IBM Enterprise Records, バージョン 5.1.+              

IBM Enterprise Records オブジェクト・ストア構成プロファイルの作成およびプロファイル・タスクの実行

IBM® Enterprise Records と連携して動作するオブジェクト・ストアを構成するために、IBM Enterprise Records オブジェクト・ストア構成プロファイルを作成する必要があります。このプロファイルに関連するタスクにより、ファイル・プラン・オブジェクト・ストア (FPOS) およびレコード・オブジェクト・ストア (ROS) を構成できます。

以下のタスクを完了する必要があります。

オブジェクト・ストアの構成プロファイルを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. Content Engine サーバーが稼働していることを確認してください。
  2. IBM Enterprise Records Configuration Manager が稼働していない場合は、IBM Enterprise Records Configuration Manager を始動します。
  3. 「ファイル」 > 「新規インストール用プロファイル (New Installation Profile)」を選択して「新規インストール用プロファイルの作成 (Create New Installation Profile)」ウィザードを開始します。
  4. プロファイル・タイプとして「オブジェクト・ストア構成プロファイル (Object store configuration profile)」を選択します。
  5. オプション: Content Engine 接続のプロパティーの設定 (Set Properties for Content Engine Connection)」ウィンドウで、「接続のテスト」をクリックします。この操作により、入力した情報を使用して、Configuration Manager と Content Engine サーバーの間の接続がテストされます。 テストが失敗した場合は、Content Engine サーバーが稼働していること、および入力した Content Engine サーバーのプロパティー値が、Content Engine サーバーで定義されている値と一致していることを確認してください。
  6. 作成したプロファイルが、タスクおよびアイコンとともに、左側のプロファイル・ペインにアイコンとして表示されます。
    • ファイル・プラン・オブジェクト・ストアおよびレコード・オブジェクト・ストアを構成する前に、「マーキング・セットおよびアドオンの作成」タスクを完了する必要があります。
    • テンプレートをインポートする前、またはワークフローを転送する前に、「ファイル・プラン・オブジェクト・ストアの構成」タスクを完了する必要があります。
    1. マーキング・セットおよびアドオンの作成」タスクを完了します。マーキング・セットおよびアドオンの作成」タスクは、Content EngineIBM Enterprise Records マーキング・セットおよび IBM Enterprise Records データ・モデル・アドオンを作成します。作成されるマーキング・セットおよびアドオンは、選択した特定のデータ・モデル用です。他のデータ・モデル用のマーキング・セットおよびアドオンが必要な場合は、タスクを再び実行します。以下のリストは、すべてのデータ・モデル用のマーキング・セットおよびアドオンの全リストです。
      マーキング・セット アドオン
      • RM エンティティー削除の防止
      • RM エンティティー削除の防止 PRO
      • セキュリティー・カテゴリー
      • セキュリティー・カテゴリー DoD 分類
      • 補足的マーキング
      • Enterprise Records 5.1.0 Base FPOS
      • Enterprise Records 5.1.0 Base FPOS Extensions
      • Enterprise Records 5.1.0 DoD FPOS
      • Enterprise Records 5.1.0 DoD FPOS Extensions
      • Enterprise Records 5.1.0 DoD_Classified FPOS
      • Enterprise Records 5.1.0 DoD_Classified FPOS Extensions
      • Enterprise Records 5.1.0 PRO FPOS
      • Enterprise Records 5.1.0 PRO FPOS Extensions
      • Enterprise Records Classified Document
      • Enterprise Records NARA
      • Enterprise Records ROS

      マーキング・セットを追加する前に、ドメインに既に追加されているマーキング・セットがないことを確認する必要があります。既存のマーキング・セットがあるかどうかを調べるには、 Application Engine サーバーから IBM Enterprise Records に GCD 管理者としてログオンし、「マーキング・セット (Marking Sets)」ノードを選択します。データ・モデル別の必須マーキング・セットを以下に示します。

