WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

トレースの解釈

フォーマット済みのトレース・ファイルの情報を使用して、予期しない動作を識別します。

トレースのフォーマット にあるようなフォーマット済みのログ・ファイルには、WebSphere® Message Broker メッセージのシーケンスが含まれています。 これらのメッセージは、システムの特定部分 (トレースの開始時に識別された部分) のアクティビティーを記録します。 このシーケンスを使用して、何が起きているかを理解し、記録された動作が予期したとおりのものであるかをチェックできます。

例えば、メッセージ・フロー・トレースは、メッセージがメッセージ・フローから入手するパスを記録します。 このパス (選択可能な場合) の入手を決定した理由を参照することができます。

  1. トレース・ファイルが完了していることを確認します。

    トレース・ログのサイズが小さすぎてすべてのイベントを含めることができない場合、トレース・ログの最初からトレース出力が続行され、既存の項目が上書きされます。 これは、「ラッピング」と呼ばれます。

    トレースがラップしていることを示す標識は、トレース内の最初および最後のタイム・スタンプと、そのトレースが有効になった時刻との関係です。 例えば、トレースを 10:15 に開始し、10:30 にトレースを収集したとします。 トレースのタイム・スタンプが 10:20 から 10:30 までにわたっている場合、恐らく、トレースがラップしています。 もちろん、10:15 から 10:20 の間に何も起こらなかったということを意味している可能性もあります。

    トレースを調べ、トレースの開始が整合しているかどうか、トレースが完了しているように思われるかどうかを判別してください。 例えば、フローを介した 3 つのメッセージの移動をトレースする場合、2 番目のメッセージの途中でトレースが始まっていれば、トレースがラップしているか、十分に早く有効にならなかった可能性があります。

  2. トレースがラップしている場合、トレース・ファイルのサイズを大きくして、トレースを再実行します。 トレース設定については、mqsichangetrace コマンドを参照してください。
  3. メッセージ・フロー または実行グループ内で予期しない動作があった場合、このトレース情報を使用して、実行されたアクションのチェックやエラーまたは他の矛盾の原因を識別します。

このメッセージにはトレースされているリソース、例えば、実行グループおよび メッセージ・フロー の ID が含まれます。 通常、提供される ID は、リソースを定義した際に付けたラベル (名前) になります。

以下に示すのは、ユーザー・トレース・ファイルから取り出したものの例です。 この例では、列ごとにラベルが付いています。
Timestamp                 Thread ID Trace type  Message
2005-07-12 16:17:18.242605   5344   UserTrace   BIP2537I: Node 'Reply.MapToRequestor': 
                                                Executing statement   ''SET I = I + 1;''
                                                at ('.MapToRequestor.CopyMessageHeaders',
                                                '6.4'). 
2005-07-12 16:17:18.242605   5344   UserTrace   BIP2539I: Node 'Reply.MapToRequestor': 
                                                Evaluating expression ''I'' at 
                                                ('.MapToRequestor.CopyMessageHeaders', 
                                                '6.12'). This resolved to ''I''. The 
                                                result was ''1''. 
2005-07-12 16:17:18.242605   5344   UserTrace   BIP2539I: Node 'Reply.MapToRequestor': 
                                                Evaluating expression ''I + 1'' at 
                                                ('.MapToRequestor.CopyMessageHeaders',      
                                                '6.14'). This resolved to ''1 + 1''. 
                                                The result was ''2''. 
2005-07-12 16:17:18.242605   5344   UserTrace   BIP2566I: Node 'Reply.MapToRequestor': 
                                                Assigning value ''2'' to field / variable   
                                                ''I''. 
'6.12' などの参照は、実行されているコマンドのロケーションを指定する関数の中の行および列の番号に適用されます。この場合は、行 6、列 12 となります。
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:48:16


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