WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

メッセージ・フローのデプロイメント中に発生する問題の解決

以下のアドバイスを使用して、メッセージ・フローまたはメッセージ・セットのデプロイメント中に生じる可能性のある問題の解決に役立ててください。

ブローカーのモードについての警告メッセージを受け取る

メッセージ BIP1806
  • シナリオ: 警告メッセージ BIP1806 が表示されます。
    ブローカー 'Broker_Name' はそのモードを適時に示しませんでした。
     報告されている情報は最新でない可能性があります。
  • 説明: コマンドか完了する前に、ブローカーがタイムアウトになりました。 mqsimode コマンドの -w パラメーターでタイムアウト値を設定することもできますし、60 秒というデフォルト値をそのまま受け入れることもできます。mqsimode コマンドを参照してください。
  • 解決策: ブローカーが始動しているかどうかを確認し、始動していない場合には mqsistart コマンドを使用して始動させます。 始動している場合には、タイムアウト値を大きくして、コマンドを再実行します。
メッセージ BIP1808
  • シナリオ: 警告メッセージ BIP1808 が表示されます。
    ブローカー 'Broker_Name' は、モードの変更に必要なソフトウェア・レベルにありません。
  • 説明: 実行しているブローカーが、製品の以前のバージョンのものです。 V6.1.0.2 より前のバージョンで作成したブローカーをマイグレーションしてから、動作モードを変更する必要があります。
  • 解決策: ブローカーを少なくとも v6.1.0.2 にアップグレードして、コマンドを再実行してください。
メッセージ BIP1821
メッセージ BIP1822
  • シナリオ: 警告メッセージ BIP1822 が表示されます。
    警告: ブローカー 'Broker_Name' は 'Mode_Name' モードですが、
    'x' のデプロイされたメッセージ・フローがあり、これはこのモードに許可されている最大数を超過しています。
  • 説明: 実行しているブローカーのモードは、 使用可能なメッセージ・フローの数を制限しています。各動作モードに適用される制約事項を参照してください。
  • 解決策: IBM 担当員に連絡してライセンスをアップグレードするか、 または必要な数のメッセージ・フローを削除してください。メッセージ・フローまたはサブフローの削除を参照してください。
メッセージ BIP1823
  • シナリオ: 警告メッセージ BIP1823 が表示されます。
    警告: ブローカー 'Broker_Name' には 'Message_Flow' というメッセージ・フローが実行グループ 'Execution_Group' にあり、
    これにはこのモードで無効な 1 つ以上のノードが含まれています: Mode_Name
  • 説明: 実行しているブローカーのモードは、 メッセージ・フロー内で使用可能なノードのタイプを制限しています。各動作モードに適用される制約事項を参照してください。
  • 解決策: IBM 担当員に連絡してライセンスをアップグレードするか、 現行モードで有効なノードを使用するようにメッセージ・フローを修正するか、 またはサポートされないノードを含むメッセージ・フローを除去してください。 メッセージ・フローまたはサブフローの削除を参照してください。
メッセージ BIP1824
  • シナリオ: 警告メッセージ BIP1824 が表示されます。
    警告: ブローカー 'Broker_Name' の試用期間は 'Day_Month_Year' に期限切れになりました。
  • 説明: ブローカーは Trial Edition モードで実行していて、 試用期間の 90 日が満了しました。各動作モードに適用される制約事項を参照してください。
  • 解決策: IBM 担当員に連絡してライセンスをアップグレードしてください。

メッセージ・フローをテスト・システム上でしかデプロイできない

ブローカーのモードに関するエラー・メッセージが、実行グループを作成するときに発行される

メッセージ BIP1825
  • シナリオ: エラー・メッセージ BIP1825 が表示されます。
    実行グループ 'Execution_Group' をブローカー 'Broker_Name' で作成しようとしましたが、ブローカーは、任意の一時点で存在できる実行グループの数を制限する 'Mode_Name' モードで実行しています。実行グループを作成できません。
  • 説明: ターゲット・ブローカーのモードの実行グループの最大数に達しており、 実行グループを作成するとこの制限を超過するため、実行グループを作成できません。 各動作モードに適用される制約事項を参照してください。 実行グループは作成されませんでした。
  • 解決策: 既存の実行グループを再利用するか、既存の実行グループを削除してコマンドを再試行してください。 WebSphere Message Broker Toolkit または WebSphere Message Broker Explorer を使用した実行グループの削除を参照してください。 または、IBM 担当員に連絡して、ライセンスをアップグレードしてください。

