WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

SOAPAsyncRequest ノード

SOAPAsyncRequest ノードを SOAPAsyncResponse ノードと使用して、Web サービスを非同期で呼び出すメッセージ・フローのペアを構成します。

目的

SOAPAsyncRequest ノードでは、HTTP トランスポートまたは JMS トランスポートを使用できます。 このノードは、応答メッセージと元の要求を関連付けるために、固有 ID および必要に応じて WS-Addressing を使用して、SOAPAsyncResponse とペアとしてリンクされます。 SOAPAsyncRequest ノードおよび SOAPAsyncResponse ノードは、一方向操作では使用できません。

SOAPAsyncRequest ノードは、Web サービス要求を送信しますが、このノードは関連した Web サービス応答の受信を待ちません。 この非同期機能により、アウトバウンド要求が応答を待機する際にブロックされないため、複数のアウトバウンド要求をほぼ並行して実行できます。 Web サービスの応答は SOAPAsyncResponse ノードによって受信されますが、それは別のメッセージ・フロー中のものでも構いません。 これらのノードはペアとして使用され、応答を元の要求に対応させます。

SOAPAsyncRequest ノードは、HTTP トランスポート使用時に次の 2 つの方法の非同期要求をサポートします。
  1. そのペアの SOAPAsyncResponse ノードに、WS-Addressing を使用して応答を送信する。 SOAPAsyncRequest ノードは、HTTP 202 の肯定応答が来るまで待機してから、メッセージ・フローの処理を続けます。肯定応答が受信されない場合、SOAPAsyncRequest ノードはブロックされます。 新規 HTTP 接続がバックエンド・サーバーによって作成されて、SOAPAsyncResponse ノードに応答します。 これがデフォルトの動作です。
  2. HTTP 非同期要求/応答を使用する。 SOAPAsyncRequest のプロパティー「HTTP 非同期要求/応答の使用」が選択されている場合、SOAPAsyncRequest ノードがそのペアの SOAPAsyncResponse ノードに HTTP ソケットを渡して、バックエンド・サーバーが同じソケットを使用して応答できるようになります。 このオプションが選択されているとき、WS-Addressing ヘッダーが送信されますが、バックエンド・サーバーがそれを認識する必要はありません。 WS-Addressing ヘッダーに mustUnderstand のマークは付けられず、replyTo ヘッダーは anonymous に設定されます。 そのため、ノードは WS-Addressing の代わりに非同期 HTTP ソケット処理を使用して HTTP 要求を行い、非同期応答を受信します。
詳しくは、SOAPAsyncRequest ノードでの非同期の振る舞いの選択を参照してください。
この図は SOAPAsyncRequest ノードと SOAPAsyncResponse ノードの関係を示し、本文でそれが説明されています。

SOAPAsyncRequest ノードは、非同期の要求/応答ノードのペアの前半を成します。 SOAPAsyncRequest ノードは、SOAP ベースのリモート Web サービスを呼び出します。 要求は、SOAPAsyncRequest ノードによって送信されますが、SOAPAsyncRequest ノードはその応答を受信しません。 応答は、別のスレッドで実行している SOAPAsyncResponse ノードによって受信されます。 SOAPAsyncResponse ノードは通常、別のメッセージ・フローの始めにありますが、SOAPAsyncRequest ノードと同一の実行グループ中になければなりません。

SOAPAsyncRequest ノードは、SOAPRequest ノードと同様に WSDL 主導です。

SOAPAsyncRequest ノードは、パレットの 「Web サービス」 ドロワーにあり、WebSphere® Message Broker Toolkit では、次のアイコンで表されます。

この画像は SOAPAsyncRequest ノード・アイコンを示しています。

メッセージ・フロー内でのこのノードの使用

SOAPAsyncRequest ノードは、要求メッセージと応答メッセージを関連付けるために、固有 ID を使用して SOAPAsyncResponse とペアとしてリンクされます。

以下のサンプルは、Web サービスを呼び出すときに、非同期 SOAP ノードを使用する方法を示しています。 その Web サービスは注文サービスをシミュレートしています。そしてクライアントは、既存の WebSphere MQ インターフェースをどのように拡張して Web サービス要求を行えるかを示しています。

サンプルに関する情報は、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センター、またはオンライン・インフォメーション・センターを使用する場合にのみ表示できます。 サンプルは、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センターを使用する場合にのみ実行できます。

SOAPAsyncRequest ノードでの WSDL の使用

SOAPAsyncRequest ノードは、ゲートウェイ・モードで動作している場合を除き、WSDL ファイルと関連付ける必要があります。 ゲートウェイ・モードについて詳しくは、SOAP ノードでのゲートウェイ動作モードを参照してください。

WSDL モードでは、「WSDL ファイル名」フィールドで WSDL ファイルを選択すると、それが WS-I 準拠であることを確認するために WSDL が検証されます。 WSDL が SOAP/JMS トランスポート URI を使用する場合、それは WS-I に準拠していませんが、デフォルトではエラーが表示されません。 厳密な WS-I 検証を有効にして SOAP/JMS トランスポートの使用時に警告を表示するには、「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「ブローカー開発」 > 「メッセージ・セット」 > 「妥当性検査」をクリックして、「WS-I BP 1.1: SOAP/JMS をトランスポート URI として許可」チェック・ボックスをクリアします。

