更新において古い値に対して列を定義
このタスクについて
「更新済み行の取得」(インバウンド) および「行の更新」(アウトバウンド) アクティビティーは、実行時に指定の列の新しい値と元の値を両方とも保管できます。例えば、「更新済み行の取得」アクティビティーは、「名前」列の元の値と、「名前」列の新しい値を両方とも保管するように構成できます。 図 1 は、「更新済み行の取得」アクティビティーが、更新トリガー・イベント発生後に統合アプライアンスによって処理されるときのサンプル・データの転送を示しています。

「更新用の古い値の列」ダイアログ・ボックスで、元の値を保管する列を選択します。 「更新用の古い値の列」ダイアログ・ボックスを 使用可能にするには、「更新対象行の取得」 アクティビティーおよび「行の更新 (Update Rows)」 アクティビティーに対してチェックリストの 「表の選択」タスクで 「古い値 (Old Values)」をクリックします。 デフォルトでは、元の値の保管に使用される列の名前は、 元の列名の先頭にストリング old_ が付いたものになります。 例えば、元の列名が FirstName である場合、更新操作の元の値を保管するために使用される列の名前は、 デフォルトでは old_FirstName となります。 このデフォルト名は変更できます。
プロジェクトによっては、1 次キーの元の値も保管しなければならない場合があります。 例えば、図 2 に示すように、ご使用のアプリケーションで更新操作時に 1 次キー値が実際に変更される場合などです。

サンプル・オーケストレーションの 目的は、myInput データベース表と myOutput データベース表を同期させておくことです。 サンプル・オーケストレーションには、myInput 表で更新イベントについてポーリングする「更新対象行の取得」アクティビティーと、myOutput 表を更新する「行の更新」アクティビティーが含まれています。
実行時に、myInput データベース表に対して更新操作が行われ、「名前」列の値と、対象となる行の 1 次キー値が両方とも変更されます。 この更新操作は、統合プロジェクトの外で行われます。オーケストレーションは、myInput データベース表と myOutput データベース表を同期させておくために、 元の 1 次キーにアクセスして、myOutput データベース表のどの行を新規 1 次キーと「名前」の新規値で更新するのかを認識します。
図 3 に示すように、古い 1 次キーは、「更新済み行の取得」アクティビティーで変数に保存し、後で myOutput データベース表を更新するときに「行の更新」アクティビティーで使用できます。
