WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

z/OS でのスタック・サイズの増加

Language Environment® (LE) _CEE_RUNOPTS 環境変数を変更または追加することにより、z/OS® 上のスタック・サイズを変更します。 この操作は、ブローカーに対して定義されたすべての実行グループ、または特定の実行グループについて行えます。

z/OS のブローカー・コンポーネントは、XPLINKage (追加のパフォーマンス・リンケージ) を使用してコンパイルされ、ランタイム・コードに最適化が追加されます。 ただし、初期スタック・サイズが十分に大きくない場合は、スタック・エクステントが使用されます。初期スタック・サイズは 1 MB であり、各エクステントで 1 MB が使用されます。 十分に大きい下位スタック・サイズを選択してください。スタック・エクステントが使用されると、XPLINK のパフォーマンスが低下することがあるためです。

適切なスタック・サイズを判別するために、言語環境レポート・ストレージ・ツールを使用できます。

このツールを使用するには、_CEE_RUNOPTS 環境変数に RPTSTG オプションを使用して、メッセージ・フローをテストします。 このオプションは、実動を意図したメッセージ・フローの開発およびテスト中に、コンポーネント・プロファイル (ブローカーの場合は BIPBPROF) 内に設定します。以下に例を示します。
export _CEE_RUNOPTS=RPTSTG¥(ON¥)
次いで、_CEE_RUNOPTS 環境変数を変更または追加することで、z/OS 上のスタック・サイズのデフォルト値をオーバーライドすることができます。

この操作は、ブローカーに対して定義されたすべての実行グループ、または特定の実行グループについて行えます。

コンポーネント・プロファイルを更新するには、以下の手順を踏んでください。
  1. ブローカーを停止します。
  2. プロファイルに必要な変更を行います。
  3. BIPGEN を実行依頼して、ENVFILE と実行グループ固有の ENVFILEs を再作成します。
  4. ブローカーを再始動します。
ブローカー内の特定の実行グループのスタック・サイズを更新するには、以下のステップを実行します。
  1. ブローカーを停止します。
  2. 実行グループ固有のプロファイルに必要な変更を行います。
  3. BIPGEN を実行依頼して、ブローカーの ENVFILE と実行グループ固有の ENVFILEs を再作成します。
  4. ブローカーを再始動します。
以下の例では、デフォルト・スタック値 1 MB を 2 MB に変更する方法を示します。
export _CEE_RUNOPTS=THREADSTACK64\(ON,2M,1M,128M\)

RPTSTG オプションを使用すると、アプリケーションの実行時間が長くなるため、メッセージ・フローの開発の補助手段としてのみ使用し、最終的な実稼働環境では使用しないでください。 必要となる正確なスタック・サイズを判別できたら、このオプションを _CEE_RUNOPTS 環境変数から除去してください。

XPLINK スタックは仮想ストレージで減少しますが、標準リンケージは増加します。 実行時に下位スタック・スペースと上位スタック・スペースを切り替えることによって生じるパフォーマンスへの影響を回避するには、可能な場合、XPLINK オプションを使ってユーザー定義拡張機能をコンパイルします。 メッセージ・フローが、標準リンケージ規則によってコンパイルされたユーザー定義拡張機能を使用する場合は、上位スタック・サイズの適切な値を設定してください。

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        最終更新: 2015-02-28 17:45:58


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