WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

FtpServer 構成可能サービス

既存の FtpServer 構成可能サービス用に変更したいプロパティーと値、または新しいサービスを作成するプロパティーと値を選択します。

これらのプロパティーを変更するには、ブローカー名および -c FtpServer を指定する必要があります。また ObjectName を、以前に作成した構成可能サービスの名前に設定しなければなりません。

その使用例については、mqsichangeproperties コマンドを参照してください。

FtpServer 構成可能サービスの場合、プロパティー値の変更を有効にするには、実行グループを停止して、開始する必要があります。

各ブローカーに対して作成された、提供されている構成可能サービス 定義済みの各構成可能サービスのプロパティー プロパティーの説明
なし

accountInfo

一部の FTP サーバーでは、FTP ログオン手順中にアカウント名が要求されます。 このプロパティーを指定すると、その値は、FTP ログオン中に要求されて入力するアカウント名になります。 このプロパティーを指定しなかった場合に、サーバーからアカウント名を要求されると、FTP 転送は失敗します。

cipher

暗号化に使用される暗号。このプロパティーは、正符号 (+) により区切られた、次の 1 つ以上の値の形式を取ります。
  • blowfish-cbc
  • 3des-cbc
  • aes128-cbc
暗号化に使用する暗号は、SSH インプリメンテーションに応じて異なります。 優先順位に従って値をリストします。

このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。

値が指定されない場合、以下のデフォルト値が使用されます。blowfish-cbc+3des-cbc+aes128-cbc

compression

使用する圧縮レベル。有効な値は、0 から 9 までの範囲の整数です。0 は圧縮なしを指定し、9 は最大圧縮を指定します。

このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。

値が指定されない場合、デフォルト値の 0 が使用されます。

connectionType

FTP データ・ソケット接続。 有効値は ACTIVE または PASSIVE です。

このプロパティーは、 プロトコルに FTP が指定されている場合のみ有効です。SFTP が指定されている場合、このプロパティーは無視されます。

knownHostsFile

既知の hosts ファイルの位置。 この値は、有効な既知の hosts ファイルへの完全修飾パスでなければなりません。

ホスト情報は、 known_hosts ファイルに、標準の OpenSSH 形式で保管されます。

このプロパティーは、strictHostKeyChecking プロパティーが Yes に設定されている場合は必須です。 strictHostKeyChecking プロパティーが No に設定されている場合、このプロパティーは無視されます。

このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。

mac

メッセージ認証コード。このプロパティーは、正符号 (+) により区切られた、次の 1 つ以上の値の形式を取ります。
  • hmac-md5
  • hmac-sha1
使用する MAC は、SSH インプリメンテーションに応じて異なります。 優先順位に従って値をリストします。

このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。

値が指定されない場合、以下のデフォルト値が使用されます。hmac-md5+ hmac-sha1

preserveRemoteFileDate

このプロパティーは、FileInput ノードによってリモート・サーバーから取得されたファイルに、サーバー上の最終更新日付が保持されているかどうかを指定します。

デフォルト値は No です。 Yes を選択すると、処理中にリモート・ファイルの日付を判別するために、FileInput ノードは適切な構文解析を実行します。 MDTM コマンドは、リモート・サーバーでサポートされている場合に使用されます。 MDTM コマンドがサポートされていない場合、リスト・テキストが使用されます。

リスト・テキストで構文解析する場合、その精度は、リモート・サーバーで使用される特定のリスト形式で利用可能な情報によって制限されます。 リスト形式が不明確な場合、FileInput ノードはブローカーのロケール設定に基づいて構文解析を行います。 リモート・サーバーからの信頼できる日付が判別できない場合は、例外が出され、メッセージは処理されません。

protocol

使用するリモート転送プロトコル。 有効な値は FTP または SFTP です。構成可能サービスでプロトコルが指定されない場合、ノードで指定された値が使用されます。

remoteDirectory

リモート FTP サーバー上の相対または絶対のディレクトリー名。 このプロパティーは、設定されると、このサービスを使用する FileInput および FileOutput ノードの 「FTP」タブの 「サーバー・ディレクトリー」プロパティーを指定変更します。

