TLOG Processor サンプルについて

TLOG Processor サンプルは、以下のフィーチャーを提供します。

TLOG Processor サンプルは、TLOG メッセージ・セットを使用して、IBM ACE、GSA、または SA 小売りアプリケーションからのメッセージを受信して処理する方法を示しています。 これらのアプリケーションからのメッセージは、以下の形式となることがあります。

これらのメッセージは、TLOG サンプル・メッセージ・フローを使用して、POSLog XML に変換されます。 TLOG Retek サンプル・メッセージ・フローは POSLog XML 形式を Retek 形式に変換し、TLOG ARTS サンプル・メッセージ・フローはトランザクション情報を ARTS データベースにデータマート規格で必要とされる形式で保管します。 トランザクション情報をモニター・データベースに保管する、小売りトランザクション・アクティビティーをモニターするオプションの機能が各サンプルで提供されています。 これらの機能は、必要な TLOG メッセージ・セット、サブフロー、スタイル・シート、データベース表、およびメッセージ・フローを作成することによって提供されます。

POSLog v1.0 形式を使用して小売りトランザクション・データを表す際の考慮事項

IBM は POSLog v1.0 および v2.2.1 XML スキーマ・ファイルを、IBM POS 装置から生じるトランザクションをサポートする拡張機能によって増強しました。 これらの IBM 拡張でははさらに、XML スキーマの xs:any (ワイルドカード・エレメント) フィーチャーを使用して、顧客が独自のフィールドをトランザクションに追加できます。 POSLog XML トランザクションを処理する XMLNSC ドメインは、Unique Particle Attribution (UPA) 規則として知られるセットを含む XML スキーマ 1.0 規則を完全にインプリメントしています。 POSLog v1.0 XML スキーマ・ファイル内にあるいくつかのワイルドカード拡張は UPA 規則の 1 つに違反しているので、 このサンプルで提供される POSLog v1.0 メッセージ・セットはこの違反を修正するために変更されています。 しかし結果として、ときには POSLog v1.0 トランザクション内にある顧客が定義したフィールドが、XMLNSC ドメインによる処理の際に妥当性検査エラーを生じることがあります。 妥当性検査エラーが生じた場合、メッセージ・フロー内の適切なポイントで妥当性検査をオフに切り替えてください。 そのような妥当性検査の障害は BIP5902 メッセージによって示され、その後に障害の詳細を示す他の BIP5xxx メッセージが続きます。

IA62 または IA64 SupportPacs を使用している場合、既存のメッセージ・フローをサンプル内のフローで置き換えることができます。

18 個の TLOG サンプル・メッセージ・フロー (TLOG v1.0 用に 9 個、TLOG V2.2.1 用に 9 個) が、以下の機能を例示するために提供されています。

以前の各 TLOG Processor メッセージ・フローに関する詳細が以下に示されています。

TLOG_ARTS_EXAMPLE__ACE

TLOG_ARTS メッセージ・フロー

この TLOG サンプル・メッセージ・フローは、 入力ノード SAMPLE_ACE_RSSDIF_IN、SAMPLE_ACE_TLOGRAW_IN、SAMPLE_ACE_TLOGXML_IN、および SAMPLE_ACE_POSLogXML_IN を使用して、 ACE アプリケーションから出されるメッセージを TLOG MIME、TLOG RAW、TLOG XML、および POSLog XML 形式で受け取ります。

フローが MIME メッセージを受け取る場合、それは MQInput ノード内の MIME パーサーを使用して MIME メッセージを構文解析して、RSSDIF TO MIME サブフローに渡します。 そのサブフローは MIME メッセージを処理して、RSSDIF Detachment サブフローで必要とされる XML ツリーを構成します。

RSSDIF Detachment サブフローは、MIME または SOAP ヘッダーを入力メッセージから切り離し、 dif_TLogFormat、dif_POSType、および StoreNumber の値を SOAP Envelope から抽出して、 dif_POSType および dif_TLogFormat の値に基づいてトランザクション・メッセージ用の MRM メッセージ・ツリーを構成します。 メッセージは、ACE_PreTransformProcessing サブフローに渡されます。

ACE_PreTransformProcessing サブフローは、メッセージのコピーを取得して、 RouteToLabel ノードが必要とするメッセージ・プロパティーに保管された dif_TLogFormat の値を持つ宛先 Routelist を LocalEnvironment に作成します。 サブフローはまた、ApplicationType および顧客に特定のデータを環境変数 ETTP_Transform に追加します。 メッセージは、ACE Transformation サブフローに渡されます。

