IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

概説

Content Engine API は、Java™ および Microsoft .NET ベースの論理アーキテクチャー・サブコンポーネント、およびこれらのサブコンポーネント間のトランスポートで構成されています。 API セットは、Java アプリケーションおよび .NET アプリケーションの両方の開発に必要な共通機能を提供します。コンテンツとオブジェクトの作成、アクセス、および操作のためのクラスを備えた Java クライアント API を使用して、独自の Java アプリケーションとアプレットを作成できます。.NET フレームワーク・クラスのセットにより、.NET 言語 (C# など) での Content Engine オブジェクトへの高度なアクセスが可能になります。どちらの API でも、アプリケーションを開発およびカスタマイズできます。

コンポーネントはプラットフォームに依存せず、リモート・プロシージャー・コールを囲むシン・ラッピングを提供します。コンポーネントは、シリアライズとデシリアライズのためにパラメーターの整列化と分離を実行します。特定のオブジェクトについては、オブジェクト・プロパティー値の透過的な限定キャッシュ機能を提供します。この API には Connection オブジェクトもあります。このオブジェクトは認証を透過的に処理し、またバッチ操作の実行に使用できます。

Content Engine Java API には Enterprise JavaBeans (EJB) 2.0 との互換性があります。詳細については、EJB 2.0 仕様を参照してください。Content Engine .NET API には、Microsoft .NET Framework 3.0 との互換性があります。.NET Framework について詳しくは、Microsoft の資料を参照してください。

Content Engine Java API および .NET API は、Content Engine のインストール中にインストールされます。API ファイルは、Content Engine 以外のシステムを含め、任意の場所にインストールできます。Microsoft .NET Framework と、それに組み込まれた Windows Communication Foundation (WCF) コンポーネントは、Content Engine .NET API を使用してアプリケーションを開発するための前提条件です。Web Services Enhancements (WSE) 3.0 から WCF に置き換わります。 WSE サポートは非推奨であり、今後のリリースではサポートは継続されません。この理由から、WSE の使用を継続することは推奨されません。.NET Framework コンポーネントの最新バージョンに関する要件は、『IBM® FileNet® P8 Hardware and Software Requirements』を参照してください。

Content Engine API 資料には、Java リファレンス資料、.NET リファレンス資料、および開発者ガイドが含まれています。 開発者ガイドには、特によく使用される一部のオブジェクトに関する概念情報とコード例 (『操作』の章) が収録されています。

重要: アプリケーションを開発するときには、Content Engine Java および .NET API リファレンス・ヘルプに記載されている開示クラスおよび開示インターフェースのみを使用してください。ただし、リファレンス・ヘルプ内で内部使用専用と明記されているクラスおよびインターフェースを除きます。 Java API の開示クラスおよび開示インターフェースは、com.filenet.api のサブパッケージに入っているものです。 .NET API の開示クラスおよび開示インターフェースは、FileNet.Api のサブ名前空間に入っています。 開示されていない内部クラスおよび内部インターフェース (すなわち、リファレンス・ヘルプで内部使用専用と明記されているクラスおよびインターフェース) は使用しないでください。また、API リファレンス・ヘルプに記載されていないクラスおよびインターフェースも使用しないでください。 特に、com.filenet.apiimpl の Java サブパッケージと FileNet.Apiimpl の .NET サブ名前空間の中のクラスまたはインターフェースはいずれも使用しないでください。開示されていないクラスおよびインターフェースは、随時、通知なしに変更される可能性があります。それらの使用はサポートされていません。

リリース・ノート

Content Manager Release Notes』のトピックには、このリリースに関する重要な情報が記載されています。IBM Knowledge Center にある FileNet P8 のウェルカム・ページからリリース・ノートにアクセスできます。

サンプル・コード

Content Engine Java および .NET 開発のサンプル・コードは、変更の始まりIBM FileNet P8 Platform 資料ライブラリー変更の終わり から入手できます。それらのサンプルは、開発作業のガイドラインとして提供されています。サポートおよび旧バージョンとの互換性に関する IBM のポリシーは、サンプル・コードには適用されません。IBM は、随時、サンプル・コードを変更する権利を留保します。「Notices」トピックの「COPYRIGHT LICENSE」も参照してください。



最終更新日: 2015 年 10 月
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