EmailOutput ノードは、E メール・メッセージを 1 つ以上の宛先に送信するために使用します。
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EmailOutput ノードは、メッセージ・フローから、指定された SMTP サーバーに E メール・メッセージを配信します。
WebSphere® Message Broker Toolkit でノード・プロパティーを使用して EmailOutput ノードを構成するか、またはメッセージに関連付けられたローカル環境と E メール出力ヘッダー (EmailOutputHeader) から動的に EmailOutput ノードを構成することができます (詳しくは、動的 E メール・メッセージの作成 を参照してください)。 EmailOutput ノードは、添付ファイルが 1 つある E メールを作成するように構成できます。 E メール・メッセージを動的に作成する場合は、複数の添付ファイルを指定できます。
EmailOutput ノードはメッセージ・フローのノード・パレットの「E メール」 ドロワーに含まれ、WebSphere Message Broker Toolkit では、次のアイコンで表されます。
サンプルに関する情報は、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センター、またはオンライン・インフォメーション・センターを使用する場合にのみ表示できます。 サンプルは、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センターを使用する場合にのみ実行できます。
EmailOutput ノードのインスタンスをメッセージ・フローに入れたら、そのノードを構成することができます。 詳しくは、メッセージ・フロー・ノードの構成を参照してください。 ノードのプロパティーが、「プロパティー」ビューに表示されます。
値を入力する必要のある (デフォルト値が定義されていない) すべての必須プロパティーには、アスタリスクが表示されます。
場所 | 説明 |
---|---|
Root.EmailOutputHeader.To | E メール・アドレスのコンマ区切りリスト。 |
Root.EmailOutputHeader.Cc | E メール・アドレスのコンマ区切りリスト。 |
Root.EmailOutputHeader.Bcc | E メール・アドレスのコンマ区切りリスト。 |
Root.EmailOutputHeader.From | E メール・アドレスのコンマ区切りリスト。 |
Root.EmailOutputHeader.Reply-To | E メール・アドレスのコンマ区切りリスト。 |
Root.EmailOutputHeader.Subject | E メールの件名。 |
ローカル環境 | 説明 |
---|---|
Destination.Email.SMTPServer | SMTP サーバーの「サーバー : ポート」。 ポートはオプションです。 指定しなかった場合、デフォルト値は 25 になります。 |
Destination.Email.SecurityIdentity | SMTP サーバーでの認証のためのセキュリティー ID。これは、mqsisetdbparms コマンドを使って定義されたユーザー ID とパスワードのペアの名前にすることができますが、mqsisetdbparms コマンドを使って定義されたユーザー ID とパスワードを参照する securityIdentity 属性を持つ外部リソースを参照してもかまいません。 どちらの場合も、値はストリング“smtp::”の後に付加されます。 例えば、mqsisetdbparms コマンドを使用して smtp::myUseridPassword というユーザー ID とパスワードを作成する場合、ノード上で指定するかまたは外部リソース内に間接的に指定する securityIdentity は、myUseridPassword になります。 |
Destination.Email.BodyContentType | E メール・メッセージの本体に含まれているのがプレーン・テキストではなく、HTML であることを識別します。 このプロパティーは text/plain、text/html、
または text/xml に設定します。text/plain がデフォルト値です。 メッセージ本文にコンテンツ・タイプを設定するには、次の表記を使用します。
メッセージ本文の送信に使用する文字セット (charset) を追加で設定するには、次の表記を使用します。
この例では、text/HTML E メールを UTF-8 の charset で送信します。 |
Destination.Email.MultiPartContentType | 関連、混合、代替など、複数パーツのタイプ。 ここでは任意の値を設定できます。 |
Destination.Email.Attachment.Content | 添付ファイル (BLOB/text)、またはエレメント (例えば、メッセージ・ツリーまたはローカル環境内のエレメント) を参照する XPath 式か ESQL 式。 参照エレメントの値は添付ファイルの値として取得されます。
|
Destination.Email.Attachment.ContentType | text/plain、text/html、および text/xml など、添付ファイルのタイプ。 (インターネット・メディア・タイプとも呼ばれる)。 ここでは任意の値を設定できます。 |
