WebSphere Enterprise Service Bus バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: AIX、HP-UX、i5/OS、Linux、Solaris、Windows


データベースのユーザーおよびスキーマ

WebSphere® ESB のインストール時に、データベースをインストールする際にデフォルトのスキーマ名およびユーザー ID 特権を使用することができます。ただし、データベース設計によっては、別のユーザー ID およびスキーマ名特権が必要になる場合があります。提供されている 3 つのシナリオを検討して、WebSphere ESB のインストール時に別のスキーマ名およびユーザー ID 特権を構成するタイミングと方法を決定できます。

デフォルト構成用の単一ユーザー ID またはスキーマ名特権

ご使用のデータベースに対してデフォルトのインストールを選択した場合、WebSphere ESB では、テーブルを作成する機能と、それらのテーブルで行の選択、挿入、更新、および削除を行う機能を備えたユーザー ID またはスキーマ名が最低でも 1 つ必要です。 プロファイル管理ツールまたはインストーラーを使用して、データベースを作成することができます。表 1 は、データベース・ベンダーとして DB2® を使用する場合のデフォルトのデータベース構成プロパティーを示しています。デフォルトのデータベース構成プロパティーは、データベース・ベンダーごとに異なります。
表 1. DB2 を使用する場合のデフォルトのユーザー ID およびスキーマ名特権
データベース表 DB2 を使用したデフォルト・データベース名 ユーザー ID またはスキーマ名
共通データベース表 WPRCSDB WebSphere ESB は、インストール中にユーザー ID を提供します
メッセージング・テーブル MEDB WebSphere ESB は、インストール中にスキーマ名を提供します

複数のユーザー ID またはスキーマ名特権

データベース設計のプロパティーが異なる場合、複数のユーザー ID およびスキーマ名特権が必要となる場合があります。提供されている 3 つのシナリオと表には、構成を適用して希望の設計を実現する方法が示されています。提供されている 3 つのシナリオに、ご使用の特定の設計が含まれていない場合でも、これらのシナリオを確認することは、特定の設計をインプリメントするのに役立ちます。

シナリオ 1

このシナリオでは、ユーザー ID 特権と同じスキーマ名を使用しますが、デフォルトのスキーマ名またはユーザー ID 特権は使用しません。この単一ユーザー ID は、すべてのデータベースにアクセスすることができ、必要なすべてのテーブルを作成することもできます。以下にシナリオ 1 の特権の例を示します。
  • スキーマ名: dog
  • SCA.SYSTEM ME のスキーマ名: dogSYS
  • SCA.APP ME のスキーマ名: dogAPP
  • Event ME のスキーマ名: dogEvent
  • スキーマを作成するためのユーザー ID: dog
  • スキーマの選択、挿入、更新、削除を行うためのユーザー ID: dog
表 2 は、データベース・ベンダーとして DB2 を使用して、スキーマ名およびユーザー ID 特権をセットアップする方法のリストです。別のデータベース・ベンダーを選択する場合、スキーマ名およびユーザー ID 特権をセットアップする方法については、そのベンダーの資料を参照してください。
表 2. シナリオ 1
データベース表 DB2 を使用したデータベース名 スキーマ名 テーブルを作成するためのユーザー ID 行の選択、挿入、更新、および削除を行うためのユーザー ID
共通データベース表
この値は、以下で指定します。
  • インストール・ウィザード
  • プロファイル管理ツール
  • サイレント・インストール
  • サイレント・プロファイル作成
このスキーマ名は、行の選択、挿入、更新、および削除を行うためのユーザー ID と同じです。 この値は、行の選択、挿入、更新、および削除を行うためのユーザー ID と同じです。
この値は、以下で指定します。
  • インストール・ウィザード
  • プロファイル管理ツール
  • サイレント・インストール
  • サイレント・プロファイル作成

