WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

JDEdwardsRequest ノード

JDEdwardsRequest ノードを使用して、JD Edwards EnterpriseOne サーバーと対話します。

このトピックには、以下のセクションが含まれています。

目的

JDEdwardsRequest ノードを使用して JD Edwards EnterpriseOne のビジネス機能および XML リストを検出します。 例えば、ユーザーは JD Edwards サーバーにレコードが存在する人のアドレスの詳細を取得したい場合があります。

JDEdwardsRequest ノードではビジネス・データの送受信も可能です。

JDEdwardsRequest ノードはメッセージ・フローのノード・パレットの WebSphere Adapters ドロワーに含まれ、WebSphere® Message Broker Toolkit では、次のアイコンで表されます。

JDEdwardsRequest ノード

メッセージ・フロー内でのこのノードの使用

WebSphere Message Broker フィックスパックで使用可能になる機能を有効にするには、mqsichangebroker コマンドで -f パラメーターを使用します。 詳しくは、mqsichangebroker コマンドを参照してください。

WebSphere Adapters ノードを使用する メッセージ・フローを開発する前に、JD Edwards EnterpriseOne の外部ソフトウェア依存関係の追加に記されているように、前提条件ファイルをランタイム環境に追加する必要があります。

正しく機能するためには、JDEdwardsRequest ノードには「アダプター・コンポーネント」ノード・プロパティーを使用して設定するアダプター・コンポーネント (「アダプター接続」ウィザードを使用した EIS への接続を参照) と、ノードから参照するメッセージ・セットに格納されているビジネス・オブジェクトの定義が必要です。 このような理由から、メッセージ・セットを提供する必要があります。 デフォルトでは、JDEdwardsRequest ノードから伝搬されているメッセージは DataObject ドメインに存在するため、「メッセージ・ドメイン」プロパティーは DataObject に設定されます。 別のドメインを指定することはできません。 メッセージ・タイプはノードにより、自動的に検出されます。

パフォーマンスを最大限に高め、また不要なデータ変換を避けるには、JDEdwardsRequest ノードに渡されるメッセージに適切なデータ・タイプを含めるようにします。 DataObject ドメインは、JDEdwardsRequest ノードによって生成されたメッセージを構文解析するときのデフォルト・ドメインです。 ただし、JDEdwardsRequest ノードにデータを渡すときは (例えば MQInput ノードを使用)、異なるドメインを使用することによってパフォーマンスが向上する可能性があります。 例えば、MQInput ノードと共に XMLNSC パーサーを使用して XML メッセージを構文解析します。

JDEdwardsRequest ノードは、ブローカーの「ローカル・トランザクション・マネージャー」を使用してローカル・トランザクションをサポートし、ブローカーの外部同期点コーディネーターを使用してグローバル・トランザクションをサポートします。

JD Edwards への接続のプールを効率的に管理するために、構成可能サービスで接続タイムアウト値を設定できます。 詳しくは、指定の時間後に EIS 接続の有効期限が切れるように構成する操作を参照してください。

実行グループに対して同じアダプター・コンポーネントを使用する複数の WebSphere Adapter 要求ノードをデプロイできます。

以下の形式の mqsisetdbparms コマンドを使用して、Adapter for JD Edwards EnterpriseOne 用のユーザー名とパスワードを持ったアカウント名を構成します。
mqsisetdbparms broker name -n adapter name -u user name -p password
以下に例を示します。
mqsisetdbparms BRK1 -n eis::JDEdwardsCustomerOutbound.outadapter -u jdedwardsuid -p ********
このノードの使用法については、以下のサンプルを参照してください。

サンプルに関する情報は、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センター、またはオンライン・インフォメーション・センターを使用する場合にのみ表示できます。 サンプルは、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センターを使用する場合にのみ実行できます。

JD Edwards ノードの構成可能サービスの使用

JD Edwards ノードは、アダプター・コンポーネントまたは構成可能サービスのいずれかより JD Edwards 接続の詳細を取得できます。 構成可能サービスを使用することによって、アダプターを再デプロイせずに、アダプターの接続の詳細を変更できます。 JD Edwards の構成可能サービスを作成、変更、報告および削除する方法の詳細については、JD Edwards アダプターの接続詳細の変更を参照してください。

