WebSphere® ESB の暫定修正は、事前定義またはユーザー定義のディレクトリー・ロケーションに配置することで自動的にインストールすることができます。インストール中に、指定したディレクトリーは暫定修正がないか検査され、ある場合はインストール・プロセスの一部としてインストールされます。
暫定修正が見つかった場合、修正は製品バイナリー・ファイルの後にインストールされます。インストーラー・プログラムは暫定修正がこのロケーションに見つかったか検査して、インストールの要約パネルにレポートします。暫定修正が見つからない場合、インストールは通常通り続行されます。
柔軟性を一層高めるために、関連する暫定修正をダウンロードして、デフォルト・ディレクトリーに配置する (DVD から直接インストールしない場合) か、または選択したディレクトリーに配置することができます。ユーザー定義のディレクトリーは追加のディレクトリーです。ユーザー定義のディレクトリーおよびデフォルト・ディレクトリーの両方が、暫定修正がないか検査されます。
サイレント・インストールの場合、応答ファイルには以下の追加パラメーターを設定します。
fixLocation=<user_fix_dir>
このパラメーターは、提供されているサンプルの応答ファイル内ではデフォルトでコメント化されています。
事前定義ディレクトリーおよびユーザー定義ディレクトリーからの暫定修正のインストールには、規定された順序があります。事前定義ディレクトリーが最初に検査され、その後でユーザー定義ディレクトリーが続きます。インストール・プログラムが事前定義ディレクトリーおよびユーザー定義ディレクトリーの両方で修正を検出した場合、どちらの修正のセットもインストールされます。両方のディレクトリーで同じ修正が検出された場合、常にユーザー定義ディレクトリーの暫定修正が使用されます。インストール・プログラムは、指定されたディレクトリーに限って修正を検査します。再帰的にサブディレクトリーを検査することはありません。インストール・プログラムはインストールの要約パネルを表示する前に、暫定修正が妥当かどうかを検査します。無効な修正はこの要約パネルには表示されず、インストールもされませんが、エラー・メッセージは何も表示されません。