IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

ステップの操作

Process Designer では、ステップ・セクションのドッキング・パレットに、事前定義されたステップを含むパレットが表示されます。パレットをワークフロー・マップに追加して、さまざまなタイプのアクティビティーを表すことができます。ドッキング・パレットでの操作のほか、右矢印アイコン >>「パレット・ウィンドウを開く」をクリックすると、フローティング・パレットでの操作も可能です。各タイプのステップには、そのステップの処理に必要なパラメーターを定義する、適切なインターフェースが用意されています。

ワークフローを定義する際は、ステップ・パレットから適切なタイプのステップをドラッグし、それをワークフロー・マップ上の任意の場所に配置します。詳細については、「ステップの追加」を参照してください。1 つまたは複数のステップをドラッグすると、ステップと、そのステップが接続されているルートが再配置されます。また、ステップを右クリックしてメニューから「ステップ・タイプの変更」を選択すると、あるタイプのステップを別のタイプに (例えば Activity ステップを Submap ステップに) 変更できます。

FileNet が提供するステップ・パレットのほかに、独自のカスタム・パレットであるマイ・パレットを定義して、他のパレットまたはワークフロー・マップから任意のステップを含めることもできます。詳細については、「ステップ・パレット」を参照してください。

マップ内のステップの編集および操作を行うには、ツールバーのステップ・セクションに移動し、「ステップ」をクリックして以下のオプションを選択します。

新規
新しい Activity ステップ、Submap ステップ、System ステップ、Component ステップ、またはアノテーションを追加します。
切り取り
ワークフロー・マップ内で、マップ・アイテム (ステップ、ルート、アノテーション、および関連付け) を切り取ることができます。
コピー
ワークフロー・マップ内で、マップ・アイテム (ステップ、ルート、アノテーション、および関連付け) をコピーすることができます。
貼り付け
ワークフロー・マップ内で、マップ・アイテム (ステップ、ルート、アノテーション、および関連付け) を貼り付けることができます。
削除
選択したマップ・アイテムを削除します。
マイ・パレットに追加
選択したステップをマイ・パレットに追加します。
ステップ・タイプの変更
選択したステップのタイプを Activity ステップ、Submap ステップ、System ステップ、または Component ステップに変更します。
アノテーション色の変更
アノテーションの色を変更します。ブルー、グレー、グリーン、ピンク、またはイエローから選択できます。

ステップ・セクションには、 すぐに使用可能なステップ・パレットが用意されています。また、システムに、FileNet® Web Site Manager などの拡張製品で提供されるカスタム・パレットが存在する場合もあります。

  • BPM Palette には、ほとんどのワークフローに使用できる基本ステップが含まれています。
    • Activity ステップ - 参加者によって処理されるか、またはワーク・キューに送信されて参加者プールのいずれかの参加者または自動プロセスによって処理される、一般的なワークフロー・アクティビティー用のステップ。「Activity ステップ」を参照してください。
    • Submap ステップ - 現在のワークフロー定義で別のワークフロー・マップを呼び出すためのステップ。
    • System ステップ - ワークフロー内でロジック制御やその他の機能 (ワークフロー内の特定のアクティビティーに対する制限時間の設定など) を実行する 1 つ以上の組み込みシステム関数を指定するためのステップ。「システム関数」を参照してください。

      System ステップ内でアクセスできるシステム関数は、General System Palette、Timer Palette、Checkpoint Palette、および Web Services Palette 上にあるシステム関数と同一です。System ステップを使用すると、複数のシステム関数を 1 つのステップに結合できます。

    • Component ステップ - 外部プログラム内のオペレーションを、ワークフローの一部として実行するためのステップ。「Component ステップ」を参照してください。
  • General System Palette には、ワークフローの任意のポイントで使用できるさまざまなシステム関数 (Assign、Create、DbExecute、Delay、Log、Return、TerminateBranch、TerminateProcess、WaitForCondition) 用のステップが含まれています。「システム関数」を参照してください。
  • Timer Palette には、一連のステップの処理時間の制限を指定するタイマー・システム関数 (BeginTimer、SuspendTimer、ResumeTimer、EndTimer、EndAllTimers) 用のステップが含まれています。「処理の制限時間の設定」を参照してください。
  • Checkpoint Palette には、ワーク・アイテム・データ・フィールドの値を処理における以前のポイントにロールバックし、必要な場合はそのポイントからワーク・アイテムの処理を再開するための、チェックポイント・システム関数 (BeginCheckpoint、RollbackCheckpoint、EndCheckpoint) 用のステップが含まれています。「チェックポイント処理」を参照してください。
  • Web Services Palette には、ワークフローが他から提供されるサービスを起動したり、Web Services 要求の受信や応答を行ったりする場所を指定するための、Web Services システム関数 (Invoke、Receive、Reply) 用のステップが含まれています。「Web Service システム関数」を参照してください。

Process Designer は、必要に応じて次の 2 つのタイプのステップを自動的にマップに追加します。これらのステップは、ステップ・パレット上にはありません。

  • Launch ステップ。これは、ワークフロー内の最初のステップです。このステップはメイン・マップ上に自動的に作成され、削除できません。
  • Start ステップ。これは、サブマップ上の最初のステップです。サブマップの実行は、このステップから開始されます。Start ステップは、デフォルトでは Activity ステップとして機能しますが (参加者などを指定可能)、ワークフロー設計に合わせて別のタイプのステップに変更できます。


最終更新日: 2016 年 3 月
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