WebSphere Enterprise Service Bus for z/OS バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: z/OS


デプロイメント環境パターン

デプロイメント環境パターンは、デプロイメント環境に含まれるコンポーネントとリソースの制約と要件を指定します。 デプロイメント環境パターンは、お客様がデプロイメント環境を最も簡単な方法で作成でき るよう支援することを目的とし、大半のビジネス要件を満たせるように設計されています。

3 つのデプロイメント環境パターンのそれぞれが、特定の要件のまとまりに対応しています。ほとんどの要件セットは、これらのパターンのいずれかを使用することで対処できます。

以下の記述は、インストールについて説明するためのものではありません。これらのパターンのいずれかに当てはまるデプロイメント環境を作成するには、インストールまたはプロファイルの作成時、あるいは管理コンソールで選択を行います。

単一クラスター・パターン

単一クラスター・パターンは、アプリケーションの実行および同期呼び出しに焦点を当てたシナリオを対象にしています。このパターンでは、メッセージング要件は最小に維持します。Service Component Architecture (SCA) の内部非同期呼び出し、Java™ Message Service (JMS) と MQ のメッセージングのバインディングは、同じクラスターで複数のメッセージング・エンジンをサポートしません。モジュールでこれらのいずれかが必要な場合は、メッセージング・インフラストラクチャーがアプリケーション・デプロイメントのターゲットとは別個のクラスターにある、ほかのパターンを選択してください。

すべてのコンポーネントは以下の単一クラスター上で実行されます。
  • Service Component Architecture (SCA) アプリケーション・バス・メンバー
  • SCA システム・バス・メンバー
  • Common Event Interface (CEI) バス・メンバー
  • CEI サーバー
  • アプリケーション・デプロイメント・ターゲット

    アプリケーション・デプロイメント・ターゲットを構成して、SCA アプリケーションをサポートします。

図 1. 単一クラスター・パターン
この図は、単一クラスターに参加する 3 つのノードを示しています。すべてのバスおよびデプロイメント環境機能が、単一クラスターによってサポートされています。

リモート・メッセージング・パターン

リモート・メッセージング・パターンは、メッセージング・ロール用に別のクラスターを提供します。このパターンは、負荷に対してクラスターを拡張できるため、非同期呼び出しを必要とするシナリオに適しています。 各コンポーネントは、2 つのクラスター間で分割されます。

リモート・メッセージング・クラスター
  • Service Component Architecture (SCA) アプリケーション・バス・メンバー
  • SCA システム・バス・メンバー
  • Common Event Interface (CEI) バス・メンバー
サポート・インフラストラクチャーおよびアプリケーション・デプロイメントのターゲット・クラスター
  • CEI サーバー・アプリケーション
  • アプリケーション・デプロイメント・ターゲット

    アプリケーション・デプロイメント・ターゲットを構成して、SCA アプリケーションをサポートします。

図 2. リモート・メッセージング・パターン
このイメージは、2 つのノードがメッセージング機能に参加していることを示しています。ノード 2 とノード n がサポート機能とアプリケーション・デプロイメントのターゲットに参加しています。

リモート・メッセージングおよびリモート・サポート・パターン

この 3 クラスター・パターンでは、最も高い負荷を処理するクラスターにリソースが割り振られます。 このパターンは最も柔軟で用途が広く、ほとんどのユーザーが好みます。各コンポーネントは、3 つのクラスター間で分割されます。

リモート・メッセージング・インフラストラクチャー・クラスター
  • Service Component Architecture (SCA) アプリケーション・バス・メンバー
  • SCA システム・バス・メンバー
  • Common Event Interface (CEI) バス・メンバー
リモート・サポート・インフラストラクチャー・クラスター
  • CEI サーバー・アプリケーション
アプリケーション・デプロイメント・クラスター
  • アプリケーション・デプロイメント・ターゲット

アプリケーション・デプロイメント・ターゲットを構成して、SCA アプリケーションをサポートします。

図 3. リモート・メッセージングおよびサポート・パターン
ノード 1 と 2 の上にあるリモート・メッセージング・クラスター、ノード 2 と n の上にあるリモート・サポート・クラスター、およびノード 2 と n の上にあるアプリケーション・デプロイメント・クラスターが示されています。

リソース割り振りの例

次の図は、リソースがリモート・メッセージングおよびリモート・サポート・パターンを使用して割り振られる場合がある 1 つの例を示しています。このインストール済み環境に対する最も重い負荷はアプリケーションでの使用であるため、アプリケーション・デプロイメントのターゲット・クラスター (クラスター 3) にほかの機能よりも多くのリソース (サーバー 1、サーバー 2、およびサーバー 6) が割り振られています。

図 4. リソース割り振りの例
ホスト A にはサーバー 1 とサーバー 3 があります。ホスト B にはサーバー 2、サーバー 4、およびサーバー 5 があります。ホスト C にはサーバー 6 とサーバー 7 があります。

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タイムスタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


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