IBM® Enterprise Records ワークフローの準備の一環として、IBM Enterprise Records システム上でプロセス・リージョンを構成する際には、計画チェックリストを使用していくつかのステップを実行する必要があります。
プロセス・リージョンを構成するには、以下の手順を実行します。
- 以下の手順の実行に必要な値については、完成した計画チェックリストを参照してください。このトピックの末尾にあるリンクを参照してください。
- 破棄/廃棄スイープの最大および最小ヒープ・サイズの設定
破棄/廃棄スイープ実行時のメモリー不足エラーを回避するために、Application Engine Component Manager のヒープ・サイズを 1GB に増やします。
- 「Process Task Manager」を開きます。
- 「Component Manager」ノードの下で、適切な Component Manager を選択します。
- Component Manager を停止します。
- 「詳細」タブをクリックします。
- 「JRE パラメーター (JRE Parameters)」フィールド内の既存の値に追加を行います (-Xmx1024m)。
- 「適用」をクリックします。
- Component Manager を再始動します。
IBM Enterprise Records のシステム調整の詳細については、IBM FileNet® P8 Performance Tuning
Guideを参照してください。
- プロセス構成コンソールを起動します。
- PWConfiguration アクセス・ロールおよび Records Administrator ロールが割り当てられた、Process Engine構成グループのメンバーであるユーザーとして Application Engine または Workplace XT にサインインします。
ヒント: Application Engine または Workplace XT サーバーからサインインします。また、Application Engine または Workplace XT のブラウザーが Java アプレットの使用をサポートしていない場合は、代わりのマシンからサインインします。
- 「アドミニストレーター」ページ (Application Engine) または (Workplace XT) を選択します。
- プロセス構成コンソールを起動します。
- 接続ポイントをクリックしてそれを始動します。
- IBM Enterprise Records のワークフロー構成ファイルをインポートします。
重要: RMWorkflowConfiguration.xml ファイルでは、TrackingAttachment が FALSE (物理アイテムのスキャン機能が動作しない) に設定されています。物理アイテムのスキャン機能を使用する場合は、この時点で RMWorkflowConfiguration.xml ファイル内の TrackingAttachment を TRUE に変更するか、後で Application Engine または Workplace XT のプロセス構成コンソールからこの設定を変更することができます。このトラッキング機能を有効にすると、Process Engine のパフォーマンスに重大な問題が生じる可能性があります。また、Process Engine に大量のワーク・アイテムがある場合は、この機能を有効にすると、IBM Enterprise Records ワークフロー構成ファイルのインポート・プロセスを完了するのに長時間かかる可能性があります。
この影響を抑えるには、まず不要なイベント・ログ・レコードとトラッカー・ワーク・アイテムを Process Engine から消去します。
物理アイテムのスキャン機能およびイベント・ログ・レコードの消去については、このトピックの末尾にあるリンクを参照してください。
- プロセス構成コンソールで、接続ポイントを右クリックし、「XML ファイルからインポート (Import from XML file)」を選択します。
- 「参照」をクリックし、RMWorkflowConfiguration.xml ファイルを選択します。
このファイルは、Application Engine または Workplace XT サーバーの ier_install_pathWorkflow/configureRMworkflow ディレクトリー内にあります。
ヒント: Application Engine サーバー以外のサーバーから Application Engine または Workplace XT を起動した場合、RMWorkflowConfiguration.xml 構成ファイルがブラウザー・マシンにコピーされていることを確認する必要、およびその場所からそのファイルを選択する必要があります。
- 「マージ」オプションを選択します。
- 「インポート」をクリックし、「はい」をクリックしてインポートを続行します。
インポートの状況が表示されます。
- 「詳細」をクリックしてインポートの詳細を表示した後、「閉じる」をクリックします。
- 「閉じる」をクリックして、ダイアログ・ボックスを閉じます。
- インポートが完了した後、「ワーク・キュー」ノードを展開して、IBM Enterprise Records キューがリストされていることを確認します。
- 以下の手順に従い、RM_Workflow_Util および RM_Operations コンポーネント・キューのアダプター設定を更新します。
- プロセス構成コンソールで、「コンポーネント・キュー」ノードを展開し、使用する接続ポイントを見つけます。
- 「RM_Operations」を右クリックして「プロパティー」を選択するか、これをダブルクリックして自動で開きます。
- 「アダプター」タブを選択します。
- 「JAAS 認証情報」に、Records Administrator ロールと Process Engine Administrator ロールの両方を所有するユーザーのユーザー名およびパスワードを入力します。DoD 分類データ・モデルを使用する場合、ユーザーは、Classified Records
Security Personnel のマーキング・セットで定義されている「最高機密」クリアランスも所有している必要があります。
- 「コンテンツの構成 (Configure Content)」テキスト・ボックスに CELogin と入力します。
- 「OK」をクリックします。
