WebSphere Enterprise Service Bus for z/OS バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: z/OS


JMS バインディング: 全体像

JMS バインディングは、Service Component Architecture (SCA) 環境と JMS システムの間の接続を提供します。

JMS バインディング

JMS インポート・バインディングおよび JMS エクスポート・バインディングの主なコンポーネントは、以下のとおりです。
  • リソース・アダプター: SCA モジュールと外部 JMS システムの間の管理された両方向接続を使用可能にします。
  • 接続: クライアントとプロバイダー・アプリケーションの間の仮想接続をカプセル化します。
  • 宛先: 生成するメッセージの宛先またはコンシュームするメッセージの送信元を 指定するためにクライアントが使用します。
  • 認証データ: バインディングへのアクセスを保護するために使用します。

JMS インポート・バインディング

JMS インポート・バインディングでは、SCA モジュール内で使用する外部 JMS アプリケーションをインポートできます。JMS インポート・バインディングにより、SCA モジュール内のコンポーネントは、外部 JMS アプリケーションが提供するサービスと通信できるようになります

JMS 宛先に関連する JMS プロバイダーへの接続を作成するには、JMS 接続ファクトリーを使用します。デフォルト・メッセージング・プロバイダーの JMS 接続ファクトリーを管理するには、接続ファクトリーの管理オブジェクトを使用します。

外部 JMS システムとの対話では、要求を送信し、応答を受信するための宛先が使用されます。

JMS インポート・バインディングでは、呼び出されている操作のタイプに応じた以下の 2 種類の使用シナリオがサポートされています。

片方向と両方向のいずれのシナリオを使用する場合も、動的および静的ヘッダー・プロパティーを指定できます。静的プロパティーは、JMS インポート・メソッド・バインディングから設定できます。これらのプロパティーの一部は、SCA JMS ランタイムで特別な意味を持ちます。

重要な点として、JMS は非同期バインディングであることに注意してください。 呼び出し側コンポーネントが JMS インポートを同期的に呼び出すと (両方向操作の場合)、呼び出し側コンポーネントは、JMS サービスからの応答が返されるまでブロックされます。

図 1 は、インポートがどのように外部サービスにリンクされているのかを示しています。

図 1. JMS インポート・バインディングのリソース
アクティベーション・スペック、接続ファクトリー、送信応答宛先、SI バス、および JNDI 名は、JMS インポート・バインディングで一緒に使用できます。

JMS エクスポート・バインディング

JMS エクスポート・バインディングは、SCA モジュールが外部 JMS アプリケーションにサービスを提供する手段を提供します

JMS エクスポートの接続部分は、構成可能なアクティベーション・スペックです。

JMS エクスポートには、send 宛先と receive 宛先があります。
  • receive 宛先は、ターゲット・コンポーネントに対する着信メッセージを格納する宛先です。
  • send 宛先は、応答を送信する宛先です。ただし、着信メッセージで replyTo ヘッダー・プロパティーを使用してこの宛先をオーバーライドしている場合は、その宛先が優先されます。

エクスポート・バインディングで 指定された receive 宛先に着信する要求を listen するため、MDB が デプロイされます。send フィールドで指定された宛先は、呼び出されたコンポーネントが応答を返す場合にインバウンド要求に対する応答を送信するために使用されます。 着信メッセージの replyTo フィールドで指定された宛先は、send で指定された宛先をオーバーライドします。

図 2 は、外部の要求側がどのようにエクスポートにリンクされているのかを示しています。

図 2. JMS エクスポート・バインディングのリソース
アクティベーション・スペック、接続ファクトリー、送信応答宛先、SI バス、および JNDI 名は、JMS エクスポート・バインディングで一緒に使用できます。

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タイムスタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


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