「E メールの取得」アクティビティー
「E メールの取得」アクティビティーは、スターター・アクティビティーです。 「E メールの取得」アクティビティーから開始されるオーケストレーションが統合アプライアンスにデプロイされると、 統合アプライアンスは指定の間隔で指定のアカウントに対して E メール・メッセージについて POP3 サーバーをポーリングします。
ポーリングされる POP3 サーバーと E メール・アカウントは、 「E メールの取得」アクティビティーに関連付けられた E メール・エンドポイントに定義されています。
次の図に示すように、実行時に、「E メールの取得」アクティビティーでは、 特定の E メール・アカウントの着信 E メール・メッセージについて POP3 サーバーがポーリングされます。

プロトコル例外: com.jscape.inet.pop.PopException: TOP 671 0 のエラー: -ERR 要求されたメッセージは現在使用不可です。そのメッセージは削除された可能性があります。(Protocol exception: com.jscape.inet.pop.PopException: Error in TOP 671 0: -ERR The requested message is no longer available; it may have been deleted.)
E メール・メッセージ添付ファイルへのアクセス
着信 E メール・メッセージの添付ファイルにアクセスするには、上記の図に示されているように、 オーケストレーション内で「E メールの取得」アクティビティーの後に「MIME の読み取り」アクティビティーを 追加する必要があります。 また、「E メールの取得」アクティビティーの 2 つの出力パラメーターをオーケストレーション内の変数にマップし、 その変数を「MIME の読み取り」アクティビティーの入力パラメーターにマップする必要があります。 実行時に、「MIME の読み取り」アクティビティーにより、MIME ヘッダー、とメッセージの本文が読み取られ、 メッセージの本文に含まれる添付ファイルが分割され、その結果が parts XML 出力パラメーターに配置されます。 詳しくは、「MIME の読み取り」アクティビティーを参照してください。
「E メールの取得」アクティビティーのオーケストレーションへの追加
- オーケストレーションを作成するか、または開きます。 オーケストレーションのグラフィカル表現が表示されます。
- 「アクティビティー」タブを選択して、 「E メール」フォルダーを展開します。
- 「E メールの取得」アクティビティーをオーケストレーション上にドラッグします。
- アクティビティーを選択します。 チェックリストが表示されます。
E メール・エンドポイントの作成、選択、または編集
- チェックリストで「エンドポイントの選出」タスクをクリックして、
以下のいずれかのアクションを選択します。
- 既存のエンドポイントを選択します。
- 「参照」を選択します。 「プロジェクト・エクスプローラー」が表示されます。
- 既存のエンドポイントを選択し、「OK」をクリックします。 『アクティビティーの構成』ステップを実行します。
- 既存のエンドポイントを選択し、そのエンドポイントを編集します。
- 「参照」を選択します。 「プロジェクト・エクスプローラー」が表示されます。
- 既存のエンドポイントを選択し、「OK」をクリックします。
- 「編集」をクリックします。 「エンドポイントの編集」ペインが表示されます。
- 新しいエンドポイントを作成します。「新規作成」を選択します。 「エンドポイントの作成」ペインが表示されます。
- 既存のエンドポイントを選択します。
- E メール・エンドポイントを作成するか、または編集します。 詳しくは、『E メール・エンドポイントの作成または編集』を参照してください。
アクティビティーの構成
- 「チェックリスト」から、「構成」タスクを選択します。 「構成」ペインが表示されます。
- 以下の表で説明されているように、このペインにあるすべてのフィールドを構成します。 このタスクでは、ポーリング対象の E メール・メッセージの
「件名」フィールドおよび「送信元」フィールドと突き合わせるために使用する
正規表現を指定します。 正規表現は、* (すべてのストリングが適合することを意味する) と同等の場合でも、
これらの両方のフィールドに対して指定する必要があります。
着信メールが処理されるには、メールの「件名」ストリングと「送信元」ストリングの両方が、
それぞれの正規表現に適合しなければなりません。 正規表現の各フィールドでは、以下のワイルドカードがサポートされています。
