Studio ではワークスペースと呼ばれる環境が用意され、そこで統合プロジェクトの設計や構成を行うことができます。 ツールボックスとはワークスペースの隣の領域で、複数のタブに、統合プロジェクトの作成に使用する各種のコンポーネント (エンドポイント、スキーマ、オーケストレーション、スタイル・シート、変換、WSDL、アクティビティー、変数、関数など) が入っています。
オーケストレーションを選択すると、選択したエンティティーのタブ・ビューが、ワークスペースの上半分に表示されます。例えば、「プロジェクト」タブのオーケストレーションをダブルクリックすると、そのオーケストレーションのグラフィック・ビューがタブとして表示されます。 オーケストレーションまたはワークフローには、統合の論理フローが含まれています。 統合の論理フローを視覚的に定義するには、「アクティビティー」タブのアクティビティーをオーケストレーション上にドラッグ・アンド・ドロップします。 ワークスペースの上半分から構成可能な他のエンティティーのリストについては、「プロジェクト」タブを参照してください。
ワークスペースの下半分は、オーケストレーションに追加したアクティビティーを定義または構成する領域です。これは、そのときに実行している操作によって、それぞれ異なる名前で参照されます。 マップを作成している場合、この領域はマッピング・エディターと呼ばれます。 エンドポイントやアクティビティーを構成している場合は、「プロパティー」ペインとして参照されます。
「プロジェクト」タブのエンティティーを名前変更または削除するには、そのエンティティーを右クリックして、リストから「名前変更」または「削除」を選択します。
「プロジェクト」タブのエンティティーをリストとして表示するには、Studio の「設定」ペインで「「プロジェクト」タブのエンティティーをリストとして表示する」チェック・ボックスを選択します。 詳しくは、『プリファレンスの設定』を参照してください。
「プロジェクト」タブが開くと、デフォルトでは「プロジェクト」タブ内に「依存関係」ペインが表示されます。 「プロジェクト」タブでエンティティーを選択すると、プロジェクト内でこのエンティティーに直接依存しているエンティティー (このエンティティーが削除されるとプロジェクト内での依存関係が不完全になるエンティティー) が表示されます。
例えば、BatchOrder オーケストレーションの「FTP ディレクトリーのポーリング」アクティビティーと「FTP ファイルの書き込み」アクティビティーで使用する FTP エンドポイントがある場合、「プロジェクト」タブの FTP エンドポイントをクリックすると、「依存関係」ペインに BatchOrder オーケストレーションが表示されます。このエンドポイントがこのオーケストレーションで使用されるためです。 FTP エンドポイントを削除すると、BatchOrder オーケストレーションは不完全になります。 BatchOrder オーケストレーションを選択しても、「依存関係」ペインには FTP エンドポイントは表示されません。 これは、BatchOrder オーケストレーションを削除しても FTP エンドポイントには影響しないためです。
デフォルトでは、「依存関係」ペインは「プロジェクト」タブの下に表示されます。 「依存関係」ペインを非表示にするには、「設定」ペインで、プロジェクトの「依存関係のあるプロジェクト・ノードを表示する (Show dependant project nodes)」チェック・ボックスの選択を解除します。 プロジェクトの設定を表示するには、 ツールバー・メニューから を選択して、左側のペインで「プロジェクト」を選択します。 プロジェクトの設定が表示されます。
変数は、オーケストレーション用のツールです。 それらは、データ・ソースをオーケストレーションにバインドし、データ・ソースがオーケストレーションを通過する際にデータ値を渡したり、操作したりするために使用します。 「変数」タブには、変数の作成や編集ができる領域が用意されています。
関数は、マッピング・エディターで使用されるツールです。 このツールを使用して、データがオーケストレーションを通過する際に、そのデータを変換する方法を指定できます。 「関数」タブに用意されている関数がニーズに合わない場合は、独自のカスタム関数を作成できます。
「設定」ダイアログ・ボックスで「ステータス・バーにメモリー使用量を表示する」オプションが選択されていると、メモリー・バーとごみ箱アイコンが表示されます (下図参照)。 このメモリー・バーには、Studio が現在使用しているメモリーの量が、オペレーティング・システムから現在 Studio に割り振られているメモリーの総量 (520 MB) と比較する形で表示されます (図 1 参照)。
Studio でガーベッジ・コレクションの試行を要求して Studio 内で未使用のメモリーを再利用するには、 メモリー・バーの右側にあるごみ箱アイコンをクリックします。 ガーベッジ・コレクションのごみ箱アイコンをクリックすると、Studio が現在内部で使用しているメモリーの量を削減できるため、大容量プロジェクトを処理している場合は Studio のパフォーマンスが向上する可能性があります。 ガーベッジ・コレクションのごみ箱をクリックしても、 Studio がオペレーティング・システムから使用するメモリーが減少するわけではなく、このメモリーは、Studio に割り振られる初期定数サイズである 520 MB のままです。
「プロジェクト」タブから多数のエンティティーを開いている場合は、隠れているエンティティー・タブにナビゲートするために、非表示タブを示すアイコン が表示されます (図 2 を参照)。
非表示のエンティティー・タブにアクセスするには、
非表示タブのアイコン「」をクリックします。 現在開いているすべてのタブのリストが表示されます。 メニューから、いずれかのタブを選択します。