WebSphere® ESB の以前のバージョンからマイグレーションします。
WebSphere ESB の 1 つのバージョンから WebSphere ESB のより高いリリース・レベルに移行することを、 バージョン間マイグレーションと呼びます。バージョン間マイグレーションは、WebSphere ESB などの製品の新バージョンをインストールし、古いインストールから新規インストールへ関連アプリケーションや構成データをコピーする場合に行われます。マイグレーションによって、新バージョンの製品が旧製品に加えてインストールされます。次に、旧バージョンの製品から新バージョンの 製品にデータがコピーされます。マイグレーションは更新とは異なります。 更新では、既存のインストール環境にある古いファイルまたはデータが 現行の情報で置換されます。フィックスパックなどが更新の例として挙げられます。
マイグレーションは、WebSphere ESB の旧バージョンから、 同じオペレーティング・システム上で稼働する新バージョンへのマイグレーションでなければなりません。異なる オペレーティング・システム間ではマイグレーションできません。
次の表に、このリリースの WebSphere ESB でサポートされるバージョン間マイグレーションのシナリオを示します。 「現在のインストール・バージョン」の下にリストされているすべての製品を WebSphere ESB の バージョン 6.2 にマイグレーションすることができます。
現在のインストール・バージョン | 新バージョン |
---|---|
WebSphere Enterprise Service Bus バージョン 6.0.2.x | WebSphere Enterprise Service Bus バージョン 6.2 |
WebSphere Enterprise Service Bus バージョン 6.1.x | WebSphere Enterprise Service Bus バージョン 6.2 |
WebSphere ESB では、以前のバージョンとのユーザー・アプリケーション・バイナリー互換性が維持されます。しかし、バージョン間マイグレーションを実行すれば、WebSphere ESB の新バージョンに移行するときに、アプリケーションに加えて WebSphere ESB 構成データも保持することができます。バージョン間マイグレーションを実行することによって、セル、クラスター、サーバー、およびノードの構成が保持されます。 このマイグレーションを実行せずに新バージョンの WebSphere ESB をインストールするだけの場合は、使用環境を最初から再構成する必要が生じます。
バージョン 6.0.2.x から バージョン 6.1.x へのアップグレード、または バージョン 6.1.x から バージョン 6.2 へのアップグレードでは、バージョン間マイグレーションが必要になります。