WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

メッセージ・セット: ローカル属性の 10 進タイプ用の TDS プロパティー

ローカル属性の 10 進タイプ用の TDS 形式プロパティー。

ここで説明されている TDS 形式のプロパティーは、以下のものに適用されます。

フィールド識別

プロパティー タイプ 意味
タグ ストリング メッセージ・ビット・ストリーム内のオブジェクトを識別するために使用される値を指定します。

オブジェクトが単純であり、そのオブジェクトが子となる複合タイプの「データ・エレメント分離」プロパティーが 「タグ付き区切り」「タグ付き固定長」、または「タグ付きエンコード長」の場合、このプロパティー内には空でない値がなければなりません。

オブジェクトが複合エレメントで、その親の「データ・エレメント分離」プロパティーが「タグ付き区切り」「タグ付き固定長」、または「タグ付きエンコード長」の場合は、プロパティーに空の値を 含めることができます。

このプロパティーの値は、メッセージ・セット内のすべてのエレメントに対して固有でなければなりません。 つまり、メッセージ・セット内にこのプロパティーの値が等しい 2 つのエレメントが存在することはできません。

データ・パターン ストリング オブジェクトに割り当てるメッセージ内のデータを識別するためにパーサーが使用する正規表現を指定します。 このプロパティーは、「データ・エレメント分離 」メソッドが複合タイプの「データ・パターンを使用」に設定されている場合に使用します。 詳細については、メッセージ・セット: 正規表現の構文を参照してください。

物理表現

プロパティー タイプ 意味
物理タイプ 列挙タイプ オブジェクトの物理タイプを選択します。
メッセージ・セットの「メッセージング標準」プロパティーが「ユーザー定義テキスト」「ユーザー定義混合」「CSV」、または「TLOG」の場合、以下の値の 1 つを選択します。
  • テキスト。 データは文字フォーマットです。
  • パック 10 進数。 データはパック 10 進数であり、これは COBOL の COMP-3 データ型に相当します。
  • TLOG 固有 - このオプションを選択できるのは、メッセージ・セットの「メッセージ標準」プロパティーが「TLOG」である場合だけです。 このオプションは、データのフォーマットが TLOG メッセージング標準に固有のものであることを示します。
  • 整数。 C のデータ型 SHORT または LONG、あるいは COBOL の COMP、COMP-4、COMP-5、または BINARY 数値データ型に相当します。
  • 外部 10 進数。 データは 10 進数であり、これは COBOL のデータ型 PIC 9 USAGE DISPLAY に相当します。
デフォルトは、「メッセージング標準」プロパティーに依存します。

他のすべての「メッセージング標準」値で、「物理タイプ」プロパティーが「テキスト」に設定されます。

長さ 整数 予期されるオブジェクトの長さを指定します (長さ単位)。

長さ参照」が指定されていない場合、ゼロ以外の長さを指定する必要があります。

このプロパティーを設定せずにメッセージ・セット・プロパティー「デフォルトの長さを論理タイプから導き出す」が選択されている場合、「物理タイプ」 を「文字」にすると、 単純タイプの任意の長さまたは maxLength 値制約 (スキーマ・ファセット) からデフォルト値が導き出されます。

長さ単位 列挙タイプ オブジェクトの長さの単位を選択します。
以下のどちらか 1 つのオプションを選択します (物理タイプによっては、両方のオプションは提供されていません)。
  • 「バイト」。 長さはバイト単位です。
  • 「文字」。 長さは文字単位です。 ビット・ストリームで処理されるバイト数は、メッセージのコード・ページによって異なります。
    • latin-1 (CCSID 850) などの 1 バイト・コード・ページ (SBCS CCSID) の場合、バイト数は文字数と等しくなります。
    • UTF-16 (CCSID 1200) などの 2 バイト・コード・ページ (DBCS CCSID) の場合、バイト数は文字数のちょうど倍になります。
    • UTF-8 (CCSID 1208) などのマルチバイト・コード・ページ (MBCS CCSID) の場合、バイト数はビット・ストリームによって異なります。 パーサーは一度に 1 文字を読み取って、文字が 1 バイト以上で構成されているかどうかを判別します。

