Integration for Microsoft Office のサイト設定では、特定の Integration for Microsoft Office 機能の動作を設定できます。
オーサリング・オプション
オーサリング・オプションでは、ドキュメントを追加、チェックイン、チェックアウトする際の動作を設定できます。
- 「デフォルト・エントリー・テンプレートを表示」では、ユーザーがドキュメントを追加またチェックインする際にデフォルトのエントリー・テンプレートを使用できるかどうかを指定します。デフォルトのエントリー・テンプレートを使用する場合、ユーザーはドキュメントの場所、ドキュメント・クラス、クラスによって指定されるプロパティーを指定する必要があります。カスタマイズされたエントリー・テンプレートのみに使用を制限する場合は、このオプションを無効にします。
- 「ドキュメントを開くときにチェックアウト」では、ユーザーがタスク・ペインのドキュメントをダブルクリックした際にそのドキュメントを自動的にチェックアウトするかどうかを指定します。ユーザーにはドキュメントをチェックアウトする適切なアクセス権が必要です。このオプションはメニュー・オプションを使用してドキュメントを開く場合には適用されません。
- 「ドキュメントを開いた後にタスク・ペインを閉じる」では、FileNet® P8 ドキュメントを開いた後にブラウザーまたは検索ペインを閉じるかどうかを指定します。このオプションが有効になっている場合、ドキュメントが開いている時にはタスク・ペインは閉じた状態になります。新しいウィンドウでドキュメントが開かれると、元のウィンドウのタスク・ペインは閉じられます。
- 「ファイル名をタイトルとして使用」では、新しいドキュメントを追加した際に拡張子付きで Microsoft® Office ドキュメントのファイル名をデフォルトのタイトルに使用するかどうかを指定します。このオプションを有効にした場合、エントリー・テンプレートで指定されたデフォルトのタイトルは上書きされます。
ローカル・ファイルの削除オプション
ローカル・ファイルの削除オプションでは、Office アプリケーションからドキュメントを追加またはチェックインした後に、ローカル・ファイル・システムからそのドキュメントのローカル・コピーを削除するかどうかを指定します。複数人でファイルを編集している場合はファイルの削除を推奨します。編集時のファイルのチェックアウトと最新バージョンのダウンロードを強制できます。次のオプションが利用可能です。
Outlook オプション
Outlook オプションでは、E メール・メッセージの FileNet P8 への追加時や、E メール・メッセージ内の FileNet P8 オブジェクトの送信時の Microsoft® Outlook の動作を設定できます。
- 「追加するときにプロパティーを要求する」では、ドラッグ・アンド・ドロップを使用して E メール・メッセージを FileNet P8 に追加する際、Outlook がユーザーの入力を求めるかどうかを指定します。オプションが無効な場合、ユーザーは目的のフォルダーにドラッグ・アンド・ドロップするだけで情報の入力なしに E メールを FileNet P8 に追加できます。E メールのプロパティーはマッピング定義により自動で割り当てられます。詳細については、Microsoft Outlook のプロパティー・マッピングの構成を参照してください。
- 「追加後に E メールを削除」では、FileNet P8 への E メール・メッセージの追加が成功した後にその E メールを Outlook から削除するかどうかを指定します。
- 「添付をリンクのみとして追加」では、ユーザーが E メール・メッセージで FileNet P8 オブジェクトを送信する際の動作を指定します。オプションが無効な場合、オブジェクトをオリジナルのコピーとして追加するか、またはオリジナルへのリンクとして追加するかをユーザーが選択できます。オプションが有効な場合、オブジェクトは常にオリジナルへのリンクとして E メールに追加されます。
ファイル・トラッキング
ファイル・トラッキングのオプションでは、ユーザーのファイルのデフォルトの場所を決定します。File Tracker を最大限に活用するには、ここで選択するオプションが ファイル・トラッキングの一般設定において選択したオプションと一致していなければなりません。
「ドキュメント・ディレクトリー」設定では、ユーザーがドキュメントを開いたり、チェックアウトしたときにそのドキュメントが置かれる、ユーザーのシステムのパスを指定します。次のオプションが利用可能です。
- 「Workplace XT 設定の使用」では、ファイル・トラッキング(一般設定) のサイト設定からのドキュメント・ディレクトリーおよび修飾パスが使用されます。
- 「アプリケーション・デフォルト」では、アプリケーションのデフォルトの場所を使用します。通常は、C:¥Documents and Settings¥user_name¥My
Documents です。
- 「ホーム・パス」では、ユーザーのプロファイルで指定されたディレクトリー・パスが使用されます。通常は、C:¥Documents and Settings¥user_name です。
- 「マイ・ドキュメント」では、ディレクトリー・パスをユーザーの「マイ・ドキュメント」フォルダーに設定します。通常は、C:¥Documents and
Settings¥user_name¥My Documents です。
- 「完全パス」:「修飾パス」フィールドで入力した完全パスを使用します。
「修飾パス」フィールドには、「アプリケーション・デフォルト」、「ホーム・パス」、または「マイ・ドキュメント」で指定されたパスに追加する、絶対パスやフォルダーを設定します。指定したパスはユーザーのシステムに存在する必要があります。「Workplace XT 設定の使用」を選択した場合、このフィールドは無視されます。
例えばアプリケーションのデフォルトの場所 C:¥Documents and Settings¥user_name¥My Documents に対して修飾パス MyFolder を指定したとします。ユーザーが Word からドキュメントをチェックアウトするか開いた場合、そのドキュメントは、C:¥Documents and Settings¥user_name¥My Documents¥MyFolder に保存されます。
Citrix マルチユーザー環境およびファイル・トラッキングの設定
Citrix® マルチユーザー環境で、統合された Office アプリケーションを使用している場合は、「ホーム・パス」、「マイ・ドキュメント」、または「Workplace XT 設定の使用」の各オプションを構成して、FileNet P8 からダウンロードしたドキュメントにすべてのユーザーがアクセスできるようにすることをお勧めします。「Workplace XT 設定の使用」オプションを構成した場合は、Workplace XT 関連の設定が、「ホーム・パス」および「マイ・ドキュメント」オプションに対応していることを確認してください。
最初に「完全パス」の設定を使用して共有ディレクトリーを作成し、次にディレクトリーの場所を指定します。「アプリケーション・デフォルト」設定を選択した場合は、指定されたパスがアプリケーションの場所 (例えば、C:¥Documents and Settings¥user_name¥) を指していることを確認してください。
ファイル・タイプ・カテゴリー
ファイル・タイプ・カテゴリーを指定して、ユーザーがドキュメントを参照または検索したときにフィルターとして使用できます。ファイル・タイプ・カテゴリーには、MIME タイプのリストが含まれます。定義済み MIME タイプのないファイル・タイプ・カテゴリーは、コンテンツを含まないドキュメントに適用されます。ファイル・タイプは、「ファイル・タイプ・カテゴリー」サイト設定で定義します。