IBM FileNet P8, バージョン 5.2.1            

文字列配列のフィールド・マージの例

次の表は、あるステップに複数のユーザーが存在する場合の、フィールドの配列値をマージした結果を示しています。

  • 「ワークフローのプロパティー」列は、各フィールド、その初期値、およびマージ・タイプを示します。
  • 「Step_1」列は、3 人のユーザーが各フィールドに入力した内容を示します。
  • 「Step_2」列は、値がマージされた後の各フィールドの内容を示します。

各マージ・タイプの説明は、「マージ・タイプ」を参照してください。

表 1. ワークフローのプロパティーとその結果の値
ワークフローのプロパティー Step_1 Step_2  
フィールドと初期値 タイプ User_A User_B User_C 結果の値
int_add_0 = 0 Add 10 15 20 45 すべての値が加算されます。
int_add_10 = 10 Add 10 15 15 40 User_A の入力値は破棄されます - 初期値と同じ
int_append = 10 Append 10 15 15 10 15 15 User_A の入力値は破棄されます - 初期値と同じ
int_append_nodup = 10 AppendNoDup 10 15 15 10 15

User_A の入力値は破棄されます - 初期値と同じ

User_C の入力値は破棄されます - User_B の入力値と同じ

int_default = 0 Default 10 15 20 0 初期値から変化しません。
int_override = 1 2 3 Override 10 変更なし 30 15 20 15 20 変更なし 変更なし 20 2 3 各入力値が配列内のすべての要素を上書きします。User_C が最後の入力です。
int_override_entry = 1 2 3 OverrideEntry 10 変更なし 30 15 20 15 20 変更なし 変更なし 20 20 15 各入力値は変更された要素のみを上書きします。

ヒント:

  • マージ・タイプ Add、Append、および AppendNoDup の場合、システムはフィールドの初期値に合致するすべての参加者の入力値を破棄します。そのため、参加者が入力したすべての値を加算するには、マージ・タイプ Add を使用して初期値をゼロに設定したままにします。
  • マージ・タイプ AppendNoDup の場合も、システムは別の参加者によって入力された値と重複する入力値をすべて破棄します。


最終更新日: 2016 年 3 月
bpfdh025.htm

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