IBM Enterprise Records, バージョン 5.1.+            

IBM Enterprise Records 構成の概要

IBM® Enterprise Records 環境を設定するために実行する必要があるタスクがあります。

IBM Enterprise Records 環境を設定するには、次の構成タスクを実行します。

ROS ドキュメント・クラスの作成

レコードとして宣言するドキュメントに対して「ドキュメント」クラスを作成する必要があります。

デフォルトのファイル・プランの構成

IBM Enterprise Records アプリケーションでは、常に 1 つのファイル・プラン階層だけが表示されます。

廃棄スイープの構成

「廃棄スイープ」処理は、管理者により IBM Enterprise Records のインストールおよび構成手順中に構成されます。ここで、「廃棄スイープ」構成が適切に構成されているか確認することができます。例えば、サイトでレコード・タイプを使用しない場合、「レコード・タイプに基づいて実行」が False に設定されていることを確認します。

詳しくは、廃棄スイープの構成を参照してください。

レコード・タイプの構成

レコード・タイプとはレコードに、親レコード・カテゴリーまたはレコード・フォルダーに関連付けられた廃棄スケジュールと異なる廃棄スケジュールを関連付ける手段です。IBM Enterprise Records ソリューションがレコード・タイプを使用する場合、「レコード・タイプに基づいて実行」を True に設定することによって、廃棄スイープを構成してレコード・タイプ処理を実行します。

メタデータ保持オプションの構成

適切なアクセス権のあるユーザーが IBM Enterprise Records エンティティーを削除すると、そのエンティティーはオブジェクト・ストアから永久に削除されます。しかし、このオプションを構成すると、削除されるレコード・カテゴリー、レコード・フォルダー、ボリューム、およびレコードのメタデータをファイル・プラン・レベルで保持できます。管理者によりメタデータ保持オプションが有効に設定されている場合、上記のエンティティーはオブジェクト・ストアに残りますが、削除としてマーキングされ、IBM Enterprise Records アプリケーションには表示されなくなります。 削除されたエンティティーとそのすべてのメタデータは、定期的に XML ファイルにエクスポートして、オブジェクト・ストアから永久に削除することができます。このオプションの構成方法については、メタデータ保持の構成を参照してください。

レコードの自動宣言の構成

IBM Enterprise Records を構成して、ユーザーが特定の操作 (ドキュメントの作成など) を完了したときに自動的にドキュメントをレコードとして宣言できます。自動宣言を構成するには、次の手順を実行します。

プロパティー同期化の構成

プロパティーの同期化を構成すると、ドキュメント・プロパティーの更新時にドキュメントのプロパティー値を関連レコードと自動的に同期する、あるいは逆に、レコード・プロパティーの更新時にレコードのプロパティー値を関連ドキュメントと自動的に同期することができます。詳しくは、プロパティー同期化の構成を参照してください。

ワークフロー・バッチ・サイズの設定

デフォルトでは、IBM Enterprise Records は廃棄前のレビューまたは承認のために最大 10 個のワーク・アイテムをワークフロー・バッチに格納しますが、構成設定によって格納最大数を変更できます。詳しくは、ワークフロー・バッチ・サイズの構成を参照してください。

「レコード・フォルダーの要求」ワークフローの構成

IBM Enterprise Records には、「レコード・フォルダーの作成」ワークフローが用意されており、ユーザーはレコード・マネージャーにレコード・フォルダー作成の要求を送信することができます。通常、ユーザーの多くは、レコード・フォルダーを作成するのに必要な権限を持っていません。このワークフローをユーザーが利用できるようにするには、「レコード・フォルダーの要求」サイト設定を構成する必要があります。この設定は、IBM Enterprise Records のインストールおよび構成手順の間に実行されている場合があります。 このワークフローの使用について詳しくは、ワークフローを使用したレコード・フォルダーの作成を参照してください。

「編集可能なリンク・クラス」サイト設定の設定方法については、「レコード・フォルダーの要求」サイト設定の指定を参照してください。

「編集可能なリンク」サイト設定の設定

IBM Enterprise Records には、関連するレコードとフォルダーを結び付けるためのリンクが用意されています。IBM Enterprise Records でリンクを作成して維持するには、Workplace を使用して「編集可能なリンク・クラス」サイト設定を設定する必要があります。 IBM Enterprise Records リンクについて詳しくは、リンクを参照してください。

「編集可能なリンク・クラス」サイト設定の設定方法については、リンク・クラスのサイト設定の指定を参照してください。

コンプライアンス固有のイベントの構成

IBM Enterprise Records には、PRO または DoD コンプライアンス用のイベントがいくつか用意されています (メタデータを設定するイベントなど)。これらのイベントの処理はパフォーマンスに影響を与えるため、構成はオプションとなっています。

CFS-IS ドキュメントの構成

IBM Enterprise Records ソリューションでオプションの Content Federation Services for Image Services (CFS-IS) 機能を使用する場合、IBM FileNet Image Services システム管理者と協力して、Image Services ドキュメントの変更と削除に関する Image Services セキュリティーを適切に設定します。そして、IS ドキュメント・クラス保存期間パラメーターを適切に設定し、レコードとして宣言された IS ドキュメントが IS 保存期間の設定によって削除されないようにします。詳しくは、継続的なメンテナンスおよび管理タスクを参照してください。

保護ストレージ・デバイスの構成

IBM Enterprise Records ソリューションに保護ストレージ・デバイス (EMC Centera、NetApp SnapLock、Tivoli® Storage Manager など) の使用が含まれている場合は、IBM Enterprise Records の保存設定とストレージ・デバイス上で構成された保存設定が競合しないことが重要です。このため、ストレージ・デバイスの保存設定をオフにし、IBM Enterprise Records で保存を制御するようにしてください。


フィードバック

最終更新日: 2011 年 8 月


© Copyright IBM Corp. 2011.
このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www/eclipse.org)