WebSphere® ESB for z/OS® 製品コードは、区分データ・セット (製品データ・セットが含まれている) と、 階層ファイル・システム・ディレクトリー (製品ディレクトリーとそのサブディレクトリーが含まれている) に格納されています。この製品データ・セットのデフォルトの高位修飾子は BSB です。
WebSphere ESB 製品データ・セットは、ターゲット・データ・セット (製品のカスタマイズおよび実行時に使用されるデータ・セット) と分散データ・セット (必要に応じて保守適用前の状態に戻すときに使用されるデータ・セット) に分類されます。以下の説明では、特定の WebSphere ESB for z/OS 製品データ・セットのデータ・セット名高位修飾子として wesb_hlq を使用します。
それぞれのターゲット・データ・セットおよび分散データ・セットの割り振り情報については、「WebSphere ESB for z/OS Program Directory」(GI13-0527-00) を参照してください。この情報に関する更新情報は、WebSphere ESB for z/OS の各リリースの予防サービス計画 (PSP) バケットに収録されています。 予防サービス計画 (PSP) バケットは、http://www14.software.ibm.com/webapp/set2/psp/srchBrokerで検索できます。
製品が正しく機能するためには、特定の WebSphere ESB for z/OS データ・セットに、同一のデータ・セット名高位修飾子を使用する必要があります。すべての製品データ・セットの高位修飾子が同一であれば、製品の保守とマイグレーションが容易になります。
あるいは、保守適用中に WebSphere ESB for z/OS を引き続き実行するには、最低限でも実行アプリケーションの実行環境のデータ・セットと、サービス適用対象のデータ・セットの 2 つの製品データ・セット・コピーが必要です。
WebSphere ESB for z/OS のリリースおよび保守レベルごとに中位修飾子を選択します。 この中位修飾子では、実動環境とテスト環境を非常に単純に区別できます。例えば、"BSB.V6PROD.*" や "BSB.V6TEST.*" などです。 あるいは、中位修飾子に特定のサービス・レベル情報を組み込むこともできます。例えば "WESB.W6610FP1.*" または "WESB.W610FP2.*" となります。
製品データ・セット名を指定することが多いため、混乱を避ける目的で、保守の目標を達成できる最も単純なデータ・セット命名方式を使用してください。