WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

HTTPInput ノード

メッセージ・フローによって処理する HTTP メッセージを HTTP クライアントから受信するには、HTTPInput ノードを使用します。

このトピックには、以下のセクションが含まれています。

目的

HTTPInput ノードを HTTPReply ノードおよび HTTPRequest ノードと共に使用すると、ブローカーは Web サービスの仲介者として機能でき、Web サービス要求を WebSphere® Message Broker でサポートされる他のメッセージ形式と同じ方法で変換してルーティングできます。

Web サービス要求は、標準 HTTP (1.0 または 1.1) フォーマット、または HTTP over SSL (HTTPS) フォーマットのどちらかで受け取ることができます。 Web サービスについて詳しくは、Web サービス・メッセージの処理を参照してください。

HTTPInput ノードは、HTTP POST および HTTP GET をサポートします。 HTTP GET の使用可能化について詳しくは、HTTPRequest ノードを参照してください。

メッセージ・フローが SOAP メッセージを処理する場合、HTTPInput ノードよりも優先して SOAP ノードを使用し、WS-Addressing や WS-Security などの拡張フィーチャーの利点を活用します。

HTTPInput ノードは、次のメッセージ・ドメインのメッセージを処理します。
  • MRM
  • XMLNSC
  • XMLNS
  • MIME
  • BLOB
  • XML (このドメインは推奨されていません。XMLNSC を使用してください。)
  • JSON
  • DFDL

HTTP メッセージは常に持続性を持たず、関連する順序はありません。

HTTP メッセージは、非トランザクションです。 ただし、メッセージ・フローがデータベースまたは WebSphere MQ キューなどの別の外部リソースと対話する場合、それらの対話はトランザクションで実行されます。 HTTPInput ノードでは、メッセージ・フローの終了方法、およびエラー処理に対する構成方法 (例えば、障害ターミナルを接続する方法) に応じて、コミットまたはロールバックが実行されます。 メッセージ・フローが HTTPInput ノードによってロールバックされる場合、障害メッセージが生成され、クライアントに戻されます。 障害のフォーマットは、「障害フォーマット」プロパティーによって定義されます。

このメッセージ・フローのダウンストリームで例外が発生し、キャッチされずにノードに戻された場合、このノードはクライアントへのエラー応答を構成します。 このエラーは例外から派生し、エラーのフォーマットは「障害フォーマット」プロパティーによって定義されます。

HTTPInput ノードで開始するメッセージ・フローに出力ノードを組み込む場合、その出力ノードはサポートされる出力ノードのいずれかにできます (ユーザー定義の出力ノードも含む)。 Web サービス・クライアントからメッセージを受け取り、サポートされるトランスポートすべてを使用してブローカーに接続するクライアント用のメッセージを生成する、メッセージ・フローを作成できます。 必要な任意の変換を提供するよう、ブローカーに要求するようにメッセージ・フローを構成できます。

サブフローとして使用するメッセージ・フローを作成する場合には、標準入力ノードを使用することはできず、Input ノードを最初のノードとして使用して、サブフロー用の In ターミナルを作成する必要があります。

HTTPInput ノードはパレットの HTTP ドロワーに入っていて、WebSphere Message Broker Toolkit内では次のアイコンによって表されます。

HTTPInput ノード・アイコン

メッセージ・フロー内でのこのノードの使用

メッセージ・フローに HTTPInput ノードを組み込む場合には、同じフローに HTTPReply ノードも組み込むか、HTTPReply ノードが組み込まれた別のノードにメッセージを受け渡す必要があります (例えば、MQOutput ノードを介して、MQInput ノードで始まる 2 番目のフローへ)。 後者の場合、クライアントからの要求と、クライアントへの応答は、HTTPInput ノードにより、ローカル環境に保管された要求 ID で調整されます。

SOAPReply ノードを使用して HTTPInput ノードが受け取った Web サービス要求に応答することはできません。応答しようとすると、ブローカーは例外を生成します。

HTTPInput ノードは、Web サービス・クライアントからのメッセージを受信すると、適切なパーサーを開始して、メッセージのヘッダーおよび本文を解釈し、メッセージ・フローが内部で使用するメッセージ・ツリーを作成します。 このノードは入力メッセージの固有 ID を作成し、これをローカル環境ツリーの LocalEnvironment.Destination.HTTP.RequestIdentifier に、24 バイトのバイナリー配列の形で保管します。この値は HTTPReply ノードによって使用されます。したがって、この値を変更しないでください。

