WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

WebSphere Message Broker PHP と PHP.net との違い

PHP.net と、WebSphere® Message Broker に用意されている PHP 実装の間には幾らかの違いがあります。

各関数の相違点を以下の表に示します。

表 1. MySQL 関数
関数 相違点
mysql_fetch_field TINYTEXT および VARCHAR から返されるタイプの違いを検査します。 一方は blob で、もう一方は string です。 この実装では両方とも VARCHAR として返すため、これらを区別することは不可能です。 呼び出しでは、使用されている最大長ではなく、データベースで定義されている最大長が返されます。 例えば (VARCHAR[50] xyz = abc) は PHP.net では 3 となり、WebSphere Message Broker PHP では 50 となります。
表 2. ストリング関数
関数 相違点
crypt Windows では使用不可です。
html_entity_decode 指定された文字セットのヒントが UTF8 に等しくない場合、結果として警告が出されます。
htmlentities 指定された文字セットのヒントが UTF8 に等しくない場合、結果として警告が出されます。
htmlspecialchars 指定された文字セットのヒントが UTF8 に等しくない場合、結果として警告が出されます。
表 3. セッション処理関数
関数 相違点
セッション処理関数 INI オプション・サポート session.use_trans_sid はサポートされません。
表 4. ファイル・システムの機能
関数 相違点
すべてのファイル・システムの機能 セーフ・モードはサポートされていません。
clearstatcache statcache はないため、この関数は効果がありません。
flock 読み取り専用で開かれているファイルに対する排他ロックを取得するために flock(, LOCK_EX) を使用することは、ファイルの書き込み許可も持っていない限り不可能です。これは、ファイルを書き込みモードで開かなければならないということではなく、単に書き込み許可を持っていれば十分です。 書き込み許可がなく、ロックが取得されなかったことを示す False が返されると、警告が生成されます。
fopen fopen 内で無効なモードが使用されると、PHP.net ランタイムでは「そのようなファイルまたはディレクトリーはありません (No such file or directory)」というメッセージが出されるのに対し、WebSphere Message Broker PHP では無効なモードであると述べるメッセージが出されます。
fseek Windows でファイル・モードとして "t" オプションを指定した fopen を使用する場合 (Windows 変換)、fseek の動作は実行時の PHP.net ランタイムと同じではありません。
realpath realpath() 関数は、以前にシンボリック・リンクだったファイル名の変更を検出しません (これは Java™ の正規ファイル名キャッシュに起因します)。 PHP での振る舞いを複製するには、Dsun.io.useCanonCaches=false を指定して JVM を開始することができます
表 5. BCMath 任意精度数学関数
関数 相違点
すべての BCMath 任意精度数学関数 WebSphere Message Broker PHP では E_WARNING が発生するのに対し、PHP.net では警告を STDERR に書き込みます。
bcmul WebSphere Message Broker PHP では後続ゼロを切り捨てません。
bcpow WebSphere Message Broker PHP では後続ゼロを切り捨てません。
bcpowmod WebSphere Message Broker PHP では、0 以外の位取りを使用した場合に後続ゼロをサポートしません。
表 6. ネットワーク関数
関数 相違点
fsockopen errno 出力引数はサポートされません。 errstr 引数はサポートされません。 暗号化ストリーム (SSL および TLS) は使用不可です。
表 7. 配列関数
関数 相違点
すべての配列関数 使用中のソート・アルゴリズムにおける重みが同じ配列項目をソートする際、結果のソート済み配列は、PHP.net で使用されるソート・アルゴリズムで作成されるものと項目の順番が異なることがあります。 例えば、値 "a"、"b"、"c" を SORT_NUMERIC ソートする場合です。
表 8. マルチバイト・ストリング関数
関数 相違点
すべてのマルチバイト・ストリング関数 文字データに正しいエンコードを指定し、しかも文字データが正しい場合、mb_* 関数は MBString と同様に機能します。 文字データが無効な場合、または正しいエンコードを指定していない場合、出力が MBString と同じになる保証はありません。 例えば mb_substr で str を渡し、これが実際には ASCII または UTF-8 であるのに UTF-32 と定義した場合、PHP.net とは同じ結果になりません。
mb_convert_encoding 複数のエンコードが含まれる配列またはストリング、および auto を from_encoding 値として渡す操作は、サポートされません。 このような場合には PHP の警告が生成されます。
表 9. プログラム実行関数
関数 相違点
すべてのプログラム実行関数 WebSphere Message Broker PHP はセーフ・モードをサポートしません。
proc_open WebSphere Message Broker PHP は、オプションの 6 番目のパラメーターで指定される追加のオプションをサポートしません。
proc_terminate WebSphere Message Broker PHP は、オプションの 2 番目のパラメーターで指定される、子プロセスへのシグナル送信をサポートしません。
proc_get_status この関数は、WebSphere Message Broker PHP ではサポートされません。
表 10. エラー処理とロギング関数
関数 相違点
error_log message_type 1 (E メール) をサポートしません。 警告が出され、関数は false を返します。
表 11. ストリーム関数
関数 相違点
stream_get_meta_data ファイル・ストリームの場合、戻りの未読バイト・フィールド (使用されているバッファー・サイズ) が常に同じになるとは限りません。 ファイル・ストリームの実装がバッファーを使用しないためです。
stream_context_create ストリーム・コンテキストのサポートは限定されています。 HTTP ストリーム・タイプは、header、method、timeout、および content の各オプションだけをサポートします。
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:48:40


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