IBM® FileNet® P8 の高可用性環境に IBM Enterprise Records をインストールできます。
IBM Enterprise Records のインストールは、Content Engine、Process Engine、および Application Engine または Workplace XT のインストールを必要とします。
制約事項: IBM Enterprise Records を IBM FileNet P8 の高可用性環境にインストールする前に、ご使用のシステムがすべての前提条件を満たしていることを確認してください。詳しくは、「IBM FileNet P8 のハードウェア要件およびソフトウェア要件」資料および「IBM FileNet P8 Compatibility Matrix」資料を参照してください。
標準的なアプリケーション・サーバー・クラスタリング・ソフトウェアを使用して、高可用性構成に
IBM Enterprise Records バージョン 5.1.0 をインストールできます。
ヒント: - この手順では、IBM Enterprise Records の Web アプリケーションのインストールについてのみ説明します。
- この手順では、スタンドアロン・サーバーではなくアプリケーション・サーバー・クラスターへの IBM Enterprise Records のインストールに必要な特定の詳細情報を説明します。
- 通常、アプリケーション・サーバーには Web アプリケーションで高可用性を実現するための独自のクラスタリング/ファーム機能があります (この用語はベンダーによって異なります)。アプリケーション・サーバーは、サーバー・ファームを使用してアプリケーションの高可用性を実現します。サーバー・ファームとは、同一アプリケーション・サーバーを実行する同一サーバーのグループです。この同一アプリケーション・サーバーで同一 Web アプリケーションが実行されます。ロード・バランサーは通常、サーバー・グループをまたがる複数のインスタンスにユーザーを転送します。1 つのサーバーがダウンすると、ユーザーは既に稼働中の別のインスタンスに自動的に転送されます。
- IBM Enterprise Records コンポーネント (IBM Enterprise Records のスイープ・アプリケーション、Crystal
Reports など) のインストール手順については、このガイドの該当するセクションを参照してください。
- IBM Enterprise Records のセキュリティー管理者の計画タスクおよび準備タスクを実行します。
IBM Enterprise Records を高可用性向けにインストールおよび構成するには、以下の手順を実行します。
- 高可用性 Application Engine または Workplace XT をインストールし、bootstrap.properties ファイルの場所を書きとめてます。 詳しくは、「IBM FileNet P8 High Availability
Technical Overview」を参照してください。
制約事項: Application Engine または Workplace XT をデプロイしないでください。このステップは、IBM Enterprise Records の Web アプリケーションのデプロイの一環として実行されます。
- IBM Enterprise Records をインストールし、Application Engine または Workplace XT がインストールされているクラスター内の各ノードで、関連するクライアント・ファイルのインストール・プログラムを適用します。
- アプリケーション・サーバー・クラスターを IBM Enterprise Records 用に構成します。
- Application Engine または Workplace XT をデプロイし、次に IBM Enterprise Records をデプロイします。
- すべての必要なデプロイメント後ステップを実行します。
- サーバー・ファーム内のすべてのノードで Component Manager を開始します。