IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

プロセス・アプリケーションの概要

カスタム・プロセス・アプリケーションの開発には、ユーザー、データ、ワークフロー・サービスとアプリケーションがインターフェースで接続する方法をカスタマイズすることが含まれます。

特に、アプリケーションの以下の局面をカスタマイズできます。
  • ユーザー・インターフェース、およびワークフローの 1 つ以上のステップで作業が行われる方法
  • アプリケーションがデータやその他のリソースにアクセスする方法
  • データを更新する方法
  • アプリケーションがワークフロー・システムや関連サービスとインターフェースで接続する方法

カスタム・プロセス・アプリケーションは、次のいずれかのアプリケーションとして作成できます。

ステップ・プロセッサー

ステップ・プロセッサーは、ワークフローのステップに関連付けられたオペレーションを実行するアプリケーションです。ステップ・プロセッサーには、次の 2 つのタイプがあります。
ステップ・プロセッサー このアプレットまたはアプリケーションは、ワークフロー参加者がワークフローのステップを完了するために必要な情報とリソースを処理します。ワークフロー参加者がワーク・アイテムを開くと、ステップ・プロセッサーに以下の項目が表示されます。
  • 手順
  • オブジェクトまたはファイル・ストアに格納される添付ファイル
  • 現行のフィールド値
  • 応答オプション
  • 参加者がステップを処理できるようにするために必要なその他のリソース
ステップ・プロセッサーを設計またはカスタマイズする場合、このステップで指定するすべてのデータと情報を考慮する必要があります。
Launch ステップ・プロセッサー Launch ステップ・プロセッサーは、より特殊化されたタイプのステップ・プロセッサーです。Launch ステップ・プロセッサーはワークフローを起動するので、一般的な Launch ステップ・プロセッサーには、ワークフローの初期化に必要なすべての情報が含まれています。通常の Launch ステップ・プロセッサーはワークフローの進捗状況とは無関係のため、Launch ステップ・プロセッサーがワークフローに投入する情報についてのみ考慮する必要があります。

ユーザーや管理の面から見たステップ・プロセッサーの情報については、「Java™ ステップ・プロセッサーの使用」を参照してください。

ステップ・プロセッサーまたは Launch ステップ・プロセッサーの開発には、次の 2 つの方法があります。HTML ステップ・プロセッサーとして開発、あるいは Java ステップ・プロセッサー・アプリケーションまたはアプレットとして開発。
HTML ステップ・プロセッサーまたは Launch ステップ・プロセッサー カスタム HTML ステップ・プロセッサーの開発では、Web アプリケーション・ツールキットの使用や、独自の JavaServer Pages (JSP) および関連するコンポーネントの開発などが発生します。HTML ステップ・プロセッサーまたは Launch ステップ・プロセッサーの開発については、『ステップ・プロセッサーの開発』を参照してください。Web アプリケーション・ツールキットの詳細については、『Web アプリケーション・ツールキット』を参照してください。
Java ステップ・プロセッサー Java ステップ・プロセッサーまたは Launch ステップ・プロセッサーを作成して、Java アプリケーションまたはアプレットのいずれかとして開発できます。カスタム Java ステップ・プロセッサーをアプリケーションまたはアプレットとして開発するかどうかについては、「カスタム Java プロセッサーの開発 - アプリケーションとアプレットの比較」を参照してください。Java ステップ・プロセッサーまたは Launch ステップ・プロセッサーの開発の詳細については、「Java ステップ・プロセッサーの開発」を参照してください。プロセス開発環境に提供されるサンプル Java ステップ・プロセッサーを拡張またはカスタマイズする場合には、以下のトピックも参照してください。

ワーク・パフォーマー

ワーク・パフォーマーは以下の属性を備えたアプリケーションです。
  • ワークフロー・ステップに関連付けられているオペレーションまたは一連のオペレーションを実行します。
  • ユーザー・インターフェースを必要としません。
いくつかの標準的なワーク・パフォーマー・オペレーションを以下に示します。
  • ログインおよびワークフロー・システム・セッションの確立
  • ワーク・キューのポーリング (ワークフロー・ステップに関連するオペレーションを検索するため)
  • 取得したオブジェクトのロッキング
  • ワークの処理 (データの更新の実行や保存など)
  • キュー・ポーリングへのサイクル・バック
詳細については、ワーク・パフォーマーの開発を参照してください。

ワーク・パフォーマーには、次の 2 つのタイプがあります。

ユーザー受信トレイ

ユーザー受信トレイとは、一般的にユーザー (ワークフロー参加者またはプロセス・トラッカー) にワーク・アイテムを通知する、HTML ページまたは Java アプレットです。Workplace では、ユーザー受信トレイの「タスク」タブをクリックすると、ページが表示されます。 ユーザー受信トレイの通知には、ユーザーまたはワーク・キューから提供される情報と関連する添付ファイルが含まれています。

カスタム・ユーザー受信トレイを HTML ページまたは Java アプレットとして開発する概要については、『ユーザー受信トレイの開発: 概要』を参照してください。



最終更新日: 2016 年 3 月
dev_custom_app_overview.htm

© Copyright IBM Corp. 2016.