WebSphere Enterprise Service Bus for z/OS バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: z/OS


スタンドアロン・サーバーのマイグレーション

古いバージョンのスタンドアロン・サーバーを新しいバージョンにマイグレーションします。

始める前に

始める前に
手順
  1. バージョン 6.0.x または 6.1.x サーバーを停止します。スタンドアロン・サーバーの停止』を参照してください。
  2. WebSphere ESB データベースをバックアップします。 必要に応じて、後からバージョン 6.0.x または 6.1.x のデータをリカバリーすることができます。
  3. WebSphere Application Server カスタマイズ ISPF (Interactive System Productivity Facility) パネルから マイグレーション・ジョブを生成します。
    1. TSO (タイム・シェアリング・オプション) セッションで、以下のコマンドを入力します。

      ex 'high_level_qualifier.sbboclib(bbowstrt)' 'appl(bb61) lang(enus)'

      ここで、high_level_qualifierWebSphere Application Server インストール・ライブラリーの 高位修飾子です。

    2. 「4 - ノードのマイグレーション (4 - Migrate a Node)」を選択し、次に、 「1 スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・ノードのマイグレーション (1 Migrate a stand-alone application server node)」を選択します。 WebSphere Application Server カスタマイズ ISPF パネルで 作業したときに作成した 2 つの PDS (区分データ・セット) データ・セットに、 WebSphere Application Server マイグレーション・ジョブが生成されます。 例:
      ZWESB.WAS.V61017.V6T2Z1.MIG.CNTL
      ZWESB.WAS.V61017.V6T2Z1.MIG.DATA
      ここで、V6T2Z1 は、マイグレーションされるバージョン 6.0.x または 6.1.xWebSphere ESB サーバーの名前です。

