WebSphere Enterprise Service Bus for z/OS バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: z/OS


Service Component Architecture

Service Component Architecture では、WebSphere® ESB のランタイム環境におけるビジネス・トランザクションのすべてのエレメントをサービス指向の方法で表します。

Service Component Architecture (SCA) とは、Web サービス、エンタープライズ情報システム (EIS) のサービス・アセット、ビジネス・ルール、ワークフロー、およびデータベースなどへのアクセスなどのビジネス・トランザクションのすべてのエレメントがサービス指向の方法で表されるアーキテクチャーです。

SCA はビジネス・ロジックを実装から分離し、実装の詳細を知らなくても統合アプリケーションをアセンブルすることに専念できるようにします。ビジネス・プロセスのインプリメンテーションは、サービス・コンポーネントに含まれます。

サービス・コンポーネントは、IBM® WebSphere Integration Developer ツールを使用してグラフィカルにアセンブルできるので、インプリメンテーションを後で追加できます。SCA プログラミング・モデルは、Java™ および J2EE、または特定のシナリオにおけるその他のインプリメンテーションについて開発者が知っておくべき知識の範囲を、今日、他のプログラム言語でビジネス・アプリケーションを開発しているすべての開発者になじみの深い、言語概念のコア・セットに狭めます。これにより、開発者は素早く容易にテクノロジーを統合できます。

従来のアプリケーション開発環境から切り替えた開発者は、非常に小さな学習曲線に向き合うことになります。つまり、このプログラミング・モデルを使用することで、早く生産性を上げることができます。また、Service Component Architecture の プログラミング・モデルを使用すると、経験豊富な J2EE 開発者の生産性がさらに向上します。

サービス修飾子は、WebSphere ESB ランタイム環境のサービス・クライアントとサービス間の対話を管理します。サービス修飾子とは、伝送優先順位、経路の信頼性のレベル、トランザクション管理、およびセキュリティー・レベルのためにアプリケーションに必要な一連の通信特性を定義する、サービス品質仕様です。アプリケーションは、サービス修飾子を指定することにより、必要とされるサービス品質をランタイム環境に伝達します。サービス修飾子は、WebSphere Integration Developer のアセンブリー・エディターのコンポーネントをワイヤリングするときに指定できます。WebSphere ESB 上で実行されている場合、これらの仕様は、ターゲット・コンポーネントとのクライアントの対話方法を決定します。指定された修飾子に応じて、追加の必要処理をランタイムで実行します。

Service Component Architecture 内の機能のインポートおよびエクスポートでは、サービス・モジュールの外部インターフェースまたは WebSphere ESB のアクセス・ポイントを定義します。インポートおよびエクスポートは、同一アプリケーション内の他のモジュールに対しても、エンタープライズ情報システム (EIS) 上の他のアプリケーションに対しても実行できます。これにより、IBM WebSphere Adapters との連動が可能になります。 インポートおよびエクスポートについての詳細は、『サービス・アプリケーション』を参照してください。

WebSphere ESB ソリューションは、トランザクション、セキュリティー、およびワークロード管理用の、基礎となる WebSphere Application Server 機能に依存して、拡張が容易な統合環境を提供します。


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タイムスタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


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