Common Event Infrastructure は、基本的なイベント管理サービスを提供する WebSphere® ESB 内の組み込みテクノロジーの 1 つです。
Common Event Infrastructure のインフラストラクチャーの部分は、 基となる IBM® WebSphere Application Server 機能の一部として WebSphere ESB に組み込まれています。 イベント発信機能は、WebSphere ESB の追加機能です。
Common Event Infrastructure (CEI) は、一連の API を実装する、ビジネス、システム、およびネットワークの Common Base Event の作成、伝送、パーシスタンス、および配布のためのインフラストラクチャーです。 Common Base Event とは、イベント (ロギング・イベント、トレース・イベント、管理イベント、ビジネス・イベントなど) をビジネス・エンタープライズ・アプリケーションで管理するための仕組みを定義する、XML ベースの仕様のことです。
CEI は、複数の異機種混合ソースからのロー・イベントの統合と持続、およびそれらのイベントのイベント利用者への配布を含む基本のイベント管理サービスを提供します。サービス・コンポーネント・プロセスを表すイベントの生成、伝搬、パーシスタンス、および利用のための機能も提供します。標準の XML ベース・フォーマットの Common Base Event モデルにより、これらのイベントの構造を定義します。サーバーが使用するイベントの各タイプには、特定のタイプのイベントに固有のいくつかの標準のフィールドがあります。場合によっては、イベントには、サービス・コンポーネントによって、特定のイベント・ポイントで使用されるビジネス・オブジェクト・データのカプセル化が含まれていることがあります。
WebSphere ESB は、CEI 内のイベントをほぼ排他的に使用して、サービス・コンポーネントのモニターを可能にします。 イベント関連の機能を使用する場合は CEI サーバーを構成する必要がありますが、構成後に CEI を直接使用することはできません。代わりに、WebSphere ESB の既存のサービスを使用してください。
WebSphere ESB では、特別に構成された CEI サーバー (既存のプロセス・サーバーまたは別のサーバーの一部となっている場合もあります) が、あらゆるイベント関連のサービスに使用されます。ユーザーは最初に、イベント・データベース、メッセージング・エンジン、1 つ以上のエンタープライズ・アプリケーション、データベース・ドライバーなどの CEI サーバーが使用するいくつかの機能を作成しデプロイする必要があります。