1 つ以上の外部 WebSphere® eXtreme Scale グリッドを使用して、再利用するデータを保管します。
WebSphere eXtreme Scale には、スケーラブルなメモリー内のデータ・グリッドが用意されています。データ・グリッドは、複数のサーバー上のデータを動的にキャッシュに入れ、パーティションで区切り、複製し、管理します。WebSphere Message Broker グローバル・キャッシュのカタログ・サーバーおよびコンテナー・サーバーは、連携して WebSphere eXtreme Scale グリッドとして機能します。ブローカーに組み込まれるグリッドについて詳しくは、組み込みグローバル・キャッシュを参照してください。
WebSphere Message Broker の中で (組み込みグローバル・キャッシュとして) 使用可能なグリッドだけでなく、別の場所で実行されている WebSphere eXtreme Scale グリッドとも統合できます。 複数の外部グリッド、および組み込みグリッドで同時に作業できます。WebSphere Message Broker メッセージ・フローが外部 WebSphere eXtreme Scale グリッドと対話する方法を示す図、および、グリッドに関連した用語の定義については、データ・キャッシュの用語を参照してください。 グリッドの詳細については、WebSphere eXtreme Scale インフォメーション・センターを参照してください。
外部グリッドに接続しているとき、WebSphere Message Broker は WebSphere eXtreme Scale クライアントをホストしますが、キャッシュは外部グリッド上でホストされます。 それで、WebSphere eXtreme Scale インストール済み環境か、DataPower XC10 デバイスなどのアプライアンスが、別個に必要です。 1 つのインストール済み環境またはアプライアンスで複数のグリッドをホストできます。
構成可能サービスを使用してパラメーターを指定することにより、外部 WebSphere eXtreme Scale グリッドに接続できます。 その後、WebSphere Message Broker メッセージ・フローは、外部グリッドに保管されたデータにアクセスして変更できます。 セキュア・グリッドに接続する場合、mqsisetdbparms コマンドを使用することにより、セキュリティー ID を作成できます。 外部グリッドに接続するには、WebSphere eXtreme Scale グリッドへの接続の指示に従ってください。
Public Key Infrastructure をセットアップしてから実行グループで SSL を使用可能にすることにより、外部 WebSphere eXtreme Scale グリッドへのクライアント接続用に SSL を使用可能にすることができます。 詳細については、外部 WebSphere eXtreme Scale グリッド用に SSL を使用可能にするを参照してください。
JavaCompute ノードを使用して、外部グリッド内のマップにあるデータを保管または取得することができます。 外部グリッドからグローバル・マップを取得すると、グリッドへの接続がない場合は、getGlobalMap メソッドによってグリッドへの接続が確立されます。指示については、JavaCompute ノードを使用したグローバル・キャッシュへのアクセスを参照してください。
アクティビティー・ログとリソース統計を表示することにより、外部グリッドをモニターできます。 詳しくは、グローバル・キャッシュのモニターを参照してください。
フィックスパックで使用可能になる新機能を有効にするには、mqsichangebroker コマンドで -f パラメーターを使用します。 このコマンドを実行すると、ドメイン・ネーム指定も可能になります。 従来のバージョンの WebSphere Message Broker では、すべての組み込みキャッシュ内のすべての WebSphere eXtreme Scale サーバーのドメイン・ネームが空ストリングでした。別のドメイン内のサーバーを同じグリッドで連携させることはできません。それで、複数のブローカーにまたがるキャッシュがある場合は、それらのブローカーの新機能を同時に使用可能にする必要があります。