コマンド、WebSphere® Message Broker Explorer、XML ポリシー・ファイル、または メッセージ・ブローカー API を使用して、組み込みグローバル・キャッシュのプロパティーを構成します。
デフォルトで、グローバル・キャッシュはオフになり、キャッシュ・ポリシーは disabled に設定されます。 グローバル・キャッシュを使用するには、cachePolicy パラメーターを使用してブローカー・レベルのキャッシュ・ポリシーを選択します。 グローバル・キャッシュには、構成を行わなくてもすぐに使用できるデフォルトの単一ブローカー・トポロジーがあります。 デフォルト・トポロジーを使用するには、キャッシュ・ポリシー・プロパティーを default に変更します。 使用するポートの範囲は、ブローカーにより設定されますが、特定のポート範囲を指定することも可能です。 ブローカー・キャッシュ・コンポーネントによって使用されるリスナー・ホストを指定することもできます。 コンピューターに複数のホスト名がある場合、リスナー・ホストを設定して、キャッシュ・コンポーネントが正しいホスト名を使用するようにします。
デフォルト・トポロジーを使用する場合、実行グループのプロパティーは読み取り専用になります。これらを変更しようとするとエラーが出ます。 ブローカー・キャッシュ・ポリシーとして none を選択することによってデフォルト・トポロジーをオフに切り替えて、プロパティーを実行グループごとに明示的に設定することができます。 例えば、ブローカーのパフォーマンスを調整できるように、特定の実行グループを指定して、カタログ・サーバーおよびコンテナー・サーバーをホストするとします。 ブローカー・レベルのポリシーによって最後に設定された実行グループ・プロパティーが、カスタマイズの開始点として保持されます。
XML ポリシー・ファイルを用意することで、グローバル・キャッシュが複数のブローカーをまたぐように構成することができます。 このポリシー・ファイルには、キャッシュを共用するブローカーがリストされており、各ブローカーに対してリスナー・ホスト、ポート範囲、およびホストされるカタログ・サーバーの数が指定されています。 ポリシー・ファイルを使用して、2 つのカタログ・サーバーをホストする単一ブローカーをセットアップすることができます。一方のカタログ・サーバーが失われると、ブローカーは他方のカタログ・サーバーに切り替えます。 こうして、キャッシュ・データが失われないようにします。
ブローカーのすべてのキャッシュ・コンポーネントを使用不可にするには、キャッシュ・ポリシー・プロパティーを disabled に設定します。 実行グループ・プロパティーは削除され、変更できなくなります。 キャッシュを使用可能にすると、キャッシュ・コンポーネントをホストする実行グループのメモリー使用量が増えます。 このメモリー使用量が問題となる場合、グローバル・キャッシュを使用する必要がなければ、キャッシュ・ポリシー・プロパティーを disabled に設定します。
カタログ・サーバーが配置された実行グループを停止すると、キャッシュは使用できなくなります。 このため、デフォルト・トポロジーをオフに切り替える場合、カタログ・サーバーを適切な場所に配置してください。 カタログ・サーバーをホストする実行グループを再開すると、他の実行グループに属するコンテナー・サーバーと通信できなくなります。 これらのコンテナー・サーバーは引き続き実行されますが、キャッシュの一部ではなくなり、データは失われます。 そのため、コンテナー・サーバーをホストする実行グループも再開する必要があります。 あるいは、ブローカーを再始動して、すべてのキャッシュ・コンポーネントをリセットします。
キャッシュ・マネージャーのプロパティーについては メッセージ・ブローカー API の Javadoc に記載されています (Message Broker Java APIを参照してください)。 また、「スタート」メニューから メッセージ・ブローカー API の Javadoc にアクセスすることもできます ()。