WebSphere® ESB をインストールしたら、ファースト・ステップ・コンソールを使用して、製品ツールの開始、製品資料へのアクセス、個別プロファイルに関連するサーバーおよび管理コンソールなどのエレメントへの指示を行います。汎用バージョンのコンソールと、インストール内のプロファイルごとのバージョンが使用可能です。
各コンソールのオプションは、インストールした機能と、当該オペレーティング・システムで使用可能なエレメントに応じて動的に表示されます。オプションには、インストールの検証、サーバーまたはデプロイメント・マネージャーの開始と停止、管理コンソールへのアクセス、プロファイル管理ツールの開始、サンプル・ギャラリーへのアクセス、製品資料へのアクセス、マイグレーション・ウィザードの開始などがあります。ファースト・ステップ・コンソールの開始方法は、汎用バージョンかプロファイル固有バージョンかに応じて異なります。
以下のセクションでは、ファースト・ステップ・コンソールの開始手
順を、そのバージョンおよびシステムで使用されているプラットフォームごとに詳しく説明します。
制約事項:
i5/OS® プラットフォームの場合: i5/OS 版のファースト・ステップ・コンソールには、マイグレーション・ウィザード・オプションがありません。

Windows®
プラットフォームの場合: デフォルトのブラウザーとして Mozilla 2.x を使用し、その
インストール・ロケーションのパス名にスペースが含まれている場合、ファースト・ステップ・
コンソールが起動しないことがあります。この問題は、i5/OS プラットフォームにインストールされているプロファイルに関連したファースト・ステップ・コンソールを Windows で開始する場合にも発生する可能性があります。 この問題を解消するには、
以下のいずれかのアクションを実行してください。- Mozilla を、パス名にスペースを含まないロケーションにインストールする。
- レジストリー・キーを変更してスペースを削除する。
- 一時的なデフォルト・ブラウザーとして Internet Explorer を指定してから、Mozilla
をデフォルト・ブラウザーに設定する。この操作により、レジストリー・キーからスペースが自動的に削除さ
れます。
汎用バージョンのファースト・ステップ・コンソールの開始
以下のステップを実行し、汎用バージョンのファースト・ステップ・コンソールを開始します。
i5/OS
システムはグラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) を備えていないため、このプ
ラットフォームのファースト・ステップ・コンソールは
Windows
ワークステーションから開始する必要があります。
- コマンド・ウィンドウを開きます。
- 以下のディレクトリーに移動します。
i5/OS プラットフォームの場合: first_steps_location¥firststeps¥esb¥noprofile

Linux® および UNIX® プラットフォームの場合: install_root/firststeps/esb
Windows プラットフォームの場合: install_root¥firststeps¥esb
変数
install_root は、Linux
、UNIX
、および
Windows
システム上での
WebSphere ESB のイン
ストール・ロケーションを表し、
first_steps_location は、Windows
ワークステーションでの i5/OS
ファースト・ステップ・コンソールのロケーションを表します。
first_steps_location は以下のいずれかのロケーションに含まれます。
- install_image_location¥WBI¥iSeries。この install_image_location は、デ
ィスク・メディアのパスまたはパスポート・アドバンテージ・イメージのロケーションを表します。
- pmt_client_installation。デフォルトは C:¥Program
Files¥IBM¥WebSphere¥PMTClient です。
- プラットフォームに応じ、firststeps または
run コマンドを以下のようにして発行し、コンソールを開始します。
i5/OS プラットフォームの場合: run.bat

Linux および UNIX プラットフォームの場合: ./firststeps.sh
Windows プラットフォームの場合: firststeps.bat
ファースト・パス:
Windows プラットフォームの場合: を選択して、Windows プラットフォームで汎用バージョンのコンソールを開始することもできます。
i5/OS プラットフォームのプロファイルに関連付けられたファースト・ステップ・コンソールの開始

以下のタスクを実行することにより、プロファイルに関連付けられたファースト・ステップ・コンソールを起動することができます。
i5/OS
システムはグラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) を備えていないため、このプ
ラットフォームのファースト・ステップ・コンソールは
Windows
ワークステーションから開始する必要があります。
firststeps.bat コマンドを使用して、ファースト・ステップ・コンソールを起動します。このコマンドは、以下のいずれかのロケーションに格納されています。
- インストール・メディア (インストール・ディスクまたはサーバーにダウンロードされたインストール・イメージのいずれか): install_image_location¥WBI¥iSeries¥firststeps
- i5/OS のプロファイルに関連付けられたクライアントの場合: pmt_client_installation¥PMT¥firststeps (pmt_client_installation は、デフォルトで
C:¥ProgramFiles¥IBM¥WebSphere¥PMTClient)。
ターゲット i5/OS サーバーにログオンするためのパネルが表示されます。プロファイルが存在する i5/OS サーバーの名前、ユーザー名、パスワードを入力して
「OK」をクリックします。
ターゲット i5/OS サーバーのインストールと構成の内容によって、以下のいずれかの状態になります。
- WebSphere ESB がターゲット i5/OS サーバーにインストールされていない場合、エラー・メッセージが表示されます。
- WebSphere ESB がターゲット i5/OS サーバーにインストールされているがプロファイルが存在しない場合、エラー・メッセージが表示されます。
- ターゲット i5/OS サーバーに複数の WebSphere ESB がインストールされているが、サーバー上で構成されているプロファイルが 1 つしかない場合、ファースト・ステップ・コンソールは
このプロファイルに基づいて起動します。
- WebSphere ESB が 1 つだけインストールされていて、複数のプロファイルが i5/OS サーバーで構成されている場合、プロファイルの選択パネルが開きます。任意のプロファイルを選択して「OK」をクリックすると、そのプロファイルに基づいてファースト・ステップ・コンソールが
起動します。
- ターゲット i5/OS サーバーに複数の WebSphere ESB がインストールされていて、これらの一部またはすべてに対して 1 つ以上のプロファイルが構成されている場合、「インストール選択」パネルが表示されます。この場合、インストールを選択して「OK」をクリックします。選択したインストールに対して構成されているプロファイルの数により、以下のいずれかが表示されます。
- インストールに複数のプロファイルが含まれている場合は、前述のステップ 4 で説明したプロファイルの選択パネルが表示されます。任意のプロファイルを選択して「OK」をクリックすると、そのプロファイルに基づいてファースト・ステップ・コンソールが
起動します。
- 選択したインストールに対して構成されているプロファイルが 1 つだけの場合は、そのプロファイルに基づいてファースト・ステップ・コンソールが表示されます。