IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

UDDI レジストリーおよびリポジトリーの使用

UDDI レジストリーは、プラットフォームに依存しないレジストリーとして設計されており、ビジネスが発行した Web サービスを他のビジネスが検索して使用できます。メンバー・ユーザー (ユーザー名とパスワードを持つユーザー) は、ビジネス情報および Web サービスを発行できます。これらは、通信規格などサービスの技術情報を記述した Web サービス記述言語 (WSDL) ドキュメント、入出力パラメーター、およびサービスを呼び出すためのアドレスから構成されます。

UDDI レジストリーがパブリック・レジストリーの場合は、どのユーザーまたはビジネスも照会 URL を使用してレジストリーを参照し、サービスを呼び出すことができます。一部の企業では、社内で使用したり、信頼できる IBM® ビジネス・パートナーと共有したりするためのプライベート UDDI レジストリーを保守しています。

下図で、「UDDI レジストリー X (UDDI Registry X)」は、UDDI レジストリーを表しています。プロセス構成コンソールの「UDDI レジストリー・リスト」(「アイソレート・リージョンのプロパティー」) で、ワークフロー作成者が FileNet® ワークフローで呼び出す Web サービスを選択したり、管理者が FileNet ワークフロー (Receive システム関数を含む) を Web サービスとして発行したりできる 1 つ以上の UDDI レジストリーへのアクセスを定義します。UDDI レジストリー・リストには、次のアイテムが含まれています。

照会用アクセス
ワークフロー作成者が Web サービスを参照し、選択して、呼び出すことを可能にするレジストリーの照会 URL です。
発行用アクセス
管理ユーザーがレジストリーで Web サービスとして FileNet ワークフローを発行することを可能にする、レジストリーの発行 URL です。ユーザーは、レジストリーへのログオンおよびパスワードによるアクセスが必要となります。管理者は、「UDDI にパブリッシュ」機能を使用して、ビジネス・エンティティー情報および Web サービスをレジストリーに発行し、管理できます。

外部 UDDI レジストリーへのアクセスの定義に加え、アイソレート・リージョン内に UDDI リポジトリーを指定することで、他のプロセスによる呼び出しのために Web サービスを含む FileNet ワークフローにアクセスしやすくなるようにすることができます。図のワークフロー・システムは、転送された複数のワークフロー (一部は Web サービスを提供) を含むアイソレート・リージョンを表しています。アイソレート・リージョン UDDI リポジトリーを指定すると、あらゆるプロセス (別の FileNet ワークフローやその他の任意のプロセスなど) が、UDDI レジストリー・ブラウザーを使用してアイソレート・リージョン内の Web サービスを検出し、呼び出すことができます。

このリポジトリーは標準の UDDI レジストリーではなく、Web サービスを発行できません。Receive システム関数を含み、アイソレート・リージョンに転送されたワークフローはすべて、リージョン UDDI リポジトリーの Web サービスのリストに表示されます。アイソレート・リージョン UDDI リポジトリーは、1 つのビジネス・エンティティー、すなわち、単一のビジネス名とビジネス・キーを表します。

ワークフロー・システムの UDDI リポジトリーおよび UDDI レジストリー

UDDI レジストリーまたはアイソレート・リージョン UDDI リポジトリー内の情報は、次の 2 つの部分から構成されています。

プロセス構成コンソールを使用して、UDDI レジストリーに関連した次のタスクを遂行できます。



最終更新日: 2015 年 10 月
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