WebSphere Enterprise Service Bus バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: AIX、HP-UX、i5/OS、Linux、Solaris、Windows


ファースト・ステップ・コンソールのオプション

WebSphere® ESB をインストールしたら、ファースト・ステップ・コンソールを使用して、製品ツールの開始、製品資料へのアクセス、個別プロファイルに関連するサーバーおよび管理コンソールなどのエレメントへの指示を行います。汎用バージョンのコンソールと、 インストール内のプロファイルごとのバージョンが使用可能です。各コンソールのオプションは、インストールした機能と、当該オペレーティング・システムで使用可能なエレメントに応じて動的に表示されます。オプションには、インストールの検証、サーバーまたはデプロイメント・マネージャーの開始と停止、管理コンソールへのアクセス、プロファイル管理ツールの開始、サンプル・ギャラリーへのアクセス、製品資料へのアクセス、マイグレーション・ウィザードの開始などがあります。

制約事項:
  • For i5/OS operating system i5/OS® プラットフォームの場合: i5/OS 版のファースト・ステップ・コンソールには、マイグレーション・ウィザード・オプションがありません。
  • WebSphere ESB Client には関連するファースト・ステップ・コンソールがありません。基礎となる WebSphere Application Server のインストールには、独自のファースト・ステップ・コンソールがあります。
さまざまなタイプのファースト・ステップ・コンソールに表示されるオプションを、表 1 に要約します。各オプションは、オプションの説明で定義します。使用のヒントでは、各オプションで呼び出すコマンドについて説明します。
表 1. ファースト・ステップ・コンソールで使用可能なオプション
オプション 汎用バージョン スタンドアロン・サーバーのプロファイル・バージョン デプロイメント・マネージャーのプロファイル・バージョン カスタム・プロファイル・バージョン
インストール検査 いいえ はい はい いいえ
サーバーの始動および停止 いいえ はい いいえ いいえ
デプロイメント・マネージャーの開始および停止 いいえ いいえ はい いいえ
管理コンソール いいえ はい はい いいえ
プロファイル管理ツール はい はい はい はい
サンプル・ギャラリー いいえ はい いいえ いいえ
インフォメーション・センター はい はい はい はい
マイグレーション・ウィザード はい (i5/OS は除く) はい (i5/OS は除く) はい (i5/OS は除く) はい (i5/OS は除く)
著作権および商標 はい いいえ いいえ いいえ
終了 はい はい はい はい

オプションの説明

さまざまなバージョンのファースト・ステップ・コンソールで表示されるオプションについて、以下に説明します。
インストール検査
インストール検査テストを開始します。このテストでは、そのスタートアップの間に、スタンドアロン・サーバーまたはデプロイメント・マネージャーを始動し、モニターします。

スタンドアロン・サーバーまたはデプロイメント・マネージャーのプロファイルを作成して以来初めてファースト・ステップ・コンソールを使用した場合、「インストール検査」を選択してインストールを確認します。検査プロセスにより、スタンドアロン・サーバーまたはデプロイメント・マネージャーが始動されます。

インストール検査ツール (IVT) が稼働している間は、「サーバーの起動」および「デプロイメント・マネージャーの開始」オプションは選択できません。

IVT では、スタンドアロン・サーバーまたはデプロイメント・マネージャーに関する以下の有用な情報を提供します。
  • サーバー・プロセスの名前
  • プロファイルの名前
  • プロファイル・パス (プロファイルのファイル・パスおよび名前)
  • プロファイルのタイプ
  • セル名
  • ノード名
  • 現在のエンコード方式
  • 管理コンソールのポート番号
  • SystemOut.log ファイルの場所、およびファイル内にリストされているエラー数を含むさまざまな通知情報
  • ヘルス・モニター・レポート (スタンドアロン・サーバーの場合のみ)
  • 完了メッセージ
インストール検査について詳しくは、製品のインストールの検査とその子トピックを参照してください。
サーバーの始動
サーバーが稼働している場合に「サーバーの停止」に切り替えます。

「サーバーの始動」オプションを選択すると、 出力画面に状況メッセージが表示されます。成功メッセージは、 サーバーが e-ビジネス用に開いていることを通知します。次に、メニュー項目が 「サーバーの停止」に変わり、「管理コンソール」および「サンプル・ギャラリー」オプションの両方 (それらがインストールされている場合) が使用可能になります。

「サーバーの起動」オプションを選択した場合、サーバーの開始中に「インストール検査」オプションを選択することはできません。

デプロイメント・マネージャーの始動
デプロイメント・マネージャーが稼働している場合に「デプロイメント・マネージャーの停止」に切り替えます。

「デプロイメント・マネージャーの始動」オプションを選択すると、 出力画面に状況メッセージが表示されます。 成功メッセージは、デプロイメント・マネージャーが e-ビジネス用に開いていることを通知します。 次に、メニュー項目が 「デプロイメント・マネージャーの停止」に変わり、「管理コンソール」オプション (インストールされている場合) が使用可能になります。

