IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

ワークフローのプロパティー - マイルストーン

ワークフローの進行状況のトラッキングを容易にするために、ワークフロー内で主要なポイント (マイルストーン) を定義できます。実行中のワークフローがマイルストーンに到達すると、指定されたメッセージがログ・ファイルに書き込まれます。また、割り当てられたレベル (1 から 99) に該当するワークフローの参加者、トラッカー、およびワークフローを起動したユーザーに対してマイルストーンの表示が有効になります。

各マイルストーンは 1 つ以上のステップで使用できます。マイルストーンは、Activity ステップの前後、または Launch ステップの後に配置できます。状況メッセージは、特定のテキストにするか、1 つ以上のデータ・フィールドの値を含めることができます。

「マイルストーン」テーブルには、ワークフロー定義内のすべてのマイルストーン (ベース・ワークフローから継承されたマイルストーンと現在のワークフロー内に作成されたマイルストーン) が表示されます。継承されたマイルストーンは削除できません。変更できるのは、そのレベルとメッセージのみです。継承されたアイテムを非表示にするには、「設定 - ワークフロー」を参照してください。

IBM® FileNet® ライセンス契約によって、Process Designer に表示される機能のレベルが決まります。そのため、ここで説明したオプションの一部がシステムで利用できない場合もあります。詳細については、システム管理者にお問い合わせください。

マイルストーンを定義するには

  1. 「ワークフローのプロパティー」が開いていない場合、「アクション」メニューを選択し、「ワークフローのプロパティー」を選択し、「マイルストーン」タブを表示します。
  2. マイルストーンの名前を入力します。
  3. メッセージ・レベルを指定します。有効なレベルは、1 から 99 までの整数です。
  4. このマイルストーンに到達したときに、ログに記録するメッセージを入力します。メッセージは、実行時にステップ・プロセッサーおよびプロセス・トラッカーに表示されます。実行時に表示される最大の長さは 250 文字で、250 を超える文字は切り捨てられます。
    • リテラルのテキスト・ストリングの場合、テキストを二重引用符で囲みます。 次に例を示します。
      "Pending final approval"
    • データ・フィールドの値を使用するには、フィールド名を入力します。 次に例を示します。
      "Credited to account #: "+ convert(acct_num, string)

    注: 2 番目の例に示したような式は、実行時の 250 文字の表示制限が計算される前に、解決されます。

    メッセージ式を入力する際に、式フィールドの右側の「編集」をクリックして、「式ビルダー」ダイアログ・ボックスにアクセスすると便利です。

選択したマイルストーンを使用するワークフロー内のステップを表示するには

マイルストーンの使用」をクリックし、該当するステップを選択します。詳細については、「マイルストーンの使用」を参照してください。

ヒント: マイルストーンを使用するには

該当するステップで、「割り当て」タブを使用して、マイルストーンをステップの前または後に配置します。

マイルストーンは、Activity ステップと Submap ステップの前後、および Launch ステップの後に割り当てることができます。マイルストーンを System ステップに割り当てることはできません。

マイルストーンを使用するその他の方法

複数のマイルストーンの定義: 1 つのワークフローで、複数のマイルストーンをそれぞれ固有の状況メッセージと共に定義します。例えば、ローンの申し込みの場合、提出、検討中、および承認の 3 つのマイルストーンを、それぞれ対応するメッセージ・テキストと共に定義できます。これらのマイルストーンをそれぞれ、ワークフローの該当するステップに割り当てます。

単一のマイルストーンの定義: ワークフローで、状況メッセージ用のデータ・フィールドと共に、マイルストーンを 1 つ定義します。ワークフローの該当するステップで、マイルストーンを割り当てて、状況データ・フィールドに適切なテキストを割り当てます。



最終更新日: 2015 年 10 月
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