IBM Enterprise Records バージョン 5.1.2   

オブジェクト・ストア

IBM® Enterprise Records オブジェクト・ストアは、ファイル・プラン・オブジェクト・ストアまたはレコード・オブジェクト・ストア、あるいはこの 2 つの組み合わせとして機能できます。

最大限のパフォーマンスを引き出すためには、ファイル・プラン・オブジェクト・ストアのコンテンツ・ストアとしてデータベース・ストアを使用してください。

ファイル・プラン・オブジェクト・ストアに、複数のファイル・プランを含めることができますが、そのオブジェクト・ストアの構成に使用できるデフォルト・プランは、一時点では 1 つのみです。 デフォルトは、Content Platform Engine 管理者または Process Engine 管理者が随時変更することも、ユーザーが IBM Enterprise Records ユーザー・インターフェースで変更することもできます。

FileNet® P8 オブジェクト・ストアは、オブジェクト、および一連の付随する格納サービスと検索サービスのリポジトリーです。ファイル・プラン・オブジェクト・ストアとして機能するオブジェクト・ストアでは、同じ FileNet P8 ドメイン内の 1 つ以上のレコード対応オブジェクト・ストアをレコード宣言に使用できます。

IBM Enterprise Records では、オブジェクト・ストアは以下のいずれかのタイプになります。
ファイル・プラン・オブジェクト・ストア (FPOS)
ファイル・プラン・オブジェクト・ストアにはファイル・プランが含まれています。ファイル・プランは、レコードの分類に必要なレコード管理オブジェクトの階層です。
レコード対応オブジェクト・ストア (ROS)
レコード対応オブジェクト・ストアには、レコードとして宣言できるドキュメントが含まれています。
FPOS および ROS の組み合わせ
ファイル・プラン・オブジェクト・ストアおよびレコード対応オブジェクト・ストアサーバーの組み合わせには、ファイル・プランとドキュメントの両方が含まれています。 このオプションは、実動システムでは使用しないでください。
重要: ファイル・プラン・オブジェクト・ストア名にはピリオドを使用しないでください。ピリオドがオブジェクト・ストア名に含まれていると、レコードを宣言できません。

実稼働環境でセキュリティーを最適化するには、ファイル・プラン・オブジェクト・ストアのファイル・プランを構成するエンティティーにアクセスできる Application Engine ユーザー、Workplace XTユーザー、または IBM Content Navigator ユーザーの数を制限します。

予期されるオブジェクトのサイズに基づいて、コンテンツ・ストレージ域としてデータベース・ストアとファイル・ストアのいずれを使用するかを選択できます。 レコード・オブジェクトなどの小さなオブジェクト (サイズが 1 MB 未満) の場合、Content Engine または Content Platform Engine での取得はデータベース・ストアからの方が迅速になります。 レコード・オブジェクトには、ドキュメントとそのコンテンツへの参照が含まれています。 オブジェクト・ストアを管理できるようにするグループ (オブジェクト・ストア管理者)、およびコンテンツを作成、削除、または変更するために一般的なアクセス権を必要とするグループについて計画します。 グループを使用してセキュリティーを設定することで、環境を管理しやすくなります。

重要: ファイル・プラン・オブジェクト・ストアの作成時には、ファイル・プラン・オブジェクト・ストアで Records Administrator 特権を割り当てるユーザーとグループを、オブジェクト・ストア管理者グループに必ず追加してください。

多数のレコード・カテゴリーまたはレコード・フォルダーのあるファイル・プランに対して照会または廃棄スイープ・プロセスを実行すると、大量のデータ・セットが返されます。 データベース・タイムアウト値が適切に設定されていない場合、この大量のデータ・セットが原因でエラーが発生する可能性があります。



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最終更新: 2013 年 11 月
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