グローバリゼーション
アプリケーションは、ユーザーの現在のロケールに従って、ユーザー作成の名前 (ステップ応答、キュー、ロスター、フィールドの名前など) を表示できます。実行時に、アプリケーションはブラウザーのロケールを取得し、VWSession.setLocale を呼び出します。対応する翻訳ファイル (XLIFF ファイル) がワークフロー・システム・データベースからロードされます。(このファイルの作成について詳しくは、XLIFF ファイルの作成を参照してください。) アプリケーションは、Process Java™ API オブジェクトから情報を取得する際に、 オブジェクトのユーザー作成名をキーとして使用して、翻訳された文字列を取得します。 これらの翻訳された文字列は、XLIFF ファイルから得られます。 翻訳された文字列が存在しない場合、ユーザー作成名が呼び出しメソッドに返されます。
Process Designer などの設計時のアプレットでは、文字列のグローバリゼーションは行われません。
メソッドは翻訳された文字列を受け取り、ワークフロー・システムに対して RPC を実行する前に、作成済み文字列を検索します。例えば、ユーザーがキューのコンテンツを表示する場合、VWSession.getQueue は翻訳されたキュー名を受け取ると、ユーザー作成のキュー名を使用して対応する RPC を行います。
指定された文字列は、作成済みの文字列と同じ値を持つ場合があります。 このような場合、API は、まず指定された (可能であれば翻訳された) 文字列を使用して、作成済みの文字列の検索を試みます。対応する文字列の値が見つからない場合、API はその文字列を作成済み文字列と見なします。
翻訳された文字列 (キュー名など) がクライアント・アプリケーションによって保持され、後で呼び出し元メソッドによって使用される場合は、作成済みの文字列を保持してください。さもないと、Process Java API が翻訳された文字列を検索できない可能性があります。 例えば、翻訳されたキュー名がフランス語ロケール用に保持されていて、後でドイツ語ロケールの別のユーザーによって参照されるとします。 この場合ドイツ語ロケール用の検索が行われるため、API は保持された文字列に対応する作成済みバージョンを検索できなくなります。
照会の要件
照会関連のメソッド (VWQueue.createQuery など) では、クライアント・アプリケーションが照会パラメーター用に作成済み文字列を供給する必要があります。ローカライズされた文字列から作成済み文字列への変換が必要な場合、照会パフォーマンスは低下します。このような場合、ユーザーは、データの作成に使用したロケールに基づいて、照会条件を入力する必要があります。照会条件の例として、フィルター、最小値/最大値、置換変数などがあります。 実行時に、Process Java API によって生成される XML には、作成済み文字列でなく、翻訳された文字列が格納されます (ロケールが設定済みと想定)。
例外
いくつかの例外とエラー・メッセージがリソース・バンドル・ファイルから (静的に) ロードされます。 このリソース・バンドルは、ロード・オペレーション時に使用されるロケールに対応します。 リソース・バンドル・ファイルが利用できない場合、「en_us」ロケールが使用されます。
E メール通知
クライアント・アプリケーションでは、ワークフロー・システムに登録された利用可能なロケールのセットから、好みのロケールを選択できます。選択内容は、ユーザー設定に保存され、E メール通知のロケールとして使用されます。「VWUserInfo.setPreferredLocale」を参照してください。
Process Engine Web Service
グローバリゼーションの情報は、SOAP ヘッダーで Process Engine Web Service に渡すことができます。詳細については、グローバリゼーション・ヘッダーの作成を参照してください。
Process Engine REST Service
Accept-Language HTTP リクエスト・ヘッダー・フィールドを使用して、要求の応答として優先される言語を指定します。詳細については、Process Engine Web Service リファレンスの「ロケールの指定」を参照してください。