IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

Visio インポート・ウィザード

Visio の図をインポートするこの機能は、Process Designer の拡張機能として提供されています。Process Designer でこの機能を有効にし、Visio BPMN のテンプレートとステンシルをインストールして、Visio アプリケーションを操作する手順については、IBM® FileNet® Connector for Microsoft Visio パッケージで提供される Readme ファイルを参照してください。

アクセス・ロール PWDesignerEX を持たない場合、Visio ファイルをインポートすることはできません。「ファイル」メニューの「インポートされた Visio ファイル」オプションは表示されません。

Microsoft Visio の図を Process Designer にインポートし、Visio の図形を Process Designer オブジェクト (ステップ、ルート、関連付け、添付、データ・フィールド、ワークフロー・グループなど) にマップするには、次の手順を実行します。

Visio VDX ファイルをインポートするには、次の操作を行います。

  1. Process Designer の「ファイル」メニューで、「挿入」>「インポートされた Visio ファイル」 をクリックします。 Process Designer の「ファイル」メニューで、「挿入」>「インポートされた Visio ファイル」をクリックします。

    Visio では、インポートする図を Visio XML 図面 (.VDX) フォーマットで保存してください。VSD フォーマットのファイルは Process Designer にインポートできません。

    Visio ファイルの選択

    1. 「Visio ファイルの選択」ペインで、インポートするファイルを参照して選択します。
    2. 「ワークフロー・プロセスが現在のワークフロー・コレクションに追加されます」で、次のいずれかを選択して既存のワークフロー名との競合を解決します。
      • 新しいワークフロー・プロセス名を固有の名前に編集 - 現在のワークフロー・コレクションに、インポートするプロセスと同じ名前のワークフローが含まれる場合、インポートするプロセスの名前が固有の名前に変更されます。
      • 新しいワークフロー・プロセスで既存の同名のワークフロー・プロセスを置き換える (New Workflow Processes will replace existing Workflow Processes with the same name) - 現在のワークフロー・コレクションに、インポートするプロセスのいずれかと同じ名前のワークフローが含まれる場合、既存のプロセスはインポートするプロセスで置き換えられます。

      ヒント: 新しい (空の) ワークフロー・コレクションにインポートする場合、そのコレクションには、インポートするプロセスのみが含まれます。

    3. ステップとアノテーションの間隔を調整するにはステップ間、およびステップとアノテーションの間のピクセル数を指定します。

      Process Designer では、図の拡大縮小がサポートされていないので、場合によって、インポートする図の図形の間隔を調整します。

  2. ページの選択

    Visio 文書の一部またはすべてのページをインポートできます。デフォルトではすべてのページが選択されます。

    • 「選択したページ」のリストから、インポートしないページを削除します。

    以下の例外を除き、通常は Process Designer ではインポートされる各ページを別個のプロセスとして扱います。

    • 同じページに複数の水平なプールまたは垂直なプールがある場合、各プールは、ワークフロー・コレクション内に別個のプロセスとしてマップされます。
    • 複数のページに同じ名前のプールがある場合、最初のページのプールが 1 つのプロセスとしてマップされ、別のページの同名のプールは、そのページ名をサブマップ名とするサブマップにマップされます。
    • Visio の複数ページの図面上では、参照図形が外部のページで参照する図形は最初のプロセスの続きであり、別個のプロセスやサブマップではないことを示しています。Process Designer では Visio 図面のページの参照元と参照先の図形は、同じマップ上に表示されます。
  3. マッピングの仕様

    「マッピングの仕様」パネルを使用して、Microsoft Visio 図形と Process Designer オブジェクト間のマッピングを定義します。FileNet が提供する BPMN ステンシルの図形を使用した場合、インポートする図形は、Process Designer オブジェクトにマップされます。その他の Visio ステンシルの図形の一部も、Process Designer オブジェクトにマップされます。

    1. 「マッピングの仕様」パネル上で、ロードされているマッピング・ファイル (前回使用したファイル、またはデフォルト・マッピング・ファイル) を確認します。

      別のマッピング・ファイルに切り替えるには、「参照」をクリックして、カスタム・ファイルを選択します。デフォルト・ファイルをロードする場合は、「リセット」をクリックします。

    2. Process Designer オブジェクトにマップされていない図形のリストを表示するには、「マップされていない図形のみを表示」をクリックします。 これはデフォルトの選択です。

      マップされていない各図形に対して、希望の Process Designer オブジェクトを選択します(図形をインポートしない場合は、「なし」を選択します)。

      各 Visio 図形がどのように Process Designer オブジェクトにマップされるかを確認するには、「すべての図形を表示」をクリックします。どの図形のマッピングも変更できます。

      注: Visio 図形の名前および図形に関連付けられているテキスト値の両方が、マッピングに使用されます。

      図形およびテキスト

      例えば、3 つの円図形が配置された Visio の図では、3 つの円すべてが Process Designer の Activity ステップにマップされます。これらの円に対して「開始」、「<空白>」、「終了」のように異なるテキストを指定すると、「開始」の円は Process Designer の Start ステップに、テキストのない円は Activity ステップに、「終了」の円は TerminateBranch System ステップにマップすることが可能です。

    3. マッピングを変更した場合、「保存」をクリックして変更したマッピング・ファイルを保存し、別の Visio の図で使用することが可能です。

      ヒント: マッピング・ファイルのデフォルトの保存場所は、ローカル・コンピューター上です。別のコンピューターから使用する場合、または他のユーザーとマッピング・ファイルを共有する場合は、全員がアクセスできる場所にファイルを保存してください。

  4. インポートの要約
    • サマリー情報を確認します。エラーがあれば、1 つ前のページ (「マッピングの仕様」) を使用して Visio 図形を Process Designer オブジェクトに再度マップするか、インポートをキャンセルし、Visio に戻って問題を修正してから、ファイルを Process Designer に再度インポートします。


最終更新日: 2015 年 10 月
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