WebSphere® Message Broker バージョン 8.0 では、新たにディスカバーしたオブジェクトを、既存のオブジェクトを変更せずに既存のアダプター・コンポーネントに 追加することができます。 この機能を反復ディスカバリー といいます。 インバウンドまたはアウトバウンド・アダプター用に、特定のオブジェクトを 再ディスカバーすることができます。
以下の表に、アウトバウンド・アダプター用にオブジェクトを 再ディスカバーする場合に使用できるオプションを示します。
ディスカバリー・オプション | 影響を受ける既存の XSD ファイル | 説明 |
---|---|---|
BAPI | なし | 再ディスカバリーが可能です。 別の BAPI の追加時に、 既存の XSD ファイルの置換は必要ありません。 |
BAPI (ラッパー) | SAPBusinessObjectNameWrapper.xsd | デフォルトでは、このオプションはクリアされています。 ビジネス・オブジェクトの名前を変更していない場合には、 再ディスカバリーが可能です。 |
BAPI (作業単位) | SAPBusinessObjectNameTxn.xsd | ビジネス・オブジェクトの名前を変更していない場合には、 再ディスカバリーが可能です。 |
BAPI (結果セット) | すべての XSD ファイルの置換が必要 | 2 つのオブジェクト (照会と応答) しか指定できないため、増分再ディスカバリーは不可能です。 |
ALE パススルー IDoc | なし | 最上位オブジェクトの ASI アノテーションの変更につながる、 qRFC などの構成パラメーターの変更を行っていない場合には、再ディスカバリー が可能です。 |
ALE | なし | 最上位オブジェクトの ASI アノテーションの変更につながる、 qRFC などの構成パラメーターの変更を行っていない場合には、再ディスカバリー が可能です。 |
拡張イベント処理 (AEP) | なし | 最上位オブジェクトの ASI アノテーションの変更につながる、 関数モジュール名などの構成パラメーターの変更を行っていない場合には、 再ディスカバリーが可能です。 |
SAP Software 用照会インターフェース (QISS) | なし | 最上位オブジェクトの ASI アノテーションの変更につながる、 カスタム関数名などの構成パラメーターの変更を行っていない場合には、 再ディスカバリーが可能です。 |
以下の表に、インバウンド・アダプター用にオブジェクトを 再ディスカバーする場合に使用できるオプションを示しています。
ディスカバリー・オプション | 影響を受ける既存の XSD ファイル | 説明 |
---|---|---|
ALE イベント: 作成、更新、または削除 | なし | 新規 IDoc を追加しても、以前にディスカバーした IDoc で Create、Read、Update、または Delete の各操作を変更していない場合には、再ディスカバリーが可能です。 |
ALE パススルー | すべての XSD ファイルの置換が必要 | 再ディスカバリーが可能ですが、IDoc は 1 つしか指定できません。 IDoc は、不透明なバイナリーとして処理されます。 すべてのファイルを 置換するオプションを選択したことを確認してください。 |
AEP | なし | 別の IDoc を追加しても既存の XSD ファイルは変更されないため、 再ディスカバリーが可能です。 |
BAPI | なし | 新規 BAPI を追加し、かつ以前にディスカバーした BAPI で Create、Read、Update、 または Delete の各操作を変更していない場合には、再ディスカバリーが可能です。 |