WebSphere Enterprise Service Bus バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: AIX、HP-UX、i5/OS、Linux、Solaris、Windows


デプロイメント環境の機能

堅固なデプロイメント環境を設計するためには、各クラスターが特定の IBM 提供のデプロイメント環境パターンまたはカスタム・デプロイメント環境で提供できる機能について理解しておく必要があります。 この知識は、ニーズに最も合うデプロイメント環境パターンを正しく判別するのに役立ちます。

Network Deployment の場合、クラスターは環境に特定の機能を提供するために共同で作業することができます。お客様の要件に合わせて、デプロイメント環境内の各クラスターに特定の機能を割り当てて、パフォーマンス、フェイルオーバー、および容量を提供します。

IBM 提供のデプロイメント環境パターン

デプロイメント環境パターンで構成されたクラスターでは、以下の機能が提供されます。
アプリケーション・デプロイメント・ターゲット
アプリケーションをインストールする先の 1 つのクラスターから構成されます。選択したデプロイメント環境パターンによっては、アプリケーション・デプロイメント・ターゲットによって、メッセージング・インフラストラクチャーおよびサポート・インフラストラクチャーの機能が提供される場合があります。

単一のクラスター・パターンにおいて、アプリケーション・デプロイメントのターゲットはデプロイメント環境の機能全体を提供します。

サポート・インフラストラクチャー
Common Event Infrastructure (CEI) サーバーをホスティングする 1 つのクラスター、およびご使用のシステムの管理に使用されるその他の各種インフラストラクチャー・サービスから構成されます。
重要: このノードに対して、アプリケーション・デプロイメント・ターゲット・クラスターに対して使用した製品機能と同じ製品機能のカスタム・プロファイルを使用する必要があります。
メッセージング・インフラストラクチャー
メッセージング・エンジンが配置されている 1 つのクラスターから構成されます。メッセージング・エンジンによって、デプロイメント環境内のノード間の通信が可能になります。 クラスターがメッセージング機能のみを提供する場合は、このクラスターは WebSphere® ESB ではなく WebSphere Application Server で作成されたノード上のメンバーでも構成することができます。

カスタム・デプロイメント環境

カスタム・デプロイメント環境では、更に多様なトポロジーが可能になります。 アプリケーションでさらに処理能力を必要とするか、さらに多数のクラスターに対してサポート・インフラストラクチャー機能を拡大する必要があるか、いくつかのサーバーまたはクラスター用のサポート・インフラストラクチャーを 1 つのクラスターに統合する必要がある場合は、カスタム・デプロイメント環境を使用してこれらを実現することができます。

クラスター間で機能を分けるには、コラボレーション単位 を使用します。コラボレーション単位により、お客様のニーズに基づいて、各機能を 1 つの単位として連携する複数のクラスターとサーバーに分散して、独立性、機能統合、スループット能力、およびフェイルオーバー機能をさらに増大させることができます。

管理コンソールでは、コラボレーション単位を以下のようにグループ化します。
メッセージング
メッセージング単位では、IBM 提供のデプロイメント環境パターン用のメッセージング・インフラストラクチャーと同じサポートが提供されます。 ローカルのメッセージング・エンジンが含まれたサーバーがクラスター内にあり、この単位内のその他のサーバーとクラスターは、そのメッセージング・エンジンをメッセージの宛先として使用します。
Common Event Infrastructure
Common Event Infrastructure 単位は、CEI サーバーをホスティングするサーバー、および CEI 機能をサポートするその他のクラスターとサーバーから構成されます。 単位内の各クラスターまたはサーバーで受信された Common Base Event は、CEI サーバーをホスティングするサーバーに送信されます。 ご使用のデプロイメント環境で、さまざまなイベント・ソースからのイベントを分離するためにさらに多数の CEI サーバーをホスティングするのに必要な分だけのコラボレーション単位を使用します。
アプリケーション・サポート
アプリケーション・サポート単位は、IBM 提供のデプロイメント環境パターン用のサポート・インフラストラクチャーと似ています。 これらの単位は、アプリケーションをデプロイするクラスターとサーバーをグループ化します。 これらの単位は、コラボレーション単位をさらに定義して、複数の Service Component Architecture (SCA) サポート・クラスターをデプロイメント環境内に定義できるという点が異なります。 1 つの単位により、その単位内の同一または異なるクラスターに定義される 1 つ以上の SCA サポート・クラスターとサポート・アプリケーションが定義されます。

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


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