WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

SAP のインバウンド・アダプター・プロパティー

インバウンド・アダプターのプロパティーには、メッセージ・エンドポイントのインバウンド・イベント処理構成情報が保持されます。こうしたプロパティーは、アダプターの一般操作も制御します。 「アダプター接続」ウィザードを使用して、これらのプロパティーを設定します。

これらのプロパティーは、エンドポイントのアクティベーション中に、アダプターに適格なイベント・リスナーを通知するために使用します。 インバウンド処理中に、アダプターはこれらのイベント・リスナーを使用して、 イベントをエンドポイントに転送する前にそれを受信します。

以下の表では、「アダプター接続」ウィザードを使用して設定するインバウンド処理のプロパティーをリストしています。 各プロパティーの詳しい説明は、表に続くセクションに記述されています。
表 1. ALE インバウンド処理の「アクティベーション指定」プロパティー
プロパティー名 説明
ロギングおよびトレースに使用するアダプター ID (AdapterID) このアダプターの特定のデプロイメントまたはインスタンス
ALE パケット監査 (alePacketUpdate) アダプターによる ALEAUD の送信単位を IDoc にするかパケット (TID) にするかを指定します
ALE 更新状況 (aleUpdateStatus) すべてのメッセージ・タイプに対して監査証跡が必要かどうかを指定します

確実一回のみ送達 (AssuredOnceDelivery)

インバウンド・イベント用に確実一回のみ送達を提供するかどうかを指定します

イベント表自動作成 (EP_CreateTable) イベント・リカバリー表がまだ存在しない場合に、アダプターがそれを自動的に作成するかどうかを示します

クライアント (Client)

アダプターが接続する SAP システムのクライアント番号

コード・ページ番号 (Codepage)

コード・ページの数値 ID を示します

データベース・スキーマ名 (EP_SchemaName) イベント・リカバリー表を自動的に作成するために使用されるスキーマ

配信タイプ (DeliveryType)

アダプターによりエクスポート・コンポーネントにイベントが配信される順序を決定します。

セキュア・ネットワーク接続を使用可能にする (SncMode)

セキュア・ネットワーク接続モードが使用されるかどうかを示します

イベント・リカバリー・データ・ソース (JNDI) 名 (EP_SchemaName) イベント・リカバリーのために構成されたデータ・ソースの JNDI 名
イベント・リカバリー・テーブル名 (EP_TableName) イベント・リカバリー表の名前

処理するイベント・タイプ (EventTypeFilter)

WebSphere® Adapter for SAP Software が配信する必要のある、区切り文字で区切られているイベント・タイプのリスト。

失敗コード (aleFailureCode) ディスパッチ障害の状況コード
失敗テキスト (aleFailureText) ディスパッチ障害の記述テキスト

RFC トレース・ファイルのフォルダー (RfcTracePath)

RFC トレース・ファイルの書き込み先のフォルダーへの完全修飾ローカル・パスを設定します

ゲートウェイ・ホスト (GatewayHost)

SAP ゲートウェイのホスト名

ゲートウェイ・サービス (GatewayService)

RFC サービスを実行するゲートウェイ・ホスト上のゲートウェイ ID

ホスト名 (ApplicationServerHost)

アダプターがログオンするアプリケーション・サーバー・ホストの IP アドレスまたは名前を指定します

IDoc 空タグ (iDocEmptyTag)

IDoc セグメント内にある未入力フィールドに空タグを埋め込みます。こうした空タグは、選択したオプションに基づいて、構成済みのエンドポイントに送られます。

IDoc パケット・エラーの無視 (IgnoreIDocPacketErrors) IDoc パケットの処理中にエラーを検出した場合にアダプターが実行する事柄を指定します

言語コード (Language code)

アダプターが SAP にログオンする際の言語コードを指定します

ロード・バランシング (loadBalancing)

ご使用の SAP 構成で ロード・バランシングを使用するかどうかを指定します。

ログオン・グループ名 (Group)

トランザクション SMLG で定義され、ログオン・ロード・バランシング用に共にリンクされたアプリケーション・サーバー・インスタンスのグループ名の ID

各ポーリング中に収集されるイベントの最大数 (PollQuantity)

各ポーリング期間中にアダプターがエクスポートに配信するイベントの数。

メッセージ・サーバー・ホスト (MessageServerHost)

メッセージ・サーバーが稼働しているホストの名前を指定します

リスナーの数 (NumberOfListeners)

始動する予定のイベント・リスナーの数を指定します

パートナー文字セット (PartnerCharset)

PartnerCharset エンコードを指定します

パスワード (Password)

SAP アプリケーション・サーバー上のアダプターのユーザー・アカウントのパスワード

イベント・データ・ソースに接続するために使用されるパスワード (EP_Password) データベースに接続するユーザー・パスワード

RFC プログラム ID (RfcProgramID)

アダプターが SAP ゲートウェイに登録するリモート関数呼び出し ID

RFC トレース・レベル (RcfTraceLevel)

グローバル・トレース・レベルを指定します

RFC トレースオン (RcfTraceOn)

各イベント・リスナーの RFC アクティビティーの詳細を示すテキスト・ファイルを生成するかどうかを指定します

SAP システム ID (SAPSystemID)

ログオン・ロード・バランシングが許可されている SAP システムのシステム ID を指定します

セキュア・ネットワーク接続のライブラリー・パス (SncLib)

セキュア・ネットワーク接続サービスを提供するライブラリーへのパスを指定します

セキュア・ネットワーク接続の名前 (SncMyname)

セキュア・ネットワーク接続の名前を指定します

セキュア・ネットワーク接続パートナー (SncPartnername)

セキュア・ネットワーク接続パートナーの名前を指定します

セキュア・ネットワーク接続のセキュリティー・レベル (SncQop)

