WebSphere Enterprise Service Bus for z/OS バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: z/OS


データ・ストア障害に対する予防手段

SIBus データベースの予期された (保守目的による) 停止または予期しない (マシン故障による) 障害に備えて、データ・ストアが存在しない場合でもメッセージが送達されることを保証するために講じることができる手段があります。

SIBus メッセージング層には、メッセージの確実な送達を保証するためにデータ・ストアが必要です。データ・ストアがなければメッセージをサーバー障害後もそのまま保持することはできないため、送達を保証することは不可能です。このトピックの各セクションでは、データ・ストア障害からの SIBus リカバリーを可能にするために実行できる方法について説明します。

データ・ストア障害におけるサーバーの自動的な再始動

メッセージング・エンジンとデータ・ストアとの接続が失われると、SIBus は適切なメッセージ処理の実行を保証することができません。したがって、データ・ストアへの接続が失われたときは、サーバーを速やかに再始動することが必要です。

SIBus には、メッセージング・エンジンに対して設定可能なカスタム・プロパティーが提供されています。メッセージング・エンジンとデータ・ストアとの接続が失われた場合、このカスタム・プロパティーによって、データ・ストアへの接続が失われたときに SIB メッセージング・エンジンが稼働していた WebSphere Application Server を自動的に再始動することができます。

再始動時のデータ・ストア障害

サーバーが始動するとき (標準のサーバー始動または自動再始動の結果として始動するとき) にデータ・ストアが利用できない場合、メッセージング・エンジンを始動させることはできません。この状況が発生した場合、メッセージング・エンジンは定期的な間隔で始動プロシージャーを再試行します。この試行は最終的には停止し (デフォルトでは 15 分後)、サーバーは高可用性 (HA) としては無効になります。つまり、メッセージング・エンジンのホストとして適格ではなくなります。


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タイムスタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


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