デフォルトのメッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムを変更して、インストールしたファイルの検査合計を比較することができます。アルゴリズムを変更するには、installver_wbi コマンド・スクリプトを編集する必要があります。
デフォルトのメッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムを SHA から MD5 へ変更する前に、製品をインストールしてください。
また、コマンド・ファイルを変更する前に、installver_wbi コマンドを使用して製品ファイルを検査します。
デフォルトのメッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムは、米国連邦標準技術局 (NIST) の Secure Hash Standard (SHS) に含まれるセキュア・ハッシュ・アルゴリズム (SHA) のうちの 1 つです。SHA-1 は、米国政府の標準ハッシュ関数です。詳細については、連邦情報処理標準 (FIPS) Web ページ (http://csrc.nist.gov/publications/fips/index.html) の資料 FIPS 180-2 を参照してください。
WebSphere® ESB の FIPS への準拠について詳しくは、連邦情報処理標準を参照してください。
これより古い MD5 メッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムも使用することができます。MD5 は、SHA ほど安全ではなく、後方互換性を確保する目的でのみ提供されているため、推奨されないメッセージ・アルゴリズムのタイプです。
どうしても必要な場合に限って、デフォルトのメッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムを SHA から MD5 に変更します。この変更を行うには、installver_wbi.bat ファイルまたは installver_wbi.sh ファイルを編集します。アルゴリズムを変更すると、製品の部品表の SHA ベースの検査合計が無効になります。 このため、メッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムを変更する前に、製品ファイルを確認します。
デフォルトのメッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムを変更するには、以下の手順を実行します。