Visio のインポート例 - Visio のフローチャート
この例では、基本フローチャート・ステンシルに含まれる図形を使用して Visio の図を作成します。これらの図形の大半は Process Designer のオブジェクトにマップされます。
次の Visio の図は、SubmitApplication から始まる非常に簡素化された採用プロセスを示しています。
- SubmitApplication (「処理」図形) がプロセスの開始ポイントです。
- InfoComplete?、Qualified?、および Continue? (「判断」図形) は、プロセス内の判断ステップです。
- Hire (「処理」図形) は、判断によってフローのルート先がプロセスを終了する Reject (「端子」図形) になる場合以外、このプロセスの最後のステップです。
- ステップ間のルート (「動的コネクター」図形) には、必要に応じて「Yes」または「No」のラベルが設定されます。
- App (「書類」図形) は、特定のステップでの添付ファイル (アプリケーション・ドキュメント) を示します。ドキュメントをそれぞれのステップに関連付けるには、「曲線コネクター」図形を使用します。
- JobDescr (「データ」図形) は、Qualified? ステップで職務を説明するデータを示します。このデータをステップに関連付けるには、「曲線コネクター」図形を使用します。
- Compare with other applicants (「アノテーション」図形) は、Interview ステップに追加するメモです。
- Reject (「端子」図形) は、採用プロセスの終了を示します。
図を Visio XML 形式 (.vdx) で保存して、Process Designer にインポートします。
Process Designer で、「Visio ファイルをインポート」(「ファイル」メニュー) を使用して図をインポートします。
「マッピングの仕様」ページで、「すべての図形を表示」をクリックして、次のようにマッピングを変更します。
- 「曲線コネクター」-「関連」にマップします。
- 「処理」の Interview および Hire -「一般」ステップにマップします。
- 「処理」の SubmitApplication -「開始」にマップします。
作業中にエラーが発生した場合は、「マッピングの仕様」ページに戻ってマッピングを確認します。その他のエラーについては、Visio の図を確認します。最もよく発生するのは、コネクターが図形の接続ポイントに接続されていないという問題です。
インポートされたプロセスは、次のように Process Designer に表示されます。この時点で、ワークフローを正しく検証できます。
ワークフロー・マップのステップに加えて、データ・フィールド (JobDescr) と添付ファイル (App) も作成されました。これらは、適切なステップでパラメーターとして選択されています。
- 「ワークフローのプロパティー」の「データ・フィールド」タブに JobDescr という文字列データ・フィールドが作成されます。このフィールドは Qualified? ステップで使用されます。
- 「添付」タブには App 添付ファイルがあります。この例では、就職志望者が起動ステップで自分の申請書を添付します。App 添付ファイルは、SubmitApplication ステップ、InfoComplete? ステップ、および Qualified? ステップで使用されます。
ワークフロー定義を完了するには、その他に次の作業が必要です。
- ステップごとに、参加者またはキューを割り当てます。
- 各判断 (InfoComplete?、Qualified?、Continue?) で、ユーザーの選択肢などのルーティング条件を指定します。
- Process Designer の「ワークフローのプロパティー」で、必要に応じてワークフロー定義をより詳細に説明した名前を指定します(ワークフロー・コレクションの名前はインポートされた Visio ファイルの名前からつけられます。個々のワークフロー名は、Visio の図の中のページの名前からつけられます)。
- テキスト・アノテーションはどのステップにも関連付けられていません。テキスト・アノテーションを Interview ステップに関連付けるには、関連オブジェクトを追加します。必要に応じて、Interview ステップのインストラクションにテキストを入力できます。