オーケストレーション・モニター・ログのパージ

オーケストレーション・モニター・ログはパージおよびアーカイブが可能です。

このタスクについて

統合アプライアンスがオーケストレーション・モニター・データをパージするときには、 更新後のジョブ数がダッシュボードに表示されるまでに数分かかることがあります。

デフォルトでは、 統合アプライアンスは、統合アプライアンスで以下のいずれかの条件が発生した場合に、 経過日数が 30 日を超えているオーケストレーション・モニター・ログをパージします。

  • 使用可能なディスク・スペースの量が 50% を下回っている。
  • 最後のパージから 1 日が経過している。
  • 完了したオーケストレーション・ジョブの数が 5,000 件を超えている。
  • エラーが含まれたオーケストレーション・ジョブの数が 1,000 件を超えている。

WMC を使用すると、 以下を決定する統合アプライアンスのジョブ・ログ・パージ・パラメーターを構成できます。

  • トリガー条件 (Trigger Conditions) - 統合アプライアンスによるオーケストレーション・モニター・データのパージを起動する条件。
  • 頻度 (Frequency) - オーケストレーション・モニター・データをパージする頻度。
  • ジョブの範囲 (Job Scope) - パージするオーケストレーション・モニター・データの種類。

手順

  1. 「ナビゲーション」ペインから、「ログ (Logs)」 > 「ジョブ・ログ (Job Log)」を選択します。 「結果」ページが表示されます。
  2. 「設定」をクリックします。 「ジョブ・ログの設定 (Job Log Settings)」ダイアログが表示されます。 デフォルトでは 「パージ (Purge)」ページが表示されます。
  3. 以下の説明に従ってパラメーターを指定します。
  4. 「保存」をクリックします。

ジョブ・ログ・パージ・パラメーター

トリガー条件

オーケストレーション・モニター・ログの パージまたはアーカイブを開始できるトリガーは、統合アプライアンスの空きディスク・スペースの量、 最後にオーケストレーション・モニター・ログがパージされてからの経過時間、完了したジョブの数、 およびエラーが含まれるジョブの数です。 統合アプライアンスは、 いずれかのトリガー条件が発生したときに、 「OR」ロジックを使用してオーケストレーション・モニター・データをパージします。

パラメーター 説明 デフォルト
使用可能なディスク・スペース (Available disk space)

このトリガーは、 空きディスク・スペースの割合が指定値未満である場合に発生します。 このトリガーが発生すると、統合アプライアンスは、 「ジョブの範囲 (Job Scope)」パラメーターで指定されたオーケストレーション・モニター・データをパージします。

空きディスク・スペースの割合がまだ指定の割合に達しない場合、 統合アプライアンスは残りのオーケストレーション・モニター・データの 50% をパージし、 指定された値に達するまで同様のパージを続けます。

例えば、 パージ・パラメーターとして以下の値を指定したとします。

  • 使用可能なディスク・スペース (Available disk space) = 40%
  • ジョブ状況 (Job status) = 完了 (completed)
  • ジョブの経過日数 (Jobs older than) = 30 日

統合アプライアンスのディスクが 10% しか空いていない場合は、 使用可能なディスク・スペース (Available disk space) のトリガーが発生し、統合アプライアンスは、 経過日数が 30 日を超える完了済みジョブをすべてパージします。 ただし、 このデータのパージによって解放されるディスク・スペースは 10% のみです。 空きディスク・スペースの最小量がまだ満たされていないため、 統合アプライアンスは、さらに残りのオーケストレーション・モニター・データの 50% をパージします。 統合アプライアンスは、 最小の使用可能ディスク・スペースが指定値以上になるまで、 残りのオーケストレーション・モニター・データを 50% ずつパージし続けます。

1 から 100 パーセントの値を指定できます。40 から 75 パーセントの範囲を外れた値を指定した場合、 統合アプライアンスはデフォルト値 50% を使用します。

Note: これは、必須のパラメーターです。
50%
スケジュール

このトリガーは、最後のパージからの期間が指定の日数、時間数、 分数の値を超えている場合に発生します。

「固定 (Fixed)」オプションを選択することにより、 パージを正確にスケジュールできます。 「スケジュール固定 (Schedule Fixed)」オプションを選択すると、 指定したスケジュールによって最後のパージからの指定日数、時間数、 分数の値がオーバーライドされます。

パージをスケジュールするには、 以下のようにします。

  1. 「固定 (Fixed)」オプションを選択します。

  2. 日数、週数、または月数を指定します。

  3. リストで「日数」「週数」、または「月数」を選択することにより、値を限定します。

  4. 開始日を指定します。

1 日
完了ジョブ数 (Completed job count)

このトリガーは、 完了したジョブの数が指定値より大きい場合に発生します。 このパラメーターは、 正の整数値である必要があります。

Note: 統合アプライアンスがジョブをパージした後は、 ジョブ数が WMC から不可視になります。
ジョブ 5,000 件
エラー・ジョブ数 (Errored job count)

このトリガーは、 エラーが含まれるジョブの数が指定値より大きい場合に発生します。 エラー・ジョブ数には、状態が不明、キャンセル、終了、 およびエラー終了のオーケストレーション・ジョブが含まれます。 このパラメーターは、正の整数値である必要があります。

Note: 統合アプライアンスがジョブをパージした後は、 ジョブ数が WMC から不可視になります。
ジョブ 1,000 件

頻度 (Frequency)

頻度によって、 定義されている一連のトリガーがアクションを実行できる条件に該当するかどうかを統合アプライアンスが検査する間隔が決定されます。 頻度の間隔は、 時間、分、および秒の増分で指定できます。

デフォルトでは、このパラメーターは 10 秒に設定されます。

ジョブの範囲 (Job Scope)

トリガー条件および頻度を指定するとともに、 パージするオーケストレーション・ジョブ・データの種類も指定する必要があります。 統合アプライアンスは、 「ジョブ状況 (Job Status)」パラメーターおよび 「ジョブの経過日数 (Jobs older than)」パラメーターに指定した値、 または「ジョブ状況 (Job Status)」パラメーターおよび 「最近のジョブのうち残す数 (Jobs Older Than the Most Recent)」パラメーターに指定した値を使用して、 統合アプライアンスがいつデータをパージするかを決定します。

パラメーター 説明 デフォルト
ジョブ状況 (Job status) このパラメーターは、 統合アプライアンスがパージするオーケストレーション・ジョブの種類を指定します。 デフォルトでは、このパラメーターは ANY に設定されており、完了したジョブとエラーが含まれるジョブがパージされます。 COMPLETED を指定することにより、 完了したジョブのみのパージを選択することができます。 Any
ジョブの経過日数 (Jobs older than) このパラメーターは、 パージするオーケストレーション・ジョブの最小経過時間を指定します。 統合アプライアンスは、 指定された時間より古いものをすべてパージします。 オーケストレーション・ジョブの経過時間を、 月数、日数、時間数、および分数で指定できます。 7 日
最近のジョブのうち残す数 (Jobs older than the most recent) このパラメーターは、 統合アプライアンスがデータをパージせずに残すオーケストレーション・ジョブを、 最新のジョブからの件数で指定します。 ジョブ 1,000 件



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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2013年11月7日 (木曜日)


http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wci/v7r0m0/topic/com.ibm.wci.appliance.doc/Working_with_Logs/purgingJobLogs.html