ビジネス・ルールやセレクターを使用するアプリケーションをアンインストールする場合、サーバーはリポジトリーからその成果物を除去しません。未使用の成果物を使用するアプリケーションをアンインストールした後で、データベースからその成果物を手動で削除します。リポジトリーのデータベース・プラットフォームで提供されるツールを使用して成果物を除去します。この理由として、ビジネス・ルールとセレクターに含まれているビジネス・ロジックが、アプリケーションのインストール時に更新されている可能性があること、またアプリケーションが除去された時点でこの重要なビジネス・データを削除せずにおく必要があることがあります。
始める前に
除去されるビジネス・ルールまたはセレクターを使用するアプリケーションのコピーをすべてアンインストールします。
ビジネス・ルールまたはセレクターの成果物を削除する前に、それらのバックアップを作成してください。
これを行うには、管理コンソールまたは
wsadmin コマンドを使用して、ビジネス・ルールまたはセレクターの成果物を
サーバーからエクスポートします。
このタスクについて
ビジネス・ルールまたはセレクターの成果物を含むアプリケーションをインストールする場合、サーバーはこれらの成果物をデータベース表に格納するため、アプリケーションを変更しなくてもその成果物を動的に更新できます。また、これによって、他のサーバーはその成果物を共有できます。アプリケーションをアンインストールする場合、サーバーはデータベース表からその成果物を自動的に除去しません。アプリケーションがまだ別のサーバーにインストールされていて、実行されている可能性があるためです。その場合、データベースから成果物を削除してしまうと、アプリケーションの別の実行中のコピーがビジネス・ルールまたはセレクターの使用を試行したときにそれらのアプリケーションは失敗します。
不要なビジネス・ルールおよびセレクターの成果物をリポジトリーから除去するには、以下のステップを実行します。
手順
- 行を削除する以下のデータベース表のロケーションを探します。
- BYTESTORE
- ビジネス・ルールおよびセレクターの成果物を含むメイン・テーブル
- BYTESTOREOVERFLOW
- メイン・テーブル用のオーバーフロー・テーブル
- APPTIMESTAMP
- ビジネス・ルールおよびセレクターの成果物を含むインストール済みアプリケーションのタイム・スタンプを保持するテーブル
- CUSTPROPERTIES
- ビジネス・ルール・グループ、ルール・セット、またはデシジョン・テーブルに対するユーザー定義のカスタム・プロパティー、およびシステム・プロパティーを保持するテーブル。
- ご使用のデータベース・プラットフォーム用のツールを使用して、所定のアプリケーション用のすべてのビジネス・ルールおよびセレクターの成果物を削除するには、以下のステップを実行します。
- BYTESTORE テーブルで、APPNAME 列の値がアプリケーション名と同じ行をすべて検索します。
- 検索されたすべての行の基本キー列の値を記録します。BYTESTORE テーブルの基本キー列は、ARTIFACTTNS、ARTIFACTNAME、
および ARTIFACTTYPE です。
- BYTESTORE テーブルから、ステップ 2a で検索された行を削除します。
- ステップ 2b で記録した基本キー値の各セットに対して、対応する列に同じ値を持つ BYTESTOREOVERFLOW テーブルの行を探します。
注: 基本キー値の各セットに対して、BYTESTOREOVERFLOW テーブルに対応する行がない場合、1 行、または複数行に対応する場合があります。
- BYTESTOREOVERFLOW テーブルから、ステップ 2d で検索された行を削除します。
- ステップ 2b で記録した基本キー値の各セットに対して、対応する列に同じ値を持つ CUSTPROPERTIES テーブルの行を探します。
- CUSTPROPERTIES テーブルから、ステップ 2f で検索された行を削除します。
- APPNAME 列がアプリケーションの名前と同じである APPTIMESTAMP テーブルの行を削除します。
タスクの結果
データベース表からビジネス・ルールおよびセレクターの不要な成果物を除去しました。