Replace 関数

Replace 関数は、個々の文字を他の個々の文字に置き換えます。

置換は、ストリング・レベルではなく、個々の文字レベルで行われます。 文字のすべてのオカレンスが、次の例に示すように、指定された置換文字に置き換えられます。
  • 置換する文字のリストは 'abc'
  • 置換する文字のリストは 'ABC'
  • 入力ストリングは 'aWWWbYYYYcPPPPabc'

置換は文字レベルで行われる (すべての文字が置き換えられる) ため、結果のストリングは ''AWWWBYYYYCPPPPABC' となります。 (置換がストリング・レベルで行われた場合、結果のストリングは 'aWWWbYYYYcPPPPABC' となります。)

パラメーター: input

置き換える文字を検索するストリング。 このパラメーターの値は、ソース・ノード、別の関数の結果、または指定した値にすることができます。

パラメーター: fromChars

置換対象の文字のリスト。 複数の文字を置き換える必要がある場合は、それらを分離せずにリストしてください。 このパラメーターの値は、ソース・ノード、別の関数の結果、または指定した値にすることができます。

パラメーター: toChars

差し替えとして使用する文字のリスト。 fromChars パラメーターの先頭文字は toChars パラメーターの先頭文字に、以下の文字も同様に置き換えられるため、このパラメーターの差し替え文字は、fromChars パラメーター内の置換対象文字と同じ順序でリストしてください。 詳細については、『例 2』を参照してください。 このパラメーターの値は、ソース・ノード、別の関数の結果、または指定した値にすることができます。
注: toChars パラメーターを空のストリング (文字のないストリング) にすることはできないため、単一文字を直接、空のストリングに置き換えることはできません。 次善策については、『例 3』を参照してください。

戻り: string

最初のパラメーター (input) で見つかった、2 番目のパラメーター (fromChars) 内の文字のすべてのオカレンスを、3 番目のパラメーター (toChars) 内の一致する文字で置き換えた結果。

例 1

この例は、次の図のように、単純な 1 対 1 の文字置換を示しています。

この関数の実行時の結果は、次のようなストリングになります。

A list of chArActers

小文字 a がすべて大文字 A に置き換えられています。
注: この例では、input パラメーターは特定の値にハードコーディングされています。 一般的には、この値はマップ内のソース・ノードによって提供されます。

例 2

この例では、fromChars パラメーターの先頭文字が toChars パラメーターの先頭文字に置き換えられ、fromChars パラメーターの 2 番目の文字が toChars パラメーターの 2 番目の文字に置き換えられ、以下同様に行われます。 次の図に、複数文字の置換を示します。

この例では、非数値文字 (fromChars パラメーターの末尾で指定された文字) が、電話番号ストリングから除去されています。 すべての数字が同じ数字で置き換えられています (例えば、文字 1 は文字 1 で置き換えられています)。 fromChars の末尾にある他の非数値文字には、toChars に指定された差し替え文字がないため、返されたストリングから除去されています。

この関数の実行時の結果は、次のようなストリングになります。

000238882349940
注: この例では、input パラメーターは特定の値にハードコーディングされています。 一般的には、この値はマップ内のソース・ノードによって提供されます。

例 3

この例は、単一の文字を空ストリングで置き換えることができないという制約に対する次善策を示しています。 この制約が存在するのは、toChars パラメーターを空ストリング (文字のないストリング) に設定できないためです。 input パラメーターにないハイフン (-) などのダミー文字を指定することで、この制約を回避できます。 例えば、次の図のように、Replace 関数のパラメーターに以下の値を指定できます。

この例では、input パラメーターは '1 2 3' (1、スペース、2、スペース、3)、fromChars パラメーターは '- ' (ハイフン、スペース)、toChars パラメーターは '-' (ハイフン) です。 実行時に、これらの値が指定された Replace 関数は入力パラメーターのスペースを取り去り、実行時結果は次のストリングになります。

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重要: 「関数プロパティー (Function Properties)」ダイアログ・ボックスの「」フィールドにストリングを指定する際、引用符は入力しません。 ハイフンとスペースのみを入力し、引用符は入力しないでください。
注: この例では、input パラメーターは特定の値にハードコーディングされています。 一般的には、この値はマップ内のソース・ノードによって提供されます。



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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2013年11月7日 (木曜日)


http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wci/v7r0m0/topic/com.ibm.wci.doc/ref_Replace.html