WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

DataInsert ノード

指定された ODBC データ・ソース内のデータベースと対話するには、DataInsert ノードを使用します。

制約事項: このノードによって提供される機能が、改訂 Mapping ノードによって置き換えられています。 DataInsert ノードを含むメッセージ・フローをインポートする場合、ノードの表示およびデプロイは引き続き行えますが、変更はできません。

このトピックには、以下のセクションが含まれています。

目的

DataInsert ノードは特殊な形式の Database ノードであって、対話は、データベースの表に 1 つ以上の行を挿入することに制限されています。 入力メッセージからのデータを使用して必要なアクションを定義するマッピング・ステートメントを定義することにより、挿入する情報を指定します。

プロパティーを設定することにより、データベースに対する更新をすぐにコミットするか、メッセージ・フローが完了するまで更新のコミットを待つか、またはメッセージ・フローの全体的な完了状況に応じてロールバックするかを制御することができます。

メッセージ・フロー内でのこのノードの使用

会社で新製品を開発した状況を考えてみてください。 製品についての詳細情報が開発部門から送られてきます。 メッセージ・フローで、メッセージから詳細を抽出して、在庫データベースの新しい行として追加しなければなりません。

ターミナルおよびプロパティー

DataInsert ノードのインスタンスをメッセージ・フローに入れたら、そのノードを構成することができます。詳しくは、メッセージ・フロー・ノードの構成を参照してください。 ノードのプロパティーが、「プロパティー」ビューに表示されます。 (DataInsert ノードをダブルクリックすると、「新規メッセージ・マップ」ダイアログ・ボックスが開きます。) 値を入力する必要のある (デフォルト値が定義されていないプロパティー) すべての必須プロパティーには、アスタリスクが表示されます。

DataInsert ノードのターミナルについては、次の表に説明されています。

ターミナル 説明
In ノードが処理するメッセージを受け入れる入力ターミナル。
Failure 計算時に障害が検出された場合、入力メッセージが伝搬される出力ターミナル。 「警告をエラーとして扱う」を選択した場合、処理が正常に完了してもメッセージはノードからこのターミナルに伝搬されます。
Out データベース・ステートメントの実行後にメッセージを出力する出力ターミナル。

以下の表は、ノード・プロパティーについて説明しています。 M の見出しの列は、プロパティーが必須 かどうかを示します (デフォルトが定義されていない場合に値を入力することが必要なら、アスタリスクのマークが付きます)。 C の見出しの列は、プロパティーが構成可能 (メッセージ・フローを BAR ファイルに追加してデプロイするとき、値を変更できる) かどうかを示します。

DataInsert ノードの「説明」プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明
ノード名 いいえ いいえ DataInsert ノードの名前。
簡略説明 いいえ いいえ   ノードの簡単な説明
詳細説明 いいえ いいえ   メッセージ・フロー内のノードの目的を説明するテキスト

DataInsert ノードの「基本」プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明 mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー
データ・ソース いいえ はい   このノードに関連付けられたマッピング (「ステートメント」プロパティーで識別される) で参照する表を格納しているデータベースの ODBC データ・ソース名。

この名前は、このメッセージ・フローが実行されるシステム上で認識されるとおりに、該当するデータベースを識別します。 ブローカーは、mqsisetdbparms コマンドで指定したユーザー ID およびパスワード情報を使用して、このデータベースに接続します。

dataSource
ステートメント はい いいえ DataInsert データベースまたはメッセージ・ツリーに対して実行されるステートメントが含まれるマッピング・ルーチンの名前。 このルーチンは、このタイプのノードに固有のものです。 デフォルトでは、マッピング・ルーチンに割り当てられる名前は、ルーチンが定義されているマッピング・ファイルの名前と同一です。 ファイルのデフォルト名は、メッセージ・フローの名前にメッセージ・フローに組み込む際のノードの名前を連結したものです (例えば、メッセージ・フロー MFlow1 の最初の DataInsert ノードの場合は、MFlow1_DataInsert.msgmap)。 スペースを含む値は指定できません。

