標準的なビジネス・インテグレーション・プロジェクトでは、数種類の IT 資産を調整する必要があります。これらの IT 資産はおそらく異なるプラットフォームで実行されていて、開発された時点も、開発に使用されたテクノロジーもさまざまに異なります。 そのため、一連の多様なコンポーネントで、情報を簡単に操作して交換できるようにすることが、技術上の大きな課題となります。最適な対処方法は、ビジネス・インテグレーション・ソリューションの開発に使用されるプログラミング・モデルを使用することです。
このセクションでは、Service Component Architecture (SCA) を紹介し、ビジネス・インテグレーションに関連するパターンについて説明します。 パターンは私たちの生活に浸透しています。 裁縫のパターン、子供たちの学習パターン、住宅建設のパターン、木彫パターン、飛行パターン、風のパターン、医療活動パターン、顧客の購買パターン、ワークフロー・パターン、情報科学のデザイン・パターンなど、パターンはさまざまなところに存在します。
パターンがソリューションの設計者と開発者に役立つことは実証されています。 したがって、ビジネス・インテグレーションとエンタープライズ・インテグレーションにパターンを使用するのも当然です。 要求と応答のルーティング・パターン、チャネル・パターン (パブリッシュ/サブスクライブなど) をはじめ、ビジネス・インテグレーションに適用できるパターンは幅広くあります。 抽象パターンは特定の問題カテゴリーを解決する際のテンプレートとなる一方、具体的パターンは固有のソリューションを実装する方法を具体的に指示します。 このセクションでは、データおよびサービス呼び出しに対処するパターンに焦点を当てます。WebSphere® ビジネス・インテグレーションに対する IBM® ソフトウェア戦略では、これらのパターンをプログラミング・モデルの基盤としています。