保留スイープを実行するには、事前に適切な値を指定して、保留スイープを構成する必要があります。 例えば、レコードが格納されている Content Platform Engine サーバーの名前を指定することができます。 また、スイープ対象を 1 つのファイル・プラン・オブジェクト・ストアに制限できます。
このタスクについて
制約事項: IBM Enterprise
Records 保留スイープ・ツールを Windows オペレーティング・システムで実行する予定の場合は、欧州言語 (英語を除く) の情報を正しく表示するために、ツールを実行する前に、コマンド・プロンプトから以下の設定を適用します。
- フォント・プロパティーを Lucida Console に設定します。
- コード・ページを対応する Windows ANSI コード・ページ (1250 から 1257) に変更します。 例えば、フランス語を DOS ウィンドウに表示する場合には、chcp 1252 を実行して、コード・ページを 1252 に変更します。 コード・ページ 1252 は、西欧のラテン文字に対応する Windows ANSI コード・ページです。 コード・ページの完全なリストについては、『コード・ページ ID 表』トピックを参照してください。
手順
保留スイープを構成するには、次のようにします。
- IBM Administration
Console for Content Platform Engine で、FileNet P8 ドメインのプロパティー・ページを開きます。 最初のノードを
右クリックし、「プロパティー」を選択します。
- 「プロパティー」タブを選択します。
- 「サブシステムの構成」メニューで「サーバーのキャッシュ構成」を選択します。
- 「プロパティー」タブを選択して、[QueryPageMaxSize] プロパティーの値を 1000 から 100,000 に変更します。
重要: 照会ページの最大サイズは、システム全体に及ぶパラメーターであり、このパラメーターは Content Platform Engine のパフォーマンス全体に影響を与えます。文書化された IBM Enterprise
Records 値は、IBM Enterprise
Records のスイープ・プロセスのパフォーマンスを最適化するためのものです。ただし、Content Platform Engine 全体の使用およびシステムのパフォーマンスに基づいて、パラメーター値を調整する必要が生じる場合もあります。
- ファイル・プラン・オブジェクト・ストアを参照して右クリックし、「プロパティー」を選択します。
- 「プロパティー」ダイアログで、「照会」タブをクリックします。
- 最大照会時間の制限値を 0 に設定します。
- 設定内容を保存し、IBM Administration
Console for Content Platform Engine を終了します。
- 保留スイープをインストールしたサーバーのコマンド・プロンプトで、RecordsManagerSweep フォルダーに移動します。
- 次のコマンドのいずれかを入力します。
オプション |
説明 |
AIX、HP-UX、Linux、および Solaris |
./RecordsManagerSweep.sh -HoldSweep -configure
[-profile "profile name"] |
Windows |
RecordsManagerSweep.bat -HoldSweep -configure [-profile
"profile name"] |
- 次のフィールドに適切な値を指定します。
アスタリスク (*) が付いているフィールドは必須です。 (「リセット」をクリックすると、既存の値をクリアできます。)
- 構成コンソール・ウィンドウの上部に、構成するプロファイルを示す「プロファイル: profile name」ラベルが表示されます。 デフォルトのプロファイルはプロファイル: RMHoldSweepConfiguration です。
- 接続:「http」または「https」を選択して Content Platform Engine サーバーとの通信に使用するプロトコルを指定します。
デフォルト・プロトコルは http です。 保護された通信を行う場合は、「https」を選択します。
- CE サーバー名*: Content Platform Engine サーバーの名前または IP アドレスを指定します。
- WSI ポート番号*: Content Platform Engine サーバーで使用する WSI ポート番号を指定します。 例えば、WebLogic アプリケーション・サーバーで実行している Content Platform Engine の場合、デフォルトのポート番号は 7001 です。 WebSphere Application
