このガイドでは、仮想アプライアンスの作成、構成、バックアップ、およびリカバリーについて説明します。統合アプライアンスが物理マシンであるのに対して、仮想アプライアンスは仮想環境で実行され、ゲスト・オペレーティング・システムおよびオプションのアプリケーション・ソフトウェアとともにパッケージ化されます。
Cast Iron® 製品は、仮想環境と物理環境のどちらでも等しく良好に機能します。 Cast Iron オペレーティング・システム (CIOS) は、1 つの統合プロジェクトを実行している単一の仮想マシンにも、データ・センター・インフラストラクチャーを作成するために多数のプロジェクトを実行している複数の仮想マシンにもインストールできます。 CIOS をゲスト・オペレーティング・システムとして使用して仮想アプライアンスを作成する方法については、『OVF テンプレートのデプロイ』を参照してください。
仮想アプライアンス環境を構成するには、以下が必要です。
- ホスト・マシン (デスクトップ・コンピューターまたはサーバー)。
- 仮想化テクノロジーが使用可能である CPU (例えば、Intel® VT-x または AMD®-V)。 (場合によっては、仮想化テクノロジーは BIOS を介して使用可能にする必要があります。)
- 60 GB のディスク・スペース。
- 1 個の CPU と 4 GB の RAM、または 2 個の CPU と 8 GB の RAM のいずれかの構成 (これらの構成がサポートされます)。 選択した構成が稼働するのに十分な物理 RAM がホストにあることを確認してください。そうでない場合、システム・パフォーマンスが影響を受ける可能性があります。
- VMware® ESX® または ESXi バージョン 4.0.0、164009。 (164009 は、Cast Iron Hypervisor Edition の正常な動作に必要な最小パッチ・レベルです。) VMware 製品および ESX について詳しくは、http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/microsite.do に移動し、「VMware ESX and ESXi Comparison」をクリックしてください。
- Cast Iron Hypervisor
Edition のインストール・ファイル (OVA フォーマット)。
- VMware vCenter® Server、4.0.0、258672 (オプション)。
- VMware VMotion® アドオンおよび VMware High Availability アドオン (オプション)。
VMware アドオンをインストール済み環境に追加すると、複数の仮想マシンにわたってワークロードを管理してバランスを取り、仮想マシンに最適であるデータ・センター・ロケーションを見つけ、OS に関連した障害を管理することができます。 アドオンに関する知識を深め、仮想環境のセットアップのヒントを確認するには、VMware の資料を参照してください。
注: SAN などの共有ストレージはオプションです。 共有ストレージは、VMware VMotion および VMware High Availability などの VMware 機能を使用可能にするために必要です。