エントリー・テンプレートに関する作業

デフォルトの情報を定義したエントリー・テンプレートを利用すると、新しいオブジェクトの追加作業を効率的に短時間で実行できます。このテンプレートでは、新しいアイテムの保存場所、クラス、プロパティー値、セキュリティーを指定できます。特定のウィザード・ページを非表示にし、テンプレート定義で事前に定義されている値を使用することで、情報の入力処理を簡素化できます。アイテムの追加時に、ワークフローを起動するように指定することも可能です。エントリー・テンプレートを使用して、ドキュメント、フォルダー、およびカスタム・オブジェクトを追加することができます。ユーザーが入力する必要のある情報、および表示される標準のウィザードのページは、テンプレートの作成者が決定します。

例えば、ある部署で Forecasts オブジェクト・ストアに頻繁に状況レポートを追加しているとします。対象のドキュメントは常に同じフォルダーにファイリングされ、ドキュメント・クラスもセキュリティー設定も同じです。異なるのは、プロジェクト名とレポート日付を表すプロパティー値のみです。このような場合、オブジェクト・ストア、フォルダー、デフォルト (固定) のプロパティー値、セキュリティーなどの情報を自動的に指定するエントリー・テンプレートを作成できます。任意のユーザーがこの新しいテンプレートを使用して、プロジェクト名とレポート日付のプロパティー値を設定し、追加するローカル・ファイルを指定するだけで、簡単にドキュメントを追加できます。

ドキュメントを追加するときに使用するエントリー・テンプレートでは、そのエントリー・テンプレートをその後のチェックイン時にも使用するか指定できます。エントリー・テンプレートに基づいてドキュメントをチェックインする際は、Entry Template Designer により、ドキュメント・プロパティーとセキュリティー設定の表示と変更が可能になるか決定されます。最新バージョンのエントリー・テンプレートは常に使用されているため、エントリー・テンプレートが使用するドキュメント・クラスは、ドキュメントが最初に追加された後に変更する場合があります。

InfoSphere Enterprise Records がサイトにインストールされている場合、「レコードとして宣言」エントリー・テンプレートを使用して、ドキュメントをレコードとして宣言するプロセスを効率的に実行できます。詳細については、「ドキュメントとレコードの管理」を参照してください。