WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

バージョン 8.0 フィックスパックで追加された新機能

一部のフィックスパックおよび他のメンテナンス・パックでは、新機能が導入されます。

バージョン 8.0 の新機能のトピックでは、WebSphere Message Broker バージョン 8.0 の主な新機能を紹介しています。 このトピックでは、フィックスパックで追加された追加機能を紹介します。

フィックスパックおよび他のメンテナンス・パックの内容について詳しくは、WebSphere Message Broker サポート Web ページを参照してください。 「ダウンロード」から「推奨されるフィックス」をクリックし、ご使用の製品を選択して使用可能なフィックスを表示します。 各フィックスパックの説明には、「修正された問題」(含まれている APAR のリスト) へのリンクが記載されています。

変更の始まり

フィックスパック V8.0.0.5 の機能拡張

簡略化と生産性

このフィックスパックは、WebSphere Message Broker ソリューションの開発、デプロイメント、管理、およびマイグレーションを簡略化します。

mqsireportdbparms コマンド

ブローカーで設定されているパラメーターのリストを返すことができます。 また、mqsireportdbparms を使用して、セキュリティー資格情報が設定されているか確認したり、ブローカーの正しいパスワードを使用しているか調べたりできます。 mqsireportdbparms コマンドの使用について詳しくは、an09156_.htmを参照してください。

メッセージ・フロー

XPath キャッシュの構成

実行グループは、メッセージ・フローの実行時に繰り返し使用される XPath 式の構文解析と再作成に必要なプロセッサーの使用を抑えるために、コンパイルされた XPath 式のキャッシュを維持します。 このキャッシュは、実行グループ内のすべてのメッセージ・フローで共有されます。 ただし、単一のフロー呼び出しで多数の XPath 式を使用する場合には、このデフォルト・サイズがパフォーマンス・ボトルネックとなり、キャッシュの効果を完全に打ち消すことがあります。 XPath キャッシュのサイズを変更すると、メッセージ・フローのパフォーマンスが改善される場合があります。 デフォルトのキャッシュ・サイズの変更に関する例および情報については、XPath キャッシュの構成を参照してください。

Web サービスの機能強化

Web サービスの機能強化により、セキュリティーと信頼性が向上しました。

SSL クライアント証明書を使用した許可

SSL X509 証明書のクライアント認証データをローカル環境に伝搬し、許可に使用することができます。SSL 認証を使用するメッセージ・フローを実装する場合、認証されたクライアント証明書で許可を検査することができます。 セキュリティー・プロファイルが許可用に構成されており、Input ノードに設定されている場合、データはセキュリティー・マネージャーに渡されます。 ブローカーのセキュリティー・マネージャーは、許可のために証明書の関連する部分を受け取り、それをプロパティー・パーサーに送信します。 認証時に、提供される ID またはセキュリティー・トークンからのデータで、プロパティー・ツリー ID フィールドの値が置き換えられます。 このデータは、例えば、Basic-Auth トランスポート・ヘッダーまたは WS-Security トークンから受け取ることができます。 証明書のパラメーター・データで、プロパティー・ツリーのフィールドが置き換えられます。 詳細および例については、SSL クライアント証明書の許可を参照してください。

変更の終わり

フィックスパック V8.0.0.4 の機能拡張

グラフィカル・マッピング

デプロイメント時のグラフィカル・データ・マップの準備

WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.4 以降、MQSI_PREPARE_MAPS_ON_DEPLOY 環境変数を TRUE に設定すると、フローの Mapping ノードで使われるグラフィカル・データ・マップの動作が変更されます。 この変数を TRUE に設定すると、最初のメッセージがノードを通過するときではなく、デプロイメントのときに、グラフィカル・データ・マップの実行準備が行われます。