Destination.Email.Attachment.ContentName | 添付ファイルの名前。 |
Destination.Email.Attachment.ContentEncoding | 添付ファイルのエンコード。7bit、base64、または quoted-printable。
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mqsicreateconfigurableservice MY_BROKER –c SMTP –o SMTP_MyAlias
続き:
mqsichangeproperties MY_BROKER –c SMTP –o SMTP_MyAlias –n serverName –v smtp.hursley.ibm.com:25
これらのコマンドは、別名 SMTP_MyAlias も指定するノードに指定されている SMTP サーバーとポートの値をオーバーライドします。 ローカル環境に何らかの指定変更が含まれる場合、それらは、ブローカーの外部リソースのプロパティーよりも優先されます。 以下の例も参照してください。 mqsichangeproperties MY_BROKER –c SMTP –o SMTP_MyAlias –n securityIdentity –v mySecurityIdentity
また、mqsisetdbparms コマンドを使用してブローカーの実行時にセキュリティー ID を定義する必要もあります。In ターミナルを、バインドされるアウトバウンド・メッセージのルーティング元のノードに接続します。
メッセージをさらに処理したり、エラーを処理したり、あるいはメッセージを追加の宛先に送信するために、このノードの Out ターミナルまたは Failure ターミナルをこのメッセージ・フローの別のノードに接続します。
場所 | 説明 |
---|---|
WrittenDestination.Email.smtpServer | SMTP サーバーの「サーバー : ポート」。 |
WrittenDestination.Email.messageId | E メールの送信メッセージの ID。 |
これらの値は、ローカル環境ツリー構造内の WrittenDestination に書き込まれます。
いずれかのターミナルを接続しないと、ローカル環境ツリーは変更されません。
EmailOutput ノードのターミナルについては、次の表に説明されています。
ターミナル | 説明 |
---|---|
In | ノードが処理するメッセージを受け入れる入力ターミナル。 |
Failure | メッセージが伝搬される際に障害が検出された場合に、メッセージがルーティングされる出力ターミナル。 エラーを処理したり、このノードの Failure ターミナルをメッセージ・フローの別のノードに接続します。 |
Out | メッセージが正常に伝搬した場合にメッセージの送付先になる出力ターミナル。 メッセージをさらに処理したり、あるいはメッセージを追加の宛先に送信するために、このノードの Out ターミナルをメッセージ・フローの別のノードに接続します。 |
以下の表は、ノード・プロパティーについて説明しています。 M の見出しの列は、プロパティーが必須 かどうかを示します (デフォルトが定義されていない場合に値を入力する必要がある場合、アスタリスクのマークが付きます)。C の見出しの列は、プロパティーが構成可能 (メッセージ・フローを BAR ファイルに追加してデプロイするとき、値を変更できる) かどうかを示します。
EmailOutput ノードの「説明」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
ノード名 | いいえ | いいえ | ノード・タイプ、EmailOutput。 | ノードの名前。 |
簡略説明 | いいえ | いいえ | ノードの簡単な説明 | |
詳細説明 | いいえ | いいえ | メッセージ・フロー内のノードの目的を説明するテキスト |
EmailOutput ノードの「基本」プロパティーの使用法については、次の表に説明されています。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 | mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー |
---|---|---|---|---|---|
SMTP サーバーおよびポート | いいえ | はい | このプロパティーは、このノードから送信される E メールの宛先となる SMTP サーバーとポートを server:port の形式で定義します。例: my.smtp.server:25。 ポートの値はオプションですが、ポート値を指定しなかった場合は、デフォルト値は 25 になります。 このプロパティーの別名値を指定することができます。 実行時に別名が存在すると、指定した値が使用されます。 別名が実行時に存在しない場合は、ブローカーではこの値が有効な SMTP ホストであると推測します。 |
smtpServer |
EmailOutput ノードの「E メール」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
宛先アドレス | いいえ | いいえ | E メールの主な受信者。 このプロパティーには単一の E メール・アドレス、または E メール・アドレスのコンマ区切りリストを含めることができます。 | |
