WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

用語

このシナリオで使用される最も一般的な用語の説明です。

メッセージ・マップ
WebSphere® Message Broker バージョン 6.1 およびバージョン 7.0 で作成および編集が可能なデータ・マップ・タイプ。メッセージ・マップのファイル拡張子は .msgmap です。メッセージ・マップは ESQL コードに基づいています。メッセージ・マップはデプロイできますが、WebSphere Message Broker バージョン 8.0 以降では編集できません。

グラフィカル・データ・マップ
WebSphere Message Broker バージョン 8.0 で作成および編集が可能なデータ・マップ・タイプ。グラフィカル・データ・マップのファイル拡張子は .map です。グラフィカル・データ・マッピング・エディターは、単に ESQL コード生成ツールというだけでなく、 専用のランタイム実行エンジンを備えています。メッセージ・マップと比較して、グラフィカル・データ・マップには以下の利点があります。
  • 実行時により高速である
  • 信頼性および安定度が向上している
  • 変換のオプションがより広範囲である
  • グラフィカル・データ・マッピング・エディターでの作成および編集がより容易である
  • WebSphere Application Server などの他の IBM® 製品間で共通のコンポーネントで作成されている

グラフィカル・データ・マッピング・エディター
グラフィカル・データ・マップ用のエディター。グラフィカル・データ・マッピング・エディターは、WebSphere Message Broker バージョン 8.0 および WebSphere Message Broker 以降のバージョンの一部であるコンポーネントです。スタンドアロンのコンポーネントとしても、 また、WebSphere Application Server などの他の IBM 製品のコンポーネントとしても使用可能です。メッセージ・マッピングが ESQL ステートメントを使用したのに対し、グラフィカル・データ・マッピング・エディターは、ブローカー Java 仮想マシンを使用する専用のランタイム実行エンジンを備えています。基礎となるロジックでのこの変更により、さらに多様な変換を使用できます。

Mapping ノード
Mapping ノードを使用して、1 つ以上の新規メッセージを構成し、そこにさまざまなタイプの情報を取り込むことができます。Mapping ノードでは、メッセージ・マップまたはグラフィカル・データ・マップを使用して、 ある形式から別の形式にメッセージを変換できます。WebSphere Message Broker バージョン 6.1 およびバージョン 7.0 で使用される Mapping ノードは、それより後のバージョンで使用される Mapping ノードと異なります。グラフィカル・データ・マップを受け入れるために、最新のタイプと置き換える必要があります。

変換
グラフィカル・データ・マッピング・エディターで使用される変換では、 メッセージ・マッピング・エディターで使用されるタイプと比較して、 異なる基礎となるロジックを使用します。この変更により、より広範囲の変換が提供されます。グラフィカル・データ・マップでは ESQL マップ (esql:) 関数は使用されないため、 メッセージング・ソリューションで必要な可能性のある変換について異なる考えをする必要が生じる場合もあります。

例えば、メッセージ・マップの中で、 各入力に対して 1 つの出力を生成する For ステートメントは、 グラフィカル・データ・マップでは ForEach 変換に変換されます。これには要検討のフラグが立てられ、「プロパティー」ビューの「文書」タブに詳細が表示されます。

変換されたメッセージ・マップに、 事前定義 ESQL マップ (esql:) 関数の呼び出しが含まれている場合、 それらの呼び出しはそれぞれ、XPath 変換またはカスタム XPath 変換に変換されます。 ESQL マップ関数と同等の XPath がない場合は、 グラフィカル・データ・マップ内で Task 変換に置き換えられます。これらの Task 変換はそれぞれ、必要な動作を再現するカスタム XPath 変換、カスタム Java 変換、またはカスタム ESQL 変換に置き換える必要があります。

Task 変換
変換されたグラフィカル・データ・マップ内の Task 変換は、マップが意図したとおりに動作するためにはさらに構成が必要であることを示します。 実行時に Task 変換は無視されます。
「文書」タブに表示された一部の情報は、 問題があることを示します。Task 変換をクリックした後、「一般」タブで、 以下の 4 つのオプションの 1 つを選択して、解決の必要のある問題を定義できます。
  • Error
  • Warning
  • Info
  • To Do

マップが複雑な場合は、コードのコメントのような Task 変換を使用して、 行う必要のある追加の作業を示すことができます。