IBM Enterprise Records バージョン 5.1.2    

セキュリティー分類ガイドの作成および管理

セキュリティー分類ガイド (SCG) は、DoD 分類データ・モデルでのみ利用可能です。 「正規分類権限」を持つユーザーは、分類権限を派生して与えられたユーザーが使用するガイドラインを作成することにより、情報分類の権限を委譲することができます。 分類ガイド管理者のセキュリティー・ロールに割り当てられたユーザーのみが、セキュリティー分類ガイドの作成と変更を行うことができます。

このタスクについて

分類ガイド管理者およびその他のセキュリティー・ロールの詳細については、FileNet P8 のセキュリティーに関するトピックを参照してください。 「セキュリティー分類ガイド」ページでは、以下の操作を行うことができます。セキュリティー分類ガイド」ページを表示するには、「構成」タブを選択し、「セキュリティー分類ガイド」を選択します。

セキュリティー分類ガイドの作成

手順

セキュリティー分類ガイドを作成するには、次のようにします。

  1. セキュリティー分類ガイド」ページで、「分類ガイドの追加」をクリックします。
  2. 「プロパティーの設定」ステップで以下の情報について入力し、「次へ」をクリックします。
    • ガイド名。 例えば、「B1 Aircraft On Board Counter Surveillance Radar Systems Software」などです。 このストリング値は、IBM® Enterprise Records フォルダー命名ルールに準拠している必要があります。
    • 説明
    • 作成日
    • 作成者
    • 承認者
    「ガイド名」のみ、入力が必須のプロパティーです。
  3. 「セキュリティーの設定」ステップで、必要に応じて既存のグループのアクセス権を変更し、「終了」をクリックします。
  4. 必要に応じて、セキュリティー分類ガイドのトピックとセクションを追加します。 トピックとセクションの追加の詳細については、後述の『セキュリティー分類ガイドの変更』セクションを参照してください。

タスクの結果

セキュリティー分類ガイドの変更

セキュリティー分類ガイド (SCG) は、セクションやトピックの追加と変更を行うプレースホルダーおよびフレームワークとして使用できます。 また、セクションやトピックを削除することもできます。 SCG を削除すると、セクションおよびトピックがすべて削除されます。 セクションは、本質的にはトピックを含むフォルダーです。 セクションにはトピックと同じプロパティーが含まれます。 SCG オーサー用の国防省の公式ガイドラインでは、フォーマットが指定されていません。 多数の SCG が異なるライターにより作成されているため、各 SCG の形式、アプローチ、特異性は異なります。 例えば、 SCG に応じて、SCG トピックやセクションの値は以下のいずれかの値タイプになります。 セクションやトピックの追加と変更を行うには、次のようにします。
  1. セキュリティー分類ガイド」ページで、セクションやトピックの追加/変更を行うセキュリティー分類ガイドの名前をクリックします。
  2. セクションを追加する場合は「ガイド・セクションの追加」を、トピックを追加する場合は「ガイド・トピックの追加」をクリックします。
  3. 既存のセクションやトピックを変更するには、「情報の取得」アイコン 「情報の取得」アイコン をクリックします。
  4. 「コード」の値を入力/変更します。 このフィールドは、唯一の必須フィールドです。
  5. 「トピック」の値を入力/変更します。
    重要: 「コード」「トピック」の値はフォルダーの命名ルールに準拠している必要があります。
  6. メニューから値を選択して、「初期の分類」を指定/変更します。
  7. 「分類の理由」をクリックします。 IBM Enterprise Records により「値の選択」ページが開き、セクションやトピックの「分類の理由」の追加や削除が実行できます。
    1. 「分類の理由」を追加するには、「新しい値の追加」をクリックして、「アクティブ」(新しいレコードの場合) または「非推奨」(古いレコードの場合) を選択します。
    2. 選択肢のリストから理由を選択し、「承認」をクリックします。
    3. 必要な数だけ理由を追加します。 ユーザーが選択可能な理由をさらに追加する場合の詳細については、後述の『選択リスト』セクションを参照してください。
    4. 理由を削除するには、理由を強調表示し、「選択済みアイテムの削除」アイコン 「選択済みアイテムの削除」アイコン をクリックします。
    5. 選択が完了したら「承認」をクリックします。
  8. 「分類を解除 - 日付」アイテムに値を入力するには、カレンダー・アイコンをクリックします。 この SCG アイテムを使用するレコードの場合、IBM Enterprise Records により、ユーザーがここで入力する値が「分類を解除 - 日付」フィールドに入力されます。
  9. 分類解除のイベントの追加や削除を行うには、「分類を解除 - イベント」をクリックします。
    1. 値を追加するには、「値の入力」フィールドにテキスト・ストリングを入力して、「アイテムの追加」アイコン 「アイテムの追加」アイコン をクリックします。
    2. 値を削除するには、「現在の値」リストから値を選択し、「選択済みアイテムの削除」アイコン 「選択済みアイテムの削除」アイコン をクリックします。
    3. 作業が終了したら「承認」をクリックします。
  10. 除外の追加または削除を行うには、「除外」をクリックします。
    1. 除外を追加するには、「新しい値の追加」をクリックして、新しいレコードの場合には「アクティブ」を、古いレコードの場合には「非推奨」を選択します。
    2. 選択リストから値を選択し、「承認」をクリックします。
    3. 必要な数だけ値を追加します。 ユーザーが選択可能な選択肢をさらに追加する場合の詳細については、後述の『選択リスト』セクションを参照してください。
    4. 除外を削除するには、値を強調表示し、「選択済みアイテムの削除」アイコン 「選択済みアイテムの削除」アイコン をクリックします。
    5. 選択が完了したら「承認」をクリックします。
  11. 備考をテキスト・ボックスに入力します。
  12. 補足的マーキングの追加または削除を行うには、「補足的マーキング」をクリックします。
    1. 補足的マーキングを追加する場合は、「利用可能な値」リストから値を選択し、右矢印をクリックします。
    2. 補足的マーキングを削除する場合は、「現在の値」リストから値を選択し、左矢印をクリックします。
      重要: 右二重矢印をクリックすると、すべての補足的マーキングが追加されます。左二重矢印をクリックすると、すべての補足的マーキングが削除されます。
    3. 選択が完了したら、「適用」「終了」をクリックします。
「レコード宣言ウィザード」の分類ステップの最中にセクションやトピックを選択する場合、 IBM Enterprise Records により「派生元」フィールドに値が取り込まれます。 ファイルには、SCG の名前、SCG の作成日、および SCG のオリジネーターが取り込まれます。

