トラップ・ベースのネイティブ同期
プロバイダーは、WebSphere Studio Device Developer's (WSDD) J9 JVM と共に Palm OS プラットフォーム
でのみ使用されます。
このトピックでは、Palm OS 用
の DB2 Everyplace isync4j を J9 の jclMidp (J2ME MIDP) 構成で使用する方法について
説明します。この同期プロバイダーは、 com.ibm.oti.palmos パッケージを参照しているため、 WSDD J9 JVM for PalmOS v1.5 以降でのみ稼働します。
以下の表は、API を Palm デバイスにインストールする際に使用するプログラムの場所を
示しています (ここで、%DSYINSTDIR% は DB2 Everyplace のインストール・ディレクトリーを表します)。
ディレクトリー
| 説明
|
%DSYINSTDIR%/Clients/PalmOS/Sync/isync4j-palm/lib
| Palm OS Java クラス用の isync4j が入っているフォルダー。これらのクラスは、
インプリメンテーション時にインポートされます。
|
%DSYINSTDIR%/Clients/PalmOS/Sync/isync4j-palm/sample
| サンプル isync4j アプリケーション用のソース・コードが入っているフォルダー。
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%DSYINSTDIR%/Clients/PalmOS/Sync/isync4j-palm/bin/ISyncSample.prc
| J9 Palm OS CLDC ライブラリーと共に使用されるサンプル isync4j アプリケーション。
|
前提条件
トラップ・ベースのネイティブ同期プロバイダーでは、以下の同期クライアント・ネイティブ
共有ライブラリーおよび DB2 Everyplace ライブラリーが必要です。
- isyncore.prc
- isyncconf.prc
- imsaconfig.prc
- imsafile.prc
- imsadb2e.prc
- wbxmllib.prc
- isyncxpt.prc
さらに、デバイスに J9 Palm OS JVM バイナリーがインストールされている必要があります。
アプリケーションでトラップ・ベースのネイティブ同期プロバイダーを使用している
場合、以下の isync4j Java パッケージをインポートする必要があります。
- com.ibm.mobileservices.isync
- com.ibm.mobileservices.isync.db2e.sti
- com.ibm.mobileservices.isync.event
- com.ibm.mobileservices.isync.sql
システムに以下のソフトウェアがインストールされていることを確認します。
- Palm OS バージョン 3.5 以降 (少なくとも 8 MB のメモリーが必要)
- WebSphere Studio Device Developer (WSDD) バージョン 4.0
- DB2 Everyplace database for Palm OS バージョン 7.1 以降
- DB2 Everyplace 同期クライアント・ライブラリー バージョン 8.1 以降
WSDD のインストール後、Palm OS ターゲットをセットアップする必要があります。Palm OS ターゲットを
セットアップする方法は、「WSDD Development Environment & Tools Product
Documentation」の『Getting Started with Palm OS Targets』の章を参照してください。
WSDD 文書は、製品 CD-ROM の IBM¥wsdd¥wsdd4.0¥doc¥wsddCustomer.pdf にあります。最後に、WSDD サンプル・アプリケーションを
作成および実行して、WSDD が正しくインストールされていることを確認します。
手順
WSDD が正しくインストールされていることを検証するには、次のようにします。
- isync4j サンプル・アプリケーション用の新規プロジェクトを作成します。
- WSDD で「Java パースペクティブ (Java Perspective)」を開きます。
- 「ファイル」->「新規」->「その他」を選択します。
- J2ME for J9 のウィザードを選択して、MIDlet Suite を作成します。
- 「MIDlet Suite Creation」ダイアログで、カスタム・プロジェクト、MIDlet 名、および
MIDlet クラス名を指定します。
- 「次へ」をクリックします。
- 再度「次へ」をクリックして、「Java 設定」に進みます。
- 「Java 設定」で「ライブラリー」タブをクリックして、
「フォルダーの作成 ...」をクリックします。「新規クラス・フォルダー」
ダイアログで lib と入力します。
- 「完了」をクリックします。
- DB2 Everyplace ISYNC4J Java クラスをインポートして、ビルド・パスをセットアップします。
- 「パッケージ」ビューでプロジェクトをクリックして、メニュー項目
「ファイル」->「インポート ...」をクリックします。
- %DSYINSTDIR%/Clients/PalmOS/Sync/isync4j-palm/lib フォルダーをインポートして、ソース・ディレクトリーとして %DSYINSTDIR%/Clients/PalmOS/Sync/isync4j-palm/lib を選択します。
- lib ディレクトリーを展開して、/lib の
下にある com ディレクトリーのチェック・ボックスを選択します。「インポートするリソースの宛先の選択:」で「フォルダー:」フィールド
に、プロジェクト名の後に /lib を付けて入力します。
例えば、プロジェクト名が ISyncSample の場合には、フィールドは ISyncSample/lib となります。
- 「完了」をクリックします。
- lib フォルダーを展開すると、次の ISYNC4J Java パッケージがあります。
com.ibm.mobileservices.isync
com.ibm.mobileservices.isync.db2e.sti
com.ibm.mobileservices.isync.event
com.ibm.mobileservices.isync.sql
- サンプル・アプリケーションを作成および実行して isync4j ライブラリーのセットアップを検証します。
- サンプル・アプリケーションをインポートします。
- 「パッケージ」ビューでプロジェクトの src フォルダーを
クリックして、メイン・メニューから「ファイル」->「インポート」とクリックします。
- ISyncSample.java をインポートします。ソース・ディレクトリーとして %DSYINSTDIR%/Clients/PalmOS/Sync/isync4j-palm/samples/ISyncSample/ を選択して、ISyncSample.java のチェック・ボックスを選択します。
インポートされたリソースの宛先が <project>/src であることを確認します.
- サンプル・アプリケーションのビルド・ファイルを作成します。
- エディターで、「in/exclusion」タブをクリックしてから、
「新規」をクリックします。
- メイン・クラスに ISyncSample と入力して、プラットフォームで
「J9 for Palm 68k」を選択します。「次へ」をクリックします。
- クリエーター ID を入力し、アプリケーション名に ISyncSample を入力します。「次へ」を 2 回クリックします。
- 「Prc Application on PalmOS emulator」を選択します。「完了」をクリックします。
- ISyncSample.jxeLinkOptions ファイルを変更します。
- 「パッケージ」ビューで、プロジェクトの palm68k
フォルダーを展開します。
- 「ISyncSample.jxeLinkOptions」をダブルクリックします。
- エディターで「in/exclusion」タブをクリックして、
「新規」をクリックします。
- 規則パターンに com.ibm.mobileservices.isync.db2e.sti.DB2eISyncProvider を入力して、「OK」をクリックします。
- エディターで、「ソース」タブをクリックします。
- -vmOption -ms:15 と入力して、スタック・サイズを設定します。
- 変更を保管します。
- サンプル・アプリケーションを実行します。
- メニューで「実行」アイコンをクリックして、ビルド・ファイルで
「実行」->「ビルド」->「起動」を
選択します。
- サンプル・アプリケーションのターゲットを選択して、「完了」をクリックします。
- エラーが無ければ、Palm OS エミュレーターが開始されてアプリケーションを実行します。
これで、独自のアプリケーションを作成することができます。新規アプリケーションを作成
する際には、DB2 Everyplace isync4j の新規プロジェクト名をプロジェクトのビルド・パスに組み込みます。
アプリケーションのビルド・ファイルを作成後、アプリケーションの要件を満たすように、
jxeLinkOptions ファイルを変更します。
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