scanDelay

ディレクトリーのスキャンの結果、処理対象のファイルが特定されなかった後で待機する秒単位の時間。デフォルト値は 60 秒です。 このプロパティーは、設定されると、このサービスを使用する FileInput ノードの 「FTP」タブの「スキャン遅延」プロパティーを指定変更します。

securityIdentity

mqsisetdbparms コマンドを使って定義されたセキュリティー ID の名前。このプロパティーは、設定されると、このサービスを使用する FileInput および FileOutput ノードの 「FTP」タブの 「セキュリティー ID」プロパティーを指定変更します。 このプロパティーの値が secId である場合、以下のコマンドを使用して、セキュリティー ID を定義します。
  • FTP を使用している場合:
    mqsisetdbparms BrokerName
    -n ftp::secId -u userName 
    -p password
  • SFTP を使用している場合:
    mqsisetdbparms BrokerName
    -n sftp::secId -u userName 
    -p password 
    または
    mqsisetdbparms BrokerName
    -n sftp::secId -u userName 
    -i SSHIdentityFile 
    -r Passphrase

serverName

リモート FTP サーバーの IP アドレスと、オプションのポート番号。 このプロパティーの構文は、FileInput ノードと FileOutput ノードの「FTP サーバーおよびポート」プロパティーに対して使用できる構文と同一です (ただし、FtpServer 構成可能サービスの名前にはできない点を除きます)。

strictHostKeyChecking

このプロパティーは、接続および認証フェーズ中に、ホスト・キーを検査する方法を指定します。 有効な値は以下のとおりです。
いいえ
以下のアクションが実行されることを指定します。
  • 接続先が新規ホストである場合、接続して、そのホスト・キーを受け入れ、それを保管します。
  • 接続先が以前に接続先であったホストであり、ホスト・キーが変更されている場合は、例外を出します (FileOutput ノードで)。
No を選択した場合、デフォルトの既知の hosts ファイル (ブローカーにより管理されている) が使用されます。
はい
既知のホストのみに、有効なキーで接続します。そうでない場合は、例外を出します。

Yes を選択した場合、knownHostsFile プロパティーを使用して、独自の既知の hosts ファイルを指定する必要があります。

デフォルト値は No です。

ホスト情報は、 known_hosts ファイルに、標準の OpenSSH 形式で保管されます。

このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。

timeoutSec

リモート FTP または SFTP サーバーへの接続を確立するためのタイムアウト値 (秒単位)。任意の有効な整数を timeoutSec プロパティー値として設定できます。 タイムアウト 0 は、無限タイムアウトと解釈されます。FTP を使用する場合、デフォルト値は 5 秒です。SFTP を使用する場合、デフォルト値は 20 秒です。

transferMode

FTP 接続の転送モード。 有効な値は、BINARY (デフォルト) または ASCII です。このプロパティーは、設定されると、このサービスを使用する FileInput および FileOutput ノードの 「FTP」タブの 「転送モード」プロパティーを指定変更します。

このプロパティーは、 プロトコルに FTP が指定されている場合のみ有効です。 SFTP が指定されている場合、このプロパティーは無視されます。

mqsicreateconfigurableservice コマンドを使用して FtpServer 構成可能サービスを定義する場合、FileInput ノードと FileOutput ノードの「FTP」タブで、「リモート・サーバーおよびポート」プロパティー内に、この構成可能サービスの名前を指定することができます。

FtpServer 構成可能サービスを作成する場合、コマンドの構文は次のようになります。
構文図を読む構文図をスキップする
>>-mqsicreateconfigurableservice--BrokerName-- -c  FtpServer---->

>-- -o--ObjectName--+---------------------------+--------------->
                    |      .-,----------------. |   
                    |      V                  | |   
                    '- -n----+--------------+-+-'   
                             '-PropertyName-'       

>--+----------------------------+------------------------------><
   |      .-,-----------------. |   
   |      V                   | |   
   '- -v----+---------------+-+-'   
            '-PropertyValue-'       

