既存の FtpServer 構成可能サービス用に変更したいプロパティーと値、または新しいサービスを作成するプロパティーと値を選択します。
これらのプロパティーを変更するには、ブローカー名および -c FtpServer を指定する必要があります。また ObjectName を、以前に作成した構成可能サービスの名前に設定しなければなりません。
その使用例については、mqsichangeproperties コマンドを参照してください。
FtpServer 構成可能サービスの場合、プロパティー値の変更を有効にするには、実行グループを停止して、開始する必要があります。
各ブローカーに対して作成された、提供されている構成可能サービス | 定義済みの各構成可能サービスのプロパティー | プロパティーの説明 |
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なし | accountInfo |
一部の FTP サーバーでは、FTP ログオン手順中にアカウント名が要求されます。 このプロパティーを指定すると、その値は、FTP ログオン中に要求されて入力するアカウント名になります。 このプロパティーを指定しなかった場合に、サーバーからアカウント名を要求されると、FTP 転送は失敗します。 |
cipher |
暗号化に使用される暗号。このプロパティーは、正符号 (+) により区切られた、次の 1 つ以上の値の形式を取ります。
このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。 値が指定されない場合、以下のデフォルト値が使用されます。blowfish-cbc+3des-cbc+aes128-cbc |
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compression |
使用する圧縮レベル。有効な値は、0 から 9 までの範囲の整数です。0 は圧縮なしを指定し、9 は最大圧縮を指定します。 このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。 値が指定されない場合、デフォルト値の 0 が使用されます。 |
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connectionType |
FTP データ・ソケット接続。 有効値は ACTIVE または PASSIVE です。 このプロパティーは、 プロトコルに FTP が指定されている場合のみ有効です。SFTP が指定されている場合、このプロパティーは無視されます。 |
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knownHostsFile |
既知の hosts ファイルの位置。 この値は、有効な既知の hosts ファイルへの完全修飾パスでなければなりません。 ホスト情報は、 known_hosts ファイルに、標準の OpenSSH 形式で保管されます。 このプロパティーは、strictHostKeyChecking プロパティーが Yes に設定されている場合は必須です。 strictHostKeyChecking プロパティーが No に設定されている場合、このプロパティーは無視されます。 このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。 |
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mac |
メッセージ認証コード。このプロパティーは、正符号 (+) により区切られた、次の 1 つ以上の値の形式を取ります。
このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。 値が指定されない場合、以下のデフォルト値が使用されます。hmac-md5+ hmac-sha1 |
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preserveRemoteFileDate |
このプロパティーは、FileInput ノードによってリモート・サーバーから取得されたファイルに、サーバー上の最終更新日付が保持されているかどうかを指定します。 デフォルト値は No です。 Yes を選択すると、処理中にリモート・ファイルの日付を判別するために、FileInput ノードは適切な構文解析を実行します。 MDTM コマンドは、リモート・サーバーでサポートされている場合に使用されます。 MDTM コマンドがサポートされていない場合、リスト・テキストが使用されます。 リスト・テキストで構文解析する場合、その精度は、リモート・サーバーで使用される特定のリスト形式で利用可能な情報によって制限されます。 リスト形式が不明確な場合、FileInput ノードはブローカーのロケール設定に基づいて構文解析を行います。 リモート・サーバーからの信頼できる日付が判別できない場合は、例外が出され、メッセージは処理されません。 |
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protocol |
使用するリモート転送プロトコル。 有効な値は FTP または SFTP です。構成可能サービスでプロトコルが指定されない場合、ノードで指定された値が使用されます。 |
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remoteDirectory |
リモート FTP サーバー上の相対または絶対のディレクトリー名。 このプロパティーは、設定されると、このサービスを使用する FileInput および FileOutput ノードの 「FTP」タブの 「サーバー・ディレクトリー」プロパティーを指定変更します。 |
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scanDelay |
ディレクトリーのスキャンの結果、処理対象のファイルが特定されなかった後で待機する秒単位の時間。デフォルト値は 60 秒です。 このプロパティーは、設定されると、このサービスを使用する FileInput ノードの 「FTP」タブの「スキャン遅延」プロパティーを指定変更します。 |
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securityIdentity |
mqsisetdbparms コマンドを使って定義されたセキュリティー ID の名前。このプロパティーは、設定されると、このサービスを使用する FileInput および FileOutput ノードの 「FTP」タブの 「セキュリティー ID」プロパティーを指定変更します。
このプロパティーの値が secId である場合、以下のコマンドを使用して、セキュリティー ID を定義します。
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serverName |
リモート FTP サーバーの IP アドレスと、オプションのポート番号。 このプロパティーの構文は、FileInput ノードと FileOutput ノードの「FTP サーバーおよびポート」プロパティーに対して使用できる構文と同一です (ただし、FtpServer 構成可能サービスの名前にはできない点を除きます)。 |
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strictHostKeyChecking |
このプロパティーは、接続および認証フェーズ中に、ホスト・キーを検査する方法を指定します。 有効な値は以下のとおりです。
ホスト情報は、 known_hosts ファイルに、標準の OpenSSH 形式で保管されます。 このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。 |
