WebSphere Enterprise Service Bus for z/OS バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: z/OS


トラブルシューティング

トラブルシューティングは、問題の原因を検出および除去するプロセスです。 ご使用のアプリケーションまたは IBM® ソフトウェアに問題があった場合、何が起こった のか疑問が沸いた時点から、トラブルシューティング・プロセスは開始します。

このタスクについて

サービス・アプリケーションまたはサーバーの機能やバス環境に問題が発生した場合は、この一連のトピックを使用して問題の原因を理解し、解決に役立てることができます。

トラブルシューティングでは、機能上の問題に対する解決策を見つけることが 中心になります。

この一連のトピック、および WebSphere® ESB でのトラブルシューティングに関するその他の補助は、基礎になる WebSphere Application Server でのトラブルシューティングに関する情報およびその他の補助に基づいて構成されています。必要に応じて、WebSphere Application Server 情報およびその他の補助への リンクが提供されます。

問題のトラブルシューティングの一般的な方法として、以下のステップを使用してく ださい。

手順
  1. 問題の症状を記録します。

    表示されるエラー・メッセージを常に記録します。エラー・メッセージには多くの場合、問題をさらに調査するときに役に立つ可能性のあるコードが含まれています。類似していても微妙に異なる複数のエラー・メッセージを 受け取る場合もあります。それぞれの詳細を記録することにより、問題の所在について詳しく知ることができます。

  2. エラー・メッセージに関する情報を収集します。
    1. 受け取ったメッセージに関する情報を検索します。

      エラー・メッセージを受け取り、その説明および推奨される対応をすぐに検索したい場合には、『メッセージ』から、そのメッセージを検索します。

    2. 問題を診断するために役立つ可能性がある他のメッセージを検索します。

      例えば、WebSphere Application Server の Log Analyzer ツールを使用して、JVM ログ、プロセス・ログ、IBM サービス・ログなどの汎用ログの中からメッセージを検索して、調査することができます。Log Analyzer ツールでメッセージ・ログを処理する方法について 詳しくは、『メッセージ・ログによる問題の診断』を参照してください。

    3. 以下の質問に答えてください。問題解決の 糸口になる場合があります。
      • 最初はどのように問題に気付きましたか。
      • 問題に気付くのに際して、何か普段と違うことを行いましたか。
      • これが以前は機能していた場合、変更されたものは何ですか。この変更には、新規ハードウェアまたはソフトウェアの追加や既存のソフトウェアに対する構成変更など、システムに対して行ったなんらかのタイプの変更が含まれます。
      • 見つかった問題の第 1 の症状は何ですか。その時に発生した症状は他にありますか。
      • 同じ問題は他の箇所でも発生しますか。問題は、1 台のマシンだけのものですか。 それとも複数のマシンに同じ問題が発生しますか。
      • 問題が何かを知らせるために、どのようなメッセージが生成されていますか。
      • この問題に遭遇した人は他にいますか。
      • 修正またはダウンロードはありますか。
    4. 実行していたタスクに基づき、既知の問題について製品情報を調べます。

      発生した特定の問題に応じて、インストール、構成、デプロイメント、および管理における既知の各種問題に基づいて トラブルシューティングを行うことが役立つ場合があります。 タスクごとのトラブルシューティングのタスク領域に応じて編成された既知の問題を調べます。

    5. 既知の問題および解決方法について Web ベースのリソースを調べます。

      インフォメーション・センターの他に、WebSphere ESB に関連する 問題のリサーチおよび解決に関して、いくつかの Web ベースのリソースを調べることができ ます。 これらのリソースについて詳しくは、問題を診断し修正するためのリソースを参照してください。

    6. 問題の修正をダウンロードして適用します。

      問題を解決するための 製品修正が使用可能な場合があります。IBM Support Assistant から照会を実行することにより、使用可能な修正を判別することができます。 修正の取得および適用について詳しくは、フィックスの取得を参照してください。

  3. 問題の再現を試みます。

    この問題が発生するきっかけとなったステップを 思い出してください。そのステップを再度試行し、この問題を再現できるかどうかを確認します。同じエラーが再現される場合、解決は簡単です。

