Receive システム関数を使用すると、呼び出すことのできる Web Service を提供できます。Receive ステップは、ワークフロー内のどの位置に置くこともできます。
開始する前にワークフローのプロパティー - Web Services。ワークフローのプロパティー内のパートナー・リンクを指定します。構成が必要になる可能性のあるいくつかのプロパティーを以下に示します。
- サービスへの入力のために必要なデータ・フィールドおよび添付
- 戻り値のために必要なデータ・フィールドまたは XML フィールド
- オブジェクト・ストアまたはライブラリー内で、戻された添付を保管するためのデフォルト・フォルダー
以下の条件を満たす場合、Receive システム関数を含むワークフローは、Invoke システム関数への応答として、自動的に起動されます。
- Receive システム関数を含む System ステップ (Receive ステップ) は、Launch ステップの直後に実行される必要があります。
- Receive システム関数は、そのステップで実行される最初のシステム関数でなければならない。
Receive システム関数を指定するには、以下の手順を実行します。
- Web Services Palette から Receive ステップを、ワークフロー・マップ上で Web Service オペレーションを提供する場所にドラッグします。
- Receive の「一般」タブで、事前に定義した Web Service を指定するパートナー・リンクを選択します。 詳細については、ワークフローのプロパティー - Web Servicesを参照してください。
- オペレーション名を入力します。
- 「メッセージ・タイプ」で、「パラメーター」または「XML」を選択します。
パラメーター
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入出力のために、ワークフロー・データ・フィールドを使用します。このメッセージ・タイプは、単純パラメーターや、2 レベルまでの深さのスキーマに使用できます。スキーマには、重複したエレメント名を含むことはできません。
この Web Service の各入力パラメーターについて、パラメーター名とデータ型を指定します。このパラメーターは、Invoke ステップで、適切な入力を示すために表示されます。
詳細については、オペレーション・パラメーターの指定を参照してください。
制約事項:
- パラメーターの名前には、数字、特殊文字、またはスペースを含めることはできません。
- パラメーター・タイプは、P8 Web サービスと通信できるプロセスを決定します。パラメーター・タイプを「数値渡しの添付」に設定した場合、Web サービスは、別の P8 ワークフロー・プロセスとのみ通信できます。つまり、外部 Web サービスを対話のもう一方の参加者にすることはできません。パラメーター・タイプの設定の例については、Web Services の使用: パラメーターの例を参照してください。
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XML
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入出力のために、XML スキーマを使用します。パラメーターが 2 レベルより深くネストされている場合は、このメッセージ・タイプを使用する必要があります。
- 受信 XML データ・フィールド。受信メッセージを保持するために、以前に定義された XML データ・フィールドを選択します。XML データ・フィールドと XML スキーマの定義の詳細については、『ワークフローのプロパティー - Web Services』を参照してください。
- スキーマ。Web Service に対して事前に定義した XML スキーマを選択します。このスキーマのエレメントは、Invoke ステップで、適切な入力を求めるプロンプトとして表示されます。
- エレメント。スキーマや、その他のエレメントのルート・エレメントを適宜指定します。
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- オプション: メッセージを受信するための制限時間を設定します。
- 「拡張設定」タブの「タイムアウト式」に、Receive システム関数が待機する制限時間を指定する式を入力します。 例えば、addminutes(systemtime(), 30) のような時間関数を入力できます。この例では、ステップは 30 分間待ってから、指定されたタイムアウト・マップに進みます。
- タイムアウト条件が発生した場合に実行するサブマップを選択します。デフォルト・マップ (Terminate または Malfunction) のいずれかを選択するか、カスタム処理を行う独自のサブマップを作成できます。
- オプション: 認証を設定します。
- Receive システム関数により提供する Web Service の使用時に、ログオンとパスワードを要求するには、「認証」で「はい」を選択します。
- 「はい」を選択した (認証を要求する) 場合、「次の送信元からのメッセージのみを承認」に、ユーザーまたはグループを有効な要求者として指定します。
認証が必要な Receive ステップを呼び出すワークフローでは、適切なユーザー名とパスワードの値をパートナー・リンク・メッセージ・ヘッダーで指定する必要があります。FileNet® のワークフローでは、呼び出しメッセージのヘッダーに、ユーザー名とパスワードのプレースホルダーを含むセキュリティー・セクションがあります。受信と呼び出しのプロセスの両方での認証の実装例については、『Web Services - 認証の例』を参照してください。
- オプション: Web 対話の相関付け. Receive ステップがそのワークフローの最初のステップではない場合は、相関設定が Receive ステップに含まれている必要があります。相関設定は、呼び出しメッセージの該当するインスタンスを識別する方法を提供します。
- Web サービスを使用可能にします。
他の FileNet ワークフローの場合
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Web サービスを含むワークフローをワークフロー・システムに転送します。
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FileNet P8 の外部のプロセスの場合
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Web サービスを UDDI レジストリーまたは WSRR レジストリーに公開します。詳細については、以下のトピックを参照してください。
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