クラスターを利用すると、単一サーバーよりもアプリケーションのキャパシティーと可用性が高くなります。
クラスター とは、管理対象サーバーの集合であり、アプリケーションの高可用性とワークロード・バランシングを実現します。クラスターのメンバーは、複数の異なるホスト上のサーバーであっても、同一ホスト (同一ノード) 上のサーバーであっても構いません。
最大限の高可用性を実現し、ワークロード・バランシングを最適化するには、各クラスター・メンバーをそれぞれ異なるホスト・マシンに配置します。
クラスター環境には、以下の利点があります。
- ワークロード・バランシング: 複数のサーバー上でアプリケーション・イメージを実行することにより、クラスターはクラスター内のサーバー全体のアプリケーション・ワークロードのバランスを取ります。
- アプリケーションの処理能力: アプリケーションをサポートするクラスター・メンバーとしてサーバー・ハードウェアを構成することによって、そのアプリケーションの処理能力を向上させることができます。
- アプリケーションの可用性: 1 つのサーバーで障害が起こった場合、アプリケーションがクラスター内の他のサーバー上で処理を続行します。これにより、アプリケーション・ユーザーに影響を与えることなく、リカバリー作業を進めることができます。
- 保守容易性: アプリケーションの処理を停止することなく、計画された保守のためにサーバーを停止できます。
- 柔軟性: デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用することにより、必要に応じてキャパシティーを追加または除去できます。
z/OS® 環境は、元々クラスター化されており、分離クラスター・サーバーが持つ複雑さはまったくなく高度に拡張が容易な環境を提供できます。分離クラスター・サーバーは、マルチシステム・ノードの可用性を高めるために使用できます。