レコード・プロパティー

スキーマ・レイアウト」タブでレコードを選択するか、「タイプ・ライブラリー」タブでレコード・タイプを選択すると、プロパティーの以下のセクションがペインで使用可能になります。

基本プロパティー

レコードの「基本プロパティー」は次の表のとおりです。

プロパティー 説明
名前 このレコードの名前を指定します。
重要: フィールド名は有効なノード名でなければなりません。
タイプ オプション: レコードのベースとして使用するレコード・タイプを指定します。 「タイプ」リストは、選択したレコード・ノードに子がなく、レコード・タイプが作成済みである場合にのみアクティブになります。 レコードに子が含まれている場合、レコードはレコード・タイプからフィールドまたはサブレコードを継承できません。
重要: 新しいタイプを選択すると、レコードの既存プロパティーの一部が新しい設定でリセットされる可能性があります。
リセット このレコードに対してローカルに設定されたプロパティーを、選択したタイプの値にリセットします。 「リセット」は、「タイプ」リストからレコード・タイプが選択された場合にのみアクティブになります。
構造
  • レコードの構造を区切り文字で判別する場合は、「区切り (Delimited)」を指定します。
  • レコードの構造をレコード内の位置で判別する場合は、「定位置 (Positional)」を指定します。
レコード ID このレコードを識別する固有のストリングを指定します。 レコード ID は、X.12 メッセージ標準 (EDI や HL7 など) ではセグメント ID と呼ばれ、通常は各レコードの先頭にあります。
レコード ID の開始位置 前のレコードの終わりの後で、レコード ID が始まる文字位置を指定します。 デフォルトは 0 です。 この場合、レコード ID はレコードの先頭に置かれます。
最小オカレンス このレコードの最小反復回数を指定します。 デフォルトは 1 です。 これは、レコードが必須であることを意味します。 このレコードがオプションの場合は、0 を指定してください。 警告: レコードのオプション・プロパティーを指定する際は、フラット・ファイル・スキーマ用にあいまいな文法を作成しないように注意してください。 詳細については、『オプションのフィールドおよびレコードの指定』を参照してください。
最大オカレンス 単一レコードの反復を制御します。 以下のいずれかのオプションを選択します: 上限なし - このレコードを何回でも反復可能であることを指定します。 範囲 - このレコードの最大反復回数を指定します。 特定のメッセージ内の実際のオカレンスは、この制限以下になります。 注: 複数オカレンスは、親ノードが反復区切り文字を指定した場合にのみ許可されます。

区切り文字

レコードの「構造」プロパティーに「区切り (Delimited)」オプションを選択した場合は、次のレコード区切りプロパティーがアクティブになります。
  • 子区切り文字
  • 空データの末尾区切り文字を含める
  • 子区切り文字の位置
  • 反復区切り文字

子区切り文字

子区切り文字

」プロパティーは、レコードの子を区切る文字を定義します。 この文字は一般に、レコード区切り文字、セグメント区切り文字、または行区切り文字と呼ばれます。

次の表に示されている 3 つのオプションから 1 つを選択して、子区切り文字のタイプを指定します。

オプション 定義
文字 子区切り文字に使用する文字を指定します。 「子区切り文字」の「文字」オプションを選択した場合は、次のいずれかの方法で単一の文字を入力する必要があります。
  • 文字を入力します。
  • 文字のユニコード値を入力します。 例えば、スペース文字には /u0020 を入力します。
  • 文字を参照するには、[...] をクリックします。 区切り文字に有効な文字の選択肢をリストした「文字の選択」ダイアログ・ボックスが開きます。 「表示」列に、文字または文字を示すニーモニックが表示されます。 さらに、文字に対応する 16 進値とユニコードのコード・ポイントが表示されます。

    文字を選択し、「OK」をクリックします。 選択した文字に可視記号がない場合は、この文字のニーモニックまたはユニコード値が表示される可能性があります。

    これらの文字について詳しくは、http://www.unicode.org/charts/ の Basic Latin および Latin-1 Supplement の文字セットを参照してください。

