Content Platform Engine バージョン 5.2.1 には、以下の新機能と、その他の拡張管理機能が導入されています。
エンタープライズ全体の機能
- 管理ツール
- Administration Console for Content Platform Engine は、Content Platform Engine に最適な管理ツールです。
Enterprise Manager、Style Template Manager、および ImpExpCmdTool は、Content Platform Engine と一緒にはインストールされなくなりました。Style Template Manager と ImpExpCmdTool にアクセスして Content Platform Engine V5.2.1 のタスクを実行する方法については、Installing tools for managing publish style templates
and creating add-on features for Content Platform Engine 5.2.1 を参照してください。
- Administration Console for Content Platform Engine の機能拡張
- IBM® Content Navigator からの管理コンソールの実行
- Administration Console for Content Platform Engine を IBM Content Navigator デスクトップ上の機能として構成することにより、この管理コンソールを IBM Content Navigator から実行することができます。
詳しくは、管理コンソールを IBM(r) Content Navigator デスクトップ機能として構成するを参照してください。
- Administration Console for Content Platform Engine に対する読み取り専用アクセス
- 指定されたユーザーの Administration Console for Content Platform Engine へのアクセスを、ドメイン・レベルとオブジェクト・レベルの両方で制限することができます。詳しくは、管理アクセス権の制限を参照してください。
- サイト管理の拡張
- 任意のサイトから、オブジェクト・ストアやストレージ・エリアにアクセスすることができます。以前は、管理者だけが、個別のサイト内のコンテンツ・キャッシュ領域、索引領域、仮想サーバーにアクセスしていました。
- API コンポーネントのダウンロード
- 管理コンソールを使用して、API コンポーネントをダウンロードすることができます。
これらの API コンポーネントを使用して、Content Engine の Java™ API または Process Engine の Java API を使用するクライアント・アプリケーションに、バージョン対応チェック機能や自動更新機能を組み込むことができます。API コンポーネントをダウンロードする方法については、API コンポーネントのダウンロードを参照してください。クライアント・ダウンロード・サービスについては、Content Platform Engine クライアント・ダウンロード・サービス開発者ガイドを参照してください。
コンテンツ関連機能
- 複数のデータベース列の索引付け
- 管理者は、管理コンソールを使用して、複数のデータベース列の索引を作成し、ソート順序を昇順または降順に設定することができます。ソート順序を選択しないオプションもあります。この場合、データベース列が DB2® と SQL Server 上の INCLUDE 列になります (これまでは、Content Engine の Java API または .NET API を使用して 1 列の索引だけを作成していました。また、ソート順についても、昇順しかサポートされていませんでした)。
また、Content Engine の Java API または .NET API を使用して、大/小文字を区別しない索引を構成することもできます。大/小文字を区別しない照合がデータベースでまだ使用されていない場合は、管理コンソールを使用することにより、LOWER() をサポートするデータベース (Oracle
および DB2 10.5 以上) に対して、大/小文字を区別しない索引が自動的に作成されます。
Administration Console for Content Platform Engine でこの新しい索引付け機能にアクセスするには、オブジェクト・ストアを開き、にナビゲートします。索引付けするテーブル定義を選択し、結果として表示されたページの「索引」タブを使用します。
- サブスクリプションと通知のサポートの改善
- 「サブスクリプション」フォルダーでサブスクリプションを作成し、新規サブスクリプション・ウィザードでクラスを指定することができます。指定されたクラスに対してサブスクリプションが作成されます。 詳しくは、サブスクリプションの作成を参照してください。
オブジェクト・ストア内のドキュメントやフォルダー上で発生するイベント用のサブスクリプションと通知を、クライアント・アプリケーションで実装することができます。
この機能を使用できるクライアント・アプリケーションが存在しない場合は、サブスクリプションと通知のアドオンをインストールしないでください。
- 拡張ストレージ・エリア
