ISO8583 サンプル・メッセージ・フローの紹介
このサンプルでは、ISO8583Application という名前のアプリケーションを提供します。これには次の 2 つのメッセージ・フローが含まれています。
- ISO8583_TCPIP_to_WMQ は、TCP/IP ソケット接続を介して受信した ISO8583 メッセージを、WMQ キューに書き込まれる XML メッセージに変換します。
- ISO8583_WMQ_to_TCPIP は、WMQ キューから受信した XML メッセージを、TCP/IP ソケット接続を介して送信する ISO8583 メッセージに変換します。
次の図は、ISO8583_TCPIP_to_WMQ メッセージ・フローを示しています。

- TCPIPServerInput ノードはポート 1111 を listen し、ISO8583 を指定した DFDL メッセージ (参照ライブラリー ISO8583Library で定義されている) を使用して入力データを構文解析します。
このノードには、「レコードおよびエレメント」タブがあり、そのプロパティー「レコードの検出」の値は「ストリームの終了」に設定されています。
これは、そのノードに送信されるすべてのデータが単一レコードとして処理されることを意味します。
このサンプルで提供されているテスト・ツールは、データをフローに送信してから、ストリームを閉じます。
- Compute ノード Transform ISO8583 to XML は、ESQL を使用して出力 XMLNSC ドメイン・メッセージ・ツリーを作成し、すべてのメッセージ・エレメントとその値を入力 DFDL ドメインからコピーします。
複合エレメント PrimaryBitmap および SecondaryBitmap は、出力 XML 形式では必要ないため、出力ツリーから削除されます (メッセージ中にどのオプション出力メッセージ・フィールドが存在するかを判別するために、XML タグを使用できます)。
- MQOutput ノード ISO8583.OUT は、出力 XML メッセージを ISO8583.OUT という名前のキューに書き込みます。
次の図は、ISO8583_WMQ_to_TCPIP メッセージ・フローを示しています。

- MQInput ノード ISO8583.IN は、入力 XML メッセージを ISO8583.IN という名前のキューから読み取ります。
- Compute ノード Transform XML to ISO8583 は、ESQL を使用して出力 DFDL ドメイン・メッセージ・ツリーを作成し、すべてのメッセージ・エレメントとその値を入力 XMLNSC ドメインからコピーします。
複合エレメント PrimaryBitmap および SecondaryBitmap が出力ツリーに作成され、メッセージ内にどのオプション出力メッセージ・フィールドが存在するかに応じて、ビットマップ内の各ビット・フィールドの値が割り当てられます。
- TCPIPServerOutput ノードはデータをポート 1111 に送信します。
このノードは、レコードがソケットに送信された後、出力ストリームを閉じるように構成されています。
レコード間にこれ以上のマークアップ (デリミッターなど) は追加されません。
これで、サンプルをデプロイする準備ができました。ISO8583 サンプルのテスト方法についてお読みください。