IBM FileNet P8, バージョン 5.1.+            

ドキュメントおよびフォルダー条件の指定

ユーザーは検索条件のうち、必須で編集可能な条件に対して値を入力できます。文字列に関しては、検索の設計者が Search Designer で「is like」演算子を指定した場合、利用可能な演算子のリストから設定できます。

検索を設計するユーザーは、検索するプロパティーを指定します。 さらに検索設計者は、それぞれの条件に、必須、編集可能、読み取り専用、非表示のいずれかを指定することで、どの条件を表示したり編集できるか決定します。

検索ページには非表示ではない検索条件が表示されます。 ドキュメントに関連した条件は上部に表示され、フォルダーに関連した条件は下部に表示されます。 条件はカラー・ボックスにグループ分けされてネストされ、AND および OR 演算子で条件を結合する方法を視覚的に表示します。

ヒント:リセット」をクリックすると、すべての条件をこの検索に含まれていた元の値に復元できます。 いくつかのフィールド値は、... ボタンを使用してリストから選択する必要があります。(このボタンは、値を入力するのではなく値をリストから選択するために使用されます。) この方法で選択した値をクリアするには (「検索場所」フィールドや「クラス」フィールドを除く)、... ボタンにフォーカスを移動して、Delete キーを押します。 ネストされた条件の複雑なセットでは、条件を一行ずつ読む必要があります。
共通の条件

プロパティーをドキュメントとフォルダーの両方に適用する場合、検索を設計するユーザーはプロパティーを共通のものとして指定できます。 共通の条件が検索テンプレートのドキュメント・セクションとフォルダー・セクションの両方に表示されます。1 つのセクションで値を指定すると、もう 1 つのセクションにある対応するプロパティーの値が自動的に更新されます。 共通の条件はアイコンで識別されます。対になったドキュメントとフォルダーのプロパティーは、検索条件のリストで同じ名前と相対位置を共有します。

ワイルドカードの使用

次で始まる」、「次で終わる」、「次を含む」オプションを使用した、文字列ベースのプロパティー値で、検索を実行すると、適切な場所 (終わり、始め、両方) にワイルドカード文字 (%) が自動的に挿入されます。 必要に応じてオプションで、追加のワイルドカード文字を追加することができます。

コンテンツ検索

コンテンツ検索は、そのコンテンツ、または索引付けされたプロパティーに指定された文字列を含むドキュメントを返します。検索の設計者がコンテンツ・ベースの検索条件を指定した場合、ユーザーに対して検索する文字列を入力するようプロンプトが表示されます。

注: 検索するオブジェクト・ストアがコンテンツ・ベースの検索に索引付けされていない場合、関連する条件は表示されません。
表 1. この表では、プロンプトに応じてコンテンツ検索のために入力できる情報について説明します。
検索テンプレートにより表示されるメッセージ... 検索がドキュメントを検索するのに使用するコンテンツの一致条件...
コンテンツの内容 (1 つの単語または語句のみ) 1 つの単語または語句。 検索結果から単語または語句を除くには感嘆符 (!) を使用します。例えば「!music 」と入力すると「music 」を含むドキュメントが除外されます。一般には、別のコンテンツ・ベースの条件と一緒に使用されます。例えば、ある条件に「bass (楽器のベース、または魚のバス)」を指定し、同時に「!music 」を指定すると、「bass quartets(コントラバスの四重奏)」関連のドキュメントは除外しながら、バス釣りに関するドキュメントのみを参照できます。
コンテンツの内容 (すべて) 任意の順序によるすべての語句。 少なくとも 1 つの単語を入力する必要があります。
コンテンツの内容 (任意) 任意の語句。 少なくとも 1 つの単語を入力する必要があります。
コンテンツの内容 (近接している) 近接している語句。近接検索は、指定したすべての単語を検索し、一致率がどの程度近接しているかに基づいて結果をランク付けします。 2 つ以上の単語または語句を入力する必要があります。

IBM® Content Search Services では、句の検索に 二重引用符を使用することはできません。

コンテンツの内容 (同じ段落内) 同じ段落内にあるすべての語句。 2 つ以上の単語または語句を入力する必要があります。

IBM® Legacy Content Search Engine 内でのみ使用できます。

コンテンツの内容 (同じセンテンス内) 同じセンテンス内にあるすべての語句。 2 つ以上の単語または語句を入力する必要があります。

IBM Legacy Content Search Engine 内でのみ使用できます。

HTML/XML タグ <タグ名> 指定した HTML/XML タグ内に含まれるすべての語句。 少なくとも 1 つの単語を入力する必要があります。

IBM Legacy Content Search Engine 内でのみ使用できます。

VQL 照会と一致するコンテンツ IBM Legacy Content Search Engine 照会言語を使用した構造化された照会。

IBM Legacy Content Search Engine 内でのみ使用できます。

構造化された照会の 詳細については、IBM Legacy Content Search Engine の資料を参照してください。

コンテンツ検索の有効性を最大化するために役立つヒントを次に示します。

表 2. この表では、検索の有効性を最大化するために役立つヒントを示します。
完全一致語または完全一致語句 完全に一致する語句を検索するには、語句を二重引用符で囲みます。 これは、固有名詞や一般的な語句を検索する場合に特に役立ちます。 例えば、John Adams を検索すると、アメリカ大統領の John Adams および John Quincy Adams を含むドキュメントが検索結果として表示されます。 この場合、「John Adams」と入力すると、John Adams を含むドキュメントだけが検索結果に表示されます。

コンテンツ検索では、検索語だけでなく、検索語に類似する単語も検索します。 例えば、month と入力すると、month または months という単語を含むドキュメントが検索結果として表示されます。 単語の変化形を除外するには、単語を二重引用符で囲みます。

大文字と小文字の区別 単語または語句を二重引用符で囲むと、検索結果が大文字と小文字を区別するようにすることができます。

IBM Legacy Content Search Engine 内でのみ使用できます。IBM Content Search Services は大/小文字を区別しません。

一般的な単語の検索 デフォルトでは、theinand などの一般的な単語はコンテンツ検索で無視されます。 語句の一部として一般的な単語を検索するには、二重引用符で囲みます。
ワイルドカード文字の使用 検索対象のドキュメントで使用されているスペルやその他の変化形が不確実な場合は、検索語にワイルドカード文字を使用できます。
  • アスタリスク (*) は、0 文字以上の文字、数字、またはアンダースコアー文字 ( _ ) を表します。例えば、wo*d と入力すると、woodwordWorld、または would を含むドキュメントが検索されます。
  • 疑問符 (?) は、1 文字 (のみ) の文字または数字を表します。例えば、?an と入力すると、ran または can を含むドキュメントは検索されますが、span を含むドキュメントは検索されません。


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最終更新: 2011 年 7 月


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