FileInput、CDInput、および FTEInput ノードで読み取られるファイルを指定するために、いくつかのワイルドカード文字を使用してファイル名パターンを指定できます。 さらに、FileOutput ノードと FTEOutput ノードで作成されるファイルを指定するために、1 つのワイルドカード文字を使用してファイル名パターンを指定することも可能です。
入力ノードは、指定のディレクトリーからファイルを読み取ってから、それらのファイルの内容に基づいてメッセージを伝搬します。 FileInput ノードの「ファイル名またはパターン」プロパティーまたは FTEInput ノードの 「ファイル名フィルター」プロパティーで指定されているパターン (入力パターン) に一致する名前のファイルだけが読み取られます。
ファイル名パターンを使用して FileInput ノードからファイルを除外する場合、FileInput ノードの「ファイル除外パターン」に指定されている除外パターンに一致する名前のファイルは、読み込まれることも処理されることもありません。
ワイルドカード文字 | 説明 | 例 |
---|---|---|
* | ゼロ個以上の文字の任意のシーケンス | *.xml は拡張子が xml のすべてのファイル名に一致します。 |
? | 任意の 1 文字 | f??????.csv は、文字 f と、その後に続く 6 文字とその後のシーケンス .csv から成るすべてのファイル名に一致します。 |
アスタリスク ('*')、疑問符 ('?')、またはファイル名分離文字 ('/' および '¥') の文字を使用しているファイル名を指定することはできません。
フローを Windows サーバーにデプロイすると、大文字小文字の違いに関係なく、ファイル名はパターンに一致します。 しかし、フローを Linux、UNIX、または z/OS® サーバーにデプロイする場合、ファイル名は、パターン文字ストリングおよび大文字小文字の違いに一致しなければなりません。
FileOutput ノードの「ファイル名またはパターン」プロパティーを空にした場合は、現在のメッセージでその名前を指定変更する必要があります。 ワイルドカードの置換が起きるのは、このようなやり方でこのプロパティーが指定変更されない場合のみです。
ファイル名は、ブローカーがアクセスできるファイル・システムに渡されます。またファイル名は、そのファイル・システムの規則に準拠していなければなりません。 例えば、Windows システムでは、ファイル名の大/小文字は区別されませんが、UNIX システムでは、大文字小文字の異なるファイル名は異なる名前とみなされます。
例: FileInput ノードの「ファイル名またはパターン」プロパティーが *.out、着信ファイルが myfile であれば、発信ファイルの名前は myfile.out になります。
FileInput ノードを使用して、リモート FTP または SFTP サーバーからファイルを転送して処理することができます。 ノードに指定されているファイル名パターンに一致した名前の付いたファイルのみが読み取られます。 また、ファイル除外パターンを使用して、リモート FTP サーバーまたはリモート SFTP サーバーでファイルが読み取られるのを防ぐこともできます。 ブローカーが、 (UNIX などの) 大/小文字の区別を実施するオペレーティング・システム上にある場合、大文字と小文字の組み合わせを使用したパターンを指定することができます。 そのようなパターンを使用して、リモート FTP サーバーまたはリモート SFTP サーバー上のディレクトリーにあるファイルを処理する場合に、そのサーバーが大/小文字を区別しないオペレーティング・システム (Windows など) 上で稼働していれば、ファイル名のマッチングは失敗し、ファイルはまったく処理されない可能性があります。 失敗するのは、リモート・サーバー上のファイル名は、大/小文字を混合した名前ではないからです。 大/小文字の区別を実施していないオペレーティング・システム上にブローカーがある場合、指定したパターンはいずれも、大/小文字の区別が遵守されるオペレーティング・システム上で稼働するリモート FTP サーバーまたはリモート SFTP サーバー上の複数のファイルに一致する可能性があります。 それらの各ファイルはその後、1 つずつ順番に処理されます。
FileOutput ノードを使用して、リモート FTP または SFTP サーバーにファイルを書き込むことができます。 ノードに指定されているパターンに一致した名前の付いたファイルのみが書き込まれます。 ブローカーが、 (UNIX などの) 大/小文字の区別を実施するオペレーティング・システム上で実行している場合、大文字と小文字の組み合わせを使用したパターンを指定することができます。 ただし、このパターンを使用して、大/小文字を区別しないオペレーティング・システム (Windows など) 上で稼働するリモート FTP サーバーまたはリモート SFTP サーバー上のディレクトリーにファイルを書き込む場合、ファイル名は、パターンで指定した方法ではなく、大文字で書き込まれます。
リモート FTP サーバー上のファイルの名前中で、ファイル名パターンを指定した場所であるブローカーが稼働しているオペレーティング・システムでは無効である文字が 1 つ以上使用されていると、そのファイルは、処理のために FileInput ノードによって FTP サーバーから転送されません。