IBM Enterprise Records, バージョン 5.1.+            

レポートの作成

IBM® Enterprise Records には、ユーザーが実行したさまざまなアクティビティーの統計的なビューを提供する、41 個を超えるレポートが含まれています。

管理者は、IBM Enterprise Records に含まれるレポートのほかに、新規レポートを作成できます。使用可能なすべてのレポートのリストについては、 レポートの構成と必要条件を参照してください。

レポートを作成するには、以下の一般的な手順を実行します。

新規レポート基準の作成

新規レポート基準を作成する前に、ReportDefinitions.xml ファイルを確認してください。既存の基準を新規レポートに使用することができるためです。

新規レポート基準を作成するには、以下のようにします。

  1. Content Engine サーバーで、Enterprise Manager (EM) を開きます。
  2. プロパティー・テンプレートの作成ウィザードを使用して、Enterprise Manager で新規 Content Engine プロパティー・テンプレートを作成します。プロパティー・テンプレートの作成について詳しくは、Content Engine オンライン・ヘルプと、ウィザードのコンテキスト・ヘルプを参照してください。
  3. ウィザードの完了後に、Enterprise Manager 内の「その他のクラス」/「カスタム・オブジェクト」/「レポートの保留」に移動します。
  4. 「レポートの保留」クラスで新規プロパティー・テンプレートを追加します。
  5. 新しい基準を ReportDefinitions.xml ファイルに追加します。ReportDefinitions.xml の変更を参照してください。

新規レポートの設計

  1. レポート・サーバーで、Crystal Reports Designer を開始します。
  2. 新規レポートの作成 (Create a New Report)」オプションを選択して、レポート作成ウィザードを呼び出します。
  3. ウィザードから、データベースと Crystal Reports の間の接続を作成するように求めるプロンプトが出されたら、「新規接続の作成 - JDBC (Create New Connection - JDBC)」を選択して、Content Engine データベースに接続します。
    注: 接続設定は、IBM Enterprise Records のインストール時に CRConfig.xml ファイルで構成されます。 IBM Enterprise Records Installation and Upgrade Guide を参照してください。
  4. ウィザードでプロンプトが出されたら、以下を入力します。
    • データ・ソース (アクセスする必要のあるオブジェクト・ストア)
    • データ・ソースへのアクセス権を持つアカウントのユーザー ID およびパスワード
  5. ウィザードがデータ・ソースに接続し、オブジェクト・ストア内のすべてのクラス (ElectronicRecords、 Events、Folders など) のリストが表示されたら、新規レポートで必要な 1 つ以上のクラスを選択します。
  6. ウィザードで選択したクラスに基づいて照会を作成します。

    新しい基準を含めたい場合は、新しい基準用に作成したシンボル名に正確に一致するパラメーター・フィールドを入力する必要があります。

    レポートでは、照会を使用してレポート結果を生成します。Crystal Reports Designer の使用法について詳しくは、Crystal Reports Designer オンライン・ヘルプを参照してください。

  7. 以下の命名規則のいずれかを使用して、新規レポートを Crystal Reports Application Server と同じ場所に保存します。
    • Summary report name.rpt
    • Detailed report name.rpt

    例えば、report nameが「classification action」である場合は、レポートを「Summary classification action.rpt」または「Detailed classification action.rpt」として保存します。IBM Enterprise Records では、各レポートが Summary と Detailed の 2 つのバージョンを持つ必要があります。そのため、同じレポート名の Crystal Report テンプレートを 2 つ作成する必要があります。一方は Summary レポート用で、もう一方は Detailed レポート用です。

    Crystal Reports Application Server のロケーションのパスは、次のとおりです。

    <インストール・ドライブ>:¥Program Files¥Business Objects¥Business Objects Enterprise 12.0¥Samples¥En¥Reports.
  8. Crystal Reports Designer を終了します。

ReportDefinitions.xml の変更

  1. IBM Enterprise Records が実行されている Web アプリケーション・サーバーで、XML エディターを使用して、IBM Enterprise Records の構成フォルダーにある ReportDefinitions.xml ファイルを開きます。デフォルトの場所は、<ier_install_path>¥Config です。
  2. FPOS 内で使用されるデータ・モデルに対応する配列に新規の値を追加し、xml ファイルにその他の必要な変更を加えます。 詳しくは、ReportDefinitions.xml へのレポートの追加を参照してください。
  3. 変更内容を有効にするには、IBM Enterprise Records が実行されている Web アプリケーション・サーバーを再起動します。

PRB ファイルへのレポートの追加

  1. IBM Enterprise Records がインストールされているサーバーで、<ier_install_path>¥RecordsManager¥WEB-INF¥lib を参照します。
  2. テキスト・エディターを使用して、p8RecordsManagerResources.jar に含まれる、ご使用の環境の server.strings.<language>.<country>.prb ファイルを開きます。
  3. 以下のテキスト・ストリングを PRB ファイルに入力します。
    • localizationKey="server.report_title.n"=report name。ここで report name は、IBM Enterprise Records が表示するレポートのタイトルです。
    • localizationKey="server.report_desc.n"=description。ここで description は、IBM Enterprise Records が表示するテキストであり、レポートの目的を簡潔に説明するものです。

      n は、ReportDefinitions.xml 内のデータ・モデル配列で指定された ID 値です。 詳しくは、ReportDefinitions.xml へのレポートの追加を参照してください。

  4. IBM Enterprise Records アプリケーションを再デプロイします。IBM Enterprise Records の再デプロイについては、「IBM Enterprise Records Installation and Upgrade Guide」を参照してください。
  5. 変更内容を有効にするには、IBM Enterprise Records が実行されている Web アプリケーション・サーバーを再起動します。


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最終更新日: 2011 年 8 月


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