セキュア・ネットワーク接続のセキュリティーのレベルを指定します

選択更新 (aleSelectiveUpdate) アダプターが標準 SAP 状況コードを更新するよう構成されている場合に更新される、IDoc Type と MessageType の組み合わせ
状況メッセージ・コード (aleStatusMsgCode) 必要な場合に、アダプターが ALEAUD メッセージ IDoc (ALEAUD01) を通知するときに使用するメッセージ・コード

ポーリング時にエラーを検出した場合にアダプターを停止する (StopPollingOnError)

ポーリング中にエラーに遭遇した場合に、アダプターがイベントのポーリングを停止するかどうかを指定します。

成功コード (aleSuccessCode) 「アプリケーション文書通知」の成功状況コード
成功テキスト (aleSuccessText) 成功した「アプリケーション文書通知」の記述テキスト

システム番号 (SystemNumber)

SAP アプリケーション・サーバーのシステム番号

イベントのポーリング間の時間 (PollPeriod)

アダプターがポーリング期間の間に待機する時間の長さ。

システム接続に失敗した場合の再試行間隔 (RetryInterval)

インバウンド操作中のエラーの後に、新規接続の確立の試行間にアダプターが待機する時間の長さ。

ALE Idoc フィールド・データのトリム (trimAleData)

エンドポイントへ送る前に先頭の空白文字をアダプターにトリムさせるかどうかを指定します。

ユーザー名 (userName)

SAP サーバー上のアダプターのユーザー・アカウント

イベント・データ・ソースに接続するために使用されるユーザー名 (EP_UserName) データベースに接続するユーザー名

X509 証明書 (X509cert)

ログオン・チケットとして使用される X509 証明書を指定します

ロギングおよびトレースに使用するアダプター ID (AdapterID)

このプロパティーは、アダプターの固有デプロイメント、またはインスタンスを識別します。

表 2. 「ロギングおよびトレースに使用するアダプター ID」の詳細
必須か はい
デフォルト 001
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 このプロパティーは、ログ・ファイルおよびトレース・ファイル内でアダプター・インスタンスを識別するものであり、また、アダプターのモニター中にアダプター・インスタンスを特定する際に役立ちます。アダプター ID は、アダプターに固有の ID である SAPRA と共に使用され、Log and Trace Analyzer ツールで使用するコンポーネント名を形成します。例えば、アダプター ID プロパティーは 001 に設定されると、コンポーネント ID は SAPRA001 になります。

同一のアダプターのインスタンスを複数実行する場合、アダプター ID プロパティーの最初の 8 文字はインスタンスごとに異なるため、ログやトレース情報がどのアダプター・インスタンスに関するものであるかを特定できるようになっています。アダプター ID プロパティーの最初の 7 文字をアダプター・インスタンスごとに変えることにより、コンポーネント ID もアダプターのインスタンスごとに異なるものになるため、ログやトレース情報がどのアダプター・インスタンスに関するものであるかを特定できるようになっています。

例えば、2 つのWebSphere Adapter for SAP Software インスタンスのアダプター ID プロパティーを 001 と 002 に設定した場合、この 2 つのインスタンスのコンポーネント ID、SAPRA001 と SAPRA002 は、それぞれのアダプター・インスタンスを区別できる十分な短さの ID です。 しかし、インスタンスのアダプター ID プロパティーがこれよりも長くなると、それぞれのインスタンスを区別できなくなります。2 つのインスタンスのアダプター ID プロパティーを Instance01 と Instance02 に設定した場合、どちらのインスタンスのコンポーネント ID も切り詰められて SAPRAInstance になるため、それぞれのアダプター・インスタンスに関するログやトレース情報を特定できなくなります。

インバウンド処理の場合、このプロパティーはリソース・アダプター・プロパティーから取得されます。 アウトバウンド処理の場合は、管理接続ファクトリー・プロパティーから取得されます。

グローバル化対応 はい
Bidi サポート いいえ

ALE パケット監査

パケット単位での ALE 更新は、アダプターによる ALEAUD 監査 IDoc の送信をパケット単位にするか IDoc 単位にするかを示します。

表 3. ALE パケット監査の詳細
必須か いいえ
デフォルト False (ALEAUD を IDoc 単位で送信する)。
プロパティー・タイプ ブール
使用法

このプロパティーの有効または無効の切り替えは、ALE 更新状況プロパティーを True に設定した場合にのみ可能です。

このプロパティーを True に設定すると、アダプターは、パケット内の全 IDoc に関する確認を含んだ ALEAUD を IDoc パケットごとに 1 つ送信します。

このプロパティーを False に設定すると、アダプターは、IDoc を 1 つ受信するたびに ALEAUD を 1 つ送信します。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

ALE 更新状況 (aleUpdateStatus)

このプロパティーでは、すべてのメッセージ・タイプに対して監査証跡が必要かどうかを指定します。

表 4. ALE 更新状況の詳細
必須か はい
可能な値

True
False

デフォルト False
プロパティー・タイプ ブール
使用法 ALE モジュールがイベント処理の IDoc オブジェクトを取得した後に、アダプターで SAP 状況コードを更新したい場合、このプロパティーを True に設定します。
この値を True に設定した場合、次の各プロパティーも設定する必要があります。
  • ALE 障害コード
  • ALE 成功コード
  • ALE 障害テキスト
  • ALE 成功テキスト。
グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

確実一回のみ送達 (AssuredOnceDelivery)

このプロパティーは、インバウンド・イベント用に確実一回のみ送達を提供するかどうかを指定します。

表 5. 「確実一回のみ送達」の詳細
必須か はい
デフォルト True
プロパティー・タイプ ブール
使用法

このプロパティーが True に設定される場合、各イベントが 1 回限り配信されるように、 アダプターは保証された 1 回限りのイベント配信を提供します。 値が False のときは、保証された 1 回限りのイベント配信を提供しませんが、より良いパフォーマンスが提供されます。

