このパネルを使用して、SOAP/HTTP または SOAP/JMS バインディングの詳細を指定します。
「WSDL の生成」ウィザード
以下のパネルは、「WSDL の生成」ウィザードによって表示されます。
パネル・プロパティー
- サービス名
- サービス名は、生成された WSDL のサービス・エレメントの名前属性の値になります。 名前の厳密な使用法は、その後に WSDL を使用する製品 (SOAP ツールキットおよび UDDI リポジトリー) によって決まります。 例えば、後で SOAP ツールキットを使用して WSDL から Java™ を生成する場合、サービス名はおそらく Java インターフェース名になります。
- ポート名
- このプロパティーは、このサービス用の特定の WSDL ポートの名前で、通常はサービス名から派生します。 1 つの規約として、サービス名を <xyz> Service に、ポート名を <xyz> Provider にすることが考えられます。
ポート名は、生成された WSDL のポート・エレメントの名前属性の値になります。 名前の厳密な使用法は、後で WSDL を使用する製品 (SOAP ツールキットおよび UDDI リポジトリー) によって決まります。 例えば、SOAP ツールキットを使用して WSDL から Java を生成する場合、ポート名はおそらく Java クラス名になります。
以下の 2 つのオプションが提示されます。
- SOAP/HTTP
- 既存のメッセージ定義を使用して HTTP トランスポートで新しい WSDL 定義を生成する場合に、このオプションを選択します。 これはデフォルト・オプションです。
- SOAP/JMS
- 既存のメッセージ定義を使用して JMS トランスポートで新しい WSDL 定義を生成する場合に、このオプションを選択します。
SOAP/HTTP を選択した場合、以下の追加プロパティーが表示されます。
- SOAP アクション
- このプロパティーは、HTTP SoapAction ヘッダーの値を定義します。
SOAP メッセージをインプリメンテーション・メソッドに関連付けるための手段として、アプリケーションが SoapAction を使用する可能性があります。 これはしばしば rpc スタイルの WSDL に当てはまります。
WSDL の定義が、異なる SOAP アクションを使用するマルチ・オペレーションを含む場合は、
WSDL が生成された後、固有の SOAP アクション値を
WSDL に追加する必要があります。 すべての
オペレーションが同じ SOAP アクションを使用する場合、ここでその値を
指定してください。
- ポート・アドレス
- このプロパティーは、サービスが使用可能にされるアドレスを定義します。 これは、有効な URL であり、デフォルトの HTTP ポートと異なる場合にはポート番号を含める必要があります。 ポート・アドレスの例は次のとおりです。http://localhost:9080/wassoap/servlet/router
SOAP/JMS を選択した場合、以下の追加プロパティーが表示されます。
- 宛先スタイル
- JMS メッセージの宛先名を指定するスタイル。 デフォルト値は jndi です。
- 宛先名
- JMS メッセージの宛先の名前。 このプロパティーは、「宛先スタイル」プロパティーに従って指定する必要があります。
- JMS プロバイダー名
- リストから JMS ベンダー名を選択します。 リストから名前を選択すると、「初期コンテキスト・ファクトリー」プロパティーが、関連する Java クラスを使用して自動的に更新されます。 その名前は、メッセージ・フローのデプロイ先のブローカーに対して定義されている構成可能サービスの名前に一致しなければなりません。
- 初期コンテキスト・ファクトリー
JNDI ネーム・スペースの開始点。 JMS アプリケーションは初期コンテキストを使用して、JMS プロバイダーの接続ファクトリーおよびキューまたはトピック・オブジェクトを取得および検索します。 「JMS プロバイダー名」のリストから JMS プロバイダー名を選択すると、「初期コンテキスト・ファクトリー」プロパティーが、関連する Java クラスを使用して自動的に更新されます。 デフォルト値は com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory であり、これは WebSphere® MQ JMS プロバイダー用の、ファイル・ベースの初期コンテキスト・ファクトリーを定義します。
- JNDI 接続ファクトリー
- 使用される接続ファクトリーの名前。 この名前は、バインディング・ファイル内に存在している必要があります。 「JNDI 接続ファクトリー」は JMS QueueConnectionFactory です。 あるいは、汎用の JMS ConnectionFactory を指定することができます。
- JNDI URL
- JMS プロバイダーの JNDI URL。
- デリバリー・モード
- このプロパティーでは、メッセージで使用する持続性モードを制御します。
有効な値は以下のとおりです。
- 「持続」: JMS プロバイダーにシステム障害がある場合、メッセージは存続します。
- 「非持続」: JMS プロバイダーにシステム障害がある場合、メッセージは失われます。
- 要求メッセージの存続時間
- このプロパティーでは、出力 JMS メッセージを保持する時間の長さを秒単位で制御します。 デフォルト値の 0 は、メッセージの有効期限が切れないことを示します。
- JMS 要求メッセージの優先順位
このプロパティーはメッセージに相対重要度を割り当て、受信 Web サービスによるメッセージ選択に使用できます。
0 (最低優先順位) から 9 (最高優先順位) までの間の値を選択します。 デフォルト値は、中間の優先順位を示す 4 です。 0 から 4 までの範囲の優先順位は、標準のデリバリーを示します。 範囲 5 から 9 の優先順位は、高速のデリバリーを示します。
- 応答先の名前
- 受信アプリケーションが応答メッセージを送る必要のある JMS 宛先の名前です。 応答メッセージがこの JMS 宛先に戻されるようにするには、
この JMS 宛先名が、受信クライアントが使用する JMS プロバイダーのドメインに知られている必要があります。
- JNDI パラメーターの指定
- 生成する WSDL URI に組み込む JNDI コンテキスト・パラメーターを名前/値のペアとしてこの表に入力します。 「SOAP/JMS インターオペラビリティー・プロトコルを使用」チェック・ボックスがクリアされると、「JNDI パラメーター」表が無効になり、結果の WSDL でその表の値が生成されなくなります。
- ユーザー・パラメーターの指定
- 生成する WSDL URI に組み込む追加のユーザー・パラメーターを名前/値のペアとしてこの表に入力します。
- SOAP/JMS 相互運用性プロトコルを使用する
- デフォルトでは、このチェック・ボックスは選択済みになっています。このチェック・ボックスが選択された場合、生成される SOAP/JMS WSDL は W3C 形式です。選択されない場合は
IBM スタイルの WSDL になります。このチェック・ボックスをクリアすると、「JNDI パラメーター」表が無効になり、結果の WSDL でその表の値が生成されなくなります。