WebSphere® ESB StockQuote
サンプルは、異種のサービスを簡単に統合する方法や、アプリケーションに影響を及ぼす
ことなく伝送中のメッセージを操作する方法を説明します。
これは、WebSphere ESB で提供されるサービス・コンポーネント・アーキテクチャー (SCA) およびメディエーション機能によってアーカイブされます。
このタスクについて
ある金融サービス会社は、対話式で Web ベースの株式市場サービスを顧客に提供しています。
この会社では、階層レベルのサービスを提供することで、競合企業との差別化を図る計画です。
標準 の顧客には遅延株価情報を、プレミアム 顧客 (サブスクリプションを払っている顧客)
にはリアルタイム株価情報を提供したいと考えています。
会社の計画は以下のとおりです。
- 遅延株価情報サービスをすべての顧客が利用できるようにする。
- サービスに対するすべての要求をログに記録し、監査要件を満たす。
- リアルタイム株価情報サービスを、プレミアム 顧客が利用できるようにする。
この StockQuote サンプルを実行するには、以下の手順を実行します。
手順
- 「ファースト・ステップ」コンソールを起動します。
- まだ始動していない場合は、サーバーを始動します。
- 「ファースト・ステップ」パネルで「サンプル・ギャラリー」をクリック
して、「サンプル・ギャラリー」を開始します。
WebSphere ESB StockQuote
サンプルは、「サンプル・ギャラリー」にインストール済みサンプルとしてリストされます。
- をクリックします。
- ブラウザー・ウィンドウのアドレス・フィールド内の「サンプル・ギャラリー」のアドレスを確認します。ポート番号の値が 9080 である場合は次のステップに進み、それ以外の場合は以下のサブステップを実行します。
- 管理コンソールを開き、ログインします。
- をクリックします。 使用可能なアプリケーションが表示されます。
- 「StockQuote」をクリックします。 StockQuote アプリケーションの詳細が表示されます。
- 「モジュール」セクションで、「モジュールの管理」をクリックします。
- 「StockQuoteEJB」をクリックします。 StockQuoteEJB.jar ファイルの詳細が表示されます。
- 「Web サービス・プロパティー」セクションで、「Web サービス・クライアント・バインディング」をクリックします。
- sca/import/RealtimeService について、「ポート情報」列の「編集」をクリックします。 ポート情報が表示されます。
- 「オーバーライドされたエンドポイント URL」フィールドに、http://hostname:nnnn/RealtimeService/services/RealtimeServiceSOAP を入力します。ここで hostname は localhost またはサーバーが稼働しているマシンのホスト名、nnnn はデフォルト・ホストで使用されているポート番号です。
- 「OK」をクリックします。
- sca/import/DelayedService について、「ポート情報」列の「編集」をクリックします。 ポート情報が表示されます。
- 「オーバーライドされたエンドポイント URL」フィールドに、http://hostname:nnnn/DelayedService/services/DelayedServiceSOAP を入力します。ここで hostname は localhost またはサーバーが稼働しているマシンのホスト名、nnnn はデフォルト・ホストで使用されているポート番号です。
- 「OK」をクリックします。
- マスター構成にワークスペースの変更内容を保管し、「サンプル・ギャラリー」に戻ります。
ご使用のサーバー上でサンプルを正常に実行できます。
- 「実行」をクリックし、統合サービスの機能を体験してみるため、2 種類の顧客それぞれで以下のアクションを実行します。
- ドロップダウン・リストから顧客を選択します。
- 1 つ以上のシンボルを選択します。
- 「要求」ボタンをクリックします。
タスクの結果
標準の顧客 である顧客 A は、遅延株価情報を受け取ります。
プレミアム顧客 である顧客 B は、リアルタイムの株価情報を受け取ります。
次のタスク
このサンプルで使用される成果物については、「サンプル・ギャラリー」の
技術情報から取得することができます。