WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

SCAInput ノード

SCAInput ノードを SCAReply ノードと共に使用して WebSphere® Process Server からのメッセージを処理します。

注: バージョン 7.5 以降、WebSphere Process Server の名前が IBM® Business Process Manager Advanced に変更されています。 このトピックで WebSphere Process Server バージョン 7.0 に言及している情報は、IBM Business Process Manager Advanced バージョン 7.5 にも当てはまります。

目的

WebSphere Process Server のサービス・コンポーネントを使用する場合は、 このノードを使用して、WebSphere Message Broker で提供されるサービスを開始できます。 フローは、サービス・コンポーネントがインポート・バインディングを介して使用する SCA エンドポイントの働きをします。

SCAInput ノードはメッセージ・フローのノード・パレットのSCA ・ドロワーに含まれ、WebSphere Message Broker Toolkit では、次のアイコンで表されます。

SCAInput
ノード・アイコン

メッセージ・フロー内でのこのノードの使用

このノードが使用される方法に関しては、次のサンプルを参照してください。

サンプルに関する情報は、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センター、またはオンライン・インフォメーション・センターを使用する場合にのみ表示できます。 サンプルは、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センターを使用する場合にのみ実行できます。

ローカル環境の以下の場所で、インバウンド要求に対して呼び出される操作にアクセスできます。

LocalEnvironment.SCA.Input.Operation

ローカル環境の以下の場所から、インバウンド要求に含まれる SOAP ヘッダー情報にアクセスできます。

LocalEnvironment.SCA.Input.Binding.WebServices.SOAP.Header

また、ローカル環境で、インバウンド要求に含まれる SOAP コンテキスト情報にアクセスすることもできます。 SOAP コンテキストは以下の場所に保管されます。

LocalEnvironment.SCA.Input.Binding.WebServices.SOAP.Context

SCAInput ノードの構成

メッセージ・セットに、拡張子が .insca のブローカー SCA 定義が含まれていることを確認してください。この定義を使用して SCAInput ノードを構成します。

以下のどちらかの方法で、SCAInput ノードのインスタンスをメッセージ・フローに入れることができます。
  • 拡張子が .insca のブローカー SCA 定義をメッセージ・セットからメッセージ・フロー・エディターのキャンバスにドラッグします。 .insca ファイルに一方向操作のみ含まれている場合は、.insca ファイルをキャンバスにドラッグすると、SCAInput ノードが作成されます。 そうでない場合は、SCAInput ノードと SCAReply ノードのペアが作成されます。 この方式を使用すると、ノードのプロパティー値の多くはブローカー SCA 定義によって提供されます。
  • ノードのインスタンスをノード・パレットからキャンバス上にドラッグします。 その後、拡張子が .insca のブローカー SCA 定義をノードにドラッグして、ノードを構成します。

ノードのプロパティーが、「プロパティー」ビューに表示されます。 値を入力する必要のあるすべての必須プロパティー (デフォルト値が定義されていないプロパティー) には、アスタリスクが表示されます。

