プロセス・アプリケーションの概要
カスタム・プロセス・アプリケーションの開発には、ユーザー、データ、ワークフロー・サービスとアプリケーションがインターフェースで接続する方法をカスタマイズすることが含まれます。
特に、アプリケーションの以下の局面をカスタマイズできます。
- ユーザー・インターフェース、およびワークフローの 1 つ以上のステップで作業が行われる方法
- アプリケーションがデータやその他のリソースにアクセスする方法
- データを更新する方法
- アプリケーションがワークフロー・システムや関連サービスとインターフェースで接続する方法
カスタム・プロセス・アプリケーションは、次のいずれかのアプリケーションとして作成できます。
ステップ・プロセッサー
ステップ・プロセッサーは、ワークフローのステップに関連付けられたオペレーションを実行するアプリケーションです。ステップ・プロセッサーには、次の 2 つのタイプがあります。
ステップ・プロセッサー | このアプレットまたはアプリケーションは、ワークフロー参加者がワークフローのステップを完了するために必要な情報とリソースを処理します。ワークフロー参加者がワーク・アイテムを開くと、ステップ・プロセッサーに以下の項目が表示されます。
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Launch ステップ・プロセッサー | Launch ステップ・プロセッサーは、より特殊化されたタイプのステップ・プロセッサーです。Launch ステップ・プロセッサーはワークフローを起動するので、一般的な Launch ステップ・プロセッサーには、ワークフローの初期化に必要なすべての情報が含まれています。通常の Launch ステップ・プロセッサーはワークフローの進捗状況とは無関係のため、Launch ステップ・プロセッサーがワークフローに投入する情報についてのみ考慮する必要があります。 |
ユーザーや管理の面から見たステップ・プロセッサーの情報については、「Java™ ステップ・プロセッサーの使用」を参照してください。
ステップ・プロセッサーまたは Launch ステップ・プロセッサーの開発には、次の 2 つの方法があります。HTML ステップ・プロセッサーとして開発、あるいは Java ステップ・プロセッサー・アプリケーションまたはアプレットとして開発。
HTML ステップ・プロセッサーまたは Launch ステップ・プロセッサー | カスタム HTML ステップ・プロセッサーの開発では、Web アプリケーション・ツールキットの使用や、独自の JavaServer Pages (JSP) および関連するコンポーネントの開発などが発生します。HTML ステップ・プロセッサーまたは Launch ステップ・プロセッサーの開発については、『ステップ・プロセッサーの開発』を参照してください。Web アプリケーション・ツールキットの詳細については、『Web アプリケーション・ツールキット』を参照してください。 |
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Java ステップ・プロセッサー | Java ステップ・プロセッサーまたは Launch ステップ・プロセッサーを作成して、Java アプリケーションまたはアプレットのいずれかとして開発できます。カスタム Java ステップ・プロセッサーをアプリケーションまたはアプレットとして開発するかどうかについては、「カスタム Java プロセッサーの開発 - アプリケーションとアプレットの比較」を参照してください。Java ステップ・プロセッサーまたは Launch ステップ・プロセッサーの開発の詳細については、「Java ステップ・プロセッサーの開発」を参照してください。プロセス開発環境に提供されるサンプル Java ステップ・プロセッサーを拡張またはカスタマイズする場合には、以下のトピックも参照してください。 |
ワーク・パフォーマー
ワーク・パフォーマーは以下の属性を備えたアプリケーションです。
- ワークフロー・ステップに関連付けられているオペレーションまたは一連のオペレーションを実行します。
- ユーザー・インターフェースを必要としません。
- ログインおよびワークフロー・システム・セッションの確立
- ワーク・キューのポーリング (ワークフロー・ステップに関連するオペレーションを検索するため)
- 取得したオブジェクトのロッキング
- ワークの処理 (データの更新の実行や保存など)
- キュー・ポーリングへのサイクル・バック
ワーク・パフォーマーには、次の 2 つのタイプがあります。
- Component Integrator ベースのワーク・パフォーマー。「Component Integrator ベースのワーク・パフォーマーの開発」を参照してください。
- デーモン・ベースの自動ワーク・パフォーマー。「デーモン・ベースのワーク・パフォーマーの作成」を参照してください。
ユーザー受信トレイ
ユーザー受信トレイとは、一般的にユーザー (ワークフロー参加者またはプロセス・トラッカー) にワーク・アイテムを通知する、HTML ページまたは Java アプレットです。Workplace では、ユーザー受信トレイの「タスク」タブをクリックすると、ページが表示されます。 ユーザー受信トレイの通知には、ユーザーまたはワーク・キューから提供される情報と関連する添付ファイルが含まれています。
カスタム・ユーザー受信トレイを HTML ページまたは Java アプレットとして開発する概要については、『ユーザー受信トレイの開発: 概要』を参照してください。