監査目的または問題判別に役立てるためにデータをデータベースに記録することができます。 データを記録するには、記録するデータのソースと、記録する場所を指定する必要があります。 データを記録するための手順を、次の図で示しています。
- データベースを作成および構成し、データ・ソース名 (DSN) の ODBC 定義を定義します。 データベースへの接続時に使用するブローカーの ID およびパスワードを指定します。 データの記録用データベースの作成および構成を参照してください。
- データ・キャプチャー・ストアを構成します。
データの保管方法および保管場所を定義するには、DataCaptureStore 構成可能サービスを作成します。 この構成可能サービスは、データ処理およびデータベース接続を行うためのブローカー・ランタイム・プロパティーを指定します。
記録トポロジーおよび再生トポロジーには、複数のブローカーを含めることができます。 あるブローカーにデータをキャプチャーする対象のメッセージ・フローをデプロイし、別のブローカーを使用してデータを記録する場合、これら 2 つのブローカーに接続する必要があります。 ブローカー・トポロジーを構成する方法の詳細については、記録および再生に複数のブローカーを使用を参照してください。
付属の DefaultCaptureStore 構成可能サービスを使用することも、タイプ DataCaptureStore の独自の構成可能サービスを作成することもできます。 WebSphere Message
Broker Explorer を使用して、構成可能サービスを作成できます。詳しくは、WebSphere Message Broker Explorer を使用した構成可能サービスの処理を参照してください。
または、mqsicreateconfigurableservice コマンドを使用することもできます。詳細については、mqsicreateconfigurableservice コマンドを参照してください。 この構成可能サービスのプロパティーについては、DataCaptureStore 構成可能サービスを参照してください。
例えば、コマンド・ラインに以下のコマンドを入力します。
mqsicreateconfigurableservice brokerName -c DataCaptureStore -o dataCaptureStoreName
-n dataSourceName,egForRecord -v dataSource,executionGroup
- brokerName は、ブローカーの名前です。 トピックデータの記録用データベースの作成および構成の手順を完了した時点で、このブローカーは、データベースに接続するように構成されています。
- dataCaptureStoreName は、構成可能サービス・オブジェクトの名前です。
- dataSource は、データ・ソースの名前です。
- executionGroup は、記録するデータを処理する実行グループの名前です。
- キャプチャーするデータのソースを指定するパブリッシュ/サブスクライブ・トピックを指定します。
データのソースを指定するには、DataCaptureSource 構成可能サービスを作成します。
この構成可能サービスを使用して、データの発生元であるメッセージ・フローを識別するモニター・トピックと、そのデータの保管に使用するデータ・キャプチャー・ストアを指定します。 DataCaptureSource 構成可能サービスの複数インスタンスは、同じ DataCaptureStore 構成可能サービスを使用できます。
構成可能サービスは、WebSphere Message
Broker Explorer または mqsicreateconfigurableservice コマンドを使用して作成できます。 WebSphere Message
Broker Explorer の DataCaptureSourceTemplate を使用する場合、テンプレートに基づいて新規構成可能サービスを作成する必要があります。 新規構成可能サービスを作成せずにテンプレートを編集すると、実行時にエラーが出されます。 この構成可能サービスのプロパティーについては、DataCaptureSource 構成可能サービスを参照してください。
例えば、UNIX システムの場合、コマンド・ラインに以下のコマンドを入力します。
mqsicreateconfigurableservice brokerName -c DataCaptureSource -o dataCaptureSourceName
-n dataCaptureStore,topic
-v dataCaptureStoreName,'$SYS/Broker/myBroker/Monitoring/executionGroupName/msgFlowName'
- brokerName は、ブローカーの名前です。
- dataCaptureSourceName は、構成可能サービス・オブジェクトの名前です。
- dataCaptureStoreName は、このサブスクリプションで使用する DataCaptureStore 構成可能サービスの名前です。 brokerName を使用して、この DataCaptureStore 構成可能サービスを作成する必要があります。
- myBroker、executionGroupName、および msgFlowName は、データ取り込み元のブローカー、実行グループ、およびメッセージ・フローの名前です。 これらの値は、トピック・ストリングの一部です。これは、ビジネス・モニターを使用してセットアップするイベントにサブスクライブするために使用されます。 このトピック・ストリングにはトピック・ワイルドカードを使用できます。 UNIX システム上でトピック・ストリングをコマンド・ラインに入力する場合は、単一引用符で囲みます。 Windows システム上では、二重引用符を使用します。 WebSphere Message
Broker Explorer を使って構成可能サービスを作成する場合、引用符は不要です。
データ・キャプチャーにモニターを使用する方法の詳細については、データ・キャプチャー用のモニターの構成を参照してください。
brokerName のキュー・マネージャーのサブスクリプションを取得することで、topic プロパティーに指定されたトピックに対し、サブスクリプションが正常に行われていることをテストします。 WebSphere Message
Broker Explorer または runmqsc コマンドを使用します。
WebSphere Message
Broker Explorer を使用してサブスクリプションを確認するには、以下の手順を実行します。
- 「キュー・マネージャー」フォルダーの下のキュー・マネージャーを展開します。
- 「サブスクリプション」ペインを開くには、「サブスクリプション」をクリックします。
- 「最新表示」をクリックして、$SYS/Broker/myBroker/Monitoring/executionGroupName/msgFlowName というトピック・ストリングのサブスクリプションが存在することを確認します。
runmqsc を使用してサブスクリプションを確認するには、以下の手順を実行します。
- コマンド・プロンプトで、runmqsc qmName を入力します。
qmName はキュー・マネージャー名です。
- キュー・マネージャーのサブスクリプションすべてを表示するには、dis sub(*) を入力します。
- サブスクリプション・トピックのリストにトピック名 (例えば、SUB(myBroker:myTopic)) が返されることを確認します。
- runmqsc 環境を終了するには、end を入力します。
- 記録するデータを生成するには、メッセージ・フローでモニターを構成します。 データ・キャプチャー用のモニターの構成を参照してください。