グラフィカル・データ・マップに影響する変更を示す詳細リストについては、デプロイメント時のグラフィカル・データ・マップの準備を参照してください。

ハイパフォーマンスおよびスケーラビリティー

プロキシー・サーブレット用の JNDI インターフェースのセットアップ

プロキシー・サーブレットをサーブレット・コンテナーにデプロイするたびに、プロキシー・サーブレットの接続先のブローカー環境で、プロキシー・サーブレットの初期化パラメーターを構成する必要があります。 WebSphere Application Server で JNDI を使用すると、将来、プロキシー・サーブレットのデプロイを何回実行するかにかかわらず、web.xml パラメーターを一度だけ構成すれば済むようになりました。 JNDI 構成パラメーターは web.xml ファイルの初期化パラメーターよりも優先されるため、この方式を使用すると、アプリケーション・サーバー側で一度セットアップするだけで、プロキシー・サーブレットのデプロイを将来行うことができます。

これらのセットアップ・タスクはすべて、WebSphere Application Server 管理コンソールで実行する必要があります。手順の完全なリストについては、プロキシー・サーブレット用の JNDI インターフェースのセットアップを参照してください。

プラットフォームと環境

データベース・サポートの変更を記述する追加機能。

Solaris (x86-64) システム用の SQL Server ODBC データベース・ドライバー
Microsoft SQL Server が Solaris (x86-64) システムでサポートされるようになりました。

SQL Server へのリモート・アクセスの手順については、WebSphere Message Broker ODBC Database Extender を使用する Linux および UNIX システムからのデータベースへの接続を参照してください。 また、Solaris (x86-64) 用の ODBC 構成ファイルのサンプルについては、WebSphere Message Broker ODBC 構成ファイルのサンプルを参照してください。

フィックスパック V8.0.0.3 の機能拡張

簡略化と生産性

このフィックスパックは、WebSphere Message Broker ソリューションの開発、デプロイメント、管理、およびマイグレーションを簡略化します。

IMSConnect 構成可能サービスの新しい ConnectionIdleTimeoutSec プロパティー

IMSConnect 構成可能サービスの ConnectionIdleTimeoutSec プロパティーを使用して、キャッシュに入れられた IMS™ 接続のアイドル接続タイムアウトを指定できます。 キャッシュに入れられた IMS 接続が、ConnectionIdleTimeoutSec で指定された時間より長い間非アクティブである場合、この接続は再使用できなくなり、キャッシュから削除されて適切な方法でクローズされます。

詳しくは、構成可能サービスのプロパティーを参照してください。

実行グループがオフライン・モードのときにそのプロパティーを構成する

mqsireportproperties コマンドおよび mqsichangeproperties コマンドで jvmSystemProperty-f パラメーターを使用すると、オフライン・モードの実行グループのプロパティーを表示および変更できます。

詳しくは、mqsichangeproperties コマンドを参照してください。

SOA のための汎用接続

CICS® 要求の整合トランザクション
CICSRequest ノードは、1 フェーズ・コミット整合トランザクションをサポートします。つまり、CICS サーバーに対する複数の要求を、同じトランザクションの一部として処理でき、メッセージ・フローの結果に応じて、まとめてコミットまたはロールバックされます。 詳しくは、CICSRequest ノードおよびメッセージ・フローのトランザクションを参照してください。

SAP 命名規則に従ってビジネス・オブジェクトを生成
生成するビジネス・オブジェクト名を SAP XI 標準に合わせるには、「SAP 命名規則に従ってビジネス・オブジェクトを生成」を選択します。 詳しくは、「アダプター接続」ウィザードの SAP 接続のプロパティーを参照してください。

動的操作管理

z/OS 上の実行グループのユーザー ID
z/OS では、実行グループを実行する代替ユーザー ID を指定できます。ここで使用されたユーザー ID は、メイン・ブローカー・ユーザー ID に割り当てられている権限ではなく、そのユーザー ID に割り当てられている権限に従ってリソースにアクセスできるようになります。詳しくは、z/OS 上の実行グループのユーザー IDを参照してください。

トラブルシューティングとサポート

このフィックスパックでは、IBM に提出するブローカー関連診断情報の収集が簡略化されました。

Linux および UNIX システムで ODBC 環境を検査します
mqsistart コマンドを使用してブローカーを開始すると、mqsicvp コマンドが自動実行されます。 また、mqsicvp コマンドを手動で実行して、Linux および UNIX システムで ODBC 環境が正しく構成されたことを検証することもできます。 このコマンドでは、mqsisetdbparms コマンドを使用してブローカーと関連付けられた odbc.ini ファイルにリストされているすべてのデータ・ソースへの接続を検証することもできます。

