- A
- アクティビティー (Activity)
- オーケストレーション内の処理の完全な機能単位。
アクティビティーには、フロー制御 (ロジック) アクティビティー、データの消費と送信を容易にするデータ・アクティビティー、およびデータベース・システム、エンタープライズ・システム、Web サーバー、E メール・サーバーなどのシステムとの統合を可能にするアクティビティーがあります。 オーケストレーションは一連のアクティビティーから構成されています。
- アセット (Assets)
- 特定のアクティビティーに関連付けられた、補足的な構成ファイル、スクリプト、またはその他の素材。 例えば、データベース挿入アクティビティーのために作成されるバッファー・テーブル・スクリプトはアセットです。 アセットは、Web 管理コンソール (WMC) によって制御されます。 アセットへのアクセス権は、WMC のユーザー以外のユーザーにも付与できます。 例えば、DBA には、必要な表またはトリガーを作成できるように、データベース・アクティビティーに関連付けられたアセットに対する特権を付与できます。
- B
- バッファー・テーブル (Buffer table)
- 単一表の挿入、更新、または削除データベース・アクティビティーなど、さまざまなデータベース・アクティビティーとともに使用される補助表。
データベース DML (データ操作言語) アクティビティーの 1 つを構成すると、Studio は、データベース表で適切なトリガーを作成するために使用可能な SQL スクリプトを生成します。
バッファー・テーブルには、トリガー・イベント (INSERT、UPDATE、DELETE) の発生時にデータが取り込まれます。
バッファー・テーブルにより、データベース変更を取り込み、オーケストレーションによる処理を開始するための手段が提供されます。
- C
- Cast Iron® Studio
- 統合プロジェクトと、それらを構成するオーケストレーションを作成、構成、および公開するための、統合開発環境 (IDE)。
Studio プロジェクトは、WebSphere® Cast Iron アプライアンスで実行されます。
- コマンド・ライン・インターフェース (Command-line interface)
- 統合アプライアンスを構成、管理、および照会するための、Web 管理コンソール (WMC) に代わるテキスト・ベースの機能。
- コントロール表 (Control table)
- 統合において、データベース・エンドポイントの使用を容易にするデータベース表。 バッファー・テーブルの場合と同様に、Studio は、特定の表への挿入、更新、および削除が一度だけ行われるようにするために使用可能なコントロール表を作成するためのスクリプトを生成します。
- パラメーターのコピー (Copy parameters)
- コピーによって、パラメーターからの出力に一致する、新しいデフォルト・オーケストレーション変数が作成されます。
- D
- デプロイ (Deploy)
- 統合アプライアンスで統合プロジェクトのインスタンスを作成 (インスタンス化) します。
- 文書 (Document)
- 統合プロジェクトを構成する XML スキーマ・ファイル、DTD、およびその他の構成ファイル。
- 動的区切り文字 (Dynamic delimiter)
- 一揃いの電子カルテを含むファイルで新規レコードの先頭を示す HL7 PID (患者 ID) メッセージ・ヘッダーなど、メッセージ自体のフィールド内から取得される区切り文字。
- E
- 空プレースホルダー (Empty Placeholder)
- 複数のブランチを持つアクティビティーに、当該ブランチでのアクティビティーの初期プレースホルダーとして置かれます。 このアイコン上に他のアクティビティーをドロップすると、そのアクティビティーは削除されます。
- エンドポイント (Endpoint)
- 統合アプライアンスのデータ・ソース、または統合アプライアンスの処理ターゲットのいずれかである、データベース・サーバー、FTP サーバー、E メール・システム、エンタープライズ・アプリケーションなどの、外部システムのプロパティーを表します。
- F
- For Each
- メッセージ構造を繰り返す関数。
- フラット・ファイル (Flat File)
- XML 以外のデータを含むファイル。 フラット・ファイルには通常、2 つのタイプがあります。
コンマ、タブ、空白、またはその他の区切り文字を使用して可変長フィールドおよびレコードを区切る「区切り」と、フィールドおよびレコードの幅が固定である「定位置」です。
- フラット・ファイル・スキーマ (Flat File Schema)
特定のフラット・ファイルのセットを解釈する方法を定義します。 Cast Iron Studio は、フラット・ファイル・スキーマ・エディターで定義された構成に基づいてフラット・ファイル・スキーマ (XML スキーマ) を作成します。 フラット・ファイル・スキーマは、ソース・フラット・ファイルを XML に変換するために「フラット・ファイルの読み取り」アクティビティーで使用されます。
- 関数 (Function)
- オーケストレーションでの処理の定義に使用可能な、Studio によって提供されるストリング関数、数学関数、および各種関数。
事前作成の関数に加えて、Studio では、ユーザー独自のカスタム関数およびルックアップ・テーブルを作成できます。
- I
- 統合プロジェクト (Integration project)
- Studio で設計され、統合アプライアンスにデプロイされた、統合ソリューションからなる、さまざまな入力、出力 (エンドポイント)、マッピングとスキーマ定義 (変換、メッセージ形式)、オーケストレーション、および構成情報。
- J
- ジョブ (Job)
- オーケストレーションの特定のランタイム・インスタンス。
- M
- マップ (Map)
- 入力パラメーターを変数にバインドし、変数をオーケストレーションにバインドするための構成要素。 多くの Studio アクティビティーには、実パラメーターを変数にマップする方法、および変数をオーケストレーションで処理する方法を定義するために、オーケストレーションのコンテキストで設計時に構成する必要がある組み込みマップが含まれています。
