CICS TS Feature Pack for Dynamic Scripting V2.0 サンプル・アプリケーションの配置

CICS® TS Feature Pack for Dynamic Scripting V2.0 には、インストールが成功したことを確認し、PHP アプリケーションの開発と配置をどのように始めたらいいのかを理解できるようにするために配置できるサンプル・アプリケーションが用意されています。

始める前に

サンプル・アプリケーションを配置できるようにするには、その前に以下の条件が満たされていなければなりません。

このタスクについて

CICS TS Feature Pack for Dynamic Scripting V2.0 は 2 つのコンポーネントで構成されます。SMP/E を使用してホスト・システムにインストールされる z/OS コンポーネントと、PHP ターゲット・プラットフォーム定義と PHP サンプル・ウィザードを含む CICS Explorer SDK です。 フィーチャー・パックには、インストールが成功したことを確認し、PHP アプリケーションの開発と配置をどのように始めたらいいのかを理解できるようにするために配置できるサンプル・アプリケーションが用意されています。 サンプル・アプリケーションは CICS Explorer SDK を使用して配置されます。 サンプル・アプリケーションを配置する前に、z/OS コンポーネントが完全にインストールされ構成されていなければなりません。

手順

  1. CICS TS Feature Pack for Dynamic Scripting V2.0 ターゲット環境のセットアップ の説明に従って、「CICS TS V5.1 Runtime with PHP」を CICS Explorer SDK 内でターゲット・プラットフォームとして設定します。
  2. CICS Explorer SDK で、「ファイル」 > 「新規」 > 「例」をクリックします。
  3. 「ウィザードを選択」ウィンドウで「CICS サンプル」「PHP」を展開します。
  4. 「CICS 動的スクリプト・サンプル (PHP) (CICS Dynamic Scripting Example(PHP))」を選択し、「次へ」をクリックします。 2 番目のウィンドウが表示され、作成されたプロジェクトが示されます。
  5. 「終了」をクリックします。 3 つのプロジェクトが作成されます。
    • com.ibm.cics.server.examples.php.web という名前の Web 3.0 サポート付き OSGi バンドル。 このバンドルには PHP 要求を処理する以下のファイルが含まれます。
      • CICSPHPInitialiser.getInstance().activate(context) が start() メソッド内で宣言されているサンプルの Activator が提供されます。これにより、このバンドルは PHP エンジンに登録できます。
      • Servlet 3.0 jar、JCICS jar、および PHP jar に対する依存関係を追加するよう構成された MANIFEST.MF
      • PHP 要求を処理するのに PHPServlet を使用するよう構成された web.xml
      • デフォルトの php.ini。 これは要件に応じて更新することができます。
      • サンプルの index.php およびイメージ。これにより JCICS API は領域 APPLID 情報を HTML にエコー出力できます。
    • com.ibm.cics.server.examples.php.app という名前の OSGi アプリケーション・プロジェクト。これには、com.ibm.cics.server.examples.php.web という名前の Web 3.0 サポート付き OSGi バンドルが含まれます。 このプロジェクトは eba ファイルにエクスポートして配置できます。
    • com.ibm.cics.server.examples.php.bundle という名前の CICS バンドル・プロジェクト。 これには、com.ibm.cics.server.examples.php.app プロジェクトを参照する EBABUNDLE リソースが含まれます。 このプロジェクトは、サンプルの Liberty JVM サーバー DFH$PHP に配置されます。
    バンドルは「パッケージ・エクスプローラー」ペインに表示できます。
  6. com.ibm.cics.server.examples.php.bundle という名前の CICS バンドル・プロジェクトを右クリックし、 「z/OS UNIX ファイル・システムへのバンドル・プロジェクトのエクスポート」をクリックして zFS にバンドル・プロジェクトをエクスポートします。
  7. ステップ 6 でエクスポートした CICS バンドル・プロジェクトを参照する BUNDLE リソースを定義しインストールします。 詳しくは、CICS Explorer SDK ヘルプ・トピックの『JVM サーバーにおける OSGi バンドルのデプロイ』を参照してください。
  8. URL http://hostname:port/com.ibm.cics.server.examples.php.web にアクセスします。hostnameport はご使用の CICS 領域のホスト名とポートです。

タスクの結果

「CICS 動的スクリプト・サンプル (PHP) は CICS 領域 APPLID で実行中です (Your CICS Dynamic Scripting Example (PHP) is now running in CICS Region APPLID)」というテキストを含む画面がブラウザーに表示されます。APPLID は CICS 領域の APPLID です。 詳しくは、JVM サーバーへの OSGi バンドルの配置を参照してください。