Lotus Domino 文書の取得

取得アクティビティーを使用して、Lotus Domino データベースから文書を取得できます。 取得対象文書はそれぞれ、その UniversalID または NotesID によって一意的に識別されます。 取得は、入力 (UniversalID または NotesID のいずれか) に基づいて実行されます。

取得アクティビティーの使用

  1. 「プロジェクト」ペインで「オーケストレーション」を右クリックし、「新規オーケストレーション」をクリックしてオーケストレーションを作成するか、または開きます。 「オーケストレーション」ペインが表示されます。
  2. 「アクティビティー」タブを選択し、「Domino」フォルダーを展開します。
  3. 取得アクティビティー (Retrieve Activity)」を「Domino」フォルダーからオーケストレーションへドラッグします。 オーケストレーションのグラフィカル表現が、「チェックリスト」と共に表示されます。
  4. 「チェックリスト」ペインに、アウトバウンド・アクティビティーの構成を完了させるために実行しなければならないタスク (要約、エンドポイントの選出、構成、入力のマップ、出力のマップ) がリストされます。
  5. エンドポイントの選出」をクリックし、Lotus Domino エンドポイントを選択します。

    Lotus Domino エンドポイントを作成または編集する手順については、『Lotus Domino アクティビティーのエンドポイントの作成または編集』を参照してください。

  6. 「チェックリスト」で「構成」をクリックします。 「構成」ペインが表示されます。
    • 参照」をクリックして、既存のデータベースを「Lotus Domino データベースの表示」ペインから選択します。 「Domino® データベースの表示」に、選択したエンドポイントのすべてのデータベースが表示されます。
    • 次へ」をクリックして、既存のフォームを「Lotus Domino フォームの表示」ペインから選択します。 「Lotus Domino フォームの表示」には、Lotus Domino サーバー上の選択したデータベースにあるすべてのフォームが表示されます。
      注: 「次へ」ボタンは、データベース名を選択しないと使用可能になりません。
    • 正規名が含まれるフィールド」は、John Smith/IBM/COUNTRY などの正規名を値 (コンマで区切られる) として持つ可能性があるフィールドを受け入れます。 これらのフィールドの値をインターネット・メール・アドレス (johnsmith@country.ibm.com など) に変換する場合は、このフィールドに正規の名前を入力します。このようなフィールド名の例として、「宛先」、「送信元」、「CC」、「議長」、「必須参加者」などがあります。

取得アクティビティーのマップ入力の指定

取得アクティビティーの入力パラメーターは、UniversalID または NotesID のいずれかです。 両方を指定すると、Lotus Domino 文書の取得には UniversalID が使用されます。
  1. 「チェックリスト」ペインで「入力のマップ」をクリックします。
    特定の Lotus Domino アクティビティーの入力パラメーターが「アクティビティーへ」ペインの下に表示されます。 一般的な入力パラメーターをいくつか次の表に示します。
    パラメーター名 説明
    UniversalID UniversalID パラメーターは、データベースのすべてのレプリカの中で文書を一意的に識別する読み取り/書き込みプロパティーです。 文字フォーマットでは、UniversalID パラメーターは 32 文字の 16 進数字 (0 から 9、A から F) の組み合わせです。 UniversalID はまた、uniqueID または UNID とも呼ばれます。 データ型は「ストリング」です。
    NotesID 文書の Notes ID は読み取り専用プロパティーで、最大 8 文字の 16 進値を持ちます。 この値により、特定のデータベース内の文書が一意的に識別されます。 Notes ID は、特定のデータベース・ファイル内の文書の場所を表します。 そのため、互いにレプリカである文書は一般に、異なる Notes ID を持ちます。 Notes ID は、文書が削除されるまで変わりません。
    注: アクティビティーの入力パラメーターをマップする必要があります

複数のデータベースにわたって同じフォーム・タイプの場合は、データベース名をオプション・パラメーターの一部として入力のマップで指定できるようになりました。これにより、同じオーケストレーションを使用して、異なるデータベースにアウトバウンド操作を実行できます。 これを実行するには、databaseName オプション・パラメーター (表 1 で説明) にデータベース名を指定する必要があります。databaseName パラメーターに値が入力されると、databaseName パラメーターで指定されたデータベースにアウトバウンド操作が実行されます。 値を指定しない場合は、アウトバウンド操作の実行には、構成時に指定したデータベース名が使用されます。

オプション・パラメーター
オプションの入力パラメーターを次の表で説明します。
表 1. オプション・パラメーター
パラメーター名 説明
databaseName databaseName は、文書が取得されるデータベースの名前です。 このパラメーターに値が設定されると、構成パネル内のデータベースの値が上書きされます。 このパラメーターは、同じオーケストレーションを使用して、同じ構造 (フォーム) を持つ文書を複数のデータベースから取得する必要がある場合に役立ちます。
Domino コネクターは、異なる Domino サーバーへの動的エンドポイント接続もサポートします。実行時に、エンドポイント・ページで構成されたもの以外の Lotus Domino サーバーに動的に接続したい場合は、入力のマップの dominoConnectionProperties に新しいオプション・パラメーターを追加します。 dominoConnectionProperties のパラメーターを以下の表で説明します。
表 2. オプションの接続パラメーター
パラメーター 説明
dominoConnectionProperties パラメーター
hostName Lotus Domino サーバーが稼働しているマシンのホスト名または IP アドレスを指定します。
diiopPort Java™ アプレットまたはアプリケーションが CORBA を使用して Domino データにリモートでアクセスするための Domino Internet Inter-ORB Protocol (DIIOP) ポートを指定します。デフォルト値は 63148 です。
username Lotus Domino サーバーに接続するユーザー名を指定します。
password Domino サーバーに接続するユーザー名に関連付けられたパスワードを指定します。
connectionPool パラメーター
minimumConnections 統合アプライアンスが接続プールで開いておく Domino サーバー接続の最小数を指定します。0 (ゼロ) も入力できます。 デフォルト値は 5 です。
maximumConnections 統合アプライアンスが接続プールで開いておくことができる Domino サーバー接続の最大数を指定します。0 (ゼロ) を入力した場合、接続の最大数に制限はありません。 デフォルト値は 25 です。
maxIdleTime 統合アプライアンスによって閉じられるまで Domino サーバー接続をアイドル状態のまま開いておくことができる時間 (分) を指定します。0 (ゼロ) を入力した場合、接続はプールに返されると閉じられます (つまり、アイドル時間がありません)。 デフォルト値は 120 分です。
maxWait プール内のすべての接続が使用されている場合に統合アプライアンスが接続を待つ時間 (秒) を指定します。 待機時間が経過しても接続を取得できない場合は、例外がスローされます。 デフォルト値は 300 秒です。
reclaimConnections コネクターがアイドル状態の接続をチェックする間隔を指定します。アイドル状態の接続は、「最小接続数」パラメーターで指定した最小接続数に到達するまで再利用されます。 デフォルト値は 5 分です。

取得アクティビティーのマップ出力の指定

  1. チェックリスト」ペインで「出力のマップ」をクリックします。

    Lotus Domino アクティビティーの出力パラメーターが「アクティビティーから」ペインの下に表示されます。

    注: アクティビティーの出力パラメーターは、要求に基づいてマップすることができます。
    注: Domino 文書内に存在し、マップ入力/出力構造で生成されていない動的に追加されたフィールドは、Domino コネクターによって処理されます。このアクティビティーを使用して文書を取得する際、これらのフィールドのデータは、AdditionalFields の下のマップ出力セクションに提供されます。