プロパティーがクラスに関連付けられると、プロパティーは、そのクラスのすべてのオブジェクト・インスタンスおよびサブクラスに伝搬します。サブクラスの作成時に、プロパティーを、親クラスのすべてのサブクラスとオブジェクト・インスタンスに伝搬させるのではなく、そのサブクラスのみに伝搬させることができます。
例えば、ElectronicRecordFolder および HybridRecordFolder は、RecordFolder クラスのサブクラスです。これらのサブクラスには、親クラス RecordFolder に関連付けられたすべてのプロパティーが含まれます。ただし、HybridRecordFolder クラスには、ElectronicRecordFolder クラスには適用されない「貸し付け状況 (Charged Out Status)」および「バーコード」などの追加プロパティーが含まれています。結果として、これらのプロパティーは、HybridRecordFolder クラスに直接関連付けられます。
以下の IBM® Enterprise Records クラスのサブクラスを作成できます。
上記で特に言及されていないその他の IBM Enterprise Records クラスのサブクラスを論理的に作成することは可能ですが、それらのサブクラスを作成しても、IBM Enterprise Records ユーザー・インターフェースに影響はありません。例えば、Enterprise Manager を使用して、Record、RecordFolder、または RecordCategory クラスの新規サブクラスを論理的に作成し、そのサブクラスにさまざまなプロパティーを関連付けることができます。ただし、新規作成されたサブクラスは、IBM Enterprise Records ユーザー・インターフェースには表示されません。
サブクラスを作成するには、次のようにします。
サブクラスが正常に作成されると、そのサブクラスは、Enterprise Manager ツリーの中で、スーパークラスとなっているクラスのノードの下に表示されます。