ビジネス・インテグレーションは容易なタスクではありません。多種多様なテクノロジーがあり、データを表現する方法やデータと相互作用する方法がさまざまにあることが、統合のタスクを簡単に達成できなくさせています。 データ、呼び出し、構成というプログラミング・モデルの 3 つの側面を捉え、サービスをベースとした手法の新しいパラダイムのいくつかを適用すると、SOA の新たなプログラミング・モデルが見えてきます。
第一に分かるのは、データは主に Extensible Markup Language (XML) によって表され、サービス・データ・オブジェクト (SDO) を使用するか、または XPath や XSLT (Extensible Stylesheet Language Transformation) などのネイティブ XML 機能を介してプログラムされることです。 第二に、サービス呼び出しは Service Component Architecture (SCA) にマップされます。 最後に、Business Process Execution Language (BPEL) を使用したプロセス・オーケストレーションのなかに構成が統合されます。 以下の図に、この新しいプログラミング・モデルの 3 つの側面を示します。
SCA は一貫性のある構文とメカニズムをサービス呼び出しに提供するだけでなく、呼び出しフレームワークとして、開発者にサービス実装を再使用可能コンポーネントにカプセル化する方法を提供します。 これによって、開発者はテクノロジーにとらわれない方法でインターフェース、実装、参照を定義できるようになるため、エレメントを任意のテクノロジーにバインドすることが可能になります。 SCA はビジネス・ロジックをインフラストラクチャーから分離し、アプリケーション・プログラマーがビジネス問題の解決に集中できるようにします。