WebSphere® MQ Link for R3 を使用して SAP アプリケーションとの間で送受信する ALE IDoc メッセージは、IDOC パーサーで処理することができます。このパーサーは、データを正しく解釈するためにメッセージ・モデルを必要とします。 このトピックでは、メッセージ・モデルの作成方法について説明します。
IDOC ドメインは推奨されていません。 新規メッセージ・フローを作成する場合、WebSphere MQ link for R3 を経由して SAP R3 クライアントからブローカーに送信された SAP ALE IDoc を処理したければ、TDS 物理形式を持った MRM ドメインを使用します。
メッセージ・モデルを作成します。
次に、メッセージ・モデルを使用して、IDoc メッセージのインスタンスを処理するメッセージ・フローを構成することができます。 ESQL または Java™ を使用して、IDoc のフィールドにアクセスすることができます。 IDOC ドメインはマッピング・エディターではサポートされないので、グラフィカル・マップを使用して IDoc のフィールドにアクセスすることはできません。
WebSphere MQ Link for R3 から IDoc を受信する予定の MQInput ノードのプロパティーを設定する場合、「メッセージ・ドメイン」プロパティーは IDOC でなければならず、「メッセージ・セット」プロパティーはメッセージ・セットの名前でなければならず、そして「メッセージ形式」プロパティーは、カスタム・ワイヤー形式の名前でなければなりません。 「メッセージ・タイプ」プロパティーは、IDOC パーサーでは必要ないので、MQInput ノード上で設定する必要はありません。
メッセージ・フローが完成した後、メッセージ・セットとメッセージ・フローをブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルに追加し、その BAR ファイルを、ブローカー実行グループに対してデプロイします。
IDoc が MQInput ノードで受信されると、IDOC パーサーは、DC 内の SAP 定義エレメントを処理してから、各 DD ごとに、IDOC パーサーは SAP 定義エレメントを処理し、次に、エクスポート後の IDoc の解説どおりに、MRM パーサーを呼び出して、CWF 物理フォーマットを使ってユーザー定義のセグメント・データを処理します。 MRM パーサーは、ユーザー定義セグメントに対して使用する「メッセージ・タイプ」プロパティーを認識しています。なぜなら、これは、IDOC パーサーによって SAP 定義 DD フィールド segnam から取り出されたプロパティーだからです。