Cc アドレス | いいえ | いいえ | E メールのカーボン・コピー受信者。 このプロパティーには単一の E メール・アドレス、または E メール・アドレスのコンマ区切りリストを含めることができます。 | |
Bcc アドレス | いいえ | いいえ | E メールの隠しカーボン・コピー受信者。 このプロパティーには単一の E メール・アドレス、または E メール・アドレスのコンマ区切りリストを含めることができます。 | |
送信元アドレス | いいえ | いいえ | E メール送信者の E メール・アドレス。 | |
返信先アドレス | いいえ | いいえ | E メールの受信者が返信する E メール・アドレス。 | |
E メールの件名 | いいえ | いいえ | E メールの件名。 | |
E メールのメッセージ・テキスト | いいえ | いいえ | 電子メールの本文。 このプロパティーを使用して、E メールの静的本文を指定します。 このプロパティーを使用すると、入力ノードに渡されるメッセージ・ツリーの本文の内容がオーバーライドされます。 このプロパティーに値を指定しない場合は、E メールのテキストが、EmailOutput ノードに渡されるメッセージ・ツリーの本文になります。 |
|
本文のコンテンツ・タイプ | いいえ | いいえ | text/plain | このプロパティーを使用して、E メール・メッセージの本文に、コンテンツ・タイプを強制することができます。 有効な値は以下のとおりです。
|
EmailOutput ノードの「セキュリティー」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 | mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー |
---|---|---|---|---|---|
セキュリティー ID | いいえ | はい | ブローカーの実行時に構成される、ユーザー ID とパスワードを取り出すためのセキュリティー ID。 | securityIdentity |
EmailOutput ノードの「添付ファイル」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
添付のコンテンツ | いいえ | いいえ | エレメント (メッセージ・ツリーまたはローカル環境のエレメントなど) を参照する XPath 式か ESQL 式。 添付ファイルの内容は、参照されるエレメントの値です。 | |
添付のコンテンツ名 | いいえ | いいえ | E メールの受信者に表示される添付ファイルの名前。 このプロパティーはオプションです。 名前を指定しなかった場合は、デフォルト名が割り当てられます。 | |
添付のコンテンツ・タイプ | いいえ | いいえ | text/plain | 添付ファイルのタイプ。 添付ファイルを指定した場合でも、このプロパティーはオプションです。 有効な値は以下のとおりです。
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添付のコンテンツ・エンコード | いいえ | いいえ | 7bit | 添付ファイルのエンコード。 このプロパティーはオプションです。
値を指定しなかった場合は、デフォルト・エンコードが割り当てられます。 有効な値は以下のとおりです。
|
Multipart のコンテンツ・タイプ | いいえ | いいえ | Mixed | 複数パーツのタイプ。 有効な値は以下のとおりです。
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EmailOutput ノードの「妥当性検査」プロパティーについては、次の表に説明されています。
これらのプロパティーの詳細については、妥当性検査プロパティーを参照してください。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 | mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー |
---|---|---|---|---|---|
妥当性検査 | はい | はい | 継承 | このプロパティーは、妥当性検査を行うかどうかを制御します。 有効な値は、「なし」、「内容と値」、「内容」、および「継承」です。 | validateMaster |
失敗時の処置 | はい | いいえ | 例外 | このプロパティーは、妥当性検査が失敗した場合の動作を制御します。 「妥当性検査」を「内容」または「内容と値」に設定した場合にのみ、このプロパティーを設定できます。 有効な値は、「ユーザー・トレース」、「ローカル・エラー・ログ」、「例外」、および「例外リスト」です。 |
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
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イベント | いいえ | いいえ | なし | ノードに対して定義したイベントが、このタブに表示されます。 デフォルトでは、メッセージ・フローのどのノードに対してもモニター・イベントは定義されません。 ノードのモニター・イベントを作成、変更、または削除するには、「追加」、「編集」、および「削除」を使用します。詳しくは、モニター・プロパティーを使用したモニター・イベント・ソースの構成を参照してください。 「使用可能」チェック・ボックスを選択またはクリアすることによって、ここに表示されているイベントを使用可能および使用不可に設定できます。 |