      ZWESB.WAS.V61017.V6TxZ1.MIG.CNTL で生成された各ジョブの詳細な説明は、BBOMBINS メンバー内にあります。

  4. 生成されたジョブをカスタマイズします。 スタンドアロン・サーバーでは、必要なのは次の 3 つのジョブだけです。
    • BBOWMG1B
    • BBOWMG2B
    • BBOWMG3B
    1. インストール済みの WebSphere ESB JCL PDS(ZWESB.*.*.SBPZJCL) で、次の 3 つのジョブに対応する WebSphere ESB マイグレーション・ジョブのサンプルを 3 つ見つけます。
      • BSBWMG1B
      • BSBWMG2B
      • BSBWMG3B
      これらのジョブは WebSphere ESB スクリプト wbimigrt2.sh を 呼び出しますが、このスクリプトは WebSphere Application Server スクリプト bbomigrt2.sh と 非常によく似ています。wbimgrt2.sh スクリプトは、マイグレーション・ユーティリティー WBIPreUpgrade.sh および WBIPostUpgrade.sh を呼び出します。
    2. このジョブを、WebSphere Application Server カスタマイズ・パネルで 生成され、現在は BBOWMGxB ジョブにあるパラメーターを利用するように編集します。 例えば、ジョブ BBOWMG3B で生成されたパラメーターが、ジョブ BSBWMG3B に反映されていることを確認します。
    注: バージョン 6.0.x または 6.1.x サーバーに XA コネクターがインストールされている場合にのみ、BSBWMG1B と BSBWMG2B を実行する必要があります。実際にマイグレーションを行うのは BSBWMG3B です。
  5. ソース WebSphere ESB サーバー上のファイルをバックアップします。 マイグレーション・プロセスで、ソース・サーバー上のファイルが自動的にバックアップされるわけではないため、マイグレーションを実行する前にソース・サーバーのファイルをバックアップすることをお勧めします。
  6. サーバーをマイグレーションします。 マイグレーション・プロセスは、ソース・サーバーのファイル・システムで検出した情報を使用して、一時バックアップ・ディレクトリーにデータを取り込み、次にこの一時バックアップ・ディレクトリーを使用して、ターゲット・サーバーのファイル・システムを更新します。以下の手順を使用して、サーバーをマイグレーションします。
    1. ステップ 3 で PDS 内に生成されたジョブを実行します。
    2. バージョン 6.0.x または 6.1.x サーバーに XA コネクターがインストールされていた場合は、 BSBWMG1B ジョブと BSBWMG2B ジョブを実行します。
    3. BSBWMG3B ジョブを実行します。
  7. マイグレーションを検証します。 マイグレーション・プロセスが生成する 多数の診断ログ・ファイルを、以下のファイルも含めて、確認する必要があります。
    • マイグレーション・ジョブで指定した /tmp/migration/nnnnnn ディレクトリーにある すべてのログ・ファイル
    • 障害が発生した場合には、マイグレーションされたサーバーのログ・ディレクトリー内のログ・ファイルが役立つことがあります。 例: /WebSphere/V61T2Z1/AppServer/profiles/default/logs
    重要: これらのファイルのほとんどは ASCII ファイルとして生成されるため、TSO から表示する場合は、 EBCDIC に変換する必要があります。スクリプトの表示、編集、および実行に使用するツールで、スクリプトが EBCDIC 形式であることが必要な場合は、iconv コマンドを使用して、ファイルを EBCDIC に変換します。例:
    iconv -t IBM-1047 -f ISO8859-1 WASPreUpgradeSummary.log >
      WASPreUpgradeSummary_EBCDIC.log  
  8. WebSphere ESB データベースをアップグレードします。 いずれかの WebSphere ESB データベースをアップグレードする必要がある場合は、バージョン 6.2 サーバーの WebSphere servername/DeploymentManager/dbscripts ディレクトリーに SQL スクリプトが生成されます (servername は新規 バージョン 6.2 サーバーの名前です)。 この SQL スクリプトは、 データベース固有のディレクトリーに生成されます。WebSphere ESBデータベースをアップグレードするには、以下の手順を実行します。
    1. データベース固有のディレクトリーで、upgrade で始まり、ソース・サーバーのバージョン番号を含む名前の SQL ファイルがあるかどうかを調べます。 以下の例は、DB2 v8 を使用していたバージョン 6.1.2 の WebSphere ESB スタンドアロン・サーバーからのマイグレーション中に生成された SQL ファイルのリストです。
      /WebSphere/V61T2Z1/AppServer/dbscripts/CommonDB/DB2zOSV8/upgradeSchema612_CommonDB.sql
      /WebSphere/V61T2Z1/AppServer/dbscripts/CommonDB/DB2zOSV8/upgradeSchema612_DirectDeploy.sql
      /WebSphere/V61T2Z1/AppServer/dbscripts/CommonDB/DB2zOSV8/upgradeSchema612_governancerepository.sql
      /WebSphere/V61T2Z1/AppServer/dbscripts/CommonDB/DB2zOSV8/upgradeSchema612_Recovery.sql
      /WebSphere/V61T2Z1/AppServer/dbscripts/CommonDB/DB2zOSV8/upgradeSchema612_relationshipService.sql
      /WebSphere/V61T2Z1/AppServer/dbscripts/BusinessSpace/DB2zOSV8/upgradeSchema612.sql
      /WebSphere/V61T2Z1/AppServer/dbscripts/BusinessSpace/DB2zOSV8/upgradeData612.sql
    2. 作業ディレクトリーにスクリプトをコピーします。 これを行うには、 以下の手順を実行します。
      1. ファイルのコピーに適切な許可を割り当てます。例:
        chmod 755 upgradeSchema602.sql
      2. 必要に応じてファイル内の値を編集します。必要なら、 ASCII から EBCDIC に変換してください。
      3. 選択したツールを使用して、データベースに対してカスタマイズ済みのスクリプトを実行します。例えば、DBUtility.sh、SPUFI などです。あるいはバッチ・ジョブで実行します。
  9. マイグレーションされていないリソース・アダプターがあればすべて上書きコピーします。

    J2C リソースによる一部のリソース・アダプター・アーカイブ (RAR) 参照は、マイグレーション・プロセス中は上書きコピーされません。

    リソース・アダプターがマイグレーションされなかった場合、それらを手動で WebSphere ESB バージョン 6.2 ターゲット・サーバーのファイル・システムにコピーする必要があります。

    例えば、CICS リソース・アダプターを、ソース・サーバー上の WebSphere/V6T2Z1/AppServer/profiles/default/installedConnectors ディレクトリーからターゲット・サーバー上のファイル・システムにコピーするには、次のコマンドを実行します。cp -r cicseci6021.rar /WebSphere/V61T2Z1/AppServer/profiles/default/installedConnectors/cicseci6021.rar
  10. 新規 バージョン 6.2 サーバー用の開始済みタスクの JCL メンバーが USER.PROCLIB にあることを確認します。 例えば、開始済みタスク・メンバーを USER.PROCLIB にコピーするには、ZWPS.WAS.V61017.V6T2Z1.MIG.CNTL からジョブ BBOMBCP を実行します。
  11. サーバーを始動します。
  12. サーバーのアドレス・スペースの SYSLOG 出力ファイルを調べて、 始動エラーがないかどうかを確認します。

タスクの結果

スタンドアロン・サーバーがバージョン 6.2 にマイグレーションされます。

task タスク・トピック

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


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