CICS® Deployment Assistant は、FTP 接続、CMCI または CICSPlex® SM データ・インターフェース接続、および HTTP 接続などのいくつかのタイプの接続を使用して CICS DA ホスト・コンポーネントに接続します。 CICS DA システム接続の構成時には、接続に関する詳細、資格情報、FTP 接続のタイプ (暗黙または明示)、および他の関連する詳細を指定します。
始める前に
CICS DA システム接続の詳細について把握していること、システムに接続するための適切なレベルの許可を持っていること、および企業のネットワークに接続していることを確認します。 CICS DA システムに接続する前に、少なくとも 1 つの接続資格情報を持っている必要があります。 資格情報は、ユーザー ID とパスワードの組み合わせのためのリポジトリーです。 資格情報がない場合は、作成を求めるプロンプトが出されます。 資格情報の作成について詳しくは、「z/OS® Explorer ユーザー・ガイド」の『接続資格情報の定義』を参照してください。
CICS DA 接続が既に構成されている場合は、「ホスト接続 (Host Connections)」ビューで詳細を表示できます。
CICS DA が構成されていない場合、または接続を追加する場合は、以下の手順を実行します。
手順
- 以下のいずれかの選択項目を選択して、「ホスト接続」ビューを開きます。
- ワークベンチ・メニュー・バーで「ウィンドウ」>「接続の管理」をクリックします。
- 「DA エクスプローラー」ビューを右クリックして、「新規」>「サーバー接続」をクリックします。
「ホスト接続 (Host Connections)」ビューが表示されます。 接続が事前構成されている場合は、ビューの接続カテゴリーの下に接続がリスト表示されます。 事前構成されていない場合、接続カテゴリーは空です。 以下の画面取りの例は、「ホスト接続 (Host Connections)」ビューを示しています。 「CICS 管理インターフェース」カテゴリーおよび「z/OS FTP」カテゴリーに対して定義されている接続があります。
両方の接続が、資格情報 Nick に関連付けられています。 資格情報は、接続名の後に大括弧で囲まれて示されています。
- 「接続」セクションで、「CICS Deployment Assistant」カテゴリーを選択し、「追加」をクリックします。 「接続の追加 (Add Connection)」ウィンドウが開きます。
次の例は、「CICS Deployment Assistant 接続の追加 Add CICS Deployment Assistant Connection)」ウィンドウを示しています。
- システム管理者によって提供された詳細情報をフィールドに入力します。 下の表にフィールドの説明を示します。
オプション |
説明 |
名前 |
この接続を識別するために使用するローカル名。 さまざまな接続の区別に役立つ任意の名前を使用できます。
名前を入力しない場合、ホスト名の最初の部分に続けてポート番号がこのフィールドに挿入されます。 例えば、ホスト名が
myserver.example.ibm.com でポート番号が 2232 の場合、名前は myserver:2232 と表示されます。 |
ホスト名 |
CICS DA サーバーの TCP/IP 名。 このホスト名は通常は、「FTP 接続 (FTP Connection)」フィールドで
「デフォルト接続 (ポート 21) (Default connection (port 21))」を選択した場合に、FTP に使用されるホスト名です。 |
ポート番号 |
CICS DA アクティブ・スプール・コンポーネントのポート番号。 CICS DA サーバーで構成されたポート番号。
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SSL 接続 (TSL/SSL) |
TSL プロトコルまたは SSL プロトコルを使用するセキュア接続の場合にこのボックスを選択します。 注: SSL を使用している場合、ご使用の FTP 接続もセキュアであることを確認する必要があります。 FTP 接続がセキュアでない場合、CICS DA 接続は失敗します。
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- 「システム (System)」タブをクリックして、以下のフィールドを完成させます。
オプション |
説明 |
FTP 接続 (FTP Connection) |
