WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

MRM TDS 形式: データ・パターン分離タイプ

データ・パターン分離タイプでは、 各データ値は各エレメントのプロパティーとして指定される正規表現と突き合わせがなされます。

テキスト・データおよび非テキスト・データの両方の長さは、エレメントの「データ・パターン」プロパティーによって決まります。 エレメントの「物理タイプ」「長さエンコード・ストリング 1」または「長さエンコード・ストリング 2」である場合、正規表現はエンコードされた長さおよび続くデータの両方と一致している必要があります。 エンコードされた長さにおける長さは、正規表現で突き合わされる長さと一貫している必要があります。 エレメントの「物理タイプ」「ヌル終端ストリング」である場合、正規表現はデータおよび続くヌル終了文字と一致している必要があります。

「データ・パターン」分離タイプは、 エレメントごとに指定された正規表現を使用してデータを突き合わせます。 パーサーは、そのエレメントの「データ・パターン」プロパティー内にある正規表現とデータを突き合わせます。 MRM パーサーで構文解析する TDS は、エレメントが繰り返されていても、 あるいはビット・ストリーム内にあったとしても、 「データ・パターン」内で正規表現を使用してエレメントの長さを判別します。

正規表現パターンの一部としてのこれらのコード以外に、区切り文字またはタグはビット・ストリームで使用されません。 パターン・マッチングについては、メッセージ・セット: 正規表現によるデータ・エレメントの構文解析の説明を参照してください。

例えば、最初の 3 つの「データ・パターン」プロパティーがそれぞれ、 となっており、メッセージ・データが、
DT31758934information for you
となっている場合、この例では次のようになります。

最初のデータ・パターンは「A から Z までの範囲の 1 から 3 個の文字」を意味し、 2 番目は「0 から 9 までの範囲の 1 個以上の文字」を意味し、 3 番目は「a から z までの範囲の 0 個以上の文字」を意味します。 エレメントの「データ・パターン」に一致しなかった最初の文字に応じて、 各エレメントのデータがどのように終わっているかに注意してください。

構文解析中の TDS メッセージを 1 バイト・コード・ページでエンコードする場合、 「データ・パターン」プロパティーは 16 進値を含むことができます。 16 進値は、¥xNN として指定します。N は範囲が 0 から F までの 16 進数字です。 しかし、値 ¥x00 は無効であることに注意してください。

パフォーマンスの問題

「データ・パターン」分離タイプで必要な構文解析は、 その複雑さのためにすべての様々な分離タイプの中で最も遅いものです。

そのため、メッセージをモデル化するタイプが他にないときだけ、 「データ・パターン」分離タイプを使用してください。 「固定長」分離タイプなどを使用できる場合には、これを使用しないでください。

適用できるパラメーター

パラメーターは次の 1 つだけ使用されます。

エレメントごとに「データ・パターン」。 ストリングの突き合わせに使用される正規表現を表します。

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        最終更新: 2015-02-28 17:46:37


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