Integration for Microsoft Office はマウス操作に困難を覚える方や視力の低い方、その他、障害のある方を含む幅広いユーザーが利用できる機能を備えています。
キーボードを使用して、任意のツリーまたはリスト・ビューを操作し、情報を入力できます。タスクを完了するために、コマンドやアクション (ドキュメントの追加など) を使用する必要がある場合は、F6 を押します。F6 キーを使用して、ツリーまたはリスト・ビューにナビゲートできます。F6 キーは、開始するタスク (検索条件の入力など) にカーソルを移動するのに役立ちます。
キーボードを使用して効率的に移動するには、クリック・フォーカスとタブ・フォーカスの違いを理解することが重要です。移動にマウスのみを使用する場合は、タブ・フォーカスは重要でありませんが、キーボード・ショートカットを使う場合は非常に重要です。
Integration for Microsoft Office で、カスタムのタスク・ペイン、または警告やエラーなどのダイアログ・ボックスが表示された場合は、そのペイン、ダイアログ・ボックス、またはウィンドウを閉じると、フォーカスがページの先頭に戻ります。元のフォーカス位置に戻るには、F6 または Shift+F6 を押します。
JAWS スクリーン・リーダーのデフォルトは、仮想 PC カーソル・モードです。
Enter キーを押して選択した後、デフォルトのアクションを有効化するために Enter キーを押すユーザー・インターフェースにおいては、JAWS によって 2 度目の Enter が無視されます。デフォルトのアクションを有効化するには、Tab キーでデフォルトのアクションに対応するボタンに移動してから Enter キーを押さなくてはなりません。例えば、ドキュメントを追加するときには、ドキュメント・クラスを選択するオプションがあります。目的のクラスに Tab キーで移動した後、Enter を押してクラスを選択します。JAWS を使用していない場合は、Enter キーを再び押して「OK」ボタンを有効化して、選択を承認することができます。JAWS を使用している場合は、「Enter」を再び押す前にまず Tab キーで「OK」ボタンに移動する必要があります。
スペース・バーを押して、アクションを有効化することもできます。
ユーザー・インターフェースには、入力フィールドの機能とリスト・ボックスの機能を使用して一連のオプションを示す組み合わせボックスがあります。JAWS リーダーを使用すると、現在選択しているアイテムの位置番号や、リストに表示されているアイテムの総数を読み上げることができます
Tab キーを押して、組み合わせボックスにフォーカスを移します。 Alt + 下矢印 キーを押して、リスト内のアイテムを表示します。Insert + 上矢印キーまたは Insert + 下矢印キーを押して、現在選択しているアイテムの位置番号またはリスト内のアイテムの総数を JAWS で読み上げます。
ショートカット・キーを使用すると、マウスなしで素早く操作できます。表に、使用するキーを示します。プラス記号 (+) は、同時に押す必要のあるキーを示します。
エリア | 機能 | キーボード・アクション |
---|---|---|
一般 | あるペインから別のペインに移動するには (例 : 「プロパティー」ペインでのプロパティーの変更から「検索」ペインでの検索条件の入力への移動など) | Shift + F6 を押します。 |
プロパティー | ボタンを有効にするには | 「追加」、「変更」、または「取り消し」ボタンにタブ・フォーカスを移動して、スペース・バーを押します。 |
カーソルを移動してプロパティーを追加または変更するには | F6 を押します。 |
Integration for Microsoft Office は、標準のキーボード・ショートカットをサポートしています。使用可能なキーボード・ショートカットの詳細については、Microsoft Office アプリケーションのドキュメントを参照してください。
Integration for Microsoft Office は、さまざまな場面でポップアップ・ウィンドウに情報やエラー・メッセージを表示します。このセクションでは、キーボードを使用する各種ウィンドウの操作方法、および他の補助機能に関する情報について説明します。
ポップアップ・ウィンドウのタイプ | キーボード・オプション |
---|---|
情報 | 閉じるには、Tab キーで「OK」または「Cancel」に移動するか、Enter キーを押します。 |
警告 | 閉じるには、Tab キーで「OK」または「Cancel」に移動するか、Enter キーを押します。 |
エラー | 完全なエラー・メッセージを参照するには、Tab キーで「エラー出力」に移動し、Enter キーを押します。次に Tab キーでエラー・メッセージに移動します。閉じるには、Tab キーで「OK」または「Cancel」に移動するか、Enter キーを押します。 注 Virtual PC カーソル・モードでは、ポップアップ・ウィンドウが閉じると、フォーカスが現在のページの最上部にリセットされます。 |
入力 | 要求された情報を入力します。閉じるには、Tab キーで「OK」または「Cancel」に移動するか、Enter キーを押します。 |
日付を指定するとき、ポップアップ・カレンダー・ウィンドウから日付を選択できます。カレンダーからの日付の選択にはキーボードを使用できます。キーボードを使用して日付を指定する場合は、日付フィールドに日付を直接入力します。JAWS スクリーン・リーダーでは、選択した日付は示されません。
オプションの選択値を変更すると、Integration for Microsoft Office では、関連したフィールドの値が更新されます。例えば、検索ページ上で「クラスを基準にフィルター処理」選択を変更する場合、ユーザーが利用できるプロパティーが自動的にフォルダー・プロパティーに更新されます。
オブジェクト・ストアや検索モードを変更したとき、スクリーン・リーダーは変更先のページがロードされるまで読み取りを行いません。スクリーン・リーダーによって処理された後にページの一部分が更新された場合、スクリーン・リーダーが変更を検出できないことがあります。
アプリケーションを高コントラストに変更する場合は、ディスプレイの外観を変更し、背景のカラー・スキームを調整して、現在のページが正しく表示されるようにする必要があります。