WS-ReliableMessaging テクノロジーを利用して、Invoke メッセージがターゲットの Web Service で確実に受信されることを保証できます。この信頼性を実現するために、送信側と受信側の間で標準化された一連のメッセージが交換されます。さらに、必要な肯定応答メッセージが受信されるまで、各メッセージは繰り返し送信されます。
WS-ReliableMessaging により、1 つの要求につき最低 5 つのメッセージがやり取りされ、再送信が必要な場合には、さらにメッセージが追加されます。したがって、このタイプの処理を保証する要求の場合のみ WS-ReliableMessaging を使用します。
信頼メッセージングのサポートには、以下のような違いがあります。
- FileNet® P8 Process Engine バージョン 4.0 を使用して作成したワークフローの場合は、Receive と Reply いずれのシステム関数でも、信頼メッセージング要求と信頼メッセージング以外の要求の両方をサポートしています。
- それ以前のバージョンのワークフロー・システムを使用して作成したワークフローの場合は、Receive と Reply のシステム関数で、信頼メッセージングをサポートしていません。
- 独立系ソフトウェア・ベンダーの Web サービスでは、信頼メッセージングをサポートしていないことがあります。この機能を使用できるかどうかを判断するのは、ワークフロー作成者の責任です。信頼メッセージングを指定しても、呼び出された Web サービスでこの機能を使用できない場合は、実行時エラーが発生します。このエラーが発生すると、ワーク・アイテムは Conductor キューにルーティングされます。
ヒント: 指定された制限時間内にメッセージが送信されないと、標準の要求と同様に障害が返されます。返される障害には、例外メッセージのみが含まれ、ワークフロー・システムの例外コードは含まれません。信頼メッセージング要求の場合、障害メッセージに信頼メッセージの呼び出しの現在の状態が含まれるので、障害の発生した場所を特定するのに役立ちます。したがって、信頼メッセージングの利点を実現するには、すべての障害を適切に処理します。
Invoke システム関数に WS-Reliable メッセージングを指定するには、次の操作を行います。
- 「信頼メッセージングの使用」チェック・ボックスを選択します。
- オプション: 「障害」タブでは、障害を以下の方法で処理できます。
特定の障害
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呼び出される Web Service で、複数の特定の障害が定義されている場合は、1 つ以上のメッセージのために、文字列型フィールドか XML データ・フィールドおよびサブマップを指定します。
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非特定の障害
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タイムアウトの状況やその他の予期しない障害など、一部の障害は、Web サービスによって識別されません。WS-ReliableMessaging を使用する呼び出しで予期しない問題が発生すると、この障害メッセージに状況メッセージが添付されます。
これらのタイプの障害を処理するために、文字列型データ・フィールドか XML データ・フィールドをメッセージ用に指定します。また、サブマップを指定することもできます。サブマップが指定されていない場合、障害が発生すると、ワーク・アイテムは Malfunction キューにルーティングされます。
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