WebSphere® Message
Broker バージョン 8.0 には、DataDirect V6.0 ODBC ドライバーが付属しています。
フィックスパック・バージョン 8.0.0.2 以降では、すべてのサポート対象プラットフォーム用の DataDirect V6.0 ODBC ドライバーに加え、V7.0 ODBC ドライバーも付属しています。
デフォルトは V6.0 ドライバーのままになっています。
V7.0 ドライバーを使用するように切り替えるには、以下に示すいくつかの手動再構成が必要です。
- Windows
- Windows プラットフォームでは、以下の追加 ODBC ドライバーを ODBC データ・ソース名として構成可能です。
- 32 ビット
- WebSphere Message
Broker (8.0.0.2) DataDirect Technologies 7.0 32-BIT Oracle Wire Protocol
- WebSphere Message
Broker (8.0.0.2) DataDirect Technologies 7.0 32-BIT Sybase Wire Protocol
- 64 ビット
- WebSphere Message
Broker (8.0.0.2) DataDirect Technologies 7.0 64-BIT Oracle Wire Protocol
- WebSphere Message
Broker (8.0.0.2) DataDirect Technologies
7.0 64-BIT Sybase Wire Protocol
これらの V7.0 ドライバーは、デフォルトの V6.0 ドライバーと同様の方法で構成します。詳しくは、Windows システムからデータベースへの接続を参照してください。
- Linux および UNIX
- これらのプラットフォームでは、DataDirect V7.0 ドライバーは次の場所にインストールされます。
- <Your Broker install directory>/ODBC/V7.0
- ご使用の環境での LD_LIBRARY_PATH または LIBPATH 環境変数で定義されるライブラリー検索パスの先頭に、DataDirect V7.0 ライブラリーのパスを追加する必要があります。これを行うには、<Your Broker install directory>/ODBC/V7.0/DDV7librarypath.sh ファイルをコピーします。コピー先は、すべてのブローカーがこのファイルを使用する場合は $MQSI_WORKPATH/common/profiles ディレクトリー、特定のブローカーが使用する場合は $MQSI_WORKPATH/config/<Your Broker name>/profiles ディレクトリーです。
以下のステップを実行して、DataDirect バージョン 7.0 ドライバーを使用する odbc.ini ファイルを新規作成します。
- コンピューター上で実行されているすべてのブローカーを停止します。
- 現在の $ODBCINI ファイルのコピーを作成します。
- 次の場所にある DataDirect V7.0 テンプレート odbc.ini ファイルのコピーを作成します。
<Your Broker install directory>/ODBC/unixodbc/odbcV7.ini
- 作成した V7.0 テンプレート・ファイルのコピーを以下のように更新します。
- odbc.ini ファイルの最後のスタンザである [ODBC] スタンザを編集して、インストール済み DataDirect V7.0 ODBC ドライバーの場所を指定します。
- odbc.ini ファイルの最初のスタンザである [ODBC Data Sources] スタンザを編集して、ブローカーで使用する各データベースの DSN を列挙します。
このリストは元の $ODBCINI ファイルのリストと同じになる場合が多いはずです。
- [ODBC Data Sources] スタンザに列挙したデータ・ソースごとに DSN スタンザを作成します。
各 DSN についての構成情報は、元の $ODBCINI ファイルにある情報に基づいて記述できます。
- $ODBCINI 環境変数は、必ずこの新しい odbc.ini ファイルを指すようにします。
- ブローカーを再始動します。
- XA 調整
- WebSphere Message
Broker でグローバル (XA) 整合を使用する場合は、以下の追加指示も必要です。
- Windows 上の Oracle
- <Your Broker install directory>¥bin¥UKoradtc26.dll を SwitchFile として指定します。あるいは、Oracle とのグローバル整合の構成に文書化されている Windows の構成ステップに従ってください。
- Linux および UNIX
- 以下の追加ステップも必要です。
- XA 整合を使用している実行中のブローカーをすべて停止します。
- それらのブローカーで XA 整合の管理に使用しているすべての WebSphere MQ キュー・マネージャーを停止します。
- グローバル・トランザクションを調整している各キュー・マネージャーについて、それぞれの qm.ini ファイルのすべての SwitchFile 項目を次のように変更して更新します。
- Oracle の場合、UKoradtc26.so に変更します。
- Sybase の場合、UKasedtc26.so に変更します。
- root ユーザーに切り替え、mqsimanagexalinks コマンドを使用して以下のようにします。
- 前のバージョンの DataDirect ドライバーによる XA 整合で必要であったリンクを削除します。
mqsimanagexalinks remove DDnn
ここで、DDnn は以前に使用していた DataDirect ドライバーのバージョン番号 (例えば DD60) です。
- DataDirect V7 ドライバーによる XA 整合で必要なリンクを作成します。
mqsimanagexalinks create DD70 <Your Broker install directory> <Your $IE02_PATH>
- mqsimanagexalinks コマンドについての詳細は、mqsimanagexalinks コマンド - Linux および UNIX システムを参照してください。
- WebSphere MQ キュー・マネージャーを再始動します。
- ブローカーを再始動します。