WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

HTTP ヘッダー

メッセージを受信した時に、HTTPInput または HTTPRequest ノードは、HTTP ヘッダーを解析して、メッセージ・ツリー内にエレメントを作成します。 HTTPReply ノードまたは HTTPRequest ノードは、メッセージの送信時に、HTTP ヘッダーをメッセージ・ツリーからビット・ストリームに解析します。

メッセージの HTTP ヘッダーは、処理するメッセージのタイプに応じて異なります。 メッセージ・フローで識別されるメッセージのタイプは 4 つあり、それぞれに 1 つのパーサーが関連付けられています。

  1. 入力。 入力メッセージは、クライアントから HTTPInputノードで受信されます。 入力メッセージ内の HTTP ヘッダー (CRLFCRLF までのデータ (CRLFCRLF 自体も含む)) は、HTTPInput パーサーによって構文解析され、メッセージ・ツリーの中の相関名 HTTPInput の下に組み込まれます。 入力メッセージの中には、以下の表に表示されるヘッダーが入っているものと期待されます。 他のヘッダーが入っている場合もあります。
    ヘッダー 内容
    Host クライアントがメッセージを送出するホスト名。 localhost
    Content-Length 入力メッセージの本体 (最後のヘッダーの後の CRLFCRLF に続く部分) の長さ (10 進)。 520
    Content-Type 本体データのタイプ。 text/xml; charset=utf-8
    SOAPAction   "" (空ストリング)

    次の表のヘッダーも、要求に応じて HTTPInput ノードによって自動的に生成されます。

    ヘッダー 内容
    X-Original-HTTP-Command オリジナルのインバウンド要求の展開されたバージョン。 POST

    http://localhost:7800/Wss001/
    services/Wss001 HTTP/1.1

    X-Remote-Addr クライアントの IP アドレス (クライアントがプロキシーを介して接続されている場合は、プロキシー) 127.0.0.1
    X-Remote-Host クライアントのホスト名またはアドレス (クライアントがプロキシーを介して接続されている場合は、プロキシー) localhost
    X-Server-Name ブローカーのマシン名 localhost
    X-Server-Port ブローカーのポート 7800
    X-Query-String 照会ストリング (インバウンド URL 中に存在する場合。オプション) a=b&x=y
    X-Scheme クライアントが接続されているスキーム (http または https のいずれか)。 http
  2. 応答。 応答メッセージは、HTTPReply ノードから、対応する入力メッセージを送信したクライアントに送信されます。 応答メッセージ中のヘッダーは、相関名 HTTPReply を付けてメッセージ・ツリー内で作成されます。またこれは、メッセージ・ツリーのそのパーツをビット・ストリームに解析するのに使用したパーサーの名前でもあります。 ご自分独自の HTTPReply ヘッダーを Compute ノードで作成できますが、デフォルト値を使うか、あるいは入力メッセージ中の HTTPReply または HTTPResponse ツリーから取り込んだ値を使って (またはこの両方を使って) ヘッダーを作成するように HTTPReply ノードを構成することもできます。

    ローカル環境で HTTPReply 状況コードを設定することができます。詳しくはHTTP フローでの作業にある、返信用の HTTP 状況コードの設定に関する説明を参照してください。

    HTTPReply ノードがデフォルトの HTTPReply ヘッダーを作成すると、以下の表に示されているヘッダーと値がその中に取り込まれます。

    ヘッダー
    Content-Length (入力メッセージにあった場合) 応答メッセージ本体の計算された長さ (10 進)。
    Content-Type text/xml; charset=ccsid of the message body
  3. 要求。 要求メッセージはHTTPRequest ノードによって送信されます。 このメッセージ内の HTTP ヘッダーは、メッセージ・ツリーの中の相関名 HTTPRequest の下に作成されなければなりません。 そして、メッセージ・ツリーを構文解析してビット・ストリームにするとき、HTTPRequest パーサーによって構文解析されます。 ご自分独自の HTTPRequest ヘッダーを Compute ノードで作成できますが、デフォルト値を使うか、あるいは入力メッセージ中の HTTPInput または HTTPRequest ツリーから取り込んだ値を使って (またはこの両方を使って) ヘッダーを作成するように HTTPRequest ノードを構成することもできます。 HTTPRequest ノードがデフォルトの HTTPRequest ヘッダーを作成すると、以下の表に示されているヘッダーと値がその中に取り込まれます。
    ヘッダー
    Host デフォルト Web サービス URL」プロパティーに設定された値。
    Content-Length 要求メッセージ本体の計算された長さ (10 進)。
    Content-Type text/xml; charset=ccsid of the message body
    SOAPAction "" (空ストリング)
    Content-Encoding 「圧縮の使用」プロパティーが gzipzlib (deflate)、または deflate に設定されている場合は「gzip」または「deflate」。
    Accept-Encoding 「デフォルトで圧縮した応答を受け入れる」プロパティーが選択されている場合は「gzip、deflate」。
  4. 応答。 応答メッセージは、対応する要求メッセージの送信先であったアプリケーションから、HTTPRequest ノードで受信されます。 応答メッセージ内の HTTP ヘッダー (CRLFCRLF までのデータ (CRLFCRLF 自体も含む)) は、HTTPResponse パーサーによって構文解析され、メッセージ・ツリーの中の相関名 HTTPResponse の下に組み込まれます。 応答メッセージの中には、以下の表に表示されるヘッダーが入っているものと期待されます (しかし、絶対必要というわけではありません)。他のヘッダーが入っている場合もあります。
    ヘッダー 内容
    Content-Length 応答メッセージ本体の長さ (10 進)。 1585

Web サービスのメッセージ例に、上記のヘッダーが組み込まれたメッセージの例を示します。

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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:45:20


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