有効な WSDL ファイルが選択されると、参照が存在していないのであれば、WSDL ファイルが所属しているメッセージ・セット・プロジェクトが、対応するフロー・プロジェクトに参照先プロジェクトとして追加されます。 WSDL ファイルが有効でない場合、または間違ったファイル名が入力された場合には、「プロパティー」ビューにエラー・メッセージが表示され、すべての WSDL プロパティーはブランクになります。

メッセージ・フロー・エディターで、メッセージ・セットから WSDL ファイルをドロップして作成したノードの場合、このプロパティーは WSDL ファイルの名前に事前設定されます。 WSDL ファイルの名前が事前設定されない場合、以下のいずれかの方法でこのプロパティーを設定できます。

  • デプロイ可能 WSDL がある場合には、「参照」をクリックして、デプロイ可能 WSDL ファイルから選択できます。
  • WSDL 定義はあるもののメッセージ・セットがない場合は、次のようにしてメッセージ・セットを作成できます。
    1. 「参照」をクリックして、「WSDL 選択」ウィンドウを開きます。
    2. 「インポート/新規作成」をクリックして「WSDL ファイルのインポート」ウィザードを開きます。
    3. メッセージ・セット名と、メッセージ・セットのプロジェクト名を入力します。 「次へ」をクリックします。
    4. 以下の該当するオプションを選択します。
      • WSDL ファイルがワークスペースに存在しているのであれば、「ワークスペースからのリソースを使用」を選択し、WSDL ファイルを選択します。
      • WSDL ファイルがファイル・システム中に存在しているのであれば、「外部リソースを使用」を選択します。 WSDL ファイルを選択します。 「次へ」をクリックします。
    5. インポートする WSDL バインディングを選択します。 警告またはエラーはすべて、ウィザードのバナーに表示されます。
    6. 「終了」をクリックします。 結果として、新規のメッセージ・セット・プロジェクトおよびメッセージ・セットが、メッセージ定義と共に作成されます。 WSDL 定義が、「デプロイ可能 WSDL」フォルダーに追加されます。
    7. これで、「WSDL 選択」ウィンドウから WSDL ファイルを選択できるようになりました。 「OK」をクリックします。
  • メッセージ・セットはあるものの WSDL 定義はない場合、WSDL 定義を生成する必要があります。 メッセージ・セット: メッセージ・セットからの WSDL 定義の生成を参照してください。
  • WSDL ファイルをメッセージ・セットからノードにドラッグします。
  • デプロイ可能 WSDL ファイルのあるメッセージ・セット・プロジェクトに対して相対的なファイル名を入力します。
フロー・ファイルを保存するときに、「WSDL ファイル名」がメッセージ・セット内に存在することが検証されます。 存在しない場合はエラーが生成され、この SOAPAsyncRequest ノードを含むフローをブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルに追加することはできません。

ターミナルおよびプロパティー

SOAPAsyncRequest ノードのターミナルについては、次の表に説明されています。

ターミナル 説明
In ノードがターゲットにディスパッチする SOAP 要求メッセージを受け入れる入力ターミナル。
Failure SOAP 要求メッセージがターゲットにディスパッチされる際に障害 (メッセージ妥当性検査障害など) が検出された場合に、そのメッセージがルーティングされる出力ターミナル。
Out メッセージがターゲットに正常にディスパッチされた場合に、またはこのメッセージ・フロー内でさらに処理が必要な場合に、そのメッセージがルーティングされる出力ターミナル。 Out ターミナルを出るメッセージは、In ターミナルに達するメッセージと同じです。

以下の表は、ノード・プロパティーについて説明しています。 M の見出しの列では、プロパティーが必須 かどうか (デフォルトが定義されていない場合に値を入力することが必要かどうか) を示します (必須であれば、アスタリスクのマークが付きます)。 C の見出しの列では、プロパティーが構成可能 (メッセージ・フローを BAR ファイルに追加してデプロイするとき、値を変更できる) かどうかを示します。

一部の SOAPAsyncRequest ノード・プロパティーは、インポートした WSDL のプロパティーに基づいて初期設定されます。 それらのプロパティーの解析方法は、WSDL の address エレメントで使用されている URI 形式によって異なります。 詳細については、JMS の WSDL URI 形式を参照してください。

SOAPAsyncRequest ノードの「説明」プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明
ノード名 いいえ いいえ ノード・タイプ ノードの名前。
簡略説明 いいえ いいえ なし ノードの簡単な説明
詳細説明 いいえ いいえ なし メッセージ・フロー内のノードの目的を説明するテキスト

SOAPAsyncRequest ノードの「基本」プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明 mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー
固有 ID はい いいえ   このプロパティーは、SOAPAsyncRequest ノードおよび SOAPAsyncResponse ノードのペアをリンクする固有 ID です。

HTTP トランスポートを使用する場合は、この ID が SOAPAsyncResponse ノードの着信応答メッセージを識別する固有 URL フラグメントとして使用されます。

JMS トランスポートを使用する場合、このプロパティーは、「相関 ID で応答を取得」プロパティーにチェック・マークが付けられている場合にのみ、固有 ID として使用されます。 「相関 ID で応答を取得」プロパティーがクリアされており、JMS トランスポートが使用される場合は、「宛先に応答」キューが代わりに固有 ID の役割を果たすため、このキューはこのノードのペアに対して固有である必要があります。

asyncResponseCorrelator
動作モード はい はい WSDL インターフェースによって定義された特定の Web サービスを呼び出します

このプロパティーで、ノードの動作モード (WSDL モードで作動するかゲートウェイ・モードで作動するかを決定) を指定できます。 WSDL モードでは、ノードは構成された WSDL に従って操作を実行します。 一方、ゲートウェイ・モードでは、汎用 SOAP 要求/応答および片方向メッセージを扱うようにフローを構成するか、複数の Web サービス・クライアントと複数のバックエンド Web サービス・プロバイダーの間のファサードとして作動するようにフローを構成できます。

