WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

ファイル・ノードでのローカル環境変数の使用

ローカル環境のさまざまなフィールドを使用して、FileInputFileOutputFTEInput、および FTEOutput ノードの動作を動的に変更できます。 さらに、出力ノードがファイルを処理するために使用した値を確認することも可能です。

それらのフィールドは、以下のメッセージ・ツリー構造内で利用できます。

LocalEnvironment.File fields

FileInput ノードを使用すると、アクセス可能な情報は、LocalEnvironment.File メッセージ・ツリーに保管されます。 この構造内フィールドについて、以下の表で説明します。
エレメント名 エレメント・データ・タイプ 説明
Directory CHARACTER ブローカーのファイル・システムで使用される形式の、入力ディレクトリーの絶対ディレクトリー・パス。 例えば、Windows システムでは、これはドライブ名接頭部 (C: など) で始まります。
Name CHARACTER ファイル名と拡張子。
LastModified TIMESTAMP ファイルの最終変更日時。
TimeStamp CHARACTER 入力ノードでファイルの処理が開始された、文字ストリングとしての日付と時刻 (協定世界時 (UTC) ゾーン)。 タイム・スタンプが組み込まれる場合、このデータは、アーカイブ・ファイル名およびバックアウト・ファイル名を作成するときに使用されるストリングになります。
以下のエレメントには、現行レコードに関するデータが入っています。
Offset INTEGER ファイル内でのレコードの開始。 最初のレコードはオフセット 0 から開始します。このエレメントが End of Data メッセージ・ツリーの一部である場合、この値は、入力ファイルの長さになります。
Record INTEGER ファイル内のレコードの番号。 最初のレコードはレコード番号 1 になります。このエレメントが End of Data メッセージ・ツリーの一部である場合、この値は、レコード数になります。
Delimiter CHARACTER 「区切り」「レコード検出」に指定されている場合に、特定のレコードとその前のレコードを切り離すために使用される文字。 最初のレコードはヌルの区切り文字を持っています。 このエレメントが End of Data メッセージ・ツリーの一部である場合、この値は最後のレコード (ある場合) の後に続く区切り文字になります。
IsEmpty BOOLEAN メッセージ・フローから伝搬されるレコードが空かどうか。 現行レコードが空の場合、これを TRUE に設定します。 このエレメントが End of Data メッセージ・ツリーの一部である場合、この値は常に TRUE に設定します。
この構造は、FileInput ノードの Out ターミナルに書き込まれる各メッセージと、End of Data ターミナルに書き込まれる空のメッセージと一緒に伝搬されます。

LocalEnvironment.File.Read フィールド

FileRead ノードがメッセージを伝搬する場合、そのメッセージに関する有効な情報は LocalEnvironment.File.Read メッセージ・ツリーに格納されます。 入力ファイルが空の場合は、空のメッセージが伝搬します。 以下の表に、LocalEnvironment.File.Read メッセージ・ツリー構造をリストします。
エレメント名 エレメント・データ・タイプ 説明
Directory CHARACTER ブローカーのファイル・システムで使用される形式の、入力ディレクトリーの絶対ディレクトリー・パス。 例えば、Windows システムでは、これはドライブ名接頭部 (C: など) で始まります。

あるいは、このパスはファイル・ノードのルート・ディレクトリーに関連しています。 このルート・ディレクトリーは、FileInput ノードおよび FileOutput ノードに使用するのと同じ環境変数で指定変更できます。

