WebSphere® ESB をインストールしたら、ファースト・ステップ・コンソールを使用して、製品ツールの開始、製品資料へのアクセス、個別プロファイルに関連するサーバーおよび管理コンソールなどのエレメントへの指示を行います。汎用バージョンのコンソールと、 インストール内のプロファイルごとのバージョンが使用可能です。各コンソールのオプションは、インストールした機能と、当該オペレーティング・システムで使用可能なエレメントに応じて動的に表示されます。オプションには、インストールの検証、サーバーまたはデプロイメント・マネージャーの開始と停止、管理コンソールへのアクセス、プロファイル管理ツールの開始、サンプル・ギャラリーへのアクセス、製品資料へのアクセス、マイグレーション・ウィザードの開始などがあります。
オプション | 汎用バージョン | スタンドアロン・サーバーのプロファイル・バージョン | デプロイメント・マネージャーのプロファイル・バージョン | カスタム・プロファイル・バージョン |
---|---|---|---|---|
インストール検査 | いいえ | はい | はい | いいえ |
サーバーの始動および停止 | いいえ | はい | いいえ | いいえ |
デプロイメント・マネージャーの開始および停止 | いいえ | いいえ | はい | いいえ |
管理コンソール | いいえ | はい | はい | いいえ |
プロファイル管理ツール | はい | はい | はい | はい |
サンプル・ギャラリー | いいえ | はい | いいえ | いいえ |
インフォメーション・センター | はい | はい | はい | はい |
マイグレーション・ウィザード | はい (i5/OS は除く) | はい (i5/OS は除く) | はい (i5/OS は除く) | はい (i5/OS は除く) |
著作権および商標 | はい | いいえ | いいえ | いいえ |
終了 | はい | はい | はい | はい |
スタンドアロン・サーバーまたはデプロイメント・マネージャーのプロファイルを作成して以来初めてファースト・ステップ・コンソールを使用した場合、「インストール検査」を選択してインストールを確認します。検査プロセスにより、スタンドアロン・サーバーまたはデプロイメント・マネージャーが始動されます。
インストール検査ツール (IVT) が稼働している間は、「サーバーの起動」および「デプロイメント・マネージャーの開始」オプションは選択できません。
「サーバーの始動」オプションを選択すると、 出力画面に状況メッセージが表示されます。成功メッセージは、 サーバーが e-ビジネス用に開いていることを通知します。次に、メニュー項目が 「サーバーの停止」に変わり、「管理コンソール」および「サンプル・ギャラリー」オプションの両方 (それらがインストールされている場合) が使用可能になります。
「サーバーの起動」オプションを選択した場合、サーバーの開始中に「インストール検査」オプションを選択することはできません。
「デプロイメント・マネージャーの始動」オプションを選択すると、 出力画面に状況メッセージが表示されます。 成功メッセージは、デプロイメント・マネージャーが e-ビジネス用に開いていることを通知します。 次に、メニュー項目が 「デプロイメント・マネージャーの停止」に変わり、「管理コンソール」オプション (インストールされている場合) が使用可能になります。
「デプロイメント・マネージャーの開始」オプションを選択した場合、デプロイメント・マネージャーの実行中に「インストール検査」オプションを選択することはできません。
管理コンソールは、Web ブラウザー内で実行される構成エディターです。管理コンソールを使用することによって、スタンドアロン・サーバーまたはデプロイメント・マネージャー用の XML 構成ファイル、およびセル内にあるすべてのアプリケーションで作業することが可能になります。
管理コンソールを開始するには、「管理コンソール」を選択します。
管理コンソールにより、ログイン名を求めるプロンプトが出されます。 このプロンプトはセキュリティーのために出されるのではなく、セッション中に行った構成変更を識別するための タグにすぎません。管理セキュリティーが使用可能な場合、セキュア・サインオンも使用できます。
インフォメーション・センターのインストール手順では、インストール時にセキュリティーを使用可能にした場合、管理ユーザー ID とパスワードを書き留めておくよう忠告しています。ID とパスワードがないと、管理コンソールまたはスクリプトを使用できません。
各プロファイルには、独自のファースト・ステップ・コンソールがあります。ファースト・ステップ・コンソールを開始するコマンドは、プロファイルのファイル・セット内にあります。プロファイルに関連したファースト・ステップ・コンソールの開始プロンプトが、プロファイル管理ツールの最後のパネルに表示されます。
サンプル・ギャラリーを開始するには、「サンプル・ギャラリー」を選択します。
製品の初期インストール時に WebSphere ESB サンプルをインストールしなかった場合、ファースト・ステップ・コンソール上にオプションは表示されません。増分インストールを実行して、サンプル機能を追加することができます。サンプルを追加すると、ファースト・ステップ・コンソール上にオプションが表示されます。
WebSphere ESB 製品に組み込まれている、インストール検証テスト、ファースト・ステップ・コンソール、プロファイル管理ツール、およびマイグレーション・ウィザードを開始するために使用されるコマンドは、同等の WebSphere Application Server Network Deployment のコマンドと名前が異っていたり、異なるディレクトリー・ロケーションに存在していたり、異なる機能を実行したりします。そのため、WebSphere Application Server Network Deployment のインフォメーション・センターにあるこれらのコマンドへのリンクは、ここでは示しません。
オプション | リンク |
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インストール検査 | wbi_ivt コマンドを呼び出します。 インストール検査テスト・コマンドがある場所は、以下のとおりです。
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サーバーの始動 | startServer コマンドを呼び出します。 startServer コマンドがある場所は、以下のとおりです。
同じワークステーション上に複数のスタンドアロン・サーバーがある場合、コマンドによりファースト・ステップ・コンソール内の同じプロファイルと関連したスタンドアロン・サーバーが始動されます。 |
サーバーの停止 | stopServer コマンドを呼び出します。 stopServer コマンドがある場所は、以下のとおりです。
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デプロイメント・マネージャーの始動 | startManager コマンドを呼び出します。 startManager コマンドがある場所は、以下のとおりです。
同じワークステーション上に複数のデプロイメント・マネージャーがある場合、コマンドによりファースト・ステップ・コンソール内の同じプロファイルと関連したデプロイメント・マネージャーが始動されます。 |
デプロイメント・マネージャーの停止 | stopManager コマンドを呼び出します。 stopManager コマンドがある場所は、以下のとおりです。
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管理コンソール | デフォルトのブラウザーを開いて、管理コンソールの Web アドレスを指定します。 同じワークステーション上 (または i5/OS の同じ論理区画上) に複数のサーバーが存在する場合は、ポートが変化します。ファースト・ステップ・コンソールにより、ファースト・ステップ・コンソール内の同じプロファイルと関連した管理コンソールが開始されます。 |
プロファイル管理ツール | pmt コマンドを呼び出します。 pmt コマンドがある場所は、以下のとおりです。
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サンプル・ギャラリー | デフォルトのブラウザーを開いて、サンプルの Web アドレスを指定します。 |
インフォメーション・センター | デフォルトのブラウザーを開いて、Web アドレス http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/dmndhelp/v6r2mx/ にあるオンライン・インフォメーション・センターを指定します。 |
マイグレーション・ウィザード | WebSphere ESB のバージョン間マイグレーション・スクリプトを呼び出して、マイグレーション・ウィザードを開始します。 バージョン間マイグレーション・スクリプトのロケーションは、以下のとおりです。
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