Objectname は、構成可能サービスの名前であり、PropertyName は、このトピックで説明しているプロパティーのうちの 1 つ以上です。
FtpServer 構成可能サービスを定義する場合、その serverName プロパティーの値を指定する必要があります。 他のプロパティーはすべてオプションです。
serverName
リモート FTP または SFTP サーバーの IP アドレスと、オプションのポート番号。 このプロパティーの構文は、FileInput ノードと FileOutput ノードの「リモート・サーバーおよびポート」プロパティーに対して使用できる構文と同一です (ただし、FtpServer 構成可能サービスの名前にはできない点を除きます)。

accountInfo
一部の FTP サーバーでは、FTP ログオン手順中にアカウント名が要求されます。 このプロパティーを指定すると、その値は、FTP ログオン中に要求されて入力するアカウント名になります。 このプロパティーを指定しなかった場合に、サーバーからアカウント名を要求されると、FTP 転送は失敗します。

cipher
暗号化に使用される暗号。 このプロパティーの書式は、正符号 (+) によって分離された、1 つ以上の以下の値からなるリストです。
  • blowfish-cbc
  • 3des-cbc
  • aes128-cbc
暗号化に使用する暗号は、SSH インプリメンテーションに応じて異なります。 優先順位に従って値をリストします。

このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。

値が指定されない場合、以下のデフォルト値が使用されます。: blowfish-cbc+3des-cbc+aes128-cbc

compression
使用する圧縮のレベルを指定します。 有効な値は、0 から 9 までの範囲の整数です。0 は圧縮なしを指定し、9 は最大圧縮を指定します。

このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。

値が指定されない場合、デフォルト値の 0 が使用されます。

connectionType
FTP データ・ソケット接続。 これは、ACTIVE または PASSIVE になります。

このプロパティーは、 プロトコルに FTP が指定されている場合のみ有効です。 SFTP が指定されている場合、このプロパティーは無視されます。

knownHostsFile
既知の hosts ファイルの位置。 この値は、有効な既知の hosts ファイルへの完全修飾パスでなければなりません。

ホスト情報は、 known_hosts ファイルに、標準の OpenSSH 形式で保管されます。

このプロパティーは、strictHostKeyChecking プロパティーが Yes に設定されている場合は必須です。 strictHostKeyChecking プロパティーが No に設定されている場合、このプロパティーは無視されます。

このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。

mac
メッセージ認証コード。 このプロパティーの書式は、正符号 (+) によって分離された、1 つ以上の以下の値からなるリストです。
  • hmac-md5
  • hmac-sha1
使用する MAC は、SSH インプリメンテーションに応じて異なります。 優先順位に従って値をリストします。

このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。

値が指定されない場合、以下のデフォルト値が使用されます。 hmac-md5+ hmac-sha1

preserveRemoteFileDate
このプロパティーは、FileInput ノードによってリモート・サーバーから取得されたファイルに、サーバー上の最終更新日付が保持されているかどうかを指定します。

デフォルト値は No です。 Yes を選択すると、処理中にリモート・ファイルの日付を判別するために、FileInput ノードは適切な構文解析を実行します。 MDTM コマンドは、リモート・サーバーでサポートされている場合に使用されます。 MDTM コマンドがサポートされていない場合、リスト・テキストが使用されます。

リスト・テキストで構文解析する場合、その精度は、リモート・サーバーで使用される特定のリスト形式で利用可能な情報によって制限されます。 リスト形式が不明確な場合、FileInput ノードはブローカーのロケール設定に基づいて構文解析を行います。 リモート・サーバーからの信頼できる日付が判別できない場合は、例外が出され、メッセージは処理されません。

protocol
使用するリモート転送プロトコル。 有効な値は FTP または SFTP です。 構成可能サービスでプロトコルが指定されない場合、ノードで指定された値が使用されます。

remoteDirectory
リモート FTP サーバー上の相対または絶対のディレクトリー名。 このプロパティーは、設定されると、このサービスを使用する FileInput および FileOutput ノードの 「FTP」タブの 「サーバー・ディレクトリー」を指定変更します。

scanDelay
ディレクトリーのスキャンの結果、処理対象のファイルが特定されなかった後で待機する秒単位の時間。 デフォルトは 60 秒です。 このプロパティーは、設定されると、このサービスを使用する FileInput ノードの 「FTP」タブの「スキャン遅延」を指定変更します。