フィックスパック V8.0.0.2 の機能拡張

簡略化と生産性

このフィックスパックは、WebSphere Message Broker ソリューションの開発、デプロイメント、管理、およびマイグレーションを簡略化します。

ドメイン・コントローラー制限のないマルチインスタンス・ブローカーの作成
ドメイン・コントローラーに Windows をインストールせずに、マルチインスタンス・ブローカーを作成できます。 さらに、マルチインスタンス・ブローカーとマルチインスタンス・メッセージ・キューを同時に作成することもできます。

詳しくは、マルチインスタンス・ブローカーの作成およびマルチインスタンス・ブローカーおよびマルチインスタンス・キュー・マネージャーの作成を参照してください。

XML ファイルの情報の分析およびフィルター操作
「データ分析」パースペクティブでは、XML ファイル内の情報を分析し、フィルターに掛けます。この分析を使用すると、データを変換するためのデータ分析ツールを作成できます。

詳しくは、データ分析を参照してください。

Java™ による大規模メッセージの処理

繰り返し構造からなる大規模メッセージを扱うメッセージ・フローを設計するとき、ブローカーのストレージ・ロードを削減するための Java メソッドをコーディングできます。

詳しくは、大規模な入力メッセージを処理して複数の出力メッセージを伝搬するを参照してください。

ハイパフォーマンスおよびスケーラビリティー

このフィックスパックにより、広範なハードウェア、ソフトウェア、および仮想環境を容易に使用できるようになります。

外部 WebSphere eXtreme Scale グリッド
以前のバージョンでは、再利用するデータのリポジトリーとして組み込みグローバル・キャッシュが提供されました。 WebSphere Message Broker で (組み込みグローバル・キャッシュとして) 使用可能なグリッドだけでなく、別の場所で実行されている WebSphere eXtreme Scale グリッドとも統合できるようになりました。 複数の外部グリッド、および組み込みグリッドで同時に作業できます。外部 WebSphere eXtreme Scale グリッドへの接続用に SSL を使用可能にすることもできます。

新機能を有効にするには、mqsichangebroker コマンドで説明されているように、mqsichangebroker コマンドで -f パラメーターを使用します。 ブローカーの機能を使用可能にするには、その前にキャッシュを停止する必要があります。

詳しくは、WebSphere eXtreme Scale グリッドを参照してください。

グリッドを識別するためのドメイン・ネームの使用
WebSphere eXtreme Scale クライアントは、ドメイン・ネームを使用して、組み込みグリッドを識別し、区別します。同じドメイン・ネームを持つ WebSphere eXtreme Scale サーバーのみが、同じグリッドに参加できます。ドメイン・ネームを指定しなかった場合は、ブローカーによって、カタログ・サーバーのサーバー名に基づいた名前が作成されます。

デフォルトでは、各サーバーは、ブローカーによって派生したドメイン・ネームから始まります。従来のバージョンの WebSphere Message Broker では、すべての組み込みキャッシュ内のすべてのサーバーのドメイン・ネームが空ストリングでした。別のドメイン内のサーバーを同じグリッドで連携させることはできません。それで、複数のブローカーにまたがるキャッシュがある場合は、それらのブローカーの新機能を同時に使用可能にする必要があります。

フィックスパック V8.0.0.2 を実行するブローカーは、新機能を使用可能にしていない場合でも、V8.0.0.1 を実行するブローカーと同じグリッドで連携することができます。 このシナリオでは、V8.0.0.2 を実行するサーバーは、引き続き空ストリングをドメイン・ネームとして使用します。サーバーは、この情報について BIP7140 警告メッセージでシステム・ログに報告します。

新機能を有効にするには、mqsichangebroker コマンドで説明されているように、mqsichangebroker コマンドで -f パラメーターを使用します。

