mqsiapplybaroverride コマンドを使用して、ブローカー・アーカイブ (BAR) デプロイメント記述子の構成可能値を、プロパティー・ファイルで指定した新しい値に置き換えます。
mqsireadbar コマンドは、mqsiapplybaroverride コマンドで構成できるプロパティーを確認するために使用します。
mqsiapplybaroverride コマンドと mqsicreatebar コマンドを併用することにより、BAR ファイルを作成するスクリプトを記述したり、ブローカー・デプロイメント記述子アーカイブ・ファイルに異なるオーバーライド値を適用したりすることができます。 メッセージ・フロー・ノード・プロパティーのリストと、それに対応する mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティーについては、構成可能プロパティーを参照してください。 mqsiapplybaroverride コマンドのプロパティーについては、影響を受ける各ノードの参照トピックにあるプロパティー表にもリストされています。
>>-mqsiapplybaroverride-- -b --BarFile--------------------------> >--+-----------------------+--+-----------------------+---------> '- -k --applicationName-' '- -m --manualOverrides-' >--+------------------+--+---------------------+--+------+------> '- -o --outputFile-' '- -p --overridesFile-' '- -r -' >--+---------------------+--+-------------------+-------------->< '- -v --traceFileName-' '- -y --libraryName-'
このパラメーターと –p (オーバーライド・ファイル) および –m (手動オーバーライド) パラメーターを一緒に使用して、BAR ファイルの特定のアプリケーションでオーバーライドのターゲットを指定できます。 –p パラメーターで指定したオーバーライド・ファイルが BAR ファイルの場合、–k パラメーターを設定すると、アプリケーションの .appzip ファイルがソースおよびターゲット BAR ファイルに配置されます。 両方の場所で .appzip ファイルが見つかった場合、アプリケーションのデプロイメント記述子は、ソース BAR ファイルに基づいて更新されます。 同様に、–p パラメーターで指定したオーバーライド・ファイルがデプロイメント記述子の場合、–k パラメーターを設定すると、アプリケーションのデプロイメント記述子が更新されます。 –m パラメーターと –k パラメーターを両方設定すると、指定のアプリケーションに手動オーバーライドが適用されます。
アプリケーション内の特定のライブラリーにオーバーライドを適用するには、–k パラメーターと –y (ライブラリー名) パラメーターを併用します。
アプリケーションのデプロイメント記述子とそのアプリケーションにネストされたすべてのライブラリーにオーバーライドを適用するには、–k パラメーターと –r パラメーターを同時に使用します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
その場合は、以下のように変更します。<?xml version="1.0"?>
-r パラメーターの開始点は、BAR ファイルまたはアプリケーションに設定できます。 -r および -k (アプリケーション名) パラメーターを設定すると、指定のアプリケーションとそのアプリケーションにネストされたすべてのライブラリーのデプロイメント記述子が更新されます。 -r および -y (ライブラリー名) パラメーターを設定した場合、ライブラリーにアプリケーションまたはライブラリーがネストされることはないため、-r パラメーターには何も効果がありません。 したがって、デプロイメント記述子はそのライブラリーについてのみ更新されます。 -k と -y のいずれのパラメーターも設定しないで -r パラメーターを指定すると、BAR ファイルに含まれるすべてのアプリケーションおよびライブラリー内のデプロイメント記述子が更新されます。
このパラメーターと –p (オーバーライド・ファイル) および –m (手動オーバーライド) パラメーターを一緒に使用して、BAR ファイルの特定のライブラリーでオーバーライドのターゲットを指定できます。 –p パラメーターで指定したオーバーライド・ファイルが BAR ファイルの場合、–y パラメーターを設定すると、ライブラリーの .libzip ファイルがソースおよびターゲット BAR ファイルに配置されます。 両方の場所で .libzip ファイルが見つかった場合、ライブラリーのデプロイメント記述子は、ソース BAR ファイルに基づいて更新されます。 同様に、–p パラメーターで指定したオーバーライド・ファイルがデプロイメント記述子の場合、–y パラメーターを設定すると、ライブラリーのデプロイメント記述子が更新されます。 –m パラメーターと –y パラメーターを両方設定すると、指定のライブラリーに手動オーバーライドが適用されます。
アプリケーション内の特定のライブラリーにオーバーライドを適用するには、–y パラメーターと –k (アプリケーション名) パラメーターを併用します。
すべてのケースで、BAR ファイル内の既存のデプロイメント記述子は META-INF¥broker.xml.old に名前変更され、その名前の既存ファイルがあれば置き換えられます。
プロパティー・ファイルでは、変数およびコメントは許可されません。
BIP1138I: Overriding BAR File using runtime mqsiapplybaroverride
特権が付与された環境からコマンドを実行しないと、継続するかどうかの確認が表示されます。 「OK」をクリックすると、新しく特権を付与されたコマンド・コンソールが作成されてコマンドが完了しますが、この特権が付与された環境にすべての応答が書き込まれ、コマンドが完了してコンソールが閉じるとすべての応答は失われます。
すべてのオペレーティング・システムで、このコマンドを呼び出すのに使用するユーザー ID には、ローカル・システム上の BAR ファイルに書き込む権限がなければなりません。
...
CALL mqsiapplybaroverride
...
-k、-y、または -r パラメーターを指定しない例では、アプリケーションまたはライブラリーでないリソースのデプロイメント記述子に対してのみ、構成可能プロパティーの更新が実行されます。このような場合は、アプリケーションまたはライブラリーに含まれているリソースは更新されません。
mqsiapplybaroverride -b myflow.bar -p mychanges.properties
mqsiapplybaroverride -b myflow.bar -p myOriginalBarFile.bar
mqsiapplybaroverride -b myflow.bar -k application1 -p myOriginalBarFile.bar -r
mqsiapplybaroverride -b myflow.bar -k application1 -y library1 -p myOtherBroker.xml
mqsiapplybaroverride -b myApp.bar -k application1 -m startMode=automatic -o myAppManual.bar
mqsiapplybaroverride -b c:¥test.bar -p c:¥my.properties
mqsiapplybaroverride –b c:¥test.bar –p c:¥previous.bar
mqsiapplybaroverride –b c:¥test.bar –p c:¥broker.xml
mqsiapplybaroverride –b c:\test.bar –m OLDA=NEWA,OLDB=NEWB
mqsiapplybaroverride –b c:\test.bar –m sampleFlow#MQInput.queueName=NEWC
mqsiapplybaroverride –b c:\test.bar –p c:\mynew.properties
ファイル mynew.properties には次の行が含まれます。sampleFlow#MQInput.queueName=NEWC
OLDA=NEWA
OLDB=NEWB
mqsiapplybaroverride –b c:\test.bar –p c:\override.properties
ファイル override.properties には次の行が含まれます。sampleFlow#MQ Input.queueName=NEW_INPUT_QUEUE
sampleFlow#sampleSubflow1.queueName
sampleSubflow1#queueName
SUBOUT=NEW_SUBOUT
プロパティー・ファイルに含まれている詳細情報の例については、構成可能プロパティーの編集を参照してください。