ACE Transformation サブフローは、ローカル環境ツリーに保管された RouteToLabel 値に基づいて、POSLog へのメッセージ変換を実行します。 着信メッセージが POSLog 形式の場合、メッセージは変更されません。着信メッセージが TLOG RAW 形式の場合、サブフローはそれを TLOG XML 形式に変換してから、スタイル・シートを使用してそれを POSLog 形式に変換します。 着信メッセージが TLOG XML の場合、サブフローはスタイル・シートを使用してメッセージを POSLog 形式に直接変換します。 変換されたメッセージは、ARTS Processing サブフローに渡されます。

ARTS Processing サブフローは、ARTS 更新用の必須フィールドの有無を調べることにより、着信メッセージをフィルターに掛けます。 Transaction.RetailTransaction.LineItem エレメントが着信メッセージ内で使用可能な場合、サブフローは ARTS 処理を続行します。POSLog to ARTS Database ノードは、トランザクション情報を ARTS データベースに保管します。 変換済みメッセージが ARTS_EXAMPLE_POSLogXML_OUT キューに入れられます。

TLOG モニター・フローは、デフォルトで接続されていません。ARTS_EXAMPLE_POSLogXML_OUT ノードの Out 端末を POSLog Monitor TryCatch ノードの IN 端末に接続することにより、TLOG ARTS フローをモニター・フローに接続して、日次のトランザクションをモニターできます。

障害を処理するには、以下の例外処理サブフローを使用します。

TLOG_ARTS_EXAMPLE__GSA

TLog_ARTS_GSA メッセージ・フロー

この TLOG サンプル・メッセージ・フローは、 入力ノード SAMPLE_GSA_RSSDIF_IN、SAMPLE_GSA_TLOGRAW_IN、SAMPLE_GSA_TLOGXML_IN、および SAMPLE_GSA_POSLogXML_IN を使用して、 ACE アプリケーションから出されるメッセージを TLOG MIME、TLOG RAW、TLOG XML、および POSLog XML 形式で受け取ります。

フローが MIME メッセージを受け取る場合、それは MQInput ノード内の MIME パーサーを使用して MIME メッセージを構文解析して、RSSDIF TO MIME サブフローに渡します。 そのサブフローは MIME メッセージを処理して、RSSDIF Detachment サブフローで必要とされる XML ツリーを構成します。

RSSDIF Detachment サブフローは、MIME または SOAP ヘッダーを入力メッセージから切り離し、 dif_TLogFormat、dif_POSType、および StoreNumber の値を SOAP Envelope から抽出して、 dif_POSType および dif_TLogFormat の値に基づいてトランザクション・メッセージ用の MRM メッセージ・ツリーを構成します。 メッセージは、GSA Pre Transform Processing サブフローに渡されます。

GSA Pre Transform Processing サブフローは、メッセージのコピーを取得して、RouteToLabel ノードが必要とするメッセージ・プロパティーに保管された dif_TLogFormat の値を持つ宛先 Routelist をローカル環境に作成します。 サブフローは、ApplicationType および顧客に特定のデータを環境変数 ETTP_Transform に追加します。 メッセージは、GSA Transformation サブフローに渡されます。

GSA Transformation サブフローは、ローカル環境ツリーに保管された RouteToLabel 値に基づいて、POSLog 形式へのメッセージ変換を実行します。 着信メッセージが既に POSLog 形式の場合、メッセージは変更されません。着信メッセージが TLOG RAW 形式の場合、サブフローはメッセージを TLOG XML 形式に変換してから、スタイル・シートを使用してそれを POSLog 形式に変換します。 着信メッセージが TLOG XML 形式の場合、サブフローはスタイル・シートを使用してメッセージを POSLog 形式に直接変換します。 変換されたメッセージは、ARTS Processing サブフローに渡されます。

ARTS Processing サブフローは、ARTS 更新用の必須フィールドの有無を調べることにより、着信メッセージをフィルターに掛けます。 Transaction.RetailTransaction.LineItem エレメントが着信メッセージ内で使用可能な場合、サブフローは ARTS 処理を続行します。POSLog to ARTS Database ノードは、トランザクション情報を ARTS データベースに保管します。 変換済みメッセージが ARTS_EXAMPLE_POSLogXML_OUT キューに入れられます。

TLOG モニター・フローは、デフォルトで接続されていません。ARTS_EXAMPLE_POSLogXML_OUT ノードの Out 端末を POSLog Monitor TryCatch ノードの IN 端末に接続することにより、TLOG ARTS フローをモニター・フローに接続して、日次のトランザクションをモニターできます。

