Application Integration BCS には、あまり器用ではない人や、視力の低い人、その他の障害のある人を含む、幅広いユーザーが利用できる機能があります。
キーボードを使用して、任意のツリーまたはリスト・ビューを操作し、情報を入力できます。タスクを完了するために、コマンドやアクション (ドキュメントの追加など) を使用する必要がある場合は、F6 を押します。F6 キーを使用して、ツリーまたはリスト・ビューにナビゲートできます。F6 キーは、開始するタスク (検索基準の入力など) にカーソルを移動するのに役立ちます。
キーボードを使用して効率的に移動するには、クリック・フォーカスとタブ・フォーカスの違いを理解することが重要です。もっぱらマウスを使用して移動するのであれば、タブ・フォーカスは重要ではありません。しかし、タブ・フォーカスはキーボード・ショートカットを使用するために欠かせません。
Application Integration BCS によって警告やエラーなどのダイアログ・ボックスが表示されたとき、そのダイアログ・ボックスやウィンドウを閉じると、フォーカスはページの先頭に戻ります。元のフォーカスしていた場所に戻るには、F6 を押します。
JAWS スクリーン・リーダーのデフォルトは、仮想 PC カーソル・モードです。
Enter キーを押して選択した後、デフォルトのアクションを有効化するために Enter キーを押すユーザー・インターフェースにおいては、JAWS によって 2 度目の Enter が無視されます。デフォルトのアクションを有効化するには、Tab キーでデフォルトのアクションに対応するボタンに移動してから Enter キーを押さなくてはなりません。たとえば、ドキュメントを追加するときには、ドキュメント・クラスを選択するオプションがあります。目的のクラスに Tab キーで移動した後、Enter を押してクラスを選択します。JAWS を使用していない場合は、Enter キーを再び押して「OK」ボタンを有効化して、選択を承認することができます。JAWS を使用している場合は、「Enter」を再び押す前にまず Tab キーで「OK」ボタンに移動する必要があります。
スペース・バーを押して、アクションを有効化することもできます。
JAWS の「リンク・リスト」を使用する場合、リスト・ビュー内にアイテムごとに 2 つの項目が表示されます。
プロパティー選択リストで入力内容に基づき選択をフィルターリングすることができる場合、スクリーン・リーダーによってリスト内の使用できる最初の選択が示されます。リスト内を移動するには矢印キーを使用します。
ショートカット・キーを使用すると、マウスなしで素早く操作できます。表に、使用するキーを示します。プラス記号 (+) は、同時に押す必要のあるキーを示します。
エリア | 機能 | キーボード・アクション |
---|---|---|
一般 | あるペインから別のペインに移動するには (「プロパティー」ペインでのプロパティーの変更から「検索」ペインでの検索基準の入力への移動など) | Shift + F6 を押します。 |
ページの主要要素間や特殊セクション (フォルダー選択ペインなど) の間を前後に移動するには | Ctrl + Shift + 下矢印 (前方) を押します。 Ctrl + Shift + 上矢印 (後方) を押します。 ヒント: Tab キーを押すと、セクション内の最初のアイテムにタブ・フォーカスが移動します。 |
|
プロパティー | ボタンを有効にするには |
「追加」、「変更」、または「取り消し」ボタンにタブ・フォーカスを移動して、スペース・バーを押します。 |
カーソルを移動してプロパティーを追加または変更するには | F6 を押します。 |
Application Integration BCS は、標準のキーボード・ショートカットをサポートします。使用可能なキーボード・ショートカットの詳細については、Microsoft Office アプリケーションのドキュメントを参照してください。
いろいろな時に、Application Integration BCS は、ポップアップ・ウィンドウに情報やエラー・メッセージを表示します。このセクションでは、キーボードを使用する各種ウィンドウの操作方法、および他の補助機能に関する情報について説明します。
ポップアップ・ウィンドウのタイプ | キーボード・オプション |
---|---|
情報 | 閉じるには、Tab キーで「OK」または「Cancel」に移動するか、Enter キーを押します。 |
警告 | 閉じるには、Tab キーで「OK」または「Cancel」に移動するか、Enter キーを押します。 |
エラー | 完全なエラー・メッセージを参照するには、Tab キーで「エラー出力」に移動し、Enter キーを押します。それから Tab キーでエラー・メッセージに移動します。閉じるには、Tab キーで「OK」または「Cancel」に移動するか、Enter キーを押します。 NOTE Virtual PC カーソル・モードでは、ポップアップ・ウィンドウが閉じると、フォーカスが現在のページの最上部にリセットされます。 |
入力 | 要求された情報を入力します。閉じるには、Tab キーで「OK」または「Cancel」に移動するか、Enter キーを押します。 |
日付を指定するとき、ポップアップ・カレンダー・ウィンドウから日付を選択できます。カレンダーからの日付の選択にはキーボードを使用できます。キーボードを使用して日付を指定する場合は、日付フィールドに日付を直接入力します。JAWS スクリーン・リーダーでは、選択した日付は示されません。
オプションの選択した値を変更する場合、は自動的に関連するフィールドの値を更新します。たとえば、検索ページ上で「クラスを基準にフィルター処理」選択を変更する場合、ユーザーが利用できるプロパティーが自動的にフォルダー・プロパティーに更新されます。
オブジェクト・ストアや検索モードを変更したとき、スクリーン・リーダーは変更先のページがロードされるまで読み取りを行いません。スクリーン・リーダーによって処理された後にページの一部分が更新された場合、スクリーン・リーダーが変更を検出できないことがあります。