WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

シナリオ: TCP/IP

2 つのシナリオを使って、ビジネス・ソリューションの一部として TCP/IP を使用する方法について説明します。

費用勘定の実行依頼

シナリオ:

ある会社に、中央の費用勘定処理アプリケーションに基づく費用勘定の実行依頼システムがあります。このシステムは、完成した費用勘定フォームをエンド・ユーザーから受け取るというものです。 ユーザーはローカル・アプリケーションを使用してこのフォームを完成させ、このアプリケーションはこのフォームが完成するまでこのフォームを保管します。 それが完成したら、このフォームを処理する中央システムにこのフォームを転送します。 それ以降の通知は、E メールによってユーザーに送信されます。

TCP/IP の使用法

エンド・ユーザーごとにクライアント・アプリケーションが 1 つずつあり、すべての費用勘定フォームを処理するのは、1 つの中央アプリケーションです。 各クライアント・アプリケーションは、サーバー・アプリケーション上の TCP/IP サーバー・ポートに接続し、COBOL 構造に似た固定フィールド・サイズ構造の費用勘定フォームを送信します。 処理の流れは次のとおりです。

  1. ユーザーが、クライアントの費用勘定アプリケーションのフォームに情報を入力します。
    クライアントの費用勘定アプリケーションと費用勘定処理サーバーを示す図。
  2. ユーザーは完全なフォームを実行依頼し、クライアント・アプリケーションはサーバーに接続します。
    クライアント・アプリケーションとサーバー・アプリケーションの間の接続を示す図
  3. クライアント・アプリケーションは、データをサーバーに送信し、肯定応答を受け取ります。
    データの転送と肯定応答の受信を示す図。
  4. クライアントによって接続が閉じられます。
    閉じた接続を示す図。

価格変更の通知

シナリオ:

ある会社に中央サーバーがあり、その会社が販売しているすべての商品のカタログ価格が保管されています。 この情報は、すべての店舗の Point of Sale (PoS) ターミナルで必要で、価格の変更時には各 PoS ターミナルに通知されなければなりません。 PoS ターミナルは中央サーバーに接続し、プロセスの変更を待機します。 サーバーは、接続しているすべてのクライアント・アプリケーションにプロセス変更を送信します。

TCP/IP の使用法

  1. PoS アプリケーションの始動時に、中央サーバーに接続します。
    サーバーに接続している販売時点管理アプリケーションを示す図。
  2. サーバーで価格が新しくなるたびに、接続しているすべてのクライアントにパブリッシュします。
    クライアントに送信されるデータを示す図。
  3. PoS はシャットダウンするまで接続したままになります。

WebSphere® Message Broker を使用するようにこれらのシナリオに変更を加える方法の例については、シナリオ: TCP/IP を使用する WebSphere Message Broker を参照してください。

特記事項 | 商標 | ダウンロード | ライブラリー | サポート | フィードバック

Copyright IBM Corporation 1999, 2014Copyright IBM Corporation 1999, 2014.

        
        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:46:17


概念トピック概念トピック | バージョン 8.0.0.5 | ac67391_