拡張ストレージ・エリアは、複製の使用とレプリカ修復により、高可用性コンテンツ用のストレージと災害からの復旧手段を提供します。拡張ストレージ・エリアでは、異機種のストレージ・デバイスがサポートされます。拡張ストレージ・エリアでは、OpenStack クラウド・ストレージとファイル・システム・デバイス・ストレージを使用することができます。拡張ストレージ・エリアは、オブジェクト・ストア上で設定可能な他のタイプのストレージ・エリア (データベース、ファイル・システム、固定コンテンツ・ストレージ) と同等のストレージ・エリアとして存在することができます。拡張ストレージ・エリアと他のタイプのストレージ・エリアとの間でデータを移動することができます。これらの他のタイプのストレージ・エリアと同様に、拡張ストレージ・エリアをストレージ・ポリシーに割り当てることができます。
詳しくは、拡張ストレージ・エリアを参照してください。
- Content Platform Engine サーバー通信
Content Platform Engine サーバー通信により、サイト間の WAN 全体でファイル・システム・ディレクトリーをマウントすることなく、拡張ストレージ・エリアのクロスサイト複製を実行することができます。Content Platform Engine サーバー通信は、通常、Administration Console for Content Platform Engine を使用して構成します。
- 新しい固定コンテンツ・デバイス
新しい EMC 固定コンテンツ・デバイスである Atmos と Isilon のサポートが追加されました。
固定コンテンツ・デバイスは、通常、Administration Console for Content Platform Engine を使用して構成します。
- バックグラウンド検索スイープ
- バックグラウンド検索スイープを作成して実行することができます。これらのスイープには、以下に示す 2 つの主な目的があります。
- 時間のかかる照会を簡単に実行する。
- レポートの生成を容易にする検索結果を作成する。
バックグラウンド検索の照会構文により、パラメーター変数と SELECT 節の項目のマッピングを使用して、結果プロパティーを検索することができます。詳細については、バックグラウンド検索結果の生成を参照してください。
- カスタム・スイープ
サーバー上でバックグラウンド・タスクとして動作し、取得したインスタンスを処理用としてアクション・ハンドラーに渡すカスタム・スイープを作成することができます。スイープにフィルター条件を適用して、取得するインスタンスの範囲を絞り込むことができます。詳しくは、カスタム・スイープの作成を参照してください。
- SMTP サーバー構成
任意のドメイン階層レベルで SMTP サーバーを構成することができます。ワークフロー通知の場合、特定のワークフロー・システムに対して SMTP サーバーを構成することもできます。
- オブジェクト・ストアの再割り当ての改善
- オブジェクト・ストアの再割り当て操作が改善され、データベース接続オブジェクトを共有するすべての項目を 1 回の操作で再割り当てできるようになりました。
「再割り当て後にソース・ドメインから削除 (Remove from source domain after reassignment)」と「関連するアイソレート・リージョンとイベント・エクスポート・ストアの再割り当て (Reassign associated isolated regions and event export stores)」という 2 つの新しいオプションを使用して、データベース接続を共有するすべての項目の再割り当てを行うための操作を要求したり、これらの項目をソース・ドメインのグローバル構成データから削除したりすることにより、FileNet® P8 のソース・ドメインと宛先ドメイン間の整合性を保つことができます。
詳しくは、オブジェクト・ストアの再割り当ての検証を参照してください。
処理関連機能
- ワークフローのグローバリゼーション・サポートの改善
- XLIFF ファイルが、ワークフロー・システム・データベースに保管されるようになりました。
Administration Console for Content Platform Engine を使用して、XLIFF ファイルを登録することができます。Workplace と Workplace XT の Web アプリケーションで PEAuthoredNames.jar ファイルをデプロイするメソッドは非推奨になりました。
- キュー、ロスター、ログ項目の大/小文字を区別しない検索
- アイソレート・リージョンの大/小文字を区別しない検索の有効と無効を切り替えることができます (Oracle および DB2 10.5 以降)。大/小文字を区別しない検索機能を有効にすると、既存のキュー、ロスター、ログ表に追加されるすべての新しい索引により、その索引の各ストリング列キーに lower() 操作が自動的に組み込まれます。リージョン内の新しいロスター、キュー、ログ項目は、対象となる索引のストリング・キーに lower() 操作を組み込みます。
- 大/小文字を区別しない検索の有効と無効の切り替えは、Administration Console for Content Platform Engine から行うことも、Content Engine の Java API または .NET API を使用して行うこともできます。
- IBM Content Navigator からの Process Designer アプレットと Process Tracker アプレットの実行
- IBM Content Navigator で、Process Designer 用のメニュー・オプションを追加することができます。
詳しくは、処理アプレットを構成して IBM Content Navigator から実行するを参照してください。