詳しくは、コマンドを使用した組み込みグローバル・キャッシュの構成を参照してください。

グローバル・キャッシュからのデータの削除

存続時間 値を設定することにより、グローバル・キャッシュ内にデータが存在する時間の長さを指定できます。 この値は、MbGlobalMap オブジェクトを取得するときに指定します。 この値は、JavaCompute ノードの同一のインスタンス内でその MbGlobalMap オブジェクトを使用して作成されたすべてのキャッシュ項目に適用されます。 指定された時間の後、対象となるデータはグローバル・キャッシュから自動的に削除されます。

新機能を有効にするには、mqsichangebroker コマンドで説明されているように、mqsichangebroker コマンドで -f パラメーターを使用します。 ブローカーの機能を使用可能にするには、その前にキャッシュを停止する必要があります。

詳しくは、組み込みグローバル・キャッシュを参照してください。

Scale モード

Scale モードは、無制限実行グループと定義済みノード・サブセットのサポートを提供します。 Scale モードでは、複数のブローカーを作成して、サポート対象ノードを含んだメッセージ・フローを実行グループにデプロイできます。 WebSphere Enterprise Service Bus をご使用のお客様は、乗り換えライセンスを取得できます。このライセンスを使用すると、WebSphere Message Broker にマイグレーションし、Scale モードでのブローカーの作成と実行が可能になります。

詳しくは、動作モードを参照してください。

新しい timeoutThreads プロパティー

追加の処理スレッドを割り当てて、AggregateReply ノードでのタイムアウト集約メッセージの処理を可能にする、オプションのプロパティーです。 詳しくは、タイムアウト集約メッセージの処理を参照してください。

Web サービスの機能強化

Web サービスの機能強化により、セキュリティーと信頼性が向上しました。

国際化ドメイン・ネーム (IDN)
インターネット・ユーザーの重要なグループに属する英語以外を母国語とするユーザーに合わせて、Web ブラウザーで英語以外のホスト名を使用できます。

SSL クライアント認証選択鍵
SSL ベースのノードは、特定の接続で使用する鍵ストアの鍵に対して、JSSE 層で使用する鍵別名を指定することができます。

トラブルシューティングとサポート

このフィックスパックでは、IBM に提出するブローカー関連診断情報の収集が簡略化されました。

BIP メッセージの全内容の表示

mqsiexplain コマンドを使用することにより、ユーザー応答と説明のセクションを含む、ランタイム BIP メッセージの全内容を表示できます。

詳しくは、mqsiexplain コマンドを参照してください。

IBM Support Assistant データ・コレクター 用の追加の問題コレクター
IBM Support Assistant データ・コレクター と共にインストールされるブローカー問題コレクターを使用して、より詳細なブローカー診断文書を収集します。

詳しくは、IBM Support Assistant データ・コレクターで使用する問題コレクターの選択を参照してください。

プラットフォームと環境

データベース・サポートの変更を記述する追加機能。

DataDirect V7.0 ドライバーのサポート
WindowsLinux、および UNIX のシステムの場合、WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.2 には、デフォルトの DataDirect V6.0 ODBC ドライバーと共に、V7.0 ODBC ドライバーも付属しています。 必要に応じて、WebSphere Message Broker で DataDirect V7.0 ODBC ドライバーを使用するように切り替えることができます。

詳しくは、DataDirect V7.0 ドライバーを使用するように WebSphere Message Broker を切り替えるを参照してください。

ODBC アクティビティー・ログ
ODBC アクティビティー・ログは、WebSphere Message Broker がデータベースと対話する方法の全体的な概要を示すもので、これによってこれらの対話をよりよく理解できます。

詳しくは、アクティビティー・ログを参照してください。

フィックスパック V8.0.0.1 の機能拡張

簡略化と生産性

このフィックスパックは、WebSphere Message Broker ソリューションの開発、デプロイメント、管理、およびマイグレーションを簡略化します。

Windows、Linux、および UNIX システムの実行グループ固有のコマンド環境

特定の WebSphere Message Broker 実行グループの実行時に使用されるコマンド環境を拡張または変更することによって、独自の追加のブローカー用環境設定を実行することができます。

