URI マップとトランザクションの作成

アプリケーション・リソースを CICS バンドルに追加できます。 Web アプリケーションの場合、インバウンド Web 要求のマッピングを示す URI マップを設定し、特定のアプリケーション・トランザクションの下で実行することもできます。

始める前に

アプリケーション・リソースを作成するには、Project Explorer に CICS バンドル・プロジェクトが存在していなければなりません。 詳しくは、CICS バンドル・プロジェクトの作成を参照してください。この CICS バンドル・プロジェクトを使用して、配置するアプリケーションをパッケージします。

このタスクについて

デフォルトでは、すべての Web アプリケーション要求で、CICS によって提供される CJSA というトランザクションが使用されます。 しかし、インバウンド要求内のアプリケーション URI を、別のトランザクションにマップすることができます。 このフィーチャーは、アプリケーションへのアクセスを安全な方法で制御する上で役立つ場合があります。なぜならセキュリティー管理者は、ユーザーがアクセスできるトランザクションを制御するように CICS を構成できるためです。

手順

  1. 以下のようにして、アプリケーション・トランザクションの定義を作成します。
    1. CICS バンドル・プロジェクトを右クリックし、「新規」 > 「トランザクション定義」をクリックします。 「トランザクション定義」ウィザードが開きます。
    2. トランザクションの、4 文字の名前を入力します。 トランザクション名の先頭を C にしないでください。この文字は CICS で予約されているためです。
    3. プログラム名 DFHSJTHP を入力します。この CICS プログラムを使用する必要があるのは、Liberty プロファイル・サーバーへのインバウンド Web 要求のセキュリティー検査がこのプログラムで扱われるためです。
    4. 「終了」をクリックして、この定義を CICS バンドル・プロジェクトに作成します。
    アプリケーション・トランザクションは Web アプリケーションが実行されている CICS 領域で常に実行される必要があるので、リモート・トランザクションを作成するための属性を設定しないでください。
  2. 以下のようにして、URI マップの定義を作成します。
    1. CICS バンドル・プロジェクトを右クリックし、「新規」 > 「URI マップ定義」をクリックします。
    2. URI マップの、8 文字の名前を入力します。URI マップ名の先頭を DFH にしないでください。この接頭部は CICS で予約されているためです。
    3. ホスト名を入力します。 * を使用すると、すべてのホスト名とマッチングします。アプリケーションが実行されるマシンのホスト名を指定することもできます。
    4. アプリケーション URI のパスを入力します。 CICS は、インバウンド要求内の URI を、URI マップ内の値と突き合わせ、アプリケーション・トランザクションを実行します。
    5. 「使用法」セクションで、「JVM サーバー」を選択し、アプリケーションのポート番号を入力します。
    6. 「終了」をクリックして、URI マップを作成します。
  3. 以下のようにして、URI マップ定義を編集します。
    1. URI マップのスキームを入力するために、「スキーム」フィールドを編集します。 HTTP がデフォルトですが、要求を暗号化するために SSL セキュリティーを使用する場合は、HTTPS を設定することができます。 HTTP 要求と HTTPS 要求の両方で、HTTP ヘッダーにユーザー ID およびパスワードが設定される基本認証を使用することができます。
    2. 「トランザクション」フィールドを編集して、アプリケーション・トランザクションの名前を入力します。
    3. オプション: 「ユーザー ID」フィールドを編集して、アプリケーション要求を実行するユーザー ID を入力します。 この値は、基本認証が使用可能である場合には無視されます。 値を指定せず、HTTP 要求にユーザー ID とパスワードが含まれない場合、CICS は CICS 領域のデフォルト・ユーザー ID の下で要求を実行します。

タスクの結果

URI マップとトランザクションが CICS バンドル・プロジェクトに作成されました。 バンドルが配置およびインストールされると、これらのリソースが CICS 領域に動的に作成されます。

次のタスク

複数の異なるトランザクションを使ってさまざまなアプリケーション操作を実行する場合、または HTTP スキームと HTTPS スキームの両方をサポートする場合は、さらにリソースを作成することができます。 アプリケーションを配置する準備ができたら、CICS バンドル・プロジェクトの配置を参照してください。