WebSphere Enterprise Service Bus バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: AIX、HP-UX、i5/OS、Linux、Solaris、Windows


プロファイル、ノード、ホスト、およびセルの命名に関する考慮事項

このトピックでは、プロファイル、ノード、ホスト、およびセル (該当する場合) を命名する際に考慮しなければならない予約語および問題について説明します。

プロファイルの命名に関する考慮事項

プロファイル名は固有の名前にすることができますが、以下の制約事項があります。 プロファイルに名前を付ける場合、以下の文字を使用しないでください。
  • スペース
  • オペレーティング・システムのディレクトリーの名前で許可されていない無許可の特殊文字 (*、&、または ? など)。
  • スラッシュ (/) またはバックスラッシュ (¥)
2 バイト文字は許可されています。
For i5/OS operating system 制約事項: i5/OS® プラットフォーム: i5/OS オペレーティング・システムでは、パス名の各コンポーネントの長さを最大 255 文字に制限しています。IBM® では、プロファイルのルート・ディレクトリーのパス名はできるだけ短くすることをお勧めします。

ノード、ホスト、およびセルの命名に関する考慮事項

予約名: 予約されたフォルダー名をフィールド値として使用することはできません。 予約されたフォルダー名を使用すると、予測不能な結果になることがあります。 以下の語は予約語です。
  • buses
  • cells
  • nodes
  • servers
  • clusters
  • applications
  • deployments
「ノード名およびホスト名」および「ノード名、ホスト名、セル名」パネルのフィールドの説明: 表 1 では、プロファイル管理ツールの「ノード名およびホスト名」および「ノード名、ホスト名、セル名」パネルにあるフィールドについて説明します。この表には、フィールド名、デフォルト値、および制約が示されています。 プロファイルの作成時には、この情報をガイドとして使用してください。
表 1. ノード、ホスト、およびセルの命名のガイドライン
フィールド名 デフォルト値 制約 説明
スタンドアロン・サーバー・プロファイル      
ノード名
Linux®、 UNIX®、および Windows® プラットフォーム: shortHostNameNodeNodeNumber ここで、
  • shortHostName は短いホスト名です。
  • NodeNumber は 01 で始まるシーケンス番号です。
i5/OS プラットフォーム: shortHostName_profileName ここで、
  • shortHostName は短いホスト名です。
  • profileName はプロファイル名です。
予約名は使用できません。 希望する名前を選択します。 インストールの編成に役立つように、システム上に複数のサーバーを作成することを計画している場合は、固有名を使用してください。
ホスト名

Linux、 UNIX、および Windows プラットフォーム: 長形式のドメイン・ネーム・サーバー (DNS) 名です。

i5/OS プラットフォーム: ドメイン・ネーム接尾部を含む、完全修飾マシン名です。

ホスト名はネットワーク全体でアドレス可能でなければなりません。 ご使用のワークステーションとの通信を可能にするには、ワークステーションの実際の DNS 名または IP アドレスを使用します。この表の後に続くホスト名に関する追加情報を参照してください。
セル名
Linux、 UNIX、および Windows プラットフォーム: shortHostNameNodeNodeNumberセル ここで、
  • shortHostName は短いホスト名です。
  • NodeNumber は 01 で始まるシーケンス番号です。
i5/OS プラットフォーム: shortHostName_profileName ここで、
  • shortHostName は短いホスト名です。
  • profileName はプロファイル名です。
デプロイメント・マネージャー・セルに固有の名前を使用します。製品が同じ物理ワークステーション上で稼働する場合や、ワークステーションのクラスター上で稼働する場合 (例: Sysplex) は、どんな環境でも、セル名は固有でなければなりません。 さらに、セル間または各セルとの通信が必要なクライアントからエンティティー間のネットワーク接続が必要な環境でも、セル名は固有である必要があります。また、名前空間がフェデレートされる場合も、セル名は固有である必要があります。 固有でなければ、javax.naming.Name NotFoundException 例外などの症状が発生する可能性があります。この場合は、固有の名前のセルを作成する必要があります。 すべての統合ノードは、デプロイメント・マネージャー・セルのメンバーになります。このセルは、プロファイル管理ツールの「ノード名、ホスト名、セル名」パネルで指定します。
デプロイメント・マネージャー・プロファイル      
ノード名
Linux、 UNIX、および Windows プラットフォーム: shortHostNameCell ManagerNodeNumber ここで、
  • shortHostName は短いホスト名です。
  • NodeNumber は 01 で始まるシーケンス番号です。

