WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

マルチインスタンス・キュー・マネージャーの作成

マルチインスタンス・キュー・マネージャーを作成するには、あるサーバーでキュー・マネージャーを作成し、別のサーバーで WebSphere® MQ を構成して共有キュー・マネージャーのデータおよびログを使用します。

マルチインスタンス・キュー・マネージャーのセットアップ作業の大部分は、キュー・マネージャーのデータおよびログ・ファイルを保持するネットワーク・ストレージをセットアップすることと、ネットワーク共有を使用して他のサーバーがファイルを使用できるようにすることです。 これらの作業を実行するのは、UNIX システムでの root などの、管理権限を持つユーザーである必要があります。 共有をセットアップして、キュー・マネージャーのデータおよびログのためにその共有を使用する通常のキュー・マネージャーを作成した後は、他のサーバーで WebSphere MQ を構成するだけで済みます。 他のサーバーでキュー・マネージャーを再度作成する必要はありません。

ファイル・アクセス制御

他のすべてのサーバー上のユーザーおよびグループ mqm が共有へのアクセス権限を持っているかどうかに注意する必要があります。

UNIX プラットフォームの場合、mqmuid および gid をすべてのシステム上で同じにする必要があります。 各システムの /etc/passwd を編集して mqm の共通の uid および gid を設定してから、UNIX システムをリブートする必要があります。

Microsoft Windows では、ドメイン・サーバー上に WebSphere MQ をインストールし、WebSphere MQ リソースを所有するユーザーを作成する必要があります。 このユーザーは、ドメイン・グループ mqm のメンバーであるか、直接または間接に mqm のメンバーである別のグローバル・ドメイン・グループのメンバーである必要があります。 このユーザーを共有キュー・マネージャーおよびログ・ファイルの所有者にします。 これで、キュー・マネージャーおよびログ・ファイルを所有するユーザーの sid は、キュー・マネージャーのインスタンスを実行するユーザーの sid と同じになります。

構成情報

WebSphere MQ がインストール済みで、キュー・マネージャー・インスタンスを実行することになる各サーバーについて、WebSphere MQ の構成情報を変更することにより、必要な数だけキュー・マネージャー・インスタンスを構成します。 コマンド dspmqinf および addmqinf は、追加のキュー・マネージャー・インスタンスを構成するのに役立ちます。あるいは、UNIX サーバー上で直接 mqs.ini ファイルを編集することもできます。 Linux でのマルチインスタンス・キュー・マネージャーの作成、およびWindows Server でのマルチインスタンス・キュー・マネージャーの作成のトピックでは、マルチインスタンス・キュー・マネージャーを構成する方法が例で示されています。

UNIX システムの場合、単一の mqs.ini ファイルを共有するには、それをネットワーク共有に配置し、それを指すように AMQ_MQS_INI_LOCATION 環境変数を設定します。

Microsoft Windows の場合、WebSphere MQ はいくつかのリリースにわたって、構成情報を Windows レジストリーに保持してきました。 バージョン 7.0.1 以降、一部の構成情報がレジストリーから構成ファイルに移動しました。

マルチインスタンス・キュー・マネージャー構成は、レジストリーから qm.ini および qmstatus.ini ファイルに移動されます。これらのファイルは、キュー・マネージャーのデータ・ディレクトリーにあります。 WebSphere MQ 構成情報 (UNIX プラットフォームの場合は mqs.ini) は、Windows 上のレジストリーにそのまま残ります。デフォルトのデータ・ディレクトリーを使用するように構成されている既存のキュー・マネージャーおよび新規のキュー・マネージャーの構成情報もすべて残されます。

制約事項

  1. 同じキュー・マネージャーの複数インスタンスは、同じオペレーティング・システム、アーキテクチャー (例えば、両方のマシンのワード・サイズが 32 ビットまたは 64 ビットである)、およびエンディアン設定を持つサーバー上でのみ構成されます。
  2. すべての WebSphere MQ インストール済み環境は、バージョン 7.0.1 以降である必要があります。
  3. 通常、アクティブおよびスタンバイ・インストールは同じ保守レベルで保守されます。 アップグレードごとに保守に関する指示を参照し、すべてのインストールをまとめてアップグレードする必要があるかどうかを調べます。
  4. キュー・マネージャーのデータおよびログが含まれるネットワーク共有は、同じ WebSphere MQ ユーザー、グループ、およびアクセス制御メカニズムで構成されたキュー・マネージャー間でのみ共有できます。 例えば、Linux サーバーにセットアップされたネットワーク共有には、AIX®SolarisHP-UX、および Linux キュー・マネージャーごとに別々のキュー・マネージャーのデータおよびログが含まれている可能性があります。

  5. UNIX システムでは、ソフト・マウントではなく、割り込み可能なハード・マウントを使用して、ネットワーク・ストレージ上の共有ファイル・システムを構成します。 割り込み可能なハード・マウントでは、システム呼び出しによって割り込まれるまで、キュー・マネージャーは強制的にハングします。 ソフト・マウントでは、サーバー・クラッシュ後のデータの整合性は保証されません。
  6. Microsoft Windows では、ドメイン・グループ mqm は、共有 WebSphere MQ ログおよびデータ・ディレクトリーに対する全アクセス権限を持っている必要があります。
  7. FAT または NFSv3 ファイル・システムには、共有ログおよびデータ・ディレクトリーを保管することはできません。
  8. z/OS® は、マルチインスタンス・キュー・マネージャーをサポートしていないため、キュー共有グループを使用します。
  9. マルチインスタンス・キュー・マネージャーは、作成されたプラットフォームでのみサポートされます。
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        最終更新: 2015-02-28 17:49:43


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