IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

デプロイメントに関する新機能

Content Platform Engine バージョン 5.2.1 には、以下に示すアプリケーションのデプロイに関する新機能とその他の機能拡張が導入されています。これらの変更内容は、FileNet® Deployment Manager のユーザー・インターフェースとコマンド行インターフェースの両方に適用されます。

マイグレーションとデプロイメント・モデルの改善
FileNet P8 のアプリケーションとデータのマイグレーションとデプロイメント用の資料が改善されました。アプリケーションのマイグレーションとデプロイメント・モデルを詳細に説明するための情報が追加されています。FileNet Deployment Manager ツールを使用してアプリケーションのマイグレーションとデプロイメント・モデルを実行するための手順が明確になり、簡素化されました。マイグレーション・プロセスとデプロイメント・プロセスのすべてまたは一部で他のツールを使用する必要がある製品と資産についても、詳細な情報が追加されています。また、FileNet Deployment Manager を使用してデータをマイグレーションする場合の説明も、新しく追加されています。

FileNet Deployment Manager では、ワークフロー・システム構成資産がサポートされているため、Content Platform Engine をベースとするアプリケーションのマイグレーションとデプロイメントで必要になるツールの数が少なくなります。 グローバル構成データ、オブジェクト・ストア、ワークフロー・システムから取得したメタデータを、1 つのデプロイメント・パッケージに格納することができます。これにより、一連のアプリケーション資産のマイグレーションとデプロイを簡単に実行できるようになります。

詳しくは、ワークフロー・システム資産を参照してください。

ソース・システムと宛先システムとの相違の管理
オブジェクト・ストア資産を持つデプロイメント・データ・セットをインポートする際の宛先システムに対する変更内容について、より詳細な情報を使用できるようになりました。
  • インポート・オプションを事前に構成して保存し、複数の操作で再利用することができます。これにより、一貫した一連のオプションを使用して操作を実行できるようになります。
  • 既存のインポート操作では、FileNet P8 の宛先ドメイン内の資産と、デプロイメント・データ・セット内の資産との相違について、より詳細な情報を取得することができます。この操作では、資産間で異なっているすべてのプロパティーの値や、新しいオブジェクトの完全な監査情報 (オブジェクトのプロパティーも含む) などが取得されます。
  • インポート操作は、監査専用モードで実行することができます。これにより、宛先の環境を変更することなく、相違に関する情報を取得することができます。
  • 変更または作成されたオブジェクトについて、すべてのプロパティーの詳細な監査レポートをいつでも生成することができます。

詳しくは、FileNet(r) P8 資産のデプロイメントを参照してください。

インポート後にプロパティー定義が削除されたことが原因で、宛先システム上のクラス定義とソース・システム上のクラス定義が一致しなくなった場合の制御機能が改善されました。ソース環境のクラス定義から削除されたプロパティー定義を宛先環境から削除するためのインポート・オプションにより、制御の範囲が広がります。 クラス定義を宛先環境にインポートし、その後、ソース環境でこれらのクラス定義を変更して一部のプロパティー定義を削除した場合に、このオプションを使用することができます。宛先環境に対して別のインポート操作を実行する場合は、ソース環境から削除されたプロパティー定義を、宛先環境からも削除することをお勧めします。詳しくは、インポート・オプションを参照してください。

SQL 検索を使用して資産をエクスポート・マニフェストに追加する
Administration Console for Content Platform Engine によって以前に作成した保存済み検索を使用するか、SQL 照会を直接入力することにより、エクスポート・マニフェストに追加するオブジェクト・ストア資産を検索することができます。取得する資産は、照会結果から選択することができます。または、新しいオプションを使用して、検索条件によって返されたすべての資産をエクスポート・マニフェストに追加することもできます。詳しくは、SQL 照会を使用して資産をエクスポート・マニフェストに追加するを参照してください。
オブジェクト・ストアによって管理される追加の資産のインポートとエクスポートのサポート
  • 「検索結果の抽象クラス」基本クラスに基づくクラス定義
  • バックグラウンド検索テンプレートの定義とサポート構成
  • バックグラウンド検索結果クラスの定義
  • 検索機能の定義
  • E メール・テンプレート (Email Services Extensions アドオン・クラスから派生)
  • スイープ管理クラスの定義とオブジェクト (スイープ・アクション、スイープ・ポリシー、キュー・スイープ、スイープ・ターゲット・クラスの定義を含む)
  • IBM® Content Navigator エントリー・テンプレート
  • 拡張ストレージ・エリアのマッピング
  • 接続ポイントのマッピング

詳しくは、オブジェクト・ストア資産を参照してください。

FileNet Deployment Manager のコマンド行インターフェースに対する更新
以下のコマンドが追加されました。
  • RetrievePrincipalInfoFromLDAP
  • RetrievePrincipalInfoFromDeployDataSet
  • RetrieveObjectStoreInfoFromDomain
  • RetrieveObjectStoreInfoFromDeployDataSet
  • RetrieveServiceInfoFromDeployDataSet
  • RetrieveInfoFromEnvironment
  • CreateEnvironment
  • ReassignObjectStores
  • MapData
  • ConvertDeployDataSet
  • AnalyzeDeployDataSet
  • ExportDeployDataSet
  • ImportDeployDataSet
  • CreateDeployPackage
  • ExpandDeployPackage
以下のコマンドは非推奨になりました。
  • CEExport
  • CEImport
  • ConvertCEExportXML
  • ConvertPEExportXML
  • RetrieveObjectStoreInfo
  • RetrieveObjectStoreInfoFromCEDeployDataSet
  • RetrievePrincipalInfoFromCEDeployDataSet
  • RetrievePrincipalInfoFromLDAP
  • RetrievePrincipalInfoFromPEConfigExportXML
  • RetrieveServiceInfoFromCEDeployDataSet
  • RetrieveServicesFromPEConfig
  • ValidateCEExportXML
  • ValidatePEConfigData
  • AnalysisReportFileName
  • analysisFailuresLimit
  • importUpdateOption
  • importCreateOption
  • ValidationOutput

詳しくは、デプロイメント操作ファイルを参照してください。



最終更新日: 2015 年 10 月
wn_cpe_deploy.htm

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