一般に、子オブジェクトは親オブジェクトのセキュリティー・マーキングを継承します。ただし PRO データ・モデルでは、子のセキュリティー・マーキングの方が安全性が高い場合、親オブジェクトが子オブジェクトの設定を継承することができます。親セキュリティー・マーキングに更新内容を伝搬するには、Content Engine イベントが使用されます。
IBM® Enterprise Records をインストールする前に、オブジェクトに設定するセキュリティー・マーキング伝搬オプションを選択する必要があります。デフォルトでは、システムには「伝搬なし」が設定されます。
IBM Enterprise Records で使用可能な 3 つのセキュリティー・マーキング伝搬オプションを以下に示します。
- セキュリティー・マーキングの伝搬:
- 伝搬なし: 親から子への伝搬または子から親への伝搬を無効にします。これはデフォルト・オプションであり、推奨されます。
- フォルダーからレコードへ: 子オブジェクトは親オブジェクトからセキュリティー・マーキングを継承します。
- レコードからフォルダーへ:子のセキュリティー・マーキングの方が安全性が高い場合に、親オブジェクトが子オブジェクトのセキュリティー・マーキングを継承します。
セキュリティー伝搬オプションの設定について詳しくは、次の項目を参照してください。
- IBM FileNet® P8 システムがバージョン 4.5.1 の場合: IBM FileNet P8 ヘルプ・トピックを参照してください。
- IBM FileNet P8 システムがバージョン Version 5.0 の場合: このトピックの末尾にあるリンクを参照してください。