サンプル Java ステップ・プロセッサーのカスタマイズ
以降の手順は、プロセス開発環境を構成済みで、Java™ Development Kit (JDK) をネイティブ・コマンド行モードで使用していることを前提としています。IDE を使用している場合、vwpanel.jar ファイルを Java プロジェクトに追加して、Process Java UI ツールキットの Swing ベースのコントロールを使用します。
プロセス開発環境については、プロセス開発環境の構成を参照してください。 Swing ベースのコントロールについては、Java UI ツールキットの概要を参照してください。
注: ここでは、ステップ・プロセッサー・サンプルのカスタマイズについてのみ説明します。しかし、これらの手順を Launch ステップ・プロセッサーのサンプルに適用するために必要なことは、単にディレクトリーとファイル名を変更することだけです。
Java ステップ・プロセッサーのサンプルをカスタマイズするには:
- プロセス開発環境のディレクトリーで、Developer Files¥samples¥vwpanel サブディレクトリーに移動します。
- ¥samplestep ディレクトリーをディレクトリー・ツリーの同じブランチの新しいディレクトリー (例えば、Developer Files¥samples¥vwpanel¥newstep) にコピーします。
- 名前を変更したディレクトリーに切り替えます。
- 次のサンプル・ファイルの名前を変更します (例えば、カスタマイズに合った接頭部を追加して)。
- VWSampleStepApplet.java
- VWSampleStepApplication.java
- VWSampleStepPanel.java
- 名前を変更した各ファイルを開き、次の操作を実行します。
- クラス名を変更して、新しいファイル名に一致するようにします。
- 出現するすべての VWSample* (VWSampleStepApplication など) を (適切な) 新しいクラス名に置き換えます。
- 出現するすべてのパッケージ名「samples.vwpanel.samplestep」を新しいパッケージ名に変更します。例えば、新しいディレクトリーが「newstep」の場合、samples.vwpanel.samplestep を samples.vwpanel.newstep で置き換えます。
- サンプルをコンパイルします (samples ルート・ディレクトリーからコンパイルし、パッケージのフルネームを格納する)。
- カスタマイズされたステップ・プロセッサーを含む JAR ファイルを作成します。
- JAR ファイルに署名します。
- Application Engine サーバーで新規 Java アプリケーションをデプロイします。
- アプリケーションを実行します。
新しいカスタム・ステップ・プロセッサーが正しく実行される場合、ステップ・プロセッサーのアプリケーション/アプレット・ソースをカスタマイズできます。
プロセッサー・ソースのカスタマイズ
単純なフィールドを追加することで、カスタム・ステップ・プロセッサーにユーザー・インターフェース・コントロールを追加できます。これらのコントロールは、以下の情報を示すことができます。
- ステップ・プロセッサーがいつ送信されたか (起動情報)
- 誰が送信したか (発信元情報)
- 名前を変更した VWSampleStepPanel.java ファイルを開きます。
- DECLARE_CONTROLS セクション (ファイルの終わり付近) の末尾に次のステートメントを追加して、新しいコントロールを定義します。
//起動日とオリジネーター情報用のラベルを作成します。 javax.swing.JLabel sentLabel = new javax.swing.JLabel(); javax.swing.JLabel fromLabel = new javax.swing.JLabel(); //起動日とオリジネーター情報用のラベル・オブジェクトを作成します。 filenet.vw.toolkit.runtime.step.beans.VWLabel vwSentLabel = new filenet.vw.toolkit.runtime.step.beans.VWLabel(); filenet.vw.toolkit.runtime.step.beans.VWLabel vwFromLabel = new filenet.vw.toolkit.runtime.step.beans.VWLabel();
- 次のステートメントを見つけます。
iconLabel.setBounds(516,48,216,108);
- 値を変更して、アイコンを現在の位置から移動し、新しいフィールド用のスペースを空けます。例えば、初期値を次のように変更できます。
iconLabel.setBounds(20,48,216,108);
- コードの INIT_CONTROLS セクションに次のステートメントを追加して、起動日情報を定義します。
//JPanel にラベル・テキストを表示して、起動日情報の内容を指定します。 sentLabel.setText("Launched on:"); add(sentLabel); sentLabel.setBounds(320,84,100,24); //ステップ・プロセッサーの起動日を取得し表示します。 vwSentLabel.setParameterName("F_LaunchDate"); add(vwSentLabel); vwSentLabel.setBounds(430,84,100,24);
- 次のステートメントを追加して、オリジネーター情報を定義します。
//JPanel にラベル・テキストを表示して、オリジネーター情報の内容を指定します。 sentLabel.setText("Step Originator:"); add(fromLabel); fromLabel.setBounds(320,120,100,24); //オリジネーター情報を取得し表示します。 vwFromLabel.setParameterName("F_Originator"); add(vwFromLabel); vwFromLabel.setBounds(430,120,180,24);
- 変更を保存してファイルを閉じます。
- サンプルを再コンパイルします。
- 新しくカスタマイズされたステップ・プロセッサーを含む JAR ファイルを作成します。
- Application Engine サーバーで新規 Java アプリケーションをデプロイします。
- アプリケーションを実行します。