WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

JD Edwards のインバウンド・アダプター・プロパティー

インバウンド・アダプターのプロパティーには、メッセージ・エンドポイントのインバウンド・イベント処理構成情報が保持されます。こうしたプロパティーは、アダプターの一般操作も制御します。 「アダプター接続」ウィザードを使用して、これらのプロパティーを設定します。

以下の表では、「アダプター接続」ウィザードを使用して設定するインバウンド処理のプロパティーをリストしています。 各プロパティーの詳しい説明は、表に続くセクションに記述されています。
プロパティー 説明
ロギングおよびトレースに使用するアダプター ID (AdapterID) ログ・ファイルおよびトレース・ファイル内でのアダプター・インスタンスの名前。
自動応答 (AutoAcknowledge) 使用されるイベント応答モードを指定します。
配信タイプ (DeliveryType)

アダプターによりエクスポート・コンポーネントにイベントが配信される順序を決定します。

確実一回のみイベント送達 (AssuredOnceDelivery)

アダプターがイベントの確実一回のみ送達を提供するかどうかを指定します。

失敗したイベントのフォルダー 正常に処理されなかったイベントがファイル形式でアーカイブされる、ローカル・システム上のファイル・フォルダーへの絶対パス。
失敗したイベントの再試行限度 イベントに失敗したとしてマーク付けするまでに、アダプターがイベントの送信を試行する回数。
ポーリング期間の間隔 (PollPeriod)

アダプターがポーリング期間の間に待機する時間の長さ。

最大接続数 (MaximumConnections)

アダプターがインバウンド・イベント配信に使用できる接続の最大数。

ポーリング期間内の最大イベント数 (PollQuantity)

各ポーリング期間中にアダプターがエクスポート・コンポーネントに配信するイベントの数。

最小接続数 (MinimumConnections)

アダプターがインバウンド・イベント配信に使用できる接続の最小数。

待機しない (NoWait) アダプターが Dynamic Java™ Connector API を呼び出して JD Edwards EnterpriseOne トランザクション・サーバーからイベントを取得する際に、一定の時間待機するかどうかを指定します。
始動時の EIS 接続 アダプターの始動時に JD Edwards EnterpriseOne トランザクション・サーバーへの接続に失敗した場合にはアダプターに接続を再試行させるかどうかを制御します。
接続が失敗した場合の再試行間隔 (RetryInterval)

インバウンド操作中のエラーの発生後に、新規接続の確立の試行間にアダプターが待機する時間の長さ。

ポーリング時にエラーを検出した場合にアダプターを停止する (StopPollingOnError)

ポーリング中にエラーに遭遇した場合に、アダプターがイベントのポーリングを停止するかどうかを指定します。

待ち時間 (WaitTime) 「待機しない」プロパティーが「false」に設定されている場合の待ち時間を指定します。

ロギングおよびトレースに使用するアダプター ID (AdapterID)

このプロパティーは、アダプターの固有デプロイメント、またはインスタンスを識別します。

必須か はい
デフォルト 001
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 このプロパティーは、ログ・ファイルおよびトレース・ファイル内でアダプター・インスタンスを識別するものであり、また、アダプターのモニター中にアダプター・インスタンスを特定する際に役立ちます。アダプター ID は、アダプターに固有の ID である JDERA と共に使用され、Log and Trace Analyzer ツールで使用するコンポーネント名を形成します。例えば、アダプター ID プロパティーは 001 に設定されると、コンポーネント ID は JDERA001 になります。

同一のアダプターのインスタンスを複数実行する場合、アダプター ID プロパティーの最初の 8 文字はインスタンスごとに異なるため、ログやトレース情報がどのアダプター・インスタンスに関するものであるかを特定できるようになっています。アダプター ID プロパティーの最初の 7 文字をアダプター・インスタンスごとに変えることにより、コンポーネント ID もアダプターのインスタンスごとに異なるものになるため、ログやトレース情報がどのアダプター・インスタンスに関するものであるかを特定できるようになっています。

例えば、2 つのWebSphere® Adapter for JD Edwards EnterpriseOne インスタンスのアダプター ID プロパティーを 001 と 002 に設定した場合。この 2 つのインスタンスのコンポーネント ID、JDERA001 と JDERA002 は、それぞれのアダプター・インスタンスを区別できる十分な長さの ID です。 しかし、インスタンスのアダプター ID プロパティーがこれよりも長くなると、それぞれのインスタンスを区別できなくなります。2 つのインスタンスのアダプター ID プロパティーを Instance01 と Instance02 に設定した場合、どちらのインスタンスのコンポーネント ID も切り詰められて JDERAInstance になるため、それぞれのアダプター・インスタンスに関するログやトレース情報を特定できなくなります。

インバウンド処理の場合、このプロパティーはリソース・アダプター・プロパティーから取得されます。 アウトバウンド処理の場合は、管理接続ファクトリー・プロパティーから取得されます。

グローバル対応 はい
BIDI サポート いいえ

自動応答 (AutoAcknowledge)

