Message Routing サンプルのセットアップ

データベースを使用するメッセージ・ルーティング

データベースを使用して Message Routing サンプルを実行するには、セットアップの一環としてサンプル・データが追加された表を持つデータベースが必要です。 データベースの ODBC 定義も必要で、データベースへのアクセス時に使用するユーザー ID とパスワードを使用してブローカーを構成する必要があります。

データベース環境をセットアップするには、以下のタスクを実行します。

  1. データベースおよび ODBC 定義を作成します。

    ご使用のデータベース・マネージャーに該当する手順に従ってください。

  2. データ・ソース名 ROUTING に関連付けられているユーザー ID とパスワードを指定します。

    mqsisetdbparms コマンドを使用して、ブローカーが ROUTING データ・ソースで使用するユーザー ID とパスワードを指定します。 このユーザー ID は、前のステップでデータベースを作成したときに使用したユーザー ID と同じでなければなりません。 ユーザー ID によってデータベース・スキーマ名が決まり、ブローカーは表へのアクセス時にこの同じユーザー ID を使用する必要があります。 例えば、ユーザー ID が USERID である場合、ROUTING_TABLE 表名の完全修飾名は USERID.ROUTING_TABLE です。

    1. WebSphere Message Broker コマンドを実行可能なコマンド・コンソール・ウィンドウをオープンします。 以下のコマンドを入力して、ユーザー ID およびパスワードを指定します。
      mqsisetdbparms MB8BROKER -n ROUTING -u <user ID> -p <password>
    2. MessageRoutingSampleUsingDatabase 実行グループが存在する場合、 次のコマンドを入力してそれを再ロードします。
      mqsireload MB8BROKER -e MessageRoutingSampleUsingDatabase

ファイルを使用するメッセージ・ルーティング

FileRead ノードを構成するときは、ファイルの読み取りを行うディレクトリーを設定する必要があります。絶対パスまたは相対パスを設定できます。相対パスを設定する場合は、ブローカーのディレクトリー・ルートを設定する必要があります。ディレクトリー・ルートを設定するには、環境変数 MQSI_FILENODES_ROOT_DIRECTORY を設定します。

このサンプルを実行するには、環境変数を以下のように設定します。

この資料のこれ以降では、環境変数を指定されたとおりに設定していると想定します。

ファイルを使用することにより Message Routing サンプルをセットアップするには、次のようにします。

  1. 以下のディレクトリーを作成します。
  2. デフォルトのブローカーが作成済みで、実行中であることを確認します。
  3. MQSI_FILENODES_ROOT_DIRECTORY 環境変数にルート・ディレクトリーを設定します。
    1. 『コマンド環境のセットアップ』にある指示に従って、コマンド環境と以下の行 (等号 (=) 文字の前後に空白を入れないことに注意) を含むコマンド・ファイル作成します。
      • Windows の場合:
        SET MQSI_FILENODES_ROOT_DIRECTORY=c:\MQSIFileRead
      • Linux の場合:
        export MQSI_FILENODES_ROOT_DIRECTORY="/tmp/MQSIFileRead"
        
    2. ブローカーを停止して、再始動します。『ブローカーの開始と停止』を参照してください。
  4. 以下のファイルを、c:\MQSIFileRead\routingDir (Windows の場合) か、または /tmp/MQSIFileRead/routingDir (Linux の場合) に保存します。 あるいは、ワークスペースにサンプル・プロジェクトをインポートしてから、 FileRead ファイルのディレクトリーを展開し、 ファイルを MQSI_FILENODES_ROOT_DIRECTORY ディレクトリーに保存します。

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