WebSphere Enterprise Service Bus バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: AIX、HP-UX、i5/OS、Linux、Solaris、Windows


インストールおよび構成のトラブルシューティング

WebSphere® ESB のインストール および構成に失敗したときに、問題を診断できます。

このタスクについて

インストーラー・プログラムは、1 次ログ・ファイルの最後に以下の標識を記録します。
  • INSTCONFSUCCESS: インストールは正常に終了しました。
  • INSTCONFPARTIALSUCCESS: インストールは、部分的に正常に終了しました。 いくつかのインストール操作が失敗しましたが、再試行することができます。
  • INSTCONFFAILED: インストールは正常に行われませんでした。リカバリーできません。
1 次ログ・ファイルの log.txt は、i5/OS®、Linux®、および UNIX® プラットフォームでは install_root/logs/wbi/install/log.txt に、Windows® プラットフォームでは install_root¥logs¥wbi¥install¥log.txt に格納されています。この install_root は、製品のインストール先ディレクトリーです。

結果が INSTCONFPARTIALSUCCESS または INSTCONFFAILED の場合は、以下のステップを実行して問題の分析を続行します (再インストールの前にインストールされた部分をアンインストールする方法の詳細については、アンインストールに失敗した後の再インストールの準備を参照してください)。

手順
  1. インストール・プロセスからのエラー・メッセージを読みます。

    説明については、『エラー・メッセージ: インストールおよびプロファイルの作成と拡張』を参照してください。 メッセージがこれらの記述のいずれかに対応している場合、問題を修正し、インストールされた部分をクリーンアップし、再インストールの試行を行います。