障害を処理するには、以下の例外処理サブフローを使用します。

TLOG_ARTS_EXAMPLE__SA

TLog_ARTS_SA メッセージ・フロー

この TLOG サンプル・メッセージ・フローは、 入力ノード SAMPLE_SA_RSSDIF_IN、SAMPLE_SA_TLOGRAW_IN、SAMPLE_SA_TLOGXML_IN、および SAMPLE_SA_POSLogXML_IN を使用して、 ACE アプリケーションから出されるメッセージを TLOG MIME、TLOG RAW、TLOG XML、および POSLog XML 形式で受け取ります。

フローが MIME メッセージを受け取る場合、それは MQInput ノード内の MIME パーサーを使用して MIME メッセージを構文解析して、RSSDIF TO MIME サブフローに渡します。 そのサブフローは MIME メッセージを処理して、RSSDIF Detachment サブフローで必要とされる XML ツリーを構成します。

RSSDIF Detachment サブフローは、MIME または SOAP ヘッダーを入力メッセージから切り離し、 dif_TLogFormat、dif_POSType、および StoreNumber の値を SOAP Envelope から抽出して、 dif_POSType および dif_TLogFormat の値に基づいてトランザクション・メッセージ用の MRM メッセージ・ツリーを構成します。 メッセージは、SA Pre Transform Processing サブフローに渡されます。

SA Pre Transform Processing サブフローは、メッセージのコピーを取得して、RouteToLabel ノードが必要とするメッセージ・プロパティーに保管された dif_TLogFormat の値を持つ宛先 Routelist をローカル環境に作成します。 サブフローは、ApplicationType および顧客に特定のデータを環境変数 ETTP_Transform に追加します。 メッセージは、SA Transformation サブフローに渡されます。

SA Transformation サブフローは、ローカル環境ツリーに保管された RouteToLabel 値に基づいて、POSLog 形式へのメッセージ変換を実行します。 着信メッセージが既に POSLog 形式の場合、メッセージは変更されません。着信メッセージが TLOG RAW 形式の場合、サブフローはメッセージを TLOG XML 形式に変換してから、スタイル・シートを使用してそれを POSLog 形式に変換します。 着信メッセージが TLOG XML 形式の場合、サブフローはスタイル・シートを使用してメッセージを POSLog 形式に直接変換します。 変換されたメッセージは、ARTS Processing サブフローに渡されます。

ARTS Processing サブフローは、ARTS 更新用の必須フィールドの有無を調べることにより、着信メッセージをフィルターに掛けます。 Transaction.RetailTransaction.LineItem エレメントが着信メッセージ内で使用可能な場合、サブフローは ARTS 処理を続行します。POSLog to ARTS Database ノードは、トランザクション情報を ARTS データベースに保管します。 変換済みメッセージが ARTS_EXAMPLE_POSLogXML_OUT キューに入れられます。

TLOG モニター・フローは、デフォルトで接続されていません。ARTS_EXAMPLE_POSLogXML_OUT ノードの Out 端末を POSLog Monitor TryCatch ノードの IN 端末に接続することにより、TLOG ARTS フローをモニター・フローに接続して、日次のトランザクションをモニターできます。

障害を処理するには、以下の例外処理サブフローを使用します。

TLOG_RETEK_EXAMPLE__ACE

TLog_RETEK_ACE メッセージ・フロー

この TLOG サンプル・メッセージ・フローは、 入力ノード SAMPLE_ACE_RSSDIF_IN、SAMPLE_ACE_TLOGRAW_IN、SAMPLE_ACE_TLOGXML_IN、および SAMPLE_ACE_POSLogXML_IN を使用して、 ACE アプリケーションから出されるメッセージを TLOG MIME、TLOG RAW、TLOG XML、および POSLog XML 形式で受け取ります。

フローが MIME メッセージを受け取る場合、それは MQInput ノード内の MIME パーサーを使用して MIME メッセージを構文解析して、RSSDIF TO MIME サブフローに渡します。 そのサブフローは MIME メッセージを処理して、RSSDIF Detachment サブフローで必要とされる XML ツリーを構成します。

RSSDIF Detachment サブフローは、MIME または SOAP ヘッダーを入力メッセージから切り離し、 dif_TLogFormat、dif_POSType、および StoreNumber の値を SOAP Envelope から抽出して、 dif_POSType および dif_TLogFormat の値に基づいてトランザクション・メッセージ用の MRM メッセージ・ツリーを構成します。 メッセージは、ACE_PreTransformProcessing サブフローに渡されます。

