サービス・コンポーネントのモニター結果を Common Event Infrastructure (CEI) サーバーにパブリッシュするように選択することができます。サービス・コンポーネント・イベント・ポイントを CEI サーバーによるモニター対象として指定できます。モニターは、アプリケーション・フローの表示および管理を行う永続ベースか、問題のトラブルシューティングを行う随時ベースかどちらかです。
モニターを使用すると、CEI バスを介して送出されるサービス・コンポーネント・イベント内部のサービス・コンポーネント・イベント・ポイントでデータを公開できます。 このモニター方法を使用することによって、システム上のサービス・コンポーネント・アクティ ビティーをより柔軟に分析できるようになります。 また、Common Base Event ブラウザーなどの CEI イベント用に最適化されたブラウザーを使用することもできます。
これらのイベントは、ロガーに送信されるイベントと同じ構造になっていますが、サービス・コンポーネント・イベントの分析専用に設計されたビューアーで参照できるように、データベースに保管されます。 アプリケーションの作成時にサービス・コンポーネント・イベント・ポイントをアプリケーション内に指定して、アプリケーションがデプロイされ、サーバー上で稼働するようになった後にモニターが常時継続的に行われるようにします。これは「静的」モニターと呼ばれる方法です。 システムでのコンポーネント処理のフローを適切にするために特に重要なサービス・コンポー ネント・イベント・ポイントについて、静的モニターを実行してください。 この情報により、システムで実行されているサービス・コンポーネント・プロセスのアクションおよびプロセス間の対話を、容易に監督することができます。 また、これらのプロセスの通常フローからの逸脱を素早く検出することもできます。この場合は、サービス・コンポーネントが正常に作動していない可能性があります。
サービス・コンポーネントの静的モニターを構成するには、 WebSphere® Integration Developer を使用して、アプリケーションのサービス・コンポーネント・イベント・ポイントを選択します。この選択は、アプリケーションと一緒にデプロイされる、.mon という拡張子を持つ XML ファイルの形式で指定されます。 稼働中のサーバーにデプロイした後は、アプリケーションの .mon ファイルに指定されているイベント・モニターの詳細レベルをオフにしたり、レベルを下げたりすることは できません。この種類のモニターを停止するには、サーバーを停止し、アプリケーションをアンデプロイする 必要があります。
また、『動的』モニターのサービス・コンポーネント・イベント・ポイントも選択することができます。これは、実行中のサーバーに既にデプロイされているアプリケーション上で使用可能にしたり使用不可にしたりすることができます。CEI サーバーを使用して動的モニターを実行する理論的根拠は、本質的にはロギングの理論的 根拠と同じく、システム上の問題の診断とトラブルシューティングのためです。 出力はロガーにパブリッシュされるものと基本的に同じです。CEI バスを通って送出されるイベントごとに構造を構成する Common Base Event エレメントを使用します。また、データのロギングと同じように、詳細レベルでの差異は、イベント内でエンコードされるペ イロードの量にのみ影響を与えます。