リンクを作成することで、オブジェクト同士が関連付けられます。ワークフローや検索を含むフォルダー、カスタム・オブジェクト、ドキュメントを、互いにリンクさせることができます。リンクされたオブジェクトに参照されるバージョンは静的です。オブジェクト同士をリンクすると、リンクの作成時にリンクされたオブジェクトのバージョンが指定されます。オブジェクトをチェックアウトして、このオブジェクトのいずれかの新しいバージョンをチェックインすると、リンクは新しいバージョンを参照するよう動的に更新されません。この場合、リンクは置換済みのバージョンを参照します。
注: 複合ドキュメントで親ドキュメントと子ドキュメントを関連付ける場合もリンクを使用します。複合ドキュメントのリンクは、ドキュメント間の関係を示すドキュメントの階層構造を定義する点で他のリンクと異なります。複合ドキュメントに関するすべての説明については
複合ドキュメントの管理を参照してください。
セキュリティー
リンクは独立したオブジェクトで、個別にアクセス権限があります。セキュリティーの設定に関する詳細については、「セキュリティーに関する作業」を参照してください。
リンクの管理
サイト管理者は、サイト設定を介してリンクに関するさまざまな要素を制御します。管理者は次のようなサイト設定を行うことができます。
- リンク・オブジェクトを有効にするサイト管理者はサイトへのリンクを有効化しなくてはなりません。リンクが有効になっていないと、関連するアクションおよびビューを使用することができません。詳細については、「リンク・オブジェクトを有効にする」を参照してください。
- 編集可能なリンク・クラスサイト管理者は、オブジェクト・ストアのリンク・クラスを追加で作成し、そのクラスをオブジェクト・ストアのサイト設定で登録できます。管理者は、作成、変更、削除といった特定のアクションのクラスへのアクセスを制限することもできます。詳細については、「編集可能なリンク・クラス」を参照してください。
リンクの作成
リンクを作成し、オブジェクトをリンクする手順には次があります。
- リンクの作成元のドキュメントを特定します。
- リンク・オブジェクトのクラスを割り当てます。選択したクラスによって、リンクに割り当てられたプロパティーを制御します。クラスとプロパティーの間の関係性について詳しくは、「プロパティーに関する作業 」を参照してください。
- 最初に作成したリンクのプロパティーを割り当てた後、リンクするオブジェクトを選択します。
- 新しいリンクのセキュリティー・アクセスを割り当てます。新しいリンクのユーザーとその権限の組み合わせを定義します。
リンクの変更と削除
作成されたリンクは、サイト設定に応じて、変更および作成することが可能です。この変更処理によって、リンクに割り当てられたプロパティーの変更も行われます。リンクを削除することはドキュメントを削除することに似た行為です。オブジェクト同士を関連付けるリンクは完全に削除されます。