WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

インストールの計画

このチュートリアルの指示をインストール作業の概説として使用して、WebSphere® Message Broker のインストールの準備を行います。

インストールを完了させるために実行する作業が以下にリストされており、各作業は必須かオプションかが示されています。 各作業の要約が提供されると共に、その作業をより詳しく説明する後述の章またはセクションへのポインターがあります。
  1. 必須: インストールに必要な製品パッケージを入手したことを確認します。

    WebSphere Message Broker では、物理的パッケージと電子的パッケージが使用可能です。

    使用可能なパッケージとそれぞれの内容について詳しくは、インストール・パッケージを参照してください。 IBM® パスポート・アドバンテージから電子的配信として製品を注文した場合には、すべてのコンポーネントおよびすべてのプラットフォームについて必要なすべてのイメージをダウンロードしたことを確認してください。

    物理パッケージでは DVD と CD の両方が提供されます。電子イメージは IBM Passport Advantage® から入手可能です。 IBM Passport Advantage から入手できる電子イメージには、物理 DVD および CD と同じ内容が含まれていますが、数が多くなることがあります。

    例えば、物理 DVD には ブローカー・コンポーネントWebSphere Message Broker Toolkit、およびWebSphere MQ のインストール・ファイルが含まれており、IBM Passport Advantage では、ブローカー・コンポーネント の 1 つの電子イメージ、 WebSphere Message Broker Toolkit の 3 つの電子イメージ、および WebSphere MQ の 1 つの電子イメージが提供される場合などです。

    CD および DVD へのアクセスに、製品イメージへのアクセス方法と、そのダウンロードおよび解凍の方法が記載されています。

    サービス更新のダウンロードと適用の指示については、サービスの適用を参照してください。

  2. 必須: インストールに必要な製品資料にアクセスできることを確認します。
    • 製品 README ファイル readme.html に、入手可能な最新の情報が記載されています。
    • インフォメーション・センターには、すべてのプラットフォームでの計画と準備についての説明があります。
    • このインフォメーション・センターは、すべての分散プラットフォームでのすべてのコンポーネントのインストール手順を説明しています。
    • Program Directory for WebSphere Message Broker for z/OS」では、z/OS® でのすべてのコンポーネントのインストール手順を説明しています。

    これらの資料の入手方法については、最新情報の検索に記載されています。

  3. 必須: コンピューターにどのコンポーネントをインストールするかを決定します。

    以下の情報では、WebSphere Message Broker コンポーネントに関する最小レベルの詳細が提供されます。それらについて詳しくは、何をインストールするかを選択するを参照してください。

    • WebSphere Message Broker Toolkit。 少なくとも 1 台のコンピューターにこのコンポーネントをインストールする必要があります。 このコンポーネントは、Windows 32 ビットWindows 64 ビットLinux (x86)、および Linux (x86-64) 上でのみインストール可能です。

      WebSphere Message Broker Toolkit を使用して、開発環境にメッセージ・フローと関連リソースを作成、管理、デプロイ、および削除します。

    • WebSphere Message Broker Explorer。 このコンポーネントは、Windows 32 ビットWindows 64 ビットLinux (x86)、および Linux (x86-64) 上でのみインストール可能です。

      WebSphere Message Broker Explorer を使用して、実稼働環境でブローカーを管理します。

    • ブローカー・コンポーネント。 少なくとも 1 台のコンピューターにこのコンポーネントをインストールする必要があります。

      単一のコンピューター上に複数のブローカーを作成できます。 アプリケーション・メッセージを処理するため、1 つ以上のブローカーにメッセージ・フロー・リソースを配備してください。

  4. 必須: 選択したコンポーネントをインストールするプラットフォームを決定します。
    以下の表は、サポートされるプラットフォームにインストールできるコンポーネントを示しています。
    表 1. コンポーネントとプラットフォーム・サポートの要約
    コンポーネント プラットフォーム
    WebSphere Message Broker Toolkit
    • Linux (x86)
    • Linux (x86-64)
    • Windows 32 ビット
    • Windows 64 ビット
    WebSphere Message Broker Explorer
    • Linux (x86)
    • Linux (x86-64)
    • Windows 32 ビット
    • Windows 64 ビット
    ブローカー・コンポーネント サポートされるすべてのプラットフォーム
  5. 必須: 1 つ以上のコンポーネントをインストールする各コンピューターを準備します。
    1. ターゲット・コンピューターが初期のハードウェア、ストレージ、およびソフトウェア要件を満たしていることを確認します。

      要件は、どんなコンピューターに WebSphere Message Broker をインストールするか、またどんなコンポーネントをインストールするかによって変わります。詳しくは、ハードウェア要件およびオペレーティング・システム要件をお読みください。

      サポートされるハードウェアおよびソフトウェア環境は、時々更新されます。 最新の要件については、「製品の要件」Web サイトを参照してください。

      www.ibm.com/software/integration/wbimessagebroker/requirements/
    2. ご使用のコンピューターに適した作業を実行してセキュリティーと UNIX カーネル構成をセットアップし、インストール・メディアへアクセスできるように準備します。

