WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

cachemanager コンポーネントのパラメーター値

変更するグローバル・キャッシュに関連付けられたオブジェクトおよびプロパティーを選択します。

ブローカー・レベルまたは実行グループ・レベルでキャッシュ・マネージャー・プロパティーを設定することができます。 cachemanager コンポーネントのパラメーターを変更する方法を示す例については、mqsichangeproperties コマンドを参照してください。

ブローカーのパラメーター

これらのパラメーターを変更するには、ブローカー名および -o CacheManager を指定する必要があります。すべての変更が実装されるためには、ブローカーを再始動する必要があります。
ポリシー
キャッシュ・マネージャーで使用するポリシー。 このパラメーターは、defaultdisablednone、またはポリシー・ファイルの完全修飾名に設定します。
  • default を指定した場合、デフォルト・キャッシュ・ポリシーが使用されます。 このポリシーは、デフォルトの単一ブローカー・トポロジーを定義します。
  • disabled を指定した場合、ブローカーのグローバル・キャッシュ・コンポーネントは使用不可になります。 デフォルトで、キャッシュは使用不可に設定されています。

    キャッシュを使用可能にすると、キャッシュ・コンポーネントをホストしている実行グループのメモリー使用量が増えます。 このメモリー使用量が問題となる場合、キャッシュを使用しない予定であれば、キャッシュ・ポリシーを disabled に設定します。

  • none を指定した場合、自分で設定した値が各実行グループのキャッシュ・マネージャーで使用されます。 ブローカー・レベルのポリシーによって最後に設定された実行グループ・プロパティーが、カスタマイズの開始点として保持されます。
  • ポリシー・ファイルの完全修飾名を指定する場合、ポリシー・ファイルにリストされるブローカーは、グローバル・キャッシュでデータを共用するように構成されます。 パスは、相対パスではなく、絶対パスでなければなりません。
portRange
キャッシュ・マネージャーが使用するポートの範囲。 このパラメーターは、デフォルト・トポロジーを使用するときに設定できます。 このパラメーターを generate または特定のポート範囲に設定します。
  • ポートの範囲を指定する場合、このパラメーターの値を xxxx-yyyy という形式にする必要があり、範囲には少なくとも 20 個のポートを含める必要があります。
  • generate を指定した場合、ブローカーは、そのコンピューター上の他のブローカーによって使用されていないポートから成る範囲を生成します。 ブローカーは、2800 から始まる範囲を選択します。 例えば、別のブローカーがポート 2800 から 2819 までを使用している場合、ブローカーは 2820 から 2839 までの範囲を生成します。
listenerHost
ブローカー・キャッシュ・コンポーネントが listen するホスト名または IP アドレス。 コンピューターに複数のホスト名がある場合、このパラメーターを設定して、キャッシュ・コンポーネントが正しいホスト名を使用するようにします。 このパラメーターは、デフォルト・トポロジーを使用するときに設定できます。

実行グループのパラメーター

これらのパラメーターを変更するには、実行グループ名および -o ComIbmCacheManager を指定する必要があります。 すべての変更が実装されるためには、実行グループを再始動する必要があります。 カタログ・サーバーが配置された実行グループを停止すると、グローバル・キャッシュは使用できなくなります。
enableCatalogService
指定された実行グループがカタログ・サーバーのホストとなるかどうかを決定します。 有効な値は、true または false です。
enableContainerService
指定された実行グループがコンテナー・サーバーのホストとなるかどうかを決定します。 有効な値は、true または false です。
catalogClusterEndPoints
指定された実行グループでカタログ・サーバーが使用可能になっている場合、このパラメーターは必須です。 この値の形式は、カタログ・サーバー・クラスターのエンドポイントをコンマ区切りで並べたリストです。 組み込みグリッド (フェイルオーバー用) に関してカタログ・サーバーが使用可能になっている実行グループが複数ある場合、すべての実行グループの間でエンドポイント・リストが同一でなければなりません。 各エンドポイントの形式は、ServerName:listenerHost:CatalogPeerPort:haManagerPort です。 CatalogPeerPort は固有でなければなりません。 複数の実行グループに関して同じ CatalogPeerPort を指定しないでください。
ServerName は、この実行グループ内のカタログ・サーバーを示す固有の名前です。 この値の形式は、BrokerName_listenerHost_listenerPort です。 以下の例は、実行グループによって動的に設定される場合の catalogClusterEndPoints パラメーターを示しています。
MB8BROKER_hostname.com_2809:hostname.com:2812:2810
clientsDefaultToSSL
WebSphere® eXtreme Scale の外部グリッドへ接続するときには、この実行グループに対して SSL が有効になっているかどうかを判別します。 有効な値は、true または false です。

