Managed File Transfer サンプルについて
WebSphere Message Broker は、WebSphere MQ File Transfer Edition を使用する管理ファイル転送を実装します。
このシナリオは一般に小売り環境で使用されます。

- 毎日の終わりに、支店のアプリケーションは XML ファイルを本部 (HQ) に送信します。
XML ファイルには、日次の製品販売の詳細が含まれています。
- HQ は、ファイルを受け取り、そのファイルを個別の製品レコードに分割します。
- HQ では、アプリケーションが補充の必要な製品を判別します。
- HQ は、日次の製品の配達の詳細とともにファイルを支店に送り返します。
Managed File Transfer サンプルは、以下のノードを使用します。
- FTEInput ノード: FTEInput ノードは、処理するファイルの詳細を WebSphere MQ File Transfer エージェントから受け取ります。WebSphere Message Broker の資料の『FTEInput ノード』を参照してください。
- FTEOutput ノード: FTEOutput ノードは、メッセージ・ツリーを 1 つのファイルに直列化します。さらに、実行グループの WebSphere MQ File Transfer Edition エージェントを使用して、そのファイルをリモート・エージェントに転送します。WebSphere Message Broker の資料の『FTEOutput ノード』を参照してください。
これらのノードはまとめて、または独立して使用することができます。サンプルには、以下の 4 つのメッセージ・フローがあります。
- Branch2HQDriver.msgflow は、支店で 1 日の終わりの販売アプリケーションによって作成されている XML
ファイルをシミュレートします。 このファイルには、日次の製品販売の詳細が含まれています。そのファイルは、Websphere MQ File Transfer Edition によって HQ に送信されます。『支店は日次の販売の詳細を HQ に送信する』を参照してください。
- FTEInputBranch2HQMFlow.msgflow は、XML ファイルを受け取って、個別の
XML レコードにまで分割します。それらのレコードは、HQ 在庫プロビジョニング・アプリケーションに対応する準備ができた WebSphere MQ キューに書き込まれます。『HQ はファイルを受け取る』を参照してください。
- HQProcessingDriver.msgflow は、HQ 在庫プロビジョニング・アプリケーションが WebSphere MQ キューから XML レコードを受け取る動作をシミュレートします。このフローは、補充が必要な製品を判別し、レコードを WebSphere MQ キューに書き込みます。『HQ アプリケーションは応答メッセージを構成する』を参照してください。
- FTEOutputHQ2BranchMFlow.msgflow は、XML レコードを受け取って 1 つのファイルに書き込みます。そのファイルは、日次の製品の配達の詳細と一緒に支店に送り返されます。『HQ はファイルを支店に送信する』を参照してください。
支店のアプリケーションは、その日に販売された製品の詳細を示す XML ファイルを作成します。
FTE エージェントは、このファイルを HQ に送信します。
- MQInput ノードは、3 つの製品の詳細と数量の詳細が含まれている XML メッセージを受け取ります。
- Compute ノードは、MQMD ヘッダーから支店番号を抽出して、ローカル環境に格納します。
- FTEOutput ノードは、このファイルを転送します。
HQ は、FTEInput ノード経由でファイルを受け取ります。ノードは、そのファイルを個別の製品レコードに分割します。
- メッセージの転送の準備ができると、ブローカー FTE エージェントは、FTEInput ノードにメッセージのピックアップを指示する通知を取得します。
- ブローカーまたはエージェントの停止または異常終了が発生すると、メッセージの重複を回避するために、メッセージは、Resequence ノードをパススルーすることになります。
- その後、MQOutput ノードは、処理が必要な各メッセージを WebSphere MQ キューに書き込みます。
HQ 在庫プロビジョニング・アプリケーションは、支店に補充として送られる製品の詳細を組み込んだ応答メッセージを構成します。
- MQInput ノードは、1 つの製品の詳細と数量の詳細が含まれている XML ベースのメッセージを受け取ります。
- Compute ノードは、ESQL で選択された製品情報の詳細を変更します。
- MQOutput ノードは、メッセージを WebSphere MQ キューに書き込みます。
HQ は、WebSphere MQ File Transfer を使用して支店に応答を送信します。その応答には、配達する品目の詳細が含まれています。
- MQInput ノードは、補充されるすべての製品の XML メッセージを受け取ります。
- 支店番号は、送信用のファイル名の形成に使用され、ローカル環境に保管されます。
- Compute ノードは、支店番号を抽出します。ローカル環境に保管されている支店番号に基づいて、ファイル名が形成されます。
- XML メッセージが支店のデータの終わりを示すと、FTEOutput ノードは、結果のメッセージをファイルに書き込みます。
- ブローカー FTE エージェントは、このファイルを支店に転送します。
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