Workplace XT ソフトウェアのアップグレードの一環として、既存のインストール済み環境をバックアップしてからアンデプロイする必要があります。
その後、セットアップ・プログラムを実行してソフトウェアをアップグレードすることができます。
重要: IBM® Production Imaging Edition Viewer Pro がインストールされているサイトの場合: Viewer Pro ソフトウェアも含めて
Workplace XT バージョン 1.1.4 構成をバージョン 1.1.5 にアップグレードする必要がある場合、ソフトウェアの「
Installation Guide」に記載されているとおり、
Workplace XT インストーラーを実行する前に、このソフトウェアをアンインストールする必要があります。
重要: 可用性の高いクラスター型のサーバー環境では、クラスターに含まれるすべてのノードでこのステップを実行してください。
Workplace XT ソフトウェアをアップグレードするには、以下のようにします。
- Workplace XT がインストールされているアプリケーション・サーバーにログインします。
オプション |
説明 |
UNIX |
/bin ディレクトリーへの書き込みアクセス権限と、
Workplace XT のアップグレードが行われるディレクトリーへの読み取り/書き込み/実行アクセス権限を持つユーザーとしてログインします。 |
Windows |
ローカルの管理者グループのメンバーとして、または同等の権限を持つユーザーとしてログインします。 |
本書では、インストール・ディレクトリーへのパスに言及する際、変数 install_path を使用します。
この変数のデフォルト値は、インストール製品のバージョンとホスト・オペレーティング・システムによって異なります。
- バージョン 1.1.3.x 以前のリリース
- UNIX: /opt/FileNet/WebClient
- Windows: C:¥Program
Files¥FileNet¥WebClient
- バージョン 1.1.4.0 以降のリリース
- UNIX: /opt/IBM/FileNet/WebClient
- Windows: C:¥Program
Files¥IBM¥FileNet¥WebClient
ヒント: UNIX のインストール・ユーザーは /bin ディレクトリーへの書き込みアクセス権限を持っている必要がありますが、
Workplace XT インストール・プログラムはこのディレクトリーへの書き込みを行いません。
- Process Task Manager から Component Manager を停止し (稼働している場合)、Process Task Manager アプリケーションを終了します。
- (Windows のみ) Windows サービス・コンソールから、
Process WPXT Services Manager サービスを停止します。
- (Windows のみ) Windows タスク・マネージャーを使用して、実行中の
javaw.exe プロセスがないことを確認します。
前のステップでアプリケーションが正しく停止されていれば、Workplace
XT 関連の javaw.exe プロセスは何も実行されていません。必要に応じて、Windows タスク・マネージャーなどのプロセス管理ツールを使用して、ディレクトリー・パス install_path¥_WCjvm¥bin にある javaw.exe プロセスをすべて停止してください。
- J2EE アプリケーション・サーバーから Workplace XT (web_client) Web アプリケーションをバックアップし、アンデプロイして削除します。
オプション |
説明 |
WebSphere® Application
Server |
- デプロイ済みの以下の Workplace XT ディレクトリーをバックアップします。
WAS_HOME/profiles/default/installedApps/node_name/WorkplaceXT.ear/application_name.war
- WebSphere 管理コンソールから
Workplace XT アプリケーションを停止します。
- 「エンタープライズ・アプリケーション」から Workplace XT アプリケーションをアンインストールします。
- 変更内容を保存し、WebSphere サーバーを停止します。
- Workplace XT の一時ディレクトリー
(デフォルト: WorkplaceXT) を以下の場所から削除します。
WAS_HOME/profiles/default/temp/node_name/instance/
- 以下の場所にある wstemp ディレクトリーからすべてのフォルダーを削除します。
WAS_HOME/profiles/profile_name/wstemp
|
WebLogic Server |
- WebLogic Server 管理コンソールから、
Workplace XT Web アプリケーション・モジュールを停止します。
- 以下の Workplace XT フォルダーまたはデプロイ済みの
Workplace XT ディレクトリーのバックアップ・コピーを作成します。
- install_path/WorkplaceXT
- install_path/deploy/application_name.war
- install_path/deploy/web-client.ear
- Workplace XT Web アプリケーション・モジュールを削除します。
- WebLogic Server を停止します。
- Workplace XT の一時ディレクトリー
(デフォルト: WorkplaceXT または web_client) を以下の場所から削除します。
WL_HOME/domain/servers/instance/
tmp/_WL_usr
|
JBoss Application Server |
- JBoss Application Server サーバーを停止します。
- デプロイ済みの Workplace XT アプリケーションをバックアップします。
JBOSS_HOME/server/server_name/deploy/application_name.war または .ear
- デプロイした場所から Workplace XT アプリケーションを削除します。
