メッセージ・フローが作成するイベントをカスタマイズするために、モニター・プロパティーまたはモニター・プロファイル構成可能サービスのどちらを使用するかを決定します。
メッセージ・フローを設計しているときにイベントのカスタマイズをする場合は、モニター・プロパティーを使用します。 メッセージ・フローがデプロイされた後にイベントをカスタマイズする一方、再デプロイはしない場合、モニター・プロファイルを使用してください。 このトピックでは、両方のメソッドに関する情報を提供します。
イベントを構成するためのモニター・プロパティーの使用
WebSphere® Message
Broker Toolkit メッセージ・フロー・エディターを使用して、メッセージ・フロー中の大部分のノードのイベント・ソースを構成できます。 イベント・ソースの構成をサポートするノードは、「プロパティー」ビューに「モニター」タブがあります。このタブを使用してイベントを追加し、そのプロパティーを設定します。 ブローカー・アーカイブ・ファイルにメッセージ・フローをデプロイすると、モニター・プロパティーはメッセージ・フローの一部として組み込まれます。
次の 3 つの点が、モニター・プロパティーに関して重要です。
- メッセージ・フローの設計時にイベントを構成する場合、モニター・プロパティーを使用します。
- モニター・プロパティーは問題のメッセージ・フローにのみ適用されます。
再使用可能サブフローを作成しなければ、メッセージ・フロー間でモニター・プロパティーを共用することはできません。
- モニター・プロパティーは、メッセージ・フローの一部として BAR ファイル中でデプロイされます。
- モニター・イベントを発信するために、mqsichangeflowmonitoring コマンドを使用してメッセージ・フローをアクティブ化します。
- mqsichangeflowmonitoring コマンドを使用して、メッセージ・フロー中の個々のイベント・ソースを使用可能または使用不可にできます。
- イベントのその他のプロパティーを変更するには、フロー中のモニター・プロパティーを変更し、次いで BAR ファイルを再デプロイします。
モニター・プロパティーを使用してモニター・イベントを構成するには、モニター・プロパティーを使用したモニター・イベント・ソースの構成の情報を参照してください。
ヒント: メッセージ・フローのイベント・ソースの名前のリストをレポートするには、mqsireportflowmonitoring コマンドを使用します。
これらのイベント・ソース名を mqsichangeflowmonitoring コマンドで使用して、コマンド行から個々のイベント・ソースを使用可能または使用不能にできます。
イベントを構成するためのモニター・プロファイルの使用
操作コマンドを使用して、モニター・プロファイル構成可能サービスをブローカー上で直接作成し、それを 1 つ以上のメッセージ・フローに関連付けることができます。
以下の点が、モニター・プロファイルに関して重要です。
- 既にデプロイ済みでイベントはまだ構成されていないメッセージ・フローのイベントを構成する場合に、モニター・プロファイルを使用します。
- 既にデプロイ済みのメッセージ・フローのモニター・プロパティーをオーバーライドするために、BAR ファイルの再デプロイの代わりとして、モニター・プロファイルを使用します。 モニター・プロファイルは、すべてのモニター・プロパティーを完全に置き換えます。
- メッセージ・フローに同一のイベント・ソースが含まれていれば、単一のモニター・プロファイルを多くのメッセージ・フローに適用できます。
- モニター・プロファイルは、mqsicreateconfigurableservice コマンドおよび mqsichangeproperties コマンドを使用して、ブローカー上に直接作成されます。
BAR ファイル中にデプロイされることはありません。
- mqsichangeflowmonitoring コマンドを使用して、モニター・プロファイルをメッセージ・フローと関連付けます。
- モニター・イベントを発信するために、mqsichangeflowmonitoring コマンドを使用してメッセージ・フローをアクティブ化します。
- mqsichangeflowmonitoring コマンドを使用して、メッセージ・フロー中の個々のイベント・ソースを使用可能または使用不可にできます。
モニター・プロパティーを使用してモニター・イベントを構成するには、次の情報を参照してください。
ヒント: メッセージ・フローのイベント・ソースのリストをレポートするには、mqsireportflowmonitoring コマンドを使用します。 次いでこれらのイベント・ソースの名前を、続く mqsichangeflowmonitoring コマンドで使用して、コマンド行から個々のイベント・ソースを使用可能または使用不能にできます。
ヒント: mqsireportflowmonitoring コマンドを使用して、メッセージ・フローのモニター・プロファイルをレポートします。 プロファイルを編集してイベント・ソースを追加または変更し、次いで mqsichangeproperties コマンドを使用して、それを更新できます。
ヒント: mqsireportflowmonitoring コマンドを使用して、等価なメッセージ・フローのモニター・プロファイル (それに対するモニター・プロパティーが構成される) を作成します。 mqsicreateconfigurableservice コマンドおよび mqsichangeproperties コマンドを使用して、プロファイルを編集し、次いでそれを使用して新規のモニター・プロファイル構成可能サービスを作成できます。
それから mqsichangeflowmonitoring コマンドを使用して、新しいプロファイルを元のフローと関連付けます。
この技法を用いれば、フローを編集して BAR ファイルを再デプロイしなくても、メッセージ・フローのモニター・プロパティーをオーバーライドできます。