WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

WebSphere Message Broker Toolkit を使用したインストールの検査

このチュートリアルの指示を使用して、WebSphere® Message Broker のインストールを検査し、WebSphere Message Broker Toolkit でサンプルを実行する方法を学びます。

このチュートリアルを実行するには、WebSphere Message Broker Toolkit をインストールしておくことが必要です。
WebSphere Message Broker Toolkit を使用してインストールを検査するには、以下の作業を実行します。

サンプル・プログラムを実行できるようにするには、その前にデフォルト構成ウィザードを使用して、サンプルが使用する固定名とプロパティーを持つブローカーを作成する必要があります。

デフォルト構成ウィザードでは、以下の条件が満たされている必要があります。

上記で説明されている条件が満たされていない場合は、この章で説明されている構成と検証を完了できません。

以下の指示に従って、これらの作業を実行してください。

  1. WebSphere Message Broker Toolkit を始動します。
    • Windows の場合:

      Windows では、Administrator 権限がない場合は検証を完了できません。インストールを完了するのに使用したユーザー ID を使用して検証を実行します。

      インストール・ウィザードから WebSphere Message Broker Toolkit を起動しなかった場合は、「スタート」メニューから起動するか、提供されているスクリプト・ファイルを実行します。 コマンド行で、パッケージ・グループのルート・ディレクトリーにナビゲートし、以下のコマンドを入力します。

      launcher.bat 

      このスクリプト・ファイルは以下のコマンドを実行します。必要に応じて、このコマンドを自分で使用できます。

      eclipse.exe -product com.ibm.etools.msgbroker.tooling.ide
    • Linux の場合:

      Linux (x86) および Linux (x86-64) では、検証を完了するのに、ルート権限は必要ありません。 ルートとしてログインしている際にブローカーなどのリソースを作成した場合、操作中に問題が発生して、その結果このオプションは使用できなくなる可能性があるため、インストール・ウィザードから WebSphere Message Broker Toolkit を起動できません。

      製品のインストールに使用したユーザー ID からログオフします。 同じ ID (ID がルートでない場合) としてログインするか、別の ID としてログインしてルートにならないようにします。

      メインメニューから WebSphere Message Broker Toolkit を起動するか、提供されているスクリプト・ファイルを実行します。コマンド行で、パッケージ・グループのルート・ディレクトリーにナビゲートし、以下のコマンドを入力します。

      ./launcher

      必要に応じて、アプリケーションを直接実行することもできます。

      ./eclipse -product com.ibm.etools.msgbroker.tooling.ide

      ただし、アプリケーションを実行する前に、LD_LIBRARY_PATH を設定する必要があります。 LD_LIBRARY_PATH を設定する方法の詳細については、ランチャー・スクリプトの項を参照してください。

    初めて WebSphere Message Broker Toolkit を起動する際に、ワークスペースの場所を指定するよう求められます。 このディレクトリーは、ローカル・ドライブ上にあり、作成したすべてのリソースを WebSphere Message Broker Toolkit が保管する場所です。 示されたデフォルトのディレクトリーを受け入れるか、または入力するか「参照」をクリックして場所を指定することにより独自の選択項目を指定できます。 「これをデフォルトとして使用し、再度尋ねない」を選択して、次回 WebSphere Message Broker Toolkit を起動する際に、ワークスペース・ダイアログが表示されないようにします。

    WebSphere Message Broker Toolkit が開き、ウェルカム・ページが表示されます。

  2. 「始めに」アイコン ウェルカム・ページの「始めに」アイコン をクリックします。構成と検証のプロセスを始めます。

    「始めに」ページが開き、このページからクイック・ツアーを開始するか、サンプル・プログラムで使用されるデフォルト構成を作成して、インストールが成功したかを検証できます。

  3. デフォルト構成を作成します。
    1. 「始めに」ページで、「デフォルト構成の作成」 「始めに」ページの「デフォルト構成の作成」アイコン へのリンクをクリックします。 「デフォルト構成の作成」ページが開きます。
    2. 「デフォルト構成の開始ウィザード」をクリックします。

