IBM® Enterprise
Records 転送ツールを構成するには、最大で 3 つのタスクを行う必要があります。
このタスクについて
次のいずれか 1 つまたはすべてのタスクを行います。
- IBM Enterprise
Records 転送ツール・コマンド・ファイルを構成します。 ご使用の Web アプリケーション・サーバーをアップグレードし、さらにその Web アプリケーション・サーバーを IBM Enterprise
Records 転送ツール用に指定する必要がある場合は、このタスクを実行します。 詳しくは、「IBM Enterprise
Records インストールおよびアップグレードのガイド」を参照してください。
- Content Platform Engine サーバー情報の指定。 Content Platform Engine サーバー接続情報
(Content Platform Engine サーバー名、ユーザー名、パスワードなど) に変更がある場合は、このタスクを実行します。
- 転送パラメーターの指定。 転送パラメーターを変更する必要がある場合に、このタスクを完了させます。 例えば、異なるファイル・プラン・オブジェクト・ストア (FPOS) に対して IBM Enterprise
Records の転送を実行します。 異なるマッピング・オブジェクトを使用します。 リトリーブ・バッチのサイズを変更します。 転送に含めるサブカテゴリーのレベルを変更します。
Content Platform Engine のサーバー情報の指定
手順
Content Platform Engine のサーバー情報を指定するには、次のようにします。
- コマンド行で ¥RMTransfer ディレクトリーに移動し、次のコマンドのいずれかを実行して「IBM Enterprise
Records 転送接続」ウィンドウを開きます。
- Windows: RMTransfer.bat -configure Connection
- AIX、HP-UX、Linux、および Solaris: RMTransfer.sh -configure
Connection
- 「IBM Enterprise
Records 転送接続」ウィンドウで、使用しているサイトに応じて、関連データを次のフィールドに設定します。
- Content Platform Engine の URL: ファイル・プラン・オブジェクト・ストアの Content Platform Engine サーバーの URL を入力します。 URL の形式は次のとおりです: connection_type://content_engine_server_name:port#
- WebSphere® の場合: iiop://ce-rm-win02:2809
WebSphere Application Server V6.1 の場合は、Secure Sockets Layer (SSL) は無効にする必要があります。 SSL を無効にする方法の詳細については、「IBM Enterprise
Records インストールおよびアップグレードのガイド」を参照してください。
- WebLogic の場合:
t3://ce-rm-win02:7001
- JBoss の場合: jnp://ce-rm-win02:1099
これらのポート番号はデフォルト値です。 アプリケーション・サーバー・リスナーのポートに合わせてデフォルト・ポート番号を変更できます。
このポート番号は、Content Platform Engine クライアントのポートと一致する必要があります。
- 「ユーザー名」: IBM Enterprise
Records のファイル・プラン・オブジェクト・ストアに対して読み取りおよび書き込みアクセス権限のあるユーザーのログイン名を入力します。
- 「パスワード」: 「ユーザー名」に関連付けられたパスワードを入力します。 パスワードは転送ツールにより暗号化されます。
- FIPS 140-2 モード: 「オン」または「オフ」を選択します。
FIPS 140-2 モードの場合、IBM Enterprise
Records は FIPS 140-2 で承認された暗号方式プロバイダーを暗号化に使用します。
プロバイダーは、IBMJCEFIPS (証明書 376)、IBMJSSEFIPS (証明書 409)、または IBM Crypto for C (ICC) (証明書 384) です。 これらの証明書は、NIST Web サイトにリストされています。 「オン」を選択しても、セキュリティー管理者がシステムを
FIPS 140-2 モード用に構成しないと、IBM Enterprise
Records にエラー・メッセージが表示されます。 セキュリティー管理者は java.security ファイルを変更する必要があります。
詳しくは、FIPS 140-2 モードのタスクを参照してください。 IBM Enterprise
Records は、WebSphere Application
Server 上でのみ FIPS 140-2 暗号方式をサポートしています。
- 次のいずれかのオプションをクリックします。
- 「構成」- クリックすると、変更内容が保存されてレコードの「IBM Enterprise
Records 転送接続」ウィンドウが閉じられます。 IBM Enterprise
Records 転送により、変更内容が RM_install_dir/RMTransfer/lib/config/RMTransferConnection.xml ファイルに保存されます。
- 「リセット」- クリックすると、フィールド値が元の値にリストアされます。IBM Enterprise
Records 転送では、RMTransferConnection.xml ファイルに保存された値でフィールドがリストアされます。
IBM Enterprise
Records 転送ツールの初期構成を実行する場合、フィールドは空白になります。
- 「終了」- クリックすると、変更内容が保存されることなく「IBM Enterprise
Records 転送接続」ウィンドウが閉じられます。
タスクの結果
転送パラメーターを指定するには、次のようにします。
- コマンド行で rm_install_dir¥RMTransfer ディレクトリーに移動し、次のコマンドのいずれかを実行して「IBM Enterprise
Records 転送構成」ウィンドウを開きます。
- Windows: RMTransfer.bat -configure Configuration
- AIX、HP-UX、Linux、および Solaris: RMTransfer.sh -configure
Configuration
- 「IBM Enterprise
Records 転送構成」ウィンドウで、使用しているサイトに応じて、関連データを次のフィールドに設定します。
