WebSphere Enterprise Service Bus バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: AIX、HP-UX、i5/OS、Linux、Solaris、Windows


手動による共通データベースのアップグレード

サーバーを前のバージョンからマイグレーションした後、サーバーを始動する前に「共通」データベースの新規データベース・スキーマにアップグレードする必要があります。データ・ソース用に定義されているデータベース・ユーザーに、データベース・スキーマを変更するための十分な権限がない場合は、手動でアップグレードしなければなりません。

始める前に

注: 共通データベースの手動でのアップグレードは、バージョン 6.1.x から バージョン 6.2.x へマイグレーションする場合にのみ適用されます。 バージョン 6.0.2 から バージョン 6.2.x へマイグレーションする場合の共通データベースの作成については、『バージョン 6.0.2 からバージョン 6.2.x へのマイグレーション時の共通データベースの作成およびリカバリー・サブシステムの構成』を参照してください。

このタスクについて

マイグレーション済みサーバーがアクセスするどのデータベースでも、サーバーを始動する前にスキーマを更新する必要があります。クラスターの場合、どのマイグレーション済みクラスター・メンバーがアクセスするどのデータベースでも、クラスター・メンバーのいずれかを開始する前にスキーマを更新する必要があります。データ・ソース用に定義されているデータベース・ユーザーに、データベース・スキーマを変更するための十分な権限がない場合は、手動でアップグレードしなければなりません。共通データベースの場合、データ・ソース用に構成されたデータベース・ユーザーが、テーブルの作成と変更、および索引とビューの作成と除去の操作のすべてを実行することを許可されている必要があります。
手順
  1. 必ずデータベース・スキーマを更新可能な権限を持つ ユーザー ID を使用してください。
  2. データベースをバックアップします。
  3. データベース・スクリプトが格納されているディレクトリーを見つけます。
    • For i5/OS operating systemFor Linux operating systemFor UNIX operating system Linux®、UNIX®、 およびi5/OS® プラットフォームの場合: install_root/dbscripts/component_name/database_type
    • For Windows operating system Windows® プラットフォームの場合: install_root¥dbscripts¥component_name¥database_type

    各部の意味は、次のとおりです。

    install_root
    WebSphere® ESB バージョン 6.2 がインストールされているルート・ディレクトリーです。
    component_name
    CommonDB です。
    database_type
    は、使用中のデータベース製品に対応する名前です。利用可能なデータベース・タイプおよびそのディレクトリー名は、以下のとおりです。
    データベース・タイプ ディレクトリー名
    DB2 Universal Database™ (z/OS® および i5/OS 以外のすべてのオペレーティング・システム) DB2
    DB2 Universal Database for i5/OS DB2iSeries
    DB2® for z/OS バージョン 8.x DB2zOSV8 - データベースの 初期構成で DB2 z/OS v8 (長い表名を使用) を使用した場合、 または DB2 z/OS v7 から DB2 z/OS v8 に アップグレードした場合は、このディレクトリーのスクリプトを使用します。
    DB2 for z/OS バージョン 9.x DB2zOSV9 - データベースの 初期構成でDB2 z/OS v9 以降 (長い表名を使用) を使用した場合、 または DB2 z/OS v7 から DB2 z/OS v9 に アップグレードした場合は、このディレクトリーのスクリプトを使用します。
    Derby Derby
    注: 以前の WebSphere ESB (6.0.2) インストール済み環境用の既存の Cloudscape データベースがある場合、データベースは、まず Cloudscape データベースから Derby データベースにアップグレードする必要があります。Cloudscape データベースのマイグレーションを参照してください。その同じバージョン (6.0.2) の WebSphere ESB に 対応する Derby データベースが生成されたら、そのデータベースを、WebSphere ESB バージョン 6.2 に 対応するように、このディレクトリー内のスクリプトを使用して アップグレードする必要があります。
    Informix® Informix
    Oracle Oracle
    Microsoft® SQL Server SQLServer
    特定のデータベース製品名およびバージョンについては、データベース構成を参照してください。
  4. upgradeSchema という語で始まるデータベース用の マイグレーション・スクリプトの場所を探します。 ご使用のデータベースに応じて、upgradeSchema.batupgradeSchema.sh、 またはこれら両方と、コンポーネント固有の SQL スクリプト (upgradeSchema<Migrated WBI version>_<component>.sql など) の場所を見つけます。 例えば、 共通データベース・スキーマを WebSphere ESB バージョン 6.0.2.x からバージョン 6.2 に アップグレードするとき、dbTypeDB2_UNIVERSAL であるとすると、 以下のマイグレーション・スクリプトが必要になります。
    • install_root/dbscripts/CommonDB/DB2/upgradeSchema.bat
    • install_root/dbscripts/CommonDB/DB2/upgradeSchema.sh
    • install_root/dbscripts/CommonDB/DB2/upgradeSchemaTables.bat
    • install_root/dbscripts/CommonDB/DB2/upgradeSchema602_Recovery.sql
    • install_root/dbscripts/CommonDB/DB2/upgradeSchema602_relationshipService.sql
    • install_root/dbscripts/CommonDB/DB2/upgradeSchema602_governancerepository.sql
    • install_root/dbscripts/CommonDB/DB2/upgradeSchema602_DirectDeploy.sql
    • install_root/dbscripts/CommonDB/DB2/upgradeSchema602_CommonDB.sql
    • install_root/dbscripts/CommonDB/DB2/upgradeSchema602_customization.sql
    注: マイグレーション元の WebSphere ESB の バージョンに応じて、同じ CommonDB/DB2 ディレクトリーに存在する 他のスクリプトを使用してください。
  5. 適切なスクリプトを、そのスクリプトがあるディレクトリーから、 データベースがホストされるシステムにコピーします。
  6. SQL スクリプトを確認し、必要に応じて自分の要件を満たすように変更します。 これには、各ディレクトリーのスクリプトも含みます。 スクリプトの名前は、upgradeSchemannn_<component>xql という構文に 従って付けられています。ここで、nnn は製品のバージョン番号に 対応し、component は以下のいずれかに対応します。
    • CommonDB
    • relationshipService
    • governancerepository
    • DirectDeploy
    • customization
    例えば、ユーザー名、パスワード、またはファイル・パスの変更が必要な場合があります。
  7. データベース・クライアントを使用して、データベースに接続します。 これは、接続できることを確認するために実行します。
  8. ご使用のバージョンのアップグレード SQL スクリプトを実行します。 ご使用のデータベースで .sql スクリプトを実行する方法については、そのデータベース製品の資料を参照してください。

    エラーが発生した場合、またはデータベース・クライアントの出力で 障害があることが示された場合、報告されたエラーを修正して このステップを再試行します。

タスクの結果

データベース・スキーマが更新されました。アップグレードした後に最初にサーバーを開始するときに、 新しいスキーマに応じてデータがマイグレーションされます。データのマイグレーション後は、データベースに対してバージョン 6.1.x またはバージョン 6.0.2.x サーバーを実行することはできません。

task タスク・トピック

ご利用条件 | フィードバック


タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/dmndhelp/v6r2mx/topic//com.ibm.websphere.wesb620.doc/doc/tmig_vtv_upg_cdb.html
Copyright IBM Corporation 2005, 2010. All Rights Reserved.
このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジーが採用されています (http://www.eclipse.org)。