WebSphere Enterprise Service Bus バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: AIX、HP-UX、i5/OS、Linux、Solaris、Windows


リレーションシップの管理

リレーションシップ・マネージャーは、手動でリレーションシップ・データを制御および操作するためのツールです。このツールで、自動化されたリレーションシップ管理で検出されたエラーを訂正し、より完全なリレーションシップ情報を提供します。特に、このツールには、リレーションシップ・インスタンス・データの検索および変更を行う機能があります。

リレーションシップ・マネージャーが機能する仕組み

リレーションシップ・マネージャーによって、リレーションシップ・ランタイム・データ (ロールおよびそれらのデータを含む) を構成、照会、表示、および操作できます。Relationship Editor を使用して、リレーションシップの定義を作成します。実行時に、リレーションシップのインスタンスには、別のアプリケーションの情報を関連付けるデータが取り込まれます。 このリレーションシップ・インスタンス・データは、マップまたは他の WebSphere® ESB コンポーネントが実行され、そこでリレーションシップ・インスタンスが必要とされる場合に作成されます。リレーションシップ・サービスは、一連のアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を公開して、リレーションシップ・メタデータの検索、インスタンス・データの作成、検索、および操作を行います。データは、リレーションシップ定義で指定されているリレーションシップ・テーブルに保管されます。リレーションシップ・マネージャーには、リレーションシップおよびリレーションシップ・インスタンスと対話するためのグラフィカル・ユーザー・インターフェースがあります。

リレーションシップ・マネージャーは、リレーションシップ・インスタンスごとに、ロールの階層リストを表示できます。リレーションシップの各ロールには、インスタンス・データ、プロパティー、およびキー属性があります。リレーションシップ・ツリーは、エンティティーのタイプ、その値、最終変更日などの、リレーションシップ・インスタンス内の 各ロールに関する詳細な情報も提供します。 リレーションシップ・インスタンス ID は、リレーションシップ・インスタンスがリレーションシップ・テーブル内に保管されるときに、自動的に生成されます。リレーションシップ・マネージャーは、リレーションシップ・ツリーの最上位にこのインスタンス ID を表示します。

リレーションシップ・マネージャーの使用

リレーションシップ・マネージャーを使用すると、全レベルでエンティティーを管理できます。つまり、リレーションシップ・インスタンス、ロール・インスタンス、属性データ、プロパティー・データの各レベルです。例えば、リレーションシップ・マネージャーを使用して、以下を行うことができます。
  • 既存のリレーションシップの値の表示および検査。
  • リレーションシップ・インスタンスの作成および削除。
  • リレーションシップ・インスタンスの内容の変更 (ロール・インスタンスの追加および削除など)。
  • ロール・プロパティーや論理状態などのリレーションシップ・ロール・インスタンスの データの編集。
  • ロール・インスタンスのアクティブ化および非アクティブ化。
  • キー属性、開始日と終了日、およびプロパティー値を指定したロール・インスタンスの取得。
  • 問題発生時の状態の修復。 例えば、ソース・アプリケーションの破損データや不整合データが汎用および宛先アプリケーション・リレーションシップ・テーブルに送信された場合、リレーションシップ・マネージャーを使用して、データの信頼性が確信できる時点にデータをロールバックできます。

リレーションシップについて詳しくは、WebSphere Integration Developer インフォメーション・センター、および WebSphere ESB インフォメーション・センターのリレーションシップ・サービスについてのトピックを参照してください。


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タイムスタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


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