IBM Enterprise Records, バージョン 5.1.+              

環境に合わせた廃棄スイープ・ツールの構成

廃棄スイープ・ツールを実行する前に、ご使用の環境の値を使用して廃棄スイープ・ツールを構成します。コマンド・プロンプトを使用して「構成設定 (Configuration settings)」ページにアクセスできます。また、コマンド・プロンプトを使用して廃棄スイープ・ツールを実行することもできます。廃棄スイープ・ツールを実行すると、トラブルシューティング用のエラー・ログが生成されます。

廃棄スイープ・ツールを構成または実行するには、以下の手順を実行します。

  1. 廃棄スイープ・ツールをインストールしたサーバーにログオンします。
  2. コマンド・プロンプトで次のディレクトリーに移動します。 ier_install_path/RecordsManagerSweep/
  3. 次のコマンドを実行して、廃棄スイープ・ツールの「構成設定 (Configuration settings)」ページを開きます。
    UNIX
    ./RecordsManagerSweep.sh -DispositionSweep -configure [-profile "profile name"]
    Windows
    RecordsManagerSweep.bat -DispositionSweep -configure [-profile "profile name"]
    プロファイルを使用すると、異なる構成を保存し、これらの構成を使用して廃棄スイープを実行できるようになり、再構成を行う必要がなくなります。新規プロファイルの作成または既存のプロファイルの編集を行うには、configure コマンドを実行し、profile name を指定します。
  4. 構成設定 (Configuration settings)」ページで、ご使用の環境に該当する値を入力します。「構成」をクリックして構成を開始します。
    表 1. ご使用の環境用に設定する構成値
    フィールド 必須 指定する情報
    サーバー名 はい 廃棄スイープ・プロセスを実行する Content Engine サーバーの名前または IP アドレスを指定します。
    ポート番号 はい Content Engine サーバーで使用する WSI または EJB ポート番号を指定します。「接続」フィールドで http または https を選択した場合は、WSI ポート番号 (例: WebLogic Server の場合は 7001、WebSphere® の場合は 9080、JBoss Application Server の場合は 8080) を指定する必要があります。「接続」フィールドで EJB プロトコルのいずれかを選択した場合は、使用するアプリケーション・サーバーのデフォルトの EJB ポート番号 (例: WebSphere の場合は 2809) を指定する必要があります。
    URL パス はい Content Engine サーバーと通信する際にツールで使用するように構成された URL へのユーザー定義パスを指定します。
    オブジェクト・ストア名 いいえ 廃棄スイープを実行する FPOS の GUID または名前を指定します。値を指定しないと、指定した Content Engine サーバーに関連付けられているすべての FPOS で廃棄スイープ・プロセスが実行されます。
    レコード・タイプに基づいて実行 いいえ 廃棄スイープ・プロセスで、すべてのレコード・タイプについて、関連付けられた廃棄スケジュールが変更されているかどうかを確認する場合は、この値に True を指定します。いずれかのレコード・タイプの廃棄スケジュールが変更されている場合は、そのレコード・タイプに関連付けられているすべてのエンティティーが廃棄スイープ・プロセスによって更新されます。レコード・タイプを無視する場合は、この値に False を指定します。
    エンティティー GUID (Entity GUID) いいえ 廃棄スイープ・プロセスの実行対象の IBM® Enterprise Records エンティティー (分類スキーム、レコード・カテゴリー、またはレコード・フォルダー) の GUID を指定します。廃棄スイープ・プロセスは、指定したエンティティー、およびそのすべての子に対して実行されます。デフォルトでは、このノードは空になっており、すべてのエンティティーが処理されます。
    ユーザー ID はい 廃棄スイープが、計算を実行するために Content Engine にログオンするとき、およびワークフローを開始するために Process Engine にログオンするときに使用するユーザー名を指定します。 このユーザーは、Records Administrator ロールが割り当てられていて、Content Engine Administrators グループのメンバーであり、かつ FPOS のオブジェクト・ストア管理者である必要があります。
    パスワード はい ユーザー ID のパスワードを指定します。
    FIPS 140-2 モード いいえ 「オン」または「オフ」を選択します。FIPS 140-2 モードの場合、IBM Enterprise Records は FIPS 140-2 で承認された暗号方式プロバイダー (IBMJCEFIPS (証明書 376)、IBMJSSEFIPS (証明書 409)、または IBM Crypto for C (ICC) (証明書 384)) を暗号化に使用します。
    PE 接続ポイント はい Application Engine または Workplace XT によって使用される接続ポイントの名前を入力します。

    自動廃棄アクションのみを処理するように構成されている場合、このフィールドは必須ではないため、空白のままにしておくことができます。

    更新バッチ・サイズ いいえ デフォルトでは、IBM Enterprise Records は 1 つの更新用バッチに最大 1,000 個のエンティティーを格納します。
    読み取りバッチ・サイズ (Read Batch Size) いいえ デフォルトでは、IBM Enterprise Records は 1 つの読み取り用バッチに最大 10,000 個のエンティティーを格納します。
    スレッド数 いいえ 廃棄スイープ・プロセス中に IBM Enterprise Records が使用する処理スレッドの数を入力します。Content Engine サーバー上の論理 CPU 1 つにつき、1 スレッドを指定することを推奨します。例えば、Content Engine サーバーに 8 つの論理 CPU がある場合、「8」と入力します。デフォルトは、1 です。
    複数ファイル・レコードのキャッシュ・サイズ はい 複数ファイル・レコード用に独自のキャッシュ・サイズを構成します。デフォルト値は 10,000 です。デフォルトでは、スイープにより最大 10,000 の複数ファイル・レコード ID をキャッシュに保存することができます。
    アクティビティー・ログ・ファイル名 (Activity Log File Name) いいえ 廃棄スイープ・プロセスによって作成されるエラー・ファイルの名前とパスを指定します。デフォルトでは、廃棄スイープ・プロセスによって ErrorFile というファイルが ier_install_path/RecordsManagerSweep フォルダーに作成されます。プロセスがエラーなしに実行された場合、エラー・ファイルの長さは 0 バイトです。
    重要として実行 (オプション) いいえ False または True に設定します。(デフォルト: False)
    構成が完了したら、廃棄スイープ・ツールを実行できます。
  5. ツールを実行するには、以下のコマンドを実行します。
    UNIX (cron ジョブまたはコマンド・プロンプトから)
    ./RecordsManagerSweep.sh -DispositionSweep
    Windows (Windows スケジューラーまたはコマンド・プロンプトから)
    RecordsManagerSweep.bat -DispositionSweep
  6. ier_install_path/RecordsManagerSweep/DispositionSweepActivity.log のログ・ファイルを確認して、廃棄スイープ・ツールが正常に実行されたかどうかを検証します。 ログ・ファイルが空の場合、廃棄スイープ・プロセスは正常に完了しています。


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最終更新日: 2011 年 8 月


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