このパターンを使用して、単一のプログラム ID を持つさまざまなタイプの IDoc を処理することができます。異なるタイプの IDoc を追加するときでも、既存のメッセージ・セットおよびアダプターを再デプロイまたは再発見する必要はありません。
以下のような場合に、このパターンを使用します。
ソリューションは、汎用パススルー・メッセージ・セットを使用して、すべてのタイプの IDoc を処理する IDoc ルーティング・メッセージ・フローを実装することです。 部分的な構文解析によって、IDoc ルーティング・メッセージ・フローは IDoc タイプを判別し、IDoc をビット・ストリームとして適切な WebSphere MQ キューに入れることが可能になります。 IDoc タイプごとに単一のメッセージ・フローが必要になります。このフローは、SAPInput ノードから開始したかのように、このメッセージの取得と IDoc の処理を行います。 これらのメッセージ・フローを実装するには、メッセージ・フローが処理する予定の IDoc に対してアダプター接続ウィザードを実行してから、DataObject ドメインを使用し、メッセージ形式を IDoc に設定する必要があります。アダプター接続ウィザードによって作成されるアダプター・コンポーネントは、メッセージ・セットを MQInput ノードと共に使用しているときには必要ありません。 後続の IDoc タイプは、新しいメッセージ・フローおよび新しいキューを作成することによりサポートされます。
このパターンのメッセージ・フローの設計については、以下のセクションをお読みください。