      このウィザードで提供される指針に従い、ページをナビゲートします。

      このウィザードは、インストールが成功したかを検証するためにサンプル・プログラムで使用できるデフォルト・ブローカーを作成します。

      このウィザードは、進行状況表示バーを表示して現在実行中のタスクを示します。 また、進行情報をスクロール可能テキスト・ウィンドウ内に書き込んで、このウィザードが取るすべてのアクションを報告します。このウィンドウに表示される情報の一部またはすべてをコピー・アンド・ペーストできます。

      テキスト・ウィンドウ内の情報は、ワークスペース・ディレクトリー構造内のログ・ファイルにも書き込まれます。 デフォルトのワークスペース・ディレクトリーを例に示しますが、WebSphere Message Broker Toolkit の開始時に別の場所を選択できます。

      Linux (x86) および Linux (x86-64)
      user_home_dir/IBM/wmbt80/workspace/.metadata/
      DefaultConfigurationWizard.log
      Windows
      user_home_dir\IBM\wmbt80\workspace\.metadata\
      DefaultConfigurationWizard.log

      処理中にこのウィザードでエラーが発生すると、発生した内容が通知され、コマンドからの戻りコードなどのエラー情報が戻されます。 エラー・テキストからエラーの発生理由が分かる場合は、その状態を訂正できればこの時点で訂正します。 エラー・メッセージ表示に戻り、「はい」をクリックして、ウィザードを続行します。

      エラーについて理解できず、修正方法が分からない場合は、「いいえ」をクリックします。それまでの操作をすべてロールバックする機能がウィザードにあれば、そのロールバックが実行され、完了時には、システムがウィザードの開始前と同じ状態になります。 テキスト・ウィンドウに、ウィザードが行ったことと行わなかったことが正確に表示されます。

      「ログ・ファイルを開く」をクリックし、ウィザードの要約ページからログにアクセスします。このオプションは、ウィザードが成功したか失敗したかに関係なく使用できます。

      リソースを作成するウィザードを以下の表に示します。

      表 1. デフォルト構成ウィザードによって作成されたリソース
      名前 タイプ
      MB8BROKER ブローカー
      MB8QMGR ブローカーをホストする WebSphere MQ キュー・マネージャー。 このキュー・マネージャーには、2414 以上の最初の使用可能なポートにリスナーがあります。

      またブローカーを開始して、サンプルを処理できるように準備します。

    3. 最後のページで、サンプル準備ウィザードを開始するオプションを無視します。この指示では、このウィザードは後で開始します。
    4. 「終了」をクリックして、ウィザードを閉じます。 ウィザードが完了すると、「ブローカー・アプリケーション開発」パースペクティブが開き、ウィザードで作成したリソースが表示されます。
  4. インストールを検証するには、「ヘルプ」 > 「サンプルおよびチュートリアル」 > 「WebSphere Message Broker Toolkit - Message Broker」をクリックして、「サンプルおよびチュートリアル」パネルを開きます。 「サンプルおよびチュートリアル」パネルは、ウェルカム・ページからも開くことができます。
    1. 「アプリケーション・サンプル」を拡張して、「Pager サンプル」をクリックし、「Pager サンプル」ページを開きます。 以下のオプションが表示されます。
      • Pager サンプルのインポートおよびデプロイ

        このオプションは、サンプル準備ウィザードを開始します。このウィザードは、サンプルをワークスペース内にインポートしたり、サンプルと関連リソース (メッセージ・フローなど) をデフォルトのブローカーにデプロイしたりするのに役立ちます。

      • 「Pager サンプルの実行」

        このオプションは、3 つの各サンプル・プログラムの説明と、各プログラムを開始するためにクリックするアイコンを含むヘルプ・ページを開きます。

      • 「Pager サンプルの実行内容の検出」

        このオプションは、Pager サンプルの作業内容と、作業方法の詳細を説明するページを開きます。 サンプル機能を実装するメッセージ・フローと、これらのフローによって処理されるメッセージを検討できます。

