イベント・バインディング・ファイルの作成

イベント仕様、関連キャプチャー仕様、すべてのイベントで使用する EP アダプター、およびイベントのディスパッチを制御するオプションが含まれたイベント・バインディング・ファイルを、CICS® バンドル・プロジェクトに作成します。

このタスクについて

イベントは、単純な言葉で記述することができます。これは、イベントに関与するビジネス管理者またはビジネス分析者が記述するべきものです。

ビジネス・イベントは、最初は日常語を使用して記述されます。 CICS event binding editor内の「一般情報」パネルを使用して、ビジネス・イベントを記述します。 例:
  • 「マーケティング戦略が期待された効果を実現しているかどうかを知りたいと思っています。 これから 1 カ月の間、2 つの新しいモデルの問い合わせと売上について、週に 2 回データを送ってください。」
  • 「ある地域からクレジット・カード詐欺の波が押し寄せています。 その地域からのトランザクションの全範囲について、検査のレベルを上げてください。 月曜日以降、同地域からの 1000 ドルを超える取り引きのレコードを、所定のワークステーション上のダッシュボードに送信すること。」

イベント・バインディングには、 1 つ以上のイベントの制御データが含まれています。 ビジネス管理者は、CICS event binding editorを使用してイベントの概要を指定します。

ユーザーは、「イベント・バインディング」パネルの「イベント仕様」タブで、当該バインディングのイベントを指定します。 ビジネス分析者としてユーザーは、キャプチャーするイベント・データの値を設定します。 イベント処理時に必要なデータの各項目について、このステップを繰り返します。

手順

  1. オプション: イベント・バインディングのプロジェクトがまだ存在していない場合には、CICS Explorer® で新規 CICS バンドル・プロジェクトを作成します。
    1. まだ「リソース」パースペクティブを表示していない場合には、「リソース」パースペクティブに切り替えます。 メインメニュー・バーで、「ウィンドウ」 > 「パースペクティブを開く」 > 「その他」の順にクリックします。 「パースペクティブを開く」ウィンドウで「リソース」を選択して、「OK」をクリックします。 CICS Explorer が「リソース」パースペクティブに切り替わります。
    2. メインメニュー・バーで、「ファイル」 > 「新規ウィザード」 > 「その他」 > 「CICS リソース」 > 「CICS バンドル・プロジェクト」の順にクリックします。 「バンドル・プロジェクト」ウィザードが開きます。
    3. 「プロジェクト名」フィールドに、新規プロジェクトの名前を入力します。
    4. 終了」をクリックします。
    「プロジェクト・エクスプローラー」ビューに、新しい CICS バンドル・プロジェクトがリストされます。
  2. イベント・バインディングのプロジェクトに、新規イベント・バインディング・ファイルを作成します。
    1. プロジェクト・エクスプローラー」ビューのプロジェクト名を右クリックします。
    2. メニューで、「新規」 > 「イベント・バインディング」の順に選択します。
    3. イベント・バインディング・ファイルの名前を指定します。 名前には埋め込みスペースを含めないでください。
    4. 終了」をクリックします。
    新規イベント・バインディング・ファイルが作成されて、CICS event binding editorで開きます。
  3. 当該イベント・バインディングを記述する一般情報を入力します。
    1. CICS event binding editor「イベント・バインディング」タブをクリックします。 イベント・バインディング・ペインでは、当該イベント・バインディングを記述する一般情報を指定します。
    2. イベント・バインディングを記述します。 この記述によって、当該イベント・バインディングをさらに特定します。 当該バインディングに含まれる一連のイベントを記述できます。
    3. ユーザー・タグ」を指定します。 ユーザー・タグによって、当該イベント・バインディングがさらに特定されます。 例えば、ユーザー・タグを使用して、バージョン番号をイベント・バインディングに割り当てることができます。 ユーザー・タグには、最大 8 文字まで入ります。 許容文字は、A から Z、a から z、0 から 9、および _ です。 先行ブランクおよび埋め込みブランク文字は使用できません。 ストリングは 0 から 9、または _ で開始することはできません。また、大文字、小文字、大/小文字混合を問わず「xml」(例えば、「Xml」や「xMl」など) で開始することもできません。

タスクの結果

これで、イベント・バインディング・ファイルの仕様およびディスパッチャー情報を作成できます。