チュートリアル: ローカル・ファイルから salesforce.com への統合の作成

IBM® Cast Iron® Express® を使用して、統合を作成および実行することができます。 このチュートリアルでは、ローカル・ファイルから salesforce.com への統合を作成する方法について説明します。1 回の操作で、統合を素早く定義し、データをアップロードすることができます。

ステップ 1: 統合の作成

Cast Iron Express にサインインした後で、「統合」をクリックします。「統合」」ビューが開きます。ソースおよびターゲットのエンドポイントを選択して、統合を作成します。

ヒント: 統合を作成および定義するときには、一定の時間間隔ごとに「保存」をクリックすることをお勧めします。こうすると、Web ブラウザーで問題が発生した場合またはアクティビティーがない状態が続いたために Cast Iron Express からサインアウトされた場合でも、作業内容が失われることはありません。

このチュートリアルでは、ソースとして「ローカル・ファイル」、ターゲットとして「salesforce.com」を選択します。

ソースおよびターゲットのエンドポイントのパネル

ターゲット選択の下に表示される「新規ブランク統合」をクリックします。

統合の概略が表示されます。ここで、「ソース」「変換」、および「ターゲット」を定義する必要があります。数字は統合定義の順序を示しています。
  1. ソース・エンドポイントの定義
  2. ターゲット・エンドポイントの定義
  3. ソース・エンドポイントからターゲット・エンドポイントへのデータ・パスのマッピングによる、変換の定義

統合パネル

ステップ 2: エンドポイントの構成

「ソース」ヘッダーで、「編集」をクリックします。

ソース・エンドポイント構成ビューが開きます。

「ファイルの選択 (Select File)」をクリックし、データをアップロードするソースになるローカル・ファイルを選択します。このファイルの内容は、区切り文字で区切られている必要があります。

このチュートリアルでは、accounts.csv という名前のファイルを使用します。

このファイルには、アカウント情報が格納され、ファイル内の各アカウント・レコードを一意的に識別する「id」と呼ばれるフィールドが含まれています。使用する accounts.csv ファイルの内容を以下に示します。
id,name,streetAddress,city,postcode,phoneNumber
0,AcmeCo,10 Downing Street,London,SW1A 2AA,02012345678
1,MyOtherCompany,221b Baker Street,London,SW2B 3FG,020654321

「ソース」ウィンドウ

別のファイルを選択する場合は、「変更」をクリックします。

「フィールドのロード (Load Fields)」をクリックし、選択されたファイルについて自動的に生成された詳細を検証します。例えば、ファイル内で使用された区切り文字を確認します。

このチュートリアルでは、accounts.csv ファイルで、区切り文字としてコンマを使用します。また、残りのフィールドはデフォルト値のままにしておくことができます。

「使用可能なフィールド」ウィンドウ

「続行」をクリックして、選択されたファイル内のすべての使用可能なフィールドを表示します。

ソースで選択された使用可能なフィールド

データをアップロードするソースになるフィールドを選択します。デフォルトでは、すべてのフィールドが選択されています。

このチュートリアルでは、選択されたフィールドをすべて使用します。

終了したら、「完了」をクリックします。

この統合のソース・エンドポイントが定義されます。

統合の概要に戻ると、選択されたソース・フィールドが表示されています。

ソース・エンドポイント内で選択されたフィールド

次に、ターゲット・エンドポイントを定義できます。

「ターゲット」ヘッダーで、「編集」をクリックします。salesforce.com にサインインするために必要な資格情報を入力します。

これらの資格情報の妥当性検査が行われ、資格情報が正しい場合は salesforce.com アカウントにサインインできます。統合内で使用可能なビジネス・オブジェクトがリストされています。

このチュートリアルでは、オブジェクトのリストから、「Account」を選択します。「Account」オブジェクトの説明が「使用可能なフィールド」セクションに表示され、「Account」オブジェクトのすべてのフィールドが示されます。
注: 関心があり、ローカル・ファイルからのデータをロードしたいフィールドを選択できます。オブジェクト全体を統合する必要はなく、統合定義のために必要なフィールドのみを選択できます。

「操作」オプションを使用して、統合のために必要なデータ操作のコンテキストを指定します。

このチュートリアルでは、操作として「オブジェクトの更新」を選択します。統合の実行中、salesforce.com で選択された「Account」フィールドが自動的に更新されます。

以下の画面キャプチャーに示すように、必要な「Account」フィールドを選択します。

ターゲット・エンドポイントの使用可能なフィールド

完了したら、「完了」をクリックします。

この統合のターゲット・エンドポイントが定義されます。

統合の概要に戻ります。統合は、salesforce.com で選択されたターゲット・フィールドによって更新されています。

定義されたソースおよびターゲットのエンドポイントが統合の概要に表示されています

統合の概要で、マップの準備が整ったソース・フィールドおよびターゲット・フィールドの両方を確認できます。

ステップ 3: 変換の定義

統合を完了するには、ソースからターゲットにフィールドをマップする必要があります。

必要に応じて、ソース・フィールドとターゲット・フィールドを接続します。 各ソース・フィールドで、アンカー・ポイントをクリックしてから、対応するターゲット・フィールドのアンカー・ポイントをクリックします。

このチュートリアルでは、以下の画面キャプチャーに示すように、ソース・フィールドからターゲット・フィールドにデータをマップします。データに対する関数を定義する必要はありません。

変換の定義

関数およびさらに複雑な変換の定義は、変換に関するチュートリアルで扱います。

統合を表す分かりやすい名前を入力します。例えば、「ローカル・ファイル・アカウントから salesforce.com アカウント」と入力します。

統合名の追加

「保存」をクリックして、定義が完了した統合を保存します。その後、「閉じる」をクリックして、「統合」ビューに戻ります。

「統合」ビューには、すべての定義された統合とそれらの現在の状態がリストされています。

統合とそれらの現在の状態

ステップ 4: 統合の実行

統合が定義されたので、統合を実行して、ソース・エンドポイントからターゲット・エンドポイントにデータをコピーする必要があります。

作成した統合の右側に表示されている「実行」をクリックします。

統合が実行され、定義されたソース・ローカル・ファイルから定義されたターゲット salesforce.com オブジェクトに、1 回の操作でデータがアップロードされます。

統合の状況が「実行中」に変更されます。

「統合」ビュー

「アクティビティー」 > 「統合アクティビティー」をクリックして、最近の Cast Iron Express 統合アクティビティーを表示できます。最新のアクティビティーがリストの先頭に表示されます。

以下の画面キャプチャーは、このチュートリアルでの実行が完了した統合の詳細を示しています。

アクティビティーのフィード

統合が正常に実行されたかどうかを検証するには、ターゲット・システムに移動し、到着したデータを確認します。

また、統合の実行が完了すると、ビューの下部に、統合が正常に実行されたことを示す通知メッセージが直ちに表示されます。

統合メッセージ