Service Component Architecture レベルでモニターできるパフォーマンス統計は 25 種類あります。これらのアプリケーション応答測定統計 (カウンターまたはタイマー) を使用すると、サービスの呼び出しまたはサービスからの応答をさまざまなパターンで測定できます。
以下の表に示すアプリケーション応答測定 (ARM) 統計は、Service Component Architecture (SCA) 層に対する呼び出し元による呼び出しおよびサービスから戻される結果の、時間およびカウントの測定 (非常に単純な方法での測定) です。実際には、据え置き応答、結果の取得、コールバックおよび片方向呼び出しの同期実装および非同期実装間で異なるサービス呼び出しパターンがいくつかあります。 ただし、これらはすべて呼び出し元の呼び出しと、サービス、サービスからの応答、または場合によってはデータ・ソースとの間のやり取りであり、これらの間には SCA 層が存在します。
イベント・タイプ | エレメント |
---|---|
セレクター | Operation |
マップ | Map Transformation |
メディエーション | OperationBinding ParameterMediation |
リソース・アダプター | InboundEventRetrieval InboundEventDelivery Outbound |
統計名 | タイプ | 説明 |
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GoodRequests | カウンター | 例外が発生しなかったサービス呼び出しの数。 |
BadRequests | カウンター | 例外が発生したサーバー呼び出しの数。 |
ResponseTime | タイマー | サーバー・サイドで測定される、要求が受信されてから結果が計算されるまでの時間。 |
TotalResponseTime | タイマー | 呼び出し側で測定される、呼び出し側がサービスを要求してから呼び出し側に結果が戻るまでの時間。呼び出し側による結果の処理は含まれません。 |
RequestDeliveryTime | タイマー | 呼び出し側で測定される、呼び出し側がサービスを要求してからサーバー・サイドの実装環境に要求が受け渡されるまでの時間。分散環境では、この測定の正確性は、システム・クロックの同期の正確性に依存します。 |
ResponseDeliveryTime | タイマー | 結果がクライアントに戻るまでに必要な時間。遅延応答の場合、この時間には結果取得時間は含まれません。分散環境では、この測定の正確性は、システム・クロックの同期の正確性に依存します。 |
統計名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
GoodRefRequests | カウンター | 例外を発生させない、SCA 層への呼び出し側による呼び出しの数。 |
BadRefRequests | カウンター | 例外を発生させる、SCA 層への呼び出し側による呼び出しの数。 |
RefResponseTime | タイマー | 呼び出し側で測定される、呼び出し側が SCA 層に要求を出してから呼び出し側に呼び出しの結果が戻るまでの時間。 |
BadRetrieveResult | カウンター | 呼び出し元によるデータ・ソースへの呼び出しのうち、例外が発生した呼び出しの回数。 |
GoodRetrieveResult | カウンター | 呼び出し元によるデータ・ソースへの呼び出しのうち、例外が発生しなかった呼び出しの回数。 |
RetrieveResultResponseTime | タイマー | 呼び出し元がデータ・ソースへの要求を出してから、データ・ソースの応答が呼び出し元に返されるまでの所要時間 (呼び出し元側で測定)。 |
RetrieveResultWaitTime | タイマー | タイムアウトが発生した場合に、呼び出し側で測定される時間。 |
統計名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
GoodTargetSubmit | カウンター | 例外を発生させない、サービスへの SCA 呼び出しの数。 |
BadTargetSubmit | カウンター | 例外を発生させる、サービスへの SCA 呼び出しの数。 |
TargetSubmitTime | タイマー | サーバー・サイドで測定される、SCA がサービスに要求を出してからその呼び出しの結果が SCA に戻るまでの時間。 |
GoodResultSubmit | カウンター | データ・ソースへのサービス呼び出しのうち、例外が発生しなかった呼び出しの回数。 |
BadResultSubmit | カウンター | データ・ソースへのサービス呼び出しのうち、例外が発生した呼び出しの回数。 |
ResultSubmitTime | タイマー | サービスがデータ・ソースへの要求を出してから、その呼び出しの結果がサービスに返されるまでの所要時間 (サーバー側で測定)。 |
統計名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
GoodCB | カウンター | 例外を発生させない、コールバックへの SCA 呼び出しの数。 |
BadCB | カウンター | 例外を発生させる、コールバックへの SCA 呼び出しの数。 |
CBTime | タイマー | SCA がコールバックに要求を出してからコールバックからの結果が SCA に戻るまでの時間。 |
GoodCBSubmit | カウンター | サービスからコールバックを処理する SCA への呼び出しのうち、例外を発生させない呼び出しの数。 |
BadCBSubmit | カウンター | サービスからコールバックを処理する SCA への呼び出しのうち、例外を発生させる呼び出しの数。 |
CBSubmitTime | タイマー | サービスがコールバックを処理する SCA に要求を出してから、SCA からの結果がサービスに戻るまでの時間。 |
以下のトピックでは、これらの統計がさまざまな実装環境でどのように使用されるかを示します。