WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

メッセージ・マップでの Select 変換の構成

Select 変換を使用して、データベース情報を取得し、メッセージ・アセンブリーの入力エレメントと出力エレメントの間の変換を実行します。

始める前に

データベース表をメッセージ・マップ FindAddress.map に追加します。 詳しくは、メッセージ・マップへのデータベース表の追加を参照してください。

このタスクについて

メッセージ・マップで Select 変換を使用して、メッセージをデータベース情報で拡充することができます。

Select 変換は、メッセージ・マップに表を追加するときに定義する「SQL where 節」に基づいてデータベースからレコードを取得します。

Select 変換にはネストされたマップがあります。このネストされたマップが、メッセージ・アセンブリーの入力エレメントと出力エレメントを変換する場所になります。

Select 変換のプロパティー・ビューで「入力配列のインデックス」のカーディナリティーを設定して、特定の行または行セットを処理するか、このフィールドをブランクのままにしてすべての行を選択することができます。

このセクションでは、3 つのデータベース表で使用可能なデータを 1 つの結果セットで取得するときに Select 変換を構成する方法について説明します。

手順

以下のステップを実行して、CLIENTS データベースのクライアントのアドレスでメッセージを拡充します。

  1. グラフィカル・データ・マッピング・エディターでメッセージ・マップ FindAddress.map を開きます。
  2. Select 変換を使用して、データベース・セクション ResultSet をメッセージ・アセンブリー本文セクション FindAddressResponse に接続します。
    この図は、Select 変換を使用して、データベース選択セクション ResultSet をメッセージ・アセンブリー本文セクション FindAddressResponse に接続する方法を示しています。

  3. Select 変換のプロパティー・ビューで「入力配列のインデックス」のカーディナリティーを 1 に設定して、データベースによって返される結果セットの最初の行のみを処理することを示します。

    以下の図は、Select 変換の「プロパティー」タブを示しています。

    この図は、Select 変換の「プロパティー」タブで 1 に設定された「入力配列のインデックス」のカーディナリティーを示しています。
  4. メッセージ・アセンブリー・エレメント NameSelect 変換に接続します。

    以下の図は、Select 変換に接続されたエレメント Name を示しています。

    この図は、Select 変換に接続されたエレメント Name を示しています。

  5. メッセージ・アセンブリー・エレメント CountrySelect 変換に接続します。

    以下の図は、Select 変換に接続されたエレメント Country を示しています。

    この図は、Select 変換に接続されたエレメント Country を示しています。

  6. 「選択」をクリックします。

    Select 変換に関連付けられた、ネストされたマップが開きます。

    以下の図は、入力オブジェクトと出力オブジェクトがあるネストされたマップを示しています。

    この図は、入力オブジェクトと出力オブジェクトがあるネストされたマップを示しています。

  7. データベース・エレメントとメッセージ・アセンブリー出力エレメントの間の変換を定義します。これは、自動マップ機能を使用して自動的に実行できます。各変換を手動で定義するには、以下のステップを実行します。
    1. Move 変換を使用して、メッセージ・アセンブリー本文セクション FindAddressResponse で入力エレメント Name を出力エレメント Name に接続します。
    2. Move 変換を使用して、メッセージ・アセンブリー本文セクション FindAddressResponse で入力エレメント Country を出力エレメント Country に接続します。
    3. Move 変換を使用して、メッセージ・アセンブリー本文セクション FindAddressResponse でエレメント TYPE をエレメント Type に接続します。
    4. Move 変換を使用して、メッセージ・アセンブリー本文セクション FindAddressResponse でエレメント NUMBER をエレメント Number に接続します。
    5. fn:concat 変換を使用して、メッセージ・アセンブリー本文セクション FindAddressResponse でエレメント LINEADDRESS2LINEADDRESS1 をエレメント Street に接続します。
    6. Move 変換を使用して、メッセージ・アセンブリー本文セクション FindAddressResponse でエレメント POSTCODE をエレメント Postcode に接続します。
    7. Move 変換を使用して、メッセージ・アセンブリー本文セクション FindAddressResponse でエレメント CITY をエレメント City に接続します。
    8. Move 変換を使用して、メッセージ・アセンブリー本文セクション FindAddressResponse でエレメント ADDITIONALINFO をエレメント AdditionalInfo に接続します。
    9. Move 変換を使用して、メッセージ・アセンブリー本文セクション FindAddressResponse でエレメント AREA をエレメント Area に接続します。
    10. Move 変換を使用して、メッセージ・アセンブリー本文セクション FindAddressResponse でエレメント PREFIX をエレメント Prefix に接続します。
    11. Move 変換を使用して、メッセージ・アセンブリー本文セクション FindAddressResponse でエレメント LOCAL をエレメント Local に接続します。

タスクの結果

Select 変換のネストされたマップを正常に構成しました。

以下の図は、ネストされたマップを示しています。

この図は、データベース・エレメントとメッセージ・アセンブリー出力エレメントの間の変換を定義した後でのネストされたマップを示しています。

次のタスク

メッセージ・マップで Select 変換の失敗を処理します。詳しくは、Select 変換におけるデータベースの失敗の処理を参照してください。