WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

PeopleSoft Enterprise のアウトバウンド処理

Adapter for PeopleSoft Enterprise は、同期的アウトバウンド要求処理をサポートします。 同期的アウトバウンド処理とは、メッセージ・フローがアダプターにビジネス・オブジェクトの形式で要求を送信すると、アダプターがその要求を処理し、操作の結果を表すビジネス・オブジェクトをメッセージ・フローに返すことを意味します。

アダプターが WebSphere® ビジネス・オブジェクト階層を受け取ると、アダプターはそれを以下のように処理します。
  1. アダプターは、アクセスする適切な PeopleSoft コンポーネント・インターフェースを識別するメタデータを、WebSphere ビジネス・オブジェクト階層から抽出します。
  2. アダプターは、WebSphere ビジネス・オブジェクト階層から実行するアウトバウンド操作を抽出します。
  3. コンポーネント・インターフェースにアクセスしたアダプターは、ビジネス・オブジェクトで指定されている値からキーを設定します。例えば作成操作などで、 キー値が生成されない場合、PeopleSoft アプリケーションがキー・フィールドを生成します。
  4. アダプターは、PeopleSoft オブジェクトを取り出した後で、コンポーネント・インターフェースを削除、検索、更新、または作成するために、既存のコンポーネント・インターフェースをインスタンス化します。
  5. 更新 (Create、Update) がある場合、アダプターはコンポーネント・インターフェースに WebSphere ビジネス・オブジェクト階層からのデータを取り込みます。 削除がある場合、アダプターはコンポーネント・インターフェースに StatusColumnName および値情報だけを取り込みます。

作成および更新操作の場合、アダプター・プロセスは、ビジネス・オブジェクトに定義されている順に、属性を処理します。例えば、2 つの単純属性の間に 1 つの複合属性がある場合、アダプターは最初の位置の単純属性を処理し、次いで複合属性、さらに単純属性を処理します。 変更が加えられた後に、PeopleSoft データベースにデータをコミットするために、コンポーネント・インターフェースが保存されます。

サポートされるアウトバウンド操作

WebSphere Adapter for PeopleSoft Enterprise は、以下のアウトバウンド操作をサポートします。

表 1. サポートされるアウトバウンド操作
操作 説明
Create ビジネス・オブジェクトを作成します。
Delete ビジネス・オブジェクトとその子を削除します。 アダプターは論理削除だけをサポートするので、オブジェクトは削除済みとしてマークを付けられますが、 除去されません。
Exists 着信ビジネス・オブジェクトがないか、検査します。
Retrieve PeopleSoft コンポーネントを取り出して、コンポーネント・データをビジネス・オブジェクト階層にマップします。
RetrieveAll PeopleSoft コンポーネントの複数インスタンスを取り出して、コンポーネント・データをビジネス・オブジェクト階層にマップします。
Update 対応する PeopleSoft コンポーネントを着信ビジネス・オブジェクトで更新します。
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        最終更新: 2015-02-28 17:49:36


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