      これらすべての作業については、システムを準備するで説明されています。

    3. インストールを実行するために必要な権限がユーザー ID にあることを確認します。
      • AIX® システム: Linux および UNIX システム でのセキュリティーで説明されている準備タスクを実行するには、ユーザー ID root を使用します。 これらのステップが完了すると、root 権限のないユーザーがインストールを実行できます。
      • Linux および他の UNIX システム: Linux および UNIX システム でのセキュリティーで説明されている準備タスクを実行するには、ユーザー ID が root 権限を持っている必要があります。 これらのステップが完了すると、root 権限のないユーザーがインストールを実行できます。
      • Windows システム: ユーザー ID は、Administrators グループのメンバーでなければなりません。
      • z/OS システム: インストールを実行するのに適した RACF® 特権を持つユーザー ID を使用します。

      この情報は要約にすぎません。詳細はセキュリティーのセットアップに記載されています。

  6. 必須: コンポーネント・インストールの実行に使用するプログラムを確認します。

    以下の表は、使用可能なプログラムをリストしています。

    表 2. 使用可能なインストール方式の要約
    プラットフォーム ツール
    Windows のみ Windows ランチパッド

    このプログラムは、前提条件製品がまだインストールされていない場合にそれらをインストールしたり、サポートされるレベルにない前提条件製品を特定したりします。 Windows ランチパッドを使用したインストールを参照してください。

    LinuxUNIX、および Windows システム サポートされる各プラットフォーム上のインストール・ウィザードには、それぞれ固有の名前があり、インストール・ウィザード名にリストされています。

    LinuxUNIX、および Windows 上に、WebSphere Message Broker コンポーネントと前提条件製品をサイレント・モードでインストールできます。詳しくは、サンプル・スクリプト・ファイルによる WebSphere Message Broker コンポーネントと前提条件製品のインストールを参照してください。

    Red Hat Enterprise Linux 6.0 x86_64 (64 ビット) コンピューターに WebSphere Message Broker Toolkit をインストールする場合は、IBM Installation Manager を実行する前に、32 ビット版オペレーティング・システム・ライブラリーをインストールする必要があります。 詳しい手順については、IBM サポート・ポータルで、技術情報のInstallation Manager を RHEL 6.0 にインストールできない (64 ビット)を参照してください。

    z/OS のみ SMP/E

    ランタイム・コンポーネントをインストールするには、「Program Directory for WebSphere Message Broker for z/OS」を参照してください。

  7. 必須: WebSphere Message Broker によって必要とされる追加の製品をインストールします。

    WebSphere Message Broker は、正常に作動するために他のソフトウェア・プロダクトを必要とします。 それらの製品をインストールする順序は重要ではありません。 ただし、WebSphere Message Broker コンポーネントを構成して開始できるようにするには、必要なすべての製品をまずインストールする必要があります。

    以下の表は、それらの要件を要約しています。

    表 3. 前提条件製品の要約
    コンポーネント 前提条件製品
    WebSphere Message Broker Toolkit
    • インフォメーション・センターを表示するための Web ブラウザー
    WebSphere Message Broker Explorer
    • WebSphere MQ Explorer のインストール
    • インフォメーション・センターを表示するための Web ブラウザー
    ブローカー・コンポーネント
    • 他のコンポーネントと通信するための WebSphere MQ
    • Java™ ランタイム環境 (JRE) (z/OS を使用している場合)。

    これらすべての要件の完全な詳細が追加のソフトウェア要件に記載されています。

    • Web ブラウザーについては、ブラウザーを参照してください。
    • サポートされる WebSphere MQ のバージョンについて詳しくは、WebSphere MQを参照してください。
    • JRE の詳細については、JREを参照してください。
  8. オプション: 最小限のブローカー・ドメインを構成し、その動作を検証します。
    1. 最小限のブローカー・ドメインを作成するには、WebSphere Message Broker Toolkitブローカー・コンポーネントを単一コンピューター上にインストールします。 この作業を完全に行うには WebSphere Message Broker Toolkit が必要とされるので、Linux (x86)Linux (x86-64)、または Windows コンピューターを選択する必要があります。
    2. WebSphere Message Broker Toolkit から開始できるデフォルト構成ウィザードを使用して、インストール後に必要とされるコンポーネントを作成します。
    3. このブローカー・ドメインを使用して、メッセージ・フロー・リソースを作成し、インストールを検証し、製品がどのように作動するかを調べ、製品サンプルを検討します。

    検証プロセスについては、WebSphere Message Broker インストール・システムの検査に説明があります。

  9. オプション: ブローカーの動作モードを変更します。

    WebSphere Message Broker をインストールしてブローカーを作成する際、ブローカーの動作モードはdeveloper (Developer Edition をインストールした場合)、または Advanced (他のすべてのエディションの場合) のいずれかに設定されて構成されます。 ブローカーは、購入したライセンスに準拠するように構成する必要があります。 したがって、Standard EditionExpress® Edition、または Remote Adapter Deployment を購入した場合、あるいは Scale モードのライセンスを購入した場合は、使用するすべてのブローカーの動作モードを正しい値に設定する必要があります。

    詳細については、ブローカーの動作モードと機能レベルの確認を参照してください。

  10. オプション: ブローカーの機能レベルを変更します。

    新規のメッセージ・フロー・ノードがフィックスパックで配信される場合、それらは WebSphere Message Broker Toolkit に表示されますが、ランタイム・ブローカー環境では使用可能になりません。 新規ノードを使用するメッセージ・フローを含む BAR ファイルをデプロイメントする場合、デプロイは失敗します。

    新規ノードを使用およびテストしたい場合には、個々のブローカー・ベースでそれらを使用可能にすることができます。 詳細については、ブローカーの動作モードと機能レベルの確認を参照してください。

チュートリアルは完了しました。
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:49:07


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