リソース・エディターの使用

リソース・エディターには、選択したリソースのすべての属性とその値が表示されます。属性を編集して、変更を保存できます。

新規リソース定義を作成する場合、「エディターを開く」チェック・ボックスを選択することにより、ウィザードを終了するときに適切なリソース・エディターを開くことができます。 または、以前に定義したリソースを編集するために、リソース定義ビューまたはプロジェクト・ビューからエディターを開くことができます。 リソース名を右クリックしてから「開く」をクリックするか、リソース名をダブルクリックします。

エディターが開いたら、リソース・タイプとリソース名がエディター名タブに表示されます。 次の例では、編集対象のリソース・タイプは「パイプライン定義」で、名前は PIPELIN1 です。

パイプライン定義エディターには、「概要」および「属性」の 2 つのページがあります。 リソース・エディターには、編集対象のリソースに応じて、1 ページ以上のページが表示される可能性があります。 更新可能な多数のフィールドを持つリソースのエディターの場合、更新可能なフィールドがほんの少しのリソースのエディターよりも多くのページが表示されます。 更新処理を簡単にするために、各ページには類似の属性または互いに関連した属性の集合が含まれます。

プログラム定義リソース・エディターなど、CICS® バンドル・プロジェクト内で定義されたリソース用のリソース・エディターには、「属性」ページしかありません。

パンくずリスト

リソース・エディターを開くと、エディターにパンくずリストが表示されます。パイプライン・エディターの例では、パンくずリスト パンくずリストの例 で、 リソース (PIPELIN1) が CICSplex CICSEXP2 内にあることが示されています。

エディターを閉じなくても、リソースに対する操作を実行できます。 パンくずリストのリソース名を右クリックして、メニューから操作を選択します。

プログラム定義リソース・エディターなど、バンドル・プロジェクトに定義されたリソース用のリソース・エディターには、パンくずリストは表示されません。これらのリソースにユーザーが直接アクションを実行することはないからです。リソースが定義されているバンドルに対してアクションを実行すると、リソースは CICS 領域で動的に生成され変更されます。

「属性」ページ

「属性」ページには、リソースのすべての属性やプロパティー、および属性値のリストが表示されます。 属性は、CEDA または CICSPlex® SM WUI における表示と同じようにグループ化されます。 この例では、パイプライン定義について、属性 (プロパティー) の名前と値を含む「属性」ページを示します。

パイプライン・リソース定義のエディターを示す画像。「属性」タブが選択されている。 属性 (プロパティー) の名前が左側の列に、その値が右隣の列に表示されている。

編集可能な属性は通常のテキストで表示されますが、編集できない属性は使用不可になります。 編集できない属性は、「編集不可属性の表示/非表示」アイコン (「編集不可属性の表示/非表示」アイコン) をクリックすることで、非表示にできます。 非表示にされたアイコンは、そのアイコンをもう一度クリックすることで、再表示できます。

CICSバンドル・プロジェクト内で定義されたリソース用のリソース・エディターでは、編集可能な属性しか表示できません。 CICS バンドル・プロジェクト内で定義されたリソースについては、編集できない属性は表示できません。

値フィールドをクリックすると、次のような複数の動作が実行されます。
  • 属性に関する簡略説明および属性名が、ワークベンチの状況フィールドに表示されます。
  • 属性を更新できない場合、行全体が強調表示されます。
  • 属性が更新可能である場合、「」フィールドが強調表示され、以下のいずれかの操作を実行できます。
    • 事前定義されたリストの中から属性値を選択する必要がある場合は、「値」フィールドの横にボタンが表示されます。 ボタンをクリックすると、可能なすべての値が一覧表示されます。 いずれかの値をクリックすると、それが「」フィールドに入力されます。
    • 属性値がフリー・フォームのテキストである場合は、新しい値をフィールドに入力できます。
属性の値として空ストリングを選択または指定することができます。 結果は、そのリソースが CICSplex に定義されたのか、それともバンドル・プロジェクトに定義されたのかによって異なります。
  • CICSplex に定義されたリソースの属性に対して空ストリングを選択した場合、その変更を保存すると、(値が有効な選択であれば) 属性に対してデフォルト値が適用されます。
  • バンドル・プロジェクトで定義されたリソースの属性に対して空ストリングを選択する場合、変更を保存したときに、バンドル・プロジェクトにある定義から属性が削除されます。

