廃棄スイープの構成
廃棄スイープを実行するには、事前に適切な値を指定して、廃棄スイープを構成する必要があります。たとえば、レコードが格納されている Content Engine サーバーの名前を指定する必要があります。また、スイープの対象を 1 つのファイリング計画オブジェクト・ストアに制限したりできます。廃棄スイープの構成値は、分類解除スイープでも使用されます。ただし、分類解除スイープでは、廃棄スイープで必要とされるフィールドに加え、ObjectStore 名の値が必要であり、不要なフィールドは無視されます。
廃棄スイープを構成するには
- コマンド・プロンプトで RecordsManagerSweep フォルダーに移動します。
- 次のコマンドのいずれかを入力します。
- Windows の場合:
RecordsManagerSweep.bat -DispositionSweep -configure
- UNIX の場合: ./RecordsManagerSweep.sh -DispositionSweep -configure
- 次のフィールドに適切な値を指定します。「リセット」をクリックすると、既存の値をクリアできます。
- 接続 使用するネットワーク・プロトコルを指定します。
- WSI プロトコルを使用する場合は http、https
- EJB プロトコルを使用する場合は iiop、t3、jnp (例えば、Content Engine が IBM WebSphere の場合は iiop を選択します)
- CE サーバー名 レコードが格納されている Content Engine サーバーの名前または IP アドレスを指定します。
- ポート番号 Content Engine サーバーで使用する WSI または EJB ポート番号を指定します。
- 「接続」フィールドで http または https を選択した場合は、WSI ポート番号
(例: WebLogic の場合は 7001、WebSphere の場合は 9080、JBoss の場合は 8080) を指定する必要があります。
- 「接続」フィールドで EJB プロトコルのいずれかを選択した場合は、使用するアプリケーション・サーバーのデフォルトの EJB ポート番号 (例: WebSphere の場合は 2809) を指定する必要があります。
- URL パス
Content Engine サーバーと通信する際にツールで使用するように構成された URL へのユーザー定義パスを指定します。
例えば、/wsi は、一般的に使用されるパスであり、デフォルト値です。
EJB プロトコルがどれか選択された場合、デフォルト URL は FileNet/Engine です。
- ファイリング計画 ObjectStore 名 (オプション) 廃棄スイープを実行するファイリング計画オブジェクト・ストア (FPOS) の名前を指定します。値を指定しない場合は、指定した Content Engine サーバーに関連付けられているすべての ファイリング計画オブジェクト・ストアに対して廃棄スイープ処理が実行されます
制約事項: 分類解除スイープを実行するには、ObjectStore 名の値が必要です。
- レコード・タイプに基づいて実行: (オプション)
- 関連付けられた廃棄スケジュールが変更されているかどうかについて、すべてのレコード・タイプを対象に廃棄スイープ処理でチェックする場合は、「True」の値を指定します。レコード・タイプの廃棄スケジュールが変更されている場合は、そのレコード・タイプに関連付けられているすべてのエンティティーが廃棄スイープ処理によって更新されます。
- レコード・タイプが無視されるようにするには、「
False」の値を指定します。デフォルトでは、レコード・タイプは処理されません。
- エンティティー GUID (オプション) 廃棄スイープ処理を実行する IBM InfoSphere Enterprise Records コンテナーの GUID を指定します。廃棄スイープ処理は、指定したコンテナーおよびそのすべての子に対して実行されます。デフォルトでは、このノードは空になっており、すべてのエンティティーが処理されます。
分類解除スイープでは、エンティティーの GUID 値は無視されます。また、このスイープは常にオブジェクト・ストア全体に対して実行されます。
- ユーザー ID Content Engine にログインして計算を実行したり、Process Engine にログインしてワークフローを始動したりする場合に、廃棄スイープで使用するユーザー ID を指定します。ユーザーは、プロセス管理者グループに属し、FPOS に対するオブジェクト・ストアの管理者権限、および Records Administrator 権限を持っている必要があります。
- パスワード ユーザー ID のパスワードを指定します。
- FIPS 140-2 モード (オプション) 「オン」または「オフ」を選択します。FIPS 140-2 モードの場合、IBM InfoSphere Enterprise Records は FIPS 140-2 で承認された暗号方式プロバイダー (IBMJCEFIPS (証明書 376)、IBMJSSEFIPS (証明書 409)、または IBM Crypto for C (ICC) (証明書 384)) を暗号化に使用します。これらの証明書は、
NIST Web サイト (http://csrc.nist.gov/cryptval/140-1/1401val2004.htm)にリストされています。
「オン」を選択しても、セキュリティー管理者がシステムを
FIPS 140-2 モード用に構成しないと、IBM InfoSphere Enterprise Records にエラー・メッセージが表示されます。セキュリティー管理者は java.security ファイルを変更する必要があります。詳細については、『IBM InfoSphere Enterprise Records Installation and Upgrade Guide』でタスク「Configure IBM InfoSphere Enterprise Records for FIPS 140-2 mode」を参照してください。
IBM InfoSphere Enterprise Records は、WebSphere Application Server 上でのみ FIPS 140-2 暗号方式をサポートしています。
- PE 接続ポイント インストール時に Content Engine サーバーで作成した接続ポイントの名前を入力します。Process Engine サーバーに接続する場合は、必ずこの値を入力してください。この名前は、インストール担当者が作成します。
- 更新バッチ・サイズ (オプション) 1 回のバッチで更新するエンティティー数を入力します。デフォルトは 1000 です。
- 読み取りバッチ・サイズ (オプション) 1 回のバッチで読み取るエンティティー数を入力します。デフォルトは 10,000 です。
- スレッド数 (オプション) 廃棄スイープ処理中に IBM InfoSphere Enterprise Records で使用される処理スレッド数を入力します。Content Engine サーバー上の論理プロセッサー 1 つにつき、1 スレッドを指定することを推奨します。たとえば、Content Engine サーバーに 8 つの論理プロセッサーがある場合、「8」を入力してください。デフォルトは、1 です。
- アクティビティー・ログ・ファイル (オプション) 廃棄スイープ処理によって作成されるエラー・ファイルの名前を指定します。デフォルトでは、廃棄スイープ処理によって、../FileNet/RecordsManagerSweep フォルダーに DispositionSweepActivity.log という名前のファイルが作成されます。廃棄スイープ処理の実行時にエラーが発生しなかった場合、エラー・ファイルのサイズは 0 バイトです。
一部のプロパティーは廃棄スイープと分類解除スイープで共有されます。このため、廃棄スイープでは DeclassificationSweepActivity.log ファイルに対して一部の情報の書き込みも行われます。
- 「重要」に対して実行:
(オプション)
- 「True」を選択すると、すべてのレコード・カテゴリー、レコード・フォルダー、ボリューム、レコードに対して、関連付けられた「重要」メタデータが変更されたかどうかチェックします。エンティティーの廃棄スケジュールが変更されている場合は、必要に応じて、すべてのエンティティーが廃棄スイープ処理によって更新されます。
- 「重要」メタデータを無視する場合は、「False」を選択します。デフォルトでは、「重要」メタデータはチェックされません。
- 「構成」をクリックします。
すべての値をデフォルト値にリセットするには、「リセット」をクリックします。変更を行わずに「スイープ構成コンソール」を閉じる場合は、「終了」をクリックします。