IBM Enterprise Records, バージョン 5.1.+              

高可用性環境への IBM Enterprise Records のインストール

IBM® FileNet® P8 の高可用性環境に IBM Enterprise Records を インストールできます。

高可用性環境に IBM Enterprise Records をインストールするには、以下の手順を実行します。

  1. アプリケーション・サーバー・クラスターの各ノードに IBM Enterprise Records をインストールします。
    • 既存の Application Engine クラスターまたは Workplace XT クラスターに IBM Enterprise Records をインストールする場合は、Application Engine または Workplace XT の URL が正しいかどうかを検証するために、IBM FileNet Enterprise Manager を使用して Content Engine のオブジェクト・ストアのサイト設定オブジェクトをチェックアウトする必要があります。XML エレメント <setting key="workplaceBaseURL"> を、Application Engine ファームまたは Workplace XT ファームのロード・バランサーまたはプロキシー・サーバーの URL に設定する必要があります。<workplaceBaseURL> エレメントが設定されていない場合は、XML 文書をチェックアウトし、設定を修正してから XML 文書をチェックインしてください。
    • IBM Enterprise Records ソフトウェアのインストール」タスクでは、Content Engine のサーバー名を指定する必要があります。Content Engine がクラスター化されている場合は、API リスナーが属するサービス・グループのクラスターのホスト名または IP アドレスを指定します。これは、すべての IBM Enterprise Records クラスター・ノードが Content Engine クラスターのアクティブ・ノードに接続できるようにするために行います。
    • このタスクでは、bootstrap.properties ファイルのパスも必要です。 Application Engine または Workplace XT の構成データをホストするために作成された場所 (Windows 共有サーバー、NFS エクスポートの場所など) を選択します。
      制約事項: 異なる bootstrap.properties ファイルを使用して IBM Enterprise Records ノードをインストールしないでください。
  2. IBM Enterprise Records Configuration Manager を実行し、IBM Enterprise Records および Application Engine または Workplace XT を構成してデプロイします。1 つのノード上で Configuration Manager のインスタンスを実行し、ターゲットとするサーバーまたはノードを変更することでそのインスタンスをアプリケーション・サーバー・クラスターの他のすべてのノードにデプロイすることができます。
    • IBM Enterprise Records 用の構成ファイル (例: Actions.xml) がすべてのノード間で共有されている場合は、Web デプロイメント・プロファイル用の「Web アプリケーションの構成」タスクで共有ディレクトリーを指定します。共有ディレクトリーを使用すると、1 つのノード上で構成ステップ (「Web アプリケーションの構成」タスク) を実行するだけで、HA 環境のグループ内のすべてのノードに Web アプリケーションをデプロイできます。
    • 構成ファイルを共有しない場合は、HA 環境の各ノードで「Web アプリケーションの構成」タスクを実行する必要があります。
      重要: 構成ファイルの 1 つに変更を加える際、その変更をすべての構成ファイルに対して行わないと、動作の不整合が生じる可能性があります。構成ファイル用の共有フォルダーを作成すると、すべてのノード間でユーザー・インターフェースの整合性を保つことができます。
    • JBoss Application Server の場合は、すべてのサーバー・ノード上で構成とデプロイを行う必要があります。
  3. IBM Enterprise Records をデプロイします。
    サーバー インストラクション

    WebSphere® Application Server

    IBM WebSphere Application Server の「Web アプリケーション・デプロイメント」プロファイル設定で、アプリケーション・サーバー・ホスト、SOAP ポート、およびセルをご使用のアプリケーション・サーバーに合った正しい値に変更します。「Web アプリケーションのデプロイ」タスクの設定で、IBM Enterprise Records Configuration Manager がデプロイを行う適切なサーバー・ノードを選択します。

    管理コンソールを使用してクラスターとロード・バランサー・インスタンスを作成したら、IBM Enterprise Records Web アプリケーションを IBM WebSphere Application Server 6.x または 7.x にデプロイします。これらのステップを使用すると、クラスターおよびプロキシーのサーバー・インスタンスに IBM Enterprise Records をデプロイできます。

    WebLogic Server

    WebLogic Server の Web アプリケーション・デプロイメント・プロファイル設定で、アプリケーション・サーバー・ホストと SOAP ポートを正しいアプリケーション・サーバーに変更します。IBM Enterprise Records Configuration Manager がデプロイを行う適切なターゲットの名前を選択します。

    WebLogic ドメイン、管理サーバー、およびクラスターを作成したら、WebLogic Server 9.x または 10.x をデプロイします。このステップを使用してクラスターに IBM Enterprise Records をデプロイします。

    JBoss Application Server

    JBoss Application Server では、独立したアプリケーション・サーバー・インスタンスのグループで IBM Enterprise Records Web アプリケーションを構成してデプロイします。

    この構成では中央管理サーバーがないため、すべてのサーバーが個別のサーバー・インスタンスとして動作します。このため、各サーバーを別個に構成する必要があります。

  4. RMAccessRole ツールを IBM Enterprise Records サーバー・ノードで実行します。

    高可用性 IBM Enterprise Records 用に Classified Records Security Personnel アクセス・ロールを正しく設定するには、高可用性環境内の 1 つの IBM Enterprise Records インストール済み環境のみで RMAccessRole ツールを実行する必要があります。

    FileNet P8 ドメインへのマーキング・セットおよびアドオンの追加」タスクまたは「(DoD 分類のみ) Classified Records Security Personnel アクセス・ロールの作成」タスクの手順に従ってください。

  5. この構成でロード・バランサーまたはプロキシー・サーバーが使用される場合、アプリケーション URL を必要とする以降の IBM Enterprise Records インストール・ステップで必ずこの URL を使用してください。

    アプリケーションがアプリケーション・サーバー・グループにデプロイされ、このグループに対してロード・バランサーが構成される場合、Application Engine の URL は http://proxy_url:proxyport/Workplace などになります。

    IBM Enterprise Records URL の例として、http://proxy_url:proxyport/EnterpriseRecords があります。 IBM Enterprise Records のインストール・ステップを実行するときに、この URL を使用してください。

    重要:
    • 「ワークフローの転送」タスクを実行することにより、コマンド・プロンプトから「ワークフロー定義の転送」タスクを実行する必要があります。この操作は、グループ内のすべてのノードではなく、高可用性環境ごとに 1 つのノードでのみ実行してください。
    • Process Task Manager を使用する構成ステップ (Component Manager の構成を変更するため) または IBM Enterprise Records スイープ・アプリケーションを使用する構成ステップを実行する必要があります。 これらのステップは、アプリケーション・サーバーのグループの各ノードで実行します。


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最終更新日: 2011 年 8 月


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