デフォルトで、HTTP および HTTPS メッセージは、HTTP ノードを含むメッセージ・フローの開始時に開始されるブローカー全体のリスナーによって処理されます。 インバウンドおよびアウトバウンドのすべての HTTP メッセージは、ブローカー上のすべての実行グループ内のすべてのメッセージ・フローにデプロイされるすべての HTTP ノードに対して、このリスナーを介して経路指定されます。

実行グループがその組み込みリスナーを使用して、その実行グループにデプロイされるすべてのメッセージ・フロー内の HTTP ノードにサービスを提供するように構成できます。 組み込みリスナーは、クライアントおよびノードと直接通信します。

実行グループがその組み込みリスナーを HTTP ノード用に使用するように構成した場合、HTTPReply ノードを含むフローをその同じ実行グループにデプロイする必要があります。 ブローカー全体のリスナーを開始して HTTP ノードをサポートするようにブローカーが構成されている場合は、応答フローを同じブローカーにデプロイする必要がありますが、実行グループは重要ではありません。

組み込みリスナーの使用方法について詳しくは、HTTP リスナーを参照してください。

クライアントが gzip または deflate 圧縮要求を HTTPInput ノードに送信した場合、この要求は「入力メッセージの圧縮解除」オプションを使用して解凍できます。 このような圧縮解除が行われるのは、HTTP ノードがブローカー全体の HTTP リスナーではなく、組み込みの実行グループ・リスナーを使用するように、実行グループが構成されている場合だけです。

Web サーバーとして機能する HTTPInput および HTTPReply ノードの使用

ブローカーは、複数の HTTPInput ノードをサポートできます。 HTTPInput ノードを構成するときに、そのノードが listen する要求を、URL パスからホストおよびポートの詳細を除外した形式で指定してください。

例えば、ブローカーがアドレス http://localhost:7080 上で listen して、要求 http://localhost:7080/Joe/Mary を受け取る場合は、リスナーは、要求 Joe/Mary を残して HTTP アドレスを除去します。 次に、リスナーはこの要求を HTTPInput ノードの URL プロパティーで指定した情報とマッチングします。

このマッチングは、最も特定的なデータから最も汎用的なデータにまで実行されます。 ワイルドカード (アスタリスク) を使用して、特定性のより低いデータでもマッチするようにできます。 例えば、/Joe/Mary とマッチングする要求を受け入れるように HTTPInput ノードを構成した場合、そのノードがメッセージを受け取ります。 ただし、要求が http://localhost:7080/Joe/Sally である場合は、このノードとは一致しません。 この要求は、例えば以下のいずれかの値のような、より汎用的な URL を持つノードに対しては一致します。

/Joe/*
/*

この要求がどの URL プロパティーにもマッチングせず、入力ノードに /* を指定していない場合は、HTTPInput ノードは、発信元へ応答を返します。

/* の URL を使用すれば、HTTPInput ノードの URL とのマッチングに失敗したすべての要求をキャッチできます。これによって、応答メッセージを送信し、他の適切なアクションを取ることができます。

この例では、ブローカー全体のリスナーのデフォルト HTTP ポートである、ポート 7080 を使用します。 組み込み実行グループ・リスナーのデフォルト・ポート番号は、HTTP には 7800 であり、HTTPS には 7843 です。 これらのポート番号、および実行グループ・リスナーが使用するポート範囲は、mqsichangeproperties コマンドを使用して変更できます。

単一のブローカーのメッセージ・フローで SOAP ノードおよび HTTP ノードを使用している場合、ブローカー・リスナーと組み込みの実行グループ・リスナーのいずれかを使用して HTTP メッセージを処理するように選択できます。 構成でのリスナーが、SOAPInput ノードと HTTPInput ノードの両方とも取得する可能性のあるメッセージを受け取る場合、それらのノードの URL 指定を注意深く確認する必要があります。 両方の URL 指定が着信メッセージと一致する場合は、正しくないタイプのノードがメッセージを取得する可能性があり、処理が失敗するか予期しない結果が生じることがあります。 この状況は、HTTPInput ノードおよび SOAPInput ノードの「URL のパス接尾部」プロパティーに同一の値を指定した場合に起こります。 また、いずれか、または両方の指定でワイルドカードを使用し、着信メッセージが両方のプロパティーとマッチングする場合にも起こります。

