WebSphere® ESB 内でサービス・コンポーネントをモニターする目的は、パフォーマンスを評価し、問題をトラブルシューティングして、システムにデプロイされているアプリケーションを構成するサービス・コンポーネントの全体的な処理の進捗を評価することです。
サービス・コンポーネントは、WebSphere ESB に組み込まれている重要な機能で、これを使用すると、社内で使用されているプロセスを反映したアプリケーションを、ご使用のシステム上で作成してデプロイできます。したがって、サーバーによって完了しようとするタスクを管理するには、それらのサービス・コンポーネントを効果的にモニターすることが重要です。サーバーでサービス・コンポーネントをモニターしなければならない理由は主に 3 つあります。
- 問題判別
- WebSphere ESB の動作環境を形成している WebSphere Application Server が提供するロギング機能およびトレース機能を使用することにより、特定のエラーを診断できます。
例えば、特定のアプリケーションが期待どおりの結果をもたらしていない場合は、そのアプリケーションを構成しているサービス・コンポーネントの処理をモニターするように、ロガーをセットアップします。
ログの出力をファイルに書き込むことができるため、後でそのファイルを調べて、問題の原因を正確に特定できます。トラブルシューティングは、システム管理者や、システムのハードウェアおよびソフトウェアの保守に携わるその他の関係者にとって重要な作業です。
- パフォーマンス調整
- 大半のプロセス・サーバー固有サービス・コンポーネントが作成する特定のパフォーマンス統計をモニターすることができます。この情報を使用してシステム正常性を維持および調整し、ご使用のアプリケーションが効率的に最適の状態に調整されるようにします。
1 つ以上のサービスのパフォーマンスが低レベルであるシチュエーションを特定することもできます。これらのシチュエーションは、システム内に他の問題が存在することを示している場合があります。
問題判別の場合と同様に、パフォーマンス調整は、通常、情報技術の専門要員が実行する作業です。
- サービス・コンポーネントの処理の評価
- 問題判別およびパフォーマンス調整は、特定の課題や問題を解決するために、短期間で実行する作業です。
システムにデプロイされているアプリケーションに組み込まれたサービス・コンポーネントを継続的にモニターするようにプロセス・サーバーをセットアップすることもできます。
このタイプのサービス・コンポーネント・モニターは、設計および実装を担当し、プロセスがその設計目標を達成することを保証する責務を負うユーザーにとって重要です。また、このタイプのモニターは、必ずしも情報技術の専門要員でないユーザーでも実行できます。