i5/OS プラットフォーム: profileNameManager ここで profileName はプロファイル名です。

デプロイメント・マネージャーには固有名を使用します。予約名は使用できません。 この名前は、デプロイメント・マネージャー・セル内での管理に使用されます。
ホスト名

Linux、 UNIX、および Windows プラットフォーム: 長形式のドメイン・ネーム・サーバー (DNS) 名です。

i5/OS プラットフォーム: ドメイン・ネーム接尾部を含む、完全修飾マシン名です。

ホスト名はネットワーク全体でアドレス可能でなければなりません。予約名は使用できません。 ご使用のワークステーションとの通信を可能にするには、ワークステーションの実際の DNS 名または IP アドレスを使用します。この表の後に続くホスト名に関する追加情報を参照してください。
セル名
Linux、 UNIX、および Windows プラットフォーム: shortHostNameセルCellNumber ここで、
  • shortHostName は短いホスト名です。
  • CellNumber は 01 で始まるシーケンス番号です。

i5/OS プラットフォーム: profileNameネットワーク ここで profileName はプロファイル名です。

デプロイメント・マネージャー・セルに固有の名前を使用します。製品が同じ物理ワークステーション上で稼働する場合や、ワークステーションのクラスター上で稼働する場合 (例: Sysplex) は、どんな環境でも、セル名は固有でなければなりません。 さらに、セル間または各セルとの通信が必要なクライアントからエンティティー間のネットワーク接続が必要な環境でも、セル名は固有である必要があります。また、名前空間がフェデレートされる場合も、セル名は固有である必要があります。 固有でなければ、javax.naming.Name NotFoundException 例外などの症状が発生する可能性があります。この場合は、固有の名前のセルを作成する必要があります。 すべての統合ノードは、デプロイメント・マネージャー・セルのメンバーになります。このセルは、プロファイル管理ツールの「ノード名、ホスト名、セル名」パネルで指定します。
カスタム・プロファイル      
ノード名
Linux、 UNIX、および Windows プラットフォーム: shortHostNameNodeNodeNumber ここで、
  • shortHostName は短いホスト名です。
  • NodeNumber は 01 で始まるシーケンス番号です。
i5/OS プラットフォーム: shortHostName_profileName ここで、
  • shortHostName は短いホスト名です。
  • profileName はプロファイル名です。
予約名は使用できません。

デプロイメント・マネージャー・セル内で固有の名前を使用します。

この名前は、カスタム・プロファイルを追加するデプロイメント・マネージャー・セル内での管理に使用されます。 デプロイメント・マネージャー・セル内で固有の名前を使用します。
ホスト名

Linux、 UNIX、および Windows プラットフォーム: 長形式のドメイン・ネーム・サーバー (DNS) 名です。

i5/OS プラットフォーム: ドメイン・ネーム接尾部を含む、完全修飾マシン名です。

ホスト名はネットワーク全体でアドレス可能でなければなりません。 ご使用のワークステーションとの通信を可能にするには、ワークステーションの実際の DNS 名または IP アドレスを使用します。この表の後に続くホスト名に関する追加情報を参照してください。

ホスト名に関する考慮事項:

ホスト名は、ノードがインストールされている物理ワークステーションのネットワーク名です。ホスト名は、サーバー上の物理ネットワーク・ノードに解決する必要があります。 サーバー内に複数のネットワーク・カードが存在する場合、ホスト名または IP アドレスでネットワーク・カードのいずれかを解決する必要があります。 リモート・ノードはホスト名を使用して、このノードとの接続および通信を行います。

WebSphere® ESB は、インターネット・プロトコル・バージョン 4 (IPv4) およびバージョン 6 (IPv6) の両方に対応しています。 管理コンソールなどで IP アドレスを入力できる場所では、どちらの形式で入力しても構いません。ご使用のシステムに IPv6 が実装されている場合は、IP アドレスを IPv6 形式で入力する必要があります。反対に、IPv6 を使用できない環境では、IP アドレスを IPv4 形式で入力してください。 IPv6 について詳しくは、IPv6 の公式 Web サイトを参照してください。

