esAdmin コマンドは、アクティブなロックとキューに入っているロックをリスト、アンロック、
または削除する場合に使用します。
目的
esAdmin コマンドでは、ロック・マネージャーが現在管理しているすべてのロックを
リストおよび削除できます。
ロックをリストするときは、すべてのロックをリストすることもできますし、
モジュール、コンポーネント、またはメソッドに基づいてフィルタリングした小さなサブセットをリストすることもできます。
また、このコマンドでは、デッドロック状況のアクティブなロックを解放することもできます。ロックを解放すると、
キューに入っている次の要求にロックが付与されます。
構文

(1)
>>-esAdmin-- -+------------------------------------------------------------------------------------------------------+-----><
| .-localhost---. .-8880--------------. |
+-+--h hostName-+-+--p soapPortNumber-+----username userid------passwordpassword---method -| Methods |-+
+- ----------------------------------------------------------------------------------------------------+
'- -help-----------------------------------------------------------------------------------------------'
Methods
|--+-listAll-------------------------------------------------------------------+--|
+-listLocks -+-moduleName--------------------------+-deleteLocks moduleName-+
| +-moduleName componentName------------+ |
| '-moduleName componentName methodName-' |
'-unlock lockId-------------------------------------------------------------'
注:
- セキュリティーが有効になっている場合、変更を実行するための権限を持つユーザー ID (および関連付けられたパスワード) を指定する必要があります。-username 変数と -password 変数を使用して、ユーザー ID とパスワードを入力することができます。これら 2 つの変数はオプションですが、これらの変数を指定しなかった場合、入力を求めるプロンプトが
表示されます。
パラメーター
- hostName
- ロック・マネージャーが稼働しているサーバーの名前を指定します。この値にはストリングを指定する必要があります。値を指定しない場合は、デフォルト値の localhost が使用されます。
- soapPortNumber
- サーバーに接続するときに使用するポートを指定します。この値には整数を指定する必要があります。値を指定しない場合は、デフォルト値の 8880 が使用されます。
- username
- 変更を実行できる権限を持つユーザーのユーザー ID を指定します。セキュリティーが有効になっている状態でこの値が指定されなかった場合、ユーザー ID とパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。
- password
- -username 変数で指定されたユーザー ID に関連付けられ
たパスワードを指定します。セキュリティーが有効になっている状態でこの値が指定されなかった場合、ユーザー ID とパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。
- moduleName
- イベント順序付けを使用するコンポーネントを含むモジュールの名前を指定します。
- componentName
- イベント順序付けを使用するコンポーネントの名前を指定します。
- methodName
- イベント順序付け修飾子が設定されたメソッドの名前を指定します。
- lockId
- 解放するロックの数値 ID を指定します。このパラメーターの値には整数を指定する必要があります。
Network Deployment 環境での esAdmin コマンド
の使用
esAdmin コマンドを Network Deployment 環境で使用する場合、デプロイメント・マネージャー上で実行することはできません。この場合、
esAdmin コマンドは、いずれかの管理対象サーバーで実行することができます。
esAdmin コマンドを Network Deployment 環境で使用するには、以下のステップを実行します。
- アプリケーション (モジュール) のデプロイ先のサーバー名を確認します。
- 管理コンソールにログインして、「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」にナビゲートします。
- ステップ 1 のサーバー名をクリックして、ページの右側にある
「ポート」を展開します。SOAP_CONNECTOR_ADDRESS を確認し、この値を使用して soapPortNumber を指定します。
- 必要に応じて listLocks メソッドまたは listAll メソッドを指定して esAdmin コマンドを実行します。
例
以下のコマンドは、Order モジュールに関して、アクティブなロックとキューに入っているロックのリストを戻します。
esAdmin listLocks Order
出力は、以下のようになります。
表 1. esAdmin listLocks コマンドの出力例ロック ID |
シーケンス ID |
所有者 ID |
モジュール |
コンポーネント |
メソッド |
システム・メッセージ ID |
7564504 |
2 |
695376 |
Order |
OrderComp |
createOrder |
A09- 427BE_5002 |
7564504 |
3 |
232757 |
Order |
OrderComp |
createOrder |
ADF- 053RT_5004 |
以下のコマンドは、ロック 754830988 を解放します。
このコマンドでは、セキュリティーが使用可能であること、およびポート番号が 9060 である (デフォルトの 8880 ではない) ことが
想定されています。
esAdmin -username administrator1 -password adminpassword -p 9060 unlock 754830988