IBM Enterprise Records, バージョン 5.1.+            

セキュリティー設定の指定

セキュリティー設定は、オブジェクトにアクセスするユーザーまたはグループの権限レベルのことです。例えば、あるオブジェクトに対してオーナー制御権限を持っている場合、該当するオブジェクトを完全に制御できます。次の表に権限レベルとその説明をリストします。

すべての権限に対して、チェック・ボックスの選択によって権限レベルのオンとオフを切り替えることができます。「許可」権限がオフになるようチェック・ボックスをクリックした場合、その権限レベルは暗黙的に拒否されます。ただしユーザーまたはグループは、その権限レベルを許可する別のグループのメンバーになることができます。「拒否」チェック・ボックスを選択した場合、ユーザーまたはグループの権限は明示的に拒否されます。この場合、ユーザーまたはグループは、その権限を持つ別のグループのメンバーとなることはできません。

権限 説明
オーナー制御 オブジェクトを完全に制御できます。該当するオブジェクトについて、コンテンツの表示、プロパティーの表示と変更、削除などのあらゆる種類のアクションを実行できます (保留制限に従う)。デフォルトでは、オブジェクトの初回作成時、そのオブジェクトには「オーナー制御」権限が付与されています。
  • オーナー制御」を「許可」にすると、残りの権限設定は自動的に「許可」になります。
  • オーナー制御」を「拒否」にすると、その他の権限設定は変更されずに残ります。
プロパティーの変更

オブジェクトのプロパティーを変更し、フォルダーにサブフォルダーを追加できます。

  • プロパティーの変更」を「許可」に設定すると、「コンテンツの表示」と「プロパティーの表示」もドキュメントに対して自動的に「許可」に設定されます。フォルダーに関するその他の権限設定は変更されずに残ります。
  • プロパティーの変更」を「拒否」に設定すると、「オーナー コントロール」、「バージョンの昇格」、「コンテンツの変更」および「発行」もまた「拒否」に設定されます。
コンテンツの表示

レコードのコンテンツを表示できます。例えば、レコードが MS Word ファイルの場合、Word ファイルのコンテンツを開き、表示させることができます。「コンテンツの表示」権限を該当するドキュメント・レベルでレコード・ユーザー・グループに必ず付与してください。デフォルトでは、レコード・ユーザー・グループのメンバーはレコードのコンテンツを表示する権限を持っておらず、いったんレコードとして宣言するとドキュメントを表示できなくなるためです。

  • コンテンツの表示」を「許可」に設定すると、「プロパティーの表示」は自動的に「許可」に設定されます。
  • コンテンツの表示」を「拒否」に設定すると、「オーナー コントロール」、「バージョンの昇格」、「コンテンツの変更」および「プロパティーの変更」もまた「拒否」に設定されます。
プロパティーの表示

フォルダーまたはオブジェクトのプロパティーを表示できます。

  • プロパティーの表示」を「許可」に設定すると、その他の設定は変更されずに残ります。
  • プロパティーの表示」を「拒否」に設定すると、その他すべての設定は「拒否」に設定されます。
サブフォルダーの作成

作成中のオブジェクトがファイル・プラン、レコード・カテゴリーまたはレコード・フォルダーの場合、サブフォルダーを作成することができます。

  • サブフォルダーの作成」を「許可」に設定すると、「プロパティーの表示」も「許可」に設定されます。
  • フォルダー内のファイル」を「拒否」にすると、その他すべての権限設定は変更されずに残ります。
フォルダー内のファイル

他のフォルダー内のレコードをファイリングできます。

  • フォルダー内のファイル」を「許可」に設定すると、「プロパティーの表示」もまた「許可」に設定されます。
  • フォルダー内でのファイル」を「拒否」に設定すると、「プロパティーの表示」が「拒否」に設定されます。
バージョンの昇格

セキュリティーが設定されているレコードに従って、ドキュメントの昇格および降格を実行できます。ドキュメントのチェックアウト、ドキュメントのメジャー・バージョンとしてのチェックイン、ドキュメントのチェックアウトの取り消し、ドキュメント・バージョンの昇格または降格を実行できます。

コンテンツの変更

ドキュメントのチェックアウト、ドキュメントのマイナー・バージョンとしてのチェックイン、チェックアウトの取り消しができます。「コンテンツの変更」権限を該当するドキュメント・レベルでレコード・ユーザー・グループに必ず付与してください。デフォルトでは、レコード・ユーザー・グループのメンバーはレコードのコンテンツを変更する権限を持っておらず、いったんレコードとして宣言するとドキュメントを変更できなくなるためです。

  • コンテンツの変更」を「許可」に設定すると、「プロパティーの変更」、「コンテンツの表示」および「プロパティーの表示」も自動的に「許可」に設定されます。
  • コンテンツの変更」を「拒否」に設定すると、「オーナー制御」および「バージョンの昇格」も「拒否」に設定されます。


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最終更新日: 2011 年 8 月


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