アダプターは、データを送信したり PeopleSoft Enterprise からデータを入手するために、ビジネス・オブジェクトを使用します。 ビジネス・オブジェクトは、データ、そのデータに実施するアクション、そしてもしあるならばそのデータを処理するための追加の命令から成る構造です。 データは、送り状や従業員レコードなどのビジネス・エンティティー、または構造化されていないテキストを表すことができます。
「アダプター・コネクション」ウィザードを使用してビジネス・オブジェクトを作成します。 ウィザードはアプリケーションに接続し、アプリケーション中のデータ構造を発見し、それらを表すビジネス・オブジェクトを生成します。 また、アダプターが必要とする他のリソースも生成します。
アダプターは、階層的に構造化されたビジネス・オブジェクトをサポートします。 最上位のビジネス・オブジェクトと PeopleSoft コンポーネント・インターフェースとの間には 1 対 1 の対応関係が存在しなければならず、最上位オブジェクトに存在するコレクションは、その子になります。 処理されたオブジェクトに関する情報は、そのオブジェクトおよびその属性の各々に対するアプリケーション固有の情報の中に保管されます。
以下の表は、ビジネス・オブジェクトを形成する属性を説明しています。
属性プロパティー | 説明 |
---|---|
名前 | ビジネス・オブジェクト属性の名前を示す。 |
タイプ | ビジネス・オブジェクト属性のタイプを示す。
アダプターは、PeopleSoft コンポーネントのプロパティー・タイプと生成されたビジネス・オブジェクトの属性タイプの間で、文字マッピングを使用します。 PeopleSoft コンポーネントのプロパティー・タイプは、次のようにして生成された属性タイプにマップされます。 CHAR は属性タイプの String にマップされます。 NUMBER は属性タイプの BigDecimal にマップされます。 LONG は属性タイプの Long にマップされます。 SIGN は属性タイプの BigDecimal にマップされます。 DATE は属性タイプの Date にマップされます。 TIME は属性タイプの Time にマップされます。 DTTM は属性タイプの DateTime にマップされます。 |
キー | 子ビジネス・オブジェクトは、基本キー・アプリケーション固有情報を持っている自身のキーを持っています。 また、親ビジネス・オブジェクトからもキーを継承します。 |
カーディナリティー | 単純属性に対しては単一基数。コンテナー属性に対しては複数基数。 |