WebSphere® Message
Broker Toolkit の「新規メッセージ定義ファイル」ウィザードを使用して、XML スキーマから新規メッセージ定義を作成できます。
ヒント: WebSphere Message
Broker バージョン 8.0 以降では、アプリケーションおよびライブラリー内に含まれるメッセージ・モデル・スキーマ・ファイルは、ほとんどのデータ形式のメッセージをモデル化するための推奨される方法です。 メッセージ・セットは MRM ドメインまたは IDOC ドメインを使用する場合に必要です。メッセージのモデル化について詳しくは、メッセージのモデル化の概念を参照してください。 XML スキーマの作成方法については、『
「新規メッセージ・モデル」ウィザードによる XML スキーマ・ファイルの作成』を参照してください。
開始する前に、 以下のタスクを完了している必要があります。
このタスクを始める前に、以下の点に注意してください。
- 関連する XML スキーマ・ファイルのコレクションをインポートしている場合は、mqsicreatemsgdefs コマンドの使用をお勧めします。
これによって、すべての XML スキーマ・ファイルが単一の操作でインポートされ、インポートおよびインクルード・パスが自動的に調整されます。
- 新規メッセージ定義ファイルを含むことになるメッセージ・セットが XML
ワイヤー形式レイヤーを持っているものの、
ネーム・スペース・サポートがない場合、インポート・スキーマは変更されて、
ネーム・スペースは除去されます。
そのため、スキーマをインポートする前にネーム・スペース・サポートを使用可能にすることが必要です。
- 新規メッセージ定義ファイルを追加しているメッセージ・セットが XML
ワイヤー形式レイヤーを持たないものの、
ネーム・スペース・サポートを持つ場合、
論理情報だけがモデル内に表示されます。
そのため、スキーマをインポートする前に、物理層をメッセージ・セットに追加する必要があります。 これにより、メッセージ・セットはスキーマからの設定および値を確実に取り込めます。 XML スキーマは、ネーム・スペースを除去するように変更されません。
- 新規メッセージ定義ファイルを追加しているメッセージ・セットが XML ワイヤー形式レイヤーを
持たず、ネーム・スペース・サポートを持たない
場合、論理情報だけがモデル内に表示され、
インポートされたスキーマは変更されてネーム・スペースが除去されます。
- ネーム・スペース・サポートがないメッセージ・セットを処理している場合、
スキーマをメッセージ・セットにインポートする際に適用するプリファレンスを指定する必要があります。
これらのプリファレンスにより、インポーターが特定の個々のスキーマ構成を処理する方法を指定できます。
構成の存在を検出した場合にはスキーマを拒否するか、
あるいは構成の存在を変更するかのいずれかができます。
変更する選択をした場合、インポーターがすべての構成の存在を変更します。
- XML スキーマ・ファイルの拡張子は、小文字の .xsd でなければなりません。
以下のステップでは、完全に新規のメッセージ定義ファイルを作成したり、既存ファイルの内容を上書きしたりします。
XML スキーマ・ファイルからメッセージ定義を作成するには、以下のようにします。
- 「ブローカー・アプリケーション開発」パースペクティブに切り替えます。
- WebSphere Message
Broker Toolkit・メニューから、「ファイル」>「新規」>「メッセージ定義ファイル」をクリックして、「新規メッセージ定義ファイル」ウィザードを開きます。 あるいは、以前にWebSphere Message Broker Toolkitにインポートされた *.xsd ファイルを右クリックし、メニューで 「新規」>「メッセージ定義ファイル」をクリックしてウィザードを開くこともできます。
- オプションの表示リストで、「XML スキーマ・ファイル」をクリックして選択し、それから「次へ」をクリックします。
- 必要に応じて詳細の入力を完了しながら、ウィザードの残りを 1 段階ずつ進みます。 XML スキーマのインポート処理時間は、スキーマのサイズおよび複雑さによって異なります。 大規模かつ複雑なスキーマでは、ファイルをインポートし、ログ・ファイルを生成して、タスク・リストの警告またはエラーを表示するのに、ある程度の時間がかかることがあります。
ウィザードを使用して、XML スキーマのインポートが完了したら、以下のようにします。
- ファイルがインポートされた時に作成されたレポートに警告またはエラーがないか、ログ・ファイルを注意深く調べます。
これらの警告およびエラー・メッセージにより、スキーマのインポートが失敗したか、または正常にインポートできるようにするために変更が必要かどうかに関する情報が示されます。
このレポートは、作成しようとしたメッセージ定義を含むプロジェクト内の log ディレクトリー構造で見つけることができます。 レポートは、接頭部に新規メッセージ定義ファイル用に指定された名前を持つ .xsd.report.txt ファイル拡張子を持ちます。
- WebSphere Message
Broker Toolkit タスク・リストに示されているメッセージを検討して、新規警告またはエラー・メッセージが表示されているかどうかを調べます。 完全に有効なスキーマをインポートできた場合でも、メッセージ定義ファイルに存在するエラーについての警告またはエラー・メッセージがタスク・リストに表示されます。 メッセージが表示される例としては、以下の状態があります。
- インポートした XML スキーマに xsd:key、xsd:keyref、および xsd:unique 構成が含まれている場合、
タスク・リストに警告メッセージが表示され、
これらの構成はサポートされておらず、ブローカーによって無視されることを告げます。
これらの構成を削除したい場合、メッセージ定義エディターでメッセージ定義ファイルを開き、メッセージ・セット: オブジェクトの削除で説明されているとおりに構成を削除します。構成の削除は、タスク・リストから警告メッセージも除去します。
構成を削除しないことに決定する場合、それらはメッセージ・モデルに残りますが、ブローカーにデプロイされることも、他の目的のために使用されることもありません。 警告メッセージはタスク・リストに残りますが、メッセージ・モデルは正常に使用できます。
- インポートする XML スキーマに xsd:redefine 構造が含まれている場合、エラー・メッセージがタスク・リストに表示されて、この構成がサポートされていないことが通知されます。 エラー・メッセージを右クリックして、「クイック・フィックス」を選択すると、xsd:redefine 構造から xsd:include 構造へ変換することができます。 これで、エラー・メッセージも除去されます。
- インポートする XML スキーマに、固定値とデフォルト値の両方が入った xsd:attribute 構造が含まれている場合、エラー・メッセージがタスク・リストに表示されて、この構成がサポートされていないことが通知されます。 ただし、スキーマは引き続きインポートされ、デフォルト値ではなく固定値が使用されます。 エラー・メッセージは無視できます。
- 関連する XML スキーマ・ファイルの集合をインポートしており、メッセージ定義エディターが 2 つのインポート・ファイル間のリンクを解決できない場合、タスク・リストにメッセージが表示され、参照タイプまたは他のオブジェクトを検出できないことを告げます。 これが生じる場合、詳細は、メッセージ・モデルを開発する際の問題の解決を参照してください。