WebSphere® ESB の古いバージョンからのマイグレーション時に問題が発生した場合は、このページのトラブルシューティングのヒントを参照してください。
マイグレーション・プロセスで、バージョン 6.0.x または 6.1.x 構成に存在するエンタープライズ・アプリケーションを新しいバージョン 6.2 構成にインストールするオプションを選択する場合、マイグレーションのアプリケーション・インストール・フェーズでエラー・メッセージが表示される可能性があります。
バージョン 6.0.x または 6.1.x 構成内に存在するアプリケーションの デプロイメント情報が誤っている可能性があります。その場合、WebSphere ESB の 旧ランタイムで十分に検証されなかったために XML 文書が誤っているという場合がほとんどです。 ランタイムのアプリケーション・インストール検証プロセスが改善されているため、これらの誤った形式の EAR ファイルのインストールが失敗します。このため、WBIPostUpgrade のアプリケーション・インストール・フェーズで障害が発生し、「E:」エラー・メッセージが生成されます。
この場合、マイグレーション・プロセスでは、障害が起こったアプリケーションはインストールされませんが、他のすべてのマイグレーション手順は完了します。
後で、アプリケーションの問題を修正してから、管理コンソールまたはインストール・スクリプトを使用して新しい バージョン 6.2 構成に手動でインストールできます。
管理対象ノードをバージョン 6.2 にマイグレーションしても、アプリケーション・サーバーが始動しない場合があります。
[5/11/06 15:41:23:190 CDT] 0000000a SystemErr R com.ibm.ws.exception.RuntimeError: com.ibm.ws.exception.RuntimeError: org.omg.CORBA.INTERNAL: CREATE_LISTENER_FAILED_4 vmcid: 0x49421000 minor code: 56 completed: No [5/11/06 15:41:23:196 CDT] 0000000a SystemErr R at com.ibm.ws.runtime.WsServerImpl.bootServerContainer(WsServerImpl.java:198) [5/11/06 15:41:23:196 CDT] 0000000a SystemErr R at com.ibm.ws.runtime.WsServerImpl.start(WsServerImpl.java:139) [5/11/06 15:41:23:196 CDT] 0000000a SystemErr R at com.ibm.ws.runtime.WsServerImpl.main(WsServerImpl.java:460) [5/11/06 15:41:23:196 CDT] 0000000a SystemErr R at com.ibm.ws.runtime.WsServer.main(WsServer.java:59) [5/11/06 15:41:23:196 CDT] 0000000a SystemErr R at sun.reflect.NativeMethodAccessorImpl.invoke0(Native Method) [5/11/06 15:41:23:196 CDT] 0000000a SystemErr R at sun.reflect.NativeMethodAccessorImpl.invoke(NativeMethodAccessorImpl.java:64) [5/11/06 15:41:23:197 CDT] 0000000a SystemErr R at sun.reflect.DelegatingMethodAccessorImpl.invoke (DelegatingMethodAccessorImpl.java:43)
プロファイル作成の一部として設定された WebSphere Application Server 変数は、変更しないでください。
古いプロファイルに設定されているこれらの変数を変更した場合、以下のように、データベース接続やロードなどのクラス欠落例外が発生す る可能性があります。
10/25/08 13:22:39:650 GMT+08:00] 0000002e J2CUtilityCla E J2CA0036E: An exception occurred while invoking method setDataSourceProperties on com.ibm.ws.rsadapter.spi.WSManagedConnectionFactoryImpl used by resource jdbc/com.ibm.ws.sib/ewps6101.Messaging-BPC.cwfpcCell01.Bus : com.ibm.ws.exception.WsException: DSRA0023E: The DataSource implementation class "com.ibm.db2.jcc.DB2XADataSource" could not be found.DB2,
メモリー不足の問題により、WBIPreUpgrade または WBIPostUpgrade のいずれかのコマンド行ユーティリティーが失敗する場合には、ヒープ・サイズを、マイグレーションする環境のサイズとスコープ、およびマシンが許容するサイズを考慮した値に増やすことができます。
