IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

ステップ・プロセッサーの開発

開発には、比較的単純なものから複雑なものまであります。 比較的単純な変更の例として、ユーザー・インターフェースをカスタマイズし、提供されるサンプルのステップ・プロセッサーのルック・アンド・フィールを変更することが挙げられます。 より複雑な変更としては、ステップ・プロセッサーのレイアウトやコントロールを、特定のビジネス・ロジック要件に応じて変更するというものがあります。 他の大きな変更としては、コンテンツ統合、各種のデータ・ソースへのアクセス、アクセスと認証の変更などがあります。 独自のステップ・プロセッサーを作成することもできます。

詳細については、『Java™ ステップ・プロセッサーの開発および Web アプリケーション・ツールキットの『HTML ステップ・プロセッサーの開発を参照してください。

ASP または ASP.NET 環境用の HTML ステップ・プロセッサーについては、FileNet® Web Services と FileNet Open Client の各配布に付属の資料を参照してください。

次の表に、ステップ・プロセッサー開発の基本的なアプローチの説明を示します。

カスタマイズ 変更 説明
ユーザー・インターフェース ユーザー・インターフェースの外観を変更する。
  • HTML ステップ・プロセッサー

    UI JavaServer Pages (JSP)、UI モジュール (JavaBeans)、XSL スタイル・シート、および CSS (Cascading Style Sheet) の表示を変更またはカスタマイズします。Event JSP が、コントロールを適切な対応する UI JSP ページにリダイレクトしていることを必ず確認してください。「FileNet P8 Web Application Toolkit Basic Step Processor Sample Code」に付属のサンプル HTML ステップ・プロセッサーをコピーして変更できます。このサンプル・コードは、IBM® FileNet P8 Platform資料ライブラリーの「Developer samples」セクションからダウンロードできます。

  • Java ステップ・プロセッサー

    プロセス開発環境で提供されるサンプル Java ステップ・プロセッサーをコピーおよび変更するか、独自の Java ステップ・プロセッサー・ユーザー・インターフェースを開発します。「Java ステップ・プロセッサー UI ツールキットによるステップ・プロセッサーの作成」を参照してください。

  ステップ・プロセッサーのページ・レイアウトまたは構造を変更する。
  • HTML ステップ・プロセッサー

    HTML ページ用の (HTML ヘッダー・セクション内の) オブジェクトを作成または使用します。レイアウト・セクションでは、XML から HTML 出力を生成する各 UI モジュールに対して、WcmUI.render メソッドが呼び出されます。WcmUI.render メソッドは、その後 UI モジュールの個々のレンダリング・メソッドを呼び出します。ベース UI モジュール・メソッドを上書きして、プレゼンテーションをカスタマイズします。さらに、UI エレメントを作成し、これらを該当する UI モジュールのメソッドを使用してコンテナー・モジュールに配置できます。UI エレメントの例として、カスタム・タブ・バーやツールバーなどが挙げられます。

  • Java ステップ・プロセッサー

    プロセス開発環境で提供されるサンプル Java ステップ・プロセッサーをコピーおよび変更するか、独自の Java ステップ・プロセッサー・ユーザー・インターフェースを開発します。詳細については、Java ステップ・プロセッサー UI ツールキットによるステップ・プロセッサーの作成を参照してください。

  新しいユーザー・コントロールを追加し、既存のコントロールを変更または非表示にする。
コンテンツ統合 Content Platform Engine との統合を変更して Content Engine オブジェクトにアクセスします。
  • HTML ステップ・プロセッサー

    Web アプリケーション・ツールキットのデータ・プロバイダーは、UI モジュールと、Process や Content Engine の Java API との間でデータを受け渡す JavaBeans です。各データ・プロバイダーは、そのデータをデータ・ストア bean にキャッシュし、1 つまたは複数の UI モジュール用に共通の接続ポイントを提供します。また、データベース・サーバー、メインフレーム、その他の従来システムなど、他のバックエンド・ソースからデータを取得するための新しいデータ・プロバイダーを作成できます。

  • Java ステップ・プロセッサー

    Process Java API を使用して、ワークフロー・システムと統合します。構成関連の API 呼び出しシーケンスについては、管理/構成 API の呼び出しシーケンスを参照してください。キューの照会やステップ・エレメントの取得などのオペレーションに使用される API 呼び出しシーケンスについては、ランタイム API の呼び出しシーケンスを参照してください。

独自のステップ・プロセッサーの作成 カスタム・ユーザー・インターフェースを組み込み、コンテンツ・データとプロセス・サービスを統合するフレームワークを使用して、独自のステップ・プロセッサーを作成する。


最終更新日: 2015 年 10 月
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