エンティティーに適用されている廃棄保留を削除して、廃棄スケジュールの実行を再開することができます。
エンティティーに設定された保留のタイプを判別するには、そのエンティティーを参照し、右クリックして「情報の取得」を選択し、「保留」をクリックします。IsDynamic 値が False の場合、その保留は手動です。したがって、この保留は手動でもコマンド行からでも削除することができます。値が True の場合は保留スイープで保留に設定されているため、保留スイープを実行して削除する必要があります。
エンティティーまたは保留の情報ページから、手動で設定された廃棄保留を削除できます。
保留を手動で削除できない場合、その保留は保留スイープで適用されたと考えられます。エンティティーが保留の条件を満たしている場合、保留スイープが手動保留に優先することがあります。この場合は、次の手順に従って条件付き保留を削除します。
保留要求を開始して保留スイープを実行することによって、条件付き保留を削除できます。一般に、スケジュールした保留スイープは、システムの使用率が低いときに実行するようにします。
次回の保留スイープ実行時に保留を削除するよう要求した場合、その実行時より前にこの要求をキャンセルすることもできます。エンティティーの条件付き保留が保留スイープによって削除されると、保留スイープがそのエンティティーに対して再度保留を適用しないようにするためのフラグが、エンティティーに設定されます。再度保留を適用したい場合は、保留処理ができるように再アクティブ化することができます。「保留要求を再度アクティブにするには」を参照してください。
保留解除要求を設定した後、次回の保留スイープ実行前にその要求をキャンセルできます。これにより、エンティティーを保留状態に戻せます。
「保留の解除要求のキャンセル」を選択した後保留スイープを実行すると、保留のコンテキスト・メニューに 「保留スイープ処理のアクティブ化」 が表示されます。このオプションを選択すると、次回の保留スイープ実行時に保留が処理されるように設定できます。また、次回の保留スイープ実行時にエンティティーを条件付き保留に戻すこともできます。
構成モードで保留名や GUID を設定する代わりに、1 つのコマンドだけですべての設定を行うことができます。この方法で保留を削除する場合、保留の状態 (アクティブまたは非アクティブ) や保留を設定した方法 (手動または保留スイープ) にかかわらず、削除が適用されます。コマンドには次のオプションを指定する必要があります。
次に例を示します。
Windows の場合
RecordsManagerSweep.bat -HoldSweep -ObjectStore "FPOS Name" -ForceRemoveHold "Hold1|Hold2|{E4F6F8F9-4E1A-4762-B062-344980B2B92}"
UNIX の場合
./RecordsManagerSweep.sh -HoldSweep -ObjectStore "FPOS_name" -ForceRemoveHold "Hold1|Hold2|{E4F6F8F9-4E1A-4762-B062-344980B2B92}"
注意: オブジェクト・ストア全体に対してすべての保留を削除する方法として、-ForceRemoveHold で -All オプションを使用することもできます。このオプションは、保留がアクティブかどうか、または条件付き保留か手動保留かどうかにかかわらず、すべての保留を削除します。通常この方法は、特別な目的がある場合にのみ使用します。
RecordsManagerSweep.bat -HoldSweep -ObjectStore "FPOS Name" -ForceRemoveHold -All
空のコンテナーから保留を削除すると、保留の条件に関する情報ページが読み取り専用になることがあります。この状態になるのは、次に該当する場合です。
これらに該当すると、保留スイープ処理に対して保留が非アクティブになります。保留のコンテキスト・メニューから「保留スイープ処理のアクティブ化」を選択して、保留をアクティブにする必要があります。