ヒープ・サイズを増やす方法については、「Handling certain Out of Memory conditions when migrating an earlier version of WebSphere Application Server to V6.0.2, V6.1, or 7.0」という技術情報の『Solution 4』で説明する手順を参照してください。
構成をマイグレーションする場合、バージョン 6.2 マイグレーション・ウィザードを使用してプロファイルを作成している際に、以下のプロファイル作成エラー・メッセージが表示されることがあります。
profileName: profileName cannot be empty profilePath: Insufficient disk space
これらのエラー・メッセージは、プロファイル名にスペースなどの正しくない文字が含まれている場合に表示される可能性があります。マイグレーション・ウィザードを再実行して、プロファイル名にスペース、引用符、他の特殊文字などの正しくない文字が含まれていないことを確認してください。
管理対象ノードをバージョン 6.2 にマイグレーションするときに同期化が失敗する場合は、サーバーが始動しない場合があります。
ADMU0016I: ノードとセルの間で構成を同期しています。 ADMU0111E: プログラムがエラーで終了します: com.ibm.websphere.management.exception.AdminException: ADMU0005E: リポジトリーを同期化しようとしてエラーが発生しました ADMU0211I: エラーの詳細については次のファイルを参照してください: /opt/WebSphere/62AppServer/profiles/AppSrv02/logs/syncNode.log MIGR0350W: SOAP プロトコルによるデプロイメント・マネージャーとの同期化に 失敗しました。 MIGR0307I: 前の WebSphere Application Server 環境のリストアが完了しました。 MIGR0271W: マイグレーションは、1 つ以上の警告を伴って、正常に完了しました。これらのメッセージは、以下のことを示しています。
『syncNode コマンド』を参照してください。
『GenPluginCfg コマンド』を参照してください。
WebSphere ESB の旧バージョンから バージョン 6.2 にマイグレーションしているときに問題が発生する場合は、ログ・ファイルや他の入手可能な情報を確認してください。
統合ノードは、マイグレーションの対象としては最も複雑なノードです。基本的に 2 つのマイグレーションが 1 つになっているためです。統合ノードでは、Deployment Manager のマスター・リポジトリーに含まれているノード構成情報と、統合ノードに含まれている構成情報をマイグレーションすることが必要です。統合ノードのマイグレーションには、Deployment Manager とのアクティブ接続が必要です。セキュリティーを有効にしてある場合は、マイグレーション・ジョブの作成時に生成された説明に従うことが必要です。マイグレーション・ジョブは、セキュア接続を取得するために正しく構成されている WebSphere 管理者ユーザー ID を使用して実行依頼する必要があります。
マイグレーション・プロセスで、バージョン 6.0.x または 6.1.x 構成に存在するエンタープライズ・アプリケーションを新しいバージョン 6.2 構成にインストールするオプションを選択する場合、マイグレーションのアプリケーション・インストール・フェーズでエラー・メッセージが表示される可能性があります。
バージョン 6.0.x または 6.1.x 構成内に存在するアプリケーションのデプロイメント情報が 誤っている可能性があります。その場合、WebSphere ESB の 旧ランタイムで十分に検証されなかったために XML 文書が無効である場合がほとんどです。 ランタイムのアプリケーション・インストール検証プロセスが改善されているため、これらの誤った形式の EAR ファイルのインストールが失敗します。このため、WBIPostUpgrade のアプリケーション・インストール・フェーズで障害が発生し、「E:」エラー・メッセージが生成されます。
これを行うには、RESTART=FINISHUP パラメーターをジョブ・カードに追加して、ジョブを再実行依頼します。
マイグレーション・ログは、temporary_directory_location/nnnnnにあります。ここで、temporary_directory_location はマイグレーション・ジョブを作成したときに指定した値 (デフォルトは /tmp/migrate) で、nnnnn はマイグレーション・ジョブの作成中に生成された固有の番号です。通常、マイグレーション・ログには、多くのスペースは必要ありません。ただし、トレースを有効にすると、ログ・ファイルが非常に大きくなる可能性があります。ベスト・プラクティスは、問題が検出された後でトレースを有効にすることです。トレースが必要な場合、デバッグ中のプロセスのステップに関連するトレースだけを有効にしてください。 これにより、スペース所要量を減らすことができます。
TraceState=enabled profileTrace=disabled preUpGradeTrace=disabled postUpGradeTrace=enabled
マイグレーション中に、バージョン 6.0.x または 6.1.x 構成のバックアップ・コピーが作成されます。このバックアップが、マイグレーションされる情報のソースになります。 デフォルトのバックアップ・ロケーションは、/tmp/migrate/nnnnn です。 このロケーションは、マイグレーション・ジョブの作成時に変更できます。マイグレーションするノードのサイズによって、このバックアップは非常に大きくなる可能性があります。一時スペースが十分でない場合は、このバックアップを移動する必要があります。
