ワークフローを使用するカスタム・アプリケーションを作成する場合は、キューに格納されているワーク・アイテムのうち、特定のロールのメンバーであるユーザーによって処理されるワーク・アイテムのリストを表示するための受信トレイを作成します。
同じキューに対して複数の受信トレイを定義し、それぞれの受信トレイに異なるアイテムを、事前定義の照会によって指定したとおりに表示できます。各受信トレイを処理する特定のロールを割り当てることによって、各ユーザー (ロール・メンバー) には、そのユーザーが実行するロールに適した種類のワークのみが表示されます。
受信トレイを定義するには
オプション | 説明 |
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プロセス構成コンソールの場合 | 受信トレイを表示するキューを選択して、ツールバーの「プロパティー」をクリックします。「受信トレイ」タブをクリックします。 |
Process Designer の場合 | 「表示」 > 「受信トレイ」を選択します。キューを選択します。 |
名前は、選択したキュー内の各受信トレイ間で固有で、かつ、受信トレイ内のワーク・アイテムの種類がわかるような名前にする必要があります。
ワークフロー件名やワーク・アイテムの作成時刻など、システム・フィールドを使用するには、「システム・フィールドの表示」を選択して、フィールドを選択します。
受信トレイ内のアイテムに対して表示されるフィールドを少なくとも 1 つは選択する必要があります。
フィルターの作用がわかるような名前にします。
リストには、受信トレイの列として選択された開示フィールドが含まれています。キューのすべての拡張フィールドから選択するには、「...」ボタンをクリックして、フィールドを選択します。
例: フィルターに「Amount of sale (売上)」と名前をつけ、フィールド「SaleAmouont」と演算子「より少ない」を選択します。このフィルターを使用すると、ユーザーが入力した金額より SaleAmount が少ないワーク・アイテムだけを表示できます。
受信トレイのコンテンツを定義するフィルターを作成するには
ボックス内のコードを直接編集することもできます。
「すべてのコンテンツを許可する (Allow All content)」を選択した場合は、オプションで、すべてのユーザーのワークを表示するように選択することもできます。例えば、IBM® Case Manager を使用しており、あるユーザーにアクセス権限を付与してそのユーザーがワークを委任できるようにする場合に、このオプションが役立つことがあります。API の観点からは、「すべてのユーザーのワークを表示」を選択すると、ワーク・バスケットにフラグが設定されます。このフラグが設定されると、そのワーク・バスケットのユーザーが、自分がバインドされているアイテムだけでなく、すべてのアイテムを照会できるようになります。このフラグは、QUEUE_TYPE_USER_CENTRIC タイプ・キューに関連付けられているワーク・バスケットでのみ役立ちます。
索引は、フィルターを満たすアイテムのリストの取得を最適化し、受信トレイ内のアイテムが論理的な順序でソートされるようにします。例えば、参加者がアイテムをシステムに入力された順序で処理する場合は、事前定義の F_fifo 索引を選択します。発送先など、より論理的な順序がある場合は、キューに対して発送先の値の索引を定義して、それをここで選択します。