DB2 Everyplace バージョン 8.1.4 リリース情報へようこそ。バージョン 8.1.4 の新しい
DB2 Everyplace 情報センターは、%DSYINSTDIR%\doc\lang\infocenter ディレクトリーに用意されています。
リリース情報には、DB2 Everyplace バージョン 8.1.4 リリースの新機能、機能拡張、および更新された手順に関する情報が含まれます。
次の節では、まず、DB2 Everyplace データベースの機能を示し、それに続いて最新の修正について説明します。
データベース・エンジンの新機能
- PocketPC および Windows プラットフォームの ADO.Net サポート。
- DB2 Everyplace に備わっている、システム定義の 2 つの新しいスカラー関数。この関数により、照会対象のデータにかかわらず、SQL 照会を実行することができます。これらの新しい関数は、LCASE() と UCASE() です。
- 同じプロセス内で複数のデータベースへの複数の接続が可能。
- 自動増分 (ID 列) サポート。
- CLI による大規模データの漸次検索。
- Symbian OS バージョン 7 のサポート
- Symbian OS バージョン 6 および 7 でのリモート・ストアード・プロシージャーのサポート、および JDBC サポート。
- Neutrino および Linux プラットフォームでの追加プロセッサー・タイプのサポート。
- JDBC サポート、および JSR 169 互換性の続行。
- 追加の CLI サポート。これには SQLColumns、SQLGetConnectAttr、SQLGetInfo、
SQLGetStmtAttr、SQLNumParams、SQLSetConnectAttr、SQLSetStmtAttr、および SQLTables が含まれます。
- Neutrino、Linux、Symbian OS 6 および OS 7 を含むすべてのプラットフォームでのローカル・データ暗号化のサポート。
データベース・エンジンの修正
DB2 Everyplace バージョン 8.1 FixPak 1、FixPak 2、およびバージョン 8.1.4 で修正された問題です。該当する場合は、参照用の APAR 番号を記載しています。
- (APAR IC34759) データ暗号化の問題は、以下のとおりです。
- アプリケーションが 1 つの接続セッションで 8 つを超える表
(そのうちの 1 つは暗号化された表) にアクセスした場合、DB2 Everyplace に障害が発生する。
- 暗号化された表での両方向スクロール・カーソルを使用した選択照会が失敗する。
- 暗号化された表での GROUPBY 照会 (グループ列を使用) が失敗する。
- 索引付きの暗号化された表の列での更新照会が失敗する。
- (APAR IC34782) 列に索引がある場合、パラメーター・マーカーで LIKE 述部を使用すると
(C1 LIKE ? など)、DB2 Everyplace データベース・エンジンが異常終了します。更新ステートメントにより、索引構造が壊れる恐れがあります。この障害は、表に 2 つ以上の索引があり、SET 値が行の元の値を変更しないときに起こります。列の値を変更した場合、この問題は発生しません。
- (APAR IC35328) DELETE ステートメントの使用中に、以下のアクションが発生すると、DB2 Everyplace エンジンにアクセスできなくなります。
- 物理的削除を実行する
- 論理的に削除されたレコードを読み取る
- DELETE ステートメントで WHERE 文節を使用しない
- (APAR IC35106) 両方向スクロール・カーソルを使用して準備済み SELECT ステートメントを再実行すると、どの行も戻されません。
- (APAR IC35043) Palm OS で、PVCPKCS11.prc ライブラリーがインストールされている場合、オン/オフ・ボタンを繰り返し押すと、デバイスが最終的にはシステム・アラートを表示して、リセットを要求します。
- (APAR IC35585) Palm OS では、17-32、48-64、80-96、112-128、144-160、176-192、208-226、240-256 のいずれかのセットの列番号を持つ列で索引を作成した場合、更新および削除操作を実行すると、エラー・メッセージ SQLSTATE=58004 が出されて索引が壊れます。
- (ARAR IC35710) Pocket PC プラットフォームに db2ecli.bas ファイルを使用して
DB2 Everyplace Visual Basic アプリケーションを作成した場合、Pocket PC 2002 エミュレーターでそのアプリケーションを実行するとハングします。
