非同期インバウンド・イベント処理を実行するために、
WebSphere® Adapter は PeopleSoft でのイベント・プロジェクトを必要とします。 PeopleTools を使用して、カスタム・イベント・プロジェクトを作成します。
環境にインバウンド・イベント・サポートが必要な場合、PeopleSoft のカスタム・イベント・プロジェクトを使用する必要があります。
サンプル・イベント・プロジェクトとして、アダプターに IBM_EVENT_V600 が提供されています。
サンプル・プロジェクトの変更および使用、または PeopleTools を使用した独自のプロジェクトの作成が可能です。 独自のプロジェクトを作成する場合、次の手順を完了していることを確認してください。
- PeopleTools Application Designer を使用して、新規プロジェクトを作成および命名します。
- 以下の表で説明されているように、新規プロジェクトのフィールドを作成します。
フィールド名 |
フィールドの説明 |
IBM_EVENT_ID |
IBM_FETCH_ID レコードから取得される数値。
この値はイベント固有の ID になります。 |
IBM_OBJECT_NAME |
対応するビジネス・グラフの名前。 |
IBM_OBJECT_KEYS |
コンポーネント・インターフェースの「キー獲得」プロパティー名で、名前と値のペアのキー値が後ろに続きます。 この情報はコンポーネントを EIS から取得するために使用します。 |
IBM_EVENT_STATUS |
イベントのポーリングの準備ができている場合、状況は 0 に設定され、IBMPublishEvent 機能が呼び出されます。 |
IBM_OBJECT_VERB |
取得したビジネス・オブジェクトを含むビジネス・オブジェクト・グラフに設定される動詞。 |
IBM_EVENT_DTTM |
イベントが作成された日付。 将来の日付のイベントの場合、これは有効開始日付です。 |
IBM_NEXT_EVENT_ID |
レコード IBM_FETCH_ID の下にある、最新のイベント ID が入るフィールド。 このフィールドは、IBM_EVENT_TBL に各イベントが追加されるたびに増分され、その表内の IBM_EVENT_ID フィールドにデータを取り込みます。 |
IBM_XID |
確実イベント送達を備えるために必要なトランザクション ID。 |
- IBM_EVENT_TBL という名前のレコードを作成し、IBM_NEXT_EVENT_ID を除く作成したばかりのすべてのフィールドをそれに追加します。
- IBM_FETCH_ID という名前のレコードを作成し、IBM_NEXT_EVENT_ID フィールドだけをそれに追加します。
- IBM_FETCH_ID レコードを開き、IBM_NEXT_EVENT_ID フィールドを選択し、PeopleCode を表示し、「fieldformula」を選択します。
- カスタム・イベント・プロジェクト用の PeopleCodeのカスタム・イベント・プロジェクトの PeopleCode を、作成しているプロジェクトにコピーします。
- レベル 0 の IBM_EVENT_TBL レコードのフィールドを含むプロジェクトの下にページを作成します。このコンポーネントには任意の名前を付けることができます。
- 作成したばかりのページを含むプロジェクトの下でコンポーネントを作成します。 このコンポーネントには任意の名前を付けることができます。
- このコンポーネントに対してコンポーネント・インターフェースを作成して、任意の名前を付けます。 基礎のコンポーネント定義に基づいて、このプロパティーをデフォルトにするかを確認します。
- 「すべて作成」オプションを選択して、プロジェクト全体を構築します。
- コンポーネント・インターフェース・テスターを使用して、コンポーネント・インターフェースが作動するかどうかをテストおよび確認します。
- コンポーネント・インターフェース用の Java™ API を生成し、生成したクラスをアダプター・クラスパスに追加します。 PeopleTools プロジェクトの構築、および PeopleSoft コンポーネント・インターフェースのテストに関する詳細な情報については、PeopleSoft の資料を参照してください。