WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

データ・キャプチャーの調整

ブローカーの構成を変更して、データを記録する際のパフォーマンスやメッセージ・スループットを向上させることができます。 データの処理に使用する実行グループとキューの数、各実行グループによって使用されるスレッド・プールのサイズ、およびデータをコミットする頻度を構成できます。 データを保管するために複数のデータベースを使用することもできます。

記録や再生に関するブローカー構成を設計する際には、以下のそれぞれの要素を考慮してください。 DataCaptureStore 構成可能サービス・プロパティーの詳細については、DataCaptureStore 構成可能サービスを参照してください。
threadPoolSize
このプロパティーは、DataCaptureStore 構成可能サービスで設定されます。 egForRecord プロパティーで指定される、モニター・トピックへのサブスクリプションを処理するために実行グループが使用するスレッドの数は、このプロパティーによって決まります。

commitCount および commitIntervalSecs
これらのプロパティーは、DataCaptureStore 構成可能サービスで設定されます。 commitCount プロパティーは、同期点が取られる前に各スレッドで処理される入力メッセージの数を示します。 commitCount の値を小さくすることで、パフォーマンスを向上させることができます。 commitIntervalSecs は、commitCount プロパティーが 1 より大きいものの、処理済みメッセージの数が commitCount プロパティーの値に達していない場合に、コミットが行われる時間間隔を示します。 commitIntervalSecs の値を増加させることで、パフォーマンスを向上できます。

egForRecord および egForView
これらのプロパティーは、DataCaptureStore 構成可能サービスで設定されます。 複数のデータ・キャプチャー・ストアを指定 (データを記録および表示するためにデータ・キャプチャー・ストアにそれぞれ異なる実行グループを指定) することで、ワークロードを分散させることができます。

DataCaptureStore 構成可能サービス・インスタンスと DataCaptureSource 構成可能サービス・インスタンス
DataCaptureStore 構成可能サービスと DataCaptureSource 構成可能サービスの関係は、多対 1 です。 記録したデータを保管するために複数のデータ・ソースを使用するには、複数の DataCaptureSource 構成可能サービスを定義することができます。 記録および表示のためのデータ処理に使用する実行グループとキューの数を増やすには、DataCaptureStore 構成可能サービスと DataCaptureSource 構成可能サービスの比率を変更することができます。

queueName および backoutQueue
これらのプロパティーは、DataCaptureStore 構成可能サービスで設定されます。 queueName プロパティーは、データを記録する前に保持しておくために使用するキューを指定します。 backoutQueue プロパティーは、処理できないメッセージをバックアウトするために使用するキューを指定します。 データ複数のキューに分散するために、デフォルトのキューを使用することも、新規キューを作成することもできます。

キュー項目数がその最大サイズに近づいたら警告を出すように WebSphere® MQ を構成できます。 詳しくは、WebSphere MQ ライブラリー Web ページの中で、WebSphere MQ の「イベント・モニター」に関する資料を参照してください。

runmqsc コマンドまたは WebSphere Message Broker Explorer のいずれかを使用することにより、キューの最大長およびキューのメッセージ最大長を増やすこともできます。

runmqsc コマンドを使用するには、以下の手順を実行します。

  1. コマンド・プロンプトで、以下のコマンドを入力します。qmName はキュー・マネージャーの名前です。
    runmqsc qmName
  2. 以下のコマンドを実行して、キューの現在の設定を確認します。qName は関連するキューの名前です (SYSTEM.BROKER.DC.RECORD など)。 キュー名に小文字が含まれている場合、キュー名を単一引用符で囲む必要があります。
    dis qlocal(qName) maxdepth,maxmsgl
  3. 以下のコマンドを入力します。qName はキューの名前、newMaxDepth はキューの最大長に関する新規設定、newMaxMsgL はメッセージの最大長に関する新規設定です。
    alter qlocal(qName) maxdepth(newMaxDepth) maxmsgl(newMaxMsgL)
  4. runmqsc 環境を終了するには、end を入力します。
WebSphere Message Broker Explorer を使用するには、以下の手順を行います。
  1. 「キュー・マネージャー」フォルダーの下のキュー・マネージャーを右クリックし、 「プロパティー」を選択します。
  2. メニュー・ツリーで、「拡張済み」を選択します。
  3. 「最大アンコミット・メッセージ」または「最大メッセージ長」 プロパティーの値を編集します。

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        最終更新: 2015-02-28 17:49:13


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