IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

Java アプリケーションのデプロイ

Java™ アプリケーションまたはアプレットは、実行を試みる前に、Application Engine サーバーにデプロイする必要があります。

注: 新しい Content Platform Engine バージョンにアップグレードする場合は、すべての既存のカスタム・アプリケーションおよびアプレットを再デプロイする必要があります。 すべての Java ステップ・プロセッサーと Launch ステップ・プロセッサーを含む既存のアプリケーション/アプレットは、再コンパイルしてから再デプロイする必要があります。コンパイル・エラーが発生した場合は、新しいバージョンのサンプル Java プロセッサーで適用可能な変更がないか確認してください。 詳細については、Java ステップ・プロセッサーのサンプル・ファイルと、Java Launch ステップ・プロセッサーのサンプル・ファイルを参照してください。

Java アプリケーション/アプレットをデプロイするステップは次のとおりです。

  1. 新しい Java Archive (JAR) ファイルを Application Engine サーバーにコピーします
  2. イベント JavaServer Pages (JSP) ページを作成します
  3. 対応する JSP ビュー (ユーザー・インターフェース) ページを作成します
  4. サーバーを Web アプリケーション用に構成します
  5. デプロイを完了します

新しい JAR ファイルの Application Engine サーバーへのコピー

カスタム Java アプリケーションまたはアプレットを含む JAR ファイルを filenet_installation_directory¥Workplace¥download にコピーします。

イベント JSP ページの作成

イベント・ページは、JSP ページに対する Content Platform Engine 要求にサービスを提供し、コントロールをビュー (UI) JSP ページにリダイレクトします。詳細については、Web アプリケーション・ツールキットのフレームワーク・ページを参照してください。

この手順では、提供されたステップ・プロセッサーまたは Launch ステップ・プロセッサーのイベント JSP ファイルを変更して、新しいイベント JSP ページを作成します。JSP ファイルは、デプロイするディレクトリーに配置する必要があります。

  1. ステップ・プロセッサーの場合、Application Engine ホストで、filenet_installation_directory¥Workplace¥eprocess¥stepprocs¥java に移動します。 Launch ステップ・プロセッサーの場合は、filenet_installation_directory¥Workplace¥eprocess¥launchers¥java に移動します。
  2. 適切な Java ディレクトリーの下に、JSP ページを格納する新しいディレクトリーを作成します。
  3. ステップ・プロセッサーの場合、filenet_installation_directory¥Workplace¥eprocess¥stepprocs¥java¥ootb¥WcmStepProc.jsp ファイルを新しいディレクトリーにコピーします。コピーを新しいディレクトリーに配置します。Launch ステップ・プロセッサーの場合は、filenet_installation_directory¥Workplace¥eprocess¥launchers¥java¥ootb¥WcmLaunchSP.jspファイルを新たに作成したディレクトリーにコピーします。
  4. 新しいプロセッサーの機能を反映するようにファイルの名前を変更し、名前を変更したファイルの属性を読み取り専用から読み取り/書き込みに変更します。
  5. 名前を変更したファイルを開き、次のステートメントを見つけます。
      <%String jarVersionValues = com.filenet.wcm.toolkit.util.WcmBuildStamp.jarVersion + ", "
        + filenet.vw.toolkit.utils.VWBuildStamp.jarVersion;%>
      
  6. これを JAR ファイルのバージョンを指定するように変更します。次に例を示します。
      <%String jarVersionValues = com.filenet.wcm.toolkit.util.WcmBuildStamp.jarVersion + ", "
        + filenet.vw.toolkit.utils.VWBuildStamp.jarVersion + ", " + "2.0.0"%>
      

    「2.0.0」という数値は JAR ファイルのバージョンです。

  7. <;%---UI Beans---%> セクションで、次のステートメントを見つけます。
      <jsp:setProperty name="plugInModule"property="appletClassName"
        value="filenet.vw.apps.steps.tabbed.VWTabbedStepApplet" />
      

    この行を、新しいプロセッサーのコンパイル時に使用したパッケージの名前を反映するように変更します。例えば、 JAR ファイルを ¥newStep ディレクトリーに作成し、アプレットに newStepApplet という名前を付けた場合、ステートメントは次のステートメントのようになります。

      <jsp:setProperty name="plugInModule"property="appletClassName"
        value="newstep.newStepApplet" />
        
