Healthcare サンプルの実行

以下の情報は、サンプルの実行とテストを行うのを支援するためのものです。

このトピックには、以下のセクションが含まれています。

WebSphere MQ キュー
テスト・アプリケーション
HL7 メッセージ
基本サンプル・セットアップ
サンプルの情報の流れ

WebSphere MQ キュー

このサンプルによって以下の WebSphere MQ キューが作成されます。

テスト・アプリケーション

このサンプルを使用して、HL7 アプリケーションを接続し、1 つの送信側アプリケーションから 1 つの宛先アプリケーションにメッセージを送付できます。 メッセージ・フローを使用してソースと宛先の臨床アプリケーションをシミュレートすることにより、どのようにサンプルを使い始められるかをご覧ください。

このサンプルに含まれる TestApplication プロジェクトには、 SourceApplicationConnectsOnPort1111 というソース・フローと DestinationApplicationListensOnPort222 という宛先フローが含まれます。 SourceApplicationConnectsOnPort1111 フローは、localhost とポート番号 1111 を使用するようにセットアップされています。 DestinationApplicationListensOnPort222 はポート 2222 を listen するようにセットアップされています。

HL7 メッセージ

HL7 メッセージは、セグメントとフィールドに分割されます。 セグメント間の境界は、送信アプリケーションにより異なります。 テスト・アプリケーションで使用されるサンプル・メッセージでは、16 進文字の 0D および 0A が使用されます。 セグメント内のフィールドは、すべての HL7 メッセージの始めの MSH セグメントで宣言する文字を使って分離されます。デフォルトは縦線文字 (|) です。 セグメントは最初のフィールドで識別されます。次の例の場合、4 つのセグメント、MSH、EVN、PID、PV1 があります。 MSH セグメントはメッセージのヘッダーで、このトピックで説明するいくつかのフィールドがあります。

次の例は、典型的な HL7 メッセージ (ADT A01) (読みやすくするために改行を追加) を示します。

MSH|^~\&|HL7ABLAB|HNA500|HNAM|HNAM|20090911132151||ADT^A01|Q30235031T29347435X328970|A|2.3|123
EVN|A01|20090911132100|||^DRONE_PM1^DRONE_PM^^^^^^^Personnel
PID|1||1357920591||IntFace1101A^WinTask^^^^^Current||19801117|M||||||||||10000476524^^^FIN^FIN NBR|100000451||||||0
PV1|1|Inpatient|CD:16067689^CD:16067691^CD:16067741^Uniontown Hospit^^Bed(s)
    ^Uniontown Hospit||||||||||||||501455^Orr^Maggi^^^^^^External ID^Personnel^^^
    External Identifier~25584^Orr^Maggi^^^^^^PERSONNEL PRIMARY 
    IDENTIFIER^Personnel^^^Personnel Primary Identifier|Inpatient|||||||||||||||||||||
    Uniontown Hospit||Active|||20090911132100
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基本サンプル・セットアップ

サンプルの主なメッセージ・フローは以下のとおりです。

SourceApplicationConnectsOnPort1111 フローと DestinationApplicationListensOnPort2222 フローをデプロイすると、HL7v25P メッセージ・セットもデプロイされます。このメッセージ・セットはサンプル・リソースをインポートするときに TestApplication プロジェクトと共にインポートされます。

サンプルへのメッセージの送信

メッセージをサンプルを通じて送信するには、「フロー・テスト」フォルダーの TestApplication プロジェクトに含まれる WebSphere Message Broker 単体テスト・クライアント・ファイルを使用することができます。 テストで使用できる 3 つのメッセージが格納されています。

rfhutil ユーティリティーを含むサポートパック「IH03: WebSphere Message Broker V7 - Message display, test and performance utilities」をダウンロードすることもできます。 このサポートパックを使用して、HL7 テスト・メッセージを HL7_TEST_IN キューにポストすることができます。

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サンプルの情報の流れ

テスト・アプリケーションでメッセージを送信すると、情報はサンプル内を以下の順序で流れます。

  1. メッセージは HL7_TEST_IN キューに書き込まれ、SourceApplicationConnectsOnPort1111 フローによって取り上げられます。
  2. SourceApplicationConnectsOnPort1111 フローはメッセージに MLLP バイトを追加してから、TCP/IP 経由でサンプルに送信します。
  3. メッセージは HospitalReceiver メッセージ・フローに到着し、ここで MLLP バイトが切り取られます。
  4. メッセージの MSH セグメントが解析されます。
  5. 確認応答 (ACK) メッセージが SourceApplicationConnectsOnPort1111 フローに送り返されます。
  6. メッセージは RXF1 キューに送信されます。 このメッセージは、HospitalTransformAndRoute1 メッセージ・フローにより RXF1 キューから取り上げられます。
  7. メッセージは変換され、送信側フローに送信されます。
  8. 送信側フローでメッセージは DestinationApplicationListensOnPort222 フローに送信されます。このフローは ACK メッセージで応答します。
  9. ACK メッセージが Sender フローにより処理されます。

すべてのフローには例外処理サブフローもあり、フローがキャッチする問題を処理します。

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