WebSphere Enterprise Service Bus for z/OS バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: z/OS


失敗した JMS イベントの管理

JMS 要求メッセージまたは応答メッセージの処理中の問題によって、リカバリー・サブシステム内で失敗した JMS イベントが作成された場合に、そのイベントをどのように処理するかを決める必要があります。エラーを識別して修正し、リカバリー・サブシステムからイベントをクリアするには、このトピックの情報を参考にしてください。

このタスクについて

失敗した JMS イベントを管理するには、以下のステップを実行します。
手順
  1. Failed Event Manager を使用して JMS の失敗イベントに関する情報を見つけ、例外タイプをメモします。
  2. 表 1 で該当する例外タイプを探し、エラーのロケーションと考えられる原因、および失敗イベントを管理するための推奨アクションを判別します。
    表 1. 失敗した JMS イベント
    例外タイプ エラーのロケーション エラーの考えられる原因 推奨アクション
    FaultServiceException 障害ハンドラーまたは障害セレクター JMS メッセージに誤った形式のデータが含まれている。
    1. JMS メッセージを調べて、誤った形式のデータを見つける。
    2. メッセージを発信したクライアントが正しい形式のデータを作成するように修復する。
    3. メッセージを再送する。
    4. 失敗したイベントを削除する。
    障害ハンドラーまたは障害セレクターで予期しないエラーが発生した。
    1. カスタム障害セレクターまたは障害ハンドラーをデバッグし、識別されたエラーを修正する。
    2. 失敗したイベントを再サブミットする。
    ServiceRuntime Exception 障害ハンドラー 障害セレクターおよびランタイム例外ハンドラーが、JMS メッセージをランタイム例外として解釈するように構成されている。 これは予期された例外です。 例外テキストを調べて正確な原因を判断し、適切なアクションを行う。
    DataBindingException または DataHandlerException データ・バインディングまたはデータ・ハンドラー JMS メッセージに誤った形式のデータが含まれている。
    1. JMS メッセージを調べて、誤った形式のデータを見つける。
    2. メッセージを発信したクライアントが正しい形式のデータを作成するように修復する。
    3. メッセージを再送する。
    4. 失敗したイベントを削除する。
    データ・バインディングまたはデータ・ハンドラーで予期しないエラーが発生した。
    1. カスタム・データ・バインディングまたはデータ・ハンドラーをデバッグし、識別されたエラーを修正する。
    2. メッセージを再送する。
    3. 失敗したイベントを削除する。
    SelectorException 関数 セレクター JMS メッセージに誤った形式のデータが含まれている。
    1. JMS メッセージを調べて、誤った形式のデータを見つける。
    2. メッセージを発信したクライアントが正しい形式のデータを作成するように修復する。
    3. メッセージを再送する。
    4. 失敗したイベントを削除する。
    関数セレクターで予期しないエラーが発生した。
    1. カスタム関数セレクターをデバッグし、識別されたエラーを修正する。
    2. メッセージを再送する。
    3. 失敗したイベントを削除する。

task タスク・トピック

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タイムスタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


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