WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

mqsicreatebar コマンド

mqsicreatebar コマンドを使用して、メッセージ・フローとディクショナリーを含むデプロイ可能なブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルを作成します。

サポートされるプラットフォーム

  • Windows
  • Linux (x86)

目的

メッセージ・フローやディクショナリーを保管するためにリポジトリーを使用する場合、mqsicreatebar コマンドおよびリポジトリーのコマンド行ツールを使用するスクリプトを作成して、メッセージ・フロー・アプリケーションをデプロイできます。

構文

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>>-mqsicreatebar-- -data--WorkSpace--+--------------+----------->
                                     '- -b -BarName-'   

>--+--------------+--+--------------------------+--------------->
   '- -cleanBuild-'  '- -version -VersionString-'   

>--+----------+--+--------------------------+------------------->
   '- -Esql21-'  |      .-----------------. |   
                 |      V                 | |   
                 '- -p -----ProjectName---+-'   

>--+----------------------+--+------------------+--------------->
   '- -a -ApplicationName-'  '- -deployAsSource-'   

>--+---------------+--+------------------+---------------------->
   '- -compileOnly-'  '- -l -LibraryName-'   

>--+----------------------------+--+---------------+------------>
   '- -d -ApplicationDomainName-'  '- -o -FilePath-'   

>--+--------------------+--+-----------------------------+-----><
   '- -skipWSErrorCheck-'  '- -trace - -v -traceFilePath-'   

パラメーター

-data WorkSpace
(必須) プロジェクトを作成するワークスペースのパス。

ワークスペースの位置は、プロジェクトのデフォルトの位置でもあります。 相対パスは、コマンドが開始されたディレクトリーに対して相対であると解釈されます。

-b BarName
(オプション) 結果が保管される BAR (圧縮ファイル形式) アーカイブ・ファイルの名前。 BAR がすでに存在する場合、ファイルは置き換えられ、 META-INF/broker.xml ファイルが作成されます。

このパラメーターは、-compileOnly パラメーターを使用しない場合、必須です。

-cleanBuild
(オプション) BAR ファイルに新しい項目を追加する前に、ワークスペース中のプロジェクトをリフレッシュしてから、クリーン・ビルドを呼び出します。
外部ツールを使用して BAR ファイル・リソースに対して改訂を行った場合には、-cleanBuild パラメーターを使用して BAR ファイル内のすべてのプロジェクトをリフレッシュし、クリーン・ビルドを実行します。
-version VersionString
(オプション) bar ファイルに追加するメッセージ・フロー (.cmf) ファイルのコンパイルされた バージョンの名前のファイル拡張子の前に _ (下線) 文字と VersionString の値を付加します。
-Esql21
(オプション) ブローカー用の ESQL を製品のバージョン 2.1 でコンパイルします。
-p ProjectName
(オプション) 新しいワークスペース内の BAR ファイルに含めるファイルが入っているプロジェクト。 新しいワークスペースは、.metadata フォルダーのないシステム・フォルダーです。

定義されたプロジェクトは、-data パラメーターで定義されたフォルダーに既に存在する必要があり、-o パラメーターで定義されたデプロイ可能リソースが必要とするプロジェクトおよびその参照プロジェクトをすべて含む必要があります。

-p パラメーターは、既存のワークスペースではオプションですが、 ビルド環境で新規のワークスペースとともに -p を使用する必要があります。

指定したプロジェクトがワークスペースの一部であっても、現在クローズされている場合、このコマンドはプロジェクトをオープンして構築するため、プロジェクト内のファイルを BAR ファイルに含めることができるようになります。

-a ApplicationName
(オプション) BAR ファイルに追加するアプリケーションの名前。

次の形式を使用すると、複数のアプリケーションを追加できます。-a ApplicationName1 ApplicationName2 .... ApplicationName'n'

-deployAsSource
(オプション) コンパイルしないでも適用可能なリソース・ファイルをデプロイする場合に、このパラメーターを含めます。

mqsicreatebar コマンドを使用する場合には、.esql ファイルなどのリソースがメッセージ・フロー .cmf ファイルにコンパイルされます。個別のソース・ファイルとして BAR ファイルに追加されることはありません。このパラメーターを組み込むと、デフォルトのデプロイ可能 ESQL ではなく、インライン ESQL が作成されます。

