イベントを使用すると、トランザクション・モニター、トランザクション監査、およびビジネス・プロセス・モニターをサポートできます。
トランザクションのモニターと監査
WebSphere® Message
Broker がパブリッシュしたイベントをトランザクション・リポジトリーに書き込むことにより、ブローカーが処理するトランザクションの監査証跡を作成できます。 トランザクション・リポジトリーは、トランザクションのモニター、監査、および再生に使用できます。
ビット・ストリーム・データを組み込んで、障害が起きたトランザクションを再実行依頼が可能になるようにできます。 以下のタスクを実行して、トランザクションのモニターおよび監査をセットアップできます。
- トランザクションのイベントの構成
- ほとんどの場合、ログに記録されたトランザクションの照会を行うにはビット・ストリーム情報だけでは不十分です。 キー・フィールドおよび他の相関データはメッセージ・ペイロードから抽出して、イベントの wmb:applicationData/wmb:simpleContent または wmb:applicationData/wmb:complexContent エレメントに配置できます。 ロギング・アプリケーションまたはメッセージ・フローはこうしたフィールドを抽出して、それらをメッセージ・ビット・ストリームで記録できます。
- イベント・トピックへのサブスクライブとリポジトリーへのイベントの書き込み
- イベント・トピックにサブスクライブして、リレーショナル・データベースにイベントを書き込むメッセージ・フローまたはいずれかの WebSphere MQ アプリケーションを作成できます。 詳細なデータベース・スキーマは、キー・フィールドやトランザクション ID の数などの組織における要件によって異なります。
ビジネス・プロセス・モニター
ブローカーがパブリッシュしたイベントは、
WebSphere Business Monitor によってモニターできます。 メッセージ・ペイロード内の重要なフィールドを、メッセージ・フローが発行するイベントに追加して、モニターすることができます。
以下の項目を使用すると、
WebSphere Business Monitor を使用してメッセージ・フローをモニターするのに役立ちます。
- メッセージ駆動型 Bean
- WebSphere Business Monitor がイベントをモニターするためには、それらのイベントを CEI リポジトリーに送信する必要があります。
メッセージ駆動型 Bean は、この目的で提供されています。WebSphere Application
Server で稼働するメッセージ駆動型 Bean は、イベント・トピックにサブスクライブして、そのサブスクリプションに一致するイベントを、Common Base Event イベントとして CEI リポジトリーに書き込みます。
メッセージ駆動型 Bean は、WebSphere Business Monitor サンプルと共に提供されます。
サンプルのメッセージ駆動型 Bean をインストールして構成するための手順について詳しくは、WebSphere Business Monitor サンプルの実行を参照してください。
- WebSphere Business Monitor モデル
- WebSphere Message
Broker には、WebSphere Business Monitor で使用するためのモニター・モデル例が含まれています。 このモデルは、入力メッセージおよび出力メッセージからデータを収集するイベントも含め、トランザクション・イベントおよびターミナル・イベントをモニターする方法を説明しています。 モデルを変更して、実際のイベントおよびメッセージ・フォーマットに一致させてください。
WebSphere Business Monitor モデルは、WebSphere Business Monitor サンプルと共に提供されます。
サンプルの WebSphere Business Monitor モデルをインストールして構成するための手順について詳しくは、WebSphere Business Monitor サンプルの実行を参照してください。