expression Builder は、各プロパティーの右側にある「編集」 ボタンを使用して呼び出すことができます。
    1. 「データのロケーション」では、入力データのロケーションを指定します。これは、書き込むレコードを格納している入力メッセージ・ツリー内のロケーションです。 デフォルト値は $Body です。これは、メッセージ本体全体 ($InputRoot.Body) です。
      このプロパティーを指定するときに、そのプロパティーによって識別されたメッセージ・ツリー内のデータが、MRM パーサーまたは XMLNSC パーサーなどのモデル駆動型パーサーによって所有される場合、以下の考慮事項に注意してください。
      • MRM CWF フォーマットを使用する場合、識別されたメッセージ・ツリーが、メッセージ定義として存在することを確認します。 このメッセージ・ツリーがグローバル・エレメントのみと定義されている場合、例外 BIP5180 および BIP5167 が生成されます。
      • MRM TDS フォーマットを使用する場合、識別されたメッセージの直列化が成功するのは、エレメントがグローバル・エレメントまたはメッセージと定義されている場合です。 ただし、識別されたフィールドがグローバル・エレメントまたはメッセージと確認されない場合、以下の点に注意してください。
        • このフィールドがメッセージ・ツリー内のリーフ・フィールドである場合、そのフィールドは、自己定義フィールドとして書き込まれます。 妥当性検査が有効になっていても、妥当性検査は実施されません。
        • このフィールドが複合エレメントである場合、内部例外 BIP5522 が生成されます。これは、論理タイプをストリングに変換できないことを示します。
      • MRM XML を使用している場合、イベントは、MRM TDS フォーマットと似ています。ただし、フィールドが複合エレメントである場合は、自己定義フィールドとして書き込まれることを除きます。
      • XMLNSC パーサーを使用する場合、妥当性検査が有効になっていても、妥当性検査は実施されません。
    2. 「ポートの場所」で、「基本」タブの「接続の詳細」プロパティー内で設定されている「ポート」を指定変更する値のロケーションを指定します。 ロケーションを指定しない場合、デフォルト値は $LocalEnvironment/Destination/TCPIP/Output/Port になります。
    3. 「ID の場所」で、使用されるソケットの「Id」のロケーションを指定します。 この内部 ID は、WebSphere Message Broker で接続を一意的に識別するのに使用されます。 ロケーションを指定しない場合、デフォルト値は $LocalEnvironment/Destination/TCPIP/Output/Id になります。
    4. 「返信用 ID の場所」に、使用される接続上に格納される応答 ID のロケーションを指定します。 応答 ID は、データが入力ノードに戻される際に使用できます。 ロケーションを指定しない場合、デフォルト値は $LocalEnvironment/Destination/TCPIP/Output/ReplyId になります。
  5. 「レコードとエレメント」タブを使用し、TCPIPServerOutput ノードが、メッセージから派生したレコードを書き込む方法を指定します。
    • 「レコード定義」では、以下の値から選択します。
      • 「レコードは未変更データ」。レコードが変更されないままであることを指定します。 この値はデフォルトです。
      • 「レコードは固定長データ」。必要に応じて、レコードが指定の長さになるように埋め込みを行うことを指定します。 その長さは、「長さ」プロパティーに指定します。 レコードが「長さ」に指定された値より長い場合、ノードは例外を生成します。 「埋め込みバイト」プロパティーを使用して、必要な長さに合わせてメッセージに埋め込みを行うのに使用するバイトを指定します。
      • 「レコードは区切り文字で区切られたデータ」。レコードを区切り文字で分離し、連結によって累積することを指定します。 区切り文字は、「区切り文字」「カスタム区切り文字」、および「区切り文字タイプ」プロパティーで指定します。 ファイルが終了するのは、Finish File ターミナルでメッセージが受信された時のみです。
    • 「長さ」で、「レコード定義」「レコードは固定長データ」に設定した場合のレコードの長さ (バイト数) を指定します。 レコードがこの値より長い場合、例外がスローされる原因になります。 この値は、1 バイトから 100 MB の範囲でなければなりません。 デフォルトは 80 バイトです。
    • 「レコード定義」「レコードは固定長データ」に設定されている場合に、レコードがその長さより短ければ、「埋め込みバイト」を使用して、指定の長さに合わせてレコードに埋め込みを行うために使用するバイトを指定します。 この値は 2 桁の 16 進数字として指定します。 デフォルト値は X'20' です。
    • 「区切り文字」で、「レコード定義」「レコードは区切り文字で区切られたデータ」に設定した場合に使用する区切り文字を指定します。 以下から選択できます。
      • 「ブローカー・システムの行終了」。ブローカーが稼働するファイル・システムに適した区切り文字として、行終了バイト・シーケンスを使用することを指定します。 この値はデフォルトです。 例えば、この行終了は、Windows システムでは「復帰、改行」のペア (X'0D0A') であり、UNIX システムでは単一の「改行」バイト (X'0A') であり、z/OS® システムでは「改行」バイト (X'15') になります。
      • 「カスタム区切り文字」「カスタム区切り文字」プロパティーに定義されている明示的な区切り文字シーケンスを使用してレコードを区切ることを指定します。
    • 「カスタム区切り文字」では、「区切り文字」「カスタム区切り文字」に設定されている場合にレコードを区切るのに使用する区切り文字バイト・シーケンスを指定します。 16 進数字の偶数ストリングでこの値を指定します。 デフォルトは X'0A' でストリングの最大長は 16 バイトです。
    • 「レコード定義」「レコードは区切り文字で区切られたデータ」に設定した場合は、「区切り文字タイプ」を使用して、区切り文字がどのようにレコードを分離するかを指定します。 以下の値の中から選択します。
      • 「後置」。書き込まれる各レコードの後に区切り文字を追加することを指定します。 この値はデフォルトです。
      • 「中置」。任意の 2 つの隣接したレコードの間にのみ区切り文字を挿入することを指定します。
  6. 「妥当性検査」タブで、ノードのパーサー妥当性検査プロパティーを指定します。 妥当性検査の詳細については、メッセージの妥当性検査を参照してください。 このタブに妥当性検査を提供する方法については、「妥当性検査」タブのプロパティーを参照してください。

