ブローカーは、すべてのメッセージ・フローについて基本的なエラー処理を行います。
例外がノード内で検出されると、メッセージと例外の情報がノードの Failure ターミナルに伝搬されます。 ノードに failure ターミナルが含まれていない場合や、ノードが Failure ターミナルに接続していない場合は、ブローカーが例外をスローし、その例外を処理できる直近のアップストリーム・ノードに制御を戻します。 デフォルト動作では、メッセージが入力ノードに戻されます。
入力ノードで実行されるアクションは、プロトコルに依存します。つまり、メッセージ・フローが MQInput から始まる場合のエラー処理は、FileInput ノードで提供されるエラー処理とは異なります。
アクションは、メッセージ・フローがトランザクションとして構成されているかどうかによっても異なります。 トランザクションをサポートするノードもあれば、非トランザクションのノードもあります。 メッセージがトランザクションで処理されていない場合、メッセージは入力ノードによって廃棄されます。 フローがトランザクションである場合、メッセージはそのソースに戻されます。例えば、WebSphere® MQ キューに復元されます。
基本エラー処理が十分でない場合や、特定のエラー条件やエラー状態に対して特定のアクションを実行したい場合には、メッセージ・フローを拡張して独自のエラー処理を実行することもできます。 例えば、フローで発生すると思われる 1 つ以上のエラーを処理する一連のノードを追加できます。 また、予期しないエラー (例外) を処理するようにフローを構成することもできます。 可能なアクションについて詳しくは、メッセージ・フローのエラー処理を参照してください。