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timeoutSec |
リモート FTP または SFTP サーバーへの接続を確立するためのタイムアウト値 (秒単位)。任意の有効な整数を timeoutSec プロパティー値として設定できます。 タイムアウト 0 は、無限タイムアウトと解釈されます。FTP を使用する場合、デフォルト値は 5 秒です。SFTP を使用する場合、デフォルト値は 20 秒です。 |
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transferMode |
FTP 接続の転送モード。 有効な値は、BINARY (デフォルト) または ASCII です。このプロパティーは、設定されると、このサービスを使用する FileInput および FileOutput ノードの 「FTP」タブの 「転送モード」プロパティーを指定変更します。 このプロパティーは、 プロトコルに FTP が指定されている場合のみ有効です。 SFTP が指定されている場合、このプロパティーは無視されます。 |
mqsicreateconfigurableservice コマンドを使用して FtpServer 構成可能サービスを定義する場合、FileInput ノードと FileOutput ノードの「FTP」タブで、「リモート・サーバーおよびポート」プロパティー内に、この構成可能サービスの名前を指定することができます。
Objectname は、構成可能サービスの名前であり、PropertyName は、このトピックで説明しているプロパティーのうちの 1 つ以上です。>>-mqsicreateconfigurableservice--BrokerName-- -c FtpServer----> >-- -o--ObjectName--+---------------------------+---------------> | .-,----------------. | | V | | '- -n----+--------------+-+-' '-PropertyName-' >--+----------------------------+------------------------------>< | .-,-----------------. | | V | | '- -v----+---------------+-+-' '-PropertyValue-'
このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。
値が指定されない場合、以下のデフォルト値が使用されます。: blowfish-cbc+3des-cbc+aes128-cbc
このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。
値が指定されない場合、デフォルト値の 0 が使用されます。
このプロパティーは、 プロトコルに FTP が指定されている場合のみ有効です。 SFTP が指定されている場合、このプロパティーは無視されます。
ホスト情報は、 known_hosts ファイルに、標準の OpenSSH 形式で保管されます。
このプロパティーは、strictHostKeyChecking プロパティーが Yes に設定されている場合は必須です。 strictHostKeyChecking プロパティーが No に設定されている場合、このプロパティーは無視されます。
このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。
このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。
値が指定されない場合、以下のデフォルト値が使用されます。 hmac-md5+ hmac-sha1
デフォルト値は No です。 Yes を選択すると、処理中にリモート・ファイルの日付を判別するために、FileInput ノードは適切な構文解析を実行します。 MDTM コマンドは、リモート・サーバーでサポートされている場合に使用されます。 MDTM コマンドがサポートされていない場合、リスト・テキストが使用されます。
リスト・テキストで構文解析する場合、その精度は、リモート・サーバーで使用される特定のリスト形式で利用可能な情報によって制限されます。 リスト形式が不明確な場合、FileInput ノードはブローカーのロケール設定に基づいて構文解析を行います。 リモート・サーバーからの信頼できる日付が判別できない場合は、例外が出され、メッセージは処理されません。
mqsisetdbparms MB8BROKER -n ftp::secId -u userName -p password
mqsisetdbparms MB8BROKER -n sftp::secId -u userName -p password
または mqsisetdbparms MB8BROKER -n sftp::secId -u userName -i SSHIdentityFile
-r Passphrase
Yes を選択した場合、knownHostsFile プロパティーを使用して、独自の既知の hosts ファイルを指定する必要があります。
ホスト情報は、 known_hosts ファイルに、標準の OpenSSH 形式で保管されます。
このプロパティーは、 プロトコルに SFTP が指定されている場合のみ有効です。 FTP が使用されている場合、このプロパティーは無視されます。
このプロパティーは、 プロトコルに FTP が指定されている場合のみ有効です。 SFTP が指定されている場合、このプロパティーは無視されます。
mqsicreateconfigurableservice MB8BROKERR -c FtpServer -o Server01
-n serverName,scanDelay,transferMode,connectionType,securityIdentity
-v one.hursley.abc.com:123,20,BINARY,ACTIVE,secId
FtpServer 構成可能サービス定義内のプロパティーに値を設定すると、FileInput および FileOutput ノード内の対応するプロパティーに設定されている値が指定変更されます。
accountInfo プロパティーを設定すると、それは、ユーザー ID およびパスワードを入力した後の、FtpServer 構成可能サービスへの接続時のログイン・プロトコル中に使用されます。 この情報は、場合によっては FTP サーバーで必要になることがあり、ログイン・プロトコルの一環として要求されます。 この設定を使用すれば、FileInput ノードと FileOutput ノードは、ログイン中に正しく応答するようになります。
connectionType プロパティーを設定すると、それは、FTP サーバー相手のファイルのやり取りで使用されるデータ・ソケットのタイプを変更します。 このプロパティーを ACTIVE に設定すると、それは、クライアント (ブローカー・メッセージ・フロー) に対してリモート・サーバーによって確立されるソケットを参照します。 このプロパティーを PASSIVE に設定すると、それは、リモート・サーバーに対して (ログインまたは制御ソケットの場合と同様に) クライアントによって確立されるソケットを参照します。 デフォルトは PASSIVE です。こちらのほうが、クライアント・ログインを許可しているたいていのタイプのファイアウォール保護に対する耐性が高いと考えられます。 このプロパティーを ACTIVE に設定できるのは、FTP サーバーが PASSIVE 接続をサポートしない場合か、または構成が満足する必要のある特殊な手配が整えられている場合です。