ターミナルおよびプロパティー

JDEdwardsRequest ノードのインスタンスをメッセージ・フローに入れると、それを構成することができます。メッセージ・フロー・ノードの構成を参照してください。 ノードのプロパティーが、「プロパティー」ビューに表示されます。 JDEdwardsRequest ノードをダブルクリックすると、「アダプター接続」ウィザードが開きます。 値を入力する必要のある (デフォルト値が定義されていないプロパティー) すべての必須プロパティーには、アスタリスクが表示されます。

JDEdwardsRequest ノードのターミナルについては、次の表に説明されています。

ターミナル 説明
In JDEdwardsRequest ノードが処理するメッセージを受け入れる入力ターミナル。 JDEdwardsRequest ノードは、In ターミナルに着信するメッセージにより駆動されます。
Out メッセージ・ツリーの伝搬元となる出力ターミナル。
Failure JDEdwardsRequest ノードでエラーが起きた場合、メッセージが Failure ターミナルに伝搬されます。

以下の表は、ノード・プロパティーについて説明しています。 M の見出しの列は、プロパティーが必須かどうかを示します (デフォルトが定義されていない場合に値を入力することが必要なら、パネル上にアスタリスクのマークが付きます)。C の見出しの列は、プロパティーが構成可能 (メッセージ・フローを BAR ファイルに追加してデプロイするとき、値を変更できる) かどうかを示します。

JDEdwardsRequest ノードの「説明」プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明
ノード名 いいえ いいえ 例えば、JDEdwardsRequest などのノード・タイプ ノードの名前。
簡略説明 いいえ いいえ   ノードの簡単な説明
詳細説明 いいえ いいえ   メッセージ・フロー内のノードの目的を説明するテキスト
JDEdwardsRequest ノードの「基本」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー M C デフォルト 説明 mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー
1 次アダプター・コンポーネント はい いいえ   アダプターの構成プロパティーを含む、アダプター・コンポーネントの名前。 アダプター・ファイルの名前を入力するか、「参照」をクリックして、参照メッセージ・セットのプロジェクトで使用可能なファイルのリストからアダプター・ファイルを選択します。

JDEdwardsRequest ノードは、JD Edwards システムからデータを受信するときに、そのデータをメソッド名に関連付けます。 JDEdwardsRequest ノードは、基本アダプターで定義されたメソッドの呼び出しを試みます。 基本アダプターでメソッドが定義されていない場合、ノードは、同じ実行グループにデプロイされたマッチする 2 次アダプターで定義されたメソッドを呼び出すことができます。

 
2 次アダプター・モード いいえ はい なし 2 次アダプターで定義されたメソッドをノードが呼び出すことができるかどうかを指定します。

2 次アダプター・モード」プロパティーを「なし」に設定した場合、JDEdwardsRequest ノードは基本アダプターで定義されたメソッドだけを呼び出します。 基本アダプターでメソッドが定義されていない場合、エラーが発生します。

このプロパティーを「アプリケーション内のすべてのアダプター」に設定した場合、ノードは、同じアプリケーションにデプロイされた任意の JD Edwards アウトバウンド・アダプターで定義されたメソッドを処理できます。ノードが独立リソースとしてデプロイされている場合 (ノードがアプリケーションに含まれていない場合)、このノードは、独立リソースとしてデプロイされている任意の JD Edwards アウトバウンド・アダプターで定義されたメソッドを呼び出すことができます。

詳しくは、デプロイ済みの既存のリソースを変更せずに WebSphere Adapters 要求ノードから新しいサービスを呼び出すを参照してください。

secondaryAdapterMode
デフォルト・メソッド はい はい   使用するデフォルトのメソッド・バインディング。 このプロパティーでは、アダプターによって定義されたメソッドがリストされます。 LocalEnvironment.Adapter サブツリーでメソッド名を設定することにより、このプロパティーをオーバーライドできます。 詳しくは、ローカル環境のツリー構造を参照してください。