WSDL インターフェースによって定義された特定の Web サービスを呼び出します
「WSDL ファイル名」プロパティーを設定するか、WSDL をノードへドラッグすることにより、デプロイ可能な WSDL を使用してノードを構成します。 これはデフォルト・オプションです。
汎用 Web サービスを呼び出します
WSDL を必要としないゲートウェイ・モードで作動するようにノードを構成します。 ゲートウェイ・モードについて詳しくは、SOAP ノードでのゲートウェイ動作モードを参照してください。
 
WSDL ファイル名 はい いいえ なし

このプロパティーは、ノードの構成に使用する WSDL ファイルの場所を示します。 WSDL ファイルの絶対パスを入力するか、「参照」をクリックして、ワークスペース内の WSDL ファイルの場所を指定します。

「WSDL ファイル名」プロパティー用の WSDL ファイルを選択すると、それが WS-I 準拠であることを確認するために WSDL が検証されます。 WSDL で SOAP/JMS を使用したバインディングを記述することは WS-I に準拠していませんが、デフォルトでは、エラーは表示されません。 厳密な WS-I 検証を有効にして SOAP/JMS トランスポートの使用時に警告を表示するには、「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「ブローカー開発」 > 「メッセージ・セット」 > 「妥当性検査」をクリックして、「WS-I BP 1.1: SOAP/JMS をトランスポート URI として許可」チェック・ボックスをクリアします。

SOAP ノードを構成する場合、デプロイ可能 WSDL ファイルのみを使用することができます。 有効な WSDL ファイルが選択されると、参照が存在していないのであれば、WSDL ファイルが所属しているメッセージ・セット・プロジェクトが、対応するアプリケーションまたはライブラリーに参照先プロジェクトとして追加されます。

WSDL ファイルが有効でない場合、または間違ったファイル名が入力された場合には、「プロパティー」ビューにエラー・メッセージが表示され、すべての WSDL プロパティーはブランクになります。

メッセージ・フロー・エディターで、メッセージ・セットから WSDL ファイルをドロップして作成したノードの場合、このプロパティーは WSDL ファイルの名前に事前設定されます。

このプロパティーはストリング値を取ります。

以下の状況は、エラー状態の原因となります。

ゲートウェイ・モードで作動するようにノードが構成されると、WSDL プロパティーは無効になります。

 
ポート・タイプ はい いいえ デフォルトでは、WSDL ファイルで最初に見つかった、HTTP バインディングまたは JMS バインディングを関連付けられたポート・タイプが選択されます。

このプロパティー・タイプはストリングです。 このフィールドには、指定した WSDL ファイルで定義されているすべてのポート・タイプがリストされます。 デフォルトでは、HTTP バインディングまたは JMS バインディングに関連付けられている WSDL ファイルで見つかった最初のポート・タイプが選択されます。

フロー・ファイルを保存するときに、選択された「ポート・タイプ」が、選択された WSDL ファイルのコンテンツの範囲内で有効であることが検証されます。 有効でない場合はエラーが生成され、この SOAPAsyncRequest ノードを含むフローをブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルに追加することはできません。

エラー条件:
  • 選択したポート・タイプに少なくとも 1 つの操作が入っていない場合。

ゲートウェイ・モードで作動するようにノードが構成されると、WSDL プロパティーは無効になります。

 
インポートされたバインディング はい いいえ   このプロパティー・タイプはストリングです。 「インポートされたバインディング」ボックスには、選択されたポート・タイプに関連付けられたすべての SOAP バインディングがリストされます。 HTTP または JMS トランスポートだけがサポートされています。 バインディングは、WSDL ファイルに表示される順序でリストされます。 デフォルトでは、操作をインプリメントし、関連付けられたサービス・ポートを持つ最初のバインディングが選択されます。 このプロパティーは、ポート・タイプの値が変更されるたびに更新されます。
エラー条件:
  • WSDL ファイル内の SOAP バインディング (HTTP または JMS トランスポートによる) が、ポート・タイプに関連付けられていない場合。
  • 選択されたバインディングに操作がない場合。

ゲートウェイ・モードで作動するようにノードが構成されると、WSDL プロパティーは無効になります。

 
バインディング操作 はい いいえ   このプロパティー・タイプはストリングです。

「バインディング操作」ボックスには、選択されたバインディングによって定義されているすべての操作が含まれています。 デフォルトでは、リスト中の最初の操作が選択されます。 このプロパティーは、選択されたバインディングの値が変更されるたびに更新されます。

フロー・ファイルを保存するときに、選択された 「バインディング操作」が、選択された WSDL ファイルのコンテンツの範囲内で有効であることが検証されます。 有効でない場合はエラーが生成され、この SOAPAsyncRequest ノードを含むフローをブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルに追加することはできません。

