IBM® SOA Policy Pattern でのポリシーの使用状況

WSRR のポリシーは、Business Space ユーザー・インターフェースを使用して管理されます。 ポリシーの追加、編集、または削除は、いつでも行えます。 ポリシーは PolicySelector プロパティー値とガバナンス状態に基づいて選択されます。 ポリシーは、ガバナンス状態が「承認済み」、「非推奨」、または「破棄済み」になっている場合、有効です。それ以外のガバナンス状態のポリシーはスケジュールの妥当性検査の際に破棄されます。 スケジュール条件はこのパターンで受け入れられる唯一の条件であり、ルーティング・アクションはこのパターンで受け入れられる唯一のアクションです。

Business Space へのアクセス

Business Space ユーザー・インターフェースにアクセスしてポリシーを管理する場合は、WSRR への接続を参照してください。 Business Space ユーザー・インターフェースおよびポリシーの管理について詳しくは、WebSphere® Service Registry and Repository バージョン 8.0 インフォメーション・センター - Business Space ユーザー・インターフェースの使用を参照してください。

PolicySelector プロパティー値

ポリシーは、PolicySelector プロパティー値に基づいて WSRR で識別されます。 PolicySelector プロパティーは、カスタマイズ可能なストリングです。 例えば、パターンで提供されるサンプル・データには 2 つのポリシーがあり、その PolicySelector 値はそれぞれ異なります (GID007 と GID008)。

同じ PolicySelector 値を持つポリシーは、同じポリシーの異なるバージョンと見なされます。 同じ PolicySelector プロパティー値および一致する日時条件を持つ複数のポリシーが存在する場合、使用するポリシーは、ポリシーのガバナンス状態に基づいて以下の優先順位で選択されます。
  1. 「承認済み」ガバナンス状態
  2. 「破棄済み」ガバナンス状態
  3. 「非推奨」ガバナンス状態
複数のポリシーが同じ PolicySelector 値および同じ有効ガバナンス状態を持つ場合、直近に更新されたポリシーが選択されます。

PolicySelector 値を新規ポリシーに割り当てる場合、新規ポリシーへの PolicySelector プロパティーの割り当てを参照してください。

スケジュール仕様

ポリシーが有効な場合、Schedule 要素は、曜日と時刻のスケジュール要件について説明します。 スケジュール仕様のポリシー文書スキーマの例を以下に示します。
<xs:element name="Schedule">
  <xs:complexType>
   <xs:sequence>
    <xs:element name="Daily" maxOccurs="1" minOccurs="0">
     <xs:complexType>
      <xs:attribute name="StartTime" type="xs:time" />
      <xs:attribute name="StopTime" type="xs:time" />
     </xs:complexType>
    </xs:element>
    <xs:element name="WeekDays" maxOccurs="1" minOccurs="0">
     <xs:complexType>
      <xs:attribute name="Days" type="xs:string" />
     </xs:complexType>
    </xs:element>
   </xs:sequence>
   <xs:attribute name="StartDate" type="xs:date" use="optional" />
   <xs:attribute name="StopDate" type="xs:date" use="optional" />
  </xs:complexType>
 </xs:element>
Schedule 要素は、ポリシー文書のスケジュール仕様のルート要素です。 Schedule 要素がない場合、スケジュールは即時に開始され、ポリシーが常に適用されるよう無期限に続きます。 Schedule 要素が存在する場合、ポリシーの妥当性検査に以下の要素が使用されます。 午前 0 時をまたぐポリシーについて詳しくは、『午前 0 時をまたぐポリシー』のセクションを参考にしてください。

午前 0 時をまたぐポリシー

ポリシーの StopTime の時刻が StartTime の時刻より早いか、同じである場合、そのポリシーは午前 0 時の境界をまたぎます。 これは、翌日が StopDate と同じであったり、指定された有効な WeekDays の曜日の 1 つでなかったりしたとしても、翌日の停止時刻までポリシーが引き続き適用されることを意味します。 例えば、スケジュールが水曜日の午後 11 時に開始され、2 時間実行されるように設定される場合、ポリシーは実際には木曜日の午前 1 時に終了します。

以下は、午前 0 時をまたぐスケジュールの例のいくつかです。
  1. スケジュールに <WeekDays Days="Monday"/> および <Daily StartTime="22:00:00" StopTime="02:00:00"/> が含まれる場合、これは月曜日の夜に開始され、火曜日の朝に終了する 1 つの間隔について説明しています。ポリシーの適用を開始する曜日として月曜日が指定されたからです。 日付が指定されない場合、これは毎週繰り返されます。
  2. 以下のスケジュールは、4 月 1 日の最後の 2 時間と、4 月 2 日の最初の 2 時間に適用されます。StartDate と StopDate の日付で、ポリシーが 4 月 1 日に開始され、4 月 2 日に終了することが指定されているからです。
    <Schedule StartDate="2012-04-01" StopDate="2012-04-02">
        <Daily StartTime="22:00:00" StopTime="02:00:00"/>
     </Schedule>

概念 概念

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2012年10月16日


http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/prodconn/v1r0m0/topic/com.ibm.scenarios.soawmbwsrr.doc/topics/csoa_policies.htm