FTEInput ノードを使用して、WebSphere® MQ File Transfer Edition によってファイルを受信します。
このトピックには、以下のセクションが含まれています。
FTEInput ノードを使用して、WebSphere MQ File Transfer Edition と統合することにより、ファイル処理のための WebSphere Message Broker バージョン 8.0 サポートを拡張できます。WebSphere MQ File Transfer Edition は、WebSphere MQ をトランスポートとして使用する、管理されたファイル転送製品です。
FTEInput ノードはパレットの「ファイル」ドロワーに入っていて、WebSphere Message Broker Toolkit 内では次のアイコンによって表されます。
サンプルに関する情報は、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センター、またはオンライン・インフォメーション・センターを使用する場合にのみ表示できます。 サンプルは、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センターを使用する場合にのみ実行できます。
FTEInput ノードのターミナルについては、次の表に説明されています。
ターミナル | 説明 |
---|---|
Failure | Out ターミナルにメッセージが伝搬される前にエラーが起きた場合、メッセージのルーティング先となる出力ターミナル。 「妥当性検査」プロパティーを使って妥当性検査が行われるように指定していた場合でも、このターミナルに伝搬されたメッセージは妥当性検査されません。 |
Out | 入力ファイルからメッセージが正常に抽出された場合に、メッセージがルーティングされる先の出力ターミナル。 入力ノード内でエラーが起こらなかった場合、外部リソースから受信されるメッセージは常にこの Out ターミナルにまず送信されます。 |
End of Data | ファイル内のすべてのメッセージの処理完了後の、End of Data メッセージのルーティング先の出力ターミナル。 End of Data メッセージ・フロー・トランザクションが開始されるのは、このターミナルが接続されている場合のみです。 |
Catch | 例外がダウンストリームでスローされ、ノードによってキャッチされた場合に、メッセージがルーティングされる出力ターミナル。 例外がキャッチされるのは、このターミナルが接続されている場合のみです。 |
以下の表は、指定したタブで設定できるノード・プロパティーについて説明しています。 M の見出しの列では、プロパティーが必須 かどうか (デフォルトが定義されていない場合に値を入力することが必要かどうか) を示します (必須であれば、ツールキットでアスタリスクのマークが付きます)。 C の見出しの列では、プロパティーが構成可能 (メッセージ・フローを BAR ファイルに追加してデプロイするとき、値を変更できる) かどうかを示します。
FTEInput ノードがメッセージを伝搬するときには、関連する情報が LocalEnvironment.FTE および LocalEnvironment.FTE.Transfer メッセージ・ツリーに格納されます。 入力ファイルが空の場合は、空のメッセージが伝搬します (ただし、有効であることが条件です)。 「ファイル名フィルター」プロパティーでワイルドカード文字を含むファイル名パターンを指定した場合、FTEInput ノードは、ファイル名の中でワイルドカードに一致する文字とすべての中間文字を LocalEnvironment.Wildcard.WildcardMatch メッセージ・ツリーにコピーします。 詳しくは、ファイル・ノードでのローカル環境変数の使用を参照してください。
「説明」プロパティー
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
ノード名 | いいえ | いいえ | FTE Input | ノードの名前。 |
簡略説明 | いいえ | いいえ | なし | ノードの簡単な説明 |
詳細説明 | いいえ | いいえ | なし | メッセージ・フロー内のノードの目的を説明するテキスト |
「基本」プロパティー
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 | mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー |
---|---|---|---|---|---|
ディレクトリー・フィルター | いいえ | はい | なし | 処理される入力ファイルが入っている WebSphere MQ File Transfer Edition 宛先ディレクトリー。 | inputDirectory |
ファイル名フィルター | はい | はい | * | 入力ディレクトリーにある 1 つ以上の処理対象ファイルを識別するファイル名またはストリング。 オプションでワイルドカード文字 (* または ?) を含めることができます。 | filenamePattern |