行の末尾 子区切り文字が行の末尾、つまり LF (改行) または CRLF (復帰改行) のどちらかであることを指定します。 子を CR (復帰) のみで区切る場合は、「文字」オプションを選択し、区切り文字として CR (復帰) 文字を指定します。 統合アプライアンスは、データの解析時に、両方の行末文字 (LF および CRLF) を受け入れます。 データの書き込み時に、行末に使用される文字は、「行の末尾を CRLF として書き込む」プロパティーによって決まります。
動的位置 子区切り文字として使用する文字が、データ内で動的に定義されることを指定します。 動的区切り文字は、EDI データや HL7 データなどのデータの最初のレコード内の特定位置になければなりません。 統合アプライアンスによる文字の使用方法は、フラット・ファイル・データが入力であるか出力であるかによって異なります。
  • フラット・ファイルの読み取り」アクティビティーで入力フラット・ファイル・データを解析する際、統合アプライアンスは、指定位置にある文字を読み取り、それを子区切り文字として使用して残りのデータを解析します。 入力フラット・ファイル・データの読み取り時には、「デフォルトの書き込み」テキスト・フィールドは使用されません。
  • フラット・ファイルの書き込み」アクティビティーで出力フラット・ファイル・データを書き込む際、統合アプライアンスは、「デフォルトの書き込み」テキスト・フィールドに指定された文字を使用して、レコードの子を区切ります。 さらに、出力データの最初のレコードの指定位置に、指定された文字が書かれます。
デフォルトの書き込み 統合アプライアンスが「フラット・ファイルの書き込み」アクティビティーで出力データを書き込む際に、子区切り文字として使用する文字を指定します。 さらに、出力データの最初のレコードの指定位置に、指定された文字が書かれます。 このフィールドに指定された文字は、「フラット・ファイルの読み取り」アクティビティーでの入力フラット・ファイル・データの読み取り時には使用されません。
ペインの「デフォルトの書き込み」テキスト・フィールドで、以下のいずれかのアクションを使用して単一文字を入力します。
  • 文字を入力します。
  • 文字のユニコード値を入力します。 例えば、スペース文字には /u0020 を入力します。
  • 文字を参照するには、[...] をクリックします。 区切り文字に有効な文字の選択肢をリストした「文字の選択」ダイアログ・ボックスが開きます。 「表示」列に、文字または文字を示すニーモニックが表示されます。 さらに、文字に対応する 16 進値とユニコードのコード・ポイントが表示されます。 文字を選択し、「OK」をクリックします。 選択した文字に可視記号がない場合は、この文字のニーモニックまたはユニコード値が表示される可能性があります。 これらの文字について詳しくは、http://www.unicode.org/charts/ の Basic Latin および Latin-1 Supplement の文字セットを参照してください。
空データの末尾区切り文字を含める

統合アプライアンスが「フラット・ファイルの書き込み」アクティビティーで出力フラット・ファイル・データを書き込む際に、レコードまたはフィールドの末尾に空のオプションの子の区切り文字が存在しなければならないことを指定するには、「空データの末尾区切り文字を含める」チェック・ボックスを選択します。

空のオプションの子の区切り文字を省略できる場合は、このチェック・ボックスのマークを外します。

このチェック・ボックスは、統合アプライアンスが入力データを読み取る方法には影響しません。 統合アプライアンスはデータの読み取り時に、空データでの区切り文字の存在も不在も許容するためです。

子区切り文字の位置
このプロパティーは、データのレコード区切り文字の位置を定義します。 次の表からオプションを 1 つ選択します。
位置 定義
子区切り文字が子の終わり (データ内の最後の子を含む) にマークを付けることを指定します。

