XML 検証アクティビティー
実行時、「XML 検証」アクティビティーは、指定された XML スキーマまたは WSDL に対して入力 XML データが有効であるかどうかを判別します。
「XML 検証」アクティビティーには、以下の制限があります。
- 「XML 検証」アクティビティーは、XML スキーマの選択されたルート・エレメントの検証のみをサポートしています。 XML スキーマ・フラグメントの検証はサポートされません。 XML スキーマにルート (またはグローバル・エレメント) が複数含まれる場合は、いずれか一つのルート・エレメントを選択する必要があります。
- 「XML 検証」アクティビティーは、DTD と比較した XML データの検証をサポートしていません。
注: 「XML 検証」アクティビティーを構成する前に、XML スキーマを含む XSD ファイル (末尾が .xsd 拡張子) をプロジェクトにアップロードする必要があります。 実行時に XML データを検証するために使用する XML スキーマをプロジェクトにアップロードします。
以下の表は、「XML 検証」アクティビティーが XML データを XML スキーマと比較して解析中にエラーまたは警告が発生した場合の結果を示しています。
エラー/警告タイプ | 説明 | 例 | 結果 |
---|---|---|---|
致命的エラー | 重大な問題が原因で XML データの解析が失敗し、解析を続行できません。 例えば、XML データが XML スキーマに対して有効でありません。 | XML データが XML スキーマに対して有効でありません。 例えば、<d> という名前のルート・エレメントが必要であると XML スキーマに定義されているのに、XML データに <a> という名前のルート・エレメントが含まれています。 | 致命的エラーが発生すると、「XML 検証」アクティビティーの処理が完了していなくても、現在のオーケストレーション・ジョブが処理を停止します。 また、オーケストレーション内の「XML 検証」アクティビティーの後にあるアクティビティーは処理されません。 success 出力パラメーターに対して「XML 検証」アクティビティーから返される値は false ですが、アクティビティーが完了しないので何も返されません。 |
エラー (リカバリー可能) | XML データの解析中にエラーが発生しましたが、残りの XML データの解析は妨げられません。 | 整数の XML エレメントの値が以下のようにストリングで提供されています。<a><count>two</count></a> | 解析中にリカバリー可能エラーまたは警告のみが発生した場合、「XML 検証」アクティビティーの処理は完了し、オーケストレーション内の「XML 検証」アクティビティーの後のアクティビティーが処理されます。 success 出力パラメーターから false の値が返されます。 |
警告 | XML データの解析中に警告が発生しましたが、残りの XML データの解析は妨げられません。 | 解析中に警告のみが発生した場合、「XML 検証」アクティビティーの処理は完了し、オーケストレーション内の「XML 検証」アクティビティーの後のアクティビティーが処理されます。 success 出力パラメーターから true の値が返されます。 |