共通データベース の構成には、サポートされるデータベース・タイプ、スクリプトとその場所、インストール・パラメーター、作成されるテーブルとユーザー ID の特権のタイプに関する情報が含まれます。
共通データベースは、各種コンポーネントのリポジトリーとして機能します。Derby を使用して スタンドアロン・サーバーを構成する場合は、データベース・オブジェクト (テーブルなど) は構成時に作成されます。ただし、スタンドアロン構成または Network Deployment 構成に DB2® を使用する場合は、 構成時に生成されるスクリプトを使用して、あとでデータベース・オブジェクトを 作成してください。
ノードで必要なすべてのデータベース・オブジェクトに単一データベースを使用する場合は、WebSphere ESB の構成後に createDB.sh スクリプトを実行できます。createDB.sh スクリプトは、単一データベースを作成し、WebSphere ESB で必要なすべてのデータベース・オブジェクトをそのデータベースに追加します。 詳しくは、『createDB.sh スクリプト』を参照してください。
複数のデータベースをデータベース・オブジェクトに使用する場合は、提供および生成された SQL スクリプトを使用して共通データベースを手動で作成し、データを追加することができます。詳しくは、『DButility,sh、SPUFI、または DSNTEP2 を使用した DB2 データベースおよびストレージ・グループの作成』を参照してください。
構成前に共通データベースを作成することは可能ですが、構成後まで共通データベースにデータを追加することはできません。SQL スクリプトは、構成スクリプトの実行時に生成されるためです。
通常は、応答ファイルで指定するユーザー資格情報には、テーブル・スペース、テーブル、索引、およびストアード・プロシージャーを作成する権限が必要です。「新規データベースの作成」オプションを使用する場合、ユーザー ID には新規データベースを作成するために必要な特権が与えられている必要があります。
セルあたり、共通データベース表のセットが 1 つあります。
WebSphere Process Server の SMP/E インストール後に、SQL スクリプトはノードのプロファイル・ディレクトリーの構成ファイル・システムに配置されます。例えば、デフォルトの場所にインストールされたスタンドアロン・サーバー構成で DB2 v8.1 を使用する場合、 /WebSphere/V6R1/AppServer/profiles/default/dbscripts/CommonDB/database_type/database_name になります。
デフォルトの場所にインストールされた Network Deployment 構成で DB2 v8.1 を使用する場合、/WebSphere/V6R1/DeploymentManager/profiles/default/dbscripts/CommonDB/database_type/database_name に なります。
ここで、/WebSphere/V6R1 は構成ファイル・システムのデフォルトの場所、database_type はデータベースを作成するために使用しているデータベースのバージョン、および database_name はデータベースの名前です。
Derby を使用してスタンドアロン・サーバーを構成する場合、構成中にデータベース・オブジェクト (テーブルを含む) が構成スクリプト (zWPSConfig.sh (zWESBConfig.sh についての WESB のフィルター)) によって作成されます。 ただし、スタンドアロン・ノードまたは Network Deployment ノードに DB2 を使用する場合は、構成中に生成されたスクリプトを使用して、後でデータベース・オブジェクトを作成します。
データベース・タイプに応じて、新規 JDBC プロバイダーが作成されます。このプロバイダーは、スタンドアロン・プロファイルではノード・スコープ内に、Network Deployment 環境ではセル・レベルで作成されます。JDBC プロバイダーは、変数 JDBC_DRIVER_PATH を参照して、ローカル JDBC ドライバーを見つけます。変数は、正しいローカル・パスを指すため、セル・レベルおよび各ノード・レベルで指定されます。
コンポーネント | テーブル名 | スクリプト |
---|---|---|
リレーションシップ | 実行時に作成される動的テーブル | createTable_RelationshipMetadataTable.sql (テーブル・スペースの作成、DB2 z/OS® に限る) |
共通データベース | SchemaVersionInfo | createTable_CommonDB.sql |
ESB ロガー・メディエーション | MSGLOG | createTable_ESBLoggerMediation.sql |