ACE_PreTransformProcessing サブフローは、メッセージのコピーを取得して、RouteToLabel ノードが必要とするメッセージ・プロパティーに保管された dif_TLogFormat の値を持つ宛先 Routelist をローカル環境に作成します。 サブフローは、ApplicationType および顧客に特定のデータを環境変数 ETTP_Transform に追加します。 メッセージは、ACE Transformation サブフローに渡されます。

ACE Transformation サブフローは、ローカル環境ツリーに保管された RouteToLabel 値に基づいて、POSLog 形式へのメッセージ変換を実行します。 着信メッセージが既に POSLog 形式の場合、メッセージは変更されません。着信メッセージが TLOG RAW 形式の場合、サブフローはメッセージを TLOG XML 形式に変換してから、スタイル・シートを使用してそれを POSLog 形式に変換します。 着信メッセージが TLOG XML 形式の場合、サブフローはスタイル・シートを使用してメッセージを POSLog 形式に直接変換します。 変換されたメッセージは、RETEK Processing サブフローに渡されます。

RETEK Processing サブフローは、POSLog XML 形式を Retek Sales Audit (ReSA) アプリケーション用の Retek 形式に変換します。 変換済みメッセージが RETEK_EXAMPLE_OUT キューに入れられます。

TLOG モニター・フローは、デフォルトで接続されていません。RETEK_EXAMPLE_OUT ノードの Out 端末を POSLog Monitor TryCatch ノードの IN 端末に接続することにより、TLOG ARTS フローをモニター・フローに接続して、日次のトランザクションをモニターできます。

障害を処理するには、以下の例外処理サブフローを使用します。

TLOG_RETEK_EXAMPLE__GSA

TLog_RETEK_GSA メッセージ・フロー

この TLOG サンプル・メッセージ・フローは、 入力ノード SAMPLE_GSA_RSSDIF_IN、SAMPLE_GSA_TLOGRAW_IN、SAMPLE_GSA_TLOGXML_IN、および SAMPLE_GSA_POSLogXML_IN を使用して、 ACE アプリケーションから出されるメッセージを TLOG MIME、TLOG RAW、TLOG XML、および POSLog XML 形式で受け取ります。

フローが MIME メッセージを受け取る場合、それは MQInput ノード内の MIME パーサーを使用して MIME メッセージを構文解析して、RSSDIF TO MIME サブフローに渡します。 そのサブフローは MIME メッセージを処理して、RSSDIF Detachment サブフローで必要とされる XML ツリーを構成します。

RSSDIF Detachment サブフローは、MIME または SOAP ヘッダーを入力メッセージから切り離し、 dif_TLogFormat、dif_POSType、および StoreNumber の値を SOAP Envelope から抽出して、 dif_POSType および dif_TLogFormat の値に基づいてトランザクション・メッセージ用の MRM メッセージ・ツリーを構成します。 メッセージは、GSA Pre Transform Processing サブフローに渡されます。

GSA Pre Transform Processing サブフローは、メッセージのコピーを取得して、RouteToLabel ノードが必要とするメッセージ・プロパティーに保管された dif_TLogFormat の値を持つ宛先 Routelist をローカル環境に作成します。 サブフローは、ApplicationType および顧客に特定のデータを環境変数 ETTP_Transform に追加します。 メッセージは、GSA Transformation サブフローに渡されます。

GSA Transformation サブフローは、ローカル環境ツリーに保管された RouteToLabel 値に基づいて、POSLog 形式へのメッセージ変換を実行します。 着信メッセージが POSLog 形式の場合、メッセージは変更されません。着信メッセージが TLOG RAW 形式の場合、サブフローはメッセージを TLOG XML 形式に変換してから、スタイル・シートを使用してそれを POSLog 形式に変換します。 着信メッセージが TLOG XML の場合、サブフローはスタイル・シートを使用してメッセージを POSLog 形式に直接変換します。 変換されたメッセージは、RETEK Processing サブフローに渡されます。

RETEK Processing サブフローは、POSLog XML 形式を Retek Sales Audit (ReSA) アプリケーション用の Retek 形式に変換します。 変換済みメッセージが RETEK_EXAMPLE_OUT キューに入れられます。

TLOG モニター・フローは、デフォルトで接続されていません。RETEK_EXAMPLE_OUT ノードの Out 端末を POSLog Monitor TryCatch ノードの IN 端末に接続することにより、TLOG ARTS フローをモニター・フローに接続して、日次のトランザクションをモニターできます。