HTTP および HTTPS トラフィックのためにブローカー・リスナーを使用する場合、HTTP および HTTPS のリスナー・ポートのブローカー・プロパティーが適切であることを確認してください。 HTTP 用のデフォルトのポートは 7080 で、HTTPS 用のデフォルトのポートは 7083 です。

実行グループ・リスナーを使用する場合、mqsichangeproperties コマンドを使用して実行グループを構成し、HTTP および HTTPS メッセージに対してリスナーを活動状態にする必要があります。 HTTP 用のデフォルトのポートは 7800 で、HTTPS 用のデフォルトのポートは 7843 です。 これらのポート番号、および割り当てられるポートの範囲は、mqsichangeproperties コマンドを使用して変更できます。

HTTP メッセージ処理に関するトレース情報を収集する場合は、HTTP および SOAP ノード使用時の問題の解決を参照してください。

ターミナルの接続

HTTPInput ノードは、Out ターミナルに正常に取り出される各メッセージをルーティングします。 メッセージの妥当性検査が失敗すると、メッセージは Failure ターミナルにルーティングされます。 ノードをこのターミナルに接続し、この状態を処理することができます。 Failure ターミナルに接続していない場合は、メッセージが破棄され、「最大クライアント待機時間」が満了し、エラーがクライアントに返されます。 メッセージが Failure ターミナルにルーティングされるその他の状態は存在しません。

メッセージ・フロー内でさらに例外がスローされた後、このノードによってメッセージがキャッチされる場合、メッセージは Catch ターミナルにルーティングされます。 Catch ターミナルに接続していない場合は、メッセージが破棄され、「最大クライアント待機時間」が満了し、エラーがクライアントに返されます。

「最大クライアント待機時間」が満了すると、デフォルトでは、タイムアウトの期限が切れたことを示す障害メッセージがリスナーからクライアントに返されます。 HTTP Timeout ターミナルへの接続が確立されていて、HTTP ノードで組み込みリスナーを使用することを指定した設定が実行グループで構成されている場合は、そのタイムアウト障害メッセージが Timeout ターミナルに伝搬します。 その場合、リスナーは、「最大クライアント待機時間 (秒)」プロパティーで定義されている間隔または 10 秒のうち、いずれか短いほうの時間だけ再び待機することになります。
  • この 2 回目のインターバルが満了する前に応答を受信した場合、リスナーはその応答をクライアントに伝搬します。
  • この 2 回目のインターバルが満了する前に応答を受信しなかった場合、リスナーは、タイムアウトの期限が切れたことを示す障害メッセージをクライアントに送信します。
メッセージが HTTP Timeout ターミナルから伝搬した後にリスナーが待機する時間間隔は短いので、HTTP Timeout ターミナルに接続する一連のノードに、このインターバルが満了する前に応答を送信する HTTPReply ノードを組み込む必要があります。

ターミナルおよびプロパティー

HTTPInput ノードのインスタンスをメッセージ・フローに入れると、それを構成することができます。メッセージ・フロー・ノードの構成を参照してください。 ノードのプロパティーが、「プロパティー」ビューに表示されます。

HTTPInput ノードのターミナルについては、次の表に説明されています。

ターミナル 説明
Failure エラーが発生した場合にメッセージがルーティングされる出力ターミナル。
Out 正常に取り出された場合に、メッセージがルーティングされる出力ターミナル。
HTTPTimeout Out ターミナルに接続された HTTPReply ノードが「最大クライアント待機時間」プロパティーで指定されている時間間隔内に応答しない場合に、タイムアウト障害メッセージの送信先になる出力ターミナル。 このターミナルは、HTTP ノードが組み込みの実行グループ・リスナーを使用するように実行グループが構成されている場合にのみ使用されます。
Catch 例外がダウンストリームでスローされ、ノードによってキャッチされた場合に、メッセージがルーティングされる出力ターミナル。

以下の表は、ノード・プロパティーについて説明しています。 M の見出しの列は、プロパティーが必須 かどうかを示します (デフォルトが定義されていない場合に値を入力することが必要なら、アスタリスクのマークが付きます)。 C の見出しの列は、プロパティーが構成可能 (メッセージ・フローを BAR ファイルに追加してデプロイするとき、値を変更できる) かどうかを示します。

HTTPInput ノードの「説明」プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明
ノード名 いいえ いいえ ノード・タイプ、HTTPInput ノードの名前。
簡略説明 いいえ いいえ   ノードの簡単な説明
詳細説明 いいえ いいえ   メッセージ・フロー内のノードの目的を説明するテキスト

