ポリシー・アクション

サポートされるアクションは、メッセージの発行、タスクの異常終了、またはイベントの発行に対するものです。

サポートされているアクション

CICS® は、タスク・リソース使用状況をモニターします。また、デプロイされたポリシーによって定義されたしきい値を超えた場合、CICS は指定したアクションを実行します。 しきい値を超えたときに実行できるアクションは、以下のとおりです。
  • メッセージ DFHMP3001 を発行する (これは、デフォルトのポリシー・アクションです)。 このメッセージは、システム・プログラマーが適切なアクションを実行できるように、発行されます。
  • タスクを異常終了させる。CICS によってタスクは終了されて、メッセージ DFHMP3002 が発行され、さらに、デフォルトの異常終了コード AMPB またはユーザー指定の異常終了コードが発行されます。デフォルトでは、異常終了した場合に、トランザクション・ダンプが取られます。 CEMT SET TRDUMPCODE| SYDUMPCODE コマンドおよび EXEC CICS SET TRANDUMPCODE| SYDUMPCODE コマンドを使用して、トランザクション・ダンプを抑止することもシステム・ダンプを要求することもできます。 EXEC CICS HANDLE ABEND コマンドを使用すると、異常終了を処理できます。
  • イベントを発行する。ユーザーは、EP アダプターまたは EP アダプター・セットの名前を指定できます。 イベントの動作は、CICS システム・イベントと同じです。 また、システム・イベントと同様に、ポリシー・イベントは、非同期および非トランザクションの EP アダプターに対してのみ送出できます。 イベントでキャプチャーされる情報は、事前に決定されており、カスタマイズすることはできません。 イベント・コンテキストでキャプチャーおよび表示される項目は、以下のとおりです。
    • ポリシー・スキーマ・バージョン
    • ポリシー・スキーマ・リリース
    • イベント・バインディング名: 「CICS Policy Event」
    • キャプチャー仕様名: 「CICS_Policy_Event_Capture_Spec」
    • イベント・バインディング・ユーザー・タグ
    • ビジネス・イベント名: 「CICS_Policy_Event」
    イベント・データでキャプチャーおよび表示される項目は、以下のとおりです。
    • ポリシー名
    • ルール名
    • ルール・タイプ (例えば、"storage")
    • ルール項目 (例えば、"task24")
    • 演算子 (例えば、"GT")
    • しきい値 (例えば、2048)
    • 現在のカウント (2200 など)
    • プラットフォーム名
    • アプリケーション名
    • アプリケーション・バージョン (major.minor.micro)
    • 操作
    • ポリシーを格納するバンドル名
    • バンドル・バージョン (major.minor.micro)
    • バンドル ID
    • 日付
    • タスク ID
    • トランザクション ID
    • プログラム名
    • ポリシー・ユーザー・タグ