Name CHARACTER ファイル名と拡張子。
LastModified TIMESTAMP ファイルの最終変更日時。
TimeStamp CHARACTER FileRead ノードでファイルの処理が開始された日時 (協定世界時 (UTC)) を表す文字ストリング。
以下のエレメントには、現行レコードに関するデータが入っています。
Offset INTEGER レコードが開始するファイル内のオフセット。 ファイルの最初のバイトは、オフセット 0 です。
NextRecordOffset INTEGER ファイル内の次のレコードの開始位置オフセット (ファイルの先頭との相対位置)。現行レコードの終わりの 1 バイト後を指します。 ファイルの終わりに達すると、この値はローカル環境では示されません。
EndOfFile BOOLEAN FileRead ノードは、入力ファイルの最終レコードを読み取ったときに、このエレメントを TRUE に設定します。 このため、検出プロパティーが「レコードはファイル全体です」の場合は、常に TRUE です。
RecordNumber INTEGER read ノードが読み取りを開始するオフセットを基準とした、ファイル内のレコードの相対的な番号。 フィルター式が使用されている場合を除き、この値は常に 1 です。フィルター式が使用されている場合は、選択されたレコードの番号を示します。
NoMatchReason STRING メッセージが「一致なし」ターミナルに送信された理由。 メッセージが Out ターミナルに送信される場合は、NULL です。 可能な理由:
  • NoFile – ファイルが存在しません。
  • NoData – ファイルは存在するが、レコードが含まれていません。
  • NoRecord – ファイルが存在し、レコードが含まれているが、フィルター式に一致するレコードがありません。
Delimiter CHARACTER 「区切り」「レコード検出」に指定されている場合に、特定のレコードとその前のレコードを切り離すために使用される文字。 最初のレコードはヌルの区切り文字を持っています。 このエレメントが End of Data メッセージ・ツリーの一部である場合、この値は最後のレコード (ある場合) の後に続く区切り文字になります。
IsEmpty BOOLEAN メッセージ・フローから伝搬されるレコードが空かどうか。 現行レコードが空の場合、これを TRUE に設定します。
Archive/Directory STRING ファイルがアーカイブされたディレクトリーの名前。
Archive/Name STRING ファイルがアーカイブされたファイルの名前。
この構造は、FileRead ノードの Out ターミナルに書き込まれる各メッセージと、End of Data ターミナルに書き込まれる空のメッセージと一緒に伝搬されます。

LocalEnvironment.WrittenDestination.File フィールド

FileOutput ノードを使用すると、アクセス可能な情報は、LocalEnvironment.WrittenDestination.File メッセージ・ツリーに保管されます。 この構造内フィールドについて、以下の表で説明します。
エレメント名 エレメント・データ・タイプ 説明
Directory CHARACTER ブローカーのファイル・システムで使用されるフォームの、出力ディレクトリーの絶対ディレクトリー・パス。 例えば、Windows システムでは、これはドライブ名接頭部 (C: など) で始まります。
Name CHARACTER 出力ファイルのファイル名。
Action CHARACTER 指定できる値は以下のとおりです。
  • Replace。同名の出力ファイルが置き換えられる場合。
  • Create。新規の出力ファイルが作成される場合。
  • Append。この値が、出力ファイルに付加されるレコードに関連付けられる場合。
  • Finish。Finish File メッセージが受信されたのに、終了するファイルが見つからない場合 (例えば、「レコードはファイル全体」を指定して、メッセージが Finish File ターミナルに送信された場合)。
  • Transmit。ファイルが FTP または SFTP によって転送され、ファイルが保存されなかった場合。
Timestamp CHARACTER ノードがこのファイルの処理を開始したときの、文字ストリング・フォームの日時。 この値は、「基本」タブの「ファイルが存在する場合のアクション」プロパティーに「既存のファイルのタイム・スタンプ、保存、および置換」を指定した場合にアーカイブされるファイルの名前の接頭部になります。

LocalEnvironment.Destination.File フィールド

FileOutput ノードおよび FileRead ノードを使用する場合、そのディレクトリー・プロパティーおよび名前プロパティーを、メッセージ・ツリーのエレメントで指定変更できます。 これらの指定変更の場所はデフォルトで LocalEnvironment.Destination.File になっていますが、FileOutput ノードの「ディレクトリー・プロパティー・ロケーションの要求」および「ファイル名プロパティー・ロケーションの要求」のプロパティーを使用して場所を変更することができます。 FileRead ノードを使用する場合、「長さ」プロパティーおよび「オフセット」プロパティーを指定変更することもできます。 この構造のフィールドについて、以下の表で説明します。
エレメント名 エレメント・データ・タイプ 説明
Directory CHARACTER このプロパティーは、出力ディレクトリーの絶対ディレクトリー・パスまたは相対ディレクトリー・パスを、ブローカーのファイル・システムで使用されるフォームで指定します。 例えば、Windows システムでは、このパスはドライブ名接頭部 (C: など) で始まり、ディレクトリーの区切り文字として円記号 (¥) が使用されます。 UNIX システムでは、パスにディレクトリーの区切り文字としてスラッシュ (/) が使用されます。
Name CHARACTER このプロパティーは、出力ファイルのファイル名を指定します。 FileOutput ノードは、このエレメントの値に対しワイルドカードの置換を実行しません。 例えば、値が Input*.txt の場合、FileOutput ノードは、名前にアスタリスク (*) が使われているファイルに書き込もうとします。 書き込みが成功するかどうかは、ノードが書き込もうとしているファイル・システムで、アスタリスクがファイル名の文字として有効かどうかによって変わります。
長さ INTEGER このプロパティーは、ファイルから読み取るレコードの長さを指定します。 この値は、「レコードの検出」オプションの「固定長」が使用されている場合にのみ使用します。
Offset INTEGER このプロパティーは、レコードの検索を開始するファイル内のオフセットを指定します。 オフセットが 0 の場合、ファイルの始めから検索を開始します。指定変更が行われない場合は、これがデフォルト値です。
Archive/Directory STRING ファイル後処理アーカイブ・オプションの 1 つを使用している場合にファイルのアーカイブ先となるディレクトリー。 デフォルトでは、ファイル入力ディレクトリー下の「mqsiarchive」にファイルがアーカイブされます。 パスは入力ディレクトリーとの相対パスではなく、MQSI_FILENODES_ROOT_DIRECTORY との相対パスです。
Archive/Name STRING アーカイブ・ファイル名を作成するために使用するパターン。 ファイル名に星印を 1 つだけ使用でき、星印はファイル・パターン名に含まれる最初の星印置換に置き換えられます。 「タイム・スタンプ付きアーカイブ」が指定されている場合は、アーカイブ名にタイム・スタンプが付加されます。

