WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

JMS メッセージ・タイプ

JMS は、1 つの基本メッセージ・タイプと 5 つのサブタイプの、 6 つのメッセージ・インターフェース・タイプを定義しています。 メッセージ・タイプは、ペイロードのメッセージ・タイプに応じて定義されます。 ペイロードは、内容を保持するメッセージ本体です。

JMS は、インターフェースだけを指定して、インプリメンテーションは指定しません。 このアプローチにより、共通インターフェースを使用しながら、ベンダー固有の方法でメッセージのインプリメンテーションおよび移送を行うことが可能になります。

以下の表では、6 つのメッセージ・タイプについて説明します。
メッセージ・タイプ 説明
Message 基本クラス。 このメッセージ・タイプはイベント通知に使用され、ペイロードはありません。
BytesMessage ペイロードは、バイトの配列として保管されます。 アプリケーションにとってネイティブな形式でデータを交換するとき、 および JMS が 2 つのシステム間でのトランスポートとして使用されるときには、JMS クライアントはメッセージ・ペイロード・タイプを知らないので、このメッセージ・タイプが便利です。 このメッセージ・タイプを使用して XML メッセージを送信すれば、メッセージは不必要なデータ変換の対象にならないので、メッセージを効率的に送信できます。
TextMessage データはストリングとして保管されます。 このメッセージ・タイプは、簡単なテキスト・メッセージを交換するときに便利です。
StreamMessage ストリーム・メッセージは、プリミティブ Java™ タイプのシーケンスです。 メッセージ・オブジェクトは、ストリーム内のこれらのプリミティブについて、その順序およびタイプを追跡します。 公式変換規則が適用されます。 例えば、JMS アプリケーションが double 値を short 値として読み取ろうとすると、例外がスローされます。 変換規則の完全なリストについては、Java Message Service Specification、バージョン 1.1 を参照してください。
21ABCDEFGH32.345 は、StreamMessage ペイロードの例です。 これは、以下の 3 つのフィールドから構成されています。
  • 整数、21
  • ストリング、ABCDEFGH
  • 浮動小数点、32.345

データ構造が不明の場合、一般的なメソッドの readObject() を使用して、ストリーム内の次のオブジェクトを戻すことができます。 データの構造が既知の場合、JMS クライアントはアクセスするオブジェクトのタイプに関して 具体的であることができます。

MapMessage MapMessage のペイロードは、名前と値の対のセットとして保管されます。 名前はストリングとして定義され、値は入力されます。 MapMessage は、メッセージごとに変わることのあるキー付きデータの配信に便利です。

NumberOfCopies:5 は、MapMessage ペイロードの例です。 NumberOfCopies はキーで、5 は値です。

データには、getMapNames() を使用してアクセスできます。 これは Java 列挙型オブジェクトを戻します。 hasMoreElements() を使用して、マップされた名前と値の対を MapMessage 内で繰り返し取得することが可能です。

ObjectMessage オブジェクト・メッセージは、シリアライズ可能な Java オブジェクトをペイロードとして搬送します。 これは、Java オブジェクトの交換に便利です。
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        最終更新: 2015-02-28 17:45:43


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