IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

WaitForCondition システム関数

WaitForCondition システム関数を使用すると、ワーク・アイテムは指定条件を満たす別のワーク・アイテムを待機します。

WaitForCondition システム関数を定義する前に、待ち受けるワーク・アイテムの定義がワークフロー・データベースに既に存在している必要があります。さらに、このワークフロー定義には、条件識別子を含める必要があります。

以下のように WaitForCondition システム関数を指定します。

  1. General System Palette から WaitForCondition ステップを、ワークフロー・マップ上で別のワーク・アイテムの待機を始める場所にドラッグします。
  2. 「条件」テーブルで「追加」をクリックし、各条件について、待ち受けるワークフローや他のパラメーターを選択します。

    複数の条件を定義できます。指定した条件に合致する最初のワークフローが、待ち条件を満たすことになります。

    マルチサーバー環境では、待機中のワーク・アイテムと待機対象のワーク・アイテムは同じ Process Engine 上に存在する必要があります。

  3. 「タイムアウト」には、待機する制限時間を指定します。
    • 「タイムアウトなし」(時間制限はありません)。
    • 式の場合は、次のいずれかを指定します。
      • 一定時間。タイムアウト時間を返す有効な時間式を入力します。この項目には、時間関数を含める必要があります。

        例えば、待機の開始後、45 分間の制限時間を指定するには、次の式を入力します。

        addminutes(systemtime(),45)
      • 特定の時刻。stringtotime または convert を使用してストリング式を時間型に変換した時刻を入力します。

        例えば、期限を 2001 年 1 月 1 日 12:00:00 に指定するには、以下のいずれかを入力します。

        convert("01/01/2001 12:00:00",time) または

        stringtotime("01/01/2001 12:00:00","mm/dd/yyyy hh:mm:ss")

        特定の時刻を入力すると、ワークフロー定義の再利用が制限される可能性があるので、一般には推奨されません。指定された時刻を過ぎた後に、このシステム関数が実行されると、タイムアウトは発生しません。

  4. 「条件結果データ・フィールド」で、状況に合致した待ち条件の (上のテーブルの) 行番号が含まれるデータ・フィールドを選択します。このデータ・フィールドは、整数型か、整数の配列である必要があります。データ・フィールドが配列の場合、次の形式で、配列の要素を手動で指定する必要があります。<データ・フィールド名>[<目的のエレメント番号に評価される式>]。

    WaitForCondition 処理の最後に、指定したデータ・フィールドまたは配列要素に、下記に該当する値が保持されます。

    • 合致した待ち条件があれば、データ・フィールドには、「条件」テーブルの合致した待ち条件の行に相当する値が保持されます。例えば 2 つの行がある場合、この値は、合致した待ち条件によって、1 か 2 になります。
    • 指定した制限時間に達したか、合致する待ち条件がなかった場合、データ・フィールドには 0 が設定されます。

    ほとんどの場合、後続のステップでこのデータ・フィールドの結果をテストして、次に行うアクションを判断する必要があります。



最終更新日: 2015 年 10 月
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