組み込み済みのアクティビティー・マップに加えて、Studio には、オーケストレーションへの入出力のタイプをバインドするために使用できるスタンドアロンの「編集のマップ (Map Variables)」アクティビティーがあります。
- N
- ノード (Node)
- 統合アプライアンスに対するデータ入出力はすべて、ツリー状の階層構造における一連のノードとして Studio に具体化されます。 多くの場合、ノードは XML 文書の構造および内容を表しますが、そうではない場合もあります (例えば、データベース表の行はノードとして表示されます)。 Studio でのノードは、構造に関する情報、サポート可能なコンテンツのタイプに関する情報、またはデータの追加特性に関する情報を伝達します。
- 通知ポリシー (Notification policy)
- オーケストレーション全体に適用されます。 ルールは、0 (ロギングなし) から 9 (完全なロギング情報) までのイベント・レベルに基づいています。
- O
- オーケストレーション (Orchestration)
- Studio を使用して定義および構成され、統合アプライアンスで実行するためにデプロイされる、処理アクティビティー (データ・マッピング、変換、制御ロジック・アクティビティーなど)、エンドポイント、およびデータ型の特定シーケンス。
- P
- パラメーター (Parameter)
- アクティビティーまたはオーケストレーションに渡される値。 例えば、ファイル名およびデータは、FTP エンドポイントからオーケストレーションに渡すことができる 2 つのパラメーターです。
- パラメーター化照会 (Parameterized query)
- 入力または出力データベース・パラメーターを含むデータベース SQL ステートメント。 「照会の実行」アクティビティーはパラメーター化照会をサポートします。
- 解析 (Parse)
- シリアライズの逆。 確立されたいくつかのルールに従って構成要素に変換すること。
- 選出 (Pick)
- 複数の代替物から選択を行うためのアクティビティー。 通常は、オーケストレーションの開始に使用されます。
「選出」アクティビティーは、同期メッセージングおよび非同期メッセージングのいずれかをサポートできます。
- プロジェクト (Project)
- Cast Iron Studio を使用して定義および作成される統合プロジェクト。 プロジェクトにはそれぞれ、プロパティー・ファイル (filename.sp3) と、すべての統合エレメント (オーケストレーション、エンドポイント、XML スキーマ、フラット・ファイル) とそれらの固有の構成 (変数、パラメーター) からなるいくつかの追加メタデータ・ファイルおよびフォルダーがあります。
- 公開 (Publish)
- 後のランタイム構成および特定環境へのデプロイのために、すべてのプロジェクト・ファイルを Studio から統合アプライアンスに、または中間ステージング域 (ファイル・サーバー上の共用ディレクトリーなど) にコピーします。 「公開」プロセスには、プロジェクトの妥当性検査、プロジェクト構成文書の .par ファイルの作成、および指定された統合アプライアンスへのパッケージの送信が含まれます。
- R
- ロー・メッセージ (Raw message)
- ロー・メッセージの文字エンコードを定義する構成。
- レコード ID (Record identifier)
- EDI (電子データ交換) または HL7 (Health Level 7) ファイルなど、あるタイプのフラット・ファイルでレコードを区切るための特殊フィールド。 例えば、HL7 PID (患者 ID) 番号はレコード ID です。
- 反復区切り文字 (Repetition delimiters)
- データにレコード ID などの固有値がない場合に、あるレコードを別のレコードと区別するために使用される、フラット・ファイルにおける区切り文字。
- 置換 (Replace)
- アクティビティー・ブランチに、そのブランチのメッセージを受信するエンドポイント・アクティビティーの初期プレースホルダーとして置かれます。 このアイコンに「エンドポイントの受信」アクティビティーをドロップすると、そのアクティビティーは削除されます。
- 応答 (Reply)
- メッセージの受信時に肯定応答を送信します。
- リポジトリー (Repository)
- さまざまなタイプのデータ用の永続ストレージ。 Cast Iron アプライアンスには、構成リポジトリーおよびメッセージ・リポジトリーがあります。
- S
- シリアライズ (Serialize)
- 解析の逆。 シリアライゼーションでは、データが XML フォーマットであると想定しています。
- ストアード・プロシージャー (Stored procedure)
- データベース内にあり、その名前を指定して明示的に開始される機能コード単位。 ストアード・プロシージャーは、特定の挿入、更新、または削除アクティビティーが特定のデータベース表で実行されるときに、バッファー・テーブルにデータを取り込むために使用できます。
- システム・ストア (System store)
- アプライアンス構成情報が含まれているリポジトリー。 構成リポジトリーと同じ。
- T
- 終了 (Terminate)
- オーケストレーション処理を停止します。
- ツールボックス (Toolbox)
- Studio の右隅で使用可能な「プロジェクト」、「アクティビティー」、「変数」、「関数」、および「検査」の 5 つタブのセット。 これらのタブから、新規プロジェクトの作成、プロジェクト内での新規オーケストレーションの作成、および処理ロジックの開発を行うために必要なすべてのエンティティーにアクセスできます。
- トリガー (Trigger)
- 表での INSERT、UPDATE、または DELETE などのトリガー・イベントの発生時に、暗黙的に呼び出されるデータベース・ストアード・プロシージャーのタイプ。
- V
- 変数 (Variable)
- オーケストレーションによって処理されるデータ値を渡すために使用されます。 変数は、ソースおよびターゲットを識別するためにマップで使用されます。 一部のアクティビティーでは、変数が自動的に作成されます。
- W
- while ループ (While Loop)
- 子アクティビティーを開始し、指定された条件が true である間はそのアクティビティーの処理を続けます。