net show コマンド

このコマンドは、統合アプライアンスのすべてのネットワーク構成を表示します。このコマンドでは、ネットワーク・インターフェース、DNS サーバー、ホスト名、デフォルト・ゲートウェイ、ルーティング・テーブル、およびソケット接続に関する特定の構成情報も表示できます。net set autohost コマンドを有効にしている場合は、net show autohost を使用すると現在の autohost の設定を表示できます。

net show コマンドを使用すると、メモリー内のネットワーク設定に対する変更のコレクションを発行できます。統合アプライアンスでは、これらの変更が保持されません。net show コマンドが永続的になるのは、net restart コマンドを実行した後です。
  • Active - 現在実行中の統合アプライアンスのネットワーク設定を表示します。
  • Memory - net restart コマンドを実行するとアクティブになるステージング段階の統合アプライアンスのネットワーク設定を表示します。
  • Backup - 前回の net restart コマンドを実行する前にアクティブであった統合アプライアンスを指定します。
統合アプライアンスのネットワーク・インターフェースには、以下の名前が使用されます。
  • edata - すべての統合データを処理するインターフェースの名前
  • emgmt - CLI と Web 管理コンソールの両方を含む管理トラフィックを処理するインターフェースの名前
表 1. . 以下の表に、さまざまなコマンド構文で使用可能なオプションに関する説明を示します。
オプション 説明
all 統合アプライアンスのすべてのネットワーク構成情報を表示します。
active 完全なネットワーク構成を表示します。
autohost 統合アプライアンスが自身のホスト名から IP アドレスを特定できるようにします。このオプションを有効にしているときに、統合アプライアンスが DNS またはユーザーが手動で /etc/hosts ディレクトリーに入力したエントリーのいずれかを通じて自身のホスト名に対応する IP アドレスを見つけることができない場合、統合アプライアンスは /etc/hosts ディレクトリーに自動的にエントリーを追加し、ランタイムが正常に機能するようにします。このオプションを有効化または無効化するには、net set autohost コマンドを使用します。
backup 完全なネットワーク構成を表示します。
carrier 失われたイーサネット・リンク・キャリアをエラーとして報告するまでの時間を秒単位で指定します。この値をゼロに設定すると、キャリアのチェックが無効化され、エラーは報告されません。
domain この統合アプライアンスのドメイン名を表示します。 これにより、このドメイン内の名前に対するほとんどの照会で、ローカル・ドメインを基準としたショート・ネームを使用できるようになります。
etchost /etc/hosts 内のエントリーを表示します。
gateway ゲートウェイと、そのゲートウェイ用に使用するインターフェースを指定します。統合アプライアンスでは、1 つのインターフェースに対して 1 つのゲートウェイが割り当てられているわけではなく、管理トラフィックとデータ・トラフィックの両方に対して 1 つのデフォルト・ゲートウェイしかサポートされていませんが、他の経路を個別に追加することができます。
hostname 統合アプライアンスの名前を表示します。 この名前には、ドメイン・ネームを含まないショート・ホスト名を使用する必要があります。
interface 指定したインターフェースの IP アドレス、ネットマスク、およびブロードキャスト・アドレスを表示します。
link イーサネット・リンクをオートネゴシエーション (デフォルト) または特定の値に設定します。通常はオートネゴシエーションをお勧めしますが、ネットワーク状況が最適でない場合は、特定の値を設定することでスループットを改善できる場合があります。
memory 完全なネットワーク構成を表示します。
mtu IP パケット内のデータの最大伝送単位 (MTU) サイズを表示します。
nameserver DNS サーバーのリストを表示します (最大 2)。
node ノードの IP アドレスを表示します。
ntp アプライアンスとネットワークの間のクロック同期のネットワーク・プロトコルを表示します。
route アクティブな経路を表示します。
search 検索リストを指定します。このオプションを設定しない場合、検索リストはドメイン設定の値と同じになります。
sockets ソケット・アドレスのリストを表示します。
status 統合アプライアンスのネットワーク状況を表示します。これには、ネットワーキング開始の最後の試行、ネットワーキングの最終開始時刻、ネットワーキングの最終停止時刻、最後のネットワーキング停止の理由、および現在のネットワーキング・アクティビティーが含まれます。

構文 1

net show {active|memory|backup}

構文 2

net show {hostname|domain|search|nameserver|gateway|ntp}[ all|active|memory|backup]

指定しない場合は、最後のパラメーターがデフォルトでアクティブになります。

構文 3

net show autohost

構文 4

net show carrier[all|active |memory|backup]

構文 5

net show etchost

構文 6

net show interface{emgmt|edata }[all|active |memory|backup]

構文 7

net show link[all|active |memory|backup]

構文 8

net show node{<IP アドレス>|<ホスト名> }

構文 9

net show route[active|memory |backup]

指定しない場合は、最後のパラメーターがデフォルトでアクティブになります。

構文 10

net show sockets

構文 11

net show status