ゲートウェイ・モードで作動するようにノードが構成されると、WSDL プロパティーは無効になります。

 
サービス・ポート はい いいえ   このプロパティー・タイプはストリングです。 「サービス・ポート」ボックスには、選択されたバインディングを指すすべてのサービス・ポートがリストされます。 デフォルトでは、バインディングの最初のサービス・ポートが選択されます。 このプロパティーは、選択されたバインディングの値が変更されるたびに更新されます。

フロー・ファイルを保存するときに、選択された「サービス・ポート」が、選択された WSDL ファイルのコンテキストの範囲内で有効であることが検証されます。 有効でない場合はエラーが生成され、この SOAPAsyncRequest ノードを含むフローをブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルに追加することはできません。

エラー条件:
  • 選択されたバインディングを指すポートがない場合。

ゲートウェイ・モードで作動するようにノードが構成されると、WSDL プロパティーは無効になります。

 
ターゲット・ネーム・スペース いいえ いいえ   このプロパティー・タイプはストリングです。 「ターゲット・ネーム・スペース」には、選択した WSDL ファイルのネーム・スペースが表示されます。

ゲートウェイ・モードで作動するようにノードが構成されると、WSDL プロパティーは無効になります。

 
Transport いいえ いいえ HTTP このプロパティーは、「インポートされたバインディング」プロパティーが選択されると自動的に設定されます。 このプロパティーの値は、HTTPJMS など、選択された WSDL バインディングで使用されるトランスポートを示しています。

トランスポートを JMS から HTTP に切り替えることを選択した場合はダイアログ・ボックスが表示され、JMS 固有のプロパティーをリセットできます。 フィックスパック V7.0.0.1 より前のバージョンのランタイム環境にメッセージ・フローをデプロイするには、JMS プロパティーをリセットする必要があります。

 

SOAPAsyncRequest ノードの「HTTP トランスポート」プロパティーについては、次の表に説明されています。 これらの設定は、ノードが HTTP トランスポートを使用する場合のみ使用されます。

プロパティー M C デフォルト 説明 mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー
Web サービス URL はい いいえ   このプロパティー・タイプはストリングです。 このプロパティーは、選択された「サービス・ポート」<soap:address> エレメントから自動的に派生されます。 選択されたポートが更新されるたびに、Web サービス URL もそれに従って更新されます。 ただし、この値をオーバーライドすると、オーバーライドした値が保持され、URL はサービス・ポートから更新されなくなります。
このプロパティーをオーバーライドすることを選択した場合は、それを http://<hostname>[:<port>]/[<path>] という形式で指定する必要があります。ここでそれぞれの部分は次のとおりです。
  • http://<hostname> が指定される必要があります。
  • <port> のデフォルトは 80 です。 値を指定する場合、ポート番号の前にコロン (:) を組み込む必要があります。
  • <path> のデフォルトはスラッシュ (/) です。 値を指定するときは、パスの前にスラッシュ (/) を入れる必要があります。

このプロパティーの指定変更の方法について詳しくは、SOAPRequest ノードまたは SOAPAsyncRequest ノードの要求のデフォルト URL の変更を参照してください。

webServiceURL
要求タイムアウト (秒) いいえ はい 120 このプロパティー・タイプは整数です。 このプロパティーは、リモート・サーバーがメッセージの受信を認識し応答をするのを待機する時間の値を持ちます。

プロパティー「非同期ソケットの使用」を選択した場合には、この代わりに「要求タイムアウト」の値が、リモート・サーバーが SOAPAsyncResponse ノードに応答を送信するまで待機する時間の値となります。

ノードが、Web サービスからの応答を待機する時間 (秒単位)。 有効な範囲は、1 から (231)-1 です。 無期限に待機することを示す値を入力することはできません。

requestTimeout
HTTP(S) プロキシーの位置 いいえ はい   このプロパティー・タイプはストリングです。 要求の送信先のプロキシー・サーバーの場所。 この値は、hostname:port という形式でなければなりません。 httpProxyLocation
SSL プロトコル (SSL 使用の場合) いいえ はい TLS このプロパティーのタイプは列挙です。 HTTPS 要求の作成時に使用する SSL プロトコル。 有効な値は以下のとおりです。
SSL
このオプションはまず SSLv3 プロトコルを使用した接続を試行しますが、ハンドシェークは SSLv2 プロトコルまでのフォールバックが可能であり、その場合には基礎の JSSE プロバイダーによって SSLv2 プロトコルがサポートされます。
SSLv3
このオプションは SSLv3 プロトコルを使用した接続のみを試行します。 ハンドシェークは SSLv2 へフォールバックできません。
TLS
デフォルト。 このオプションは TLS プロトコルを使用した接続のみを試行します。 ハンドシェークは SSLv3 または SSLv2 へフォールバックできません。

