カスタマイズ・インストール・パッケージ (CIP) を作成するには、最初にビルド定義ファイルを作成する必要があります。ビルド定義ファイルは、IBM® WebSphere® Installation
Factory が CIP の生成に使用するファイルです。ビルド定義ファイルには、必要とするインストールのカスタマイズを行えるようにするために、Installation Factory が CIP に組み込む内容が正確に記述されています。ビルド定義ウィザードを使用すると、ビルド定義ファイルを簡単に作成できます。
目的
Installation Factory の GUI 内のビルド定義ウィザードは、ビルド定義ファイルの作成プロセスを、手順を追って案内します。
さまざまなビルド定義ファイルを必要なだけ作成して、必要とする CIP を定義できます。また、ビルド定義ウィザードを使用して、既存のビルド定義ファイルを変更することもできます。ビルド定義ファイルは、選択したロケーションに XML 文書として保存されます。
概説
ビルド定義ウィザードの各パネルでは、CIP に関する情報の入力が要求されます。例えば、保守パッケージ、スクリプト、および組み込み可能なその他のコンポーネントのロケーションの入力が要求されます。CIP を生成するためのロケーションの入力も要求されます。
この情報はすべて、新規のビルド定義ファイルに保存されるか、または変更中のビルド定義ファイルに保存されます。
ウィザードの最後のパネルでは、定義したばかりのビルド定義ファイルの内容に基づく CIP を生成するためのオプションが提供されます。
または、ビルド定義ファイルのみを保存することもできます。以前に保存したビルド定義ファイルから CIP を作成するには、ifcli コマンドを使用します。ifcli コマンドは、Installation Factory コンソールの外部に CIP を生成するため、別のマシンまたはオペレーティング・システムで使用できます。
新規のビルド定義ファイルを作成する場合は、初期ウィザードで、カスタマイズする特定の製品およびインストール・パッケージを選択できます (例えば WebSphere ESB 製品のインストール・パッケージなど)。
この初期ウィザードが製品の選択ウィザードです。WebSphere Process Server、
WebSphere ESB または WebSphere Process Server クライアントのいずれかを選択できます。
カスタマイズするインストール・パッケージを選択すると、前述のように、ビルド定義ウィザードがビルド定義ファイルの作成を支援してくれます。
例
ビルド定義ファイルのサンプルが IF_root/samples/wbi ディレクトリーにあります。