WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

メッセージ・セット: エレメント参照およびローカル・エレメントの dateTime タイプ用の CWF プロパティー

エレメント参照およびローカル・エレメントの dateTime タイプ用の CWF ワイヤー形式プロパティー。

ここで説明されているカスタム・ワイヤー形式のプロパティーは、以下のものに適用されます。

物理表現

プロパティー タイプ 意味
物理タイプ 列挙タイプ 表示されるリストからいずれかを選択します。
  • 固定長ストリング。 エレメントの長さは、以下の他の長さプロパティーによって決まります。
  • 長さエンコード・ ストリング 1。エレメントの最初のバイトに、長さ単位での、 その長さバイトの後に続くストリングの長さが含まれます。 「長さエンコード・ストリング 1」エレメントの最大長は、255 長さ単位です。
  • 長さエンコード・ ストリング 2。エレメントの最初の 2 バイトに、長さ単位での、その 2 つの長さバイトの後に続くストリングの 長さが含まれます。 「長さエンコード・ストリング 2」エレメントの最大長は 65535 長さ単位です。 2 つの長さバイトは、WebSphere® MQキュー・ マネージャーの Encoding の形式です。
  • ヌル終端ストリング。 ストリングは 16 進ヌル文字 X'00' で終わります。
  • パック 10 進数。 dateTime はパック 10 進数としてコード化されます。 これは、「DateTime 形式」プロパティーが数値のみのデータを表している場合にのみ有効です。
  • バイナリー。 dateTime はバイトのバイナリー・シーケンスとしてエンコードされます。 このオプションを選択する場合、「形式ストリング」プロパティーに指定できる記号の範囲は、ストリング・オプションを選択する場合に指定できる記号の範囲よりも狭くなります (詳細については、メッセージ・セット: DateTime 形式 を参照)。
  • 時刻 (秒)。 この値は C の time_t と、Java™ の Date および Time オブジェクトをサポートします。 これは、「DateTime 形式」プロパティーが数値のみのデータを表している場合にのみ有効です。
  • 時刻 (ミリ秒)。 この値は C の time_t と、Java の Date および Time オブジェクトをサポートします。 これは、「DateTime 形式」プロパティーが数値のみのデータを表している場合にのみ有効です。

デフォルト値は fixed length string です。

長さ ボタンおよび整数 「固定長ストリング」「パック 10 進数」、または 「バイナリー」「物理タイプ」を選択して、長さが「長さ」によって定義されるように選択している場合は、エレメントの長さ単位の数値を入力します。

指定できる最小値は、すべての物理タイプの場合に 1 です。

指定できる最大値は、固定長ストリングの場合 256パック 10 進数の場合 10バイナリーの場合 2147483647 です。

デフォルト値は 0 (ゼロ) です。

長さ参照 ボタンおよび列挙タイプ 「長さ参照」によって長さを定義するように選択した場合は、そのオブジェクトの長さを指定する整数オブジェクトの名前を選択します。現行オブジェクトの兄弟として定義され、メッセージの構造の中でこれより前に現れる整数オブジェクトの表示リストから選択してください。

エレメントの再配列の詳細については、メッセージ・セット: オブジェクトの再配列を参照してください。

包括的な長さ参照 チェック・ボックス このプロパティーが適用されるのは、「長さ参照」が設定されているときだけです。

このチェック・ボックスを選択すると、「長さ参照」で識別される兄弟の整数オブジェクトの値は、現行オブジェクトの長さと、兄弟の整数オブジェクトの長さを加算したものになります。

このチェック・ボックスを選択しないと、「長さ参照」で識別される兄弟の整数オブジェクトの値は、現行オブジェクトの長さのみになります。

このチェック・ボックスを選択する場合、兄弟の整数オブジェクトの「長さ単位」プロパティーは、現行オブジェクトのプロパティーと同じでなければなりません。

長さ単位 列挙タイプ エレメントまたは属性の長さの単位を選択します。 表示されるリストから以下のいずれかのオプションを選択します (一部の物理タイプではこうしたオプションすべてが提供されてはいません)。
  • 「バイト」。 長さはバイト単位です。
  • 「文字」。 長さは文字単位です。 つまり、ビット・ストリームで処理されるバイト数は、処理されている文字のコード・ページによって異なります。
    • latin-1 (CCSID 850) などの 1 バイト・コード・ページ (SBCS CCSID) の場合、バイト数は文字数と等しくなります。
    • UTF-16 (CCSID 1200) などの 2 バイト・コード・ページ (DBCS CCSID) の場合、バイト数は文字数のちょうど倍になります。
    • UTF-8 (CCSID 1208) などのマルチバイト・コード・ページ (MBCS CCSID) の場合、バイト数はビット・ストリーム内容によって異なります。 パーサーは一度に 1 文字を読み取って、文字が 1 バイト以上で構成されているかどうかを判別します。
  • 「文字単位」。 このオプションは、各文字のサイズ (バイト単位) をメッセージの各コード・ページによって判別するよう指定します。
    • 1 バイトおよび 2 バイトのコード・ページの場合、このオプションは「文字」と同じです。
    • マルチバイト・コード・ページの場合には、このオプションによって構文解析のパフォーマンスが向上します。これは、すべての文字がこのコード・ページをサポートする最小の文字単位でエンコードされると想定されるためです。ただし、メッセージが正しく処理されるには、含まれるのがそうした文字だけでなければなりません。例えば、コード・ページ『UTF-8』(CCSID 1208) では最小文字単位が 1 バイトです。そのため、パーサーはメッセージ全体を取り出すために単一読み取り (「長さ」プロパティーで指定されたバイト数) を行えます。 このメッセージには、1 バイト単位でエンコードされる文字だけが含まれていなければなりません。
  • 「ビット・ストリームの終了」。ビット・ストリームの最後までのすべてのデータが処理されます。 このオプションは、エレメントがメッセージ内の最後のエレメントである場合にのみ有効です。 この値を選択した場合には、「長さカウント」または 「長さ参照」 プロパティーに値を入力する必要はありません。

