WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

Gateway モードにおける片方向メッセージ

WSDL を使用して SOAP ノードを構成する際、WSDL は、特定のノード操作が片方向かどうかを指定します。 しかし、WSDL を使用せずにゲートウェイ・モードでノードを構成する場合は、この WSDL 情報を利用できません。 そのため、ゲートウェイとして構成される SOAP ノードは、メッセージの内容に基づいて片方向操作の検出を自動的に試行します。

SOAPInput ノードにおける片方向操作の検出

SOAPInput ノードは、使用されるトランスポートや、WS-Addressing がノードで構成されるかどうかなどに応じて、さまざまな方法で片方向メッセージを検出します。

ゲートウェイ・モードでは、SOAP.Context.operationType フィールドは、操作が要求-応答であると判別される場合には GATEWAY に設定され、操作が片方向であると判別される場合には GATEWAY_ONE_WAY に設定されます。 操作が片方向であると判別される場合、応答は不要であるか、許可されません。 しかし、操作が片方向であると判別されない場合、フローは、応答を送信するという前提で構成されます。 したがって、操作が片方向の場合は、操作を片方向として指定する必要があります。そうすることで、フローにおいてリソースが解放されるようにし、HTTP が使用されている場合には、HTTP 202 確認応答が元のクライアントに送り戻されるようにします。 この指定は、メッセージを SOAPReply ノードに連結する前にローカル環境で以下のフィールドを設定することによって行います。
SET OutputLocalEnvironment.Destination.SOAP.Reply.Gateway.OneWay = 'true';

この設定により、SOAPReply ノードに対して、(必要な場合に) HTTP 202 確認応答を送信する前に、またそのリソースを解放する前に、Message Exchange Pattern を完了するように指示されます。

この設定を使用するための 1 つのアプローチが、以下のようなゲートウェイ・フローにあります。

ファサード・フロー

このフローでは、Compute ノードによってメッセージが片方向かどうかが判別されます。 メッセージが片方向である場合、Compute ノードでローカル環境片方向が設定され、メッセージを SOAPReply ノードに送信し、Message Exchange Pattern を完了します。 フローがゲートウェイ・フローであり、片方向ローカル環境オプションが設定される場合、 SOAPReply ノードで受信されるメッセージがあれば、それによって、メッセージの内容が無視され、Message Exchange Pattern が完了されます。 その後、フローは Compute ノードの別のターミナル経由で続行できます。

メッセージが片方向メッセージとして自動的に判別されている場合に、片方向ローカル環境オプションを設定した SOAPReply ノードにメッセージを送信することは、エラーではありません。

SOAPRequest ノードにおける片方向操作の検出

ゲートウェイ・モードでは、WSA が使用され、WSA:ReplyTo および WSA:FaultTo アドレスが特別な WSA:None アドレスに設定される場合のみ、メッセージが片方向かどうかが SOAPRequest ノードで自動的に検出されます。 メッセージが片方向であることを手動でノードに指示するには、ローカル環境で以下のオプションを設定します。
SET OutputLocalEnvironment.Destination.SOAP.Request.Gateway.OneWay = 'true';

SOAPRequest ノードでは、メッセージを片方向として指定することはノードにとって、応答が期待されないことを意味します。ただし、HTTP トランスポートが使用される場合の HTTP 202 確認応答は例外です。 JMS トランスポートが使用され、「トランザクション・モード」が「はい」または「自動」に設定される場合には、既存のトランザクションの制御下でメッセージを送信できるようにもなります。

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        最終更新: 2015-02-28 17:48:30


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