データベースのセットアップ

このサンプルで使用されるメッセージ・フローには、変換の実行時にメッセージ・データの内容を充実させるグラフィカル・データ・マップの 1 つで使用される外部データベースが必要です。"StoreSales から SoldStock" Mapping ノードでアクセスできるように、データベースをあらかじめセットアップしておく必要があります。

データ・ソース名 RETAILDB を解決するためには、JDBCProviders 構成可能サービスが必要です。この名前は、サンプルの実行時にブローカーに使用可能なデータベース・インスタンスに対する "StoreSales から SoldStock" のグラフィカル・データ・マップを作成するときに使用します。

データベースにアクセスするには、有効な JDBC サービス ID およびパスワードを使用してブローカーを構成する必要もあります。

マップがアクセスするデータは、次の 3 つの表で構成されています。

DB2 データベースのセットアップ:

  1. RETAILDB という名前のデータベースを作成します。
     

    RETAILDB に正常に接続できるかどうかを確認します。

  2. アプリケーションの「その他のリソース」カテゴリーの下にリストされている GraphicalDataMappingRetailSampleDatabase プロジェクトの下のサンプルに含まれている SQL createTables.sql スクリプトを使用して表を作成します。 DB2 コマンド・プロンプトで、createTables.sql スクリプトが含まれているディレクトリーに変更してから、次のコマンドを実行します。
    db2 -vf createTables.sql
  3. GraphicalDataMappingRetailSampleDatabase サンプル・プロジェクトに含まれている SQL スクリプトを使用して、表にデータを取り込みます。DB2 コマンド・プロンプトで、insertDbData.sql スクリプトが含まれているディレクトリーに変更してから、次のコマンドを実行します。
    db2 -vf insertDbData.sql

ブローカーのデータベース環境のセットアップ:

  1. 次のコマンドを使用して、ユーザー名とパスワードのセキュリティー資格情報を作成します。これによりブローカーは、データベースにアクセスできます。データベースのユーザー ID とパスワードを <user ID> と <password> に指定します。

    mqsisetdbparms MB8BROKER -n jdbc::RETAILDB -u <user ID> -p <password>
  2. マップのデータ・ソース名 "RETAILDB" を、実行時にブローカーによって使用される物理データベースに解決するための JDBC 構成可能サービスを (ステップ 3 のコマンドを使用して) 作成します。

    JDBC 構成可能サービスの作成の詳細については、『Type 4 接続用の JDBC プロバイダーのセットアップ』を参照してください。

    maxConnectionPoolSize をゼロ以外の値に設定していることに注意してください。これによって、JDBC 接続プールが作成されます。 JDBC 接続プールの作成の詳細については、実行グループで使用するデータベース・リソースを JDBC 接続プールで管理する操作を参照してください。

    WebSphere Message Broker Explorer には、データベース・プロバイダーのタイプごとにテンプレートから JDBC 構成可能サービスを作成できる、単純なユーザー・インターフェースが用意されています。

    このサンプルで使用する RETAILDB JDBC 構成可能サービスには以下の値が必要です。



    <configurableservice connectionUrlFormat="jdbc:db2://[serverName]:[portNumber]/[databaseName]:user=[user];password=[password];" connectionUrlFormatAttr1="" connectionUrlFormatAttr2="" connectionUrlFormatAttr3="" connectionUrlFormatAttr4="" connectionUrlFormatAttr5="" csName="RETAILDB" csType="JDBCProviders" databaseName="RETAILDB" databaseType="DB2 Universal Database" databaseVersion="9.1" description="default_Description" environmentParms="default_none" jarsURL="<DB2 install dir>\SQLLIB\java" maxConnectionPoolSize="2" portNumber="<e.g. 50000>" securityIdentity="RETAILDB" serverName="localhost" type4DatasourceClassName="com.ibm.db2.jcc.DB2XADataSource" type4DriverClassName="com.ibm.db2.jcc.DB2Driver"/> 

  3. 次のコマンドを入力します。大括弧内に示されている変数は、ご使用のシステムに合った適切な値に置き換えてください。
    mqsicreateconfigurableservice
    MB8BROKER -c JDBCProviders -o RETAILDB -n
    connectionUrlFormat,databaseName,databaseType,description,jarsURL,portNumber,serverName,type4DatasourceClassName,type4DriverClassName,maxConnectionPoolSize
    -v
    "jdbc:db2://[serverName]:[portNumber]/[databaseName]:user=[user];password=[password];",RETAILDB,DB2,"Simplified
    Database Sample Database","C:\Program Files\IBM\SQLLIB\java",50000,localhost,com.ibm.db2.jcc.DB2XADataSource,com.ibm.db2.jcc.DB2Driver,2
      
    mqsicreateconfigurableservice
    MB8BROKER -c JDBCProviders -o RETAILDB -n
    connectionUrlFormat,databaseName,databaseType,description,jarsURL,portNumber,serverName,securityIdentity,type4DatasourceClassName,type4DriverClassName,maxConnectionPoolSize
    -v
    "jdbc:db2://[serverName]:[portNumber]/[databaseName]:user=[user];password=[password];",RETAILDB,DB2,SimplifiedDatabaseSampleDatabase,/home/db2admin/sqllib/java,50000,localhost,RETAILDB,com.ibm.db2.jcc.DB2XADataSource,com.ibm.db2.jcc.DB2Driver,2
    

  4. 次のコマンドを入力して、構成可能サービスのプロパティーがすべて正しく設定されていることを確認します。 mqsireportproperties MB8BROKER -c JDBCProviders -r -o RETAILDB
  5. 以下のディレクトリーを作成します。
  6. ブローカーが作成済みで、実行中であることを確認します。
  7. MQSI_FILENODES_ROOT_DIRECTORY 環境変数にルート・ディレクトリーを設定します。
    1. 『コマンド環境のセットアップ』にある指示に従って、コマンド環境と以下の行 (等号 (=) 文字の前後に空白を入れないことに注意) を含むコマンド・ファイル作成します。
      • Windows の場合:
        SET MQSI_FILENODES_ROOT_DIRECTORY=c:\MQSIFileOutput
      • Linux の場合:
        export MQSI_FILENODES_ROOT_DIRECTORY="/tmp/MQSIFileOutput"
    2. ブローカーを停止して、再始動します。『ブローカーの開始と停止』を参照してください。

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