詳しくは、実行グループ固有のコマンド環境: Linux および UNIX システムおよび実行グループに固有のコマンド環境: Windows システムを参照してください。

Web 管理

WebSphere Message Broker の Web ユーザー・インターフェースを使用して、ブローカー・リソースを管理できます。 Web ユーザー・インターフェースを使用すると、Web ユーザーは HTTP クライアントを経由してブローカー・リソースにアクセスできますし、ブローカー管理者は、WebSphere Message Broker Explorer の代わりとなる手段を使ってブローカー・リソースを管理できます。Web ユーザー・インターフェースのリスナーは、デフォルトで新規ブローカーに対して有効になります。

詳しくは、Web ユーザー・インターフェースを使用したブローカーの管理を参照してください。

RESTful API サポート

WebSphere Message Broker は、ブローカー管理のための REST 管理 API をサポートします。

詳しくは、Representational State Transfer (REST) APIを参照してください。

プロジェクトからアプリケーションおよびライブラリーへの変換
旧バージョンの WebSphere Message Broker からリソースをインポートした場合、プロジェクトのすべて、またはその一部を自動的にアプリケーションおよびライブラリーに変換できます。 リファクタリング・ウィザードが、リソースの変換方法を決定するルールを適用します。 このウィザードは、変換の成功を妨げるエラーを識別し、可能な場合にはエラーを修正します。

詳しくは、アプリケーションまたはライブラリーへのプロジェクトの変換を参照してください。

サービス作成

Web サービスが WebSphere Message Broker の第 1 級の成果物になりました。 新しいサービス・エディターで Web サービスを作成し、操作をメッセージ・フローとして実装することができます。

詳しくは、サービスの開発を参照してください。

マッピング情報のエクスポート

IBM InfoSphere® Metadata Workbench などの製品での影響分析およびデータ・リネージュ操作で使用するために、Compute ノードからマッピング情報をエクスポートできるようになりました。 Compute ノードからのマッピング情報のエクスポートを参照してください。

新しい jdbcProviderXASupport プロパティー

ブローカーが XA プロトコルを使用してデータベース・サーバーに接続するかどうかを制御するオプションのプロパティー。 詳しくは、Type 4 接続用の JDBC プロバイダーのセットアップを参照してください。

SOA のための汎用接続

このフィックスパックは、さまざまなシステムに接続する際の WebSphere Message Broker の機能を改善します。

WebSphere Application Server との統合の改善

WebSphere Message Broker Administration for WebSphere Application Server を使用して、Web サービスなどのブローカー・リソースを表示することができます。 WebSphere Application Server からのブローカーの管理を参照してください。

DFDL の改善

C ヘッダー・ファイルをインポートできるようになりました。「新規メッセージ・モデル」ウィザードによる DFDL スキーマ・ファイルの作成を参照してください。 フィールド長プレフィックスがサポートされます。 新しい業界サンプルが提供されています。これは、ISO8583 用の DFDL スキーマ、ISO8583 メッセージから XML への変換用 (および逆方向の変換用) のメッセージ・フローから成ります。

グラフィカル・データ・マッピングの機能強化

グラフィカル・データ・マップから、データベースの内容を変更できるようになりました。マッピングによるデータベース内のデータ変更を参照してください。

また、以前のバージョンの WebSphere Message Broker のメッセージ・マップをグラフィカル・データ・マップに変換することもできます。.msgmap ファイルから .map ファイルへのメッセージ・マップの変換を参照してください。

SOAP ノードがブローカー全体の HTTP リスナーを使用できる

SOAP ノードが、実行グループ・リスナーではなく、ブローカー全体の HTTP リスナーを使用して HTTP メッセージを処理するように、実行グループを構成できます。 ブローカー全体のリスナーを使用することで、ブローカー構成の管理が容易になります。 詳しくは、HTTP リスナーを参照してください。

HTTP 非同期要求/応答

新しい HTTP 非同期ノードを使用すると、HTTP Web サービスを呼び出して、ブロック待機なしで非同期応答を受け取ることができます。 詳しくは、HTTP 非同期要求/応答の使用を参照してください。