正常処理時のアクション | はい | いいえ | アクションなし | コンテンツの処理が正常に行われた後、ノードがファイルに対して実行するアクション。 有効なオプションは、以下のとおりです。
|
「入力メッセージの解析」 プロパティー
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 | mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー |
---|---|---|---|---|---|
メッセージ・ドメイン | いいえ | いいえ | なし | 着信メッセージの構文解析に使用されるドメイン。 | |
メッセージ・セット | いいえ | いいえ | なし | 着信メッセージが定義されているメッセージ・セットの名前または ID。 このプロパティーを設定してから、プロジェクトの依存関係を更新してこのメッセージ・セットの参照を削除すると、警告が発行されます。 「メッセージ・セット」プロパティーを更新するか、このメッセージ・セット・プロジェクトへの参照を復元してください。 |
|
メッセージ・タイプ | いいえ | いいえ | なし | 着信メッセージの名前。 | |
メッセージ形式 | いいえ | いいえ | なし | 着信メッセージの物理フォーマットの名前。 | |
メッセージ・コード化文字セット ID | はい | はい | ブローカー・システム・デフォルト | 読み取られるファイルのバイトを解釈するのに使用されるコード化文字セットの ID。 | messageCodedCharSetIdProperty |
メッセージ・エンコード | はい | はい | ブローカー・システム指定 | 読み取られるファイルのバイトを解釈するのに使用される数字のエンコード・スキーム。 有効な値は、「ブローカー・システム指定」または数値のエンコード値です。 エンコードの詳細については、データ変換を参照してください。 | messageEncodingProperty |
「パーサー・オプション」 プロパティー
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
構文解析のタイミング | いいえ | いいえ | 要求時 | 入力メッセージを構文解析する時を指定します。 有効な値は以下のとおりです。
このプロパティーに関する詳しい説明については、要求時の構文解析を参照してください。 |
XML スキーマ・データ・タイプを使用してツリーを構築する | いいえ | いいえ | 選択されていない | メッセージ・ツリー内の構文エレメントが、XML スキーマから取得されたデータ・タイプを持つかどうかを指定します。 |
XMLNSC コンパクト・パーサーを XMLNS ドメインに使用 | いいえ | いいえ | 選択されていない | XMLNS ドメイン内のメッセージに XMLNSC コンパクト・パーサーを使用するかどうかを指定します。 このプロパティーを設定すると、以下のいずれかの項目が XMLNS である場合、出力ターミナルに接続されているノードの XMLNSC の下にメッセージ・データが表示されます。
|
混合内容の保存 | いいえ | いいえ | 選択されていない | XMLNSC パーサーが、入力メッセージ内の混合テキスト用に、メッセージ・ツリーにエレメントを作成するかどうかを指定します。 チェック・ボックスを選択すると、混合テキスト用のエレメントが作成されます。 このチェック・ボックスのチェックを外した場合、混合テキストは無視されて、エレメントは作成されません。 |
コメントの保存 | いいえ | いいえ | 選択されていない | XMLNSC パーサーが、入力メッセージ内のコメント用に、メッセージ・ツリーにエレメントを作成するかどうかを指定します。 チェック・ボックスを選択すると、コメント用のエレメントが作成されます。 このチェック・ボックスのチェックを外した場合、コメントは無視されて、エレメントは作成されません。 |
処理命令の保存 | いいえ | いいえ | 選択されていない | XMLNSC パーサーが、入力メッセージ内の処理命令のために、メッセージ・ツリーにエレメントを作成するかどうかを指定します。 チェック・ボックスを選択すると、処理命令用のエレメントが作成されます。 このチェック・ボックスのチェックを外した場合、処理命令は無視されて、エレメントは作成されません。 |
不透明エレメント | いいえ | いいえ | ブランク | XMLNSC パーサーによって不透明解析される入力メッセージ内のエレメントのリストを指定します。 不透明解析が実行されるのは、妥当性検査が使用不可に設定されている場合のみ (つまり、「妥当性検査」が「なし」の場合) です。妥当性検査が使用可能な場合、「不透明エレメント」で指定される項目は無視されます。 |
「再試行」プロパティー
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 | mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー |
---|---|---|---|---|---|
