Microsoft Outlook のプロパティー・マッピングの構成

OutlookPropertyMappings.xml ファイルを使用すると、Microsoft® Outlook メッセージのプロパティー (From、To など) を対応する Workplace XT の E メール・クラス・プロパティーにマップすることができます。Outlook プロパティーを E メール・クラス・プロパティーにマップしたら、オブジェクト・ストアに追加する各 Outlookメッセージにこれらのプロパティーを割り当てることができます。

Outlook のフィールドおよびデータ型情報

マップする各 Outlook プロパティーには、割り当てられた Outlook フィールド、データ型、および対応する Content Engine シンボル名があります。マッピング・プロセスには OutlookPropertyMappings.xml ファイルの変更や、Enterprise Manager でのプロパティー・テンプレートの作成などを伴うため、このプロセスの実行時には以下の表を参考にしてください。以下の表に、OutlookPropertyMappings.xml ファイルに含まれているデフォルト・フィールドと、追加可能なオプション・フィールドを示します。

Outlook フィールド Outlook データ型 Content Engine シンボル名
OutlookPropertyMappings.xml ファイルに含まれているデフォルト・フィールド
PR_SENDER_NAME 文字列 From
PR_DISPLAY_NAME 文字列 To
PR_DISPLAY_NAME 文字列 CarbonCopy
PR_CLIENT_SUBMIT_TIME datetime SentOn
PR_MESSAGE_DELIVERY_TIME datetime ReceivedOn
PR_SUBJECT 文字列 EmailSubject
OutlookPropertyMappings.xml ファイルに追加できるオプション・フィールド
PR_PRIORITY long* Priority は現在 Content Engine で使用されているため、Priority をシンボル名として使用しないでください。別のシンボル名を使用してください。
PR_DISPLAY_NAME 文字列 BlindCarbonCopy

隠しカーボン・コピーのプロパティーをマップする場合は、このシンボル名を使用します。

     
PR_BODY 文字列 選択した名前を使用します。
PR_DEFERRED_DELIVERY_TIME datetime 選択した名前を使用します。
PR_EXPIRY_TIME datetime 選択した名前を使用します。
PR_LAST_MODIFICATION_TIME datetime 選択した名前を使用します。
PR_MESSAGE_CLASS 文字列 選択した名前を使用します。
PR_MESSAGE_SIZE long* 選択した名前を使用します。
PR_OBJECT_TYPE long* 選択した名前を使用します。
PR_ORIGINATOR_DELIVERY_REPORT_REQUESTED ブール型 選択した名前を使用します。
PR_RESPONSE_REQUESTED ブール型 選択した名前を使用します。
PR_SENSITIVITY long* 選択した名前を使用します。

* Enterprise Manager でプロパティー・テンプレートを作成してデータ型を割り当てる場合、Outlook のデータ型 long は Workplace XT のデータ型 integer に対応します。

マッピング・プロセス

Outlook のメッセージ・プロパティーと Workplace XT の E メール・クラス・プロパティーをマップするには、Enterprise Manager を使用して、OutlookPropertyMappings.xml ファイルに変更を加える必要があります。必要なステップは以下のとおりです。

プロパティーのマッピング後に実行できること

プロパティーをマップするには

  1. を参考にして、Workplace XT プロパティーとマップする Outlook プロパティーを特定します。
  2. Enterprise Manager を使用して、以下の手順を実行します。
    1. 各 Outlook プロパティーに対してプロパティー・テンプレートを作成します。
    2. 既存の Workplace XT E メール・クラスに新しいプロパティーを割り当てるか、新しい E メール・クラスを作成します。E メール・サブクラスを作成することもできます。
    3. 各プロパティーとそれに関連する E メール・クラスが含まれているオブジェクト・ストアをリフレッシュします。必要に応じて、複数のオブジェクト・ストアをリフレッシュしてください。
  3. OutlookPropertyMappings.xml ファイルを見つけます。デフォルトでは、 <XT_install_path>/FileNet/WebClient フォルダーにあります。
    1. テキスト・エディターを使用して、OutlookPropertyMappings.xml ファイルに新しい Outlook フィールドを追加し、各フィールドにシンボル名とデータ型を割り当てます。例えば、Outlook フィールド PR_PRIORITY を Workplace XT の E メール・クラスの Importance プロパティーとマップする場合は、以下のテキストを入力します。

      <property>
      <tag>PR_PRIORITY</tag>
      <symname>Importance</symname>
      <datatype>long</datatype>
      </property>

      注:  無効なプロパティー (正しいタグやデータ型を使用していないなど) を入力すると、Outlook メッセージがオブジェクト・ストアに追加され、プロパティーが割り当てられる際に、無効なプロパティーが無視されます。

    2. テストを行うには、適切な Outlook プロファイルを使用してオブジェクト・ストアに E メール・メッセージを追加し、新しいドキュメントに割り当て得られたプロパティーが正しいことを確認します。プロパティーが表示されない場合は、まず OutlookPropertyMappings.xml ファイルで構文をチェックしてください。それでもエラーが発生する場合は、ロギングを有効にして、Application Integration のログ・ファイルをチェックしてください。