この例では、派生ワークフローでの継承を説明します。ここでは、非常に単純化された保険請求処理アクティビティーを使用します。
このビジネス例では、Auto (自動車)、Aircraft (航空機)、Boat (船舶) の 3 つの異なるタイプの保険請求を処理します。これらの請求の処理タスクには類似点が多いものの、請求タイプごとに別々のワークフローを使用する必要がある相違点もあります。したがって、すべてのプロセスで共有されるタスクを含む基本ワークフローを用意して、基本ワークフローから継承される共有プロセスを含む 3 つの専用ワークフロー (処理タイプごとに 1 つずつ) を作成します。
ClaimsBase ワークフロー
ClaimsBase ワークフローには、すべての請求処理で使用されるポリシーの評価とレターの印刷の 2 つの基本タスクに対応するサブマップが含まれています。ClaimsBase ワークフローは、特定のタイプの請求を処理することを目的とする 3 つの新しいワークフロー用の基本ワークフローです。この基本ワークフロー定義で、ワークフロー (メイン) マップは重要ではないことに注意してください。マップは、各派生ワークフロー定義で上書きされます。
- ワークフローのプロパティー:
- データ・フィールド: baseClaimNumber、baseCustomerID、basePolicyID
- 添付: baseCustomerPolicy、baseLetterTemplate、baseClaimForm
- サブマップ - EvaluatePolicy:
- basePolicyID に基づいて、実際のポリシー・カバレッジを取得して確認します。
- ConfirmPolicy ステップ:
- データ・フィールド: baseCustomerID、basePolicyID、baseClaimNumber
- 添付: baseClaimForm、baseCustomerPolicy
- サブマップ - PrintLetter:
- 顧客宛てのレター (承認または拒否) を印刷します。
- Print ステップ:
- データ・フィールド: baseCustomerID、baseClaimNumber
- 添付: baseLetterTemplate
BoatClaims ワークフロー
BoatClaims ワークフローのベースは ClaimsBase ワークフローなので、読み取り専用サブマップの EvaluatePolicy と PrintLetter が含まれます。
- ワークフローのプロパティー:
- 基本ワークフロー: ClaimBase
- 基本ワークフローで定義されているデータ・フィールド、添付ファイル、およびワークフロー・グループはワークフロー・プロパティーには表示されませんが、ワークフローのどのステップでもパラメーターとしてアクセスできます。
- メイン・マップ
- GetInfo ステップ:
- パラメーター (「パラメーター」タブの「変更」からアクセス):
- データ・フィールド: baseCustomerID、basePolicyID、baseClaimNumber
- 添付: baseClaimForm、baseCustomerPolicy
- サブマップ Evaluate ステップ: (継承)
- Investigate ステップ:
- パラメーター:
- データ・フィールド: baseCustomerID、basePolicyID、baseClaimNumber
- 添付: baseClaimForm、baseCustomerPolicy
- サブマップ PrintLetter ステップ: (継承)
- BoatClaims ワークフローに応じた追加のステップ