有効なワークフロー・マップの作成
ワークフローの検証時に適用されるルールの一部を、次に説明します。
- ワークフローは、起動ステップから開始し、どのステップも、その起動ステップから到達できなければなりません。
表 1. 起動ステップからのワークフロー. 起動ステップからのワークフロー
図 説明 2 つのステップに到達できません。左下のステップは、どのルートとも接続されていません。右側の最後のステップは、そこからのルートの方向が間違っているので到達できません。 - マップは、AND 分割と AND 結合に関して、正しく完全にネストされていなければなりません。これは、下記をすべて満たすことを意味します。
- AND 分割ステップそれぞれに、AND 結合 (コレクター) ステップが 1 つあること。
「すべての合致条件」をステップの発信ルーティングとして選択した場合 (つまり、AND 分割を指定した場合)、有効なワークフローを定義するには、パス内の 1 つの後続ステップを collector (AND 結合) として指定する必要があります。AND 結合ステップは、AND 分割ステップのすぐ後に続けることも、1 つ以上のステップを間にはさんで続けることもできます。
表 2. 結合ステップからのワークフロー. 結合ステップからのワークフロー
図 説明 分割からの 3 つのルートがすべて結合で一緒になります。 - AND 分割ステップからのすべてのパスが AND 結合ステップで一緒になるか、1 つ以上のパスが、AND 結合ステップに到達せずに終了すること (パスとは、一連のステップの間に続く連続したルートのシーケンスとして定義されます)。
表 3. AND 分割ステップからのワークフロー. AND 分割ステップからのワークフロー
図 説明 分割からの 1 つのパスは、ステップ A で終了しますが、ステップ B や C を含むパスは、collector ステップ (結合) まで進みます。分割から少なくとも 1 つのパスが結合に到達する必要があります。 - AND 分割ステップを通るパスは、対応する AND 結合ステップを先に通らずにその分割ステップに戻ることはできません。
表 4. AND 結合ステップからのワークフロー. AND 結合ステップからのワークフロー
図 説明 ステップ C から分割に戻るサイクルは無効です。C からのパスはすべて結合を通る必要があります。 - AND 結合ステップを通るパスは、対応する AND 分割ステップを先に通らずにその結合ステップに戻ることはできません。
表 5. AND 分割ステップへの戻り. AND 分割ステップへの戻り
図 説明 ステップ D から結合に戻るサイクルは無効です。有効なサイクルを作成するには、このパスは、分割を先に通る必要があります。 - AND 結合ステップを通るパスはすべて、対応する AND 分割ステップを先に通ること。
表 6. 対応する AND 分割ステップの通過. 対応する AND 分割ステップの通過
図 説明 ステップ D からのパスは、分割を先に通っていないので、無効です。
- AND 分割ステップそれぞれに、AND 結合 (コレクター) ステップが 1 つあること。