バイナリー JAR ファイルの OSGi プラグイン・プロジェクトへのインポート

既存のバイナリー JAR ファイルからプラグイン・プロジェクトを作成できます。 この方法は、ライセンス交付の制限がある場合や、バイナリー・ファイルを抽出できない場合に役立ちます。ただし、JAR ファイルを含む OSGi バンドルは、プールされた JVM 環境ではサポートされません。

このタスクについて

このタスクでは、既存のバイナリー JAR ファイルから新しい OSGi プラグイン・プロジェクトを作成します。 JAR ファイルは、ローカル・ファイル・システム上に存在している必要があります。

手順

  1. Eclipse メニュー・バーで、「ファイル」>「新規」>「プロジェクト (Project)」をクリックして、新規ウィザードを開きます。
  2. 「プラグイン開発」フォルダーを展開して、「既存の JAR アーカイブからのプラグイン (Plug-in from Existing JAR Archives)」をクリックします。 「次へ」をクリックします。 「JAR の選択 (JAR selection)」ダイアログが開きます。
  3. 変換する JAR ファイルを見つけます。ファイルが Eclipse ワークスペース内にある場合は、「追加」をクリックします。ファイルがコンピューター上のフォルダーにある場合は、「外部を追加 (Add External)」をクリックして、JAR ファイルを参照します。 必要なファイルを選択して「オープン」をクリックし、「JAR の選択 (Jar selection)」ダイアログで追加します。 「次へ」をクリックします。 「プラグイン・プロジェクトのプロパティー (Plug-in Project Properties)」ダイアログが開きます。
    「既存の JAR アーカイブからの新しいプラグイン (New Plug-in from existing JAR Archives)」ウィザードの画面取り
  4. 「プロジェクト名」フィールドで、作成するプロジェクトの名前を入力します。 プロジェクト名は必須です。
  5. 必要に応じて、「プラグインのプロパティー (Plug-in Properties)」セクションの次のフィールドを入力します。
    プラグイン ID
    プラグイン ID はプロジェクト名から自動的に生成されます。ただし、必要に応じて ID を変更することもできます。
    プラグイン名
    プラグイン名はプロジェクト名から自動的に生成されます。ただし、必要に応じて名前を変更することもできます。
    実行環境
    このフィールドは、プラグインの実行に必要な JRE の最小レベルを指定します。 CICS® ランタイム・ターゲット・プラットフォームの実行環境に一致する Java のレベルを選択します。
  6. 「ターゲット・プラットフォーム」セクションで、「OSGI フレームワーク (an OSGI framework)」を選択して、メニューから「標準」を選択します。
  7. 「JAR アーカイブをプロジェクトに unzip する (Unzip the JAR archives into the project)」が選択されていないことを確認して、「終了」をクリックします。 Eclipse がプラグイン・プロジェクトをワークスペースに作成します。プロジェクトにはバイナリー JAR ファイルが含まれますが、プロジェクトはプールされた JVM 環境ではサポートされません。
  8. 必須: 要件: ここでプラグイン・マニフェスト・ファイルを編集して、JCICS API の依存関係を追加する必要があります。 これらのステップを実行しない場合、バンドルをエクスポートしてインストールできますが、動作しません。
    1. 「パッケージ・エクスプローラー (Package Explorer)」ビューで、プロジェクト名を右クリックして、「PDE ツール (PDE Tools)」>「マニフェストを開く (Open Manifest)」をクリックします。 マニフェスト・ファイルがマニフェスト・エディターで開きます。
    2. 「依存関係 (Dependencies)」タブを選択して、「インポートされたパッケージ (Imported Packages)」セクションで、「追加」をクリックします。 「パッケージの選択 (Package Selection)」ダイアログが開きます。
    3. パッケージ com.ibm.cics.server を選択して、「OK」をクリックします。 パッケージが「インポートされたパッケージ (Imported Packages)」リストに表示されます。
    4. オプション: オプション: アプリケーションで必要な場合には、次のパッケージをインストールするために上記のステップを繰り返します。
      表 1.
      パッケージ 説明
      com.ibm.record VisualAge に付属の Java レコード・フレームワークから IByteBuffer を使用するレガシー・プログラム用の Java API。 以前は dfjcics.jar ファイル内にありました。
    5. Ctrl +S を押して、マニフェスト・ファイルを保存します。

タスクの結果

ワークスペースでのプラグイン・プロジェクトの作成が正常に完了しました。ただし、この時点で、マニフェスト・ファイルを更新して CICS-MainClass 宣言を追加する必要があります。 詳しくは、関連したリンクを参照してください。