以前のバージョンの WebSphere® Message
Broker では、新規メッセージ・フローを実行グループにデプロイすると、フローが自動的に開始されていました。 既存のメッセージ・フローを実行グループにデプロイする場合、フローの既存の実行状態が保持されます。 したがって、デプロイする前にフローが停止された場合、それをデプロイするときには停止されたままになっています。 この実行状態は、実行グループの再始動時にも保持されます。
WebSphere Message
Broker バージョン 8.0 以降、実行グループのデプロイ時または再始動時にメッセージ・フローおよびアプリケーションのデフォルトの動作を設定できるようになりました。 例えば、他のメッセージ・フローで必要なリソースを作成するメッセージ・フローがあるとします。 そのため、フローがデプロイされるとき、またはブローカー、実行グループ、または収容アプリケーションが開始されるときに、ある 1 つのメッセージ・フローを他のすべてのメッセージ・フローの前に開始します。 1 つのメッセージ・フローが自動的に開始されるように設定した後、他のメッセージ・フローで手動再始動が必要であるとして設定することができます。
ブローカー・アーカイブ BAR ファイルの
「開始モード」プロパティーを設定することにより、デフォルトの動作を指定します。
mqsiapplybaroverride コマンドで
startMode プロパティーを使用することによって実行状態を構成することもできます。
詳しくは、
実行時のフローおよびアプリケーションの開始モードの設定を参照してください。
「開始モード」プロパティーは以下の値のいずれかに設定できます。
- 保守
- この値はデフォルトであり、デプロイメントの完了時にフローまたはアプリケーションが開始され、停止コマンドが発行されるまで実行状態が続くことを示します。 停止コマンドが発行された後、開始コマンドが発行されるまでフローまたはアプリケーションは停止されたままになります。
フローまたはアプリケーションの状態は、再デプロイメントの後、またはブローカー、実行グループ、あるいは収容アプリケーションの再始動後も、変更されません。
- 手動
- この値は、デプロイメントの後、またはブローカー、実行グループ、または収容アプリケーションの再始動後、フローまたはアプリケーションを常に手動で開始する必要があることを示します。 フローまたはアプリケーションは、デプロイメントまたは再デプロイメント後、およびブローカー、実行グループ、あるいは収容アプリケーションの再始動後、デプロイメントまたは再始動の前にフローまたはアプリケーションが実行されていた場合でも、停止状態になります。
- 自動
- この値は、デプロイメント後、再デプロイメント後、またはブローカー、実行グループ、あるいは収容アプリケーションの再始動後、フローまたはアプリケーションが常に自動的に開始されることを示します。
デプロイメント後、またはブローカー、実行グループ、あるいは収容アプリケーションの再始動後にフローまたはアプリケーションを開始する方法を指定するには、以下の手順を完了します。
次に行う事柄:
ブローカー・アーカイブ・ファイルのデプロイの指示に従って BAR ファイルをデプロイします。