SCA ノード・サンプル拡張について

普通預金口座のアセンブリー・ダイアグラムに対し、追加のインポート・バインディング CurrentAccountRequest を組み込む変更が加えられています。 このインポート・バインディングは、当座預金口座をホスティングするブローカー・メッセージ・フローを呼び出すために使用されます。

普通預金口座の拡張アセンブリー・ダイアグラム

ビジネス・プロセスには、この当座預金口座を反映するための修正も加えられており、十分の預金がある場合に限り、振替を開始します。

拡張アセンブリー用のビジネス・プロセス・ダイアグラム

この拡張アプリケーションと単純なアプリケーションとの主な違いは以下のとおりです。

当座預金口座

当座預金口座は WebSphere Message Broker 上で 1 つのメッセージ・フローとしてホスティングされます。 それは 2 つのサブフロー、および以下のノードで構成されます。

当座預金口座のメッセージ・フロー

メッセージ・フローの SCAInput ノードは、実行する操作の入ったメッセージを受け取ります。例えば、借方または貸方、および振替金額です。 メッセージは、金額を貸方に記入するか借方に記入するかに応じて、適切な動的ターミナルを使用して CurrentAccountDebit または CurrentAccountCredit サブフローに伝搬されます。

どちらのサブフローにも JavaCompute ノードが含まれています。

  1. 1 つの JavaCompute ノードは、ファイル・システムから当座預金の勘定残高を読み取り、ローカル環境を使用してこの値を伝搬します。
  2. 1 つの JavaCompute ノードは、振替処理を進めることができるかどうかを判別するための計算を実行します。 操作の値、当座預金の勘定残高、および振替金額が計算に使用されます。操作の値と当座預金の勘定残高はローカル環境から取り出され、振替金額はメッセージから取り出されます。
  3. 1 つの JavaCompute ノードは、ファイル・システムに対して当座預金の新しい勘定残高の更新を行います。

着信メッセージ要求が当座預金口座への借方記入の命令である場合、振替金額が当座預金の勘定残高から差し引かれます。 結果がゼロより小さい場合、ローカル環境を使用して旧残高が伝搬され、取り引きは許可されないとの応答メッセージが作成されます。 結果がゼロ以上の場合、ローカル環境を使用して新残高が伝搬され、取り引きを許可する応答メッセージが作成されます。

当座預金口座の借方記入のためのメッセージ・フロー

着信メッセージ要求が当座預金口座への貸方記入の命令である場合、振替金額が当座預金の勘定残高に加算されます。 ローカル環境を使用して新残高が伝搬され、取り引きを許可する応答メッセージが作成されます。

当座預金口座の貸方記入のためのメッセージ・フロー

SCA Reply ノードで応答メッセージが呼び出し元 (WebSphere Process Server) に送り返されます。

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