トランザクション応答時間の分析

1 つ以上のトランザクション ID の応答時間を分析し、その出力を円グラフまたは棒グラフとして表示できます。

円グラフ

円グラフは「Transaction detail」ビューに表示され、単一のトランザクション ID に関する詳細情報を示します。

「Transaction detail」ビューを表示する方法については、『データの分析』トピックの円グラフセクションを参照してください。

次の画面キャプチャーは「Response time」の円グラフが選択されている「Transaction detail」ビューで、選択されたトランザクション ID のディスパッチ時刻および中断時刻の情報が表示されています。「Transaction detail」ビューは分析のタイプごとに円グラフを表示します。関係する円グラフをクリックすることで各分析を選択できます。

「Response time」のグラフが選択されている、単一トランザクションに関する円グラフを示す画面キャプチャー

応答時間の分析では次の情報が表示されます。
  • 選択された時間枠内のスレッド・セーフ・トランザクションの要約。 例の画面キャプチャーの場合、要約に以下の情報が示されています。
    • 選択した時間枠内にトランザクション ID CRTP に対して 2 つのトランザクションが発生しました。
    • 選択した時間枠内に TCB のモード切り替えはありませんでした。
    • トランザクションあたりの応答時間は平均 0.005015 秒です。
  • 2 つのセクターによって構成される円グラフ。セクターは、ディスパッチ時間および中断時間の各応答時間フィールド用に 1 つずつです。セクターの色が付いていない部分は、アプリケーションがディスパッチされ、プロセッサーを待機している時間を示しています。
  • ビューの応答時間フィールド、その値と全体の応答時間に対する割合、またフィールドのさらなる明細のリストを含む表。円グラフでセクターをクリックすると、表の中の関係する項目が強調表示されます。

ビューの中の 1 つ以上のチェック・ボックスを選択することにより、関係のないデータが表に表示されないようにすることもできます。

注: 表に表示される値は、CSV ファイルからの実際の値です。 データが収集されたときに丸め誤差があると、詳細の合計が合計値と一致しないかもしれません。 また、丸め誤差が原因で、パーセンテージの合計も 100% にならない場合があります。

ディスパッチ時間フィールドは、さらに以下のフィールドに分かれます。

「User Dispatch time」。これはさらに以下の 3 つのフィールドに分かれます。
  • 「User CPU time」。これはさらに以下のフィールドに分かれます。
    • J8 TCB CPU time
    • L8 TCB CPU time
    • S8 TCB CPU time
    • T8 TCB CPU time
    • X8 TCB CPU time
  • 「CICS® Key 9 TCB CPU」。これはさらに以下のフィールドに分かれます。
    • J9 TCB CPU time
    • L9 TCB CPU time
    • X9 TCB CPU time
  • 「Miscellaneous TCB CPU」。これはさらに以下のフィールドに分かれます。
    • RO TCB CPU time
    • QR TCB CPU time
「Suspend time」は以下のフィールドに分かれます。
  • Dispatch wait time

棒グラフ

棒グラフは、複数のトランザクション ID の要約情報を示します。 トランザクション ID は、選択で示されている順番で表示されます。

「Response time」の棒グラフを表示する方法については、『データの分析』トピックの棒グラフセクションを参照してください。

次の画面キャプチャーは、6 つの異なるトランザクション ID を含む「Response time」の棒グラフ・ビューを示します。

6 つのトランザクション ID を含む「Response time」棒グラフを示す画面キャプチャー。

このグラフには、以下の情報が表示されています。
  • ビュー・タイトル。これには分析の名前 (この場合は「Response time」) が含まれます。
  • ビュー内の情報バー。 これには、データがある CSV ファイルまたはデータベース・ファイルのパスおよび名前が含まれます。
  • 積み重ねられた部分で構成される棒。選択されたトランザクション ID ごとに 1 つです。 積み重ねられた棒はそれぞれ、1 つ以上のセクターから成り立っており、それぞれは別個のディスパッチ時間または中断時間フィールドを表しています。 セクターの上にマウスを持っていくと、その時間フィールドの平均時間値を表示できます。
  • グラフの「Legend」アイコン 「Legend」アイコン。 このアイコンをクリックすると、グラフの凡例が表示されます。

グラフのズーム・バーを使用することにより、Y 軸の時間目盛りを変更して、より詳細な情報を示すことができます。

積み重ねられた棒を選択し、右クリックして、ポップアップ・メニューから「Performance history」>「Detail breakdown」をクリックすることにより、単一のトランザクション ID の分析をさらに詳しく実行できます。新しい情報が、「Transaction detail」ビューに円グラフとして表示されます。

または、Shift キーまたは Ctrl キーを使用して複数のトランザクション ID を選択することもできます。 選択を右クリックして、ポップアップ・メニューのオプションの 1 つをクリックします。 選択したトランザクション ID だけを含む新しい棒グラフが表示されます。

タイムライン・グラフ

タイムライン・グラフは、データ・ファイル全体、またはデータの選択時に「Date」ダイアログを使用して指定した日付の範囲内の、選択したアプリケーション ID でのトランザクション ID のすべてのインスタンスを示します。 例えば、アプリケーション ID 「IYCYZC20」内の トランザクション ID 「CRTP」の単一レコードを選択した場合、 以下の画面キャプチャーに示すようにアプリケーション内のトランザクション ID の各インスタンスについての棒が表示されます。

「Response time」のタイムライン・グラフを表示する方法については、『データの分析』トピックのタイムライン・グラフのセクションを参照してください。

アプリケーション ID「IYCYZC20」内のトランザクション ID「CRTP」のすべてのインスタンスの「Response time」タイムライン・グラフを示す画面キャプチャー

このグラフには、以下の情報が表示されています。
  • ビュー・タイトル。これには分析の名前 (この場合は「Response time」) が含まれます。
  • ビュー内の情報バー。 これには、データがある CSV ファイルまたはデータベース・ファイルのパスおよび名前が含まれます。
  • 積み重ねられた部分で構成される棒。アプリケーション ID 内で選択したトランザクション ID のインスタンスごとに 1 つの棒が表示されます。 積み重ねられた棒はそれぞれ、1 つ以上のセクターから成り立っており、それぞれは別個の時間フィールドを表しています。 セクターの上にマウスを持っていくと、その時間フィールドの平均時間値を表示できます。
  • グラフの「Legend」アイコン 「Legend」アイコン。 このアイコンをクリックすると、グラフの凡例が表示されます。

グラフのズーム・バーを使用することにより、Y 軸の時間目盛りを変更して、より詳細な情報を示すことができます。

積み重ねられた棒を選択し、右クリックして、ポップアップ・メニューから「Performance history」>「Detail breakdown」をクリックすることにより、単一のトランザクション ID の分析をさらに詳しく実行できます。新しい情報が、「Transaction detail」ビューに円グラフとして表示されます。

または、Shift キーまたは Ctrl キーを使用して複数のトランザクション ID を選択することもできます。 選択を右クリックして、ポップアップ・メニューのオプションの 1 つをクリックします。 選択したトランザクション ID だけを含む新しい棒グラフが表示されます。