障害を処理するには、以下の例外処理サブフローを使用します。

TLOG_RETEK_EXAMPLE__SA

TLog_RETEK_SA メッセージ・フロー

この TLOG サンプル・メッセージ・フローは、 入力ノード SAMPLE_SA_RSSDIF_IN、SAMPLE_SA_TLOGRAW_IN、SAMPLE_SA_TLOGXML_IN、および SAMPLE_SA_POSLogXML_IN を使用して、 ACE アプリケーションから出されるメッセージを TLOG MIME、TLOG RAW、TLOG XML、および POSLog XML 形式で受け取ります。

フローが MIME メッセージを受け取る場合、それは MQInput ノード内の MIME パーサーを使用して MIME メッセージを構文解析して、RSSDIF TO MIME サブフローに渡します。 そのサブフローは MIME メッセージを処理して、RSSDIF Detachment サブフローで必要とされる XML ツリーを構成します。

RSSDIF Detachment サブフローは、MIME または SOAP ヘッダーを入力メッセージから切り離し、 dif_TLogFormat、dif_POSType、および StoreNumber の値を SOAP Envelope から抽出して、 dif_POSType および dif_TLogFormat の値に基づいてトランザクション・メッセージ用の MRM メッセージ・ツリーを構成します。 メッセージは、SA Pre Transform Processing サブフローに渡されます。

SA Pre Transform Processing サブフローは、メッセージのコピーを取得して、RouteToLabel ノードが必要とするメッセージ・プロパティーに保管された dif_TLogFormat の値を持つ宛先 Routelist をローカル環境に作成します。 サブフローは、ApplicationType および顧客に特定のデータを環境変数 ETTP_Transform に追加します。 メッセージは、SA Transformation サブフローに渡されます。

SA Transformation サブフローは、ローカル環境ツリーに保管された RouteToLabel 値に基づいて、POSLog 形式へのメッセージ変換を実行します。 着信メッセージが POSLog 形式の場合、メッセージは変更されません。着信メッセージが TLOG RAW 形式の場合、サブフローはメッセージを TLOG XML 形式に変換してから、スタイル・シートを使用してそれを POSLog 形式に変換します。 着信メッセージが TLOG XML 形式の場合、サブフローはスタイル・シートを使用してメッセージを POSLog 形式に直接変換します。 変換されたメッセージは、RETEK Processing サブフローに渡されます。

RETEK Processing サブフローは、POSLog XML 形式を Retek Sales Audit (ReSA) アプリケーション用の Retek 形式に変換します。 変換済みメッセージが RETEK_EXAMPLE_OUT キューに渡されます。

TLOG モニター・フローは、デフォルトで接続されていません。RETEK_EXAMPLE_OUT ノードの Out 端末を POSLog Monitor TryCatch ノードの IN 端末に接続することにより、TLOG ARTS フローをモニター・フローに接続して、日次のトランザクションをモニターできます。

障害を処理するには、以下の例外処理サブフローを使用します。

TRANSFORM_EXAMPLE__ACE

TLog_TRANSFORM_ACE メッセージ・フロー

この TLOG サンプル・メッセージ・フローは、 入力ノード SAMPLE_ACE_RSSDIF_IN、SAMPLE_ACE_TLOGRAW_IN、SAMPLE_ACE_TLOGXML_IN、および SAMPLE_ACE_POSLogXML_IN を使用して、 ACE アプリケーションから出されるメッセージを TLOG MIME、TLOG RAW、TLOG XML、および POSLog XML 形式で受け取ります。

フローが MIME メッセージを受け取る場合、それは MQInput ノード内の MIME パーサーを使用して MIME メッセージを構文解析して、RSSDIF TO MIME サブフローに渡します。 そのサブフローは MIME メッセージを処理して、RSSDIF Detachment サブフローで必要とされる XML ツリーを構成します。

RSSDIF Detachment サブフローは、MIME または SOAP ヘッダーを入力メッセージから切り離し、 dif_TLogFormat、dif_POSType、および StoreNumber の値を SOAP Envelope から抽出して、 dif_POSType および dif_TLogFormat の値に基づいてトランザクション・メッセージ用の MRM メッセージ・ツリーを構成します。 メッセージは、ACE_PreTransformProcessing サブフローに渡されます。

ACE_PreTransformProcessing サブフローは、メッセージのコピーを取得して、RouteToLabel ノードが必要とするメッセージ・プロパティーに保管された dif_TLogFormat の値を持つ宛先 Routelist をローカル環境に作成します。 サブフローは、ApplicationType および顧客に特定のデータを環境変数 ETTP_Transform に追加します。 メッセージは、ACE Transformation サブフローに渡されます。

