JCICS のサンプルの作成

CICS で実行できる Java アプリケーションの開発方法について理解するため、JCICS サンプル・プロジェクトを作成してください。

手順

  1. Eclipse IDE で、Java パースペクティブを開きます。
  2. 新しいサンプル・プラグイン・プロジェクトを作成するには、次のいずれかの選択肢を使って「新しいサンプル (New Example)」ウィザードを開きます。
    • Eclipse メニュー・バーで、「ファイル」 > 「新規」 > 「例」をクリックします。
    • 新規ウィザード・アイコンの下矢印をクリックして、「例」をクリックします。
    • Project Explorer ビューで、右クリックして「新規」 > 「例」をクリックします。
  3. 「CICS Java」フォルダーで、「CICS Hello のサンプル (CICS Hello Examples)」を選択して「次へ」をクリックします。
    CICS Java フォルダーの利用できる 4 つのサンプルを持つウィザードを示す画面取り。
    • CICS API のサンプルは、一時データ・キュー、一時記憶域キュー、および Java プログラムのチャネルと COMMAREA の使用方法を示しています。
    • CICS アプリケーション・バンドルのサンプルは、CICS バンドルを作成して CICS を配置する方法を示しています。
    • CICS Hello のサンプルは、CICS で単純な Hello World のテストを行う 2 つの方法を示しています。
    • CICS Web サンプルは、クラスを使用して Web ブラウザーと対話する方法を示しています。
  4. 「プロジェクト名」フィールドで、新規プロジェクトの名前を入力します。 デフォルトで、Eclipse はワークスペース内にあるサンプルのフォルダー・ロケーションの後にサンプル名を付けた名前を作成します。例えば、Hello World のサンプルのデフォルトのプロジェクト名は、com.ibm.cics.server.examples.hello です。
  5. 「終了」をクリックします。 Eclipse は、OSGi バンドルとして JCICS Hello World サンプルを含むプラグイン・プロジェクトを作成します。
  6. Package Explorer ビューでプロジェクトを展開します。
    Hello World の実例プロジェクトが展開された Package Explorer ビューの画面取り。
    • 「プラグインの依存関係 (Plug-in Dependencies)」フォルダーに、OSGi バンドルの依存関係が含まれます。 この例では、バンドルは JCICS を含む OSGi バンドルで依存関係を持っています。また、この情報がプロジェクトのマニフェストに取り込まれます。
    • src フォルダーには、サンプルの Java ソースが含まれています。 ソース・ファイルを参照すると、使用されている JCICS クラスを確認できます。コンテキスト・ヘルプを使って特定のクラスについて調べることもできます。 さらに、Javadoc ビューを開いて、選択したコンテンツ (1 つのメソッド、クラスなど) に関する API 詳細説明を確認することもできます。
    • 「META-INF」フォルダーには、プロジェクトのマニフェストが含まれます。 マニフェストには、OSGi バンドルを説明する OSGi ヘッダーが含まれます。
  7. 「新しいサンプル (New Example)」ウィザードを使用して、CICS API および CICS Web サンプル用のプラグイン・プロジェクトを作成します。 Java ソースを表示すると、JCICS クラスがプログラムや Web アプリケーションと連携するためにどのように使用されるかを理解できます。

タスクの結果

JCICS サンプル用として Eclipse で 3 つのプラグイン・プロジェクトを作成しました。 これらのプロジェクトには、プラグインの依存関係やターゲット Java 環境を含む、OSGi バンドル・パッケージ化についての情報が含まれます。