  1. オプション: 「説明」タブで、簡略説明詳細説明、あるいはその両方を入力します。 このタブで、ノードを名前変更することもできます。
  2. 「基本」タブで、「ブローカー SCA 定義」プロパティーと「メッセージ・ルーティング」プロパティーを設定します。
    • 「ブローカー SCA 定義」で、SCAInput ノードの構成プロパティーを含む、ブローカー SCA 定義の名前を指定します。 ブローカー SCA 定義をメッセージ・セットからメッセージ・フロー・エディターのキャンバスにドラッグしてノードを作成した場合、このプロパティーはブローカー SCA 定義の名前に事前設定されます。 パレットから選択してノードを作成した場合、以下のいずれかの方法でこのプロパティーを設定できます。
      • ブローカー SCA 定義がある場合には、「参照」をクリックして表示される複数のブローカー SCA 定義から選択できます。
      • ブローカー SCA 定義はあるもののメッセージ・セットがない場合は、次のようにしてメッセージ・セットを作成できます。
        1. 「参照」をクリックして、「ブローカー SCA 定義選択」ペインを開きます。
        2. 「インポート/新規作成」をクリックして「ブローカー SCA 定義のインポート」ウィザードを開きます。
        3. メッセージ・セット名と、メッセージ・セットのプロジェクト名を入力し、 「次へ」をクリックします。
        4. 以下の該当するオプションを選択します。
          • ブローカー SCA 定義がワークスペースに存在しているのであれば、「ワークスペースからのリソースを使用」をクリックし、ブローカー SCA 定義を選択します。
          • ブローカー SCA 定義がファイル・システム中に存在しているのであれば、「外部リソースを使用」をクリックし、ブローカー SCA 定義を選択して、「次へ」をクリックします。
        5. インポートするブローカー SCA 定義を選択します。
        6. 「終了」をクリックします。 新規のメッセージ・セット・プロジェクトおよびメッセージ・セットが、メッセージ定義と共に作成されます。 ブローカー SCA 定義が「ブローカー SCA 定義」フォルダーに追加されます。
        7. 「ブローカー SCA 定義選択」ウィンドウからブローカー SCA 定義を選択して、「OK」をクリックします。
      • メッセージ・セットはあるもののブローカー SCA 定義はない場合、メッセージ・セット: メッセージ・セットからのブローカー SCA 定義の生成の指示に従ってブローカー SCA 定義を生成してください。
      • ブローカー SCA 定義をメッセージ・セットからノードにドラッグします。
      • ブローカー SCA 定義のあるメッセージ・セット・プロジェクトに対して相対的なファイル名を入力します。
    • 「メッセージ・ルーティング」を使用して、SCA メッセージ内で定義されている操作用の動的ターミナルにメッセージを伝搬できるようにするか、それとも共通の Out ターミナルに伝搬できるようにするかを指定します。 デフォルトでは、各操作は専用のターミナルにルーティングされます。 以下のものを選択できます。
      • 「各操作をそれぞれの専用ターミナルにルーティング」。 デフォルト。 ブローカー SCA 定義のインターフェース内に定義されている操作ごとに 1 つずつターミナルがノード上で生成され、メッセージは該当するターミナルに伝搬されます。
      • 「共通の Out ターミナルにルーティング」。 1 つの Out ターミナルがノード上に生成されます。 すべてのメッセージは、このターミナルに伝搬されます。 このオプションを選択すると、「SOAP 本体だけを伝搬 (XMLNSC ドメインの所有)」チェック・ボックスは無効になり、選択できなくなります。

      ファイル名を入力するか、「参照」機能を使用してブローカー SCA 定義を選択して、「ブローカー SCA 定義」プロパティーを指定する場合、動的ターミナルが既に構成済みの SCAInput ノード上で、既存の動的ターミナルは置き換えられます。 無効なファイル名を指定する場合、以前に存在していた動的ターミナルは除去され、ターミナルは追加されません。

      動的ターミナルが既に構成済みの SCAInput ノード上にブローカー SCA 定義をドラッグする場合、ブローカー SCA 定義から生成される動的ターミナルで既存の動的ターミナルを指定変更するかどうかを確認できるダイアログ・ボックスが表示されます。 既存の動的ターミナルの指定変更を選択すると、これらのターミナル用に構成されている既存の接続も削除されます。 このダイアログ・ボックスが再表示されないよう指定できます。

      既に Out ターミナルがある SCAInput ノード上にブローカー SCA 定義をドラッグする場合、ブローカー SCA 定義から生成される動的ターミナルは追加されず、ノードは引き続きその Out ターミナルを使用して作動します。