ACE Transformation サブフローは、ローカル環境ツリーに保管された RouteToLabel 値に基づいて、POSLog 形式へのメッセージ変換を実行します。 着信メッセージが既に POSLog 形式の場合、メッセージは変更されません。着信メッセージが TLOG RAW 形式の場合、サブフローはメッセージを TLOG XML 形式に変換してから、スタイル・シートを使用してそれを POSLog 形式に変換します。 着信メッセージが TLOG XML 形式の場合、サブフローはスタイル・シートを使用してメッセージを POSLog 形式に直接変換します。 変換済みメッセージが TRANSFORM_EXAMPLE_POSLogXML_OUT キューに入れられます。

TLOG モニター・フローは、デフォルトで接続されていません。TRANSFORM_EXAMPLE_POSLogXML_OUT ノードの Out 端末を POSLog Monitor TryCatch ノードの IN 端末に接続することにより、TLOG ARTS フローをモニター・フローに接続して、日次のトランザクションをモニターできます。

障害の処理には、例外処理サブフローを使用します。

TRANSFORM_EXAMPLE__GSA

TLog_TRANSFORM_GSA メッセージ・フロー

この TLOG サンプル・メッセージ・フローは、 入力ノード SAMPLE_GSA_RSSDIF_IN、SAMPLE_GSA_TLOGRAW_IN、SAMPLE_GSA_TLOGXML_IN、および SAMPLE_GSA_POSLogXML_IN を使用して、 ACE アプリケーションから出されるメッセージを TLOG MIME、TLOG RAW、TLOG XML、および POSLog XML 形式で受け取ります。

フローが MIME メッセージを受け取る場合、それは MQInput ノード内の MIME パーサーを使用して MIME メッセージを構文解析して、RSSDIF TO MIME サブフローに渡します。 そのサブフローは MIME メッセージを処理して、RSSDIF Detachment サブフローで必要とされる XML ツリーを構成します。

RSSDIF Detachment サブフローは、MIME または SOAP ヘッダーを入力メッセージから切り離し、 dif_TLogFormat、dif_POSType、および StoreNumber の値を SOAP Envelope から抽出して、 dif_POSType および dif_TLogFormat の値に基づいてトランザクション・メッセージ用の MRM メッセージ・ツリーを構成します。 メッセージは、GSA Pre Transform Processing サブフローに渡されます。

GSA Pre Transform Processing サブフローは、メッセージのコピーを取得して、RouteToLabel ノードが必要とするメッセージ・プロパティーに保管された dif_TLogFormat の値を持つ宛先 Routelist をローカル環境に作成します。 サブフローは、ApplicationType および顧客に特定のデータを環境変数 ETTP_Transform に追加します。 メッセージは、GSA Transformation サブフローに渡されます。

GSA Transformation サブフローは、ローカル環境ツリーに保管された RouteToLabel 値に基づいて、POSLog 形式へのメッセージ変換を実行します。 着信メッセージが既に POSLog 形式の場合、メッセージは変更されません。着信メッセージが TLOG RAW 形式の場合、サブフローはメッセージを TLOG XML 形式に変換してから、スタイル・シートを使用してそれを POSLog 形式に変換します。 着信メッセージが TLOG XML 形式の場合、それはスタイル・シートを使用してメッセージを POSLog 形式に直接変換します。 変換済みメッセージが TRANSFORM_EXAMPLE_POSLogXML_OUT キューに入れられます。

TLOG モニター・フローは、デフォルトで接続されていません。TRANSFORM_EXAMPLE_POSLogXML_OUT ノードの Out 端末を POSLog Monitor TryCatch ノードの IN 端末に接続することにより、TLOG ARTS フローをモニター・フローに接続して、日次のトランザクションをモニターできます。

障害を処理するには、以下の例外処理サブフローを使用します。

TRANSFORM_EXAMPLE__SA

TLog_TRANSFORM_SA メッセージ・フロー

この TLOG サンプル・メッセージ・フローは、 入力ノード SAMPLE_SA_RSSDIF_IN、SAMPLE_SA_TLOGRAW_IN、SAMPLE_SA_TLOGXML_IN、および SAMPLE_SA_POSLogXML_IN を使用して、 ACE アプリケーションから出されるメッセージを TLOG MIME、TLOG RAW、TLOG XML、および POSLog XML 形式で受け取ります。

フローが MIME メッセージを受け取る場合、それは MQInput ノード内の MIME パーサーを使用して MIME メッセージを構文解析して、RSSDIF TO MIME サブフローに渡します。 そのサブフローは MIME メッセージを処理して、RSSDIF Detachment サブフローで必要とされる XML ツリーを構成します。