- (APAR IC35966) Palm でのリモート・ストアード・プロシージャー呼び出しの問題。
SQL_PARAM_OUTPUT を含む SQLBindParameter の使用時、および ResultSet の取得時に致命的エラーが発生します。
- (APAR IC36026) GROUPBY 文節を使用しない集約関数を使用して SELECT 照会の準備済みステートメントを実行すると、誤った応答が戻されます。
- (APAR IC36027) 修飾行の検索で TIMESTAMP 列の索引を使用すると、検索された DELETE (WHERE 文節を使用) ではすべての修飾行を除去できません。
- (APAR IC36083) 128 以上の列番号を持つ列に索引または主キーを作成した場合、CREATE TABLE および
CREATE INDEX ステートメントによって障害が発生します。
- (APAR IC36069) 256 より大きい列の位置に索引を作成した場合、データが壊れるか、または SQLSTATE 58004 が戻されます。この修正は、256 より多い列を持つ表が作成されることも防ぎます。
- (APAR IC36070) 可変サイズのレコード (VARCHAR または BLOB など) を持つ表に対して
REORG ステートメントを実行すると、予測不能なデータ・ファイルの破壊、またはアプリケーション障害が発生します。これは、レコード・サイズが UPDATE ステートメントの実行によって増加したときに発生する可能性が高くなります。
- (APAR IC36256) DB2 Everyplace サンプル・アプリケーションは、Microsoft eMbedded Visual C++ 3.0 を使用して正常に作成することができません。
- (APAR IC36270) DB2 Everyplace は有効な索引を選択できないため、一部の ORDER BY 照会を最適化しません。
- (APAR IC37280) DB2 Everyplace データベース・エンジンは、空の DB2eSYSUSERS 表を含むデータベースにアプリケーションが接続しようとすると異常終了します。アプリケーションがデータベース接続を確立しようとして、最初のユーザー ID が作成された直後に誤ったパスワードを提供した場合も、同じ動作が発生する可能性があります。
- (APAR IC36430) SELECT 項目数が GROUP BY 項目数を超えると、GROUP BY 照会の実行中に DB2 Everyplace が異常終了します。
- (APAR IC36695) 暗号化されたデータベースへの接続を試行すると、DB2 Everyplace データベース・エンジンが異常終了します。
- (APAR IC36570) DB2 Everyplace データベース・エンジンは、PalmOS デバイスの外付けメディア
(SD Card、CompactFlash Card、および IBM Microdrive など) に保管されたデータベースにアクセスしようとすると
SQLState 57011 または 58004 を戻します。
- (APAR IC36688) DB2 Everyplace データベース・エンジンは、空のストリング
(索引をデータの取り出しに使用中の場合) を含む VARCHAR 列に関連した結合条件で 2 つの表を結合すると、SQLState 58004 を戻します。
- (APAR IC36702) DB2 Everyplace は、空のストリングに対して述部「LIKE '%'」を突き合わせません。
- (APAR IC37281) DB2 Everyplace SampleCLP は、引用符で終了する VARCHAR/CHAR 列をインポートすると、エラーまたは無効データを戻します。
- (APAR IC37045) アプリケーションによって値がわずかに異なる 2 つの 10 進数が主キー列に挿入されると、
DB2 Everyplace は SQL State 23505 を戻します。
DB2 Everyplace は、誤ってこれらを同じ値として受け入れます。
- (APAR IC37046) DB2 Everyplace は、ストリング連結 '¶llel.' 演算子で構文エラーを戻します。
- (APAR IC37048) DB2 Everyplace は、Palm 中国語版 OS を使用した Acer S60 デバイスで、中国語 (繁体字) 文字を適用しません。
- (APAR IC37329) 主キーの索引を使用した UPDATE SQL ステートメントの後に、ダーティー・ビットの索引を使用した DELETE SQL ステートメントを実行すると、DB2 Everyplace データベース・エンジンへのそれ以降の照会で、誤った結果が戻されます。