  3. 「バインディング」タブ上で、 WebSphere Process Server バインディングに関係するプロパティーを指定します。 このタブ上のプロパティーの一部は、ブローカー SCA 定義から派生します。
    • バインディング・タイプのプロパティーの値は、ブローカー SCA 定義内のバインディング情報から派生します。 これは読み取り専用です。 指定できる値は以下のとおりです。
      • Web サービスWebSphere Process Server からの要求は、HTTP トランスポートを介して SOAP メッセージとして送信されます。 ブローカー SCA 定義によって提供されるバインディング・プロパティーや、設定する必要があるバインディング・プロパティーの詳細については、ターミナルおよびプロパティーにある WSDL プロパティーの表を参照してください。
      • MQWebSphere Process Server からの要求は、WebSphere MQ メッセージとして着信します。 ブローカー SCA 定義によって提供されるバインディング・プロパティーや、設定する必要があるバインディング・プロパティーの詳細については、ターミナルおよびプロパティーにある MQ プロパティーの表とトランザクション特性の表を参照してください。
  4. 「入力メッセージの構文解析」タブでは、WSDL ファイルを構成すると、プロパティーは自動的に設定されます。
    • バインディング・タイプが Web サービスの場合は、メッセージ・ドメインは常に SOAP です。
    • バインディング・タイプが MQ の場合は、すべての操作に関するデータ・バインディングが XML を使用していれば、メッセージ・ドメインは XMLNSC にデフォルト設定されます。 それ以外の場合、デフォルトのドメインは BLOB です。 ドメインを MRM、XMLNSC、XMLNS、MIME、JSON、DFDL、または BLOB に変更できます。
  5. 「パーサー・オプション」サブタブで、パーサーに関連したプロパティーを設定します。
    • 「解析のタイミング」は、デフォルトによって、「要求時」に設定されます。これにより、メッセージの構文解析が遅延されます。 メッセージが即時に解析されるようにする方法の詳細は、要求時の構文解析を参照してください。
    • XMLNSC パーサー・オプション。 XMLNSC パーサーがどのように稼働するかを指定するプロパティーの値を設定します。 詳しくは、XMLNSC ドメインでのメッセージの操作を参照してください。
  6. 「妥当性検査」タブを使用して、事前定義メッセージ用のメッセージ・セットに基づいた妥当性検査を提供します。 妥当性検査の詳細については、メッセージの妥当性検査を参照してください。 このタブを完成させる方法の詳細は、「妥当性検査」タブのプロパティーを参照してください。
  7. メッセージ・フローの追加スレッドがどのように処理されるかを指定するために、「インスタンス」タブを使用します。
    • 「追加のインスタンス・プール」プロパティーは、追加のインスタンス・スレッドが、メッセージ・フロー全体のスレッド・プールから割り振られるのか、またはそのノードだけで使用されるスレッド・プールから割り振られるのかを指定します。 デフォルトでは、このプロパティーは「メッセージ・フローに関連付けられたプールの使用」に設定されます。
    • 「追加インスタンス」プロパティーは、メッセージ・フローを処理するためにブローカーが使用できる追加のスレッド数を指定します。デフォルト値は 0 です。
  8. 「再試行」タブを使用して、障害が入力ノードにロールバックされたときに、再試行処理がどのように行われるかを定義します。
    • 「再試行のメカニズム」は、メカニズムのフォーマットを定義します。そのタイプは列挙です。 プロパティーを、「失敗」または「短いおよび長い再試行」のいずれかに設定します。
    • 「再試行しきい値」プロパティーは、障害を訂正するための再試行の回数を定義します。このプロパティーのタイプは整数です。
    • 「短い再試行間隔」プロパティーは、クライアントが待機し始めてから障害の訂正を試みるまでの時間を秒単位で定義します。 このプロパティーのタイプは整数です。
    • 「長い再試行間隔」プロパティーは、クライアントが待機し始めてから障害の訂正を試みるまでの時間を秒単位で定義します。 このプロパティーのタイプは整数です。

ターミナルおよびプロパティー

以下の表では、SCAInput ノードのターミナルについて説明します。

ターミナル 説明
Failure 障害 (メッセージ妥当性検査障害など) が検出された場合に、受信されたメッセージが伝搬される出力ターミナル。
Out 「メッセージ・ルーティング」プロパティー上で「共通の Out ターミナルにルーティング」を選択した場合に、メッセージがルーティングされる出力ターミナル。
Catch 例外がダウンストリームでスローされ、ノードによってキャッチされた場合に、メッセージがルーティングされる出力ターミナル。
* (動的) (バインディング・タイプが Web サービスの場合のみ適用できます。) ポート・タイプによってサポートされ、インポートされたバインディングによって実装される操作ごとに、動的ターミナルが生成されます。 SCA メッセージのルーティング先の動的操作ターミナルは、SCA メッセージの受信時にそのメッセージ内で定義されている操作に応じて異なります。

