WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

.msgflow ファイルとして作成されるサブフローに対する BAR ビルダーの動作

メッセージ・フローの設計、.msgflow ファイルとして作成したサブフロー、および選択するビルド・オプションに基づいて BAR ファイルが作成される方法について学習します。WebSphere® Message Broker バージョン 8.0.0.0 と WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.1 の違いについても注目します。

WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.0 のパッケージ化に関する考慮事項

WebSphere Message Broker Toolkit で BAR ファイルをビルドする場合は、以下の BAR ビルダーの動作を考慮する必要があります。
  • メッセージ・フローを BAR ファイルに追加すると、BAR ビルダーによってすべての必要なサブフローが自動的に組み込まれます。
  • .msgflow ファイルとして作成されるサブフローは、BAR ファイルには別個の項目としては表示されず、自動的に追加されます。これらのサブフローを組み込むには、親メッセージ・フローのみを追加する必要があります。
  • メッセージ・フローはコンパイル済みオブジェクト (つまり、.cmf ファイル) として BAR ファイルに組み込まれます。
    注: WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.0 では、BAR ファイル作成オプション「リソースのコンパイルおよびインライン化」を使用できないので、メッセージ・フローは常にコンパイル済みの形式で BAR ファイルに追加されます。
  • BAR ファイルに追加するメッセージ・フローごとに、1 つのコンパイル済みメッセージ・フロー (CMF) が生成され、そのメッセージ・フローと、.msgflow ファイルとして作成した埋め込みサブフローが組み込まれます。さらに、サブフローと同じ数のサブフロー・ソース・ファイルがそのメッセージ・フローに追加されます。
  • サブフローを BAR ファイルに追加する場合、サブフローはメッセージ・ブローカー・プロジェクト内に作成され、サブフローが使用されているメッセージ・フローは別の BAR ファイルにパッケージ化され、BAR ビルダーの動作はサブフロー・タイプによって異なります。
    • サブフローを .msgflow ファイルとして作成すると、そのサブフローはコンパイル済みオブジェクトとして追加されます。
      注: サブフローを選択できるのは、そのサブフローに MQInput ノードなどの Input ノードがある場合に限られます。汎用の入力ノードしかないサブフローを独立した形でデプロイすることはできません。
    • サブフローを .subflow ファイルとして作成すると、そのサブフローのソース・ファイルが追加されます。

WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.1 以降のパッケージ化に関する考慮事項

WebSphere Message Broker Toolkit で BAR ファイルをビルドする場合は、以下の BAR ビルダーの動作を考慮する必要があります。
  • メッセージ・ブローカー・プロジェクトで定義されたメッセージ・フローを BAR ファイルに追加すると、BAR ビルダーは必要なサブフローをすべて自動的に組み込みます。.msgflow ファイルとして作成されるサブフローは、BAR ファイルには別個の項目としては表示されず、自動的に追加されます。これらのサブフローを組み込むには、親メッセージ・フローのみを追加する必要があります。

    例えば、以下の図では、サブフロー Error_handler.msgflow はメッセージ・フロー Main_Flow.msgflow に組み込まれています。

    この図は、BAR エディターの「準備」タブでアプリケーションを選択すると選択されるすべてのリソースを示しています。

    BAR ファイルに組み込むメッセージ・フローの選択時には、サブフローは自動的には選択されません。ただし、サブフローは、BAR ファイルに組み込まれているコンパイル済みメッセージ・フローには組み込まれます。

    この図は、メッセージ・フローで使用されるすべてのリソースが BAR ファイルにどのように保管されるかを示しています。
    注: MQinput ノードなどの Input ノードを持たない .msgflow ファイルとして作成されるサブフローは、リソースを BAR ファイルに追加する際には選択できません。
  • メッセージ・フローがコンパイル済みの形式で BAR ファイルに追加されるように、BAR ファイルの作成オプション「リソースのコンパイルおよびインライン化」を選択することができます。メッセージ・フローはコンパイル済みオブジェクト (つまり、.cmf ファイル) として BAR ファイルに組み込まれ、.msgflow ファイルとして作成されるサブフローはコンパイル済みオブジェクトにインライン化されて組み込まれます。
  • オプション「リソースのコンパイルおよびインライン化」を選択せずに BAR ファイルを作成しようとした場合に、メッセージ・フローが .msgflow ファイルとして作成されたサブフローを組み込んでいると、以下のエラーが表示されます。
    オプション「リソースのコンパイルおよびインライン化」を選択せずに BAR ファイルを作成しようとした場合に、メッセージ・フローが .msgflow ファイルとして作成されたサブフローを組み込んでいると、BIP0841E エラーが表示されます。

    このエラー・メッセージが表示された場合、BAR ファイルのプロパティーを開き、オプション「リソースのコンパイルおよびインライン化」を選択します。

  • サブフローを BAR ファイルに追加する場合、サブフローはメッセージ・ブローカー・プロジェクト内に作成され、サブフローが使用されているメッセージ・フローは別の BAR ファイルにパッケージ化され、BAR ビルダーの動作はサブフロー・タイプによって異なります。
    • サブフローが .msgflow ファイルとして作成される場合、サブフローに Input ノード (MQInput ノードなど) があれば、WebSphere Message Broker はサブフローをコンパイル済みオブジェクトとして追加します。
      注: 汎用 Input ノードのみを持つサブフローは独立してデプロイできません。

      例えば、以下の図では、Error_Handler.msgflow.msgflow ファイルとして作成されるサブフローです。

      この図は、BAR エディターの「準備」タブでサブフローを選択すると選択されるすべてのリソースを示しています。

      BAR ファイルの作成時にオプション「リソースのコンパイルおよびインライン化」が選択されている場合、サブフローはコンパイル済みオブジェクトとして BAR ファイルに追加されます。

      この図は、サブフローがどのようにして BAR ファイルにコンパイル済みオブジェクトとして組み込まれるかを示しています。

      BAR ファイルの作成時にオプション「リソースのコンパイルおよびインライン化」が選択されていない場合、サブフローはソース・オブジェクトとして BAR ファイルに追加されます。

      この図は、メッセージ・フローで使用されるすべてのリソースが BAR ファイルにどのように保管されるかを示しています。
    • サブフローが .subflow ファイルとして作成される場合、サブフロー・ソース・ファイルが追加されます。