-deployAsSource パラメーターを使用すると、適用可能なリソースが BAR ファイルにソース・ファイルとして追加されます。メッセージ・フローの .cmf ファイルにコンパイルされることはありません。

BAR ファイルには、メッセージ・フローのコンパイル済みバージョン (.cmf) とソース・バージョン (.msgflow) の両方を組み込むことはできません。

-compileOnly
(オプション) mqsipackagebar コマンドを実行する前にメッセージ・セットおよび Java™ コードをコンパイルする場合に、このパラメーターを含めます。 -data パラメーターによって指定されるワークスペース内のすべての関連ファイルがコンパイルされます。 mqsipackagebar コマンドについて詳しくは、mqsipackagebar コマンドを参照してください。

このパラメーターが -b パラメーター、および -a-l-d-o のいずれか 1 つ以上のパラメーターと共に指定される場合、このコマンドはコンパイルされたリソースと指定された BAR ファイルの両方を生成します。

-l LibraryName
(オプション) BAR ファイルに追加するライブラリーの名前。

次の形式を使用すると、複数のライブラリーを追加できます。-l LibraryName1 LibraryName2 .... LibraryName'n'

-d ApplicationDomainName
(オプション) BAR ファイルに追加する .NET アプリケーション・ドメインの名前。

次の形式を使用すると、複数のアプリケーション・ドメインを追加できます。-d ApplicationDomainName1 ApplicationDomainName2 .... ApplicationDomainName1'n'

-o FilePath
(オプション) BAR ファイルに追加する msgflowsubflowまたは messageSet.mset ファイルなどのデプロイ可能ファイルのワークスペース相対パス (プロジェクトを含む)。

次の形式を使用すると、このコマンドに複数のデプロイ可能なファイルを追加できます。 -o FilePath1 FilePath2 .... FilePath'n'

-skipWSErrorCheck
(オプション) このパラメーターは、ワークスペース内にエラーがあっても、BAR ファイルのコンパイル・プロセスの実行を強制します。
-trace
(オプション) このパラメーターは、BAR ファイルのコンパイルのトレース情報を表示します。

-trace パラメーターは、システムのロケールで指定された言語で、トレース情報をシステム出力ストリームに書き込みます。 1 つ以上のアプリケーションまたはライブラリーを BAR ファイルに追加すると、指定されたアプリケーションまたはライブラリー、および参照されるプロジェクトがすべてワークスペースで開かれます。 トレース機能は、参照されるプロジェクトのいずれかが欠落しているかどうかが分かるように、この情報を記録します。

-v traceFilePath
(オプション) このパラメーターは、トレース情報の送信先となる出力ログのファイル名を指定します。

ファイル名または相対パスを指定すると、ファイルはデフォルトの作業ディレクトリーに作成されます。 このパラメーターを使用するには、-trace パラメーターも設定する必要があります。 -v パラメーターだけを指定することはできません。

許可

Windows XP および Windows Server 2003 システムでは、このコマンドを実行するユーザー ID は、ローカル・システムの管理者グループのメンバーでなければなりません。

Windows 7 および Windows Server 2008 システムでは、このコマンドを実行するためのユーザー ID は、以下のようにローカル・システム上で高位の特権が付与されて実行される必要があります。
  • ユーザー ID は、管理者グループのメンバーでなければなりません。
  • このコマンドは、「管理者として実行」権限がある環境から開始する必要があります。

特権が付与された環境からコマンドを実行しないと、継続するかどうかの確認が表示されます。 「OK」をクリックすると、新しく特権を付与されたコマンド・コンソールが作成されてコマンドが完了しますが、この特権が付与された環境にすべての応答が書き込まれ、コマンドが完了してコンソールが閉じるとすべての応答は失われます。

Linux (x86) では、ユーザー ID に -data (ワークスペース) と -b (BAR ファイルの場所) ディレクトリーへの書き込み権限がなければなりません。

