z/OS® に WebSphere® Message
Broker Administration
for WebSphere Application
Server をインストールする方法について学習します。
スクリプトを実行し、そのスクリプトに WebSphere Application
Server フィーチャー・インストール・ファイルの場所を渡すことによって、WebSphere Message
Broker 管理パッケージを WebSphere Application
Server システムにインストールします。
スクリプトおよびインストール・ファイルは、WebSphere Message
Broker インストール済み環境に含まれています。
管理パッケージをインストールする前に、以下の準備ステップを実行します。
- インストールで使用されるファイル・システムの場所を指定します。 この手順では、以下の変数を使用して場所を表します。
- WAS_HOME
- これは、サーバー構成の場所を表します。この値は通常、$WAS_HOME 環境変数に割り当てられます。パスは一般的に、/AppServer で終わります。$WAS_HOME/bin は、WebSphere Application
Server コマンドに指定するパス (startServer.sh など) です。
- WAS_RO_HOME
- これは、WebSphere Application
Server 製品インストール・ファイルの場所を表します。これらのファイルは、サーバー構成から参照されます。この値は、デフォルトでは環境変数に割り当てられません。これは通常、読み取り専用として定義されます。WAS_RO_HOME/systemApps/isclite.ear/isclite.jar のパスには一般的に、シンボリック・リンクは含まれません。
- ご使用のユーザー ID に、WAS_HOME と WAS_RO_HOME の両方に対する書き込み権限があること、および WAS_RO_HOME を書き込み可能にするための管理権限があることを確認します。
- WebSphere Application
Server V8 では、bbgjutil モジュールでプログラム制御を設定する必要があります。
この制御を設定するには、管理権限を持つユーザー ID が必要です。
以下に例を示します。
extattr +p WAS_HOME/lib/s390x9-64/bbgjutil
extattr +p WAS_HOME/lib/s390x-64/bbgjutil
- インストール・ファイル wmb.admin.zos.tar を WebSphere Application
Server システム上の適した場所にコピーします。 このファイルは、WebSphere Message
Broker インストール済み環境の一部として以下の場所にインストールされます。
- Windows の場合: wmqi_install_path¥tools¥wmb.admin.zos.tar
- Linux、UNIX、および z/OS の場合: wmqi_install_path/tools/wmb.admin.zos.tar
ここで、wmqi_install_path は、WebSphere Message
Broker のインストール・ディレクトリーです。
- wmb.admin.zos.tar の内容を抽出するディレクトリーを作成します。
ユーザー ID を作成すると、このディレクトリーへの書き込み権限が自動的に付与されます。
例えば、次のコマンドを実行します。
mkdir /tmp/unpack
- 作成したディレクトリーに wmb.admin.zos.tar からファイルを抽出します。
例えば、ディレクトリー
/tmp/unpack から、次のコマンドを入力します。
tar -xvf wmb.admin.zos.tar
現在、このディレクトリーには、次の 3 つの新規ファイルが表示されています。
- installBrokerPlugin.sh
- uninstallBrokerPlugin.sh
- wmb.admin.tar
- ファイルが実行可能であることを確認します。
例えば、次のコマンドを実行します。
chmod a+x *.sh
- WebSphere Message
Broker インストール・ファイルを永続的に格納する新規ディレクトリーを作成します。 ユーザー ID を作成すると、このディレクトリーへの書き込み権限が自動的に付与されます。
例えば、次のコマンドを実行します。
mkdir /my/brokerplugin
管理パッケージをインストールするには、以下の手順を実行します。
- まず、この WebSphere Application
Server インストール済み環境から作成されているサーバーがすべて停止していることを確認します。
WAS_HOME/bin ディレクトリーにナビゲートします。
コマンド行で、次のコマンドを入力します。
stopServer server1 -profileName profileName
server1 は、アプリケーション・サーバーの名前です。
profileName は、複数プロファイル・インストールにおけるサーバー・プロセスのプロファイルを指定します。
このパラメーターは、単一プロファイル・インストールでは必要ありません。
- インストール・ファイルが解凍された場所に移動します。
例えば、次のコマンドを実行します。
cd /tmp/unpack
- WAS_RO_HOME ディレクトリーが読み取り専用である場合、インストール中にそのディレクトリーを書き込み可能として設定します。
例えば、次のコマンドを実行します。
chmount -w WAS_RO_HOME
- 管理権限を持つユーザーとして、インストール・スクリプト installBrokerPlugin.sh を実行します。このスクリプトでは大量の出力が生成されるため、出力を読みやすくする目的で出力をファイルまたは more などのユーティリティーに送信します。
例えば、次のコマンドを実行します。
./installBrokerPlugin.sh -u extract_location -d was_install_root -f tar_file
- extract_location は、wmb.admin.tar が抽出されるディレクトリーです。 この例では、/my/brokerplugin が使用されます。
- was_install_root は、WebSphere Application
Server V7 を使用している場合は WAS_HOME ディレクトリー、WebSphere Application
Server V8 を使用している場合は WAS_RO_HOME ディレクトリーです。
- tar_file は、wmb.admin.tar の絶対パスおよびファイル名です。
この例では、/tmp/unpack/wmb.admin.tar が使用されます。
このスクリプトは、インストールの完了を妨げている、実行中のすべての WebSphere Application
Server プロセスに関する情報を返します。 これらのプロセスは、スクリプトを再実行する前に、停止する必要があります。
- WAS_RO_HOME ディレクトリーを書き込み可能に設定した場合、このディレクトリーを読み取り専用に戻します。
例えば、次のコマンドを実行します。
chmount -r WAS_RO_HOME
- これまでに停止したすべての WebSphere Application
Server サーバーを再始動します。
これで、
WebSphere Message
Broker のフィーチャーをインストールできました。次に、
WebSphere Application
Server manageprofiles コマンドを使用して、管理ランタイムを構成します。
WebSphere Message Broker Administration for WebSphere Application Server の構成を参照してください。