- * (アスタリスク) - ゼロ個以上の文字を表します
- ? (疑問符) - ゼロ個または 1 つの文字を表します
以下の表に、いくつかの正規表現の例と、 その正規表現をサンプル・テキストに突き合わせたときの結果を示します。表 1. フィールド 説明 件名に一致 E メール・メッセージを処理するためにオーケストレーション・ジョブを開始する E メール・メッセージの件名に適合する 正規表現を入力します。 この正規表現では、文字とワイルドカードを組み合わせて指定できます。 送信元に一致 E メール・メッセージを処理するためにオーケストレーション・ジョブを開始する E メール・メッセージの 送信者 E メール・アドレスを定義する正規表現を入力します。 この正規表現では、文字とワイルドカードを組み合わせて指定できます。 表 2. 正規表現 サンプル・テキスト 結果 *test* test 一致 *test* ttttesttt 一致 test test 一致 test ttttesttt 適合しません。 正規表現のストリングである test と正確に一致しなければなりません。 test est 適合しません。 正規表現のストリングである test と正確に一致しなければなりません。 ?est test 一致 ?est best 一致 ?est est 一致
配信ルールの指定
- 「チェックリスト」から、「配信ルール」タスクを選択します。 「配信ルール」ペインが表示されます。
- 新規 E メール・メッセージについて POP3 サーバーをポーリングするための時間間隔を指定します。
- メニューから時間の単位 (「秒」、「分」、「時間」、または「日」) を選択します。
- 以下のいずれかの入力オプションを使用して時間を指定します。
- 「>変更のポーリング頻度」フィールド内をクリックして、新規の値を入力します。
- 上矢印と下矢印を使用します。
再試行オプションの指定
- 「チェックリスト」から、「再試行」タスクを選択します。 「再試行」ペインが表示されます。
- POP3 サーバーに接続するための再試行オプションを構成します。 以下の表は、POP3 サーバーに接続するための再試行オプションを定義したものです。
表 3. フィールド 説明 再試行 1) 再試行ごとに __ 秒待機します。 統合アプライアンスが POP3 サーバーへの接続の確立を試行するまでに待機する秒数を指定します。 2) 失敗するまで __ 回の接続を試みます。 再試行回数を指定します。 つまり、統合アプライアンスが POP3 サーバーへの接続の確立を試行する最大回数を指定します。 この回数を超えると、統合アプライアンスはエラーを発行します。 「E メールの取得」アクティビティーから開始されるオーケストレーションがデプロイされる場合に、 統合アプライアンスは指定の POP3 サーバーに接続できないと、再試行回数値に達するまで システム・ログに接続エラーを警告として記録します。 再試行回数に達した場合、統合アプライアンスはシステム・ログにエラーを記録し、 接続エラー回数をゼロにリセットして、POP3 サーバーへの接続を引き続き確立しようとします。
例えば、再試行回数を 3 に設定すると、第 1、第 2、第 3 の接続エラーはシステム・ログに警告として表示されます。 統合アプライアンスは、第 4 の接続エラーをエラーとしてログに記録し、 接続エラー回数をゼロにリセットします。 そのため、第 5 の接続エラーは、システム・ログに警告として表示されます。 統合アプライアンスは、POP3 サーバーへの接続を引き続き確立しようとします。
アクティビティーの出力のマッピング
- 「チェックリスト」から、「出力のマップ」タスクを選択します。 このアクティビティーの出力パラメーターが、 「アクティビティーから」ペインに表示されます。
- このタスクでは、mailheader (XML 型) 出力パラメーターおよび body (ストリング型) 出力パラメーターを変数にマップします。 オーケストレーションを有効にするには、アクティビティーの出力パラメーターをマップする必要があります。
マッピングについての一般的な説明は、『マップの作成』を参照してください。 mailheader 出力パラメーターには、E メール・メッセージに関する
メタ情報 (メッセージの送信先となる E メール・アドレスや、メッセージ自体の MIME ヘッダーなど) が含まれます。
body 出力パラメーターには、E メール・メッセージの本文、および関連添付ファイルが含まれます。 注意:本文出力での添付ファイルと本文の順序は、 メッセージを送信した E メール・クライアントおよび メッセージのタイプ (プレーン・テキストなのか HTML なのか) によって異なります。