1 つのメッセージ・フロー内のいくつかのノードから、プロパティーをプロモートして、それらすべてのノードに適用される、単一のプロモートされたプロパティーを定義することができます。
プロパティーのプロモートの使用例の 1 つは、データベース・アクセス用です。 メッセージ・フローに、それぞれ同じ物理データベースを参照する 2 つのDatabase・ノードが含まれている場合、メッセージ・フロー上でただ一度、物理データベースを定義することができます。そうするには、それぞれのDatabase・ノードの「データ・ソース」プロパティーをメッセージ・フローにプロモートし、メッセージ・フロー (プロモートされた) レベルでプロパティーを設定します。
複数のノード・プロパティーを単一のプロモートされたプロパティーに収束するには、以下のようにします。
- 「ブローカー・アプリケーション開発」パースペクティブに切り替えます。
- メッセージ・フロー・エディターでメッセージ・フローを開きます。
- プロパティーをプロモートしようとするノードを右クリックして、「プロパティーのプロモート」をクリックします。
「プロパティーのプロモート」ダイアログ・ボックスが表示されます。
- 収束したいプロパティーを選択します。 「使用可能なノード・プロパティー」ペインのリストには、選択されたノードの使用可能なすべてのプロパティーの展開されたリストが最初に表示されます。 このノードから既にプロパティーをプロモートした場合、それらはこのペインに表示されず、「プロモートされたプロパティー」ペインに表示されます。
「使用可能なノード・プロパティー」ペインには、オープン・メッセージ・フロー内の他のノードも含まれています。 各ノードの下にリストされたプロパティーを展開して、同時にそれらすべてのプロパティーを扱う
作業をすることができます。 プロパティーのプロモートを続けるために、ダイアログ・ボックスを閉じてメッセージ・フロー・エディターから別のノードを選択する必要はありません。
1 つのプロパティーを選択し、Ctrl を抑えながらさらに 1 つ以上の他のプロパティーを選択することにより、プロモートするプロパティーを複数選択することができます。
収束するプロパティーを複数選択した場合、それら選択したすべてのプロパティーがプロモーションで使用可能でなければなりません。 選択したプロパティーの中に 1 つでもプロモーションで使用可能でないものがあると、選択したものすべてがプロモーションで使用できなくなり、「プロモート」ボタンが使用不可になります。
- 「プロモート」をクリックして、プロパティー (複数も可) をプロモートします。
「ターゲット選択」ダイアログ・ボックスが開きます。
「ターゲット選択」 ダイアログ・ボックスには、前に選択されたプロパティー (複数も可) のプロモーションで有効なターゲットのみが表示されます。
- メッセージ・フロー内の同じまたは異なるノードからのプロパティーを収束するには、ツリーを展開し、既存のプロパティーをクリックします。 プロパティーを選択して「名前変更」をクリックするか、またはグループおよびプロパティーをダブルクリックすることによって、プロパティーの名前を変更することができます。
- 「OK」をクリックして、選択を確認します。
注: 「ターゲット選択」ダイアログ・ボックスを使用して新規グループまたはプロパティーを作成する場合、「キャンセル」をクリックしても変更は持続します。
ダイアログ・ボックスを閉じると、「ターゲット選択」ダイアログ・ボックスを使って作成したグループまたはプロパティーが「プロパティーのプロモート」ダイアログ・ボックスに表示されます。
- プロパティーをプロモートするすべてのノードのプロパティー・ツリーを展開します。
- 「使用可能なノード・プロパティー」ペインから、収束するプロパティーの最初のインスタンスをドラッグし、「プロモートされたプロパティー」ペインの適切なグループの上にドロップします。
- そのグループに 1 つ以上のプロモートされたプロパティーがすでに含まれている場合、新しいプロパティーはそのグループの最後に追加されます。 プロパティーをダブルクリックするか、またはプロパティーを選択して「名前変更」をクリックすることにより、新規のプロパティーの名前を変更できます。
- プロモートされたプロパティーが新規のグループ内に現れるようにしたい場合には、既存のグループの下の空きスペースにプロパティーをドラッグして、新規のグループを作成します。 代替手段として、次の方法があります。
- プロモートしたいプロパティーを選択して、「プロモート」をクリックします。
「ターゲット選択」ダイアログ・ボックスが開きます。
- 「新規グループ」をクリックし、新規グループの名前を入力します。
- 「OK」をクリックして、変更を確認します。
- 異なるタイプの既存のプロモートされたプロパティー上にプロパティーをドラッグする場合、ノー・エントリー・アイコンが表示されて、プロパティーをドロップすることができなくなります。 このプロパティーを新規のプロモートされたプロパティーとして作成するか、または互換性のある
既存のプロモートされたプロパティーの上にドロップする必要があります。 プロパティーは、互換性があるように同じプロパティー・エディターと関連付けられていなければなりません。
例えば、組み込みノードを使用する場合、同じタイプのプロパティー (ストリングではストリング、ブールではブール) のみを収束することができます。
ユーザー定義のノードを使用する場合、収束したいプロパティーのプロパティー・エディターの互換性をチェックしなければなりません。 また、ノード用のコンパイラー・クラスを作成した場合、収束したプロパティーは必ず同じコンパイラー・クラスを持つようにしなければなりません。
- 「使用可能なノード・プロパティー」ペインのそれぞれのノードから残りのすべてのプロパティーのインスタンスをドラッグし、既存のプロモートされたプロパティーに持っていきます。 既存のプロモートされたプロパティーの下に新規プロパティーが追加され、新規のプロモートされたプロパティーとしては作成されません。
- 「適用」をクリックすると、「プロパティーのプロモート」 ダイアログ・ボックスを閉じずにこの変更を確定します。
「OK」をクリックすると、更新を完了し、ダイアログ・ボックスを閉じます。
以下のように、「
プロパティーのプロモート」ダイアログ・ボックスで、選択されたプロパティー (複数も可) を「使用可能なノード・プロパティー」ペインから「プロモートされたプロパティー」ペインにドラッグすることによっても、収束することができます。
- プロモートするプロパティーを選択します。 1 つのプロパティーを選択し、Ctrl を抑えながらさらに 1 つ以上の他のプロパティーを選択することにより、プロモートするプロパティーを複数選択することができます。
- 選択されたプロパティー (複数も可) を「プロモートされたプロパティー」ペインのプロパティーにドロップして、メッセージ・フロー内の同じかまたは異なるノードからの関連したプロパティーを収束します。
例えば、データ・ソースを定義する各ノードのプロパティーをオーバーライドする
単一のプロモートされたプロパティーを作成することができます。
いくつかのノードから、プロパティーをプロモートして、それらすべてのノード用に使用される、単一のプロモートされたプロパティーを定義しました。