バージョン 7.0 製品からマイグレーションしたコンポーネントおよびリソースを元の状態に復元します。
WebSphere® Message Broker バージョン 7.0 から WebSphere Message Broker バージョン 8.0 にマイグレーションした場合には、インストールをバージョン 7.0 に復元できますが、以下の制限および手順に従う必要があります。
ブローカーをバージョン 7.0 に復元する際、行った変更のうち、バージョン 7.0 と互換性のあるものは保持されます。 行った変更のうち、バージョン 7.0 と互換性のないものは、ブローカーの状態に反映されません。これにより、エラーが発生する可能性があります。
ブローカーをバージョン 8.0 にマイグレーションした後に問題が生じた場合には、コンポーネントを復元させることができます。例えば、バージョン 8.0 でメッセージ・フローが期待どおりに作動しない場合は、問題が解決されるまでそのブローカーを復元させることができます。
ブローカーを前のバージョンに復元できるのは、コンポーネントを元々そのバージョンからマイグレーションしている場合に限られます。新規のバージョン 8.0 ブローカーを作成してから前のレベルに復元することはできません。
mqsimigratecomponents コマンドを使用するときには、バージョン 8.0 コマンド環境にログインしていなければなりません。
パラメーターの使用法と詳細、およびバージョン番号を指定する際に使用する形式についての詳細情報は、mqsimigratecomponents コマンドの説明を参照してください。
バージョン 8.0 にマイグレーションした後にブローカーにデプロイしたメッセージ・フローは、ブローカーをバージョン 7.0 に復元した後は機能しないでしょう。ブローカーが開始できないメッセージ・フローに関するエラーや警告を検索するために、常にログをチェックしてください。
WebSphere Message Broker Toolkit バージョン 8.0 内のソース・ファイルは、バージョン 7.0 で使用される形式とは異なる形式で維持されます。 ファイルは、WebSphere Message Broker Toolkit バージョン 8.0 に保管する際に、新しい形式にマイグレーションされます。 ファイルを保存した後、WebSphere Message Broker Toolkit バージョン 7.0 ではリソースを使用できなくなります。
バージョン 8.0 では、メッセージ・フローを変更するための CMP アプリケーションを記述できます。 これらのアプリケーションでバージョン 7.0 のメッセージ・フロー・ファイルを使用できます。 メッセージ・フロー・ファイルを バージョン 8.0 CMP アプリケーションで保存すると、これらのファイルはバージョン 8.0 形式で保管されるので、以前のバージョンの WebSphere Message Broker Toolkit で使用することはできません。
ツールキットが基づいている Eclipse のリリース固有の情報が含まれる .metadata ディレクトリーが、ワークスペース・ディレクトリーに含まれていることを確認します。
mqsimigratecomponents Broker -t 7.0.0.3
バージョン 8.0 にマイグレーションして、メッセージ・セットをバージョン 8.0 ブローカーにデプロイしてから、バージョン 7.0 に再度マイグレーションすると、バージョン 7.0 はバージョン 8.0 によってデプロイされたメッセージ・セットを認識できません。 この場合、バージョン 7.0 で使用できないメッセージ・セットはすべて削除され、マイグレーションの成功後、バージョン 7.0 に再デプロイすることを求める警告メッセージ BIP8688W がメッセージ・セットごとに表示されます。