このプロパティーが True に設定される場合、アダプターはトランザクション (XID) 情報のイベント・ストアへの格納を試行します。 False に設定される場合、アダプターは情報の格納を試行しません。

このプロパティーが使用されるのは、エクスポート・コンポーネントがトランザクションである場合だけです。 エクスポート・コンポーネントがトランザクションでない場合は、このプロパティーの値にかかわらず、トランザクションを使用することはできません。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ
注: 「確実一回のみ送達」プロパティーは、非同期トランザクション RFC 処理にのみ当てはまります。

イベント表自動作成 (EP_CreateTable)

このプロパティーは、イベント表が自動的に作成されるかどうかを決定します。

表 6. イベント表自動作成の詳細
必須か 「確実一回のみイベント送達」True に設定されている場合は、必須。 そうでない場合は、必須ではありません。
可能な値

True
False

デフォルト True
プロパティー・タイプ ブール
使用法 このプロパティーは、イベント・リカバリー表がまだ存在しない場合に、アダプターがそれを自動的に作成するかどうかを示します。

このプロパティーの値に True を指定して表を自動的に作成する場合、そのイベント表に関する情報 (イベント・リカバリー表名など) を指定する必要があります。

「イベント・リカバリー表名」プロパティーに指定した値は表の作成に使用されます。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

クライアント

このプロパティーは、アダプターが接続する SAP システムのクライアント番号です。

表 7. 「クライアント」の詳細
必須か はい
可能な値 000 から 999 までの範囲の値を入力できます。
デフォルト 100
プロパティー・タイプ 整数
使用法

アプリケーションが SAP サーバーにログオンしようとすると、アプリケーションはそれに関連付けられたクライアント番号を持つことを必要とします。 「クライアント」プロパティー値は、SAP サーバーへのログオンを試行するクライアント (アダプター) を識別します。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

コード・ページ番号 (Codepage)

コード・ページの数値 ID。

表 8. 「コード・ページ番号」の詳細
必須か いいえ
可能な値 0000 から 9999 までの範囲の値を入力できます。

SAP によりサポートされる言語および関連するコード・ページ番号の完全なリストについては、SAP Note 7360 を参照してください。

デフォルト このプロパティーのデフォルト値は、「言語コード」プロパティーに設定された値によって条件付きで決定されます。
プロパティー・タイプ 整数
使用法

「コード・ページ番号」に割り当てられた値は、使用されるコード・ページを定義し、「言語コード」プロパティーに設定された値との 1 対 1 の関係を持ちます。「コード・ページ番号」では、適切な言語への接続を確立します。

各言語コード値は、それと関連付けられたコード・ページ番号値を持ちます。例えば、英語の言語コードは EN です。 EN (英語) を言語コードとして選択する場合、コード・ページ番号は EN (英語) に関連付けられた数値に自動的に設定されます。EN (英語) の SAP コード・ページ番号は 1100 です。

「言語コード」JA (日本語) に設定されている場合、 「コード・ページ番号」8000 に設定されます。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

データベース・スキーマ名 (EP_SchemaName)

このプロパティーは、イベント・リカバリー表を自動的に作成するために使用されるスキーマです。

表 9. データベース・スキーマ名の詳細
必須か いいえ
デフォルト デフォルト値なし.
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 アダプターのイベント持続性機能によって使用されるデータベースのスキーマ名を指定します。
ALE_SCHEMA
グローバル化対応 はい
Bidi サポート いいえ

配信タイプ (DeliveryType)

このプロパティーは、アダプターによってイベントがエクスポート・コンポーネントに配信される順序を指定します。

表 10. 「配信タイプ」の詳細
必須か いいえ
可能な値

ORDERED
UNORDERED

デフォルト ORDERED
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 以下の値がサポートされています。
  • ORDERED: アダプターはイベントを一度に 1 つずつエクスポート・コンポーネントに配信します。
  • UNORDERED: アダプターはすべてのイベントを一度にエクスポート・コンポーネントに配信します。

このプロパティーを UNORDERED に設定した場合、最小接続数プロパティーと最大接続数プロパティーには 1 よりも大きな値を指定する必要があります。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

セキュア・ネットワーク接続を使用可能にする

このプロパティーは、セキュア・ネットワーク接続モードが使用可能にされているかどうかを示します。

表 11. 「セキュア・ネットワーク接続を使用可能にする」の詳細
必須か いいえ
可能な値

0 (オフ)
1 (オン)

デフォルト 0
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 セキュア・ネットワーク接続を使用する場合は、値を 1 (オン) に設定します。
この値を 1 に設定する場合、以下のプロパティーも設定する必要があります。
  • セキュア・ネットワーク接続のライブラリー・パス
  • セキュア・ネットワーク接続の名前
  • セキュア・ネットワーク接続パートナー
  • セキュア・ネットワーク接続のセキュリティー・レベル
グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

イベント・リカバリー・データ・ソース (JNDI) 名 (EP_DataSource_JNDIName)

このプロパティーは、イベント・リカバリーのために構成されたデータ・ソースの JNDI 名です。

表 12. イベント・リカバリー・データ・ソース (JNDI) 名の詳細
必須か はい
デフォルト デフォルト値なし.
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 イベント・リカバリー処理で使用されます。 データ・ソースは、WebSphere Message Broker 内で作成される必要があります。 アダプターは、イベント状態を持続させるためにデータ・ソースを使用します。
jdbc/DB2
グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

イベント・リカバリー・テーブル名 (EP_TableName)

このプロパティーは、イベント・リカバリー表の名前です。

表 13. イベント・リカバリー表名の詳細
必須か はい
デフォルト デフォルト値なし.
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 イベント・リカバリー処理で使用されます。 命名規則に関する情報については、データベースの資料を参照してください。

エンドポイントごとに別個のイベント・リカバリー・テーブルを構成します。 同じデータ・ソースを使用して、すべてのイベント・リカバリー・テーブルを保持することができます。

