AIX®、Linux®、Windows®、i5/OS® などのオペレーティング・システムに製品をインストールするときの問題が、Apache Ant 構成スクリプトの失敗に起因するかどうかを判別します。
始める前に
トラブルシューティング手順を参照して、インストールの問題の
診断を開始します。『
インストールの
トラブルシューティング』を参照してください。インストールが正常に完了した後に、いくつかの Ant スクリプトが製品を構成します。以下では、Ant スクリプトに失敗したときに
行う処理について説明します。インストール・ログに失敗が示されていない場合に、失敗した Ant 構成スクリプトの問題を訂正する方法について調べます。
このタスクについて
install_root/logs/wbi/installconfig.log ファイルが存在する場合は、そのファイルに Ant スクリプトの失敗が示されています。以下の構成スクリプトのうち、失敗したスクリプトがあるかどうかを判別します。ある場合は、構成スクリプトのリカバリー手順を使用します。調査アクションを
使用して、
WebSphere ESB 製品の
構成中に以下の構成スクリプトが正常に実行されたかどうかを
手動で検証します。失敗したスクリプトがある場合は、リカバリー・アクションのステップを使用してそのスクリプトの機能を実行します。
失敗した Ant 構成スクリプトを診断するには、以下のステップを実行します。
手順
- 失敗した 90SConfigWBIMigrationScript.ant 構成スクリプトを診断します。 このスクリプトは、スクリプト install_root/bin/wbi_migration の許可を 755 に変更します。
またこのスクリプトにより、install_root/bin/wbi_migration スクリプト内の以下のトークンが置き換えられます。
変更前: |
変更後 (インストール中に選択した値): |
${JAVAROOT} |
install_root/java/jre/bin/java |
${MIGRATIONJAR} |
install_root/bin/migration/migrationGUI/migrationGUI.jar |
${WASROOT} |
install_root |
${PRODUCTID} |
${WS_CMT_PRODUCT_TYPE} |
- 調査アクション: Linux および UNIX® プラットフォームの場合は install_root/bin/wbi_migration.sh スクリプト、Windows プラットフォームの場合は
install_root¥bin¥wbi_migration.bat スクリプト、i5/OS プラットフォームの場合は install_root/bin/wbi_migration スクリプトについて、それぞれ許可が 755 であるかどうかを確認します。
- リカバリー・アクション: Linux および UNIX プラットフォームの場合は
chmod 755 install_root/bin/wbi_migration.sh コマンド、Windows プラットフォームの場合は chmod 755 install_root¥bin¥wbi_migration.bat コマンド、i5/OS プラットフォームの場合は chmod
755 install_root/bin/wbi_migration コマンドをそれぞれ実行します。
- 調査アクション: Linux および UNIX プラットフォームの場合は install_root/bin/wbi_migration.sh スクリプト、Windows プラットフォームの場合は install_root¥bin¥wbi_migration.bat スクリプト、i5/OS プラットフォームの場合は install_root/bin/wbi_migration スクリプトをそれぞれエディターで開き、
${JAVAROOT}、${MIGRATIONJAR}、 ${WASROOT}、${PRODUCTID} の部分に実際の値が指定されているかどうかを確認します。
- リカバリー・アクション: wbi_migration スクリプト内のトークン ${JAVAROOT}、${MIGRATIONJAR}、 ${WASROOT}、および ${PRODUCTID} を実際の値に変更します。
- 失敗した 85SConfigNoProfileFirstStepsWBI.ant を診断します。 このスクリプトにより、install_root/properties/version/install.wbi/firststeps.wbi ディレクトリーにあるすべてのファイルが install_root/firststeps/wbi/html/noprofile ディレクトリーにコピーされます。
また、このスクリプトにより、install_root/firststeps/wbi/firststeps.sh スクリプト (Linux、および UNIX)、
install_root¥firststeps¥wbi¥firststeps.bat スクリプト
(Windows プラットフォーム)、または
install_root /firststeps/wbi/firststeps スクリプト
(i5/OS プラットフォーム) 内の以下のトークンが置き換えられます。
変更前: |
変更後 (インストール中に選択した値): |
${JAVAROOT} |
install_root/java/jre/bin/java |
${PROFILEROOT} |
install_root |
${HTMLSHELLJAR} |
install_root/lib/htmlshellwbi.jar |
${CELLNAME} |
${WS_CMT_CELL_NAME} |
- 調査アクション: install_root/properties/version/install.wbi/firststeps.wbi ディレクトリーにあったすべてのファイルが install_root/firststeps/wbi/html/noprofile ディレクトリーにコピーされていることを確認します。
- リカバリー・アクション: install_root/properties/version/install.wbi/firststeps.wbi ディレクトリーにあるすべてのファイルを install_root/firststeps/wbi/html/noprofile ディレクトリーにコピーします。
- 調査アクション: エディターで install_root/firststeps/wbi/firststeps スクリプトを開きます。値 ${JAVAROOT}、${PROFILEROOT}、${HTMLSHELLJAR}、および ${CELLNAME} の代わりに実際の値が存在することを確認します。
- リカバリー・アクション: install_root/firststeps/wbi/firststeps スクリプトにある以下のトークンを実際の値に変更します。${JAVAROOT}、${PROFILEROOT}、${HTMLSHELLJAR}、および ${CELLNAME}。
タスクの結果
この手順に示す修正アクションを実行して
インストール・エラーおよび Ant スクリプトの構成エラーをすべて訂正すると、インストールが完了します。
次のタスク
ファースト・ステップ・コンソールを開始します。