ターミナルおよびプロパティー

TCPIPServerOutput ノードのターミナルについては、次の表に説明されています。

ターミナル タイプ 説明
In 入力データ ノードが処理するメッセージを受け入れる入力ターミナル。
Close 入力制御 ローカル環境に与えられた接続が閉じる際に、メッセージがルーティングされる入力ターミナル。
Out 出力データ 外部リソースにメッセージが正常に送信された場合に、メッセージがルーティングされる出力ターミナル。 In ターミナルで受信されたメッセージは、Out ターミナルに伝搬され、状況情報の追加を除いて未変更のままになります。
Close 出力制御 Close 入力ターミナルから伝搬されるメッセージのルーティング先となる出力ターミナル。
Failure 出力データ ノード内で障害が検出された場合に、メッセージがルーティングされる出力ターミナル。

以下の表は、ノード・プロパティーについて説明しています。 M の見出しの列は、プロパティーが必須 かどうかを示します (デフォルトが定義されていない場合に値を入力する必要がある場合、アスタリスクのマークが付きます)。C の見出しの列は、プロパティーが構成可能 (メッセージ・フローを BAR ファイルに追加してデプロイするとき、値を変更できる) かどうかを示します。

TCPIPServerOutput ノードの「説明」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー M C デフォルト 説明
ノード名 いいえ いいえ TCPIPServerOutput ノードの名前。
簡略説明 いいえ いいえ   ノードの簡単な説明
詳細説明 いいえ いいえ   メッセージ・フロー内のノードの目的を説明するテキスト

TCPIPServerOutput ノードの基本プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明 mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー
接続の詳細 はい はい   使用するポート番号、または構成可能サービスの名前を含むストリング。 connectionDetails
データ・レコード送信タイムアウト (秒) はい はい 60 データ送信の試行時にノードが待機する期間を指定します。 秒単位の任意の時間の長さを指定できます。 timeoutSendingData

TCPIPServerOutput ノードの拡張プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明
接続のクローズ はい いいえ いいえ 接続をいつ閉じるか、あるいは開いたままにするかを制御します。 有効なオプションは、以下のとおりです。
  • いいえ
  • タイムアウトの後
  • データが送信された後
レコードの送信後に出力ストリームを閉じます。 はい いいえ 選択されていない データの送信後すぐに出力ストリームを閉じるかどうかを指定します。 デフォルトでは、このプロパティーは選択されていません。
出力ストリームの変更 いいえ いいえ 変更しないでそのままにする この出力ストリームを予約するか、それとも解放して、どの出力ノードでも使用されるようにプールに戻すかどうかを指定します。 有効なオプションは、以下のとおりです。
  • 変更しないでそのままにする
  • 出力ストリームを解放する
  • 出力ストリームを予約する (将来の TCP/IP ノードで使用するため)
  • 出力ストリームを予約 (将来の TCP/IP ノードで使用するため) して、フローの最後で解放する
入力ストリームの変更 いいえ いいえ 変更しないでそのままにする 接続 ID を指定する入力ノードと受信ノードのみが使用するように入力ストリームを予約するかどうか、またはフローの終わりに入力ストリームを解放するかどうかを指定します。 有効なオプションは、以下のとおりです。
  • 変更しないでそのままにする
  • 入力ストリームを解放する
  • 入力ストリームを予約する (将来の TCP/IP ノードで使用するため)
  • 入力ストリームを予約 (将来の TCP/IP ノードで使用するため) して、フローの最後で解放する
接続入力ストリームが予約されると、他のノードは正しい接続 ID を指定しないとそのストリームを使用できません。 メッセージが伝搬された後で、入力ストリームが解放される場合、このストリームはプールに戻されて、どの入力ノードや受信ノードでも使用できるようになります。
宛先: はい いいえ 1 つの接続 データを 1 つの接続に送信するか、それとも使用可能なすべての接続に送信するかを指定します。 有効なオプションは、以下のとおりです。
  • 1 つの接続
  • 使用可能なすべての接続