この入力フィールドの隣の「参照」をクリックすると、このノードからアクセスできるすべての選択可能なマッピング・ルーチンをリストしたダイアログ・ボックスが表示されます。 必要なルーチンを選択し、「OK」をクリックします。ルーチン名が「ステートメント」に設定されます。

このノードに関連するマッピング・ルーチンを処理するには、ノードをダブルクリックするか、またはノードを右クリックして「マッピングを開く」を選択します。 マッピング・ルーチンが存在しない場合は、デフォルト名で、デフォルト・ファイルの中に作成されます。 このファイルが存在する場合には、「ブローカー開発」ビューflow_name_node_name.msgmap ファイルを開くこともできます。

マッピング・ルーチンは、関連するノードのタイプに固有のものです。 DataInsert ノード用に開発したマッピング・ルーチンを、マッピングを使用する別のノード (例えば DataDelete ノードなど) と一緒に使用することはできません。 マッピング・ルーチンを作成した場合、別のマッピング・ルーチンからそれを呼び出すことはできません (ただし ESQL ルーチンから呼び出すことは可能です)。

マッピング・ファイルでの作業とその内容の定義について詳しくは、グラフィカル・データ・マップの使用を参照してください。

 
トランザクション はい いいえ 自動 ノードのトランザクション・モードです。 値は以下のとおりです。
  • 「自動」(デフォルト)。 DataInsert ノードが属するメッセージ・フローが正常に行われると、そのメッセージ・フローがコミットされます。 つまり、マッピングで定義したアクションが実行され、メッセージはメッセージ・フローを通して継続します。 メッセージ・フローは、失敗するとロールバックされます。 そのため、「自動」を選択した場合、データベース上で DataInsert ノードのアクションをコミットするかロールバックするかは、メッセージ・フロー全体の成功または失敗に依存します。
  • 「コミット」。 メッセージ・フロー全体の成功または失敗に関係なく、このノードに接続しているデータベースのこのメッセージ・フローに取り込まれたコミットされていないアクションをすべてコミットする場合は、「コミット」を選択します。 メッセージ・フロー自体が失敗しても、データベースへの変更はコミットされます。
 
警告をエラーとして扱う はい いいえ 選択されていない データベース警告メッセージをエラーとして扱い、ノードから出力メッセージを failure ターミナルに伝搬する場合は、「警告をエラーとして扱う」を選択します。 デフォルトでは、このチェック・ボックスはチェックされていません。

このチェック・ボックスを選択した場合、ノードはデータベースからのすべての正の戻りコードをエラーとして扱い、負の戻りコードに対する処理と同じ方法で例外を生成するか、問題がより重大である場合はエラーを生成します。

このチェック・ボックスを選択しなかった場合、ノードは警告を標準の戻りコードとして扱い、例外を生成しません。 生成される最も重大な警告は「見つかりません」であり、これはほとんどの環境で標準的な戻りコードとして扱って差し支えありません。

 
データベース・エラーで例外をスローする はい いいえ 選択されている データベース・エラーが検出されたときにブローカーが例外を生成するように設定する場合は、「データベース・エラーで例外をスローする」を選択します。 デフォルトでは、チェック・ボックスは選択済みになっています。

このチェック・ボックスのチェックを外した場合には、ブローカーとデータベースの整合性を保つため、メッセージ・フロー内でエラーを処理する必要があります。 ブローカーによるデフォルトのエラー処理を実行しないよう選択しているため、独自の方法でエラーを処理しない限り、エラーは無視されます。 例えば、エラー処理サブルーチンに failure ターミナルを接続することができます。

 

フロー開始前に接続

いいえ

はい

選択されていない

デフォルトでは、メッセージ・フロー内で必要とされるときに、ブローカーがデータ・ソースに接続します。

このチェック・ボックスを選択すると、メッセージ・フローの処理中ではなく、フローがメッセージを受け取るよりも前にデータ・ソース接続が行われます。

 
特記事項 | 商標 | ダウンロード | ライブラリー | サポート | フィードバック

Copyright IBM Corporation 1999, 2014Copyright IBM Corporation 1999, 2014.

        
        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:45:26


参照トピック参照トピック | バージョン 8.0.0.5 | ac04690_