再試行メカニズム | はい | いいえ | 失敗 | ノードがフローの障害をどのように処理するかを示します。 有効なオプションは、以下のとおりです。
|
|
再試行しきい値 | はい | はい | 0 | 「再試行メカニズム」プロパティー値が「短い再試行」である場合に、フロー・トランザクションを再試行する回数。 | retryThreshold |
短い再試行間隔 (秒) | いいえ | はい | 0 | 「再試行しきい値」プロパティーがゼロでない場合の各再試行間の秒単位の間隔。 | shortRetryInterval |
長い再試行間隔 (秒) | いいえ | はい | 300 | 「再試行メカニズム」プロパティーが「短い再試行と長い再試行」で、再試行しきい値に達した場合の、再試行間の間隔。 | longRetryInterval |
ファイル失敗時のアクション | はい | はい | アクションなし | 入力ファイルの内容を処理するための試行がすべて失敗した場合に、ノードが入力ファイルに対して実施するアクション。
有効なオプションは、以下のとおりです。
|
「レコードとエレメント」 プロパティー
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
レコード検出 | はい | いいえ | ファイル全体 | 入力ファイル内のレコードを特定するために使用される仕組み。 有効なオプションは、以下のとおりです。
|
長さ | はい | いいえ | 80 | レコード検出に「固定長」が選択されたときの各レコードのバイト単位の長さ。 |
区切り文字 | はい | いいえ | DOS または UNIX の行終了 | 「区切り」レコード検出が選択されたときに、各レコードを分離または終了する区切り文字バイトのタイプ。 有効なオプションは、以下のとおりです。
|
カスタム区切り文字 | いいえ | いいえ | なし | 「区切り」レコード検出および「カスタム区切り文字」が選択されたときの、16 進数で表される区切り文字バイト。 「区切り文字」プロパティーを「カスタム区切り文字」に設定した場合のみ、このプロパティーは必須です。 |
区切り文字タイプ | はい | いいえ | 後置 | 「区切り」レコード検出が選択されたときの区切り文字の位置。 有効なオプションは、以下のとおりです。
|
「妥当性検査」プロパティー
これらのプロパティーの詳細については、妥当性検査プロパティーを参照してください。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 | mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー |
---|---|---|---|---|---|
妥当性検査 | いいえ | はい | なし | このプロパティーは、妥当性検査を行うかどうかを制御します。 有効な値は以下のとおりです。
|
validateMaster |
失敗時の処置 | いいえ | いいえ | 例外 | このプロパティーは、妥当性検査が失敗した場合の動作を制御します。 有効な値は以下のとおりです。
|
「トランザクション」プロパティー
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
トランザクション・モード | いいえ | いいえ | いいえ | この入力ノード上のトランザクション・モードによって、フロー内の残りのノードが同期点の下で実行されるかどうかが決まります。 有効なオプションは、以下のとおりです。
|
「インスタンス」 プロパティー。
これらのプロパティーの詳細については、構成可能な「メッセージ・フロー」プロパティーを参照してください。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 | mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー |
---|---|---|---|---|---|
追加インスタンス・プール | いいえ | はい | メッセージ・フローに関連付けられたプールの使用 | 追加インスタンスの取得元のプール。
|
componentLevel |
追加インスタンス | いいえ | はい | 0 | 「追加インスタンス・プール」プロパティーが「ノードに関連付けられたプールの使用」に設定されている場合に、ノードが開始できる追加インスタンスの数。 | additionalInstances |
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
イベント | いいえ | いいえ | なし | ノードに対して定義したイベントが、このタブに表示されます。 デフォルトでは、メッセージ・フローのどのノードに対してもモニター・イベントは定義されません。 ノードのモニター・イベントを作成、変更、または削除するには、「追加」、「編集」、および「削除」を使用します。詳しくは、モニター・プロパティーを使用したモニター・イベント・ソースの構成を参照してください。 「使用可能」チェック・ボックスを選択またはクリアすることによって、ここに表示されているイベントを使用可能および使用不可に設定できます。 |