WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

ユーザー・トレース

ユーザー・トレースは、WebSphere® Message Broker で使用できるオプション・トレースの 2 つのタイプの 1 つであり、管理ログ に書き込まれるエントリーが提供するものより詳細な情報を提供します。 ユーザー・トレースは、デフォルトでは非アクティブです。コマンドを使用するか、またはWebSphere Message Broker Toolkit でオプションを選択して、ユーザー・トレースを明示的にアクティブにする必要があります。

ログの詳細については、ログを参照してください。

一般に、ユーザー・トレースは、アプリケーションをデバッグするときに使用し、ブローカー、実行グループ、およびデプロイされた メッセージ・フロー をトレースできます。

WebSphere Message Broker Toolkit を使用することにより、必要なほとんどのトレース・アクティビティーを制御できます。 また、WebSphere Message Broker Toolkit を使用して、リモート・システムでのトレースを開始および停止することも可能です。

ユーザー・トレースを活動化すると、トレースするコンポーネントの全アクティビティーに対して、追加の処理が行われることになります。 コンポーネントによって大量のデータが生成されます。 ユーザー・トレースをアクティブにするときには、当然パフォーマンスは影響を受けると見なさなければなりません。 トレース対象を選択することや、 トレースがアクティブになっている期間を制限することで、 この追加処理を制限できます。

ユーザー・トレース・ログ・ファイル

何らかのコンポーネントに対してトレースがアクティブになると、情報は、バイナリー形式で記録されます。

トレース・ログの場所は、実際の環境によって異なります。
Windows platformWindows
作業パスを mqsicreatebroker コマンドの -w パラメーターを使用して設定する場合、場所は workpath¥log です。
ブローカー作業パスを指定しなかった場合、デフォルトの場所は %ALLUSERSPROFILE%¥IBM¥MQSI¥common¥log です。ここで %ALLUSERSPROFILE% はシステム作業ディレクトリーを定義する環境変数です。 デフォルトのディレクトリーは、オペレーティング・システムによって異なります。
  • Windows XP および Windows Server 2003 の場合: C:¥Documents and Settings¥All Users¥IBM¥MQSI¥common¥log
  • Windows Vista および Windows Server 2008 の場合: C:¥ProgramData¥IBM¥MQSI¥common¥log
ご使用のコンピューターでは標準値を使用しない場合があります。%ALLUSERSPROFILE% を使用して、必ず正しい場所にアクセスしてください。
Linux platformUNIX platformLinux および UNIX
/var/mqsi/common/log
z/OS platformz/OS®
/component_filesystem/log

ファイル名は、トレースがアクティブになっているコンポーネントおよびサブコンポーネントを反映します。 例えば、ある実行グループ内のアクティビティーをトレースするときに、そのブローカーの名前と固有の実行グループ ID がファイル名の一部を構成することになります。

例えば、MB8BROKER というブローカーを作成した場合、ログ・サブディレクトリーには以下のファイルが作成されます。
MB8BROKER.682ec116-dc00-0000-0080-ce28a236e03d.userTrace.bin.1
MB8BROKER.682ec116-dc00-0000-0080-ce28a236e03d.userTrace.bin.2

これらのファイルを直接に表示することはできません。 提供されたコマンドを使用してトレース情報にアクセスし、表示可能な形式に変換します。 mqsireadlog コマンドを使用すれば、指定したコンポーネントのトレース・ログを取り出すことができます。 このコマンドは、ログが生成されたコンピューター上で発行します。 出力がファイルに送信されるように指定することができます。ファイルはオペレーティング・システムから独立しているので、表示するために他のシステムに転送したり、mqsiformatlog コマンドを使用してフォーマット設定したりすることができます。

Trace ノードの使用

メッセージ・フローの開発およびテスト時に Trace ノードを含める場合、このオプションを使用すると、フロー内のメッセージやアクティビティーをトレースできるだけでなく、 興味のある内容を取り分けるために、トレース内容用の代替ターゲット・ファイルを指定できます。 Trace ノードの使用方法と構成方法の詳細については、Trace ノードのトピックを参照してください。

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        最終更新: 2015-02-28 17:47:33


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