WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

プロキシー・サーブレット用の JNDI インターフェースのセットアップ

プロキシー・サーブレット用の JNDI インターフェースは、WebSphere® Application Server フル・プロファイルの 1 回限りのセットアップを必要とします。

プロキシー・サーブレットをサーブレット・コンテナーにデプロイするたびに、プロキシー・サーブレットの接続先のブローカー環境で、プロキシー・サーブレットの初期化パラメーターを構成する必要があります。 WebSphere Application Server で JNDI を使用すると、将来、プロキシー・サーブレットのデプロイを何回実行するかにかかわらず、web.xml パラメーターを一度だけ構成すれば済むようになりました。 JNDI 構成パラメーターは web.xml ファイルの初期化パラメーターよりも優先されるため、この方式を使用すると、アプリケーション・サーバー側で一度セットアップするだけで、プロキシー・サーブレットのデプロイを将来行うことができます。

これらのセットアップ・タスクはすべて、WebSphere Application Server 管理コンソールで実行する必要があります。

リソース環境プロバイダーの作成

リソース環境プロバイダーを構成します。このプロバイダーは、リソース環境エントリー・データをリソース・オブジェクトに変換する Referenceable をカプセル化します。 これらのリソース・オブジェクトにはアプリケーションからアクセスできます。
  1. 「リソース」 > 「リソース環境」 > 「リソース環境プロバイダー」を選択します。 「リソース環境プロバイダー」ウィザードが開きます。
  2. 「新規」をクリックします。 「構成」パネルが開き、そこで新しいリソース環境プロバイダーを構成できます。
  3. 「名前」フィールドにリソース環境プロバイダーの名前を入力します。 例えば、MyResourceEnvironmentProvider とします。 「説明」フィールドに、意味のある説明を入力することをお勧めしますが、必須ではありません。 「OK」をクリックすると次に進み、変更が保存されます。
新規リソース環境プロバイダーがウィザードにリストされます。

Referenceable オブジェクトの作成

新規 Referenceable を構成します。これにより、Java Naming and Directory Interface (JNDI) のネーム・スペース内のデータを、WebSphere Application Server に対してリソースを表すオブジェクトに変換する、ファクトリー・クラスを指定します。
  1. 「リソース」 > 「リソース環境」 > 「リソース環境プロバイダー」を選択します。 「リソース環境プロバイダー」ウィザードが開きます。
  2. 「リソース環境プロバイダー」パネルで、前のタスクで作成したプロバイダーを選択します。この例では、MyResourceEnvironmentProvider というプロバイダーです。
  3. 「Referenceable」をクリックします。 「Referenceable」パネルが開きます。
  4. 「新規」をクリックします。 「構成」パネルが開きます。
  5. 「構成」パネルで、以下の値を入力します。
    1. 「ファクトリー・クラス名」フィールドに、com.ibm.broker.httpproxy.MQResourceConnectionFactory と入力します。
    2. 「クラス名」フィールドに、com.ibm.broker.httpproxy.MQResourceConnection と入力します。
  6. 「OK」をクリックして変更を保存します。

リソース環境エントリーの作成

リソース環境エントリーを構成します。これらのエントリーはリソースに関する情報を含むオブジェクトであり、JNDI ネーム・スペース内でリソースを表します。
  1. 「リソース」 > 「リソース環境」 > 「リソース環境プロバイダー」 > 「MyResourceEnvironmentProvider」を選択します。 「リソース環境プロバイダー」ウィザードがプロバイダーの構成パネルで開きます。
  2. 「リソース環境エントリー」をクリックします。 「リソース環境エントリー」パネルが開きます。
  3. 「新規」をクリックします。 「構成」パネルが開きます。
  4. 「構成」パネルで、該当する値を入力します。 この例では、以下の値を使用します。
    1. 「名前」フィールドに、例えば「MQResourceReference」と入力します。
    2. 「JNDI 名」フィールドに、例えば「proxyservlet/reference/MQResourceReference 」と入力します。 この JNDI 名が、アプリケーション・デプロイメントのリソース・マッピングで使用されます。
    3. 「Referenceable」ドロップダウン・リストで、com.ibm.broker.httpproxy.MQResourceConnectionFactory が選択されていることを確認します。
  5. 「OK」をクリックして変更を保存します。

カスタム・プロパティーの作成または構成すべきパラメーターの定義

構成するリソース・プロバイダーおよびリソース・ファクトリーのためにエンタープライズ情報システム (IES) が必要とするカスタム・プロパティーを指定します。 例えば、多くのデータベース・ベンダーは、データベースにアクセスするデータ・ソース用に追加のカスタム・プロパティーを必要とします。
  1. 「リソース」 > 「リソース環境」 > 「リソース環境プロバイダー」 > 「MyResourceEnvironmentProvider」 > 「リソース環境エントリー」 > 「MQResourceReference」を選択します。 ここで、MyResourceEnvironmentProvider および MQResourceReference は、ユーザーが指定した値です。 「リソース環境プロバイダー」ウィザードがエントリーの構成パネルで開きます。
  2. 「カスタム・プロパティー」をクリックします。 「構成」パネルが開きます。
  3. 「新規」をクリックします。
  4. 「構成」パネルで、管理コンソールを介して管理するすべてのリソースに関する値を入力する必要があります。 例えば、メッセージ・ブローカー名、構成ファイル・パス、クライアント・モードのチャネル名、クライアント・モードのポート番号などです。 リソースごとに、「名前」「値」「説明」、および「タイプ」の値を入力する必要があります。 以下は、メッセージ・ブローカー名の例です。
    オプション 説明
    名前 このフィールドは、web.xml 内の「<param-name> </param-name>」タグの値を指します。 例えば、brokerName とします。
    このフィールドは、web.xml 内の「<param-value> </param-value>」タグの値を指します。 例えば、RRB とします。
    説明 オプション。 意味のある説明を入力することをお勧めします。
    タイプ タイプを指定します。例えば、java.lang.String とします。
  5. 「OK」をクリックして構成を保存します。
  6. 「新規」をクリックして他のリソースの新規構成を作成します。
構成済みリソースのリストは、以下の表のようになります (ただし、値は実際に指定した値となります)。
表 1.
名前 説明 必須か
brokerName RRB メッセージ・ブローカー名 false
configFilePath C:¥¥Documents and Settings¥¥All Users.WINDOWS¥¥Application Data¥¥IBM¥¥MQSI¥¥components¥¥RRB¥¥config¥soapplugin6.conf 構成ファイルのパス false
clientModeChannelName SYSTEM.DEF.SVR.CONN クライアント・モードのチャネル名 false
clientModePortNumber 2908 クライアント・モードのポート番号 false
WebSphere Application Server ウィザードには、Required 属性を指定するオプションがないため、デフォルト値は false に設定されます。 この属性を無視することができます。

これらのタスクを完了した後、proxyservlet.war ファイルをデプロイする必要があります。 デプロイ時には、web.xml ファイルで定義されている Resource Environment 参照の JNDI 参照名を入力する必要があります。 例えば、proxyservlet/reference/MQResourceReference とします。

デプロイした後、プロキシー・サーブレットは、リソース環境エントリーで構成されている値よりも優先される設定を提供します。 環境を変更する場合には、リソース環境エントリーのカスタム・プロパティーの値を変更する必要があります。 値を変更した後、新しい値を有効にするには、WebSphere Application ServerProxyservlet アプリケーションを再起動してください。

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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:46:23


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