インストール・ジョブを実行して WebSphere® ESB for z/OS® 製品定義をインストールすると、インストール・ファイル・システムにサンプル応答ファイルがインストールされます。 これらの応答ファイルをコピーして、目的の構成に合わせて編集し、その応答ファイルを拡張スクリプトの実行時に渡してください。
応答ファイルには、WebSphere ESB を構成するために使用できるキーワードが含まれています。 応答ファイルのコピーをとり、そのファイルを書き込み可能にしてから、作成しようとしている構成のニーズに合わせた内容の調整を開始してください。 調整が終わったら、変更内容を保存します。
応答ファイルの先頭にはグローバル変数があり、ファイル内にある他の変数はドル記号 ($) によってこれらのグローバル変数を参照します。 グローバル変数を参照する変数の例として、serverName 変数があります。
次の表に、さまざまな WebSphere ESB for z/OS 構成を作成するために使用できる 4 つのサンプル応答ファイルの名前をリストします。
standAloneProfile.rsp | このファイルを使用して、Derby™ データベースを使用したスタンドア ロン構成を作成します。スタンドアロン構成には、アプリケーション・サーバーを実行する単一ノードと、単一 z/OS® システムまたは LPAR で稼働する 1 つのデーモン・サーバーが含まれています。Derby データベースは、テスト・システムにのみ使用してください。 |
standAloneProfileDB2.rsp | このファイルを使用して、DB2® データベースを使用したスタンドア ロン構成を作成します。スタンドアロン構成には、アプリケーション・サーバーを実行する単一ノードと、単一 z/OS® システムまたは LPAR で稼働する 1 つのデーモン・サーバーが含まれています。実動システムには DB2® データベースを使用してください。 |
DmgrDB2.rsp | このファイルを使用して、DB2® データベースを使用する Network Deployment 構成を備えたデプロイメント・マネージャー・サーバーを作成します。基本的な Network Deployment 構成では、1 つのノードにデプロイメント・マネージャー・サーバー、もう 1 つのノードにアプリケーション・サーバーがあります。アプリケーション・サーバーは、デプロイメント・マネージャー・セルに統合されるため、デプロイメント・マネージャーで管理できます。Network Deployment 構成では、両方のノードが WebSphere ESB 機能で拡張されます。 |
ManagedDB2.rsp | このファイルを使用して、DB2 データベースを使用する Network Deployment 構成を備えたノードを作成します。基本的な Network Deployment 構成では、1 つのノードにデプロイメント・マネージャー・サーバー、もう 1 つのノードにアプリケーション・サーバーがあります。アプリケーション・サーバーは、デプロイメント・マネージャー・セルに統合されるため、デプロイメント・マネージャーで管理できます。Network Deployment 構成では、両方のノードが WebSphere ESB 機能で拡張されます。 |
-adminPassword | -adminUserName キーワードで指定されている管理セキュリティー・ユーザー ID のパスワード。管理セキュリティーが有効になっている既存のプロファイルを拡張するには、このキーワードが必須です。 |
-adminUserName | 管理セキュリティーに使用されるユーザー ID。管理セキュリティーが有効になっている既存のプロファイルを拡張するには、このキーワードが必須です。 |
-augment | augment パラメーターは、拡張テンプレートを使用して、 WebSphere ESB for z/OS 機能を備えたノードを構成します。 |
-ceiBufferPool4k | Comment Event Infrastructure の 4K バッファー・プールの名前。このバッファー・プールは、データベース DDL スクリプトが実行できるようになる前にアクティブである必要があります。 |
-ceiBufferPool8k | Comment Event Infrastructure の 8K バッファー・プールの名前。このバッファー・プールは、データベース DDL スクリプトが実行できるようになる前にアクティブである必要があります。 |
-ceiBufferPool16k | Comment Event Infrastructure の 16K バッファー・プールの名前。このバッファー・プールは、データベース DDL スクリプトが実行できるようになる前にアクティブである必要があります。 |
-ceiCacheSizeInMB | トランザクション・ログに使用される キャッシュのサイズ (MB)。 |
-ceiCreateLogin | オプション・パラメーター。true の場合は、Common Event Infrastructure 用のイベント・サービス Sybase テーブルを所有するログイン・ユーザー ID が 作成されます。 |
-ceiDbAlreadyConfigured | このプロファイルに Common Event Infrastructure が 構成済みかどうかを指定する boolean のキーワード。 |
-ceiDbInstallDir | Common Event Infrastructure 用にデータベースがインストールされているディレクトリー。 |
-ceiDbName | Common Event Infrastructure の DB2 名。 |
-ceiDiskSizeInMB | イベント・サービス用に作成するデータベースのサイズ (MB)。DB2 for z/OS の場合、デフォルト値は 10 です。別の値を指定する場合は、10 以上の値を指定する必要があります。 |
-ceiEventCatalogDBName | イベント・カタログ・データベースの名前。 |
-ceiInstancePrefix | CEI インスタンスで使用される接頭部。 |
