CICS トランザクション

トランザクションは、単一の要求によって開始される 1 つの処理です。

通常、要求はユーザーによって端末で行われます。ただし、Web ページから、リモート・ワークステーション・プログラムから、または別の CICS® 領域のアプリケーションから、要求が出される場合もあります。また、事前定義された時刻に自動的にトリガーされる場合もあります。CICS トランザクションを実行するさまざまな方法については、CICS TS 5.1 インフォメーション・センター内の『CICS Web サポートの概念および構造 (CICS web support concepts and structure)』 および CICS TS 5.1 インフォメーション・センター内の『CICS 外部インターフェースの概要 (Overview of CICS external interfaces)』 の説明を参照してください。

単一トランザクションは、実行時に必要な処理を実行する 1 つ以上のアプリケーション・プログラムで構成されます。

ただし、CICS では、トランザクション という用語は、単一イベントと、同じタイプのその他すべてのトランザクションの両方を意味するために使用されます。TRANSACTION リソース定義を使って CICS に対して各トランザクション・タイプを記述します。 この定義は、トランザクション・タイプに名前 (トランザクション ID、または TRANSID) を与え、最初にどのプログラムを起動するか、トランザクションの実行中にどの種類の認証が必要かなど、実行する作業に関するいくつかの事柄を CICS に通知します。

トランザクションは、その TRANSID を CICS に発信して実行します。CICS は TRANSACTION 定義に記録された情報を使用して、正しい実行環境を確立し、最初のプログラムを始動します。

トランザクションという用語は、IT 業界で、リカバリー単位 や CICS で作業単位 と呼ぶものを説明するために、拡張的に使用されるようになっています。これは通常、リカバリー可能な完全な論理演算です。プログラムされたコマンドまたはシステム障害の結果として、これを完全にコミットまたはバックアウトできます。 多くの場合、CICS トランザクションの有効範囲は、単一の作業単位でもありますが、CICS の資料を参照するときに、意味の違いに注意する必要があります。