WebSphere® ESB WebSphere が提供する Business Space が含まれています。 これは IBM® WebSphere Business Process Management ポートフォリオ全体にわたり Web インターフェースを作成、管理および統合するための共通インターフェースをアプリケーション・ユーザーに提供します。
Business Space は、ブラウザー・ベースのグラフィカル・ユーザー・インターフェースで、これを使用してアプリケーション・ユーザーは WebSphere Business Process Management ポートフォリオの製品のコンテンツをカスタマイズできます。 アプリケーション・ユーザー (ビジネス・ユーザー) は、 WebSphere ESB にデプロイされたアプリケーションのユーザーです。
Business Spaceは、マッシュアップ技術を使用する Asynchronous JavaScript™ and XML (AJAX) インターフェースを備えており、これによりビジネス・ユーザーは、ユーザー・エクスペリエンスを作成およびカスタマイズできます。マッシュアップは、Web アプリケーション (ウィジェット) を組み合わせることによって作成される Web ページで、Web コンテンツを混合して斬新なインターフェースを作成します。各ウィジェットは、JavaScript Object Notation (JSON) および XML データなどの一般的な Web 形式の Representational State Transfer (REST) 対話を使用して、WebSphere ESB ランタイムと通信します。
ビジネス・ユーザーは、Business Space のウィジェットをカスタマイズし、それぞれの設定に従ってランタイム・ビジネス・データを表示できます。Business Space 管理者は、新規スペース (事前に構成されたページの集合) を作成し、Business Space に付属の事前定義シナリオに加えてマッシュアップ・ページ・コンテンツを作成できます。例えばこれらのマッシュアップは、さまざまなタスクへの担当者の割り当てや、異なる結果に応じたビジネス・ルールの調整など、企業における特定のビジネス・ニーズに応えます。
Business Space は、WebSphere Process Server、WebSphere ESB、WebSphere Business Monitor、および WebSphere Business Modeler Publishing Server に付属しています。事前定義シナリオ用のテンプレートは、各製品がインストールされると、Business Spaceで使用できるようになります。Business Space は、ビジネス・ユーザーが表示および変更できる WebSphere Business Service Fabric の情報も含んでいます。
次の図は、Business Space フレームワークと WebSphere Business Process Management ポートフォリオの製品を 表しています。上部のレイヤーは、Business Space を表しています。中央のレイヤーには、Business Space の内容を直接提供する、以下の製品が入っています。 WebSphere Business Monitor、WebSphere Process Server、WebSphere Enterprise Service Bus、WebSphere Business Modeler Publishing Server、および WebSphere Business Services Fabric。 下部のレイヤーは、中央レイヤーのいずれかの製品を通じて間接的に内容を提供する、以下の製品を表しています。WebSphere Integration Developer および WebSphere Business Modeler。
WebSphere ESB アプリケーションの場合、Business Space は、ビジネス・ユーザーがランタイム成果物を処理するためのページを提供します。ビジネス・ユーザーは、表示および変更可能なデータでマッシュアップを作成できます。
WebSphere ESB が提供するBusiness Spaceには、ランタイム成果物を処理するための管理者用のウィジェットのコレクションである、ソリューション管理スペースが組み込まれています。 このスペースには、ビジネス・ソリューションのシステム・ヘルス全体のスナップショットを表示するためのヘルス・モニターが組み込まれています。
Business Space には、WebSphere ESB アプリケーションに関連するウィジェットの他に、Google ツールのウィジェットや、プレゼンテーション、文書、スプレッドシート、Web サイト、および RSS フィードを表示するためのウィジェットも組み込まれています。
Business Space・フレームワークは、WebSphere ESB と共にインストールされます。 スタンドアロン・サーバー・プロファイルの場合、Business Spaceをプロファイル管理ツールまたは管理コンソールのいずれかで構成できます。 デプロイメント環境またはリモート・データベースを使用する場合、Business Spaceを、管理コンソールの「Business Spaceの構成」ページ、または「デプロイメント環境構成」ウィザードを使用して構成する必要があります。
ソリューション管理ウィジェットで作業するには、System Representational State Transfer (REST) サービスを構成する必要があります。 詳しくは、WebSphere ESB インフォメーション・センターで『管理コンソールで Business Space ウィジェットのエンドポイントを使用可能にする』を参照してください。
Business Spaceを WebSphere ESB で使用するようにインストールおよび構成した後は、Business Space マネージャーのソリューション管理テンプレートを使用して独自のスペースを作成することができます。 Business Spaceの資料の『Business Space の概念 (Business Space concepts)』を参照してください。
Business Spaceをインストールおよび構成した後に、ランタイム環境のユーザーは、URL: http://host:port/BusinessSpace からそれを開くことができます。ここで host はサーバーが実行されているホストの名前であり、port はサーバーのポート番号です。
チームが WebSphere Portal 環境でも作業する場合は、Business Space ウィジェットを WebSphere Portal で使用できるように構成できます。 この構成について詳しくは、関連タスクの『WebSphere Portal のウィジェットの構成』を参照してください。