データ分析では、複雑な XML 文書の情報を分析してフィルターに掛けます。 WebSphere® Message Broker でデータを素早く簡単に変換するために、この分析を使用して、「データ分析」ツールを格納するライブラリーを作成することができます。
XML ファイルには柔軟性がありますが、長くて複雑になることがあります。 そのような場合は、データの小規模なサブセットが必要になることがあります。 しかし、従来の方法を使用してモデルを作成し、このデータ・サブセットのフィルタリングと分析を行うのは難しい場合があります。 既存のビジネス・インテリジェンス (BI) ツールが最も効率的に動作するのは、リレーショナル・データが適切に構造化されている場合です。
「データ分析」プロジェクトでは、データの内容に従ってサンプル XML 文書のセットを分析します。 この内容は、プロジェクト作成時に指定するデータ分析プロファイルで定義されます。 サンプル XML 文書の分析時には、その中に含まれる新しいデータと新しいデータ構造がデータ分析モデルに保持されます。 繰り返されるデータおよびデータ構造は追加されません。 この分析が完了した後、サンプル・データの要約であるデータ分析モデルを探索し、データ分析モデルで関連するエレメントを選択して、ターゲット・モデルにそれらを追加することができます。 ターゲット・モデルは、「データ分析」ツール (実行時に着信データを変換するために使用可能) を格納するライブラリーを生成するときに使用します。 作成される「データ分析」ツールには、マップ、スキーマ・ファイル、妥当性検査スタイル・シート、およびサブフローが含まれます。
次の図にプロセスの概要を示します。