WebSphere Enterprise Service Bus バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: AIX、HP-UX、i5/OS、Linux、Solaris、Windows


Windows システムでアンインストールに失敗した後の再インストールの準備

WebSphere® ESB のアンインストールに 失敗した場合に Windows® システムをクリーンにする方法について説明します。アンインストール・プログラムを 実行した後に、製品を元のディレクトリーに再インストールする際にこれを妨げる可能性のあるレジストリー項目を、 この手動ステップで除去します。

始める前に

この手順を実行する前に、アンインストール・ウィザードを使用して、あるいはサイレントに WebSphere ESB をアンインストールしたこと、およびその手順が最後まで正常に実行されていないことを確認してください。 この手順が正常に完了している場合は、この作業を行う必要はありません。

本製品を間違いなく削除し、クリーンなシステムが得られるよう、本製品の install_root ディレクトリーを判別してください。

デフォルトのディレクトリー・ロケーションの詳細については、製品、プロファイル、およびツールのデフォルト・インストール・ディレクトリーを参照してください。

インストール・ウィザードおよびプロファイル管理ツールにより、インストール・ルート・ディレクトリーに対して独自のロケーションを指定することができます。 以下のファイルを調べて、実際の場所を決定してください。
  • .nifRegistry ファイルは、 インストール済みのすべての WebSphere ESB 製品の インストール・ルートを示します。また、インストール済みのすべての WebSphere Application Server 製品のインストール・ルートも示します。場所は以下のとおりです。
    • 製品をインストールしたユーザー ID が管理特権を持っていた場合の ファイルの場所は Windows ルート・ディレクトリー (ほとんどの Windows システムでは C:¥Windows または C:¥WINNT) です。
    • 製品をインストールしたユーザー ID が管理特権を持っていなかった場合の ファイルの場所は、そのユーザー ID のホーム・ディレクトリーです。
  • プロファイルの install_root¥logs¥manageprofiles¥profile_name_create.log ファイルは、 そのプロファイルの場所を示します。このファイルでテキスト profilePath= を検索すると、 プロファイルの場所が分かります。

製品のアンインストールでは、profile_root¥logs ディレクトリーを含む profile_root ディレクトリー (profile_root はプロファイルのインストール・ロケーションを表す) が削除されないまま残ります。install_root¥logs ディレクトリーも残ります。

このタスクについて

前のインストール済み環境のファイルが残っているときに、本製品を新しいディレクトリーに再インストールすると、共存シナリオにすることができます。ただし、すべてのファイルおよびレジストリー項目を削除すると、WebSphere ESB を完全に削除できます。 クリーン・システムにすると、共存させずに、本製品を元のディレクトリーに再インストールできます。

重要: この手順のステップを通して、WebSphere ESB と WebSphere Application Server または WebSphere Application Server Network Deployment の両方のアンインストールの後に残された成果物の除去を行います。対象となる WebSphere Application Server 製品は、WebSphere ESB のインストール済み環境の基盤となる製品であることが前提となっています。

クリーン・システムを作成するには、以下の手順を実行します。

手順
  1. 製品をインストールしたユーザーと同じユーザー ID でログオンします。
  2. オプション: 緊急リカバリー・ディスクがあることを確認します。このディスクを作成するための説明は、Windows のヘルプ文書に記載されています。

    このステップはセーフガードです。この手順では、リカバリー・ディスクは不要です。

  3. オプション: Windows のリソース・キットにある regback.exe プログラムを使用してレジストリーをバックアップします。

    このステップはセーフガードです。この手順では、レジストリーのバックアップ・コピーは不要です。

  4. アンインストールした WebSphere ESB および WebSphere Application Server 製品の製品レジストリー項目を削除します。

    コマンド・プロンプトから regback.exe を呼び出して、Windows システムのレジストリーを編集します。

    注意:
    レジストリーの操作には注意してください。 レジストリー・エディターを使用してレジストリーの内容を表示し、編集している時に、簡単に間違えてしまうことがあります。レジストリー・エディターからは、編集エラーについての警告は出ません。これは非常に危険な場合があります。レジストリーが壊れることにより、システムが破壊され、Windows オペレーティング・システムを再インストールせざるを得なくなる場合もあります。
    1. Ctrl-F を使用して WebSphere のインスタンスをすべて検索し、各項目を削除する必要があるかどうかを判断してください。WebSphere ESB および WebSphere Application Server に関連したすべてのエントリーを除去できない場合がありますが、これは問題ありません。
    2. WebSphere ESB および WebSphere Application Server 製品に関連するキーを展開し、選択します。
      WebSphere Application Server 製品用の以下のキーがある場合は、削除します。
      • HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥ Explorer¥MenuOrder¥StartMenu2¥Programs¥IBM WebSphere¥ Application Server Network Deployment V6.1
      • HKEY_CURRENT_USER¥Software¥IBM¥WebSphere Application Server Network Deployment¥6.1.0.0
      • HKEY_LOCAL_MACHINE¥Software¥IBM¥Web server Plug-ins for IBM WebSphere Application Server¥6.1.0.0

      WebSphere Application Server 6.1 Feature Pack for Web Services 製品に対するキー HKEY_CURRENT_USER¥Software¥IBM¥WebSphere Application Server 6.1 Feature Pack for Web Services¥6.1.0.9 が 存在する場合は削除します。

