WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

BAPI ビジネス・オブジェクトの命名規則

アダプター接続ウィザードは、BAPI、BAPI 作業単位、 および BAPI 結果セットのビジネス・オブジェクトの名前を提供します。 ビジネス・オブジェクト名は、SAP サーバーのビジネス機能の構造を反映しています。

BAPI

BAPI のビジネス・オブジェクトを命名する際、アダプター接続ウィザードSap という接頭部を追加します。 また、ビジネス機能の名前を大/小文字混合に変換し、スペースや下線などの分離文字を除去し、各語の最初の文字を大文字化します。さらに、エレメント固有の接尾部を追加することもあります (例えば、最上位ビジネス・オブジェクトであれば Wrapper など)。

以下の表は、BAPI ビジネス・オブジェクトの命名時に、アダプター接続ウィザードによって適用される規則を説明しています。

表 1. BAPI ビジネス・オブジェクトの命名規則
エレメント 命名規則
最上位ビジネス・オブジェクトの名前 Sap + 「アダプター接続」ウィザードで指定したラッパー・オブジェクト名+ Wrapper

例えば、SapSalesOrderWrapper というように入力します。

BAPI ビジネス・オブジェクトの名前 Sap + BAPI インターフェースの名前

例えば、SapBapiSalesOrderCreateFromDat1 というように入力します。

最上位オブジェクトには、複数の BAPI オブジェクトを含めることができます。

子オブジェクトの名前 Sap + 構造/表の名前

例えば、SapReturn というように入力します。

ウィザードの「ディスカバリー・プロパティーの指定」ペインで「SAP PI 命名規則に従ってビジネス・オブジェクトを生成」を選択すると、アダプターは、すべてのビジネス・オブジェクト名を (大文字および小文字の区別を含めて) SAP アプリケーション内での表示名と同じ形式で生成します。 この命名規則を使用すると、大文字と小文字の混在型エレメントを (大文字、小文字の別を含めて) SAP で使用される名前に一致させることができます。

モジュールに同じ名前の構造体 (例えば、RETURN 構造体など) が含まれている場合、アダプターは、 「ビジネス・オブジェクトに同じ命名規則を適用する」 プロパティーの指定値に基づいてビジネス・オブジェクト名の重複を処理します。
  1. 「ビジネス・オブジェクトに同じ命名規則を適用する」を選択すると、アダプターはハッシュ・コードを付けずにビジネス・オブジェクト名を生成します。 ハッシュ・コードは、ビジネス・オブジェクトの名前ではなく、各ビジネス・オブジェクトのネーム・スペースに追加されます。

    例: RETURN 構造が繰り返し現れる場合、アダプターは対応するビジネス・オブジェクト名として SapReturn を生成します。同じモジュール内に RETURN 構造が 3 回現れる場合、その 3 つのビジネス・オブジェクトの名前はすべて SapReturn になります。

  2. 「ビジネス・オブジェクトに同じ命名規則を適用する」が選択されていない場合、 アダプターは、以降に生成する同名のビジネス・オブジェクトにハッシュ・コードを追加して重複を回避します。
    例: RETURN 構造が繰り返し現れる場合、アダプターは対応するビジネス・オブジェクト名として SapReturn を生成します。同じモジュール内に RETURN 構造が 3 回現れる場合、次のような動作が発生します。
    • 最初に現れた SapReturn ビジネス・オブジェクトの名前は SapReturn になります。
    • 2 番目に現れた SapReturn ビジネス・オブジェクト の名前は SapReturn203510914 になります。この 203510914 は ストリング SapReturn のハッシュ・コードです。
    • 3 番目に現れた SapReturn ビジネス・オブジェクト の名前は SapReturn619647890 になります。この 619647890 はストリング SapReturn203510914 のハッシュ・コードです。

BAPI 作業単位

以下の表は、BAPI 作業単位ビジネス・オブジェクトの命名時に、 アダプター接続ウィザードによって適用される規則を説明しています。

表 2. BAPI 作業単位ビジネス・オブジェクトの命名規則
エレメント 命名規則
最上位ビジネス・オブジェクトの名前 Sap + 「アダプター接続」ウィザードで指定したラッパー・オブジェクト名+ Txn

