「FTP ファイル名の変更 (FTP Rename File)」アクティビティーは、実行時にファイル名を変更したり、ファイルを別のディレクトリーに移動したりする場合に使用します。
フィールド | 説明 |
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名前変更 | |
ファイル名 | このフィールドはこのアクティビティーには使用されません。ファイルの名前は、「入力のマップ」タスクの fromFilename 入力パラメーターで変更するように指定します。 |
元のディレクトリー | 統合アプライアンスが指定されたファイルを削除する、FTP サーバーのディレクトリーを指定します。
以下のいずれかのオプションを使用して、ディレクトリーを指定できます。
注: UNIX: UNIX マシン上の FTP サーバーに接続する際に相対ディレクトリー・パスを指定した場合は、FTP サーバーに接続するユーザー・アカウントに対して、FTP ホーム・ディレクトリーが /etc/password ファイルに正しく指定されていることを確認します。
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新規パス | このフィールドはこのアクティビティーには使用されません。
新規ファイル名と FTP サーバー上の新規ディレクトリー (統合アプライアンスが「入力のマップ」タスクの toPath 入力パラメーターを使用して移動したファイルを入れるディレクトリー) を含む絶対パスを指定してください。
注: UNIX: UNIX マシン上の FTP サーバーに接続する際に相対ディレクトリー・パスを指定した場合は、FTP サーバーに接続するユーザー・アカウントに対して、FTP ホーム・ディレクトリーが /etc/password ファイルに正しく指定されていることを確認します。
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オプション - 指定した出力ディレクトリーに同じ名前のファイルが既に存在する場合の動作を定義するには、以下のオプションのいずれかを選択します。 | |
重複する名前が見つかった場合は既存のファイルを上書きします | ファイルが既に存在する場合にこのオプションを指定すると、元のファイルの内容が破棄され、アクティビティーから返される新しいデータで置き換えられます。 |
重複する名前を持つファイルが見つかった場合はエラーにします | ファイルが既に存在する場合にこのオプションを指定すると、ファイルの元データを保持してエラーをスローし、アクティビティーから返される新しいデータに対しては何も実行しません。 |
フィールド | 説明 |
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再試行 | |
1) 再試行ごとに __ 秒待機します。 | 統合アプライアンスが FTP サーバーへの接続の確立を試行するまでに待機する秒数。 |
2) 失敗するまで __ 回の接続を試みます。 | 再試行回数を指定します。
つまり、統合アプライアンスが FTP サーバーへの接続の確立を試行する最大回数を指定します。
この回数を超えると、統合アプライアンスはエラーを発行して現行オーケストレーション・ジョブの処理を停止します。
「FTP ファイル名の変更 (FTP Rename File)」アクティビティーが含まれているオーケストレーションがデプロイされる場合に、統合アプライアンスは指定の FTP サーバーに接続できないと、再試行回数値に達するまで、システム・ログおよびオーケストレーション・ログに接続エラーを警告として記録します。再試行回数に達した場合、統合アプライアンスがシステムおよびオーケストレーションのログにエラーを記録し、 現在のオーケストレーション・ジョブの処理を停止します。 例えば、再試行回数を 3 に設定すると、第 1、第 2、第 3 の接続エラーはシステム・ログに警告として表示されます。 統合アプライアンスは、第 4 の接続エラーをエラーとしてログに記録し、現行オーケストレーション・ジョブの処理を停止します。 |
他の入力パラメーターはすべてオプションです。マッピングについての一般的な説明は、『マップの作成』を参照してください。
次の表にリストされている入力パラメーターが「入力のマップ」ペインの「アクティビティーへ」ペインに表示されない場合は、 ツールバー・メニューから
を選択するか、または「アクティビティーへ」ペインで右クリックして「オプション・パラメーターの表示」オプションを選択します。 ツールバー・メニューで オプションを 選択できない場合は、「入力のマップ」ペイン内のノードをクリックして、このオプションをアクティブにします。オプションで、次の表に定義されている入力パラメーターを使用して、 チェックリストの「構成」および「エンドポイントの選出」タスクで 指定した設定を実行時に動的に指定変更できます。
