拡張は、拡張テンプレートで既存のプロファイルを
変更する機能です。既存の WebSphere®Application Server プロファイルまたは WebSphere Application
Server Network Deployment プロファイルを WebSphere ESB プロファイルに拡張できます。
プロファイルは、コマンド行から manageprofiles コマンドを使用して拡張することができます。
始める前に
この手順を実行する前に、以下の作業が完了していることを確認してください。
- プロファイルの作成または拡張に関する前提条件で、プロファイルを作成または拡張するための前提条件リストを確認している。
- 拡張する予定のプロファイルに関連付けられたすべてのサーバーをシャットダウンした。
- スタンドアロン・サーバーまたはカスタム・プロファイルを拡張する場合は、それがデプロイメント・マネージャーにすでに統合されているかどうかを次の手順で判別します。
- 拡張するプロファイルが既にデプロイメント・マネージャーにフェデレートされている場合は、このプロファイルを manageprofiles コマンドで拡張することはできません。
- 拡張しようとするプロファイルがまだデプロイメント・マネージャーに統合されていない場合は、後から addNode コマンドを介してそのノードを統合するとき、拡張を正常に完了するためには、統合先のデプロイメント・マネージャーが以下の状態になっている必要があります。
- 実行されていなければなりません。
- リリース・レベルが拡張中のプロファイルと同じか、それより高いリリース・レベルである必要があります。 WebSphere Enterprise Service Bus プロファイルの場合は、WebSphere Enterprise
Service Bus または WebSphere Process Server デプロイメント・マネージャーを使用できます。
- JMX 管理ポートを使用可能にしておく必要があります。 デフォルト・プロトコルは SOAP です。
- インストールした製品に応じて、事前に WebSphere ESB プロファイルに拡張しておかなければなりません。
- またはmanageprofiles コマンドによる Oracle データベースのプロファイルの拡張 - 例manageprofiles コマンドによる Derby または DB2 データベースのプロファイルの拡張 - 例またはmanageprofiles コマンドによる Oracle データベースのプロファイルの拡張 - 例に
記載されているプロファイル拡張コマンドの例を確認している。
- 同じプロファイルで manageprofiles コマンドを実行していないことを検査している。エラー・メッセージが表示された場合は、
別のプロファイル作成操作や拡張操作が進行中かどうかを確認してください。実行されている場合は、
完了するまで待ってください。
この作業に必要なセキュリティーの役割: 非 root ユーザーに対するファイルとディレクトリーの書き込み権限の、プロファイル作成のための付与を参照してください。
manageprofiles コマンドを使用してプロファイルを拡張するには、以下のステップを実行します。
手順
- 既存のプロファイルの作成時に使用したテンプレート (デプロイメント・マネージャー、スタンドアロン、または管理対象) を調べます。 プロファイルの作成に使用したテンプレートは、install_root/properties/profileRegistry.xml のプロファイル・レジストリーを表示して判別できます。
このファイルは、テンプレートを表示する目的にのみ使用し、変更しないでください。
- 拡張先のテンプレートを探します。 既存の WebSphere Application Server プロファイルまたは WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルを WebSphere ESB プロファイルに拡張できます。 以下のプロファイル・テンプレートを使用できます。
- default.esbserver: WebSphere Enterprise
Service Bus スタンドアロン・サーバー・プロファイル用で、スタンドアロン・サーバーを定義します。
- dmgr.esbserver: WebSphere Enterprise
Service Bus デプロイメント・マネージャー・プロファイル用で、デプロイメント・マネージャーを定義します。
- managed.esbserver: WebSphere Enterprise Service Bus カスタム・プロファイル用で、デプロイメント・マネージャーに統合された場合、管理対象ノードを定義します。
拡張テンプレートを使用して既存のプロファイルに変更を加える場合は、augment パラメーターを使用します。augment パラメーターを使用すると、
manageprofiles コマンドは
-templatePath パラメーターのテンプレートを使用して、
-profileName パラメーターで指定されているプロファイルを更新または拡張します。使用できる拡張テンプレートは、どの IBM® 製品のどのバージョンが環境にインストールされているかによって決まります。
-templatePath パラメーターには
必ず完全修飾ファイル・パスを指定してください。理由は、
-templatePath パラメーターに
相対ファイル・パスを指定すると、指定したプロファイルが完全に
拡張されないためです。
注: install_dir/profileTemplates ディレクトリー内のファイルは手動で変更しないでください。
- このファイルをコマンド行から実行します。-profilePath パラメーターは指定しないでください。 以下に、簡単な例をいくつか示します。 より複雑な例については、
またはmanageprofiles コマンドによる Oracle データベースのプロファイルの拡張 - 例manageprofiles コマンドによる Derby または DB2 データベースのプロファイルの拡張 - 例またはmanageprofiles コマンドによる Oracle データベースのプロファイルの拡張 - 例を
参照してください。
manageprofiles -augment
-templatePath install_root/profileTemplates/default.esbserver
-profileName MyProfileName

manageprofiles.sh
-augment -templatePath install_root/profileTemplates/default.esbserver
-profileName MyProfileName
manageprofiles.bat
-augment -templatePath install_root¥profileTemplates¥default.esbserver
-profileName MyProfileName
応答ファイルを作成した場合は、-response パラメーターを使用して -response
myResponseFile とします。
以下の例は拡張操作のための応答ファイルを示します。
augment
profileName=testResponseFileAugment
templatePath=install_root/profileTemplates/default.esbserver
nodeName=myNodeName
cellName=myCellName
hostName=myHostName
omitAction=myOptionalAction1, myOptionalAction2
コマンドにより、実行につれて状況が表示されます。コマンドが終了するまで待機します。他の応答ファイルと同様に、
ファイルの構文解析時には応答ファイルに対する
通常の構文検査が適用されます。応答ファイルの個々の値は
コマンド行パラメーターと見なされます。