RSSDIF Detachment サブフローは、MIME または SOAP ヘッダーを入力メッセージから切り離し、 dif_TLogFormat、dif_POSType、および StoreNumber の値を SOAP Envelope から抽出して、 dif_POSType および dif_TLogFormat の値に基づいてトランザクション・メッセージ用の MRM メッセージ・ツリーを構成します。 メッセージは、SA Pre Transform Processing サブフローに渡されます。

SA Pre Transform Processing サブフローは、メッセージのコピーを取得して、RouteToLabel ノードが必要とするメッセージ・プロパティーに保管された dif_TLogFormat の値を持つ宛先 Routelist をローカル環境に作成します。 サブフローは、ApplicationType および顧客に特定のデータを環境変数 ETTP_Transform に追加します。 メッセージは、SA Transformation サブフローに渡されます。

SA Transformation サブフローは、ローカル環境ツリーに保管された RouteToLabel 値に基づいて、POSLog 形式へのメッセージ変換を実行します。 着信メッセージが既に POSLog 形式の場合、メッセージは変更されません。着信メッセージが TLOG RAW 形式の場合、サブフローはメッセージを TLOG XML 形式に変換してから、スタイル・シートを使用してそれを POSLog 形式に変換します。 着信メッセージが TLOG XML 形式の場合、サブフローはスタイル・シートを使用してメッセージを POSLog 形式に直接変換します。 変換済みメッセージが TRANSFORM_EXAMPLE_POSLogXML_OUT キューに入れられます。

TLOG モニター・フローは、デフォルトで接続されていません。TRANSFORM_EXAMPLE_POSLogXML_OUT ノードの Out 端末を POSLog Monitor TryCatch ノードの IN 端末に接続することにより、TLOG ARTS フローをモニター・フローに接続して、日次のトランザクションをモニターできます。

障害を処理するには、以下の例外処理サブフローを使用します。

前述のメッセージ・フローは、以下のサブフローで構成されます。

RSSDIF TO MIME Parser サブフロー

RSSDIF TO MIME サブフロー

サブフローは、MIME パーサーを使用して入力メッセージを構文解析します。 Parse MIME ノードは、RSSDIF Detachment サブフローで必要とされるメッセージ・ツリーを構築します。 出力メッセージは、RSSDIF Detachment サブフローに渡されます。

Transformation サブフロー

Transformation サブフロー

ETTP_TRANSFORM サブフローをメッセージ・フロー内に組み込んで、 TLOG トランザクション・メッセージを IXRetail POSLog メッセージに変換できます。 Transformation サブフローは、以下のメッセージ・タイプを受け入れます。

Transformation サブフローの前には、 通常 MQInput ノード (適切なメッセージ・タイプ用に構成された) およびそれに続く Compute ノードがあります。 Compute ノードは、メッセージの MRM セクションにあるフォルダーを使用して、Transformation サブフロー用の構成情報を提供します。 構成情報は、以下のもので構成されます。

Transformation サブフローには、結果として生じる POSLog メッセージのための出力接続があります。 この出力接続は、他のサブフローまたはメッセージ処理ノードに接続できます。

ARTS サブフロー

ETTP_ARTS サブフローをメッセージ・フローに組み込んで、 POSLog メッセージから DB2 データマートへのインターフェースを業界標準 ARTS 4.01 形式でインプリメントすることができます。 サブフローは、POSLog メッセージの内容に基づいてレコードをデータベースに入れる Database ノードを含んでいます。

サブフローの入力接続を、例えば Transformation サブフローからの出力などの POSLog メッセージを出力するノード、または POSLog メッセージを読み取った MQInput ノードに接続します。 プロパティー・エディター (「サブフロー」>「プロパティー」と右クリックします) を使用して、 データベース・プロパティー用の適切な値を ARTS_DB_PROPERTIES、Data Source、Transaction、および適切な他のフォルダーに設定します。 これらのプロパティーは、Database ノードの構成に使用されます。 Database ノードについての詳細は、WebSphere Message Broker の資料で Database ノード について参照してください。

出力接続は、POSLog メッセージをさらに処理するために他のノードに接続できます。

RETEK サブフロー

RETEK サブフロー

ETTP_RETEK サブフローをメッセージ・フローに組み込んで、 POSLog メッセージから Retek Sales Audit (ReSA) アプリケーションへのインターフェースをインプリメントすることができます。 このサブフローは、POSLog メッセージの内容に基づいて、Retek 形式のメッセージを出力 WebSphere MQ キューに生成します。

