Cloud について
IBM® WebSphere® Cast Iron® Cloud (Cloud) 管理者は組織のテナントをプロビジョンし、ユーザーがプロジェクトをデプロイするための複数の環境を作成できます。また、Cloud 管理者は、テナント管理者のユーザー名およびパスワードも提供します。
テナントおよび環境の作成後は、テナント管理者がユーザーとグループを作成し、テナント内の環境を管理します。
クラウド・テナント
IBM WebSphere Cast Iron Cloud (Cloud) は複数の組織 (テナント) をサポートします。各クラウド・テナントは、テナント管理者によって管理されます。テナント管理者は、特定のクラウド・テナント用にユーザーとグループを作成および管理します。
IBM Marketplace (https://www.ibm.com/marketplace/cloud/cloud-integration/us/en-us) を使用して、試用版を入手することも、Cast Iron Live ライセンスを購入することもできます。
Cloud 環境
Cloud は 1 つのテナントで複数の環境をサポートします。環境により、プロジェクト開発をステージングしたり、プロジェクト開発を分離したりすることができます。
例えば、「開発」環境、「ステージング」環境、および「実稼働」環境を使用できます。これらの環境は、Cloud Web アプリケーションでタブとして表示されます。テナント管理者ではなく Cloud 管理者が各テナントでこれらの環境を作成しますが、各環境で個別ユーザー/グループに許可を付与するのはテナント管理者です。
例えば、SAP ライブラリーが「開発」環境および「実稼働」環境にインストールされているとします。ユーザー・プロファイルで「開発」環境を指定します。SAP プロジェクトで Studio の「検査」を実行すると、Studio は「開発」環境のライブラリーを使用します。その後、プロジェクトを「開発」環境にデプロイするか「実稼働」環境にデプロイするかを選択できます。
Studio の「検査」でコネクター・ライブラリーを取得する環境を指定するには、以下のようにします。
- コンソールの右上隅にあるユーザー名をクリックします。「ユーザー・プロファイル」ダイアログが表示されます。
- 「ライブラリー環境の変更 (Change Libraries Environment)」をクリックします。
- リストからライブラリー環境を選択します。
- 「保存」をクリックします。
Studio Cloud
デスクトップ・バージョンの Studio に加え、Cloud から直接 Studio を起動して作業することができます。このクラウド・バージョンの Studio (Studio Cloud) により、プロジェクトをクラウドから作成およびデプロイできます。
機能的には、Studio Cloud は Studio デスクトップと同様ですが、以下にいくつかの差異をリストします。
- Studio Cloud では、「最近開始したプロジェクト」オプションは使用できません。
- Studio Cloud では「リモート側で保存 (Save Remotely)」ツールバーは使用できませんが、Studio デスクトップでは Cloud にログインしている場合に使用できます。
- Studio Cloud では、「プロジェクトとして保存 [クラウド]」または「プロジェクトの名前変更 [クラウド]」の選択時に、ウィザードのプロジェクト保存先としてローカル・ファイル・システムの場所がウィザードで表示されません。
- Studio Cloud では、「新規プロジェクト」オプションの代わりに「新規プロジェクト [ローカル]」オプションがあります。この新しいオプションを使用すると、ローカル・ファイル・システム上に新規プロジェクトが作成されます。
- Studio Cloud では、「プロジェクトを開く」オプションの代わりに「プロジェクトを開く [ローカル]」オプションがあります。この新しいオプションを使用すると、ローカル・ファイル・システムのプロジェクトが開きます。
- Studio Cloud では、「プロジェクトの保存」オプションの代わりに 2 つの新しいオプションがあります。これらのオプションは、ログインしているかどうかに応じて使い分けます。ログインしている場合は、「プロジェクトの保存 [クラウド]」オプションにより、プロジェクトをクラウドに保存します。ログインしていない場合は、「プロジェクトの保存 [ローカル]」により、プロジェクトをローカルに保存します。
- Studio Cloud には、「別名保存」オプションの代わりに「ローカルに別名保存」オプションがあります。
- Studio Cloud では、プロジェクトのコピーをクラウドに保存する「クラウドに別名保存」オプションを選択できます。
- Studio Cloud では、「プロジェクトの名前変更」の代わりに 2 つの新しいオプションがあります。これらのオプションは、ログインしているかどうかによって異なります。ログインしている場合は、「プロジェクトの名前変更 [クラウド]」オプションにより、プロジェクトをローカルおよびリモート側で名前変更します。ログインしていない場合は、「プロジェクトの名前変更 [ローカル]」オプションにより、プロジェクトをローカル側でのみ名前変更します。
Cloud TIP ウィザード
Cloud で TIP ウィザードにアクセスできるようになりました。TIP ウィザードに従って統合プロジェクト・テンプレートの各ステップを実行することで、ユーザー独自の統合プロジェクトを迅速に作成できます。
クラウド管理コンソールを使用することで、ソリューション・リポジトリーにある使用可能なすべてのテンプレートを検索できます。検索結果が返されると、「ソリューション」ページの「認証済み」列のチェック・マークにより、Cast Iron がテストおよび認証したテンプレートが示されます。また、「テンプレート詳細 (Template Details)」ペインでユーザー・レーティング情報を確認することもできます。TIP ウィザードの最終ステップでは、テンプレートをレーティングできます。
TIP ウィザードを起動するには、以下のようにします。
- クラウドで、「作成」タブを選択します。「ソリューション」ページが表示されます。
- 「キーワードでテンプレートを検索 (Search Templates by keyword(s))」フィールドに、キーワードを入力します。 例: SAP。
- 「検索」をクリックします。キーワードに一致するすべてのテンプレートが表示されます。注: 「拡張検索 (Advanced Search)」オプションを選択して、最初のエンドポイントまたは 2 番目のエンドポイントでテンプレートをフィルターに掛けることができます。
適切なテンプレートをクリックします。「テンプレート詳細 (Templates Details)」ペインが表示されます。
「このテンプレートに基づいてプロジェクトを作成 (Create a Project Based on this Template)」リンクをクリックします。
セキュア・コネクター
セキュア・コネクターは、社内ファイアウォールの背後にあるエンドポイントを使用してクラウドにアクセスできるようにし、セキュア・プロトコルを使用してデータを転送します。