IBM® Enterprise Records オブジェクト・ストアは、ファイル・プラン・オブジェクト・ストアまたはレコード・オブジェクト・ストア、あるいはこの 2 つの組み合わせとして機能できます。
オブジェクト・ストアに、複数のファイル・プランを含めることができますが、そのオブジェクト・ストアの構成に使用できるデフォルト・プランは、一時点では 1 つのみです。デフォルトは、Application Engine 管理者が随時変更することも、ユーザーが IBM Enterprise Records ユーザー・インターフェースで変更することもできます。デフォルトのファイル・プランの設定について詳しくは、このトピックの末尾にあるリンクを参照するか、インフォメーション・センターにアクセスしてデフォルトのファイル・プランを検索してください。
IBM FileNet® P8 オブジェクト・ストアは、オブジェクト、および一連の付随する格納サービスと検索サービスのリポジトリーです。
IBM Enterprise Records では、オブジェクト・ストアは以下のいずれかのタイプになります。
- ファイル・プラン・オブジェクト・ストア (FPOS)
- FPOS にはファイル・プランが含まれています。ファイル・プランは、レコードの分類に必要なレコード管理オブジェクトの階層です。
- レコード・オブジェクト・ストア (ROS)
- ROS には、レコードとして宣言できるドキュメントが含まれています。
- FPOS および ROS の組み合わせ
- FPOS および ROS の組み合わせには、ファイル・プランとドキュメントの両方が含まれています。
最大限のパフォーマンスを引き出すためには、FPOS のコンテンツ・ストアとしてデータベース・ストアを使用してください。
重要: FPOS 名にはピリオドを使用しないでください。オブジェクト・ストア名にピリオドが含まれていると、レコードを宣言できなくなります。詳細については、このトピックの末尾にあるリンクを参照してください。FPOS として機能するオブジェクト・ストアでは、同じ IBM FileNet P8 ドメイン内の 1 つ以上の ROS をレコード宣言に使用できます。
実稼働環境でセキュリティーを最適化するには、FPOS のファイル・プランを構成するエンティティーにアクセスできる Application Engine ユーザーまたは Workplace XT ユーザーの数を制限します。
予期されるオブジェクトのサイズに基づいて、コンテンツ・ストレージ域としてデータベース・ストアとファイル・ストアのいずれを使用するかを選択できます。レコード・オブジェクトなどの小さなオブジェクト (サイズが 1 MB 未満) の場合、Content Engine での取得はデータベース・ストアからの方が迅速になります。レコード・オブジェクトには、ドキュメントとそのコンテンツへの参照が含まれています。オブジェクト・ストアを管理できるようにするグループ (オブジェクト・ストア管理者)、およびコンテンツを作成、削除、または変更するために一般的なアクセス権を必要とするグループを慎重に策定してください。グループを使用してセキュリティーを設定することで、環境を管理しやすくなります。
重要: 新規 FPOS の作成時には、FPOS で Records Administrator 特権を割り当てるユーザーとグループを、オブジェクト・ストア管理者グループに確実に追加してください。
大量のレコード・カテゴリーまたはレコード・フォルダーが含まれるファイル・プランに対して照会または廃棄スイープ・プロセスを実行すると、返されるデータ・セットのサイズが大きいため、データベース・タイムアウトが適切に設定されていない場合にエラーが発生することがあります。タイムアウトの構成について詳しくは、以下のトピックを参照してください。
- FileNet P8
Platform 4.5
- タイムアウト値の増加については、「Plan and Prepare Your Environment for IBM FileNet P8」の「Application Server administrator installation tasks」トピックと「Database administrator installation tasks」トピックを参照してください。
- FileNet P8
Platform 4.0
- 「IBM FileNet P8 Platform Installation
and Upgrade Guide」の「Configure an Application Server for Content Engine (appserver)
tasks」を参照してください。