WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

キーワードを定義するための指針

1 つ以上のキーワードの形でオブジェクトに情報を追加できます。

この情報により、オブジェクトがデプロイされた後にそのオブジェクトに関する情報を表示できます。 表示されるデフォルトの情報は、オブジェクトがデプロイされた時刻と、オブジェクトが変更された最終時刻です。

WebSphere® Message Broker Toolkit が「プロパティー」ビューに表示される追加情報として解釈するカスタム・キーワードとその値を定義することもできます。 例えば、『Author』および『Subflow 1 Version』に、次のようにキーワードを定義することができます。

$MQSI Author=John Smith MQSI$
$MQSI Subflow 1 Version=v1.3.2 MQSI$

以下の表には、WebSphere Message Broker Toolkit に表示される情報が含まれています。

オブジェクト名
デプロイメント時刻 28-Aug-2009 15:04
変更時刻 28-Aug-2009 14:27
バージョン v1.0
作成者 John Smith
サブフロー 1 バージョン v1.3.2

この表示では、オブジェクトの「バージョン」プロパティーを使用して、バージョン情報が定義されています。 バージョン情報が定義されていない場合、この表示から省略されます。

キーワードとその関連値を定義するための構文は、以下のとおりです。

$MQSI KeywordName = KeywordValue MQSI$

それぞれの意味は以下のとおりです。

$MQSI
$MQSI は定義を開きます。 この後に、オプションの下線または空白文字が続くことがありますが、無視されます。
KeywordName
値の設定対象となるキーワードの名前。 等号 (=) 以外の一連の英数字を使用します。 空白文字を含めることもできますが、先頭または末尾の空白文字は省略されます。
=
等号 (=) は、設定するキーワードと値の間の区切り文字です。
KeywordValue
キーワードを設定する値。 英数字で構成できます。 空白文字を含めることもできますが、先頭または末尾の空白文字は省略されます。
MQSI$
MQSI$ はキーワード定義を閉じます。

定義の例 解釈されるキーワードと値 コメント

$MQSIAuthor=JohnMQSI$ または
$MQSI Author=John MQSI$ または
$MQSI Author = John MQSI$

キーワード = "Author"
値 = "John"

それぞれの例から、何を設定できるかを確認できます。さらに、それぞれの例からわかるとおり、名前と値のパラメーターの先頭と末尾の空白文字は無視されます。
$MQSI_Author = John MQSI$

キーワード = "Author"
値 = "John"

$MQSI の後の最初の文字は下線文字にすることができます。 下線文字は、解釈されたキーワードでは省略されます。 2 番目の下線文字が現れる場合、キーワード名の一部を形成します。
$MQSI Flow designer = John Smith MQSI$

キーワード = "Flow designer"
値 = "John Smith"

パラメーター値ごとに空白文字は受け入れられます。
$MQSI bar = MQSI$

キーワード = "bar"
値 = ""

キーワード値は空の ("") ストリングに設定できます。
$MQSI_mqsitag=$MQSI$MQSI$

キーワード = "mqsitag"
値 = "$"

フォーマット定義に不備がある例です。 キーワード名を定義した後、パーサーは設定される値の境界を形成する区切り文字を探します。 この場合、定義を閉じる MQSI$ の前にある唯一の文字は '$' で、これはキーワード値として設定されます。
$MQSI=barMQSI$   キーワード名は空ストリングにすることができないため、このパターンは無視されます。
$MQSItagbarMQSI$   キーワード名とキーワード値の間に区切り文字 (=) がないため、このパターンは無視されます。
次のキーワードは使用しないでください。
VERSION
WebSphere Message Broker Toolkit を使用してメッセージ・フローや辞書を編集する際には、「プロパティー」ペインの Version プロパティーを設定し、これをブローカー・アーカイブ・ファイル・エディターで表示することができます。 このプロパティーを設定すると、VERSION と呼ばれるキーワードが結果の .cmf ファイルまたは辞書ファイルに追加されます。 したがって、こうしたファイルに対しては $MQSI_VERSION=...MQSI$ を追加しないでください。
BAR
BAR キーワードは、デプロイ時に自動的に各オブジェクトと関連付けられます。これには、そのオブジェクトをデプロイしたブローカー・アーカイブ・ファイルの絶対パス名が入ります。
どちらのキーワードの値も、クラス com.ibm.broker.config.proxy.DeployedObject の中にプログラマチックに定義されます。

キーワードの制約事項

以下の文字は予測不能な動作の原因となるため、キーワード内での使用は避けてください。
^ $ . | \ < > ? + * = & [ ] ( )
こうした文字はキーワードに関連した値の中で使用できます。以下に例を示します。
  • $MQSI RCSVER=$id$ MQSI$ は受け入れられます。
  • $MQSI $name=Fred MQSI$ は受け入れられません。
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:45:52


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