- 以下の一時ディレクトリーにあるファイルとフォルダーをすべて削除します。
JBoss_home/server/server_name/tmp/deploy
JBoss_home/server/server_name/work/jboss.web/localhost
|
- (IBM Content Manager OnDemand (CMOD) のサイト設定が構成されたシステムの場合) CMOD 鍵ストアを移動し、web.xml ファイルで keyStorePath コンテキスト・パラメーターを変更します。
- CMOD 鍵ストア・ファイル cmodKeyStore をコピーします。
デフォルトの場所のパスは以下のとおりです。
install_path/WorkplaceXT/WEB-INF
- cmodKeyStore ファイルのコピーを Config/WebClient ディレクトリーに置きます。パスは以下のとおりです。
install_home/FileNet/Config/WebClient
変数 install_home のデフォルト・パスは、アップグレードする Workplace XT のバージョンとご使用のオペレーティング・システムによって異なります。
- バージョン 1.1.3.x 以前のリリース
- UNIX: /opt
- Windows: C:¥Program
Files
- バージョン 1.1.4.0 以降のリリース
- UNIX: /opt/IBM
- Windows: C:¥Program
Files¥IBM
- 鍵ストア・ファイルの新しい場所に合わせて、web.xml ファイル内の keyStorePath パラメーターの値を変更します。
<context-param>
<param-name>keyStorePath</param-name>
<param-value>install_home/FileNet/Config/WebClient/cmodKeyStore
</param-value>
</context-param>
- オプション: 既存の構成ファイルをコピーします。
デプロイした場所にある構成ファイルにカスタム変更を加えた場合は、既存の
Workplace XT のインストール済み環境をアップグレードする前に、以下のようにします。
以下のファイルをコピーします。
- WcmApiConfig.properties
- web.xml
コピー元は、前のステップで作成したバックアップの Workplace XT ディレクトリーにある /WEB-INF フォルダーです。コピー先のディレクトリーは以下のとおりです。
install_path/WorkplaceXT/WEB-INF/
- JBoss 4.x.x から JBoss 5.x.x へのアップグレードの場合のみ: JBoss 4.x.x から JBoss 5.x.x にアップグレードされたシステム上で Workplace XT をアップグレードする場合、JBoss 5.x.x を使用して Workplace XT をデプロイする前に、web.xml ファイルを編集し、ファイルを install_path/WorkplaceXT/WEB-INF/ にコピーする必要があります。
- web.xml ファイルの対応するリスナー・セクションの終わりに、次の行を入力します。
<listener>
<listener-class>com.sun.faces.config.ConfigureListener</listener-class>
</listener>
- パス FileNet/WebClient/jboss5 内のファイル jboss-classloading.xml をコピーし、そのコピーをディレクトリー install_path/WorkplaceXT/WEB-INF/ 内に置きます。
- オプション: IBM Production Imaging Edition Viewer Pro ライセンス・ファイルをインストールします。
IBM Production Imaging Edition を購入された場合、Workplace XT インストールの実行時に Viewer Pro ソフトウェアをインストールできます。
- Viewer Pro インストールをアクティブにするには、Workplace XT をアップグレードする前にライセンス・インストーラーを実行する必要があります。
アップグレードを対話式で行うかサイレント・モードで行うかに応じて、以下のいずれかの方法で IBM Production Imaging Edition Viewer Pro ライセンス・インストールを開始します。
オプション |
説明 |
IBM Production Imaging Edition Viewer Pro ライセンスを対話式でインストールする場合: |
- IBM Production Imaging Edition Viewer Pro ライセンス・インストール・ソフトウェア・パッケージにアクセスします。
- 適切なセットアップ・プログラム (PIEProLic-1.1.5.0-operating_system.bin または .exe) を起動し、ウィザード画面のプロンプトに従います。
|
IBM Production Imaging Edition Viewer Pro ライセンスをサイレント・モードでインストールする場合: |
- IBM Production Imaging Edition Viewer Pro ライセンス・インストール・ソフトウェア・パッケージにアクセスし、PIEsilent_input.txt ファイルをローカル・ディレクトリーにコピーします。
- IBM Production Imaging Edition Viewer Pro パッケージにアクセスし、ワークシートの値を参照しながら、サイレント入力ファイルを編集して、インストールに適した応答を反映します。
PIEsilent_input.txt ファイルのデフォルト値をすべて受け入れる場合でも、使用許諾契約を受け入れる (-V
licenseAccepted="true") ためにこのファイルを編集する必要があります。
- コマンド・プロンプトから、インストーラーにナビゲートしてこれを実行します。
- UNIX
- ./PIEProLic-1.1.5.0-operating_system.bin
-options "path_to_edited_input_file/XT_silent_upgrade.txt"
