データベース・プロバイダーが要求する場合、JDBC 接続のセキュリティーをセットアップします。
一部のデータベースでは、すべてのアクセスが既知のユーザー ID と関連付けれていることが要求されます。他のデータベースでは、この関連付けはオプションです。 例えば、DB2® はすべての接続でデータ・ソースのログイン名とパスワードを要求します。 データベースが保護アクセスの定義を要求する場合、またはオプションの状態でもセキュリティーを実装することにした場合は、ここで説明されているタスクを完了します。
- JDBC 接続と関連付けるユーザー ID を識別するか、またはオペレーティング・システムおよびデータベースの該当する指示に従って、ユーザー ID とパスワードを作成します。
- mqsisetdbparms コマンドを実行して、JDBCProvider 構成可能サービスを使用してアクセスするデータベースと関連したセキュリティー ID を、ユーザー ID およびパスワードと関連付けます。
以下の値および優先順位がブローカーによって JDBC 接続のために使用されます。
- 最初に、すべてのプラットフォームで: mqsisetdbparms を使用し、-n パラメーターでデータベースを指定することにより、特定のデータベースに対して設定したユーザー ID およびパスワード。
- 2 番目に、すべてのプラットフォームの場合: mqsisetdbparms を使用し、-n パラメーターで jdbc:JDBC を指定することにより、その他のすべてのデータベースに対して設定したユーザー ID およびパスワード。
- 3 番目に、値はプラットフォーム固有です。
Windows の場合: mqsicreatebroker コマンドで指定したブローカー・サービス ID およびパスワード。

Linux および UNIX の場合: ユーザー ID mqsiUser および
パスワード ******** (これらの値は固定)。
z/OS® の場合: ユーザー ID "" およびパスワード ""。
以下のコマンド・フォーマットを使用します。
mqsisetdbparms broker_name -n security_identity -u userID -p password
例えば、ユーザー ID myuserid とパスワード secretpw で、ブローカー BROKER1 のデータベースにアクセスする場合、次のコマンドを実行します。
mqsisetdbparms BROKER1 -n jdbc::mySecurityIdentity -u myuserid -p secretpw
上の例では、mySecurityIdentity には jdbc:: という接頭部が付けられ、ユーザー ID とパスワードが定義される接続のタイプを示します。
複数のデータベースに同じユーザー ID とパスワードを使用したい場合は、以下の例で示されるように、このコマンドで jdbc::JDBC のリソース名を指定できます。
mqsisetdbparms BROKER1 -n jdbc::JDBC -u defaultuid -p defaultpw
- JDBCProvider 構成可能サービスの対応する securityIdentity プロパティーを更新して、定義したセキュリティー ID を接続と関連付けます。 以下のコマンド・フォーマットを使用します。
mqsichangeproperties broker_name -c JDBCProviders -o service_name -n securityIdentity -v security_identity
例えば、Oracle 用に提供された JDBCProvider 定義を使用する場合、次のようにします。
mqsichangeproperties BROKER1 -c JDBCProviders -o Oracle -n securityIdentity -v mySecurityIdentity
適切であれば、複数の JDBCProvider サービスに同じユーザー ID とパスワード定義を使用できます。mqsisetdbparms コマンドで securityIdentity プロパティーの値として指定したのと同じセキュリティー ID を、同じアクセス・セキュリティーを使用する各 JDBCProvider サービス定義に指定してください。 mqsisetdbparms コマンドで jdbc::JDBC の ResourceName を指定することによって定義したデフォルトのユーザー ID とパスワードを使用している場合は、このプロパティーを変更しないでください。デフォルト値 default_User@default_Server を保持して、設定したデフォルト値をブローカーが使用するようにします。