IBM® WebSphere® Cast Iron® バージョン 7.0 には、新しい機能および拡張された機能が含まれています。
IBM WebSphere Cast Iron バージョン 7.0 には、以下のコンポーネントに関する新機能および更新が含まれています。
- Studio
- コネクター
- 管理コンソール
- Maestro
注: Cast Iron バージョン 7.0 からは、Cast Iron に IBM Java 7 が使用されます。
SP800-131a 準拠
- Cast Iron バージョン 7.0 は、National Institute of Standards and Technology (NIST) の Special Publications
800-131a によって定義された要件をサポートしています。SP 800-131a は、使用できるアルゴリズムおよび最小強度を定義することにより、セキュリティーを強化しています。
- Cast Iron に保管されたパスワードはすべて、より強固な SHA256 ハッシュ・アルゴリズムを使用してエンコードされます。
- 鍵と証明書の強度は、112 ビットと同等であるか、それ以上になっています。つまり、Cast Iron によって生成される新しい RSA/DSA 証明書は、少なくとも 2048 の長さの鍵を持っています。
- SP800-131a 準拠の暗号スイートが Cast Iron によってサポートされています。
- WMC、コネクター、および Studio によって TLSv1.2 プロトコルをサポートしています。
注: - Cast Iron の Studio およびコネクターは、TLS v1.2 セキュア・プロトコルのみを使用するように構成できます。
- 後方互換性のためや、外部エンドポイントをサポートするために、デフォルトの動作は、従来のバージョンの Cast Iron と同じになっています。
Studio
このセクションでは、Studio の新機能および更新について説明します。コネクターの新機能および更新について詳しくは、「コネクター」セクションを参照してください。
- 1 つのネットワーク上のファイアウォールの背後にあるエンドポイント、および別のネットワークで稼働中のアプライアンスとの接続をサポートしています。これは、Cast Iron Studio のセキュア・コネクター・サポートによって実現されます。
- バージョン 7 からは、2 つのバージョンの Studio インストーラーがあります。1 つは 32 ビット JRE 1.7 を使用し、もう 1 つは 64 ビット JRE 1.7 を使用します。
- 暗号アクティビティー
- オーケストレーション・レベルで PGP 暗号化/暗号化解除をサポートします。
- AES 暗号化/暗号化解除をマッピング関数としてサポートします。
- 新規コネクターがダウンロードして使用可能です。新規コネクターについて詳しくは、「コネクター」セクションを参照してください。
- 登録なしで Studio から TIP をダウンロードできます。ログイン・ページですでにハードコーディングされているデフォルトのユーザー名とパスワードを使用してログオンします。
コネクター
既存のコネクターに対する更新に加えて、Studio は以下のものをサポートするようになりました。
- リストに追加された新規コネクターは以下のとおりです。
- ServiceMax コネクター - ServiceMax コネクターを使用すると、ServiceMax アプリケーション内でオブジェクトを作成、変更、および取得できます。
このコネクターは、更新されたオブジェクトおよび削除されたオブジェクトのポーリングもサポートします。
- セキュリティー・トークン・サービス - WS-Trust 仕様に準拠した SAML 2.0 トークン/アサーションに対する要求の送信を可能にします。
- Force.com Bulk API コネクター・バージョン 2.1 での機能強化:
- Salesforce.com SOAP/ReST API バージョン 28.0 をサポートします。
- encryptedtext や geolocation などの追加の Salesforce.com データ型をサポートします。
- 標準オブジェクトおよびカスタム・オブジェクトの関係フィールドをサポートします。
- Lotus Domino® コネクターが以下の機能をサポートするようになりました。
- バージョン 9.0 の Lotus Domino サーバー。
- ビューの照会 - Lotus Domino データベースからのビューを照会するために使用される新規アウトバウンド・アクティビティー。
- サブフォーム (フォーム設計時にメインフォームに静的に組み込まれたフォーム)
- 動的に追加されたフィールド (Lotus Domino 文書の一部であるが、「入力のマップ」および「出力のマップ」に生成されないフィールド) の処理。
- 「文書の照会」アクティビティーでの最終変更日時/作成日時のタイム・スタンプに基づくデータベースの照会。
- インバウンド・アクティビティーでの複数のデータベースのポーリング。
- 要求の一部としての接続パラメーターの動的引き渡し
- データベース・コネクターは、Google Cloud SQL データベースをサポートするようになりました。
- SAP コネクターは以下のものをサポートするようになりました。
- シングル・サインオン (SSO) - 1 つのトークンで複数の SAP アプリケーションへのアクセスを許可するユーザー認証プロセス。
- セキュア・ネットワーク通信 (SNC) - SAP システムのセキュリティーを強化します。
- 要求の一部としての接続パラメーターの動的引き渡し
- HTTP コネクターは以下のものをサポートします。
- OAuth 2.0 認証 - OAuth 2.0 認証アクセスを通じてリソース・サーバー・エンドポイントに接続します。
- 「HTTP 受信要求」アクティビティー用に基本認証サポートが追加されました。
- 「Web サービス」コネクター - 「サービスの提供」アクティビティー用に基本認証サポートが追加されました。
- JD Edwards (JDE) コネクターは、「ビジネス関数の呼び出し」アクティビティー用に JDE ツールのバージョン 9.1 をサポートするようになりました。
管理コンソール
以下のセクションでは、Web 管理コンソール (WMC) の新機能および更新について説明します。
- 他のアプライアンスを管理するための WMC 内の単一の統合ユーザー・インターフェース。
- 拡張された構成詳細 - 構成詳細には「要約」セクションにパブリッシャーの名前が表示されるようになりました。
- 拡張された構成フィルター - 「プロジェクト構成」ページの「構成フィルター」を使用して、排他的に公開されたプロジェクトを表示できるようになりました。
- 公開されたプロジェクト詳細 - アプライアンス管理者は、すべてのプロジェクト、プロジェクトを公開したユーザー、およびプロジェクトが公開された日時を表示できるようになりました。
- プロジェクト・アクセス権 - アプライアンス管理者は、一定のプロジェクトにアクセスするためのアクセス権を特定のユーザーに付与できるようになりました。
- ログイン履歴 - アプライアンス管理者は、すべてのユーザーの履歴、そのログオン回数、ログオン日時、およびログアウト日時を確認できます。
- システム・ログおよびジョブ・ログ - 表示したい「システム・ログ」ページおよび「ジョブ・ログ」ページの列をカスタマイズ/編集できるようになりました。
Maestro
以下のセクションでは、新機能および更新について説明します。
- 異なるネットワーク上のファイアウォールの背後にあるエンドポイント、および別のネットワークで稼働中のアプライアンスとの接続をサポートしています。これは、Cast Iron Appliance のセキュア・コネクター・サポートによって実現されます。
- セキュア・コネクター・クライアント・インストーラーは、64 ビットのマシンをサポートします (linux と Windows の両方)。現在では、32 ビットのセキュア・コネクター・インストーラーに加えて 64 ビットのセキュア・コネクター・インストーラーがあります。
- 保守性の改良 - 追加のシステム・ログがオーケストレーション・デプロイメント時に生成されます。ユーザーおよびグループに固有な、オーケストレーションに関連しないイベントもシステム・ログに生成されます。
- アプライアンスのリソース使用状況詳細を取得するための新規管理 API が追加されています。