XML スキーマまたは WSDL 文書では、「スキーマの組み込み (Schema Inclusion)」、
「再定義によるスキーマの組み込み (Schema Inclusion with Redefinition)」、
または「名前空間のインポート (Importing a Namespace)」を使用して
メイン文書に他の XML スキーマを組み込むことができます。
このタスクについて
- スキーマの組み込み (Schema Inclusion)
- 次の例で示すように、include エレメントを使用してメインの XML スキーマまたは WSDL に他の XML スキーマ・フラグメントを
組み込むことができます: <xsd:include schemaLocation="myTypes.xsd"/>
- 再定義によるスキーマの組み込み (Schema Inclusion with Redefinition)
- XML スキーマ仕様では、現行の XML スキーマまたは WSDL において他の XML スキーマ・フラグメントによって組み込まれた
定義を再定義できます。
例えば、myTypes.xsd XML スキーマ・フラグメントは、
複合タイプ PurchaseOrderType を定義します。
別の XML スキーマ PurchaseOrder.xsd は、redefine エレメントを
使用して myTypes.xsd XML スキーマ・フラグメントを
組み込み、複合タイプ PurchaseOrderType を再定義します。
- 次の例で示すように、redefine エレメントを使用してメインの XML スキーマまたは WSDL に
他の XML スキーマ・フラグメントを組み込むことができます: <xsd:redefine schemaLocation="myTypes.xsd"/>
- 名前空間のインポート (Importing a Namespace)
- 次の例に示すように、import エレメントを使用して現行文書に名前空間を
組み込むことができます: <xs:import namespace="http://acme.com/ns/example
schemaLocation="mySchema.xsd" />
「文書の追加」ダイアログ・ボックスを使用して
メイン XML スキーマ/WSDL をプロジェクトに追加またはアップロードするとき、
以下の手順に示すように、プロジェクトに組み込まれる XML スキーマ (複数可) を位置指定するように促すプロンプトが出されます。
メイン XML スキーマ/WSDL 文書が「プロジェクト」タブに表示されてプロジェクトで使用可能になる前に、
組み込み対象の XML スキーマがすべて位置指定されていなければなりません。
手順
- 現行のプロジェクトに XML スキーマ/WSDL 文書をアップロードします。
XML スキーマ/WSDL 文書に他の XML スキーマが組み込まれている場合は、
「組み込まれた XML スキーマのアップロード」ダイアログ・ボックスが表示され、
組み込まれている XML スキーマがすべてリストされます (図 1 を参照)。
図 1. 組み込まれている XML スキーマのアップロード
組み込まれている XML スキーマが自動的に位置指定される場合は、
前の図の commonTypes.xsd スキーマに示されているように、
チェック・マーク・アイコン
が「組み込まれた XML スキーマのアップロード」ダイアログ・ボックスの XML スキーマの横に表示されます。
メインの XML スキーマ/WSDL がローカル・ファイル・システムに配置された場合、Studio は、組み込まれた XML スキーマを同じディレクトリーで探し、自動的にそれらを位置指定します。例えば、C:¥temp ディレクトリーから mySchema.xsd をアップロードした場合に、mySchema.xsd に commonTypes.xsd XML スキーマが
組み込まれているときは、Studio が C:¥temp ディレクトリーで commonTypes.xsd XML スキーマを自動的に位置指定します。 組み込まれている XML スキーマが自動的に位置指定されない場合は、
図 1 の poTypes.xsd スキーマに示されているように、
警告アイコン
が、「組み込まれた XML スキーマのアップロード」ダイアログ・ボックスの XML スキーマの横に表示されます。
- 位置指定されていない XML スキーマをすべて位置指定するには、以下の手順を繰り返します。
- 「組み込まれた XML スキーマのアップロード」ダイアログ・ボックスで XML スキーマを選択します。
図 2 に示すように、テーブルで XML スキーマが強調表示されます。
図 2. XML スキーマのアップロード
- 「位置指定」をクリックします。 「選択した XML スキーマの位置指定」ダイアログ・ボックスが表示されます。
- 「ロケーション」フィールドで、組み込まれている XML スキーマのロケーションを
外部 Web ロケーションまたはファイル・システムから指定します。
- 「OK」をクリックします。 XML スキーマが位置指定されると、
チェック・マーク・アイコン
が「組み込まれた XML スキーマのアップロード」ダイアログ・ボックスの XML スキーマの横に表示されます。
- デフォルトでは、
「組み込まれたものすべてをメイン文書と同じプロジェクト・ノード内に保管します。(Store all the includes in the
same project node as the main document)」チェック・ボックスが選択されています。
このチェック・ボックスが選択されている場合、組み込まれている XML スキーマおよびメイン XML スキーマ/WSDL は、
単一のプロジェクト・ノードとしてアップロードされます。
このチェック・ボックスがクリアされている場合、組み込まれている XML スキーマおよびメイン XML スキーマ/WSDL はすべて、
「プロジェクト」タブに個別に表示されます。 リストされているすべての XML スキーマの横にチェック・マーク・アイコンが表示され、
組み込まれているすべての XML スキーマが位置指定されたことが示されます。
- 「OK」をクリックします。
例
「組み込まれたものすべてをメイン文書として同じプロジェクト・ノード内に保管します」
チェック・ボックスが選択されている場合、
図 3 に示すように、
メイン XML スキーマ/WSDL のみが
「プロジェクト」タブに表示されます。
図 3. 例
このチェック・ボックスが選択されている場合、
組み込まれている XML スキーマが引き続きプロジェクトにアップロードされますが、
「プロジェクト」タブには表示されないため、このような XML スキーマは『組み込まれている XML スキーマのアップロード』で
説明されているようにプロジェクトで個別に更新することはできません。
「組み込まれたものすべてをメイン文書として同じプロジェクト・ノード内に保管します」
チェック・ボックスがクリアされている場合、
図 4 に示すように、メイン XML スキーマ/WSDL が表示され、
組み込まれている XML スキーマがすべてプロジェクトにアップロードされ、
「プロジェクト」タブに表示されます。
図 4. 例
このチェック・ボックスがクリアされている場合は、
『組み込まれている XML スキーマのアップロード』で説明されているように、
組み込まれているいずれの XML スキーマも個別に更新できます。
注: XML スキーマ間で発生する可能性がある従属関係の競合を軽減するために、可能な限り常に
このチェック・ボックスを選択して、メイン XML スキーマ/WSDL を (1 つのプロジェクト・ノードとして) ロードしてください。
例えば、
「組み込まれたものすべてをメイン文書として同じプロジェクト・ノード内に保管します。」
チェック・ボックスをクリアしてメイン
myTypes.xsd ファイルをプロジェクトにアップロードすると、
以下の XSD ファイルもアップロードされて
「プロジェクト」タブに表示されます。
- commonTypes.xsd
- poTypes.xsd
commonTypes.xsd ファイルで定義されたタイプまで組み込んで使用する 3 番目の XSD ファイル (myTypesTwo.xsd) を作成およびアップロードし、
その後、commonTypes.xsd で定義されていて、myTypes.xsd で使用されていた
タイプの名前を Studio の外で変更し、これらの新しいバージョンのファイルをアップロードした場合、
プロジェクト内の myTypesTwo.xsd ファイルは引き続きそのタイプのオリジナル名を参照するため、
この時点では無効となります。