Lotus Domino 文書の更新
「文書の更新」アクティビティーを使用して、Lotus Domino データベース内の文書を更新します。 更新対象文書はそれぞれ、その UniversalID または NotesID によって一意的に識別可能でなければなりません。
更新アクティビティーの使用
- 「プロジェクト」ペインで「オーケストレーション」を右クリックし、「新規オーケストレーション」をクリックしてオーケストレーションを作成するか、または開きます。 「オーケストレーション」ペインが表示されます。
- 「アクティビティー」タブを選択し、「Domino」フォルダーを展開します。
- 「更新アクティビティー」を「Domino」フォルダーからオーケストレーションへドラッグします。 オーケストレーションのグラフィカル表現が、「チェックリスト」ペインと共に表示されます。
- 「チェックリスト」ペインに、アウトバウンド・アクティビティーを構成するために実行する必要のあるタスク (要約、エンドポイントの選出、構成、入力のマップ、出力のマップ) がリストされます。
- 「エンドポイントの選出」をクリックし、Lotus Domino エンドポイントを選択します。
Lotus Domino エンドポイントを作成または編集する手順については、『Lotus Domino アクティビティーのエンドポイントの作成または編集』を参照してください。
- 「チェックリスト」で「構成」をクリックします。 「構成」ペインが表示されます。
- 「参照」をクリックして、既存のデータベースを「Lotus Domino データベースの表示」ペインから選択します。 「Domino® データベースの表示」に、選択したエンドポイントのすべてのデータベースが表示されます。
- 「次へ」をクリックして、既存のフォームを「Lotus Domino フォームの表示」ペインから選択します。 「Lotus Domino フォームの表示」には、Lotus Domino サーバー上の選択したデータベースにあるすべてのフォームが表示されます。
更新アクティビティーのマップ入力の指定
- 「チェックリスト」ペインで「入力のマップ」をクリックします。 特定の Lotus Domino アクティビティーの入力パラメーターが「アクティビティーへ」ペインの下に表示されます。 入力パラメーターを次の表に示します。
パラメーター名 説明 UniversalID 文書の UniversalID は、データベースのすべてのレプリカの中で文書を一意的に識別する読み取り/書き込みプロパティーです。文字フォーマットでは、UniversalID は 32 文字の 16 進数字 (0 から 9、A から F) の組み合わせです。 UniversalID はまた、uniqueID または UNID とも呼ばれます。 データ型は「ストリング」です。 NotesID 文書の NotesID は読み取り専用プロパティーで、最大 8 文字の 16 進値を持ちます。 この値により、特定のデータベース内の文書が一意的に識別されます。 NotesID は、特定のデータベース・ファイル内の文書の場所を表します。 そのため、互いにレプリカである文書は一般に、異なる NotesID を持ちます。 NotesID は、文書が削除されるまで変わりません。 注: アクティビティーの入力パラメーターをマップする必要があります。注: Lotus Domino 文書内の動的に追加されたフィールド (入力のマップ構造の一部ではない) にデータを取り込むには、AdditionalFields プロパティーを使用し、FieldDetails セクションでフィールド名とフィールド値を指定します。
複数のデータベースにわたって同じフォーム・タイプの場合は、データベース名をオプション・パラメーターの一部として入力のマップで指定できるようになりました。これにより、同じオーケストレーションを使用して、異なるデータベースにアウトバウンド操作を実行できます。 これを実行するには、databaseName オプション・パラメーター (表 1 で説明) にデータベース名を指定する必要があります。databaseName パラメーターに値が入力されると、databaseName パラメーターで指定されたデータベースにアウトバウンド操作が実行されます。 値を指定しない場合は、アウトバウンド操作の実行には、構成時に指定したデータベース名が使用されます。
Lotus Domino アクティビティーのオプション・パラメーター
パラメーター名 | 説明 |
---|---|
MarkAsRead | 更新操作中に、文書に読み取りのマークをつけるかどうかを指定します。 このパラメーターのデータ型はブールです。 |