securityIdentity
mqsisetdbparms コマンドを使って定義されたセキュリティー ID の名前。 このプロパティーは、設定されると、このサービスを使用する FileInput および FileOutput ノードの 「FTP」タブの 「セキュリティー ID」を指定変更します。 このプロパティーの値が secId である場合、以下のコマンドを使用して、セキュリティー ID を定義してください。
  • FTP を使用している場合:
    mqsisetdbparms MB8BROKER -n ftp::secId -u userName -p password
  • SFTP を使用している場合:
    mqsisetdbparms MB8BROKER -n sftp::secId -u userName -p password
    または
    mqsisetdbparms MB8BROKER -n sftp::secId -u userName -i SSHIdentityFile 
    -r Passphrase
strictHostKeyChecking
接続および認証フェーズ中に、ホスト・キーを検査する方法を指定します。 有効な値は以下のとおりです。
いいえ
以下のアクションが実行されることを指定します。
  • 接続先が新規ホストである場合、接続して、そのホストのキーを受け入れ、それを保管します。
  • 接続先が以前に接続先であったホストであり、ホスト・キーが変更されている場合は、例外を出します (FileOutput ノード)。
No を選択した場合、デフォルトの既知の hosts ファイル (ブローカーにより管理されている) が使用されます。
はい
既知のホストのみに、有効なキーで接続します。そうでない場合は、例外を出します。

Yes を選択した場合、knownHostsFile プロパティーを使用して、独自の既知の hosts ファイルを指定する必要があります。

デフォルト値は No です。

ホスト情報は、 known_hosts ファイルに、標準の OpenSSH 形式で保管されます。

このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。

timeoutSec
リモート FTP または SFTP サーバーへの接続を確立するためのタイムアウト値 (秒単位)。 任意の有効な整数を timeoutSec プロパティー値として設定できます。 タイムアウト 0 は、無限タイムアウトと解釈されます。 FTP を使用する場合、デフォルト値は 5 秒です。 SFTP を使用する場合、デフォルト値は 20 秒です。
transferMode
FTP 接続の転送モード。 この値は、BINARY または ASCII になります。 デフォルトは BINARY です。 このプロパティーは、設定されると、このサービスを使用する FileInput および FileOutput ノードの 「FTP」タブの 「転送モード」を指定変更します。

このプロパティーは、 プロトコルに FTP が指定されている場合のみ有効です。 SFTP が指定されている場合、このプロパティーは無視されます。

デフォルトでは、FtpServer 構成可能サービス定義内ではこれらのどのプロパティーも設定されません。 FtpServer 構成可能サービスを定義するときの唯一の必須プロパティーは、serverName です。
mqsicreateconfigurableservice コマンドの以下の例は、FtpServer 構成可能サービスの作成方法を示しています。
mqsicreateconfigurableservice MB8BROKERR -c FtpServer -o Server01 
-n serverName,scanDelay,transferMode,connectionType,securityIdentity 
-v one.hursley.abc.com:123,20,BINARY,ACTIVE,secId

FtpServer 構成可能サービス定義内のプロパティーに値を設定すると、FileInput および FileOutput ノード内の対応するプロパティーに設定されている値が指定変更されます。

accountInfo プロパティーを設定すると、それは、ユーザー ID およびパスワードを入力した後の、FtpServer 構成可能サービスへの接続時のログイン・プロトコル中に使用されます。 この情報は、場合によっては FTP サーバーで必要になることがあり、ログイン・プロトコルの一環として要求されます。 この設定を使用すれば、FileInput ノードと FileOutput ノードは、ログイン中に正しく応答するようになります。

connectionType プロパティーを設定すると、それは、FTP サーバー相手のファイルのやり取りで使用されるデータ・ソケットのタイプを変更します。 このプロパティーを ACTIVE に設定すると、それは、クライアント (ブローカー・メッセージ・フロー) に対してリモート・サーバーによって確立されるソケットを参照します。 このプロパティーを PASSIVE に設定すると、それは、リモート・サーバーに対して (ログインまたは制御ソケットの場合と同様に) クライアントによって確立されるソケットを参照します。 デフォルトは PASSIVE です。こちらのほうが、クライアント・ログインを許可しているたいていのタイプのファイアウォール保護に対する耐性が高いと考えられます。 このプロパティーを ACTIVE に設定できるのは、FTP サーバーが PASSIVE 接続をサポートしない場合か、または構成が満足する必要のある特殊な手配が整えられている場合です。

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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:45:45


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