エディターで属性を変更すると、属性名の横にある右矢印 (>) で、属性値が変更されたことが示されます。 変更を保存するまでリソースは変更されません。

その他のページ

属性」以外のタブを選択して表示されるページには、基本的なリソース定義の詳細情報 (名前、作成日時、変更日時など) が含まれます。 さらに、更新可能な属性が表示され、値の更新時に役立つ詳細情報が示されます。 以下の例は、パイプライン・エディターの「概要」ページを示しています。

パイプライン・リソース定義のエディターを示す画像。「詳細」タブが選択されている。

この例では、ページは、次のように、1 つ以上の属性が含まれた論理的セクションに分割されます。
  • 「基本」セクションには、名前、説明、作成日時、変更日時、バージョン、および状況の各属性が含まれます。
  • 「応答待機」セクションには Respwait 属性だけが含まれます。
  • 「HFS 詳細」セクションには、構成ファイル、シェルフ、および WSDBind の各属性が含まれます。
更新処理の単純化に役立つ、属性に関する追加のテキストが含まれています。 編集フィールドをクリックすると、ワークベンチの状況フィールドに、編集対象の CICS 属性の名前が表示されます。

編集対象のリソースに応じて、ページの内容が異なります。 各ページの説明は、個々のエディターのヘルプに記載されています。

フィールドの検証

値を更新すると、属性の基準に従って入力内容が検証されます。 それと同時に、変更された属性と相互に依存する他の属性もまた検査されます。 入力内容が無効な場合や、相互に依存する属性がその変更によって無効になった場合には、以下のいずれかの通知が表示されます。
  • 無効な属性の横にエラー・アイコン エラー・アイコン が表示されます。
  • タブ名の横にエラー・アイコンが表示され、エラーのあるページが識別されます。
  • ワークベンチの状況フィールドに、エラー・メッセージが表示されて、エラーに関する詳細が示されます。
エラーを修正するまでは、更新内容を保存できません。

変更を元に戻す

エディターで 1 つ以上の属性を変更して保存する前に、いずれかの変更内容を元に戻したい場合には、「元に戻す」機能を使用できます。

ワークベンチ・メニューの 「編集」 > 「元に戻す」をクリックするか、ホット・キーの組み合わせ Ctrl+Z を使用します。 編集で「元に戻す」を実行するたびに、直前の変更内容が 1 つずつ元に戻され、最終的には元に戻すべき変更内容がなくなります。

変更内容の保存

エディターで変更を行うと、エディター名タブのリソース名の前にアスタリスク (*) が表示されます。エディター名タブのリソース名のスクリーン・ショット。名前の前に * が付いている。 それと同時に、保存アイコン 保存アイコン が有効になり、変更内容を保存できます。

保存していない変更があるときに、エディターを閉じようとした場合または接続を変更しようとした場合には、対処の仕方を確認するダイアログが表示されます。 変更を保存するか、変更を破棄するか、閉じる要求または接続変更要求を取り消すことができます。

更新が完了したら、「保存」をクリックするか、Ctrl-S を押して定義の変更内容を適用します。 その後、エディターを閉じることができます。 変更内容を保存せずにエディターを閉じようとした場合、変更内容を保存するか、それとも保存せずに閉じるかを問い合わせるダイアログが表示されます。

CICSplex で定義されたリソースへの変更は、CICSplex で適用されます。また、バンドル・プロジェクトで定義されたリソースへの変更は、バンドル・プロジェクトに保存されます。