WebSphere® Message
Broker は、外部 Web サーバーおよび他の HTTP ソリューションを含むサービス指向アーキテクチャー (SOA) パターンの構成要素になることがよくあります。 ここでは、Web サーバー・インフラストラクチャーの構成に役立つ WebSphere Message
Broker の機能について、および既存のトポロジーに最適な構成オプションについて説明します。
以下の図は、アプリケーション・サーバーとの HTTP 接続および HTTPS 接続を処理するために WebSphere Application
Server で生成された Web サーバー・プラグインを使用する Web サーバー・トポロジーを示しています。 Web クライアントは HTTPS を使って Web サーバーと通信し、WebSphere Application
Server プラグインは HTTP を介して 2 つのアプリケーション・サーバーのいずれかにトラフィックを転送します。 このトポロジーにより、管理が簡単になります。クライアントは、1 つのエンドポイントに接続できますし、すべてのクライアント・セキュリティーが 1 つの場所で処理されます。 このプラグインを使用すると、2 つのアプリケーション・サーバー間のロード・バランシングとフェイルオーバーを処理することができます。
アプリケーション・サーバーの代わりに
WebSphere Message
Broker を使用しても機能を失うことがないように、
WebSphere Application
Server プラグインを構成して使用することができます。 このようにすると、プラグインのロード・バランシング機能およびフェイルオーバー機能を利用して、以下を実現できます。
- 多数の HTTP セッションのサポート
- 複数の IP アドレスおよびポートからのブローカーへのアクセスの有効化
- SOA トポロジーの管理の単純化
以下の図では、アプリケーション・サーバーの代わりに WebSphere Message
Broker 使用されています。 両方のシステムでブローカー全体のリスナーによって HTTP トラフィックが処理されます。
前述のケースのほかに、より複雑なシナリオで WebSphere Application
Server プラグインを使って以下を行うことができます。
- ロード・バランシングを実装する
- フェイルオーバー用のクラスター化を実装する
- 1 つのフロントエンドを通して、アプリケーション・サーバーおよび Web サーバーのサービスとファイルを公開する
- 1 つの場所、かつ一貫した方法で、すべての URL のセキュリティーを管理する
- 複数の Web サービス・エンドポイントにネットワーク・ディスパッチャーをセットアップする
WebSphere Message
Broker を使用して、このタイプの構成を実現できます。 以下のように、既存のトポロジーに応じて、最も適切な種類の構成データを生成するよう
WebSphere Message
Broker を使用してください。
- 既存のトポロジーに WebSphere Application
Server を組み込む場合、WebSphere Application
Server Web サーバー・プラグインによる読み取りが可能な構成ファイルを生成します
- 既存のトポロジーが WebSphere Application Server を含んでいないものの、Apache Web サーバー (IBM® HTTP Server など) を使用している場合、Apache mod_proxy 構成へのマージが可能な構成ファイルを生成します
- これまでのオプションには該当しないトポロジーの場合、メッセージ・ブローカー API を使ってブローカーごとのポートおよび URL データのリストを CSV 形式で生成し、それを Web サーバー構成で使用できます
以下のトピックは、ご使用の Web サーバー・トポロジーに適した構成データを生成するうえで役立ちます。