エンティティーに適用されている廃棄保留を削除して、廃棄スケジュールの実行を再開することができます。
保留スイープ・ツールを使用して廃棄保留を削除します。 保留スイープ・ツールは、コマンド行を使用して実行するか、または手動で実行することができます。
- 保留スイープによってエンティティーに設定された廃棄保留を削除するには、保留の解除要求を開始し、保留スイープを実行します。
- コマンド行から保留を削除するには、特定の保留を指定するか、すべての保留を強制的に削除します (特別な状況の場合)。
- エンティティーの保留に関するトピックの説明に従って手動で設定された保留は、手動で削除します。
エンティティーに設定された保留のタイプを判別するには、そのエンティティーを参照し、右クリックして「情報の取得」を選択し、
「保留」をクリックします。
IsDynamic 値が
False の場合、その保留は手動です。したがって、この保留は手動でもコマンド行からでも削除することができます。 値が
True の場合は保留スイープで保留に設定されています。 この保留を削除する方法は、保留スイープを実行すること以外にはありません。
手動保留を削除する
エンティティーの情報ページで保留を削除するには、次のようにします。
- 廃棄保留を削除するエンティティーに移動します。
- 「情報の取得」アイコンをクリックします。
- パネルの先頭のセクションにある 「保留」 をクリックします。
- 削除する保留のチェック・ボックスをオンにします。
- 「保留の解除」 をクリックします。
- 「確認」ページの「OK」をクリックします。
保留の情報ページで保留を削除するには、次のようにします。
- 「廃棄」 タブを選択します。
- 「保留」
をクリックします。
- 削除する保留の「情報の取得」アイコンをクリックします。
- パネルにある 「保留中のエンティティー」をクリックします。
- 必要に応じて、検索条件を入力して「検索」をクリックし、「保留中のエンティティー」ページに表示されるエンティティーをフィルター処理します。
エンティティーのフィルター処理について詳しくは、保留中のエンティティーに関するトピックを参照してください。
- 「変更」をクリックすると、検索条件の入力対象となるプロパティー・セットを変更できます。
- 「プロパティー基準の設定」ページで、最大 7 つのプロパティーと各プロパティーの演算子を指定して、「変更の確定」をクリックします。
- 新しい検索を実行するには、検索条件を入力し、「検索
」をクリックします。
- 保留を削除するエンティティーのチェック・ボックスをオンにします。
- 「保留の解除」 をクリックします。
- 「確認」ページの「OK」をクリックします。
手動保留を削除できない場合
保留を手動で削除できない場合、その保留は保留スイープで適用されたと考えられます。 エンティティーが保留の条件を満たしている場合、保留スイープが手動保留に優先することがあります。 その場合、次のセクションで説明する方法で、条件付き保留を削除できます。
保留スイープを使用して条件付き保留を削除する
保留要求を開始して保留スイープを実行することによって、条件付き保留を削除できます。 一般に、
スケジュールした保留スイープは、システムの使用率が低いときに実行します。
次回の保留スイープ実行時に保留を削除するよう要求した後でも、その次回の保留スイープ実行時より前にこの要求をキャンセルすることができます。 エンティティーの条件付き保留が保留スイープによって削除されると、保留スイープがそのエンティティーに対して再度保留を適用しないようにするためのフラグが、エンティティーに設定されます。 再度保留を適用したい場合は、保留処理ができるように再アクティブ化することができます。
保留解除要求の開始
保留解除要求を開始するには、次のようにします。
- 「廃棄」 タブを選択します。
- 「保留」 をクリックします。
- 目的の保留を右クリックして、「保留の解除要求の開始」 を選択します。 「保留の解除要求」ページに、次回の保留スイープ実行時に関連するエンティティーからこの保留を削除するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
- 保留を削除する場合は 「承認」、要求を開始しないで閉じる場合は 「終了」 をクリックします。
保留解除要求のキャンセル
保留解除要求を設定した後、次回の保留スイープ実行前にその要求をキャンセルできます。 これにより、エンティティーは保留状態を維持する、または保留状態に戻ります。 保留解除要求をキャンセルするには、次のようにします。
- 「廃棄」 タブを選択します。
- 「保留」 をクリックします。
- 目的の保留を右クリックして、「保留の解除要求のキャンセル」 を選択します。 「保留の解除要求のキャンセル」ページに、保留の解除要求をキャンセルするかどうかを確認するメッセージが表示されます。
- キャンセルする場合は 「承認」、保留の解除要求を続行する場合は 「終了」 をクリックします。