MakeResponse | 別のユーザーが文書を変更し保存する場合でも、保存された文書の応答として文書を使用可能かどうかを指定します。 このパラメーターのデータ型はブールです。 |
ForceSave | 更新操作が競合したときに、文書を強制保存するかどうかを指定します。 このパラメーターのデータ型はブールです。 |
databaseName | databaseName は、文書が更新されるデータベースの名前です。 このパラメーターに値が設定されると、構成パネル内のデータベースの値が上書きされます。 このパラメーターは、同じオーケストレーションを使用して、同じ構造 (フォーム) を持つ文書を複数のデータベースで更新する必要がある場合に役立ちます。 |
パラメーター | 説明 |
---|---|
dominoConnectionProperties パラメーター | |
hostName | Lotus Domino サーバーが稼働しているマシンのホスト名または IP アドレスを指定します。 |
diiopPort | Java™ アプレットまたはアプリケーションが CORBA を使用して Domino データにリモートでアクセスするための Domino Internet Inter-ORB Protocol (DIIOP) ポートを指定します。デフォルト値は 63148 です。 |
username | Lotus Domino サーバーに接続するユーザー名を指定します。 |
password | Domino サーバーに接続するユーザー名に関連付けられたパスワードを指定します。 |
connectionPool パラメーター | |
minimumConnections | 統合アプライアンスが接続プールで開いておく Domino サーバー接続の最小数を指定します。0 (ゼロ) も入力できます。 デフォルト値は 5 です。 |
maximumConnections | 統合アプライアンスが接続プールで開いておくことができる Domino サーバー接続の最大数を指定します。0 (ゼロ) を入力した場合、接続の最大数に制限はありません。 デフォルト値は 25 です。 |
maxIdleTime | 統合アプライアンスによって閉じられるまで Domino サーバー接続をアイドル状態のまま開いておくことができる時間 (分) を指定します。0 (ゼロ) を入力した場合、接続はプールに返されると閉じられます (つまり、アイドル時間がありません)。 デフォルト値は 120 分です。 |
maxWait | プール内のすべての接続が使用されている場合に統合アプライアンスが接続を待つ時間 (秒) を指定します。 待機時間が経過しても接続を取得できない場合は、例外がスローされます。 デフォルト値は 300 秒です。 |
reclaimConnections | コネクターがアイドル状態の接続をチェックする間隔を指定します。アイドル状態の接続は、「最小接続数」パラメーターで指定した最小接続数に到達するまで再利用されます。 デフォルト値は 5 分です。 |
Lotus Domino アクティビティーのマップ出力の指定
- 「チェックリスト」ペインで「出力のマップ」をクリックします。
Lotus Domino アクティビティーの出力パラメーターが「アクティビティーから」ペインの下に表示されます。
注: アクティビティーの出力パラメーターは、要求に基づいてマップすることができます。
要約フラグ (フィールド・フラグ) の動作
Authors、Readers、または Names タイプのフィールドを含む書式の文書を更新するときに、これらのフィールド用のデータが「入力のマップ」で設定されている場合、IBM Domino フィールド・タイプに基づいて適切な許可によって要約フラグが設定されます。この機能は、Lotus Domino サーバーのバージョン 8.5.3 以降でサポートされています。
- Authors タイプの IBM Domino フィールドに CN=SYSTEM/O=IBM という値が設定されている場合、要約フラグは SUMMARY READ/WRITE-ACCESS NAMES "CN=SYSTEM/O=IBM" になります。
- Readers タイプの IBM Domino フィールドに CN=SYSTEM/O=IBM という値が設定されている場合、要約フラグは SUMMARY READ-ACCESS NAMES "CN=SYSTEM/O=IBM" になります。
- Names タイプの IBM Domino フィールドに CN=SYSTEM/O=IBM という値が設定されている場合、要約フラグは SUMMARY NAMES "CN=SYSTEM/O=IBM" になります。