各 z/OS® インストールは、ジョブ・クラスおよび時間制限の点で異なっています。ジョブ・カードに適切なジョブ・クラスおよびタイムアウト値を指定してあることを確認してください。
マイグレーション・ジョブの作成時に生成された説明を確認してください。JCL 手順が PROCLIB に正しくコピーされていること、RACF® 定義が作成されていること、バージョン 6.2 ライブラリーが許可されていること、および必要であればバージョン 6.2 ライブラリーへの STEPLIB ステートメントが指定されていることを確認します。セルに関連付けられているデーモン・プロセスのレベルが適切であることを確認します。デーモン・プロセスのレベルは、セル内で管理されるすべてのサーバーの中の WebSphere ESB for z/OS の最も高いバージョンでなければなりません。
Exception = java.lang.ClassNotFoundException Source = com.ibm.ws.cluster.selection.SelectionAdvisor.<init> probeid = 133 Stack Dump = java.lang.ClassNotFoundException: rule.local.server at java.net.URLClassLoader.findClass(URLClassLoader.java(Compiled Code)) at com.ibm.ws.bootstrap.ExtClassLoader.findClass(ExtClassLoader.java:106) at java.lang.ClassLoader.loadClass(ClassLoader.java(Compiled Code)) at java.lang.ClassLoader.loadClass(ClassLoader.java(Compiled Code)) at java.lang.Class.forName1(Native Method) at java.lang.Class.forName(Class.java(Compiled Code)) at com.ibm.ws.cluster.selection.rule.RuleEtiquette.runRules (RuleEtiquette.java:154) at com.ibm.ws.cluster.selection.SelectionAdvisor.handleNotification (SelectionAdvisor.java:153) at com.ibm.websphere.cluster.topography.DescriptionFactory$Notifier.run (DescriptionFactory.java:257) at com.ibm.ws.util.ThreadPool$Worker.run(ThreadPool.java:1462)
Exception = java.io.IOException Source = com.ibm.ws.cluster.topography.DescriptionManagerA. update probeid = 362 Stack Dump = java.io.IOException at com.ibm.ws.cluster.topography.ClusterDescriptionImpl.importFromStream (ClusterDescriptionImpl.java:916) at com.ibm.ws.cluster.topography.DescriptionManagerA.update (DescriptionManagerA.java:360) Caused by: java.io.EOFException at java.io.DataInputStream.readFully(DataInputStream.java(Compiled Code)) at java.io.DataInputStream.readUTF(DataInputStream.java(Compiled Code)) at com.ibm.ws.cluster.topography.KeyRepositoryImpl.importFromStream (KeyRepositoryImpl.java:193)
マイグレーション時には、バージョン 6.2 クラスター情報が セル全体に配布されます。バージョン 6.0.1.3 より古い バージョン 6.0.x または 6.1.x ノードは、この情報を読み取れません。この問題を回避するには、Deployment Manager をバージョン 6.2 にマイグレーションする前に、バージョン 6.2 セルに含まれるか、このセルと相互運用されるすべてのバージョン 6.0.x または 6.1.x ノードをバージョン 6.0.1.3 以降にアップグレードします。
マイグレーション後に、ジョブ出力およびログ・ファイルを注意深く調べて、エラーがないか確認します。
ノードをバージョン 6.2 にマイグレーションしてから、バージョン 6.0.x または 6.1.x に戻す必要があることが明らかになった場合は、環境のロールバックを参照してください。
これらのステップのいずれでも問題を解決できない場合は、WebSphere Enterprise Service Bus のトラブルシューティングおよびサポートを参照し、他のトラブルシューティング・リソース (IBM® サポートとの連絡方法など) について確認してください。