Comma Separated Value (CSV) サンプルの調査

このトピックでは、CSV 形式のデータをモデル化するために独自の DFDL スキーマ・ファイルを作成する方法と、CSV サンプルで使われる各 DFDL スキーマ・ファイルの構造について説明します。

CSV 形式のデータをモデル化するための DFDL スキーマ・ファイルの作成

CSV 形式のデータをモデル化する DFDL スキーマ・ファイルを作成するには、次のようにします。

  1. メッセージ・ブローカー・プロジェクト下で「新規」>「メッセージ・モデル」をクリックします。
  2. 「新規メッセージ・モデル」ウィザードで、CSV テキストを選択します。「次へ」をクリックします。
  3. CSV テキスト・ウィンドウで、「このウィザードに従って DFDL スキーマ・ファイルを作成する」を選択します。 「次へ」をクリックします。
  4. 「プロジェクト」フィールドに、メッセージ・ブローカー・プロジェクトの名前を入力します。「DFDL スキーマ・ファイル名」フィールドで、DFDL スキーマ・ファイルの名前を入力します。 デフォルトでは、「DFDL スキーマ・ファイル名」フィールドによりメッセージ名も設定されますが、これは変更可能です。 「次へ」をクリックします。
  5. オプションで、ウィザードの次のページで共通の CSV 設定を構成できます (行末文字、最初のレコードがヘッダーかどうか、フィールドの数など)。
  6. 「終了」をクリックします。

DFDL スキーマ・エディターが開いて新しい DFDL スキーマ・ファイルが表示されます。DFDL スキーマ・ファイルは、必要に応じて編集できます。
「新規メッセージ・モデル」ウィザードから DFDL スキーマ・ファイルを作成すると、各エレメントにデフォルト名が付けられます。DFDL スキーマ・ファイル内のエレメントの名前を変更するには、「名前」列内のそのエレメントをダブルクリックし、エレメントの新しい名前を入力し、Enter を押します。
デフォルトでは、全エレメントのタイプがストリングとして設定されます。エレメントのタイプを変更するには、そのエレメントを選択してから、「タイプ」列をクリックします。

サンプル・メッセージ CSV_1

以下の図は、最も単純な種類の CSV メッセージをモデル化する DFDL スキーマ・ファイルを示しています。この図は CSV メッセージの主な項目を識別し、DFDL スキーマ・ファイルで定義される論理構造を示しています。

メッセージ CSV_1 の構造のイメージによる説明

メッセージ・ブローカー・プロジェクト CSVSchemas から CSV_1.xsd を選択することにより、DFDL スキーマ・ファイル CSV_1 で定義される論理プロパティーと物理プロパティーを表示できます。 maxOccurs「無制限」に設定された customer という 1 つのエレメントがメッセージに含まれることに注意してください。

サンプル・メッセージ CSV_2

この DFDL スキーマ・ファイルは CSV_1 と同じ CSV メッセージ構造を定義し、ヘッダーによってそれを拡張します。 以下の図は CSV メッセージの主な項目を識別し、DFDL スキーマ・ファイルで定義される論理構造を示しています。

メッセージ CSV_2 の構造のイメージによる説明

メッセージ・ブローカー・プロジェクト CSVSchemas から CSV_2.xsd を選択することにより、DFDL スキーマ CSV_2 で定義される論理プロパティーと物理プロパティーを表示できます。

サンプル・メッセージ CSV_3

この DFDL スキーマ・ファイルは CSV_2 と同じ CSV メッセージ構造を定義し、customer エレメントの下で選択項目を追加することでそれを拡張します。この選択項目により、反復される各エレメントに対して異なる構成を、反復される CSV データに含めることができます。 以下の図は CSV メッセージの主な項目を識別し、DFDL スキーマ・ファイルで定義される論理構造を示しています。

メッセージ CSV_3 の構造のイメージによる説明

メッセージ・ブローカー・プロジェクト CSVSchemas から CSV_3.xsd を選択することにより、DFDL スキーマ・ファイル CSV_3 で定義される論理プロパティーと物理プロパティーを表示できます。

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