IBM Enterprise Records バージョン 5.1.2    

オブジェクトの関係

IBM® Enterprise Records のクラスは、オブジェクトの構造と機能を定義するために役立つテンプレートです。 オブジェクトは、サービスを実行したりデータを保持したりすることのできる、クラスのインスタンスです。 IBM Enterprise Records には多数のクラスおよびサブクラスがあります。

基本クラスは、IBM Enterprise Records のすべてのコンテナー・クラスの親クラスであるフォルダー・クラスです。 コンテナー・クラスには、分類スキーム・ルート、ファイル・プラン、ロケーション・コンテナー、レコード・カテゴリー、レコード・フォルダー、およびボリュームがあります。 デフォルトでは、ルート・フォルダーの下に作成されたオブジェクトは、アクセス・ロール、DOC、設定、およびレコード管理です。

以下のリストでは、作成できる IBM Enterprise Records オブジェクトについて説明します。

レコード管理オブジェクト

レコード管理オブジェクトは、分類スキーム・ルート・クラスを親クラスとしています。 このフォルダー・オブジェクトにはファイル・プランを 1 つ以上入れることができますが、通常ファイル・プランはオブジェクト・ストアごとに 1 つのみです。

ファイル・プラン・オブジェクト

ファイル・プラン・オブジェクトは、ファイル・プラン・クラスを親クラスとします。 ファイル・プランには、多数のレコード・カテゴリーおよびサブレコード・カテゴリーが含まれることがあります。

レコード・カテゴリー・オブジェクト

レコード・カテゴリー・オブジェクトは、ファイル・プラン・オブジェクトの内部に作成することができ、複数レベルのサブレコード・カテゴリーを格納することができます。 DoD および Base データ・モデルでは、レコード・カテゴリーで直接レコードを宣言できます。 レコード・フォルダー・オブジェクトは、アクティブなレコード・カテゴリーの最下位レベルにのみ追加できます。 この制約のため、レコード・カテゴリーにサブカテゴリーが含まれている場合、そのサブカテゴリーの下にのみレコード・フォルダー・オブジェクトを追加でき、親レコード・カテゴリーの直下には追加できません。 また、レコード・フォルダー・オブジェクトはアクティブなレコード・カテゴリーにのみ追加できます。

レコード・フォルダー・オブジェクト

レコード・フォルダー・オブジェクトには、ボリューム・オブジェクトとレコード・オブジェクトの両方を格納することができます。 デフォルトでは、すべてのレコード・フォルダーは、ボリューム・オブジェクトを格納し、親エンティティーからすべてのプロパティー (名前、ID、開かれた日付を除く) を継承します。 継承されたこれらの値は変更できます。 レコード・フォルダー・オブジェクト内に直接レコードを作成することができます。

ボリューム・オブジェクト

ボリューム・オブジェクトは、作成先のレコード・フォルダーの廃棄スケジュールを継承します。 親レコード・フォルダーとは無関係に廃棄スケジュールを定義することはできません。 また、ボリュームの下にサブフォルダーまたはボリュームを作成できません。

レコード・オブジェクト

レコード・オブジェクトの場合、Workplace 内にドキュメント・オブジェクトが必要です。 PRO インストールの場合は、レコード・フォルダーまたはボリュームの下でレコード・オブジェクトを宣言できます。 DoD インストールの場合は、ボリューム、レコード・フォルダー、またはレコード・カテゴリーの下でレコード・オブジェクトを宣言できます。 レコード・オブジェクトを宣言するには、そのレコードを宣言するエンティティーが開いている必要があります。



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最終更新: 2013 年 11 月
object_relationships.htm

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