ファイル転送メタデータと共に、タイムリーかつ信頼性のある方法でファイルを転送します。
WebSphere® MQ File Transfer Edition V7.0 は、プログラミングを必要とすることなく IT システム間でファイルを移動するための、信頼性のある管理されたファイル転送ソリューションを提供します。 最大の個別 WebSphere MQ メッセージ・サイズよりも大きいファイルも移動できます。 ファイル移動のログは、ファイル内のビジネス・データが、ソース・ファイル・システムから宛先ファイル・システムに整合性を保ちながら転送されていることを示します。
WebSphere MQ File Transfer Edition ノード を使用すると、既存の WebSphere MQ File Transfer Edition ネットワークとのシームレスな統合が実現します。 以下の図は、標準的な WebSphere MQ File Transfer Edition ネットワークを示しています。
エージェントは、WebSphere MQ File Transfer Edition ノード を含むフローをデプロイした各実行グループで実行します。 エージェントは、すべての WebSphere MQ File Transfer Edition 転送の受け取りおよび開始を担当します。 エージェント名は、Broker.ExecutionGroup から導出されます。名前は構成できません。 エージェント名の制約事項については、WebSphere MQ File Transfer Edition ノードの環境を準備するを参照してください。
このエージェントを開始または停止する必要はありません。 WebSphere MQ File Transfer Edition ノード を含むフローがデプロイされた場合、エージェントは実行しています。 エージェントは、実行グループが停止するときにのみ停止します。 ブローカー・キュー・マネージャーは、エージェントのキュー・マネージャーとして使用されます。
ブローカー・キュー・マネージャーは、デフォルトの調整キュー・マネージャーです。 WebSphere Message Broker Explorer、または mqsichangeproperties コマンドを使用すると、別の調整キュー・マネージャーを指定できます。 使用している調整キュー・マネージャーを調整キュー・マネージャーとして構成する必要があります。 詳細は、WebSphere File Transfer Edition インフォメーション・センターを参照してください。
複数の FTEOutput ノードを同じ実行グループにデプロイしたり、同じブローカーにある別々の実行グループにデプロイしたりできます。 FTEOutput ノードは、転送ごとに 1 つのファイルを送信します。 各ファイルは、複数のレコードを持つことができます。 各レコードは、複数のエレメントを持つことができます。 FTEOutput からの転送は、非ブロッキングです。 別の転送が同じファイル名で未解決の場合、エラーが生じます。
複数の FTEInput ノードを同じ実行グループにデプロイしたり、同じブローカーにある別々の実行グループにデプロイしたりできます。 複数の FTEInput ノードは、競合することなく、同じディレクトリーに転送されるファイルを読み取ることができます。 各ファイルは、ノードが異なる実行グループにデプロイされる場合でも別々のブローカーにデプロイされる場合であっても、処理されるのは一度限りです。
ファイルの受信時には、フィルターを適用できます。 複数の FTEInput ノードが実行グループに含まれる場合、各ノードは適切なファイルだけを受信します。 また、処理後のファイルをどのように扱うか決定することもできます (既存の宛先ディレクトリーにファイルを残す、タイム・スタンプを追加して残す、または削除する)。 詳しくは、ノードの「基本」タブを参照してください。
FTEInput および FTEOutput ノードを組み合わせて、要求/応答フローを作成することができます。 詳しくは、サンプルを参照してください。
転送を開始する前、または転送が完了したときに、ローカル環境のエレメントを使用して宛先エージェント上でプログラムを呼び出すこともできます。 詳細については、LocalEnvironment.Destination.FTE の各フィールドを参照してください。
WebSphere MQ File Transfer Edition ノードがデプロイされたすべての実行グループについて、システム・ログにメッセージが書き込まれます。