CRCL 開発のガイドライン
リリース間クラス・ロード (CRCL) 機能を使用したアプリケーションの開発には、固有の要件と考慮事項があります。
構成パラメーター構文
構成パラメーター設定用の一般的な構文ルールは、CONNECTION_IMPLEMENTATION_API_LOCATIONS に記載されています。さらに、以下の構文ポイントを覚えておいてください。
- WSI トランスポート・プロトコルを使用する URL を設定する際は、構成パラメーターで指定した URL が、Connection オブジェクトの作成時に指定した URL と正確に一致する必要があります。
URL 指定子が一致しないと、URL を使用する接続用の実装 API をロードできません。
例えば、構成パラメーターの URL が以下のものである場合:
~http://svr1:9080/wsi/FNCEWS40SOAP/ ~ 6.0.2.3
Connection オブジェクトの作成に使用される、以下の URL と正確には一致しません。
conn520 = Factory.Connection.getConnection("http://svr1:9080/wsi/FNCEWS40SOAP", parameters);// URL の最後にスラッシュ ("/") がない点に注意してください。
- 構成パラメーターでキーと値のペアを分離するための区切り文字は、自分で定義します。
デバッグ
- CRCL アプリケーション開発での一般的なエラーは、Connection オブジェクトを不適切に構成することです。このエラーによって、CRCL はサーバーに適した、接続用の実装 API をロードせずに、表示可能 API を強制的に使用させられます。 アプリケーションの FileNet P8 接続構成が正しいことを確認します。CONNECTION_IMPLEMENTATION_API_LOCATIONS と CONNECTION_IMPLEMENTATION_API_URLS の各接続パラメーターを使用する場合は、接続 URL が Jace.jar ファイルのロケーションに正しくマップされていることを確認します。
- クライアント・サイド・ロギングを使用します。デバッグ・ログ・レベルで「API」サブシステムをトレースします。結果のログで、「CRCL」デバッグ・メッセージを確認します。CRCL がそれぞれの FileNet P8 接続でサーバーに適した Jace.jar ファイルを検出していることを確認します。
最適な方法
- アプリケーション・クラスパスの表示可能 API には、Jace.jar ファイルのみを置きます。 クラスパスに実装 API の Jace.jar ファイルを置かないでください。
- リリース間アプリケーションの接続先の Content Platform Engine リリースでサポートされている機能を認識しておいてください。アプリケーションは、Content Platform Engine リリースで使用不可の機能を適切に処理する必要があります。
- 異なる実装 API から取得したオブジェクトを混合しないでください。 例えば、リリース間でプロパティーをコピーしないでください。また、あるリリースのプロパティー値またはメソッド引数であるオブジェクトを別のリリースのオブジェクトと一緒に使用しないでください。そのようなことを行うと、通常、Java タイプの非互換性が原因で例外が発生します。
- アプリケーションで、開示されていない API クラス (com.filenet.apiimpl.*) を直接使用することは絶対にしないでください。このルールは、CRCL 実装の基本的な前提です。CRCL 環境で開示されていないクラスを使用すると、通常、Java™ タイプの非互換性による例外につながります。ただし、それらの発生はランダムまたは断続的であるように見える可能性があります。