デフォルトは、オブジェクトの物理タイプに依存します。

位置調整 列挙タイプ

書き込み中または構文解析中のデータが固定長値よりも小さい場合の、オブジェクトの位置調整を指定します。 このプロパティーが使用されるのは、値が固定長ストリングとして書き込まれる場合だけです。

リストから以下のいずれかの値を選択します。

  • 適用外
  • 左寄せ
  • 右寄せ
埋め込み文字 ストリング データが固定長の値より短い場合に、固定長オブジェクトの書き込みまたは解析で挿入または 解釈される埋め込み文字を指定します。 このプロパティーが使用されるのは、値が固定長ストリングとして書き込まれる場合だけです。

この文字は、以下のいずれかの方法によって指定できます。

  • ドロップダウン・リストから NUL'0'、または SPACE を選択します。
  • 引用符で囲われた英数字、例えば "c" または 'c' (c は任意の英数字) を入力します。
  • 16 進文字コードを、0xYY (YY は 16 進値) の形式で入力します。
  • ユニコード値を U+xxxx (xxxx は 16 進数で指定されたユニコード値) の形式で指定します。 入力できるストリングの最大長は 10 です。

MRM エレメントにどの埋め込み文字形式を使用するかの選択は、どの埋め込み文字が必要か、 また埋め込み文字がデータ変換されるかどうかに応じて異なります。

ほとんどの場合、埋め込み文字を指定するだけで十分であり、その埋め込み文字が使用されるとき、生成される MRM 出力メッセージのターゲット・コード・ページに変換されます。

埋め込み文字フィールドに簡単に入力できない埋め込み文字が必要とされる場合、Unicode ニーモニック形式を使用して必要な文字を指定することができます。 使用する場合、この Unicode 値もまた、生成される MRM メッセージのターゲット・コード・ページに変換されます。

データ変換されない埋め込み文字が必要な場合、16 進数形式を使用できます。 これによって、出力メッセージに直接挿入される埋め込み文字を指定できます。 この形式を使用する場合には、16 進値が MRM 定義を使用して作成されるすべての出力メッセージのコード・ページに有効であることを確認する必要があります。

メッセージを 1 つのコード・ページから別のコード・ページに変換する場合、埋め込み文字の変換後の値は後者のコード・ページで有効であることを確認する必要があります。 例えば、ASCII から コード・ページ 500 に変換する場合に、埋め込み文字として数値 8 を指定すると、その文字は 0x08 から 0x15 (ASCII および EBCDIC の「バックスペース」表記) に変換されます。

現行バージョンでは、U+007F より大きい値を埋め込み文字として指定できないという制限があります。 Unicode の mnemonic 値または numeric 値を入力すると、UTF-8 では、その値がその数値で表される文字と見なされます。

長さ参照 列挙タイプ このプロパティーが適用されるのは、「物理タイプ」「テキスト」「バイナリー」、または「TLOG 固有」である場合だけです。 設定された場合、このプロパティーが「長さ単位」プロパティー内の値よりも優先します。

その値が問題のオブジェクトの長さを判別する、兄弟となる整数オブジェクトの ID を指定します。 兄弟オブジェクトは、メッセージ構造内の現行のオブジェクトよりも前に定義しなければなりません。

エレメントの再配列の詳細については、メッセージ・セット: オブジェクトの再配列を参照してください。

包括的な長さ参照 チェック・ボックス このプロパティーが適用されるのは、「長さ参照」が設定されているときだけです。

このチェック・ボックスを選択すると、「長さ参照」で識別される兄弟の整数オブジェクトの値は、現行オブジェクトの長さと、兄弟の整数オブジェクトの長さを加算したものになります。

