WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

z/OS での DUMP コマンドの使用

このタスクの手順に従って、z/OS® で DUMP コマンドを使用します。

z/OS platformIBM® が問題を解決できるよう、以下のアドレス・スペースのいずれかまたはいくつかのダンプを取るようお願いする場合があります。
  • 制御アドレス・スペース
  • DataFlowEngine アドレス・スペース
  • OMVS カーネル・アドレス・スペース

次の手順は、DataFlowEngine アドレス・スペースをダンプする方法を示しています。 この手順はどのアドレス・スペースについても同じです。

  1. z/OS syslog で表示コマンドを使用して、ダンプが必要なアドレス・スペースのアドレス・スペース ID を見つけます。
    D OMVS,U=your started task user ID
    このコマンドは、開始したタスクのユーザー ID から実行しているすべてのプロセスのアドレス・スペースを表示します。例えば、次のようになります。
    D OMVS,U=MQ01BRK                                                      
    BPXO040I 16.14.30 DISPLAY OMVS 237                                    
    OMVS     000D ACTIVE          OMVS=(14)                               
    USER     JOBNAME  ASID        PID       PPID STATE   START     CT_SECS
    
    MQ01BRK  MQ01BRK  009D   67306064   84083282 HRI--- 15.41.55     48.37
      LATCHWAITPID=         0 CMD=bipservice MQ01BRK AUTO                 
    MQ01BRK  MQ01BRK  009D   84083282          1 1WI--- 15.41.55     48.37
      LATCHWAITPID=         0 CMD=/argoinst/S000_L30307_P/usr/lpp/mqsi/bin
    MQ01BRK  MQ01BRK  009D   16974444   67306064 HRI--- 15.42.01     48.37
      LATCHWAITPID=         0 CMD=bipbroker MQ01BRK                       
    MQ01BRK  MQ01BRK  009F   16974445          1 1W---- 15.42.05   2914.22
      LATCHWAITPID=         0 CMD=/argoinst/S000_L30307_P/usr/lpp/mqsi/bin
    MQ01BRK  MQ01BRK  009F   33751662   16974445 HR---- 15.42.05   2914.22
      LATCHWAITPID=         0 CMD=DataFlowEngine MQ01BRK ca614eec-f300-000
    インフラストラクチャーのメインプログラム bipimain は、すべてのアドレス・スペースにおける最初のプロセスです。 制御アドレス・スペースでは、bipimain は bipbroker プロセスを開始する bipservice プロセスを開始します。bipservice プロセスは構成に基づいて biphttplistener プロセスも開始する場合があります。 DataFlowEngine アドレス・スペースでは、bipimain は DataFlowEngine プロセスを開始します。 実行グループごとに、別の DataFlowEngine アドレス・スペースが開始されます。 この例では、1 つの実行グループだけがデプロイされます。
  2. z/OS DUMP コマンドを使用して、DataFlowEngine アドレス・スペースをダンプします。このアドレス・スペースは、上記の例で 9F と示されているものです。
    1. 以下のコマンドを入力します。
        DUMP TITLE=(DFE)                                                   
      コンソールは、次の結果を戻します。
       *`15 IEE094D SPECIFY OPERAND(S) FOR DUMP COMMAND                     
    2. 以下を入力します。
       R 15,ASID=9F,CONT                                                  
      コンソールは、次の結果を戻します。
       *16 IEE094D SPECIFY OPERAND(S) FOR DUMP COMMAND                     
    3. 以下を入力します。
        R 16,SDATA=(CSA,RGN,PSA,SQA,LSQA,LPA,TRT,GRSQ,SUM),END             
      コンソールは、次の結果を戻します。
        IEE600I REPLY TO 16 IS;SDATA=(CSA,RGN,PSA,SQA,LSQA,LPA,TRT,GRSQ,SUM),END
        IEA794I SVC DUMP HAS CAPTURED: 356                                 
        DUMPID=014 REQUESTED BY JOB (*MASTER*)                             
        DUMP TITLE=DFE                                                     
        IEF196I IGD101I SMS ALLOCATED TO DDNAME (SYS00018)                 
        IEF196I         DSN (SYS3.DUMP.ARG5.#MASTER#.T142958.S00014      ) 
        IEF196I         STORCLAS (SMS) MGMTCLAS (DUMP) DATACLAS (        ) 
        IEF196I         VOL SER NOS= ARGSMR
      ダンプは、SYS1.DUMPxx という事前に割り振られたダンプ・データ・セットに保管されるか、インストール別のパターンに従って名前が付けられたダンプ・データ・セットが自動的に割り振られます。
  3. いくつかのシナリオでは、IBM が問題を解決するには、特定のブローカーのすべてのアドレス・スペース、つまり、上記の例でリストされているすべてのアドレス・スペースに加え、OMVS アドレス・スペースおよびデータ・スペースが必要です。 すべての MQ01BRK アドレス・スペースをダンプするには、z/OS DUMP コマンドを使用します。
    1. コマンドを入力します。
      DUMP TITLE=(ALL)                                                   
      コンソールは、次の結果を戻します。
          `15 IEE094D SPECIFY OPERAND(S) FOR DUMP COMMAND                     
    2. 以下を入力します。
          R 15,JOBNAME=(OMVS,MQ01BRK),DSPNAME=('OMVS'.*),SDATA=(PSA,SQA,LSQA,RGN,TRT,
            LPA,CSA,GRSQ,SUM,NUC)      
      コンソールは、次の結果を戻します。
           IEE600I REPLY TO 15 IS;JOBNAME=(OMVS,MQ01BRK),DSPNAME=('OMVS'.*),S         
           IEA794I SVC DUMP HAS CAPTURED: 303    
           DUMPID=040 REQUESTED BY JOB (*MASTER*)
           DUMP TITLE=ALL                   
           IEE853I 13.40.40 SYS1.DUMP TITLES 306                                
           SYS1.DUMP DATA SETS AVAILABLE=000 AND FULL=000                          
           CAPTURED DUMPS=0001, SPACE USED=00000447M, SPACE FREE=00001053M      
               DUMP.MVK4.#MASTER#.D030415.T134007.S00039 DATA UNAVAILABLE WHILE
                   BEING DUMPED TO                                          
           IEA611I COMPLETE DUMP ON DUMP.MVK4.#MASTER#.D030415.T134007.S00039 309
           DUMPID=040 REQUESTED BY JOB (*MASTER*)                                
           FOR ASIDS(000D,009D,009F)
以下の例にあるように、DISPLAY z/OS コンソール・コマンドを発行すると、個々のスレッドに関する情報も見つけることができます。
D OMVS,PID=83886535
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        最終更新: 2015-02-28 17:47:37


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