コンテンツ・リダイレクト・プロパティー

content_redir.properties ファイルは、ユーザーが Workplace XT の内部からファイルを開こうとしたときの Workplace XT Java™ Server Pages (JSP) またはサーブレットへのリダイレクト、あるいはカスタム・アプリケーションまたはベンダー・アプリケーションへのリダイレクトを構成します。リダイレクトは、コンテンツ MIME タイプに基づいています。このトピックでは、リダイレクトのカスタマイズ方法を説明します。以下のセクションでは、アプリケーションが content_redir.properties を使用する方法について説明します。リダイレクトをカスタマイズするには、『リダイレクト・プロパティー・ファイルの変更』セクションを参照してください。

コンテンツ・リダイレクトの概要

content_redir.properties には、複数のキー/値のペアが含まれます。キーは、MIME タイプを指定します。値は、関連付けられている MIME タイプのファイルを開くために使用されるコンポーネントを指定します。以下のリストは、Image Viewer 用であり、ここでは例として使用されています。この例は、他のアプリケーションに適用できます。リストを検討するときには、以下の点に注意してください。

# Image Viewer アプレットで開かない MIME タイプを含む行をコメント化する
image/pjpeg=/WcmJavaViewer.jsp?{QUERY_STRING}
image/jpg=/WcmJavaViewer.jsp?{QUERY_STRING}
image/jpeg=/WcmJavaViewer.jsp?{QUERY_STRING}
image/bmp=/WcmJavaViewer.jsp?{QUERY_STRING}
image/tiff=/WcmJavaViewer.jsp?{QUERY_STRING}
image/gif=/WcmJavaViewer.jsp?{QUERY_STRING}
application/x-cold=/WcmJavaViewer.jsp?{QUERY_STRING}
application/x-visio=/redirect/customAppRedirect.jsp?vsId={VERSION_SERIES_ID}&objectStoreName={OBJECT_STORE_NAME}&id={OBJECT_ID}&objectType=document

application/vnd.filenet.im-image=/WcmJavaViewer.jsp?{QUERY_STRING}
application/vnd.filenet.im-cold=/WcmJavaViewer.jsp?{QUERY_STRING}
application/vnd.filenet.im-form=/WcmJavaViewer.jsp?{QUERY_STRING}
application/vnd.filenet.im-other=/WcmJavaViewer.jsp?{QUERY_STRING}

folder=/WcmObjectBookmark.jsp
customobject=/integrationWebBasedCommand?_commandId=3010
showPropertiesCommand=/integrationWebBasedCommand?_commandId=3010
application/x-filenet-search=/WcmObjectBookmark.jsp
application/x-filenet-searchtemplate=/WcmObjectBookmark.jsp
application/x-filenet-workflowdefinition=/eprocess/WcmDesigner.jsp
application/x-filenet-scenariodefinition=/eprocess/WcmSimDesigner.jsp
...

getContent サーブレットのデフォルト動作

MIME タイプが content_redir.properties 内で指定されていない場合は、アプリケーションが getContent サーブレットを呼び出します。サーブレットの動作は、以下にリストされたとおり、選択されたオブジェクトのタイプによって決定されます。

他の設定との相互作用

content_redir.properties ファイルの設定以外にも、ドキュメント・タイプのオブジェクト (イメージを含む) のリダイレクト動作に影響する非表示のプロパティーがあります。"IgnoreRedirect" という名前のこの非表示のプロパティーは、デフォルトでは設定されません。このプロパティーは、プログラマチックに設定するか、Enterprise Manager を通じて設定する必要があります。

ドキュメント・タイプのオブジェクトが開かれると、アプリケーションは IgnoreRedirect プロパティーを参照し、以下のアクションを実行します。

Image Services などの外部ライブラリー内に保管されているドキュメントの場合は、「リダイレクトを含める (Include Redirect)」という名前の外部サービス・サイト設定があります。デフォルトでは、これは「はい」に設定されています。これが「はい」に設定されている場合は、イメージに対する IgnoreRedirect プロパティー設定が URL に付加されます。この設定の詳細については、『外部サービスの設定』を参照してください。

Image Services 内に保管されているイメージを開くときに、アプリケーションは以下のアクションを実行します。

リダイレクト・プロパティー・ファイルの変更

content_redir.properties を変更して、リダイレクトをカスタマイズできます。例えば、ベンダー・アプリケーションへのリダイレクトを追加することや、既存のリダイレクトをコメント化して、getContent サーブレットにコメント化された MIME タイプのオブジェクトの処理を許可することができます。

注:  content_redir.properties を変更する前に、リダイレクトを定義する MIME タイプの IgnoreRedirect プロパティーおよび「リダイレクトを含める (Include Redirect)」サイト設定を確認してください。

リダイレクト・プロパティー・ファイルを変更するには

  1. テキスト・エディターで content_redir.properties ファイルを開きます。デフォルトで、このファイルは、次の場所にインストールされます。
    Workplace XT: <install_location>/FileNet/Config/WebClient
  2. 必要に応じてプロパティーを変更します。
    • 既存の MIME タイプ・マッピングを削除するには、#image/pjpeg=/WcmJavaViewer.jsp?{QUERY_STRING} のように先頭に # 記号を付加して、該当するキーと値のペアをコメント化します。
    • MIME タイプ・マッピングを追加するには、Content Engine クラス内で定義された mimeType プロパティー値に対応するキーを使用して、キーと値のペアを入力します。値は、アプリケーション・ディレクトリーを基準として、アプリケーション内の JSP ページまたはサーブレットを指定する相対パスである必要があります。

      マクロを使用して、選択されたオブジェクトの URL 照会ストリングを、キーと値のペアで指定されたコンポーネントに渡すことができます。例えば、{QUERY_STRING} マクロを含めると、照会ストリング全体を渡すことができます。または、{OBJECT_TYPE}{OBJECT_ID} などのマクロを使用して、照会ストリングから個別のパラメーターを渡すことができます。マクロの完全なリストについては、content_redir.properties ファイルを参照してください。

    • MIME タイプをベンダー・アプリケーションまたはカスタム・アプリケーションにマップするには、外部アプリケーションにリダイレクトするコンポーネントをアプリケーション内で指定する必要があります。例えば、以下の Workplace のキーと値のペアでは、ユーザーが選択したファイルの MIME タイプが "text/x-speech" である場合、Workplace は Workplace/redirect/customAppRedirect.jsp にリダイレクトされます。

      text/x-speech =/redirect/customAppRedirect.jsp?{QUERY_STRING}

      外部アプリケーションにリダイレクトするには、JSP リダイレクト・コードを次の行のように簡単にすることができます。

      <%response.sendRedirect("http://hostServer:8080/customWebApp"+request.getParameter("vsId"));%>

      ただし、通常、外部アプリケーションへのリダイレクト・ロジックはこれよりも複雑であり、Workplace XT と同じ基本 API を活用して、外部アプリケーションが必要とする URL、パラメーター、セキュリティー・トークン、およびその他すべての値を返します。

  3. content_redir.properties を保存します。
  4. 新規の設定を有効にするには、Web サーバーを再始動します。