この例では、ワークフロー定義で Coupons 関数を使用する方法を示します。
通常、オペレーションは特定のタスクに対応します。例えば、融資承認ワークフローに払込書を印刷するステップが含まれるとします。LoanPrint という自動化プロセスは印刷するステップを完了できます。LoanPrint 内の Coupons という関数に、払込書を印刷するコードが入っています。ワークフロー定義で Coupons 関数の使用に必要な一般的なタスクは次のとおりです。
- ソフトウェア開発者が、Coupons という関数を含むプログラム (LoanPrint) を作成します。
- Coupons 関数には、cust_name と payment_amount という入力パラメーターと、loan_number という出力パラメーターが含まれています(Coupons 関数は、顧客レコードの外部データベースにアクセスして、未使用の次の融資番号を探し、その融資番号を現在の融資申請に割り当てます。この融資番号はワークフローに渡されます)。
- アプリケーション開発者が、LoanApps ワーク・キューを監視するように LoanPrint プログラムを構成します。
- システム管理者が Coupons というオペレーションを含む LoanApps ワーク・キューを定義します。Coupons オペレーションに必要なパラメーターは次のとおりです。
表 1. Coupons オペレーションのパラメーターおよび説明の表名前 |
タイプ |
アクセス (データ・フロー方向) |
cust_name |
文字列型 |
読み取り |
payment_amount |
浮動小数点型 |
読み取り |
loan_number |
文字列型 |
書き込み |
パラメーター定義で、「読み取り」とは、データ値がワーク・アイテムからオペレーションに渡されることを示します。「書き込み」とは、データ値がオペレーションによって生成され、ワーク・アイテムに渡されることを示します。
- Process Designer で、ワークフロー作成者が、PrintCoupons というステップを含むワークフロー・マップを作成します。作成者は、LoanApps ワーク・キューにアクセスするように PrintCoupons ステップを定義します。さらに、作成者はステップに Coupons オペレーションを選択し、次のオペレーション・パラメーターを定義します。
表 2. Coupons オペレーションのパラメーターおよび説明の表名前 |
タイプ |
式 |
cust_name |
文字列型 |
ApplicantName |
payment_amount |
浮動小数点型 |
MonthlyPayment |
loan_number |
文字列型 |
LoanNumber |
パラメーター定義で、ApplicantName、MonthlyPayment、LoanNumber はすべて、ワークフローに対して定義されるデータ・フィールドです。この例では、Coupons オペレーションが ApplicantName データ・フィールドの値を cust_name パラメーターの入力として使用することを示しています。同様に、MonthlyPayment は payment_amount の入力になります。さらに、LoanNumber データ・フィールドは、loan_number パラメーターから出力された値を保持します。