  2. 部分的な成功または失敗の原因となった製品を判別します。 Linux、UNIX、および i5/OS プラットフォームの場合は install_root/logs/wbi/install ディレクトリー、Windows プラットフォームの場合は install_root¥logs¥wbi¥install¥ ディレクトリーにある install_error.log ファイルを調べます。このファイルには、 WebSphere Application Server Network Deployment、WebSphere Feature Pack for Web Services、および WebSphere ESB のインストール用のログ・ファイルから取り出したエラー、警告、およびインストール結果が記録されています。 プロファイルの作成が失敗した場合、またはインストール中に部分的に成功した場合も、結果がプロファイル・ログ・ファイルから取り出され、このファイルに入れられます。
    ヒント: install_root/logs/wbi/install ディレクトリーにファイルが存在しない場合は、インストールは早い処理段階で失敗しています。user_home/wbilogs のログ・ファイルを参照してください。
    正しくインストールされなかった製品に基づいて、以下のいずれかのタスクを実行します。
    • WebSphere Application Server Network Deployment が正しくインストールされなかった場合は、ステップ 3 に進みます。
    • WebSphere Feature Pack for Web Services が正しくインストールされなかった場合 (WebSphere Application Server Network Deployment は正しくインストールされた場合) は、ステップ 4 に進みます。
    • WebSphere ESB が正しくインストールされなかった場合 (WebSphere Application Server Network Deployment および WebSphere Feature Pack for Web Services は正しくインストールされた場合) は、ステップ 5 に進みます。
  3. WebSphere Application Server Network Deployment のインストールが成功しなかった場合は、install_error.log ファイルにエラーがないか調べます。問題を修正するための十分な情報がこのファイルで提供されていない場合は、WebSphere Application Server Network Deployment インフォメーション・センターにある『インストールのトラブルシューティング』を参照し、そこにある情報を使用して問題を修正してから WebSphere ESB の再インストールを試行してください。
    ヒント: WebSphere ESB インストールの一部としての WebSphere Application Server Network Deployment のインストール中に問題が発生した場合、インストール・プロセスは続行されず、エラー・メッセージが表示されます。
  4. WebSphere Feature Pack for Web Services のインストールが成功しなかった場合 (WebSphere Application Server Network Deployment のインストールは成功した場合) は、install_error.log ファイルにエラーがないか調べます。 問題を修正するための十分な情報がこのファイルで提供されていない場合は、 WebSphere Application Server Network Deployment インフォメーション・センターにある『 Web サーバー・プラグインのインストールおよび除去のトラブルシューティング』を参照し、そこにある情報を使用して問題を修正してから WebSphere ESB の再インストールを試行してください。
    ヒント: WebSphere ESB インストールの一部としての WebSphere Feature Pack for Web Services のインストール中に問題が発生した場合、インストール・プロセスは続行されず、エラー・メッセージが表示されます。
  5. WebSphere ESB のインストールが成功しなかった場合 (WebSphere Application Server Network Deployment および WebSphere Feature Pack for Web Services のインストールは成功した場合) は、install_error.log ファイルにエラーがないか調べます。 問題を修正するための十分な情報がこのファイルで提供されていない場合は、 WebSphere ESB の他のインストール・ログ・ファイルを調べてください。 これらのログ・ファイルの名前、存在場所、および説明について詳しくは、『インストールとプロファイル作成のログ・ファイル』を参照してください。以下の順序でログ・ファイルを確認します。
    For i5/OS operating system i5/OS プラットフォームの場合:
    1. install_root/logs/wbi/install ディレクトリー内のログ・ファイル
    2. user_home/wbilogs ディレクトリーにあるログ・ファイル (install_root/logs/wbi/install にファイルがない場合)
    3. user_data_root/profileRegistry/logs/manageprofiles/profile_name_create_error.log
    4. user_data_root/profileRegistry/logs/manageprofiles/profile_name_create.log および user_data_root/profileRegistry/logs/manageprofiles/pmt.log
    5. install_root/logs/wbi/installconfig.log (製品の正しい動作を妨げている可能性のある構成の問題を示しています)。 失敗した構成スクリプトの診断について詳しくは、失敗した Ant 構成スクリプトの診断を参照してください。
    6. インストール操作によって作成された追加のログまたはトレース・ファイル。install_root/logs/wbi/install で、インストール・プロセスの間に生成されたトレース・ファイルを探します。user_data_root/profileRegistry/logs/manageprofiles/profile_name を参照して、プロファイルの作成または拡張で生成されたファイルを探します (install_root および user_data_root の 場所について詳しくは、製品、プロファイル、およびツールのデフォルト・インストール・ディレクトリーを 参照してください)。これらのファイルは、主に IBM® 技術サポートが使用するためのものです。
    For Linux operating systemFor UNIX operating system Linux および UNIX プラットフォームの場合:
    1. install_root/logs/wbi/install ディレクトリー内のログ・ファイル
    2. user_home/wbilogs ディレクトリーにあるログ・ファイル (install_root/logs/wbi/install にファイルがない場合)
    3. install_root/logs/manageprofiles/profile_name_create_error.log
    4. install_root/logs/manageprofiles/profile_name_create.log および install_root/logs/manageprofiles/pmt.log
    5. install_root/logs/wbi/installconfig.log (製品の正しい動作を妨げている可能性のある構成の問題を示しています)。 失敗した構成スクリプトの診断について詳しくは、失敗した Ant 構成スクリプトの診断を参照してください。
    6. インストール操作によって作成された追加のログまたはトレース・ファイル。install_root/logs/wbi/install で、インストール・プロセスの間に生成されたトレース・ファイルを探します。install_root /logs/manageprofiles/profile_name を参照して、プロファイルの作成または拡張で生成されたファイルを探します (install_root および profile_root の 場所について詳しくは、製品、プロファイル、およびツールのデフォルト・インストール・ディレクトリーを 参照してください)。これらのファイルは、主に IBM 技術サポートが使用するためのものです。
    For Windows operating system Windows プラットフォームの場合:
    1. install_root¥logs¥wbi¥install ディレクトリー内のログ・ファイル
    2. user_home¥wbilogs ディレクトリーにあるログ・ファイル (install_root¥logs¥wbi¥install にファイルがない場合)
    3. install_root¥logs¥manageprofiles¥profile_name_create_error.log
    4. install_root¥logs¥manageprofiles¥profile_name_create.log および install_root¥logs¥manageprofiles¥pmt.log
    5. install_root¥logs¥wbi¥installconfig.log (製品の正しい動作を妨げている可能性のある構成の問題を示しています)。 失敗した構成スクリプトの診断について詳しくは、失敗した Ant 構成スクリプトの診断を参照してください。
    6. インストール操作によって作成された追加のログまたはトレース・ファイル。インストール・プロセス中に生成されたトレース・ファイルを install_root¥logs¥wbi¥install で探してください。install_root¥logs¥manageprofiles¥profile_name を参照して、プロファイルの作成または拡張で生成されたファイルを探します (install_root および profile_root の 場所について詳しくは、製品、プロファイル、およびツールのデフォルト・インストール・ディレクトリーを 参照してください)。これらのファイルは、主に IBM 技術サポートが使用するためのものです。
  6. エラー・ログに問題の原因を判別するための十分な情報が含まれない場合は、製品をアンインストールし、ログ・ファイルまたはその他の成果物が残っていればクリーンアップし、トレースをオンにしてから再インストールします。
    • 以下のように、install コマンドに -is:javaconsole パラメーターを追加して、stdout ログおよび stderr ログをコンソール・ウィンドウにレポートします。
      • For i5/OS operating system i5/OS プラットフォームの場合:
        install -is:javaconsole
        以下のコマンドでストリームをファイルに取り込みます。
        install -is:javaconsole > captureFileName.txt 2>&1
      • For Linux operating systemFor UNIX operating system Linux および UNIX プラットフォームの場合:
        install -is:javaconsole
        以下のコマンドでストリームをファイルに取り込みます。
        install -is:javaconsole > captureFileName.txt 2>&1
      • For Windows operating system Windows プラットフォームの場合:
        install.exe -is:javaconsole
        以下のコマンドでストリームをファイルに取り込みます。
        install.exe -is:javaconsole > drivecaptureFileName.txt
    • -is:log file_name オプションを使用して、ユー ザーが選択したログに追加情報を取り込みます。
  7. サーバー・プロファイルを正常に作成した場合は、ファースト・ステップ・コンソールまたはコマンド行方式を使用して、サーバーを始動します。
  8. 実行中の Java™ プロセス、および SystemOut.log ファイルと SystemErr.log ファイル内の「Open for e-business」というメッセージを調べて、サーバーが適切に始動およびロードされていることを確認します。