このプロパティーを True に設定すると、WebSphere eXtreme Scale の外部グリッドへのすべての接続が SSL のサポート対象になります。WebSphere eXtreme Scale の外部グリッドへの接続は、WXSServer 構成可能サービスで定義されます。このクライアント接続と WebSphere eXtreme Scale の外部サーバーとの組み合わせについては、WebSphere eXtreme Scale インフォメーション・センターのトピック『Transport Layer Security および Secure Sockets Layer 』を参照してください。

デフォルトでは、このプロパティーは空ストリングに設定されます。これは False と同等です。 SSL 接続は、カタログ・サーバーまたはコンテナー・サーバーをホストしない実行グループからのみ作成できます。SSL プロトコルを指定するには、sslProtocol プロパティーを設定します。

詳しくは、外部 WebSphere eXtreme Scale グリッド用に SSL を使用可能にするを参照してください。

connectionEndPoints
コンテナー・サーバーからカタログ・サーバーへの接続、および組み込みグリッドへのクライアント接続のための接続エンドポイントで構成されるストリング。 組み込みグリッドに参加する (またはアクセスする) すべての実行グループに関して、このパラメーターを設定する必要があります。 この値の形式は、エンドポイントをコンマ区切りで並べたリストです。 各エンドポイントの形式は listenerHost:listenerPort です。これは通常、カタログ・サーバーが使用可能になっている 1 つ以上の実行グループに一致します。
domainName
WebSphere eXtreme Scale クライアントで組み込みグリッドを識別し区別するために使用されるドメイン・ネーム。同じドメイン・ネームを持つ WebSphere eXtreme Scale サーバーのみが、同じグリッドに参加できます。したがって、ある 1 つの組み込みグリッドに参加するすべてのサーバーが同じドメイン・ネームを使用するようにしてください。 また、各グリッドのドメイン・ネームが固有であることも確認します。

ドメイン・ネームを指定しなかった場合は、ブローカーによって、カタログ・サーバーのサーバー名に基づいた名前が作成されます。(この名前の形式の詳細については、『catalogClusterEndPoints』を参照してください。)

enableJMX
指定された実行グループがグリッドについての管理情報を提供できるかどうかを決定します。 有効な値は、true または false です。 mqsicacheadmin コマンドを使用するには、このパラメーターを true に設定する必要があります。
haManagerPort
カタログ・サーバーまたはコンテナー・サーバーが使用可能になっている場合、このパラメーターは必須です。 この値は固有でなければなりません。 複数の実行グループに関して同じ haManagerPort パラメーターを指定しないでください。
jmxServicePort
enableJMX パラメーターが true に設定される場合、このパラメーターは必須です。 この値は固有でなければなりません。 複数の実行グループに関して同じ jmxServicePort パラメーターを指定しないでください。
listenerHost
ローカル・コンピューターのホスト名。 このパラメーターを設定しない場合、ブローカーはこのコンピューターで識別される最初のホスト名をデフォルトとして使用します。 複数のネットワーク・カード (例えば IPv4 および IPv6) がある場合、このパラメーターを設定してください。
listenerPort
リスナー・ポートの番号。 カタログ・サーバーまたはコンテナー・サーバーが使用可能になっている場合、このパラメーターは必須です。 この値は固有でなければなりません。 複数の実行グループに関して同じ listenerPort パラメーターを指定しないでください。
sslAlias
WebSphere eXtreme Scale の外部グリッドへの接続に使用する秘密鍵。

このプロパティーはオプションで、clientsDefaultToSSL プロパティーが True に設定されている場合にのみ使用されます。外部グリッドにクライアント認証が必要な場合は、複数の信頼できる秘密鍵がブローカー鍵ストアに存在するときに、このプロパティーを使用して、使用する鍵を指定します。実行グループごとに 1 つの鍵別名のみを使用できます。

sslProtocol
WebSphere eXtreme Scale の外部グリッドへの接続に使用する SSL プロトコル。

このプロパティーはオプションで、clientsDefaultToSSL プロパティーが True に設定されている場合にのみ使用されます。有効な値は IBMJSSE2 セキュリティー・プロバイダーによって決まります。IBMJSSE2 プロバイダーで認識されない値を入力すると、BIP7146 警告がローカル・エラー・ログ (syslog) に書き込まれます。認識されない値を使用して外部グリッドへ接続しようとすると、例外メッセージ BIP7143 が出されます。有効な値の例は、SSLSSLv3TLSTLSv1、および SSL_TLS です。このプロパティーを設定しなかった場合は、デフォルト値 TLS が使用されます。

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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:49:20


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