-ceiFindDeviceNumber | イベント・データベースは、Comment Event Infrastructure 用に 6 つのデバイスを作成します。 このキーワードは、新規デバイスに割り当てられる最初の装デバイス番号の値を示します。デフォルト値は、指定がなければ 10 です。 |
-ceiOverrideDataSource | 指定された有効範囲の既存の Common Event Infrastructure サービス・データ・ソースを除去した後に、新規作成するかどうかを指定するキーワード。このキーワードが true に設定されると、コマンドは指定された有効範囲の既存の Common Event Infrastructure サービス・データ・ソースを除去した後に、新規作成します。 このキーワードが false に設定されると、指定された有効範囲に別のイベント・サービス・データ・ソースが検出された場合、コマンドは同じ有効範囲にイベント・サービス・データ・ソースを作成しません。これが指定されていない場合のデフォルト値は false です。 |
-ceiOracleHome | (非推奨) ORACLE_HOME のディレクトリー。 |
-ceiSaUser | Common Event Infrastructure のテーブル、デバイス、およびキャッシュを作成するための特権を持つ Microsoft SQL Server ID。 |
-ceiSaPassword | Common Event Infrastructure のテーブル、デバイス、およびキャッシュを作成するための特権を持つ Microsoft SQL Server ID のパスワード。ceiSaUser キーワードに値を指定したときにこのキーワードは必須ですが、sa ユーザー ID がパスワードを持たない場合は除きます。 |
-cellName | プロファイルのセル名。これは、拡張対象の WebSphere Application Server プロファイルのセル名と一致しなければなりません。このキーワードの値には、スペース、コンマ、または無効な文字 (/、¥、*、:、;、=、+、?、|、<、>、&、%、'、"、]]>、#、$、^、{、} など) を含めないでください。ピリオド (.) は、先頭文字には使用できません。 |
-configureBSpace | Business Space を構成するかどうかを判別するキーワード。デフォルト値は false です。 |
-dbAlreadyConfigured | データベースが構成済みかどうか を指定する boolean のキーワード。 |
-dbAppMeUserId | メッセージング・エンジンが共通 DB を使用している場合 に認証で必要なユーザー ID。 |
-dbAppMePassword | メッセージング・エンジンが共通 DB を使用している場合 に認証で必要なパスワード。 |
-dbCeiMeUserId | CEI メッセージング・エンジンが共通 DB を使用している場合 に認証で必要なユーザー ID。 |
-dbCeiMePassword | CEI メッセージング・エンジンが共通 DB を使用している場合 に認証で必要なパスワード。 |
-dbCommonForME | メッセージング・エンジン・テーブル用の共通データベースを使用するかどうかを指示するキーワード。デフォルト値は false です。このキーワードが true に設定された場合、メッセージング・エンジンの表に共通データベースが使用されますが、メッセージング・エンジンの表は共通データベース内で手動で作成する必要があります。詳しくは、メッセージ・エンジンのデータ・ストアの作成を参照してください。 |
-dbConnectionLocation | DB2 for z/OS データベースの場所。 |
-dbCeiUserId | CEI データベースの認証に必要なユーザー ID。 |
-dbCommonUserId | 共通データベースの認証に必 要なユーザー ID。 |
-dbCeiPassword | CEI データベースの認証に必 要なパスワード。 |
-dbCommonPassword | 共通データベースの認証に必 要なパスワード。 |
-dbCreateNew | 共通 DB を格納する新規データベースを作成するか、既存データベースを使用するかを示す boolean のフラグ。 |
-dbDelayConfig | テーブルの作成をプロファイルの作成後まで延期するかどうかを示すキーワード。有効な値は true または false です。 このキーワードは、デフォルトでは false に設定されています。このキーワードを true に設定するか false に設定するかは、構成内容によって異なります。すべての必要なデータベースがセットアップ済みで準備できている場合は、-dbDelayConfig を true に設定できます。すべての必要なデータベースがセットアップ済みで準備できているわけではない場合は、-dbDelayConfig を false に設定して、拡張後にデータベースをセットアップできます。 |
-dbDriverType | データベースのドライバー・タイプ。Oracle データベースの場合、有効な値は THIN または OCI です。DB2 データベースの場合、有効な値は 2 または 4 です。 |
-dbHostName | データベース・サーバーのホスト名または IP アドレス。デフォルト値は localhost です。 |
-dbJDBCClasspath | 共通 DB に必要な JDBC クラ ス・パス。 |
-dbInstance | Informix データベースのデータベース・インスタンス名。 |
-dbLocation | データベース・サーバーのロケーション (データベース製品のインストール・ルート)。 |
-dbName | WebSphere ESB データベースの名前。 この値は、デフォルトでは WPRCSDB に設定されています。 |
-dbOutputScriptDir | 出力スクリプトのディレクトリー・ロケーション。 |
-dbPassword | データベース認証に必要なパスワード。このキーワードは、Derby Embedded を除くすべてのデータベースに必要です。 |
-dbSchemaName | データベース・スキーマの名前。 |
-dbServerPort | データベース・サーバーのポート番号。使用しているデータベースに応じて、デフォルトのポート番号 446 以外の別のポート番号を指定できます。 |