LocalEnvironment.Destination.File.Remote フィールド

「リモート転送」プロパティーを選択して FileOutput ノードを使用する場合、ディレクトリー名をローカル環境ツリー内のエレメントで指定変更できます。 この構造のフィールドについて、以下の表で説明します。
エレメント名 エレメント・データ・タイプ 説明
Remote.ServerDirectory CHARACTER このプロパティーは、リモート・サーバー上の出力ディレクトリーの絶対または相対ディレクトリー・パスを指定します。 FileOutput ノードで SFTP または FTP が使用可能になっていない場合、このプロパティーは無効です。 FTP サーバーが受け入れるパス構文に従ってパスのフォーマットを設定します。通常は、UNIX スタイルを使用し、スラッシュ (/) をディレクトリー区切り文字として使用します。

LocalEnvironment.Wildcard.WildcardMatch フィールド

FileInputCDInputおよび FTEInput ノードでは、ワイルドカード文字を含むファイル名パターンを指定できます。 入力ノードは、ファイル名の中でワイルドカードに一致する文字とすべての中間文字を LocalEnvironment.Wildcard.WildcardMatch にコピーします。
エレメント名 エレメント・データ・タイプ 説明
WildcardMatch CHARACTER ファイル名パターン内のワイルドカードに一致するファイル名中の文字ストリング。

FileOutput ノードCDOutput ノード、および FTEOutput ノードでは、ファイル名パターンでワイルドカード文字を使用できます。 ファイル名パターン中で 1 つのワイルドカード文字 '*' を使用すると、ノードは、LocalEnvironment.Wildcard.WildcardMatch に保管されている値を使用します。 この方式が便利なのは、入力ノードと出力ノードが同じファイルを操作するメッセージ・フローがある場合です。 その場合は、入力ファイの名前を出力ノードで保存できます。 WildcardMatch エレメントの値を任意に操作するための標準的な方式を使用することもできます (FileInput ノードCDInput ノード、または FTEInput ノードを使用してはなりません)。

