IBM® Enterprise
Records には、ユーザーが実行したさまざまなアクティビティーの統計的なビューを提供する、41 個を超えるレポートが含まれています。
このタスクについて
管理者は、
IBM Enterprise
Records に含まれるレポートのほかに、レポートを作成できます。
使用可能なすべてのレポートのリストについては、レポートの構成と必要条件に関するトピックを参照してください。
レポートを作成するには、以下の一般的な手順を実行します。
- 新規のレポート基準が必要な場合、IBM Administration
Console for Content Platform Engine を使用して、Content Platform Engine プロパティー・テンプレートを定義します。
- Crystal Reports Designer を使用して、レポートのレイアウトを設計します。
- IBM Enterprise
Records の構成フォルダーにある ReportDefinitions.xml ファイルを変更します。
デフォルトの場所は、<rm_install_path>¥FileNet¥Config¥RM¥ です。
- レポートをローカライズしたい場合は、レポートを server.strings.<language>.<country>.prb ファイルに追加します。
新規レポート基準の作成
新規レポート基準を作成する前に、ReportDefinitions.xml ファイルを確認してください。既存の基準を新規レポートに使用することができるためです。
手順
新規レポート基準を作成するには、以下のようにします。
- Content Platform Engine サーバーで、IBM Administration
Console for Content Platform Engine を開きます。
- プロパティー・テンプレートの作成ウィザードを使用して、IBM Administration
Console for Content Platform Engine で新規 Content Platform Engine プロパティー・テンプレートを作成します。 プロパティー・テンプレートの作成について詳しくは、Content Platform Engine オンライン・ヘルプと、ウィザードのコンテキスト・ヘルプを参照してください。
- ウィザードの完了後に、IBM Administration
Console for Content Platform Engine 内の「その他のクラス」/「カスタム・オブジェクト」/「レポートの保留」に移動します。
- 「レポートの保留」クラスで新規プロパティー・テンプレートを追加します。
- 新しい基準を ReportDefinitions.xml ファイルに追加します。
ReportDefinitions.xml の変更に関するトピックを参照してください。
タスクの結果
新規レポートの設計
レポートを設計するには、次のようにします。
- レポート・サーバーで、Crystal Reports Designer を開始します。
- 「新規レポートの作成 (Create a New Report)」オプションを選択して、レポート作成ウィザードを開始します。
- ウィザードから、データベースと Crystal Reports の間の接続を作成するように求めるプロンプトが出されたら、「新規接続の作成 - JDBC (Create New Connection - JDBC)」を選択して、Content Platform Engine データベースに接続します。
注: 接続設定は、IBM Enterprise
Records のインストール時に CRConfig.xml ファイルで構成されます。
IBM Enterprise
Records Installation and Upgrade Guide を参照してください。
- ウィザードでプロンプトが出されたら、以下の情報を入力します。
- データ・ソース (アクセスするオブジェクト・ストア)
- データ・ソースへのアクセス権を持つアカウントのユーザー ID およびパスワード
- ウィザードがデータ・ソースに接続した後、オブジェクト・ストア内のすべてのクラスのリストが表示されます。 新規レポートで必要となる 1 つ以上のクラスを選択してください。
- ウィザードで選択したクラスに基づいて照会を作成します。
新しい基準を含めたい場合は、新しい基準用に作成したシンボル名に正確に一致するパラメーター・フィールドを入力する必要があります。
レポートでは、照会を使用してレポート結果を生成します。 Crystal Reports Designer の使用法について詳しくは、Crystal Reports Designer オンライン・ヘルプを参照してください。
- 以下の命名規則のいずれかを使用して、新規レポートを Crystal Reports
Application Server と同じ場所に保存します。
- Summary report name.rpt
- Detailed report name.rpt
例えば、report nameが classification action である場合は、レポートを Summary classification action.rpt または Detailed classification action.rpt として保存します。IBM Enterprise
Records は、各レポートに Summary と Detailed の 2 つのバージョンがあることを必要とします。そのため、同じレポート名の Crystal Report テンプレートを 2 つ作成する必要があります。一方は Summary レポート用で、もう一方は Detailed レポート用です。
Crystal Reports Application Server のロケーションのパスは、次のとおりです。
<インストール・ドライブ>:¥Program Files¥Business Objects¥Business Objects
Enterprise 12.0¥Samples¥En¥Reports.
- Crystal Reports Designer を終了します。
ReportDefinitions.xml の変更
MXL ファイルを変更するには、次のようにします。
- IBM Enterprise
Records が実行されている Web アプリケーション・サーバーで、XML エディターを使用して、IBM Enterprise
Records の構成フォルダーにある ReportDefinitions.xml ファイルを開きます。
デフォルトの場所は、<ier_install_path>¥Config です。
- FPOS 内で使用されるデータ・モデルに対応する配列に値を追加し、xml ファイルにその他の必要な変更を加えます。 詳しくは、ReportDefinitions.xml へのレポートの追加に関するトピックを参照してください。
- 変更内容を有効にするには、IBM Enterprise
Records が実行されている Web アプリケーション・サーバーを再起動します。
PRB ファイルへのレポートの追加
レポートを追加するには、以下のようにします。
- IBM Enterprise
Records がインストールされているサーバーで、<ier_install_path>¥RecordsManager¥WEB-INF¥lib を参照します。
- テキスト・エディターを使用して、p8RecordsManagerResources.jar に含まれる、ご使用の環境の server.strings.<language>.<country>.prb ファイルを開きます。
- 以下のテキスト・ストリングを PRB ファイルに入力します。
localizationKey="server.report_title.n"=report name
ここで report name は、IBM Enterprise
Records が表示するレポートのタイトルです。localizationKey="server.report_desc.n"=description
ここで
description は、IBM Enterprise
Records が表示するテキストであり、レポートの目的を簡潔に説明するものです。 n は、ReportDefinitions.xml 内のデータ・モデル配列で指定された ID 値です。
詳しくは、ReportDefinitions.xml へのレポートの追加に関するトピックを参照してください。
- IBM Enterprise
Records アプリケーションを再デプロイします。
IBM Enterprise
Records の再デプロイについては、「IBM Enterprise
Records Installation and Upgrade Guide」を参照してください。
- 変更内容を有効にするには、IBM Enterprise
Records が実行されている Web アプリケーション・サーバーを再起動します。