次の節では、まず、DB2 Everyplace 同期クライアントの機能をリストし、それに続いて最新の修正について説明します。
DB2 Everyplace 同期クライアントの新機能
- IBM 同期の新しい GUI には以下の新機能が備わっており、より使いやすいものになっています。
- サブスクリプションごとにクライアントで構成可能なターゲット・ディレクトリー
- ネットワーク速度に基づいて構成可能な同期クライアントのメッセージ・サイズ
- サーバー・プロキシー・サポート
- 構成可能サーブレット・パス
- 新規 DB2 Everyplace Cloudscape 同期クライアントを使用したデータの同期
- DB2 Everyplace ISync.NET プロバイダーを使用した .NET の同期のサポート
- すべてのクライアント・プラットフォームでの構成可能タイムアウト
- SSL サポート:
- WebSphere Everyplace Access バージョン 4.3 環境のみの場合: Palm OS、Win32、WinCE (Pocket PC 2002 のみ) および Linux での SSL サポート
IBM 同期で SSL を使用する方法: IBM 同期 GUI の「サーバーの設定」パネルで、サーバー URL に HTTPS プロトコルを指定します。構成された SSL ポートがデフォルト (443) でない場合には、SSL ポートも設定します。
SSL の同期サーバーを構成する方法については、該当する WebSphere
Everyplace Access 資料を参照してください。
SSL を使用するアプリケーションの開発:
新しい同期クライアント C-API (iscServiceOpenEx) は、SSLをサポートするアプリケーション開発用に作成されています。
- 新規サポート・クライアント・デバイス:
- Symbian 7 (Sony Ericsson P800)
- Linux (Sharp Zaurus SL 5500 および SL 5600)
- Palm OS バージョン 5.0
- Power PC、および Strong ARM プロセッサーと XScale プロセッサーでの Linux オペレーティング・システムのサポート (DB2 Everyplace SDK エディションでのみ使用可能)
- ターゲット・ディレクトリー (2 次ストレージ) は通常、IBM 同期アプリケーションから使用することができ、「クライアントの設定」パネルで指定できます。
- 同期クライアント API for Java
Java アプリケーション開発者は、同期クライアント Java API (isync4j パッケージ) を使用してデータ同期を行えるようになりました。
2 つのネイティブ同期プロバイダーを使用できます。同期プロバイダーの 1 つは、
JNI を使用してネイティブの同期クライアント・ライブラリーを呼び出して同期を行います。もう 1 つのプロバイダーは J9 VM for PalmOS 専用です。詳しくは、DB2 Everyplace アプリケーション開発ガイド および「isync4j Javadoc」を参照してください。
- 同期クライアント API for C
IBM 同期クライアント API が変更されて、分かりやすく、柔軟性が増し、新しい機能が追加されています。
IBM 同期クライアント API v.7.2.1 は、引き続き API ラッパーでサポートされますが、新しい機能は新規 API でしか使用できません。
- MIDP デバイスの同期
この機能は現在、DB2 Everyplace SDK エディションにのみ組み込まれています。J2ME MIDP 用の構築アプリケーションをサポートする新規 J2ME MIDP を作成します。この J2ME MIDP は、サブスクリプションをアプリケーションで使用する MIDP ファイルシステムに同期することができます。
DB2 Everyplace (J2ME MIDP では実行できません) ではなく、J2ME MIDP レコード管理システムを活用します。
DB2 Everyplace 同期クライアントの修正
DB2 Everyplace バージョン 8.1、修正パッケージ 1、修正パッケージ 2、およびバージョン 8.1.4 で修正された問題です。該当する場合は、参照用の APAR 番号を記載しています。
- (APAR IC35552) Java 同期 API によるローカル暗号化を使用する Palm OS でのシナリオは、次のとおりです。
- 同期を行います。
- ユーザー ID とパスワードを入力すると、正常に同期が行われます。
- 表の照会を試行すると、エラー・メッセージ SQLSTATE42501
"許可 ID は、識別されたオブジェクトでの指定オペレーションの実行を許可されていません" を受信します。