以下の表は、ノード・プロパティーについて説明しています。 M の見出しの列は、プロパティーが必須 かどうかを示します (デフォルトが定義されていない場合に値を入力することが必要なら、アスタリスクのマークが付きます)。 C の見出しの列は、プロパティーが構成可能 (メッセージ・フローを BAR ファイルに追加してデプロイするとき、値を変更できる) かどうかを示します。

以下の表では、SCAInput ノードの説明プロパティーについて説明します。

プロパティー M C デフォルト 説明
ノード名 いいえ いいえ ノード・タイプ ノードの名前。
簡略説明 いいえ いいえ なし ノードの簡単な説明
詳細説明 いいえ いいえ なし メッセージ・フロー内のノードの目的を説明するテキスト

以下の表では、SCAInput ノードの基本プロパティーについて説明します。

プロパティー M C デフォルト 説明
ブローカー SCA 定義 はい いいえ <None> このプロパティー・タイプはストリングです。 SCAInput ノードの構成プロパティーを含む、ブローカー SCA 定義の名前。
メッセージ・ルーティング はい いいえ 各操作をそれぞれの専用ターミナルにルーティング このプロパティーは、共通の Out ターミナルを使用するか、それとも各操作を専用のターミナルにルーティングするかを決定します。
  • バインディング・タイプが MQ の場合は、共通の Out ターミナルが常に使用されます。
  • バインディング・タイプが Web サービスの場合は、メッセージを動的ターミナルにルーティングするか、それとも共通の Out ターミナルにルーティングするかを選択できます。

以下の表では、SCAInput ノードのバインディング・プロパティーについて説明します。ブローカー SCA 定義内にあるバインディングはこの表で定義されています。

プロパティー M C デフォルト 説明
バインディング・タイプ はい いいえ ブローカー SCA 定義から派生 このプロパティー・タイプはストリングです。 この値は、ブローカー SCA 定義から派生します。

以下の表では、SCAInput ノードの Web サービス・プロパティーについて説明します。 以下のプロパティーは、バインディング・タイプが Web サービスの場合のみ関係します。

プロパティー M C デフォルト 説明
WSDL ファイル名 はい いいえ <None> このプロパティー・タイプはストリングです。 WSDL 構成ファイルの構文解析時に、値がこのプロパティーに付与されます。
ターゲット・ネーム・スペース いいえ いいえ ブローカー SCA 定義から派生 このプロパティー・タイプはストリングです。 「ターゲット・ネーム・スペース」には、選択した WSDL ファイルのネーム・スペースが表示されます。
ポート・タイプ はい いいえ デフォルト値は、ブローカー SCA 定義内のポート・タイプです。 このプロパティー・タイプはストリングです。 このプロパティーは読み取り専用です。
エラー条件:
  • 選択したポート・タイプに少なくとも 1 つの操作が入っていない場合。
インポートされたバインディング はい いいえ ブローカー SCA 定義から派生 このプロパティー・タイプはストリングです。 「インポートされたバインディング」ボックスには、選択されたポート・タイプに関連付けられたすべての SOAP バインディングがリストされます。 バインディングは、WSDL ファイルに表示される順序でリストされます。 デフォルトでは、ブローカー SCA 定義内のポートによって指される最初のバインディングが選択されます。 このプロパティーは、ポート・タイプの値が変更されるたびに更新され、WebSphere Process Server システム内で対応する変更を加えなければならないことを示す情報メッセージが表示されます。
エラー条件:
  • WSDL ファイル内の SOAP バインディングが、ポート・タイプに関連付けられていない場合。
  • 選択されたバインディングに操作がない場合。
サービス・ポート はい いいえ ブローカー SCA 定義から派生 このプロパティー・タイプはストリングです。 「サービス・ポート」ボックスには、選択されたバインディングを指すすべてのサービス・ポートがリストされます。 デフォルトでは、ブローカー SCA 定義内で参照されるサービス・ポートが選択されます。 このプロパティーは、選択したバインディング値が変更されるたびに更新され、WebSphere Process Server システム内で対応する変更を加えなければならないことを示す情報メッセージが表示されます。
エラー条件:
  • 選択されたバインディングを指すポートがない場合。
URL セレクター はい はい ブローカー SCA 定義から派生 このプロパティー・タイプはストリングです。 URL セレクターは、ノードがインバウンド・メッセージを受け入れる場所である HTTP パスのセレクターです。
HTTPS の使用 いいえ はい ブローカー SCA 定義から派生 このプロパティーのタイプはブールです。 HTTP のロケーションが HTTPS の場合は、この値は「True」です。それ以外の場合は、この値は「False」です。
SOAP 本体だけを伝搬 いいえ いいえ True このプロパティーのタイプはブールです。 このチェック・ボックスは、SOAP メッセージの本体のみを伝搬する場合に選択します。
WS-Addressing の使用 いいえ いいえ False このプロパティーのタイプはブールです。 WS-Addressing を使用する場合は、このチェック・ボックスを選択します。

