SAP ノードは、アダプター・コンポーネントまたは構成可能サービスのいずれかより SAP 接続の詳細を取得できます。
構成可能サービスを使用することによって、アダプターを再デプロイせずに、アダプターの接続の詳細を変更できます。 構成可能サービスの作成または変更時に新しい値をピックアップするには、mqsistop および mqsistart コマンド、または mqsireload コマンドを使用して、アダプターがデプロイされた
ブローカーまたは実行グループを再ロードする必要があります。
SAP アダプターへの接続詳細を変更するには、SAPConnection 構成可能サービスを使用します。
SAP ノードは、使用するために構成されているアダプター・コンポーネントから、すべての接続プロパティーを読み取ります。 ノードのアダプター・コンポーネントと同じ名前を持つ構成可能サービスが存在している場合、ノードはその構成可能サービス中で定義されている値を使用して、アダプターの対応するプロパティーをオーバーライドします。 構成可能サービスのプロパティーを空ストリングに設定すると、.inadapter ファイルまたは .outadapter ファイルで構成されている値が使用されます。 SAP 構成可能サービスのプロパティーは、構成可能サービスのプロパティーで説明されています。
構成可能サービスの作成、変更、報告、および削除
- 構成可能サービスを作成するには、 WebSphere Message
Broker Explorer を使用するか (詳しくはWebSphere Message Broker Explorer を使用した構成可能サービスの処理を参照)、次の例に示されているようにして mqsicreateconfigurableservice コマンドを使用します。 この例では、SAP ホスト test.sap.ibm.com に接続し、そのサーバーへの接続としてクライアント 001 を使用する、SAP アダプター mySAPAdapter.outadapter 用の SAPConnection 構成可能サービスが作成されます。
mqsicreateconfigurableservice MB8BROKER -c SAPConnection
-o mySAPAdapter.outadapter -n applicationServerHost,client
-v test.sap.ibm.com,001
構成可能サービス中の新しい値をピックアップするには、実行グループおよびメッセージ・フローを再始動させます。
- 構成可能サービスを変更するには、WebSphere Message
Broker Explorer を使用するか、次の例に示されているようにして mqsichangeproperties コマンドを使用します。 この例では、アダプター mySAPAdapter.outadapter が使用している接続を変更します。
このコマンドを実行すると、テスト・システム (test.sap.ibm.com) ではなく、実動システム (production.sap.ibm.com) にすべてのアダプターが接続されることになります。
mqsichangeproperties MB8BROKER -c SAPConnection -o mySAPAdapter.outadapter
-n applicationServerHost -v production.sap.ibm.com
構成可能サービス中の更新された値をピックアップするには、実行グループおよびメッセージ・フローを再始動させます。
- すべての SAPConnection 構成可能サービスを表示するには、WebSphere Message
Broker Explorer を使用するか、次の例に示されているように、mqsireportproperties コマンドを使用します。
mqsireportproperties MB8BROKER -c SAPConnection -o AllReportableEntityNames -r
- 次の例に示されているようにして WebSphere Message
Broker Explorer コマンドまたは mqsideleteconfigurableservice コマンドを実行することにより、作成した構成可能サービスを削除できます。
mqsideleteconfigurableservice MB8BROKER -c SAPConnection
-o mySAPAdapter.outadapter
カスタム名が指定された構成可能サービスのみ削除できます。IBM 定義の構成可能サービスは削除できません。