「Sheet」ビュー

「Sheet」ビューには、選択されたデータがスプレッドシートとして表示されます。 すべてのデータを表示することも、一部のデータに絞り込むこともでき、列名をクリックして各列でデータをソートすることができます。列の端を左クリックして希望する位置までドラッグすることにより、列の位置変更とサイズ変更を行えます。 さらに詳しく分析するために 1 つ以上のトランザクションを選択し、その選択内容を新しい「Sheet」ビューで表示できます。

「Records」ビューの アプリケーション ID またはトランザクション ID を選択すると、選択したデータが「Sheet」ビューに表示されます。「Link to Selection」 アイコンを使用してこの操作を制御できます「Link to Selection」アイコンは「Records」ビューの項目の選択時に、「Sheet」ビューの更新を制御するのに使用されます。デフォルトでは、「Link to Selection」 が選択され、「Sheet」ビューが自動的に更新されます。

「Sheet」ビューを次の画面キャプチャーに示します。ビュー・タブには、データのソースと、表示されている行の数が示されます。 情報行には選択基準が示されます (この例では、アプリケーション ID)。

データベースからのデータが含まれる「Sheet」ビュー

このビュー・タブは、合計 161 行のうちの 25 行だけが取得されたことを示しています。 別の 25 行を表示するには、「Retrieve more」をクリックします。 フィルター・ツールは、「Apply filter」ボタンと「Reset filter」ボタンのあるテキスト・フィールドから成ります。 フィルター・ツールの横には、「Sheet」ビュー・メニュー・コントロールがあります。 このコントロールは、「Sheet」ビュー・メニューにアクセスする場合に使用します。

「Sheet」ビュー・メニュー

「Sheet」ビューは選択されたデータ・ソースのすべてのデータ・フィールドを表示します。しかし、データの量によっては、問題のある状態を見つけ出すのが難しい場合もあります。ソート機能を使用するか、異なるアプリケーション ID またはトランザクション ID を選択することにより、データ選択を絞り込んでさらに分析できます。

サブセットを選択した後、それを右クリックし、「Performance history」をクリックして、レポート・オプションの 1 つを選択してさらにデータを分析します。

「Sheet」ビューのメニューは、レコードのタイプに基づいています。 「Performance Summary」レコードを表示する場合、「Performance History」リンクを使用してそのデータに関するさらに詳細なビューにアクセスできます。統計データを表示する場合、「Link」メニューを使用して、特定のパラメーターおよび属性を共有しているレコードを表示し、統計レコードをリンクさせることができます。

フィルター

フィルター・ツールを使用することにより、返されるデータ量を減らすことができます。 フィールドにフィールド名および値を直接書き込むか、Ctrl+スペースを押してリストからフィールド名を選択することができます。

フィルター・ツール
フィールド名をダブルクリックしてから Ctrl+スペースをもう一度押すと、演算子のリストが表示されます。 そのフィルターの適切な値を入力し、「Apply filter」をクリックします。 フィルタリングされたレコードで「Sheet」ビューが更新されます。 例えば、transaction ID != C* と入力した場合、「Sheet」ビューには CICS® 以外のトランザクションだけが表示されます。 フィルターに他のフィールドと値を追加して、データをさらに絞り込むことができます。
フィルターが適用された「Sheet」ビュー

レコードをすべて表示するには、「Reset filter」をクリックします。 ツールとフィルターについて詳しくは、データ選択の絞り込みを参照してください。

データのソート

列ヘッダーをクリックすることにより、データをソートできます。 1 回クリックすると昇順にソートされ、2 回目のクリックで降順にソートされます。 3 回目のクリックで、デフォルトの発生順表示に戻ります。

CICS PA plug-in v3.2.1 では、新しいソート要求ごとに全データ・セットが使用されるように、サーバーでソートが行われるようになりました。 この機能により、ローカル・マシンで全データ・セットを再呼び出しする必要なしに、同じデータをさまざまにソートできます。 これで、ソートの速度、正確さ、および柔軟性が向上しました。

例えば、CPU 時間平均の大きい 10 のトランザクションを調べるとします。 「Total CPU time average」列ヘッダーを 2 回クリックしてデータを降順にソートします。 これで、CPU を最も使用するトランザクションが明確に分かります。 次は別の列でソートすると、すべてのデータが使用できるように照会がサーバーで再実行されてから、その新しい列でソートされます。

データが 10 行だけ返されるようにデータベース取得パラメーターを設定して、さらにさまざまにソートできます。 サーバーですべてのデータを使用してソートが行われた後に上位 10 行が「Sheet」ビューに返されるので、データは依然として正確です。 取得パラメーターについて詳しくは、データベース取得パラメーターの設定を参照してください。

レイアウトの保存と再利用

フィルターを適用し、表示する列を選択して、データをソートした後、レイアウトを保存して、また再利用することができます。 「Sheet menu」アイコンをクリックしてメニューを開き、「Save Layout As」を選択します。

「Save layout」ダイアログ

レイアウトと共にフィルターを保存するには、「Include current filter」 を選択します。

レイアウトを使用するには、「Sheet」ビュー・メニューから「Apply Layout」を選択して、レイアウトを選択します。 サンプル・レイアウトが既にいくつか提供されています。

「Apply layout」メニュー

「Sheet」のレイアウトのエクスポートおよびインポート

ファイルに保管されたレイアウトをエクスポートして、他のユーザーとレイアウトを共用したり、バックアップを保持できます。 「Sheet」ビューで、「View」メニュー > 「Export layouts」をクリックします。

「Sheet」ビューの「View」メニューで、保管された「Sheet」のレイアウトをエクスポートまたはインポートすることができます

ファイルを保管する場所を入力します。エクスポート・ファイルは、ファイル・タイプが .pref である必要がありますが、例えば、layouts.pref のような任意の名前を選択できます。 定義ファイルを共用ディスクに保管する場合、ユーザーは「View」メニュー > 「Import layouts」をクリックして、レイアウト詳細を CICS Explorer の「Sheet」ビューにロードすることができます。