IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

変更プリプロセッサーとイベント・ハンドラー

変更プリプロセッサーとイベント・アクション・ハンドラーのどちらを使用するかを、常に明確に判断できるとは限りません。特に、ソース・オブジェクトを変更する場合に、この状況があてはまります。

以下の表に、変更プリプロセッサー (常に同期的に実行される) の機能とイベント・アクション・ハンドラー (同期的に実行するか非同期的に実行するかを構成できる) の機能との比較を示します。

  変更プリプロセッサー - 同期 イベント・アクション - 同期 イベント・アクション - 非同期
アクション・ハンドラー実行のタイミング (Content Engine への要求はすべて、各サーバー拡張機能タイプを 1 つ以上トリガーできます。) トランザクション中、データベース更新が発生する前。 最初に実行されます。 トランザクション中、データベース更新が発生した後。 2 番目に実行されます。 トランザクションのコミット後。 別個のトランザクションで 3 番目に実行されます。
ソース・オブジェクトが保存される前に実行するかどうか はい はい いいえ
実行中にサーバーがセキュリティー・アクセス・チェックを無効にするかどうか いいえ はい はい
クライアントでソース・オブジェクトが保存されてからハンドラーが実行されるまでの間に時間的な間隔があるかどうか いいえ いいえ はい
ソース・オブジェクトを更新できるかどうか はい いいえ はい
SettableOnlyonCreate (SOOC) プロパティーを更新できるかどうか はい いいえ いいえ
オブジェクト値プロパティー (OVP) によって参照される他のオブジェクトを更新できるかどうか はい はい はい
イベントをサブスクライブできるかどうか いいえ はい はい
イベントおよびプロパティー値によって実行をフィルターできるかどうか いいえ 1 はい はい
未処理の例外によってユーザーのトランザクションがロールバックされるかどうか はい はい いいえ

1 変更プリプロセッサーは無条件に開始されます。しかし、変更プリプロセッサーのアクション・ハンドラーに渡されるソース・オブジェクトには、プロパティー・コレクションと保留中の一連のアクションが含まれているため、アクション・ハンドラーでイベント値やプロパティー値によるフィルタリングが可能です。



最終更新日: 2015 年 10 月
customHandlers_comparison.htm

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