リソース統計 とは、実行グループが使用するリソースのパフォーマンスと運用状況の詳細を記録するためにブローカーが収集する統計です。
システム管理者は、リソース統計に基づいて、システムが使用可能なリソースを最も効率的な方法で使用していることを確認できます。 システムをモニターして統計的な傾向を分析することによって、システム・リソースの使用状況を受け入れ可能と見なせる境界の範囲内に収め、システム・リソースが過剰に使用されたり使用できなくなったりする状態を回避できます。 返されたデータを分析するには、各リソース・タイプに関する専門家のスキルや知識が必要になる場合もあります。
システム・リソースに圧力がかかっている状況を検出した場合、ブローカーで収集した統計を調べて、WebSphere® Message Broker のプロセスによるリソースの使用状況が問題の原因になっているかどうかを評価できます。
統計の収集は、デフォルトではアクティブにならないので、自分でアクティブ化する必要があります。 統計をアクティブにする場合、データを収集するブローカーの運用パフォーマンスが少し低下する可能性があります。 必要に応じて統計収集アクティビティーの規模を制限できるようにするため、ブローカーの 1 つ以上の実行グループでデータを収集することも、すべての実行グループでデータを収集することもできます。
リソース統計は、メッセージ・フローで収集できるアカウンティングと統計のデータを補完する役割を果たします (アカウンティングと統計のデータは、WebSphere Message Broker Explorer でも入手できます)。詳細については、メッセージ・フローのパフォーマンスの分析を参照してください。
各メッセージのトピックは、以下のような構造になっています。
$SYS/Broker/broker_name/ResourceStatistics/execution_group_name
特定のブローカーの特定の実行グループでサブスクリプションをセットアップできます。 以下に例を示します。
$SYS/Broker/MB8BROKER/ResourceStatistics/default
返すデータの有効範囲を広げるために、サブスクリプションでワイルドカードを使用することもできます。 例えば、すべてのブローカーのすべての実行グループのレポートにサブスクライブする場合は、以下の値を使用します。
$SYS/Broker/+/ResourceStatistics/#
リソース・マネージャーごとに報告されるすべての統計とパブリケーションの内容の詳細については、リソース統計データを参照してください。