ファイル・トラッキング (一般設定)

ファイル・トラッキング」サイト設定では、File Tracker に対応するデフォルトの動作を指定します。File Tracker は、オブジェクト・ストアにおいてチェックインおよびチェックアウトするファイルのローカル・コピーの管理と追跡を行います。File Tracker を構成して、ユーザーがドキュメントをチェックインした時に、そのローカル・コピーを自動的に削除するようにすることができます。

ファイル・トラッキングの有効化

ファイル・トラッキングの有効化」設定では、ファイル・トラッキングおよびファイル管理機能をユーザーに対して有効にするかどうかを指定します。このオプションを有効化した場合、ユーザーがファイル・トラッキング機能を使用できるようになります。ファイル・トラッキング機能は Application Integration および Application Integration BCS に組み込まれています。どちらのアプリケーションもこの設定の影響は受けません。

ドキュメント・ディレクトリー

ドキュメント・ディレクトリー」設定では、ユーザーのローカル・ワークステーション上のダウンロード・ファイルが格納されるデフォルトの場所を指定します。追跡されるチェックアウト済みファイルはこの場所で検索されます。Application Integration BCS を使用して Microsoft® Office または Outlook から Microsoft® Office または Outlook から FileNet P8 ドキュメントにアクセスする場合は、Application Integration BCS のサイト設定で設定されたファイル・トラッキング機能のオプションが、以下でドキュメント・ディレクトリーおよび修飾パスについて選択したオプションと確実に一致しているようにします。詳細については、「Application Integration BCS のサイト設定」を参照してください。

修飾パス

修飾パス」設定では、ローカル・ファイルをダウンロードおよびトラッキングするときに使用するフォルダーを指定します。例えば、C:\WorkplaceXT\TempData です。ドキュメント・ディレクトリーに対する「環境変数/修飾パス」設定を選択しなかった場合にのみ、パスにドライブ名指定を含めます。

この設定を「環境変数」設定と共に使用すると、ユーザーがドキュメントをチェックアウトおよびダウンロードするときのダウンロード・ファイルの場所を指定できます。

注意: 指定するフォルダーは、エンド・ユーザーのハード・ディスク上に既に存在していなければなりません。フォルダーが存在しない場合、追跡ファイルに対してアクションを実行するときに、ユーザーはローカル・ファイルを探さなければなりません。

環境変数

環境変数」設定は、各ユーザーのクライアント・マシンに割り当てる値です。この値は、クライアント・マシン上でユーザーがドキュメントをチェックアウトおよびダウンロードする場所です。これは開始場所でもあります。ユーザーがドキュメントをダウンロード、チェックイン、またはチェックアウトおよびダウンロードした後で、Workplace XT は、トラッキング対象ファイルをこの場所で検索します。この設定を「修飾パス」と共に使用すると、ユーザーがドキュメントをチェックアウトおよびダウンロードするときのダウンロード・ファイルの場所を指定できます。例えば、修飾パスは C:\WorkplaceXT\TempData に設定され、環境変数値は My Projects である場合を考えます。ユーザーがドキュメントをチェックアウトおよびダウンロードすると、ドキュメントは C:\WorkplaceXT\TempData\My Projects にダウンロードされます。

ダウンロード・フォルダー構造

ダウンロード・フォルダー構造」設定は、チェックアウトおよびダウンロードされた文書をユーザーのローカル・ワークステーション上で編成する方法を指定します。

階層フォルダー」設定では、オブジェクト・ストア内でドキュメントが格納されていたフォルダー階層が作成されます。例えば、ユーザーのドキュメントが My Object Store\my folders\ というオブジェクト・ストアに格納されていた場合、ユーザーのローカル・ワークステーション上に同じフォルダー構造が C:\My Object Store\my folders として作成され、ドキュメントはこの場所にダウンロードされます。

複数のフォルダー内にファイリングされたドキュメントをユーザーがチェックアウトおよびダウンロードするときに、それらのドキュメントをユーザーに照合させたい場合は、この設定を選択します。「フォルダーの選択」を使用して、ドキュメントのファイリング先のフォルダーの 1 つを指定できます。Workplace XT は、ユーザーのローカル・ワークステーション上でそれらのドキュメントをトラッキングできます。

ユーザー指定」設定 (デフォルト) は、ドキュメント・ディレクトリーおよび修飾パスに対して定義された設定を使用します。ドキュメントは、ユーザーのローカル・ワークステーション上で定義されたそれらの場所にダウンロードされます。

ローカル・コピーの削除

ローカル・コピーの削除」設定では、「追加」、「チェックイン」、「保存」、「チェックアウトの取り消し」アクションが使用されたときにファイルのローカル・コピーをエンド・ユーザーのコンピューターから自動的に削除するかどうかを指定します。有効な設定は、「はい」、「いいえ」、「読み取り専用」、「編集可能」です。「編集可能」を選択した場合、エンド・ユーザーは「はい」または「いいえ」のデフォルト設定を上書きできます。「読み取り専用」を選択した場合、デフォルト設定が強制的に使用されます。

注意: Workplace XT で File Tracker の「ローカル・コピーの削除」を構成すると、「追加」および「チェックイン」操作のときに確認メッセージが常に表示されます。

ファイルを開く

ファイルを開く」設定では、File Tracker でドキュメントを処理するときに「ファイルを開く」チェック・ボックスに表示されるデフォルト値を指定します。有効な設定は、「はい」または「いいえ」(デフォルト) です。

既存のファイルに上書き (名前を付けて保存)

既存のファイルに上書き」設定 (従来の「名前を付けて保存」設定) では、ファイルをチェックアウトまたはダウンロードするときに新しい名前を付けてファイルを上書きできるユーザー・グループを指定します。デフォルトでは、ユーザー全員が「既存のファイルに上書き」オプションを使用できます。このオプションで複数のアクセス・ロールを選択するには、設定の下にある 「アクセス・ロールの選択」 をクリックします。

注意:  「既存のファイルに上書き」オプションを指定しないと、例えば、ドキュメント・ディレクトリーに既に存在するドキュメントをユーザーがチェックアウトするときに、File Tracker によって警告なしに既存のドキュメントが自動的に上書きされるか、そのドキュメントをほかの名前で保存するオプションがユーザーに対して提示されます。