IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

一般関数

このセクションでは、すべてのデータ型で使用できる関数について簡単に説明します。

表 1. すべてのデータ型で使用できる関数の表
関数 動作
convert サポートされるデータ型間で式を変換します。
if 一連の式で、1 つ目の式の評価 (true または false) に基づいて 2 つ目の式または 3 つ目の式を評価します。
max サポートされるデータ型の式のリストから最大値を返します。
min サポートされるデータ型の式のリストから最小値を返します。
sizeof 配列のサイズを返します。

if

この関数は 3 つの式を入力として使用します。1 つ目の式が true に評価されると、2 つ目の式が評価され、結果として使用されます (3 つ目の式は評価されません)。1 つ目の式が false に評価されると、3 つ目の式が評価され、結果として使用されます (2 つ目の式は評価されません)。1 つ目の式はブール型でなければなりません。2 つ目と 3 つ目の式は同じ型でなければなりません。

使用する構文は次のとおりです。
if (bool_expr, expr2, expr3)
ここで
表 2. if 関数のパラメーターおよび説明
パラメーター 説明
bool_expr Boolean 型の式です。
expr2 サポートされるデータ型の式です。
expr3 expr2 と同じデータ型の式です。

max

この関数は、式のリストから最大値を返します。ただし、値が含まれていた式は識別されません。使用する構文は次のとおりです。
max (expr {, expr }0+)
ここで、expr はサポートされるデータ型の式です。例えば、x = 8、y = 13、z = 28 の場合、次の式を指定すると値 53 が返されます。
max (x +2, y, z, 53, 1, 17.4)

min

この関数は、式のリストから最小値を返します。ただし、値が含まれていた式は識別されません。使用する構文は次のとおりです。
min (expr {, expr }0+)
ここで、expr はサポートされるデータ型の式です。例えば、x = 8、y = 13、z = 28 の場合、次の式を指定すると値 1 が返されます。
min (x +2, y, z, 2*z, 53, 1, 17.4)

sizeof

この関数は、配列のサイズを計算し、指定された配列の要素に使用されている最大添え字を返します。例えば、配列内の位置 5、7、8、15、25 の項目を指定すると、sizeof は、配列内にデフォルト以外の項目が割り当てられている位置が 5 つしかない場合でも値 25 を返します (通常、配列の位置には順に埋め込みます)。

使用する構文は次のとおりです。
sizeof (array_id)
ここで、array_id は配列の名前です。


最終更新日: 2016 年 3 月
bpfe006.htm

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