IBM Enterprise Records のインストール処理では、補足的マーキング・セットが Content Platform Engine に作成されます。 補足的マーキングについて詳しくは、FileNet P8 のセキュリティーに関するトピックを参照してください。

セキュリティー分類ガイドの削除

削除した SCG は、分類されたレコードを宣言する際に「派生元」フィールドで選択することはできません。 ただし、 削除前のセキュリティー分類ガイドを使用するすべての分類されたレコードについては、削除された分類ガイドが引き続き「派生元」フィールドに表示されます。 また、削除された分類ガイドから派生するすべての値が、分類されたレコードのプロパティーの関連フィールドに残ります。 それらの値は、「分類を解除 - イベント」、「除外」、「分類の理由」、および「初期の分類」です。

選択リスト

ガイド・トピックまたはセクションで「分類の理由」または「除外」に値を指定する際、アクティブまたは非推奨のリストから選択することができます。 アクティブ選択リストは、IBM Enterprise Records の初回インストール時にインストールされ、選択できるようになります。 通常、非推奨選択リストは、管理者が、実行命令またはその他の権限を伴う手段によって選択できるように後日追加します。
選択リストにアイテムを追加するには、次のようにしてください。
  1. IBM Administration Console for Content Platform Engine に管理者としてログオンします。
  2. セキュリティー分類ガイドがあるファイル・プラン・オブジェクト・ストアで、「選択リスト」フォルダーに移動し、開きます。
  3. 「分類の理由」または「除外」プロパティーを右クリックします。
  4. 「プロパティー」をクリックします。
  5. 「選択アイテム」タブをクリックします。
  6. 「アクティブ」または「非推奨」を選択し、「アイテムの追加」をクリックします。
  7. 「表示名」フィールドに、IBM Enterprise Records で表示する値を入力します (1.1 など)。
  8. 「値」フィールドに、アイテムの説明を入力します (Foreign Government Information など)。
  9. 「追加」をクリックします。
  10. 追加したい各アイテムに対し、手順 7 から 9 を繰り返します。「OK」をクリックして「選択アイテム」タブに戻ります。

選択リストを変更するには、次のようにします。

  1. 先に説明した手順に従って「選択アイテム」タブに移動します。
  2. 「選択アイテム」タブでは、以下のいずれかの操作を行います。
    • アイテムを削除する場合は、アイテムを選択し、「削除」をクリックします。
    • アイテムを編集する場合は、アイテムを選択し、「編集」をクリックします。
    • アイテムの順番を変更する場合は、アイテムを選択し、「上に移動」または「下に移動」をクリックします。
重要: 「アクティブ」選択リスト全体を非推奨にするには、 各アイテムを手動で「非推奨」選択リストに追加します。 この作業については、前述の『選択リスト』セクションのステップ 7 から 10 で説明されています。 その後、各アイテムを「アクティブ」選択リストから削除します。


フィードバック

最終更新: 2013 年 11 月
security_classification_guide.htm

© Copyright IBM Corp. 2013