WebSphere® Message
Broker が提供するコード・ページのデフォルト・セットに含まれないコード・ページに属するデータ変換を扱うには、コード・ページ・コンバーターを生成してください。
始める前に:- コード・ページ・コンバーターをお読みください。コード・ページ・コンバーターとは何かについて、
および WebSphere Message
Broker がサポートするコード・ページについての情報が記されています。
新規コード・ページ・コンバーターを生成する方法は次のとおりです。
- 必要なコンバーターのために、ファイル拡張子が .ucm のマッピング・データ・ファイルを作成するか、または検索します。 .ucm ファイルを ICU 文字セット・マッピング・ファイル (Character set mapping files) アーカイブ
からダウンロードすることができます。
これらのマッピング・データ・ファイルは、無制限に使用および変更可能です。 マッピング・データ・ファイルの例は、ibm-1284_P100-1996.ucm です。
(ICU は IBM® のツールではなく、外部のオープン・ソース・プロジェクトです。)
- .ucm を ibm-number.ucm 形式のファイル名に名前変更します。number は、このコード・ページを識別するために選択した数値です。 この数値が、サポートされるコード・ページの 1 つですでに使用されていないことを確認してください。 例えば、ibm-1284_P100-1996.ucm を ibm-1284.ucm に名前変更できます。
- ICU ダウンロード (ICU downloads) に移動して、システムに適したバイナリー配布をダウンロードします。 バイナリー・ファイルに互換性があれば、完全に一致するかどうかは重要ではありません。 コンバーターの作成に関して問題がある場合、
ICU ユーザー・ガイド (ICU user guide)を参照してください。
- バイナリー配布アーカイブから一時ディレクトリーにファイルを抽出します。
- ライブラリーおよびバイナリー・ファイルを環境 PATH および LIBPATH 内にあるディレクトリーにコピーします。 (または、ライブラリーおよびバイナリー・ファイルを一時的ではないディレクトリーにコピーしてから、
環境 PATH および LIBPATH を変更してこのディレクトリーが含まれるようにします。)
- 抽出されるファイルの 1 つは makeconv.exe です。
以下のコマンドを入力して、この makeconv ツールを使用し、マッピング・データ・ファイル (.ucm ファイル) をバイナリー・コンバーター・ファイル (.cnv ファイル) に変換します。
makeconv mapping_file.ucm
ここで
mapping_file.ucmは、使用しているマッピング・データ・ファイルです。
makeconv が生成するバイナリー・コンバーター・ファイルの
名前は、次のとおりです。
mapping_file.cnv
ここで、
mapping_file.cnv は、変換されたマッピング・データ・ファイルの名前です。
ibm-1284.ucm 用に
.cnv ファイルを作成するには、
以下のコマンドを使用します。
makeconv ibm-1284.ucm
- 必要なコード・ページのファイル拡張子 .cnv を持つファイルを、
WebSphere Message
Broker がアクセス可能なディレクトリーにコピーします。
このファイルの名前と場所の形式は
ibm-1284.cnv
となり、
$ICU_DATA/icudt48<platform-suffix> ディレクトリーにあります。
<platform-suffix> は以下のいずれかの値です。
- l (リトル・エンディアン ASCII プラットフォーム)
- b (ビッグ・エンディアン ASCII プラットフォーム)
- e (EBCDIC プラットフォーム)
- オプション: 新しいコード・ページ・コンバーターの場所を他の ICU データと同じにしない場合は、ブローカーをそのコンバーターが格納される新しいディレクトリーと関連付ける必要があります (追加するディレクトリーは絶対パスで指定し、icudt48x サブディレクトリーを含まない場所にする必要があります)。
- コンバーターに関連した新規のブローカーを作成するには、-c パラメーターを mqsicreatebroker コマンドに含めます。
- 既存のブローカーを変更してコンバーターを認識させるには、-c パラメーターを mqsichangebroker コマンドに含めます。
- ICU を使用するすべての製品およびブローカー・コマンド行ツールに影響を与えるようにするには、
directory を ICU_DATA 環境変数に追加します。 mqsicreatebroker コマンド
または mqsichangebroker コマンドのどちらかを使用して
コード・ページ・コンバーターを使用するように指定した場合、
ブローカーは ICU_DATA 値を無視します。
注: すべてのコンポーネントが一貫性のある振る舞いをするように、ICU_DATA 環境変数を変更します。