単純な検索は、「検索」ページを初めて表示するときのデフォルトの検索です。単純な検索では、個人用検索を作成して、さまざまなタイプのオブジェクトを簡単に検索できます。この検索は、ユーザー設定と連携しています。「検索」のユーザー設定では、「検索」ページで使用するデフォルトの検索基準を定義し、検索結果の表示方法を指定します。
例えば、ユーザー設定では、検索対象のオブジェクト・タイプ、検索するオブジェクト・ストア、バージョン状況とオブジェクト・クラスを基準にしたフィルタリング、「検索」ページの初期設定で検索に使用するプロパティーなどを指定します。検索対象のプロパティー値とコンテンツ値は「検索」ページで入力します。また、必要に応じて、オブジェクト・タイプまたはオブジェクト・ストアを変更できます。
「検索」ページの下部の「変更」をクリックすると、「ユーザー設定 - 単純な検索」ページに簡単にアクセスできます。「承認」をクリックしてユーザー設定への変更内容を保存し、「終了」をクリックすると、「検索」ページに戻ります。ユーザー設定の詳細については、「ユーザー設定 - 検索」を参照してください。
検索テンプレートを使用する場合は、単純な検索で「検索テンプレートの使用」をクリックします。
検索するオブジェクト・ストアはいつでも変更できます。「検索場所の変更」をクリックすると、ツリー・ビュー構造に整理されたオブジェクト・ストアが別のページに表示されます。このページで、検索する別のオブジェクト・ストアを指定します。
また、特定のオブジェクト・ストアのデフォルトの検索ビューを設定することもできます。指定したデフォルト設定は、「デフォルトの検索ビュー」ユーザー設定を変更し、特定のオブジェクト・ストアの新しいデフォルトの検索ビューになります。「検索場所の変更」リンクをクリックしてオブジェクト・ストアを選択した後、「デフォルト検索場所として設定」をクリックし、このオブジェクト・ストアをデフォルトとして設定します。
ページの下部にあるチェック・ボックスは管理者が指定します。これらのチェック・ボックスは、一般的な検索基準を使用することで検索が容易になるよう設計されています。例えば、ユーザー設定で「追加担当者 =」などのカスタム検索基準を設定し、「単純な検索」ページでユーザー名を選択する代わりに、「自分の作成分」チェック・ボックスをオンにするだけで済みます。
「検索基準」では、「ユーザー設定 - 検索」ビューで選択した設定内容が最初に表示されます。この設定では、すべての検索で準拠する全体的な基準を指定します。ユーザー設定のデフォルト値は、そのまま使用したり、変更したりできます。
以下のセクションでは、使用可能な検索基準と検索オプション、および検索基準の入力時に考慮する必要がある事項について説明します。
注意: 使用可能なプロパティーと検索基準のリストは、選択したオブジェクト・タイプと、該当するオブジェクト・タイプに対する検索のユーザー設定によって決まります。
「単純な検索」ページでは、プロパティーをグループ化したり、プロパティーの評価順序を変更することはできません。プロパティーの順所は、「ユーザー設定 - 検索」ビューで変更してください。ユーザー設定では、検索演算子も構成する必要があります。
ワイルドカード値には「次を含む」演算子を使用できます。これは「と同様」演算子に代わる演算子です。これ以外の演算子はワイルドカード文字を認識しません。
「次から開始」演算子と「次で終了」演算子では、0 文字を含むさまざまな文字を指定できます。これら 2 つの演算子は、文字の前または後に配置するパーセント記号 (%) に代わるものです。A で始まる値を検索する場合、従来は A% を使用していましたが、現在は「次から開始」演算子を使用します。
「検索」ページには、検索基準を定義するためのプロパティーが最大 5 つ表示されます。ユーザーは、各プロパティーに値を入力することができます。また、プロパティー値を空のままにして、ドキュメントのコンテンツのみを検索することもできます。使用可能なプロパティーは、選択したオブジェクト・タイプのユーザー設定によって異なります。
注意
この検索では、リストされている順序で 1 行ずつプロパティー値を評価します。値のないプロパティーはスキップされます。3 つ以上のプロパティーを入力した場合、AND 演算するプロパティーは、すべてグループとして最初に評価されます。AND 演算する 2 つのプロパティー・グループ間で OR を使用する場合は、最初に AND 演算したプロパティー・グループの結果が、2 番目に AND 演算するプロパティー・グループに追加されます。例えば、プロパティー A とプロパティー B、またはプロパティー C とプロパティー D で構成される検索の場合、最初にプロパティー A とプロパティー B の結果を取得し、次にプロパティー C とプロパティー D の評価結果を追加して評価を行います。
プロパティー値の評価が終了すると、検索オプションとコンテンツ値がチェックされます。
検索をさらにカスタマイズする場合には、ページの下部にある検索オプションを使用することもできます。表示されるオプションは、管理者が定義および指定します。例えば、1 つ以上のオプションを選択して、先週の間に追加された PDF ドキュメントに検索対象を絞り込むには、「先週追加分」チェック・ボックスと「PDF ドキュメント」チェック・ボックスをオンにします。
