シスプレックス・グループの指定
SYSTEM ステートメントに関連付けられた SYSPLEXGROUP パラメーターを使うと、IBM Session Manager シスプレックス・グループの名前を、IBM Session Manager インスタンスに指定することができます。 開始時に、IBM Session Manager インスタンスはこのグループを結合しますが、他の数多くの IBM Session Manager インスタンスが同じグループを指定する場合には、これらのインスタンスは自動的に相互に結合されます。 それぞれの IBM Session Manager インスタンスは同じシスプレックス (z/OS の同じインスタンスか、または他の z/OS インスタンスのいずれか) にある必要がありますが、インスタンスのタイプは、複数のタイプのうちのいずれかを使用できます (以下を参照)。
IBM Session Manager インスタンスのタイプ
シスプレックス・インスタンスのタイプは、SYSPLEXTYPE パラメーターを使用して指定され、SYSTEM ステートメントにも関連付けられます。 シスプレックス・インスタンスの使用可能なタイプは以下のとおりです。
- コントローラー
1 つの IBM Session Manager インスタンスから別の IBM Session Manager インスタンスへのすべてのユーザーの計画された転送や、IBM Session Manager 環境での重大な障害発生後の VTAM セッションのリカバリーを制御します。
- 注: メインフレーム上では、SWITCHPLX コマンドがシスプレックス環境で使用され、すべてのユーザーが 1 つのインスタンスから別のインスタンスへ転送されます。
- スタンバイ・コントローラー
コントローラーで計画された保守が必要な場合や、コントローラーで障害が発生した場合に、コントローラーとして機能します。
- 通常のインスタンス
ユーザーは、従来型の RECOVERYLEVEL NONE VTAM セッション (および Telnet クライアント・セッションなど) を使用できます。
- リカバリー・インスタンス
通常の IBM Session Manager インスタンス用ですが、そのユーザーは RECOVERYLEVEL HIGH および RECOVERYLEVEL INTERMEDIATE セッションを使用することもできます。
シスプレックスのリカバリー・レベル
APPL ステートメントで、RECOVERYLEVEL パラメーターはシスプレックスのリカバリー・レベルを指定します。 このパラメーターは、使用される ACB が開かれているときの転送セッションのリカバリー可能性をアプリケーションに定義します。
使用可能な値は、以下のとおりです。
HIGH
- 所有する (ターゲットの) Session Manager インスタンスや IBM Session Manager コントローラーで障害が発生した場合に、アプリケーション・セッションをリカバリーします。 SYSPLEXTYPE I の IBM Session Manager インスタンスでのみ使用できます。
INTERMEDIATE
- 所有する (ターゲットの) IBM Session Manager インスタンスに障害が発生した場合に、アプリケーション・セッションをリカバリーします。 この値は、SYSPLEXTYPE I の IBM Session Manager インスタンスでのみ使用できます。
NONE
- リカバリーは、このアプリケーションには試行されません。
この値は、SYSPLEXTYPE I または N の IBM Session Manager インスタンスで使用できます。
参考情報
IBM Session Manager でのシスプレックスの構成と操作、および VTAM セッション・リカバリー・メカニズムの実装について詳しくは、「IBM Session Manager Installation and Customization」マニュアルの、並列シスプレックスのサポートに関する項を参照してください。
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