WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

新しく発見したオブジェクトによる既存のアダプターの拡張

WebSphere® Message Broker バージョン 8.0 では、「アダプター接続」ウィザードを使って作成されたアダプター・コンポーネントを取り入れ、エンタープライズ情報システム (EIS) から新たに検出されたオブジェクトを使ってそれを更新することができます。 この機能を反復ディスカバリー といいます。 既存のオブジェクトを変更せずに新しいオブジェクトを追加するか、既存のオブジェクトを置き換えることができます。

始める前に:

ここでは、「アダプター接続」ウィザードを使用した EIS への接続で取り上げられている方法で既に「アダプター接続」ウィザードを実行し、オブジェクトのセットをディスカバー済みであることを前提にして手順を説明します。 反復ディスカバリーは、WebSphere Message Broker バージョン 7.0 以降のバージョンで作成したプロジェクトでのみ実行可能です。

  1. 「ブローカー開発」ビューで、.inadapter または .outadapter コンポーネントが 表示されるまで、該当するメッセージ・セット・プロジェクトのフォルダーを展開します。
  2. アダプター・コンポーネントを右クリックして、「反復ディスカバリー (Iterative discovery)」をクリックします。

    「アダプター接続 - 反復ディスカバリー (Iterative Discovery)」ウィザードが開きます。 ウィザード内のフィールドには、以前にこのウィザードを実行した際に指定した 値が取り込まれています。 これらの値は、何らかの変更が あった場合 (パスワードなど) には変更できます。

  3. サービスの検索および検出」ページの 「インポートするオブジェクト (Objects to be imported)」ペインに、 以前にディスカバーされて、インポート用に選択されたオブジェクトが表示されています。 インポートする新しいオブジェクトを、「照会でディスカバーしたオブジェクト (Objects discovered by query)」 ペインからディスカバーし、選択することができます。
  4. 「アダプター接続 - 反復ディスカバリー (Iterative Discovery)」ウィザードの 最後のページで、以下のオプションから選択します。
    • ディスカバーした新規オブジェクトのみを追加するには、 「新しいオブジェクトの XSD を追加して .wsdl、.import/.export を置き換える」を選択します。 「終了」をクリックすると、結果は以下のようになります。
      • 追加オブジェクトの XSD ファイルが、アダプター・コンポーネントに追加されます。 これらのファイルは、「新規ファイル (New files)」ペインに示されています。
      • 更新された .wsdl と .import または .export ファイルで、アダプター・コンポーネントの既存のファイルが置き換えられます。
      • アダプター・コンポーネントに追加されている XSD ファイルも、 そのアダプター・コンポーネントに関連付けられているメッセージ・セットに インポートされます。
      「SAP ラッパー (SAP Wrapper)」または「SAP 作業単位 (SAP Work Unit)」オプションを使用して オブジェクトをディスカバーした場合、アダプター・コンポーネント内で、その SAP ラッパー・オブジェクトに対応する XSD ファイルが置き換えられます。 これらの XSD ファイルもメッセージ・セットにインポートされ、その際には 同名のファイルをすべて置き換えます。 この動作は、ラッパー・オブジェクトに新規オブジェクトへの参照が含まれていることに起因します。
    • すべての既存のオブジェクトを、ディスカバーしたオブジェクトで置き換えるには、 「.in/.outAdapter の内容を新しく検出されたファイルで置き換える (Replace the contents of .in/.outAdapter with the newly discovered files)」を選択します。 「終了」をクリックすると、結果は以下のようになります。
      • アダプター・コンポーネント内の .inadapter または .outadapter ファイルの 内容が置き換えられます。
      • ディスカバーされたすべての XSD ファイルがメッセージ・セットにインポートされ、その際には 同名のファイルをすべて置き換えます。

    注:

    再ディスカバリーの間にいずれかの構成オプションを変更した場合、 あるいはディスカバー中のオブジェクトのインターフェースまたはデータ構造が 前回のディスカバー以降に変更されている場合は、「.in/.outAdapter の内容を新しく検出されたファイルで置き換える (Replace the contents of .in/.outAdapter with the newly discovered files)」オプションを選択してください。

    BAPI 結果セット・オプションを使用してオブジェクトをディスカバーした場合、 「新しいオブジェクトの XSD を追加して .wsdl、.import/.export を置き換える」オプションは選択不可になっており、 メッセージ「選択されたオプションには増分ディスカバリーを適用できません (Incremental discovery is not applicable for the selected option)」が表示されます。

    SAP オブジェクトの再ディスカバーに使用されるオプションと、対応する制約事項については、 再ディスカバリー用の SAP オプションを参照してください。

  5. 「終了」をクリックします。
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:48:33


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