HTTPInput ノードの「基本」プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明 mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー
URL のパス接尾部 はい はい   このプロパティーは、Web サービス要求が取り出される位置を識別します。 URL 全体を使用するのではありません。 必要とする URL が http://hostname[:port]/[path] の場合、/path または /path fragment/* を指定します。* はワイルドカードで、ここには何でも指定することができます。 URLSpecifier
HTTPS の使用 いいえ はい 選択されていない このプロパティーは、ノードがセキュア HTTP を受け入れるかどうかを識別します。 ノードがセキュア HTTP を受け入れる予定の場合、このチェック・ボックスを選択します。 useHTTPS

HTTPInput ノードの「拡張」プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明 mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー
宛先リストの設定 いいえ いいえ 選択されている このプロパティーは、メソッド・バインディング名をラベル宛先リストへの経路に追加するかどうかを指定します。 このチェック・ボックスを選択すると、メソッド・バインディング名が追加され、メッセージ・フローの中で HTTPInput ノードの後に、RouteToLabel ノードを使用できるようになります。  
ラベル接頭部 いいえ いいえ なし ラベルにルーティングするときに、メソッド名に追加される接頭部。 同じメッセージ・フローに複数の WebSphere Message Broker 入力ノードを組み込む場合は、対応するラベル・ノードの競合を避けるために、ラベル接頭部を追加します。 デフォルトでは、ラベル接頭部はないため、メソッド名とラベル名は同じです。  
照会ストリングの構文解析 いいえ いいえ False このプロパティーは、着信メッセージと共に提示される照会ストリングを、照会ストリング中に存在する名前と値に合致する一連の名前値エレメントとして、(http://tools.ietf.org/html/rfc3986 にしたがって) ローカル環境中の以下の場所に構文解析してデコードします。

LocalEnvironment.HTTP.Input.QueryString

例えば、次の照会ストリングに対して

?myParam1=my%22Value%221&myParam2=my%22Value%222

次のエレメントが、QueryString フォルダーの下のローカル環境中に置かれます。

myParam1 (値は my"Value"1)
myParam2 (値は my"Value"2)

QueryString が UTF-8 以外の文字セットを使用する場合、MQSI_HTTP_QUERY_STRING_CCSID 環境変数を使用して、QueryString の CCSID を指定できます。 例えば、ご使用の HTTPRequest ノードの QueryStringCCSID が 943 である場合、MQSI_HTTP_QUERY_STRING_CCSID を 943 に設定し、照会ストリング・パラメーターを 943 コード・ページに変換することができます。

 
入力メッセージの圧縮解除 いいえ はい 選択されていない

このプロパティーは、インバウンド HTTP 要求を圧縮解除するかどうかを示します。 このプロパティーが使用されるのは、HTTP ノードが組み込みの実行グループ HTTP リスナーを使用するように実行グループが構成されている場合だけです。

このオプションが選択済みで、HTTP ヘッダーの「Content-Encoding」フィールドが「gzip」または「deflate」である場合、入力メッセージは、圧縮解除後、Out ターミナルに伝搬され、「Content-Encoding」フィールドは削除されます。

decompressInputMessage

HTTPInput ノードの「入力メッセージの構文解析」プロパティーについては、次の表に説明されています。

HTTPInput ノードのパーサー・オプションのプロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明
メッセージ・ドメイン いいえ いいえ BLOB メッセージの構文解析に使用されるドメイン。 フィールドがブランクの場合、デフォルトは BLOB になります。
メッセージ・モデル いいえ いいえ 選択されていない メッセージが定義されているメッセージ・モデル・スキーマ・ファイルの名前またはロケーション。 このリストには、選択したメッセージ・ドメインに使用可能なすべてのメッセージ・モデル・スキーマ・ファイルが取り込まれます。
メッセージ いいえ いいえ 選択されていない メッセージ・モデル・スキーマ・ファイル内のメッセージ・ルートの名前またはロケーション。 このリストには、選択したメッセージ・モデルで定義された、利用可能なすべてのメッセージが取り込まれます。
物理形式 いいえ いいえ 選択されていない メッセージの物理フォーマットの名前。 MRM または IDOC パーサーを使用する場合は、リストから着信メッセージの物理形式を選択します。 このリストには、選択されたメッセージ・モデル用に定義したすべての物理形式が含まれます。 「メッセージ・ドメイン」プロパティーを DataObject に設定した場合、このプロパティーを XML または SAP ALE IDoc に設定できます。 外部ソースからのビット・ストリームを構文解析してメッセージ・ツリーを生成する必要がある場合には、このプロパティーを SAP ALE IDoc に設定してください。
プロパティー M C デフォルト 説明
構文解析のタイミング いいえ いいえ 要求時 このプロパティーは、入力メッセージを構文解析する時を制御します。 有効な値は、「要求時」「即時」、および「完全」です。