マシンの適切なホスト名を判別するには、以下のガイドラインが役立ちます。
  • その他のワークステーションがネットワーク内でアクセスできるホスト名を選択します。
  • この値に汎用 ID localhost を使用しないでください。
  • 2 バイト文字セット (DBCS) の文字を使用するホスト名を持つサーバーに WebSphere ESB 製品のインストールを試行しないでください。ホスト名に使用した DBCS 文字はサポートされません。
  • サーバー名に下線文字 (_) を使用しないでください。インターネット標準では、ドメイン・ネームが Internet Official Protocol Standards の RFC 952 および RFC 1123 に記述されているホスト名の要件に適合するよう定めています。ドメイン・ネームは英字 (大文字または小文字) および数字だけを含むようにする必要があります。ドメイン名には、最後の文字以外であればダッシュ文字 (-) も使用できます。下線文字 (_) はホスト名ではサポートされません。 サーバー名に下線文字を含むサーバーに WebSphere ESB をインストールした場合、名前を変更するまでは、IP アドレスでサーバーにアクセスしてください。

同じコンピューター上で固有の IP アドレスを持つ共存ノードを定義する場合、ドメイン・ネーム・サーバー (DNS) ルックアップ・テーブルに各 IP アドレスを定義します。 スタンドアロン・サーバーの構成ファイルでは、ネットワーク・アドレスが 1 つしかないワークステーションでの複数 IP アドレスのドメイン・ネーム解決が提供されません。

ホスト名に指定する値は、構成文書で hostName プロパティーの値として使用されます。ホスト名の値は、以下のいずれかの形式で指定します。
  • 完全修飾ドメイン・ネーム・サーバー (DNS) ホスト名ストリング。xmachine.manhattan.ibm.com など。
  • デフォルトの短い DNS ホスト名ストリング。xmachine など。
  • 数値 IP アドレス。127.1.255.3 など。

完全修飾 DNS ホスト名の利点は、全体的に明確で、さらに柔軟性もあるという点です。 スタンドアロン・サーバー構成を変更せずにホスト・システムの実際の IP アドレスを変更できるという柔軟性があります。 ホスト名のこの値が特に便利なのは、動的ホスト構成プロトコル (DHCP) を使用した IP アドレスの割り当て時に頻繁に IP アドレスを変更する場合です。 フォーマットの欠点は、DNS によって異なります。 DNS が使用不可である場合、接続性が妥協されます。

短いホスト名も動的に解決可能です。 システムがネットワークから切断されているときもスタンドアロン・サーバーを実行できるように、ショート・ネーム形式には、ローカル・ホスト・ファイルに再定義するという追加機能があります。 切断した状態で実行するには、ホスト・ファイルでショート・ネームを 127.0.0.1 (ローカル・ループバック) と定義してください。 ショート・ネームのフォーマットの欠点は、リモート・アクセス用の DNS に依存している点です。 DNS が使用不可である場合、接続性が妥協されます。

数値 IP アドレスには、DNS によるネーム解決が不要であるという利点があります。 リモート・ノードは、DNS が使用可能でなくても、数値 IP アドレスの名前を付けたノードに接続できます。 フォーマットの欠点は、数値 IP アドレスが固定であることです。 ワークステーションの IP アドレスを変更したら、構成文書の hostName プロパティーの設定も必ず変更しなければなりません。 そのため、DHCP を使用する場合、または IP アドレスを定期的に変更する場合は、数値 IP アドレスを使用しないでください。 別のフォーマットの欠点は、ホストがネットワークから切断されている場合はノードを使用できないことです。


concept 概念トピック

ご利用条件 | フィードバック


タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/09


http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/dmndhelp/v6r2mx/topic//com.ibm.websphere.wesb620.doc/doc/cins_naming.html
Copyright IBM Corporation 2005, 2010. All Rights Reserved.
このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジーが採用されています (http://www.eclipse.org)。