Digest/Hash 関数

Digest/Hash 関数は、メッセージ・ダイジェストと呼ばれる情報のデジタル・サマリーを生成します。 メッセージ・ダイジェストは、デジタル文書にデジタル ID を提供します。 Digest/Hash 関数によって生成されるメッセージ・ダイジェストは、Base64 でエンコードされます。

メッセージ・ダイジェスト関数は、各固有文書のメッセージ・ダイジェストを生成するために情報を処理する数学関数です。 同一の文書は同じメッセージ・ダイジェストを持ちます。 これを使用すれば、受信したメッセージが送信されたメッセージと同じであることを保証することができます。

Studio には次の 3 つの Digest/Hash 関数があります。
  • MD5 による入力データの Digest/Hash
  • SHA-1 による入力データの Digest/Hash
  • SHA-256 による入力データの Digest/Hash

入力は、ダイジェストの生成対象となる文書またはストリングです。 例えば、MD5 ("Austin was happy that the band played on") =NjJhODJhNTViZmI3Y2YwZDc2NDkxYjc0ZTkzZDlmMTQ= のようになります。

MD5 は RFC 1321 で定義されています。 IBM® Cast Iron® は、JDK セキュリティー・パッケージに含まれている MD5 アルゴリズムを使用します。このアルゴリズムは、長さが未定義のメッセージを取得し、128 ビットのメッセージ・ダイジェストを出力します。

SHA-1 は連邦情報処理標準パブリケーション 180-1 (FIPS PUB 180-1) で定義されており、 IBM Cast Iron は JDK セキュリティー・パッケージに含まれている SHA-1 アルゴリズムを使用します。 SHA-1 は、長さが 264 ビット未満の入力メッセージを取得し、160 ビットのメッセージ・ダイジェストを生成します。

SHA-256 は 256 ビットのハッシュ関数であり、米国連邦情報・技術局 SP 800-131a 仕様に準拠しています。IBM Cast Iron は JDK セキュリティー・パッケージに含まれている SHA-256 アルゴリズムを使用します。 入力は、ダイジェストの生成対象となる文書またはストリングです。 例えば、SHA-56 ("Sample Input") =bEzV+7Tz6afzJhY0E5u0Zt1+9uBURb/2pgi2PT9Ms/s= です。 ハッシュ値は 32 バイト長、つまり 256 ビット長です。

MD5 を使用して入力データの Base64 エンコード・ダイジェストを作成するには、「入力データを MD5 でダイジェスト/ハッシュ」関数を使用します。

SHA-1 を使用して入力データの Base64 エンコード・ダイジェストを作成するには、「入力データを SHA-1 でダイジェスト/ハッシュ」関数を使用します。

SHA-256 を使用して入力データの Base64 エンコード・ダイジェストを作成するには、「入力データを SHA-256 でダイジェスト/ハッシュ」関数を使用します。