WebSphere® ESB および 1 つ以上の保守パッケージが組み込まれたカスタマイズ・インストール・パッケージ (CIP) のインストールのためのオプションはいくつかあります。CIP インストール・ウィザードを使用して、CIP 内に組み込まれたフィーチャーをインストールすることができます。CIP インストール・ウィザードは、CIP 内に組み込まれた保守パッケージもインストールします。考えられるユース・ケース・シナリオに共通の手順が提供されます。
始める前に
カスタム・インストール・パッケージをインストールするためには、適切な権限でシステムにログオンする必要があります。ターゲット・システム上に、少なくとも 1 つの
WebSphere ESB のインストール済み環境が存在している必要があります。
このタスクについて
CIP の作成が完了すると、その CIP は、ビルド定義ウィザードの「ビルド情報」パネルで指定した
ディレクトリー (CIP_directory) に、圧縮ファイルとして保管されます。
CIP_directory には、WBI および custom.wbi という
2 つのサブディレクトリーがあります。
WebSphere ESB CIP をインストールする前に、
WebSphere Application Server Network Deployment CIP を作成する必要があります。
WAS_ND_CIP_directory には、以下のディレクトリーが含まれています。
以下のステップは後続の各タスクに共通で、想定している特定のインストール・シナリオに進む前に実行する必要があります。
手順
- WBI および custom.wbi を
WebSphere Application Server Network Deployment CIP ディレクトリー
WAS_ND_CIP_directory にコピーします。 このステップを完了すると、WAS_ND_CIP_directory には、
以下のサブディレクトリーが含まれます。
- custom.wbi
- WBI
- WAS
- custom
- JDK
WebSphere ESB 製品メディアを所有している場合、
必要な保守レベルに関するメッセージで報告された WebSphere Application Server Network Deployment CIP のバージョンが製品メディアのバージョン
よりも低いときは、WBI および custom.wbi の各ディレクトリーを
インストール・イメージの WebSphere Application Server Network Deployment CIP ディレクトリーにそのままコピーします。これにより、既存の WBI ディレクトリーが上書きされます。
- WebSphere ESB のカスタム・インストール・パッケージのインストールを開始します。
install コマンドでインストールを直接開始します。
- WAS_ND_CIP_directory/WBI ディレクトリーに変更します。
- 以下のコマンドを発行します。
コマンド行から CIP インストール・ウィザードを起動すると、ウィザードにより、「ようこそ」パネルが初期化され表示されます。
「次へ」をクリックして、「ご使用条件」パネルに移動します。
- 「ご使用条件」パネルでご使用条件を読み、同意します。
「IBM および IBM 以外の両方の条件を受諾します (I accept both the IBM and the non-IBM terms)」をクリックしてご使用条件に同意し、「次へ」をクリックして先に進みます。
ライセンス条項に同意すると、インストール・ウィザードにより、サポートされるオペレーティング・システムと前提条件のパッチが検査されます。システムに適切な前提条件の更新が存在しないなどの問題が発生した場合は、インストールをキャンセルして必要な変更を行ってから、インストールを再開始します。
インストール・ウィザードでは、prereqChecker アプリケーションで
前提条件のオペレーティング・システムのパッチがチェックされますが、
前提条件をまだ確認していない場合は、サポートされるハードウェアと
ソフトウェアの Web サイトで前提条件を確認してください。
この Web サイトには、すべてのサポートされ
ているオペレーティング・システムと、
対応したオペレーティング・システムにするためにインストールしなければならないオペレーティング・システムのフィックスおよびパッチがリストされています。
IBM 以外の前提条件および相互前提条件となる製品のサポート・バージョンへのマイグレーション方法については、それらの製品のドキュメンテーションを参照してください。
- 前提条件の確認を完了して、「既存のコピーの検出 (Detect existing copy)」パネルに移動します。 システムの前提条件の確認が完了したら、「次へ」をクリックします。
- 製品の前のバージョンを確認します。
インストール・ウィザードでは、同じメジャー製品レベルの前のインストールかどうかを検査します。
ウィザードで前のインストールが検出されると、「既存のインストール (Existing installation)」パネルが表示されます。このタスクでは、前のインストールが存在していて、フィーチャーを増分インストールで追加していることが前提となります。
CIP ウィザードでは、すべての WebSphere ESB のインストールが検出されます。
CIP を使用して製品間インストールを実行することができます。ただし、CIP を使用して異なる製品のインストールにフィーチャーを追加することはできません。
例えば、WebSphere Process Server CIP を使用して、WebSphere Enterprise Service Bus のインストール済み環境にフィーチャーを追加することはできません。
- 既存の WebSphere ESB のコピーに保守を適用して、フィーチャーを追加することを選択します。
「既存の WebSphere ESB のコピーに保守を適用してフィーチャーを追加する (Apply maintenance and add features to an existing copy of WebSphere ESB)」をクリックして、リストから既存のインストールを選択します。
選択したインストールに対してシステム前提条件の検査が実行されます。
次のタスク
CIP をインストールする場合、このタスクで説明した手順の実行では不十分です。インストールを完了するには、インストール計画に対応するサブトピックを選択し、そのトピックに記載されている手順に従ってください。