zWESBConfig.sh 構成スクリプトにより、データ定義言語 (DDL) スクリプトが生成され、これを使用して、その構成に対する DB2® のデータベース・オブジェクトを作成できます。ご使用の構成に対するデータベース・オブジェクトを作成するための DDL スクリプトを実行するために使用できるツールがいくつかあります。
始める前に
DB2 のデータベースおよびストレージ・グループを作成する前に、以下のタスクを完了する必要があります。
このタスクについて
DB2 Connect™、SPUFI、または DSNTEP2 を使用して DDL スクリプトを実行できます。
USS 環境内で処理する場合は、DBUtility.sh スクリプトを使用して DDL スクリプトを実行できます。DBUtility.sh スクリプトも、WebSphere® ESB に付属しています。
重要: ASCII から EBCDIC に変換した後に、71 文字を超える長さの SQL ステートメントがないことを確認してください。このようなステートメントがあると、固定幅の MVS データ・セットにコピーするときに行が切り捨てられ、ステートメントが無効になるためです。
手順
- サンプル・スクリプトを使用してデータベースおよびストレージ・グループを作成します。 スクリプトをコピーして、それを使用するツールに適した環境に貼り付け、
必要に応じて値をカスタマイズします。例えば、SPUFI を使用する場合は MVS データ・セットに
コピーし、DBUtility.sh を使用する場合は USS のスクリプトにコピーします。
- 構成スクリプトによって生成された DDL スクリプトを使用して、データベースを設定します。生成された DDL スクリプト・ファイルを以下のロケーションから作業ディレクトリーにコピーします。
スタンドアロン構成の場合:
- /WebSphere/V6R2M0/AppServer/profiles/default/dbscripts/CommonDB/database_type/database_name
- /WebSphere/V6R2M0/AppServer/profiles/default/dbscripts/CEI_database_name/ddl
Network Deployment 構成の場合 (この段階では、CommonDB データベースのみが設定されます):
- /WebSphere/V6R2M0/DeploymentManager/profiles/default/dbscripts/CommonDB/ database_type /database_name
ここで、database_type はデータベース・バージョン (DB2 for z/OS® バージョン 8.1 の場合は DB2zOSV8 など)、database_name は作成するデータベースの名前 (構成スクリプトの応答ファイルで指定したもの)、CEI_database_name は CEI データベースの名前をそれぞれ表します。
- ファイルのコピーに適切な許可を割り当てます。次に例を示します。
chmod 755 createTable_AppScheduler.sql
- 必要に応じてファイル内の値を編集します。 データベース名、ストレージ・グループ、およびスキーマ名は、
製品の構成処理によってカスタマイズされます。各ファイルの値を調べ、
構成スクリプトへの入力を提供する応答ファイルに入力した値に
一致しており、かつデータベースに適していることを確認します。
注: ファイルは ASCII フォーマットで提供されています。スクリプトの表示、編集、および実行に使用するツールで、スクリプトが EBCDIC 形式であることが必要な場合は、
iconv コマンドを使用して、ファイルを EBCDIC に変換します。例:
iconv -t IBM-1047 -f ISO8859-1 createTable_AppScheduler.sql >
createTable_AppScheduler_EBCDIC.sql
ファイルを ASCII フォーマットから EBCDIC に変換するが、そのファイルの実行は ASCII フォーマットで行う必要がある場合、iconv を使用して、ファイルを ASCII に戻します。例:
iconv -t ISO8859-1 -f IBM-1047 createTable_AppScheduler_EBCDIC.sql >
createTable_AppScheduler.sql
- 選択したツールを使用して、カスタマイズ済みのスクリプトを実行します。 例:
- SPUFI
- z/OS から SQL スクリプトを実行するユーティリティーです。SPUFI は EBCDIC 入力を使用します。
- DBUtility.sh
- DBUtility.sh は、WebSphere ESB for z/OS に付属のユーティリティーで、インストール・ファイル・システムにインストールされます。例えば、/usr/lpp/zWESB/V6R2/bin/DBUtility.sh です。このユーティリティーを使用して、データベースおよびストレージ・グループを作成でき、さらに、後で USS から SQL を実行してデータベース表を作成することもできます。DBUtility.sh は ASCII 入力を使用します。DBUtility.sh スクリプトで使用される構文の例を次に示します。
/WebSphere/V6S03Z1/AppServer/profiles/default/bin/DBUtility.sh
createTable
-DdbStorageGroup=S3DBSTO
-DdbSchemaName=S3CELL
-DsqlScriptName.default=createTable_AppScheduler.sql
-DsqlScriptPath.default=/WebSphere/V6S03Z1/AppServer/profiles/default/dbscripts/CommonDB/DB2zOSV8/S3CELLDB/createTable_AppScheduler.sql
-DdbType=DB2UDBOS390_V8_1
-DdbName=S3CELLDB
-DprofileName=default
-DprofilePath=/WebSphere/V6S03Z1/AppServer/profiles/default
-DdbJDBCProperties=/wps/dbscripts/db2v8
-DdbConnectionLocation=DSN810PP
-DdbJDBCClasspath=/usr/lpp/db2810/db2810/jcc/classes
-DdbUserId=wsadmin
-DdbPassword=password
-DdbDelayConfig=false
-DdbCreateNew=false
-DdbHostName=winmvsp1.hursley.ibm.com
-DdbServerPort=448
>/tmp/output.out 2>>/tmp/error.out
- 出力を調べることによって、エラーが発生せずに正常にデータベース、ストレージ・グループ、
および表が作成されたことを確認します。
- スタンドアロン構成を作成する場合は、WebSphere Process Server のインストール済み環境を検証します。
- サーバーを始動します。
- ブラウザー・ウィンドウを開き、表示するサーバーの URL を入力して、管理コンソールを開きます。例:
http://server_name.domain_name:port_number/admin
- 管理コンソールにログインします。
- 「ようこそ」ページに WebSphere ESB が表示されることを検証します。これをクリックして、詳細情報を表示できます。
- コンソール内を移動して、サーバーの状況が開始済みであることを確認します。すべてのアプリケーションが開始済みであること、およびメッセージング・エンジンが開始済みであることも確認します。開始に失敗したものがある場合、サーバーのジョブ・ログで「SEVERE」または「WARNING」のメッセージを探し、失敗についての詳細を確認できます。
タスクの結果
DB2 データベースおよびストレージ・グループが作成され、テーブル、索引などの必要なデータベース・オブジェクトが設定されます。
次のタスク
スタンドアロン構成を作成している場合は、これでアプリケーションをサーバーにデプロイできます。
Network Deployment 構成を作成している場合は、次に、1 つ以上の空のノードを作成し、デプロイメント・マネージャーのセルに追加する必要があります。WebSphere ESB での空のノードの構成を参照してください。