EVENT_TABLE
グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

処理するイベント・タイプ (EventTypeFilter)

このプロパティーは、アダプターがイベントを送達すべきビジネス・オブジェクト・タイプの、区切り文字で区切られているリストを提供します。

表 14. イベント・タイプ・フィルターの詳細
必須か いいえ
可能な値 ビジネス・オブジェクト・タイプのコンマ区切り (,) のリスト。
デフォルト NULL
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 このプロパティーを設定した場合、アダプターは区切り文字で区切られたリストをフィルターとして使用して、このリストに含まれるビジネス・オブジェクト・タイプのみについてイベントを送信します。 リストが空 (NULL) の場合、アダプターはフィルター操作を適用せず、すべてのビジネス・オブジェクト・タイプのイベントを配信します。
グローバル対応 いいえ
BIDI サポート いいえ

失敗コード (aleFailureCode)

このプロパティーにより、ALE モジュールがイベント処理用に IDoc オブジェクトを取得した後に、アダプターが SAP 障害状況コードを更新する方法が決定されます。

表 15. ALE 障害コードの詳細
必須か AleUpdateStatus が True に設定されている場合は、必須。そうでない場合は、必須ではありません。
可能な値

68
58
51

デフォルト 51
プロパティー・タイプ 整数
使用法 このプロパティーの値は、ALE 更新状況プロパティーの値を True に設定した場合にのみ設定します。

このプロパティーの値を 68 に指定して、ALE モジュールがイベント処理の IDoc オブジェクトを取り出した後に、アダプターが SAP 障害状況コードを更新するようにします。 SAP はこの値を 40 (受信側のシステムでアプリケーション文書が作成されていない状態) に変換します。

AleUpdateStatus プロパティーを True に設定した場合、アダプターがイベント処理の IDoc オブジェクトを取得した後で、アダプターは標準 SAP 状況コードを更新します。 エンドポイントに正常に送信されなかった IDoc は障害とみなされます。 「ALE 障害コード」プロパティーを使用して、この障害を知らせるのに使われるコードを指定します。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

失敗テキスト (aleFailureText)

このプロパティーは、IDoc が正常にエンドポイントに送信されなかった場合に表示されるテキストを指定します。

表 16. ALE 障害テキストの詳細
必須か AleUpdateStatus が True に設定されている場合は、必須。そうでない場合は、必須ではありません。
デフォルト デフォルト値なし.
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 このプロパティーは、ALE 更新状況プロパティーの値を True に設定した場合にのみ使用します。

70 文字を超える長さのテキスト・ストリングは指定できません。

AleUpdateStatus プロパティーを True に設定した場合、アダプターがイベント処理の IDoc オブジェクトを取得した後で、アダプターは標準 SAP 状況コードを更新します。 エンドポイントに正常に送信されなかった IDoc は障害とみなされます。 「ALE 障害テキスト」プロパティーを使用して、この障害を知らせるのに使われる記述テキストを指定します。

ALE Dispatch Failed
グローバル化対応 はい
Bidi サポート いいえ

RFC トレース・ファイルのフォルダー (RfcTracePath)

このプロパティーは、RFC トレース・ファイルを書き込むフォルダーへの完全修飾ローカル・パスを設定します。

表 17. 「RFC トレース・ファイルのフォルダー」の詳細
必須か いいえ
デフォルト デフォルト値なし
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 RFC トレース・ファイルの書き込み先の完全修飾ローカル・パスを識別します。

「RFC トレースオン」が False (選択されていない) に設定されている場合、「RFC トレース・ファイルのフォルダー」プロパティーに値を設定することは許可されません。

c:¥temp¥rfcTraceDir
グローバル化対応 はい
Bidi サポート いいえ

ゲートウェイ・ホスト (GatewayHost)

このプロパティーは、ゲートウェイ・ホスト名です。 ゲートウェイ・ホストの IP アドレスまたは名前のいずれかを入力します。 ゲートウェイ・ホスト名についての情報は、SAP 管理者に問い合わせてください。

表 18. 「ゲートウェイ・ホスト」の詳細
必須か はい
デフォルト デフォルト値なし
プロパティー・タイプ ストリング
使用法

このプロパティーは、SAP ゲートウェイのホスト名です。 ゲートウェイによって、SAP システム上の作業プロセスと外部プログラムとの間の通信ができるようになります。

識別されたホストは、リソース・アダプターのゲートウェイとして使用されます。

最大長は 20 文字です。 コンピューター名が 20 文字よりも長い場合は、THOSTS 表内でシンボル名を定義します。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

ゲートウェイ・サービス (GatewayService)

このプロパティーは、RFC サービスを実行するゲートウェイ・ホスト上のゲートウェイ ID です。

表 19. 「ゲートウェイ・サービス」の詳細
必須か はい
デフォルト sapgw00
プロパティー・タイプ ストリング
使用法

これらのサービスによって、SAP サーバー上の作業プロセスと外部プログラムとの間の通信ができるようになります。 通常、サービスは sapgw00 の形式です (00 は SAP システム番号)。

最大 20 文字です。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

ホスト名 (ApplicationServerHost)

アダプターがログオンするアプリケーション・サーバー・ホストの IP アドレスまたは名前を指定します。

表 20. 「ホスト名」の詳細
必須か はい (ロード・バランシングが使用されない場合)
デフォルト デフォルト値なし
プロパティー・タイプ ストリング
使用法

アダプターがロード・バランシングなしで実行するよう構成された場合、このプロパティーでは、アダプターがログオンするアプリケーション・サーバーの IP アドレスまたは名前を指定します。

sapServer
グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

IDoc 空タグ

このプロパティーを選択すると、IDoc セグメント内の未入力フィールドに空タグが埋め込まれます。こうした空タグは、選択したオプションに基づいて、構成済みのエンドポイントに送られます。

