リンクは、2 つのエンティティー間の関係を表します。
この関係は、リンクの Head プロパティーと Tail プロパティーで定義します。
リンクは、IBM® Enterprise
Records のエンティティーと Application Engine または Workplace XT の他の Content Platform Engine オブジェクトとの間で作成できます。 レコードは、他のレコード、ドキュメント、レコード・フォルダーとリンクを共有できます。 同様に、レコード・フォルダーは、レコードや、IBM Enterprise
Records および Application Engine または Workplace XT の両方のレコード・フォルダーとリンクを共有できます。
リンクを作成すると、関連するレコードや、メモ、添付ファイル、E メールの返信先などの情報を参照したり、特定のレコードに関連付けたりできます。 リンクおよび関連付けを変更または削除できるのは、権限のあるユーザーだけです。 IBM Enterprise
Records では、次のタイプのリンクをサポートしています。
- 抽出リンク: 抽出物と元のレコードとを関連付けます。 抽出を使用すると、特定のユーザーがドキュメントの一部を参照できるようになります。 抽出リンクは、レコード間、およびレコードとドキュメントの間で作成できます。 抽出リンクは、コンテンツ全体ではなく、レコードのコンテンツの選択した部分を参照する場合に使用します。
大きなドキュメントの特定の部分を特定のユーザーが参照できるようにする場合、選択した詳細情報を含むドキュメントを親ドキュメントから作成します。 子ドキュメントをレコードとして宣言します。
次に、親レコードと子レコードの間の抽出リンクを作成します。
- ハイブリッド・フォルダー・リンク: ハイブリッド・フォルダーと物理フォルダーまたは電子フォルダーとの関係を確立します。 IBM Enterprise
Records では、1 つのフォルダーに電子レコードと物理マーカーの両方を格納できます。したがって、このリンクは PRO データ・モデルで役立ちます。
- レコード・コピー・リンク: このリンクは、元のレコードと元のレコードの異なるコピーとを関連付けます。 このリンクは、レコードのコピーの作成時に、システムでレコードに対して自動的に作成されます。 レコードのコピーを作成する際に、レコードに関連付けられるリンク自体はコピーされません。
- レコード・フォルダー, リンクも参照: 2 つの関連するフォルダーを関連付けます。 「レコード・フォルダー, リンクも参照」は、IBM Enterprise
Records のレコード・フォルダー間、または IBM Enterprise
Records 外部の他のフォルダーの間に作成できます。
また、レコードとレコード・フォルダーの間でも作成できます。 例えば、「レコード・フォルダー, リンクも参照」を使用して、支払台帳が格納されたレコードを勘定レコード・フォルダーに関連付けることができます。
- レコード、リンクも参照: 関連性のあるコンテンツが格納されたレコード同士を関連付けます。 例えば、受取勘定のエントリーが格納されたレコードを作成した場合、対応する「リンクも参照」リンクを支払勘定レコードに対して作成することができます。 受取勘定レコードを参照しながら、支払勘定レコードを表示することもできます。 このタイプのリンクは、レコードまたはドキュメントを基に作成できます。
- 参照リンク: レコードとその参照を関連付けます。 参照リンクは、関連付けられたコンテンツが格納されている他のレコード、ドキュメント、またはレコード・フォルダーを基に作成できます。 「参照」リンクと「リンクも参照」リンクとは異なります。 「参照」リンクは、トピックの参照として関連付けられたコンテンツが格納されているレコードまたはドキュメントへのリンクを提供します。 一方、「リンクも参照」は、関連するコンテンツの情報が記述されているレコードまたはドキュメントをすべてリストします。
- レンディション・リンク: レコードとそのレンディションを関連付けます。 レンディションは、コンテンツを失わずに、別のソフトウェアの形式にレンダリングされるレコードのインスタンスです。 コンテンツとほとんどのメタデータは同じです。
レンディションは、保存やアクセス、表示の目的で使用します。 ドキュメントのレンディションは、他のアプリケーションを使用して作成できます。
例えば、既にレコードとして宣言済みの Microsoft Word ドキュメントがあるとします。 この Word ドキュメントを PDF ドキュメントに変換します。 この場合、Word ドキュメントを使用して、PDF ドキュメントを作成し、PDF ドキュメントをレコードとして宣言します。 次に、2 つのレコード間でレンディション・リンクを作成します。 ユーザーは、1 つのレコードに対して既存のレンディションを表示できます。
重要: - リンクされたレコードを削除すると、そのレコードの関連するリンクもすべて削除されます。
- レコードの場所の変更、転送、またはエクスポートを行う場合、レコード間のリンクはすべて保持されます。