高可用性向けに IBM® Enterprise Records をインストールする前に、いくつかのプリインストール・タスクを実行する必要があります。
アプリケーション・サーバーでクラスター・インスタンスが構成されていて、アプリケーションをデプロイできるようにアプリケーション・サーバーが準備されている必要があります。IBM Enterprise Records ソフトウェアでは、構成データ (bootstrap.properties) のみがネットワークまたはクラスターのストレージ・リソースを必要とします。IBM Enterprise Records ソフトウェアは、クラスター内の各マシンのローカル・ストレージにインストールできます。IBM Enterprise Records のインストール時には、複数のディレクトリー構造が作成され、これらのディレクトリーに IBM Enterprise Records ファイルがインストールされます。
インストールを実行するユーザーに、正しいアクセス要件があることを確認してください。ソフトウェアをインストールするすべての IBM Enterprise Records ノードでこの確認を行ってください。
IBM Enterprise Records の高可用性環境へのインストールを準備するには、以下の手順を実行します。
- Content Engine、Process Engine、および Application Engine または Workplace XT をインストールします。 「IBM FileNet P8 Platform Installation
and Upgrade Guide」の手順に従います。これらのコンポーネントの高可用性インストールについては、P8 インフォメーション・センターの以下のトピックを参照してください。
- 必要な準備タスクを実行したことを確認します。 これについては、P8 インフォメーション・センターので説明しています。
- IBM Enterprise Records のクラスター化に使用されるアプリケーション・サーバーが WebLogic Server または WebSphere® Application
Server の場合は、クラスター・ノードおよびロード・バランサーが開始していることを確認します。
- クラスター内の各サーバーで bootstrap.properties ファイルの場所をマウントします。
この場所は、すべてのサーバーで同じパスにマウントする必要があります。例えばあるノードで /opt/FileNet/bootstrap に bootstrap.properties ファイルをマウントした場合、後続の各ノードで同じディレクトリーにマウントする必要があります。
bootstrap.properties ファイルの場所は、Application Engine または Workplace XT の高可用性構成の一部として既に存在している必要があります。
各 IBM Enterprise Records インスタンスがクラスター内で同じように機能するようにするため、各インスタンスで同じ bootstrap.properties ファイルを使用することが重要です。IBM Enterprise Records のインストール時に bootstrap.properties ファイルの場所を選択できます。
制約事項: アプリケーション・サーバーのクラスター・ノードで bootstrap.properties ファイルをホストしないでください。bootstrap.properties ファイルを、その他のノードがアクセスできるようにローカルの場所に共有状態で、または NFS エクスポート先にインストールできますが、ファイルをホストするノードで障害が発生すると、その他のクラスター・ノードでも障害が発生します。このファイルは、Application Engine または Workplace XT にも IBM Enterprise Records クラスターにも接続していない高可用性サーバーでホストしてください。