IBM Enterprise Records, バージョン 5.1.+            

IBM Enterprise Records 転送ツールの構成

IBM® Enterprise Records 転送ツールを構成するには、最大で 3 つのタスクを行う必要があります。

次のいずれか 1 つまたはすべてのタスクを行います。

Content Engine のサーバー情報の指定

Content Engine のサーバー情報を指定するには、次のようにします。

  1. コマンド行で ¥RMTransfer ディレクトリーに移動し、次のコマンドのいずれかを実行して「IBM Enterprise Records 転送接続」ウィンドウを開きます。
    • Windows: RMTransfer.bat - 接続の構成
    • UNIX: RMTransfer.sh - 接続の構成
  2. IBM Enterprise Records 転送接続」ウィンドウで、使用しているサイトに応じて、関連データを次のフィールドに設定します。
    • Content Engine の URL - ファイル・プラン・オブジェクト・ストアが存在する Content Engine サーバーの URL を入力します。URL の形式は次のとおりです: connection_type://content_engine_server_name:port#
      • WebSphere® の場合: iiop://ce-rm-win02:2809 (WebSphere Application Server V6.1 の場合は、Secure Sockets Layer (SSL) は無効にする必要があります。SSL を無効にする方法の詳細については、「IBM Enterprise Records インストールおよびアップグレードのガイド」を参照してください。)
      • WebLogic の場合: t3://ce-rm-win02:7001
      • JBOSS の場合: jnp://ce-rm-win02:1099
      これらのポート番号はデフォルト値です。アプリケーション・サーバー・リスナーのポートに合わせてデフォルト・ポート番号を変更できます。このポート番号は、Content Engine クライアントのポートと一致する必要があります。
    • ユーザー名」- IBM Enterprise Records のファイル・プラン・オブジェクト・ストアに対して読み取りおよび書き込みアクセス権限のあるユーザーのログイン名を入力します。
    • パスワード」-「ユーザー名」に関連付けられたパスワードを入力します。パスワードは転送ツールにより暗号化されます。
    • FIPS 140-2 モード オン」または「オフ」を選択します。FIPS 140-2 モードの場合、IBM Enterprise Records は FIPS 140-2 で承認された暗号方式プロバイダー (IBMJCEFIPS (証明書 376)、IBMJSSEFIPS (証明書 409)、IBM Crypto for C (ICC) (証明書 384) のいずれか、あるいはこれらの組み合わせ) を暗号化に使用します。これらの証明書は、 NIST Web サイト (http://csrc.nist.gov/cryptval/140-1/1401val2004.htm) にリストされています。 「オン」を選択しても、セキュリティー管理者がシステムを FIPS 140-2 モード用に構成しないと、IBM Enterprise Records にエラー・メッセージが表示されます。セキュリティー管理者は java.security ファイルを変更する必要があります。詳しくは、「IBM Enterprise Records インストールおよびアップグレードのガイド」の『FIPS 140-2 モード対応にするための IBM Enterprise Records の構成 (Configure IBM Enterprise Records for FIPS 140-2 mode)』タスクを参照してください。IBM Enterprise Records は、WebSphere Application Server 上でのみ FIPS 140-2 暗号方式をサポートしています。
  3. 次のいずれかをクリックします。
    • 構成」- クリックすると、変更内容が保存されてレコードの「IBM Enterprise Records 転送接続」ウィンドウが閉じられます。IBM Enterprise Records 転送により、変更内容が RM_install_dir/RMTransfer/lib/config/RMTransferConnection.xml ファイルに保存されます。
    • リセット」- クリックすると、フィールド値が元の値にリストアされます。IBM Enterprise Records 転送では、RMTransferConnection.xml ファイルに保存された値でフィールドがリストアされます。IBM Enterprise Records 転送ツールの初期構成の場合、フィールドは空になります。
    • 終了」- クリックすると、変更内容が保存されることなく「IBM Enterprise Records 転送接続」ウィンドウが閉じられます。

