WebSphere Enterprise Service Bus バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: AIX、HP-UX、i5/OS、Linux、Solaris、Windows


JMSReplyTo 宛先のオーバーライド

アプリケーションによっては、Java™ Message Service (JMS) との対話を片方向の対話のペアとしてモデル化する構成が必要な場合もあります。

応答を送信しないサービスにメッセージを送信しなければならないアプリケーションもあります。例えば、実行時間の長いサービスの場合、応答をすぐに返さない (またはまったく返さない) ことがあります。この場合は、すべてのメッセージが応答を受信するわけではないため、メディエーション・モジュール内の標準的な要求/応答パターンをアプリケーションによって使用することはできません。このアプリケーションでは、こうした種類のサービス対話をモデル化できる必要があります。JMS を使用してメッセージを送受信する場合は、両方向のメッセージ操作ではなく、片方向のメッセージのペアとしてサービス対話をモデル化するほうが簡単です。

標準的な片方向の JMS メッセージの場合、JMSReplyTo フィールドは無視されます。 片方向のメッセージのペアを使用して両方向のメッセージ交換をアプリケーションで作成する必要がある場合は、応答の送信先を示す値を JMSReplyTo フィールドに設定する必要があります。

WebSphere® Integration Developer を使用すると、汎用 JMS や MQ JMS などの JMS インポートのメソッド・バインディングで JMSReplyTo フィールドを設定することができます。ただし、これが可能なのは、片方向の JMS メソッドの場合だけです。WebSphere Integration Developer を使用して、両方向のメソッドの JMSReplyTo フィールドを編集することはできません。

JMSReplyTo フィールドを設定する場合は、JMS 宛先の JNDI 名を設定する必要があります。実行時に片方向の JMS メッセージを受信すると、対象の JMS インポートの検査によって JMSReplyTo 値が指定されているかどうかが確認されます。値が指定されている場合は JNDI 検索が実行され、JMS 宛先がメッセージの JMSReplyTo フィールドに設定されます。このメッセージは、JMS インポートによって宛先に送信されます。

このイベントの流れは、汎用 JMS バインディングと MQ JMS バインディングの両方に当てはまります。

両方向のメソッドに対して JMSReplyTo 値が指定されている場合、モジュールのデプロイメント検証時にエラーが発生します。

以下の 3 つの条件のいずれかに該当する場合は、実行時例外が発生します。

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/09


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