メッセージの他のエレメントに値を設定する方法と同じ方法で、ローカル環境の値を動的に指定変更できます。 このローカル環境の指定変更は、SOAPAsyncRequest ノードによってのみ使用されます。SOAPAsyncResponse ノードでは使用しません。
設定 | 説明 |
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TransportType | ノードの「トランスポート」プロパティーを指定変更して、トランスポートを切り替えます。 例えば、JMS トランスポートを使用するようにノードが構成されている場合に、HTTP トランスポートに切り替えるには、以下のように記述します。
JMS トランスポートに切り替える場合は、以下のようにします。
これは、このメッセージの要求トランスポートのみを指定変更します。 応答トランスポートは、SOAPAsyncResponse ノードに設定されているプロパティーから変更されません。 |
操作 | ノードの「操作」プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
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UserContext | ローカル環境の以下の場所で、コンテキスト・データを保管できます。 SOAPAsyncResponse ノードは、後でこのデータを取得できます。
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LocalEnvironment.Destination.SOAP.Request.Transport.HTTP の下に以下のプロパティーを設定できます。 これらのプロパティーが該当するのは、HTTP トランスポートを使用している場合に限られます。
設定 | 説明 |
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WebServiceURL | ノードの「Web サービス URL」プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
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RequestURI | URL とポートの後のパスである「RequestURI」を指定変更します。 以下に例を示します。
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Timeout | ノードの「要求タイムアウト (秒)」プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
これは、関連付けられている Web サービスの応答を待機する時間ではなく、HTTP 202 肯定応答を受け取るためにノードが待機する時間です。 |
ProxyURL | ノードの「HTTP(S) プロキシーの位置」プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
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SSLProtocol | ノードの「SSLProtocol」プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
有効値は、SSL、SSLv3、および TLS です。 |
SSLCiphers | ノードの「許可された SSL 暗号 (SSL 使用の場合)」プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
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HTTPVersion | 「HTTPVersion」を指定変更します。
以下に例を示します。
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Method | 「Method」を指定変更します。 以下に例を示します。
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ProxyConnectHeaders | アウトバウンド要求がプロキシーを介した SSL 接続である場合に使用される、追加のヘッダーを指定します。 これらの追加ヘッダーは、最初の CONNECT 要求と共にプロキシーに送信されます。 例えば、SSL を使用している場合、プロキシー・サーバーにプロキシー認証情報を送信できます。 複数のヘッダーを送信できますが、各ヘッダーは RFC2616 に基づいて復帰と改行 (ASCII 0x0D 0x0A) で区切る必要があります。
例えば、
この設定は、要求がプロキシー・サーバーを介した SSL 要求である場合にのみ使用されます。 非 SSL 要求に対するプロキシー認証情報を送信するには、以下の例に示されているように、HTTPRequestHeader フォルダー内の個々のヘッダーを指定します。
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圧縮 | ノードの「圧縮の使用」プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
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SOAPAsyncRequest ノードでは、LocalEnvironment.Destination.SOAP.Request.Transport.JMS の下にある以下の JMS プロパティーを設定できます。 これらのプロパティーが該当するのは、JMS トランスポートを使用している場合に限られます。
HTTP トランスポートと JMS トランスポートを切り替える場合は、TransportType 指定変更値または WS-Addressing の To フィールドを使用できます。 ローカル環境内の WS-Addressing 情報を参照してください。
SOAPAsyncRequest ノードの一部の JMS ローカル環境指定変更値については、JMSTransport ヘッダーに等価のプロパティーがあります。 ローカル環境指定変更値を指定すると、JMSTransport ヘッダーで設定されている等価のプロパティーよりも、その指定変更値の方が優先されます。
設定 | 説明 |
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CorrelationID | 要求メッセージ「CorrelID」を設定します。 以下に例を示します。
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DeliveryMode | ノードの DeliveryMode プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
このプロパティーで指定できる値は、PERSISTENT と NON_PERSISTENT です。 UriFormat が ibm の場合は、DeliveryMode で指定できる値が追加されます (つまり、1 と 0 も指定できます)。 |
Destination | ノードの「宛先」プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
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DestinationURI | DestinationURI 設定を使用して、ローカル環境で複数の JMS プロパティーを同時に指定変更することも可能です。
