IBM Enterprise Records バージョン 5.1.2    

カスタマイズされたレポート・テンプレートの作成

IBM® Enterprise Records 製品には 41 個を超えるレポートが付属しており、IBM Enterprise Records Web ユーザー・インターフェースから渡されるタイム・ゾーンがこれらのレポート・テンプレートに適用されます。 IBM Enterprise Records Web ユーザー・インターフェースは、グリニッジ標準時 (GMT) タイム・ゾーンでレポート基準の開始日と終了日を Crystal Reports に渡します。

このタスクについて

レポート照会から返される日付フィールドの結果は、GMT タイム・ゾーン形式です。 レポート出力の日付フィールドは、IBM Enterprise Records Web ユーザー・インターフェースから渡されるタイム・ゾーン形式で表示可能です。 Workplace XT サイト設定のタイム・ゾーン設定で、このタイム・ゾーンを特定のタイム・ゾーンに構成できます。 Crystal Reports でカスタマイズされたレポート・テンプレートを作成することができます。 その後、IBM Enterprise Records Web ユーザー・インターフェースから渡されるタイム・ゾーンをレポート出力の日付フィールドに適用できます。

カスタマイズされたレポートを作成した後、タイム・ゾーンをレポートの日付フィールドに適用するには、time_zone パラメーターを定義する必要があります。 その後、レポート・テンプレートの日付フィールド用の式フィールドを作成する必要があります。 以下のような種類の変更を行うことで、レポートの日付フィールドにタイム・ゾーンを適用できます。

表 1. レポート・パラメーター値の例
アクション 説明
time_zone パラメーターをレポート実行日付に適用します レポート・タイトル内のレポート実行日付のために time_zone パラメーターを定義して、実行日付フィールドの式を次のように変更します。
ShiftDateTime (CurrentDateTime, "" ,{?time_zone})
レポート・タイトルに開始/終了期間を含むレポートに、time_zone パラメーターを適用します レポート・タイトルに開始日/終了日を含むレポートで、開始日と終了日の式を次のように変更します。
ShiftDateTime (DateTime(Left({?start_date},10) + " " + mid({?start_date},12,8)),"GMT,0" ,{?time_zone})
ShiftDateTime (DateTime(Left({?end_date},10) + " " + mid({?end_date},12,8)),"GMT,0" ,{?time_zone})
time_zone パラメーターを日付プロパティーに適用します レポート内に日付プロパティー (Command.DateCreated など) のあるレポートでは、メイン・レポートと各サブレポートで time_zone パラメーターを定義します。 次に、日付プロパティーの式を以下のように変更します。
ShiftDateTime ({Command.DateCreated},"",{?time_zone})

手順

製品に付属の「特定の期間内にユーザーによって表示された電子レコード」レポート・テンプレートの日付フィールドにタイム・ゾーンを適用するには、次のようにします。

  1. Crystal Reports Designer を開始して、Detailed Electronic Records Viewed.rpt レポート・テンプレートを開きます。
  2. メイン・レポートのフィールド・エクスプローラーで、「パラメーター・フィールド」を右クリックし、「新規」を選択してパラメーターを作成します。
  3. 「新規パラメーターの作成 (Create New Parameter)」で、「名前」time_zone と入力して「文字列型 (String Type)」を選択します。 「(ビューアー) パネルに値を表示 (Show on (Viewer) Panel value)」オプションで「表示しない (Do not show)」を選択します。
  4. 「式ワークショップ (Formula Workshop)」を開き、time_zone パラメーターを使って式の date、start、end の各フィールドを次のように定義します。
    • date: ShiftDateTime (CurrentDateTime, "" ,{?time_zone})
    • start: ShiftDateTime (DateTime(Left({?start_date},10) + " " + mid({?start_date},12,8)),"GMT,0" ,{?time_zone})
    • end: ShiftDateTime (DateTime(Left({?end_date},10) + " " + mid({?end_date},12,8)),"GMT,0" ,{?time_zone})
    変更を保存して閉じます。
  5. フィールド・エクスプローラーからサブレポートを開き、「パラメーター・フィールド」を右クリックし、「新規」を選択して新しいパラメーターを作成します。
  6. 「新規パラメーターの作成 (Create New Parameter)」で、「名前」time_zone と入力して「文字列型 (String Type)」を選択します。 「(ビューアー) パネルに値を表示 (Show on (Viewer) Panel value)」オプションで「表示しない (Do not show)」を選択します。
  7. 「式ワークショップ (Formula Workshop)」を開き、time_zone パラメーターを使って式の DateCreated フィールドおよび DateLastModified フィールドを次のように定義します。
    • DateCreated: ShiftDateTime ({Command.DateCreated},"",{?time_zone})
    • DateLastModified: ShiftDateTime ({Command.DateLastModified},"",{?time_zone})
    変更を保存して閉じます。
  8. サブレポートごとに、ステップ 5 から 7 までを繰り返します。
  9. メイン・レポートの「編集」メニューから、「サブレポート・リンク (Subreport Links)」を選択します。
  10. サブレポートごとに、time_zone オプションを「使用可能なフィールド (Available Fields)」から「リンク先となる 1 つ以上のフィールド (Field(s) to link to)」に移動して、「使用するサブレポート・パラメーター・フィールド (Subreport parameter field to use)」から ?time_zone パラメーターを選択します。
  11. 「サブレポート・リンク (Subreport Links)」にあるサブレポートごとに、ステップ 10 を繰り返します。
  12. このレポートを、Crystal Reports インストール・パスの下の Samples フォルダーに保存します。

    C:¥Program Files¥Business Objects¥BusinessObjects Enterprise 12¥Samples¥en¥Reports¥



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最終更新: 2013 年 11 月
customize_report_template.htm

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