IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

Activity ステップ - 期限

参加者によるステップの完了に制限時間を指定できます。期限は、ステップが参加者にルーティングされた時刻からの経過時間を示します。必要であれば指定により、割り当てられた参加者が、期限の近いことを知るメモを受信できます。メモは、期限切れ時刻までの相対時間で送られます。期限に到達した場合またはメモの有効期限が切れた場合に実行するサブマップも定義できます。

参加者が指定時間内にステップを完了しないと、参加者の受信トレイでステップ名の前にアイコンが表示されます。参加者が、期限のメモおよびメッセージの送付に E メールを選択した場合、これらのイベントの発生時に E メールが送信されます。ワークフロー・トラッカーも同様に、期限のメモおよびメッセージの送付に E メールを選択できます。

ワークフローの期限は、ステップの期限とは独立しています。ワークフローの期限と個々のステップの期限を両方定義する場合は、すべてのステップの合計期限がワークフローの期限より大きくならないことを確認します。期限が重複しても影響はありませんが、混乱させる可能性があります。

重要: 他のすべてのタイマーと同様に、指定された正確な時刻に期限とメモのタイマーが切れるという保証はありません。Content Platform Engine タイマー処理は、以下の要因に応じて異なることがあります。
  • 以前にキューに入れられたタイマーの数
  • タイマーの処理速度
  • タイマーのポーリング・レート

期限を設定するには、Activity ステップの「期限」タブの「完了期限」セクションの値を入力します。このセクションには、以下のフィールドがあります。

ラジオ・ボタン

以下のいずれかの方法で期限の有効期限時刻を指定します。

  • 特定の値。参加者がステップを完了するまでの最大時間を入力するには、最初のオプションを選択します。この値は、分、時間、日、または週の数値として入力できます。デフォルト設定は 0 で、期限が指定されていないことを示します。
  • 式。時間式を入力するには、2 番目のオプションを選択します。式は、addminutes(systemtime(), deadlineTime) などとなります。ここで、データ・フィールド deadlineTime には、分数が格納されます。時間式を定義するためのヘルプについては、省略符号ボタン () をクリックして、式ビルダーを起動します。あるいは、ペンシル・アイコンをクリックして、使用可能なサービス・レベル・アグリーメントおよびワーク・スケジュールに基づいた時間式を入力します。

期限マップ

(オプション) 期限に到達した場合に実行するサブマップを選択します。

メモを設定するには、Activity ステップの「期限」タブの「期限前にメモを送信」セクションの値を入力します。このセクションには、以下のフィールドがあります。

ラジオ・ボタン

以下のいずれかの方法でメモの有効期限時刻を指定します。

  • 特定の値。参加者にメモが送信される時点から期限に到達する時点までの時間を入力するには、最初のオプションを選択します。この値は、分、時間、日、または週の数値として入力できます。
  • 式。期限の場合と同様の方法で、時間式を入力するには、2 番目のオプションを選択します。メモの式のいくつかの例を以下に示します。
    • 期限の 5 分前:
      addminutes(adddays(systemtime(), 5) , -5)
    • 期限の 30 分前:
      MyReminder = -30 
      addminutes(adddays(systemtime(), 5) , MyReminder)
    • 期限の 1 日前:
      adddays(adddays(systemtime(), 5) , -1)

メモ・マップ

(オプション) メモの有効期限が切れた場合に実行するサブマップを選択します。



最終更新日: 2016 年 3 月
bpfdh064.htm

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