MSCS クラスター上のブローカーを WebSphere® Message
Broker バージョン 8.0 にマイグレーションするには、特定の一連のステップを完了する必要があります。
MSCS で構成されているブローカーをマイグレーションする手順は以下のとおりです。
WebSphere Message Broker バージョン 6.1 から WebSphere Message
Broker バージョン 8.0 へのマイグレーション。
- WebSphere Message Broker バージョン 6.1 と同じコンピューター上で WebSphere Message
Broker バージョン 8.0 をインストールします。 少なくともブローカー・コンポーネントをインストールしてください。他のコンポーネントはオプションです。 このインストールのための新しい場所を指定する必要があります。
- WebSphere Message
Broker Toolkit バージョン 6.1 を開いて、ドメイン構成からブローカーを除去します。
- バージョン 6.1 ブローカーに接続されているチャネルをすべて停止します。
- MSCS で、ブローカー・リソースおよび WebSphere MQ をオフラインにし、クラスター・ディスクを 1 次ノード上でオンラインのままにします。
- オプション: パブリッシュ/サブスクライブ・アプリケーションが存在し、これらのアプリケーションのパブリッシュ/サブスクライブ状態を保持する必要がある場合には、パブリッシュ/サブスクライブの情報をマイグレーションします (パブリッシュ/サブスクライブ情報の WebSphere MQ へのマイグレーションを参照)。
- オプション: メッセージ・フローが ODBC 接続を使用してユーザー・データベースにアクセスする場合は、ODBC 定義をバージョン 8.0 形式に更新します。マイグレーション時の ODBC 定義の更新を参照してください。
- WebSphere Message
Broker バージョン 8.0 コマンド・コンソールで、以下のコマンドを実行します。
mqsimigratecomponents BROKER1 -m
BROKER1 は、ブローカーの名前です。
- ブローカー・リソースをオフラインにした状態で、ブローカー・クラスター・グループを 2 次ノードに移動します。
- WebSphere Message
Broker バージョン 8.0 コマンド・コンソールで、以下のコマンドを実行します。
mqsimigratecomponents BROKER1 -m -1
- すべての追加カスタム環境設定 (MQSI_FILENODES_ROOT_DIRECTORY など) を以前の環境から WebSphere Message
Broker バージョン 8.0 の環境にコピーします。
- クラスター・ディスクと WebSphere MQ リソースをオフラインにします。
- ブローカー・クラスター・グループをその 1 次ノード上で始動します。
WebSphere Message
Broker バージョン 8.0 から WebSphere Message Broker バージョン 6.1 へのマイグレーション。- MSCS で、ブローカー・リソースをオフラインにし、そのクラスター・ディスクと WebSphere MQ リソースを 1 次ノード上でオンラインのままにします。
- WebSphere Message
Broker バージョン 8.0 コマンド・コンソールで、以下のコマンドを実行します。
mqsimigratecomponents BROKER1 -s 8.0 -t 6.1
- WebSphere Message Broker バージョン 6.1 コマンド・コンソールで、以下のコマンドを実行します。
mqsistart BROKER1
この手順は Windows サービスを更新して WebSphere Message Broker バージョン 6.1 バイナリー・ファイルをポイントするために必要です。
- WebSphere Message Broker バージョン 6.1 コマンド・コンソールで、以下のコマンドを実行します。
mqsistop BROKER1
- ブローカー・リソースをオフラインにした状態で、ブローカー・クラスター・グループを 2 次ノードに移動します。
- WebSphere Message
Broker バージョン 8.0 コマンド・コンソールで、以下のコマンドを実行します。
mqsimigratecomponents BROKER1 -m -s 6.1 -t 8 -1
- WebSphere Message
Broker バージョン 8.0 コマンド・コンソールで、以下のコマンドを実行します。
mqsimigratecomponents BROKER1 -s 8.0 -t 6.1 -1
- WebSphere Message Broker バージョン 6.1 コマンド・コンソールで、以下のコマンドを実行します。
mqsistart BROKER1
これは Windows サービスを更新して WebSphere Message Broker バージョン 6.1 バイナリー・ファイルをポイントするために必要です。
- WebSphere Message Broker バージョン 6.1 コマンド・コンソールで、以下のコマンドを実行します。
mqsistop BROKER1
- クラスター・ディスクと WebSphere MQ リソースをオフラインにします。
- ブローカー・クラスター・グループをその 1 次ノード上で始動します。
WebSphere Message
Broker バージョン 8.0 で使用されるファイル・セキュリティー・モデルの変更により、共有リソースのファイル許可の変更が必要となる場合があります。
必要な場合は、ドメイン・グループを作成して、ブローカーの userID をこのグループに追加し、グループに対して共有ファイルへの全アクセス権限を付与します。