- (APAR IC35910) Java 同期 API ファイル (isync4j.jar) およびエージェント・プロキシー・ファイル
(dsyagent.dll) が WinCE インストール CAB ファイルに見つかりません。
- (APAR IC35980) 同期クライアントの異常な動作により "同期が成功しました" というメッセージが戻されますが、実際にはユーザー・サブスクリプションは同期されていません。
- (APAR IC36166) Pocket PC および Sprint Wireless PCMCIA カードを使用して同期しようとすると、同期クライアント・エラー "dsyc699e 不明のネットワーク・エラー" を受信します。この問題は、Verizon Wireless カードでは発生しません。
- (APAR IC36206) Palm 認証プロセス中に問題が存在します。
IBM 同期は、ユーザー・パスワードが 3 回誤って入力されるか、または「DB2e 認証」ウィンドウの「キャンセル」ボタンが押されると、正常に機能停止します。この後に同期を試行すると、"DSYC698I: 内部 SQLstate エラー" によって失敗します。
- (APAR IC36408) WinC デバイスで中国語 (繁体字) 版の IBM 同期を使用している場合、「サブスクリプション詳細情報」パネル、および暗号化された表にユーザー ID とパスワードを入力するためのパネルの文字が文字化けします。この問題は、ユーザー・インターフェースでのみ発生し、同期には影響しません。
- (APAR IC36410) Palm デバイスでは、同期中にドイツ語版の IBM 同期プログラムに致命的エラーが発生し、アラート・ウィンドウが "致命的例外" を表示してシステムのリセットを要求します。この問題は、ドイツ語版でのみ発生します。
- (APAR IC36413) 同期の後、サブスクリプションがモバイル・デバイス管理センターから除去されると、クライアントが以降の同期で構成を更新するときに問題が起こります。クライアントは依然として、これらの除去予定のサブスクリプションを同期しようとすることになります。
- (APAR IC36412) Palm デバイスで Java サンプル・プログラム (ISyncSample) を使用している場合、表を同期するとデバイスが異常終了します。Palm エミュレーターには、スタック・オーバーフロー例外が表示されます。
- (APAR IC36574) 主キーがすべての列で構成されている表を同期する場合、同期を取り消してから再度同期すると、同期クライアントが SQLstate 23505 を報告する可能性があります。
- (APAR IC36685) 同期クライアントがファイル・サブスクリプションの同期中に故障した場合、ファイル・サブスクリプション (またはユーザー) が MDAC でリセットされるまで、以降の同期ではこのファイル・サブスクリプションの同期を試行しません。
-
- (APAR IC26366) API の現行の仕様により、DB2
Everyplace では、データベース・パスワードの長さが最大 18 文字に制限されているため、同期クライアントもこのパスワードに渡すための 18 文字ストレージをアプリケーションに割り当てます。このため、アプリケーションが 18 文字より長いパスワードで事前割振りされたストレージをオーバーフローすると、同期クライアントは異常終了します。この制限は、すべてのプラットフォームに適用されます。
- (APAR IC37573) この問題は、同期クライアント API を使用して Palm OS の同期クライアント・アプリケーションを開発しているときに発生します。クライアントは同期クライアント API 関数である iscEngineSync または iscEngineSyncConfig のいずれかに対する呼び出しによって同期の開始時に RAS 接続を確立 (またはダイアルアップ) し、同期が終了するとこの接続をシャットダウンします。このため、これらの 2 つの API 関数 を連続して呼び出した場合、同期クライアントが RAS 接続を数回にわたって確立、再確立することになります。
- (APAR IC37580) 携帯電話によって Handspring Treo デバイスから同期すると、同期クライアントは接続失敗エラーを報告します。
以下のセクションでは、DB2 Everyplace SDK エディションに付属しているコンポーネントについて説明します。
SDK は、評価ライセンス DB2 Everyplace データベース、Mobile Application Builder、追加 DB2 Everyplace 開発ツールおよびテクノロジー、DB2 Everyplace アプリケーションの開発に使用する資料のパッケージです。
