スキーマ・バージョン

スキーマ・バージョンは、それぞれのシステムとの最大限の互換性を実現するために使用します。

スキーマ・バージョンは、スキーマ内に示されるバージョン番号とリリース番号で識別されます。例えば、スキーマ・バージョン 2.0 は、スキーマで次のように表記されます。
CICSEPSchemaRelease="0" CICSEPSchemaVersion="2"

スキーマのバージョン番号は、CICS® リリースごとに、そのリリースに新しいスキーマが含まれている場合に増分されます。 スキーマのリリース番号は、IBM® のサービス部門によって新しいスキーマが導入されると大きくなります。 サポートされている最高のスキーマ・レベルを表示するには、CEMT INQUIRE EVENTPROCESS コマンドを入力します。

CICS event binding editorは、 スキーマをできる限り低いレベルに保つことにより、 新しいスキーマ・バージョンをサポートしていない可能性のあるシステムとの最大限の互換性を提供します。 CICS event binding editorは、evbind ファイル内の バージョン番号とリリース番号を、ユーザーが選択するオプションの最小レベルに設定します。 イベント・バインディング・ファイルが、CICS でサポートされているスキーマ・バージョンよりも新しいスキーマ・バージョンを使用している場合、そのイベント・バインディング・ファイルのインストールは失敗します。表 1 にリストされていない機能は、最小スキーマ・レベルが 1.0 の基本機能です。

表 1. イベント・バインディング機能の最小スキーマ・バージョン
機能 スキーマ・バージョン CICS バージョン
初期イベント処理サポート 1.0 4.1
HTTP EP アダプター 1.1 4.1 D 型 APAR PK94205。
保証イベント (同期発行) 2.0 4.2
COBOL のゾーン SIGN SEPARATE および SIGN LEADING 2.0 4.2
データ・ソース (ファイル名、構造名、および変数名) 2.0 4.2
EPADAPTER 2.0 4.2
浮動小数点データ型サポート (2 進数、10 進数、および 16 進数) 2.0 4.2
ヌル終了文字および 16 進数ストリング・データ型サポート 2.0 4.2
システム・イベント 2.0 4.2
XML 形式のイベント (Common Base Event、Common Base Event REST、または WebSphere® Business Event) を出力する TS キュー EP アダプター 2.0 4.2
WRITE OPERATOR アプリケーション・イベント 3.0 5.1
MESSAGE システム・イベント 3.0 5.1
静的データの出力 3.0 5.1
EPADAPTERSET 3.0 5.1