WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

ESQL ROW データ・タイプ

ROW データ・タイプはツリー構造を保持します。 データベースの行は特定のタイプのツリー構造ですが、ROW データ・タイプはデータベース行からのデータを保持するように制限されてはいません。

データベースでは、行はスカラー値の固定された順序セットになります。 スカラー は、単一のエンティティー値またはストリングとして定義されます。

データベース表は、行の非順序セットなので、スカラー値の 2 次元の「配列」を表し、一方の次元は固定され、他方の次元は可変です。 ESQL では、行は名前付きの値の開放型の順序セットになり、個々の値はスカラーまたは別の行になります。 つまり、行は開放型のツリー構造になり、次元や規則性に関する制限はありません。次の図をご覧ください。
Root
  Row
    PartNumber  = 1
    Description = 'Chocolate bar'
    Price       = 0.30
  Row
    PartNumber  = 2
    Description = 'Biscuit'
    Price       = 0.35
  Row
    PartNumber  = 3
    Description = 'Fruit'
    Price       = 0.42

この例では、Rootには 3 つのエレメントがあり、名前はすべて『Row』です。 個々のエレメントにも 3 つのエレメントがあり、それらのエレメントの名前と値は違います。 この図は、ESQL 行データ・タイプのインスタンス (つまりツリー構造) を示すと同時に、データベース表の内容も示しています。

ROW と LIST

ROW データ・タイプは通常のデータ・タイプです。DECLARE ステートメントを使用して、INTEGER 変数や CHARACTER 変数を作成するのと同じ方法で ROW 変数を作成できます。さらに一般的な ROW データ・タイプの概念もあります。上記の例では、Root は ROW 変数のルート・エレメントです。 個々の『Row』エレメントは、ROW 変数のルート・エレメントではありませんが、副構造のルート・エレメントです。 多数の ESQL 操作 (特に SELECT 関数) はこの ROW の一般概念を使用して行われ、ツリー全体でもツリーの一部でも同様の操作が行われます。

LIST データ・タイプの一般概念もあります。エレメント『Row』の集合はリストと見なされます。 一部の ESQL 操作 (特に SELECT) は、このリストの一般概念を使用して行われます。

自動的に宣言され、データ構造に存在して使用できるようになる ROW 変数の例としては、InputRootOutputRoot などがあります。

特記事項 | 商標 | ダウンロード | ライブラリー | サポート | フィードバック

Copyright IBM Corporation 1999, 2014Copyright IBM Corporation 1999, 2014.

        
        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:47:31


参照トピック参照トピック | バージョン 8.0.0.5 | ak17815_