WebSphere® Integration Developer を使用した、カスタム Java™ Message Service (JMS) データ・バインディングの作成方法。
概要
カスタム JMS データ・バインディングの作成には、ライブラリーおよび Java プロジェクトの作成が含まれます。ライブラリーにはマップされるデータを表すビジネス・オブジェクトを保管し、Java プロジェクトにはカスタム JMS データ・バインディング・クラスを保管します。カスタム JMS データ・バインディングを必要とするメディエーション・モジュールを作成する場合、そのモジュールでは、独自のライブラリーを参照し、エクスポートまたはインポート内の独自の JMS クラスを使用する必要があります。
以下のタスクは WebSphere Integration Developer で実行されます。
ライブラリーの作成
- ライブラリーを作成します。
ライブラリーには、ビジネス・オブジェクトと関連するインターフェースを保管します。
- ライブラリー内に、JMS メッセージからマップされるデータおよび JMS メッセージにマップするデータを表すビジネス・オブジェクトを作成します。
- ライブラリー内に、ビジネス・オブジェクトを含む片方向または両方向のインターフェースを作成します。
Java プロジェクトの作成
- Java プロジェクトを作成します。
Java プロジェクトには、カスタム JMS データ・バインディング・クラスを保管します。
- プロジェクトのプロパティーを開きます。
- ナビゲーション・ツリーで、「Java ビルド・パス (Java Build Path)」をクリックします。
- をクリックします。
- 「OK」をクリックします。
メディエーション・モジュール・プロジェクトの作成
- メディエーション・モジュール・プロジェクトを作成します。
メディエーション・モジュール・プロジェクトは、作成したライブラリーを参照する必要があります。
- をクリックします。
- メディエーション・モジュールで必要とされるエクスポートおよびインポートを定義します。
- 該当するインターフェースをエクスポートおよびインポートに関連付けます。
カスタム JMS データ・バインディング・クラスのインプリメント
- カスタム JMS データ・バインディング Java プロジェクトで、com.ibm.websphere.sca.jms.data.JMSDataBinding インターフェースをインプリメントするクラスを作成します。
- com.ibm.websphere.sca.jms.data.JMSDataBinding インターフェースのメソッドをインプリメントします。
- read(Message)
- getDataObject()
- setDataObject(DataObject)
- DataObject を内部変数に格納し、その値を内部変数に保管します。
- write(Message)
- 出力メッセージを、以前に内部変数に設定された値から作成します。
- getMessageType()
- com.ibm.websphere.sca.jms.data.JMSDataBinding の静的変数から、サポートされるメッセージのタイプを戻します。
例えば、JMSDataBinding.MAP_MESSAGE などです。
カスタム JMS データ・バインディングとメディエーション・モジュールの関連付け
- メディエーション・モジュール・プロジェクトから、該当するエクスポートまたはインポートを右クリックします。
- 「バインディングの生成 (Generate Binding)」をクリックします。
- 「JMS バインディング (JMS Binding)」をクリックします。
- 「Point-to-Point」または「パブリッシュ/サブスクライブ (Publish-Subscribe)」のいずれかをクリックします。
- 「ユーザー提供 (User-Supplied)」直列化メソッドをクリックします。これは、データがビジネス・オブジェクトと JMS メッセージの間でどのように直列化されるかを示します。
- カスタム JMS データ・バインディング・クラスの完全修飾名を指定します。
- 新規作成されたデータ・バインディングの必要な接続の詳細を入力します。
カスタム JMS データ・バインディングを使用したメディエーション・モジュールのデプロイ
- プロジェクトを通常どおりにデプロイします。
カスタム JMS データ・バインディングが EAR ファイルに組み込まれます。