また、SOAPAsyncRequest ノードと共に WS-Addressing を使用する代わりに HTTP 非同期応答/要求の振る舞いを使用することで、HTTP 要求を出して非同期応答を受け取ることもできます。 詳しくは、SOAPAsyncRequest ノードでの非同期の振る舞いの選択を参照してください。

外部 Web サーバー (IBM HTTP Server など) の拡張サポート

IBM HTTP Server などの Web サーバーへの接続用に、ブローカーからポートおよび URL のデータを生成できます。 また、Web サーバーへの接続用に、WebSphere Application Server プラグインまたは Apache mod_proxy モジュールの構成ファイルを生成することもできます。 詳しくは、WebSphere Message Broker での外部 Web サーバーの使用を参照してください。

JavaCompute ノードでの Java Architecture for XML Binding (JAXB) サポート

JavaCompute ノードで Java Architecture for XML Binding (JAXB) を使用して、メッセージ・モデル・スキーマ・ファイルから生成した JAXB Java オブジェクト・クラスを利用、作成、操作することによって、メッセージを処理できます。 詳しくは、JavaCompute ノードでの JAXB の使用を参照してください。

Java 共有クラス・ローダー
新しい 2 つの共有クラス・ロード・オプションが導入されます。
  • 実行グループ・クラス・ロード - 定義されている 1 つの実行グループのみを使用して、実行グループ shared-classes ディレクトリー内に置かれている任意の JAR ファイルにアクセスして、ロードできます。
  • ブローカー・レベル・クラス・ロード - 定義されている 1 つのブローカーのみを使用して、ブローカー・レベルの shared-classes ディレクトリー内に置かれている任意の JAR ファイルにアクセスして、ロードできます。

新しいクラス・ロードの優先順位も定義されます。

詳しくは、Java 共有クラス・ローダーを参照してください。

Compute ノードの改善

Java メソッドのロードに使用する Java クラス・ローダーを ESQL で指定できるようになりました。 詳しくは、ESQL ルーチンのクラス・ローダーの構成を参照してください。

IBM Worklight® を使用するモバイル・パターン

Worklight パターンを使用すると、モバイル・アプリケーションをエンタープライズ・アプリケーションに統合できます。詳しくは、組み込まれたパターンを参照してください。

動的操作管理

このフィックスパックは、適切な管理により、ソリューションの設計を柔軟に変更できるようにします。

.NET アプリケーション・ドメイン

.NET アプリケーション・ドメインを作成して、.NET アセンブリーおよびその他の関連付けられたリソースを BAR ファイルにパッケージ化できるようになりました。 .NET アプリケーション・ドメインは、第 1 級オブジェクトとしてランタイムにデプロイされます。

詳しくは、.NET アプリケーション・ドメインの概要を参照してください。

FTP サーバーと SFTP サーバーを動的に設定する
ローカル環境で値を設定することにより、FileOutput ノード上の「リモート・サーバーおよびポート」プロパティーをオーバーライドすることができます。 また、ローカル環境を使用して、FTP 転送または SFTP 転送の前または終了後に実行するコマンドを指定することもできます。

詳しくは、FileOutput ノード上のリモート・サーバーに関するローカル環境のオーバーライドを参照してください。

メッセージ・フローを .msgflow ファイルとしてデプロイする
メッセージ・フローをソース .msgflow ファイルとしてブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルに追加し、これらの BAR ファイルをデプロイできるようになりました。 メッセージ・フローは .cmf ファイルの中にコンパイルされないため、デプロイされた BAR ファイルのメッセージ・フロー・ソース・ファイルを表示する場合には、BAR ファイルからこのソース・ファイルを直接取得することができます。 詳しくは、ブローカー・アーカイブおよびブローカー・アーカイブへのファイルの追加を参照してください。

mqsipackagebar コマンド
WebSphere Message Broker がインストールされていないコンピューターで、mqsipackagebar コマンドを使用して、ブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルを作成できようになりました。 詳しくは、ブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルの作成を参照してください。