」は、レコード区切り文字のもっとも一般的な位置です。

子区切り文字が子の先頭を示すことを指定します。 最後の子の終わりには、親の区切り文字でマークが付けられます。
間 (In between) 区切り文字を子の間に配置し、最初の子の先頭と最後の子の終わりには配置しないことを指定します。
3 タイプすべての子区切り文字位置の例については、『定位置および区切りの混合の例』を参照してください。
反復区切り文字
このプロパティーにより、フラット・ファイル・データ内の 1 つのレコードの反復オカレンス間で使用される区切り文字が決まります。 次の表からオプションを 1 つ選択します。
位置 定義
文字 反復区切り文字として使用する文字を指定します。 「反復区切り文字」の「文字」オプションを選択した場合は、次のいずれかの方法で単一の文字を入力する必要があります。
  • 文字を入力します。
  • 文字のユニコード値を入力します。 例えば、スペース文字には /u0020 を入力します。
  • 文字を参照するには、[...] をクリックします。 区切り文字に有効な文字の選択肢をリストした「文字の選択」ダイアログ・ボックスが開きます。 「表示」列に、文字または文字を示すニーモニックが表示されます。 さらに、文字に対応する 16 進値とユニコードのコード・ポイントが表示されます。

    文字を選択し、「OK」をクリックします。 選択した文字に可視記号がない場合は、この文字のニーモニックまたはユニコード値が表示される可能性があります。

    これらの文字について詳しくは、http://www.unicode.org/charts/ の Basic Latin および Latin-1 Supplement の文字セットを参照してください。

行の末尾 反復区切り文字が行の末尾、つまり LF (改行) または CRLF (復帰改行) のどちらかであることを指定します。 子を CR (復帰) のみで区切る場合は、「文字」オプションを選択し、区切り文字として CR (復帰) 文字を指定します。 統合アプライアンスは、データの解析時に、両方の行末文字 (LF および CRLF) を受け入れます。 データの書き込み時に、行末に使用される文字は、「行の末尾を CRLF として書き込む」プロパティーによって決まります。
動的位置 反復区切り文字として使用する文字が、データ内で動的に定義されることを指定します。 動的区切り文字は、EDI データや HL7 データなどのデータの最初のレコード内の特定位置になければなりません。 統合アプライアンスによる文字の使用方法は、フラット・ファイル・データが入力であるか出力であるかによって異なります。
  • 「フラット・ファイルの読み取り」アクティビティーで入力フラット・ファイル・データを解析する際、統合アプライアンスは、指定位置にある文字を読み取り、それを反復区切り文字として使用して残りのデータを解析します。 入力フラット・ファイル・データの読み取り時には、「デフォルトの書き込み」テキスト・フィールドは使用されません。
  • フラット・ファイルの書き込み」アクティビティーで出力フラット・ファイル・データを書き込む際、統合アプライアンスは、「デフォルトの書き込み」テキスト・フィールドに指定された文字を使用して、ルート・ノードの反復する子を区切ります。 さらに、出力データの最初のレコードの指定位置に、指定された文字が書かれます。
デフォルトの書き込み 統合アプライアンスが「フラット・ファイルの書き込み」アクティビティーで出力データを書き込む際に、反復区切り文字として使用する文字を指定します。 さらに、出力データの最初のレコードの指定位置に、指定された文字が書かれます。 このフィールドに指定された文字は、「フラット・ファイルの読み取り」アクティビティーでの入力フラット・ファイル・データの読み取り時には使用されません。
ペインの「デフォルトの書き込み」テキスト・フィールドで、以下のいずれかのアクションを使用して単一文字を入力します。
  • 文字を入力します。
  • 文字のユニコード値を入力します。 例えば、スペース文字には /u0020 を入力します。
  • 文字を参照するには、[...] をクリックします。 区切り文字に有効な文字の選択肢をリストした「文字の選択」ダイアログ・ボックスが開きます。 「表示」列に、文字または文字を示すニーモニックが表示されます。 さらに、文字に対応する 16 進値とユニコードのコード・ポイントが表示されます。 文字を選択し、「OK」をクリックします。 選択した文字に可視記号がない場合は、この文字のニーモニックまたはユニコード値が表示される可能性があります。 これらの文字について詳しくは、http://www.unicode.org/charts/ の Basic Latin および Latin-1 Supplement の文字セットを参照してください。



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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2013年11月7日 (木曜日)


http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wci/v7r0m0/topic/com.ibm.wci.doc/ref_record_properties.html