デフォルトでは、このプロパティーは「要求時」 に設定されます。これにより、メッセージの構文解析が遅延されます。 メッセージが即時に解析されるようにするには、要求時の構文解析を参照してください。

XML スキーマ・データ・タイプを使用してツリーを構築する いいえ いいえ 選択されていない このプロパティーは、XML スキーマから取得されたデータ・タイプを使って、XMLNSC パーサーがメッセージ・ツリー内に構文エレメントを作成するかどうかを制御します。 「妥当性検査」タブ上の「妥当性検査」プロパティーを「内容」 または 「内容と値」 に設定した場合にのみ、このプロパティーを選択できます。
XMLNSC コンパクト・パーサーを XMLNS ドメインに使用 いいえ いいえ 選択されていない このプロパティーは、XMLNS ドメイン内のメッセージに XMLNSC コンパクト・パーサーを使用するかどうかを制御します。 このプロパティーを設定すると、入力 MQRFH2 ヘッダーまたは「入力メッセージの構文解析」プロパティー「メッセージ・ドメイン」が XMLNS の場合に、出力ターミナルに接続されているノードの XMLNSC の下にメッセージ・データが表示されます。
混合内容の保存 いいえ いいえ 選択されていない このプロパティーは、XMLNSC パーサーが入力メッセージ内に混合テキストを検出したとき、メッセージ・ツリー内にエレメントを作成するかどうかを制御します。 チェック・ボックスを選択すると、混合テキスト用のエレメントが作成されます。 このチェック・ボックスのチェックを外した場合、混合テキストは無視されて、エレメントは作成されません。
コメントの保存 いいえ いいえ 選択されていない このプロパティーは、XMLNSC パーサーが入力メッセージ内にコメントを検出したとき、メッセージ・ツリー内にエレメントを作成するかどうかを制御します。 チェック・ボックスを選択すると、コメント用のエレメントが作成されます。 このチェック・ボックスのチェックを外した場合、コメントは無視されて、エレメントは作成されません。
処理命令の保存 いいえ いいえ 選択されていない このプロパティーは、XMLNSC パーサーが入力メッセージ内に処理命令を検出したとき、これらのメッセージ・ツリー内にエレメントを作成するかどうかを制御します。 チェック・ボックスを選択すると、処理命令用のエレメントが作成されます。 このチェック・ボックスのチェックを外した場合、処理命令は無視されて、エレメントは作成されません。
不透明エレメント いいえ いいえ ブランク XMLNSC パーサーによって不透明解析される入力メッセージ内のエレメントのリストを指定するときに、このプロパティーを使用します。 不透明解析が実行されるのは、妥当性検査が使用不可に設定されている場合のみ (つまり、「妥当性検査」「なし」の場合) です。妥当性検査が使用可能な場合、「不透明エレメント」で指定される項目は無視されます。

HTTPInput ノードの「エラー処理」プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明 mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー
最大クライアント待機時間 (秒) はい はい 180 Web サービス・クライアントから入力メッセージを受信した TCP/IP リスナーが、メッセージ・フローで HTTPReply ノードからの応答を待機する時間の長さを秒単位で指定します。 有効範囲は、ゼロ (短い待機) から (231)-1 までです。 この時間内に応答を受信した場合、リスナーはその応答をクライアントに伝搬します。 この時間内に応答を受信しなかった場合は、タイムアウトの期限が切れたことを示す障害メッセージが生成されます。 この障害メッセージは、リスナーから送信されるか、Timeout ターミナルの処理で送信されます。

HTTP Timeout ターミナルについて詳しくは、ターミナルの接続ターミナルおよびプロパティーを参照してください。

 
障害フォーマット いいえ はい SOAP 1.1 クライアントに戻されるすべての HTTP エラーのフォーマット。 有効な値は、「SOAP 1.1」「SOAP 1.2」、および「HTML」です。 faultFormat

