WebSphere Enterprise Service Bus バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: AIX、HP-UX、i5/OS、Linux、Solaris、Windows


WebSphere Transformation Extender データ・ハンドラー

エクスポート経由で SCA モジュールに取り込まれるデータには、COBOL や EDI などさまざまなフォーマットのデータがあります。これらのデータは、サーバー・コンポーネントで処理する前に、 データ・オブジェクトに変換する必要があります。同様に、サーバーからインポートを介して渡されるデータは、外部システムが認識できる形式に変換する必要があります。WebSphere® Transformation Extender でこのような変換を実行できます。

モジュールと外部の境界に位置するエクスポートとインポートにより、ネイティブ・データとデータ・オブジェクトの間の変換が処理されます。エクスポートとインポートには、変換のためのデータ・ハンドラーとデータ・バインディングが含まれます。

インポートとエクスポート内でネイティブ・データをさまざまなデータ・フォーマットに変換するには、プリパッケージされたデータ・ハンドラーやデータ・バインディングを使用するか、独自のデータ・バインディングを作成するか、または WebSphere Transformation Extender データ・ハンドラーを使用して、モジュールの境界でネイティブ・データとデータ・オブジェクト間の変換を実行します。

WebSphere Transformation Extender は、トランザクション指向のデータ統合ソリューションであり、ハンド・コーディングを必要とせずに、大容量の複雑なトランザクションの変換を自動化します。企業内に分散する複数のアプリケーション、データベース、メッセージング・ミドルウェア、通信テクノロジーからのデータを、 リアルタイムに統合することができます。WebSphere Transformation Extender は、メタデータを利用したツール指向の 手法でデータを変換します。

WebSphere Transformation Extender は独立したライセンス製品であり、WebSphere ESB には含まれていません。

WebSphere ESB と WebSphere Transformation Extender を連携させるには、WebSphere Transformation Extender for WebSphere ESB のインストーラーを使用する必要があります。

以下のスキーマは、WebSphere Transformation Extender と WebSphere Transformation Extender データ・ハンドラーを使用して、着信データをデータ・オブジェクトに変換する場合のエクスポート構成の概略図です。
図 1. WTX データ・ハンドラーを使用するように構成されているエクスポート
この図のエクスポートのスキーマは、WTX データ・ハンドラーを使用するように構成されています。クライアントからネイティブ・データを受信したエクスポートは、このデータを WTX データ・ハンドラーに送信します。WTX データ・ハンドラーはデータ・オブジェクトを戻し、戻されたデータ・オブジェクトは SCA コンポーネントに送信されます。

クライアントは、任意のネイティブ・フォーマットでデータをエクスポートに渡します。 データを受信したエクスポートは、WebSphere Transformation Extender データ・ハンドラーを介して、同じネイティブ・フォーマットでこのデータを WebSphere Transformation Extender に渡します。WebSphere Transformation Extender は、このデータをデータ・オブジェクト・フォーマットに変換して エクスポートに戻します。 エクスポートは、このデータ・オブジェクトを該当する SCA コンポーネントに 渡します。

以下のスキーマは、WebSphere Transformation Extender と WebSphere Transformation Extender データ・ハンドラーを使用して、発信データをデータ・オブジェクト・フォーマットからクライアントで必要とされるネイティブ・フォーマットに変換する場合のインポート構成の概略図です。
図 2. WTX データ・ハンドラーを使用するように構成されているインポート
この図のインポートのスキーマは、WTX データ・ハンドラーを使用するように構成されています。SCA コンポーネント
からデータ・オブジェクトを受信したインポートは、このデータ・オブジェクトを WTX データ・ハンドラーに送信します。WTX データ・ハンドラーはネイティブ・データを戻し、戻されたネイティブ・データはクライアントに送信されます。

SCA コンポーネントは、データ・オブジェクトをインポートに送信します。インポートは、WebSphere Transformation Extender データ・ハンドラーを介して、このデータ・オブジェクトを WebSphere Transformation Extender に渡します。WebSphere Transformation Extender は、この情報をクライアントのネイティブ・フォーマットに変換してインポートに戻します。インポートは、このネイティブ・データをクライアントに送信します。

注: WebSphere Transformation Extender の使用法についての詳細は、 WebSphere Transformation Extender 製品ライブラリーを参照してください。

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タイムスタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


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