WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

整合 JMS トランザクションの構成

整合トランザクションで、メッセージを受信または出力するようにメッセージ・フローを構成できます。

メッセージ・フローに JMS トランスポートを使用するノード (JMS トランスポート使用時の JMSInput ノードまたは SOAPInput ノードなど) を組み込む場合、メッセージ受信が同期点下で行われるかどうかは、「トランザクション・モード 」で設定する値によって定義されます。

外部同期点下でメッセージを受信する場合には、追加の構成ステップを実行する必要があります。これらのステップを適用する必要があるのは、特定の JMS プロバイダーのブローカーに、JMS トランスポートを使用する特定のノードが最初にデプロイされたときだけです。
  • 分散システムで、ブローカーの外部同期点コーディネーターは WebSphere MQ です。 「トランザクション・モード」プロパティーが「グローバル」または「はい」に設定され、XA に整合されたトランザクションを使用する予定の場合、メッセージ・フローをデプロイする前に、グローバルに整合されたトランザクションに加わる各 JMS プロバイダーのリソース・マネージャーに関する追加の定義が付加されるように、キュー・マネージャーの .ini ファイルを変更します。
    • Windows platformWindows の場合:
      1. WebSphere MQ Explorer を開始します。
      2. 左側のペインでキュー・マネージャー名を右クリックして、「プロパティー」をクリックします。
      3. 左側のペインで「XA リソース・マネージャー」をクリックします。
      4. 「追加...」をクリックします。
      5. 以下のようにオプションを設定します。
        • Name に任意の値を設定します。
        • x86 システム上の Windows の場合、SwitchFile プロパティーを install_dir¥bin¥JMSSwitch.dll に設定します。 x86-64 システム上の Windows の場合、SwitchFile プロパティーを JMSSwitch.dll に設定します。
        • XAOpenString プロパティーを次のストリング値に設定します。Initial Context,location JNDI,Optional_parms
        • ThreadOfControl プロパティーを Thread に設定します。
      6. x86-64 システム上の Windows の場合のみ、スイッチ・ファイル JMSSwitch32.dll を、WebSphere MQ インストール・ディレクトリーの ¥exits サブディレクトリーにコピーして、名前を JMSSwitch.dll に変更します。 スイッチ・ファイル JMSSwitch.dllWebSphere MQ インストール・ディレクトリーの ¥exits64 サブディレクトリーにコピーします。
      詳細については、WebSphere MQ バージョン 7 インフォメーション・センター・オンラインの『システム管理ガイド』セクションを参照してください。
    • Linux platformUNIX platformLinux および UNIX システムでは、各 JMS プロバイダーごとにキュー・マネージャー .ini ファイルにスタンザを追加します。
      以下に例を示します。
      XAResourceManager:
      Name=Jms_Provider_Name 
      SwitchFile=/install_dir/bin/ JMSSwitch.so
      XAOpenString=Initial Context,location JNDI,Optional_parms
      ThreadOfControl=THREAD
      それぞれの意味は以下のとおりです。
      名前
      JMS プロバイダーのリソース・マネージャーを識別する、インストール済み環境によって定義された名前です。
      SwitchFile
      ブローカーの bin ディレクトリーで提供される、JMSSwitch ライブラリーへのファイル・システム・パスです。
    XAOpenString には以下の値を指定できます。
    • Initial Context は、JMSInput ノードのプロパティー「初期コンテキスト・ファクトリー」に設定される値です。
    • location JNDI は、JMSInput ノードのプロパティー「ロケーション JNDI バインディング」に設定される値です。 この値には、クラスパスで使用可能な URL ハンドラーを持つサポートされた URL 接頭部を含める必要があります。
    以下のパラメーターはオプションです。
    • 「LDAP プリンシパル」は、mqsicreatebroker または mqsichangebroker コマンドを使用してブローカーに設定された値と一致します。
    • 「LDAP 信任状」は、mqsicreatebroker または mqsichangebroker コマンドを使用してブローカーに設定された値と一致します。
    • 「リカバリー接続ファクトリー名」は、 バインディング・ファイルで定義された JNDI 管理の接続ファクトリーです。 値が指定されていない場合、recoverXAQCF のデフォルト値をバインディング・ファイルに追加する必要があります。 どちらの場合も、リカバリー接続ファクトリーを初期コンテキスト・ファクトリーに関連した JMS プロバイダーの XA キュー接続ファクトリーとして定義する必要があります。
    オプション・パラメーターはコンマで区切られていて、定位置です。 そのため、存在しないパラメーターはコンマで表す必要があります。 以下に例を示します。
    com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory,file:/C:/webservices/SOAP/JMS/JNDIXA,,,QCF
    1. ブローカーのキュー・マネージャーの Java™ CLASSPATH 環境変数を更新して、xarecovery.jar への参照が含まれるようにします。例:
      install_dir/classes/xarecovery.jar
    2. ブローカーのキュー・マネージャーの Java PATH 環境変数を更新して、SwitchFile が存在する bin ディレクトリーを指定するようにします。例:
      install_dir/bin
    最後に、以下の構成ステップを実行したことを確認します。
    • メッセージ・フローで、WebSphere Message Broker アーカイブ・エディターを使用して「調整済み」プロパティーが有効になっていることを確認します。
    • XA トランザクションの一部を成す必要のある各ノードが、グローバル・トランザクション・モードに設定されていることを確認します。
    • ブローカーおよびキュー・マネージャー用として使用するサービス ID が、同じユーザー ID であることを確認します。
    • JMS ノードがグローバル・トランザクション用に使用する JNDI 接続ファクトリー・オブジェクトが、タイプ MQXAConnectionFactory、MQXAQueueConnectionFactory、または MQXATopicConnectionFactory として構成されていることを確認します。
      • WebSphere Message Broker Explorer を使用してバインディングを作成する場合、接続ファクトリーを定義する際に「XA トランザクションのサポート」オプションにチェック・マークが付いていることを確認してください。
      • JMSAdmin を使用してバインディングを作成する場合、接続ファクトリーを定義する際に、DEF QCF コマンドや DEF TCF コマンドではなく、DEF XAQCF コマンドまたは DEF XATCF コマンドを使用してください。

    詳細については、WebSphere MQ バージョン 7 インフォメーション・センター・オンラインの『システム管理ガイド』セクションを参照してください。

  • z/OS platformz/OS® では、外部同期点マネージャーはリソース・リカバリー・サービス (RRS) です。 z/OS 上でサポートされる唯一の JMS プロバイダーは、WebSphere MQ JMS です。 z/OS 上で WebSphere MQ JMS に対してサポートされる唯一のトランスポート・オプションは、バインド・オプションです。

    JMS プロバイダーの同期点制御は、ブローカーのキュー・マネージャーの RRS 同期点調整によって管理されます。 .ini ファイルを変更する必要はありません。

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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:48:29


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