HTTPInput ノードの「妥当性検査」プロパティーについては、次の表に説明されています。 メッセージがノードの Failure ターミナルに伝搬される場合には、妥当性検査は行われません。 詳しくは、メッセージの妥当性検査および妥当性検査プロパティーを参照してください。

プロパティー M C デフォルト 説明 mqsiapplybaroverride コマンド・プロパティー
妥当性検査 いいえ はい なし このプロパティーは、妥当性検査を行うかどうかを制御します。 有効な値は、「なし」「内容と値」、および「内容」です。 validatemaster
失敗時の処置 いいえ いいえ 例外 このプロパティーは、妥当性検査が失敗した場合の動作を制御します。 「妥当性検査」「内容」または「内容と値」に設定した場合にのみ、このプロパティーを設定できます。 有効な値は、「ユーザー・トレース」「ローカル・エラー・ログ」「例外」、および「例外リスト」です。  

HTTPInput ノードのセキュリティー・プロパティーについては、次の表に説明されています。 セキュリティー・プロファイルがノードに関連付けられている場合に、メッセージからの ID の抽出を制御するプロパティーの値を設定します。 これらのプロパティーの詳細については、IDID またはセキュリティー・トークンの抽出の構成メッセージ・フローのセキュリティーの概要、およびメッセージ・フロー・セキュリティーのセットアップを参照してください。

プロパティー M C デフォルト 説明
ID トークンのタイプ いいえ いいえ なし このプロパティーは、着信メッセージ内にある ID トークンのタイプを指定します。 有効な値は以下のとおりです。
  • Transport Default
  • Username
  • Username + Password
  • SAML Assertion
  • X.509 Certificate
このプロパティーを指定しないと、ID は Basic-Auth トランスポート・ヘッダーから取得され、タイプは Username + Password に設定されます。
ID トークンのロケーション いいえ いいえ なし このプロパティーは、メッセージ内のどこで ID を見つけられるかを指定します。 位置は、ESQL フィールド参照XPath 式、またはストリング・リテラルで指定します。 ストリング・リテラルを使用する場合、それを単一引用符で囲む必要があります。このリテラルにピリオド (.) は含めないでください。 このプロパティーが指定されない場合、権限トランスポート・ヘッダーから ID が取得されます。
ID パスワードのロケーション いいえ いいえ なし このプロパティーは、メッセージ内のどこでパスワードを見つけられるかを指定します。 位置は、ESQL フィールド参照XPath 式、またはストリング・リテラルで指定します。 ストリング・リテラルを使用する場合、それを単一引用符で囲む必要があります。このリテラルにピリオド (.) は含めないでください。 このプロパティーに値を指定しない場合は、権限トランスポート・ヘッダーからパスワードが取得されます。 このプロパティーを設定できるのは、ID タイプUsername + Password に設定されている場合のみです。
ID issuedBy のロケーション いいえ いいえ なし このプロパティーは、ID の発行者を記述するストリングまたはパス式を指定します。

その位置は、ESQL フィールド参照XPath 式、またはストリング・リテラルで指定します。 ストリング・リテラルを使用する場合、それを単一引用符で囲む必要があります。このリテラルにピリオド (.) は含めないでください。この値は、WS-Trust v1.3 STS プロバイダーに渡される発行者を指定します。

このプロパティーの値を指定しなかった場合、デフォルト値はユーザー・エージェントの名前になりますが、この名前が設定されていないと、ストリング HTTP になります。

セキュリティー例外を通常の例外として扱う いいえ いいえ False このプロパティーは、セキュリティー例外 (アクセス拒否など) を通常の例外として扱い、それらを Failure ターミナル (接続されている場合) へ伝搬するかどうかを指定します。 デフォルトでは、このオプションはオフになっています。これにより、Failure ターミナルが接続されている場合であっても、セキュリティーの例外があると、メッセージは必ずバックアウトされることになります。
ノードのモニター・プロパティーが、次の表に説明されています。
プロパティー M C デフォルト 説明
イベント いいえ いいえ なし ノードに対して定義したイベントが、このタブに表示されます。 デフォルトでは、メッセージ・フローのどのノードに対してもモニター・イベントは定義されません。 ノードのモニター・イベントを作成、変更、または削除するには、「追加」「編集」、および「削除」を使用します。詳しくは、モニター・プロパティーを使用したモニター・イベント・ソースの構成を参照してください。

「使用可能」チェック・ボックスを選択またはクリアすることによって、ここに表示されているイベントを使用可能および使用不可に設定できます。

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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:45:23


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