IBM FileNet P8, バージョン 5.2            

タスクの管理

タスクの確認および実行

レビューアーはタスクの実行に参加します。このタスクの内容は、割り当てられた作業の検索および実行であり、開始されたプロセスの結果としてのタスク状況の追跡も含まれる可能性があります。タスクの確認では、自分に割り当てられ、回覧されてきた作業を処理します。割り当てられた各タスクの状況および履歴を表示できます。タスクを逐次プロセスで実行した場合は、Integration for Microsoft Office により、タスクの次のステップの処理を割り当てられているレビューアーに作業が回されます。ただし、レビューアーがタスクを拒否すると、プロセスを定義したときに選択したオプションによっては、ワークフローが元のプロセス・オーサーまたは前のレビューアーに戻ることがあります。

並列プロセスでは、Integration for Microsoft Office により、プロセスに割り当てられているすべてのレビューアーに作業が同時に回されます。承認されたレビュー結果の数がプロセス定義に指定された最小の数を超えるまで、すべてのレビューアーの共同作業が続行されます。

プロセスおよびタスクに関する問題の解決

プロセスやタスクが止まったり、キャンセルが必要になったり、エラーが発生した場合、管理者が Process Engine を使用し、「プロセス・アドミニストレーター」と「プロセス・トラッカー」に関する情報を参照して、問題の解決を手伝ってくれることがあります。 「プロセス・アドミニストレーター」を使用すると、管理者は、プロセスの検索や表示、プロセスのデータやプロパティーの編集、およびプロセスの管理を行うことができます。「プロセス・トラッカー」を使用すると、現在進行中のプロセスの状況を確認できます。また、完了しているタスクや完了時期、現在アクティブなタスクも確認することができます。

以下の表に、プロセスに関する用語やラベルについて、統合された Office アプリケーションで使用されるものと、Process Engine、プロセス・アドミニストレーター、およびプロセス・トラッカーで使用されるものの対応を示します。プロセスやタスクの問題を解決する管理者は、この表を参照して、各アプリケーションで使用されている用語やラベルの意味を確認することができます。

表 1. この表は、Process Engine および統合された Office アプリケーションのワークフローの説明に使用される用語をリストしたものです。
Integration for Microsoft Office の用語 Process Engine の用語
プロセス ワークフロー
タスク ワーク・アイテム/ステップ
レビューアー 参加者
表 2. この表は、プロセス・アドミニストレーターとプロセス・トラッカー、および統合された Office アプリケーションのワークフローの説明に使用される用語をリストしたものです。
Integration for Microsoft Office のタスクおよびプロセス・ペインのラベルの用語 プロセス・アドミニストレーターおよびプロセス・トラッカーのラベル
プロセス/プロセス名 F_Subject/件名
タスク ステップ
オリジネーター/レビューアー/ユーザー オリジネーター/参加者
表 3. この表は、プロセスのステップ名および統合された Office アプリケーションのタスク名を説明するために、ワークフローで使用される用語をリストしたものです。
Integration for Microsoft Office のタスク名 プロセスのステップ名
開始 LaunchStep
承認通知 Final
プロセスを開始して定義するには:
  1. オブジェクト・ストア内にあるドキュメントを開き、「IBM ECM」タブをクリックして「プロセスの開始」をクリックするか、ドキュメントを右クリックして、ポップアップ・メニューの「プロセスの開始」を選択します。
  2. 定義するプロセスの条件を入力して、プロセスを開始します。

タスクを確認して実行するには:

  1. IBM ECM」タブをクリックして「タスク」をクリックし、割り当てられているタスクを表示します。
  2. 処理するタスクをダブルクリックして、指示の内容と、実行する必要がある割り当て済みの作業の内容を確認します。
  3. 処理中の作業を保存して別の機会にタスクに戻るか、タスクを完了させます。


フィードバック

最終更新: 2013 年 3 月
fimo_work_procs_tasks003.htm

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