  8. その次の行で、以下のステートメントをご覧ください。
      <jsp:setProperty name="plugInModule"property="jarArchiveValues"
        value="wcm.jar, Process Engine.jar" />
      

    このステートメントを変更して、新しい JAR ファイルの名前と場所を追加します。例えば、カスタム JAR ファイルに newSteps.jar という名前を付けた場合、ステートメントは次のようになります。

      <jsp:setProperty name="plugInModule"property="jarArchiveValues"
        value="wcm.jar, Process Engine.jar, newSteps.jar" />
      

    複数の JAR ファイルを使用する場合、すべての JAR ファイルを単一の JAR ファイル内に配置し、この 1 つの JAR ファイルのみを参照します。代わりに、コンマ区切り記号を使用して複数の JAR ファイルを指定することもできます。すべてのブラウザーが複数の JAR ファイルをサポートしているわけではありません。また、各 JAR ファイルに署名する必要があります。

  9. ファイルを保存して閉じます。

ビュー・ページの作成

作成した JSP イベント・ページに対応する JSP 表示ページ (「フレームワーク・ページ」を参照) を作成します。JSP ページ・ファイルは、デプロイしようとしているディレクトリーに配置する必要があります。

  1. ステップ・プロセッサーの場合、Application Engine ホストで、filenet_installation_directory¥Workplace¥UI-INF¥jsp¥ui¥eprocess¥stepprocs¥java に移動します。Launch ステップ・プロセッサーの場合は、filenet_installation_directory¥Workplace¥UI-INF¥jsp¥ui¥eprocess¥launchers¥java に移動します。
  2. 適切な java ディレクトリーの下に、ディレクトリーを作成します。そのディレクトリー名は、イベント JSP ページが入ったディレクトリーと同じにします。
  3. ステップ・プロセッサーの場合は、新しく作成したディレクトリーに filenet_installation_directory¥Workplace¥UI-INF¥jsp¥ui¥eprocess¥stepprocs¥java¥ootb¥WcmStepProc.jsp ファイルをコピーします。 起動ステップ・プロセッサーの場合は、filenet_installation_directory¥Workplace¥UI-INF¥jsp¥ui¥eprocess¥launchers¥java¥ootb¥WcmLaunchSP.jsp ファイルを新たに作成したディレクトリーにコピーします。
  4. このファイルの名前を、イベント JSP ページのファイル名として使用した正確な名前 (大文字と小文字を区別して) に変更します。
  5. 名前を変更したファイルの属性を読み取り専用から読み取り/書き込みに変更します。
  6. 名前を変更したファイルを開き、次のステートメントを見つけます。
      WcmString topic = new WcmString("server.WcmStepProc_jsp.topic", "Java Step Processor");
  7. topic 変数に格納されているテキストを変更して、カスタム・プロセッサーの表示名を変更します。例えば、名前を "My Custom Step Processor" に変更する場合、ステートメントは次の例のようになります。
      WcmString topic = new WcmString("server.myCustomStepProcessor_jsp.topic", "My Custom Step Processor");
  8. 名前を変更したファイルを保存します。

サーバーの Web アプリケーション用の構成

アプリケーションまたはアプレットを実行するには、その前に、使用する Web アプリケーション用にサーバーを構成する必要があります。サーバーを構成するには、IBM® Administration Console for Content Platform Engine を使用して、ワークフロー・システム用に定義した Web アプリケーションを指定します。詳細については、Web アプリケーションの構成を参照してください。

アプリケーション/アプレットを実行する場合、次のように Web アプリケーションをパラメーターとして指定します。
  • 標準の (Workplace) アプリケーション/アプレットの場合、次のように指定します。webApp=WORKPLACE
  • FileNet® Web Services アプリケーション/アプレットの場合、次のように指定します。webApp=WEB_WORKFLO
  • FileNet Open Client アプリケーション/アプレットの場合、次のように指定します。webApp=OPEN_CLIENT
  • FileNet 以外の Web アプリケーションの場合、webApp=CUSTOM または webApp=NONE と指定します。

デプロイの完了

アプリケーションのデプロイを完了するには:

  1. アプリケーションが以下のいずれかの項目を対象としている場合、Process Designer を使用してワークフローにプロセッサーを追加します。
    • ステップ
    • Launch ステップ
    • ワークフローのサブマップ (ステップ・プロセッサーなど)
  2. アプリケーションを実行します


最終更新日: 2015 年 10 月
deploy_java_apps.htm

© Copyright IBM Corp. 2015.