OData アクティビティーの概要
OData (Open Data Protocol) は、シンプルで標準的な方法で、照会可能かつ相互運用可能な RESTful API の作成と使用を可能にします。これは RESTful API の構築および使用に関するベスト・プラクティスを定義する OASIS 標準です。OData は、要求ヘッダーと応答ヘッダー、状況コード、HTTP メソッド、URL 規約、メディア・タイプ、ペイロード・フォーマット、および照会オプションをどのようなアプローチで定義するかを考慮する必要性をなくし、RESTful API の構築時にビジネス・ロジックに集中できるように支援します。
Cast Iron バージョン 7.5.1.0 は、バックエンド・システムからのデータを OData API として公開することをサポートしています。このバージョンでは、GET メソッドと DELETE メソッドのみがサポートされています。すなわち、外部クライアントは Cast Iron 上で実行される OData API に対して GET 呼び出しと DELETE 呼び出しを行うことができます。サポートされている OData のバージョンは 4.0 です。
OData アクティビティーは、Cast Iron 内で HTTP/ReST アクティビティーと連動して機能します。すなわち、HTTP アクティビティーの出力が OData アクティビティーに入力として与えられ、次に OData アクティビティーの出力が HTTP アクティビティーに入力として渡されます。
Cast Iron は、次の 2 つの OData アクティビティーをサポートします。
- OData の読み取り: URL 情報、ペイロード、HTTP ヘッダー、および照会パラメーターを入力として受け取り、出力を XML フォーマットで提供します。この XML 出力を使用してバックエンド・システム上でビジネス・ロジックが実行されます。これには、コネクター・アクティビティーを使用した CRUD 操作が関係します。
- OData の書き込み: ビジネス・ロジック実行の一環として作成されたビジネス・データを入力として受け取り、それを OData フォーマット (XML または JSON) にシリアライズします。
注: Cast Iron バージョン 7.5.1.0 ifix1 以降のバージョンを使用することをお勧めします。