IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

索引の管理

検索を容易かつ迅速に行うため、ワークフロー・システムでは索引を使用しています。ロスター、キュー、またはイベント・ログを作成すると、プロセス構成コンソールは自動的に索引を作成し、システム・アイコンでマーク付けします。

ワークフロー・システムが正常に動作するために必要な索引は、ツールチップで示されます。ツールチップは、アイコンの上にカーソルを置くと表示されます。必須のシステム定義索引は変更も削除もできません。

ご使用のシステムの要件に応じて、索引を定義できます。ロスター、キュー、およびイベント・ログのユーザー定義索引を追加、変更、または削除できます。

デフォルトでは、PWDefaultOrder という名前のユーザー・キューの索引が、ワークフロー・システムによって作成されます。この索引により、ユーザーのワークが受信トレイに表示される順序が決定されます。この索引を変更して、デフォルトの順序を変更できます。

索引を追加すると、容量とパフォーマンスの両面でシステムの負荷が増加するため、必要のない索引は追加しないようにしてください。索引は、適切に使用すれば、ディスク I/O を減らす基本的な手段となります。索引付きデータを取得するパフォーマンスは、新規行が挿入された場合にもほぼ変わりません。ただし、テーブルに多数の索引があると更新、削除、および挿入のパフォーマンスが低下します。なぜなら、システムではテーブルに関連付けられた索引も更新する必要があるためです。

単純な索引も複合索引も作成できます。複合索引 (連結索引) とは、テーブル内の複数の列に対して作成した索引です。複合索引の列は、どのような順序でも表示できます。複合索引を使用すると、フィルター条件が複合索引内のすべてまたは列の最初の部分を参照する検索フィルターで、データの検索速度を上げることができます。したがって、定義で使用する列の順序は重要です。一般に、アクセス回数または選択回数が最も多い列を、最初に指定します。

索引は、最大索引キー・サイズを超えないようにしてください。

重要:

索引キー・フィールドの定義がないと表示される、システム・フィールドもあります。実際には索引が付けられていますが、照会で使用できないためリストに表示されません。

ロスター索引には、F_WobNum フィールドを含める必要があります。このフィールドが索引付きフィールドに含まれていない場合は、「索引プロパティー」ウィンドウを閉じると、自動的に追加されます。

イベント・ログ索引には、F_TimeStamp および F_SeqNumber フィールドを含める必要があります。これらのフィールドが索引付きフィールドに含まれていない場合は、「索引プロパティー」ウィンドウを閉じると、自動的に追加されます。

F_QueueWPClassId を、キューの索引に対する最初のフィールドまたは唯一のフィールドとして使用しないでください。2 つのキューが同じ物理テーブルを共有している場合、この索引はシステムによって既に内部的に使用されています。



最終更新日: 2015 年 10 月
bpfc017.htm

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