ブローカーのモードに関するエラー・メッセージが、デプロイするときに発行される

メッセージ BIP1826
  • シナリオ: エラー・メッセージ BIP1826 が表示されます。
    ブローカー 'Broker_Name' でブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルを実行グループ 'Execution_Group' にデプロイしようとしましたが、ブローカーは、任意の一時点で存在できるメッセージ・フローの数を制限する 'Mode_Name' モードで実行しています。BAR ファイルはデプロイできません。
  • 説明: BAR ファイルをデプロイすると、ターゲットのブローカーの現在の実行モードで有効な数よりも多くのメッセージ・フローをブローカーが実行することになるため、 BAR ファイルはデプロイできません。 各動作モードに適用される制約事項を参照してください。 BAR ファイルはデプロイされませんでした。
  • 解決策: ブローカーからメッセージ・フローを削除して、コマンドを再試行してください。 メッセージ・フローまたはサブフローの削除を参照してください。 または、IBM 担当員に連絡して、ライセンスをアップグレードしてください。
メッセージ BIP1827
  • シナリオ: エラー・メッセージ BIP1827 が表示されます。
    ブローカー 'Broker_Name' でブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルを実行グループ 'Execution_Group' にデプロイしようとしましたが、ブローカーは、デプロイできるノードのタイプを制限する 'Mode_Name' モードで実行しています。BAR ファイルをデプロイできません。
     BAR ファイルで見つかった無効なノード・タイプの集合は、Node_Type です。
  • 説明: ターゲット・ブローカーの現行モードで無効なノードが含まれているので、BAR ファイルはデプロイできません。 各動作モードに適用される制約事項を参照してください。 BAR ファイルはデプロイされませんでした。
  • 解決策: 現行モードで有効なノードを使用するようにメッセージ・フローを修正するか、 またはサポートされないノードを含むメッセージ・フローを除去してください。 メッセージ・フローまたはサブフローの削除を参照してください。 または、IBM 担当員に連絡して、ライセンスをアップグレードしてください。
メッセージ BIP1828
  • シナリオ: エラー・メッセージ BIP1828 が表示されます。
    ブローカー 'Broker_Name' でブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルを実行グループ 'Execution_Group' にデプロイしようとしましたが、ブローカーの試用期間が期限切れでした。
    BAR ファイルはデプロイできません。
  • 説明: ターゲット・ブローカーは試用モードで実行しており、期限切れです。 各動作モードに適用される制約事項を参照してください。 BAR ファイルはデプロイされませんでした。
  • 解決策: IBM 担当員に連絡してライセンスをアップグレードしてください。 ターゲット・ブローカーに有効なライセンスを購入済みの場合は、 mqsimode コマンドを使用して、ブローカーを正しいモードに変更してください。 mqsimode コマンドを参照してください。
メッセージ BIP1829
  • シナリオ: エラー・メッセージ BIP1829 が表示されます。
    ブローカー 'Broker_Name' でブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルを実行グループ 'Execution_Group' にデプロイしようとしましたが、ブローカーは、任意の一時点で存在できる実行グループの数を制限する 'Mode_Name' モードで実行しています。BAR ファイルはデプロイできません。
     
  • 説明: ターゲット・ブローカーのモードの実行グループの最大数に達しているので、BAR ファイルはデプロイできません。各動作モードに適用される制約事項を参照してください。 BAR ファイルはデプロイされませんでした。
  • 解決策: 既存の実行グループを削除して、コマンドを再試行してください。 WebSphere Message Broker Toolkit または WebSphere Message Broker Explorer を使用した実行グループの削除を参照してください。 または、IBM 担当員に連絡して、ライセンスをアップグレードしてください。

デプロイ時にご使用の機能レベルに関するエラー・メッセージが出される

メッセージ BIP2276
  • シナリオ: エラー・メッセージ BIP2276 が表示されます。
    ノード・タイプ 'Node_type' のメッセージ・フローを含むフロー 'Message_flow' をデプロイできません。このノードは現在のフィックスパック機能レベル '<version>.<release>.<modification>.<fix>' でサポートされません。 
    この機能を使用可能にするには mqsichangebroker -f all' を使用してください。
  • 説明: ブローカーは、メッセージ・フロー・ノード・タイプ Node_type をメッセージ・フロー Message_flow に作成するという指示を受けました。 このブローカーでは新しい機能が使用可能になっていないため、このタイプのノードを作成できません。 以下のコマンドを使用して、この機能およびその他すべての機能を使用可能にしてください。
    mqsichangebroker MB8BROKER -f all
  • 解決策: フローを変更して使用できないノードの使用を回避するか、mqsichangebroker コマンドを使用して新しい機能を使用できるようにします。mqsichangebroker コマンドを参照してください。