応答

このコマンドは、以下の応答を戻します。
  • BIP0956 mqsicreatebar を開始できません
  • BIP0957 mqsicreatebar に指定されている引数が正しくありません
  • BIP0958 mqsicreatebar の実行内容が指定されていません
  • BIP0959 mqsicreatebar (プロジェクト名) に指定されている引数が正しくありません
  • BIP0960 mqsicreatebar (プロジェクト・ディレクトリー) に指定されている引数が正しくありません
  • BIP0961 mqsicreatebar でワークスペースをオープンするときにエラーが発生しました (プロジェクトを作成できませんでした)
  • BIP0962 mqsicreatebar でワークスペースをオープンするときにエラーが発生しました (プロジェクトをオープンできませんでした)
  • BIP0963 mqsicreatebar でファイルを保管するときにエラーが発生しました
  • BIP0964 mqsicreatebar に指定されている "-o" 引数が正しくありません
  • BIP0965 mqsicreatebar でファイルをコンパイルするときにエラーが発生しました

mqsicreatebar コマンドは、PATH 環境変数が WMB toolkit ディレクトリーへのパスを正しく指定している限り、ファイル構造内の任意の場所で開かれるウィンドウから実行できます。
  • Windows 32 ビット版では、WMB toolkit ディレクトリーのデフォルトの場所は C:¥Program Files¥IBM¥WMBT800 です。
  • Windows 64 ビット版では、デフォルトは C:¥Program Files (x86)¥IBM¥WMBT800 です。
  • Linux (x86) では、デフォルトは /opt/IBM/WMBT800 です。
インストール済み環境によって、デフォルトは異なる場合があります。

-b パラメーターは、BAR フィルの名前と、BAR ファイルを生成するオプションの代替パスを指定します。 -b パラメーターの一部としてパスが指定されない場合、mqsicreatebar コマンドが実行されるファイル構造内の場所が、BAR ファイルを作成する場所を指定します。 例えば、現在の場所が C:¥> である場合、mqsicreatebar コマンドを実行すると、BAR ファイルは C:¥ に作成されます。一方、-b c:¥myfiles¥myflow.bar を指定して mqsicreatebar を実行すると、BAR ファイルは myfiles ディレクトリー内に作成されます。

以下の例は、コマンドが実行されるディレクトリー内に myflow.bar という BAR ファイルを作成します。 TestFlowProject からの Test.msgflow メッセージ・フローが、コンパイル済みメッセージ・フロー (.cmf) ファイルとしてこの BAR ファイルに追加されます。
mqsicreatebar -data C:¥Workspace -b myflow.bar -p TestFlowProject -o TestFlowProject¥TestFlow¥Test.msgflow
以下の例は、myfiles ディレクトリー内に myflow.bar という BAR ファイルを作成します。 Test.msgflow メッセージ・フローが TestFlowProject からこの BAR ファイルに追加されます。適用可能なリソース・ファイルが、コンパイルなしで BAR ファイルに追加されます。
mqsicreatebar -data C:\Workspace -b C:\myfiles\myflow.bar -p TestFlowProject -o TestFlowProject\TestFlow\Test.msgflow -deployAsSource
以下の例は、mySet.bar という BAR ファイルを作成します。 messageSet.mset メッセージ・セットが TestSetProject からこの BAR ファイルに追加されます。
mqsicreatebar -data C:¥Workspace -b mySet.bar -o TestSetProject¥TestSet¥messageSet.mset
以下の例は、mySet.bar という BAR ファイルを作成します。 messageSet.mset メッセージ・セットが TestSetProject から、Test.msgflow メッセージ・フローが TestFlowProject からこの BAR ファイルに追加されます。 メッセージ・フローはコンパイル済みメッセージ・フロー (.cmf) ファイルとして追加されます。
mqsicreatebar -data C:¥Workspace -b mySet.bar -o TestFlowProject¥TestFlow¥Test.msgflow
TestSetProject¥TestSet¥messageSet.mset 
以下の例は、myflow.bar という BAR ファイルを作成します。 アプリケーション Application1 が BAR ファイルに追加され、トレース機能がアクティブになります。
mqsicreatebar -data C:¥Workspace -b myflow.bar -a Application1 -trace
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:47:44


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