WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

メッセージ・モデル・オブジェクト

メッセージ・モデルを構成するオブジェクトの紹介です。 メッセージ・モデル・オブジェクトは、XML スキーマの WebSphere® Message Broker 拡張であるメッセージを除き、XML スキーマ 1.0 で定義されています。

メッセージ
メッセージとは、データを送受信するアプリケーション間で交換される、一連のデータの構造および内容を記述したものです。 メッセージは、特殊な複合エレメントです。
単純エレメント
単純エレメントは、メッセージ内で 1 つ以上の名前付きデータ・フィールドを記述します。 これは、単純タイプ (例えば、string、integer、または float) を基にしています。 単純エレメントは繰り返すことができ、デフォルト値または固定値を定義できます。
単純タイプ
単純タイプは、メッセージ内のデータのクラスを記述します。 これはデータのタイプ (例えば、string、integer、または float) を記述し、 単純タイプを基にした単純エレメントの値に制限を設ける値制約を持てます。
複合エレメント
複合エレメントは、メッセージ内の名前付き複合構造を記述します。 複合エレメントの内容は、複合タイプにより定義されます。 複合エレメントは反復可能です。
複合タイプ
複合タイプは、メッセージ内の複合構造を記述します。 これには、木のような階層に編成されるエレメント (単純または複合)、属性 (データが XML の場合)、およびグループが含まれます。
グループ
グループは、エレメントのリストを記述したもので、それらのエレメントがどのようにメッセージ内に現れるかについての情報を含んでいます。 グループは、配列したり (「シーケンス」)、配列解除したり (「すべて」)、または選択したり (「選択」) できます。 グループは反復可能です。
属性
属性は、XML 属性を表します。 属性は、単純エレメントに似ていますが、XML メッセージと共に使用するときに特別の処理が必要になります。 XML メッセージではないメッセージでは、属性は使用されません。

グローバル・オブジェクトとローカル・オブジェクト

メッセージ・モデル内のほとんどのオブジェクトは、グローバルまたはローカルとなります。 グローバル・オブジェクトは固有の名前を持つ必要があり、 これはメッセージ・モデル内の 1 つ以上の場所からオブジェクトを参照するために使用されます。 ローカル・オブジェクトは、メッセージ・モデル内の 1 つの場所だけで定義され、使用されます。

複数の場所で使用する必要がない場合は、オブジェクトはローカルにしてください。 これにより、メッセージ・モデル内でグローバル・オブジェクト間での名前の競合の可能性が減り、メッセージ・セットを処理しやすくなります。

メッセージ・モデル・オブジェクトのプロパティー

すべてのメッセージ・モデル・オブジェクトには、プロパティーがあります。 プロパティーは次の 3 つのカテゴリーになります。

論理
オブジェクトの論理プロパティーは、XML スキーマによって定義されます。 これらは、「論理モデル」と呼ばれるオブジェクトの、形式に依存しない記述に関連付けられています。 論理プロパティーは、オブジェクトの作成方法については指定せずに、 オブジェクトがどのデータを持つかを記述します。
物理
メッセージ・モデルが XML ではないデータ・フォーマットに対するものである場合、追加の物理プロパティーが、オブジェクトの記述方法を説明するオブジェクトに対して提供されます。 これらのプロパティーは、オブジェクトの構文解析と作成を制御します。 メッセージ・モデルが DFDL スキーマである場合、プロパティーは DFDL 1.0 仕様によって定義されるものになります。 メッセージ・モデルがメッセージ・セットに入っている場合、プロパティーは MRM ドメインおよびパーサーによって理解される IBM® 専有のセットになります。
文書
このフィールドは、すべてのメッセージ・モデル・オブジェクトのためにあります。 これは、必要になることがあるオブジェクトの記述のための標準的な場所となります。 ここに入力されるテキストは、メッセージの処理にはまったく影響しません。
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:46:37


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