そのようにして設定するプロパティーは、個々の JMS プロパティーのローカル環境指定変更値を設定することによって指定変更できます。以下の表を参照してください。
このローカル環境指定変更値は、W3C スタイルまたは IBM スタイルの URI 形式で設定できます。 詳しくは、JMS の WSDL URI 形式を参照してください。 |
Expiration | ノードの Expiration プロパティーを指定変更します。 このプロパティーは、ミリ秒に指定されています。 例えば、100 ミリ秒の有効期限を設定するには、以下のようにします。
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MessagePriority | ノードの MessagePriority プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
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MessageType | ノードの MessageType プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
このプロパティーで指定できる値は、text と bytes です。 |
ProviderName | ノードの「JMS プロバイダー名」プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
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TargetService | ノードの TargetService プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
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TransactionMode | ノードの「トランザクション・モード」プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
このプロパティーで指定できる値は、Yes、No、および ForceLocal です。
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UriFormat | ノードの UriFormat プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
このプロパティーで指定できる値は、w3c と ibm です。 |
SOAPAsyncRequest ノードでは、LocalEnvironment.Destination.SOAP.Request.Transport.JMS.JNDI の下にある以下の JMS プロパティーを設定できます。 これらのプロパティーが該当するのは、JMS トランスポートを使用している場合に限られます。
設定 | 説明 |
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BindingsLocation | ノードの「JNDI URL バインディングの場所」プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
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ConnectionFactoryName | ノードの「接続ファクトリー名」プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
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ContextParameters | ノードに定義された JNDI コンテキスト・パラメーターに追加して、JNDI コンテキスト・パラメーターを指定します。 特定の JNDI コンテキスト・パラメーターを定義できます。以下に例を示します。
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InitialContextFactory | ノードの「初期コンテキスト・ファクトリー」プロパティーを指定変更します。 以下に例を示します。
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UserProperties | ノードに定義されたユーザー・コンテキスト・パラメーターに追加して、ユーザー・コンテキスト・パラメーターを指定します。 特定のユーザー・コンテキスト・パラメーターを定義できます。以下に例を示します。
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SOAPAsyncRequest ノードでは、LocalEnvironment.Destination.SOAP.Request.Transport.JMS.AsyncReply の下にある以下の JMS WS-Addressing ReplyTo プロパティーを設定できます。 リモート・サーバーによる応答キューの JNDI 定義の検索方法を指定変更する場合は、このプロパティーを設定します。
これらのプロパティーが該当するのは、JMS トランスポートを使用している場合に限られます。 HTTP トランスポートと JMS トランスポートを切り替える場合は、TransportType 指定変更値または WS-Addressing の To フィールドを使用できます。 ローカル環境内の WS-Addressing 情報を参照してください。
設定 | 説明 |
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BindingsLocation | WS-Addressing ReplyTo で BindingsLocation プロパティーを指定変更します。
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ConnectionFactoryName | WS-Addressing ReplyTo で ConnectionFactoryName プロパティーを指定変更します。
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ContextParameters | WS-Addressing ReplyTo で JNDI コンテキスト・パラメーターを指定します。
特定の JNDI コンテキスト・パラメーターを定義できます。以下に例を示します。
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InitialContextFactory | WS-Addressing ReplyTo で InitialContextFactory プロパティーを指定変更します。
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設定 | 説明 |
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OneWay | インバウンド・メッセージが片方向メッセージだったこと、および応答メッセージは不要であることをノードに知らせます。 以下に例を示します。
インバウンド・メッセージが HTTP トランスポートを使用していた場合、ノードは確認応答の HTTP 202 メッセージを送信します。 インバウンド・メッセージが JMS トランスポートを使用していた場合、応答は予期されていません。 アウトバウンド・メッセージには応答先キューがないので、ノードは応答を待機しません。詳しくは、Gateway モードにおける片方向メッセージを参照してください。 |