z/OS にデプロイするときにエラー・メッセージが出る

z/OS において、メッセージ・フローの複数インスタンスを処理する共用キューに対し、期待された入力の逐次化が行われない

構成可能サービスを作成してから、メッセージ・フローおよびインバウンド・アダプターをデプロイしたが、デプロイメントが失敗しました

2 次アダプターを使用する WebSphere Adapters メッセージ・フローを作成した場合に、2 次アダプターまたはメッセージ・セットで命名に関する競合が発生した

z/OS にデプロイするときに権限検査が失敗する

循環性プロジェクト依存関係があると、デプロイメントが失敗する

デプロイ時にエラー・メッセージが出される

デプロイメント中に生成される可能性のあるその他のエラー・メッセージは、このセクションで説明します。

メッセージ BIP1106WebSphere MQ理由コード 2030
  • シナリオ: 大きなメッセージ・セットをデプロイする際に、エラー・メッセージ BIP1106 と理由コード 2030 が出されます。
  • 説明: メッセージのサイズが、ブローカー・キュー・マネージャーへの伝送キューの最大メッセージ長を超えています。
  • 解決策: 以下のようにして、 WebSphere MQ alter qlocal コマンドを使用して伝送キューの最大メッセージ長を増やします。最大メッセージ長 (maxmsgl) はバイト単位になります。
    alter ql(transmit_queue_name) maxmsgl(104857600) 
    このコマンドについて詳しくは、WebSphere MQ バージョン 7 インフォメーション・センター・オンラインにある『システム管理ガイド』のセクションを参照してください。
メッセージ BIP2066
  • シナリオ: デプロイメント要求を開始しました。 例えば、BAR ファイルを実行グループにデプロイしました。 エラー・メッセージ BIP2066 が、1 回以上戻されます。
  • 説明: ブローカーのタイムアウト・パラメーター ConfigurationChangeTimeout および InternalConfigurationTimeout の値を合計した期間が満了する前に、実行グループによってデプロイメント要求が確認されませんでした。
  • 解決策: mqsicreatebroker および mqsichangebroker コマンドの -g および -k パラメーターを指定して、 これらのタイムアウト値を大きくします。 タイムアウト値に影響を与える要素、および適切な値を設定する方法について、構成のタイムアウト値の設定を参照してください。
メッセージ BIP2080
  • シナリオ: ブローカーは実行グループを開始しました。 例えば、ブローカーに対して mqsistart を発行したか、 またはエラーが生じたために実行グループはリカバリーの途上にあります。 エラー・メッセージ BIP2080 が、1 回以上表示されます。
  • 説明: InternalConfigurationTimeout の値 (デフォルトは 60 秒) が満了する前に、実行グループによって内部構成要求が確認されませんでした。
  • 解決策: mqsicreatebroker または mqsichangebroker コマンドの -k パラメーターを指定して、構成タイムアウトを変更します。 タイムアウト値に影響を与える要素、および適切な値を設定する方法について、構成のタイムアウト値の設定を参照してください。
メッセージ BIP2241
  • シナリオ: エラー・メッセージ BIP2241 が表示されます。
  • 説明: ターゲット・ブローカーで使用できないノードを含むメッセージ・フローのデプロイを試行しました。
  • 解決策: メッセージ・フローが開発された WebSphere Message Broker Toolkitのバージョンが メッセージ・フローをデプロイしようとしているブローカーのバージョンと一致することを確認してください。 メッセージ・フローがユーザー定義のノードまたは SupportPac で提供されるノードを使用している場合、ブローカーが実行されるコンピューター上にランタイム・ノード・インプリメンテーションが正しくインストールされていることを確認してください。 メッセージ・フローにユーザー定義のノードが含まれている場合は、 ユーザー定義の拡張ランタイム・ファイルをブローカーにインストールするを参照してください。 メッセージ・フローに SupportPac で提供されるノードが含まれている場合、 SupportPac のインストール情報 (提供されている場合) を参照してください。
メッセージ BIP2242
  • シナリオ: エラー・メッセージ BIP2242 が表示されます。
  • 説明: ブローカー・パラメーター ConfigurationChangeTimeout によって設定されたタイムアウト値が満了する前にデプロイメント要求 (構成変更) が受け入れられませんでした。 この構成タイムアウト値は、メッセージ・フローが現在のメッセージの処理を完了してからデプロイ要求を受け入れるのに十分な長さでなければなりません。デフォルトは 300 秒です。
  • 解決策: mqsicreatebroker および mqsichangebroker コマンドの -g および -k パラメーターを指定して、 構成タイムアウト値を設定します。
メッセージ BIP3226
  • シナリオ: エラー・メッセージ BIP3226 が表示されます。例えば、
    (Semipersistent_Compute1.Main, 27.89) : 配列指標が '0' に評価されましたが、ゼロ以外の正の整数値にならなければなりません。
    BIP3226 の最初の挿入情報 (この例では Semipersistent_Compute1.Main) は、このステートメントが出現するノードとルーチンを示しています。 2 番目の挿入情報 (この例では 27.89) は、3 番目の挿入情報 (この例では '0') で示された指標値のおおよその行と列を示しています。
  • 説明: フィールド参照指標としてゼロを使用することの妥当性は、WebSphere Message Broker バージョン 7.0 で修正されました。 指標ゼロを含んだステートメントが ESQL モジュールにある場合は、エラー BIP3226E が生成されます。

