IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

インストールに関する新機能

Content Platform Engine バージョン 5.2.1 には、インストールとアップグレード用の新機能とその他の機能拡張が導入されています。

V5.2.1 で必要な JDBC 4.0
アプリケーション・サーバー用に JDBC 4.0 ドライバーがまだ構成されていない場合は、Content Platform Engine V5.2.1 のインストールや V5.2.1 へのアップグレードを行う前に、既存の JDBC ドライバーをバージョン 4.0 のドライバーに置き換える必要があります。
WebSphere® Application Server セキュリティー・ドメインのサポート
Content Platform Engine とそのクライアント・アプリケーションは、デフォルトのグローバル・セキュリティー構成の代わりに、WebSphere Application Server セキュリティー・ドメインを使用して保護できるようになりました。
複数のドメイン環境
クラウド・サービス・プロバイダーは、複数ドメインのインストール・シナリオを使用することにより、複数の顧客に対してサービスをホストできます。このシナリオでは、サービス・プロバイダーはマスター FileNet® P8 ドメインと 1 つ以上のテナント・ドメインを同じ Content Platform Engine サーバー・セット内で実行します。これにより、各テナントで Content Platform Engine の個々のアプリケーション・サーバー・インスタンスのデプロイにかかるオーバーヘッドが削減されます。

サポートされるシナリオに関する重要な情報を含む、複数ドメインのサポートについて詳しくは、 複数ドメインのシナリオを参照してください。

拡張ストレージ・エリアのサポート
拡張ストレージ・エリアにより、コンテンツ・ストレージの選択肢が広がります。この選択では、前のリリースと同様にデータをファイル・システムに保管することもできますが、OpenStack ベースのクラウド・オブジェクトとしてデータを保管できるようになりました。 拡張ストレージ・エリアには、いくつかの複製モデルも用意されています。
変更の始まりダウン時間ゼロのアップグレード変更の終わり
変更の始まり

パッチやフィックスパックを適用するためにサービスを停止する必要がなくなります。結果として、ユーザーは、アプリケーションを中断せずに使用し続けることができ、更新中の生産性を向上させることができます。

ユーザーに対するアプリケーション・サービスを中断せずに個々のサーバーを更新するためには、Content Platform EngineWebSphere Application Server クラスターにデプロイする必要があります。

WebSphere Application Edition Management は、Content Platform Engine V5.2.1 FP2 時点でサポートされています。これにより、Content Platform Engine の複数エディションを Content Platform Engine クラスター内の各サーバーにデプロイし、ステージングすることができます。例えば、顧客は、Content Platform Engine フィックスパックを新規エディションとしてクラスター内にデプロイし、ステージングして、WebSphere Integrated Solution Console のエディション・コントロール・センターを使用して、新規エディションをロールアウトすることができます。 ロールアウト中は、クラスター内のサーバーごとに現在アクティブなエディションが停止され、新規エディションが開始されます。 段階的にアップグレードが進行している間、ドメイン内でパッチレベルが異なるさまざまなサーバーが存在するような構成が一時的にサポートされます。

WebSphere Application Edition Management が使用されていない特定の構成では、これまでどおりダウン時間ゼロのアップグレードを実行できます。 例えば、Content Platform Engine V5.2.1 からは、Content Engine や Process Engine の Web サービス・トランスポートを使用して Content Platform Engine サーバーと通信するアプリケーションに対して、すべてのアプリケーション・サーバーでダウン時間ゼロのアップグレードを実行できるようになりました。 複数の Content Platform Engine ノードがあるシステムでは、これらのノードに Web サービス・ベースのアプリケーション・トラフィックを送信するロード・バランサーを使用して、個々の Content Platform Engine ノードを一度にアップグレードできます。

特定のフィックスパックでの制限により、Content Platform Engine のダウン時間ゼロのアップグレードの使用が制限される場合があります。アプリケーション・サービスを中断せずにパッチとフィックスパックをインストールする手順は、各パッチまたはフィックスパックに付属する Readme ファイルにあります。 ダウン時間ゼロの手順を使用してフィックスパックをインストールする場合は、古いリリースから新しいリリースへ、順序をスキップせずに連続して適用する必要があります。

変更の終わり


最終更新日: 2015 年 10 月
wn_cpe_install.htm

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