例えば、SapCustomerTxn というように入力します。

BAPI ビジネス・オブジェクトの名前 Sap + BAPI インターフェースの名前

例えば、SapCustomer というように入力します。

子オブジェクトの名前 Sap + 構造/表の名前

例えば、SapReturn というように入力します。

モジュールに同じ名前の構造体 (例えば、RETURN 構造体など) が含まれている場合、アダプターは、 「ビジネス・オブジェクトに同じ命名規則を適用する」 プロパティーの指定値に基づいてビジネス・オブジェクト名の重複を処理します。
  1. 「ビジネス・オブジェクトに同じ命名規則を適用する」を選択すると、アダプターはハッシュ・コードを付けずにビジネス・オブジェクト名を生成します。 ハッシュ・コードは、ビジネス・オブジェクトの名前ではなく、各ビジネス・オブジェクトのネーム・スペースに追加されます。

    例: RETURN 構造が繰り返し現れる場合、アダプターは対応するビジネス・オブジェクト名として SapReturn を生成します。同じモジュール内に RETURN 構造が 3 回現れる場合、その 3 つのビジネス・オブジェクトの名前はすべて SapReturn になります。

  2. 「ビジネス・オブジェクトに同じ命名規則を適用する」が選択されていない場合、 アダプターは、以降に生成する同名のビジネス・オブジェクトにハッシュ・コードを追加して重複を回避します。
    例: RETURN 構造が繰り返し現れる場合、アダプターは対応するビジネス・オブジェクト名として SapReturn を生成します。同じモジュール内に RETURN 構造が 3 回現れる場合、次のような動作が発生します。
    • 最初に現れた SapReturn ビジネス・オブジェクトの名前は SapReturn になります。
    • 2 番目に現れた SapReturn ビジネス・オブジェクト の名前は SapReturn203510914 になります。この 203510914 は ストリング SapReturn のハッシュ・コードです。
    • 3 番目に現れた SapReturn ビジネス・オブジェクト の名前は SapReturn619647890 になります。この 619647890 はストリング SapReturn203510914 のハッシュ・コードです。

BAPI 結果セット

以下の表は、BAPI 結果セット・ビジネス・オブジェクトの命名時に、 アダプター接続ウィザードによって適用される規則を説明しています。

表 3. BAPI 結果セットの命名規則
エレメント 命名規則
最上位ビジネス・オブジェクトの名前

Sap + 「アダプター接続」ウィザードで指定するオブジェクトの名前 + Resultset

例えば、SapCustomerGetDetailResultset というように入力します。

結果セット BAPI ビジネス・オブジェクトの名前 Sap + BAPI インターフェースの名前

例えば、SapBapiCustomerGetDetail というように入力します。

子オブジェクトの名前 Sap + 構造/表の名前

例えば、SapReturn というように入力します。

照会ビジネス・オブジェクトの名前 Sap + 照会 BAPI インターフェースのフォーマット済みの名前

例えば SapBapiCustomerGetList というように入力します。

モジュールに同じ名前の構造体 (例えば、RETURN 構造体など) が含まれている場合、アダプターは、 「ビジネス・オブジェクトに同じ命名規則を適用する」 プロパティーの指定値に基づいてビジネス・オブジェクト名の重複を処理します。
  1. 「ビジネス・オブジェクトに同じ命名規則を適用する」を選択すると、アダプターはハッシュ・コードを付けずにビジネス・オブジェクト名を生成します。 ハッシュ・コードは、ビジネス・オブジェクトの名前ではなく、各ビジネス・オブジェクトのネーム・スペースに追加されます。

    例: RETURN 構造が繰り返し現れる場合、アダプターは対応するビジネス・オブジェクト名として SapReturn を生成します。同じモジュール内に RETURN 構造が 3 回現れる場合、その 3 つのビジネス・オブジェクトの名前はすべて SapReturn になります。

  2. 「ビジネス・オブジェクトに同じ命名規則を適用する」が選択されていない場合、 アダプターは、以降に生成する同名のビジネス・オブジェクトにハッシュ・コードを追加して重複を回避します。
    例: RETURN 構造が繰り返し現れる場合、アダプターは対応するビジネス・オブジェクト名として SapReturn を生成します。同じモジュール内に RETURN 構造が 3 回現れる場合、次のような動作が発生します。
    • 最初に現れた SapReturn ビジネス・オブジェクトの名前は SapReturn になります。
    • 2 番目に現れた SapReturn ビジネス・オブジェクト の名前は SapReturn203510914 になります。この 203510914 は ストリング SapReturn のハッシュ・コードです。
    • 3 番目に現れた SapReturn ビジネス・オブジェクト の名前は SapReturn619647890 になります。この 619647890 はストリング SapReturn203510914 のハッシュ・コードです。
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:49:46


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