IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

Delay システム関数

Delay システム関数を使用すると、指定した時間、ワーク・アイテムの処理を中断できます。指定した時間が経過すると、ワークフロー・マップの次のステップから処理が再開されます。例えば、クレーム処理のシナリオで Delay を使用して、テスト結果を確認する間、クレームの処理を 10 日間中断できます。

Delay システム関数を指定するには

  1. General System Palette から Delay ステップを、ワークフロー・マップで処理を中断する場所にドラッグします。
  2. 遅延の期間または特定の時刻を指定する式を入力します。
    • 期間を指定する場合は、その遅延の期限を返す有効な時間式を入力します。この項目には、時間関数を含める必要があります。例えば、特定の時刻 (Entry_time 式で表します) から 12 日後に遅延期間を終えるように指定するには、次の式を入力します。

      adddays(Entry_time, 12)

    • 特定の時刻に遅延の期限が切れるようにする場合は、時刻を stringtotime または convert のいずれかを使用して時間型に変換可能なストリング式として入力します。

      例えば、期限を 2001 年 1 月 1 日 12:00:00 に指定するには、以下のいずれかを入力します。

      • convert("01/01/2001 12:00:00",time) または
      • stringtotime("01/01/2001 12:00:00","mm/dd/yyyy hh:mm:ss")

      ヒント: Delay システム関数では、秒数を入力できますが、時間はだいたい分単位で処理されます。

ヒント: 特定の時刻を入力すると、ワークフロー定義の再利用が制限される可能性があるので、一般には推奨されません。指定された時刻を過ぎた後に、このシステム関数が実行されると、遅延期間はすぐに終了します。

ヒント: Delay システム関数は、指定期間中に対象の処理を確実に中断する場合のみに使用します。

より柔軟性を持たせるには、代わりに WaitForCondition システム関数を使用することを検討します。WaitForCondition では、特定のワーク・アイテムが作成されるまで、処理を中断します。待機するイベントが、ワーク・アイテムを自動的に生成しない場合 (例えば、だれかが休暇から戻るイベント)、WaitForCondition の条件を満足させるワーク・アイテムを手動で作成できます。



最終更新日: 2016 年 3 月
bpfdh102.htm

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