PHPCompute ノードを使用し、PHP スクリプト言語を用いて、着信メッセージの経路指定および変換を行います。
PHP スクリプト言語のサポートは、WebSphere® Message Broker がサポートされているすべてのオペレーティング・システムで用意されています。
PHPCompute ノードは、PHP スクリプト言語を使用して、着信メッセージの経路指定および変換を行うことができます。
このノードを使用して、次の目標を達成することができます。
PHPCompute ノードはパレットの「変換」ドロワーに含まれていて、WebSphere Message Broker Toolkit 内では次のアイコンによって表されます。
サンプルに関する情報は、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センター、またはオンライン・インフォメーション・センターを使用する場合にのみ表示できます。 サンプルは、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センターを使用する場合にのみ実行できます。
PHPCompute ノードの動作をカスタマイズするには、PHP ステートメントを作成します。 例えば、新しいデータ、または入力メッセージ、データベースの内容 (変更なし、または変更あり) を使って 1 つ以上の出力メッセージを作成するようにこのノードをカスタマイズできます。 例えば、データベースからの値を追加することにより入力メッセージ内の値を変更し、その結果を出力メッセージ内のフィールドに保管することもできます。
PHP スクリプト・ファイル内に入れたい PHP ステートメントを作成し、PHPCompute ノードと関連付ける前に、それがワークスペース内に存在していることを確認します。
必要な PHP スクリプト・ファイルが存在している場合は、PHPCompute ノードと関連付ける前に、それをワークスペースにインポートします (ファイル・システムから WebSphere Message Broker Toolkit へのファイルのインポートを参照)。
PHP ファイルがこのノードに存在していない場合は、それをファイル拡張子 .php を使用して (例えば myfile.php)、プロジェクト・フォルダー内に作成します。 PHP スクリプト・ファイルの作成について詳しくは、PHPCompute ノードに対する PHP コードの作成を参照してください。
PHPCompute ノードでは、Simple Network Management Protocol (SNMP) がサポートされています。 管理情報ベース (MIB) ファイルは、WebSphere Message Broker のインストール時に、MIBDIRS 環境変数で指定されている場所にインストールされます。
PHPCompute ノードのインスタンスをメッセージ・フローに入れたら、そのノードを構成することができます。 ノードの構成方法の詳細は、メッセージ・フロー・ノードの構成を参照してください。
ノードのプロパティーが、「プロパティー」ビューに表示されます。 値を入力する必要のある (デフォルト値が定義されていない) すべての必須プロパティーには、そのビュー内でアスタリスクのマークが付けられます。
PHPCompute ノードを構成するには、次のようにします。
PHPCompute ノードのターミナルについては、次の表に説明されています。
ターミナル | タイプ | 説明 |
---|---|---|
In | 入力データ | ノードが処理するメッセージを受け入れる入力ターミナル。 |
Out | 出力データ | 変換されたメッセージがルーティングされる出力ターミナル。 |
Failure | 出力データ | 計算時に障害が検出された場合、メッセージがルーティングされる出力ターミナル。 「妥当性検査」プロパティーが設定されていても、ノードの Failure ターミナルへ伝搬されたメッセージは検査されません。 |
* (動的) | 動的出力 | ゼロ以上の動的出力ターミナルを作成して、メッセージ・ルーティングをサポートできます。 |
追加の動的出力ターミナルを PHPCompute ノード上で定義できます。 PHPCompute ノードで作成される動的な出力ターミナルのすべてを、フィルター・テーブルの式にマップする必要はありません。 いずれかの動的出力ターミナルがマップ解除されている場合、それらには伝搬されているメッセージはありません。 同一の動的な出力ターミナルに複数の式をマップできます。 メッセージを直接渡される静的な出力ターミナルはありません。 動的ターミナルの使用の詳細は、動的ターミナルの使用を参照してください。
以下の表は、ノード・プロパティーについて説明しています。 M の見出しの列は、プロパティーが必須 かどうかを示します (デフォルトが定義されていない場合に値を入力することが必要なら、アスタリスクのマークが付きます)。 C の見出しの列は、プロパティーが構成可能 (メッセージ・フローを BAR ファイルに追加してデプロイするとき、値を変更できる) かどうかを示します。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
ノード名 | いいえ | いいえ | PHPCompute | ノードの名前。 |
簡略説明 | いいえ | いいえ | ノードの簡単な説明 | |
詳細説明 | いいえ | いいえ | メッセージ・フロー内のノードの目的を説明するテキスト |
PHPCompute ノードの基本プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 | mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー |
---|---|---|---|---|---|
PHP スクリプト | はい | はい | PHP スクリプト・ファイルの名前を含むストリング。 | ScriptName |
PHPCompute ノードの「パーサー・オプション」のプロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
XMLNSC コンパクト・パーサーを XMLNS ドメインに使用 | いいえ | いいえ | False | このプロパティーは、XMLNS ドメイン内のメッセージに XMLNSC コンパクト・パーサーを使用するかどうかを制御します。 このプロパティーを設定すると、入力 MQRFH2 ヘッダーまたは「入力メッセージの構文解析」プロパティー「メッセージ・ドメイン」が XMLNS の場合、出力ターミナルに接続されているノードの XMLNSC の下にメッセージ・データが表示されます。 |
PHPCompute ノードの「妥当性検査」プロパティーについては、次の表に説明されています。
これらのプロパティーの詳細については、妥当性検査プロパティーを参照してください。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 | mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー |
---|---|---|---|---|---|
妥当性検査 | いいえ | いいえ | なし | このプロパティーは、妥当性検査を行うかどうかを制御します。 有効な値は以下のとおりです。
|
validateMaster |
失敗時の処置 | いいえ | いいえ | 例外 | このプロパティーは、妥当性検査が失敗した場合の動作を制御します。 「妥当性検査」を「内容」または「内容と値」に設定した場合にのみ、このプロパティーを設定できます。 有効な値は以下のとおりです。
|
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
イベント | いいえ | いいえ | なし | ノードに対して定義したイベントが、このタブに表示されます。 デフォルトでは、メッセージ・フローのどのノードに対してもモニター・イベントは定義されません。 ノードのモニター・イベントを作成、変更、または削除するには、「追加」、「編集」、および「削除」を使用します。詳しくは、モニター・プロパティーを使用したモニター・イベント・ソースの構成を参照してください。 「使用可能」チェック・ボックスを選択またはクリアすることによって、ここに表示されているイベントを使用可能および使用不可に設定できます。 |