    例えば、ESQL モジュールに次のようなステートメントが含まれている場合です。

    SET OutputRoot.XMLNSC.Top.A[0].B = 42;
  • 解決策:

    指標ゼロを使用するすべての ESQL ステートメントを、指標 1 を使用するように修正する必要があります。リテラル値だけでなく変数もステートメントで指標に使用されている場合があるので、可能性のあるこの両方の状態を確認してください。 例えば、変更後のコードは次のようになります。

    SET OutputRoot.XMLNSC.Top.A[1].B = 42;
メッセージ BIP7053S
  • シナリオ: ブローカーへのデプロイ時に、エラー・メッセージ BIP7053S が表示されます。
  • 説明: このエラーはマルチ TCP/IP スタック環境で生じ、UNIX システム・サービス (USS) TCP/IP 環境が正常にセットアップされていないことを示します。
    WebSphere Message Broker は、特定のシステムのホスト名を取得するために USS 機能を使用します。 デフォルトのホスト名が USS 環境で正常にセットアップされていない場合に、以下のエラー・メッセージが表示されます。
    BIP7053S: Broker $SYS_mqsi 0 unexpected Java exception java.lang.Error: 
    -2103399272!java.net.UnknownHostException :
    Hostname: Hostname
    エラー・メッセージで報告されるホスト名は、gethostname 呼び出しの結果としてブローカーに戻されたホスト名です。
  • 解決策: TCP/IP 環境が USS で正常に構成されていることを確認します。
タグ付き/区切りストリング (TDS) バリデーター・エラー
  • シナリオ: エラーの発生した TDS ワイヤー形式のメッセージ・セットをデプロイしようとしています。
  • 説明: エラー・ログからの以下の抽出で、TDS バリデーター・エラーが表示されます。 この場合、問題の原因はエレメント Town に定義済みのタグがないということです。
    TDS Extractor Trace File
    ========================
    
    Beginning Extract..
    
    Extracting Identification Info
    Extracting Project Info
    Extracting Messages
    Extracting Elements
    Extracting Compound Types
    Extracting Type Members
    Extracting Type Members
    Extracting Type Members
    Extracting Type Members
    Extracting Type Members
    Beginning Indexing..
    
    Creating Member IDs to Tags Index Table.
    
    Beginning Validation..
    
    Validating Project
    Validating Types
    ERROR: TDSValidator::ValidateTypeMemberSimpleElement:
      Simple elements in a type with Data Element Separation attribute = Tagged 
      Delimited must have the following attribute set:
      Element Level - Tag
    (Element ID: Town)
    (Type ID: AddressType)
    Return Code: -80
    
    Validating Messages
    
    Trace Info
    ===========
    EXCEPTION: TDSValidator::Validate:
      TDS Validation failed.
        1 errors
        0 warnings
    Return Code: -1
  • 解決策: この問題を修正するために、エラー・ログの情報を使用します。
特記事項 | 商標 | ダウンロード | ライブラリー | サポート | フィードバック

Copyright IBM Corporation 1999, 2014Copyright IBM Corporation 1999, 2014.

        
        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:48:18


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