WebSphere Enterprise Service Bus バージョン 6.2.0 オペレーティング・システム: AIX、HP-UX、i5/OS、Linux、Solaris、Windows


サービス・ビジネス例外の処理

サービス・ビジネス例外は、アプリケーションまたはサービスによって予期される既知および宣言済みの例外を表します。

サービス・ビジネス例外は、サービス・インターフェースで定義されます。

コンポーネント開発者は、throw される可能性がある例外を宣言することに注意を払い、消費側のサービスでそれらの例外を処理できるようにしてください。例えば、銀行用アプリケーションのビジネス障害には、「無効な口座番号」または「資金不足」がビジネス例外 として含まれる場合があります。したがって、サービスを呼び出すアプリケーションには、無効な口座番号が渡された場合や、$100 を振り替えようとして口座に $50 しかなかった場合などの状況を処理するロジックを組み込んでおく必要があります。これらは、呼び出し側のアプリケーションが処理するように設計されたタイプのビジネス・エラーです。 WebSphere® ESB のビジネス例外は、catch して適切に処理するクライアントに戻されます。

ビジネス・サービス例外を処理する場合、サービス・コンシューマーは、宣言済みのビジネス例外の場合に以下のアクションのいずれかを実行するようにクライアントを実装します。

  1. 例外を catch して、呼び出し側のアプリケーションに適したサービス・ビジネス例外を作成します。
    これは、元の例外を新規例外に含める (ラッピングする) ことを意味する場合があります。これが最も頻繁に行われるのは、呼び出し側のモジュールが、呼び出し先のサービスと同じビジネス例外を持たない場合です。例外を catch して、呼び出し側のアプリケーションのためにサービス・ビジネス例外を作成するフローの例を以下に示します。
    1. Module A は SBE「MoneyTransferFailed」を持つ
    2. Module B は SBE「InsufficientFunds」を持つ
    3. Module AModule B を呼び出し、「InsufficientFunds」例外を取得する
    4. Module A は、資金の不足という元のエラーを定義するストリングを格納できる場所を持つ、新規例外「MoneyTransferFailed」を作成する必要がある。
  2. 例外を catch して代替ロジックを実行します。

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タイムスタンプ・アイコン 最終更新: 2010/07/05


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