WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

E メールの受信

Post Office Protocol 3 (POP3) または Internet Message Access Protocol (IMAP) をサポートする E メール・サーバーから E メール (添付ファイル付き、または添付ファイルなし) を受信できます。

始める前に:

このトピックでは、メッセージ・フローが既に作成されていることを前提としています。 詳しくは、メッセージ・フローの作成を参照してください。

WebSphere® Message Broker Toolkit を使用して、E メールを 添付ファイル付き、または添付ファイルなしで受信できるように、EmailInput ノード上で プロパティーを構成します。
  1. メッセージ・フローに EmailInput ノードを追加します。
  2. 以下の EmailInput ノード・プロパティーを編集します。
    1. EmailInput ノードの説明に従って、「基本」タブで、E メール・サーバー URL または EmailServer 構成可能サービス名を「E メール・サーバー」プロパティー値として追加します。 例えば、pop3://myemailserver.com:12345 または imap://myemailserver.com:56789
    2. 「セキュリティー」タブで、E メール・サーバー・ユーザー ID とパスワードのペアのセキュリティー ID オブジェクト名を、「セキュリティー ID」プロパティー値として追加します。 E メール・サーバーのセキュリティー ID サポートの詳細については、mqsisetdbparms コマンドを参照してください。
    3. 「再試行」タブで、以下のプロパティーを構成します。
      • 「再試行のメカニズム」: 「再試行のメカニズム」プロパティーは、EmailInput ノードによるメッセージ・フローの障害の処理方法を定義します。 有効な値は「失敗」、「短い再試行」、または「短い再試行と長い再試行」です。 このプロパティーのデフォルト値は、「短いおよび長い再試行」です。これは、短い再試行のしきい値に達するまで E メールが再試行され、その後は長い再試行が行われることを示します。つまり、E メールは E メール・サーバーから削除されることはありませんが、同時に E メールが永久に再試行されるということです。 E メール・メッセージが失敗し、このプロパティー値が「短いおよび長い再試行」に設定されていない場合、E メールは E メール・サーバーから削除されます。
      • 「再試行しきい値」: 「再試行しきい値」プロパティーは、「再試行メカニズム」プロパティー値が「短い再試行」に設定されている場合に、メッセージ・フロー・トランザクションを再試行する回数です。 このプロパティーのデフォルト値は 0 です。
      • 「短い再試行間隔 (秒)」: 「短い再試行間隔」は、「再試行しきい値」プロパティー値がゼロに設定されていない場合に、各再試行間の間隔を秒単位で示します。 このプロパティーのデフォルト値は 0 です。短い再試行のしきい値に達するまで E メールが再試行された後で失敗した E メールは、failure ターミナルに送られ、E メール・サーバーから削除されます。
      • 「長い再試行間隔 (秒)」: 「長い再試行間隔」は、「再試行メカニズム」プロパティー値が「短いおよび長い再試行」であり、短い再試行のしきい値に達した後の、各再試行間の間隔を秒単位で示します。 このプロパティーのデフォルト値は 300 秒です。
      • 「障害を起こした E メールに対する処置」: 「障害を起こした E メールに対する処置」プロパティーは、E メールの内容処理の試行がすべて失敗した後で、EmailInput ノードが入力データ・ソースに対して実施するアクションを指定します。 「障害を起こした E メールに対する処置」プロパティーは読み取り専用のプロパティーであり、デフォルト値の「E メールを削除する」に設定されており、「再試行メカニズム」プロパティーと共に使用されます。 「再試行メカニズム」プロパティーが「短いおよび長い再試行」に設定されている場合、メッセージ・フローは継続的に E メール・サーバーから E メールを取得しようとします。つまり、E メールが削除されることはないということです。 「再試行メカニズム」プロパティーが「短いおよび長い再試行」に設定されていない場合は、「障害を起こした E メールに対する処置」プロパティー値の「E メールを削除する」が使用され、E メールが E メール・サーバーから削除されます。
  3. 変更を保存します。
  4. メッセージ・フローを BAR ファイルに追加してデプロイします。

    メッセージがデプロイ済みの EmailInput ノード内に渡される際に、E メールは E メール・サーバーから受信され、E メール・メッセージの本文およびすべての添付ファイルは Multipurpose Internet Mail Extensions (MIME) ドメインで伝搬されます。 E メールに関するその他の情報はすべて、Root.EmailInputHeader MIME 論理ツリーに格納されます。 EmailInput ノードの使用時に MIME 論理ツリーに伝搬される E メール要素をすべて含むリストは、EmailInput ノードを参照してください。

    添付ファイルを含む E メールが受信されると、EmailInput ノードでは E メール本文のさまざまな部分を MIME ドメイン内に置いて、それらが MIME パーサーに関連付けられるようにします。 EmailInput ノードが情報を格納するために構築する MIME ツリーの場所は、EmailOutput ノードが E メールを送信する際に E メール・データが格納されていると見なす場所と同じです。 添付ファイルは、MIME 論理ツリーの Root.MIME.Parts.Part.Data ディレクトリーに保管されます。 ここで Content-Type は、添付ファイル内のデータのタイプを表します。

    MIME 論理メッセージ・ツリーを表す図。

    MIME ドメイン内の Root.Properties.ContentType 値を表示することにより、添付ファイルを解析するためのロジックを作成できます。 MIME 論理ツリーについて詳しくは、MIME パーサーおよびドメインを参照してください。

受信した E メールは、E メールが EmailInput ノードの Failure、Out、または Catch の各ターミナルにより処理された後に正常に伝搬され、メッセージ・フローが正常に実行された場合にのみ、POP3 または IMAP をサポートする E メール・サーバーから削除されます。 これはグローバルに調整されるトランザクションの一部ではありません。

E メールは、以下の状況下で E メール・サーバーから削除されます。
  • Failure ターミナルが接続されていない。
  • Failure ターミナルで例外が発生した。
  • E メール・メッセージが失敗し、「再試行メカニズム」プロパティー値が「短いおよび長い再試行」に設定されていない。
  • 「再試行しきい値」0 に設定されておらず、「短い再試行間隔」プロパティー値が満了している。
EmailInput ノードからの応答の処理、およびロールバック処理について詳しくは、EmailInput ノードからの応答の処理を参照してください。
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        最終更新: 2015-02-28 17:48:28


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