adapter for PeopleSoft Enterpriseによって、 PeopleSoft Enterprise と標準インターフェースを介して情報を交換する統合プロセスを作成できます。 このインターフェースにより、メッセージ・フロー開発者は、PeopleSoft Enterprise サーバー で使用されるアプリケーションやデータ構造の実装に関する下位レベルの詳細を知らなくても開発作業を進められるようになっています。
アダプターを使用することによって、メッセージ・フローは、 例えば PeopleSoft Enterprise データベースに対して HR 表のレコードを照会するなどの要求を送信したり、従業員レコードが更新されたことの通知などのイベントをサーバーから受信したりすることができます。
WebSphere® Adapter for PeopleSoft Enterprise は、 アプリケーション・コンポーネント、アプリケーション・サーバー、および PeopleSoft Enterprise サーバーなどのエンタープライズ情報システムが、 互いに対話する方法を標準化している、Java™ Connector Architecture (JCA) に準拠しています。
アダプター接続ウィザードを用いて生成するアダプター・コンポーネントは、標準インターフェースおよび標準データ・オブジェクトを使用します。 アダプター・コンポーネントは、メッセージ・フローの送信した標準データ・オブジェクトを取得し、PeopleSoft 関数を呼び出します。 次に、アダプター・コンポーネントは、メッセージ・フローに標準データ・オブジェクトを返します。 メッセージ・フローは、直接 PeopleSoft 関数を扱わずに済みます。関数を呼び出して結果を返すのは、アダプター・コンポーネントです。
例えば、従業員のリストを要求するメッセージ・フローは、ある範囲のスキル・コードを指定して標準ビジネス・オブジェクトを PeopleSoft アダプター・コンポーネントに送信します。 メッセージ・フローは返信として、標準ビジネス・オブジェクトの形式でその結果 (従業員のリスト) を受信します。 PeopleSoft 関数とのすべての直接の対話は、アダプター・コンポーネントが行います。
同様に、メッセージ・フローに PeopleSoft Enterprise サーバー上のデータへの変更 (例えば、特定の従業員のスキル・セットへの変更) について通知される必要がある場合があります。 PeopleSoft Enterprise サーバー上でこのようなイベントを listen し、更新をメッセージ・フローに通知するようなアダプター・コンポーネントを生成することができます。 この場合、対話は PeopleSoft Enterprise サーバーから始まります。
詳しくは、WebSphere Adapter for PeopleSoft Enterprise の技術的な概説を参照してください。