変更された XML スキーマの更新

XML スキーマを使用するプロジェクトを作成した後で、その XML スキーマが変更された場合、 既存の XML スキーマを新規 XML スキーマで更新することを試みることができます。

このタスクについて

新規 XML スキーマに更新すると、XML スキーマと連動するいずれかのプロジェクト・エンティティーが変更の影響を受ける 可能性があります。 以下のプロジェクト・エンティティーが XML スキーマの変更の影響を受ける可能性があります。
  • XML スキーマを参照するマップ (アクティビティーにおけるスタンドアロン・マップとインライン・マップの両方)
  • XML スキーマを参照する変数。
  • オーケストレーションにおける XPath 式。
  • ジョブ・キーで使用される XPath 式。
  • 一部のエンドポイント構成。
  • オーケストレーションで定義された条件。
更新プロセスの途中で、変更のコミット前に変更の影響を受けるプロジェクト・エンティティーが Studio から報告されます。

例えば、XML スキーマは、「変数のマップ (Map Variables)」アクティビティーに対する 入力パラメーターを定義します。 「変数のマップ (Map Variables)」アクティビティーの 「オーケストレーションから」ペインには、 入力パラメーターのノードから出力パラメーターのノードまでの間にリンクがあります。 入力パラメーターを定義する XML スキーマが新規 XML スキーマに更新されたときに、 新規 XML スキーマで入力ノードが名前変更されたり除去されたりすると、 リンクは無効となる可能性があります。 オーケストレーションを再び有効にするには、リンクを作成し直す必要があります。

場合によっては、Studio が以下の理由により新規 XML スキーマのアップロードを完全に阻止することがあります。
  • 新規 XML スキーマが無効である。
  • 新規 XML スキーマをアップロードして既存の XML スキーマを置き換えると、プロジェクトが無効になる。
注: 既存の XML スキーマを更新する (以下の手順で説明) ことは、 ファイルを「プロジェクト」タブにドラッグしたり 「プロジェクト」タブで「XML スキーマ」フォルダーを右クリックして「文書の追加」を 選択したりしてプロジェクトに複数の XML スキーマをロードすることとは異なります。 既存の XML スキーマを更新した場合、プロジェクト内の既存の XML スキーマが置き換えられます。 一方、同じファイルを「プロジェクト」タブにアップロードした場合、 プロジェクトに XML スキーマのインスタンスが 2 つ作成されます。

手順

  1. プロジェクトですでに使用されている XML スキーマのうち、新規 XML スキーマで置き換えるものを開きます。 グラフィカル表現を開きます。
    1. 「プロジェクト」タブを開き、「XML スキーマ」ディレクトリーにある XML スキーマをダブルクリックします。 XML スキーマのノードが「XML スキーマ」タブに表示されます。
    2. XML スキーマ」タブで任意の XML スキーマ・ノードをクリックします。
  2. 以下のいずれかのオプションを使用して、既存の XML スキーマを置き換える新規 XML スキーマを選択します。
    • グラフィック表示で、ローカル・ファイル・システムの XML スキーマ・ファイルを、「XML スキーマ」タブで開いている XML スキーマにドラッグします。
    • Studio の ツールバー・メニューで「ファイル」 > 「更新」オプションを 選択します。 「現行スキーマ文書の更新」ダイアログ・ボックスが表示されます。 「ロケーション」フィールドで新規 XML スキーマのロケーションを 外部 Web ロケーションまたはファイル・システムから指定します。
  3. OK」をクリックします。 「XML スキーマの更新は、リストされた従属するプロジェクト・エンティティーに影響します」ダイアログ・ボックスが表示され、 新規 XML スキーマでオリジナルの XML スキーマを置き換えることによって影響を受ける可能性があるプロジェクト・エンティティーが すべてリストされます。
  4. オプション: このダイアログ・ボックスで、リストされたいずれかの従属エンティティーをクリックして、 影響を受けるエンティティーを Studio で表示します。
  5. 更新」をクリックします。 Studio が、新規 XML スキーマでプロジェクトを更新しようとします。 試行した更新の結果は、以下の条件によって異なります。
    • XML スキーマを変更した結果、更新後にプロジェクトが壊れる場合や、新規 XML スキーマが無効である場合は、 その XML スキーマに関する問題が記述された「エラー」ダイアログ・ボックスが表示されます。 「OK」をクリックします。更新が取り消され、 XML スキーマはオリジナルの XML スキーマに戻り、プロジェクトは変更されません。
    • XML スキーマを変更してもプロジェクトが壊れず、XML スキーマが有効である場合は、 更新が行われ、オリジナルの XML スキーマが新規 XML スキーマで置き換えられます。 一部のプロジェクト・エンティティーは、更新後に無効となったり、クリーンアップを必要としたりする可能性があります。 例えば、「入力のマップ」ペインおよび「出力のマップ」ペインにあるリンクは、 更新後に作成し直す必要があると考えられます。妥当性検査エラーを検出するには、オーケストレーションを開き、Studio の ツールバー・メニューから「オーケストレーション」 > 「妥当性検査」を 選択します。
  6. 閉じる」をクリックします。