WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

ブローカーと既存の Windows クラスターの併用 (Windows Server 2003 または 2008)

WebSphere® Message Broker を既存の高可用性マネージャー (Windows Server 2003 用の Microsoft Cluster Service - MSCS、または Windows Server 2008 用の Failover Cluster Manager) と併用することができます。

WebSphere Message Broker バージョン 7.0 でのマルチインスタンス・ブローカーの導入によって、WebSphere Message Broker と高可用性 (HA) マネージャーを併用するための構成が非常に容易になりました。WebSphere Message Broker バージョン 8.0 より前は、この要件の構成に役立つサポート・パック IC91 が用意されていました。

いくつかのスクリプトがサポート・パック IC91 に用意されていましたが、そのスクリプトのほとんどは、マルチインスタンスの作業によって多数の関数が WebSphere Message Broker に組み込まれた結果、不要になりました。

このトピックは、以下のタスクを完了する方法を要約しています。
  1. 前提条件セットアップの完了。
  2. ローカル・グループの構成。
  3. ブローカーの作成。
  4. 追加ノードへのブローカー・インスタンスの追加。
  5. クラスター構成へのブローカー・サービスの追加。
  6. ブローカーの開始と停止。
  7. ブローカーの削除。
  1. 前提条件セットアップを完了するには、以下のステップを実行します。
    1. MSCS 構成 (Windows Server 2003 の場合) または Failover Cluster Manager の構成 (on Windows Server 2008 の場合) を検証します。
    2. ブローカーの実行先とするキュー・マネージャーを含むクラスター構成を作成するには、WebSphere MQ 文書の「Microsoft Cluster Service のサポート」に記載されたステップをすべて行います。
    3. haregtyp.exe コマンドは、クラスター内に WebSphere MQ リソースを作成するための前提条件であることに注意してください。
  2. ローカル・グループを構成するには、ブローカーを実行するドメイン・ユーザーがブローカーを実行するすべてのノード上のローカル mqbrkrs グループに存在していることを確認してください。
  3. ブローカーを作成するには、クラスターが現在実行しているノード上で以下の mqsicreatebroker コマンドを使用します。
     mqsicreatebroker MyBroker -q MQ1 -e E:¥Broker¥Workspace
    ここで、
    • MyBroker は、ブローカーの名前です。
    • MQ1 は、キュー・マネージャーの名前です。
    • E:¥Broker¥Workspace は、クラスター構成内の共有ディスク (nonquorum) のディレクトリーです。
  4. クラスター内の他のノードにこのブローカー・インスタンスを追加するには、各ノードにクラスターを順に切り替えます。 ノードがアクティブな場合は、以下の mqsiaddbrokerinstance コマンドを使用してください。
     mqsiaddbrokerinstance MyBroker –e E:¥Broker¥Workspace
    ここで、
    • MyBroker は、ブローカーの名前です。
    • E:¥Broker¥Workspace は、クラスター構成内の共有ディスク (nonquorum) のディレクトリーです。
  5. ブローカー・キュー・マネージャーを含むクラスターにブローカー汎用サービスのリソースを追加するには、以下のステップを実行します。
    1. 尋ねられたら IBM® WebSphere Message Broker コンポーネントの MyBroker サービスを選択します。 その他の設定は、すべて未変更のままにできます。
    2. WebSphere MQ リソースで依存関係を追加し、キュー・マネージャーがブローカーの前に開始されるようにします。
  6. ブローカー・リソースを開始および停止するには、MSCS 構成 (Windows Server 2003 の場合) または Failover Cluster Manager (Windows Server 2008 の場合) を使用します。
  7. ブローカー・リソースを MSCS 構成 (Windows Server 2003 の場合) または Failover Cluster Manager (Windows Server 2008 の場合) から削除するには、以下の手順を実行します。
    1. クラスター構成からブローカー汎用サービスを削除します。
    2. 1 つを除くすべてのノード上で mqsiremovebrokerinstance コマンドを使用します。クラスターで各ノードに順番に移動し、それぞれでコマンドを実行します。
    3. 最終ノードで、mqsideletebroker コマンドを使用してブローカー構成を完全に削除します。

Windows Server 用の高可用性マネージャーとともに WebSphere MQ を構成する方法については、WebSphere MQ バージョン 7 インフォメーション・センター・オンラインを参照してください。

以下のトピックを参照してください。
  • MSCS クラスターの紹介
  • Microsoft Cluster Service (MSCS) のサポート
  • MSCS クラスター化用の WebSphere MQ のセットアップ
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        最終更新: 2015-02-28 17:49:01


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