CICS IA バージョン 5.2 プラグインの新機能

CICS® IA バージョン 5.2 プラグインの機能拡張。

新機能 説明
CICS TS プラットフォーム・サポート

CICS TS バージョン 5.1 では、プラットフォームへのデプロイメント用にアプリケーションをパッケージ化することができます。 CICS IA は、プラットフォーム情報をキャプチャーし、それを依存関係データに関連付けるようになりました。

プラットフォームごとにグループ化されたアプリケーションを表示するための「クラウド・エクスプローラー」ビューが新たに導入されています。 このビューには、CICS TS バージョン 5.1 以降で定義されているアプリケーションが表示されます。 CICS IA バージョン 5.2 データベースに接続している場合、アプリケーションはプラットフォームごとにグループ化され、メニュー・オプションを使用することでプラットフォームをさらに分析することができます。

CICS TS バージョン 5.1 より前に使用され、CICS IA バージョン 3.2 以前のバージョンを使って収集された IA アプリケーションのリストのみを表示するよう「アプリケーション」ビューが変更されています。

CICS IA バージョン 5.2 データベースに接続されている場合、「プログラム」および「トランザクション」ビューの「アプリケーションで使用」オプションを使用して、すべてのプラットフォームを検索するか指定するプラットフォームを検索するかを選択できるようになりました。

CICS IA 照会エディターで、CICS、DB2®、IMS™、MQ、および Natural 照会の照会結果をプラットフォームごとにグループ化およびフィルタリングできるようになりました。

CICS IA バージョン 5.2 データベースに接続している場合、 「リソースの視覚化」ビューで、デフォルトで、リソースはまずプラットフォームごとにグループ化され、次にアプリケーションごとにグループ化されます。

CICS IA バージョン 5.2 データベースに接続している場合、 「リソース接続」ビューで、「フィルターの表示」アイコンを使ってプラットフォームごとにリソースをグループ化することができます。

SQL 照会のロギング

プラグインによって発行されるすべての SQL 照会をログに記録し、デバッグのためにその照会の詳細を表示できるようになりました。

「設定」ウィンドウに「データベース検索のデバッグ (Database Retrieval Debug)」ペインが新たに導入されています。そのペインでは、プラグインによって発行される SQL 照会のロギングを開始または停止したり、「DB 検索のデバッグ (DB Retrieval Debug)」ビューを開いたりすることができます。

プラグインによって発行される SQL 照会の詳細を表示する「DB 検索のデバッグ (DB Retrieval Debug)」ビューが新たに導入されています。 照会テキスト、照会が発行された時刻、および照会を実行したプロセス・スレッドの ID を表示することができます。 このビューを使用して、SQL 照会のロギングを開始または停止したり、ビューの項目のテーブルをクリアしたりすることができます。

プログラム詳細ビュー

プログラムのプロパティーを表示するプログラム詳細ビューが新たに導入されています。 プログラムで使用可能な情報に応じて、一般的なプロパティー、ロード・モジュール・スキャナーのプロパティー、および CSECT スキャナーのプロパティーがビューに表示されます。 このロード・モジュール・スキャナーの情報には、プログラムが再入可能かどうかが含まれます。

アフィニティー・レポートの作成

1 つ以上のアフィニティー・タイプの 1 つ以上の領域に関するアフィニティー・レポートを作成することができます。 「アフィニティー・レポートの作成」ウィザードが新たに導入されています。

メニュー・オプション「レポート」 > 「アフィニティー・レポート」が新たに「領域」ビューに導入されています。

アイコン「新規アフィニティー・レポート」が新たに「レポート・エクスプローラー」ビューに導入されています。

生成されるアフィニティー・レポート・ファイルが「レポート・エクスプローラー」ビューに表示されるようになりました。

生成されるアフィニティー・レポートの内容をタブ付きページで表示する「アフィニティー・レポート」ビューが新たに導入されています。

生成されるアフィニティー・レポートの内容が「レポート・ブラウザー」ビューの単一ページに表示されるようになりました。

CICSPlex® SM ワークロード・マネージャーのトランザクション・グループ・ファイルの作成

CICSPlex SM ワークロード・マネージャー (WLM) のトランザクション・グループ・ファイルを作成することができます。 ファイルは 1 つ以上のアフィニティー・レポートから作成されます。このファイルには、CICSPlex SM への入力に適したアフィニティー・トランザクション・グループ定義が含まれます。 「CPSM WLM トランザクション・グループの作成」ウィザードが新たに導入されています。

