WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

HTTPHeader ノード

HTTPHeader ノードを使用して、HTTPInput、HTTPResponse、HTTPRequest、および HTTPReply などの HTTP ヘッダーの追加、変更、または削除を行います。

このトピックには、以下のセクションが含まれています。

目的

HTTPHeader ノードは、コーディングを行うことなく HTTP ヘッダーを操作するためのツールキット・インターフェースを提供します。メッセージ本体は変更されません。 ヘッダーそのもの、または選択したヘッダー・プロパティーを追加または削除できます。 プロパティーを固定値に設定したり、いずれかのメッセージ・ツリー内の値にアクセスする XPath 式によって指定される値に設定したりできます。 プロパティーの値のコピー元となり得る有効なロケーションを指定するには、XPath を使用します。 例えば、そのロケーションとしてはメッセージの本体、ローカル環境ツリー、または例外リストが可能です。

着信メッセージからは、HTTPInput ヘッダーと HTTPResponse ヘッダーの削除または繰り越しのみが可能です。これらのヘッダー・プロパティーを変更または追加することはできません。

HTTPHeader ノードはパレットの HTTP ドロワーに入っていて、WebSphere® Message Broker Toolkit 内では次のアイコンによって表されます。

Timeout Control ノード・アイコン

メッセージ・フロー内でのこのノードの使用

このノードの詳しい使用法については、以下のサンプルを参照してください。

サンプルに関する情報は、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センター、またはオンライン・インフォメーション・センターを使用する場合にのみ表示できます。 サンプルは、WebSphere Message Broker Toolkit に統合されているインフォメーション・センターを使用する場合にのみ実行できます。

ターミナルおよびプロパティー

ノードのインスタンスをメッセージ・フローに入れると、それを構成することができます。メッセージ・フロー・ノードの構成を参照してください。 このノードには、必須プロパティーはありません。

HTTPHeader ノードのターミナルについては、次の表に説明されています。
ターミナル 説明
In ノードが処理するメッセージを受け入れる入力ターミナル。
Failure 抽出で障害が検出された場合に、入力メッセージがルーティングされる出力ターミナル。
Out 入力メッセージが正常に処理された場合に、変換済みメッセージがルーティングされる出力ターミナル。

以下の表は、ノード・プロパティーについて説明しています。 M の見出しの列は、プロパティーが必須 かどうかを示します (デフォルトが定義されていない場合に値を入力することが必要なら、アスタリスクのマークが付きます)。 C の見出しの列は、プロパティーが構成可能 (メッセージ・フローを BAR ファイルに追加してデプロイするとき、値を変更できる) かどうかを示します。

HTTPHeader ノードの「説明」プロパティーについては、次の表に説明されています。

プロパティー M C デフォルト 説明
ノード名 いいえ いいえ HTTPHeader ノードの名前。
簡略説明 いいえ いいえ   ノードの簡単な説明
詳細説明 いいえ いいえ   メッセージ・フロー内のノードの目的を説明するテキスト
以下の表に、HTTPInput ヘッダー・プロパティーについて説明します。
プロパティー M C デフォルト 説明
HTTPInput ヘッダー・オプション いいえ はい ヘッダーの繰り越し HTTPInputHeader を全体として制御するためのオプション。

「ヘッダーの繰り越し」を選択すると、着信メッセージが存在する場合には値が着信メッセージから繰り越されます。

「ヘッダーの削除」を選択すると、ヘッダーが存在する場合には削除されます。

以下の表に、HTTPResponse ヘッダー・プロパティーについて説明します。
プロパティー M C デフォルト 説明
HTTPResponse ヘッダー・オプション いいえ はい ヘッダーの繰り越し HTTPResponseHeader を全体として制御するためのオプション。