  4. 既知の考えられる原因を除外します。

    問題の原因となっていない要素を 除外することによって、問題の範囲を狭くします。 本製品およびその他の使用可能なリソースの情報を参照し、除外のプロセスに役立ててください。

  5. 必要に応じて、ロギングおよび Common Base Event を利用します。

    ロギングおよび Common Base Event のサポートは、基礎となる WebSphere Application Server によって提供されています。

    • アプリケーションが、実行中に診断情報をログに記録することがあります。サーバーがログ出力を処理する方法、および必要なロギングのレベルを指定することができます。 管理コンソールを使用して、特定のログの使用可能化または使用不可化、ログ・ファイルの保管場所と保持するログ・ファイル数の指定、ログ内の詳細レベルの指定、およびログ出力の形式の指定を行うことができます。各ロガーのログ・レベルを設定することもできます。

      難しい問題についてはトレースの使用が必要になる場合があります。 これは、概念上はロギングに似ていますが、低レベルの制御のフローおよび コンポーネント間の相互作用を開示します。トレースの収集は、多くの場合、IBM 技術サポート担当者によって要求されます。WebSphere Application Server の内部構造を よく理解していない場合は、トレース出力はあまり意味をなさない可能性があります。

      ロギングおよびトレースを使用した問題の診断の一般情報については、「Java™ ロギングを使用したロギングおよびトレース」を参照してください。

      トレースの使用について詳しくは、「トレースでの作業」を参照してください。

    • アプリケーションは、後の分析用に記録する必要がある事態、または追加作業の起動が必要となる可能性がある 事態が発生したときに、イベント・オブジェクトを作成することがあります。イベントは Common Base Event と呼ばれる標準構造で記録されます。Common Base Event には、イベントを理解するために ユーザーが必要とする情報がすべて含まれています。これには、ランタイム環境、ビジネス環境、およびイベントを作成したアプリケーション・オブジェクトのインスタンス に関する情報が含まれます。トラブルシューティングのコモン・ベース・イベントの使用について詳しくは、『WebSphere Application Server の Common Base Event』を参照してください。
  6. 開発中にアプリケーションをデバッグします。

    アプリケーションをデプロイする前に、テスト・サーバーでアプリケーションをアセンブルおよびテストします。

    WebSphere ESB で稼働するアプリケーションを デバッグするには、アプリケーション開発ツールを使用する必要があります。詳しくは、インフォメーション・センターの WebSphere Integration Developer または IBM WebSphere Integration Developer と共にインストール済みのオンライン文書の「デバッグ・コンポーネント」を参照してください。

    IBM Developer Kit and Runtime Environment, Java Version 5 Diagnostics Guide では、Java での問題の解決に役立てるために使用可能なデバッグ技法および診断ツールが説明されています。また、IBM への問題の送信方法についてのガイダンスも含まれています。このガイドは、Web サイト IBM developer kits: Diagnosis documentation で見つけることができま す。

  7. WebSphere Application Server トラブルシューティング機能を 使用します。

    WebSphere ESB は、WebSphere Application Server を 基礎にして構築されています。WebSphere ESB は、WebSphere Application Server から のインフラストラクチャーおよびプラットフォーム・サービスについても作業を行います。 WebSphere Application Server でのトラブルシューティングについて詳しくは、『トラブルシューティングおよびサポート』を選択してください。

  8. 問題を解決できない場合は、IBM にお問い合わせください。

    このトピックに書かれているステップに従って実行したり、メッセージ参照内のエラー・メッセージを探したり、オンライン・ヘルプで関 連ドキュメンテーションを探したりしても 問題を解決できない場合は、IBM Technical Support にお問い合わせください。

    WebSphere ESB Web サイト上で、文書化された問題、共通の間違い、製品の前提条件、およびその他の問題判別情報を 検索したり、IBM から技術サポートを得たりするための方法については、IBM からのヘルプの取得を参照してください。


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タイムスタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


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