SSL 接続の両端が同じプロトコルを使用している必要があります。 プロトコルはリモート・サーバーが受け入れ可能なものでなければなりません。

sslProtocol
許可された SSL 暗号 (SSL 使用の場合) いいえ はい このプロパティー・タイプはストリングです。 SSL 要求の作成時に使用する、コンマで区切られた暗号のリスト。 この設定により、単一の暗号 (SSL_RSA_FIPS_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA など) を指定したり、暗号のリスト (接続ではその 1 つのみが使用される) を指定することが可能になります。 この暗号のリストには、リモート・サーバーにより受け入れられる 1 つ以上の暗号が含まれていなければなりません。 デフォルト値は、空ストリングです。この場合、ノードは任意またはすべての使用可能な暗号を SSL 接続ハンドシェーク時に使用できます。 この方式により、正常に SSL 接続を作成するための幅広い対応が可能になります。 allowedSSLCiphers
圧縮の使用 いいえ いいえ なし このプロパティーでは、HTTP 要求の内容を圧縮するかどうかを制御します。 有効な値は、none、gzip、zlib (deflate)、deflate です。 要求を圧縮する場合は、Content-Encoding ヘッダーが内容の圧縮を示す値に設定されます。

zlib (deflate) は、RFC 1950 と RFC 1951 の組み合わせに対応します。

deflate は、RFC 1951 のみに対応します。

requestCompressionType
圧縮した応答をデフォルトで受け入れる いいえ はい 選択されていない このプロパティーは、要求が圧縮した応答を受け入れるかどうかを示します。 このオプションを選択すると、要求で、Content-Encoding が gzip または deflate になっている応答を受け取ることが可能になります。 そのような応答を受け取ると、内容はデコードされ、Content-Encoding ヘッダーは削除されます。

要求ヘッダーに Accept-Encoding ヘッダーが含まれていない場合に、このオプションを選択すると、Accept-Encoding ヘッダーが「gzip, deflate」に設定されます。

acceptCompressedResponses
SSL 証明書ホスト名検査を使用可能にする いいえ はい いいえ このプロパティーは、要求を受け取っているサーバーのホスト名が、SSL 証明書のホスト名と一致する必要があるかどうかを指定します。 hostnameChecking
HTTP 非同期要求/応答の使用 いいえ いいえ 選択されていない このプロパティーを設定すると、SOAPAsyncRequest ノードがそのペアの SOAPAsyncResponse ノードに HTTP ソケットを渡して、バックエンド・サーバーが同じソケットを使用して応答できるようになります。

このプロパティーは、非同期 WS-Addressing ではなく非同期 HTTP 要求/応答処理を使用するようにノードを構成します。 「HTTP 非同期要求/応答の使用」が選択されている場合、WS-Addressing ヘッダーに mustUnderstand のマークは付けられず、replyTo ヘッダーは anonymous に設定されます。

バックエンド・サーバーが新規接続でアウトバウンド要求を出すことができない場合に、このオプションを選択します。

詳しくは、SOAPAsyncRequest ノードでの非同期の振る舞いの選択を参照してください。

 
SSL クライアント認証鍵別名 いいえ はい "" (空ストリング) このプロパティーでは、SOAPAsyncRequest 接続のクライアント・サイドの SSL 認証別名を指定します。デフォルト値が設定されると、最初の適切な鍵が自動的に選択されます。 keyAlias

SOAPAsyncRequest ノードの「JMS トランスポート」プロパティーについては、次の表に説明されています。 これらの設定は、ノードが JMS トランスポートを使用する場合のみ使用されます。

プロパティー M C デフォルト 説明 mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー
宛先 はい はい なし ノードが出力メッセージを送信する宛先です。 SOAPAsyncRequest ノードを使用して Point-to-Point メッセージを送信する予定の場合、バインディング・ファイルにリストされている JMS キュー名の「宛先キュー」名を入力します。

このプロパティーの初期値は、WSDL の address の URI が W3C (規格) スタイルまたは IBM® (専有) スタイルにフォーマット設定されているかどうかに応じて、WSDL URI プロパティーから取り込まれます。 W3C スタイルの URI が検出された場合、「宛先」は WSDL で検出された destinationName の値に設定され、IBM スタイルの URI が検出された場合、destination の値に設定されます。

jmsDestination
宛先に応答 はい はい なし 受信アプリケーションが応答メッセージを送る必要のある JMS 宛先の名前です。 応答メッセージがこの JMS 宛先に戻されるようにするには、 この JMS 宛先名が、受信クライアントが使用する JMS プロバイダーのドメインに知られている必要があります。

「相関 ID で応答を取得」プロパティーがクリアされている場合、このキューは、ペアになっている SOAPAsyncResponse ノードを宛先とするメッセージを一意的に識別します。 「相関 ID で応答を取得」プロパティーにチェック・マークが付けられている場合は、このキューを複数のノードで共有できます。

このプロパティーの初期値は、WSDL の address の URI が W3C (規格) スタイルまたは IBM (専有) スタイルにフォーマット設定されているかどうかに応じて、WSDL URI プロパティーから取り込まれます。 W3C スタイルの URI が検出された場合、「宛先に応答」は WSDL で検出された replyToName の値に設定され、IBM スタイルの URI が検出された場合、replyToNamereplyToreplyToDestination、または replyDestination の最初の値に設定されます。 その取り込まれるプロパティー以外に、これらのプロパティーのいずれかが存在する場合は、「ユーザー・パラメーター」表の名前/値ペアとしてそれらのプロパティーが表示されます。

jmsReplyToDestination
JMS プロバイダー名 はい いいえ WebSphere MQ リストから JMS ベンダー名を選択するか、または独自に選択した名前を入力します。 その名前は、メッセージ・フローのデプロイ先のブローカーに対して定義されている構成可能サービスの名前に一致しなければなりません。

リストから名前を選択すると、「初期コンテキスト・ファクトリー」プロパティーが、関連する Java™ クラスを使用して自動的に更新されます。 独自の JMS プロバイダー名を使用する場合、「初期コンテキスト・ファクトリー」 の値も入力する必要があります。

 
初期コンテキスト・ファクトリー はい はい com.sun.jndi.fscontext. RefFSContextFactory JNDI ネーム・スペースの開始点。

