Oracle AQ (Oracle 11g 以上) と通信するように JMS ノードを構成することができます。 この通信のためには、JMS ノードによる JNDI 検索用に定義を保持するために LDAP 3 準拠サーバーが必要です。
- Oracle AQ で以下のステップを実行します。各ステップに固有の詳細については、Oracle の資料を参照してください。
- Oracle AQ 用の JNDI 管理対象オブジェクトをホストするには、Oracle Internet Directory Server (OID) をインストールする必要があります。
- JMS 接続ファクトリーおよび宛先が Oracle データベースに作成されるときに、
それらの JMS 接続ファクトリーおよび宛先 (キューとトピック) が OID サーバーに自動的に登録されるように Oracle AQ を構成できます。
- JMS のキューとトピックを保持するデータベース表を作成します。
- JMS のキューとトピックを作成し、それらをステップ 1b で作成した表に関連付けます。
- JMS 接続の定義を LDAP サーバーに追加して、ブローカー JMS ノードが、JND 検索を実行して Oracle AQ サーバーに接続できるようにします。
- Oracle が提供する管理ツールを使用して、JMS 接続ファクトリーを OID LDAP サーバーに登録します。
- 次の図は、Oracle AQ の JNDI 管理対象オブジェクトのディレクトリー・ツリーの形を表したものです。
- Oracle AQ の JMS クライアント JAR ファイルを、ブローカーがアクセスできるローカル・ディレクトリーにコピーします。
- aqapi.jar ファイルは、Oracle AQ サーバーのディレクトリー oracle_install_path/rdbms/jlib にあります。
- ojdbc5.jar ファイルは、Oracle AQ サーバーのディレクトリー oracle_install_path/jdbc/lib にあります。
- orai18n.jar は、Oracle AQ サーバーのディレクトリー oracle_install_path/jlib にあります。
- Oracle AQ の JMSProviders 構成可能サービスを変更します。以下に例を示します。
mqsichangeproperties MyBroker –c JMSProviders –o Oracle_AQ
-n jarsURL,
InitialContextFactory,
jndiBindingsLocation
-v location of the Oracle Jars,
com.sun.jndi.ldap.LdapCtxFactory,
ldap://LDAP_server_address:LDAP_listener_port
- JMS ノード (input、output、または reply ノード) の「JMS 接続」タブのプロパティーを、次の例に示されているように構成します。 これらのプロパティーの詳細は、JMSInput ノードを参照してください。
- 「JMS プロバイダー名」プロパティーを、Oracle_AQ に設定します。
- 「初期コンテキスト・ファクトリー」 プロパティーを設定します。次に例を示します。
com.sun.jndi.ldap.LdapCtxFactory
JMSProviders 構成可能サービスを参照するすべてのノードで、このプロパティーが構成可能サービスに設定されている場合、ノードに設定されているプロパティーがオーバーライドされます。
- 「ロケーション JNDI バインディング」プロパティーを設定します。次に例を示します。
ldap://LDAP_server_address:LDAP_listener_port
JMSProviders 構成可能サービスを参照するすべてのノードで、このプロパティーが構成可能サービスに設定されている場合、ノードに設定されているプロパティーがオーバーライドされます。
- 「接続ファクトリー名」プロパティーを設定します。
この名前は LDAP ディレクトリー内の完全修飾パスでなければなりません。次に例を示します。
cn=QCF,cn=oracledbconnections,cn=ORCL,cn=OracleContext,
ou=MyDept,o=MyCompany
それぞれの意味は以下のとおりです。
- cn=QCF は JMS 接続ファクトリー名です。
- cn=oracledbconnections は JMS 接続ファクトリー定義の分岐です。
- cn=ORCL は Oracle AQ データベース名です。
- cn=OracleContext は Oracle RDBMS スキーマのルートです。
- ou=MyDept, o=MyCompany はインストール環境固有の LDAP 管理コンテキストです。
- 「基本」タブで、JMS 宛先 (キューまたはトピック) のプロパティーを構成します。
- JMSInput ノードの「ソース・キュー」 プロパティーを設定します。 このキューは LDAP ディレクトリー内の完全修飾パスでなければなりません。次に例を示します。
cn=JMS.Queue,cn=oracleDBQueues,cn=ORCL,cn=OracleContext,
ou=MyDept,o=MyCompany
それぞれの意味は以下のとおりです。
- cn=JMS.Queue は JMS キューです。
- cn=oracleDBQueues は JMS のキューとトピックの定義の分岐です。
- cn=ORCL は Oracle AQ データベース名です。
- cn=OracleContext は Oracle RDBMS スキーマのルートです。
- ou=MyDept, o=MyCompany はインストール環境固有の LDAP 管理コンテキストです。
- メッセージ・フローを開始する前に、Windows イベント ビューアを使用して、JMS 接続が確立済みであることを確認します。