アイコンおよびメニュー・オプション「CPSM WLM トランザクション・グループの作成」が新たに「レポート・エクスプローラー」ビューに導入されています。

「アフィニティー・ビルド」ビューが新たに導入されています。このビューでは、生成される CICSPlex SM WLM トランザクション・グループ・ファイルの内容を表示および編集することができます。

保管された CICSPlex SM WLM トランザクション・グループ・ファイルが「レポート・エクスプローラー」ビューに表示されるようになりました。

CICSPlex SM へのトランザクション・グループ定義のデプロイ

CICSPlex SM WLM トランザクション・グループ・ファイルのトランザクション・グループ定義を CICSplex にデプロイすることができます。 CICSPlex SM WLM トランザクション・グループ・ファイルのトランザクション・グループ定義をデータ・セット・メンバーに保管し、CICSPlex SM デプロイメントのためのジョブを実行依頼することができます。

「CPSM デプロイメント」ペインが新たに「設定」ウィンドウに導入されています。このウィンドウで、CICSPlex SM デプロイメント用 JCL の生成に使用するデフォルト値を設定することができます。

新しい「アフィニティー・ビルド」ビューを使用して、CICSPlex SM デプロイメント・ジョブへのパラメーターの指定、CICSPlex SM への入力の変更、生成される JCL の確認または編集、およびトランザクション・グループ定義のデプロイを行うことができます。

「コマンド・フロー・ダイアグラム」ビュー

コマンド・フロー・コレクターによって収集されたコマンドのタイムラインを表示する「コマンド・フロー・ダイアグラム」ビューが導入されています。 コマンドはプログラム別にグループ化された後、使用されたさまざまなプラットフォームとアプリケーション、領域、またはタスク制御ブロック (TCB) モードを表す行または列に表示されます。

コマンド・フロー実行タスク用の以下のメニュー・オプションが「リソースの表示」ビューおよび「ユーザー・コマンド・フロー」ビューに新たに導入されています。
  • 「視覚化」 > 「アプリケーション・スイッチ」
  • 「視覚化」 > 「領域スイッチ」
  • 「視覚化」 > 「TCB スイッチ」
ダイアグラムの印刷

ダイアグラムを表示するビューで、ビューがアクティブになっているときに、CICS IA パースペクティブ・ツールバーの「印刷」アイコンを使用することによって、そのダイアグラムを印刷することができます。 この機能は、「コマンド・フロー・ダイアグラム」「リソース接続」、および「リソースの視覚化」ビューに当てはまります。

既存機能の強化 説明
「依存関係」メニューの「接続なし」オプション

「依存関係」メニューによる CICS Explorer® との統合が可能になりました。このメニューは、CICS IA によってサポートされている 操作可能なリソースや定義の CICS Explorer ビューから選択できます。

CICS IA プラグインが DB2 データベースに接続されていない場合、選択不可状態の「接続なし」オプションがこの「依存関係」メニューに表示されるようになりました。

照会エディター

CICS 照会を照会エディターで作成または編集する際に、1 つ以上の CPSM コマンドによって、また新規リソース・タイプ ACTION、CONTEXT、NOTIFICATION、OBJECT、RESULT、THREAD、および VERSION によってその照会をフィルターに掛けられるようになりました。

