Microsoft Visio を使用してビジネス・プロセスの図を作成し、作成した Visio ドキュメントを、ワークフロー作成プロセスの開始ポイントとして Process Designer にインポートできます。
このトピックで説明する機能は、Process Designer の拡張機能として使用できます。Process Designer でこの機能を有効にし、Visio BPMN のテンプレートとステンシルをインストールして、Visio アプリケーションを操作する手順については、IBM®
FileNet® P8 Connector for Microsoft Visio パッケージで提供される ReadMe ファイルを参照してください。
ビジネス・プロセス・モデル化表記法 (BPMN) に精通するビジネス・アナリストのため、BPMN 図形の Visio ステンシルが提供されており、各図形は、対応する Process Designer オブジェクト (ステップ、ルート、テキスト・アノテーション、データ・オブジェクト、ワークフロー・グループ、サブマップなど) にマップされます。その他のステンシルに含まれる図形も Process Designer のオブジェクトにマップされます。また、既存の Visio 図上の図形に対するマッピングをカスタマイズできます。
Visio の図をインポートするための準備
Visio の既存の図を Process Designer にインポートする準備として、Visio を使用して図を Visio XML 形式 (.VDX) で保存します。
Process Designer は 1 ページ以上の Visio の図をインポートできます。インポート・プロセスの際に、インポートするページを選択できます。Process Designer のオンライン・ヘルプの「Visio インポート・ウィザード」を参照してください。
標準的な Visio の図形を含む既存の Visio の図を使用する場合、図形の多くはデフォルトのマップ・ファイルで Process Designer のオブジェクトにマップされます。デフォルトのマップがアプリケーションに適していない場合は、インポート・プロセスの際に図形ごとにマッピングを変更し、将来再利用するためにカスタムのマッピングを保存できます。
最適なインポート結果を得るために、次のことを行ってください。
- 各マップで Process Designer オブジェクトの開始ステップにマップされる図形によって、1 つのステップを Visio の図の中の開始ステップとして指定してください。「開始」図形を使用しない場合は、インポート・プロセスの際に開始ステップとして適切な図形/テキストの組み合わせをマップできます。
- ステップ間のルートを作成するには、BPMN ステンシルに含まれる「シーケンス・フロー」図形を使用するか、ルートにマップされるその他のステンシルの矢印図形を使用します。ルートのそれぞれの端を前のステップと次のステップの接続ポイントに必ず接続します。「データ」図形をタスクに関連付けるには、「関連」図形を使用するか、インポート・プロセスの際に、使用する図形を「関連」にマップします。
- Visio の図形の中には「なし」にマップされるものもあることに注意してください。また、Process Designer で予想外のオブジェクトにマップされることもあります。例えば、Visio の図の中のテキストは矩形と解釈されるので、Process Designer では一般ステップにマップされます。インポートの際に、インポート・オブジェクトのマッピングを「マッピングの仕様」ページで必ず確認してください。