-silent
- Windows
- PIEProLic-1.1.5.0-Win.exe -options "path_to_edited_input_file¥XT_silent_upgrade.txt"
-silent
|
install_path/IBM/FileNet/PIEProLicense にある PIEPro_install_log.txt ファイルを表示します。ログ・ファイルに記録されたエラーまたは失敗を修正してから、Workplace XT のアップグレードを続行してください。
多くの場合、問題がログに記録されるときは、行の先頭に「エラー」という用語が付きます。
- アップグレードを対話式で行うかサイレント・モードで行うかに応じて、以下のいずれかの方法でアップグレード・プロセスを開始します。
オプション |
説明 |
Workplace XT を対話式にアップグレードするには、以下のようにします。 |
- Workplace XT のインストール・ソフトウェア・パッケージにアクセスします。
- 適切なセットアップ・プログラム (WorkplaceXT-1.1.5.0-operating_system.bin または .exe) を起動し、ウィザード画面のプロンプトに従います。
インストーラーは、以前の Workplace XT のインストール済み環境から設定を検出してコピーします。
|
サイレント・モードで Workplace XT をアップグレードするには、以下のようにします。 |
- Workplace XT のインストール・ソフトウェア・パッケージにアクセスし、XT_silent_upgrade.txt ファイルをローカル・ディレクトリーにコピーします。
- サイレント入力ファイル内の指示に従って、目的のインストールに適した応答を反映するように、値を編集します。
XT_silent_upgrade.txt ファイルのデフォルト値をすべて受け入れる場合でも、使用許諾契約を受け入れる (-V
licenseAccepted="true") ためにこのファイルを編集する必要があります。
- コマンド・プロンプトから、インストーラーにナビゲートしてこれを実行します。
- UNIX
- ./WorkplaceXT-1.1.5.0-operating_system.bin
-options "path_to_edited_input_file/XT_silent_upgrade.txt"
-silent
- Windows
- WorkplaceXT-1.1.5.0-Win.exe -options "path_to_edited_input_file¥XT_silent_upgrade.txt"
-silent
|
- アップグレード・プログラムが完了したら、以下の場所にある
web_client_install_log_1.1.5.0.txt ファイルを確認します。
install_path/FileNet/WebClient.
エラーまたは障害が記録されていないことを確認します。続行する前に、エラーをすべて訂正してください。
- オプション: Workplace XT のユーザー・トークンをサポートするようにファイルを更新します。
アップグレードの前にシステム上でユーザー・トークンを有効にしていて、Content Engine のバージョン 4.5.1、5.0、または 5.1 を使用している場合、authentication-websphere.jar ファイルと log4j-1.2.13.jar ファイルを再度コピーする必要があります。ユーザー・トークンの構成およびこれらのファイルのコピー元の場所については、下の該当するセクションを参照してください。
オプション |
説明 |
WebSphere |
- authentication-websphere.jar ファイルを以下の場所からコピーします。
install_path/FileNet/WebClient/WorkplaceXT/authenticationFiles
から
WAS_home/AppServer/lib/ext
- log4j-1.2.13.jar ファイルを
以下の場所からコピーします。
install_path/FileNet/WebClient/WorkplaceXT/WEB-INF/lib
から
WAS_home/AppServer/lib/ext
|
WebLogic |
- authentication-weblogic.jar ファイルを以下の場所からコピーします。
install_path/FileNet/WebClient/WorkplaceXT/authenticationFiles
から
WL_home/server/lib/mbeantypes
- log4j-1.2.13.jar ファイルを
以下の場所からコピーします。
install_path/FileNet/WebClient/WorkplaceXT/WEB-INF/lib
から
WL_home/server/lib/mbeantypes
|
JBoss |
authentication-utils.jar ファイルを以下の場所からコピーします。
install_path/FileNet/WebClient/WorkplaceXT/authenticationFiles
から
JBOSS_home/server/server_name/lib
|
- WebLogic バージョン 10.x からバージョン 11g へのアップグレードの場合のみ: WebLogic セッション Cookie 設定を構成します。
- install_path/FileNet/WebClient/WorkplaceXT/WEB-INF ディレクトリーに移動します。
- weblogic.xml ファイルを weblogic.xml.bak にバックアップします。
- weblogic-11g.xml ファイルを WebLogic_install_path/WebClient/weblogicFiles ディレクトリーから Workplace XT インストール・パス内の WEB-INF ディレクトリーにコピーします。
- weblogic-11g.xml ファイルを weblogic.xml に
名前変更します。 WebLogic 11g を使用して Workplace XT をデプロイする前に、weblogic-11g.xml ファイルを新しい場所にコピーし、名前を変更する必要があります。