サーバーを開始するには、MVS コンソールから START コマンドを発行します。
このタスクについて
一般的な
WebSphere® ESB for z/OS® ランタイムには次の 2 つのノードが含まれています。
- デプロイメント・マネージャー・ノード。ここには、ロケーション・サービス・デーモンと、コントローラー 1 つと任意の数のサーバントを備えたデプロイメント・マネージャーが含まれます。
- サーバー・ノード。ここには、ロケーション・サービス・デーモン、コントローラーを備えたノード・エージェント、およびコントローラー 1 つと任意の数のサーバントを備えたサーバーが含まれます。
MVS コンソールからアプリケーション・サーバーを開始するには、以下のステップを実行します。
手順
- サーバーを開始するには、次のコマンドをすべて大文字で 1 行に入力して実行します。
START procname,JOBNAME=server,ENV=Cell.Node.Server
各部の意味は、次のとおりです。- procname
- サーバーの開始に使用される proclib の JCL プロシージャー名。
- server
- サーバーのショート・ネーム (またはプロシージャー開始のために使用されるステップ名)。
これにより、SDSF パネルで表示するときに、実行中のアドレス・スペースを確認できます。
- Cell.Node.Server
- ENV パラメーターのこのエレメントは、セルのショート・ネーム、ノードのショート・ネーム、およびサーバーのショート・ネームを連結したものです。
以下に例を示します。
START BBO6ACR,JOBNAME=BBOS001,ENV=SY1.SY1.BBOS001
注: 以前のバージョンの製品からマイグレーションし、リカバリー・モードでサーバーを再始動できるようにしたい場合は、このプロシージャーの ENV パラメーターに、REC=N または REC=Y エレメントが含まれていることを確認します。ENV パラメーターに
REC=N エレメントが含まれている場合、サーバーの再始動時に -recovery を指定すると、この設定が自動的に REC=Y に変更されます。以前のバージョンの製品からマイグレーションしていない場合は、ENV パラメーターに REC=N エレメントが自動的に組み込まれます。更新後の PROC ステートメントの例を以下に示します。
//BBO6ACR PROC ENV=,PARMS=' ',REC=N,Z=BBO6ACRZ
次のメッセージは、コントローラーが実行中であることを表しています。
$HASP100 BBO6ACR ON STCINRDR
$HASP373 BBO6ACR STARTED
BBOO0001I WEBSPHERE FOR Z/OS CONTROL PROCESS BBODMNB/SY1/BBOC001/BBOS001
IS STARTING.
IRR812I PROFILE BBO*.* (G) IN THE STARTED CLASS WAS USED TO START BBOS001S
WITH JOBNAME BBOS001S.
$HASP100 BBOS001S ON STCINRDR
$HASP373 BBOS001S STARTED
+BBOO0004I WEBSPHERE FOR Z/OS SERVANT PROCESS BBODMNB/SY1/BBOC001/BBOS001
IS STARTING.
+BBOO0020I INITIALIZATION COMPLETE FOR WEBSPHERE FOR Z/OS SERVANT PROCESS
BBOS001.
BBOO0019I INITIALIZATION COMPLETE FOR WEBSPHERE FOR Z/OS CONTROL PROCESS
BBOS001.
サーバーを 64 ビット・モードで始動するには、AMODE=64 パラメーターを使用します。例えば、以下のようにします。
START BBO6ACR,JOBNAME=BBOS001,ENV=SY1.SY1.BBOS001,AMODE=64
確認メッセージ BBOO0307I、エラー・メッセージ BBOO0329E、またはエラー・メッセージ BBOO0330E がないか確認してください。以下のように、領域が異なるとメッセージも異なります。
- デーモン領域: BBOO0307I
- サーバント領域: BBOO0308I
- コントローラー領域: BBOO0309I
- 制御領域付属部分: BBOO0310I
- コントローラーから、デーモン開始コマンドが自動的に発行されます。
このコマンドは以下のようなものです。
START dmn_proc,JOBNAME=dmn_jobname,ENV=Cell.Node.daemon_instance
各部の意味は、次のとおりです。- dmn_proc
- デーモンの開始に使用される proclib の JCL プロシージャー名。
- dmn_jobname
- プロシージャーの開始に使用されるジョブ名。
- Cell.Node.demon_instance
- ENV パラメーターのこのエレメントは、セルのショート・ネーム、ノードのショート・ネーム、およびデーモンのインスタンス名を連結したものです。
デーモン開始中に表示されるメッセージの例を以下に示します。
BBOO0001I WEBSPHERE FOR Z/OS CONTROL PROCESS BBODMNB/SY1/BBOC001/BBOS001
IS STARTING. IRR812I PROFILE BBO*.* (G) IN THE STARTED CLASS
WAS USED TO START BBO6DMN WITH JOBNAME BBO6DMN.
$HASP100 BBO6DMN ON STCINRDR
$HASP373 BBO6DMN STARTED
BBOO0007I WEBSPHERE FOR Z/OS DAEMON BBODMNB/SY1/BBODMNB/SY1 IS STARTING.
IEC130I STEPLIB DD STATEMENT MISSING
ITT102I CTRACE WRITER BBOWTR IS ALREADY ACTIVE.
BBOO0215I PRODUCT 'WAS FOR Z/OS' SUCCESSFULLY REGISTERED WITH IFAED SERVICE.
BBOO0015I INITIALIZATION COMPLETE FOR DAEMON SY1.
- WLM から、次に示すコマンドのようなサーバント・アドレス・スペース開始コマンドが発行されます。
START Srv_reg_proc,JOBNAME=Server,ENV=Cell.Node.Server
各部の意味は、次のとおりです。- Srv_reg_proc
- デーモンの開始に使用される proclib の JCL プロシージャー名。
- server
- サーバーのショート・ネーム (またはプロシージャー開始のために使用されるステップ名)。
これにより、SDSF パネルで表示するときに、実行中のアドレス・スペースを確認できます。
- Cell.Node.Server
- ENV パラメーターのこのエレメントは、セルのショート・ネーム、ノードのショート・ネーム、およびサーバーのショート・ネームを連結したものです。
- MVS の System Display and Search Facility (SDSF) の Display
Active (DA) リストを確認して、デーモンが稼働中かどうかを判断します。