Simplified Database Routing サンプルについて

Simplified Database Routing サンプルは、社員管理処理システムのシナリオに基づいています。 このサンプルは、WebSphere Message Broker に用意されているいくつかのフィーチャーの使用方法を例示します。

Simplified Database Routing サンプルは、自己定義型 XML メッセージを処理するアプリケーションの設計方法を例示します。 データの各部分の接頭部にはタグ名または属性名が付いているので、XML メッセージは自己定義型です。 XML メッセージ定義は、メッセージ自体の中に含まれており、他のいかなる場所にもありません。 したがって、外部メッセージ・セットの支援なしで、XML メッセージを使ってメッセージ・フローを実行することができます。

このサンプルでは、メッセージ形式は、DatabaseRetrieve ノードを使用して変換されます。DatabaseRetrieve ノードを使用して、ESQL または XPath 言語を使って出力メッセージのメッセージ形式を指定することができます。

Simplified Database Routing サンプルは、次のようなアクションを実行します。

以下のセクションでは、Simplified Database Routing サンプルについてさらに詳細に説明します。

メッセージ・フロー

Simplified Database Routing サンプルには、SimplifiedDBRouting というメッセージ・フローが組み込まれています。 このメッセージ・フローは、テスト・メッセージの内容に基づいて、動的にメッセージをルーティングし、社員に関する情報を取り出します。  このメッセージ・フローの詳細な解説は、 Simplified Database Routing メッセージ・フローについてを参照してください。詳しくは、WebSphere Message Broker 資料のメッセージ・フローの概要を参照してください。

メッセージ

Simplified Database Routing サンプルは、自己定義型または汎用の XML メッセージを処理します。 自己定義 XML メッセージには、メッセージ内の内容と構造に関する情報が、XML 仕様に従った文書の形式で記載されています。 メッセージの定義は、それ以外の場所には保管されません。 メッセージ・フローがメッセージを受信すると、メッセージ自体に含まれる XML 定義に従って、XMLNSC パーサーを使用してそのメッセージが解析されます。

4 つの自己定義 XML 入力メッセージが提供されます。 これらのメッセージを使用すると、メッセージのさまざまな内容が変更される方法、およびメッセージ・フロー内でメッセージがルーティングされる方法を確認できます。 提供されている入力メッセージの内容は、次のとおりです。

データベース

Simplified Database Routing サンプルは、SROUTEDB というデータベースを使用します。これには、DEPARTMENT および EMPLOYEE という 2 つのデータベース表が入っています。 このサンプル内のメッセージ・フローは、SROUTEDB に直接アクセスします。 このサンプルのデータベースについての詳細は、SROUTEDB データベースについてを参照してください。

WebSphere MQ キュー

Simplified Database Routing サンプルのメッセージ・フローは、WebSphere MQ ローカル・キューと対話します。 キューは、メッセージ・フローが実行するブローカーをホストする WebSphere MQ キュー・マネージャー上に定義されます。 このサンプルの WebSphere MQ キューについての詳細は、WebSphere MQ キューについてを参照してください。

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