WebSphere Business Monitor サンプルの拡張

コマンド行インターフェースを使用して、デプロイされたメッセージ・フローのモニター・プロパティーのいくつかを変更することができます。

  1. どのイベント・ソースが使用可能であるかを調べるには、mqsireportflowmonitoring コマンドを実行します。
    mqsireportflowmonitoring MB8BROKER -e WBMonitorEventsExecGroup 
    -f TotalPurchaseOrderFlow -n

    mqsichangeflowmontoring コマンドによって、メッセージ・フロー内に定義された構成済みイベント・ソースの使用可能および使用不可の状態が変更されます。 以下のコマンドを発行して、2 つの MQOutput ノード内のイベント・ソースを使用不可にします。

    mqsichangeflowmonitoring MB8BROKER -e
    WBMonitorEventsExecGroup -f TotalPurchaseOrderFlow 
    -s GoldOrderTotal.terminal.in -i disable
    mqsichangeflowmonitoring MB8BROKER -e
    WBMonitorEventsExecGroup -f TotalPurchaseOrderFlow 
    -s RegularOrderTotal.terminal.in -i disable

    このアクションによって、GoldOrderTotal および RegularOrderTotal MQOutput ノードのイベント・ソースが使用不可になります。

  2. 以下のように mqsireportflowmonitoring コマンドを使用して、メッセージ・フローのモニター・プロパティーを XML モニター・プロファイルとして出力します。
    mqsireportflowmonitoring MB8BROKER -e WBMonitorEventsExecGroup 
    -f TotalPurchaseOrderFlow  -x -p <output file name>

    このコマンドによる出力は、WBMonitorEventsProject 内の TotalPurchaseOrderFlowProfile.xml にあります。

    XML エディターを使用してこのファイルを編集することにより、ノードのイベント・ソース構成を変更できます。 例えば、purchaseOrderID をトランザクション開始イベントから除去するには、以下のコードを削除します。

    <profile:complexContent>
      <profile:payloadQuery profile:queryText="$Body/PO:purchaseOrder/PO:purchaseOrderID">
    	<profile:prefixMapping profile:prefix="PO" profile:URI="http://www.ibm.com/ProcessOrder" />
      </profile:payloadQuery>
    </profile:complexContent>
    
  3. 以下のステップを実行します。
    1. 構成可能サービスを作成します。例えば、以下のコマンドを使用します。
      mqsicreateconfigurableservice MB8BROKER -c MonitoringProfiles 
      -o ComplexContentMonitoringProfile
    2. プロファイルを含む XML ファイルをロードします。例えば、以下のコマンドを使用します。
      mqsichangeproperties MB8BROKER -c MonitoringProfiles 
      -o ComplexContentMonitoringProfile -p ComplexContentMonitoringProfile.xml 
      -n profileProperties
    3. プロファイルをメッセージ・フローと関連付けます。例えば、以下のコマンドを使用します。
      mqsichangeflowmonitoring MB8BROKER -e WBMonitorEventsExecGroup 
      -f TotalPurchaseOrderFlow -m ComplexContentMonitoringProfile -c active

モニター・プロファイルの骨組みを示す例も、WBMonitorEventsProject 内の MonitoringProfile.xml ファイルに含まれています。

モニター情報のエクスポート・オプションの使用

サンプルにはモニター・モデル WMBMonitorEventsModel が含まれています。これは、メッセージ・フローに関するモニター情報をエクスポートするための、WebSphere Message Broker Toolkit の「エクスポート」オプションを使用して作成されたものです。このセクションでは、モニター・モデルを作成するステップを説明します。

  1. Workbench において:
    1. サンプル・メッセージ・ブローカー・プロジェクト WBMonitorEventsProject を右クリックし、「エクスポート」を選択します。
    2. 「ビジネス・モニター」>「アプリケーション・モニター情報」を選択し、「次へ」をクリックします。
    3. プロジェクトのリストから WBMonitorEventsProject を選択し、「参照」 をクリックして「.zip ファイルへ:」フィールドに場所とファイル名を設定します。「終了」をクリックします。

    エクスポート先の .zip ファイルが、指定された場所に作成されます。メッセージ・ブローカー・プロジェクトにログ・フォルダーが作成されます。 このフォルダーには、メッセージ・フローからのモニター情報の生成のログが入ります。

  2. Monitoring Model Editor (MME) において:
    1. 「インポート」>「ビジネス・モニター」>「アプリケーション・モニター情報 .zip ファイル」をクリックして、以前に作成した .zip ファイルをインポートします。
    2. エクスポート・ファイルの名前を選択し、「次へ」をクリックします。
    3. 「ターゲット・モニター・プロジェクト」フィールドにプロジェクト名 WBMonitorEventsV7_Project を入力し、「新規プロジェクト」をクリックします。「ターゲット・モニター・モデル」フィールドに プロジェクト名 WBMonitorEventsV7_Model を入力します。
    4. 「モニター対象の選択」ペインで TotalPurchaseOrderFlow を選択し、「モニター・テンプレート」ペインで、「平均トランザクション所要時間」および「失敗トランザクションの数」を選択します。
    5. 「発信イベント」 ペインに切り替えます。 「モニター・テンプレート」が選択してあるため、 「発信イベント」ペインでは以下の発信イベントが既に選択されています。
      • InputOrder.transaction.Start
      • InputOrder.transaction.End
      • InputOrder.transaction.Rollback
    6. GoldOrderTotal を選択します。「発信イベント」 ペインで、GoldOrderTotal.terminal.in を選択します。
    7. RegularOrderTotal を選択します。 「発信イベント」 ペインで、Select RegularOrderTotal.terminal.in を選択します。
    8. 「次へ」> 「終了」をクリックします。

    WBMonitorEventsModel というモニター・モデルが作成されます。 メッセージ・フロー定義の中でアプリケーション・データをイベントに追加するために使用される XPath 照会ごとに、イベント・パーツが作成されます。これで、このアプリケーション・データをモニターするためのメトリックおよび重要業績評価指標 (KPI) を作成できるようになりました。

WebSphere Business Monitor でモニター・モデルにメトリックと KPI を作成する方法についての詳細は、このリンクは新しいウィンドウで開きます IBM WebSphere Business Process Management Information Center を参照してください。

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