保留要求を再度アクティブにする
「保留の解除要求のキャンセル」を選択して保留スイープを実行すると、
保留メニューに「保留スイープ処理のアクティブ化」が表示されます。 このオプションを選択すると、次回の保留スイープ実行時に保留が処理されるように設定できます。 このオプションにより、
次回の保留スイープ実行時にエンティティーを条件付き保留に戻すこともできます。
コマンドを使用して保留をすぐに削除する
「保留の解除要求 (Request Remove Hold)」メカニズムの代わりとして、
-ForceRemoveHold 保留スイープ・コマンド行を使用できます。 この方法で保留を解除する場合、その保留がアクティブか非アクティブかには関係なく、保留の解除が適用されます。 また、保留の解除は、その保留が手動または保留スイープのいずれによって適用されたかにも関係なく適用されます。 2 番目のケースでは、コマンド内で解除を指定する必要があります。 構成画面でオブジェクト・ストア名と保留名、または GUID を設定することで、解除を指定することはできません。
- -Objectstore "objectstorename": オブジェクト・ストア名に拡張文字が使用されている場合は、オブジェクト・ストア名ではなく GUID を使用してください。
- -ForceRemoveHold "hold list or GUIDs": 各保留スイープは、
オブジェクト・ストアと保留リストを構成ユーザー・インターフェースからではなく、コマンド行から取得します。 この条件は、-profile を使用しないでデフォルト構成を使用する場合も、-profile を使用して特定のプロファイルを使用する場合にも該当します。 各保留名または GUID はパイプ記号 (|) で区切り、保留の各ストリングは二重引用符 (" ") で囲みます。 コマンド・モードでも、保留数の制限 (5 つ以内) が適用されます。 保留名に拡張文字が使用されている場合は、保留名ではなく GUID を使用してください。
- -profile "profile name": -profile パラメーターは、複数の構成を定義できるオプション・パラメーターです。 これを指定しないときは、デフォルト・プロファイルが使用されます。 このコマンドは、通常のスイープ・プロセスで使用することを目的としています (-HoldSweep -profile "profile
name")。 -profile コマンドは、-ForceRemoveHold でサポートされています。 -profile パラメーターは、コマンド行の最後に追加する必要があります。 -profile パラメーターを指定した場合、-ForceRemoveHold オプションは、
プロファイルで指定されたサーバー名とログイン認証情報のみを使用します。 ただし、保留リストについては、コマンド行で指定されたものを使用し、プロファイルで指定されたものは無視します。
Windows
RecordsManagerSweep.bat -HoldSweep -ObjectStore "objectstorename" -ForceRemoveHold "Hold1|Hold2|{E4F6F8F9-4E1A-4762-B062-344980B2B92}" [-profile "profile name"]
AIX、HP-UX、Linux、および Solaris
./RecordsManagerSweep.sh -HoldSweep -ObjectStore "objectstorename" -ForceRemoveHold "Hold1|Hold2|{E4F6F8F9-4E1A-4762-B062-344980B2B92}" [-profile "profile name"]
すべての保留を強制的に削除する
オブジェクト・ストア全体に対してすべての保留を削除する方法として、-ForceRemoveHold で -All オプションを使用することもできます。 このオプションは、保留がアクティブかどうか、または条件付き保留か手動保留かどうかにかかわらず、すべての保留を削除します。 通常このオプションは、特別な目的がある場合にのみ使用します。
RecordsManagerSweep.bat -HoldSweep -ObjectStore "objectstorename" -ForceRemoveHold -All [-profile "profile name"]
空のコンテナーの保留を削除する
空のコンテナーから保留を削除すると、保留の条件に関する情報ページが読み取り専用になることがあります。 この条件は、次に該当する場合に生じます。
- コマンド行で -ForceRemoveHold オプションを使用した場合
- 保留のメニューで「保留の解除要求の開始」を選択してから保留スイープを実行した場合
いずれのシナリオでも、保留スイープ処理に対して保留が非アクティブになります。 保留のメニューから「保留スイープ処理のアクティブ化」を選択して、保留をアクティブにする必要があります。