「HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーを使用して、統合アプライアンスが HTTP リスナーとして機能するように構成します。
次の図は、HTTP リスナーとして機能する統合アプライアンスを示しています。
「
HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーは、スターター・アクティビティーです。
「
HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーから開始されるオーケストレーションが統合アプライアンスにデプロイされると、統合アプライアンスは HTTP 要求を待機する HTTP リスナーとして機能します。
HTTP 要求の受信時に、以下のアクションが実行されます。
- オーケストレーション・ジョブが開始されます。
- 「HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーが、着信 HTTP 要求を処理し、HTTP 要求をアクティビティーの出力パラメーターにマップします。
- 出力パラメーターは、指定されたオーケストレーション変数にマップされます。「チェックリスト」の「出力のマップ」タスクでの設計時に、出力パラメーターとオーケストレーション変数間のマッピングが定義されます。
- オーケストレーション内の残りのアクティビティーが処理されます。(オーケストレーションのグラフィカル表現では、残りのアクティビティーは、「HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーの右側にあるアクティビティーです。)
デフォルトでは、「
HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーの圧縮解除は使用可能に設定されます。
詳しくは、『
「HTTP 受信要求」アクティビティーによる圧縮解除』を参照してください。
「HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーのオーケストレーションへの追加
- オーケストレーションを作成するか、または開きます。オーケストレーションのグラフィカル表現が表示されます。
- 「アクティビティー」タブを選択し、HTTP フォルダーを展開します。
- 「要求の受信」アクティビティーをオーケストレーション上にドラッグします。
- アクティビティーを選択します。「チェックリスト」が表示され、「プロパティー」ペインで「要約」タスクがアクティブになります。「プロパティー」ペインは、ワークスペース内のオーケストレーションのグラフィカル表現の下にあります。
HTTP エンドポイントの作成、選択、または編集
- 「チェックリスト」で「エンドポイントの選出 (Pick Endpoint)」タスクをクリックして、以下のいずれかのアクションを選択します。
- 既存のエンドポイントを選択します。
- 「参照」を選択します。「プロジェクト・エクスプローラー」が表示されます。
- 既存のエンドポイントを選択し、「OK」をクリックします。
『アクティビティーの構成』手順までスキップします。
- 既存のエンドポイントを選択し、そのエンドポイントを編集します。
- 「参照」を選択します。「プロジェクト・エクスプローラー」が表示されます。
- 既存のエンドポイントを選択し、「OK」をクリックします。
- 「編集」をクリックします。「エンドポイントの編集」ペインが表示されます。
- 新しいエンドポイントを作成します。「新規作成」を選択します。「エンドポイントの作成」ペインが表示されます。
- HTTP エンドポイントを作成または編集します。『HTTP エンドポイントの作成または編集』を参照してください。
アクティビティーの構成
- 「チェックリスト」から、「構成」タスクを選択します。
「構成」ペインが表示されます。
- 次の表で説明しているように、このペイン内のすべてのフィールドとチェック・ボックスを構成します。
表 1. フィールド |
説明 |
URL (ホスト名の後のパス) |
統合アプライアンスがインバウンド HTTP 要求を listen するリソース・パス (例: /mypath) を指定します。
このフィールドに指定するストリングからは、ストリング http://、ホスト名、および統合アプライアンスのポート番号を除外する必要があります。統合アプライアンスがインバウンド HTTP 要求の listen に使用する完全な URL は、統合アプライアンスのホスト名、HTTP エンドポイントで指定されたポート番号、およびこのフィールドに指定されたパスから、自動的に構成されます。例えば、統合アプライアンスが HTTP 要求を listen する完全な URL が http://myAR:myPort/myPath である場合、このフィールドには、ストリング /myPath を指定するだけで済みます。
指定するパスは、同じポートを使用して同じ統合アプライアンス上に同時にデプロイされた「HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーについて固有である必要があります。 注: 統合アプライアンスがインバウンド HTTP 要求を listen するパスは、指定されたリソース・パス・ストリングであり、統合アプライアンス上の実際のディレクトリー・パスには対応しません。
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タイプ |
HTTP 要求の予期されたメッセージ・タイプ (「テキスト」または「バイナリー」) を指定します。 |
応答が必要 |
応答を要求の送信者に送信する必要があるかどうかを指定します。 注: このチェック・ボックスを選択した場合は、オーケストレーションに「HTTP 応答送信 (HTTP Send Response)」アクティビティーを追加して、構成する必要があります。
|
圧縮/圧縮解除の使用 |
アクティビティー・レベルで圧縮/圧縮解除をオンにするかオフにするかを指定します。「圧縮/圧縮解除の使用」チェック・ボックスは、デフォルトで選択されています。
このアクティビティーに対して圧縮解除を使用不可にするには、「圧縮/圧縮解除の使用」チェック・ボックスをクリアします。
詳しくは、『「HTTP 応答送信」アクティビティーによる圧縮』を参照してください。 |
アクティビティーの出力のマッピング
- 「チェックリスト」から、「出力のマップ」タスクを選択します。
次の表で説明しているように、このアクティビティーの出力パラメーターが、「出力のマップ」タスクの「アクティビティーから」ペインに表示されます。
表 2. 出力パラメーター |
説明 |
httpheaders |
HTTP 要求のヘッダーを指定します。 |
body |
HTTP 要求メッセージの本文を指定します。 |
以下の表は、
オプションの httpheaders 出力パラメーターのノードを
定義したものです。 表 3. httpheaders 出力パラメーターのノード |
説明 |
httpheaders/uri |
着信要求のリソース・パス (例: /myPath) を指定します。 |
httpheaders/method |
HTTP 要求のタイプを指定します。
このアクティビティーの場合、POST が HTTP 要求のタイプです。 |
httpheaders/otherHeaders/headerItem |
名前と値のペアとして HTTP ヘッダー・パラメーターのセットが
含まれるエレメントを指定します。
複数の HTTP ヘッダー・パラメーターを HTTP 要求で指定できるため、このノードは繰り返しノードになります。 |
httpheaders/otherHeaders/headerItem/name |
HTTP ヘッダー・パラメーターの名前を指定します。 |
ttpheaders/otherHeaders/headerItem/value |
HTTP ヘッダー・パラメーターの値を指定します。 |
- アクティビティーの 1 つ以上の出力パラメーターと 1 つ以上のオーケストレーション変数との間のマップを作成します。マッピングについての一般的な説明は、『マップの作成』を参照してください。
注: 「HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーから開始されるオーケストレーションをテストするため、Studio のインストール済み環境に組み込まれている HTTP Post ユーティリティーを使用して、実行時に HTTP 要求を listen 中の統合アプライアンスに送信できます。HTTP Post ユーティリティーにアクセスするには、「スタート」メニューからオプションを選択します。「インバウンド・コネクターの URL」フィールドに指定する URL には、完全な URL (例: http://myAR:myPort/myPath) が含まれている必要があります。