Web Services - 一般プロパティー
着信 Web Services 添付フォルダー (Incoming Web Services Attachment Folder)
このワークフローで着信添付を含む可能性のある Web Services オペレーションを使用する場合、そのファイルを保存するオブジェクト・ストアまたはライブラリー内のフォルダーを指定します。
- 「ワークフローのプロパティー」で、「Web Services」タブを選択します。
- 「一般」タブで「参照」をクリックし、ファイルを保管するフォルダーを探します。
実行時にメッセージを確認
XML メッセージのエラー・チェックを有効にするには、「実行時にメッセージを確認」を選択します。
このオプションが有効な場合、WSDL のスキーマを基準に次のメッセージの確認が実行されます。
- Invoke からの発信メッセージ
- Reply から Invoke への着信メッセージ
- Receive への着信メッセージ
このオプションは、Invoke 関数を含む FileNet® ワークフローと、Receive 関数を含むワークフローのそれぞれに設定できます。以下の表に、ワークフローで確認が実行される条件を示します。
Invoke 側のワークフロー | Receive 側のワークフロー | 肯定判断 |
---|---|---|
はい、メッセージを確認します。 | はい、メッセージを確認します。 | Invoke 側のワークフローでは、Web サービスへの発信メッセージと、応答の着信メッセージの両方を確認します。Web サービスが外部ソースにより提供されている (FileNet ワークフローではない) 場合、Invoke 側のワークフローは、発信と着信の両方のメッセージを確認します。 Receive 側のワークフローは着信 (呼び出し) メッセージを確認します。下記の注を参照してください。 |
はい、メッセージを確認します。 | いいえ、確認しません。 | Receive 側のワークフローがメッセージを確認しないので、Invoke 側のワークフローも確認しません。 |
いいえ、確認しません。 | はい、メッセージを確認します。 | Invoke 側のワークフローは、発信と着信のいずれのメッセージも確認しません。 Receive 側のワークフローは着信メッセージを確認します。 |
いいえ、確認しません。 | いいえ、確認しません。 | いずれのワークフローもメッセージを確認しません。 |
メッセージに「数値渡しの添付」が含まれている場合や、メッセージが RPC スタイルである場合、メッセージは確認されません。
デフォルトでは、Process Designer の以前のバージョンを使用して作成されたワークフローを除いて、このオプションは有効です。これにより、以前に定義されたワークフローは、スキーマが正しくない場合でも、そのまま実行できます。
このオプションが有効ではない場合、XML メッセージにエラーがあっても、プロセスがそのデータを使用しようとするまで検出されません。この場合、Web サービスで障害が発生するか、プロセスで例外が発生するか、予測できない方法で終了する可能性があります。
既存の Web Services オペレーションを確定
Web サービスを提供するワークフロー (Receive および Reply のシステム関数を含むワークフロー) を作成する過程で、通常は Receive および Reply のオペレーションの変更が何回か必要になります。Receive および Reply のオペレーションの入出力パラメーターは、ワークフローの改訂のたびに変更できます。この作成期間中は、「既存の Web Services オペレーションを確定」オプションを選択しないでください。
開発フェーズ中に、その Web サービスを呼び出す別のワークフローを作成する場合、呼び出し側のワークフローのパートナー・リンクで、Web サービスを提供するワークフローの特定のバージョンを指定します。これにより、Web サービスと呼び出し側のプロセス間での入出力パラメーターの一致が保証されます。Receive と Reply のシステム関数を含むワークフローを変更した場合、更新後の最新の Web サービスを呼び出すには、呼び出すプロセス内のパートナー・リンクを更新する必要があります。この Web サービスの最新バージョンで、入出力パラメーターが変更された場合も更新が必要です。
開発が終了し、ワークフロー内の Receive と Reply のオペレーションの入出力パラメーターが固定した段階で、オプションで、「Web Services」の「一般」タブで「既存の Web Services オペレーションを確定」オプションを選択し、ワークフローの Web サービスを確定できます。確定すると、次のように反映されます。
- 「既存の Web Services オペレーションを確定」オプションを有効にし、ワークフロー定義を転送すると、入出力パラメーターは、既存の Receive と Reply のオペレーションで永続的になります。ワークフローのその後のバージョンで、パラメーターを変更または削除することはできません。これにより、Web サービスでの入出力パラメーターの整合性が保証されます。
ヒント: 既存の Receive と Reply のオペレーションは変更できませんが、新しい Receive と Reply のシステム関数を追加することはできます。ただし、この新しい Web サービスの入出力パラメーターも、ワークフロー定義の転送後は確定されます。
- 確定された Web サービスのパートナー・リンクは、ワークフローの特定のバージョンを識別するわけではありません。呼び出し側のプロセスは、その Web サービスを提供するワークフローの最新バージョンを呼び出します。
既存の Receive および Reply のオペレーションの入出力パラメーターを確定するには
- Receive と Reply のシステム関数を含むワークフロー定義内で、「Web Services」の「一般」タブで「既存の Web Services オペレーションを確定」を選択します(Invoke システム関数を含むワークフローでこのオプションを選択しても、そのワークフローに Receive システム関数もある場合を除いて、何も影響はありません)。
このオプションは、ワークフロー定義を転送したときに効果があります。
この確定オプションを有効にし、Web サービスを提供するワークフローをワークフロー・システムに転送した後、その Web サービスを呼び出すワークフローのパートナー・リンクを更新して、最新バージョンを実行するように指定できます。その後、Receive と Reply のシステム関数を含むそのワークフロー定義を変更した場合、呼び出し側のパートナー・リンクは常に最新バージョンを実行します。
注意: このオプションを有効にしたワークフロー定義を転送した後は、ワークフロー定義でこのオプションを無効にすることはできません。