WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

XMLNSC: フィールド・タイプの使用

XMLNSC パーサーは、作成するすべての構文エレメントにフィールド・タイプを設定します。

フィールド・タイプは、そのエレメントが表す XML 構成のタイプを示します。 XMLNSC パーサーは、メッセージ・ツリーの作成時にフィールド・タイプを使用します。 フィールド・タイプは、ESQL または Java™ を使用して出力 XML を制御することにより、設定できます。 XMLNSC パーサーが使用するフィールド・タイプは、接頭部が XMLNSC という名前の定数を使用して参照される必要があります。
ヒント: 「XML」という接頭部の付いたフィールド・タイプ定数は、XMLNS および XML パーサーでのみ使用され、XMLNSC または MRM パーサーでは無効です。

構文エレメントを作成するためのフィールド・タイプ

メッセージ・ツリー中で構文エレメントを作成するには、以下のフィールド・タイプ定数を使用します。 XMLNSC パーサーは、入力メッセージからメッセージ・ツリーを作成するときに、これらの値を使用します。
XML 構成 XMLNSC フィールド・タイプ定数
単純エレメント
XMLNSC.Field
XMLNSC.CDataField
0x03000000
0x03000001
属性
XMLNSC.SingleAttribute
XMLNSC.Attribute
0x03000101
0x03000100
混合内容
XMLNSC.Value
XMLNSC.CDataValue
0x02000000
0x02000001
ネーム・スペース宣言
XMLNSC.SingleNamespaceDecl
XMLNSC.NamespaceDecl
0x03000102
0x03000103
複合エレメント
XMLNSC.Folder
0x01000000
インライン DTD
XMLNSC.DocumentType
0x01000300
XML 宣言
XMLNSC.XmlDeclaration
0x01000400
エンティティー参照
XMLNSC.EntityReference
0x02000100
エンティティー定義
XMLNSC.SingleEntityDefinition
XMLNSC.EntityDefinition
0x03000301
0x03000300
コメント
XMLNSC.Comment
0x03000400
処理命令
XMLNSC.ProcessingInstruction
0x03000401

パス式用のフィールド・タイプ (汎用フィールド・タイプ)

パス式を使用してメッセージ・ツリーを照会するときには、次のフィールド・タイプ定数を使用します。例えば、
SET str = FIELDVALUE(InputRoot.e1.(XMLNSC.Attribute)attr1)
XMLNSC パーサーによって作成されたメッセージ・ツリーを照会するときには、フィールド・タイプを指定するようにしてください。 このようにすれば、ESQL コードはより特定された理解しやすいものとなり、場合によっては誤った結果を回避できます。 ただし、使用するフィールド・タイプ定数を選択するときには注意が必要です。 XMLNSC パーサーを使用する場合、メッセージ・ツリーを照会する際には汎用フィールド・タイプ定数を使用します。 このようにすれば、パス式は入力 XML のバリエーションを許容できるようになります。

汎用フィールド・タイプ定数は、次の表にリストされています。

XML 構成 XMLNSC フィールド・タイプ定数 目的
タグ XMLNSC.Element タグに子のタグ (XMLNSC.Folder) が含まれていても、また、値 (XMLNSC.Field) が含まれていても、すべてのタグに一致します。
エレメント XMLNSC.Field 通常テキスト、CData、またはその両方の混合を含むタグに一致します。 子のタグを含むタグには一致しません。
属性 XMLNSC.Attribute 単一引用および二重引用の属性に一致します。
混合内容 XMLNSC.Value 通常テキスト、CData、またはその両方の混合に一致します。
XML 宣言 XMLNSC.NamespaceDecl 単一引用および二重引用の宣言と一致します。
以下のように書いた場合、
InputRoot.e1.(XMLNSC.DoubleAttribute)attrName
パス式は単一引用の属性と一致しません。 汎用フィールド・タイプ定数 XMLNSC.Attribute を使用すると、メッセージ・フローは単一引用または二重引用の属性のいずれかを処理します。

常にフィールド・タイプ定数を使用すべきで、それらの数値を使用すべきでないことに注意してください。

出力フォーマットを制御するためのフィールド・タイプ

以下のフィールド・タイプは、XML スキーマおよび base64 をサポートするために備えられています。 これらのフィールド・タイプ定数をパス式で使用しないでください。これらは、DATE および BLOB 値に必要な出力フォーマットを示すために、XMLNSC.Attribute および XMLNSC.Field と共に使用してください。 詳細は、XMLNSC: XML スキーマのサポートを参照してください。
XMLNSC フィールド・タイプ定数 目的
XMLNSC.gYear 値は DATE でなければなりません。 フィールド・タイプにこの値が含まれている場合、DATE 値は XML スキーマの gYear フォーマットを使用して生成されます。 0x00000010
XMLNSC.gYearMonth 値は DATE でなければなりません。 フィールド・タイプにこの値が含まれている場合、DATE 値は XML スキーマの gYearMonth フォーマットを使用して生成されます。 0x00000040
XMLNSC.gMonth 値は DATE でなければなりません。 フィールド・タイプにこの値が含まれている場合、DATE 値は XML スキーマの gMonth フォーマットを使用して生成されます。 0x00000020
XMLNSC.gMonthDay 値は DATE でなければなりません。 フィールド・タイプにこの値が含まれている場合、DATE 値は XML スキーマの gMonthDay フォーマットを使用して生成されます。 0x00000050
XMLNSC.gDay 値は DATE でなければなりません。 フィールド・タイプにこの値が含まれている場合、DATE 値は XML スキーマの gDay フォーマットを使用して生成されます。 0x00000030
XMLNSC.base64Binary 値は BLOB でなければなりません。 値は base64 エンコード方式で生成されます。 0x00000060
XMLNSC.List エレメントは XMLNSC.Attribute または XMLNSC.Field でなければなりません。 フィールド・タイプにこの値が含まれている場合、メッセージ・ツリー中のすべての子エレメントの値は、スペース区切りリストとして生成されます。 0x00000070

直接出力用のフィールド・タイプ

XML 文書の事前構成セグメントを出力するには、以下のフィールド・タイプを使用します。 文字エスケープは行われないので、整っていない出力文書を構成することがないよう、細心の注意を払ってください。 これらの定数は、代替の解決策を注意深く調べてから使用してください。
XMLNSC フィールド・タイプ定数 目的
XMLNSC.Bitstream この構文エレメントの値は BLOB でなければなりません。 値は出力ビット・ストリームに直接書き込まれます。その使用法の詳細は、大規模な XML メッセージの処理を参照してください。 0x03000200
XMLNSC.AsisElementContent この構文エレメントの値は CHARACTER でなければなりません。 値は出力ビット・ストリームに直接書き込まれます。文字の置換は実行されません。 このエレメントは注意して使用してください。 0x03000600
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:46:13


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