ほとんどのシナリオにおいて、既存の UDDI レジストリーのマイグレーションは、現行レベルの WebSphere® ESB にマイグレーションするときに自動的に実行されます。
ただし、既存の UDDI レジストリーでネットワーク Cloudscape データベースを使用しているか、または DB2® UDDI バージョン 2 データベースを使用している場合、手動でのステップがいくつか必要になります。
始める前に
WebSphere ESB のインストール済み環境をマイグレーションします。アプリケーションをマイグレーションするオプションを選択して、UDDI レジストリー・アプリケーションがマイグレーションされるようにします。
このタスクについて
既存の UDDI レジストリーで Oracle、組み込み Cloudscape、または DB2 UDDI バージョン 3 データベースを使用している場合、手動マイグレーションを実行する必要はありません。WebSphere ESB をマイグレーションして、マイグレーション後に UDDI ノードを最初に始動したときに、
マイグレーションは自動的に実行されます。
既存の UDDI レジストリーでネットワーク Cloudscape データベースを使用しているか、または DB2 UDDI バージョン 2 データベースを使用している場合、レジストリーをマイグレーションするには
手動ステップをいくつか実行する必要があります。
手順
- UDDI レジストリーで DB2 UDDI バージョン 2 データベースを使用している場合、『バージョン 3 の UDDI レジストリーへのマイグレーション』およびサブトピックのステップに従ってください。
- UDDI レジストリーでネットワーク Cloudscape データベースを使用している場合、以下のステップを実行してください。
- 異なるレベルの WebSphere ESB のサーバーを持つクラスターがある場合、WebSphere ESB バージョン 6.2 のサーバー上で UDDI レジストリーが実行されていることを確認します。 例えば、2 つのノードにまたがるクラスターがあり、UDDI レジストリーを実行しているサーバーが WebSphere ESB バージョン 6.2 である場合、一方のノードをバージョン 6.2 にアップグレードして、もう一方のノードを以前のレベルのままにしておくことができます。
- 関連する UDDI ノードを初期化します。 初期化プロセスによって、一部の UDDI レジストリーのマイグレーションが実行されます。
- データベース管理者として、install_root/cloudscape/lib から以下のコマンドを入力します。
java -cp db2j.jar;db2jtools.jar com.ibm.db2j.tools.ij
connect 'jdbc:db2j:uddi_cloudscape_database_path';
run 'install_root/UDDIReg/databaseScripts/uddi30crt_drop_triggers
_cloudscape.sql';
quit;
cd install_root/derby/migration
java -cp db2j.jar;db2jmigration.jar;../lib/derby.jar
com.ibm.db2j.tools.MigrateFrom51
jdbc:db2j:uddi_cloudscape_database_path
ここで、
- uddi_cloudscape_database_path は既存の Cloudscape データベースの絶対パスで、例えば install_root/profiles/profile_name/databases/com.ibm.uddi/UDDI30 となります。
- install_root は、WebSphere ESB のインストール済み環境のルート・ディレクトリーです。
タスクの結果
UDDI データベースおよびデータ・ソースがマイグレーションされ、UDDI ノードがアクティブになります。
注: WebSphere ESB をマイグレーションすると、プロファイルのアップグレード後のログは、UDDI データベースのマイグレーションが部分的に完了していて、トリガー、別名、および保管ステートメントのステップが欠落していることを示します。デバッグ機能を最初に有効化すると、データベースのデバッグ・ログに、トリガーの作成に失敗したことが示されます。
これらのメッセージは無視してください。UDDI ノードが始動すれば、データベースのマイグレーションは完了しています。これらのログ・ファイルについて詳しくは、
Cloudscape v10.1.x 自動マイグレーションの検査を参照してください。ログに他のエラーが表示された場合も、このトピックを参照してください。
UDDI データベースのマイグレーションが正常に完了した場合、サーバー・ログに以下のメッセージが表示されます。
CWUDQ0003I: UDDI registry migration has completed
以下のエラーが表示された場合、予期しないエラーがマイグレーション時に発生しています。
UDDI レジストリー・ノードはアクティブにされていません。問題がないかエラー・ログを確認して、問題が修正できない場合、
http://www.ibm.com/software/support の IBM® ソフトウェア・サポートの Web サイトを参照してください。
CWUDQ004W: UDDI registry not started due to migration errors