転送パラメーターの指定

  1. コマンド行で rm_install_dir¥RMTransfer ディレクトリーに移動し、次のコマンドのいずれかを実行して「IBM Enterprise Records 転送構成」ウィンドウを開きます。
    • Windows: RMTransfer.bat - 接続の構成
    • UNIX: RMTransfer.sh - 接続の構成
  2. IBM Enterprise Records 転送構成」ウィンドウで、使用しているサイトに応じて、関連データを次のフィールドに設定します。
  3. レコードまたはレコード・フォルダーをエクスポートする場合、関連フィールドの値を次のとおり入力します。
    • ファイル・プラン・オブジェクト・ストア」- 転送する IBM Enterprise Records エンティティーが存在するファイル・プラン・オブジェクト・ストア (FPOS) の名前を入力します。
    • 転送マッピング名」- 転送ツールによる IBM Enterprise Records エンティティーのエクスポートに使用されるマッピング・オブジェクトの名前を入力します。 マッピング・オブジェクトは、ユーザー定義の IBM Enterprise Records オブジェクト・プロパティーを DoD V3 スキーマにマッピングする XML ファイルです。マッピング・オブジェクトの詳細については、転送マッピングを参照してください。
    • ディレクトリー・パスのエクスポート」- IBM Enterprise Records 転送ツールによってエクスポート XML ファイルが保存される場所を入力します。
    • エクスポート・ファイルの接頭部」- エクスポート XML ファイルの名前に付加される接頭部を入力します。転送ツールでは、エクスポート XML ファイルの保存時に日時を示すタイム・スタンプが使用されるため、接頭部を使用すると転送を識別しやすくなります。例えば、ABC という値を入力すると、R_ABC_20080228145956_0.xml というファイルが生成されます。
    • 子コンテナーのレベル」- 処理するカテゴリーのレベルを入力します。転送ツールでは、カテゴリーの処理中にのみ、このフィールドが使用されます。すべてのサブカテゴリーを転送に含める場合は -1 を、カテゴリー内のレコードのみを含める場合は 0 を入力します。デフォルトは -1 です。
    • リトリーブ・バッチ・サイズ」- サイトでのパフォーマンス要求に対応する値を入力します。デフォルトは 1000 です。
  4. インポートする場合、関連フィールドの値を次のとおり入力します。
    • ファイル・プラン・オブジェクト・ストア」- IBM Enterprise Records 転送で、IBM Enterprise Records エンティティーのインポート先となるファイル・プラン・オブジェクト・ストアの名前を入力します。
    • 転送マッピング名」- 転送ツールによる IBM Enterprise Records エンティティーのインポートに使用されるマッピング・オブジェクトの名前を入力します。マッピング・オブジェクトは、Content Engine のプロパティー名を XML プロパティー名にマッピングする XML ファイルです。マッピング・オブジェクトの詳細については、転送マッピングを参照してください。
    • ファイル・プラン名」- インポートされたレコードおよびレコード・フォルダーが IBM Enterprise Records 転送により配置されるファイル・プランの名前を入力します。ファイル・プランの名前は、IBM FileNet® Enterprise Manager でのコンテナー名です。デフォルトは File Plan です。
    • デフォルトのレコード・フォルダーの親ファイル・プラン・オブジェクト・ストア・レコード・カテゴリーの GUID または完全なパスを入力します。転送ツールは、インポートされたレコード・フォルダーのデフォルトの親コンテナーとして使用します。転送ツールでは、インポートされたレコード・フォルダーの親コンテナーが XML ソース・ファイルで指定されていないか、対象となるファイル・プラン・オブジェクト・ストア上に存在しない場合に、このデフォルト値が使用されます。
    • デフォルトのレコードの親」- GUID、またはインポートされたレコードのデフォルトの親コンテナーとして転送ツールで使用されるファイル・プラン・オブジェクト・ストア・レコード・カテゴリーまたはレコード・フォルダーのフルパス・ストリングを入力します。転送ツールでは、インポートされたレコードの親コンテナーが XML ソース・ファイルで指定されていないか、対象となるファイル・プラン・オブジェクト・ストア上に存在しない場合に、このデフォルト値が使用されます。
    • レコード・オブジェクト・ストア」- 転送ツールによるレコードのインポート先となるレコード・オブジェクト・ストアの名前を入力します。
    • デフォルトの ROS コンテンツ・フォルダー」- レコード・オブジェクト・ストア・フォルダーの GUID または完全なパスを入力します。転送ツールは、何も情報を指定しないインポート・レコード・コンテンツに対し、デフォルト・コンテナーとして使用します。
    • 作成バッチ・サイズ」- サイトでのパフォーマンス要求に対応する値を入力します。デフォルトは 10 です。
  5. エクスポートまたはインポートする場合、次のとおり適切な値を入力します。
    • ログ・ファイル名」- 転送アクティビティー・ログ・ファイルの名前を入力します。デフォルト名は RMTransferActivityLogging.log です。転送ツールにより、このファイルは ¥RMTransfer ディレクトリーに保存されます。
    • エラー発生時に停止」- エラー発生時に IBM Enterprise Records 転送を停止するかどうかを True または False で選択します。デフォルト値は False で、エラー発生時に転送ツールは停止しません。
  6. 次のいずれかをクリックします。
    • 構成」- クリックすると、変更内容が保存されて「IBM Enterprise Records 転送構成」ウィンドウが閉じられます。IBM Enterprise Records 転送により、変更内容が <RM_install_dir>/RMTransfer/lib/config/RMTransferConfiguration.xml ファイルに保存されます。
    • リセット」- クリックすると、フィールド値が元の値にリストアされます。転送ツールでは、RMTransferConfiguration.xml ファイルに保存された値でフィールドがリストアされます。IBM Enterprise Records 転送ツールの初期構成の場合、フィールドは空になります。
    • 終了」- クリックすると、変更内容が保存されることなく「IBM Enterprise Records 転送構成」ウィンドウが閉じられます。

コマンド行から、「ファイル・プラン・オブジェクト・ストア」および「転送マッピング名」フィールドを上書きできます。構成オプションのオーバーライドを参照してください。



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最終更新日: 2011 年 8 月


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