IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

レッスン 1: ダイアグラム・モード入門

このレッスンでは、Process Designer を使用して、単純な自動車ローン申請プロセスのダイアグラムを作成します。

開始する前に

Workplace および Workplace XT のコンテキストでは、Process Designer のダイアグラム・モードにアクセスするためのアクセス・ロール・メンバーシップが必要になることがあります。詳細については、『Process アプリケーションを使用するためのアクセス・ロール (Workplace および Workplace XT) (Access roles for using Process applications (Workplace and Workplace XT))』を参照してください。

ワークフローは、以下のアクティビティーから成り立っています。
  • ローン申請ドキュメントからのデータの抽出
  • 申請者のクレジット情報のチェック
  • 頭金の評価
  • 所得レベルの評価
  • ローンの拒否または承認および利率の決定

ダイアグラムは実行可能なワークフローではありませんが、ビジネス・ユーザーが他の関係者 (プロセスを実装するビジネス・アナリストなど) にワークフロー・アクティビティーを伝える際に役立ちます。以降のレッスンでは、実装を完了し、架空のデータを使用してプロセスを実行します。

自動車ローン申請のダイアグラムを作成するには

  1. Process Designer を起動します。
  2. 「設定」 > 「モード」 > 「ダイアグラム」をクリックします。

    Process Designer には、次の 2 つの操作モードがあります。

    • ダイアグラム - ビジネス・ユーザーがビジネス・プロセスのダイアグラムを作成し、ドキュメント化する場合に使用します。
    • 設計 - IT アナリストがビジネス・プロセスを実装する場合に使用します。
  3. マップのオープン領域をクリックし、LaunchStep ではなくワークフロー定義自体を選択します。

    「プロパティー」ペインで、ワークフローの名前 (CarLoanApplication) を入力し、このワークフローの目的説明を入力します。名前はワークフロー定義ファイルのデフォルト名になります。説明は IT アナリストに提供される情報です。

  4. Activity ステップをドッキング・パレットからマップ上にドラッグします。ワークフローのこの最初のステップは、申請者のクレジット情報をチェックします。

    このアクティビティーの名前 (CheckCredit) と説明を入力します。

  5. LaunchStep から CheckCredit ステップへのルートを作成します。カーソルがルート作成を示すまで、LaunchStep の端をポイントします。CheckCredit ステップにドラッグし、マウス・ボタンを放します。
  6. 以下の Activity ステップの追加を続行します。
    • DownPayment
    • VerifyIncome
    • SetRate
    • DenyApp

    ダイアグラムに示されているように、Activity ステップをルートに接続します。各ステップを名前と説明で特定します。説明ではステップまたはルートの目的を伝達します。

        自動車ローン・マップ

  7. この例では、VerifyIncome ステップは、メイン・マップに示されていない複数ステップ・プロセスを表します。 このタスク用のサブマップ CheckIncome を作成するには、次の手順を実行します。
    1. VerifyIncome ステップを右クリックし、「ステップ・タイプの変更」を選択して、「Submap ステップ」を選択します。Submap ステップをマップにドラッグして、名前を VerifyIncome にすることもできます。
    2. ツールバーのマップ・セクションで「マップの作成」をクリックし、新しいサブマップを作成します。「マップの新規作成」を選択し、名前として「CheckIncome」を入力して、「OK」をクリックします。
    3. CheckIncome マップで、Activity ステップとして ContactEmployer を追加します。StartStep から ContactEmployer へのルートを追加します。

      ContactEmployer の説明として、要求される情報のタイプに関する情報 (雇用期間など) を追加します。

      このサブプロセスは単純ですが、作成方法を示しています。

    4. ツールバーのマップ・セクションで「ワークフロー (メイン・マップ)」を選択し、メイン・マップに戻ります。
    5. VerifyIncome ステップを選択した状態で、「プロパティー」ペインの「サブマップ用のマップを選択」で 「CheckIncome」 を選択します。
  8. マップにさらに情報を追加するには、マップのオープン領域を右クリックして「新規」 > 「アノテーション」をクリックし、アノテーションをマップに追加します。

    「プロパティー」ペインの「メッセージ」ボックスにテキストを入力します。必要に応じてアノテーションを特定のステップやルートに関連付けるには、アノテーションの端をポイントし、対象となるステップやルートまで線をドラッグします。

  9. 「ファイル」 > 「名前を付けて保存」をクリックし、ローカル・ファイル・システム内のダイアグラムの保存場所を参照します。デフォルト名の CarLoanApplication.pep をそのまま使用します。


最終更新日: 2015 年 10 月
bpfdh119.htm

© Copyright IBM Corp. 2015.