iscServiceOpenEx()

目的

iscServiceOpenEx() は、プロパティー配列に基づいて新規サービス・ハンドルをオープンします。

構文

isy_INT32 iscServiceOpenEx(
    isy_CONST isy_TCHAR* URL,
    ISCPROPERTY*          property,
    isy_INT32            propertyNum,
    HISCSERV*            phServ);

関数の引き数

表 122iscServiceOpenEx() 関数で使用する有効な引き数をリストしたものです。

表 122. iscServiceOpenEx() の引き数

データ・タイプ 引き数 用途 説明
isy_CONST isy_TCHAR URL 入力 URL ストリングとしてのサーバー情報
ISCPROPERTY property 入力

以下の ISCPROPERTY タイプのプロパティー配列

typedef struct {
      isy_TCHAR *key;    //property ID string
      isy_TCHAR *value; //property value string
} ISCPROPERTY;
 

以下の 3 つのプロパティーが使用可能です。

  • isync.user -- 同期クライアントのユーザー名
  • isync.password -- 同期クライアントのパスワード
  • isync.encoding -- ターゲット・データの文字エンコード

ユーザー名およびパスワードのプロパティーは必須です。

isy_INT32 propertyNum 入力 プロパティー数。
HISCSERV phServ 出力 サービスへのハンドル。

使用法

iscServiceOpenEx() は、プロパティー配列で表された設定を 持つサーバーから、特定のサービスの新規ハンドルを要求するために 使用します。サーバーは URL (Uniform Resource Locator) ストリングによって 識別され、プロトコル、ホスト名 (または IP)、およびポート番号が含まれています。同期 サーバーが Secure Socket Layer (SSL) で構成されている場合は URL のプロトコルの部分は「https://」となり、それ以外の場合は「http://」となります。ポート番号は省略できますが、SSL および 非 SSL の デフォルト・ポートはそれぞれポート 443 およびポート 80 です。 すべての設定 (ユーザー名およびパスワードを含む) はプロパティー配列の中に指定されます。処理が正常に 行われると、サービス・ハンドル (HISCSERV) が phServ を 介して戻されます。そうでない場合、phServ は NULL となり、エラー・コードが 戻されます。完了したら、サービス・ハンドルは iscServiceClose() でクローズされます。

例:

int rc = 0;
    HISCSERV hSyncServ;
    ISCPROPERTY properties[3] = {{"isync.user", "myUserName"},
                    {"isync.password", "myPassword"},
                    {"isync.encoding", "ISO8859_1"}}
    rc = iscServiceOpenEx("http://localhost.mycom.com:80", properties, 3, &hSyncServ);

戻りコード

制約事項

なし。

関連した解説