IBM Enterprise Records, バージョン 5.1.+              

IBM Enterprise Records コンポーネント

IBM® Enterprise Records インストール・プログラムをカスタム・インストール・モードで使用すると、個々の IBM Enterprise Records コンポーネント (IBM Enterprise Records API、IBM Enterprise Records の廃棄スイープおよび保留スイープなど) をインストールできます。

IBM Enterprise Records インストール・プログラムを使用してインストールできる IBM Enterprise Records コンポーネントおよび Web アプリケーションとともにインストールされるコンポーネントを以下にリストします。
IBM Enterprise Records の Web アプリケーション
このコンポーネントは、IBM Enterprise Records 環境を構成し、さまざまなレコード管理タスクを実行するための Web ベース・アプリケーションを提供します。
IBM Enterprise Records の Web アプリケーションは、Application Engine または Workplace XT と同じサーバーにインストールする必要があります。
制約事項: 同じサーバー上に Application EngineWorkplace XT の両方を配置して構成された IBM Enterprise Records を実行する操作はサポートされません。

Application EngineWorkplace XT の両方がインストールされているサーバーに IBM Enterprise Records をインストールする場合は、Application Engine または Workplace XT の両方ではなく、いずれか 1 つを使用するように IBM Enterprise Records を構成する必要があります。

Application Engine または Workplace XTContent Engine が連結されている場合は、IBM Enterprise Records を追加する前に、以下のリストに示す資料を参照して、サーバーのサイズが適切に調整されていることを確認してください。
IBM Enterprise Records は、Application Engine または Workplace XT と同じ Java 仮想マシン (JVM) で実行する必要があります。
IBM Enterprise Records API および Bulk Declaration Service API
これらのコンポーネントには、カスタム・アプリケーションの作成またはレコード関連操作のカスタマイズのためのインターフェースとクラスを提供する JAR ファイルが含まれています (¥API¥RMAPI¥API¥BDS_API)。

カスタム・インストールでは、任意の開発者システムに IBM Enterprise Records API コンポーネントおよび Bulk Declaration Services API コンポーネントをインストールできます。開発マシンに API をインストールして、独自のカスタム・アプリケーション (レコード一括宣言アプリケーション、独自のカスタム Web ユーザー・インターフェースなど) を作成できます。それらのアプリケーションを、IBM FileNet® P8 コンポーネントがインストールされたマシンで実行する場合、インストール・プログラム内のこのオプションは選択しないでください。IBM Enterprise Records API JAR ファイルを IBM FileNet P8 コンポーネントと連結しないでください。

IBM Enterprise Records の廃棄スイープおよび保留スイープ
これらのコンポーネントには、廃棄スイープ・プロセスおよび保留スイープ・プロセスの構成と、スイープ・タスクのスケジュールに必要なファイルが含まれています。これらのコンポーネントは、定義されているスケジュールに基づいてレコードの廃棄と保留を管理するために使用されます。

スイープ・コンポーネントは任意のサーバーにインストールできます。これらのコンポーネントは、IBM Enterprise Records の Web アプリケーションとも、他のどのような IBM FileNet P8 コア・コンポーネント (Content Engine など) とも連結できません。

ヒント: スイープ・コンポーネントは、スイープ計算のためのオブジェクト・ストアへのアクセスが迅速になるように、Content Engine サーバーにインストールする必要があります。Content Engine サーバーにこれらのコンポーネントのみをインストールするには、Content Engine サーバーで IBM Enterprise Records インストール・プログラムを実行し、カスタム・インストール・オプションを使用してください。詳しくは、このトピック末尾の関連リンクを参照してください。
ファイル・プラン・インポート/エクスポート・ツール
このコンポーネントは、外部ファイル・プランをインポートするため、または外部環境にファイル・プランをエクスポートするために使用できます。
ヒント: ファイル・プラン・インポート /エクスポート・ツールは、オブジェクト・ストアへのアクセスが確実に迅速になるように、Content Engine サーバーにインストールする必要があります。このコンポーネントを Content Engine サーバーにインストールするには、Content Engine サーバーで IBM Enterprise Records インストール・プログラムを実行し、カスタム・インストール・オプションを使用してください。詳しくは、このトピック末尾の関連リンクを参照してください。
転送ツール
このコンポーネントは、アクティブなレコードおよびレコード・フォルダーを、永続的なアーカイブ用に別個のシステムに転送するために使用できます。詳しくは、このトピック末尾の関連リンクを参照してください。
IBM Enterprise Records データ・モデルのアドオンおよびマーキング・セット (Web アプリケーションとともにプリインストールされる)
IBM Enterprise Records データ・モデルのアドオンおよびマーキング・セットをインストールするには、IBM Enterprise Records Configuration Manager を使用します。このツールでは、以下のレコード管理標準に準拠するためのアドオンとマーキング・セットを Content Engine にインストールします。
  • Base
  • 公文書館 (PRO)
  • 米国国防総省 5015.2-STD (DoD)
  • 米国国防総省 5015.2-STD (DoD 分類)

データ・モデルを使用してオブジェクト・ストアを構成する場合は、そのオブジェクト・ストア内にファイル・プランを作成できます。ファイル・プランとは、レコードの分類に使用されるレコード管理オブジェクトの階層のことです。詳しくは、このトピック末尾の関連リンクを参照してください。

Configuration Manager プログラム (Web アプリケーションとともにプリインストールされる)
IBM Enterprise Records をインストールし、Content Engine インストール・プログラムおよびProcess Engine Client インストール・プログラムを実行したら、Configuration Manager プログラムを使用して以下のタスクを実行します。
  • IBM Enterprise Records Application Engine または Workplace XT Web アプリケーションの構成およびデプロイメント。
  • IBM Enterprise Records の使用のためのオブジェクト・ストアの構成。
  • 前のバージョンからのアップグレード。
IBM Enterprise Records ワークフロー (Web アプリケーションとともにプリインストールされる)
レコードとフォルダーを処理するために、Configuration Manager を使用して IBM Enterprise Records ワークフローを転送し、IBM Enterprise Records のワークフロー、リージョン、およびキューを手動で構成する必要があります。ワークフローには、タスク、手続きのステップ、ワークフローの参加者、入力情報、出力情報、そしてビジネス・プロセス内のステップごとのツールが含まれます。詳しくは、このトピック末尾の関連リンクを参照してください。
IBM Enterprise Records Crystal Reports (Web アプリケーションとともにプリインストールされる)
このオプション・コンポーネントには、レコード管理アクティビティーのレポートを作成する際に役立つ Crystal Reports テンプレートが含まれています。このコンポーネントのインストールは手動で実行する必要があります。詳しくは、このトピック末尾の関連リンクを参照してください。


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最終更新日: 2011 年 8 月


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