マイグレーション・ツールを使用して WebSphere® ESB バージョン 6.2 にマイグレーションした後、Cloudscape データベースの自動マイグレーションの結果を検査して、ツールによって自動的にマイグレーションされていない Cloudscape データベース・インスタンスがあれば、手動でマイグレーションします。
始める前に
マイグレーションの概要およびWebSphere ESB のマイグレーション前の考慮事項を参照してください。
ヒント: - Cloudscape データベースをマイグレーションする前に、Cloudscape データベースを使用するアプリケーションをホスティングしているサーバーがシャットダウンされているか確認します。
シャットダウンされていないサーバーがあると、Cloudscape のマイグレーションに失敗します。
- マイグレーション・ツールを実行する前に、デバッグ・マイグレーション・トレース がアクティブであるか確認します。デフォルトでは、このトレース機能は有効になっています。デバッグ・マイグレーション・トレースが無効の場合に再び有効化するには、以下のいずれか 1 つのトレース・オプションを設定します。
- all traces*=all
- com.ibm.ws.migration.WASUpgrade=all
このタスクについて
WebSphere ESB バージョン 6.2 では、Cloudscape バージョン 10.1 が必要です。
Cloudscape バージョン 10.1 は純粋な Java™ データベース・サーバーで、Apache Derby ランタイムを、IBM® ソフトウェア・サポートの完全なサービスを使用できる機能と結合したものです。
Cloudscape バージョン 10.1 に関する包括的な情報については、Cloudscape 製品の Web ページを参照してください。
マイグレーションするときの問題のトラブルシューティングのヘルプについては、バージョン間のマイグレーションのトラブルシューティングを参照してください。
手順
- Cloudscape データベース・インスタンスの自動マイグレーションを検査します。
WebSphere ESB バージョン 6.0.x または 6.1.x から バージョン 6.2 にマイグレーションすると、マイグレーション・ツールは、UDDI レジストリーなどの一部の内部コンポーネントを使用して、組み込みのフレームワークを経由してアクセスされるデータベース・インスタンスを自動的にアップグレードします。またこのツールでは、ご使用のアプリケーションが組み込みフレームワークを経由してアクセスする Cloudscape インスタンスもアップグレードしようとします。マイグレーション・ツールを実行した後、これらのマイグレーションの結果を検査する必要があります。
Cloudscape v10.1.x 自動マイグレーションの検査を参照してください。
- 必要に応じて、Cloudscape データベース・インスタンスを手動でマイグレーションします。
バージョン 6.2 マイグレーション・ツールは、Cloudscape ネットワーク・サーバー・フレームワークを経由してアプリケーションとの間で処理を行うデータベース・インスタンスの自動マイグレーションを試行しません。
このように除外することで、WebSphere ESB からアクセスするデータベース・インスタンスと同じデータベース・インスタンスにアクセスするサード・パーティー・アプリケーションを破損するリスクがなくなります。
Cloudscape ネットワーク・サーバー・フレームワーク経由でアクセスするデータベース・インスタンスと、自動マイグレーションに失敗した Cloudscape インスタンスを手動でマイグレーションする方法についての詳細は、手動による Cloudscape のアップグレードを
参照してください。
- UDDI レジストリーが Cloudscape ネットワーク・サーバー・フレームワーク上のデータベースを使用する場合、UDDI レジストリーを手動でマイグレーションします。
UDDI レジストリーのマイグレーションを参照してください。