IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

廃棄ポリシー

廃棄ポリシーは、指定されたクラスのオブジェクトが Content Engine のバックグラウンド・タスクによって自動的に削除される条件を定義します。バックグラウンド・タスクは、指定されたクラスのオブジェクトを保管するデータベース・テーブルのスイープを繰り返して、ポリシー条件を満たすオブジェクトを削除します。 廃棄ポリシーは、完了した反復処理と検査済みオブジェクト、処理済みオブジェクト、および失敗したオブジェクトを含むスイープの結果をカウントし続けます。保存用に構成されたサーバーのインストール済み環境では、廃棄ポリシーは、保存日が過去のオブジェクトを識別して、それらをデータベースから削除することができます。

注: 廃棄ポリシーは、現時点で保留されているか、保存されているオブジェクトを削除することはできません。そのようなオブジェクトは、処理済みまたは失敗として記録されません。

廃棄ポリシーは、CmDisposalPolicy オブジェクトによって表されます。CmDisposalPolicy オブジェクトをファクトリー・メソッドで作成して、廃棄条件を FilterExpression プロパティーで設定し、廃棄されるクラス・インスタンスを SweepTarget プロパティーで設定します。また、廃棄ポリシーが有効になる開始時刻と終了時刻も設定できます。

CmDisposalPolicy オブジェクトを作成すると、サーバーは、必要に応じて、ポリシー・ベースの処理に必要な以下のオブジェクトを自動的に作成します。

CmPolicyControlledSweep オブジェクトも CmSweepPolicyRelationship オブジェクトも手動で削除することはできません。CmDisposalPolicy オブジェクトを削除すると、依存する CmSweepPolicyRelationship オブジェクトはシステムによって自動的に削除されます。削除される CmDisposalPolicy オブジェクトがポリシー制御スイープにサブスクライブされている最後のスイープ・ポリシーである場合は、CmPolicyControlledSweep も削除されます。

CmDisposalPolicy オブジェクトには、失敗結果レコードを生成できるようにして、それらを取得するためのプロパティーも含まれています。それぞれの失敗結果レコードは、失敗が発生したスイープ済みオブジェクトを識別して、失敗の理由を記述します。詳細については、CmSweepResult を参照してください。

コードの例については、「廃棄ポリシーの操作」を参照してください。



最終更新日: 2015 年 10 月
disposalpolicy_concepts.htm

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