インストール・プログラムは、Workplace XT に必要な IBM® FileNet® Workplace XT フォルダー構造とファイルを作成します。ファイルおよび必要な更新をインストールした後に、Workplace XT アプリケーションを構成し、デプロイする必要があります。
IBM FileNet Workplace XT をインストールする前に、以下を実してください。
- インストールの場所が、「IBM FileNet P8 Hardware and Software
Requirements」で概要を説明している IBM FileNet Workplace XT に固有の要件を満たすことを確認してください。
- IBM FileNet Workplace XT 用に、サポートされる Web アプリケーション・サーバーをインストールし、構成する必要があります。
- 適正な機能とパフォーマンスを確保し、継続的なメンテナンスが行われるようにするためには、アプリケーション・サーバー (あるいは仮想マシンまたは AIX® LPAR) ごとに IBM FileNet Workplace XT を 1 回のみインストールする必要があります。ただし、アプリケーション・サーバーごとに、IBM FileNet Workplace XT の単一のバージョンの複数のインスタンスをデプロイすることができます。
- サイレント・インストールの基礎として対話式インストーラーを実行しようとしている場合は、『インストールの記録による応答ファイルの作成』に記述しているとおりにインストーラーを開始して、応答ファイルを作成してください。
- Workplace XT のアクセシビリティー対応のインストール・プロセスの場合は、サイレント・インストール方式の手順 (Workplace XT サイレント・インストールの実行) に従ってください。
- セットアップ・プログラムに JAWS スクリーン・リーダーを使用する予定の場合は、Workplace XT のインストールを開始する前に、以下のタスクを実行する必要があります。
- インストールを実行するシステム上に JAWS 対応バージョンの Oracle JRE がインストールされていることを確認します。
- Java™ Access Bridge (http://www.oracle.com/index.html で入手可能) をインストールします。
- JAWS スクリーン・リーダーを開始します。
- Workplace XT に最初にログインする前に、Content Engine で少なくとも 1 つのオブジェクト・ストアを作成済みであることを確認してください。
- 高可用性環境では、アプリケーション・サーバー構成内のすべてのノードに Workplace XT をインストールする必要があります。アプリケーション・サーバー・クラスター構成の場合であっても、Workplace XT は、
アプリケーション・サーバーの外部で実行されるコンポーネント (Component Manager など) を
提供します。このコンポーネントは、Workplace XT インストール済み環境からのみ
使用可能です。
- インストール・プログラムでは、アプリケーション・サーバーのバージョン・リストに、サポートされなくなった可能性のあるバージョンが含まれています。サポートされるバージョンを確認するには、IBM FileNet P8 Hardware and Software
Requirementsを調べてください。
IBM FileNet Workplace XT ソフトウェアをインストールするには、以下のようにします。
- インストールの完了に必要なパラメーターを収集します。パラメーター値については、『Plan and Prepare Your Environment for IBM FileNet P8』の「Installation and Upgrade Worksheet」を参照してください。
注: コマンドが有効 (出荷されたワークシート・ファイル
p8_worksheet.xls ではデフォルトで有効) になっている場合、Workplace XT インストール・プログラムに指定する必要のあるインストール・プロパティーのみを素早く表示するには、以下のアクションを実行します。
- 「Installation or Configuration Program」列見出し内の「オートフィルタ」ドロップダウン矢印をクリックし、「WPXT Installer」を選択します。
- 「Setup Type」列見出し内の「オートフィルタ」ドロップダウン矢印をクリックし、「(オプション...)」を選択して、「Setup Type」が「Installation」を含むという条件を指定します。
- 他のすべての列見出し内の「オートフィルタ」ドロップダウン矢印をクリックし、「(すべて)」を選択します。
- 高可用性環境では、アプリケーション・サーバー構成内のすべてのノードから共有構成ディレクトリーをマウントします。
共有構成ディレクトリーの場所を決定したら、そのディレクトリーをマウントし、アプリケーション・サーバー構成内のすべてのサーバーからアクセスできるようにする必要があります。また、すべてのシステムで同じディレクトリー・パスが使用されるようにしてください。
最初のシステムでパスが以下のようになっているものとします。
他のすべてのシステムでも、この同じパスを使用可能にしてください。
- (高可用性環境内の IBM WebSphere® Application Server)
ノード・エージェント・サービスを、共有構成ディレクトリーへのアクセス権限を持つユーザーとして開始するように構成します。 IBM WebSphere Application Server が、Windows サービスとして開始するように構成されている場合は、共有構成ディレクトリーへのアクセス権限を持つユーザーと共にノード・エージェント・サービスを構成する必要があります。サービスのデフォルトの始動ユーザーは Local System ですが、このユーザーに共有ディレクトリーへのアクセス権限を付与することはできません。
- (高可用性環境内の IBM WebSphere Application Server または Oracle WebLogic Server)
