マルチインスタンス WebSphere® Message
Broker に必要な、
WebSphere MQ マルチインスタンス・キュー・マネージャーの作成方法。
始める前に:マルチインスタンス・キュー・マネージャーに必要な、共有ディレクトリーを作成します。
共有ディレクトリーの作成を参照してください。
以下の手順は、マルチインスタンス
WebSphere MQ キュー・マネージャーの
作成方法の概要を示しています。 詳しくは、
マルチインスタンス・キュー・マネージャーの作成を参照してください。
- クライアント・ノード A に、QM1 という名前の
マルチインスタンス WebSphere MQ キュー・マネージャーを作成します。 そのためには、次のコマンドを使用します。
-crtmqm -md /SharedLocation/WMQ/data
-ld /SharedLocation/WMQ/logs QM1
ここで、
- md
- キュー・マネージャーのデータ・ファイルの保持に使用するディレクトリーの名前。
- ld
- ログ・ファイルの保持に使用するディレクトリーの名前。
キュー・マネージャーの名前を構文の末尾に指定する点に注意が必要です。 crtmqm コマンドについて詳しくは、WebSphere MQ の資料を参照してください。
- クライアント・ノード B に、WebSphere MQ キュー・マネージャー QM1 の詳細を追加します。 そのためには、次のコマンドを使用します。
-addmqinf -v Name=QM1 -v Directory=WMQ -v Prefix=/var/mqm
-v DataPath=/SharedLocation/WMQ/data/QM1
ここで、
- Name
- キュー・マネージャーの名前。
- Directory
- キュー・マネージャーのデータ・ディレクトリーの名前。
- Prefix
- ディレクトリー・パス。デフォルトでは、このパスの下に、このキュー・マネージャーの
データ・ディレクトリーが保管されます。
- DataPath
- キュー・マネージャーのデータ・ファイルが配置される場所のデータ・パス。
このパスに、Directory の値は自動的に追加されません。
変換されたキュー・マネージャー名を、DataPath の一部として指定
する必要があります。
上記のパラメーターは、すべて Windows および UNIX プラットフォームの必須パラメーターです。ただし、DataPath は例外で、UNIX プラットフォームのみのオプションです。
addmqinf コマンドについて詳しくは、
WebSphere MQ の資料を参照してください。
- クライアント・ノード A で、キュー・マネージャー QM1 を
マルチインスタンス・モードで開始します。 そのためには、次のコマンドを使用します。
strmqm -x QM1
strmqm コマンドについて詳しくは、WebSphere MQ の資料を参照してください。
- キュー・マネージャーがアクティブ・モードで実行することを監視します。 そのためには、次のコマンドを使用します。
dspmq -x
dspmq コマンドについて詳しくは、
WebSphere MQ に資料を参照してください。
- クライアント・ノード B で、キュー・マネージャー QM1 を開始します。 キュー・マネージャーが待機モードで実行することを監視します。
- ノード A からノード B へのフェイルオーバーをシミュレートするときに、キュー・マネージャー QM1 が以下のように動作することを確認します。
- クライアント・ノード A で、キュー・マネージャー QM1 を停止します。 そのためには、次のコマンドを使用します。
endmqm -s QM1
クライアント・ノード B でキュー・マネージャー QM1 がアクティブ・モードで稼働しており、クライアント・ノード A でキュー・マネージャー QM1 が現在停止していることを確認します。
- クライアント・ノード A で、キュー・マネージャー QM1 を再始動します。 そのためには、次のコマンドを使用します。
strmqm -x QM1
クライアント・ノード A でキュー・マネージャー QM1 が待機モードで稼働しており、クライアント・ノード B でキュー・マネージャー QM1 がアクティブ・モードで稼働していることを確認します。