この Retek 形式のメッセージは、Retek Sales Audit アプリケーションへの入力用にレコードをフラット・ファイルに書き込む Appender ツールによって読み取られます。

サブフローの入力接続は、POSLog メッセージを出力するノードに接続する必要があります。例えば Transformation サブフローからの出力、または POSLog メッセージを読み取った MQInput ノードなどです。

出力接続は、Retek 形式のメッセージをさらに処理するために他のノードに接続できます。

Monitor サブフロー

Monitor サブフローをメッセージ・フローに組み込んで、 ストアから受け取るメッセージの特性、集約メッセージ・カウントとメッセージに含まれる財務データのトランザクション合計、 およびストアによる日次収益の分析に関する情報を記録できます。 モニター・データは、モニター・データベース内の表に保管されます。

Monitor サブフロー

ETTP_MONITOR__MESSAGE_MONITOR サブフローは、メッセージ識別情報、ストア名または番号、入力タイム・スタンプ、着信メッセージ・タイプ、入力キュー、および出力キューを記録します。 着信メッセージが複数のトランザクション接続を含む RSSDIF メッセージである場合、トランザクション接続ごとに別個のデータベース項目が記録されます。

ETTP_xxx_STORE_DAY_MONITOR サブフローは、 データを TLOG メッセージから抽出して、受け取ったトランザクション数、ストアのクローズ時刻、およびストアから最後に受け取ったトランザクションの時刻を含むストアの要約情報を STORE_DAY 表に入れます。 カスタム Store Day Monitor サブフローがアプリケーション・タイプ (ACE、GSA、および SA) ごとに存在して、 サブフロー名の xxx を置き換える形でサブフロー名の中に記述されます。

ETTP_MONITOR_ANALYTICS サブフローは、 ストアによる日次収益のグラフを生成するためにスプレッドシート内で使用できるデータを提供します。 最小二乗の時間区分的な線形回帰カーブを示すこのグラフは、日次の収益活動のモデルとしても、またシステム保全性のモニターとしても使用できます。 このグラフは 1 次近似値として使用するためのものであり、厳密なデータ・マイニングの代替とはなりません。 サポートされるデータベース表は、中間計算のためのスクラッチ表 (STORE_SCRATCH)、 および最小二乗モデルで必要とされるストア、日、および時間ごとの累積合計のレコードを含む STORE_HOUR 表から構成されます。

TLOG アプリケーションのカスタマイズ

TLOG アプリケーションは、顧客の必要に応じてカスタマイズできます。 以下の 3 つの方法のいずれかを使用して、TLOG アプリケーションをカスタマイズできます。

これまでのステップによって、すべてのトランザクションがモニター・データベースに記録されます。

TLOG アプリケーションのマイグレーション

TLOG サンプルは、WebSphere Message Broker v6.1.0.2 以降で使用可能です。 TLOG サンプルの WebSphere Message Broker v6.1.0.2 から WebSphere Message Broker v6.1.0.3 へのマイグレーションがサポートされています。 WebSphere Message Broker v6.1.0.2 TLOG フローを WebSphere Message Broker v6.1.0.2 ブローカー上で実行する WebSphere Message Broker v6.1.0.3 TLOG フローにマイグレーションするには、以下のステップを完了してください。

  1. WebSphere Message Broker v6.1.0.2 上にデプロイされた WebSphere Message Broker v6.1.0.2 フローを除去します。
  2. WebSphere Message Broker v6.1.0.3 フローを WebSphere Message Broker v6.1.0.2 ブローカー上にデプロイします。

WebSphere Message Broker v6.1.0.3 上で使用可能な TLOG サンプルは、POSLog バージョン 1.0、2.1、2.1.2、および 2.2.1 をサポートします。 サンプルには、POSLog v2.1 および v 2.1.2 メッセージの構文解析をサポートする POSLog v2.2.1 メッセージ・セットが含まれます。

デプロイされた TLOG フローのバージョンを確認するには、以下のステップを完了してください。

  1. TLOG フローがワークベンチ内にデプロイされている実行グループを開きます。
  2. 実行グループの下で、デプロイされたフローを選択します。
  3. デプロイされたメッセージ・フローの「プロパティー」ページで、「"情報"」セクションの下に、メッセージ・フローのバージョンが名前と値の対として表示されます。 その値は、どの TLOG フローがその実行グループにデプロイされているかに応じて、v1.0 または v2.2.1 となります。

TLOG メッセージ・フローのバージョンは、WebSphere Message Broker v6.1.0.3 リリースでのみ設定されます。

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