プロファイル管理ツールでは、プロファイルの新規作成時、または既存プロファイルの拡張時に障害が発生する場合があります。manageprofiles コマンドを使用した場合も、同様の障害が発生することがあります。このような障害が発生した場合は、このトピックで説明するように、最初にログ・ファイルを調べてから、その状況に応じて、以下のリカバリー手順に従ってください。
ログ・ファイル
manageprofiles コマンドに関するロ
グ・ファイルはすべて、
install_root/logs/manageprofiles
ディレクトリーに格納されます。
示されている順序で、次のログ・ファイルを参照します。各ログ・ファイルには、項目「INSTCONFSUCCESS」が含まれていなければなりません。ファイルにこの項目が含まれていない場合は、障害が検出されたことを意味します。ログ・ファイルを調べて、障害が発生した原因を判別し、対策を決定してください。
- ログ・ファイル profile_name_create_error.log (profile_name はプロファイルの名前)。
注: 新規プロファイルを作成し、既存のプロファイルを拡張しなかった場合にのみ、このファイルを調べます。

install_root/logs/manageprofiles/profile_name_create_error.log
install_root¥logs¥wbi¥update¥
profile_name_create_error.log
install_root/logs/wbi/update/profile_name_create_error.log
このログ・ファイルで「Configuration action succeeded」または「Configuration
action failed」というテキストを探します。
注: 「Configuration action failed」は、複数出力されていることがあります。それぞれの障害を調査し修正します。プロファイルが作成された場合は、以下のオプションで説明するログ・ファイルも調べてください。
注: その他の情報を得るには、manageprofiles ディレクトリーの pmt.log
というログ・ファイルを参照します。このファイルには、プロファイル管理ツールによる完全
インストールの実行中にデフォルト・プロファイルが作成されたとき発生する、すべてのイベ
ントが記録されます。
- ログファイル profile_name_augment_error.log
(profile_name は、プロファイルの名前)。
このログ・ファイルで「Configuration action succeeded」または「Configuration
action failed」というテキストを探します。
注: 「Configuration action failed」は、複数出力されていることがあります。それぞれの障害を調査し修正します。プロファイルが作成された場合は、以下のオプションで説明するログ・ファイルも調べてください。
- 個々のプロファイル・テンプレート・アクションのログ・ファイル。
これ以前のステップで説明したログ・ファイルで
不適切な値が見つかった場合は、以下のディレクトリーにあるログ・ファイルを調べてください。
user_data_root/profileregistry/logs
(i5/OS®
システムの場合)。

install_root/logs/manageprofiles/profile_name (Linux® および UNIX® システムの場合)。
install_root¥logs¥manageprofiles¥profile_name (Windows® システムの場合)
profile_root または
user_data_root は、プロ
ファイルのインストール・ロケーションを表します。
これらのログ・ファイルは一貫性のある命名規則に従っていませんが、通常は失敗した Apache Ant スクリプト名の後に .log が続く名前になっています。例えば、profile_name_augment.log ファイルに次のエントリーがあるものとします。
<messages>Result of executing
E:¥o0536.15¥profileTemplates¥default.wbicore¥actions¥saveParamsWbiCore.ant
was:false</messages>
最初に、install_root/logs/manageprofiles
ディレクトリーの profile_name_augment.log フ
ァイル内で周囲のエントリーを調べます。
周囲のエントリーから障害の原因を判別できない場合は、障害が発生している Ant スクリプトのエントリーに対応するログ・ファイルを探してください。この例では、saveParamsWbiCore.ant スクリプトによって作成されたログ・ファイルは saveParamsWbiCore.ant.log です。 このファイルを調べて、障害が発生した原因を調査してください。
作成障害のリカバリー
プロファイル作成が失敗した原因を判別し、障害の原因に対処した後、プロファイルの作成を再度試みることができます。
注: プロファイルを作成する場合、最初に WebSphere® Application Server プロファイルが作成され、次にそのプロファイルが WebSphere ESB プロファイル・テンプレートによって拡張されて WebSphere ESB プロファイルが作成されます。
プロファイルの作成で障害が発生しても、必要とされる拡張の一部を含んでいないプロファイルとして存続可能です。
プロファイルが存在しているかどうかを判別するには、install_root/bin/manageprofiles
-listProfiles コマンドを実行してください。作成に使用したプロファイル名が存在しなければ、そのプロファイルを再作成できます。作成に使用したプロファイル名が存在する場合、そのプロファイルは作成されましたが、拡張で障害が発生しました。
拡張時の障害からのリカバリーのヒントについては、拡張障害のリカバリーを参照してください。
拡張障害のリカバリー
プロファイルの拡張で障害が発生した理由を判別し、その障害の原因に対処した後、以下の手順を実行すると、既存のプロファイルを再度拡張して、完全な WebSphere ESB プロファイルを正常に作成することができます。
- プロファイル管理ツールを開始して、プロファイルの新規作成ではなく既存プロファイルの拡張を選択します。
- 処理対象のプロファイルを選択して、プロファイルの正しい情報を入力します。
注: プロファイル管理ツールを初めて実行したときに、一部の拡張は正常に完了している場合があります。このため、最初にプロファイルを作成しようとしたときには表示されたパネルすべてが表示されない場合があります。これは、プロファイル管理ツールが残りのどの拡張を完了すべきかを検出して、必要なパネルのみを表示するためです。