「コンテンツの内容の表示」設定を有効にすると (「表示」に設定する)、ドキュメント内で検索するテキストを入力できます。ドキュメントのコンテンツを検索できるようにするには、サイト管理者がオブジェクト・ストアの検索用索引処理機能を有効にしておく必要があります。オブジェクト・ストアにドキュメントを追加してから、システムによって検索用索引が更新されるまでの間に遅延が発生する場合があります。
注意: コンテンツ検索では、< と > はサポートされていません。これらは Verity のキーワードです。これらの文字を検索すると、Verity のエラー・メッセージが表示されます。このため、In Zone 修飾子の使用を検討してください。この修飾子は、通常、これらの文字で構成される HTML タグや XML タグ (<name> など) を検索します。
単語を入力すると、その単語を含むさまざまな単語が検索されます。例えば、month
と入力すると、month、months、monthly などを含むドキュメントが返されます。work
と入力すると、work、works、worked、working、worksheet などを含むドキュメントが返されます。
単語を複数入力した場合、すべての単語を含むドキュメントが返されます。例えば、monthly report
と入力すると、monthly と report の両方を含むドキュメントだけが返されます。
単語を特定の順序で含むフレーズを検索する場合は、そのフレーズを二重引用符で囲みます。
例えば、"right whale"
と入力すると、right whale というフレーズを含むドキュメントだけが返されます。right と whale を含んでいるドキュメントでも、この 2 語がこの順番で隣接していない場合は無視されます。
また、大文字と小文字の区別やつづりを指定して検索する場合も、二重引用符を使用します。
例えば、"star"
と入力すると、star は検索されますが starship や Star は無視されます。
アスタリスク (*
) は、0 文字以上の文字、数字、またはアンダースコア文字 ( _ ) を表します。例えば、wo*d
と入力すると、wooden、word、World、wordsmith、would などが検索されます。疑問符 (?
) は、1 文字だけの英数字を表します。例えば、?an
と入力すると、ran、pan、can、ban などが検索されます。
検索結果は、プロパティーとコンテンツの基準設定に加えて、「検索スコープ」や「範囲」のユーザー設定によっても異なります。これらの設定は、「コンテンツの内容の設定」の「一般検索」ページにあり、ドキュメントのコンテンツ内で単語がどの程度近接している場合に検索基準で一致すると評価するかを指定します。デフォルトの設定では、1000 単語以内であれば近接すると見なします。
「適合率ランキング」がオンの場合、検索結果は適合率が高い順にソートされます。「適合率ランキング」がオフの場合、結果はソートされません。
「最大結果数」では、一度に表示する結果の最大数を指定します。この設定値を大きくすると、検索処理速度が低下します。
注意: 「検索」ページの「変更」ボタンをクリックしても、「適合率ランキング」設定、「検索スコープ」設定、および「範囲」設定にはアクセスできません。設定を変更するには、「検索」ページの右上にある「ユーザー設定」リンクをクリックして、「ユーザー設定」の「検索」設定の「一般」ビューに移動する必要があります。「最大結果数」の設定は「検索テンプレート」ページで変更できます。
検索結果は、「見つかったアイテム」リストに表示されます。結果の表示方法を変更するには、「ビュー」および「アイテムの表示」ドロップダウン・メニューを使用します。「ビュー」ドロップダウン・メニューでは、結果を「詳細」ビューに表示するか「マガジン」ビューに表示するかを指定します。「アイテムの表示」ドロップダウン・メニューでは、ページに表示するアイテム数を指定します。
選択したアイテムに対して実行できるアクションのリストを表示するには、「アクション・メニュー」を使用します。
単純な検索を設定して実行するには
注意: フォルダー・レベルの検索を指定する場合は、必ず「フィールド・バージョン」オプションが使用されます。フィールド・バージョンとは、検索対象フォルダーに最初にファイリングしたときのドキュメントのバージョンです。
a
」と入力します。「a」で始まるユーザー名がすべて返されます。さらに多くの文字を入力することで、検索対象を絞ることができます。例えば、aal
と入力すると aalberto および aallen が返されますが、alemon または amoss は返されません。注意: アクションのリストには、選択されているすべてのアイテムに対して実行可能なアクションのみが表示されます。例えば、チェックアウトされていないドキュメントをチェックインしようとすると、エラーが発生します。
注意: 検索結果および検索基準をクリアして、元の設定にリストアするには、「クリア」をクリックします。