SOAPInput ノードで WS-Addressing を使用する場合、さまざまなオプションを利用できます。
SOAPInput ノードは、着信メッセージ内に存在する WS-Addressing 情報を処理するための、「WS-Addressing の使用」というプロパティーを持っています。
このプロパティーを選択すると、WS-Addressing 情報が処理されますが、処理そのものは、「WS-Addressing の利用」と呼ばれます。 デフォルトでは、WS-Addressing は利用されません。
この場合、メッセージ・ツリー内の SOAP パーサーのヘッダー・フォルダーの下にメッセージが SOAPInput ノードを残すときに、インバウンド WS-Addressing ヘッダーがメッセージ中に表示されます。
WS-Addressing の利用とは、WS-Addressing ヘッダーを「理解する」ようにノードに指示する方法のことです。 その場合、WS-Addressing ヘッダーは、SOAP パーサーの SOAP ヘッダー・セクション内にとどまり、他の SOAP ノードはそれに対して何のアクションもとりません。 どのような場合でも、それらは WS-Addressing ヘッダーに特別な意味が割り当てられていない SOAP ヘッダーとして扱われます。
WS-Addressing ヘッダーが有効で、SOAPInput ノード上で「WS-Addressing ヘッダーを LocalEnvironment に配置」チェック・ボックスが選択されていると仮定した場合、すべてのヘッダー (検出可能なインバウンド参照パラメーターを含む) は、インバウンド・メッセージ・ツリーから除去されて、SOAP.Input.WSA フォルダーの下のローカル環境ツリーに入れられます。 WS-Addressing ヘッダーをローカル環境ツリーに移動することは、これらのヘッダーがブローカーによって処理されていることを示しています。 このヘッダーは、メッセージ・ツリーから除去されます。なぜなら、これは入力時に処理されており、処理されていなければメッセージ・ツリーがそれ以上の変更なしで送出された場合は有効にならないからです。 このヘッダーは、ローカル環境ツリーに保管されるので、その検査が可能になります。
最終仕様の参照パラメーターのみが検出可能です。その理由は、このパラメーターは、IsReferenceParameter という、これらのパラメーターを検出できるようにする属性を持っているからです。 発信参照パラメーター・ヘッダーはこの属性を持っていないので、検出可能ではありません。したがって、メッセージ・ツリーからローカル環境ツリーに移動されることはありません。
WS-Addressing 応答ヘッダーを、SOAPReply ノードに達する前に変更できます。 ローカル環境での WS-Addressing 情報の変更について詳しくは、ローカル環境内の WS-Addressing 情報を参照してください。