このチェック・ボックスを選択しないと、「長さ参照」で識別される兄弟の整数オブジェクトの値は、現行オブジェクトの長さのみになります。

このチェック・ボックスを選択する場合、兄弟の整数オブジェクトの「長さ単位」プロパティーは、現行オブジェクトのプロパティーと同じでなければなりません。

数値表現

プロパティー タイプ 意味
符号の付け方 列挙タイプ
このプロパティーに選択できる値は、以下のとおりです。
  • 先頭分離
  • 末尾分離
  • オーバーパンチされた先頭
  • オーバーパンチされた末尾

このプロパティーを使用できるのは、「物理タイプ」「テキスト」または「外部 10 進数」に設定していて、「符号付き」を選択しているときだけです。

「物理タイプ」「テキスト」の場合、「記号の方向」に有効な値は、「先頭分離」および「末尾分離」だけです。

「物理タイプ」「外部 10 進数」で、「オーバーパンチされた符号付き EBCDIC カスタマー」が選択されている場合、「記号の方向」に有効な値は、「オーバーパンチされた先頭」および「オーバーパンチされた末尾」だけです。

正の符号 ストリング 正の符号を表す値を指定します。 数値は指定しないでください。 値を設定しないと、"+" であるものと見なされます。 正の符号は出力メッセージの作成の際には書き込まれません。メッセージ・ビット・ストリームの構文解析の際に正の符号を認識するためにのみ使用されます。

このプロパティーが適用されるのは、「物理タイプ」「テキスト」で、「符号付き」が選択されているときだけです。

負の符号 ストリング 負の符号を表す値を指定します。 数値は指定しないでください。 値を設定しないと、"-" であるものと見なされます。

このプロパティーが適用されるのは、「物理タイプ」「テキスト」で、「符号付き」が選択されているときだけです。

仮想小数点 ボタンおよび整数 数値内の暗黙の小数点の位置を表すゼロ以外の整数を指定するか、または 0 (デフォルト) を指定して、「精度」プロパティーによって指定された Float または Decimal 数の形式を使用します。

正の整数の場合、小数点の位置は数値の右端から数えて左へ、指定された数だけ移動します。 例えば、3 を指定すると、10 進数値 1234 は 1.234 と表示されます。

負の整数の場合、小数点の位置は数値の右端から数えて右へ、指定された数だけ移動します。 例えば、-3 を指定すると、10 進数値 1234 は 1,234,000 と表示されます。

精度 ボタンおよび整数 このプロパティーが適用されるのは、「物理タイプ」「テキスト」のときだけです。 これは、「仮想小数点」プロパティーの値が、データ内に小数点があることを示す 0 の場合に使用されます。 このプロパティーでは、小数点以下の桁数を指定します (つまり、その桁数を超えた小数部分は切り捨てられることになります)。

次のいずれかの方法で桁数を指定します。

  • 「精度」を 0 に設定すると、 データが切り捨てられて小数部分が失われます。 例えば、値 123.45 は切り捨てられて 123 に なります。
  • 「精度」を小数部分の桁数より 小さい数値に設定すると、データは切り捨てられます。 例えば、「精度」を 2 に設定すると、値 123.4567 は切り捨てられて 123.45 になります。
  • 「精度」を小数部分の桁数より 大きい数値に設定すると、値に余分なゼロが埋め込まれます。 例えば、「精度」を 5 に設定すると、値 12.345 にはゼロが埋め込まれて 12.34500 になります。

あるいは、リストから 1 つのオプションを選択します。

  • 「すべての有効数字」 - 小数桁がある場合にのみ小数点が必要 (デフォルト): すべての有効数字が出力ビット・ストリームに書き込まれ、小数部分がなければ小数点は書き込まれません。
  • 「明示的小数点」 - 小数点が常時必要: すべての有効数字が出力ビット・ストリームに書き込まれ、小数桁がなくても常に小数点が組み込まれます。 小数桁が存在しない場合でも、小数点が入力ビット・ストリームに含まれなければなりません。
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:46:56


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