このプロパティーは、使用されるイベント応答モードを指定します。 自動応答モードまたはクライアント応答モードのいずれかを指定できます。
必須か いいえ
可能な値

True
False

デフォルト False
プロパティー・タイプ ブール
使用法 イベント応答モードとして、自動応答モードまたはクライアント応答モードのいずれかを指定します。
False
グローバル対応 いいえ
BIDI サポート はい

配信タイプ (DeliveryType)

このプロパティーは、アダプターによってイベントがエクスポート・コンポーネントに配信される順序を指定します。

必須か いいえ
可能な値

ORDERED
UNORDERED

デフォルト ORDERED
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 以下の値がサポートされています。
  • ORDERED: アダプターはイベントを一度に 1 つずつエクスポート・コンポーネントに配信します。
  • UNORDERED: アダプターはすべてのイベントを一度にエクスポート・コンポーネントに配信します。
グローバル対応 いいえ
BIDI サポート いいえ

確実一回のみイベント送達 (AssuredOnceDelivery)

このプロパティーは、インバウンド・イベント用に確実一回のみイベント送達を提供するかどうかを指定します。

必須か はい
可能な値

True
False

デフォルト True
プロパティー・タイプ ブール
使用法 このプロパティーが True に設定される場合、各イベントが 1 回限り配信されるように、 アダプターは保証された 1 回限りのイベント配信を提供します。 値が False のときは、保証された 1 回のイベント配信を提供しませんが、より良いパフォーマンスが提供されます。

このプロパティーが True に設定される場合、アダプターはトランザクション (XID) 情報のイベント・ストアへの格納を試行します。 False に設定される場合、アダプターは情報の格納を試行しません。

このプロパティーが使用されるのは、エクスポート・コンポーネントがトランザクションである場合だけです。 そうでない場合は、このプロパティーの値にかかわらず、トランザクションを使用することはできません。

グローバル対応 いいえ
BIDI サポート いいえ

失敗したイベントのフォルダー

このプロパティーは、正常に処理されなかったイベントがファイル形式でアーカイブされる、ローカル・システム上のファイル・フォルダーを指定します。

必須か いいえ
可能な値 デフォルト値なし
デフォルト NULL
プロパティー・タイプ ストリング
使用法 アダプターが実行される前に、このフォルダーを同じシステム上に手動で作成します。 失敗したイベントのフォルダーが指定されない場合、アダプターは正常に処理されなかったイベントをアーカイブしません。
グローバル対応 はい
BIDI サポート いいえ

失敗したイベントの再試行限度 (FailedEventRetryLimit)

このプロパティーでは、 イベントに失敗したとしてマーク付けするまでに、アダプターがイベントの送達を試行する回数を指定します。

必須か いいえ
可能な値 整数値
デフォルト 5
プロパティー・タイプ 整数
使用法 このプロパティーは、アダプターが何回イベントの送信を試みてからそのイベントに失敗したとマーク付けするかを制御するために使用します。 以下の値を使用できます。
デフォルト
このプロパティーを設定しない場合、アダプターはさらに 5 回試行してから、イベントに失敗したとマーク付けします。
0
アダプターは際限なくイベントの送信を試行します。 このプロパティーを 0 に設定すると、イベントはイベント・ストアに残り、イベントが失敗したとマーク付けされることはありません。
> 0
ゼロより大きい整数を指定した場合、アダプターは指定した回数再試行してから、イベントに失敗したとマーク付けします。
< 0
負の整数を指定した場合、アダプターは失敗したイベントを再試行しません。
グローバル対応 いいえ
BIDI サポート いいえ

ポーリング期間の間隔 (PollPeriod)

このプロパティーは、アダプターがポーリング期間の間に待機する時間の長さを指定します。

必須か はい
可能な値 0 以上の整数。
デフォルト 2000
計測単位 ミリ秒
プロパティー・タイプ 整数
使用法 ポーリング期間は一定の速度に設定されるので、ポーリング周期の実行が何らかの理由で遅れた場合 (例えば、前のポーリング周期が完了するのに予想以上に長い時間がかかったなど)、次のポーリング周期は、遅延が原因で失われた時間を埋め合わせるためにすぐに開始されます。
グローバル対応 いいえ
BIDI サポート いいえ

最大接続数 (MaximumConnections)

このプロパティーは、アダプターがインバウンド・イベント配信に使用できる接続の最大数を指定します。

必須か いいえ
デフォルト 1
プロパティー・タイプ 整数
使用法 正の値のみ有効です。 アダプターは、1 よりも小さい正のエントリーをすべて 1 に等しいものと見なします。 このプロパティーに負の値または 0 を入力すると、ランタイム・エラーが生じることがあります。
グローバル対応 いいえ
BIDI サポート いいえ

ポーリング期間内の最大イベント数 (PollQuantity)

このプロパティーは、各ポーリング期間中にアダプターがエクスポート・コンポーネントに配信するイベントの数を指定します。

必須か はい
デフォルト 10
プロパティー・タイプ 整数
使用法 値は 0 より大きくなければなりません。この値が大きくなると、ポーリング期間に処理されるイベントが増え、アダプターの実行効率が低下する可能性があります。 この値が小さくなると、ポーリング期間に処理されるイベントが少なくなり、アダプターのパフォーマンスが幾らか向上する可能性があります。
グローバル対応 いいえ
BIDI サポート いいえ