「ヘッダーの繰り越し」を選択すると、着信メッセージが存在する場合には値が着信メッセージから繰り越されます。

「ヘッダーの削除」を選択すると、ヘッダーが存在する場合には削除されます。

以下の表に、HTTPRequest ヘッダー・プロパティーについて説明します。
プロパティー M C デフォルト 説明
HTTPRequest ヘッダー・オプション いいえ はい ヘッダーの繰り越し HTTPRequest ヘッダーを構成します。 以下のオプションを使用できます。
ヘッダーの繰り越し
このオプションを選択すると、着信メッセージの値が繰り越されます。
ヘッダーの追加
このオプションを選択すると、ヘッダーに新規プロパティーが追加されるか、または既存のプロパティーが変更または削除されます。
ヘッダーの変更
このオプションを選択すると、プロパティーが追加されるか、または既存のプロパティーが変更および削除されます。
ヘッダーの削除
このオプションを選択すると、HTTPRequest ヘッダーとすべての関連プロパティーが着信メッセージから削除されます。
着信値のクリア いいえ はい 選択されていない このオプションは「ヘッダーの変更」を選択した場合に限り使用でき、着信メッセージが存在する場合にはすべてのプロパティー名および関連する値が削除されます。
HTTPRequest ヘッダー いいえ はい デフォルト値なし このフィールドが使用可能になるのは、「HTTPRequest ヘッダー・オプション」「ヘッダーの追加」または「ヘッダーの変更」を選択した場合だけです。この画面には事前定義されたプロパティーはなく、ユーザーがカスタム・プロパティーおよび値を作成します。このヘッダーに対して、このプロパティーに関する表を使用して新しいプロパティーを追加するか、既存のプロパティーを変更または削除してください。プロパティー数には制限はありません。各プロパティーには、名前およびタイプ修飾子が必要です。 タイプ修飾子としては、ValueXPath、または Delete が可能です。
Value
選択したプロパティーの新しい有効な値を入力します。 NULL 値または空ストリングも、有効な値と見なされます。
XPath
有効な XPath 式を指定します。 WebSphere Message Broker は、$Root または $LocalEnvironment などの XPath 変数で始まる XPath 定義をサポートしています。 XPath 式に複数の値が存在する場合には、最初に出現する値だけが戻されます。 ($LocalEnvironment/Host および $Root/HTTPRequest/Content-Type が、有効な XPath 式の例です)。
Delete
着信メッセージから削除するプロパティーを指定します。選択したプロパティーに関連付けられている値も削除されます。

以下の表に、HTTPReply ヘッダー・プロパティーについて説明します。

プロパティー M C デフォルト 説明
HTTPReply ヘッダー・オプション いいえ はい ヘッダーの繰り越し HTTPReply ヘッダーを構成します。 以下のオプションを使用できます。
ヘッダーの繰り越し
このオプションを選択すると、着信メッセージの値が繰り越されます。
ヘッダーの追加
このオプションを選択すると、ヘッダーに新規プロパティーが追加されるか、または既存のプロパティーが変更または削除されます。
ヘッダーの変更
このオプションを選択すると、プロパティーが追加されるか、または既存のプロパティーが変更および削除されます。
ヘッダーの削除
このオプションを選択すると、HTTPReply ヘッダーとすべての関連プロパティーが着信メッセージから削除されます。
着信値のクリア いいえ はい 選択されていない このオプションは「ヘッダーの変更」を選択した場合に限り使用でき、着信メッセージが存在する場合にはすべてのプロパティー名および関連する値が削除されます。
HTTPReply ヘッダー いいえ はい デフォルト値なし このフィールドが使用可能になるのは、「HTTPRequest ヘッダー・オプション」「ヘッダーの追加」または「ヘッダーの変更」を選択した場合だけです。この画面には事前定義されたプロパティーはなく、ユーザーがカスタム・プロパティーおよび値を作成します。このヘッダーに対して、このプロパティーに関する表を使用して新しいプロパティーを追加するか、既存のプロパティーを変更または削除してください。プロパティー数には制限はありません。各プロパティーには、名前およびタイプ修飾子が必要です。 タイプ修飾子としては、ValueXPath、または Delete が可能です。
Value
選択したプロパティーの新しい有効な値を入力します。 NULL 値または空ストリングも、有効な値と見なされます。
XPath
有効な XPath 式を指定します。 WebSphere Message Broker は、$Root または $LocalEnvironment などの XPath 変数で始まる XPath 定義をサポートしています。 XPath 式に複数の値が存在する場合には、最初に出現する値だけが戻されます。 ($LocalEnvironment/Host および $Root/HTTPRequest/Content-Type が、有効な XPath 式の例です)。
Delete
着信メッセージから削除するプロパティーを指定します。選択したプロパティーに関連付けられている値も削除されます。
ノードのモニター・プロパティーが、次の表に説明されています。
プロパティー M C デフォルト 説明
イベント いいえ いいえ なし ノードに対して定義したイベントが、このタブに表示されます。 デフォルトでは、メッセージ・フローのどのノードに対してもモニター・イベントは定義されません。 ノードのモニター・イベントを作成、変更、または削除するには、「追加」「編集」、および「削除」を使用します。詳しくは、モニター・プロパティーを使用したモニター・イベント・ソースの構成を参照してください。

「使用可能」チェック・ボックスを選択またはクリアすることによって、ここに表示されているイベントを使用可能および使用不可に設定できます。

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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:46:08


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