LDAP「エントリーの検索」アクティビティー
検索アクティビティーを使用して、検索基準で指定された値に一致する LDAP サーバー内のエントリーを検索します。
構成パネル内またはアウトバウンド要求と一緒に送信される入力データに、以下の検索基準を指定または構成できます。
- 検索スコープ:スコープは、LDAP 検索の開始点であり、検索を実行する基本 DN からの深さになります。SCOPE パラメーターに割り当てることができるオプション (値) は 3 つあります。
- オブジェクトのみ (Only Object): この値は、基本 DN のエントリーのみを検索することを指示する場合に使用され、その結果、そのエントリーのみが返されます (検索フィルター基準も満たしている必要があることに留意してください)。
- 直接の子 (Immediate Child): この値は、基本 DN の 1 つ下のレベルにあるすべてのエントリーを検索することを指示する場合に使用されます。ただし、基本 DN と、基本 DN の 1 つ下のレベルより下位のエントリーは含まれません。
- 完全なサブツリー (Complete Sub tree): この値は、指定された基本 DN およびそのすべての下位レベルにあるすべてのエントリーを検索することを指示する場合に使用されます。
- 検索フィルター: 検索フィルターにより、検索操作で返されるエントリーを選択します。LDAP 検索コマンド・ライン・ユーティリティーで使用されることが最も一般的で、ユーザーは複数の検索フィルターを設定できます。
「エントリーの検索」アクティビティーの使用
- 「プロジェクト」ペインで「オーケストレーション」を右クリックし、「新規オーケストレーション」をクリックしてオーケストレーションを作成するか、または開きます。「オーケストレーション」ペインが表示されます。
- 「アクティビティー」タブを選択し、LDAP フォルダーを展開します。
- 「エントリーの検索」アクティビティーを「LDAP」フォルダーからオーケストレーションへドラッグします。オーケストレーションのグラフィカル表現が、「チェックリスト」ペインと共に表示されます。
- 「チェックリスト」ペインに、アウトバウンド・アクティビティーを構成するために実行する必要のあるタスク (要約、エンドポイントの選出、構成、入力のマップ、出力のマップ) がリストされます。
- 「エンドポイントの選出」をクリックして、LDAP エンドポイントを選択します。注: LDAP エンドポイントの作成または編集についての説明は、『LDAP コネクターのエンドポイントの作成または編集』を参照してください。
- 「チェックリスト」で「構成」をクリックします。 「構成」ペインが表示されます。
- 「参照」ボタンをクリックして、「DIT の参照 (Browse DIT)」ペインから基本 DN を選択します。「DIT の参照 (Browse DIT)」パネルには、選択された LDAP サーバーのすべてのエントリーが表示されます。注: エンドポイント・パネルで「基本 DN」プロパティーを構成した場合、「LDAP エントリーの参照 (Browse LDAP Entry)」には、基本 DN 単体の子が表示されます。そうでなければ、LDAP ディレクトリーのルートに含まれるすべてのエントリーが表示されます。
- 「参照」ボタンをクリックして、「LDAP オブジェクト・クラスの参照 (Browse LDAP Object Class)」ペインからオブジェクト・クラスを選択します。「LDAP オブジェクト・クラスの参照 (Browse LDAP Object Class)」には、選択されたエンドポイント上のすべてのオブジェクト・クラスが表示されます。
- 「参照」ボタンをクリックして、「DIT の参照 (Browse DIT)」ペインから基本 DN を選択します。「DIT の参照 (Browse DIT)」パネルには、選択された LDAP サーバーのすべてのエントリーが表示されます。
- 検索の範囲を選択します。
- 検索して結果をフィルタリングするための LDAP フィルターを入力します。
- 「エンドポイントの選出」をクリックして、LDAP エンドポイントを選択します。
エントリーの検索アクティビティーのマップ入力の指定
「チェックリスト」ペインで「入力のマップ」をクリックします。 特定の LDAP アクティビティーの入力パラメーターが「アクティビティーへ」ペインの下に表示されます。
パラメーター名 | 説明 |
---|---|
baseDn | LDAP 検索の開始点 |
RDN | 相対 DN |
検索スコープ | スコープは、LDAP 検索の開始点であり、検索を実行する基本 DN からの深さになります。 |
検索フィルター | 検索フィルターにより、検索操作で返されるエントリーを選択します。 |
注: マップ内で提供された値の優先順位が最も高くなります。
エントリーの検索アクティビティーのマップ出力の指定
「チェックリスト」ペインで「出力のマップ」をクリックします。LDAP「エントリーの検索」アクティビティーの出力パラメーターが「アクティビティーから」ペインの下に表示されます。一般的な出力パラメーターをいくつか次の表に示します。
パラメーター名 | 説明 |
---|---|
baseDn | RDN で表されるエントリーが作成されるコンテナー識別名。 |
RDN | 相対識別名 (RDN)。オブジェクトの RDN は、オブジェクトそのものの属性の名前の一部です (ネーミング階層内の現在のレベルにおいて、このオブジェクトを兄弟の中から一意的に識別するオブジェクト名の一部)。 |
objectClasses | 検索エントリーのすべてのオブジェクト・クラスのリスト |
entryAttributes | 構成パネルで選択されたオブジェクト・クラスのすべての属性を含んだ構造化コンテンツを含んでいるフィールド。 |
additionalAttributes | additionalAttributes フィールドには、選択済みオブジェクト・クラス (entryAttributes) で表現することができないエントリーの属性の追加セットが含まれます。すなわち、エントリーに entryAttribute フィールドにない属性または属性セットが含まれる場合、それらの属性は additionalAttributes に追加されます。additionalAttributes フィールドは、複合タイプ・フィールドであり、属性名、そのタイプ、および値を含めることができます。(value フィールドもまた、属性の複数の値をサポートするために配列になっています。) |