関数のリスト

Cast Iron® Express® は、マッピング内で使用するための各種の関数を提供します。これらの関数は、マップされるフィールド値を操作するために使用できます (ストリングの内容を変更する、数値演算を実行する、日時の値を操作する、など)。

デフォルトでは、Cast Iron Express アカウントに登録するときには、この機能は使用不可です。この追加機能を使用するには、「アドオン (Add-ons)」をクリックし、マッピング関数 パッケージを選択します。詳しくは、Express アカウントへの機能の追加を参照してください。

表 1. ストリング関数. (この表は、ストリング関数とその説明を示しています)
マッピング関数 説明

連結

2 つ以上の引数を受け入れ、それらをストリングにキャストします。変換した後で、それらの引数の値を連結したストリングを返します。ユーザーは、接頭部または接尾部 (あるいはその両方) のストリング、および各引数の間に挿入される区切り文字を構成することもできます。

長さ

引数の値の長さ (文字数) に等しい整数を返します。引数の値が空シーケンスである場合は、整数 0 が返されます。

小文字

Unicode 標準内の該当する大/小文字マッピング・セクションでの定義に従って、すべての文字をそれに対応する小文字に変換した後で、引数の値を返します。

大文字

Unicode 標準内の該当する大/小文字マッピング・セクションでの定義に従って、すべての文字をそれに対応する大文字に変換した後で、引数の値を返します。

置換

入力に含まれる相互に重複しない各サブストリングが、指定されたパターンと一致する場合、そのサブストリングを置き換えストリングと置換して、その結果として得られたストリングを返します。

以下で始まる

最初の引数の値が 2 番目の引数の値で始まるかどうかを示すブール値の結果を返します。

ストリング

ストリングとして表された引数の値を返します。この値は、マッピングで警告が表示されないように、数値データ型をストリングにキャストするために使用できます。

サブストリング

最初の引数の値のうち、2 番目の引数の値で示される位置で開始される、3 番目の引数の値で示される文字数に相当する長さの部分を返します。サブストリングの場合、関数への「入力」となるフィールドは 1 つのみです。しかし、関数の場合は、関数ダイアログ・ウィンドウで開始索引と長さの値が構成されます。既存のテキスト (およびその他のすべての説明) で、引数 はどちらの場合にも使用されます。

トリム

先頭および末尾の空白文字を除去し、1 つ以上の空白文字から成るシーケンスをシングル・スペースに置き換えることによって、正規化された空白文字を含む引数の値を返します。

表 2. 数学関数. (この表は、数学関数とその説明を示しています)
マッピング関数 説明

絶対値

符号を含まない数値 (またはモジュラス) を返します。

平均

入力シーケンス内の値の平均 (つまり、値の合計を値の個数で除算した結果) を返します。

切り上げ

X より小さくない最小の整数を返します。

除算

最初の引数を 2 番目の引数で除算した結果値を返します。

切り捨て

X より大きくない最大の整数を返します。

形式

数値形式関数は、2 番目の引数で指定された形式パターン・ストリングおよび 3 番目の引数で指定された 10 進形式 (3 番目の引数がない場合はデフォルトの 10 進形式) を使用して、最初の引数をストリングに変換します。

2 番目のパラメーターの形式指定オプションは以下のとおりです。
  • 0 - 数字
  • # - 数字 (数字がない場合はゼロが表示されます)
  • . - 小数点の位置。例: ###.##
  • , - 千単位のグループ分離文字。例: ###,###.##
  • % - 数値をパーセンテージとして表示します。例: ##%
  • ; - パターン分離文字。最初のパターンは正の数値用に、2 番目のパターンは負の数値用に使用されます。
3 番目のパラメーターの 10 進形式は、数値のローカリゼーションに役立ちます。以下のオプションを使用できます。
  • 0 - 数字
  • # - 数字 (数字がない場合はゼロが表示されます)
  • . - 小数点または通貨の小数点
  • - - 負符号
  • , - グループ分離文字
  • E - 浮動小数で小数部と指数を分離します。接頭部でも接尾部でも引用符を付ける必要はありません。
  • ; - 正および負のサブパターンを分離します。
  • % - 100 で乗算し、パーセンテージとして表示します。
  • ¥u2030 - 1000 で乗算し、千分率値として表示します。
  • ¤ (¥u00A4) - 通貨符号。通貨記号によって置き換えられます。この符合が 2 つ連続している場合は、国際通貨記号によって置き換えられます。このオプションをパターン内で使用すると、標準の小数点の代わりに通貨の小数点が使用されます。
  • ' - 接頭部または接尾部に特殊文字を引用するために使用されます。例えば、'#'# を指定すると、123#123 という形式で表示されます。単一引用符自体を作成するには、# o''clock のように 2 つ連続して使用します。

最大

引数として渡されたノードの最大値を返します。

最小

引数として渡されたノードの最小値を返します。

モジュロ

モジュラス (最初の引数を 2 番目の引数で除算した余りの値) を返します。

乗算

すべての引数を乗算した値を返します。

数値

引数を 10 進数に変換します。

丸め

引数に最も近く、小数部分を含まない数値を返します。このような数値が 2 つある場合は、正の無限大に近い方の数値が返されます。

減算

最初の引数から 2 番目の引数を減算した値を返します。

合計

引数の値を加算して得られた値を返します。

表 3. ブール関数. (この表は、ブール関数とその説明を示しています)
マッピング関数 説明

ブール

引数の有効なブール値を計算します。

有効なブール値が false である場合は true を、有効なブール値が true である場合は false を返します。

表 4. 日付関数. (この表は、日付関数とその説明を示しています)
マッピング関数 説明

日時 (日付)

最初の引数は日付形式である必要があります。2 番目の引数は時刻形式です。その結果、引数から、日付と時刻の両方を示す DateTime 形式が生成されます。

日付からストリング (日付)

2 番目の引数は日時の形式を示すストリングです。以下のキー文字が日時の各部分によって置き換えられます。
  • yy - 年の最後の 2 桁。例えば、1986 年の場合は 86 です。
  • MM - 2 桁の月
  • dd - 2 桁の日
  • HH - 2 桁の時
  • mm - 2 桁の分
  • ss - 2 桁の秒

例えば、Format Date String 関数が次の入力パラメーターを使用して呼び出されたとします。

dateTime: 2012-02-22T16:18:00.852-08:00

形式ストリング: MM/dd/yyyy

ロケール・ストリング: en_US

ストリング 02/22/2012 が返されます。

「日付からストリング」関数について詳しくは、Studio ヘルプ・セクションの Format Date String のトピックを参照してください。

タイム・ゾーン調整 (日付)

特定のタイム・ゾーンを維持するように TimeDate を変換します。または、none に指定します。適用されるタイム・ゾーンは 2 番目の引数です。例:
  • -10H - マイナス 10 時間のタイム・ゾーン
  • +5H30M - プラス 5 時間 30 分のタイム・ゾーン
  • 0H - 0 時間のタイム・ゾーン
表 5. ユーティリティー関数. (この表は、ユーティリティー関数とその説明を示しています)
マッピング関数 説明

複合

一連の関数をチェーニングします。