既存のデプロイメント環境内でカスタム・プロファイルを作成して、クラスター・メンバーを選択する方法について説明します。
このタスクについて
このトピックでは、既存のデプロイメント環境内でカスタム・プロファイルを作成して、クラスター・メンバーを選択することを想定しています。
デプロイメント環境による WebSphere ESB の対話式インストールの手順を実行すると、「デプロイメント・マネージャー接続」パネルが表示されます。
インストールを完了するには、以下のステップを実行します。
手順
- 「デプロイメント・マネージャー接続」パネルで、クラスターの追加先のデプロイメント環境を所有するデプロイメント・マネージャーのホスト名または IP アドレスと SOAP ポートを指定します。
また、認証ユーザー ID とパスワードも指定します (デプロイメント環境のデプロイメント・マネージャーでは、管理セキュリティーが常に有効です)。そして、「次へ」をクリックします。 デプロイメント・マネージャーは、作成するカスタム・プロファイルと同じまたはそれ以上のバージョン・レベルの
WebSphere ESB デプロイメント・マネージャーでなければなりません。
デプロイメント・マネージャーの SOAP ポート番号を確認するには、
profile_root/logs/ 下でそのデプロイメント・マネージャーの
AboutThisProfile.txt ファイルを開き、「SOAP connector port」の値を調べます。
デプロイメント・マネージャーが存在し、接続可能であり、認証ユーザー ID およびパスワードがそのデプロイメント・マネージャーに対して有効であり、デプロイメント環境が定義されていることをインストール・ウィザードが検証します。
デプロイメント・マネージャーのデプロイメント環境パターンを示す「クラスターおよびデータベースの構成 (パート 1) (Cluster and database configuration (part 1))」パネルが表示されます。
- 「クラスターおよびデータベースの構成 (パート 1) (Cluster and database configuration (part 1))」パネルで、デプロイメント環境パターンに基づいて、このノードを割り当てるクラスターを 1 つ以上選択して、「次へ」をクリックします。 このパネルには、インストール・ウィザードがデプロイメント・マネージャーで
認識したデプロイメント環境パターンに基づいて、
以下の 1 つから 3 つのクラスターが表示されます。
表 1. 既存のデプロイメント・マネージャー上のデプロイメント環境パターンによって提供されるクラスターデプロイメント・マネージャーのデプロイメント環境パターン |
提供されるクラスター |
リモート・メッセージングおよびリモート・サポート |
- アプリケーション・デプロイメント・ターゲット: ユーザー・アプリケーションをデプロイする必要のあるクラスターから構成されます。
- メッセージング・インフラストラクチャー: メッセージング・エンジンが配置されているクラスターから構成されます。
- サポート・インフラストラクチャー: システム管理に使用される Common Event Infrastructure サーバーおよびその他のインフラストラクチャー・サービスをホストするクラスターから構成されます。
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リモート・メッセージング |
- アプリケーション・デプロイメント・ターゲット: ユーザー・アプリケーションをデプロイする必要のあるクラスターから構成されます。リモート・メッセージングのデプロイメント環境パターンを使用すると、アプリケーション・デプロイメントのターゲット・クラスターは、サポート・インフラストラクチャー・クラスターの機能も果たします。
- メッセージング・インフラストラクチャー: メッセージング・エンジンが配置されているクラスターから構成されます。
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単一クラスター |
- アプリケーション・デプロイメント・ターゲット: ユーザー・アプリケーションをデプロイする必要のあるクラスターから構成されます。単一クラスターのデプロイメント環境パターンを使用すると、アプリケーション・デプロイメントのターゲット・クラスターは、メッセージング・インフラストラクチャー・クラスターおよびサポート・インフラストラクチャー・クラスターの機能も果たします。
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詳しくは、以下のトピックを参照してください。
- デプロイメント環境パターン: デプロイメント環境パターンは、デプロイメント環境に含まれるコンポーネントとリソースの制約と要件を指定します。デプロイメント環境パターンは、お客様がデプロイメント環境を最も簡単な方法で作成できるよう支援することを目的とし、大半のビジネス要件を満たせるように設計されています。
- デプロイメント環境機能: 堅固なデプロイメント環境を設計するには、特定の IBM 提供デプロイメント環境パターンまたはカスタム・デプロイメント環境で各クラスターが提供できる機能を理解する必要があります。
この知識は、ニーズに最も合うデプロイメント環境パターンを正しく判別するのに役立ちます。
デプロイメント・マネージャーが使用するデータベースを示す「クラスターおよびデータベースの構成 (パート 2) (Cluster and database configuration (part 2))」パネルが表示されます。
- 「クラスターおよびデータベースの構成 (パート 2) (Cluster and database configuration (part 2))」パネルで、JDBC ドライバーのクラスパス・ファイルの場所を指定して (または、デフォルトを受け入れて)、「次へ」をクリックします。
「インストールの要約」パネルが表示されます。
注: WebSphere Application Server Network Deployment および Feature Pack for Web Services が含まれている統合インストール・パッケージ (IIP) は、WebSphere Process
Server インストールの一部としてインストールされます。IIP の検証が失敗すると、エラー・パネルが表示され、問題を訂正するための方法が示されます。