JMS アプリケーションは初期コンテキストを使用して、JMS プロバイダーの接続ファクトリーおよびキューまたはトピック・オブジェクトを取得および検索します。 「JMS プロバイダー名」のリストから JMS プロバイダー名を選択すると、関連する Java クラスに基づいて「初期コンテキスト・ファクトリー」プロパティーが自動的に更新されます。 独自の JMS プロバイダー名を使用する場合、「初期コンテキスト・ファクトリー」 の値も入力する必要があります。 デフォルト値は com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory であり、これは WebSphere MQ JMS プロバイダー用の、ファイル・ベースの初期コンテキスト・ファクトリーを定義します。

このプロパティーの初期値は、WSDL の address の URI が W3C (規格) スタイルまたは IBM (専有) スタイルにフォーマット設定されているかどうかに応じて、WSDL URI プロパティーから取り込まれます。 W3C スタイルの URI が検出された場合、「初期コンテキスト・ファクトリー」は WSDL で検出された jndiInitialContextFactory の値に設定され、IBM スタイルの URI が検出された場合、initialContextFactory の値に設定されます。

initialContextFactory
JNDI URL バインディングの場所 はい はい   バインディング・ファイルのシステム・パスまたは LDAP ロケーション。 バインディング・ファイルには、SOAPAsyncRequest ノードで使用される JNDI 管理対象オブジェクトの定義が含まれています。

このプロパティーは、「初期コンテキスト・ファクトリー」com.ibm.mq.jms.Nojndi のときには無効になります。

「JNDI URL バインディングの場所」の値を入力するときには、その値が以下の説明に適合しているかどうかを確認してください。
  • SOAPAsyncRequest ノードを含むメッセージ・フローをデプロイする前に、バインディング・ファイルを作成します。
  • このフィールドには、バインディング・ファイルのファイル名を入力しないでください。
  • 認証の必要な LDAP ロケーションを指定した場合、LDAP プリンシパル (ユーザー ID) および LDAP 信任状 (パスワード) を個別に構成してください。 これらの値は、ブローカー・レベルで構成されます。 これらの値の構成について詳しくは、mqsicreatebroker コマンドおよびmqsichangebroker コマンドを参照してください。
  • ストリング値には、クラスパスで使用可能な URL ハンドラーを持つサポートされた URL 接頭部を含める必要があります。

JNDI 管理対象オブジェクトのバインディング・ファイルの作成方法については、JMS プロバイダーの資料を参照してください。

このプロパティーの初期値は、WSDL の address の URI が W3C (規格) スタイルまたは IBM (専有) スタイルにフォーマット設定されているかどうかに応じて、WSDL URI プロパティーから取り込まれます。 W3C スタイルの URI が検出された場合、「JNDI URL バインディングの場所」は WSDL で検出された jndiURL の値に設定され、IBM スタイルの URI が検出された場合、jndiProviderURL の値に設定されます。

locationJndiBindings
接続ファクトリー名 はい はい   SOAPAsyncRequest ノードによって JMS プロバイダーへの接続を作成するために使用される、接続ファクトリーの名前。 このプロパティーは、インポート済みの WSDL に基づいて初期設定されます。 この名前は、バインディング・ファイル内に存在している必要があります。 「接続ファクトリー名」は JMS QueueConnectionFactory でなければなりません。

このプロパティーの初期値は、WSDL の address の URI が W3C (規格) スタイルまたは IBM (専有) スタイルにフォーマット設定されているかどうかに応じて、WSDL URI プロパティーから取り込まれます。 W3C スタイルの URI が検出された場合、「接続ファクトリー名」は WSDL で検出された jndiConnectionFactoryName の値に設定され、IBM スタイルの URI が検出された場合、connectionFactory の値に設定されます。

connectionFactoryName
ユーザー・パラメーター いいえ いいえ   この表では、出力要求メッセージの「requestURI」プロパティーで送信されるユーザー・プロパティーについて説明しています。 これらのプロパティーは、WSDL に存在する名前/値のペアのうち、SOAPAsyncRequest ノードの他のプロパティーでは使用されない名前/値のペアです。  
JNDI パラメーター いいえ いいえ   JNDI コンテキスト・パラメーターをそのタイプにマップする表。

これらのプロパティーの初期値は、jndi- で始まる W3C スタイルの WSDL プロパティーから取り込まれます。 IBM スタイルの WSDL は、JNDI パラメーターに対応していませんが、ノードでそれらのプロパティーを設定できます。

 
相関 ID で応答を取得 いいえ はい 選択されていない このプロパティーにチェック・マークが付けられている場合、SOAPAsyncRequest ノードは「固有 ID」プロパティーで指定されている相関 ID を使用して要求メッセージを送信し、SOAPAsyncResponse ノードはその相関 ID に一致する応答メッセージのみを受信します。 これにより、単一の「宛先に応答」キューを複数の SOAPAsyncRequest ノードおよび SOAPAsyncResponse ノードのペアで共有できます。ただし、それらのすべてのノードについて、このプロパティーにチェック・マークが付けられている場合に限ります。

この機能は、要求メッセージから相関 ID を読み取って、それを応答メッセージで相関 ID として使用することをサポートしている Web サービス・プロバイダーでのみ有効です。

