WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

非 XML データ用の SCA アプリケーションの開発

SCA ノードにより、非 XML データを、WebSphere® MQ バインディングを使用して WebSphere Process Server との間で送受信できます。 例えば、COBOL コピーブックからメッセージ・モデルを作成し、そのメッセージ・モデルを WebSphere Process Server から受け取ったメッセージの構文解析に使用します。

注: バージョン 7.5 以降、WebSphere Process Server の名前が IBM® Business Process Manager Advanced に変更されています。 このトピックで WebSphere Process Server バージョン 7.0 に言及している情報は、IBM Business Process Manager Advanced バージョン 7.5 にも当てはまります。 同様に、バージョン 7.5 以降、WebSphere Integration Developer の名前が IBM Integration Designer に変更されています。 このトピックで WebSphere Integration Developer バージョン 7 に言及している情報は、IBM Integration Designer バージョン 7.5 にも当てはまります。

WebSphere Message BrokerWebSphere Integration Developer のどちらも XML スキーマを使用して、構文解析されるメッセージの論理 フォーマットを記述します。 XML スキーマ注釈の形式による追加情報は、メッセージ用に定義される任意の物理 フォーマットを記述するために使用されます。 物理フォーマットは、伝送中のメッセージ・ビット・ストリームの正確な体裁を記述します。

WebSphere Message Broker で MRM ドメインを使用すると、それぞれ固有の物理フォーマットを使用して、さまざまな物理表現をモデル化できます。 これらの物理フォーマットには、カスタム・ワイヤー形式 (CWF) およびタグ付き区切りストリング形式 (TDS) が含まれます。 CWF 物理フォーマットを使用すると、COBOL コピーブックからメッセージを直接モデル化できます。

WebSphere Process Server とのインターオペラビリティーでは、論理フォーマットを記述するスキーマを、WebSphere Message BrokerWebSphere Integration Developer の間でどのように交換できるかが説明されています。 しかし、物理フォーマットを記述する XML スキーマ注釈は、これらのステップでは交換されません。 このトピックでは、WebSphere Message BrokerWebSphere Integration Developer の両方で、同じメッセージをモデル化する方法を示します。 COBOL コピーブックから派生するメッセージ・モデルを使用するアプリケーションを WebSphere Message Broker および WebSphere Process Server に作成します。 同様の方式は、C ヘッダー・ファイルなどの、他の非 XML データ構造から派生する他のメッセージ・モデルにも使用できます。

WebSphere Integration Developer からの開始

  1. COBOL コピーブックを WebSphere Integration Developer モジュール内にインポートします。 WebSphere Integration Developer インフォメーション・センター内の『Creating a business object from a source file』を参照してください。
  2. COBOL コピーブックから作成されたメッセージ・データ・タイプを使う操作の入ったインターフェースを持つ SCA インポートまたは SCA エクスポートを、アセンブリー・ダイアグラムに追加します。
  3. WebSphere Integration Developer からプロジェクト交換 (PI) ファイルをエクスポートします。
  4. インポーター・ウィザードを使用して、この PI ファイルを WebSphere Message Broker 内にインポートします。
  5. インポーターが作成した SCA 定義ファイルから、インバウンドまたはアウトバウンド SCA メッセージ・フローを作成します。
  6. 2 つ目のメッセージ・セットを作成して、WebSphere Integration Developer へのインポートに使用したものと同じ COBOL コピーブックをインポートします。
  7. メッセージ・ブローカー・プロジェクトのプロジェクト参照を更新し、2 つ目のメッセージ・セットも参照するようにします。
  8. メッセージ・フロー内で、SCAInput ノードの「入力メッセージの構文解析」タブか、SCARequest または SCAAsyncRequest ノードの「応答メッセージの構文解析」タブを選択します。 メッセージ・ドメインを BLOB から MRM に変更します。 メッセージ・セット・プロパティー内で 2 番目に作成したメッセージ・セットを選択します。 関連するメッセージ・タイプとメッセージ・フォーマットを選択します。
  9. WebSphere Message Broker でアプリケーションの開発の残りを続行します。

WebSphere Message Broker からの開始

  1. COBOL コピーブックからメッセージ・セットを作成します。
  2. ブローカー SCA 定義を生成します。
  3. SCA コンポーネントをエクスポートします。
  4. WebSphere Integration Developer で、WebSphere Message Broker からエクスポートした SCA インポート/エクスポート・コンポーネントと WSDL をインポートします。 XSD ファイルを選択しないでください。 WebSphere Integration Developer インフォメーション・センターの『Importing WSDL files』を参照してください。
  5. WebSphere Integration Developer で、インポートまたはエクスポート・コンポーネントを選択し、バインディング・タブを選択します。 入力データ・フォーマットおよび出力データ・フォーマットについては、「選択」をクリックし、データ・フォーマット変換ウィザードをステップごとに進みます。 このウィザードで必要な情報は WebSphere Message Broker からはエクスポートされません。
  6. WebSphere Integration Developer で、同じモジュール内で COBOL コピーブックをインポートして、データ・タイプを作成します。 WebSphere Integration Developer インフォメーション・センター内の『Creating a business object from a source file』を参照してください。
  7. SCA インポート/エクスポートで使用されるインターフェース内の操作を更新し、作成したデータ・タイプを使用できるようにします。
  8. WebSphere Integration Developer でアプリケーションの開発の残りを続行します。
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:45:50


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