z/OS® システム上では、メッセージ・フローの入出力キューとして、WebSphere® MQ 共用キューを定義することができます。これらのメッセージへのアクセスをシリアライズする必要があります。
共用キューは、z/OS 上でのみ使用可能です。WebSphere MQ for z/OS 製品機能を使用してこれらのキューを定義して、それらが共用されるよう指定します。
ブローカーのコンポーネント・キュー (例えば SYSTEM.BROKER.CONTROL.QUEUE) に、共用キューを使用することはできません。
共用キューを使用すれば、SYSPLEX 上の、WebSphere Message Broker を実行している各種イメージ間のフェイルオーバー・サポートを提供できます。
メッセージング・トランザクションの中には、キューからのメッセージの正しいシーケンスに依存するものもあるため、キュー・マネージャーの障害の場合、シーケンスを維持する必要があります。 この場合、これらのメッセージへのアクセスをシリアライズする必要があります。
特殊な接続オプションおよび固有の接続トークンを使用することで、メッセージをシリアライズできます。 この接続トークンが使用されるのは、キューのメッセージを空にするアプリケーションが、そのキューを所有する WebSphere MQキュー・マネージャーへの接続呼び出しを発行するときです。
例えば、複数の実行グループを持つ複数のブローカーが、共用入力キューを空にするメッセージ・フローをそれぞれ実行する場合に、WebSphere Message Broker はこの機能を使用できます。 あるブローカー・キュー・マネージャーに障害が起きた場合、別のブローカーでメッセージ・フローを自動的に開始することが可能です。 トランザクションの保全性と、共用キューにおけるメッセージの元の順序付けは維持されます。
共有入力キューを構成してメッセージ・フローのシリアライゼーション・トークンを定義するには、シリアライゼーション・トークン - z/OS 上でのユーザー・タスクの手順に従ってください。
詳細については、WebSphere MQ バージョン 7 インフォメーション・センター・オンラインの『z/OS概念および計画』セクションを参照してください。