 
バックアウト宛先 いいえ はい  

エラーにより応答メッセージ・フローが応答メッセージを処理できない場合に、SOAPAsyncResponse ノードが応答メッセージをこの宛先に送ります。 送られたメッセージは、応答宛先から削除されます。

バックアウト・プロパティーは SOAPAsyncRequest ノードによって設定されますが、そのペアの SOAPAsyncResponse ノードでのみ使用されます。

backoutDestination
バックアウトしきい値 いいえ はい 0

この値は、メッセージがバックアウト宛先にいつ入れられるかを制御します。 例えば、この値が 3 の場合、JMS プロバイダーはメッセージの入力宛先への配送を 3 回試行します。 3 回目の配送の試行後に、メッセージは応答宛先にロールバックされずに、バックアウト宛先に送られます。

バックアウト・プロパティーは SOAPAsyncRequest ノードによって設定されますが、そのペアの SOAPAsyncResponse ノードでのみ使用されます。

バックアウトしきい値プロパティーの構成を参照してください。

 

SOAPAsyncRequest ノードの「メッセージ・デリバリー」プロパティーについては、次の表に説明されています。 このサブタブが有効になるのは、「基本」タブで選択したバインディングが JMS トランスポートを使用している場合に限られます。

プロパティー M C デフォルト 説明 mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー
ターゲット・サービス いいえ いいえ なし サービス要求をディスパッチングする際に SOAPAsyncRequest ノードによって使用されます。

このプロパティーの初期値は、targetService WSDL プロパティーから取り込まれます。

targetService
デリバリー・モード いいえ はい 持続 このプロパティーは、JMS プロバイダーがメッセージに使用する持続モードを制御します。 有効な値は以下のとおりです。
  • 「持続」: JMS プロバイダーにシステム障害がある場合、メッセージは存続します。
  • 「非持続」: JMS プロバイダーにシステム障害がある場合、メッセージは失われます。

このプロパティーの初期値は、WSDL の address の URI が W3C (規格) スタイルまたは IBM (専有) スタイルにフォーマット設定されているかどうかに応じて、WSDL URI プロパティーから取り込まれます。 W3C スタイルの URI が検出された場合、「デリバリー・モード」は WSDL で検出された deliveryMode の値に設定され、IBM スタイルの URI が検出された場合、deliveryMode または persistence の最初の値に設定されます。 両方のプロパティーが存在する場合は、「ユーザー・パラメーター」表の名前/値ペアとして 2 番目のプロパティーが表示されます。

deliveryMode
メッセージ優先順位 いいえ はい 4

このプロパティーはメッセージに相対重要度を割り当て、受信 Web サービスによるメッセージ選択に使用できます。

0 (最低優先順位) から 9 (最高優先順位) までの間の値を選択します。 デフォルト値は、中間の優先順位を示す 4 です。 0 から 4 までの範囲の優先順位は、標準のデリバリーを示します。 範囲 5 から 9 の優先順位は、高速のデリバリーを示します。

このプロパティーの初期値は、WSDL の address の URI が W3C (規格) スタイルまたは IBM (専有) スタイルにフォーマット設定されているかどうかに応じて、WSDL URI プロパティーから取り込まれます。 W3C スタイルの URI が検出された場合、「優先順位」は WSDL で検出された priority の値に設定され、IBM スタイルの URI が検出された場合、priority または Priority の最初の値に設定されます。 両方のプロパティーが存在する場合は、「ユーザー・パラメーター」表の名前/値ペアとして 2 番目のプロパティーが表示されます。

messagePriority
メッセージ有効期限 (ms) いいえ はい 0 このプロパティーは、JMS プロバイダーが出力 JMS メッセージを保持する期間をミリ秒単位で制御します。 デフォルト値の 0 は、メッセージの有効期限が切れないことを示します。

このプロパティーの初期値は、timeToLive WSDL プロパティーから取り込まれます。

messageExpiration
メッセージ・タイプ いいえ はい バイト リストから値を選択して、SOAPAsyncRequest ノードによって作成された JMS メッセージのタイプを構成します。 有効な値は、「テキスト」および「バイト」です。 messageType

SOAPAsyncRequest ノードの 「トランザクション」プロパティーについては、次の表に説明されています。 この設定は、ノードが HTTP トランスポートを使用する場合は適用されません。

プロパティー M C デフォルト 説明
トランザクション・モード はい いいえ 自動

このプロパティーは、メッセージを JMS トランザクション下で出力するかどうかを制御します。 有効な値は「はい」「いいえ」、および「自動」です。

非トランザクション JMS セッションを使用してメッセージを出力するには、「いいえ」 を選択します。

トランザクション JMS セッションを使用してメッセージを出力するには、「はい」 を選択します。 JMS トランザクションは、ローカルまたは XA 整合のどちらかが可能です。 XA JMS セッションを使用して XA 整合トランザクションを使用するには、BAR ファイル・プロパティーで、「メッセージ・フロー」プロパティーの「整合トランザクション」を選択する必要もあります。

メッセージのトランザクション性を、フロー開始時の入力ノードの「トランザクション・モード」設定から継承する場合は、「自動」を選択します。

整合 JMS トランザクションの構成を参照してください。

SOAPAsyncRequest ノードの「拡張」プロパティーについては、次の表に説明されています。

「理解必須ヘッダー」リストの一部である SOAP ヘッダーは、フローに取り込まれ、SOAP 障害の原因となることはありません。 「理解必須ヘッダー」リストにヘッダーを追加すると、SOAP 障害が SOAP ヘッダーにより生成されることはなくなります。