表 21. IDoc 空タグ
必須か いいえ
可能な値

BEFORE_AND_AFTER

ONLY_BEFORE

ALL_UNPOPULATED_FIELDS_SEGMENTS

デフォルト ONLY_BEFORE
プロパティー・タイプ ストリング
使用法

このプロパティーを使用して、以下の IDoc 空タグのオプションを選択します。

  • BEFORE_AND_AFTER - 未入力フィールド用の空タグを IDoc セグメント内にある入力済みフィールドの前後に埋め込みます。
  • ONLY_BEFORE - 未入力フィールド用の空タグを IDoc セグメント内にある入力済みフィールドの前に埋め込みます。
  • ALL_UNPOPULATED_FIELDS_SEGMENTS - すべての IDoc セグメントで未入力フィールドに 空タグを埋め込みます。
グローバル対応 いいえ
BIDI サポート いいえ

IDoc パケット・エラーの無視 (IgnoreIDocPacketErrors)

このプロパティーは、IDoc パケット・エラーを無視するかどうかを決定します。

表 22. IDoc パケット・エラーの無視の詳細
必須か いいえ
可能な値

True
False

デフォルト False
プロパティー・タイプ ブール
使用法
IDoc パケットの処理中にアダプターがエラーを検出した場合、アダプターは 2 つの異なる方法で動作することができます。
  • このプロパティーを False に設定した場合、アダプターはそのパケットにある IDoc をそれ以上処理することを止め、SAP システムにエラーを報告します。
  • このプロパティーを True に設定した場合、アダプターはエラーをログに記録し、そのパケットにある IDoc の残りの処理を続けます。

    トランザクションの状況は INPROGRESS として示されます。 失敗した IDoc 番号がアダプターのログに示されます。これらの IDoc はそれぞれ別個に再実行依頼する必要があります。 イベント・リカバリー・テーブル内でこれらのレコードを手動で保守する必要があります。

このプロパティーは、単一 IDoc や非分割 IDoc パケットには使用されません。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

言語コード

このプロパティーでは、アダプターがログオンする言語コードを指定します。

表 23. 「言語コード」の詳細
必須か はい
可能な値

SAP によりサポートされる言語および関連するコード・ページ番号の完全なリストについては、SAP Note 7360 を参照してください。

デフォルト 「言語コード」プロパティーのデフォルト値は、システム・ロケールに基づきます。
プロパティー・タイプ ストリング
使用法

サポートされる各言語には、2 文字の言語コードが先頭に付されます。 言語そのものは、括弧に囲まれて表示されます。

言語コードを手動で入力する場合、言語を括弧で囲んで入力する必要はありません。

リスト表示されている言語コードは、非 Unicode システムとアラビア語用の、41 言語の SAP デフォルト・セットを表します。

選択した値により、「コード・ページ番号」プロパティーの値が決定されます。

システム・ロケールが英語の場合、このプロパティーの値は EN (英語) です。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

ロード・バランシング

このプロパティーは、ご使用の SAP 構成でロード・バランシングを使用するかどうかを指定します。

表 24. ロード・バランシングの詳細
必須か はい
可能な値

True
False

デフォルト False
プロパティー・タイプ ブール
使用法

SAP 構成でロード・バランシングを使用する場合は、この値を True に設定する必要があります。 true に設定した場合は、メッセージ・サーバー・ホスト、ログオン・グループ、および SAP システム ID を指定する必要があります。

グローバル対応 いいえ
BIDI サポート いいえ

ログオン・グループ名

このプロパティーは、トランザクション SMLG で定義され、ログオン・ロード・バランシング用に共にリンクされたアプリケーション・サーバー・インスタンスのグループ名の ID です。

表 25. 「ログオン・グループ」の詳細
必須か はい (ロード・バランシングが使用される場合)
可能な値 ログオン・グループの作成およびトランザクション SMLG の呼び出しについては、SAP の資料を参照してください。
デフォルト デフォルト値なし
プロパティー・タイプ ストリング
使用法

アダプターがロード・バランシング用に構成された場合、このプロパティーはトランザクション SMLG で定義され、ログオン・ロード・バランシング用に共にリンクされたアプリケーション・サーバー・インスタンスのグループ名を示します。

ログオン・ロード・バランシングによって、アプリケーション・サーバー・インスタンスへのログオン接続の動的配布が可能になります。

最大 20 文字です。ほとんどの SAP システムでは、SPACE ログオン・グループは SAP が予約します。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

各ポーリング中に収集されるイベントの最大数

このプロパティーは、各ポーリング期間中にアダプターがエクスポート・コンポーネントに配信するイベントの数を指定します。

表 26. 「各ポーリング中に収集されるイベントの最大数」の詳細
必須か はい
デフォルト 10
プロパティー・タイプ 整数
使用法 この値は 0 より大きくなければなりません。
グローバル対応 いいえ
BIDI サポート いいえ

システム接続障害の場合の再試行の最大数

このプロパティーでは、アダプターがイベント・リスナーの再始動を試行する回数を指定します。

表 27. 「システム障害の場合の再試行の最大数」の詳細
必須か はい
デフォルト 0
プロパティー・タイプ 整数
使用法
アダプターがインバウンド接続に関連したエラーに遭遇した場合 (例えば、SAP アプリケーションがダウンする場合など)、このプロパティーは、アダプターがイベント・リスナーの再開を試行する回数を指定します。 0 の値は、再試行の回数に限度がないことを示します。
注: 無期限に再試行するときは、 「システム接続障害の場合の再試行間の時間 (ミリ秒)」を適切に構成します。

再試行のたびに、アダプターは「システム接続障害の場合の再試行間の時間 (ミリ秒)」で指定された時間間隔に基づいて待機します。

注: すべての再試行が失敗した場合、アダプターは関連メッセージと CEI イベントをログに記録し、 イベント・リスナーのリカバリーの試行を停止します。 この状態になった場合には、アプリケーションを手動で再始動しなければならないことがあります。
グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

