configEventServiceOraclesDB コマンドを使用して、Oracle データベースを使用する Common Event Infrastructure を構成します。
目的
configEventServiceOracleDB コマンドは、AdminTask オブジェクトで使用できる Common Event Infrastructure 管理コマンドです。
Oracle のイベント・サービス・テーブルおよびデータ・ソースをサーバーまたはクラスター上に作成するには、このコマンドを使用します。
コマンドはデータベースを作成しません。Oracle SID が既に存在する必要があります。AdminTask
オブジェクトについて詳しくは、WebSphere® Application Server Network Deployment バージョン 6.1 の資料を参照してください。
パラメーター
- - createDB
- このパラメーターが true に設定されていると、コマンドは DDL データベース・スクリプトを生成してデータベースを作成します。このパラメーターが false に設定されていると、コマンドは DDL データベース・スクリプトのみ生成します。データベースを作成するには、現行のサーバーがデータベース・コマンドを実行するよう既に構成済みである必要があります。デフォルト値は、指定がなければ false です。
- - overrideDataSource
- オプションのデータベース・スクリプト出力ディレクトリー。このパラメーターが指定されると、コマンドは指定されたディレクトリーにイベント・サービス・データベース・スクリプトを生成します。指定されたディレクトリーが絶対パスを含まない場合、コマンドは指定されたディレクトリーを profile_root/bin に作成します。
このパラメーターが指定されていない場合、デフォルトのデータベース・スクリプト出力ディレクトリーは profile_root/databases/event/node/server/dbscripts/dbtype です。
- - nodeName
- イベント・サービス・データ・ソースを作成する必要があるサーバーを含むノードの名前。このパラメーターが指定された場合、serverName パラメーターを設定する必要があります。clusterName パラメーターが指定されている場合、このパラメーターを指定しないでください。
- - serverName
- イベント・サービス・データ・ソースを作成する必要があるサーバーの名前。nodeName パラメーターを指定せずにこのパラメーターが指定された場合、このコマンドは現在の WebSphere プロファイルのノード名を使用します。clusterName パラメーターが指定されている場合、このパラメーターを指定しないでください。
- - clusterName
- イベント・サービス・データ・ソースを作成する必要があるクラスターの名前。このパラメーターが指定された場合、serverName および nodeName パラメーターを設定してはいけません。serverName および nodeName パラメーターが指定されている場合、このパラメーターを指定しないでください。
- - jdbcClassPath
- JDBC ドライバーのパス。ドライバー・ファイルのパスのみ指定します。ファイル名をパスに含めないでください。このパラメーターは必須です。
- - oracleHome
- ORACLE_HOME ディレクトリー。パラメーター createDB が true に設定されるときにこのパラメーターを設定する必要があります。
- - dbHostName
- Oracle データベースのインストール先となるサーバーのホスト名。
デフォルト値は、指定がなければ localhost です。
- - dbPort
- Oracle インスタンス・ポート。デフォルト値は、指定がなければ 1521 です。
- - dbName
- Oracle システム ID (SID)。テーブルを作成してテーブルにデータを取得するには、SID が既に存在していてイベント・サービス・コマンドで使用可能である必要があります。デフォルト値は、指定がなければ orcl です。
- - dbUser
- イベント・サービス Oracle テーブルを所有する Oracle スキーマのユーザー ID。ユーザー ID はデータベースの作成中に作成されます。WebSphere データ・ソースはこのユーザー ID を使用して Oracle データベース接続を認証します。デフォルト値は、指定がなければ ceiuser です。
- - dbPassword
- スキーマ・ユーザー ID のパスワード。パスワードはデータベースの作成中に作成されます。WebSphere データ・ソースはこのパスワードを使用して Oracle データベース接続を認証します。このパラメーターは必須です。
- - sysUser
- Oracle システム・ユーザー ID。これは、SYSDBA 特権を持つユーザーである必要があります。デフォルト値は、指定がなければ sys です。
- - sysPassword
- sysUser パラメーターで指定されたユーザーのパスワード。
デフォルト値は、指定がなければ空ストリングです。
- - ceiInstancePrefix
- このコマンドはイベント・サービス・インスタンスの名前を使用して、ディレクトリー内のデータベース・ファイルを固有の名前でグループ化します。デフォルト値は、指定がなければ ceiinst1 です。
- - outputScriptDir
- オプションのデータベース・スクリプト出力ディレクトリー。このパラメーターが指定されると、コマンドは指定されたディレクトリーにイベント・サービス・データベース・スクリプトを生成します。指定されたディレクトリーが絶対パスを含まない場合、コマンドは指定されたディレクトリーを profile_root/bin に作成します。
このパラメーターが指定されていない場合、デフォルトのデータベース・スクリプト出力ディレクトリーは profile_root/databases/event/node/server/dbscripts/oracle です。
例
バッチ・モードの使用例:
Jacl の使用:
$AdminTask configEventServiceOracleDB {-createDB true
-overrideDataSource true
-nodeName nodename
-serverName servername
-jdbcClassPath c:¥oracle¥ora92¥jdbc¥lib
-oracleHome c:¥oracle¥ora92
-dbUser ceiuser
-dbPassword ceipassword
-dbHostName host_name
-dbPort 1521
-sysUser sys
-sysPassword syspassword}
Jython ストリングの使用:
AdminTask.configEventServiceOracleDB( '[-createDB true
-overrideDataSource true
-nodeName nodename
-serverName servername
-jdbcClassPath c:¥oracle¥ora92¥jdbc¥lib
-oracleHome c:¥oracle¥ora92
-dbUser ceiuser
-dbPassword ceipassword
-dbHostName host_name
-dbPort 1521
-sysUser sys
-sysPassword syspassword]' )
Jython リストの使用:
AdminTask.configEventServiceOracleDB(['-createDB', 'true',
'-overrideDataSource', 'true',
'-nodeName', 'nodename',
'-serverName', 'servername',
'-jdbcClassPath', 'c:¥oracle¥ora92¥jdbc¥lib',
'-oracleHome', 'c:¥oracle¥ora92',
'-dbUser', 'ceiuser',
'-dbPassword', 'ceipassword',
'-dbHostName', 'host_name',
'-dbPort', '1521',
'-sysUser', 'sys',
'-sysPassword', 'syspassword'])
対話モードの使用例:
Jacl の使用:
$AdminTask configEventServiceOracleDB -interactive
Jython ストリングの使用:
AdminTask.configEventServiceOracleDB('[-interactive]')
Jython リストの使用:
AdminTask.configEventServiceOracleDB(['-interactive'])