Digest/Hash 関数

Digest/Hash 関数は、メッセージ・ダイジェストと呼ばれる情報のデジタル・サマリーを生成します。 メッセージ・ダイジェストは、デジタル文書にデジタル ID を提供します。

メッセージ・ダイジェスト関数は、各固有文書のメッセージ・ダイジェストを生成するために情報を処理する数学関数です。 同一の文書は同じメッセージ・ダイジェストを持ちます。 これを使用すれば、受信したメッセージが送信されたメッセージと同じであることを保証することができます。

Studio には次の 2 つの Digest/Hash 関数があります。
  • MD5 による入力データの Digest/Hash
  • SHA-1 による入力データの Digest/Hash

入力は、ダイジェストの生成対象となる文書またはストリングです。 例えば、MD5 ("Austin was happy that the band played on") = d41d8cd98f00b204e6350998ecf8427e のようになります。

MD5 は RFC 1321 で定義されています。 IBM® WebSphere® Cast Iron は、JDK セキュリティー・パッケージに含まれている MD5 アルゴリズムを使用します。このアルゴリズムは、長さが未定義のメッセージを取得し、128 ビットのメッセージ・ダイジェストを出力します。

SHA-1 は連邦情報処理標準パブリケーション (FIPS PUBS) で定義されており、IBM WebSphere Cast Iron は JDK セキュリティー・パッケージに含まれている SHA-1 アルゴリズムを使用します。SHA-1 は、長さが 264 ビット未満の入力メッセージを取得し、160 ビットのメッセージ・ダイジェストを生成します。

入力データのダイジェストを MD5 で作成するには「入力データを MD5 でダイジェスト/ハッシュ」機能を使用し、入力データのダイジェストを SHA-1 で作成するには「入力データを SHA-1 でダイジェスト/ハッシュ」機能を使用します。