WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

mqsicreatebroker コマンド

mqsicreatebroker コマンドを使用してブローカーおよび関連リソースを作成します。

サポートされるプラットフォーム

  • Windows
  • Linux および UNIX システム
  • z/OS®. BIPCRBK をカスタマイズおよび発行して、このコマンドを実行します。ブローカー PDSE の内容を参照してください。

目的

mqsicreatebroker コマンドにより実行されるタスクを以下に示します。
  1. このコマンドは、指定された WebSphere® MQ キュー・マネージャーが存在するかどうかを検査します。
    • キュー・マネージャーが存在していない場合、以下の動作が行われます。
      • このコマンドを z/OS で実行した場合、アクションが失敗し、エラーが発行されます。
      • このコマンドを LinuxUNIX、または Windows で実行した場合、キュー・マネージャーが作成されます。

        キュー・マネージャーとして WebSphere MQ バージョン 7.1 以降が選択されている場合、チャネル認証セキュリティーが自動的に無効になります。

        作成されたキューには、デッド・レター・キュー (DLQ)、SYSTEM.DEAD.LETTER.QUEUE が含まれます。 セキュリティー設定は、他のブローカー固有の WebSphere MQ キューの場合と同じです。

        メッセージ・フローから受信されたメッセージを処理できない場合、通常は入力キューにバックアウトされます。 バックアウトできない場合、またはメッセージ・フローがメッセージをバックアウトするように構成されていないか、代わりのエラー処理を実行する場合、ブローカーはメッセージを DLQ に送ります。

        mqsideletebroker コマンドは、デフォルトの DLQ を削除しません (キュー・マネージャーが削除されない限り)。

    • キュー・マネージャーが存在する場合は、キュー・マネージャーで DLQ が定義されていることを確認します。このコマンドでは、キューは既存のキュー・マネージャー上に作成されませんが、ブローカーが処理できないメッセージを書き込むため、DLQ は必須です。

      WebSphere MQ クラスターをドメインで使用する場合、このコマンドを実行する前にキュー・マネージャーを定義し、クラスターでそのキュー・マネージャーを構成して、管理を減らし、可用性を向上させるという効果を得ます。

      • このコマンドを LinuxUNIX、または Windows で実行し、既存のキュー・マネージャーが WebSphere MQ バージョン 7.1 以降の場合には、要件を満たす適切なセキュリティー構成がユーザーによって既に適用されていると想定されるため、チャネル認証セキュリティーは無効になりません。
  2. コマンドは、WebSphere MQ キュー・マネージャーがまだ実行されていない場合には、それを開始します (z/OS の場合を除く)。

    コマンドが Windows 上にキュー・マネージャーを作成した場合、そのキュー・マネージャーはサービスとして開始されません。 ログオフすると、キュー・マネージャーが停止します。 そのため、ログオンの状態を維持するか、またはキュー・マネージャー・サービスの開始状況を変更する必要があります。 ワークステーションをロックしても、WebSphere MQ キュー・マネージャーは停止しません。

  3. コマンドは、関連付けられたキュー・マネージャーに接続します。
  4. コマンドは、ブローカーが必要とする WebSphere MQ キューが存在していない場合は、それらを作成します。

    管理セキュリティーを使用可能にしている場合は、このサポートで必要なキューもこのコマンドによって作成されます。

  5. Windows の場合のみ、コマンドはブローカーの実行に使用するサービスをインストールします。
  6. このコマンドは、使用可能な操作モードの 1 つでブローカーを作成します。 フル・パッケージがインストールされた場合、デフォルト・モードは「Advanced」となります。 Developer Edition がインストールされた場合、デフォルト・モードは「developer」となります。 詳しくは、動作モードを参照してください。
  7. コマンドは、レジストリー中にコンポーネントのレコードを作成します。
  8. Windows システム、Linux、および UNIX システム では、このコマンドで、ブローカーの作成時に、ブローカーを WebSphere MQ サービスとして開始および停止することが可能かどうかを指定できます。
  9. ブローカーを作成すると、ポート 4414 で Web ユーザー・インターフェースが自動的に開始されます。Web ユーザー・インターフェースを使用不可にするには、またはインターフェースを実行するポートを変更するには、mqsichangeproperties コマンドを使用します。 管理セキュリティーが使用不可になると、Web ユーザーは、データおよびブローカー・リソースへのアクセス権限が無制限のデフォルト・ユーザーとして、Web ユーザー・インターフェースにアクセスできます。