デフォルトはバイトです。

位置調整 列挙タイプ 「物理タイプ」プロパティーを 固定長 ストリング に設定した場合、リストから「左寄せ」 (デフォルト値) または「右寄せ」を選択します。 「物理タイプ」に別の値を選択した場合、このプロパティーは非アクティブです。
埋め込み文字 ストリング

「物理タイプ」プロパティーを「固定長ストリング」に設定し、「位置調整」プロパティーを「左寄せ」または「右寄せ」のいずれかに設定した場合、このプロパティーが該当します。

出力メッセージを書き込むとき、ストリング長が 「長さ」 または 「長さリファレンス」 プロパティーで示す長さより短い場合、残りの文字の位置を埋めるために埋め込み文字を使用します。 ストリングを左方または右方のいずれから埋め込むかは、「位置調整」プロパティーに支配されます。

入力メッセージを構文解析するとき、埋め込み文字はストリングの末尾からトリムされます。ストリングを左方または右方のいずれからトリムするかは、「位置調整」 プロパティーに支配されます。

この文字は、以下のいずれかの方法によって指定できます。

  • 表示されるリストから NUL'0'、または SPACE を選択します。
  • 引用符で囲まれた文字、例えば "c" または 'c' (c は任意の英数字) を入力します。
  • ユニコード値を U+xxxx (xxxx は 16 進数で指定されたユニコード値) の形式で指定します。 入力できるストリングの最大長は 10 です。
  • 16 進文字を、0xYY (YY は 16 進値) の形式で入力します。
  • 10 進数のバイト値を入力します (0 から 255)。

MRM エレメントにどの埋め込み文字形式を使用するかの選択は、どの埋め込み文字が必要か、 また埋め込み文字がデータ変換されるかどうかに応じて異なります。 ほとんどの場合、埋め込み文字を引用符で指定するだけで十分であり、その埋め込み文字が使用されるとき、生成される MRM 出力メッセージのターゲット・コード・ページに変換されます。 例えば、ASCII からコード・ページ 500 に変換する場合、 埋め込み文字として U+0008 を指定すると、 これは 0x08 から 0x15 (つまり ASCII および EBCDIC での「バックスペース」表記) に変換されます。

埋め込み文字フィールドに簡単に入力できない埋め込み文字が必要とされる場合、Unicode ニーモニック形式を使用して必要な文字を指定することができます。使用する場合、この Unicode 値もまた、生成される MRM メッセージのターゲット・コード・ページに変換されます。

メッセージを 1 つのコード・ページから別のコード・ページに変換する場合は、埋め込み文字の変換後の値が後者のコード・ページで有効になるようにしなければなりません。 埋め込み文字がターゲットのコード・ページで表せない場合、置換文字に置換されます。置換文字は固定値で、その値は指定したターゲットのコード・ページに依存します。

データ変換の対象にならない埋め込み文字が必要な場合は、16 進数または 10 進数の形式を使用できます。その場合は、出力メッセージに直接挿入される絶対値を埋め込み文字として指定できます。 その形式を使用する場合でも、MRM 定義に基づいて作成されるすべての出力メッセージのコード・ページでその値で有効であることを確認しなければなりません。

日時形式 ストリング 日時のテンプレートを選択します。

デフォルトの日時形式は、オブジェクトの論理タイプに応じて異なります。 論理タイプごとの日時形式のデフォルトについては、メッセージ・セット: 論理タイプによる DateTime デフォルトを参照してください。

日時形式に関する詳細は、メッセージ・セット: DateTime 形式を参照してください。

数値表現

プロパティー タイプ 意味
符号あり チェック・ボックス 値に符号が付いているかどうかを指定します。

このプロパティーが適用されるのは、「物理タイプ」プロパティーが「パック 10 進数」である場合だけです。デフォルトでは、このチェック・ボックスはクリアされていて、値に符号が付いていないことを示しています。