詳しくは、ファイル名パターンを参照してください。

LocalEnvironment.FTE の各フィールド

FTEInput ノードを使用するときには、アクセスできる情報が LocalEnvironment.FTE メッセージ・ツリーと LocalEnvironment.FTE.Transfer メッセージ・ツリーに格納されます。 LocalEnvironment.FTE メッセージ・ツリーには、現行レコードに関連する情報が格納されます。 そのツリーの情報を設定するのは、ブローカーです。 この構造内フィールドについて、以下の表で説明します。
エレメント名 エレメント・データ・タイプ 説明
TimeStamp CHARACTER 入力ノードでファイルの処理が開始された、文字ストリングとしての日付と時刻 (協定世界時 (UTC) ゾーン)。 タイム・スタンプが組み込まれる場合、このデータは、アーカイブ・ファイル名およびバックアウト・ファイル名を作成するときに使用されるストリングになります。
Offset INTEGER ファイル内でのレコードの開始。 最初のレコードは、オフセット 0 バイトで始まります。 Offset が End of Data メッセージ・ツリーの一部である場合、この値は、入力ファイルの長さになります。
Record INTEGER ファイル内のレコードの番号。 最初のレコードはレコード番号 1 になります。Record が End of Data メッセージ・ツリーの一部である場合、この値は、レコード数になります。
Delimiter CHARACTER 「区切り」「レコード検出」に指定されている場合に、特定のレコードとその前のレコードを切り離すために使用される文字。 最初のレコードはヌルの区切り文字を持っています。 Delimiter が End of Data メッセージ・ツリーの一部である場合、この値は最後のレコード (ある場合) の後に続く区切り文字になります。
IsEmpty BOOLEAN メッセージ・フローから伝搬されるレコードが空かどうか。 現行レコードが空の場合、IsEmpty を TRUE に設定します。 IsEmpty が End of Data メッセージ・ツリーの一部である場合、この値は常に TRUE に設定されます。
LocalEnvironment.FTE.Transfer メッセージ・ツリーには、WebSphere® MQ File Transfer Edition から受信する転送またはファイルに関する情報が入ります。 詳細については、WebSphere File Transfer Edition インフォメーション・センターを参照してください。 この構造内フィールドについて、以下の表で説明します。
エレメント名 エレメント・データ・タイプ 説明
Directory CHARACTER 入力ディレクトリーの絶対ディレクトリー・パス。
JobName CHARACTER 転送の名前。
Name CHARACTER ファイル名と拡張子 (ファイルごと)。
LastModified TIMESTAMP ファイルの最終変更日時 (ファイルごと)。
SourceAgent CHARACTER ファイルを送信するエージェントの名前。
DestinationAgent CHARACTER ファイルの送信先のエージェントの名前。
OriginatingHost CHARACTER ホストの名前 (どのホストから転送を実行するのかを示すホスト名)。
TransferId CHARACTER 転送の固有名。
MQMDUser CHARACTER 転送要求メッセージの MQMD の WebSphere MQ ユーザー ID。
OriginatingUser CHARACTER 転送要求を実行したユーザーのユーザー ID。
TransferMode CHARACTER 転送のモード。 有効な値は、Binary または Text です。
TransferStatus CHARACTER ファイルの転送の状況。
FileSize INTEGER 転送するファイルのサイズ。
ChecksumMethod CHARACTER 唯一の有効な値は MD5 です。
Checksum CHARACTER ChecksumMethod エレメントが MD5 に設定されている場合は、このエレメントが実際のチェックサム (16 進数ストリング・フォーマット) になります。
DestinationAgentQmgr CHARACTER ファイルの送信先の宛先エージェントのキュー・マネージャーの名前。
SourceAgentQmgr CHARACTER ファイルを送信したソース・エージェントのキュー・マネージャーの名前。
OverallTransferStatus CHARACTER 転送の全体的な状況。
TotalTransfers INTEGER 正常に転送されたファイルの総数。
TransferNumber INTEGER 転送に含まれている現在のファイルの番号。
これらの構造は、FTEInput ノードの Out ターミナルに書き込まれる各メッセージと、End of Data ターミナルに書き込まれる空のメッセージと一緒に伝搬されます。

LocalEnvironment.WrittenDestination.FTE の各フィールド

FTEOutput ノードを使用するときには、アクセスできる情報が LocalEnvironment.WrittenDestination.FTE メッセージ・ツリーに格納されます。 この構造内フィールドについて、以下の表で説明します。
エレメント名 エレメント・データ・タイプ 説明
DestinationAgent CHARACTER ファイルの送信先のエージェントの名前。
DestinationQmgr CHARACTER 宛先キュー・マネージャーの名前。
JobName CHARACTER 転送の名前。
Directory CHARACTER ブローカーのファイル・システムで使用されるフォームの、出力ディレクトリーの絶対ディレクトリー・パス。 例えば、Windows システムでは、これはドライブ名接頭部 (C: など) で始まります。
Name CHARACTER 出力ファイルのファイル名。
Overwrite BOOLEAN 宛先エージェントが同じ名前のファイルをここに移動するとき、宛先システムのファイルを上書きできるようにするかどうかを指定します。 宛先エージェントがファイルの上書きに失敗した場合、転送は失敗して、転送ログは障害を報告します。 FTEOutput ノードは、エラーをスローしたりログに記録したりしません。
TransferId CHARACTER FTEOutput ノードが開始する転送の固有名。