「デプロイメント・マネージャーの開始」オプションを選択した場合、デプロイメント・マネージャーの実行中に「インストール検査」オプションを選択することはできません。

管理コンソール
プロファイルの作成時または拡張時に管理コンソールをデプロイした場合のみ表示されます。このオプションは、スタンドアロン・サーバーまたはデプロイメント・マネージャーが始動されないかぎり選択できません。

管理コンソールは、Web ブラウザー内で実行される構成エディターです。管理コンソールを使用することによって、スタンドアロン・サーバーまたはデプロイメント・マネージャー用の XML 構成ファイル、およびセル内にあるすべてのアプリケーションで作業することが可能になります。

管理コンソールを開始するには、「管理コンソール」を選択します。

管理コンソールにより、ログイン名を求めるプロンプトが出されます。 このプロンプトはセキュリティーのために出されるのではなく、セッション中に行った構成変更を識別するための タグにすぎません。管理セキュリティーが使用可能な場合、セキュア・サインオンも使用できます。

インフォメーション・センターのインストール手順では、インストール時にセキュリティーを使用可能にした場合、管理ユーザー ID とパスワードを書き留めておくよう忠告しています。ID とパスワードがないと、管理コンソールまたはスクリプトを使用できません。

プロファイル管理ツール
64 ビット Linux® または Linux on System z® プラットフォームでは使用できません。プロファイル管理ツールを開始します。このツールを使用すると、スタンドアロン・サーバー、デプロイメント・マネージャー、またはカスタム・プロファイルを作成できます。
プロファイル は、スタンドアロン・サーバーまたはデプロイメント・マネージャー用のランタイム環境を定義するファイルから構成されます。各プロファイルには、独自の管理インターフェースがあります。カスタム・プロファイルは例外です。カスタム・プロファイルは、ユーザーがデプロイメント・マネージャー・セルに統合したりカスタマイズしたりする空のノードです。 カスタム・プロファイル用には、デフォルトのサーバー・プロセスまたはアプリケーションは作成されません。

各プロファイルには、独自のファースト・ステップ・コンソールがあります。ファースト・ステップ・コンソールを開始するコマンドは、プロファイルのファイル・セット内にあります。プロファイルに関連したファースト・ステップ・コンソールの開始プロンプトが、プロファイル管理ツールの最後のパネルに表示されます。

サンプル・ギャラリー
プロファイルの作成時または拡張時に WebSphere ESB サンプルをインストールした場合のみ表示されます。このオプションを選択すると、WebSphere ESB サンプル・ギャラリーが管理コンソールで開始されます。このオプションは、サーバーが始動されないかぎり選択できません。

サンプル・ギャラリーを開始するには、「サンプル・ギャラリー」を選択します。

製品の初期インストール時に WebSphere ESB サンプルをインストールしなかった場合、ファースト・ステップ・コンソール上にオプションは表示されません。増分インストールを実行して、サンプル機能を追加することができます。サンプルを追加すると、ファースト・ステップ・コンソール上にオプションが表示されます。

インフォメーション・センター
オンライン・インフォメーション・センター (http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/dmndhelp/v6r2mx/) にリンクします。
マイグレーション・ウィザード
マイグレーション・ツールへのグラフィカル・インターフェースである、WebSphere ESB のバージョン間マイグレーション・ウィザードを開始します。 バージョン間マイグレーション・ウィザードは、WebSphere ESB の旧バージョンから新バージョンへのマイグレーションを支援するグラフィカル・インターフェースです。このインターフェースについて詳しくは、『マイグレーション・ウィザード』のトピックを参照してください。
著作権および商標
WebSphere ESB の著作権および商標を示します。
終了
ファースト・ステップ・コンソールを閉じます。

使用のヒント

表 2 に、WebSphere ESB ファースト・ステップ・コンソールのオプションが呼び出すコマンドを示します。以下の個々のコマンドの詳細については、WebSphere Application Server Network Deployment インフォメーション・センターの『コマンド行ユーティリティー』セクションで、コマンドを検索してください。
  • startServer コマンド
  • stopServer コマンド
  • startManager コマンド
  • stopManager コマンド

WebSphere ESB 製品に組み込まれている、インストール検証テスト、ファースト・ステップ・コンソール、プロファイル管理ツール、およびマイグレーション・ウィザードを開始するために使用されるコマンドは、同等の WebSphere Application Server Network Deployment のコマンドと名前が異っていたり、異なるディレクトリー・ロケーションに存在していたり、異なる機能を実行したりします。そのため、WebSphere Application Server Network Deployment のインフォメーション・センターにあるこれらのコマンドへのリンクは、ここでは示しません。

