バージョン 6.1 以降、ビジネス・オブジェクト・データはイベントの内部で XML 形式で格納されます。 Common Base Event 形式には xs:any スキーマが組み込まれていますが、これはビジネス・オブジェクト・ペイロードを XML エレメントにカプセル化したものです。
サービス・コンポーネント・イベントに取り込むビジネス・オブジェクトの詳細レベルを指定します。 この詳細レベルは、イベントに渡されるビジネス・オブジェクト・コードの量にのみ影響します。それ以外の Common Base Event エレメント (標準およびイベント固有の両方) はすべて、イベントに対して出力されます。 サービス・コンポーネント・イベントに適用できる詳細レベルの名前は、WebSphere® Integration Developer を使用して静的モニターを作成したか、または管理コンソールで動的モニターを作成したかによって異なりますが、以下の表に示す内容に対応します。
管理コンソールの詳細レベル | Common Base Event/WebSphere Integration Developer の詳細レベル | 書き込まれたペイロード情報 |
---|---|---|
FINE | EMPTY | なし。 |
FINER | DIGEST | ペイロードの説明のみ。 |
FINEST | FULL | ペイロードのすべての情報。 |
詳細レベルは、イベント・インスタンス・データに含まれている PayloadType エレメントによって指定されます。実際のビジネス・オブジェクト・データがイベントに組み込まれるのは、FULL/FINEST の詳細を記録するようにモニターを設定している場合に限られます。 ビジネス・オブジェクト・データ自体は、xsd:any スキーマの下にある Common Base Event に組み込まれます。 プロセス・サーバーのビジネス・オブジェクト・ペイロードは wbi:event という名前のルート・エレメントによって表示できます。イベント出力をロガーに公開している場合は、ログ・ファイルを表示するとこの出力を参照できます。 イベントが CEI サーバーに公開されている場合は、Common Base Event ブラウザーを使用するとイベントを表示できます。 その後、wbi:event リンクをクリックすると、ビジネス・オブジェクト・データを表示できます。