このセクションでは、Siebel インバウンド・アクティビティーを構成するための前提条件について説明します。
スターター・アクティビティーを使用するための前提条件として、Siebel にイベント・ストアを作成する必要があります。
Siebel でのイベント・ストアの作成
この手順では、例として Siebel Sales Enterprise アプリケーションを使用します。
便宜上、以降の章では、Siebel Sales Enterprise アプリケーションを Siebel アプリケーションと呼びます。 ここに示す例では、イベント・ストアの名前として IBM Events を使用します。 この名前は、エンド・ユーザーの必要に応じて変更できます。
Siebel Business
Applications でイベント・ストアおよびオブジェクトを作成するには、Siebel ツールで以下の手順を実行します。
- 「新規オブジェクト・ウィザード (New Object Wizard)」を使用してスタンドアロンの表 CX_IBM_EVENT を作成します。
- 新しい表に以下の列を作成します。
表 1. イベント表の列列名 / ユーザー名 |
タイプ |
長さ |
物理タイプ |
必須 |
ヌル可能 |
仕様 |
DESCRIPTION |
Data (public) |
255 |
Varchar |
|
✓ |
アクティブ |
EVENT_ID |
Data (public) |
30 |
Varchar |
✓ |
|
アクティブ |
CONNECTOR_ID |
Data (public) |
255 |
Varchar |
|
✓ |
アクティブ |
EVENT_TYPE |
Data (public) |
20 |
Varchar |
✓ |
|
アクティブ |
OBJECT_KEY |
Data (public) |
255 |
Varchar |
✓ |
|
アクティブ |
OBJECT_NAME |
Data (public) |
255 |
Varchar |
✓ |
|
アクティブ |
PRIORITY |
Data (public) |
10 |
番号 |
|
✓ |
アクティブ |
STATUS |
Data (public) |
20 |
番号 |
✓ |
|
アクティブ |
XID |
Data (public) |
255 |
Varchar |
✓ |
|
アクティブ |
- 新しい表に基づき、新しいビジネス・コンポーネント (BC) として IBM Events を作成します。 フィールドはすべて単一値フィールドです。
- BC のフィールドに加え、新しいフィールド Event Time Stamp を作成して、CX_IBM_EVENT の CREATED 列にマップします。 このフィールドのタイプは DTYPE_UTCDATETIME でなければなりません。
- 新しいビジネス・オブジェクト (BO) IBM Events を作成します。
- IBM Events BC を IBM Events BO に関連付けます。
- IBM Events BC に基づいて IBM Event List Applet を作成します。
- IBM Events BO に基づいて IBM Event List View を作成します。
- IBM Events Screen を作成し、「画面ビュー (Screen View)」で IBM Event List View に関連付けます。
- 以下のようにしてページ・タブを作成します。
- 「アプリケーション」 > 「Siebel Sales Enterprise」 > 「ページ」タブにアクセスします。
- 右クリックして、メニューから「新規レコード」を選択します。
- 表示名として IBM Events と入力し、「テキスト・ストリングのオーバーライド (Text-String Override)」に「IBM Events」と入力します。
- アクティブでないフィールドからはチェック・マークを外したままにしておきます。
- 以下のようにして画面のメニュー項目を作成します。
- 「アプリケーション」 > 「Siebel Sales Enterprise」 > 「画面メニュー項目 (Screen Menu Item)」にアクセスします。
- 右クリックして、新規レコードを選択します。
- 表示名として IBM Events と入力し、「テキスト・ストリングのオーバーライド (Text–String Override)」に「IBM Events」と入力します。
- アクティブでないフィールドからはチェック・マークを外したままにしておきます。
- IBM プロジェクト用の Schema Version という新規ビジネス・オブジェクトを作成し、
それを Schema Version BC に関連付けます。
- 新しい表の物理スキーマをローカル・データベースで適用します。
これを行うには、新しい表 CX_IBM_EVENT に対する照会を実行します。 現行の照会を選択し、物理スキーマを作成します。 表スペースおよび索引スペースはブランクのままにしておきます。
- Activate を使用して新しいスキーマをアクティブにします。
- サイトで使用するビジネス・オブジェクトに対応する BC の Siebel
VB または e-script を追加するか変更します。 Siebel スクリプトは、構成されたオブジェクトのイベント通知を起動します (サンプル・スクリプトは <studio_root>/etc/Siebel フォルダーに入っています)。 Siebel スクリプトでは、
ピンポン効果を防ぐために、コネクター・ユーザー名のイベントが作成されないようにしてください。
- ローカル・データベースにある更新およびロックされているプロジェクトをコンパイルし、
新しい Siebel リポジトリー (.srf) ファイルを作成します。
- ローカル・データベースで Siebel Sales Enterprise を開きます。 以下を実行するには管理特権が必要です。
- IBM Event List View という名前の新しいビューを作成します。
- IBM Responsibility という新規の職責を IBM Event List View のために作成します。
- 新しく作成した IBM Responsibility に、イベントの受信を担当する従業員またはチームを追加します。
- IBMCONN (またはコネクター・ユーザー名) のユーザーを作成し、IBM Responsibility および Administrative Responsibility に追加します。
- ローカル環境でアプリケーションをテストします。 IBM Event List View が表示可能であること、およびサポートされるオブジェクトにレコードを作成するとビューにイベントが生成されることを確認します。 例えば、Siebel で新規のアカウントを作成し、新規アカウントのイベントが IBM Event List View に表示されるかどうかを確認します。
- 新規の更新されたプロジェクトを開発サーバーにチェックインします。
- 開発データベースの新しい表をアクティブにします。
- 新しい Siebel.srf ファイルをコンパイルしてサーバーにデプロイします。
正常に Siebel サーバーにイベント・ストアを作成しました。