CICS® Transaction Server for z/OS® アプリケーションに接続するには、CICSRequest ノードを含むメッセージ・フローを作成します。
CICSRequest ノードでメッセージ・フローを開発するには、以下の手順を完了します。
- メッセージ・フローを作成します。
- メッセージ・フローに CICSRequest ノードを追加します。
- CICSRequest ノードで以下のプロパティーを構成します。
- CICS サーバー: 「CICS サーバー」プロパティーは、myCICSConnection などの構成可能サービス名、または URL のいずれかとして定義できます。
CICS に接続するには、2 層接続モデルを使用する方法 (WebSphere® Message
Broker から CICS に直接接続するなど) か、3 層接続モデルを使用する方法 (CICS に CICS Transaction Gateway for Multiplatforms を介して接続するなど) のいずれかが可能です。 2 層接続モデルと 3 層接続モデルについて詳しくは、CICS Transaction Server for z/OSの概要 (概要)、または CICS Transaction Server for z/OS 2 層接続および CICS Transaction Server for z/OS 3 層接続 (詳細な概念情報) を参照してください。
- 2 層接続モデルの使用:
- WebSphere Message
Broker から CICS に 2 層接続を直接行う場合、「CICS サーバー」プロパティーは構成可能サービス名 (myCICSConnection など)、または URL のいずれかとして定義できます。
このプロパティーを構成可能サービスとして定義する方法について詳しくは、CICSRequest ノードの接続情報の変更を参照してください。
URL を定義するには、プロトコル、
CICS ホスト名、およびポート番号を指定します。
この値のフォーマットは、
protocol://hostname:port です。
それぞれの意味は以下のとおりです。
- protocol は、tcp または ssl のいずれかです。
- hostname は、CICS ホストの TCP/IP アドレスです。
- port は、TCP/IP または SSL を介する IPIC プロトコル要求を listen する CICS の TCPIPSERVICE リスナーのポート番号です。
例えば、
tcp://mycicsregion.com:12345 または
ssl://mycicsregion.com:56789 のようになります。
hostname および
port 値は、
ターゲットの
CICS 領域にある IPIC TCPIPSERVICE 定義から取得できます。
- 3 層接続モデルの使用:
- CICS Transaction Gateway for Multiplatforms を介して CICS に 3 層接続を行う場合、「CICS サーバー」 CICSRequest ノード・プロパティーは構成可能サービス名 (myCICSConnection など) として定義する必要があります。
このプロパティーを構成可能サービスとして定義する方法について詳しくは、CICSRequest ノードの接続情報の変更を参照してください。
CICS Transaction Gateway for Multiplatforms を介して CICS に 3 層接続を行うには、cicsServer と gatewayURL の CICSConnection 構成可能サービス・プロパティーを構成しなければなりません。 3 層接続を行うための cicsServer および gatewayURL の CICSConnection 構成可能サービス・プロパティーの構成方法について詳しくは、構成可能サービスのプロパティーを参照してください。
- プログラム名: ターゲットの CICS 領域で実行するプログラムの名前を指定します。
以下の場所に値を指定することにより、ローカル環境でこのプロパティーをオーバーライドできます。
$LocalEnvironment/Destination/CICS/CICSProgramName
- データ構造:
COMMAREA データ構造またはチャネル・データ構造のどちらを使用するかを指定します。 このプロパティーのデフォルトは、「通信域」です。
どちらにするかは、ターゲットの CICS プログラムによって異なります。例えば、ターゲット・プログラムがチャネル・ベースかどうかによって異なります。
- 通信域の長さ:
このプロパティーは、「データ構造」プロパティーに値「チャネル」を選択すると構成できません。
「通信域の長さ」プロパティーは、
CICS プログラムが使用する COMMAREA のサイズをバイト数で示します。 このバイト・サイズ値は、
CICS に送信され、
プログラムが開始する前に、その数値と一致するメモリーの領域が作成されます。 例えば、「通信域の長さ」値として 100 を送信すると、100 バイトが割り当てられます。
プログラムは、DFHCOMMAREA としてこの領域にアクセスします。
「通信域の長さ」プロパティー値は、
入力要求データまたは出力応答データを入れるのに十分な長さで、
最大値の 32767 バイトを
超えないようにしてください。
「通信域の長さ」値の長さが応答データまたは要求データで
使用するために十分でない場合は、CICS でメモリー・リークが
生じます。
COMMAREA のサイズを CICS プログラムで変更することはできません。
直列化された要求データが通信域の長さよりも大きい場合、データは通信域の長さとなるように切り捨てられます。
通信域の長さの値は、CICS 管理者または開発者から入手できます。
以下の場所に値を指定することにより、ローカル環境でこのプロパティーをオーバーライドできます。
$LocalEnvironment/Destination/CICS/CICSCommareaLen
- トランザクション・モード: CICSRequest ノードに対する要求が、トランザクションまたは非トランザクションのどちらとして管理されるかを指定します。
- 「はい」を選択すると、CICSRequest ノードは、メッセージ・フローの入力ノードによって開始されるローカル・トランザクションに加わります。
- 「いいえ」を選択すると、CICSRequest ノードは、メッセージ・フローの入力ノードによって開始されるローカル・トランザクションに加わりません。
- 「自動」を選択した場合、メッセージのトランザクション特性は、メッセージ・フロー開始時の入力ノードの「トランザクション・モード」設定から継承されます。
例えば、メッセージ・フローが MQInput ノードによって駆動される場合、CICSRequest ノードは、MQInput ノード上で設定されたトランザクション・モードを採用します。
デフォルトでは、CICSRequest ノードのトランザクション・モード・プロパティーは「自動」に設定されます。
トランザクション特性の詳細については、メッセージ・フローのトランザクションを参照してください。
- メッセージ・フローを保存します。
- メッセージ・フローをデプロイします。
次の処理: メッセージ・フローを作成して構成した後に、
CICSRequest ノードのためのメッセージの作成の手順に従ってメッセージを作成します。