以下の表では、SCAInput ノードの MQ プロパティーについて説明します。 以下のプロパティーは、バインディング・タイプが MQ の場合のみ関係します。

プロパティー M C デフォルト 説明
キュー名 はい はい ブローカー SCA 定義から派生 このプロパティー・タイプはストリングです。 ノード上で直接このプロパティーの値を変更できます。 このプロパティーを変更すると、WebSphere Process Server システムに対応する変更を加えなければならないことを示す情報メッセージが表示されます。

SCAInput ノードの「入力メッセージの構文解析」プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明
メッセージ・ドメイン いいえ いいえ 対応するノード内で定義されているバインディングに従って自動的に設定 着信メッセージの構文解析に使用されるドメイン。 このドメインは、バインディング・タイプに従って決まります。 バインディング・タイプが MQ の場合は、このプロパティーを変更できます。 バインディング・タイプが Web サービスの場合は、このプロパティーは読み取り専用です。

この表は、DFDL ドメインの「入力メッセージの構文解析」プロパティーを説明しています。 他のドメインの「入力メッセージの構文解析」プロパティーの説明は、このトピックで前述されています。

メッセージ・モデル いいえ いいえ 対応するノード内で選択されているブローカー SCA 定義に従って自動的に選出 着信メッセージが定義されているメッセージ・モデルの名前またはロケーション。 このリストには、すべての利用可能なメッセージ・モデル・ファイルが取り込まれます。 バインディング・タイプが Web サービスの場合は、このプロパティーは変更できません。
メッセージ いいえ いいえ 対応するノード内で選択されているブローカー SCA 定義に従って自動的に選出 データの文書全体をモデル化し、メッセージ・モデル・スキーマ・ファイル内に含まれているグローバル・エレメントの名前またはロケーション。 このリストには、選択したメッセージ・モデルで定義された、利用可能なすべてのメッセージが取り込まれます。
物理形式 いいえ いいえ   着信メッセージの物理フォーマットの名前。バインディング・タイプが MQ でメッセージ・ドメインが MRM の場合は、このプロパティーを変更できます。 バインディング・タイプが Web サービスの場合は、このプロパティーは変更できません。

以下の表では、SCAInput ノードの「パーサー・オプション」のプロパティーについて説明します。

プロパティー M C デフォルト 説明
構文解析のタイミング いいえ いいえ 要求時 このプロパティーは、入力メッセージを構文解析する時を制御します。 有効な値は、「要求時」「即時」、および「完全」です。