- 「インストールの要約」パネルで、インストールするコンポーネント、コンポーネントが消費するスペース量、およびコンポーネントのシステム上の場所を確認し、製品をインストールする場合は「次へ」を、指定内容を変更する場合は「戻る」をクリックします。
インストール・ウィザードは、アンインストーラー・プログラムを作成し、コンポーネントがインストール中であることを示す進行状況表示パネルを表示します。
WebSphere Application Server Network Deployment with Web Services Feature Pack の既存のバージョンに
WebSphere ESB を上書きインストールすることを選択した場合、インストール・ウィザードは、その環境を検査して、以下のいずれかのアクションを実行します。
- インストール済み環境のサービス・レベルが適切な場合は、インストール・ウィザードは何も行いません。
- インストール済み環境が古いサービス・レベルである場合は、インストール・ウィザードは必要なフィックスを適用してそのインストール済み環境を適切なレベルに上げ、必要な暫定修正も適用します。
制約事項: WebSphere Application Server Network Deployment with Web Services Feature Pack のインストール済み環境のサービス・レベルが古く、
WebSphere ESB を Windows® クライアントからリモート・インストールする場合は、i5/OS® システムからのローカル・サイレント・インストールを使用して WebSphere Application Server Network Deployment with Web Services Feature Pack を更新し、そのあと、このインストールを続行する必要があります。
- WebSphere ESB
Samples フィーチャーを選択して、サンプル・ギャラリー・フィーチャーがインストールされ
ていない WebSphere Application
Server Network Deployment with Web Services Feature Pack インストール済み環境上へのインストールを試みると、インストール・ウィザードは、
その WebSphere Application Server Network Deployment with Web Services Feature Pack インストール済み環境にサンプル・ギャラリー・フィーチャーをサイレントに追加します。
制約事項: i5/OS プラットフォームの場合:
WebSphere ESB Samples フィーチャーを選択しており、
サンプル・ギャラリー・フィーチャーがインストールされていない WebSphere
Application Server Network Deployment with Web Services Feature Pack のインストール済み環境に上書き
インストールする場合は、このインストールを続行する前に、i5/OS システムからの
ローカル・サイレント・インストールを使用して、サンプル・ギャラリー・フィーチャーを WebSphere
Application Server Network Deployment with Web Services Feature Pack に追加する必要があります。
WebSphere Application Server Network Deployment の既存のバージョンに WebSphere ESB を上書きインストールすることを選択した場合は、インストール・ウィザードは最初に Web Services Feature Pack をインストールしてから、上記の 1 つ以上のアクションを実行して、インストール済み環境を適切なレベルに引き上げます。
インストールが終了すると、「インストールの結果」パネルに
「成功」と表示されます。
重要: インストール中にエラーが検出されると、「成功」以外のメッセージが表示される場合があります。
「部分的な成功」メッセージは、インストールは完了したがエラーが生成された場合に表示されます。インストールが部分的に成功した場合、「インストールの結果」パネルには、問題をトラブルシューティングするための正確なログ・ファイルと、そのログ・ファイルが格納されているインストール済み環境内の場所が表示されます。
ログ・ファイルには、以下のファイルがあります。
- install_error.log
- log.txt
インストールとプロファイル作成のログ・ファイルで、これらのログ・ファイルの説明を参照してください。
インストールとプロファイル作成のログ・ファイルで、該当するログ・ファイルの説明を参照してください。
トラブルシューティングに役立つ情報は以下のトピックにも記載されています。
- 「ファースト・ステップ・コンソールの起動」チェック・ボックスが選択されていることを確認し、「終了」をクリックしてインストール・ウィザードを閉じ、ファースト・ステップ・コンソールを開始します。
タスクの結果
「インストールの結果」パネルに
「成功」が示された場合は、選択したコンポーネントが正常にインストールされており、デプロイメント環境が正常に更新されています。カスタム・プロファイルは、デプロイメント環境の実行中のデプロイメント・マネージャーに統合されています。
次のタスク
インストール時点で最新の
WebSphere ESB フィックスパックがあれば、インストール環境に上書きインストールします。
WebSphere ESB へのフィックスパックのインストールについて詳しくは、サポート・ページ (
http://www.ibm.com/software/integration/wsesb/support/) に記載されている説明を参照してください。

Linux および UNIX プラットフォームの場合: PATH から freeware ディレクトリーを除去した場合 (前のトピックで説明)、freeware ディレクトリーを PATH 変数に再び追加します。
WebSphere ESB デプロイメント・マネージャーがまだ実行されていない場合は、ファースト・ステップ・コンソールから開始し、クラスターをデプロイメント環境に追加できるようにします。デプロイメント・マネージャーが開始すると、
そのセルに属するノードを管理できるようになります。