TCPIPServerOutput ノードの「要求」プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明
データのロケーション はい いいえ $Body 書き込まれるレコードを収容する入力メッセージ・ツリー内のロケーション。
ポートの場所 はい いいえ $LocalEnvironment/Destination/TCPIP/Output/Port ポートを含むメッセージ・エレメントの場所。
ID はい いいえ $LocalEnvironment/Destination/TCPIP/Output/Id ID を含むメッセージ・エレメントの場所。
返信用 ID の場所 はい いいえ $LocalEnvironment/Destination/TCPIP/Output/ReplyId 応答 ID を含むメッセージ・エレメントの場所。

TCPIPServerOutput ノードの「レコードおよびエレメント」プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明
レコード定義 はい いいえ レコードは未変更データ このプロパティーは、メッセージから派生するレコードをどのように書き込むかを制御します。 有効なオプションは、以下のとおりです。
  • レコードは未変更データ
  • レコードは固定長データ
  • レコードは区切り文字で区切られたデータ
長さ (バイト数) はい いいえ 0 出力レコードの必要な長さ。 このプロパティーが適用されるのは、「レコード定義」「レコードは固定長データ」に設定されている場合にのみです。
埋め込みバイト (16 進数) はい いいえ 20 「レコード定義」「レコードは固定長データ」に設定されている場合に、短メッセージの埋め込みに使用される 2 桁の 16 進数バイト。
区切り文字 はい いいえ ブローカー・システムの行終了 「レコード定義」「レコードは区切り文字で区切られたデータ」に設定されている場合に使用される区切り文字。 有効なオプションは、以下のとおりです。
  • ブローカー・システムの行終了
  • カスタム区切り文字 (16 進数)
カスタム区切り文字 (16 進数) いいえ いいえ なし 「レコード定義」「レコードは区切り文字で区切られたデータ」に、および「区切り文字」「カスタム区切り文字 (16 進数)」に設定されている場合に使用される、区切り文字バイトシーケンス。
区切り文字タイプ はい いいえ 後置 このプロパティーは、「レコード定義」「レコードは区切り文字で区切られたデータ」に設定されている場合に、各レコードの間に区切り文字を挿入する方法を指定します。 有効なオプションは、以下のとおりです。
  • 中置
  • 後置

TCPIPServerOutput ノードの「妥当性検査」プロパティーについては、次の表に説明されています。

これらのプロパティーの詳細については、妥当性検査プロパティーを参照してください。

プロパティー M C デフォルト 説明 mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー
妥当性検査 いいえ はい 継承 このプロパティーは、妥当性検査を行うかどうかを制御します。 有効な値は以下のとおりです。
  • なし
  • 内容と値
  • 内容
  • 継承
validateMaster
失敗時の処置 いいえ いいえ 例外 このプロパティーは、妥当性検査が失敗した場合の動作を制御します。 「妥当性検査」「内容」または「内容と値」に設定した場合にのみ、このプロパティーを設定できます。 有効な値は以下のとおりです。
  • ユーザー・トレース
  • ローカル・エラー・ログ
  • 例外
  • 例外リスト
 
ノードのモニター・プロパティーが、次の表に説明されています。
プロパティー M C デフォルト 説明
イベント いいえ いいえ なし ノードに対して定義したイベントが、このタブに表示されます。 デフォルトでは、メッセージ・フローのどのノードに対してもモニター・イベントは定義されません。 ノードのモニター・イベントを作成、変更、または削除するには、「追加」「編集」、および「削除」を使用します。詳しくは、モニター・プロパティーを使用したモニター・イベント・ソースの構成を参照してください。

「使用可能」チェック・ボックスを選択またはクリアすることによって、ここに表示されているイベントを使用可能および使用不可に設定できます。

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Copyright IBM Corporation 1999, 2014Copyright IBM Corporation 1999, 2014.

        
        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:46:16


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