メッセージ・サーバー・ホスト (MessageServerHost)

このプロパティーは、メッセージ・サーバーが稼働しているホストの名前を指定します。

表 28. 「メッセージ・サーバー・ホスト」の詳細
必須か はい (ロード・バランシングが使用される場合)
デフォルト デフォルト値なし
プロパティー・タイプ ストリング
使用法

このプロパティーは、この SAP システムに属するすべてのサーバー (インスタンス) に、ロード・バランシング用に使用される他のサーバーの存在を伝えるホストの名前を指定します。

「メッセージ・サーバー・ホスト」には RFC クライアントのロード・バランシングに関する情報が含まれます。これによって、RFC クライアントを適当なアプリケーション・サーバーに送信することができます。

SAPERP05
グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

リスナーの数

このプロパティーは、イベントにより開始されるリスナーの数を指定します。

表 29. 「リスナーの数」の詳細
必須か いいえ
デフォルト 1
プロパティー・タイプ 整数
使用法 イベント順序付けでは、このプロパティーを 1 に設定してください。

アダプターのパフォーマンスを改善するために、リスナーの数を増やすことができます。

リスナーの数がゼロ (0) である場合、アダプターは始動しません。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

パートナー文字セット (PartnerCharset)

このプロパティーでは、パートナー文字セットのエンコード方式を指定します。

表 30. 「パートナー文字セット」の詳細
必須か いいえ
デフォルト

UTF-8

プロパティー・タイプ ストリング
使用法 エンコード方式を指定した場合、それが使用されます。指定しなかった場合は、デフォルトのエンコード方式が使用されます。
グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

パスワード

このプロパティーは、SAP アプリケーション・サーバー上のアダプターのユーザー・アカウントのパスワードです。

表 31. 「パスワード」の詳細
必須か はい
デフォルト デフォルト値なし
プロパティー・タイプ ストリング
使用法

SAP Web Application Server のバージョン別のパスワードの制約事項

  • バージョン 6.40 以前の SAP Web Application Server では、パスワードには以下の制限があります。
    • 大文字でなければならない
    • 長さは 8 文字でなければならない
  • バージョン 6.40 より後の SAP Web Application Server の場合、パスワードは以下のようになります。
    • 大/小文字の区別はない
    • 長さは 40 文字まで可能
グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート はい

イベント・データ・ソースに接続するために使用されるパスワード (EP_Password)

このプロパティーは、データベースに接続するユーザー・パスワードです。

表 32. イベント・データ・ソースへの接続に使用するパスワードの詳細
必須か はい
デフォルト デフォルト値なし.
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 このプロパティーは、データベース接続をデータ・ソースから取得するためにイベント持続性処理で使用されるパスワードを指定します。
グローバル化対応 はい
Bidi サポート いいえ

RFC プログラム ID

このプロパティーはアダプターが SAP ゲートウェイに登録するプログラム ID です。

表 33. 「RFC プログラム ID」の詳細
必須か はい
可能な値 SAP トランザクション SM59 (RFC 宛先の表示と保守) を使用して、使用可能な RFC プログラム ID のリストを参照してください。
デフォルト デフォルト値なし.
プロパティー・タイプ ストリング
使用法

アダプターはゲートウェイで登録して、リスナー・スレッドが RFC 対応機能からイベントを処理できるようにします。 この値は SAP アプリケーションに登録されたプログラム ID と一致しなければなりません。

最大長は 64 文字です。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

RFC トレース・レベル (RcfTraceLevel)

このプロパティーはグローバル・トレース・レベルを指定します。

表 34. 「RFC トレース・レベル」の詳細
必須か いいえ
可能な値

0 - エラーなし
1 - エラーおよび警告
2 - 実行パス、エラー、および警告
3 - 絶対実行パス、エラー、および警告
4 - 実行パス、情報メッセージ、エラー、および警告
6 - 絶対実行パス、情報メッセージ、エラー、および警告
7 - デバッグ・メッセージ、絶対実行パス、情報メッセージ、エラー、および警告
8 - 詳細なデバッグ・メッセージ、絶対実行パス、情報メッセージ、エラー、および警告

デフォルト 1
プロパティー・タイプ 整数
使用法 「RFC トレースオン」False (選択されていない) に設定されている場合、 「RFC トレース・レベル」プロパティーに値を設定することはできません。
グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

RFC トレースオン (RcfTraceOn)

このプロパティーでは、各イベント・リスナーの RFC アクティビティーを詳述するテキスト・ファイルを生成するかどうかを指定します。

表 35. 「RFC トレースオン」の詳細
必須か いいえ
可能な値

True
False

デフォルト False
プロパティー・タイプ ブール
使用法 値を True にすると、トレースがアクティブ化され、テキスト・ファイルが生成されます。

このファイルはアダプター処理が開始したディレクトリー内に作成されます。 このファイルの接頭部は rfx で、ファイル・タイプは trc (例えば、rfc03912_02220.trc) です。

こうしたテキスト・ファイルは開発環境内でのみ使用してください (ファイルが急速に大きくなるため)。

「RFC トレースオン」False (選択されていない) に設定されている場合、「RFC トレース・ファイルのフォルダー」または「RFC トレース・レベル」プロパティーに値を設定することはできません。

このファイル内の情報の例としては、RfcCall FUNCTION BAPI_CUSTOMER_GETLIST (インターフェース内のパラメーターの情報が続く)、または RFC Info rfctable (インターフェース表の 1 つからのデータが続く) などがあります。

トレース・ファイルは、アダプター処理が開始したディレクトリー内に作成されます。 トレース・ファイルには .trc ファイル拡張子があり、ファイル名は文字 rfc で始まり、固有 ID が続きます。 例えば、rfc03912_02220.trc などです。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

SAP システム ID (SAPSystemID)