Web ユーザー・インターフェースのセキュリティー

管理者は、Web ユーザー・インターフェースと RESTful アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) 経由でのブローカー・リソースへのアクセスを制御できます。 ブローカー管理者は Web ユーザー・アカウントを作成できます。 Web ユーザー・アカウントには役割に基づくセキュリティー権限が与えられ、役割はシステム・アカウントに関連付けられます。 これらの権限が検査されて、Web ユーザー・インターフェースまたは RESTful アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) でタスクを完了するためのユーザー権限が決定されます。

詳しくは、Web および REST のセキュリティーを参照してください。

記録および再生の機能強化

記録および再生の機能が強化されて、Oracle データベースおよび役割ベースのセキュリティーがサポートされるようになり、データ表示/再生用の Web ユーザー・インターフェースが強化されます。

詳しくは、データの記録、表示、および再生を参照してください。

mqsiwebuseradmin コマンド

mqsiwebuseradmin コマンドを使用すると、Web ユーザー・インターフェースのユーザー・アカウントを管理できます。 このコマンドを使用して、Web ユーザーの作成や削除、Web ユーザーのパスワードの設定や変更、または Web ユーザー・アカウントを役割に割り当てる操作を行うことができます。

詳しくは、mqsiwebuseradmin コマンドを参照してください。

拡張されたモニター・サポート
すべてのノードでビット・ストリームを作成でき、それをモニター・イベントに組み込むことができるように、モニター・イベントのサポートが拡張されます。

z/OS 上の mqsimode コマンドのサポート
BIPMODE をカスタマイズして実行依頼することにより、mqsimode コマンドを z/OS 上で実行できます。詳しくは、mqsimode コマンドを参照してください。

ハイパフォーマンスおよびスケーラビリティー

このフィックスパックにより、広範なハードウェア、ソフトウェア、および仮想環境を容易に使用できるようになります。

WebSphere eXtreme Scale グローバル・キャッシュ
グローバル・キャッシュは、再利用するデータを格納するためのリポジトリーです。 このキャッシュを使用すると、複数のプロセス間でのデータ共有が容易になり、データベースなどの代替ソリューションの必要がなくなります。 グローバル・キャッシュはブローカーに組み込まれます。 このキャッシュにはデフォルトのトポロジーがあり、構成を行うことなくすぐに使用できます。 ただし、デフォルト構成をオフにして、プロパティーを実行グループごとに明示的に設定することもできます。

詳しくは、データ・キャッシュの概要を参照してください。

WebSphere MQ バージョン 7.1 以降
このフィックスパックは、WebSphere Message Broker 内に WebSphere MQ バージョン 7.1 以降のサポートを導入します。

ハードウェアおよびソフトウェアのすべてのサポート・レベルの最新の詳細情報については、WebSphere Message Broker 要件 Web サイトにアクセスしてください。

Developer Edition

WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.1 では、WebSphere Message Broker Trial EditionDeveloper Edition に置き換わりました。 Developer Edition は、製品のフル機能バージョンであり、評価、開発、および単体テストの目的で使用できます。 Developer Edition は無料でダウンロードできます。ライセンス条件の範囲内で、必要な期間自由に使用できます。 WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.0 Trial Edition とは異なり、バージョン 8.0.0.1 の Developer Edition ライセンスには有効期限はありません。

Developer Edition では Developer モードが導入されました。 Developer Edition で作成されたブローカーはすべて、デフォルトで Developer モードで作成されます。

WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.1 には Trial Edition はありません。バージョン 8.0.0.0 の Trial Edition は引き続きダウンロードできます。

詳しくは、動作モードを参照してください。

トラブルシューティングとサポート

このフィックスパックでは、IBM に提出する診断文書の収集が簡略化されています。

IBM Support Assistant データ・コレクター
WebSphere Message Broker と共にインストールされる IBM Support Assistant データ・コレクターを使用して、診断文書を収集し、問題レポートを IBM に送信できます。

詳しくは、IBM Support Assistant データ・コレクターを参照してください。

特記事項 | 商標 | ダウンロード | ライブラリー | サポート | フィードバック

Copyright IBM Corporation 1999, 2014Copyright IBM Corporation 1999, 2014.

        
        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:48:24


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