    2. 「Pager サンプルのインポートおよびデプロイ」をクリックします。 サンプル準備ウィザードが開始され、最初のページが表示されます。 インポートしてデフォルトのブローカーにデプロイするオプションが事前選択されています。
    3. 「次へ」をクリックして、このウィザードで提供される指針に従い、ページをナビゲートします。

      このウィザードは、進行状況表示バーを表示して現在実行中のタスクを示します。 また、進行情報をスクロール可能テキスト・ウィンドウ内に書き込んで、このウィザードが取るすべてのアクションを報告します。

      このテキスト・ウィンドウに報告される情報の一部またはすべてをコピー・アンド・ペーストできます。 この情報は、以下のログ・ファイルにも書き込まれます。

      Linux (x86) および Linux (x86-64)
      user_home_dir/IBM/wmbt80/workspace/.metadata/
      samplePreparationWizard.log
      Windows
      user_home_dir¥eclipse¥workspace¥.metadata¥
      samplePreparationWizard.log

      処理中にこのウィザードでエラーが発生すると、発生した内容が通知され、コマンドからの戻りコードなどのエラー情報が戻されます。 エラー・テキストからエラーの発生理由が分かる場合は、その状態を訂正できればこの時点で訂正します。 エラー・メッセージ表示に戻り、「はい」をクリックして、ウィザードを続行します。

      エラーについて理解できず、修正方法が分からない場合は、「いいえ」をクリックします。それまでの操作をすべてロールバックする機能がウィザードにあれば、そのロールバックが実行され、完了時には、システムがウィザードの開始前と同じ状態になります。 テキスト・ウィンドウに、ウィザードが行ったことと行わなかったことが正確に表示されます。

      このウィザードは、Pager サンプルと関連リソースがデプロイされ、実行の準備ができたことを示すために情報メッセージを表示します。

    4. このウィザードによって完了したアクションに関するメッセージを読み終えたら、「次へ」をクリックします。 確認ページが表示されます。
    5. 「終了」をクリックして、ウィザードを閉じます。 「Pager サンプル」ページ (ウィザードを起動したページ) が再表示されます。
    6. 「Pager サンプルの実行」をクリックします。 開いたページで、「アプリケーションの使用法」をクリックして、テキスト・メッセンジャーおよびサーフ・レポート・パブリッシャー・アプリケーションについて読みます。 アプリケーションが行うことと使用法について理解した時点で、実行するアプリケーションを表すアイコンをクリックします。

      これらのアプリケーションの内容とメッセージ・フローの作業方法に関する詳細情報を必要とする場合は、「Pager サンプルの実行内容の検出」をクリックします。

    7. メッセージを正常に送受信した時点で、インストールの完了を検証し終えました。 この時点で、Pager アプリケーションとサンプル・ギャラリーを閉じてもかまいません。
  5. (オプション) サンプル準備ウィザードを開始して、リソースを作成し、他の提供されているサンプル・プログラムを開始できます。 WebSphere Message Broker Toolkit で、「ファイル」 > 「新規」 > 「その他」 > 「メッセージ・ブローカー - デフォルト構成およびサンプル」をクリックし、「サンプルの準備」を選択します。 サンプル準備ウィザードが開き、使用可能な他のサンプルがリストされます。

    サンプルに関する情報は、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センター、またはオンライン・インフォメーション・センターを使用する場合にのみ表示できます。 サンプルは、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センターを使用する場合にのみ実行できます。

  6. サンプルを使用後に除去するには、サンプル準備ウィザードを再実行し、追加したサンプルを除去します。 このアクションにより、ブローカーからサンプルが除去され、ワークスペースからサンプルのリソースが除去されます。

    検証テストを完了した時点で、デフォルト構成ウィザードを実行して、すべてのデフォルト・リソースを除去します。 リソースの作成に使用したものと同じワークスペースとユーザー ID を使用します。 ウィザードを WebSphere Message Broker Toolkit から開始するには、「ファイル」 > 「新規」 > 「その他」をクリックし、「メッセージ・ブローカー - デフォルト構成およびサンプル」を展開します。 「デフォルト構成の作成」を選択し、「次へ」をクリックします。

チュートリアルは完了しました。
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:49:09


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