アイソレート・リージョンとは、アプリケーション・スペース、キュー、イベント・ログ、ロスター、およびその他の構成情報を格納するワークフロー・システムの論理的な下位区分です。また、転送されたすべてのワークフローと実行中のワーク・アイテムも格納されています。
FileNet® P8 システムでは、ワークフロー機能を使用するすべてのクライアント・アプリケーション (Process Designer、Process Administrator、アクティブ・ワークフロー) が、1 つのアイソレート・リージョンを使用します。システム管理者は、アイソレート・リージョンを定義し、接続ポイント名をその構成に割り当てます。
クライアント・アプリケーションで使用されるワークフロー・システムとアイソレート・リージョンを指定するには、管理者が、アプリケーションのサイト設定で接続ポイントを指定します。
プロセス構成コンソールで、接続ポイント経由でアイソレート・リージョンに接続します。アプリケーションに合わせて、アイソレート・リージョンをカスタマイズできます。カスタマイズには、処理待ちのワーク・アイテムを保留するワーク・キューの作成、開示フィールドの定義、カスタム・ステップ・プロセッサーの構成、およびアイソレート・リージョンに対する他の構成タスク等があります。
ワークフロー・データベースには、最大 1000 個のアイソレート・リージョンを格納できますが、FileNet P8 システムが同時にアクセスできるのは 1 つだけです。ワークフロー・データベース内で、各アイソレート・リージョンは 0 から 999 までの固有の番号で識別されます。アイソレート・リージョン 0 にはシステム・データが格納され、システム・ソフトウェアが使用するために予約されています。ユーザーは、リージョン 1 から 999 を定義できます。