IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

ワークフロー・システム・データベースのサイズに関する制限事項

ワークフロー・システム・データベース・ソフトウェアにより、ワークフロー・フィールドに保管可能なデータ量が制限されます。この制限は、各フィールド固有のものであるとともに、レコード全体に対しても適用されます。

Microsoft SQL Server、Oracle、および DB2® の特定のバージョンで設定されている制限事項を次の表に示します。

表 1. データベースの制限
データ型が文字列型のフィールドあたりの文字数* データベースの行 (レコード) あたりのデータのバイト数 データベース・テーブルあたりの列の最大数
Microsoft SQL Server 2012 4000 (データ型は nvarchar) 8060 1024
Oracle 11g 列あたり 4000* バイト 定義されている制限なし 1000
DB2 16,336 文字の vargraphic 型 2 バイト文字

行サイズを超えるバイト数を持つ DB2 テーブルを定義することはできません。

可変

行サイズは、定義されているテーブル領域のページ・サイズによって決まります。32 K のページ・サイズの場合、行サイズは 32,677

1012

* ワークフロー・システムは、文字ベースの文字列を使用します。AL32UTF8 などのマルチバイト文字セットを使用する場合、この表に記載されている最大バイト数は、必ずしも最大文字数に等しくなるとは限りません。文字列中のマルチバイト文字の最大数を大まかに把握するには、まず、1 文字あたりの平均バイト数を調べます。この値は、データベースで使用する言語によって異なります。次に、1 列あたりの最大バイト数 (4000) を、1 文字あたりの平均バイト数で除算します。例えば、1 文字あたりの平均バイト数が 3 バイトである場合は、4000/3、すなわち約 1333 文字となります。

データベース表あたりの最大列数には、それぞれのワークフロー・ロスター、キュー、イベント・ログに必要なワークフロー・システム・フィールドが含まれます。

†† ワークフロー・システムでは、構成オブジェクトまたはワーク・アイテムの BLOB サイズが最大定義サイズの 95% を超えると、警告メッセージがシステム・イベント・ログに記録されます。

ワークフロー・システムは、BLOB に対して 1 MB の追加制限を適用します。ほとんどのアプリケーションでは、このサイズで十分ですが、以下に示す条件の場合、BLOB に保管されるデータ量は増加します。
  • 数多くのワークスペースが存在する。同じワークフロー定義の多数のバージョンが、1 つのアイソレート・リージョンでワークフロー・システムに転送されると、ワークスペースの数が多くなります。
  • メイン・ワークフロー・マップ上に数多くのステップが置かれている。このような状態は、ワークフローをサブマップに分割することで回避できます。
  • 数多くのデータ・フィールドが存在する。
  • 非常に大型の文字列データ・フィールドが存在する。

BLOB 列のデータは、行自体には保管されません。 データベースの別の領域に保管されます。行には、データのアドレスのみが保管されます。このアドレスは、行に保管できる実データの最大量に対して、それほど大きな影響は与えません。したがって、非開示データ・フィールドのサイズ (および行の合計サイズ) は、制限事項で示したサイズよりも長くすることができます。



最終更新日: 2015 年 10 月
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