Managed File Transfer サンプルについて

WebSphere Message Broker は、WebSphere MQ File Transfer Edition を使用する管理ファイル転送を実装します。

このシナリオは一般に小売り環境で使用されます。

FTEScenario

  1. 毎日の終わりに、支店のアプリケーションは XML ファイルを本部 (HQ) に送信します。 XML ファイルには、日次の製品販売の詳細が含まれています。
  2. HQ は、ファイルを受け取り、そのファイルを個別の製品レコードに分割します。
  3. HQ では、アプリケーションが補充の必要な製品を判別します。
  4. HQ は、日次の製品の配達の詳細とともにファイルを支店に送り返します。

Managed File Transfer サンプルは、以下のノードを使用します。

これらのノードはまとめて、または独立して使用することができます。サンプルには、以下の 4 つのメッセージ・フローがあります。

  1. Branch2HQDriver.msgflow は、支店で 1 日の終わりの販売アプリケーションによって作成されている XML ファイルをシミュレートします。 このファイルには、日次の製品販売の詳細が含まれています。そのファイルは、Websphere MQ File Transfer Edition によって HQ に送信されます。『支店は日次の販売の詳細を HQ に送信する』を参照してください。
  2. FTEInputBranch2HQMFlow.msgflow は、XML ファイルを受け取って、個別の XML レコードにまで分割します。それらのレコードは、HQ 在庫プロビジョニング・アプリケーションに対応する準備ができた WebSphere MQ キューに書き込まれます。『HQ はファイルを受け取る』を参照してください。
  3. HQProcessingDriver.msgflow は、HQ 在庫プロビジョニング・アプリケーションが WebSphere MQ キューから XML レコードを受け取る動作をシミュレートします。このフローは、補充が必要な製品を判別し、レコードを WebSphere MQ キューに書き込みます。『HQ アプリケーションは応答メッセージを構成する』を参照してください。
  4. FTEOutputHQ2BranchMFlow.msgflow は、XML レコードを受け取って 1 つのファイルに書き込みます。そのファイルは、日次の製品の配達の詳細と一緒に支店に送り返されます。HQ はファイルを支店に送信する』を参照してください。

支店は日次の販売の詳細を HQ に送信する

branch2hqflow

支店のアプリケーションは、その日に販売された製品の詳細を示す XML ファイルを作成します。 FTE エージェントは、このファイルを HQ に送信します。

  1. MQInput ノードは、3 つの製品の詳細と数量の詳細が含まれている XML メッセージを受け取ります。
  2. Compute ノードは、MQMD ヘッダーから支店番号を抽出して、ローカル環境に格納します。
  3. FTEOutput ノードは、このファイルを転送します。

HQ はファイルを受け取る

fteinputflow

HQ は、FTEInput ノード経由でファイルを受け取ります。ノードは、そのファイルを個別の製品レコードに分割します。

  1. メッセージの転送の準備ができると、ブローカー FTE エージェントは、FTEInput ノードにメッセージのピックアップを指示する通知を取得します。
  2. ブローカーまたはエージェントの停止または異常終了が発生すると、メッセージの重複を回避するために、メッセージは、Resequence ノードをパススルーすることになります。
  3. その後、MQOutput ノードは、処理が必要な各メッセージを WebSphere MQ キューに書き込みます。

HQ アプリケーションは応答メッセージを構成する

hq2branchflow

HQ 在庫プロビジョニング・アプリケーションは、支店に補充として送られる製品の詳細を組み込んだ応答メッセージを構成します。

  1. MQInput ノードは、1 つの製品の詳細と数量の詳細が含まれている XML ベースのメッセージを受け取ります。
  2. Compute ノードは、ESQL で選択された製品情報の詳細を変更します。
  3. MQOutput ノードは、メッセージを WebSphere MQ キューに書き込みます。

HQ はファイルを支店に送信する

fteoutputflow

HQ は、WebSphere MQ File Transfer を使用して支店に応答を送信します。その応答には、配達する品目の詳細が含まれています。

  1. MQInput ノードは、補充されるすべての製品の XML メッセージを受け取ります。
  2. 支店番号は、送信用のファイル名の形成に使用され、ローカル環境に保管されます。
  3. Compute ノードは、支店番号を抽出します。ローカル環境に保管されている支店番号に基づいて、ファイル名が形成されます。
  4. XML メッセージが支店のデータの終わりを示すと、FTEOutput ノードは、結果のメッセージをファイルに書き込みます。
  5. ブローカー FTE エージェントは、このファイルを支店に転送します。

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