「コマンド・フロー」ビュー

「コマンド・フロー」ビューには、選択されているタスクの実行の詳細が示されます。 そこには、使用されたタスク制御ブロック (TCB) モード、TCB モード・スイッチ、およびコマンド・フロー・テーブルが表示されます。

コマンド・フロー・テーブルに表示される情報を指定することもできますし、その情報を検索することもできます。

また、ビューに表示するリソースやコマンドのフィルター操作も可能です。 有効なイベント処理リソースに一致するリソースおよび API 呼び出しについては、このビューを使用することによりイベント・バインディングを作成できます。

トランザクションのコマンド・フローを表示するには、「トランザクション」ビューなど、必要なトランザクション・リソースを表示する CICS® IA plug-inのビューから開始します。

必要なトランザクションを右クリックしてから、「コマンド・フローの実行の表示」をクリックします。 以下のオプションのうち、必要に応じていずれか 1 つをクリックします。
「トランザクション」ポップアップ・メニューで「コマンド・フローの実行の表示」オプションを選択したところ

選択されているトランザクションのコマンド・フローの実行が、「リソースの表示」ビューの中に、ユーザー ID 別にリスト表示されます。 このビューのツリー構造を展開すると、各コマンド・フロー実行について、領域 APPLID、最初のコマンドの発行時刻、トランザクション ID、およびトランザクション・タスク ID を表示できます。

「コマンド・フロー」ビューに情報を表示するには、必要なコマンド・フロー実行のタスク ID を右クリックしてから、「実行の表示」をクリックします。

「リソースの表示」ビューにコマンド・フロー実行が表示され、タスクのポップアップ・メニューで「実行の表示」オプションが選択されているところ

「コマンド・フロー」ビューには、「使用されている TCB モード」、「TCB モード・スイッチ」、およびコマンド・フロー・テーブルの 3 つのセクションがあります。

「コマンド・フロー」ビュー。
「使用されている TCB モード」セクションでは、L8 TCB が展開され、Open Queue コマンドが選択されています。
コマンド・フロー・テーブルで、対応するコマンドが強調表示されています。

使用されている TCB モード

「使用されている TCB モード」セクションには、タスク実行中に使用された TCB モードの要約が表示されます。 それには、各 TCB モードで発行されたコマンドの総数が含まれます。

個々のコマンドおよびリソースを表示するには、ツリー構造を展開します。

このセクションでコマンドを選択すると、そのコマンドがコマンド・フロー・テーブルの中で強調表示されます。

TCB モード・スイッチ

「TCB モード・スイッチ」セクションには、タスク実行中に発生した TCB モード・スイッチの要約が表示されます。 コマンドとリソースは、切り替わる前のモード別に、そして次に切り替え後のモード別にグループ化されます。

切り替え後のモードと個々のコマンドおよびリソースを表示するには、ツリー構造を展開します。

このセクションでコマンドを選択すると、そのコマンドがコマンド・フロー・テーブルの中で強調表示されます。

「コマンド・フロー」ビューの「TCB モード・スイッチ」セクション。

コマンド・フロー・テーブル

コマンド・フロー・テーブルには、コマンドを実行したプログラムの下に、コマンド・フローが時刻順に表示されます。 デフォルトでは、コマンドごとに現在と過去の TCB モード、およびコマンド実行時刻とが表示されます。

EXEC CICS コマンドに関連するイベントは、ビュー内でコマンドの下位ノードとして表示されます。 これらの下位ノードは、コマンドに対して起動されるイベントです。

「コマンド・フロー」ビューのコマンド・フロー・テーブル

リソースのアイコンには、以下のアイコンが付加されている場合があります。
  • アスタリスク・アイコン イベント処理アイコン。 このリソースから、イベント処理で使用するイベント・バインディングを作成できます。 このオプションは、有効なイベント処理リソースに一致するリソースおよび API 呼び出しについてのみ使用できます。

    このオプションを使用するには、まず、イベント・バインディングのための CICS バンドル・プロジェクトがセットアップされていて、使用可能な状態になっていなければなりません。 詳しくは、「CICS Explorer ユーザー・ガイド」のCICS バンドル・プロジェクトの作成 を参照してください。

    イベント・バインディングを作成するには、コマンドを右クリックした後、「イベントの作成」をクリックして表示されるメニューから、必要なイベント・タイプを選択します。 イベント・バインディング作成のウィザードが表示され、CICS IA plug-inからの情報が設定されます。 このウィザードの使用方法については、CICS ファイル・リソースからイベント・バインディングを作成 を参照してください。

  • 競合アイコン TCB モード・スイッチ・アイコン。 このコマンドの結果、TCB モード・スイッチが発生しました。
  • 警告アイコン 警告アイコン。 このコマンドの RESP または RESP2 コードはゼロ以外の値です。 このコマンドを選択すると、応答および理由コードが、このセクションの下にあるステータス・バーに 10 進値として表示されます。 応答コードおよび理由コードの列をコマンド・フロー・テーブルに追加した場合、応答および理由コードは、このテーブルに 16 進値として表示されます。
    「コマンド・フロー」ビューのステータス・バーに応答および理由コードが表示されているところ

コマンド・フロー・テーブルに表示される情報を指定するには、「列メニュー」アイコン 「列メニュー」アイコン をクリックしてから、「列のカスタマイズ」をクリックします。 「列のカスタマイズ」ウィンドウが表示されます。 「追加」「削除」を使用することにより、「現行列」リストの中で、必要な情報に対応する列をリスト表示します。 それらの列は、すぐにコマンド・フロー・テーブルに表示されます。 選択が完了したら、「閉じる」をクリックします。

「列のカスタマイズ」ウィンドウ

複数の列の幅を同じサイズに設定するには、「列」メニュー・アイコン 「列」メニュー・アイコン をクリックした後、「列幅の等化」をクリックします。

コマンド・フロー・テーブルをデフォルト列にリセットするには、「列」メニュー・アイコン 「列」メニュー・アイコン をクリックしてから、「列のリセット」をクリックします。

コマンド・フロー・テーブルで情報を検索するには、ワークベンチ・メニューの「検索/置換」をクリックします。 「検索/置換」ウィンドウで、検索する項目を入力します。 ウィンドウで使用可能なオプション (「順方向」「大/小文字の区別」など) を使用すると、検索を絞り込むことができます。 コマンド・フロー・テーブルの情報を変更することはできないため、置換機能に関連するオプションは使用できません。

コマンドおよびリソース・フィルター

「コマンド・フロー」ビューに表示するリソースまたはコマンドのフィルター操作を実行するには、ビューのツールバーにある「フィルターの表示」 アイコン 「フィルターの表示」アイコン をクリックします。 リソースとコマンドのリストが表示されます。 そこで、必要なリソースおよびコマンドのチェック・ボックスにチェック・マークを付けることができます。 リストを展開することにより、個々のリソースまたはコマンドを選択できます。

「コマンド・フロー」ビューのフィルター

変更内容は「コマンド・フロー」ビューの 3 つのセクションすべてにすぐに適用され、フィルター処理後のコマンドの数がツールバーに示されます。