シナリオ 2

このシナリオでは、同じスキーマ名とユーザー ID を使用して、スキーマの選択、挿入、更新、削除を行います。ただし、スキーマの作成には別のユーザー ID を使用します。以下にシナリオ 2 の特権の例を示します。
  • スキーマ名 : snow
  • SCA.SYSTEM ME のスキーマ名: snowSYS
  • SCA.APP ME のスキーマ名: snowAPP
  • Event ME のスキーマ名: snowEvent
  • スキーマを作成するためのユーザー ID: rock
  • スキーマの選択、挿入、更新、削除を行うためのユーザー ID: snow
表 3 は、データベース・ベンダーとして DB2 を使用して、スキーマ名およびユーザー ID 特権をセットアップする方法のリストです。別のデータベース・ベンダーを選択する場合、スキーマ名およびユーザー ID 特権をセットアップする方法については、そのベンダーの資料を参照してください。
表 3. シナリオ 2
データベース表 DB2 を使用したデータベース名 スキーマ名 テーブルを作成するためのユーザー ID 行の選択、挿入、更新、および削除を行うためのユーザー ID 追加の構成値
共通データベース表
この値は、以下で 2 回指定します。
  1. テーブル作成スクリプト
  2. 以下のいずれかを使用した WebSphere ESB の構成時
    • 管理コンソール
    • インストール・ウィザード
    • プロファイル管理ツール
    • サイレント・インストール
    • サイレント・プロファイル作成
注: 最初にインストーラーを実行する場合は、生成されるスクリプトに既に正しいスキーマ名およびユーザー ID の値が含まれているため、値を指定する回数は 1 回です。
テーブル作成スクリプトは、行の読み取りおよび書き込みが可能なスキーマ名を使用して変更する必要があります。 テーブル作成スクリプトは、テーブルの作成が可能なユーザー ID を使用して変更する必要があります。
ユーザー ID はプロファイルの作成中に、以下のいずれかを使用して指定します。
  • インストール・ウィザード
  • プロファイル管理ツール
  • サイレント・インストール
  • サイレント・プロファイル作成
インストーラーまたはプロファイル管理ツールを使用する場合、既存のデータベース表を選択するか、テーブルの作成を遅らせる必要があります。

シナリオ 3

このシナリオでは、すべてのスキーマを作成するためのユーザー ID と同じものを使用します。 ただし、各スキーマには、行の選択、挿入、更新、および削除を行うための異なるユーザー ID があります。 以下にシナリオ 3 の特権の例を示します。
  • スキーマ名: waterCom
  • 共通テーブルのスキーマ名 : waterCom
  • SCA.SYSTEM ME のスキーマ名: waterSYSME
  • SCA.APP ME のスキーマ名: waterAPPME
  • Event ME のスキーマ名: waterEventME
  • ESBMessaging テーブルのスキーマ名: waterESB
  • スキーマを作成するためのユーザー ID: milk
  • スキーマの選択、挿入、更新、削除を行うためのユーザー ID:
    スキーマ名 スキーマの選択、挿入、更新、削除を行うためのユーザー ID
    waterCom waterCom
    waterSYSME waterSYSME
    waterAPPME waterAPPME
    waterEventME waterEventME
    waterESB waterESB
表 4 は、データベース・ベンダーとして DB2 を使用して、スキーマ名およびユーザー ID 特権をセットアップする方法のリストです。別のデータベース・ベンダーを選択する場合、スキーマ名およびユーザー ID 特権をセットアップする方法については、そのベンダーの資料を参照してください。
表 4. シナリオ 3
データベース表 DB2 を使用したデータベース名 スキーマ名 テーブルを作成するためのユーザー ID 行の選択、挿入、更新、および削除を行うためのユーザー ID 追加の構成値
共通データベース表
この値は、以下で指定します。
  • インストール・ウィザード
  • プロファイル管理ツール
  • サイレント・インストール
  • サイレント・プロファイル作成
このスキーマ名は、行の選択、挿入、更新、および削除を行うためのユーザー ID と同じです。 この値は、行の選択、挿入、更新、および削除を行うためのユーザー ID と同じです。
ユーザー ID はプロファイルの作成中に、以下のいずれかを使用して指定します。
  • インストール・ウィザード
  • プロファイル管理ツール
  • サイレント・インストール
  • サイレント・プロファイル作成
データ・ソースの作成後、DB2 値を変更してスキーマ名を使用します。
メッセージング・テーブル この値は、各メッセージング・エンジンの定義を使用して指定します。 テーブル作成スクリプトには、行の選択、挿入、更新、および削除を行う場合に使用するスキーマ名を組み込む必要があります。 この値は、行の選択、挿入、更新、および削除を行うためのユーザー ID と同じです。 この値は、メッセージング・エンジンの作成中に指定します。メッセージング・エンジンの構成中に、テーブル作成オプションを選択します。  

reference 参照トピック

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


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