Server で実行している Content Platform Engine の場合、デフォルトのポート番号は 9080 です。
- URL パス: Content Platform Engine サーバーと通信する際にツールで使用するように構成された URL へのユーザー定義パスを指定します。 例えば、/wsi は、一般的に使用されるパスであり、デフォルト値です。
- ファイル・プラン ObjectStore 名: 保留スイープを実行するファイル・プラン・オブジェクト・ストア (FPOS) の GUID または名前を指定します。 値を指定しない場合は、指定した Content Platform Engine サーバーに関連付けられているすべてのファイル・プラン・オブジェクト・ストアに対して保留スイープ処理が実行されます。 オブジェクト・ストアの名前に拡張文字が含まれている場合は、名前の代わりに GUID を指定します。
- ユーザー ID*: Content Platform Engine にログインして計算を実行する場合に、保留スイープで使用するユーザー名を指定します。 ユーザーは、FPOS に対するオブジェクト・ストアの管理者権限、およびレコード管理者権限を持っている必要があります。
- パスワード*: ユーザー ID のパスワードを指定します。
- FIPS 140-2 モード:「オン」または「オフ」を選択します。 FIPS 140-2 モードの場合、IBM Enterprise
Records は FIPS 140-2 で承認された暗号方式プロバイダー (IBMJCEFIPS (証明書 376)、IBMJSSEFIPS (証明書 409)、および IBM Crypto for C (ICC) (証明書 384)) を暗号化に使用します。 これらの証明書は、NIST Web サイトにリストされています。
「オン」を選択しても、セキュリティー管理者がシステムを
FIPS 140-2 モード用に構成しないと、IBM Enterprise
Records にエラー・メッセージが表示されます。
セキュリティー管理者は java.security ファイルを変更する必要があります。
詳しくは、FIPS 140-2 モードの構成に関するトピックを参照してください。 IBM Enterprise
Records は、WebSphere Application
Server 上でのみ FIPS 140-2 暗号方式をサポートしています。
- 保留名/GUID: 最大 5 つの保留の名前または GUID を「|」文字で区切って指定します。 スイープ処理では、指定した保留のみを使用します。 保留を指定しない場合は、すべてのアクティブな保留が保留スイープで処理されます。 旧リリースで同じ名前の保留を複数作成し、旧リリースからアップグレードする場合、これと同じ保留名を使用すると、その名前の保留がすべて処理されます。 保留の名前に拡張文字が含まれている場合は、名前の代わりに GUID を指定します。
- 更新バッチ・サイズ: 保留スイープ処理でバッチ処理するエンティティー数を指定します。 デフォルトでは、この値は 1000 に設定されています。 例えばこの値が 1000 で処理対象エンティティーの数が 20,000 の場合、保留スイープでは、各バッチにつき 1000 個のエンティティーを処理し、20 回のバッチですべてのエンティティーを処理します。
- 取得バッチ・サイズ: 保留スイープ処理でバッチごとに取得するエンティティー数を指定します。 デフォルトでは、この値は 100000 に設定されています。 例えばこの値が 100000 で処理対象エンティティーの数が 1,000,000 の場合、各バッチにつき 100000 個のエンティティーを取得し、10 回のバッチですべてのエンティティーを取得します。
- スレッド数: 保留スイープ処理中に IBM Enterprise
Records で使用される処理スレッド数を入力します。 Content Platform Engine サーバー上の論理プロセッサー 1 つにつき、1 スレッドを指定します。
例えば、Content Platform Engine サーバーに 8 つの論理プロセッサーがある場合、「8」 を入力してください。 デフォルトは、1 です。
- ログ・ファイル名: 保留スイープ処理によって作成されるエラー・ファイルの名前とパスを指定するか、デフォルト値を適用します。 デフォルトでは、../EnterpriseRecords/RecordsManagerSweep フォルダーに HoldSweepActivity.log という名前のファイルが作成されます。
保留スイープ処理の実行時にエラーが発生しなかった場合、エラー・ファイルのサイズは 0 バイトです。
- 「構成」をクリックします。