C/C++ プロジェクトの準備、コンパイル、リンク

このタスクは、C/C++ を使用して DB2 Everyplace アプリケーションを開発する、より大きなタスクの一部です。C/C++ プロジェクトの準備、コンパイル、およびリンクのステップが完了したら、DB2 Everyplace C/C++ アプリケーションの開発に戻ります。

手順

DB2 Everyplace には、アプリケーション開発のために、ヘッダー・ファイルおよびオペレーティング・システム・ライブラリー・ファイルが組み込まれます。

プロジェクト・ファイルを準備し、正しいコンパイラーを使用して DB2 Everyplace アプリケーションをコンパイルしリンクするには、次のようにします。

プロジェクト・ファイルを作成します。この手順は、開発ツールと、開発対象のオペレーティング・システムによって異なります。
下記の DB2 Everyplace ヘッダー・ファイルをプロジェクトに組み込みます。ヘッダー・ファイルには、DB2 Everyplace で提供される定数、データ・タイプおよび C/C++ 関数のプロトタイプが入っています。ヘッダー・ファイルには、次のものがあります。
```
¥db2everyplace¥Clients¥include¥sqlcli.h
¥db2everyplace¥Clients¥include¥sqlcli1.h
¥db2everyplace¥Clients¥include¥sqlext.h
¥db2everyplace¥Clients¥include¥sqlsystm.h
```
ユーザーのアプリケーションに固有のヘッダー・ファイルをすべて組み込みます。

適切な DB2 Everyplace ライブラリーをプロジェクトに組み込みます。

次の表で、それぞれのオペレーティング・システムごとに DB2 Everyplace ライブラリーを要約し、追加情報をリストします。

表 3. DB2 Everyplace ライブラリー

オペレーティング・システム	必要なライブラリー・ファイルと追加情報
Palm OS	`¥db2everyplace¥clients¥palmos¥database¥DB2e.lib` オプショナル: スタック・サイズを 8 KB に増やします。デフォルトは 4 KB です。 Palm OS アプリケーションのデフォルトのアプリケーション・スタック・サイズは制限されています。アプリケーションによっては、実行時にスタック・オーバーフローの問題が発生する可能性があります。この問題を避けるには、DB2 Everyplace に組み込まれている `palm-pref.r` ファイルに、より大きなスタック・サイズを指定してください。`palm-pref.r` ファイルにある説明に従い、それをプロジェクト・ファイルに組み込んでください。 PRC-Tools を使用してアプリケーションを開発している場合、アプリケーションの .def ファイルに `stack=0x8000` を追加します。例: `application {"MyApplicationName" APID stack=0x8000 }`
Symbian OS v6	エミュレーター・アプリケーション: `¥db2everyplace¥clients¥symbian6¥database¥wins¥DB2e.lib` デバイス・アプリケーション: `¥db2everyplace¥clients¥symbian6¥database¥armi¥DB2e.lib`
Symbian OS v7	エミュレーター・アプリケーション: `¥db2everyplace¥clients¥Symbian7¥database¥wins¥DB2e.lib` デバイス・アプリケーション: `¥db2everyplace¥clients¥Symbian7¥database¥armi¥DB2e.lib`
Windows CE	ARM プロセッサー: V3.00 `¥db2everyplace¥clients¥wince¥database¥wce300¥armrel¥DB2e.lib` V4.00 `¥db2everyplace¥clients¥wince¥database¥wce400¥ARM4VRel¥DB2e.lib` MIPS プロセッサー: V3.00 `¥db2everyplace¥clients¥wince¥database¥wce300¥mipsrel¥DB2e.lib` V4.00 `¥db2everyplace¥clients¥wince¥database¥wce400¥MIPSIVRel¥DB2e.lib` SH3 プロセッサー: V3.00 `¥db2everyplace¥clients¥wince¥database¥wce300¥sh3rel¥DB2e.lib` V4.00 `¥db2everyplace¥clients¥wince¥database¥wce400¥SH3Rel¥DB2e.lib` Windows CE エミュレーター: V3.00 `¥db2everyplace¥clients¥wince¥database¥wce300¥x86emrel¥DB2e.lib (Pocket PC エミュレーター用)` `¥db2everyplace¥clients¥wince¥database¥wce300¥x86rel¥DB2e.lib (Pocket PC 2002 エミュレーター用)` V4.00 `¥db2everyplace¥clients¥wince¥database¥wce400¥emulatorRel¥DB2e.lib` (WinCE.NET エミュレーター用) UNICODE がプロジェクトで使用できることを確認します。`UNICODE および _UNICODE` を「プロジェクト設定 (Project Settings)」の「プリプロセッサー定義 (Preprocessor Definition)」に追加します。 XScale プロセッサー: v3.00 `¥db2everyplace¥clients¥wince¥database¥wce300¥xscale¥DB2e.lib`
Win32	`¥db2everyplace¥clients¥Win32¥database¥x86¥DB2e.lib`
Neutrino	`libdb2e.so` Neutrino ライブラリー・ファイルは、DB2 Everyplace Neutrino の gzip された tar ファイル `DB2EveryplaceNTO.tar.gz` に入っています。このファイルは、`¥db2everyplace¥clients¥neutrino¥database¥` ディレクトリーにあります。`libdb2e.so` は、`/db2e/database/x86/ (x86 プロセッサー・タイプの場合)` ディレクトリーにあります。
Linux	`libdb2e.so` Linux ライブラリー・ファイルは、DB2 Everyplace Linux の gzip された tar ファイル `DB2EveryplaceLN.tar.gz` に入っています。このファイルは、`¥db2everyplace¥clients¥embeddedlinux¥database¥` ディレクトリーにあります。 `libdb2e.so` は `/db2e/database/x86/ ( x86 プロセッサー・タイプの場合)` および `/db2e/database/strongarm/ (strongarm プロセッサー・タイプの場合)` ディレクトリーにあります。

オプショナル: UNICODE および _UNICODE マクロをプロジェクト・ファイルに定義して、ユニコード・サポートを利用できるようにします。
プロジェクトをコンパイルして、オブジェクト・コードを適切な DB2 Everyplace ライブラリーとリンクします。

アプリケーション開発ツールの多くでは、統合開発環境内からの自動コンパイルおよびリンクが提供されています。プロジェクトのコンパイルおよびリンクに関する追加情報については、ご使用のアプリケーション開発ソフトウェアの資料を参照してください。

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