プラットフォーム・デプロイメント・エラーの診断

プラットフォーム定義の作成、またはプラットフォームのインストールを行おうとしたときに何らかのエラーが発生した場合は、以下の手順に従って問題を診断し、適切なアクションを実行します。

このタスクについて

プラットフォーム定義を作成すると、CICSPlex® SM によって、zFS のプラットフォーム・バンドルの場所を指す PLATDEF リソース・オブジェクトがデータ・リポジトリーに作成されます。プラットフォーム定義をインストールすると、CICSPlex SM によって、PLATFORM リソース・オブジェクトがデータ・リポジトリー内に作成されます。また、CICSPlex SM はプラットフォームの領域タイプも作成し、プラットフォーム・バンドルで識別される、既存のシステム・グループの採用および新規システム・グループの作成を行います。 CICSPlex SM は、各領域タイプの領域にプラットフォーム・バンドルとともにデプロイされた CICS® バンドルをすべてインストールしようとします。

プラットフォームの一部として組み込む各 CICS システム・グループ (CSYSGRP) は、以下の要件を満たしている必要があります。
  • そのグループは、既にインストールされたプラットフォームによってまだ採用されていない。 グループにプラットフォームが関連付けられている場合、そのグループは領域タイプとして使用できない。
  • そのグループは、サブグループを含んでいない。
  • そのグループの修正が必要にならない (例えば WLM または RTA に関係するグループ)。 プラットフォームは、領域タイプとして使用されるグループのロックを必要とします。
  • グループ内のすべての CICS 領域で CICSPlex SM システム・パラメーター MASPLTWAIT(YES) が指定されている。 MASPLTWAIT(YES) はビジネス・アプリケーション・サービスにも必要です。このパラメーターは、CICS 領域の初期設定時にアプリケーションやプラットフォームのリソースを自動的にインストールするのに必要です。
CSYSGRP 内にこれらの要件を満たさない CICS 領域がある場合、プラットフォームの一部としてその CICS 領域を採用するためには、それらのシステム定義 (CSYSDEF) を、そのプラットフォーム専用に作成した新しい CSYSGRP に追加してください。

プラットフォームを作成またはインストールするときにエラーが発生する場合、インストールは失敗し、その時点までに変更されたすべてのリソースは元の状態に復元されます。エラーは CICS Explorer® にレポートされ、それらのエラーをトラブルシューティングの開始点として使用できます。

CICS Explorer は、プラットフォームを作成またはインストールしているときに発生するエラーに対して、エラー・メッセージ CNX0592E を発行します。このメッセージは「エラー・ログ」ビューにも表示され、実行したアクションを説明する CNX06xxE メッセージの後に常に示されます。CNX0592E メッセージを受け取った場合は、メッセージの属性およびエラー情報を確認します。また、「エラー・ログ」ビューを確認して、失敗したコマンドと条件を判別します。

CICSPlex SM はメンテナンス・ポイント CMAS に関して CICSPlex SM 出力ログ (EYULOG) にエラー・メッセージを発行します。

プラットフォーム定義 (PLATDEF) については「CICS TS 5.1 インフォメーション・センター」の『PLATDEF リソース・テーブル』で、PLATFORM リソースについては「CICS TS 5.1 インフォメーション・センター」の『PLATFORM リソース・テーブル』で、プラットフォームのエラー・コードを検索します。

手順

次のタスク

プラットフォームが正常にインストールされた後、プラットフォームの状況が PARTIAL または INACTIVE と表示される場合があります。また、使用可能状況が DISABLED または SOMEDISABLED として表示される場合があります。これらの状況値のいずれかが表示され、その値がプラットフォームのインストールの現段階で予期しないものである場合、プラットフォーム・ランタイム・エラーの診断にある手順に従って、問題を診断し、適切なアクションを実行してください。