ブローカーはローカル・キュー・マネージャーにしかアクセスできないため、リモート・システム上にあるキュー・マネージャーでブローカーを作成することはできません。

使用上の注意

バージョン 6.1 からマイグレーションした場合は、次の制約事項が適用されます。

WebSphere Message Broker の以前のバージョンでは、このコマンドに指定したパラメーターは、データベース・アクセスのデフォルト許可 (データベース・ユーザー ID とパスワード (指定した場合) またはサービス・ユーザー ID とパスワードのいずれか) を提供するために、ブローカーにより使用されました。 バージョン 8.0 ブローカーはデータベースを独自の目的では使用しないので、データベース・ユーザー ID およびパスワードのパラメーターは推奨されなくなりました。 ブローカー・サービス ID およびパスワードのパラメーターも、(Windows 上での使用を除き) 推奨されなくなりました。

前のリリースからブローカーをマイグレーションした場合、関連した値は保管され、それらの値は mqsisetdbparms コマンドを使用してユーザー自身が入力したものであるかのように、デフォルトのユーザー・データベース・アクセスで使用されることになってしまいます。

バージョン 8.0 ブローカーを作成した場合、mqsisetdbparms コマンドを使用して、データベース・アクセス許可をセットアップする必要があります。

社内でご使用のオペレーティング・システム上でのこのコマンドの詳細については、以下の該当するトピックを参照してください。

許可

プラットフォーム固有の許可について詳しくは、以下のトピックを参照してください。 ブローカー管理セキュリティーを有効に設定した場合は、管理セキュリティーのタスクと権限で説明されている権限もセットアップする必要があります。

作成される WebSphere MQ キュー

  • SYSTEM.BROKER.ADAPTER.FAILED
  • SYSTEM.BROKER.ADAPTER.INPROGRESS
  • SYSTEM.BROKER.ADAPTER.NEW
  • SYSTEM.BROKER.ADAPTER.PROCESSED
  • SYSTEM.BROKER.ADAPTER.UNKNOWN
  • SYSTEM.BROKER.ADMIN.QUEUE
  • SYSTEM.BROKER.ADMIN.REPLYTODM
  • SYSTEM.BROKER.AGGR.CONTROL
  • SYSTEM.BROKER.AGGR.REPLY
  • SYSTEM.BROKER.AGGR.REQUEST
  • SYSTEM.BROKER.AGGR.TIMEOUT
  • SYSTEM.BROKER.AGGR.UNKNOWN
  • SYSTEM.BROKER.AUTH
  • SYSTEM.BROKER.CONTROL.QUEUE
  • SYSTEM.BROKER.DEPLOY.QUEUE
  • SYSTEM.BROKER.DEPLOY.REPLY
  • SYSTEM.BROKER.EDA.COLLECTIONS
  • SYSTEM.BROKER.EDA.EVENTS
  • SYSTEM.BROKER.EXECUTIONGROUP.QUEUE
  • SYSTEM.BROKER.EXECUTIONGROUP.REPLY
  • SYSTEM.BROKER.INTER.BROKER.COMMUNICATIONS
  • SYSTEM.BROKER.MODEL.QUEUE
  • SYSTEM.BROKER.TIMEOUT.QUEUE
  • SYSTEM.BROKER.WS.ACK
  • SYSTEM.BROKER.WS.INPUT
  • SYSTEM.BROKER.WS.REPLY

上記のすべてのキューには、WebSphere Message Broker グループ mqbrkrs へのアクセス権限が付与されます。 DLQ が使用可能になっている場合は、DLQ にも同じ権限が付与されます。

応答

mqsicreatebroker コマンドを実行して失敗した場合は、失敗の原因を解明して問題を解決してください。
  • 応答を確認します。これについては、コマンドに対する応答を参照してください。
  • エラー・ログを確認します。これについては、ローカル・エラー・ログを参照してください。
  • エラー・ログに含まれているエラー・メッセージを確認します。 インフォメーション・センターでエラー・メッセージを検索できます。
同じコマンドを再度実行すると、作成できない項目を明示する一連のメッセージを受け取ることがあります。 これらのメッセージが表示されても、mqsicreatebroker コマンド自体の問題が示されているわけではありません。
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        最終更新:
        
        最終更新: 2015-02-28 17:47:38


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