スタンドアロン構成は、WebSphere® ESB for z/OS® アプリケーションをデプロイして実行する上で最も単純な構成であり、基本構成とも呼ばれています。
WebSphere ESB for z/OS のスタンドアロン構成には、単一 z/OS® システムまたは LPAR 内に、アプリケーション・サーバーを実行する単一ノードと 1 つのデーモン・サーバーが含まれています。
アプリケーション・サーバーで管理コンソールが実行されます。この管理コンソールから、追加のアプリケーションをデプロイおよび実行できます。アプリケーション・サーバーは、他のサーバーから独立して管理されます。
デーモン・サーバーは、1 つのコントローラー領域を持つ固有の常時稼働サーバーであり、サーバー・ワークロードを分散します。
ノード内のアプリケーション・サーバーでは、ワークロード分散機能または共通管理機能は使用されません。スタンドアロン・セル内にアプリケーション・サーバーを追加して定義できますが、管理コンソールでこれらの追加サーバーを制御することはできません。
1 つの z/OS® システムまたは LPAR 内の、1 つのデーモン・サーバーと、アプリケーション・サーバーを実行する 1 つのノードからなるスタンドアロン構成を次の図に示します。
スタンドアロン構成の利点
社内でテスト・システムと実動システムを切り離す場合に、スタンドアロン構成を使用します。テスト・システムと実動システムを分離しておくことは重要です。これらのシステムが分離されていないと、テスト・システムでテストするアプリケーションで発生したエラーが、社内で使用しているその他のアプリケーションに影響を及ぼす可能性があるためです。
以下の状況では、スタンドアロン構成を使用できます。
WebSphere ESB for z/OS に使用できるもう 1 つのタイプの構成は、複数サーバーからなる Network Deployment 構成です。Network Deployment 構成は、さらに洗練された環境の実現を目的としており、システム全体のスケーラビリティーとセキュリティーが強化されます。