WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

LocalEnvironment データのマッピング

グラフィカル・データ・マッピング・エディターを使用して、LocalEnvironment データを変換します。

最上位のグラフィカル・データ・マップを作成する場合、最初は「プロパティー」フォルダーのみがマップに含まれ、入力プロパティーから出力プロパティーへのデフォルトの変換がローカル・マップ内に作成されます。

グラフィカル・データ・マッピング・エディターの「メッセージ・アセンブリー」プロパティー・ページを使用して、マッピングに含まれる LocalEnvironment フォルダーを変更できます。
  1. 「メッセージ・アセンブリー」を選択し、「プロパティー」ビューで「一般」タブを選択します。
  2. 「ヘッダーとフォルダー」フィールドの横にある「編集...」をクリックして、使用可能なヘッダーとフォルダーのリストを開きます。リストについては、『Mapping ノードのヘッダーおよびフォルダー』を参照してください。

    any エレメントをキャストして、dec エレメントを選択し、さらに str エレメントを選択します。

    any エレメントのキャストを示す画面取り。dec をキャストして str エレメントを選択できます。

    注: XML スキーマ・エレメントは、データ・エレメントの名前とネーム・スペースの両方に一致するように定義する必要があり、ESQL や他の計算はそれを使用してデータ・エレメントにアクセスします。 通常、例に示されているように、ネーム・スペースは使用されません。そのため、XML スキーマはターゲット・ネーム・スペースを定義しません。
  3. 「選択済みヘッダーおよびその他のフォルダー」を選択してから、「LocalEnvironment」にチェック・マークを付けます。「OK」をクリックします。

「メッセージ・アセンブリー」プロパティー・ページを示す画面取り。この中では LocalEnvironment フォルダーが展開されており、プロパティーがマッピングに組み込まれています。

LocalEnvironment フォルダーがマップに含まれる場合は、マップ内に変換によってマップされるフィールドのみが、Mapping ノードから伝搬される出力メッセージ・アセンブリーに作成されます。

フォルダーをマップに含めた場合、利用可能な変換を使用してマップできます。 利用可能な変換について詳しくは、グラフィカル・データ・マッピング・エディターでのタイプの変換を参照してください。

Mapping ノードは、LocalEnvironment と、その他のすべてのヘッダーおよびフォルダーを入力から出力にコピーします。このとき、マップに含まれていないものは変更されません。 LocalEnvironment をコピーまたは変更するには、マップ内の入力メッセージ・アセンブリーと出力メッセージ・アセンブリーの両方または一方に LocalEnvironment を追加し、変換機能を提供します。 LocalEnvironment を削除するには、それを入力メッセージ・アセンブリーに追加し、出力には追加しません。 LocalEnvironment を作成するには、それを出力にのみ追加します。

変換機能を提供するときには、コピーする必要のあるすべてのフィールドと、変更する必要のあるフィールドをコピーするように設定しなければなりません。 多くの WebSphere® Message Broker ノードは、フローに沿ってコピーされる LocalEnvironment の情報に依存しています。 一部のフィールドのみ変更する必要がある場合は、Move 変換を使用して LocalEnvironment をコピーした後、オーバーライドを使用して更新の必要なエレメントを変更します。 詳しくは、マッピング・オーバーライドの適用を参照してください。

LocalEnvironment の「変数」セクションに含まれているデータからマップするには、まず「any」エレメントを必要なタイプにキャストする必要があります。

以下に例を示します。

ESQL 計算ノードで次の ESQL によって設定された「変数」の下の「ローカル環境」に 2 つの単純なフィールドがある場合:

SET OutputLocalEnvironment.Variables.dec = 10.1;
SET OutputLocalEnvironment.Variables.str = 'Some text';

Mapping」ノードでこれらのフィールドにアクセスするには、アプリケーションまたはライブラリーでスキーマ・ファイルを作成して、エレメントとそれらのタイプを定義します。ESQL はこれらのエレメントを修飾するネーム・スペースを使用していないので、スキーマもネーム・スペース宣言なしで定義されることに注意してください。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xsd:schema xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
       <xsd:element name="dec"  type="xsd:decimal"/>
       <xsd:element name="str"  type="xsd:string"/>
</xsd:schema>

スキーマ・ファイルを保存すると、LocalEnvironment の「変数」セクションの下の「any」エレメントを選択してコンテキスト・メニュー・アクション「キャスト...」を使用することによって、マップで必要なエレメント「dec」と「str」のそれぞれに対してマッピング・キャストを追加できるようになります。 詳しくは、マッピング・キャストを参照してください。

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        最終更新: 2015-02-28 17:49:30


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