IBM® Enterprise Records のクラスは、オブジェクトの構造と機能を定義するために役立つテンプレートです。オブジェクトは、サービスを実行したりデータを保持したりすることのできる、クラスのインスタンスです。IBM Enterprise Records には多数のクラスおよびサブクラスがあります。
基本クラスは、分類スキーム・ルート、ファイル・プラン、ロケーション・コンテナー、レコード・カテゴリー、レコード・フォルダー、およびボリュームなどの、IBM Enterprise Records 内のすべてのコンテナー・クラスの親クラスであるフォルダー・クラスです。デフォルトでは、ルート・フォルダーの下に作成されたオブジェクトは、アクセス・ロール、DOC、設定、およびレコード管理です。
以下のリストでは、作成できる IBM Enterprise Records オブジェクトについて説明します。
レコード管理オブジェクトは、分類スキーム・ルート・クラスを親クラスとしています。このフォルダー・オブジェクトに、1 つ以上のファイル・プランを入れることができます (ただし、オブジェクト・ストアごとのファイル・プランを 1 つのみにすることをお勧めします)。
ファイル・プラン・オブジェクトは、ファイル・プラン・クラスを親クラスとします。ファイル・プランには、多数のレコード・カテゴリーおよびサブレコード・カテゴリーが含まれることがあります。
レコード・カテゴリー・オブジェクトは、ファイル・プラン・オブジェクトの内部に作成することができ、複数レベルのサブレコード・カテゴリーを格納することができます。DoD および Base データ・モデルでは、レコード・カテゴリーで直接レコードを宣言できます。レコード・フォルダー・オブジェクトは、アクティブなレコード・カテゴリーの最下位レベルにのみ追加できます。このため、レコード・カテゴリーにサブカテゴリーが含まれている場合、そのサブカテゴリーの下にのみレコード・フォルダー・オブジェクトを追加することができ、親レコード・カテゴリーの下に直接追加することはできません。また、レコード・フォルダー・オブジェクトはアクティブなレコード・カテゴリーにのみ追加できます。
レコード・フォルダー・オブジェクトには、ボリューム・オブジェクトとレコード・オブジェクトの両方を格納することができます。デフォルトでは、すべてのレコード・フォルダーは、ボリューム・オブジェクトを格納し、親エンティティーからすべてのプロパティー (名前、ID、開かれた日付を除く) を継承します。継承されたこれらの値は変更できます。レコード・フォルダー・オブジェクト内に直接レコードを作成することができます。
ボリューム・オブジェクトは、作成先のレコード・フォルダーの廃棄スケジュールを継承します。 親レコード・フォルダーとは無関係に廃棄スケジュールを定義することはできません。また、ボリュームの下にサブフォルダーまたはボリュームを作成できません。
レコード・オブジェクトの場合、Workplace 内にドキュメント・オブジェクトが必要です。PRO インストールの場合は、レコード・フォルダーまたはボリュームの下でレコード・オブジェクトを宣言できます。DoD インストールの場合は、ボリューム、レコード・フォルダー、またはレコード・カテゴリーの下でレコード・オブジェクトを宣言できます。レコード・オブジェクトを宣言するには、そのレコードを宣言するエンティティーが開いている必要があります。