WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

ローカル環境変数を使用したプロパティーの設定

XSLTransform ノードは、ノードのプロパティーに設定された値を動的に変更するために使用できる、いくつかのローカル環境メッセージ・ツリー変数をサポートします。

以下の表は、各ローカル環境変数と、この変数によって指定変更されるノード・プロパティーの名前を対比してリストしています。
ローカル環境変数名 ノードのプロパティー名
XSL.StyleSheetName スタイルシート名
XSL.MessageDomain メッセージ・ドメイン
XSL.MessageSet メッセージ・セット
XSL.MessageType メッセージ・タイプ
XSL.MessageFormat メッセージ形式
XSL.OutputCharSet 文字セット
このノードは、使用されるスタイル・シートの名前を、以下の順序で問い合わせることにより検索します。
  1. 入力メッセージ。
    ノードは、スタイル・シートのロケーションに関する情報を求めてメッセージ XML データを検索します。 例えば、XML データには以下が含まれている場合があります。
    <?xml-stylesheet type="text/xsl" href="me.xsl"?>
    この場合、"me.xsl" がスタイル・シートの名前として使用されます。
  2. ローカル環境。

    入力メッセージ内にスタイル・シート名が見つからない場合、ノードは、XSL.StyleSheetName と呼ばれるエレメント内に保管されているスタイルシート情報に関する現行メッセージと関連したローカル環境を検索します。

    このノードはバージョン 6.0 で使用可能であり、スタイル・シートの名前としてエレメント ComIbmXslXmltStylesheetname が使用されていたため、現行ノードは両方のエレメントをチェックします。 両方が存在する場合、XSL.StyleSheetName 内の値が優先されます。

  3. ノードのプロパティー。

    入力メッセージまたはローカル環境内にスタイル・シート名が見つからない場合、ノードは、「スタイルシート名」 および「スタイルシート・ディレクトリー」プロパティーを使用して、正しい値を判別します。

このノードは、出力メッセージで使用するメッセージ・ドメイン、メッセージ・セット、メッセージ・タイプ、およびメッセージ形式を、以下の順序で問い合わせることにより検索します。
  1. ローカル環境。

    ノードは、XSL.MessageDomain、XSL.MessageSet、XSL.MessageType、および XSL.MessageFormat と呼ばれるエレメントに保管されている、メッセージ・ドメイン、メッセージ・セット、メッセージ・タイプ、およびメッセージ形式情報に関して、現在のメッセージに関連付けられているローカル環境を検索します。

  2. ノードのプロパティー。

    メッセージ・ドメイン、メッセージ・セット、メッセージ・タイプ、またはメッセージ形式に関する情報がローカル環境変数内で見つからなかった場合、ノードは「メッセージ・ドメイン」「メッセージ・セット」「メッセージ・タイプ」、および「メッセージ形式」プロパティーを使用して、正しい値を判別します。

ノードが、XSL.MessageDomain または「メッセージ・ドメイン」プロパティーのどちらからもメッセージ・ドメインを判別できなかった場合、デフォルト値の BLOB が使用されます。 メッセージ・セット、メッセージ・タイプ、およびメッセージ形式のデフォルト値は存在しません。
このノードは、出力メッセージに使用する文字セットを、以下の順序で問い合わせることにより検索します。
  1. ローカル環境。

    ノードは、XSL.OutputCharSet と呼ばれるエレメント内に保管されている文字セット情報に関する現行メッセージと関連したローカル環境を検索します。 例えば、変換の出力を UTF-8 としてエンコードするには、このエレメント内のストリングとして値 1208 を入力します。

    このノードはバージョン 6.0 で使用可能であり、出力文字セットとしてエレメント ComIbmXslXmltOutputcharset が使用されていたため、現行ノードは両方のエレメントをチェックします。 両方が存在する場合、XSL.OutputCharSet の値が優先されます。

  2. ノードのプロパティー。

    ローカル環境内で文字セット情報が見つからない場合、ノードは、「文字セット」プロパティーを使用して、正しい値を判別します。

    「文字セット」に値を設定する場合、入力する値は数値でなければなりません。例えば、変換の出力を UTF-16 としてエンコードするには、1200 を入力します。

値が設定されていないか、 選択優先順位がゼロに設定されているために、ノードがこれらの 2 つのソースのどちらからも出力文字セットを判別できない場合は、 デフォルト値 1208 (UTF-8) が使用されます。

XSLTransform ノードへの入力が XMLNSC パーサーまたは MRM パーサーから生成される場合、以下の要因に注意してください。 先行するノード上でプロパティーがこの情報を保存するように設定されていない場合は、 XMLNSC パーサーは、XML 文書の特定の情報 (処理命令およびコメントなど) を廃棄します。 XSLTransform ノードが必ずメッセージを正しく変換するように、前のノード (例えば MQInput ノード) で、「混合内容の保存」、「コメントの保存」、および「処理命令の保存」プロパティーを適切に設定します。 MRM パーサーは、また、この情報を廃棄しますが、このパーサー用に情報を保存することはできません。 したがって、そのような情報が変換にとって不可欠な場合は、MRM ドメインの使用を回避します。

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        最終更新: 2015-02-28 17:45:32


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