デフォルトでは、(手動または廃棄スイープで) レコード・カテゴリー、レコード・フォルダー、ボリューム、またはレコードを削除すると、エンティティーはオブジェクト・ストアから完全に削除されます。ただし、システム管理者は、削除した各エンティティーのメタデータを保持するようシステムを構成できます。メタデータの保持オプションを構成した場合、エンティティーはシステムから論理的にのみ削除されます。つまり、IBM InfoSphere Enterprise Records アプリケーション上ではエンティティーは表示されませんが、オブジェクト・ストアには引き続き保持されます。
コンテナーが削除され、システムがメタデータを保持するよう構成されている場合、格納されているすべてのエンティティーのメタデータも保持されます。ただし、例外として、格納されているエンティティーがレコードで、そのレコードが複数のコンテナーにファイリングされている場合、このレコードは削除済みのコンテナーからはファイリング解除されるだけです。
メタデータの保持オプションはファイリング計画レベルで構成します。したがって、ファイリング計画内のすべてのエンティティーに構成内容が適用されます。リンクや監査ログ・エントリーを指定するメタデータも含め、エンティティーのすべてのメタデータが保持されます。システム管理者は、履歴を取るために、削除したエンティティーおよびそのすべてのメタデータをエクスポートしてから、エンティティーをオブジェクト・ストアから完全に削除することができます。