- 「RM_Workflow_Util」を右クリックして「プロパティー」を選択するか、これをダブルクリックして自動で開きます。
- 「アダプター」タブを選択します。
- 「JAAS 認証情報」に、Records Administrator ロールと Process Engine Administrator ロールの両方を所有するユーザーのユーザー名およびパスワードを入力します。DoD 分類データ・モデルを使用する場合、ユーザーは、Classified Records
Security Personnel のマーキング・セットで定義されている「最高機密」クリアランスも所有している必要があります。
- 「コンテンツの構成 (Configure Content)」テキスト・ボックスに CELogin と入力します (このように入力されていない場合)。
- 「OK」をクリックします。
- 接続ポイント名を右クリックして「変更のコミット」を選択するか、上部にあるディスク・アイコンをクリックします。
「プロセス構成コンソール」ダイアログ・ボックスが表示されます。
- 「続行」を右クリックします。
- 変更内容の保存後、「閉じる」をクリックします。
- IBM Enterprise Records Web アプリケーションのベース URL アドレスを以下のように設定し、IBM Enterprise Records ステップ・プロセッサーが正しく表示されるようにします。
- プロセス構成コンソールで、接続ポイントを右クリックして「プロパティー」を選択するか、接続ポイントをダブルクリックします。
- 「Web アプリケーション」タブを選択します。
- 任意のレコード管理ソフトウェアを指定する行の「サーバー・ベース URL」列に、IBM Enterprise Records Web アプリケーションの URL を入力します。URL のフォーマットは以下のとおりです
http://RM_web_application_server:port#/RM_application_name
例: http://myserver:7001/EnterpriseRecords
- 「OK」をクリックします。
- 接続ポイント名を右クリックして「変更のコミット」を選択するか、上部にある保存アイコンをクリックします。 「プロセス構成コンソール」ダイアログ・ボックスが表示されます。
- 「続行」をクリックします。
- 変更内容の保存後、「閉じる」をクリックします。
- 以下に示すように、グループを IBM Enterprise Records ワーク・キューに割り当て、ワーク・キュー・アイテムを処理できるユーザーを指定します。
ヒント: IBM Enterprise Records ワーク・キューの簡単な説明については、表に示されているガイドラインを参照してください。IBM Enterprise Records ワーク・キューの説明を参照して、グループを IBM Enterprise Records ワーク・キューに割り当てます。
IBM Enterprise Records ワーク・キューごとに、以下の手順を実行します。
- プロセス構成コンソールで、「ワーク・キュー」を展開します。
- ワーク・キューを右クリックして「プロパティー」を選択するか、キューをダブルクリックします。
- 「セキュリティー」タブを選択します。
- 検索機能を使用して、キューへのアクセス権限を付与する LDAP ユーザーおよびグループを見つけます。
重要: Records Administrator ユーザーおよび Records Manager ユーザーのみが IBM Enterprise Records ワーク・キュー内のワーク・アイテムを処理および照会できるようにする必要があります。Records Administrator ユーザーおよび Records Manager ユーザーに対し、「照会 (Query)」チェック・ボックスおよび「処理 (Process)」チェック・ボックスを選択します。Records Reviewers および Records Users に対しては、ワーク・キュー内のワーク・アイテムの照会のみ許可します。Records Reviewers および Records Users に対し、「照会 (Query)」チェック・ボックスのみ選択します。
- 「OK」をクリックして、変更を保存します。
- すべてのキューを更新した後、以下の手順を実行して変更内容をコミットします。
- 接続ポイントを右クリックして「変更のコミット」を選択するか、上部にあるディスク・アイコンをクリックします。「プロセス構成コンソール」ダイアログ・ボックスが表示されます。
- 「続行」をクリックします。
- 変更内容の保存後、「閉じる」をクリックします。
- プロセス構成コンソールを閉じ、Component Manager を再始動して、実行した変更内容を実装します。
ヒント: この時点では、Component Manager を再始動しても、
IBM Enterprise Records コンポーネントの多くは始動しません。これらのコンポーネントには、インストール時に
コンポーネント・キューの構成 で構成される、およびアップグレード時に
Component Manager の再始動 で構成される
IBM Enterprise Records JAR ファイルが必要です。これらのインストールおよびアップグレード後に、コンポーネントを始動できます。
- ワーク・キューへのグループの割り当てを検査します。
- Application Engine 管理者として Application Engine にサインインします。
- 「タスク」タブを選択します。
- 「パブリック受信トレイ」をクリックし、ユーザーがセキュリティー・アクセス権限を所有する対象のキューのみ表示されることを確認します。
- サインアウトし、異なる IBM Enterprise Records 特権を所有するユーザーとしてサインインします。
- 「タスク」タブを選択します。
- 「パブリック受信トレイ」をクリックし、ユーザーがセキュリティー・アクセス権限を所有する対象のキューのみ表示されることを確認します。 次に例を示します。
- Records Manager ロールが割り当てられているユーザーとしてサインインし、「パブリック受信トレイ」をクリックします。RecordsManagerApproval キューが表示されます。
- Records User ロールが割り当てられたユーザーとしてサインインし、「パブリック受信トレイ」をクリックします。RecordsManagerApproval キューは表示されません。