バージョン 6.1 製品からマイグレーションしたコンポーネントおよびリソースを元の状態に復元します。
WebSphere® Message Broker バージョン 6.1 からバージョン 8.0 にマイグレーションした場合には、インストールをバージョン 6.1 に復元できますが、以下の制限および手順に従う必要があります。
マイグレーションしたときの状態にのみブローカーを復元できます。更新したプロパティーなど、マイグレーション後にブローカーに加えられた変更は失われます。
ブローカーをバージョン 8.0 にマイグレーションした後に問題が生じた場合には、コンポーネントを復元させることができます。 例えば、バージョン 8.0 でメッセージ・フローが期待どおりに作動しない場合は、問題が解決されるまでそのブローカーを復元させます。
ブローカーを前のバージョンに復元できるのは、コンポーネントを元々そのバージョンからマイグレーションしている場合に限られます。新規のバージョン 8.0 ブローカーを作成してから前のレベルに復元することはできません。 また、バージョン 6.1 ブローカーを作成し、バージョン 8.0 にマイグレーションしてからバージョン 7.0 に復元することもできません。
構成マネージャーもユーザー・ネーム・サーバーもマイグレーションの対象にならないため、これらのコンポーネントを復元する必要はありません。 これらは、削除されていなければ既存の構成を保持しているので、前のバージョンに復元するブローカーとともに再利用できます。
mqsimigratecomponents コマンドを使用するときには、バージョン 8.0 コマンド環境にログインしていなければなりません。
パラメーターの使用法と詳細、およびバージョン番号を指定する際に使用する形式についての詳細情報は、mqsimigratecomponents コマンドの説明を参照してください。
WebSphere Message Broker Toolkit バージョン 8.0 内のソース・ファイルは、バージョン 6.1 で使用される形式とは異なる形式で維持されます。 ファイルは、WebSphere Message Broker Toolkit バージョン 8.0 に保管する際に、新しい形式にマイグレーションされます。 これらのリソースは、保存後は WebSphere Message Broker Toolkit バージョン 6.1 で使用できなくなります。
バージョン 8.0 では、メッセージ・フローを変更するための CMP アプリケーションを記述できます。 これらのアプリケーションでバージョン 6.1 のメッセージ・フロー・ファイルを使用できます。 メッセージ・フロー・ファイルをバージョン 8.0 の CMP アプリケーションで保存すると、それらのファイルは バージョン 8.0 形式で格納されるため、WebSphere Message Broker Toolkit の以前のバージョンでは使用できません。
リソースを バージョン 6.1 に復元する際に、バージョン 8.0 へのマイグレーション後にブローカーに加えた変更は、保持されません。
ツールキットが基づいている Eclipse のリリース固有の情報が含まれる .metadata ディレクトリーが、ワークスペース・ディレクトリーに含まれていることを確認します。
mqsimigratecomponents Broker -t 6.1.0.9
バージョン 8.0 にマイグレーションして、メッセージ・セットをバージョン 8.0 ブローカーにデプロイしてから、バージョン 6.1 に再度マイグレーションすると、バージョン 6.1 はバージョン 8.0 によってデプロイされたメッセージ・セットを認識できません。 この場合、バージョン 6.1 で使用できないメッセージ・セットはすべて削除され、マイグレーションの成功後、バージョン 6.1 に再デプロイすることを求める警告メッセージ BIP8688W がメッセージ・セットごとに表示されます。