表 2. ファースト・ステップ・コンソールのオプションが呼び出すコマンド
オプション リンク
インストール検査 wbi_ivt コマンドを呼び出します。
インストール検査テスト・コマンドがある場所は、以下のとおりです。
  • For i5/OS operating system i5/OS プラットフォーム: profile_root/bin/wbi_ivt -username username -password password
    注: セキュリティーが使用可能になっている場合、username および password パラメーターは iSeries® プラットフォームでは必須です。これらは Linux、UNIX®、および Windows® プラットフォームではオプションですが、セキュリティーが使用可能になっている場合は値の入力を求めるプロンプトが表示されます。
  • For Linux operating systemFor UNIX operating system Linux および UNIX プラットフォーム: profile_root/bin/wbi_ivt.sh
  • For Windows operating system Windows プラットフォーム: profile_root¥bin¥wbi_ivt.bat
サーバーの始動 startServer コマンドを呼び出します。
startServer コマンドがある場所は、以下のとおりです。
  • For i5/OS operating system i5/OS プラットフォーム: profile_root/bin/startServer
  • For Linux operating systemFor UNIX operating system Linux および UNIX プラットフォーム:profile_root/bin/startServer.sh
  • For Windows operating system Windows プラットフォーム: profile_root¥bin¥startServer.bat

同じワークステーション上に複数のスタンドアロン・サーバーがある場合、コマンドによりファースト・ステップ・コンソール内の同じプロファイルと関連したスタンドアロン・サーバーが始動されます。

サーバーの停止 stopServer コマンドを呼び出します。
stopServer コマンドがある場所は、以下のとおりです。
  • For i5/OS operating system i5/OS プラットフォーム: profile_root/bin/stopServer
  • For Linux operating systemFor UNIX operating system Linux および UNIX プラットフォーム: profile_root/bin/stopServer.sh
  • For Windows operating system Windows プラットフォーム: profile_root¥bin¥stopServer.bat
デプロイメント・マネージャーの始動 startManager コマンドを呼び出します。
startManager コマンドがある場所は、以下のとおりです。
  • For i5/OS operating system i5/OS プラットフォーム: profile_root/bin/startManager
  • For Linux operating systemFor UNIX operating system Linux および UNIX プラットフォーム: profile_root/bin/startManager.sh
  • For Windows operating system Windows プラットフォーム: profile_root¥bin¥startManager.bat

同じワークステーション上に複数のデプロイメント・マネージャーがある場合、コマンドによりファースト・ステップ・コンソール内の同じプロファイルと関連したデプロイメント・マネージャーが始動されます。

デプロイメント・マネージャーの停止 stopManager コマンドを呼び出します。
stopManager コマンドがある場所は、以下のとおりです。
  • For i5/OS operating system i5/OS プラットフォーム: profile_root/bin/stopManager
  • For Linux operating systemFor UNIX operating system Linux および UNIX プラットフォーム: profile_root/bin/stopManager.sh
  • For Windows operating system Windows プラットフォーム: profile_root¥bin¥stopManager.bat
管理コンソール デフォルトのブラウザーを開いて、管理コンソールの Web アドレスを指定します。

同じワークステーション上 (または i5/OS の同じ論理区画上) に複数のサーバーが存在する場合は、ポートが変化します。ファースト・ステップ・コンソールにより、ファースト・ステップ・コンソール内の同じプロファイルと関連した管理コンソールが開始されます。

プロファイル管理ツール pmt コマンドを呼び出します。
pmt コマンドがある場所は、以下のとおりです。
  • For i5/OS operating system i5/OS プラットフォーム: Windows ワークステーションから pmt コマンドが実行されます。このコマンドは、以下の 2 カ所のいずれかにあります。
    • install_image_location¥WBI¥iSeries¥PMT¥pmt.bat。 ここで、install_image_location はディスク・メディアのパス、またはPassport Advantage®・イメージのダウンロード先の場所のパスです。
    • pmt_client_installation¥PMT¥pmt.bat。デフォルトでは、C:¥ProgramFiles¥IBM¥WebSphere¥PMTClient です。
  • For Linux operating systemFor UNIX operating system Linux および UNIX プラットフォーム: install_root/bin/ProfileManagement/pmt.sh
  • For Windows operating system Windows プラットフォーム: install_root¥bin¥ProfileManagement¥pmt.bat
サンプル・ギャラリー デフォルトのブラウザーを開いて、サンプルの Web アドレスを指定します。
インフォメーション・センター デフォルトのブラウザーを開いて、Web アドレス http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/dmndhelp/v6r2mx/ にあるオンライン・インフォメーション・センターを指定します。
マイグレーション・ウィザード WebSphere ESB のバージョン間マイグレーション・スクリプトを呼び出して、マイグレーション・ウィザードを開始します。
バージョン間マイグレーション・スクリプトのロケーションは、以下のとおりです。
  • For Linux operating systemFor UNIX operating system Linux および UNIX プラットフォーム: install_root/bin/wbi_migration.sh
  • For Windows operating system Windows プラットフォーム: install_root¥bin¥wbi_migration.bat

concept 概念トピック

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


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