WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

トランザクションのグローバル整合のためのデータベースの構成

メッセージ・フローがユーザー・データベースと対話する場合に、データベースに加えられた更新と、メッセージ・フロー内の他のアクションとをグローバルに整合させるには、グローバル整合を行えるようにデータベースを構成します。

始める前に: データベースを作成し、そのデータベースへのアクセス権限を与えてください

ブローカーがまだ稼働している間にユーザー・データベースを再始動する場合、ブローカーも再始動する必要があります。 ブローカーは、データベースの停止を検出できないので、WebSphere® MQ は、データベースへの古い接続を維持します。 データベースが再び始動されると、ブローカーは、これらの接続の使用を試行しますが、失敗します。

整合されたメッセージ・フローのためにデータベースを構成するには、以下の中からご使用のデータベース・マネージャーに関連する指示に従ってください。

トランザクションのグローバル整合のための DB2 の構成

ODBC または JDBC 接続を使って接続するデータベースについて、これらのステップを完了する必要があります。

以下の作業を行うには、データベース管理者 (DBA) 特権が必要です。

トランザクションのグローバル整合のために DB2 データベース・インスタンスを構成するには、以下のようにします。
  1. Windows platformLinux platformWindows および Linux (x86) システムのみ: グローバル整合に関与する各 32 ビット・インスタンスごとに以下のコマンドを実行し、トランザクション処理モニター名 (TP_MON_NAME) を MQ に設定します。
    db2 update dbm cfg using TP_MON_NAME MQ
    db2stop
    db2start

    UNIX platformLinux platformLinux および UNIX システム (Linux (x86) を除く) では、32 ビットまたは 64 ビット・インスタンスに対してこの変数を設定しないでください。

  2. 十分な接続リソースがあることを確認し、ブローカーがデータベースに接続するために TCP/IP と共用メモリーのどちらを使用するかをブローカー管理者に確認します。

    TCP/IP 接続を使用する場合は、データベース使用時の問題の解決で、メッセージ SQL1224N に関するセクションにある例を参照してください。

    拡張共用メモリーを使用可能にするには、次のようにします。

    1. DB2 サーバー上で、以下のコマンドを実行します。
      export EXTSHM=ON
      db2set DB2ENVLIST=EXTSHM
      db2stop
      db2start
    2. ブローカー環境で共用メモリー・サポートが有効になっていることを確認します。 詳しくは、DB2 とのグローバル整合の構成を参照してください。
  3. 分散プラットフォーム上のブローカーから z/OS® 上の DB2 インスタンスに接続する場合、グローバル整合のサポートが有効になるように DB2 Connect™ を構成する必要があります。 DB2 Connect を使用するデータベースを示す DB2 別名を既に構成済みであることを確認してください。

    ブローカーをホストするシステムで以下のタスクを実行します。

    1. MAX_CONNECTIONS パラメーターの値が MAX_COORDAGENTS パラメーターの値より大きくなるように、次のように DB2 データベース・マネージャーの構成パラメーターを構成して、接続集線装置をオンにします。
      db2 update dbm cfg using MAX_CONNECTIONS max_connections_value
      ここで、max_connections_value は、MAX_COORDAGENTS パラメーターの既存の値より大きくします。
    2. ブローカーをホストするシステムの名前として、以下のようにして SPM 名を定義します。
      db2 update dbm cfg using SPM_NAME host_name
      host_name は、ブローカーをホストするシステムの TCP/IP 名です。
    3. ブローカーをホストするシステムで、以下のように DB2 を停止後再始動して、変更を適用します。
      db2stop
      db2start
      これで (分散プラットフォーム上の) ブローカーにデプロイされて、z/OS 上の DB2 にアクセスするメッセージ・フローのグローバル整合を使用可能にできるように、DB2 Connect が構成されました。
これで、グローバル整合を行えるように DB2 データベース・インスタンスが構成されました。

トランザクションのグローバル整合のための Oracle の構成

ODBC 接続を使って接続するデータベースについてのみ、これらのステップを完了する必要があります。

以下の作業を行うには、データベース管理者 (DBA) 特権が必要です。

トランザクションのグローバル整合のために Oracle データベースを構成するには、以下のようにします。
  1. JAVA_XA パッケージが Oracle データベース上にあるかを、次の Oracle SQLPLUS コマンドなどを使用して確認します。
    	describe JAVA_XA;
    詳細については、Oracle 製品資料を参照してください。
  2. ブローカーがデータベースにアクセスするために使用するユーザー ID が、DBA_PENDING_TRANSACTIONS ビューにアクセスするのに必要な Oracle 特権を持つことを確認してください。 例えば、次の Oracle SQLPLUS コマンドを使用して、必要なアクセスを認可することができます。
    	grant select on DBA_PENDING_TRANSACTIONS to userid;

    複数のユーザー ID が関係する場合 (例えば、WebSphere Message BrokerWebSphere MQ が別々のユーザー ID で実行されている場合)、FORCE ANY TRANSACTION 特権も必要になります。

これで Oracle データベースがグローバル整合のために構成されました。

トランザクションのグローバル整合のための Sybase の構成

ODBC 接続を使って接続するデータベースについてのみ、これらのステップを完了する必要があります。

以下の作業を行うには、データベース管理者 (DBA) 特権が必要です。

トランザクションのグローバル整合のために Sybase データベースを構成するには、ブローカーがデータベースにアクセスするために使用するユーザー ID が、Sybase 役割 dtm_tm_role を認可されたユーザー ID であることを確認します。
これで Sybase データベースがグローバル整合のために構成されました。
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        最終更新: 2015-02-28 17:45:18


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