WebSphere Message Broker バージョン 8.0.0.5 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS

製品の最新バージョンについては、IBM Integration Bus バージョン 9.0 をご覧ください。

SAP の高可用性

SAP と通信しているときにソフトウェアやハードウェアの障害に対する耐久性が得られるように WebSphere® Message Broker を構成し、WebSphere Message Broker の可用性を最大限に確保することができます。

WebSphere Message Broker バージョン 6.1 では、SAP と (RFC サーバーの役割を果たす) WebSphere Message Broker の間の tRFC プロトコルによって、IDoc と tRFC BAPI 呼び出しの 1 回きりの送信という動作が保証されます。 この動作が可能になるのは、それぞれの送信にトランザクション ID (TID) が関連付けられるからです。 WebSphere Message Broker は、SAP が送信の成功を確認するまで、送信の進行状況をモニターします。 その確認が出る前に接続が失われたり、WebSphere Message Broker で障害が発生したりした場合は、SAP がメッセージを再送信しようとします。 ブローカーは、永続レコードを (TID ストアまたはトランザクション・ログ) で保持することによって、整合性を確保し、重複送信を回避します。

この図は、トランスレーション・ログが永続レコードを保持する様子を示しています。

RFC プログラム ID が同じ 2 つの .inadapter コンポーネントを 2 つのブローカーにデプロイすると、SAP からは同じ RFC サーバーに対する 2 つの接続が見える形になります。 片方のブローカーとの接続が失われても、SAP の側では、もう片方のブローカーに対する再送信を試みることができます。 それぞれのブローカーには別々の TID ストアがあるので、2 番目のブローカーは、最初のブローカーがパケット内の IDoc の一部 (または全部) を既に処理した場合であっても、その再送信を受け入れることになります。

この図は、2 つの .inadapter コンポーネント用の別個の TID ストアを示しています。

WebSphere Message Broker バージョン 8.0 では、2 つのブローカーが共用できるリモート・キュー・マネージャーに TID ストアを移動できます。 Single Point of Failure の問題を回避するために、その第 3 のキュー・マネージャーは、WebSphere MQ の高可用性マルチインスタンス・キュー・マネージャーにしてください。 指示については、高可用性を得るための SAP のセットアップを参照してください。

この図は、第 3 のキュー・マネージャーを使用して、Single Point of Failure の問題を回避する方法を示しています。

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        最終更新: 2015-02-28 17:48:33


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