WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

HTTP リスナー

HTTP フローまたは SOAP フローで HTTP メッセージを管理するために、ブローカー全体のリスナーまたは実行グループ (組み込み) リスナーのいずれかを選択できます。 リスナーの 2 つのタイプ、それらにポートを割り当てる方法、および個々の実行グループで 1 つのリスナーから他方のリスナーに切り替える方法について学習します。

どのリスナーを選択するかに応じて、SOAPInputSOAPReplySOAPAsyncResponseHTTPInput または HTTPReply のいずれかのノードを使ってインバウンド Web サービス要求を処理するメッセージ・フローが影響を受けます。インバウンド要求を処理しないメッセージ・フローのうち、SOAPRequest ノード、SOAPAsyncRequest ノード、または HTTPRequest ノードを使ってアウトバウンド要求を生成するメッセージ・フローは、影響を受けません。

リスナーの選択が HTTP トポロジーにどのように関連するかについて詳しくは、HTTP トポロジーの構成を参照してください。

実行グループ (組み込み) リスナー

それぞれの実行グループにはリスナーが組み込まれています。 リスナーは HTTPConnector オブジェクトおよび HTTPSConnector オブジェクトに関連付けられます。 HTTPConnector オブジェクトは、HTTP メッセージの処理に影響を与えるランタイム・プロパティーを制御します。 例えば、ブローカー myBroker 上の実行グループ default の組み込みリスナーが HTTP メッセージを listen するときのポートを変更するには、以下のコマンドを実行します。
mqsichangeproperties myBroker -e default -o HTTPConnector 
  -n explicitlySetPortNumber -v 8085 

HTTPSConnector オブジェクトは、HTTPS (HTTP セキュア) メッセージの処理に影響を与えるランタイム・プロパティーを制御します。 ブローカー myBroker 上の実行グループ default に関するこれらのプロパティーを表示するには、以下のコマンドを実行します。

mqsireportproperties myBroker -e default -o HTTPSConnector -r

これ以外の例を含む詳細情報については、実行グループ HTTP リスナーのパラメーター (SOAP ノードおよび HTTP ノード)を参照してください。

デフォルトでは、SOAPInput ノード、SOAPReply ノード、および SOAPAsyncResponse ノードは、実行グループ・リスナーを使用します。 ブローカー myBroker 上の実行グループ default がブローカー全体のリスナーを使用している場合、以下のコマンドによって値 false が返されます。
mqsireportproperties myBroker -e default -o ExecutionGroup -n soapNodesUseEmbeddedListener

各コネクターにはそれぞれの割り当てられたポートがあり、それは一定の範囲の数値から必要に応じて割り当てられます。 HTTPConnector のデフォルト範囲は 7800 - 7842、HTTPSConnector のデフォルト範囲は 7843 - 7884 です。 組み込みリスナーを開始する最初の実行グループにはポート 7800 が割り振られ、2 番目のものには 7801 が割り振られ、以下同様となります。

複数の実行グループにメッセージ・フローをデプロイする場合、後続のデプロイメントごとにポート番号が 1 ずつ増加します。 それらの実行グループについて、組み込みリスナーがまだ始動されていないことを前提としています。 このケースでは、最初の実行グループにデプロイされるメッセージ・フローがポート 7800 で要求を受信します。 次のメッセージ・フローはポート 7801 を使用します。指定された制限値である 7842 に達するまで、同様に続きます。 通常、このシナリオでは、1 つのポートで listen してから一連の使用ポートに要求を分散させる中継ルーターが使用されます。

mqsichangeproperties コマンドを使用して、これらのポート番号の範囲を変更し、特定のポートを実行グループに割り当てることができます。

実行グループを再始動しても、組み込みリスナーは、再始動前と同じポートを引き続き使用します。

ブローカー全体のリスナー

ブローカー全体のリスナーは、HTTP メッセージの処理に関連するプロパティー用の HTTPConnector オブジェクト、および HTTPS メッセージの処理に関連するプロパティー用の HTTPSConnector オブジェクトに関連付けられます。 例えば、myBroker のブローカー全体のリスナーが HTTP メッセージを listen するときのポートを変更するには、以下のコマンドを実行します。
mqsichangeproperties myBroker -b httplistener -o HTTPConnector 
  -n port -v 8085 
HTTP メッセージおよび HTTPS メッセージに適用されるブローカー全体のリスナーのプロパティーは、HTTPListener オブジェクトによって制御されます。 例えば myBroker のブローカー全体のリスナーを無効にするには、以下のコマンドを実行します。
mqsichangeproperties myBroker -b httplistener -o HTTPListener 
  -n startListener -v false 

各コネクターには、それぞれに割り当てられたポートがあります。 デフォルト値は、HTTP では 7080、HTTPS では 7083 です。 mqsichangeproperties コマンドを使用して、これらのポート番号を変更できます。

デフォルトで、HTTPInput ノードおよび HTTPReply ノードは、ブローカー全体のリスナーを使用します。

1 つ以上の実行グループにデプロイする HTTP ノードで組み込みリスナーを使用するよう、またはこれらの実行グループにデプロイする SOAP ノードでブローカー全体のリスナーを使用するよう、これらの実行グループを構成することができます。

ブローカー全体のリスナーと組み込みリスナーの両方の使用

組み込みリスナーを使用するオプションは実行グループ・レベルであるため、いくつかの実行グループで HTTP ノードと SOAP ノードのどちらか (または両方) のためにブローカー全体のリスナーを使用し、他の実行グループで HTTP ノードと SOAP ノードのどちらか (または両方) のために組み込みリスナーを使用するよう、構成を変更することができます。

ただし、ブローカー全体のリスナーを無効にすると、実行グループ・リスナーがすべての HTTP ノードおよび SOAP ノードのために使用されます (それらのノードのサポートが明示的に使用可能になっていない場合でも同様です)。 そのため、関係するすべてのブローカーおよび実行グループのプロパティーを false に設定した場合、実行グループ・リスナーがすべての HTTP メッセージを処理します。

HTTPRequest ノードは、HTTP トランスポートと直接通信するので、選択の影響を受けません。

HTTP または HTTPS メッセージを処理しているリスナーおよびポートを変更する場合、その更新された構成を使用するようにアプリケーションも必ず更新する必要があります。

リスナーの構成

必要とする構成を決定したとき:

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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:48:50


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