メッセージング・エンジンは、メッセージ、トランザクション状態、および通信チャネル状態を含む、揮発性および永続データの両方をデータ・ストアに維持します。データベース・ツールを使用して、メッセージング・エンジン用のデータ・ストア内のデータを表示することができます。
始める前に
ij ツールでメッセージング・エンジンの組み込み Derby データ・ストアのデータを表示する前に、メッセージング・エンジンを停止しておく必要があります。
このタスクについて
メッセージング・エンジンが制御または非制御のいずれの方法で停止しても、揮発性データは失われます。永続データは、サーバーが再始動した後、使用可能です。
場合によっては、ユーザーがデータ・ストア内のデータを表示することがあります。例えば、メッセージング・エンジンによって処理されているメッセージを検査する場合です。
データ・ストア用のデータベース・ツールを使用して、メッセージング・エンジン用のデータ・ストア内のデータを表示することができます。 例えば、メッセージング・エンジンが組み込み Derby データベースを使用する場合、ij ツールを使用して要求メッセージを表示できます。
手順
- ij ツールを開始します。 Windows® で、以下のサブステップを実行します。
- コマンド・ウィンドウを開きます。
- ディレクトリーを profile_root¥derby¥bin¥embedded に移動します。
- ij.bat と入力します。
Windows 以外のプラットフォームで、以下のサブステップを実行します。
- コマンド・ウィンドウを開きます。
- ディレクトリーを profile_root/derby/bin/embedded に移動します。
- ./ij.sh と入力します。
- メッセージング・エンジン用のデータ・ストアを開きます。 ij ツールを使用して、以下のサブステップを実行します。
- 必要なデータベース・ファイルに接続します。
メッセージング・エンジンの場合、データベースはディレクトリー profile_root/profiles/profile_name/databases/com.ibm.ws.sib にメッセージング・エンジンの名前で格納されます。例えば、Windows でのデフォルトのスタンドアロン・プロファイルの場合、メッセージング・エンジン localhostNode01.server1-SCA.SYSTEM.localhostNode01Cell.Bus
(SCA.SYSTEM バス上のサーバー 1) のデータベース・ファイルのディレクトリーは次のとおりです。
profile_root¥profiles¥default¥databases¥com.ibm.ws.sib¥localhostNode01.server1-SCA.SYSTEM.localhostNode01Cell.Bus
- ij ツールを使用して SQL コマンドを発行し、データを表示します。
- ディレクトリー install_root/derby/bin/embedded に移動します。
- ./ij.sh と入力します。
- protocol 'jdbc:derby:' ; と入力します。
- connect 'profile_root/profiles/profile_name/databases/com.ibm.ws.sib/database_name' ; と入力します。
- オプション: ij の使用方法についてもっと詳しいヘルプを表示するには、ij> プロンプトで help ; と入力します。