-dbStorageGroup | DB2 for z/OS データベースのストレージ・グループの名前。 |
-dbSysMeUserId | データベース・システム・メッセージング・エンジン・ユーザー ID。 |
-dbSysMePassword | データベース・システム・メッセージング・エンジン・パスワード。 |
-dbSysUserId | データベースにアクセスするためのユーザー ID。 |
-dbSysPassword | データベースにアクセスするためのパスワード。 |
-dbType | データベース・タイプ。
WebSphere ESB と併用するデータベース製品のタイプとして、以下の値のいずれかを指定します。
|
-dbUserId | データベース認証に必要なユーザー ID。このキーワードは、Derby Embedded を除くすべてのデータベースに必要です。 |
-dmgrAdminPassword | デプロイメント・マネージャーが実行されているシステムへのユーザー管理アクセス権限を取得するためのパスワード。 |
-dmgrAdminUserName | デプロイメント・マネージャーが実行されているシステムへのユーザー管理アクセス権限を取得するためのユーザー名。 |
-dmgrHost | デプロイメント・マネージャーが実行されているシステムを示すキーワード。空ノードの作成時にそのノードを統合するには、このキーワードを dmgrPort キーワードと一緒に指定します。ホスト名には、長い DNS 名、短い DNS 名、またはデプロイメント・マネージャー・システムの IP アドレスを指定できます。このオプション・キーワードを指定すると、空ノードの作成時に空のノードをデプロイメント・マネージャー・セルに統合するように、構成プロセスに指示することになります。 デプロイメント・マネージャーまたはアプリケーション・サーバーの作成時には、このキーワードは無視されます。 デプロイメント・マネージャーが実行されていない場合、またはセキュリティーが有効になっているなどの理由でデプロイメント・マネージャーを使用できない場合に空ノードを統合すると、ログ内のインストール標識は、完全な失敗を示す INSTCONFFAIL になります。 この結果作成された空ノードは、使用できません。 別の空ノードを同じ名前で作成するには、その前に、同名の空ノードのプロファイル・ディレクトリーをプロファイル・リポジトリー (プロファイルのインストール・ルート・ディレクトリー) から移動しておく必要があります。 セキュリティーを有効にした場合、またはデフォルトの JMX コネクター・タイプを変更した場合は、構成プロセスの実行中に統合することはできません。代わりに、addNode コマンドを使用してください。このキーワードのデフォルト値は localhost です。 このキーワードの値は、適切な形式のホスト名でなければなりません。 また、スペースや無効な文字 (*、?、"、V、<、>、,、/、¥、| など) を含めることはできません。 さらに、dmgrPort キーワードと一緒に指定することによって、デプロイメント・マネージャーへの接続を使用可能にする必要があります。例: dmgr_host_name。 |
-dmgrPort | デプロイメント・マネージャーの SOAP ポートを示すキーワード。 空ノードの作成時にそのノードを統合するには、このキーワードを dmgrHost キーワードと一緒に指定します。デプロイメント・マネージャーが実行されていて、アクセス可能である必要があります。 セキュリティーを有効にした場合、またはデフォルトの JMX コネクター・タイプを変更した場合は、構成プロセスの実行中に統合することはできません。代わりに、addNode コマンドを使用してください。このキーワードのデフォルト値は 8879 です。指示するポートは正整数である必要があり、dmgrHost キーワードと一緒に指定することによって、デプロイメント・マネージャーへの接続を使用可能にする必要があります。 例: dmgr_port_number。 |
-enableAdminSecurity | 管理セキュリティーを使用可能にするキーワード。指定可能な値は、以下のとおりです。
|
-federateLater | 管理対象ノードをプロファイル作成時に統合するのか、後で addNode コマンドを使用して統合するのかを示すキーワード。dmgrHost,dmgrPort,dmgrAdminUserName および dmgrAdminPassword キーワードが値を持つ場合、このキーワードのデフォルト値は true です。有効な値は true または false です。 |
-federateLaterBPC | 管理対象ノードをプロファイル作成時に統合するのか、後で BPC 構成時に統合するのかを示すキーワード。有効な値は true または false です。 |
-federateLaterSOACore | 管理対象ノードをプロファイル作成時に統合するのか、後で SOA コアの構成時に統合するのかを示すキーワード。有効な値は true または false です。 |
-federateLaterWESB | 管理対象ノードをプロファイル作成時に統合するのか、後で managed.esbserver テンプレートを使用して統合するのかを示すキーワード。有効な値は true または false です。 |
-fileStoreForME | メッセージング・エンジンのファイル・ストアのロ ケーション。このキーワードは、スタンドアロン・サーバーの構成にのみ 適用されます。デフォルト値は false で、-dbCommonForME も true に設定している場合は、このキーワードを true に設定できません。 |
-isDeveloperServer | サーバーを開発の目的にのみ使用するかどうかを指定します。 |
-portsFile | 新規プロファイルのポート設定を定義するファイルへのパスを指定する、オプション・キーワードです。 |
-profileName | プロファイル拡張に使用されるキーワード。各構成で、プロファイルは常にデフォルト の名前になります。プロファイルが統合済みであっては いけません。プロファイルの拡張時にサーバーが稼働中であってはなりません。 |
-profilePath | WebSphere Application Server for z/OS のデフォルトのプロファイル・ルート・ディレクトリー。