    Java プロセスが存在せず、メッセージも表示されていない場合は、同じログでその他のエラーを調べます。エラーがあればそれを修正し、再試行します。

    SystemOut.log および SystemErr.log ファイルは、以下のプラットフォーム固有のディレクトリーにあります。
    • For i5/OS operating system i5/OS プラットフォームの場合: profile_root/logs/servername
    • For Linux operating systemFor UNIX operating system Linux および UNIX プラットフォームの場合: profile_root/logs/servername
    • For Windows operating system Windows プラットフォームの場合: profile_root¥logs¥servername
  9. サーバーが稼働中の場合は、ファースト・ステップ・コンソールまたはコマンド行方式を使用して停止します。
  10. Snoop サーブレットを使用して Web サーバーがアプリケーションを WebSphere ESB から取得できるかどうかを検証する場合は、WebSphere Application Server Network Deployment 資料の『インストールのトラブルシューティング』のステップ『Snoop サーブレットを開始し、アプリケーション・サーバーからアプリケーションを検索する Web サーバーの機能を検証します』を参照してください。
  11. 管理コンソールを始動します。 詳しくは、『管理コンソールの開始および停止』を参照してください。
  12. IP アドレスのキャッシュに関する問題を解決するには、WebSphere Application Server Network Deployment 資料の『インストールのトラブルシューティング』の ステップ『IP アドレスのキャッシング問題を解決します』を参照してください。

次のタスク

製品サポート Web サイトでは、既知の問題の解決方法に関する最新情報を参照し、問題の解決に必要な情報収集の時間の節約に役立つ資料を読むことができます。PMR を開く前に、IBM WebSphere ESB サポート・ページを 参照してください。


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タイムスタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


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