- レコードまたはレコード・フォルダーをエクスポートする場合、関連フィールドの値を次のとおり入力します。
- ファイル・プラン・オブジェクト・ストア: 転送する IBM Enterprise
Records エンティティーのファイル・プラン・オブジェクト・ストア (FPOS) の名前を入力します。
- 「転送マッピング名」: 転送ツールによる IBM Enterprise
Records エンティティーのエクスポートに使用されるマッピング・オブジェクトの名前を入力します。 マッピング・オブジェクトは、ユーザー定義の IBM Enterprise
Records オブジェクト・プロパティーを DoD V3 スキーマにマッピングする XML ファイルです。 マッピング・オブジェクトの詳細については、転送マッピングに関するトピックを参照してください。
- 「ディレクトリー・パスのエクスポート」: IBM Enterprise
Records 転送ツールによってエクスポート XML ファイルが保存される場所を入力します。
- 「エクスポート・ファイルの接頭部」: エクスポート XML ファイルの名前に接頭部を入力します。 転送ツールでは、エクスポート XML ファイルの保存時に日時を示すタイム・スタンプが使用されるため、接頭部を使用すると転送を識別しやすくなります。 例えば、ABC という値を入力すると、R_ABC_20080228145956_0.xml というファイルが生成されます。
- 「子コンテナーのレベル」: 処理するカテゴリーのレベルを入力します。 転送ツールでは、カテゴリーの処理中にのみ、このフィールドが使用されます。 すべてのサブカテゴリーを転送に含める場合は -1 を、カテゴリー内のレコードのみを含める場合は 0 を入力します。 デフォルトは -1 です。
- 「取得バッチ・サイズ」: サイトでのパフォーマンス要求に対応する値を入力します。 デフォルトは 1000 です。
- インポートする場合、関連フィールドの値を次のとおり入力します。
- 「ファイル・プラン・オブジェクト・ストア」: IBM Enterprise
Records 転送で、IBM Enterprise
Records エンティティーのインポート先となるファイル・プラン・オブジェクト・ストアの名前を入力します。
- 「転送マッピング名」: 転送ツールによる IBM Enterprise
Records エンティティーのインポートに使用されるマッピング・オブジェクトの名前を入力します。 マッピング・オブジェクトは、Content Platform Engine のプロパティー名を XML プロパティー名にマッピングする XML ファイルです。 マッピング・オブジェクトの詳細については、転送マッピングに関するトピックを参照してください。
- 「ファイル・プラン名」: インポートされたレコードおよびレコード・フォルダーが IBM Enterprise
Records 転送により配置されるファイル・プランの名前を入力します。 ファイル・プランの名前は、IBM Administration
Console for Content Platform Engine でのコンテナー名です。 デフォルトは File Plan です。
- 「デフォルトのレコード・フォルダーの親」: ファイル・プラン・オブジェクト・ストア・レコード・カテゴリーの GUID または完全なパスを入力します。転送ツールは、インポートされたレコード・フォルダーのデフォルトの親コンテナーとして使用します。 転送ツールでは、インポートされたレコード・フォルダーの親コンテナーが XML ソース・ファイルで指定されていない場合に、このデフォルト値が使用されます。 このデフォルト値は、親コンテナーが対象となるファイル・プラン・オブジェクト・ストアに存在しない場合にも使用されます。
- 「デフォルトのレコードの親」: GUID、またはインポートされたレコードのデフォルトの親コンテナーとして転送ツールで使用されるファイル・プラン・オブジェクト・ストア・レコード・カテゴリーまたはレコード・フォルダーのフルパス・ストリングを入力します。 転送ツールでは、インポートされたレコード・フォルダーの親コンテナーが XML ソース・ファイルで指定されていない場合に、このデフォルト値が使用されます。 このデフォルト値は、親コンテナーが対象となるファイル・プラン・オブジェクト・ストアに存在しない場合にも使用されます。
- 「レコード・オブジェクト・ストア」: 転送ツールによるレコードのインポート先となるレコード・オブジェクト・ストアの名前を入力します。
- 「デフォルト ROS コンテンツ・フォルダー」: レコード・オブジェクト・ストア・フォルダーの GUID または絶対パスの文字列を入力します。転送ツールは、何も情報を指定しないインポート・レコード・コンテンツに対し、デフォルト・コンテナーとして使用します。
- 「作成バッチ・サイズ」: サイトでのパフォーマンス要求に対応する値を入力します。 デフォルトは 10 です。
- エクスポートまたはインポートする場合、次のとおり適切な値を入力します。
- 「ログ・ファイル名」: 転送アクティビティー・ログ・ファイルの名前を入力します。 デフォルト名は RMTransferActivityLogging.log です。
転送ツールにより、このファイルは ¥RMTransfer ディレクトリーに保存されます。
- 「エラー発生時に停止」: エラー発生時に IBM Enterprise
Records 転送を停止するかどうかを True または False で選択します。 デフォルト値は False で、エラー発生時に転送ツールは停止しません。
- 次のいずれかのオプションをクリックします。
- 「構成」- クリックすると、変更内容が保存されて「IBM Enterprise
Records 転送構成」ウィンドウが閉じられます。 IBM Enterprise
Records 転送により、変更内容が <RM_install_dir>/RMTransfer/lib/config/RMTransferConfiguration.xml ファイルに保存されます。
- 「リセット」- クリックすると、フィールド値が元の値にリストアされます。 転送ツールでは、RMTransferConfiguration.xml ファイルに保存された値でフィールドがリストアされます。 IBM Enterprise
Records 転送ツールの初期構成を実行する場合、フィールドは空になります。
- 「終了」- クリックすると、変更内容が保存されることなく「IBM Enterprise
Records 転送構成」ウィンドウが閉じられます。
コマンド行から、「ファイル・プラン・オブジェクト・ストア」および「転送マッピング名」フィールドを上書きできます。 構成オプションのオーバーライドに関するトピックを参照してください。