WebSphere Enterprise Service Bus バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: AIX、HP-UX、i5/OS、Linux、Solaris、Windows


installver_wbi コマンドのためのデフォルトのメッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムの変更

デフォルトのメッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムを変更して、インストールしたファイルの検査合計を比較することができます。アルゴリズムを変更するには、installver_wbi コマンド・スクリプトを編集する必要があります。

始める前に

デフォルトのメッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムを SHA から MD5 へ変更する前に、製品をインストールしてください。

また、コマンド・ファイルを変更する前に、installver_wbi コマンドを使用して製品ファイルを検査します。

このタスクについて

デフォルトのメッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムは、米国連邦標準技術局 (NIST) の Secure Hash Standard (SHS) に含まれるセキュア・ハッシュ・アルゴリズム (SHA) のうちの 1 つです。SHA-1 は、米国政府の標準ハッシュ関数です。詳細については、連邦情報処理標準 (FIPS) Web ページ (http://csrc.nist.gov/publications/fips/index.html) の資料 FIPS 180-2 を参照してください。

WebSphere® ESB の FIPS への準拠について詳しくは、連邦情報処理標準を参照してください。

これより古い MD5 メッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムも使用することができます。MD5 は、SHA ほど安全ではなく、後方互換性を確保する目的でのみ提供されているため、推奨されないメッセージ・アルゴリズムのタイプです。

どうしても必要な場合に限って、デフォルトのメッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムを SHA から MD5 に変更します。この変更を行うには、installver_wbi.bat ファイルまたは installver_wbi.sh ファイルを編集します。アルゴリズムを変更すると、製品の部品表の SHA ベースの検査合計が無効になります。 このため、メッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムを変更する前に、製品ファイルを確認します。

デフォルトのメッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムを変更するには、以下の手順を実行します。
手順
  1. installver_wbi コマンド・スクリプトを編集する場合:
    • For i5/OS operating system i5/OS® プラットフォームの場合: install_root/bin/installver_wbi ファイルを編集します。
    • For Linux operating systemFor UNIX operating system Linux® および UNIX® プラットフォームの場合: install_root/bin/installver_wbi.sh ファイルを編集します。
    • For Windows operating system Windows® プラットフォームの場合: install_root¥bin¥installver_wbi.bat ファイルを編集します。
  2. スクリプト・ファイルに以下の環境プロパティーを追加します。
    -Dchecksum.type=MD5
    デフォルト値は以下のとおりです。
    -Dchecksum.type=SHA
  3. 変更を保存します。

タスクの結果

アルゴリズムを変更した後、installver_wbi コマンドを実行してそれが正しく機能することを確認してください。

task タスク・トピック

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


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