アプリケーション・ファームまたはクラスター構成が稼働していることを確認してください。
注: JBoss Application Server は、始動時にアプリケーションをデプロイします。アプリケーションのインストールを完了するまで、アプリケーション・サーバーを開始する必要はありません。
- オプション: IBM Production Imaging Edition Viewer Pro ライセンス・ファイルをインストールします。
IBM Production Imaging Edition を購入された場合、Workplace XT インストールの実行時に Viewer Pro ソフトウェアをインストールできます。
Viewer Pro インストールをアクティブにするには、Workplace XT をインストールする前にライセンス・インストーラーを実行する必要があります。
ライセンス・ファイルをインストールするには、以下のようにします。
- IBM Production Imaging Edition Viewer Pro ライセンス・インストーラー・パッケージを探し、ご使用のオペレーティング・システムに適したインストール・プログラムを実行します。
プラットフォーム |
Command |
AIX |
PIEProLic-1.1.5.0-AIX.bin |
HPUX |
PIEProLic-1.1.5.0-HPUX.bin |
HPUXi |
PIEProLic-1.1.5.0-HPUXi.bin |
Linux |
PIEProLic-1.1.5.0-LINUX.bin |
Solaris |
PIEProLic-1.1.5.0-SOL.bin |
Windows |
PIEProLic-1.1.5.0-WIN.exe |
- IBM Production Imaging Edition Viewer Pro ライセンス・インストール・プログラムの各画面を完了します。
- install_path/IBM/FileNet/PIEProLicense にある PIEPro_install_log.txt ファイルを表示します。
ログ・ファイルに記録されたエラーまたは失敗を修正してから、Workplace XT のインストールを続行してください。
多くの場合、問題がログに記録されるときは、行の先頭に「エラー」という用語が付きます。
- Workplace XT をインストールするサーバーにログインします。
オプション |
説明 |
UNIX |
IBM FileNet Workplace XT をインストールする予定のディレクトリーへの読み取り権限、書き込み権限、および実行権限を持つユーザーとしてログインします。 |
Windows |
ローカルの管理者グループのメンバーとして、または同等の権限を持つユーザーとしてログインします。 |
- IBM FileNet Workplace XT 1.1.5.0 インストール・ソフトウェア・パッケージを見つけます。
- 以下のいずれかの方法で、インストール・プログラムを開始します。
- ご使用のオペレーティング・システムに該当するインストール・プログラムを実行します。
プラットフォーム |
Command |
AIX |
WorkplaceXT-1.1.5.0-AIX.bin |
HPUX |
WorkplaceXT-1.1.5.0-HPUX.bin |
HPUXi |
WorkplaceXT-1.1.5.0-HPUXi.bin |
Linux |
WorkplaceXT-1.1.5.0-LINUX.bin |
Solaris |
WorkplaceXT-1.1.5.0-SOL.bin |
Windows |
WorkplaceXT-1.1.5.0-WIN.exe |
Linux for System z® |
WorkplaceXT-1.1.5.0-ZLINUX.bin |
- オプション: ご使用のオペレーティング・システム用のインストール・プログラムを実行し、そのプログラムに、インストール時の選択内容を応答ファイル内に記録させます。
以下のコマンドを入力します。
WorkplaceXT-1.1.5.0-operating_system.bin
-options-record record_file_name
(-options-record の間にスペースを入れないでください。)
各パラメーターの説明は以下のとおりです。
operating_system は、Workplace XT をインストールするプラットフォームです。例えば、以下を指定します。
AIX、HPUX、HPUXi、LINUX、SOL、WIN または LINUX ON SYSTEM Z
(Windows の場合、ファイル拡張子は .exe です。)
record_file_name は、生成する応答ファイルの名前です。例えば、xt_record.txt と指定します。
応答ファイルについて詳しくは、サイレント・インストール用応答ファイルの生成を参照してください。
- Workplace XT インストール・プログラム画面で情報を入力します。
注: 高可用性環境では、「構成ディレクトリーの指定 (Specify Configuration Directory)」画面で、Workplace XT 共有構成データを保持する場所を指定します。
- install_path/IBM/FileNet/WebClient にある web_client_install_log_1.1.5.0.txt ファイルを表示します。
エラーまたは障害が記録されていないことを確認します。先頭に ERROR と記載されている行を探します。続行する前に、エラーをすべて訂正してください。
- 高可用性環境では、Workplace XT ノード間で UTCryptoKeyFile.properties ファイルを同期化する必要があります。
関与する各 Workplace XT サーバーは、同じ暗号鍵ファイルを使用する必要があります。ファーム内の最初の Workplace XT サーバーにインストールされた UTCryptoKeyFile.properties ファイルを、ファーム内の他のすべてのサーバーにコピーします。
UTCryptoKeyFile.properties ファイルの設定の詳細については、ユーザー・トークンに関する FileNet 資料を参照してください。