ブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルを作成してデータを取り込んだ後には、ブローカー上の実行グループへファイルをデプロイしてください。これによりファイルの内容をブローカー内で使用することができます。
このトピックでは、BAR ファイルが作成されていることを前提としています。 詳しくは、ブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルの作成を参照してください。
BAR ファイルを変更して、その変更内容を 1 つ以上のブローカーに伝搬する場合、BAR ファイルの再デプロイの指示に従って、更新された BAR ファイルを再デプロイできます。
ブローカーが稼働しているモードは、デプロイする実行グループおよびメッセージ・フローの数、および使用するノードのタイプに影響を与えることがあります。 各動作モードに適用される制約事項を参照してください。
.subflow ファイルで定義されたサブフローが含まれるメッセージ・フローをデプロイする場合、同じ実行グループにサブフローをデプロイしなければなりません。 サブフローの前にメッセージ・フローをデプロイすることはできませんが、サブフローを最初にデプロイしたり、両方のリソースを一緒にデプロイしたりすることは可能です。 .subflow ファイルで定義されたサブフローを実行グループに再デプロイする場合、その実行グループ内で対象のサブフローを使用するすべてのメッセージ・フローはいったん停止してから再開します。 メッセージ・フローの再開時には、更新済みのサブフローが使用されます。
WebSphere® Message Broker Toolkit を使用して BAR ファイルをデプロイするには、以下のステップを実行します。 一度にデプロイできる実行グループは 1 つだけです。
WebSphere Message Broker Explorer へのブローカー・アーカイブ・ファイルのインポートの指示に従って、BAR ファイルを WebSphere Message Broker Explorer にインポートします。
WebSphere Message Broker Explorer を使用して BAR ファイルをデプロイするには、以下のステップを実行します。
mqsideploy コマンドを使用して BAR ファイルをデプロイするには、以下のステップを実行します。
ブローカーから応答を受け取ると、コマンドは報告を行います。 コマンドが正常に完了すると、0 (ゼロ) が戻されます。
CMP API を使用してデプロイするには、ExecutionGroupProxy クラスの deploy メソッドを使用します。
import com.ibm.broker.config.proxy.*;
public class DeployBAR {
public static void main(String[] args) {
BrokerConnectionParameters bcp =
new MQBrokerConnectionParameters("localhost", 2414, "MB8QMGR");
try {
BrokerProxy b = BrokerProxy.getInstance(bcp);
ExecutionGroupProxy eg = b.getExecutionGroupByName("default");
DeployResult dr = eg.deploy("MyBAR.bar", true, 30000);
System.out.println("Result = "+dr.getCompletionCode());
} catch (Exception e) {
e.printStackTrace();
}
}
}
デフォルトで、デプロイ・メソッドは増分デプロイメントを実行します。 完全デプロイメントを実行するには、メソッドのうち Boolean 型 isIncremental パラメーターを含むタイプのものを使用し、そのパラメーターの値を false に設定します。 例えば、e.deploy("deploy.bar",false,0) のようにします。
このパラメーターを true に設定すると、増分デプロイメントを要求します。BAR ファイルを変更して、その変更内容を 1 つ以上のブローカーに伝搬する場合があります。 その場合、前述のいずれかのデプロイメント方式を使用して更新済み BAR ファイルを 1 つ以上の実行グループに再デプロイできます。 以前にデプロイしたメッセージ・フローを停止する必要はありません。再デプロイされた BAR ファイルにある実行グループ (複数可) 内のすべてのリソースは置換され、新しいリソースが適用されます。
BAR ファイルの更新にリソースの削除が含まれる場合、再デプロイを実行してもブローカーからその削除は実行されません。 例えば、BAR ファイルにアプリケーション A1、A2、および A3 が含まれているとします。 A2 を除去して、アプリケーション A4 を追加して、このファイルを更新します。 この BAR ファイルを再デプロイする場合、再デプロイメントが完了すると、4 つのアプリケーションすべてが実行グループ内で使用できます。 A1 と A3 は、再デプロイされた BAR ファイルの内容で置換されます。
メッセージ・フローがトランザクションでない場合、再デプロイする前にメッセージ・フローを停止して、すべてのアプリケーションが完全に完了し、認識されて、整合した状態にあることを確認してください。 メッセージ・フロー、実行グループ、またはブローカーは、それぞれ別々に停止できます。
メッセージ・フローがトランザクションの場合、コミットメントまたはロールバックを処理する処理ロジックによってリソースの一貫性と整合性が保たれます。
デプロイメントの結果の検査の指示に従って再デプロイメントの結果を検査します。