デフォルトの FTP 接続 (「デフォルト接続 (ポート 21) (Default connection (port 21))」)、または FTP 接続のユーザー作成の名前。 デフォルトでは、CICS DA は DA 接続設定で指定されたホストへの接続に、ポート 21 および「パッシブ」転送モードに基づく暗黙 FTP 接続を自動的に使用します。
これには DA 接続と同じ資格情報を使用します。 デフォルト設定を使用しない場合、最初に FTP 接続を作成して、次にその接続の名前を DA 接続に指定する必要があります。 FTP 接続に CICS 接続とは異なる一連の資格情報を使用する場合、アクティブな転送モードを使用する場合、または異なる FTP セキュリティー・オプションがある場合に、追加の FTP 接続を使用することがあります。 注: SSL を使用している場合、ご使用の FTP 接続もセキュアであることを確認する必要があります。 FTP 接続がセキュアでない場合、CICS DA 接続は失敗します。
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JES メンバー名 (JES Member Name) |
接続先システムの 4 文字の JES メンバー名。 |
z/OS コンソール (z/OS Console) |
シスプレックスに固有であるご使用のユーザー ID に基づく、2 から 8 文字のコンソール名。 例えば、その TSO ユーザー ID のコンソール名を持つ TSO/SDSF ユーザーは、CICS DA に別のコンソール名を使用する必要があります。 別のコンソール名を TSO コンソール名に使用するということは、TSO と CICS DA の両方を同時に使用できることを意味します。 先頭文字は、英字、#、$、または @ のいずれかでなければなりません。
いくつかのコンソール名は予約済みです。 詳しくは、『Restrictions for Console Names』を参照してください。
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- 「ジョブ・カード」タブをクリックして、以下のフィールドに入力します。
オプション |
説明 |
ジョブ・カード |
標準的な MVS™ ジョブ・カード。
このジョブ名は、ジョブ名接頭部を設定します。 すべての CICS DA ジョブは短期実行タスクであるため、使用するクラスは適切なものとする必要があります。 CICS DA ジョブが正常に完了すると、出力は CICS DA クライアントによって自動的に消去されます。
ジョブ完了時に出力を自動的に消去する MSGCLASS パラメーターは使用しないでください。 |
ジョブ名接頭部 |
CICS DA が生成するジョブのジョブ名接頭部。 CICS DA は、ジョブ・カードに指定されているジョブ名に基づいて、このフィールドの値を設定します。 |
- 「タイムアウト (Timeout)」タブを選択して、以下のフィールドを完成させます。
オプション |
説明 |
ジョブ再試行数 (Job retry count) |
ジョブが失敗するまでに、ジョブ出力の取り出しを試行する回数。 |
ジョブ再試行遅延 (Job retry delay) |
ジョブ出力の取り出しを再試行する前の遅延 (ミリ秒単位)。 |
MVS コマンド・タイムアウト (MVS command timeout) |
MVS コマンドのタイムアウト値 (秒単位)。 |
注: ジョブ出力の取り出し時にタイムアウト・エラーが表示される場合は、「タイムアウト」タブの値を増やすことができます。
- 次のアクションのいずれかを選択してください。
- 構成を保存して、サーバーに接続するには、「保存して接続 (Save and Connect)」をクリックします。
- 構成を保存して、ウィンドウを閉じるには、「保存して閉じる (Save and Close)」をクリックします。
- プロセスを取り消して、新規接続を保存せずにウィンドウ・ビューを閉じるには、「クローズ (Close)」をクリックします。
タスクの結果
「保存して接続 (Save and Connect)」をクリックした場合は、「サインオン (Signon)」ウィンドウが表示されます。 サーバーへの接続時に使用する接続の詳細を指定する必要があります。 一部の資格情報を既に定義している場合は、リストから使用する資格情報を選択できます。 または、新しい資格情報の作成を選択することもできます。 「OK」をクリックすると、最初にパスワードを確認するか入力する必要があります。その後、CICS DA が、定義済みのサーバーへの接続を試行します。 接続が成功したかどうかを示すメッセージが、ワークベンチのステータス・バーに表示されます。