このプロパティーでは、ログオン・ロード・バランシングが許可されている SAP システムのシステム ID を指定します。

表 36. 「SAP システム ID」の詳細
必須か はい (ロード・バランシングが使用される場合)
デフォルト デフォルト値なし
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 値は 3 文字でなければなりません
DYL
グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

セキュア・ネットワーク接続のライブラリー・パス (SncLib)

このプロパティーは、セキュア・ネットワーク接続サービスを提供するライブラリーへのパスを指定します。

表 37. 「セキュア・ネットワーク接続のライブラリー・パス」の詳細
必須か SncMode が 1 に設定されている場合は、必須。そうでない場合は、必須ではありません。
デフォルト デフォルト値なし
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 SncMode プロパティーが 1 に設定されている (セキュア・ネットワーク接続を使用していることを示す) 場合、サービスを提供するライブラリーへのパスを指定します。
/WINDOWS/system32/gssapi32.dll
グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

セキュア・ネットワーク接続の名前 (SncMyname)

このプロパティーは、セキュア・ネットワーク接続の名前を指定します。

表 38. 「セキュア・ネットワーク接続の名前」の詳細
必須か SncMode が 1 に設定されている場合は、必須。そうでない場合は、必須ではありません。
デフォルト デフォルト値なし
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 SncMode プロパティーが 1 に設定されている (セキュア・ネットワーク接続を使用していることを示す) 場合、その接続の名前を指定します。
DOMAINNAME/USERNAME
グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

セキュア・ネットワーク接続パートナー (SncPartnername)

このプロパティーは、セキュア・ネットワーク接続パートナーの名前を指定します。

表 39. 「セキュア・ネットワーク接続パートナー」の詳細
必須か SncMode が 1 に設定されている場合は、必須。そうでない場合は、必須ではありません。
デフォルト デフォルト値なし
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 SncMode プロパティーが 1 に設定されている (セキュア・ネットワーク接続を使用していることを示す) 場合、その接続パートナーの名前を指定します。
CN=sap00.saperpdev, OU=Adapter, O=IBM, C=US
グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

セキュア・ネットワーク接続のセキュリティー・レベル (SncQop)

このプロパティーは、セキュア・ネットワーク接続のセキュリティーのレベルを指定します。

表 40. 「セキュア・ネットワーク接続のセキュリティー・レベル」の詳細
必須か SncMode が 1 に設定されている場合は、必須。そうでない場合は、必須ではありません。
可能な値
  • 1 (認証のみ)
  • 2 (保全性の保護)
  • 3 (プライバシー保護)
  • 8 (アプリケーション・サーバー上の snc/data_protection/use にある値を使用)
  • 9 (アプリケーション・サーバー上の snc/data_protection/max にある値を使用)
デフォルト 3 (プライバシー保護)
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 SncMode プロパティーが 1 に設定されている (セキュア・ネットワーク接続を使用していることを示す) 場合、その接続のセキュリティー・レベルを示す値を指定します。
グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

選択更新 (aleSelectiveUpdate)

このプロパティーは、どの IDoc Type と MessageType の組み合わせが更新されるようにするかを指定します。

表 41. ALE 選択更新の詳細
必須か いいえ
デフォルト デフォルト値なし
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 このプロパティーの値は、ALE 更新状況プロパティーを True に設定した場合にのみ設定可能です。

AleUpdateStatus プロパティーを True に設定した場合、アダプターがイベント処理の IDoc オブジェクトを取得した後で、アダプターは標準 SAP 状況コードを更新します。 ALE 選択更新プロパティーを使って、どの IDoc Type と MessageType の組み合わせが更新されるようにするかを指定します。

このプロパティーの構文は、IDocType: MessageType [;IDocType: MessageType [;...]] となります。ここで、各 IDoc Type および MessageType はスラッシュ (/) 区切り文字で区切り、各設定項目はセミコロン (;) 区切り文字で区切ります。

以下の例は、2 つの設定を示しています。 この例では、MATMAS03 と DEBMAS03 は IDoc で、MATMAS と DEBMAS はメッセージ・タイプです。

MATMAS03/MATMAS;DEBMAS03/DEBMAS

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

状況メッセージ・コード (aleStatusMsgCode)

アダプターが ALEAUD01 IDoc (メッセージ・タイプ ALEAUD) を通知するときに使用するメッセージ・コードを、このプロパティーで指定します。

表 42. ALE 状況メッセージ・コードの詳細
必須か いいえ
可能な値 使用可能なコードのリストについては、SAP 表 TEDS1 を参照してください。
デフォルト デフォルト値なし.
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 このプロパティーの値は、ALE 更新状況プロパティーが True に設定されている場合にのみ設定できます。

このメッセージ・コードは SAP 上の受信パートナー・プロファイル内で構成しなければなりません。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

ポーリング時にエラーを検出した場合にアダプターを停止する (StopPollingOnError)

このプロパティーは、ポーリング中にエラーに遭遇した場合に、アダプターがイベントのポーリングを停止するかどうかを指定します。

表 43. 「ポーリング時にエラーを検出した場合にアダプターを停止する」の詳細
必須か いいえ
可能な値

True
False

デフォルト False
プロパティー・タイプ ブール
使用法

このプロパティーが True に設定された場合、アダプターは、エラーに遭遇したときにポーリングを停止します。

このプロパティーが False に設定された場合、ポーリング中にエラーに遭遇したときに、アダプターは例外をログに記録してポーリングを続行します。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

成功コード (aleSuccessCode)

このプロパティーは、IDoc の成功通知の ALE 成功コードを指定します。

表 44. ALE 成功コードの詳細
必須か AleUpdateStatus が True に設定されている場合は、必須。そうでない場合は、必須ではありません。
可能な値

39
41
55

デフォルト 55 - アプリケーション文書が通知されました
プロパティー・タイプ 整数
使用法 このプロパティーは、ALE 更新状況プロパティーの値を True に設定した場合にのみ使用します。

