WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

デプロイされるスタイル・シートとデプロイされないスタイル・シート

XSLTransform ノードでは、以下の 2 つの異なった方法でスタイル・シートを使用できます。

デプロイされるスタイル・シート
デプロイされるスタイル・シートとは、ブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルにインポートしてターゲット・システムにデプロイするスタイル・シートのことです。 デプロイされるスタイル・シートは、ブローカーによって管理されます。 基本スタイル・シートとは、メッセージ・フローで参照されるルート・スタイル・シートのことです。例えば、Eclipse ワークスペースの基本スタイル・シートへの参照 C:¥¥project1¥a¥b.xsl は、a/b.xsl (または ./a/b.xsl) のように指定します。 基本スタイル・シートは、その子孫のスタイル・シートを参照 (組み込みまたはインポート) できます。
デプロイされないスタイル・シート
デプロイされないスタイル・シートとは、XSLTransform ノードがアクセスできる場所に保管されるスタイル・シートのことです。 デプロイされないスタイル・シートは、ブローカーによって管理されません。

デプロイ済みスタイル・シートまたは XML ファイルのデプロイメント

XSLTransform ノードを構成する前に、スタイル・シートの扱い方について理解する必要があります。 スタイル・シートは、別の XML ファイルとスタイル・シートの両方を参照することができます。 デプロイされるスタイル・シートまたは XML ファイルを使用するには、以下のステップを行います。
  1. ファイルのファイル名拡張子が正しいことを確認する。

    デプロイされるスタイル・シートのファイル拡張子は、.xsl または .xslt のいずれかで、デプロイされる XML ファイルのファイル拡張子は .xml でなければなりません。

  2. ファイルを Eclipse ワークスペースにインポートする。

    Eclipse ワークスペース・プロジェクトにデプロイされるスタイル・シートおよび XML ファイルをすべてインポートする。 ロケーション依存の、デプロイされる子孫スタイル・シートまたは XML ファイルを、その親スタイル・シートに対して正しいディレクトリー構造に配置します。 デプロイしたくないロケーション依存の子孫は Eclipse ワークスペースに置いてはなりません。

  3. ファイルへの参照がすべて相対参照になるようにする。

    一般的に、デプロイされたスタイル・シートへの参照はすべて、表示場所がどこであっても、相対参照にする必要があります。 基本スタイル・シートへの参照は、関連 Eclipse ワークスペース・プロジェクトのルートに対して相対的でなければなりません。

    唯一の例外は、XSLTransform ノードの「スタイルシート名」プロパティーとして基本スタイル・シートを指定する場合です。 その場合、Eclipse ワークスペース内の正しいディレクトリー構造を指す絶対パスを使用できます。 基本スタイル・シートが見つかった場合、システムはノード・プロパティーを自動的に正しい相対値にリセットします。

    そしてシステムは基本スタイル・シート、 および関連する Eclipse ワークスペース・プロジェクトで使用可能なその基本スタイル・シートのロケーション依存の子孫スタイル・シートすべての自動デプロイメントも一緒に実行します。 基本スタイル・シートのロケーション依存の子孫スタイル・シート (または XML ファイル) への参照はすべて、その親スタイル・シートのロケーションに対する相対参照とする必要があります。 例えば、スタイル・シート //project1/a/b.xsl//project1/a/c/d.xsl というスタイル・シートを参照する場合、この参照は c/d.xsl (または ./c/d.xsl) に変更しなければなりません。

  4. デプロイされない子スタイル・シートまたは XML ファイルを扱う。

    スタイル・シートは他のスタイル・シートを参照することができます。 デプロイされない、 相対的に参照される子スタイル・シート (または XML ファイル) がある場合 (その親はデプロイされている)、 子スタイル・シートが workpath/XSL/external (workpath/XML/external) の下の正しい場所に配置されるようにしてください。 ただし、workpath は、ブローカーの作業ディレクトリーへの絶対パスです。 MQSI_WORKPATH 環境変数を使用して、システム上の作業パスの場所を見つけることができます。例えば、Windows XP システムでは、デフォルトの作業パスは C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥IBM¥MQSI です。

    ブローカーは自動的に、実行グループがデプロイするストレージ・ツリー、workpath/XSL/external、および workpath/XML/external ツリーをそれぞれ相互に関連付けます。 したがって、 例えば文書 b/c.xml がブローカーのデプロイ済みストレージの中に見つからない場合、ブローカーは、 この文書の参照を求めて、デプロイされる基本スタイル・シート a/style.xsl 内の workpath/XML/external/a/b ディレクトリー内の検索を自動的に実行します。 すでにデプロイ済みであるもののワークスペースで使用可能になっていないファイルについても、相対パスの参照を使用する必要があります。

  5. ファイルをデプロイする。

    システムによって選出されていないスタイル・シートまたは XML ファイルのみを手動でデプロイします (WebSphere® Message Broker Toolkit がこれらのファイルに関する警告を出します)。 ノードの「参照」をクリックするか、Eclipse ワークスペース内でスタイル・シートの場所の絶対パスを指定すると、スタイル・シートは BAR ファイルに自動的に組み込まれます。

    手動デプロイを行うには、デプロイされるファイルをブローカー・アーカイブに追加します。 詳しくは、ブローカー・アーカイブへのファイルの追加およびXSL スタイルシートへのキーワードの追加を参照してください。

    XSLTransform ノードを使用するすべての実行グループで、以下のアクションの 1 つを実行します。
    • スタイル・シートをブローカー上の workpath/XSL/external ディレクトリーに組み込む。スタイル・シートを BAR ファイルに組み込まないでください。

      workpath/XSL/external ディレクトリー中のスタイル・シートが、デプロイされるスタイル・シートと同じパスと名前を共有している場合は、デプロイされるスタイル・シートが使用されます。

    • スタイル・シートを BAR ファイルに組み込み、BAR ファイルをデプロイする。 複数の BAR ファイルに同じスタイル・シート名が組み込まれている場合は、最後にデプロイされた BAR ファイル中のスタイル・シートが使用されます。
    • スタイル・シートを独自の BAR ファイル中にデプロイする。 XSLTransform ノードを使用する BAR ファイルにスタイル・シートが組み込まれていない場合には、 WebSphere Message Broker Toolkit は警告メッセージを発行します。
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        最終更新: 2015-02-28 17:45:32


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