データ・セットの編集

CICS® DA を使用してファイルを開き、内容を編集できます。テキストの PDS メンバー、またはテキストの順次データ・セットのみ編集できます。

編集のためにファイルを開くには、データ・セットを展開し、データ・セット・ビューでファイルを右クリックし、「開く」をクリックします。 または、ファイルをダブルクリックすることもできます。ファイルは、エディター・ビューで開かれます。
注: 編集のためにファイルを開く際に、CICS DA はローカル・ワークスペースにファイルのコピーを作成します。ファイルを保存する際に、CICS DA はデータ・セットのファイルをワークスペースのコピーと置き換えます。別のユーザーによって作成、保存されたなどの理由で、変更されたコピーを CICS DA が取得したためにデータ・セットのファイルが変更されていた場合、データ・セットのファイルが上書きされる結果、そのユーザーによる変更は失われます。

最初に編集のためにファイルを開く場合、ファイルはワークベンチの編集領域のエディター・ビューで開かれます。 次の画面取りは、JCL を含むファイル例を示しています。

エディター・ビューで開かれた JCL ファイルの例を示す画面取り

ワークベンチのステータス・バーは、ファイルについての詳細を示します。 先の例のステータス・バーの情報は次のようになります。

ステータス・バーの画面取り
ファイルが書き込み可能であること、エディターが挿入モードであること、カーソルが 5 行目の 20 列目にあることを示しています。エディターで行番号を表示するには、左方のグレイの垂直バーを右クリックし、メニューから「行番号を表示 (Show Line numbers)」をクリックします。ファイルを編集する際には、カーソル位置に注意する必要があります。PDS メンバーのレコード長は 80 文字ですが、エディターでは 1 行に 80 文字より多く入力することが禁止されていません。

DSN=NBISHOP.CNTL.JCL(OUT) のようにデータ・セット名が参照されている場合、キーボードで Ctrl キーを押したままテキストの上にカーソルを移動できます。テキストはハイパーリンクに変更します。ハイパーリンクをクリックすると、別のエディターでデータ・セットが開かれます。

次に示すように、ファイルを変更すると、ビュー・タブのファイル名の前にアスタリスクが置かれます。 ファイル名の前にアスタリスクがあるビュー・タブの画面取り アスタリスクはファイル内容が変更されたが、保存されていないことを示しています。

次の編集アクションは、ワークベンチの「編集」メニューまたは「ビュー」コンテキスト・メニューから使用可能です。

表 1. 「編集」メニューのアクション
名前 機能 キーボード・ショートカット
入力を元に戻す (Undo typing) エディターの最終変更を元に戻します Ctrl + Z
やり直し 元に戻した以前の変更をやり直します Ctrl + Y
切り取り 現在選択しているテキストやエレメントをクリップボードにコピーし、エレメントを除去します。 クリップボードが貼り付けられるまで、エレメントの除去は実行されません。 Ctrl + X
コピー 現在選択しているテキストやエレメントをクリップボードにコピーします。 Ctrl + C
貼り付け 現在の内容をテキストとしてエディターに貼り付けるか、または兄弟や子のエレメントとして現在選択しているエレメントに貼り付けます。 Ctrl + V
削除 現在選択しているテキストまたはエレメントを削除します。 Delete キー
次を検索 (Find Next) 現在選択しているテキストの次の出現を検索します。 Ctrl + K
前を検索 (Find Previous) 現在選択しているテキストの前の出現を検索します。 Ctrl + Shift + K
次をインクリメンタル検索 (Incremental Find Next) インクリメンタル検索モードを開始します。呼び出し後、検索テキストを入力します。入力するにつれて、文字の位置にカーソルが移動します。カーソルの位置は入力したテキストに後方一致した場所になります。 入力したテキストは、ステータス・バーに表示されます。 Ctrl + J
前をインクリメンタル検索 (Incremental Find Previous) 前方にインクリメンタル検索モードを開始します。呼び出し後、検索テキストを入力します。入力するにつれて、文字の位置にカーソルが移動します。カーソルの位置は入力したテキストに前方一致した場所になります。 Ctrl + Shift + J
ツールチップの説明を表示 (Show Tooltip Description) 使用できません なし。
ワード補完 (Word Completion) 開かれているすべてのエディターで検出されたすべてのワードに基づいて、現在のストリングのワード補完を提示します。 Alt + /
表 2. 「ビュー」コンテキスト・メニューのアクション
名前 機能 キーボード・ショートカット
入力を元に戻す (Undo typing) エディターの最終変更を元に戻します Ctrl + Z
ファイルを戻す (Revert File) 現在のエディターの内容を、最後に保存したファイルの内容に戻します。エディターに未保存の変更が含まれていない場合、無効状態になっています。  
保存 現在のエディターの内容を保存します。エディターに未保存の変更が含まれていない場合、無効状態になっています。 Ctrl + S
表示 (Show In) 使用できません Alt + Shift + W
切り取り 現在選択しているテキストやエレメントをクリップボードにコピーし、エレメントを除去します。 クリップボードが貼り付けられるまで、エレメントの除去は実行されません。 Ctrl + X
コピー 現在選択しているテキストやエレメントをクリップボードにコピーします。 Ctrl + C
貼り付け 現在の内容をテキストとしてエディターに貼り付けるか、または兄弟や子のエレメントとして現在選択しているエレメントに貼り付けます。 Ctrl + V
右にシフト (Shift Right) 現在選択している行のインデントのレベルを増やします。  
左にシフト (Shift left) 現在選択している行のインデントのレベルを減らします。  

ファイルの編集が完了したら、CICS Explorer™ ツールバーの「保存」アイコンをクリックして、変更を保存します。 エディター・タブの X をクリックして、エディターを閉じます。変更を保存する前にエディターを閉じようすると、「リソースを保存 (Save resource)」ダイアログが表示され、変更を保存するかどうかを尋ねます。