WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

メッセージ・フローの開発

ビジネス・メッセージおよびビジネス・データを処理するためのメッセージ・フローを開発します。

WebSphere® Message Broker には、ビジネス・プロセスをサポートするうえで必要なメッセージ・フローを開発するためのいくつかの方法が用意されています。 クライアント・アプリケーションはさまざまな技法を使用して、ブローカーおよびそれにデプロイされたメッセージ・フローと相互作用できます。

以下のステップは、メッセージ・フローに関連した概念を理解し、独自のメッセージ・フローを開発し、メッセージ・フローをクライアント・アプリケーションが使用するための方法を確立しようとするときに、インフォメーション・センターのこのセクションの中を読み進むための標準的な経路を示しています。 基本的な概念と動作を理解したら、使用するメッセージ・フロー用にさらにリソースを追加することによって、より複雑なオプションに進むことができます。

  1. WebSphere Message Broker をよくご存じでない場合は、メッセージ処理の概要をお読みください。 このセクションには、メッセージ・フローに関連した概念が定義されています。ブローカーの使用計画がどのようなものであれ、必読のセクションです。 起点に関係なくすべてのメッセージに対してブローカーが実行する一般的処理についても取り上げています。 例えば、メッセージ・フローでのエラーをブローカーが処理する方法や、整合トランザクションをセットアップするための方法について説明しています。
  2. メッセージ・フローが何であるかとメッセージ・フローがメッセージとデータをどのように処理できるかを理解したら、独自のメッセージ・フローを作成するためのさまざまな方法を検討できます。 以下のオプションの中から選択してください。
    • サンプルを使用した WebSphere Message Broker 機能についての学習. 提供されるサンプルは、WebSphere Message Broker がサポートする特定のフィーチャーや機能に焦点を当てたテスト済みメッセージ・フローです。 これらはパターンに比べて有効範囲が制限されますが、特定のシナリオにおける標準的なメッセージ処理の包括的な例を示しています。 これらはスタンドアロン・アプリケーションなので、追加リソースを作成して構成する必要なしに利用できます。

      これらは製品の特定の面を実例で示すために作成されたものです。そのため、サンプルは必ずしも特定のタスクの推奨される技法を使用するように設計されているわけではありません。 したがって、実動レベルの完全なソリューションとしてではなく、特定の機能の動作を知るための例として、これらを使用してください。 これらは、独自のメッセージ・フローの開発の開始点として、またはより規模の大きいソリューションの一部として役立つ場合があります。

    • パターンを使用したメッセージ・フローの開発. 提供されるパターンは、再使用可能なソリューションとなります。つまり、特定のコンテキストにおけるアーキテクチャーや設計、デプロイメントに関する一般的タスクを解決するためのテスト済みアプローチがカプセル化されています。 パターンを使用する時点で、設計と開発の大量の作業がユーザーに代わって既に行われています。

      これらのパターンをそのまま使用することも、独自の要件に合わせて変更することもできます。 パターンを補完してソリューションを完了するには、追加リソースを作成する必要があります。

    • ウィザードによるメッセージ・フロー・アプリケーションの開発. WebSphere Message Broker Toolkit でさまざまなクイック・スタート・ウィザードのいずれかを実行できます。 これらのウィザードは、特定の要件 (例えばアダプター接続) に依存するメッセージ・フローと関連リソースを作成します。 これらのウィザードで作成されたメッセージ・フローを他のメッセージ・フローのベースとして使用し、オリジナルの結果に対して変更したり追加したりできます。
    • メッセージ・フロー・アプリケーションの最初からの開発. そのほうがよければ、メッセージ・フロー・エディターに用意されている基本ビルディング・ブロックを使用してメッセージ・フローを作成することもできます。 該当するノードとそれらの相互接続を決定して、メッセージが必要とする処理を設定します。
    • サービスの開発. Web サービス・ソリューションを格納するため、サービスを開発できます。 サービスは、指定されたサービス操作を実装するサブフローを格納します。
    • Message Broker Java API を使用したメッセージ・フロー・アプリケーションの開発. Message Broker Java API を使用する Java コードを実行することによって、メッセージ・フローを作成できます。 既存のメッセージをロード、変更し、新規メッセージ・フローとして保存するコードを書くことも、メッセージ・フローを最初から作成するコードを書くこともできます。 コードを実行するために WebSphere Message Broker Toolkit をインストールする必要はありません。
  3. ビジネス・プロセスのアプリケーションとデータをメッセージ・フローに接続します。 いくつかの異なるプロトコルを使用してブローカーと通信できます。 メッセージ・フローから他の製品やサービスと対話することもできます。 使用可能なオプションについては、クライアント・アプリケーションの接続で説明されています。
  4. メッセージとデータをさまざまな方法で処理するようにメッセージ・フローを設計できます。 以下の機能をサポートする一連のノードから選択できます。
  5. メッセージ・フローは、自己定義メッセージまたは事前定義メッセージ、あるいはその両方を処理できます。 事前定義メッセージは、環境に付加的価値を与えると同時に、メッセージ・フロー内に追加の処理オプションをもたらす場合があります。これらの利点と独自のメッセージ・モデルを定義する方法について、メッセージ・モデルの構成で学習してください。
  6. WebSphere Message Broker が提供しない何らかの特殊な処理をメッセージ処理環境が必要とする場合があります。 ユーザー定義拡張機能の開発でさらにオプションを探索できます。その後、ブローカーを別のやり方でカスタマイズする方法について学習してください。
メッセージ・フローを開発し、それをブローカーで実行したら、メッセージ・フローの動作を調整してメッセージ・フローのパフォーマンスを改善できます。 詳細については、メッセージ・フローのパフォーマンスの調整を参照してください。
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        最終更新: 2015-02-28 17:48:52


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