LocalEnvironment.Destination.FTE の各フィールド

FTEOutput ノードを使用するときには、メッセージ・ツリーの各エレメントで、宛先システム・プロパティーの宛先エージェント、宛先キュー・マネージャー、ジョブ名、宛先ファイル・ディレクトリー、宛先ファイル名、上書きファイルの値を指定変更できます。 転送を開始する前、または転送が完了したときに、宛先エージェント上でプログラムを呼び出すこともできます。 これらの指定変更値のデフォルトの場所は、LocalEnvironment.Destination.FTE です。 この構造のフィールドについて、以下の表で説明します。
エレメント名 エレメント・データ・タイプ 説明
DestinationAgent CHARACTER ファイルの送信先のエージェントの名前。
DestinationQmgr CHARACTER 宛先キュー・マネージャーの名前。
JobName CHARACTER 転送の名前。
Directory CHARACTER ブローカーのファイル・システムで使用されるフォームの、出力ディレクトリーの絶対ディレクトリー・パス。 例えば、Windows システムでは、これはドライブ名接頭部 (C: など) で始まります。
Name CHARACTER 出力ファイルのファイル名。
Overwrite BOOLEAN 宛先エージェントが同じ名前のファイルをここに移動するとき、宛先システムのファイルを上書きできるようにするかどうかを指定します。 宛先エージェントがファイルの上書きに失敗した場合、転送は失敗して、転送ログは障害を報告します。 FTEOutput ノードは、エラーをスローしたりログに記録したりしません。
PreDestinationCall.Name CHARACTER 転送を開始する前に、宛先エージェント上でプログラムを呼び出します。 このエレメントは、実行する Ant スクリプトの名前を提供します。 Ant スクリプト以外の他のプログラムを呼び出したり、呼び出しでパラメーターを渡したりすることはできません。 Ant スクリプトは、転送用に定義されたすべてのメタデータにアクセスできます。 これには、ローカル環境指定変更値 LocalEnvironment.Destination.FTE.UserDefined を使用して追加されたユーザー・メタデータも含まれます。 PreDestinationCall 関数の使用法の詳細については、WebSphere File Transfer Edition インフォメーション・センターを参照してください。
PostDestinationCall.Name CHARACTER 転送の完了後に、宛先エージェント上でプログラムを呼び出します。 このエレメントは、実行する Ant スクリプトの名前を提供します。 Ant スクリプト以外の他のプログラムを呼び出したり、呼び出しでパラメーターを渡したりすることはできません。 Ant スクリプトは、転送用に定義されたすべてのメタデータにアクセスできます。 これには、ローカル環境指定変更値 LocalEnvironment.Destination.FTE.UserDefined を使用して追加されたユーザー・メタデータも含まれます。PostDestinationCall 関数の使用法の詳細については、WebSphere File Transfer Edition インフォメーション・センターを参照してください。

LocalEnvironment.CD フィールド

CDInput ノードを使用するときには、アクセスできる情報が LocalEnvironment.CD メッセージ・ツリーと LocalEnvironment.CD.Transfer メッセージ・ツリーに格納されます。 LocalEnvironment.CD メッセージ・ツリーには、現行レコードに関連する情報が格納されます。そのツリーの情報を設定するのは、ブローカーです。 この構造内フィールドについて、以下の表で説明します。
エレメント名 エレメント・データ・タイプ 説明
Transfer フォルダー IBM® Sterling Connect:Direct® 転送からのメタデータを含みます。
Timestamp CHAR ファイルのタイム・スタンプ。
Offset INTEGER ファイル内でのレコードの開始。 最初のレコードは、オフセット 0 バイトで始まります。 Offset が End of Data メッセージ・ツリーの一部である場合、この値は、入力ファイルの長さになります。
Record INTEGER ファイル内のレコードの番号。 最初のレコードはレコード番号 1 になります。Record が End of Data メッセージ・ツリーの一部である場合、この値は、レコード数になります。
Delimiter CHARACTER 「区切り」「レコード検出」に指定されている場合に、特定のレコードとその前のレコードを切り離すために使用される文字。 最初のレコードはヌルの区切り文字を持っています。 Delimiter が End of Data メッセージ・ツリーの一部である場合、この値は最後のレコード (ある場合) の後に続く区切り文字になります。
IsEmpty BOOLEAN メッセージ・フローから伝搬されるレコードが空かどうか。 現行レコードが空の場合、IsEmpty を TRUE に設定します。 IsEmpty が End of Data メッセージ・ツリーの一部である場合、この値は常に TRUE に設定されます。
これらの構造は、CDInput ノードの Out ターミナルに書き込まれる各メッセージと、End of Data ターミナルに書き込まれる空のメッセージと一緒に伝搬されます。