メソッド名は、「アダプター接続」ウィザードで構成するサービス・オペレーション名に対応しています。 ほとんどの場合、発見されるサービスの名前に基づく名前になります。

defaultMethod
JDEdwardsRequest ノードの「応答メッセージの構文解析」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー M C デフォルト 説明
メッセージ・ドメイン いいえ いいえ DataObject 応答メッセージの構文解析に使用されるドメイン。 デフォルトで、JDEdwardsRequest ノードから伝搬される応答メッセージは DataObject ドメインに存在します。 別のドメインを指定することはできません。
メッセージ・セット いいえ いいえ 自動的に設定される 着信メッセージが定義されているメッセージ・セットの名前。 このフィールドは、「アダプター・コンポーネント」プロパティーから自動的に設定されます。

このプロパティーを設定して、その後にプロジェクトの依存関係を更新してこのメッセージ・セットの参照を削除すると、警告が発行されます。 「メッセージ・セット」プロパティーを更新するか、このメッセージ・セット・プロジェクトへの参照を復元してください。

メッセージ・タイプ いいえ いいえ   応答メッセージの名前。 ノードはメッセージ・タイプを自動的に検出します。 このプロパティーを設定することはできません。
メッセージ形式 いいえ いいえ   応答メッセージの物理フォーマットの名前。このプロパティーを設定することはできません。
JDEdwardsRequest ノードの「トランザクション特性」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー M C デフォルト 説明
トランザクション・モード いいえ いいえ いいえ このプロパティーは、ローカル・トランザクションの一環としてではなく単独で更新を実行することを指定します。 このプロパティーは変更できません。
JDEdwardsRequest ノードの「要求」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー M C デフォルト 説明
メソッド・ロケーション はい いいえ $LocalEnvironment/Adapter/MethodName 外部システムでアクションを実行するために、 JDEdwardsRequest ノードをトリガーするのに使用されるビジネス機能 または XML リスト・メソッドのロケーション。
データのロケーション はい いいえ $Body JDEdwardsRequest ノードから EIS に送信される要求を形成するためのデータの取得元になる受信メッセージ・ツリー内での場所。

デフォルト値の $Body は、着信メッセージ本体を表します。 直列化して 送信するために、メッセージ・ツリーのロケーションを定義する、任意の XPath または ESQL 式を入力できます。

JDEdwardsRequest ノードの「結果」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー M C デフォルト 説明
出力データのロケーション いいえ いいえ $OutputRoot JDEdwardsRequest ノードが出力を送信する宛先のメッセージ・ツリーのロケーション。

デフォルト値の $OutputRoot は、着信メッセージを応答で置き換えます。

ローカル環境のコピー いいえ いいえ 選択されている このプロパティーは、着信ローカル環境をコピーするか、着信ローカル環境を伝搬するかを制御します。 デフォルトでは、このチェック・ボックスは選択されていて、着信ローカル環境が保存されるように、ローカル環境がコピーされることを意味しています。 ローカル環境への追加は、このノードのダウンストリームのノードにおいてのみ可視となります。 このチェック・ボックスがクリアされると、着信ローカル環境は、出力メッセージに使用されます。 このノードによって行われたローカル環境に対する変更は、このノードが完了した後に、ダウンストリームとアップストリームの両方のノードで可視となります。
ノードのモニター・プロパティーが、次の表に説明されています。
プロパティー M C デフォルト 説明
イベント いいえ いいえ なし ノードに対して定義したイベントが、このタブに表示されます。 デフォルトでは、メッセージ・フローのどのノードに対してもモニター・イベントは定義されません。 ノードのモニター・イベントを作成、変更、または削除するには、「追加」「編集」、および「削除」を使用します。詳しくは、モニター・プロパティーを使用したモニター・イベント・ソースの構成を参照してください。

「使用可能」チェック・ボックスを選択またはクリアすることによって、ここに表示されているイベントを使用可能および使用不可に設定できます。

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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:48:36


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