このプロパティーに関する詳しい説明については、要求時の構文解析を参照してください。

XML スキーマ・データ・タイプを使用してツリーを構築する いいえ いいえ 選択されている このプロパティーは、メッセージ・ツリー内の構文エレメントが、XML スキーマから取得されたデータ・タイプを持つかどうかを制御します。
混合内容の保存 いいえ いいえ 選択されていない このプロパティーは、XMLNSC パーサーが入力メッセージ内に混合テキストを検出したとき、メッセージ・ツリー内にエレメントを作成するかどうかを制御します。 チェック・ボックスを選択すると、混合テキスト用のエレメントが作成されます。 このチェック・ボックスのチェックを外した場合、混合テキストは無視されて、エレメントは作成されません。
コメントの保存 いいえ いいえ 選択されていない このプロパティーは、XMLNSC パーサーが入力メッセージ内にコメントを検出したとき、メッセージ・ツリー内にエレメントを作成するかどうかを制御します。 チェック・ボックスを選択すると、コメント用のエレメントが作成されます。 このチェック・ボックスのチェックを外した場合、コメントは無視されて、エレメントは作成されません。
処理命令の保存 いいえ いいえ 選択されていない このプロパティーは、XMLNSC パーサーが入力メッセージ内に処理命令を検出したとき、これらのメッセージ・ツリー内にエレメントを作成するかどうかを制御します。 チェック・ボックスを選択すると、処理命令用のエレメントが作成されます。 このチェック・ボックスのチェックを外した場合、処理命令は無視されて、エレメントは作成されません。
不透明エレメント いいえ いいえ ブランク 不透明解析される入力メッセージ内のエレメントのリストを指定するときに、このプロパティーを使用します。 不透明解析が実行されるのは、妥当性検査が使用不可に設定されている場合のみ (つまり、「妥当性検査」「なし」の場合) です。妥当性検査が使用可能な場合、「不透明エレメント」で指定される項目は無視されます。

以下の表では、SCAInput ノードの妥当性検査プロパティーについて説明します。 詳しくは、妥当性検査プロパティーを参照してください。

プロパティー M C デフォルト 説明
妥当性検査 いいえ はい 内容と値 このプロパティーは、妥当性検査を行うかどうかを制御します。 有効な値は、「なし」「内容と値」、および 「内容」です。
失敗時の処置 いいえ いいえ 例外 このプロパティーは、妥当性検査が失敗した場合の動作を制御します。 「妥当性検査」「内容」 または 「内容と値」 に設定した場合にのみ、このプロパティーを設定できます。 有効な値は、「ユーザー・トレース」「ローカル・エラー・ログ」「例外」、および「例外リスト」です。

ノードのセキュリティー・プロパティーについては、次の表に説明されています。 セキュリティー・プロファイルがノードに関連付けられている場合に、メッセージからの ID の抽出を制御するプロパティーの値を設定します。 これらのプロパティーの詳細については、IDID またはセキュリティー・トークンの抽出の構成メッセージ・フローのセキュリティーの概要、およびメッセージ・フロー・セキュリティーのセットアップを参照してください。

