-uninstall キーワードを指定してシェル・スクリプト zSMPInstall.sh を実行することによって、WebSphere® ESB for z/OS® をアンインストールします。
ここでは、OS/390® UNIX® コマンド・シェルからインストール・スクリプトをアンインストール・キーワードと一緒に実行する方法について説明します。別の方法として、Telnet を使用して、プロンプトからスクリプトとキーワードを実行することもできます。この説明では TSO を使用していることを想定しています。Telnet を使用している場合は、同等のコマンドを使用してください。
この説明では、Ctrl キーを使用したデフォルトのキー・マッピングを使用して入力することも想定しています。このマッピング構成を変更している場合は、マップしたキーを使用して TSO に情報を入力してください。
始める前に
注: 部分アンインストールまたは増分アンインストールはサポートされていません。
アンインストール・スクリプトを実行する前に、WebSphere ESB for z/OS のアンインストールに関する最新の技術情報をお読みください。
WebSphere ESB for z/OS のインストール・プロセスでは、z/OS UNIX System Services の実用的な知識があることを前提としています。さらに詳細な情報が必要な場合には、以下の資料を参照してください。
手順
- OS/390® UNIX® コマンド・シェルにアクセスします。Telnet で USS に直接ログインするか、TSO から TSO コマンド OMVS を ISPF コマンドのオプション 6 で入力するか、それ以外の ISPF パネルから TSO OMVS を入力します。UNIX シェルに入ると、システムが入力を受け入れる準備ができたことがコマンド・プロンプト (通常はドル ($) またはポンド (#) 記号) で示されます。
- 次のようにして、管理者ユーザー ID に切り替えます。
- 次のようにして、製品インストール・ファイル・システム・ディレクトリー内の zos.config/bin に移動します。
cd /usr/lpp/zWESB/V6R2/zos.config/bin
- 次のようにして、現行ディレクトリーをパスに追加します。
- コマンド・プロンプトから、アンインストール・コマンドを指定してインストール・スクリプトを実行します。次に例を示します。
zSMPInstall.sh -smproot /wps/pathofWPScode/zWPS/V6R2 -runtime
/WebSphere/V6R1M0/AppServer -uninstall -response
/yourdrivename/yourfoldername/responsefilename.rsp
システム構成に応じて、応答ファイルの絶対パス名を入力します。
上記のパス・ファイル名は、アンインストーラーがデフォルトの応答ファイルを使用することを想定しています。応答ファイルがカスタマイズされている場合、カスタマイズされたファイルの絶対パスをパス名に指定する必要があります。
- 「Configuration Manager for uninstall complete」というメッセージが表示され、コマンド・プロンプトに戻るまで待ちます。
タスクの結果
-uninstall パラメーターを指定してインストール・スクリプトを実行すると、次のアクションが実行されます。
- 構成マネージャーがそのスクリプト・アクションを実行するときに、WebSphere ESB for z/OS 製品の機能が使用不可になります。WebSphere ESB for z/OS 製品の機能が使用不可になると、管理コンソールのプラグイン拡張機能が除去されます。
- WSPROFILE スクリプトにより、デフォルトの WebSphere Application Server プロファイルの拡張プロセスが元に戻され、これによりすべての WebSphere ESB 機能が除去されます。
ユーザーは、拡張されたデフォルト・プロファイルが削除される (基盤となる WebSphere Application Server for z/OS または WebSphere Application Server Network deployment for z/OS がアンインストールされる場合) ことか、他の拡張プロファイルを使用できなくなることを警告されます。
- インストール後のファイルが削除されます。
- コード・ベースの許可が除去されます。
共用の共通コンポーネントが他のアプリケーションによって使用されている場合は、コマンド行プロンプトにより、製品をアンインストールすると他のアプリケーションが正しく機能しなくなる可能性があることが警告されます。
アンインストール・コマンドが成功しなかった場合は、関連するログ・ファイルとトレース・ファイルを確認します。
- 標準出力メッセージ
標準出力メッセージは、画面に直接表示されます。コマンド行の末尾でリダイレクト記号とファイル名を使用して、これらのメッセージをファイルにリダイレクトすることができます。例えば、インストール・コマンドの末尾に
>run.log という構文を追加すると、標準出力メッセージは現在の作業ディレクトリー内の
run.log というファイルにリダイレクトされます。標準出力メッセージが以下のように表示されます。
parsing command arguments...
parsing arguments complete
setting up configuration...
runtimeRootDirName is: /WebSphere/V6R1M0/AppServer
WAS_HOME is: /WebSphere/V6R1M0/AppServer
WBI_HOME is: /WebSphere/V6R1M0/AppServer
running Configuration Manager for uninstall...
Configuration Manager for uninstall complete
unaugmenting profile(s)...
unaugmenting profile(s) complete
- ログ・ファイル
ログ・メッセージは、ランタイム・ディレクトリー内の zSMPInstall.log ファイルに書き込まれます。このファイルのデフォルトのロケーションは、
/WebSphere/V6R1M0/AppServer/logs/wbi/zSMPInstall.log です。
- トレース・ファイル
ランタイム・ディレクトリー内の zSMPInstall.trace (ASCII) ファイルを確認します。このファイルのデフォルトのロケーションは、
/WebSphere/V6R1M0/AppServer/logs/wbi/zSMPInstall.trace です。
サフィックス「E」が付いたエラー・メッセージがないようにする必要があります。
以下のトラブルシューティング・アクションを実行することもできます。