AleUpdateStatus プロパティーを True に設定した場合、アダプターがイベント処理の IDoc オブジェクトを取得した後で、アダプターは標準 SAP 状況コードを更新します。 ALE 成功コード・プロパティーを使用して、53 として通知される IDoc のコードを指定します。

IDoc がエンドポイントに送信された後、IDoc 状況は SAP で 03 (IDoc がポートに通知されている) のままになります。 IDoc を通知した後、アダプターは、監査 IDoc を現在の IDoc 番号および状況とともに 53 として通知します。 SAP は、IDoc の現在の状況を 41 (受信側のシステムでアプリケーション文書が作成された状態) に変換します。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

成功テキスト (aleSuccessText)

このプロパティーは、アプリケーション文書が正常に通知されたときに表示されるテキストを指定します。

表 45. ALE 成功テキストの詳細
必須か AleUpdateStatus が True に設定されている場合は、必須。そうでない場合は、必須ではありません。
デフォルト デフォルト値なし.
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 このプロパティーは、ALE 更新状況プロパティーの値を True に設定した場合にのみ使用します。

AleUpdateStatus プロパティーを True に設定した場合、アダプターがイベント処理の IDoc オブジェクトを取得した後で、アダプターは標準 SAP 状況コードを更新します。 「ALE 成功テキスト」プロパティーを使用して、Application Document Posted に知らせるのに使われる記述テキストを指定します。

ALE Dispatch OK
グローバル化対応 はい
Bidi サポート いいえ

システム番号 (SystemNumber)

このプロパティーは、SAP アプリケーション・サーバーのシステム番号です。

表 46. 「システム番号」の詳細
必須か はい
可能な値 00 から 99 までの範囲の値を入力できます。
デフォルト 00
プロパティー・タイプ 整数
使用法

システム番号はさらに、ゲートウェイ・サービスを識別します。

グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

イベントのポーリング間の時間 (ミリ秒)

このプロパティーは、アダプターがポーリング期間の間に待機する時間の長さを指定します。

表 47. イベントのポーリング間の時間 (ミリ秒)
必須か はい
可能な値 0 以上の整数。
デフォルト 2000
計測単位 ミリ秒
プロパティー・タイプ 整数
使用法 ポーリング・イベント間の時間間隔は一定の速度に設定されます。つまりポーリング周期の実行が何らかの理由で遅延された場合 (例えば、前のポーリング周期が完了するのに予想以上に長い時間がかかったなど)、次のポーリング周期は、遅延が原因で失われた時間を埋め合わせるためにすぐに開始されます。
グローバル対応 いいえ
BIDI サポート いいえ

システム接続障害の場合の再試行間の時間 (ミリ秒) (ConnectionRetryInterval)

このプロパティーは、イベント・リスナーの再開の試行間の時間間隔を指定します。

表 48. 「システム接続障害の場合の再試行間の時間」の詳細
必須か いいえ
可能な値 正整数
デフォルト 60000
計測単位 ミリ秒
プロパティー・タイプ 整数
使用法 アダプターがインバウンド接続に関連したエラーに遭遇した場合、このプロパティーは、アダプターがイベント・リスナーの再開の試行間で待機する時間間隔を指定します。
グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ

ALE IDoc フィールド・データのトリム

このプロパティーは、 エンドポイントに送る前に先頭の空白文字をアダプターにトリムさせるかどうかを指定します。

表 49. ALE IDoc フィールド・データのトリム
必須か いいえ
可能な値

True

False

デフォルト True
プロパティー・タイプ ブール
使用法

エンドポイントへ送る前に先頭の空白文字をアダプターにトリムさせる場合には、このプロパティーを True に設定します。デフォルトでは、プロパティーは True に設定されます。

先頭の空白文字をアダプターにトリムさせない場合には、このプロパティーを False に設定します。

グローバル対応 いいえ
BIDI サポート いいえ

ユーザー名 (userName)

このプロパティーは、SAP サーバー上のアダプターのユーザー・アカウントです。

表 50. 「ユーザー名」の詳細
必須か はい
デフォルト デフォルト値なし
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 最大長は 12 文字です。 ユーザー名は大/小文字の区別をしません。

SAP アプリケーションで CPIC ユーザー・アカウントをセットアップし、アダプターによりサポートされるビジネス・オブジェクトが必要とするデータを操作するための必要な特権をこのアカウントに付与することが推奨されています。 例えば、アダプターが特定の SAP ビジネス・トランザクションを実行する必要がある場合、SAP アプリケーション内のアダプターのアカウントは、それらのトランザクションを実行できるようにするための許可セットを持つ必要があります。

SapUser
グローバル化対応 はい
Bidi サポート はい

イベント・データ・ソースに接続するために使用されるユーザー名 (EP_UserName)

このプロパティーは、データベースに接続するユーザー名です。

表 51. イベント・データ・ソースへの接続に使用するユーザー名の詳細
必須か はい
デフォルト デフォルト値なし.
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 データベース接続をデータ・ソースから取得するためにイベント持続性によって使用されるユーザー名。 命名規則に関する情報については、データベースの資料を参照してください。
グローバル化対応 はい
Bidi サポート いいえ

X509 証明書 (X509cert)

このプロパティーは、ログオン・チケットとして使用される X509 証明書を指定します。

表 52. 「X509 証明書」の詳細
必須か いいえ
デフォルト デフォルト値なし
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 SncMode プロパティーが 1 に設定されている (セキュア・ネットワーク接続を使用していることを示す) 場合、X509 証明書の値を指定できます。
グローバル化対応 いいえ
Bidi サポート いいえ
特記事項 | 商標 | ダウンロード | ライブラリー | サポート | フィードバック

Copyright IBM Corporation 1999, 2014Copyright IBM Corporation 1999, 2014.

        
        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:49:46


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