「HTTP 受信要求」アクティビティー

HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーを使用して、統合アプライアンスが HTTP リスナーとして機能するように構成します。

次の図は、HTTP リスナーとして機能する統合アプライアンスを示しています。
図 1.
HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーは、スターター・アクティビティーです。 「HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーから開始されるオーケストレーションが統合アプライアンスにデプロイされると、統合アプライアンスは HTTP 要求を待機する HTTP リスナーとして機能します。 HTTP 要求の受信時に、以下のアクションが実行されます。
  1. オーケストレーション・ジョブが開始されます。
  2. HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーが、着信 HTTP 要求を処理し、HTTP 要求をアクティビティーの出力パラメーターにマップします。
  3. 出力パラメーターは、指定されたオーケストレーション変数にマップされます。「チェックリスト」の「出力のマップ」タスクでの設計時に、出力パラメーターとオーケストレーション変数間のマッピングが定義されます。
  4. オーケストレーション内の残りのアクティビティーが処理されます。(オーケストレーションのグラフィカル表現では、残りのアクティビティーは、「HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーの右側にあるアクティビティーです。)
デフォルトでは、「HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーの圧縮解除は使用可能に設定されます。 詳しくは、『「HTTP 受信要求」アクティビティーによる圧縮解除』を参照してください。

「HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーのオーケストレーションへの追加

  1. オーケストレーションを作成するか、または開きます。オーケストレーションのグラフィカル表現が表示されます。
  2. 「アクティビティー」タブを選択し、HTTP フォルダーを展開します。
  3. 要求の受信」アクティビティーをオーケストレーション上にドラッグします。
  4. アクティビティーを選択します。「チェックリスト」が表示され、「プロパティー」ペインで「要約」タスクがアクティブになります。「プロパティー」ペインは、ワークスペース内のオーケストレーションのグラフィカル表現の下にあります。

HTTP エンドポイントの作成、選択、または編集

  1. チェックリスト」で「エンドポイントの選出 (Pick Endpoint)」タスクをクリックして、以下のいずれかのアクションを選択します。
    • 既存のエンドポイントを選択します。
      1. 「参照」を選択します。「プロジェクト・エクスプローラー」が表示されます。
      2. 既存のエンドポイントを選択し、「OK」をクリックします。 『アクティビティーの構成』手順までスキップします。
    • 既存のエンドポイントを選択し、そのエンドポイントを編集します。
      1. 「参照」を選択します。「プロジェクト・エクスプローラー」が表示されます。
      2. 既存のエンドポイントを選択し、「OK」をクリックします。
      3. 「編集」をクリックします。「エンドポイントの編集」ペインが表示されます。
    • 新しいエンドポイントを作成します。「新規作成」を選択します。「エンドポイントの作成」ペインが表示されます。
  2. HTTP エンドポイントを作成または編集します。『HTTP エンドポイントの作成または編集』を参照してください。

アクティビティーの構成

  1. チェックリスト」から、「構成」タスクを選択します。 「構成」ペインが表示されます。
  2. 次の表で説明しているように、このペイン内のすべてのフィールドとチェック・ボックスを構成します。
    表 1.
    フィールド 説明
    URL (ホスト名の後のパス) 統合アプライアンスがインバウンド HTTP 要求を listen するリソース・パス (例: /mypath) を指定します。 このフィールドに指定するストリングからは、ストリング http://、ホスト名、および統合アプライアンスのポート番号を除外する必要があります。統合アプライアンスがインバウンド HTTP 要求の listen に使用する完全な URL は、統合アプライアンスのホスト名、HTTP エンドポイントで指定されたポート番号、およびこのフィールドに指定されたパスから、自動的に構成されます。例えば、統合アプライアンスが HTTP 要求を listen する完全な URL が http://myAR:myPort/myPath である場合、このフィールドには、ストリング /myPath を指定するだけで済みます。 指定するパスは、同じポートを使用して同じ統合アプライアンス上に同時にデプロイされた「HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーについて固有である必要があります。
    注: 統合アプライアンスがインバウンド HTTP 要求を listen するパスは、指定されたリソース・パス・ストリングであり、統合アプライアンス上の実際のディレクトリー・パスには対応しません。
    タイプ HTTP 要求の予期されたメッセージ・タイプ (「テキスト」または「バイナリー」) を指定します。
    応答が必要 応答を要求の送信者に送信する必要があるかどうかを指定します。
    注: このチェック・ボックスを選択した場合は、オーケストレーションに「HTTP 応答送信 (HTTP Send Response)」アクティビティーを追加して、構成する必要があります。
    圧縮/圧縮解除の使用 アクティビティー・レベルで圧縮/圧縮解除をオンにするかオフにするかを指定します。「圧縮/圧縮解除の使用」チェック・ボックスは、デフォルトで選択されています。 このアクティビティーに対して圧縮解除を使用不可にするには、「圧縮/圧縮解除の使用」チェック・ボックスをクリアします。 詳しくは、『「HTTP 応答送信」アクティビティーによる圧縮』を参照してください。

アクティビティーの出力のマッピング

  1. チェックリスト」から、「出力のマップ」タスクを選択します。 次の表で説明しているように、このアクティビティーの出力パラメーターが、「出力のマップ」タスクの「アクティビティーから」ペインに表示されます。
    表 2.
    出力パラメーター 説明
    httpheaders HTTP 要求のヘッダーを指定します。
    body HTTP 要求メッセージの本文を指定します。
    以下の表は、 オプションの httpheaders 出力パラメーターのノードを 定義したものです。 
    表 3.
    httpheaders 出力パラメーターのノード 説明
    httpheaders/uri 着信要求のリソース・パス (例: /myPath) を指定します。
    httpheaders/method HTTP 要求のタイプを指定します。 このアクティビティーの場合、POST が HTTP 要求のタイプです。
    httpheaders/otherHeaders/headerItem 名前と値のペアとして HTTP ヘッダー・パラメーターのセットが 含まれるエレメントを指定します。 複数の HTTP ヘッダー・パラメーターを HTTP 要求で指定できるため、このノードは繰り返しノードになります。
    httpheaders/otherHeaders/headerItem/name HTTP ヘッダー・パラメーターの名前を指定します。
    ttpheaders/otherHeaders/headerItem/value HTTP ヘッダー・パラメーターの値を指定します。
  2. アクティビティーの 1 つ以上の出力パラメーターと 1 つ以上のオーケストレーション変数との間のマップを作成します。マッピングについての一般的な説明は、『マップの作成』を参照してください。
    注:HTTP 受信要求 (HTTP Receive Request)」アクティビティーから開始されるオーケストレーションをテストするため、Studio のインストール済み環境に組み込まれている HTTP Post ユーティリティーを使用して、実行時に HTTP 要求を listen 中の統合アプライアンスに送信できます。HTTP Post ユーティリティーにアクセスするには、「スタート」メニューから「プログラム」 > 「IBM」 > 「WebSphere Cast Iron Studio」 > 「HTTP Post ユーティリティー」オプションを選択します。「インバウンド・コネクターの URL」フィールドに指定する URL には、完全な URL (例: http://myAR:myPort/myPath) が含まれている必要があります。