LocalEnvironment.CD.Transfer

LocalEnvironment.CD.Transfer メッセージ・ツリーには、転送またはファイルに関して IBM Sterling Connect:Direct から受け取った情報が含まれます。 この構造内フィールドについて、以下の表で説明します。
エレメント名 エレメント・データ・タイプ 説明
ProcessName CHARACTER ファイルを転送しているスクリプトのプロセス名
StepName CHARACTER 転送が開始される原因となったステップ名。
ProcessNumber INTEGER プロセス・スクリプトを実行しているプロセスの番号。
Submitter CHAR プロセス・スクリプトを実行依頼しているユーザー ID。
会計 CHAR プロセス・スクリプトの 2 次ノード (SNODE) 会計詳細。
SourcePath CHAR 1 次ノード (PNODE) マシン上のファイルのソース・パス。
DestinationPath CHAR 2 次ノード (SNODE) マシン上のファイルの宛先パス
Directory CHARACTER ファイルのコピー先ディレクトリー。
Name CHARACTER コピー先のファイルの名前。
PrimaryNodeName CHARACTER ファイルのコピー元の 1 次ノード名。
SecondaryNodeName CHARACTER 2 次ノードの名前。

LocalEnvironment.Destination.CD フィールド

CDOutput ノードを使用する場合、さまざまな宛先システム・プロパティーをメッセージ・ツリーのエレメントで指定変更できます。 これらの指定変更値のデフォルトの場所は、LocalEnvironment.Destination.CD です。 この構造のフィールドについて、以下の表で説明します。
エレメント名 エレメント・データ・タイプ 説明
SNODE CHARACTER ファイルの送信先の 2 次 Connect:Direct サーバー (SNODE) の名前。
ProcessName CHARACTER スクリプトの実行に使用するプロセスの名前。
会計 CHARACTER 1 次 Connect:Direct サーバー (PNODE) および 2 次 Connect:Direct サーバー (SNODE) の両方で、スクリプトの実行中に表示されるアカウンティング・データ。
Directory CHARACTER ブローカーのファイル・システムで使用されるフォームの、出力ディレクトリーの絶対ディレクトリー・パス。 例えば、Windows システムでは、これはドライブ名接頭部 (C: など) で始まります。
Name CHARACTER 出力ファイルのファイル名。
Copy.From CHARACTER パス名の最後の部分は、変更しようとする IBM Sterling Connect:Direct プロセス・スクリプト・プロパティーです。

これは、直接に FROM 節の <option name> であるか、または、<SYSOPTS> オプション内の値です。

ノードによって作成された既存の値は指定変更されてしまうため、作成されたスクリプトが妥当なものであることを確認する必要があります。

Copy.To CHARACTER パス名の最後の部分は、変更しようとする IBM Sterling Connect:Direct プロセス・スクリプト・プロパティーです。

これは、直接に TO 節の <option name> であるか、または、<SYSOPTS> オプション内の値です。

ノードによって作成された既存の値は指定変更されてしまうため、作成されたスクリプトが妥当なものであることを確認する必要があります。

LocalEnvironment.WrittenDestination.CD のフィールド

CDOutput ノードを使用するときには、アクセスできる情報が LocalEnvironment.WrittenDestination.CD メッセージ・ツリーに格納されます。 この構造内フィールドについて、以下の表で説明します。
エレメント名 エレメント・データ・タイプ 説明
ProcessName CHARACTER ファイルを送信するプロセスの名前。
ProcessNumber CHARACTER ファイルを送信するプロセスの番号。
Directory CHARACTER ブローカーのファイル・システムで使用されるフォームの、出力ディレクトリーの絶対ディレクトリー・パス。 例えば、Windows システムでは、これはドライブ名接頭部 (C: など) で始まります。
Name CHARACTER 出力ファイルのファイル名。
PrimaryNodeName CHARACTER 1 次 Connect:Direct サーバー (PNODE) の名前
PrimaryNodeOS CHARACTER 1 次 Connect:Direct サーバー のオペレーティング・システム
SecondaryNodeName CHARACTER 2 次 Connect:Direct サーバー (SNODE) の名前
SecondaryNodeOS CHARACTER 2 次 Connect:Direct サーバー のオペレーティング・システム (WebSphere Message Broker のオペレーティング・システムと同じではない可能性がある)
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:45:59


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