領域タイプに CICS® 領域を追加すると、アクティブなプラットフォームのキャパシティーを拡大できます。
また、既にプラットフォームの一部になっている CICS 領域をプラットフォーム内の複数の領域タイプ間で共用して、プラットフォームのアーキテクチャーを変更することもできます。
始める前に
プラットフォームが既にインストールされており、CICSplex 内でアクティブになっている場合は、この手順に従います。
プラットフォームの状況について詳しくは、プラットフォームの状況の確認を参照してください。
プラットフォーム・バンドルを既に作成してあるものの、まだインストールしていない場合には、プラットフォーム・エディターを使用してプラットフォーム・バンドルを変更し、プラットフォームに組み込まれる CICS 領域を変更します。
既存の CICS 領域をプラットフォームに初めて追加する場合、またはプラットフォーム内の異なる領域タイプに追加する場合は、その前に CICS 領域をシャットダウンしておく必要があります。
CICS 領域をシャットダウンするには、「領域」ビューで CICS 領域を右クリックし、「シャットダウン」を選択します。
「領域」ビューを最新表示して、領域の状況が INACTIVE であることを確認してください。
別の方法として、CICSPlex® SM コマンドまたは CICS コマンドを使用して CICS 領域をシャットダウンすることもできます。
プラットフォームの現在の CICS 領域を確認するには、CICS クラウド・パースペクティブの「クラウド・エクスプローラー」ビューを使用して、アクティブなプラットフォームを表示します。
プラットフォームを展開して領域タイプを表示します。
特定の領域タイプに既に含まれている CICS 領域を表示するには、その領域タイプを展開し、「領域」リストを展開して CICS 領域を表示します。
このタスクについて
キャパシティー要件やワークロードが変化した場合には、以下のアクションのいずれかを実行して、アクティブなプラットフォームを拡大するか、プラットフォームのアーキテクチャーを適切に変更します。
- CICSplex 内にある既存の CICS 領域を、採用する領域タイプに追加します。
その CICS 領域がプラットフォームの一部として採用されるため、プラットフォームのキャパシティーが向上します。
- 作成した領域タイプ内に新しい CICS 領域を作成します。
CICS 領域がプラットフォームの一部として作成されるため、プラットフォームのキャパシティーが向上します。
- 以前に作成または採用した CICS 領域を、プラットフォーム内の別の領域タイプ (または別のプラットフォーム内の領域タイプ) に追加します。
その CICS 領域は、新しい領域タイプのワークロードを補助できます。
採用された領域は採用された領域タイプにのみ追加することができ、作成された領域は作成された領域タイプにのみ追加することができます。
この CICS 領域を共用領域として元の領域タイプに残しておき、両方のワークロードを補助することができます。
あるいは、元の領域で必要ない場合には、CICS 領域を元の領域タイプから除去することもできます。
手順
- CICSPlex SM で管理される既存の CICS 領域を、採用された領域タイプに追加するには:
- 「クラウド・エクスプローラー」ビューで、領域タイプを右クリックして、「既存領域の追加」を選択します。 CICS Explorer® に、CICSplex 内に既に存在し、この領域タイプに組み込むことのできる CICS 領域が表示されます。
- 領域タイプに組み込む既存の CICS 領域を選択し、「OK」をクリックしてください。 この CICS 領域が領域タイプに追加され、そのシステム定義 (CSYSDEF) が CICSPlex SM 内の対応するシステム・グループ (CSYSGRP) に追加されます。
この CICS 領域は採用された領域になり、プラットフォームの一部となります。
- 作成された領域タイプ内で新しい CICS 領域を作成するには、まずプラットフォーム内で CICS 領域の定義を作成した後、CICS 領域をセットアップします。 新しい CICS 領域をセットアップする代わりに、まだ CICSPlex SM によって管理されていない既存の CICS 領域を使用することもできます。
- プラットフォーム内で CICS 領域の定義を作成するには、領域タイプを右クリックして「領域定義の新規追加」を選択します。
「新規領域の追加 (Add New Region)」ダイアログで、以下の手順を実行します。
- 新しい CICS 領域の CICS システム定義 (CSYSDEF) の名前 (最大 8 文字) を指定します。
CSYSDEF 名は CICSplex 内で固有でなければなりません。
- 指定した名前に対応する新しい CICS 領域の APPLID が CICS Explorer によって提供されます (これがベスト・プラクティスです)。
APPLID は、相互通信ネットワーク内で CICS 領域を認識する名前、つまりネット名です。
必要に応じて、実際のネットワークの要件を満たすために APPLID を変更してください。
- 新しい CICS 領域の SYSID を指定します。SYSID (SYSIDNT ともいう) は、その CICS 領域を他の CICS 領域に認識させるための 1 文字から 4 文字の名前です。
- 「OK」をクリックします。
新しい CICS 領域用に CICS システム定義 (CSYSDEF) が作成され、CICSPlex SM 内の対応するシステム・グループ (CSYSGRP) に追加されます。
- 新しい CICS 領域をセットアップするには、作成したシステム定義に一致する APPLID、SYSID、その他の属性を使って領域を作成します。 これを行う方法については、CICS 領域のセットアップを参照してください。 ベスト・プラクティスとして、1 つの領域タイプ内の各 CICS 領域が互いの複製になるようにするのが適切です。
- 新しい CICS 領域のセットアップが完了した場合、または既存の CICS 領域を使用している場合には、CICS 領域に対して一連の手順を実行し、これを管理対象アプリケーション・システム (MAS) として CICSPlex SM に認識させます。 これを行う方法については、CICS MAS の設定を参照してください。
- 以前に採用または作成された CICS 領域を、採用または作成された別の領域タイプに追加するには:
- 「クラウド・エクスプローラー」ビューで、領域タイプを右クリックして、「既存領域の追加」を選択します。 CICS Explorer に、この領域タイプに組み込むことのできる CICS 領域が表示されます。
このプラットフォーム内の別の領域タイプ、または別のプラットフォーム内の領域タイプにある CICS 領域を使用できます。
- 領域タイプに組み込む CICS 領域を選択して、「OK」をクリックします。 この CICS 領域が領域タイプに追加され、そのシステム定義 (CSYSDEF) が CICSPlex SM 内の対応するシステム・グループ (CSYSGRP) に追加されます。
次のタスク
追加された CICS 領域をプラットフォームの一部として使用し始めるには、通常の方法を使って領域を開始します。
必要であれば、COLM トランザクションを使用して CICS 領域を CICSPlex SM に接続します。
「クラウド・エクスプローラー」ビューを最新表示して、領域の状況が ACTIVE であることを確認してください。
CICS 領域を始動すると、領域タイプに該当する CICS バンドルが領域内にインストールされ、プラットフォーム内のワークロードから利用できるようになります。
以前に作成または採用した CICS 領域を異なる領域タイプに追加した場合は、その領域を以前の領域タイプに残して共用領域にするか、その領域を以前の領域タイプから除去する (領域タイプからの CICS 領域の削除 の手順を参照) かを選択できます。
CICS 領域を別の領域タイプに追加しようとしたときにエラー・メッセージを受け取った場合は、プラットフォーム・ランタイム・エラーの診断にある手順に従って問題を解決してください。