ワークフロー・システムは、特定の単純データ型と複合データ型をサポートします。
ワークフロー・システムは、次の単純データ型のリテラルと変数をサポートします。
このデータ型は、常に整数である正確な値を表す数量です。整数値は、オプションの + 記号または - 記号と、その後に続く一連の数字で構成され、その範囲は -2147483648 から 2147483647 です。
整数値には、通常の単純な算術演算を使用できます。
このデータ型は、0 個以上の一連の文字です。String 型に有効な文字の長さは最大約 1,000,000 文字です。
連結、部分文字列、部分文字列検索など、多くの標準文字列演算を使用できます。C 形式のエスケープ・シーケンスは使用できないため、代わりに関数 hex を使用します。
このデータ型は、true か false かの質問の答えである論理値を表します。値の範囲は true と false のみです。ブール値には、通常の論理演算 (and、or、not) を使用できます。
ほとんどの場合、false は true より重要性の低い値に評価されます。唯一の例外はソート規則式で、この場合は true が false より重要性の低い値に評価されます。
ワークフロー・システムは、ブール・データ型への暗黙的変換をサポートしていません。受け入れられるのは、true と false の値だけです。ただし、明示的変換を行う convert 関数を使用することはできます (例えば、別のデータ型の値をブール型のデータ・フィールドに挿入できます)。
真のブール値がない環境 (C 言語や Visual Basic など) で開発されたユーザー定義アプリケーションでは、0 (ゼロ) 以外のすべての値が true に評価され、0 (ゼロ) の値が false に評価されます。
浮動小数点数値には、通常の単純な算術演算を使用できます。
データ型 | 最小 | 最大 |
---|---|---|
時間型 | August 16, 1906 21:26:41 | December 1, 9999 12:00:00 |
使用可能な演算には、ストリングへの変換とストリングからの変換、数量 (月など) の加算と減算、現在のシステム時間の取得などが含まれます。ストリング・データ型と時間データ型との間の変換では、時間値のストリング表現は、日付時間マスクというテンプレートにしたがってフォーマットされます。ただし、内部では、ワークフロー・システムは時間値を整数として格納します。時間値を比較する場合、ワークフロー・システムは、時間値の String 型表現ではなく、内部の整数値を比較します。
ワークフロー・システムは、サポートされるすべての単純データ型の一次元配列をサポートします。配列のサポートは、アプリケーション開発環境に基づきます。
配列とは (1 から始まる) 整数で索引付けされた同一データ型の 1 つ以上の要素のリストです。配列を宣言する場合は、1 つ以上の配列要素の初期値を指定する必要があります。
配列は、現在のすべての要素が入るように自動的にサイズを調整します。例えば、配列に 3 つの要素が入っているときに 7 つ目の要素に値を割り当てると、その配列は要素 4、5、6 も入るようにサイズを調整します。自動サイズ調整の際に配列に追加された要素には、次の表に基づいて、適切な値が割り当てられます。
データ型 | 値 |
---|---|
整数型 | 0 |
文字列型 | <blank> または "" |
ブール型 | true |
浮動小数点型 | 0.0 |
時間型 | <今日の日付と時刻> (例: 4/28/00 9:18 AM) |
索引値は 1 から始まります。配列には約 256,000 個の要素を入れることができます。使用可能な演算には、索引付けや、現在の配列サイズの取得などが含まれます。前述の最大サイズは、内部に保管される配列に適用されるサイズです。最大サイズは、API 呼び出しを介してワークフロー・システムとの間で受け渡しされる配列には適用されないことがあります。