WS-Addressing および WS-Security については、「WS 拡張機能」を構成すれば理解されるので、「理解必須ヘッダー」を追加する必要はありません。

このノードで構成された「理解必須ヘッダー」リストは、SOAPAsyncResponse ノードがリモート・サーバーからの応答を受信するときに、対応する SOAPAsyncResponse ノードに適用されます。

プロパティー M C デフォルト 説明
WSDL 定義の SOAP 応答ヘッダー いいえ いいえ   「WSDL 定義の SOAP 応答ヘッダー」表は読み取り専用で、選択された操作の出力部分で定義された SOAP ヘッダーに基づいてデータが取り込まれます。 デフォルトでは、「WSDL 定義 SOAP 応答ヘッダー」表のすべての項目に関して、表の第 2 列のチェック・ボックスがクリアされます。 「理解必須ヘッダー」リストにヘッダーを追加するには、該当するチェック・ボックスを選択しなければなりません。

WSDL を必要としないゲートウェイ・モードで作動するようにノードが構成されると、この表はクリアされます。 ノードの動作モードが WSDL モードに再変更されると、これらのフィールドの元の値が復元されます。

ユーザー定義 SOAP 応答ヘッダー いいえ いいえ   カスタム・ヘッダー (WSDL ファイルで定義されていないヘッダー) を、「ユーザー定義 SOAP ヘッダー」表に追加することができます。 この表に対して、「追加」「編集」、および「削除」を使用します。 新しく追加されたカスタム・ヘッダーが「理解必須ヘッダー」リストに確実に追加されるように、表の第 2 列にある該当するチェック・ボックスを選択する必要があります。

SOAPAsyncRequest ノードの「WS 拡張機能」プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明  
WS-Addressing の使用 いいえ いいえ 選択されている このプロパティーは編集できません。 このプロパティーは、SOAPAsyncRequest ノード上で WS-Addressing が常に使用されることを示します。

SOAPAsyncRequest ノードを使用した WS-Addressing の詳細については、SOAPAsyncRequest および SOAPAsyncResponse ノードでの WS-Addressingを参照してください。

 
MTOM を許可 いいえ はい いいえ このプロパティーは、パーサーに対して MTOM を使用可能にするかどうかを制御します。 有効な値は、「はい」「いいえ」、および 「継承」 です。

SOAPReply ノード、SOAPRequest ノード、および SOAPAsyncRequest ノードでの SOAP MTOM の使用法について詳しくは、SOAPReply ノード、SOAPRequest ノード、および SOAPAsyncRequest ノードにおける SOAP MTOM の使用を参照してください。 MTOM の詳細については、SOAP MTOMを参照してください。

ゲートウェイ・モードで作動するようにノードが構成されると、MTOM サポートは無効になります。

allowMTOM
WS-Security いいえ いいえ   この表には、特徴となる次の 2 つの列があります。
  • 別名
  • XPath 式
関連した別名値の付いた XPath 式を WS-Security 表に追加することができます。 別名は、管理者によって作成されるポリシー・セットで解決されます。 ポリシー・セットは、別名を解決して、XPath 式によって参照されるメッセージの部分を暗号化または署名します。 この表では、「追加」「編集」、および「削除」を行うことができます。
 
ノードのモニター・プロパティーが、次の表に説明されています。
プロパティー M C デフォルト 説明
イベント いいえ いいえ なし ノードに対して定義したイベントが、このタブに表示されます。 デフォルトでは、メッセージ・フローのどのノードに対してもモニター・イベントは定義されません。 ノードのモニター・イベントを作成、変更、または削除するには、「追加」「編集」、および「削除」を使用します。詳しくは、モニター・プロパティーを使用したモニター・イベント・ソースの構成を参照してください。

「使用可能」チェック・ボックスを選択またはクリアすることによって、ここに表示されているイベントを使用可能および使用不可に設定できます。

LocalEnvironment の指定変更

メッセージの他のエレメントに値を設定する方法と同じ方法で、ローカル環境の設定値を動的に指定変更できます。 ローカル環境で指定変更できる値の全リストについては、ローカル環境の指定変更を参照してください。

WrittenDestination データの処理

要求の実行後に、LocalEnvironment の WrittenDestination フォルダーは、WS-Addressing、圧縮の詳細情報 (使用している場合)、トランスポートの詳細情報で更新されます。 SOAPAsyncRequest ノードの WrittenDestination の形式は以下のとおりです。WS-Addressing と Compression は、それぞれを使用する場合に限って記述します。
WrittenDestination = (
   SOAP  = (
      Request = (
         WSA = (
            To = 'URI'
            ReplyTo = 'http://server:7800/reply'
            MessageID = 'id'
            Action = 'doAllTheStuff'
         )
         Transport = (
            HTTP = (
               WebServiceURL = 'http://server:8080/service'
               Compression   = (
                  OriginalSize   = 775
                  CompressedSize = 411
            )
         )
      )
   )
)
次の例は、JMS トランスポートを使用します。
WrittenDestination = (
   SOAP  = (
      Request = (
         WSA = (
            To = 'URI'
            ReplyTo = 'http://server:7800/reply'
            MessageID = 'id'
            Action = 'doAllTheStuff'
         )
         Transport = (
            JMS = (
               Destination = 'jms:jndi:B2BQUEUEIN'
            )
         )
      )
   )
)
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:46:04


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