      WebSphere ESB 製品の以下のキーが存在している場合は、それを削除します。
      • HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion ¥Explorer¥MenuOrder¥Start Menu2¥Programs¥IBM WebSphere¥Enterprise Service Bus 6.2
      • HKEY_CURRENT_USER¥Software¥IBM¥WebSphere Enterprise Service Bus¥6.2
    3. 関連する各キーのメニュー・バーから、「編集」>「削除」を選択します。
    4. キーの削除を確認するよう要求された場合は、「はい」を選択します。
    5. 終了したらメニュー・バーから「レジストリー エディタの終了」を選択します。
  5. アンインストールした製品のインストール済み環境のルート・ディレクトリーを削除します。
  6. regedit を使用して、アンインストールしたインストール環境に 関連付けられている HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥IBMWAS61Service という 形式のレジストリー・キーがあれば、すべて削除します。
  7. すべてのプロファイル・ディレクトリーを判別し、それらのディレクトリーを削除します。
  8. Windows エクスプローラーのウィンドウを開き、 ディレクトリー C:¥Documents and Settings¥user_id¥Start Menu¥Programs¥IBM WebSphere を参照します (ここで、user_id は 製品をインストールしたユーザーです)。
    インストールされた WebSphere Application Server が 1 つのみの場合は、以下のフォルダーを削除します (このフォルダーが 存在する場合)。
    Application Server V6.1
    インストールされた WebSphere Application Server Network Deployment が 1 つのみの場合は、以下のフォルダーを削除します (このフォルダーが存在する場合)。
    Application Server Network Deployment V6.1
    WebSphere ESB が 1 つしかインストールされていない場合、以下のフォルダーがあればそれを削除します。
    Enterprise Service Bus 6.2
    複数のバージョンの WebSphere Application Server または WebSphere ESB がインストールされている場合は、フォルダー名の後に数値が付加されます (例: Application Server Network Deployment V6.1 (2) または Enterprise Service Bus 6.2 (2))。この場合は、以下の手順を使用して削除するフォルダーを判別できます。
    1. Windows エクスプローラーで、C:¥Documents and Settings¥user_id¥Start Menu¥Programs¥IBM WebSphere¥ を開きます (ここで、user_id は 製品をインストールしたユーザーです)。
    2. Application Server V6.1 または Application Server Network Deployment V6.1 フォルダーを開きます。
    3. Profile Management Tool サブフォルダーを右クリックし、 「プロパティ」を選択し、「ショートカット」タブを 選択します。
    4. ターゲット・プロパティーを調べて、アンインストールに失敗した WebSphere Application Server のインストールをターゲット・ディレクトリーが指しているかどうかを確認します。指している場合は、Application Server V6.1 または Application Server Network Deployment V6.1 フォルダーを削除します。
    5. ステップ b から d までを繰り返します。ただし、今回は、 ステップ b では Enterprise Service Bus 6.2 サブフォルダーを開くことから始めて、ステップ d では ターゲット・ディレクトリーがアンインストールに 失敗した WebSphere ESB の インストールを指しているかどうかを確認します。
    6. この他のフォルダー・セットについて (例えば、Application Server Network Deployment V6.1 (2) および Enterprise Service Bus 6.2 (2))、 ステップ b から e までを繰り返します。
  9. .nifRegistry ファイルの項目を編集します。
    .nifRegistry ファイルの場所は以下のとおりです。
    • 製品をインストールしたユーザー ID が管理特権を持っていた場合の ファイルの場所は Windows ルート・ディレクトリー (ほとんどの Windows システムでは C:¥Windows または C:¥WINNT) です。
    • 製品をインストールしたユーザー ID が管理特権を持っていなかった場合の ファイルの場所は、そのユーザー ID のホーム・ディレクトリーです。

    .nifRegistry ファイルには、各 WebSphere ESB 製品のインストール環境ごと、および各 WebSphere Application Server 製品のインストール環境ごとに 1 行のエントリーがあります。

    除去した製品を示す 1 行だけがファイルに存在する場合は、このファイルを 削除してもかまいません。それ以外は、フラット・ファイル・エディターを使用して、削除した製品のインストール・ルート・ディレクトリーを識別する行を削除してください。その他の行はそのままにしておいてください。ファイルにリストされている インストール環境すべてを除去するまでは、.nifRegistry ファイルを 削除しないでください。

  10. 再始動を要求するプロンプトが表示された場合は、サーバーを再始動します。

タスクの結果

この手順を実行すると、クリーン・システムが得られます。これで、同じディレクトリーに再インストールできます。クリーン・システムには、以前に削除されたインストール済み環境の痕跡は残っていません。

次のタスク

システムをクリーンにした後、ソフトウェアのインストールに進み、インストール手順を選択してください。


task タスク・トピック

ご利用条件 | フィードバック


タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/dmndhelp/v6r2mx/topic//com.ibm.websphere.wesb620.doc/doc/tins_uninstall_windows.html
Copyright IBM Corporation 2005, 2010. All Rights Reserved.
このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジーが採用されています (http://www.eclipse.org)。