プロパティー M C デフォルト 説明
ID トークンのタイプ いいえ いいえ なし このプロパティーは、着信メッセージ内にある ID トークンのタイプを指定します。 有効な値は、Transport DefaultUsernameUsername + PasswordSAML Assertion、および X.509 Certificate です。 このプロパティーを指定しないと、ID は Basic-Auth トランスポート・ヘッダーから取得され、タイプは Username に設定されます。
ID トークンのロケーション いいえ いいえ なし このプロパティーは、メッセージ内のどこで ID を見つけられるかを指定します。 位置は、ESQL フィールド参照XPath 式、またはストリング・リテラルで指定します。 ストリング・リテラルを使用する場合、それを単一引用符で囲む必要があります。このリテラルにピリオド (.) は含めないでください。 このプロパティーが指定されない場合、MQMD.UserIdentifier トランスポート・ヘッダーから ID が取得されます。
ID パスワードのロケーション いいえ いいえ なし このプロパティーは、メッセージ内のどこでパスワードを見つけられるかを指定します。 位置は、ESQL フィールド参照XPath 式、またはストリング・リテラルで指定します。 ストリング・リテラルを使用する場合、それを単一引用符で囲む必要があります。このリテラルにピリオド (.) は含めないでください。 このプロパティーが指定されない場合、パスワードは設定されません。 このプロパティーは、「ID トークン・タイプ」Username + Password に設定されている場合にのみ設定できます。
ID issuedBy のロケーション いいえ いいえ なし このプロパティーは、ID の発行者を記述するストリングまたはパス式を指定します。 位置は、ESQL フィールド参照XPath 式、またはストリング・リテラルで指定します。 ストリング・リテラルを使用する場合、それを単一引用符で囲む必要があります。このリテラルにピリオド (.) は含めないでください。 この値は、WS-Trust v1.3 STS プロバイダーに渡される発行者を指定します。 このプロパティーを指定しないと、MQMD.PutApplName 値が使用されます。 「ID issuedBy のロケーション」フィールドをブランクのままにした場合に、MQMD.PutApplName もブランクであると、ストリング MQ が使用されます。
セキュリティー例外を通常の例外として扱う いいえ いいえ False このプロパティーは、セキュリティー例外 (「アクセス拒否」など) を通常の例外として扱い、それらを Failure ターミナル (接続されている場合) へ伝搬するかどうかを指定します。 デフォルトでは、このプロパティーはオフになっています。これにより、Failure ターミナルが接続されている場合であっても、セキュリティーの例外があると、メッセージは必ずバックアウトされることになります。

以下の表では、SCAInput ノードのインスタンス・プロパティーについて説明します。

プロパティー M C デフォルト 説明
追加インスタンス・プール いいえ はい メッセージ・フローに関連付けられたプールの使用 追加インスタンスの取得元のプール。
  • 「メッセージ・フローに関連付けられたプールの使用」 を選択すると、メッセージ・フローの値から追加インスタンスが取得されます。
  • 「ノードに関連付けられたプールの使用」を選択すると、追加インスタンスは「追加インスタンス」プロパティーで指定された数値をもとに、ノードの追加インスタンスから割り当てられます。
追加インスタンス いいえ はい 0 「追加インスタンス・プール」プロパティーが「ノードに関連付けられたプールの使用」に設定されている場合に、ノードが開始できる追加インスタンスの数。 デフォルトでは、ノードへの追加インスタンスはありません。

以下の表では、SCAInput ノードの再試行プロパティーについて説明します。

プロパティー M C デフォルト 説明
再試行メカニズム いいえ いいえ 失敗 このプロパティーは、失敗が SCAInput ノードにロールバックされたときの再試行処理方法を指定します。
  • Failure を選択すると、再試行処理が実行されないため、他のプロパティーを設定できなくなります。
  • 「短い再試行および長い再試行」を選択すると、まず「短い再試行間隔」プロパティーで指定される間隔で再試行処理が実行されます。 正常に実行されない場合は、「長い再試行間隔」プロパティーで指定された間隔で実行されます。
再試行しきい値 いいえ はい 0 短い再試行時に実行される再試行処理の最大回数。
短い再試行間隔 いいえ はい 0 短い再試行の間隔。
長い再試行間隔 いいえ はい 0 長い再試行の間隔。

SCAInput ノードのトランザクション特性プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明
トランザクション・モード いいえ いいえ MQ の場合、「はい」 このプロパティーは「自動」、「いいえ」、または「はい」にすることができます。
ノードのモニター・プロパティーが、次の表に説明されています。
プロパティー M C デフォルト 説明
イベント いいえ いいえ なし ノードに対して定義したイベントが、このタブに表示されます。 デフォルトでは、メッセージ・フローのどのノードに対してもモニター・イベントは定義されません。 ノードのモニター・イベントを作成、変更、または削除するには、「追加」「編集」、および「削除」を使用します。詳しくは、モニター・プロパティーを使用したモニター・イベント・ソースの構成を参照してください。

「使用可能」チェック・ボックスを選択またはクリアすることによって、ここに表示されているイベントを使用可能および使用不可に設定できます。

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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:46:19


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