      表 1. データ・モデルごとの必須マーキング・セット
      マーキング・セット Base DoD DoD 分類 PRO
      セキュリティー・カテゴリー       はい
      補足的マーキング   はい はい はい
      RM エンティティー削除の防止 はい はい はい  
      RM エンティティー削除の防止 PRO       はい
      セキュリティー・カテゴリー DoD 分類     はい  
      アドオンを追加する前に、ドメインに既に追加されているアドオンがないことを確認する必要があります。既存のアドオンがあるかどうかを調べるには、Application Engine サーバーまたは Workplace XT サーバーから IBM Enterprise Records に GCD 管理者としてログオンし、「アドオン (AddOns)」ノードを選択します。データ・モデル別の必須アドオンを以下に示します。
      表 2. データ・モデルごとの必須アドオン
      アドオン Base DoD DoD 分類 PRO
      Enterprise Records 5.1.0        
      Enterprise Records 5.1.0 Base FPOS はい      
      Enterprise Records 5.1.0 Base FPOS Extensions (すべての FPOS Extensions アドオンには、前提条件としてその FPOS も必要です。) はい      
      Enterprise Records 5.1.0 DoD FPOS   はい    
      Enterprise Records 5.1.0 DoD FPOS Extensions (すべての FPOS Extensions アドオンには、前提条件としてその FPOS も必要です。)   はい    
      Enterprise Records 5.1.0 DoD_Classified FPOS     はい  
      Enterprise Records 5.1.0 DoD_Classified FPOS Extensions (すべての FPOS Extensions アドオンには、前提条件としてその FPOS も必要です。)     はい  
      Enterprise Records 5.1.0 PRO FPOS       はい
      Enterprise Records 5.1.0 PRO FPOS Extensions (すべての FPOS Extensions アドオンには、前提条件としてその FPOS も必要です。)       はい
      Enterprise Records Classified Document (前提条件として Enterprise Records ROS が必要です。)     はい  
      Enterprise Records NARA はい はい はい はい
      Enterprise Records ROS はい はい はい はい
      Enterprise Records Upgrade 4.0.0>5.1.0 Base FPOS はい - 既存の FileNet® Records Manager 4.0.0 からアップグレードする場合のみ      
      Enterprise Records Upgrade 4.0.0>5.1.0 DoD FPOS   はい - 既存の FileNet Records Manager 4.0.0 からアップグレードする場合のみ    
      Enterprise Records Upgrade 4.0.0>5.1.0 DoD_Classified FPOS     はい - 既存の FileNet Records Manager 4.0.0 からアップグレードする場合のみ  
      Enterprise Records Upgrade 4.0.0>5.1.0 PRO FPOS       はい - 既存の FileNet Records Manager 4.0.0 からアップグレードする場合のみ
      Enterprise Records Upgrade 4.5.0>5.1.0 Base FPOS はい - 既存の FileNet Records Manager 4.5.0 からアップグレードする場合のみ      
      Enterprise Records Upgrade 4.5.0>5.1.0 DoD FPOS   はい - 既存の FileNet Records Manager 4.5.0 からアップグレードする場合のみ    
      Enterprise Records Upgrade 4.5.0>5.1.0 DoD_Classified FPOS     はい - 既存の FileNet Records Manager 4.5.0 からアップグレードする場合のみ  
      Enterprise Records Upgrade 4.5.0>5.1.0 PRO FPOS       はい - 既存の FileNet Records Manager 4.5.0 からアップグレードする場合のみ
    2. ファイル・プラン・オブジェクト・ストアの構成」タスクを完了します。 Content EngineIBM Enterprise Records マーキング・セットおよびアドオンが作成された後、既存のオブジェクト・ストアが IBM Enterprise Records ファイル・プラン・オブジェクト・ストア (FPOS)、レコード・オブジェクト・ストア (ROS)、または両方になるように構成できます。このタスクは、IBM Enterprise Records データ・モデル・アドオンをインストールすることで、ファイル・プラン・オブジェクト・ストア (FPOS) を構成します。必要なデータ・モデルに加えて、事前に構成していないオブジェクト・ストアを選択する必要があります。
      重要: 構成したオブジェクト・ストアを IBM Enterprise Records Web アプリケーションで正しく使用するには、セキュリティー・スクリプトを実行して、適切な権限を設定する必要があります。セキュリティー・スクリプトは Web アプリケーション内で実行され、IBM Enterprise Records Web アプリケーションを初めて起動する際に、このスクリプトを実行するよう促すプロンプトが出されます。このスクリプトは、セキュリティー・スクリプトを実行していないか、その権限がまだ設定されていないファイル・プラン・オブジェクト・ストアを使用することを示しています。
    3. レコード・オブジェクト・ストアの構成」タスクを完了します。 Content EngineIBM Enterprise Records マーキング・セットおよびアドオンが作成された後、既存のオブジェクト・ストアが IBM Enterprise Records ファイル・プラン・オブジェクト・ストア (FPOS)、レコード・オブジェクト・ストア (ROS)、または両方になるように構成できます。このタスクは、IBM Enterprise Records ROS アドオンをインストールすることで、レコード・オブジェクト・ストア (ROS) を構成します。ROS として事前に構成していないオブジェクト・ストアを選択する必要があります。
    4. テンプレートのインポート」タスクを完了します。 IBM Enterprise Records ファイル・プラン・オブジェクト・ストア (FPOS) を構成した後、IBM Enterprise Records 検索テンプレートおよび物理レコードの宣言テンプレートをインポートできます。このタスクは、IBM Enterprise Records 検索テンプレート、物理レコード・エントリー・テンプレート、またはこれらの両方をファイル・プラン・オブジェクト・ストアにインポートします。検索テンプレートは、レコードを見つけるための定義済みの検索用テンプレートです。これには、IBM Enterprise Records Web アプリケーションの「検索」ページでアクセスできます。物理レコード宣言テンプレートは、IBM Enterprise Records Web アプリケーションで物理レコードを宣言する場合に呼び出されます。
    5. ワークフローの転送」タスクを完了します。 IBM Enterprise Records ファイル・プラン・オブジェクト・ストア (FPOS) を構成した後、IBM Enterprise Records ワークフロー定義を FPOS から Process Engine に転送できます。ワークフローを実行できるようにするには、事前に転送する必要があります。FPOS およびリージョンへの接続ポイントを指定する必要があります。


フィードバック

最終更新日: 2011 年 8 月


© Copyright IBM Corp. 2011.
このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)