WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

Linux でのマルチインスタンス・キュー・マネージャーの作成

以下の例は、マルチインスタンス・キュー・マネージャーを Linux 上にセットアップする方法を示しています。 このセットアップでは、関係する概念を簡潔に説明しています。 この例は、Linux Red Hat Enterprise 5 に基づいたものです。他の UNIX プラットフォームではステップが異なります。

この例は、Windows を実行している、3 GB の RAM を持つ 2 GHz のノートブック・コンピューターでのセットアップです。2 つの VMware 仮想マシンが 640 MB のイメージの Linux Red Hat Enterprise 5 を実行します。WebSphere MQ クライアントは、Windows を実行する追加の 400 MB VMware イメージ上にインストールされており、高可用性アプリケーションのサンプルを実行します。すべての仮想マシンは、セキュリティー上の理由から VMware ホスト・オンリー・ネットワークの一部として構成されます。 通常は、自動生成された IP アドレスを使用することは勧められていませんが、IP アドレスが変更される可能性は低いため、短いデモンストレーションの間は使用してもかまいません。

表 1. Linux 上でのマルチインスタンス・キュー・マネージャー構成の例
サーバー 1 サーバー 2
root としてログインします
WebSphere® MQ Quick Beginnings for Linux」にある指示に従って WebSphere MQ をインストールし、mqm ユーザーおよびグループを作成し、/var/mqm を定義します。
共有ファイル・システム・ロックの検証のタスクを実行し、ファイル・システムがマルチインスタンス・キュー・マネージャーをサポートしているかを確認します。
/etc/passwd に表示されている mqm の uid および gid を、例えば以下のように確認します。

mqm:x:501:100:MQ User:/var/mqm:/bin/bash

/etc/passwd にある mqm の uid および gid を突き合わせ、値を変更しなければならなかった場合にはリブートします。
共有する共通フォルダー /MQHA に、ログおよびデータ・ディレクトリーを作成します。 例えば、
  1. mkdir /MQHA
  2. mkdir /MQHA/logs
  3. mkdir /MQHA/qmgrs
フォルダー /MQHA を作成し、共有ファイル・システムをマウントします。 サーバー 1 上にあるのと同じパスを保持します。例えば、以下のようにします。
  1. mkdir /MQHA
ユーザーおよびグループ mqm が MQHA ディレクトリーを所有していることと、ユーザーおよびグループのアクセス許可が rwx に設定されていることを確認します。例えば、ls -al には以下のように表示されます。

drwxrwxr–x mqm mqm 4096 Nov 27 14:38 MQDATA

  1. chown -R mqm:mqm /MQHA
  2. chmod -R ug+rwx /MQHA
キュー・マネージャーを作成します。

crtmqm -ld /MQHA/logs -md /MQHA/qmgrs -q QM1

 
/MQHA *(rw,sync,no_wdelay,fsid=0)/etc/exports に追加します。1  
NFS デーモンを開始します。/etc/init.d/nfs start  
サーバー 1 のホスト名または IP アドレスを検出します。ifconfig2 エクスポート・ファイル・システム /MQHA をマウントします。

mount -hard -intr -t nfs4 192.168.217.130:/ /MQHA

キュー・マネージャー構成の詳細をサーバー 1 からコピーし、
dspmqinf -o command QM1
その結果をクリップボードにコピーします。
addmqinf -s QueueManager
 -v Name=QM1
 -v Directory=QM1
 -v Prefix=/var/mqm
 -v DataPath=/MQHA/qmgrs/QM1
キュー・マネージャーの構成コマンドをサーバー 2 に貼り付けます。
addmqinf -s QueueManager 
-v Name=QM1 
-v Directory=QM1 
-v Prefix=/var/mqm 
-v DataPath=/MQHA/qmgrs/QM1
-x パラメーターを使用してキュー・マネージャー・インスタンスを開始します。開始する順序はどちらでもかまいません。strmqm -x QM1
1 '*' は、この 1 つのマウント /MQHA に到達できるすべてのマシンに対して読み取り/書き込みを許可します。実動マシンではアクセスを制限してください。
2 単純な ifconfig コマンドが機能しない場合は、コマンド /sbin/ifconfig を試してください。
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        最終更新: 2015-02-28 17:49:43


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