変更パッケージの処理

変更パッケージに対する必要な変更をすべて完了したら、変更パッケージを処理できるようになります。 変更パッケージを処理して資源を移行するためには、パッケージを準備完了 状態にしておく必要があります。

変更パッケージを「準備完了」とマークする

変更パッケージへの資源定義の追加を完了し、それらの資源定義の編集を完了したら、変更パッケージを「準備完了」とマークできます。 ここで、変更パッケージの移行方式も選択する必要があります。

手順

  1. 「変更パッケージ」ビューで変更パッケージを右クリックして、「準備完了」>「移行方式の選択」をクリックします。 「変更パッケージ」ウィンドウが開きます。
  2. 変更パッケージに使用する移行方式をクリックして、「次へ」をクリックします。
  3. 操作をすぐに処理するか JCL を作成してそれを後で実行するかを選択します。 「終了」をクリックします。

タスクの結果

操作をすぐに処理することを選択した場合は、変更パッケージが処理されて「準備完了」とマークされます。 JCL を作成することを選択した場合は、JCL がサブミットされた時点で変更パッケージが「準備完了」とマークされます。

変更パッケージを「準備完了」とマークすると、CICS® Configuration Manager は、候補のチェックサムを計算して保管します。 後で変更パッケージを移行するときに、CICS Configuration Manager は新しいチェックサムを計算し、保管されている値と比較します。 チェックサムが 1 つでも異なれば、候補が変更されているということになるため、CICS Configuration Manager は移行を許可しません。 この検査は、予期しない変更が移行されるのを防止します。

変更パッケージを「準備未完了」とマークする

変更パッケージが「準備完了」とマークされていても、その承認または移行を延期したい場合は、その変更パッケージを「準備未完了」とマークします。 後で変更パッケージを承認または移行するときに、再度「準備完了」とマークします。 変更パッケージが承認者役割によって承認された後に「準備未完了」とマークされ、その後変更パッケージを再度「準備完了」とマークした場合、それらの承認は除去されます。 これは、最初に「準備完了」とマークされて以来、変更パッケージ内のどの資源定義も変更されていない場合でも同じです。

手順

  1. 「変更パッケージ」ビューで変更パッケージを右クリックして、「準備未完了」をクリックします。 「変更パッケージ」ウィンドウが開きます。
  2. 変更パッケージに使用する移行方式をクリックして、「次へ」をクリックします。
  3. 操作をすぐに処理するか JCL を作成してそれを後で実行するかを選択します。 「終了」をクリックします。

タスクの結果

操作をすぐに処理することを選択した場合は、変更パッケージが処理されて「準備未完了」とマークされます。 JCL を作成することを選択した場合は、JCL がサブミットされた時点で変更パッケージが「準備未完了」とマークされます。

変更パッケージの移行

変更パッケージが「準備完了」とマークされていれば、パッケージを処理して資源を移行することができます。

手順

  1. 「変更パッケージ」ビューで変更パッケージを右クリックして、「移行」をクリックします。 「変更パッケージ」ウィンドウが開きます。
  2. 変更パッケージに使用する移行方式をクリックして、「次へ」をクリックします。
  3. 操作をすぐに処理するか JCL を作成してそれを後で実行するかを選択します。 「終了」をクリックします。

タスクの結果

操作をすぐに処理することを選択した場合は、変更パッケージが処理されて資源が移行されます。 JCL を作成することを選択した場合は、JCL がサブミットされた時点で資源が移行されます。

変更パッケージが移行されるとき、CICS CM は以下の操作を処理します。
  • 変更パッケージがまだ「準備完了」状態であることを確認します。 つまり、パッケージは「準備完了」とマークされて以来、変更されておらず、かつ「準備未完了」とマークされていないという状態です。
  • 承認が必要な場合は、変更パッケージが完全に承認されていることを確認します。
  • ソース CICS 構成から候補資源定義を読み取り、移行方式で指定された規則に従って変換します。
  • 変換した候補をターゲット CICS 構成に書き込み、(後で移行をバックアウトできるように) 移行したこれらの資源定義の移行前のイメージと移行後のイメージをジャーナルに書き込みます。
  • 移行した資源定義を変更パッケージに追加します。 このステップは、変更パッケージをさまざまな移行方式で再利用することにより、環境間で資源定義を累進的に移行できることを意味します。

移行のバックアウト

バックアウト操作を使用して移行を元に戻すことができます。

手順

  1. 「変更パッケージ」ビューで変更パッケージを右クリックして、「バックアウト」をクリックします。 「変更パッケージ」ウィンドウが開きます。
  2. 変更パッケージに使用した移行方式をクリックして、「次へ」をクリックします。
  3. 元に戻す移行イベントを選択して、「次へ」をクリックします。
  4. 操作をすぐに処理するか JCL を作成してそれを後で実行するかを選択します。 「終了」をクリックします。

タスクの結果

操作をすぐに処理することを選択した場合は、変更パッケージが処理されて移行がバックアウトされます。 JCL を作成することを選択した場合は、JCL がサブミットされた時点で移行がバックアウトされます。