IBM® Content Search Services バージョン 5.2.1 製品には、以下の新機能と、その他の機能拡張が導入されています。
インストールに関する新機能

- ダウン時間ゼロのアップグレード
パッチやフィックスパックを適用するためにサービスを停止する必要がなくなります。結果として、ユーザーは、アプリケーションを中断せずに使用し続けることができ、更新中の生産性を向上させることができます。
特定のフィックスパックでの制限により、IBM Content Search Services のダウン時間ゼロのアップグレードの使用が制限される場合があります。フルテキスト索引処理と検索を中断せずにパッチとフィックスパックをインストールするための必要な環境と手順は、各パッチまたはフィックスパックに付属する Readme ファイルにあります。
ダウン時間ゼロの手順を使用してフィックスパックをインストールする場合は、古いリリースから新しいリリースへ、順序をスキップせずに連続して適用する必要があります。
管理者向けの新機能
- 「要求の最大キュー・サイズ」プロパティー
- 新しい「要求の最大キュー・サイズ」プロパティーは、索引ジョブによって生成される未処理の索引要求の最大数を制御します。このプロパティーは、管理コンソールの索引ジョブの「一般」タブに表示されます。このプロパティーについて詳しくは、索引ジョブの抑制を参照してください。
- テキスト索引の改善
- オブジェクト・ストアの索引情報 (索引の数や、各索引のドキュメントの数など) を表示することができます。これまでは、管理者だけが、個別の索引領域にアクセスしていました。
- 構成ツールの変更
- 構成ツールの configTool に、以下の新しいパラメーターが導入されました。
- collectionBaseFolders: セキュリティー上の理由により、このパラメーターを設定して、IBM Content Search Services の全文検索索引の作成、読み取り、書き込み、削除を実行できる場所を制限することをお勧めします。
- directoryTypeForSearch: 検索で使用するファイル・システムのタイプを設定します。
- enablePriorityStrategy: maxConcurrentIndexingCollections パラメーターで指定された値よりも多い数の全文検索の索引付けをサーバーで処理する場合に、索引付けの最適化を有効にします。
- indexingProgressWarningTimeMin - 指定された時間 (分単位) において索引付けが進行しなかった場合、サーバーはデバッグ目的で警告と Java コア・メモリー・ダンプを発行します。
- indexingTrace: 索引付けトレースのオンとオフを切り替えます。この機能を有効にすると、索引付け用に送信されたドキュメントのコンテンツとそれに関連するメタデータが、ログ・ディレクトリー内のファイルにダンプされます。
- maxDocumentSizeBytes: サーバーが受け入れるドキュメントの最大サイズを指定します。このサイズを超えるドキュメントは自動的に拒否され、サーバーで読み取られることはありません。
- queryCacheSizeMB: 照会キャッシュに割り振られるメモリー内のスペース量を設定します。
- queuePriorityCollectionTimeoutMS: maxConcurrentIndexingCollections パラメーターで指定された値よりも多い数のコレクションの索引付けをサーバーで処理する場合、queuePriorityCollectionTimeoutMS パラメーターにより、特定のコレクションに対する索引付け要求を処理するための最大時間 (ミリ秒) を指定します。
- removeStopwordsFromBooleanQuery - ブール照会からストップワードを削除するかどうかを指定します。
- searchableRefreshRateMS - 索引が変更されたかどうか、検索可能な表現を再オープンする必要があるかどうかを確認する頻度を設定します。
- useQueryCache: 照会キャッシュ機能のオンとオフを切り替えます。
これらの新しいパラメーターについての詳細は、構成ツール・パラメーターを参照してください。
次のパラメーターのデフォルト値が変更されました。
- inputQueueMemorySize: 50 M から 150 M に変更されました。
- maxHeapSize: 3000 から 4000 に変更されました (64 ビット・システムの場合)。
- numberOfIndexerThreads: 4 から 8 に変更されました。
- numberOfPreprocessingThreads: 4 から 8 に変更されました。
- numberOfTokenizers: 10 から 20 に変更されました。
- outputQueueMemorySize: 50 M から 150 M に変更されました。
- 新しい管理ツール状況コマンド
- 管理ツールの adminTool に、新しいコマンド serverStatus が導入されました。この新しいコマンドは、IBM Content Search Services サーバーの稼働状態に関する情報 (サーバーのアップタイム、サーバーの構成、キューの状況、各種プールとスレッドの状態、サーバー環境、JVM に関する情報など) を提供します。
- システム・パフォーマンスのモニター
- monitor.csv 出力ファイルを使用してシステム・パフォーマンスをモニターするための追加のメトリックが導入されました。
このリリースには、以下の新しいメトリックが導入されています。
- 失敗した追加要求の合計数
- 成功した追加要求の合計数
- 成功した追加要求の合計サイズ (KB)
- 失敗した削除要求の合計数
- 並列照会の数
- 照会の合計数
これらの新しいメトリックについては、索引付けのパフォーマンスを改善するためのシステム・メトリックのモニターを参照してください。
開発者向けの新機能
- Content Engine Java™ および .NET API の開発者
- Content Engine Java および .NET API には、IBM Content Search Services のサポートに関する機能拡張が組み込まれています。これらの機能拡張をサポートするために API に加えられた変更内容について詳しくは、開発者向けの新機能を参照してください。