WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

サービス・トレースの開始

サービス・トレースは、IBM® サポートが使用する目的で、ご使用の環境に関する詳細情報を取得するために使用されます。

サービス・トレースは、サービス・トレースの開始を指示するエラー・メッセージを受け取った場合や、IBM サポートから指示された場合にのみアクティブにします。

mqsichangetrace コマンドを使用して、WebSphere® Message Broker サービス・トレース機能を開始します。

コマンドの呼び出しごとに 1 つのブローカーのみを選択できますが、 そのコマンドを複数回呼び出すことによって、複数のブローカーに対して並行トレースをアクティブにすることができます。

トレースの有効範囲を制限するには、トレース対象にする個々のブローカーを指定する必要があります。

トレースを特定のコンポーネントと関連付けることができない場合、ファイル名のコンポーネント名部分は utility に設定されます。例えば、mqsilist といったコマンドをトレースする場合や、引数が使用されていない場合などです。

mqsichangeresourcestatsmqsicreateexecutiongroupmqsideleteexecutiongroupmqsideploymqsilistmqsimodemqsireloadsecuritymqsireportresourcestatsmqsistartmsgflow、および mqsistopmsgflow の各コマンドのトレースを実行するには、-v パラメーターを使用します。 このパラメーターは引数を取りますが、この引数は、トレースの書き込み先のファイルの名前です。 例えば、以下のコマンドでは、mqsistartmsgflow コマンドのトレースを指定のファイルに出力します。
mqsistartmsgflow MB8BROKER -e eg1 -m simpleflow -v .¥trace.txt
コマンドの実行可能ファイルそのものをトレースしたい場合、環境変数 MQSI_UTILITY_TRACE および MQSI_UTILITY_TRACESIZE を設定してから、コマンドを実行します。
MQSI_UTILITY_TRACE
基本レベルのトレース場合、この変数を normal に設定し、より詳細なトレースの場合には debug にします。
MQSI_UTILITY_TRACESIZE
バイナリー・トレース・ファイルのサイズをキロバイトで示します。 mqsichangetrace コマンドの -c パラメーターを参照します。
トレースが完了したら、必ずこれらの変数をリセットしてください。 リセットしない場合、後続のコマンドもすべてトレースされるので、パフォーマンスが低下します。
CMP アプリケーションのサービス・トレースを使用可能にするには、以下のステップのいずれかを実行します。
  • メソッド BrokerProxy.enableAdministrationAPITracing(String filename) を呼び出します。
  • CMP アプリケーションを実行する前に、環境変数 MQSI_CMP_TRACE を、トレースの送信先となるファイル名に設定します。

また WebSphere Message Broker Explorer を使用して、実行グループおよびメッセージ・フローでサービス・トレースをアクティブにすることもできます。

WebSphere Message Broker Explorer で、実行グループまたはメッセージ・フローでサービス・トレースを使用可能にするには、以下のようにします。
  1. 「ナビゲーター」ビューで、「ブローカー」フォルダーを展開して、処理する実行グループまたはメッセージ・フローを右クリックします。
  2. 「サービス・トレース」 > 「標準」または「サービス・トレース」 > 「デバッグ」をクリックして、必要なサービス・トレースのレベルを選択します。

例: ブローカーのサービス・トレースの開始

分散システムでブローカー A に対して debug レベルのサービス・トレースを開始するには、次のコマンドを入力します。
mqsichangetrace BrokerA -t -b -l debug
ここで、

-t はサービス・トレースを指定します。
-b は指定されたコンポーネントの agent サブコンポーネントのトレースを
開始するように指定します。
-l はトレースのレベル (この場合は、debug) を指定します。

z/OS platformz/OS® で、次のコマンドを入力します。
F MQPIBRK,ct t=yes, b=yes, l=debug

例: 実行グループのサービス・トレースの開始

分散システムのブローカー A の実行グループ EG1 のデバッグ・レベル・サービス・トレースを開始するには、以下のコマンドを入力します。
mqsichangetrace BrokerA -t -e EG1 -l debug -m fast -c 200000 -r
ここで、

-t はサービス・トレースを指定します。
-l はトレースのレベル (この場合は、debug) を指定します。
-m では、トレース情報をバッファーに入れる方法を指定します (この場合は fast)。
-c では、トレース・ファイルのサイズを KB 単位で指定します (この場合は 200000)。
-r では、トレース・ファイルをリセットすることを指定します。

z/OS platformz/OS で、次のコマンドを入力します。
F MQPIBRK,ct t=yes, l=debug, m=fast, c=20000, r=yes
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        最終更新: 2015-02-28 17:48:16


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