ヌル値の表記

プロパティー タイプ 意味
ヌルのエンコード方式 列挙タイプ 表示されるリストから以下のいずれかのオプションを選択します。 選択したオプションによって、プロパティー「ヌルのエンコード値」に設定する値 が決まります。
  • NULLPadFill。 このオプションは、「物理タイプ」「固定長ストリング」 の場合にのみ有効です。 フィールドには、 「埋め込み文字」で指定された値が埋め込まれます。 デフォルト値。
  • NULLLogicalValue「ヌルのエンコード値」プロパティーは、最初に実際の値に変換されて、 フィールドに指定された方法でレンダリングされます。
  • NULLLiteralValue。 これは、「ヌルのエンコード値」に、 それがストリングであるかのように直接置換される値が含まれていることを示します。 このオプションは、ヌル日付を指定するために 「ヌルのエンコード値」で設定した値が日時値でないとき、または標準の日時形式 yyyy-MM-dd 'T'HH:mm:ss に準拠していないときに使用します。
  • NULLLiteralFill. フィールドには、「ヌルのエンコード値」で指定された値が埋め込まれます。 「ヌルのエンコード値」は、単一の文字に解決されなければなりません。
ヌルのエンコード値 ストリング

「ヌルのエンコード 方式」プロパティーを NULLPadFill に設定すると、 このプロパティーは使用不可になります。

「ヌルのエンコード方法」プロパティーを「NULLLogicalValue」に設定する場合、このプロパティーは ISO8601 の日時形式にする必要があります。 これらの形式については、メッセージ・セット: ストリング・データとしての DateTimeで説明しています。 例えば、1970-12-01 のように、yyyy-MM-dd'T'HH:mm:ss に 準拠した値を指定します。

「ヌルのエンコード方式」プロパティーを NULLLiteralValue に設定すると、フィールドと同じ長さの 任意の値を入力することができます。

「ヌルのエンコード方式」 プロパティーを NULLLiteralFill に設定した場合、値は 単一の文字に解決されなければなりません。 この文字は、以下のいずれかの方法によって指定できます。
  • 表示されるリストから SPACE、NUL、0x00、または 0xFF を選択します。
  • 引用符で囲われた文字、例えば 'c' または "c" (c は任意の英数字) を入力する。
  • 16 進文字コードを、0xYY (YY は 16 進値) の形式で入力します。
  • 10 進文字コードを、YY (YY は 10 進値) の形式で入力します。
  • ユニコード値を U+xxxx (xxxx は 16 進数の形式で指定されたユニコード値) の形式で入力します。

バイト位置合わせ

プロパティー タイプ 意味
バイト位置合わせ 列挙タイプ メッセージ開始を基点とした、オブジェクトの位置合わせ方法を指定します。 以下のいずれかを選択します。
  • 1 バイト。 デフォルト値。
  • 2 バイト
  • 4 バイト
  • 8 バイト
  • 16 バイト
先頭のスキップ・カウント 整数 このオブジェクトの読み取りまたは書き込みの前にスキップするバイト数を指定します。 デフォルトは0、最小値は0、最大値は 999999 です。 この値を使用して構造内の不要なフィールドを無視したり、または 2、4、8 または 16 の バイト境界に位置合わせを必要とする、C または COBOL データで定義されたフィールドをモデル化 したりすることができます。 このオブジェクトの読み取りまたは書き込みの前にスキップするバイト数を指定します。 出力メッセージが書き込まれるとき、スキップ・カウント・バイトにはメッセージ・セットの「バイト位置合わせパッド」プロパティーの値が割り当てられます。

反復オブジェクトについては、このプロパティーは最初のインスタンスにのみ適用されます。

末尾のスキップ・カウント 整数 このオブジェクトの読み取りまたは書き込みの後にスキップするバイト数を指定します。 デフォルトは0、最小値は0、最大値は 999999 です。 この値を使用して構造内の不要なフィールドを無視したり、または 2、4、8 または 16 の バイト境界に位置合わせを必要とするフィールドを含む繰り返し構造をモデル化 したりすることができます。 出力メッセージが書き込まれるとき、スキップ・カウント・バイトにはメッセージ・セットの「バイト位置合わせパッド」プロパティーの値が割り当てられます。

反復オブジェクトについては、このプロパティーはすべてのインスタンスに適用されます。

オカレンス

プロパティー タイプ 意味
反復参照 列挙タイプ オブジェクトが複数回出現し、出現回数がメッセージ内のフィールドですでに動的に指定されている場合に、このプロパティーを使用します。 メッセージの構造の中でこのオブジェクトの前に置かれる Integer オブジェクトの表示リストから、Integer オブジェクトを選択します。 選択した整数の値は、このオブジェクトの出現回数を指定します。 オブジェクトがリストにない場合には、メッセージ構造の中にこのオブジェクトの前には Integer オブジェクトがありません。

反復参照」を指定すると、メッセージの構文解析および書き込みをする際に「最大オカレンス」論理プロパティーの設定をオーバーライドしますが、メッセージの妥当性検査の設定はオーバーライドしません。

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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:46:43


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