WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

モバイル統合のシナリオ

WebSphere® Message Broker は、IBM® Worklight® と連動して、バックエンド・システムに対する安全なアクセスと、堅牢で、接続数が増大しても対応できるスケーラブルな統合をモバイル・アプリケーションに提供します。

バックエンド・システムと統合されたモバイル・デバイス

このトピックでは、モバイル統合のための WebSphere Message Broker の使用に関する、さまざまなシナリオに対するリンクが示されています。 これらのシナリオは、外部サイトでホストされるビデオや記事も含め、さまざまなフォーマットで提供されています。

もともと WebSphere Message Broker 用に作成されたシナリオの一部は、WebSphere Message Broker にも同様に当てはまります。

取り上げるシナリオ: モバイル・アプリケーション用の .NET サービスの使用可能化

背景

会社 A は小売銀行業務を営んでおり、Microsoft .NET アプリケーションを使用して口座を処理しています。 この会社では、顧客がモバイル・デバイスを使用して口座管理操作を実行できるようにすることを検討しています。 そのために、既存の .Net コードおよびクラスを Web サービスとしてラップして再利用し、モバイル・アプリケーションを提供することを予定しています。

解決策

顧客は、さまざまなデバイスで実行可能なモバイル・アプリケーションを使用して、残高照会などの口座管理操作を実行することができます。

提供されている Worklight: Microsoft .NET 要求/応答パターンと WebSphere Message Broker Toolkit を併用することで、アプリケーション開発者はわずか数分で実働レベルのソリューションを作成できます。 このソリューションは、既存の Microsoft .NET クラスを活用して構築される Web サービスをベースとして、WebSphere Message Broker で実行される統合アプリケーションによって使用可能になります。 開発者は Web サービスで公開されるメソッドを選択し、ツールキットはパターンおよび .NET クラスを使用して Worklight プラットフォーム用に作成されたモバイル・アプリケーションとモバイル統合ロジックをビルドします。

ソリューションの実装は、次の 3 つの工程に分割できます。

工程 1:

  1. アプリケーションとしてモバイル・デバイスにデプロイされるサービス使用可能化ロジックを作成し、定義します。
    1. Worklight: Microsoft .NET 要求/応答パターンのインスタンスを作成し、それに固有の名前を割り当てます。
    2. モバイル統合ソリューションの構成を行う (例えば、.Net クラスを特定する) ためのパラメーター値を指定するために、パターンを編集します。
    3. サービスで公開される .Net メソッドを選択し、それらのメソッドのパラメーターの構成を行います。
  2. 統合アプリケーションを実行グループにドラッグ・アンド・ドロップしてデプロイします。 これにより、この Web サービスをアプリケーションで呼び出せるようになります。

この工程では、IBM Worklight で使用するモバイル・アプリケーション・プロジェクトと、モバイル・デバイスで使用する Android バージョンのモバイル・アプリケーションも生成します。

この工程の説明については、ビデオ これはビデオを表すアイコンです WebSphere Message Broker - Mobile Service Enablement Part1 (ホスト: YouTube) を参照してください。

工程 2:

  1. IBM Worklight Studio に、工程 1 で選択したパターンによって生成されたプロジェクトをインポートします。
  2. モバイル・アプリケーションをビルドします。
  3. 次のようなアプリケーション成果物を確認します。
    • モバイル・アプリケーションが呼び出すことのできるプロシージャーと関数を公開または通知できるようにするアダプター。
    • 残高の照会、送金、および欠落した取引明細の検索を行うためのプロシージャー。
  4. アダプターを Worklight プロシージャーとして呼び出して、モバイル・アプリケーションとしてシミュレートします。 これにより、HTTP JSON 要求が Worklight に送信され、そこから要求がアダプターに渡され、その要求がそこでパッケージされて WebSphere Message Broker に送信されます。
  5. モバイル・アプリケーションをモバイル Web アプリケーションとしてテストします。 アプリケーションを共通リソースとしてプレビューすることで、実際に機能している Android アプリケーションを Web ブラウザー内で実行します。
  6. Worklight が提供する Android エミュレーター内で、モバイル・アプリケーションを Android アプリケーションとしてテストします。 これにより、モバイル・デバイスで動作する場合と同様にアプリケーションが実行されます。

この工程の説明については、ビデオ これはビデオを表すアイコンです WebSphere Message Broker - Mobile Service Enablement Part2 (ホスト: YouTube) を参照してください。

工程 3

  1. IBM Worklight Studio で、システム・パラメーターとデバイス・ドライバー (主に Android SDK および USB ドライバー) がインストールされ、正しくセットアップされていることを確認します。
  2. モバイル・デバイスに必要な ADB ドライバーがあり、モバイル・アプリケーションをデプロイおよびテストするためにセットアップされていることを確認します。
  3. モバイル・デバイスを IBM Worklight に接続します。
  4. IBM Worklight Studio で、モバイル・アプリケーションを Android アプリケーションとして実行します。 これにより、アプリケーションがモバイル・デバイスにインストールされ、Android エミュレーターで使用する場合と同様に使用できるようになります。
  5. モバイル・デバイスを切断してから、アプリケーションをモバイル・デバイスでスタンドアロン・アプリケーションとして使用します。

この工程の説明については、ビデオ これはビデオを表すアイコンです WebSphere Message Broker - Mobile Service Enablement Part3 (ホスト: YouTube) を参照してください。

その他のシナリオ

モバイル統合のための WebSphere Message Broker の使用に関するその他のシナリオの選択肢

WebSphere Message Broker integration with Siebel, SAP, CICS®, .Net and Worklight
EIS (Siebel、SAP、および CICS など)、.Net、および Worklight と統合した WebSphere Message Broker 8.0.0.1 を使用して、販売注文管理アプリケーションの統合を実演する 2 部構成のビデオ。
Part 1 では、オリジナルとして用意された複雑なビジネス・ケースを説明し、WebSphere Message Broker バージョン 8.0 を使用してソリューションを単純なモジュール形式にする方法について解説します。 このビデオの終わりでは、統合されたアプリケーションを介して販売注文を処理するときの、モバイル・アプリケーションの使用方法を実演します。
Part 2 では、WebSphere Message Broker Toolkit でメッセージ・フローを開発してから、それらをランタイムにデプロイする方法について実演します。 このビデオの終わりでは、統合されたアプリケーションを介して販売注文を処理するときの、モバイル・アプリケーションの使用方法を実演します。
Integrating mobile applications with WebSphere Message Broker using IBM Worklight
WebSphere Message Broker にデプロイされたエンタープライズ・サービスを呼び出すハイブリッド・モバイル・アプリケーションを、IBM Worklight および Worklight サーバーを使用して開発する方法を示した、IBM developerWorks® の記事
Using the WebSphere Message Broker Mobile Service Pattern with WebSphere Cast Iron® Web API Management
モバイル・サービス・パターンを使用して、素早く簡単に既存の WebSphere Message Broker バージョン 8.0 サービスを取り込み、それらを WebSphere Cast Iron Web API Management を介して公開する方法を示す、IBM developerWorks の記事
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:45:15


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