JMS ノードや SOAP ノードなど、JMS トランスポートを使用するノードを XA 整合済みトランザクションに組み入れるには、追加の構成を行う必要があります。
トランザクション調整が必要な場合、Java™ Message Service Specification、バージョン 1.1 に準拠し、JMS セッションにより JMS XAResource API をサポートしている JMS プロバイダーを選択してください。
JMSProviders 構成可能サービスを使用して独自の JMS プロバイダーを指定する場合、jmsProviderXASupport 属性を true に設定して、選択した JMS プロバイダーが XA 整合トランザクションをサポートすることを示します。 このプロパティーが true に設定されていて、選択された JMS プロバイダーが XA トランザクションをサポートしない場合、例外が出されます。
このプロパティーが false に設定されているのに、ノードの「トランザクション・モード」プロパティーが「はい」に設定されていて、「整合トランザクション」メッセージ・フロー・プロパティーが選択されている場合、例外が出されます。
ただし、メッセージ設計者が XA に準拠しないプロバイダーを指定した場合、
非トランザクション・モードだけがサポートされます。 この場合、JMS トランスポートを使用するすべての JMS ノードおよび SOAP ノードの「トランザクション・モード」プロパティーを、「なし」に設定する必要があります。
ノードを構成するには、以下のようにします。
- 「ブローカー・アプリケーション開発」パースペクティブに切り替えます。
- BAR ファイル・プロパティーで「メッセージ・フロー」プロパティーの「整合トランザクション」を「はい」に設定します。
- メッセージ・フロー・エディターで、XA 整合トランザクションで必要な JMS トランスポートを使用するノードごとに、「トランザクション・モード」プロパティーを「はい」に設定します。
- キュー接続ファクトリーを作成し、デフォルト名の recoverXAQCF を使用するか、または独自の名前を指定します。 JNDI 管理対象オブジェクトの作成方法について詳しくは、JMSInput または JMSOutput ノードを参照してください。
- 分散システムでは、デプロイメントの前に、使用する JMS プロバイダーごとにスタンザをセットアップする必要があります。
以下の表は、提供される JMS プロバイダー・スイッチ・ファイルをオペレーティング・システムごとに示しています。
プラットフォーム |
32 ビット・ファイル |
64 ビット・ファイル |
AIX®
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libJMSSwitch.so |
HP-Itanium
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libJMSSwitch.so |
Linux (POWER®
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libJMSSwitch.so |
Linux (System z®
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libJMSSwitch.so |
Linux (x86)
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libJMSSwitch.so |
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Linux (x86-64)
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libJMSSwitch.so |
Solaris (SPARC)
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libJMSSwitch.so |
Solaris (x86-64)
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libJMSSwitch.so |
Windows (x86)
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JMSSwitch.dll |
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Windows (x86-64)
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JMSSwitch32.dll |
JMSSwitch.dll |
社内でご使用のオペレーティング・システム上でのこのタスクの詳細については、以下のリンクから該当するものを選択してください。
詳細については、以下のトピックを参照してください。
z/OS® では、サポートされている唯一の JMS プロバイダーは IBM® WebSphere MQ Java Client であり、このクライアント用にサポートされている唯一のトランスポート・モードは BIND モードです。これ以上の構成ステップは必要ありません。
JMS プロバイダーは、トランザクション・サポートに必要な追加の JAR ファイルを提供する場合があります。詳細については、JMS プロバイダーに付属の資料を参照してください。 例えば、分散システムでは、
WebSphere MQ JMS プロバイダーは追加の JAR ファイル
com.ibm.mqetclient.jar を提供します。
ブローカーの shared_classes ディレクトリーに任意の JAR ファイルを追加してください。

Linux および UNIX の場合は、var/mqsi/shared-classes です。
Windows の場合は、%ALLUSERSPROFILE%¥Application Data¥IBM¥MQSI¥shared-classes です。ここで %ALLUSERSPROFILE% は、システム作業ディレクトリーを定義する環境変数です。
デフォルトのディレクトリーは、オペレーティング・システムによって異なります。- Windows XP および Windows Server 2003 の場合: C:¥Documents
and Settings¥All Users¥IBM¥MQSI¥shared-classes
- Windows Server 2008 の場合: C:¥ProgramData¥IBM¥MQSI¥shared-classes
ご使用のコンピューターでは標準値を使用しない場合があります。%ALLUSERSPROFILE% を使用して、必ず正しい場所にアクセスしてください。
詳しくは、JMSInput ノード内の、JMS プロバイダーのクライアントを JMS ノードが使用できるようにする方法についてのセクションを参照してください。
オプション: JMS 接続ファクトリー、JNDI バインディング、またはその両方をセキュリティー保護するには、JMS 接続および JNDI ルックアップの保護を参照してください。