WebSphere Enterprise Service Bus for z/OS バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: z/OS


共通データベース の構成

共通データベース の構成には、サポートされるデータベース・タイプ、スクリプトとその場所、インストール・パラメーター、作成されるテーブルとユーザー ID の特権のタイプに関する情報が含まれます。

共通データベースは、各種コンポーネントのリポジトリーとして機能します。Derby を使用して スタンドアロン・サーバーを構成する場合は、データベース・オブジェクト (テーブルなど) は構成時に作成されます。ただし、スタンドアロン構成または Network Deployment 構成に DB2® を使用する場合は、 構成時に生成されるスクリプトを使用して、あとでデータベース・オブジェクトを 作成してください。

WebSphere® ESB 共通データベースは、以下の製品コンポーネントで使用します。 共通データベースの作成は、製品構成スクリプトの実行時に行うか、あるいは WebSphere ESB を構成した後、構成プロセスの一環で生成された SQL を実行することにより行うことができます。この SQL には、応答ファイルで指定したデータベース情報が含まれます。

ノードで必要なすべてのデータベース・オブジェクトに単一データベースを使用する場合は、WebSphere ESB の構成後に createDB.sh スクリプトを実行できます。createDB.sh スクリプトは、単一データベースを作成し、WebSphere ESB で必要なすべてのデータベース・オブジェクトをそのデータベースに追加します。 詳しくは、『createDB.sh スクリプト』を参照してください。

複数のデータベースをデータベース・オブジェクトに使用する場合は、提供および生成された SQL スクリプトを使用して共通データベースを手動で作成し、データを追加することができます。詳しくは、『DButility,sh、SPUFI、または DSNTEP2 を使用した DB2 データベースおよびストレージ・グループの作成』を参照してください。

構成前に共通データベースを作成することは可能ですが、構成後まで共通データベースにデータを追加することはできません。SQL スクリプトは、構成スクリプトの実行時に生成されるためです。

サポートされているデータベース・タイプ

共通データベースには、以下のデータベース製品を使用することができます。
表 1. サポートされるデータベース製品
データベース・タイプ 考慮事項
Derby Embedded スタンドアロン・サーバーのデフォルトのデータベース・タイプとして使用されます。

DB2 for z/OS v8
DB2 for z/OS v9

重要: DB2 for z/OS v9 を使用するサーバー用にプロファイルを作成するときは、そのサーバーが DB2 データベースに接続できる必要があります。
Network Deployment 構成のデータベースとして使用されます。オプションで、スタンドアロン・サーバー構成のデータベースとして使用することもできます。

ユーザー ID の特権

通常は、応答ファイルで指定するユーザー資格情報には、テーブル・スペース、テーブル、索引、およびストアード・プロシージャーを作成する権限が必要です。「新規データベースの作成」オプションを使用する場合、ユーザー ID には新規データベースを作成するために必要な特権が与えられている必要があります。

データベース管理サービス・インスタンス

セルあたり、共通データベース表のセットが 1 つあります。

製品の構成スクリプトによって起動されるデータベース・アクション

WebSphere Process Server の SMP/E インストール後に、SQL スクリプトはノードのプロファイル・ディレクトリーの構成ファイル・システムに配置されます。例えば、デフォルトの場所にインストールされたスタンドアロン・サーバー構成で DB2 v8.1 を使用する場合、 /WebSphere/V6R1/AppServer/profiles/default/dbscripts/CommonDB/database_type/database_name になります。

デフォルトの場所にインストールされた Network Deployment 構成で DB2 v8.1 を使用する場合、/WebSphere/V6R1/DeploymentManager/profiles/default/dbscripts/CommonDB/database_type/database_name に なります。

ここで、/WebSphere/V6R1 は構成ファイル・システムのデフォルトの場所、database_type はデータベースを作成するために使用しているデータベースのバージョン、および database_name はデータベースの名前です。

Derby を使用してスタンドアロン・サーバーを構成する場合、構成中にデータベース・オブジェクト (テーブルを含む) が構成スクリプト (zWPSConfig.sh (zWESBConfig.sh についての WESB のフィルター)) によって作成されます。 ただし、スタンドアロン・ノードまたは Network Deployment ノードに DB2 を使用する場合は、構成中に生成されたスクリプトを使用して、後でデータベース・オブジェクトを作成します。

JDBC プロバイダー

データベース・タイプに応じて、新規 JDBC プロバイダーが作成されます。このプロバイダーは、スタンドアロン・プロファイルではノード・スコープ内に、Network Deployment 環境ではセル・レベルで作成されます。JDBC プロバイダーは、変数 JDBC_DRIVER_PATH を参照して、ローカル JDBC ドライバーを見つけます。変数は、正しいローカル・パスを指すため、セル・レベルおよび各ノード・レベルで指定されます。

データ・ソース名:
  • WPS DataSource
データ・ソース JNDI 名:
  • jdbc/WPSDB

テーブル

各コンポーネントによって作成されるすべてのテーブルを以下の表にまとめます。
表 2. WebSphere ESB の各コンポーネントによって作成されるテーブル
コンポーネント テーブル名 スクリプト
リレーションシップ 実行時に作成される動的テーブル createTable_RelationshipMetadataTable.sql (テーブル・スペースの作成、DB2 z/OS® に限る)
共通データベース SchemaVersionInfo createTable_CommonDB.sql
ESB ロガー・メディエーション MSGLOG createTable_ESBLoggerMediation.sql
注: ESB ロガー・メディエーション・コンポーネントでは、各メッセージ・ロガー・プリミティブが異なるデータ・ソースおよび異なるデータベースを使用するように構成することができます。

concept 概念トピック

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タイムスタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


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