- DB2 Everyplace Mobile Application Builder (MAB)
バージョン 8.1.4 での MAB 修正と機能の詳細については、MAB 8.1.4 付属のリリース情報を参照してください。
Mobile Application Builder
(MAB) は、プログラミング・スキルや特定のターゲット・デバイス属性の知識を要することなく、複合リレーショナル DB2 Everyplace データベース・アプリケーションを作成することができる、クイック・アプリケーション開発 (RAD) ツールです。MAB は、Wireless Markup Language を使用するアプリケーションを超える論理的複合性およびユーザビリティーを可能にするプログラム言語で作成される「シック・クライアント」アプリケーションを生成します。一般的に、アプリケーションは一時的な接続または同期で作動し、重要データはデバイスにローカルに存在します。
MAB は、WinCE/PocketPC (Compaq iPAQ StrongARM デバイスなど)、Symbian OS V6 (Nokia
Communicator 92XX シリーズなど)、Symbian OS V7 (Sony Ericsson P800 など)、および組み込み Linux (Sharp Zaurus 5500/5600 など) をベースにしたコードを含め、PalmOS を使用するモバイル・デバイスの C 言語コード、および Java(TM) 仮想マシンをサポートするデバイスの Java コードを生成します。
- IBM Websphere Studio Device
Developer (WSDD) およびその他の Eclipse ベースの開発ツール用 DB2 Everyplace プラグイン
Websphere Studio 用 IBM
DB2 Everyplace プラグインを使用して、開発者は、DB2 Everyplace リレーショナル・データベールおよび同期テクノロジーを使用する高度な Java J2ME アプリケーションを作成できます。
このプラグインは、WSDD でサポートされる、J2ME サポート・デバイスをターゲットにしたターゲット・デバイス・プラットフォームをサポートし、DB2 Everyplace データベースによってサポートされます。このプラグインのサポートは、IBM J9 仮想マシン・ランタイム・パッケージをはじめ、PalmOS および PocketPC プラットフォームをベースにしたデバイス用に開発されたアプリケーションまで拡張されています。
プラグインは Eclipse ベースの統合開発環境ツールで使用できるように設計されていますが、WSDD 内で使用するときにとくに役立つ機能を備えています。
バージョン 1.0.1 のプラグインは、この SDK に組み込まれています。WSDD
5.0 を使用している場合は、バージョン 1.0.0 の DB2 Everyplace プラグインを使用してください。バージョン 1.0.0 の
DB2 Everyplace プラグインは、WSDD Web サイトでダウンロードできます。ダウンロード・ページで、5.0 および関連ダウンロードを選択して、正しい DB2 Everyplace WSDD プラグインを取得してください。WSDD 5.5 を使用している場合は、バージョン 1.0.1の DB2 Everyplace プラグインを使用してください。
- AppForge MobileVB(TM) 用 DB2 Everyplace プラグイン
このプラグインを使用して、Microsoft Visual Basic 開発者は、AppForge の MobileVB(TM) を使用する DB2 Everyplace アプリケーションをプログラムできます。MobileVB を使用する Visual Basic プログラマーが、DB2 Everyplace リレーショナル・データベースおよび同期テクノロジーを使用するモバイル・デバイス・アプリケーションを簡単に開発できるようになります。サポートされるモバイル・プラットフォームは、PalmOS をベースにしたデバイスである Nokia 9200 Communicator (SymbianOS) または WinCE/PocketPC ベースのデバイスです。
バージョン 8.1.2 の修正: AppForge MobileVB(TM) 用バージョン 8.1 の DB2 Everyplace プラグインを使用して開発された WinCE アプリケーションでは、同期が失敗します。これは、バージョン 8.1.2 で修正されています。
- Java Server Page (JSP) を使用したアプリケーション開発
