FIX サンプルの実行
このトピックでは、FIX メッセージ・フローを通してテスト・メッセージを書き込む方法を説明します。
入力メッセージ
FIX サンプルには、次に示す 2 個のテスト・メッセージが含まれています。
- FIXtoXML.mbtest
- XMLtoFIX.mbtest
最初の入力メッセージは FIX メッセージで、これは XML メッセージに変換されます。
2 番目は、FIX メッセージに変換される XML メッセージです。
サンプルの実行
サンプルを実行するには、入力キューにメッセージを入れ、出力キューからメッセージを取得することが必要です。
テスト・クライアントのデキュー・セクションを使用して、出力キューからメッセージを取り出すことができます。
想定した出力キュー内にメッセージがない場合、出力キューの名前を、障害の発生したキューの名前に変更します。
以下の手順を使用して、このサンプルを実行します。
- 次のように、テスト・クライアントを使用して FIX テスト・メッセージを FIX_TO_XML_IN キューに入れます。
- 「ブローカー開発」ビューで、「FIX メッセージ・フロー」プロジェクトを展開します。
- FIXtoXML.mbtest ファイルをダブルクリックして、これをテスト・クライアントで開きます。
- テスト・クライアントで「エンキュー」をクリックします。
- 「メッセージ本体」リストで、「外部ファイルからインポート」を選択します。
- お使いのワークスペースの FIX メッセージ・フロー・ディレクトリー内で、execution-report-b5.bin テスト・メッセージにナビゲートし、それを選択します。「OK」をクリックします。外部ファイルからのテキストはエディターに表示されないことに注意してください。
- 「メッセージの送信」をクリックします。.mbtest ファイル内のメッセージがキューに書き込まれます。
FIX_TO_XML_IN キューにメッセージを入れると、最初のメッセージ・フロー (VALIDATINGFIX2XML.msgflow と呼ばれる) の FIX_TO_XML_IN MQInput ノードによりそのメッセージが解析され、メッセージ・セットと照らし合わせて検証されます。
- そのメッセージが有効な FIX メッセージなら、それは Compute ノードに渡されます。このノードは、FIX メッセージを XML メッセージに変換します。
次に Compute ノードは、そのメッセージを FIX_TO_XML_OUT MQOutput ノードに渡します。そこでメッセージは FIX_TO_XML_OUT キューに入れられます。メッセージは XML フォーマットになっています。
- メッセージが有効な FIX メッセージでないなら、そのメッセージは FIX_FAIL ノードに渡され、それによって FIX_FAIL キューに入れられます。
- 次のように、「デキュー」を使用して FIX_TO_XML_OUT キューから変換後のメッセージを取り出します。
- テスト・クライアントで「デキュー」をクリックします。
- 「メッセージの取得」をクリックして、変換後のメッセージを FIX_TO_XML_OUT キューから読み取ります。
- 次のように、テスト・クライアントを使用して XML テスト・メッセージを XML_TO_FIX_IN キューに入れます。
- 「ブローカー開発」ビューで、「FIX メッセージ・フロー」プロジェクトを展開します。
- XMLtoFIX.mbtest ファイルをダブルクリックして、これをテスト・クライアントで開きます。
- テスト・クライアントで、「エンキュー」をクリックします。
- 「メッセージの送信」をクリックします。.mbtest ファイル内のメッセージがキューに書き込まれます。
メッセージを XML_TO_FIX_IN キューに入れると、(VALIDATINGXML2FIX.msgflow という) 最初のメッセージ・フローの XML_TO_FIX_IN MQInput ノードによってそのメッセージが解析され、メッセージ・セットと照らし合わせて検証されます。
- そのメッセージが有効な XML メッセージなら、それは Compute ノードに渡されます。このノードは、XML メッセージを FIX メッセージに変換します。
次に Compute ノードは、そのメッセージを XML_TO_FIX_OUT MQOutput ノードに渡します。そこでメッセージは XML_TO_FIX_OUT キューに入れられます。この時点でメッセージは FIX フォーマットになっています。
- メッセージが有効な XML メッセージでないなら、そのメッセージは FIX_FAIL ノードに渡され、それによって FIX_FAIL キューに入れられます。
- 次のように、「デキュー」を使用して XML_TO_FIX_OUT キューから変換後のメッセージを取り出します。
- テスト・クライアントで「デキュー」をクリックします。
- 「メッセージの取得」をクリックして、変換後のメッセージを XML_TO_FIX_OUT キューから読み取ります。
FIX_TO XML_OUT または XML_TO_FIX_OUT キューにメッセージがない
場合は、WebSphere Message Broker 資料の サンプル実行時の問題の解決を参照してください。
メッセージはまだ入力キューにあるのか、FIX_FAIL キュー上か、またはいずれかのシステム・キューにある可能性があります。
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