WebSphere® Message Broker Toolkit 内にいくつかの異なるタイプの特殊文字を指定することができます。
メッセージ・セット、タイプ、およびタイプ・メンバーのための特殊文字値も指定できます。 あるタイプ用に値を設定すると、 その値を定義されているメッセージ・セット用に設定されている対応する値がオーバーライドされます。
特殊文字のタイプは、以下の表に説明されています。
特殊文字のタイプ | 説明 | プロパティーの設定対象 |
---|---|---|
グループ標識 | これはメッセージ内のグループまたは複合タイプの開始を示すストリングです。 | メッセージ・セット、複合タイプ |
グループ・ターミネーター | これはメッセージ内のグループまたは複合タイプの終了を示すストリングです。 | メッセージ・セット、複合タイプ |
タグ・データ区切り文字 | これはタグをデータから分離するためのストリングです。 | メッセージ・セット、複合タイプ |
区切り文字 | これはデータ・エレメントを互いに分離するために使用するストリングです。 | メッセージ・セット、複合タイプ |
反復エレメント区切り文字 | これは反復データ・エレメントを互いに分離するために使用するストリングです。 | ローカル・エレメントまたはエレメント参照 |
タグ | これは 1 まとまりのデータの開始を示すストリングです。 | ローカル・エレメントまたはグローバル・エレメント |
エスケープ文字 | これは、特殊な予約済み文字 (区切り文字など) をデータの一部に含めるために使用される文字です。 | メッセージ・セット |
引用符 | これは、特殊な予約済み文字 (区切り文字など) をデータの一部に含めるために使用される文字です。 | メッセージ・セット |
予約済み文字 | これらは、特殊な意味を持つ文字です。例えば、エスケープ文字、引用符、区切り文字、およびグループ標識はすべて、予約済み文字の例です。 | メッセージ・セット |
小数点 | これは、10 進数の整数部分と小数部分との間の分離文字として使用される文字です。 | メッセージ・セット |
{tag1:data1*tag2:data2*tag3:data3}
一部のメッセージ形式では、以下の 2 つの例に示すように特殊文字が各エレメントの前または各エレメントの後に指定されます。
:data1:data2:data3
data1:data2:data3:
これらの形式をモデル化するには、「データ・エレメント分離」値、「区切り文字」値、「グループ標識」値、および 「グループ・ターミネーター」値を組み合わせて使用します。最初の例では、「データ・エレメント分離」 を 「全エレメントを区切る」に、「区切り文字」 をコロン (:) に、そして「グループ標識」 をコロン (:) にそれぞれ指定します。
2 番目の例では、「データ・エレメント分離」 を 「全エレメントを区切る」に、「区切り文字」 をコロン (:) に、そして「グループ・ターミネーター」 をコロン (:) にそれぞれ指定します。