CEWS トランスポートを使用したシン・クライアント・アプリケーション開発環境のセットアップ
以下の手順の情報は、Content Engine Web Service (CEWS) トランスポートを使用してご使用のクライアント・アプリケーションをセットアップする際に役立ちます。 この手順は、EJB トランスポートがサポートされていないアプリケーション・サーバーをいくつか組み合わせて使用している場合 (例えば、クライアントで Oracle WebLogic アプリケーション・サーバーを使用し、Content Engine サーバーとして WebSphere® Application Server を使用する場合など) に適用できます。
- カスタム EAR ファイルまたは WAR ファイルを作成およびデプロイします。このファイルの WAR¥WEB-INF¥lib フォルダーに、『必要な Java™ Archive (JAR) ファイル』のトピックの『Content Engine Java API CEWS トランスポート・クライアントに必要なファイル』の下にリストされている .jar ファイルが格納されます。
- クライアント・アプリケーションのアプリケーション・サーバーで、最初にローカル・クラスパスからクラスをロードし、最後に親アプリケーション・サーバー・クラスパスからクラスをロードするように、EAR または WAR クラス・ローダーの順序を設定します。
- WebSphere バージョン 7 の場合: 「applicationPage」>「クラス・ロードおよび更新の検出」にナビゲートし、「PARENT_LAST」を選択します。
- Oracle WebLogic の場合: weblogic.xml ファイルを編集し、EAR および WAR クラス・ローダー・ポリシーを次のように設定します。
<container-descriptor> <prefer-web-inf-classes>true</prefer-web-inf-classes> </container-descriptor>
この変更により、クラス・ローダーは最初にローカル・クラスパスからクラスをロードし、最後に親アプリケーション・サーバー・クラスパスからクラスをロードします。
- JBoss の場合: 変更は不要です。
- アプリケーション・サーバーと Content Engine 間の通信の LDAP 設定を構成します。JBoss および WebLogic の場合、該当する構成ファイルを編集する必要があります。WebSphere Application
Server の場合、管理コンソールからこのステップを実行できます。
JBoss
- クライアント・アプリケーション・サーバーで、構成ファイルのバックアップ・コピーを作成します。通常、変更する必要がある構成ファイルは、次に示すディレクトリーにあります。ただし、ご使用のシステムではファイルの場所が異なっている場合があります。JBoss_home/server/server_name/conf/login-config.xml (JBoss_home および server_name はご使用の JBoss ホーム・ロケーションおよびサーバー名)。
- テキスト・エディターで構成ファイルを開き、このファイルの最後の </policy> 行の直前に、Content Engine サーバーの構成ファイル内の対応する項目と正確に一致する項目 <application-policy name="FileNetP8WSI"> を追加します。
例:
<application-policy name="FileNetP8WSI"> <authentication> <login-module code="com.filenet.api.util.WSILoginModule" flag="required"/> </authentication> </application-policy>
- 変更を保存して、WJBoss Application Server を再始動します。
Oracle WebLogic
- クライアント・アプリケーション・サーバーで jaas.conf.WSI 構成ファイルを見つけるか、またはこのファイルを作成します (例: /opt/bea/user_projects/domains/ContentEngine/jaas.conf.WSI)。
- 構成ファイルをテキスト・エディターで開き、次に示すスタンザをファイルに追加します。
FileNetP8WSI { com.filenet.api.util.WSILoginModule required; };
- 変更を保存して、WebLogic アプリケーション・サーバーをシャットダウンします。
- テキスト・エディターで setDomainEnv.sh ファイル (Windows 以外) または setDomainEnv.bat ファイル (Windows) のいずれかを開き、次に示す行を JVM のオプション・リストに追加します。
"-Djava.security.auth.login.config=/opt/bea/user_projets/domains/ContentEngine/jaas.conf.WSI"
- 変更を保存して、WebLogic アプリケーション・サーバーを再始動します。
WebSphere Application Server の場合
WebSphere 管理コンソールから、次に示すご使用の WebSphere バージョン別の手順に従います。
- WebSphere バージョン 7 の場合: 管理コンソールから にナビゲートし、「Java 認可および認証サービス (Java Authorization and Authentication Service)」をクリックします。「アプリケーション・ログイン」を選択し、リストから「FileNetP8WSI」ログイン・モジュールを選択します。
FileNetP8WSI がリストに表示されない場合は、ご使用の WebSphere バージョンで オプションからこのリストに FileNetP8WSI を追加し、必要な情報を入力し、説明に従ってログイン・モジュールのクラス名を設定します。あるいは、汎用 JVM パラメーター -Djava.security.auth.login.config=jaas.conf.WSI を使用することもできます。
Content Engine Java API を使用する場合は、以下の追加手順は不要です。ただし、IBM® FileNet® P8 互換性レイヤー (3.5.x Content Java API を使用して記述されたアプリケーションをアップグレードおよび保守できるクライアント・サイド API) を使用する場合は、以下の追加手順を実行する必要があります。
- テキスト・エディターで WcmApiConfig.properties ファイルを開きます。このファイルは、install_path¥WEB-INF¥classes ディレクトリーにあります。
- WcmApiConfig.properties ファイルで次のエントリーを変更します (アプリケーションによってこれらのエントリーがプログラマチックに設定されない場合)
RemoteServerUrl=http://ceServer:port/wsi/FNCEWS40MTOM RemoteServerUploadUrl=http://ceServer:port/wsi/FNCEWS40MTOM RemoteServerDownloadUrl=http://ceServer:port/wsi/FNCEWS40MTOM
ceServer は Content Engine サーバー、port は使用するポートです。
- WcmApiConfig.properties を変更して、jaasConfigurationName が FileNetP8WSI を指すようにします。