最小接続数 (MinimumConnections)

このプロパティーは、アダプターがインバウンド・イベント配信に使用できる接続の最小数を指定します。

必須か いいえ
デフォルト 1
プロパティー・タイプ 整数
使用法 正の値のみ有効です。 1 よりも小さい値についてはすべて、アダプターは 1 として扱います。 このプロパティーに負の値または 0 を入力すると、ランタイム・エラーが生じることがあります。
グローバル対応 いいえ
BIDI サポート いいえ

待機しない (NoWait)

このプロパティーは、アダプターが Dynamic Java Connector API を呼び出して JD Edwards EnterpriseOne トランザクション・サーバーからイベントを取得する際に、一定の時間待機するかどうかを指定します。
必須か いいえ
可能な値

True
False

デフォルト True
プロパティー・タイプ ブール
使用法 アダプターが Dynamic Java Connector API を呼び出して JD Edwards EnterpriseOne トランザクション・サーバーからイベントを取得する際に、一定の時間待機するかどうかを指定します。
True
グローバル対応 いいえ
BIDI サポート はい

システム接続を再試行する回数 (RetryLimit)

このプロパティーでは、アダプターがインバウンド接続の再確立を試行する回数を指定します。

必須か いいえ
可能な値 正整数
デフォルト 0
プロパティー・タイプ 整数
使用法 正の値のみ有効です。

アダプターがインバウンド接続に関連したエラーに遭遇した場合、このプロパティーは、アダプターが接続の再開を試行する回数を指定します。 0 の値は、再試行の回数に限度がないことを示します。

グローバル対応 はい
BIDI サポート いいえ

始動時の EIS 接続 (RetryConnectionOnStartup)

このプロパティーは、アダプターが開始時に JD Edwards EnterpriseOne サーバー に接続できなかったときに、接続を再び試行するかどうかを制御します。

必須か いいえ
可能な値

True
False

デフォルト False
プロパティー・タイプ ブール
使用法 このプロパティーは、アダプターの始動時に接続を作成できない場合に、アダプターが JD Edwards EnterpriseOne サーバーへの接続を再試行するかどうかを示します。
  • アダプターからイベントを受信するアプリケーションの作成とテストを行っている場合など、 アダプターが JD Edwards EnterpriseOne サーバーへの接続を確立できているかどうかのフィードバックを即座に必要とするときには、このプロパティーを False に設定します。 アダプターを接続できない場合、アダプターはログおよびトレース情報を書き込んで停止します。 アプリケーションの状況は「停止済み」と表示されます。 接続の問題を解決してから、アダプターを手動で開始します。
  • 接続に関するフィードバックを即座に必要としない場合は、このプロパティーを True に設定します。 始動時に接続できないとき、 アダプターはログおよびトレース情報を書き込んでから、RetryInterval プロパティーを使用して再試行する頻度を判別し、 RetryLimit プロパティーの値を使用してその値に達するまで何度も再試行して、再接続を再試行します。 アプリケーションの状況は「開始済み」と表示されます。
グローバル対応 いいえ
BIDI サポート いいえ

接続が失敗した場合の再試行間隔 (RetryInterval)

アダプターがインバウンド接続に関連したエラーに遭遇した場合、このプロパティーは新しい接続の確立を試みる前にアダプターが待機する時間の長さを指定します。

必須か はい
デフォルト 2000
計測単位 ミリ秒
プロパティー・タイプ 整数
使用法 正の値のみ有効です。 アダプターがインバウンド接続に関連したエラーに遭遇した場合、このプロパティーは新しい接続の確立を試みる前にアダプターが待機する時間の長さを指定します。
グローバル対応 はい
BIDI サポート いいえ

ポーリング時にエラーを検出した場合にアダプターを停止する (StopPollingOnError)

このプロパティーは、ポーリング中にエラーに遭遇した場合に、アダプターがイベントのポーリングを停止するかどうかを指定します。

必須か いいえ
可能な値

True
False

デフォルト False
プロパティー・タイプ ブール
使用法 このプロパティーが True に設定された場合、アダプターは、エラーに遭遇したときにポーリングを停止します。

このプロパティーが False に設定された場合、ポーリング中にエラーに遭遇したときに、アダプターは例外をログに記録してポーリングを続行します。

グローバル対応 いいえ
BIDI サポート いいえ

待ち時間 (WaitTime)

このプロパティーは、 「待機しない」プロパティーが「false」に設定されている場合の待ち時間を指定します。
必須か いいえ
可能な値 任意の正整数。 負の整数はいずれも、デフォルト値 (3000 ミリ秒) として扱われます。
デフォルト 3000
計測単位 ミリ秒
プロパティー・タイプ 整数
使用法 このプロパティーは、 「待機しない」プロパティーが「false」に設定されている場合の待ち時間を指定します。
5000
グローバル対応 いいえ
BIDI サポート はい
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:49:44


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