メッセージ・マップをグラフィカル・データ・マッピング・エディターを使用して変更するには、その前にそのメッセージ・マップを WebSphere® Message
Broker の前のバージョンからグラフィカル・データ・マップに変換する必要があります。
メッセージング・ソリューションを WebSphere Message Broker バージョン 6.1 またはバージョン
7.0 からインポートした場合、オプション「リソースのコンパイルおよびインライン化」を設定して BAR ファイル内にメッセージ・フローが作成されている限り、メッセージ・マップ・ファイル (.msgmap ファイル) を使用するメッセージ・フローを引き続きコンパイルおよびデプロイできます。
ただし、WebSphere Message
Broker バージョン 8.0 以降では、メッセージ・マップ・ファイルは読み取り専用モードでのみアクセス可能で、WebSphere Message
Broker Toolkit を使用して変更することはできません。
WebSphere Message
Broker バージョン 8.0 以降では、メッセージ・マップで定義されているマッピング操作を変更する場合、まずメッセージ・マップを
グラフィカル・データ・マップ (
.map ファイル) に変換する必要があります。
変換プロセスは、元に戻せません。
重要: メッセージ・マップを変換するときに、変換されていないメッセージ・マップを参照する
メッセージ・フローは、代わりに新規グラフィカル・データ・マップを参照するように各
メッセージ・フローを変更するまでデプロイできません。旧バージョンの
WebSphere Message
Broker の
Mapping ノードおよび ESQL Compute ノードを新しい
Mapping ノードに置き換える必要があります。
ESQL Compute ノードはグラフィカル・データ・マップではサポートされません。これは、スクリプト記述されたマップが、新しい
Mapping ノードからのみ呼び出すことのできる専用ランタイム・エンジンで実行されるためです。
詳しくは、
WebSphere Message Broker バージョン 7.0 Mapping ノードの置き換えを参照してください。
WebSphere Message
Broker Toolkit を使用してメッセージ・マップをグラフィカル・データ・マップに変換するには、以下の手順を実行します。
- 「ブローカー開発」ビューで、変換する .msgmap ファイルを右クリックし、「.msgmap から .map へのメッセージ・マップの変換」をクリックします。 複数のメッセージ・マップを変換するには、.msgmap ファイルが 1 つ以上含まれるフォルダー、プロジェクト、アプリケーション、またはライブラリーを右クリックし、「.msgmap から .map へのメッセージ・マップの変換」をクリックしてそこに含まれるすべてのメッセージ・マップを変換します。 新規グラフィカル・データ・マップが作成され、「ブローカー開発」ビューに表示されます。 メッセージ・マップの名前が MessageMapName.msgmap_backup に変更されて、「ブローカー開発」ビューに表示されます。
- 「ブローカー開発」ビューで、新規グラフィカル・データ・マップ (.map ファイル) をダブルクリックします。 グラフィカル・データ・マップが グラフィカル・データ・マッピング・エディターで開かれます。
- 変換によって作成された変換ロジックを検討し、使用するアプリケーションに対して正しい出力が生成されることを確認します。
- 新しいグラフィカル・データ・マップ内の変換には、検討が必要であることを表す変換アノテーション・アイコンが表示されることがあります。
変換アノテーション・アイコンは、グラフィカル・データ・マッピング・エディター内で変換の左下に表示されます。
変換での警告を確認するには、以下を実行します。
- グラフィカル・データ・マッピング・エディターで、変換アノテーション・アイコンが表示されている変換を選択します。
「プロパティー」ビューに変換プロパティーが表示されます。
- 「プロパティー」ビューで「文書」タブをクリックし、警告に関する詳細を確認します。 詳しくは、変換済みの変換での警告を参照してください。
- グラフィカル・データ・マッピング・エディターで変換を右クリックします。「受諾」をクリックすると、この変換から警告が除去され、「拒否」をクリックすると、マップから変換が除去され、その変換が Task 変換に置き換わります。
別の方法として、変換されたマップ内のすべての変換を検討した後、アノテーション付きのすべての変換を受け入れるか拒否するかを、メニュー・アクションを使用して決定することもできます。
マップのエリアを選択して変換が 1 つも選択されていない状態にし、そのエリアを右クリックすると、メニューが開きます。
- 警告が含まれる .map ファイルの各変換に対して手順 4 を繰り返します。
- 変換プロセスで再作成できない複雑なマッピング構造がメッセージ・マップに含まれていた場合、新規グラフィカル・データ・マップには、手動でそれらの構造を再作成するのに役立つ Task 変換が組み込まれています。 メッセージング・ソリューションでグラフィカル・データ・マップを使用する前に、それぞれの Task 変換を確認し、置き換える必要があります。 Task 変換は、「問題」ビューにリストされます。
Task 変換を確認するには、以下を実行します。
- グラフィカル・データ・マッピング・エディターで、Task 変換を選択します。 「プロパティー」ビューに変換プロパティーが表示されます。
- 「プロパティー」ビューで「文書」タブをクリックし、変換プロセスによって再作成されなかったマッピング構造に関する詳細を確認します。
- グラフィカル・データ・マッピング・エディターで変換ボックス内の矢印をクリックし、使用可能な変換のリストから選択することによって、Task 変換を機能的な変換タイプに変更します。
グラフィカル・データ・マップの編集について詳しくは、グラフィカル・データ・マップの編集を参照してください。
- .map ファイルの各 Task 変換に対して手順 6 を繰り返します。
メッセージ・マップは、グラフィカル・データ・マッピング・エディターを使用して、変更可能なグラフィカル・データ・マップに変換されます。
次に行う事柄:メッセージ・マップを変換した後、そのメッセージ・マップを参照していた各メッセージ・フローを変更して、代わりに新しいグラフィカル・データ・マップを参照するようにしなければなりません。WebSphere Message Broker バージョン 7.0 Mapping ノードの置き換え を参照してください。