資料プラグインの統合

資料を完全に統合すると、リモートで情報にアクセスするよりも速くて簡単にヘルプ・トピックを検索することができます。 ローカルな資料が 1 つ以上のプラグインにある場合、その資料を CICS Explorer® のヘルプ目次に完全に統合することができます。 また、 別のソースの資料を統合することもできます。例えば、1 つ以上の CICS® や他の製品のインフォメーション・センターのプラグインを組み込むことができます。

プラグインの作成

CICS Explorer は、拡張可能な統合開発環境を提供するオープン・ソース・プラットフォームの Eclipse 上に構築されています。 Eclipse プラットフォームを使用することで、すべてのユーザーが、この環境および他のツールにシームレスに統合するツールを作成できます。 Eclipse とのシームレスなツールの統合のキーとなるのはプラグインです。 小さなランタイム・カーネルを除いて、Eclipse 内はすべてプラグインです。 ユーザーが開発したプラグインは、他のプラグインと同様に Eclipse に統合され、そのため CICS Explorer に統合されます。

資料プラグインを作成すると、そのプラグインは CICS Explorer に完全に統合されて、ヘルプ目次でその内容が表示されます。

Eclipse 統合開発環境 (IDE) で使用可能な Eclipse プラグイン開発環境 (PDE) を使用して、独自の資料プラグインを作成できます。 Eclipse IDE はオープン・ソースであり、Eclipse Web サイト (http://www.eclipse.org) からダウンロード可能です。 この資料では開始方法が説明されており、虎の巻で、プラグインを作成する方法が段階的に説明されています。

資料プラグインの統合

プラグインを CICS Explorer に統合する場合、プラグインのパッケージ方法に応じて、次の 2 とおりの方法があります。
ソフトウェア更新機能の使用
Eclipse ソフトウェア更新サイトで 1 つ以上のプラグインがパッケージされている場合は、 CICS Explorer のソフトウェア更新機能を使用して、サイトにアクセスし、内容を表示することができます。 その後、1 つ以上のプラグインを CICS Explorer のローカル・コピーにダウンロードできます。 この方法には、以下の利点と欠点があります。
利点:
  • ソース・プラグインが変更されると、更新を自動的にダウンロードできます。
  • プラグインは、ダウンロード後ローカル・マシンに保管され、常に使用することができます。
欠点:
  • プラグインの数やサイズによっては、ダウンロードに長い時間がかかる場合があります。
  • リモートのソフトウェア・ダウンロード・サイトの場合に、 インターネット・アクセスが必要となることがあります。
リンク・ファイルの使用
ローカル・マシン、ネットワーク・ドライブ、または CD のいずれかにある 1 つ以上のプラグインにアクセスできる場合は、そのプラグインを指すファイルを CICS Explorer の Links ディレクトリーに作成することができます。 プラグインは、CICS Explorer の始動時に統合され、 ヘルプ目次に表示されます。 この方法には、以下の利点と欠点があります。
利点:
  • プラグインを中央で集中して管理でき、複数のユーザーがプラグインにアクセスできます。
  • 異なるディレクトリーに異なるプラグインを配置できます。 例えば、 あるディレクトリーにメッセージ・プラグインのみを配置し、別のディレクトリーに メッセージ・プラグインと CICS RDO プラグインを配置することができます。
  • それぞれがプラグインの異なるディレクトリーを指す、複数のリンク・ファイルを使用できます。
欠点:
  • プラグインがリモート側で保管されている場合に、ネットワーク接続が失われると、 CICS Explorer で資料を表示できません。
  • リモートのプラグインに対するネットワーク接続が復元された際に、 資料を表示するためには CICS Explorer を再始動する必要があります。