現在のビジネス要件は、ビジネス・コンポーネントの統合を合理化し、
機能を向上させるための計画を立案する
基礎になります。ビジネスの将来を見据えることにより、
現在の業務を遂行するだけでなく、ビジネスの拡大も視野に入れた
意思決定の指針を築くことができます。
始める前に
製品の製造および出荷、サービスの提供がどのように行われているかを把握する必要があります。
このタスクについて
計画プロセスの一環として、業務の仕組みを分析する
必要があります。ここに示す手順では、この分析のためのフレームワークを提供します。
手順
- 製品またはサービスの流れを、始めから終わりに至るまで図式化します。
プロセスは直線的な場合も、ループを持つ場合も、途中をバイパスする場合も、
回避を行う場合もあります。ラフな図を描き、接続および相互の連絡関係を書き込みます。
製品ライフ・サイクルの各セクションで、製品を次の段階に進めるために
使用する手順を分析します。
- 手順では紙のフォームやメモを使用していますか、コンピューター化されていますか、
紙とコンピューターの両方が混在していますか?
- コンピューター化されている場合は、どのようなソフトウェアが使用されていますか? どのようなハードウェアですか?
- プロセスに行き詰まりがありますか? 混乱している箇所がありますか? 例えば、
手書きの文字が読みにくくて判読に時間がかかっている、
スタッフが必要なコンピューター・スキルの習得に苦労しているなど。
- このプロセスでどの領域がスムーズに行われていますか? 強みは何ですか?
- ステップ 1 で作成した図の各セクションについて、それらの作業の実行方法を調べます。
- すべてのセクションで同じソフトウェアを使用していますか? ハードウェアは? フォームは?
- セクションごとに異なるソフトウェアを使用している場合、
アプリケーション相互の連係が必要なときに、その連係がスムーズに行われていますか?
- 各セクションは直前および直後のセクションのみとやり取りしていますか、
それともサイクルの別の段階にあるセクションとも
やり取りしていますか? そうなっている場合、その理由は何ですか? それが原因で混乱や遅れが発生しませんか?
- セクションが通信に使用するイントラネットが既に存在する場合に、
そのイントラネットをバイパスするセクションがありますか? そうなっている場合、その理由は何ですか? イントラネットで、
遅延やダウン時間が発生して他のプロセスに影響したことがありますか?
- 相互連絡のどの領域がスムーズに行われていますか? ボトルネックは
どの領域にありますか? 重大度はどれくらいですか?
- 外部の調達先と相互連絡するプロセスについて検討します。
- お客様から、どのようなコメント (肯定的なものも否定的なものも含めて) が届きますか? 苦情に一定の傾向がありますか? 常に特定の領域が
顧客を満足させていますか?
- 他の企業とはどのようにやり取りしていますか? どの部門が
コミュニケーションを担当していますか? コミュニケーションの方法は文書ですか? Web ベースですか? これらの調達先を図に追加します。スムーズに動く領域と、
遅れや誤りが発生する可能性がある領域を突き止めます。
- 将来について計画します。
- この先 1 年のビジネスをどのように展望していますか? 5 年では? 10 年では?
- 新しい販路を開拓しますか? 広告を増やしますか? 顧客基盤を拡大しますか?
- 競合他社を買収し、その製品およびサービスを自社に取り込む
可能性はありますか? 新しい分野の製品またはサービスを開拓する
可能性はありますか?