WebSphere Enterprise Service Bus for z/OS バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: z/OS


HTTP バインディング: 全体像

HTTP バインディングは、HTTP がホストするアプリケーションに接続を提供します。 HTTP アプリケーション間の通信をメディエーションし、既存の HTTP ベースのアプリケーションをモジュールから呼び出せるようにします。

HTTP インポート・バインディング

HTTP インポート・バインディングは、Service Component Architecture (SCA) アプリケーションから HTTP サーバーまたはアプリケーションへのアウトバウンド接続を提供します。

インポートは、HTTP エンドポイントの URL を呼び出します。 この URL は、以下の 2 つの方法のいずれかを指定できます。
  • インポートの構成プロパティーとして URL を指定します。
  • HTTP ヘッダーで動的に URL を設定します。
本来、この呼び出しは常に同期呼び出しとなります。

HTTP 呼び出しは常に要求/応答となりますが、HTTP インポートは片方向操作と両方向操作の両方をサポートし、操作が片方向の場合には応答を無視します。

HTTP エクスポート・バインディング

HTTP エクスポート・バインディングは、HTTP アプリケーションから SCA アプリケーションへのインバウンド接続を提供します。

URL は、HTTP エクスポートで定義されます。 要求メッセージをエクスポートに送信する必要がある HTTP アプリケーションは、この URL を使用してエクスポートを呼び出します。

HTTP エクスポートは ping もサポートします。

実行時の HTTP バインディング

実行時に HTTP バインディングを使用するインポートは、メッセージ本体 (データの有無に関わらず) を使用して、SCA アプリケーションから外部 Web サービスに要求を送信します。 要求は、図 1 に示すように、SCA アプリケーションから外部 Web サービスに対して行われます。
図 1. SCA アプリケーションから Web アプリケーションへの要求フローSCA アプリケーションと Web アプリケーション間の要求フローとオプションの応答フローを示す図

オプションで、HTTP バインディングを使用するインポートは要求に対する応答として Web アプリケーションからのデータを受信することができます。

エクスポートの場合は、図 2 に示すように、クライアント・アプリケーションが Web サービスに対して要求を行います。
図 2. クライアント・アプリケーションから Web サービスへの要求フロー Web サービスとクライアント・アプリケーション間の要求フローとオプションの応答フローを示す図

Web サービスは、サーバーで稼働する Web アプリケーションです。 この Web アプリケーションでは、エクスポートはサーブレットとして実装されるため、クライアントはその要求を URL アドレスに送信します。 サーブレットは、実行時に要求を SCA アプリケーションに渡します。

オプションで、エクスポートは要求に対する応答として、クライアント・アプリケーションにデータを送信することができます。


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タイムスタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


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