WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

WebSphere Adapters のノード

WebSphere® Adapters ノードは、SAP、Siebel、JD Edwards、および PeopleSoft などのエンタープライズ情報システム (EIS) と通信するのに使用されるメッセージ・フロー・ノードです。

WebSphere Adapters に関連のある用語を以下に示します。
EIS
エンタープライズ情報システム。 この用語は、全社的情報を扱うための、エンタープライズの既存システムを形成しているアプリケーションについて説明するために使用されます。 エンタープライズ情報システムは、ローカル・インターフェースまたはリモート・インターフェース、あるいはその両方として公開されている、完成したサービスのセットを提供します。 エンタープライズ・リソース・プランニング (ERP) およびカスタマー・リレーションシップ・マネージメント (CRM) は、典型的なエンタープライズ情報システムです。
EMD
エンタープライズ・メタデータ・ディスカバリー。 EIS を調べ、ビジネス・オブジェクト データ構造および API の詳細を知るために使用できる仕様。 EMD は、デフォルトで XML スキーマとして定義を保管し、EIS にアクセス可能なコンポーネントを構築します。 WebSphere Message Broker では、「アダプター接続」ウィザードを使用して EIS を調べます。
ビジネス・オブジェクト
開発環境や実稼働環境では、ビジネス・エンティティー (送り状など) を表す XML スキーマ属性のセットと、これらの属性に対して実行できるアクションの定義 (作成操作や更新操作など)。
WebSphere Adapters は、以下の 2 つの通信モードをサポートします。

WebSphere Adapters ノードは EIS にアクセスするためのアダプター・コンポーネントを必要とします。 入力ノードはインバウンド・アダプター・コンポーネントを必要とします。それによって EIS は、イベントの発生時にメッセージ・フローを呼び出すことができます。 要求ノードはアウトバウンド・アダプター・コンポーネントを必要とします。これはメッセージ・フローが EIS のサービスを呼び出すために使用されます。

WebSphere Adapters ノードは、ノードとの間で伝搬される WebSphere Message Broker メッセージに EIS にあるデータの論理構造が反映されるようにするための XML スキーマ定義 (XSD) も必要とします。

SAP、Siebel、JD Edwards、および PeopleSoft アダプターは、WebSphere Message Broker 内の以下のメッセージ・フロー・ノードによりサポートされます。 TwineballInput ノードおよび TwineballRequest ノードは、独自のサンプル EIS を持つサンプル・ノードです。 Twineball ノードを使用してアダプター・ノードの機能の仕方を知ることができます。 SAP、Siebel、および PeopleSoft の各外部 EIS システムに接続するために、Twineball ノードを使用することはできません。

Websphere Adapters ノードは、ノード上のプロパティーを使用したり、構成可能サービスを使用したりすることによって構成できます。 例えば、構成可能サービスを使用して、EIS 用の接続の詳細を指定できます。 詳しくは、構成可能サービスのプロパティーを参照してください。

EIS への接続のプールを効率的に保守するために、構成可能サービスで接続タイムアウト値を設定できます。 詳しくは、指定の時間後に EIS 接続の有効期限が切れるように構成する操作を参照してください。

SAPRequest ノードでは、そのノードで定義されているセキュリティー・プロファイルの「伝搬」プロパティーを使用することによって、入力メッセージに含まれている ID を利用して、そのメッセージを SAP に伝搬することもできます。 詳しくは、ID およびセキュリティー・トークンの伝搬を参照してください。

パフォーマンスを最大限に高め、また不要なデータ変換を避けるには、Websphere Adapters 要求ノードに渡されるメッセージに適切なデータ・タイプを含めるようにします。 DataObject ドメインは、WebSphere Adapters 要求ノードによって生成されたメッセージを構文解析するときのデフォルト・ドメインです。 ただし、この要求ノードにデータを渡すときは (例えば MQInput ノードを使用)、異なるドメインを使用することによってパフォーマンスが向上する可能性があります。 例えば、MQInput ノードと共に XMLNSC パーサーを使用して XML メッセージを構文解析します。

ブローカーが稼働しているモードは、デプロイする実行グループおよびメッセージ・フローの数、および使用するノードのタイプに影響を与えることがあります。例えば、Remote Adapter Deployment モードでは、アダプター関連機能だけを使用でき、使用可能なノード・タイプ、および作成できる実行グループ数が制限されます。使用可能な操作モードの詳細については、動作モードを参照してください。

様々なオペレーティング・システムにおけるアダプターのサポートについて詳しくは、WebSphere Message Broker 要件を参照してください。

以下のトピックでは、WebSphere Adapters の概要を取り上げます。
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        最終更新: 2015-02-28 17:45:52


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