「HTTP 要求の受信 (HTTP Receive Request)」アクティビティーを使用して、統合アプライアンスが HTTP リスナーとして機能するように構成します。
同じエンドポイント詳細、URL、およびメソッドを用いて、2 つの「HTTP 受信要求」アクティビティーをアプライアンスにデプロイすることはできません。
単一の「HTTP 受信要求」アクティビティーの場合
1 つの URL に対して 1 つの「HTTP 受信要求」アクティビティーのみをデプロイすると、オーケストレーションは、このベース URL で始まる URL のすべての要求を受け入れます。 例えば、/customer をデプロイすると、オーケストレーションは、/customer、/customer/21、/customer/21/dept などの要求を受け入れます。
パス・パラメーターをともなう URL に対して「HTTP 受信要求」アクティビティーをデプロイすると、オーケストレーションは、パス・パラメーターの値で構成された URL に一致する URL の要求のみ受け入れます。 例えば、/customer/{custid} をデプロイすると、オーケストレーションは、 /customer/10、/customer/21、 /customer/dept などの要求を受け入れます。 /customer、/customer/21/dept などの URL は受け入れません。
複数の「HTTP 受信要求」アクティビティーの場合
同じベース URL で構成された 2 つの「HTTP 受信要求」アクティビティーをデプロイし、一方がパス・パラメーターをともなう場合、アクティビティーは、構成された URL に厳密に一致する URL の要求を受け入れます。 例えば、/customer と /customer/{path parameter} をデプロイし、/customer が呼び出された場合、要求は /customer で構成されたアクティビティーに渡されます。 /customer/007 が呼び出された場合、要求は /customer/{path parameter} で構成されたアクティビティーに渡されます。 また、/customer/dept/1 または /customer/12/21 という URL が呼び出された場合は、どのアクティビティーもこの要求を受け入れません。
フィールド | 説明 |
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URL (ホスト名の後のパス) | 統合アプライアンスがインバウンド HTTP 要求を listen するリソース・パス (例: /mypath) を指定します。
このフィールドに指定するストリングからは、ストリング http://、ホスト名、および統合アプライアンスのポート番号を除外する必要があります。
統合アプライアンスがインバウンド HTTP 要求の listen に使用する完全な URL は、統合アプライアンスのホスト名、HTTP エンドポイントで指定されたポート番号、およびこのフィールドに指定されたパスから、自動的に構成されます。 例えば、統合アプライアンスが HTTP 要求を listen する完全な URL が http://myAR:myPort/myPath である場合、このフィールドには、ストリング /myPath を指定するだけで済みます。 指定するパスは、同じポートを使用して同じ統合アプライアンス上に同時にデプロイされた「HTTP 要求の受信 (HTTP Receive Request)」アクティビティーについて固有である必要があります。 パス・パラメーターと照会パラメーターを使用するには、URL を url/{path}?name1=value1&name2=value2 という形式で入力します。 これにより、「{path}」パラメーターにストリング値をマップし、照会パラメーター名 (この例では、「name1」および「name2」) を指定できます。複数の「{path}」パラメーターを宣言することを選択する場合、各パラメーターに固有の名前を付けることを推奨します。同じ名前のパラメーターは、マップの 1 つのノードのみによって表されます。パス・パラメーターは、「出力のマップ」の /httpheaders/pathParameters に表示されます。 照会パラメーターは、「出力のマップ」の /httpheaders/queryParameters に表示されます。 注: URL で照会パラメーターに割り当てた値はマッパーに渡されません。この値は、実際の着信要求に基づいてサーバーから送信されます。
注: 統合アプライアンスがインバウンド HTTP 要求を listen するパスは、指定されたリソース・パス・ストリングであり、統合アプライアンス上の実際のディレクトリー・パスには対応しません。
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メソッド | listen しているサーバーがどの HTTP メソッドを受け入れるのかを指定します。 |
タイプ | HTTP 要求の予期されたメッセージ・タイプ (「テキスト」または「バイナリー」) を指定します。 |
応答が必要 | 応答を要求の送信者に送信する必要があるかどうかを指定します。 注: このチェック・ボックスを選択した場合は、オーケストレーションに「HTTP 応答の送信 (HTTP Send Response)」アクティビティーを追加して、構成する必要があります。
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圧縮/圧縮解除の使用 | アクティビティー・レベルで圧縮/圧縮解除をオンにするかオフにするかを指定します。 デフォルトでは「圧縮/圧縮解除の使用」チェック・ボックスはクリアされ、このアクティビティーの圧縮/圧縮解除は使用不可に設定されます。 このアクティビティーの圧縮/圧縮解除を使用可能にするには、「圧縮/圧縮解除の使用」チェック・ボックスを選択します。 詳しくは、『「HTTP INVOKE/GET/POST/HEAD/PUT/DELETE 要求」アクティビティーよる圧縮/圧縮解除』を参照してください。 |
出力パラメーター | 説明 |
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httpheaders | HTTP 要求のヘッダーを指定します。 |
body | HTTP 要求メッセージの本文を指定します。 |
httpheaders 出力パラメーターのノード | 説明 |
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httpheaders/uri | 着信要求のリソース・パス (例: /myPath) を指定します。 |
httpheaders/method | HTTP 要求のタイプを指定します。 |
httpheaders/host | クライアントの IP アドレスまたはホスト名を指定します。 |
httpheaders/otherHeaders/headerItem | 名前と値のペアとして HTTP ヘッダー・パラメーターのセットが 含まれるエレメントを指定します。 複数の HTTP ヘッダー・パラメーターを HTTP 要求で指定できるため、このノードは繰り返しノードになります。 |
httpheaders/<configured_header_name> | 「要求ヘッダー」のステップで少なくとも 1 つの要求ヘッダーを構成した場合は、それぞれがここに表示されます。<configured_header_name> は、選択または入力した実際のヘッダー名に置き換わります。 |
httpheaders/pathParameters | 「構成」ステップの URL でパス・パラメーターを構成した場合は、それぞれがここに表示されます。パス・パラメーターを指定していない場合、このノードは表示されません。 |
httpheaders/queryParameters | 「構成」ステップの URL で照会パラメーターを構成した場合は、それぞれがここに表示されます。照会パラメーターを指定していない場合、このノードは表示されません。 |
httpheaders/otherHeaders/headerItem/name | HTTP ヘッダー・パラメーターの名前を指定します。 |
httpheaders/otherHeaders/headerItem/value | HTTP ヘッダー・パラメーターの値を指定します。 |