保留
Content Engine API は、ドキュメント、フォルダー、アノテーション、またはカスタム・オブジェクトの削除を防止するための保留関連クラスを提供します。 保留は、オブジェクトのライフ・サイクルにおいて何回でも適用および解除できるアドホック機能です。 保留は、無制限に適用され、削除が許可される前に明示的に解除される必要があります。 保留は通常、訴訟のシナリオで使用されます。
もう 1 つの削除防止メカニズムは保存です。保留が持つアドホック (臨時) の性質とは対照的に、保存は、オブジェクトのライフ・サイクルにおいて事前に決定された単一の時点で体系的に適用されます。 オブジェクトは、通常は管理ポリシーによって制御される時間ベースの特定の条件が適用されている間保存されます。 条件が適用されなくなると、自動的に削除が可能になります。Content Platform Engine の管理コンソールで保留を管理する方法については、オブジェクトの保存 (Retaining objects) を参照してください。
保留を適用できるオブジェクトは、タイプ CmHoldable のものです。 CmHold オブジェクトは、訴訟事例におけるすべての証言録取書の保留など、ビジネス上の目的を定義する保留を表します。 CmHoldRelationship オブジェクトは、単一の保留 (CmHold オブジェクト) を単一の保留オブジェクト (CmHoldable オブジェクト) に関連付けます。 複数の CmHoldRelationship オブジェクトが同じ CmHold オブジェクトを参照できます。つまり、保留は、さまざまな保留オブジェクトに適用されます。 複数の CmHoldRelationship オブジェクトが同じ CmHoldable オブジェクトを参照することもできます。つまり、同じオブジェクトが複数の異なる保留で保留されます。
単一の CmHoldable オブジェクトに対する保留を解除するには、その CmHoldable オブジェクトを参照する CmHoldRelationship を削除します。保留が適用されているすべての CmHoldable オブジェクトに対する保留を解除するには、CmHold オブジェクトを削除します。 CmHold オブジェクトを削除すると、CmHold オブジェクトを参照するすべての CmHoldRelationship オブジェクトのカスケード削除が行われることになります。
コードの例については、「保留の操作」を参照してください。