WebSphere Studio Java Bean で構築されたデータベース駆動型 JSP ページを使用するための JSP ツールが組み込まれています。
WebSphere Studio JSP ページは小型のツールで構文解析され、これらのページは、非関連環境のローカル DB2 Everyplace から提供されたデータを使ってモバイル・デバイス上でブラウズすることができるようになります。
バージョン 8.1.2 の新機能:
- Symbian OS バージョン 6 の新規 JSP サポート。WebSphere Studio Application Developer バージョン 5.0 で開発された DB2 Everyplace JSP アプリケーションのサポート。
バージョン 8.1.4 の新機能:
- WebSphere Studio Application Developer バージョン 5.0 で開発された DB2 Everyplace JSP アプリケーションのサポート。
- IBM J9 Java(TM) Pocket PC、Palm (68 K) および Linux (Monta Vista) デバイス・プラットフォームの仮想マシン・ランタイム。
詳しくは、\SDK\J9 ディレクトリーにある README を参照してください。
- アプリケーション開発の追加資料
DB2 Everyplace の使用とアプリケーションの開発を支援する追加資料と白書が含まれています。
- \Samples ディレクトリーには、追加 DB2 Everyplace サンプル・アプリケーションが含まれていますが、他の DB2 Everyplace コンポーネントには含まれてません。
- \Tutorials ディレクトリーには、DB2 Everyplace を使用するための段階的チュートリアルが含まれます。
このセクションには、DB2 Everyplace のこのリリースに適用される既知の考慮事項および制約事項を記載しています。
- DB2 Everyplace クライアント・データベースのユーザーは、UPDATE、INSERT、または DELETE ステートメントの自動コミット・モードで性能低下を経験する場合があります。この問題に対する予備手段は、明示的に手動トランザクションを使用し、変更を単一のコミット操作にグループ化することです。
- データベース・エンジンでの Ado.NET の場合:
- リモート・ストアード・プロシージャー呼び出しを使用して結果セットを検索する場合、結果セットのサイズに関する制限があります。この制限は今後のリリースでは除去されます。
- サポートされていないメソッドまたはプロパティーの場合、"System.NotSupportedException" がスローされます。
- 同期クライアントが複数のターゲット・デバイスに対して同期を行う際、複数のデータベースに暗号化された表が含まれていると、ローカル・データベース暗号化がサポートされません。
- Cloudscape クライアントは、DB2 Everyplace クライアントがサポートする機能をすべてサポートするわけではありません。たとえば、サブスクリプション・セット、サブスクリプション、または表を要求する複数サーバー、およびローカル・データの暗号化はサポートされません。
- 結合フィルター機能は、複数の表参照をサポートしません。ユーザーの WHERE 文節に複数の表参照が含まれる場合、結合フィルターはその WHERE文節に対して使用不可になり、警告 DSYD029W がログに記録されます。WHERE 文節は、結合フィルター機能を使わずに、機能し続けます。
- 参照保全は、DataPropagator 表サブスクリプションに対してはサポートされません。
- DataPropagator 表サブスクリプションの場合、複製は常にミラー・データベース・サーバーで実行する必要があります。これは、管理処置の間に複製を実行する必要がある場合、モバイル・デバイス管理センターがミラー・データベース・サーバーで実行されなくてはならないことを意味します。
- 二重引用符で囲む必要のあるデータベース・オブジェクト名はサポートされていません。
- 通常、表内の行の最大サイズは、データ・ソースにより制限されます。表を JDBC サブスクリプションに追加すると、行のこの最大サイズはさらに制限されます。最大行サイズに追加される制限は、約 125 バイトです。
-
以下は、IBM Corporation の商標です。
AIX
DB2
DB2 Universal Database
IBM
Microsoft、Windows、Windows NT および Windows ロゴは、Microsoft
Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。
他の会社名、製品名およびサービス名などはそれぞれ各社の商標または登録商標です。