古いバージョンのデプロイメント・マネージャーを新しいバージョンにマイグレーションします。
始める前に
デプロイメント・マネージャーのマイグレーションを開始する前に、以下を行ってください。
手順
- バージョン 6.0.x または 6.1.x のシステムで、WebSphere Application Server カスタマイズ ISPF パネルからマイグレーション・ジョブを生成します。
- TSO セッションで、以下のコマンドを入力します。
'ex 'high_level_qualifier.sbboclib(bbowstrt)' 'appl(bb61) lang(enus)'
ここで、high_level_qualifier は
WebSphere Application Server インストール・ライブラリーの
高位修飾子です。
- 「4 - ノードのマイグレーション (4 - Migrate a Node)」を選択し、
次に、「2 - デプロイメント・マネージャーのマイグレーション (2 - Migrate a deployment manager)」を選択します。 WebSphere Application Server カスタマイズ ISPF パネルで
作業したときに作成した 2 つの PDS データ・セットに、
WebSphere Application Server マイグレーション・ジョブが
生成されます。
- 生成されたマイグレーション・ジョブを、ユーザー指定のパラメーターを選出するように
カスタマイズします。デプロイメント・マネージャーでは、カスタマイズが必要なジョブは BSBWMG3B だけです。
- インストール済みの WebSphere ESB JCL PDS(ZWESB.**.SBPZJCL) で、
サンプルの WebSphere ESB マイグレーション・ジョブ BSBWMG3D を
見つけます。
このジョブは WebSphere ESB スクリプト wbimigrt2.sh を
呼び出しますが、このスクリプトは WebSphere Application Server スクリプト bbomigrt2.sh と
非常によく似ています。wbimgrt2.sh スクリプトは、マイグレーション・ユーティリティー WBIPreUpgrade.sh
および WBIPostUpgrade.sh を呼び出します。
- サンプル・ジョブ BSBWMG3D のコピーを編集して、WebSphere Application Server カスタマイズ・パネルで
生成され、現在は BSBWMG3B ジョブにあるパラメーターを利用するようにします。 WBIPostUpgrade コマンドのユーザー名とパスワードには、管理者のユーザー名とパスワードを使用してください。
- 古いバージョン (バージョン 6.0.x または 6.1.x) のデプロイメント・マネージャーを停止します。 『デプロイメント・マネージャーの停止』を参照してください。
- WebSphere ESB データベースをバックアップします。 必要に応じて、後からバージョン 6.0.x または 6.1.x のデータをリカバリーすることができます。
- ソース・デプロイメント・マネージャーのファイル・システムをバックアップします。
- 編集した BSBWMG3D ジョブを実行依頼します。
- /tmp/migrate/XXXXX/BSBWMG3D.out 内の出力を調べて、マイグレーションが正常に完了したことを確認します。
- WebSphere ESB データベースをアップグレードします。 WebSphere ESB データベースのいずれかをアップグレードする必要がある場合は、バージョン 6.2 サーバーの WebSphere servername/DeploymentManager/dbscripts ディレクトリーに SQL スクリプトが生成されます (servername は、新規 バージョン 6.2 サーバーの名前)。
この SQL スクリプトは、
データベース固有のディレクトリーに生成されます。
- データベース固有のディレクトリーで、upgrade で始まり、ソース・サーバーのバージョン番号を含む名前の SQL ファイルがあるかどうかを調べます。 以下の例は、DB2 v8 を使用していたバージョン 6.1.2 の WebSphere ESB デプロイメント・マネージャーからのマイグレーション中に生成された SQL ファイルのリストです。
/WebSphere/servername/DeploymentManager/dbscripts/CommonDB/DB2zOSV8/upgradeSchema612_CommonDB.sql
/WebSphere/servername/DeploymentManager/dbscripts/CommonDB/DB2zOSV8/upgradeSchema612_DirectDeploy.sql
/WebSphere/servername/DeploymentManager/dbscripts/CommonDB/DB2zOSV8/upgradeSchema612_governancerepository.sql
/WebSphere/servername/DeploymentManager/dbscripts/CommonDB/DB2zOSV8/upgradeSchema612_Recovery.sql
/WebSphere/servername/DeploymentManager/dbscripts/CommonDB/DB2zOSV8/upgradeSchema612_relationshipService.sql
/WebSphere/servername/DeploymentManager/dbscripts/BusinessSpace/DB2zOSV8/upgradeSchema612.sql
/WebSphere/servername/DeploymentManager/dbscripts/BusinessSpace/DB2zOSV8/upgradeData612.sql
- 作業ディレクトリーにスクリプトをコピーします。 これを行うには、
以下の手順を使用します。
- ファイルのコピーに適切な許可を割り当てます。例:
chmod 755 upgradeSchema612.sql
- 必要に応じてファイル内の値を編集します。必要なら、
ASCII から EBCDIC に変換してください。
- 選択したツールを使用して、データベースに対してカスタマイズ済みのスクリプトを実行します。例えば、DBUtility.sh、SPUFI などです。あるいはバッチ・ジョブで実行します。
- 生成された JCL ライブラリーから BBOMDCP ジョブを実行して、
USER.PROCLIB の開始済みタスクの JCL メンバーを更新します。 このジョブは、バージョン 6.0.x または 6.1.x の開始済みタスク・メンバーを新しいバージョン 6.2 のメンバーで置き換えます。
- デプロイメント・マネージャーを始動します。 『デプロイメント・マネージャーの開始』を参照してください。
- 管理コンソールから default_host 仮想ホスト・グループを更新します。 管理対象ノードをマイグレーションするときに既知のファイル・コピー・エラーが発生しないようにするため、『技術情報 1329834』に文書化されているように、default_host 仮想ホスト・グループから管理コンソール・ポートを削除します。
タスクの結果
デプロイメント・マネージャーが
バージョン 6.2 にマイグレーションされます。
次のタスク
次に、セル内の個々の管理対象ノードをマイグレーションします。
管理対象ノードのマイグレーションを参照してください。