照会エディターでコマンド・フロー照会を作成または編集する際、表示またはフィルターのために以下の新しい属性を使用できるようになりました。
  • このタスクと関連付けられている発信記述子から取られた APPLID
  • 発信アダプター・データ 1
  • 発信アダプター・データ 2
  • 発信アダプター・データ 3
  • 発信アダプター ID
  • 発信クライアント IP アドレス
  • 発信クライアント IP アドレス・フォーマット
  • 発信機能名
  • 発信機能タイプ
  • 発信ネットワーク ID 1
  • 発信ネットワーク ID 2
  • 親タスク
  • 親タスク開始時刻
  • 発信 TCP/IP スタック・ポート番号
  • 発信トランザクション ID
  • 発信ユーザー ID
  • 発信 VTAM LU 名
  • 過去のホップ APPLID
  • 過去のホップ数
  • 過去のホップ NETWORKID
  • 過去のホップ・タスク ID
  • 過去のホップ・タスク開始時刻
  • 過去のホップ・トランザクション ID
  • 過去のホップ上でタスクが開始された時刻
「コマンド・フロー」ビュー
「列のカスタマイズ」ウィンドウを使ってこのビューのコマンド・フロー・テーブルに表示する情報を指定する際、以下の新しい列を指定できるようになりました。
  • このタスクと関連付けられている発信記述子から取られた APPLID
  • 発信アダプター・データ 1
  • 発信アダプター・データ 2
  • 発信アダプター・データ 3
  • 発信アダプター ID
  • 発信クライアント IP アドレス
  • 発信クライアント IP アドレス・フォーマット
  • 発信機能名
  • 発信機能タイプ
  • 発信ネットワーク ID 1
  • 発信ネットワーク ID 2
  • 親タスク
  • 親タスク開始時刻
  • 発信 TCP/IP スタック・ポート番号
  • 発信トランザクション ID
  • 発信ユーザー ID
  • 発信 VTAM LU 名
  • 過去のホップ APPLID
  • 過去のホップ数
  • 過去のホップ NETWORKID
  • 過去のホップ・タスク ID
  • 過去のホップ・タスク開始時刻
  • 過去のホップ・トランザクション ID
  • 過去のホップ上でタスクが開始された時刻
コマンド・フロー・エディター

現在接続されているユーザー ID のコマンド・フロー・コレクター・オプションを編集する際、コマンド・フロー・エディターに「権限」オプションの値が表示されるようになりました。

コレクターの「プロパティー」ビュー

「IA 操作」ビューで領域またはユーザーを選択し、選択したコレクターのプロパティーを「プロパティー」ビューに表示したときに、このビューに「権限」オプションの値が表示されるようになりました。

スレッド・セーフ分析の機能強化
スレッド・セーフ実行のレポートを「レポート」ビューで作成する際、プログラムが再入可能としてリンクされるかどうかがスレッド・セーフ・レポートに表示されるようになりました。 レポートには CICSPlex システム・マネージャー (CPSM) コマンドに関する以下の追加情報も表示されます。
  • CPSM 呼び出しの合計
  • スレッド・セーフ CPSM 呼び出し
  • 非スレッド・セーフ CPSM 呼び出し

スレッド・セーフ・レポートを保管する際、この情報も保管され、「レポート・ブラウザー」ビューに表示することができます。

「レポート・エクスプローラー」ビュー

「レポート・エクスプローラー」ビューを使用することにより、アフィニティー・レポートの作成、CICSPlex SM への入力用 CICSPlex SM WLM トランザクション・グループ・ファイルの作成、および保管したアフィニティー・レポートおよびファイルの管理が可能になりました。

「レポート・エクスプローラー」ビューの「レポートを開く」メニュー・オプションによって、現在選択されているレポートまたはファイルを該当するビューで開かれるようになりました。
  • アフィニティー・レポートの場合、「アフィニティー・レポート」ビューを開きます。
  • CICSPlex SM WLM トランザクション・グループ・ファイルの場合、「アフィニティー・ビルド」ビューを開きます。
  • スレッド・セーフ・レポートの場合、「レポート・ブラウザー」ビューを開きます。

現在選択されているアフィニティー・レポートを「レポート・ブラウザー」ビューで開く新しいメニュー・オプション「ブラウザーで開く」が導入されています。