例えば、 統合アプライアンスがこのアクティビティーで生成されたファイルを置く FTP サーバー上のディレクトリーは、「構成」タスクで output というディレクトリーに設定できます。 実行時に、directory 入力パラメーターを使用してディレクトリー名 outputXML をアクティビティーに渡すことができます。 実行時に動的に指定されるディレクトリー名が、「構成」ペインで指定された元の設定を指定変更します。 この例では、ファイルは outputXML ディレクトリーに入れられます。
入力パラメーターの名前/ノード | 説明 | タスクで設定を指定変更するかどうか |
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fromDirectory | 統合アプライアンスがファイルのリストを取得する、FTP サーバー上のディレクトリーを指定します。 | directory 入力パラメーターは、「構成」タスクの「ディレクトリー」フィールドを指定変更します。 |
overwrite | 統合アプライアンスがエンドポイントへの接続の確立を試行してから、エンドポイントが接続要求に応答するまでに要する時間の間で、タイムアウトが発生するまでの時間 (秒単位) を指定します。 「FTP ファイルのリスト (FTP List Files)」アクティビティーの場合、統合アプライアンスがタイムアウトになる前に FTP サーバーへの接続の確立を試行する時間です。 | 接続入力パラメーターのタイムアウト・ノードは、FTP エンドポイントの「接続タイムアウト - エンドポイントへの接続を確立しているとき、___ 秒後にタイムアウトになります」フィールドを指定変更します。 |
接続/タイムアウト | FTP サーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。 | 接続入力パラメーターのタイムアウト・ノードは、FTP エンドポイントの「接続タイムアウト - エンドポイントへの接続を確立しているとき、___ 秒後にタイムアウトになります」フィールドを指定変更します。 |
接続/ホスト | 指定されたホスト名のポート番号を指定します。FTP トラフィックの標準ポートは 21 です。SFTP トラフィックのデフォルト・ポートは 22 です。 | 接続入力パラメーターのホスト・ノードは、FTP エンドポイントの「ホスト名」フィールドを指定変更します。 |
接続/ポート | 指定されたホスト名のポート番号を指定します。FTP トラフィックの標準ポートは 21 です。SFTP トラフィックのデフォルト・ポートは 22 です。 | 接続入力パラメーターのポート・ノードは、FTP エンドポイントの「ポート」フィールドを指定変更します。 |
接続/ユーザー名 | FTP サーバーに接続するために使用するアカウントのユーザー名を指定します。 | 接続入力パラメーターのユーザー名ノードは、FTP エンドポイントの「ユーザー名」フィールドを指定変更します。 |
接続/パスワード | FTP サーバーに接続するために使用するアカウントのパスワードを指定します。 | 接続入力パラメーターのパスワード・ノードは、FTP エンドポイントの「パスワード」フィールドを指定変更します。 |
実行時に、 「FTP ファイルのリスト (FTP List Files)」アクティビティーは、directoryListing または fileListing 出力パラメーターを使用して、ファイルのリストをオーケストレーションに返します。
「構成」タスクで「ファイルのみをリスト (NLST)」チェック・ボックスがクリアされている場合は、directoryListing 出力パラメーターで、ディレクトリーのアクセス権、タイム・スタンプ、所有権を含む完全なディレクトリー・リストが単一のストリングとして返されます。 完全なディレクトリー・リストがストリングとして返されると、「フラット・ファイルの読み取り」アクティビティーでフラット・ファイル・スキーマを使用して、ディレクトリー・リストを解析する必要があります。フラット・ファイル・スキーマは、フラット・ファイル・スキーマ・エディターで作成できます。 フラット・ファイル・スキーマを使用してディレクトリー・リストを解析するオーケストレーションの例については、 『ディレクトリー・リストの解析の例』を参照してください。
「ファイルのみをリスト (NLST)」チェック・ボックスが選択されていて、 「FTP ファイルのリスト (FTP List Files)」アクティビティーが FTP サーバーのディレクトリー・リストのフォーマットをサポートしている場合は、fileListing 出力パラメーターで、ファイル名だけの反復構造が返されます。 ファイル名の反復構造が返された場合は、ディレクトリー・リストを解析する必要はなく、 「For Each」アクティビティーまたは「while ループ」アクティビティーを使用してリスト全体を繰り返すだけでかまいません。