これは必須キーワードです。
WebSphere Application Server for z/OS のサーバー構成は、profiles ディレクトリーの下のディレクトリー構造内にあります。
プロファイル・パスには、ランタイム環境を定義するファイル (コマンド、構成ファイル、およびログ・ファイルなど) が含まれます。
Apache Ant スクリプトの制限を回避するために、絶対パスを指定してください。スクリプトの制限は、プロファイルをセルに統合するときに障害の原因になることがあります。このキーワードを指定しない場合は、拡張手順で、プロファイルの場所を示すパスが WebSphere Application Server for z/OS 構成の中で検索されます。例えば、次のようになります。
|
-serverNameplatform | サーバーが稼働するプラットフォーム の名前。 |
-soaCoreAugmentType | SOA コア拡張情報のタイプを指定する キーワード。 |
-topologyPattern | デプロイメント・マネージャーのトポロジー・パターンが、none (デフォルト値)、CondensedSync、CondensedAsync、または Reference のいずれであるかを決定するキーワード。 |
-topologyRole | 作成済みのプロファイルを統合するときに、プロファイルがデプロイメント環境で果たす機能を示すキーワード。有効な値は、デプロイメント・ターゲットの場合は ADT、ホスト・メッセージングの場合は Messaging、またはサービスをサポートする場合は Support です。1 つの値を指定するか、または複数の値をそれぞれスペースで区切って指定できます。例えば、ADT Messaging Support または Messaging または ADT Support とします。 |
################################################################################ # DB2 Properties ################################################################################ dbJDBCClasspath=/shared/db2810/jcc/classes # DB2 ClassPath Location dbJDBCProperties=/u/hutch/wpswork/ # DB2JccConfiguration.properties上の例のコメントを追加するための正しい方法は、以下のとおりです。
################################################################################ # DB2 Properties ################################################################################ # DB2 ClassPath Location dbJDBCClasspath=/shared/db2810/jcc/classes # DB2JccConfiguration.properties dbJDBCProperties=/u/hutch/wpswork/
################################################################################ # GLOBAL Properties ################################################################################ JMSUSER=ibmuser JMSPASS=ibmuser DBUSER=wsadmin DBPASS=wsadmin CONFIGSERVER=server1 DBLOCATION=LOC1 ################################################################################
GLOBAL Properties セクションは、共通の値を指定するためのセントラル・ロケーションです。 共通の値は、複数のコンポーネントで使用されるため、応答ファイルの複数の場所に出現します。 GLOBAL Properties セクションは、ユーザーが値を編集しやすくするために、共通値のセントラル・ロケーションとなります。 例えば、変更したいプロパティーのすべてのインスタンスを応答ファイルで検索する代わりに、グローバル・プロパティーを使用して、すべてのサーバー・プロパティー・インスタンスを server1 に設定することができます。
グローバル・プロパティーを使用するには、後続のプロパティーの値として $ 記号を先頭に付けた、グローバル・キーワードを指定します。 例えば、serverName=$CONFIGSERVER のように指定します。
グローバル・プロパティーは、応答ファイル内で、$ 記号で参照する行よりも前に物理的に配置しておく必要があります。
templatePath=/usr/$USERPATH/dir
グローバル・プロパティーを使用することによってコマンド行に指定する構文の量が減るため、 製品構成コマンドの中でのオーバーライド引数 (-Z) の使用が簡単になります。
################################################################################ # # Profile name # # On z/OS, there is always one and only one profile and that profile is named # default in each of the configurations. # # The profile referred to here is the default profile installed and # and configured during the WebSphere Application Server for z/OS install. # profileName=default