セキュア・コネクターの使用

セキュア・コネクターは、IBM® WebSphere® Cast Iron® アプライアンスとファイアウォールの内側にあるエンドポイントとの間でデータのセキュア転送を容易に実現します。セキュア・コネクターを使用すると、ファイアウォール内側のエンドポイントに対し、Studio からオーケストレーションのランタイム検証を実行できます。セキュア・コネクターを検出し、オーケストレーションを検証する、この Studio の機能は、Cast Iron Live には適用できず、統合アプライアンスに対してのみ適用できます。

始める前に

セキュア・コネクターを使用して Studio でオーケストレーションを検証するには、以下のタスクを実行する必要があります。
  • アプライアンス上にセキュア・コネクターを作成します。

  • セキュア・コネクター用の構成ファイルとインストーラーをアプライアンスからダウンロードして、ファイアウォール内側にあるマシンにインストールします。

  • 前のステップでインストールしたセキュア・コネクターを始動し、統合アプライアンス内のセキュア・コネクターの状態が"実行中"と表示されていることを確認します。

手順

ローカルでアクセス可能なエンドポイントを使用してオーケストレーションを構成します。これは、ファイアウォール内側のエンドポイントのレプリカです。

セキュア・コネクターを Cast Iron 互換のコネクター (HTTP コネクターなど) として、Studio からのオーケストレーションの検証に使用するには、以下を実行します。

  1. ファイアウォール内側の別のエンドポイントを使用するために、アクティビティーのエンドポイント詳細を編集します。
  2. リモート・エンドポイント構成」セクションに移動します。
  3. エンドポイントをファイアウォールの内側で実行」チェック・ボックスを 選択して、「セキュア・コネクター名」フィールドを有効にします。
  4. 参照」をクリックし、セキュア・コネクターが登録されている統合アプライアンスの詳細を指定します。セキュア・コネクターの検出」ダイアログが表示されます。

    パブリッシャー・グループまたは管理グループのアプライアンス・ユーザーは Studio を通じてアプライアンスに接続し、セキュア・コネクターを検出できます。

  5. 検出」をクリックします。 アクティブに稼働しているすべてのセキュア・コネクターのリストが、統合アプライアンスによって表示されます。
  6. エンドポイントが実行されている環境に対応するセキュア・コネクターを選択します。
  7. プロジェクトを保存し、オーケストレーションの検証を実行します。

    Studio 環境でのオーケストレーションの検証中に、コネクターは統合アプライアンスを通じて構成したセキュア・コネクターを使用してアクティビティーを実行します。 これで、Studio 環境以外のネットワークに置かれた環境に対して、オーケストレーションをテストできるようになりました。

    注:
    • セキュア・コネクターの検出」ダイアログには、現時点で"実行中"の状態にあるセキュア・コネクターのみが表示されます。 このため、セキュア・コネクターがオンプレミス環境で始動するようにしてください。
    • Studio とアプライアンス間の通信は、HTTP トランスポートを通じて行われます。
    • 古いプロジェクトの場合は、プロジェクトを Studio にインポートし、上記のステップを実行する必要があります。
    • セキュア・コネクターを通じたテスト接続と成果物の検出は、現時点では Studio 環境からはサポートされていません。