デプロイメント環境は、構成済みクラスター、サーバー、およびミドルウェアの集合であり、これらが連携して、Service Component Architecture (SCA) との対話をホストする環境を実現します。例えば、デプロイメント環境には、メッセージ宛先および管理プログラムのホストが含まれていることがあります。
デプロイメント環境を計画する際には、デプロイメント環境の物理レイアウト (トポロジー) を設計する必要があります。これにより、業務におけるキャパシティー、可用性、スケーラビリティー、およびフェイルオーバー・サポートの要件に対応できます。この設計のいくつかの重要な点に、デプロイメント環境を構成するハードウェア上でのサーバーの数と相対的な配置が影響を及ぼします。
メディエーション・モジュール をスタンドアロン・サーバー にデプロイできます。これは、最も簡単にセットアップできる環境ですが、スタンドアロン・サーバーは他のサーバーに接続しないため、キャパシティーが同一コンピューター・システム上のリソースに限定されます。また、フェイルオーバーはサポートされません。
スタンドアロン・サーバーよりも高いキャパシティー、スケーラビリティー、可用性、およびフェイルオーバー・サポートを必要とする場合は、複数の相互接続サーバーから成るデプロイメント環境を検討する必要があります。
デプロイメント環境は、メディエーション・モジュール をサポートする相互接続サーバーの集合です。
デプロイメント環境のサーバーは、1 つまたは複数のホスト・システム上で実行できます。ロード・バランシングとフェイルオーバーをサポートするために、サーバーをクラスター にまとめることができます。
スタンドアロン・サーバーでは実現できないパフォーマンス、可用性、スケーラビリティー、独立性、セキュリティー、および安定性といった特性に加えて、複数の相互接続サーバーまたはクラスターから成るデプロイメント環境には、すべてのサーバーまたはクラスターを中央のデプロイメント・マネージャー から管理できるというメリットもあります。
どのデプロイメント環境の作成方法を採用した場合でも、管理コンソールからデプロイメント環境のさまざまな面を管理できます。(例えば、デプロイメント環境にノードを追加できます。)ただし、オプション 1 または 2 を使用してデプロイメント環境を作成した場合には変更できない設定もあります。 (例えば、データベース・タイプは変更できません。)