IBM WebSphere Studio Asset Analyzer for Multiplatforms バージョン 4 リリース 1

構成および移行ガイド


GD88-6595-00
注!

本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、特記事項に記載されている情報をお読みください。

本書は、IBM WebSphere Studio Asset Analyzer for Multiplatforms バージョン 4 リリース 1 (製品番号 5655-M22) に適用されます。

また、本書は、新しい版やテクニカル・ニュースレターで明記されていない限り、以降のすべてのリリースおよびモディフィケーションに適用されます。

本マニュアルに関するご意見やご感想は、次の URL からお送りください。今後の参考にさせていただきます。

http://www.ibm.com/jp/manuals/main/mail.html

なお、日本 IBM 発行のマニュアルはインターネット経由でもご購入いただけます。詳しくは

http://www.ibm.com/jp/manuals/ の「ご注文について」をご覧ください。

(URL は、変更になる場合があります)

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原 典:

GC18-9517-00

IBM WebSphere Studio Asset Analyzer for Multiplatforms

Version 4 Release 1

Configuration and Migration Guide

発 行:
日本アイ・ビー・エム株式会社

担 当:
ナショナル・ランゲージ・サポート

第1刷 2005.3

(C)Copyright International Business Machines Corporation 2003, 2005. All rights reserved.
(C)Copyright IBM Japan 2005

目次

概要
製品インターフェース
ユーザー許可
インストール構成
このガイドの使用方法
関連製品の構成
IBM HTTP Server の構成
WebSphere Application Server (WAS) の構成
WAS バージョン 4 の構成
WAS バージョン 5 の構成
WebSphere Studio Asset Analyzer の構成
製品デフォルトの定義
環境変数の定義
DB2 情報の指定
データベースの作成
DB2 パッケージおよびプランのバインド
DB2 特権の付与
ソース・コード管理システムの構成
Panvalet を利用可能にする
ChangeMan および SCLM を利用可能にする
インベントリー・アナライザーの構成
JCL アナライザーの構成
クライアントのデフォルト・ジョブ・カードの構成
HTTP Server の再始動
古いマクロの除去
サーバー・コンポーネントの再インストールまたは以前のバージョンからのアップグレード
Windows サーバー・コンポーネントの設定
データベース別名の作成と接続のテスト
ブラウザーからの WebSphere Studio Asset Analyzer へのアクセス
インストール・コードのダウンロード
Windows サーバー・コンポーネントのインストール
Windows サーバー・コンポーネントの構成
Windows 仮想メモリーのページ・サイズの増加
AIX ファイル・システム上の分散資産の Windows からのスキャン
AIX サーバー・コンポーネントの設定
データベースのアクセス
ファイルのインストール
JVM プロパティーのインストール
JDBC プロバイダーのインストール
Web アプリケーションのインストール
オンライン・ヘルプのインストール
スキャナーの開始
WebSphere Studio Asset Analyzer Web サービスのセットアップ
製品の正常なインストールおよび構成の完了確認
論理 CICS 領域をロードする
PDS メンバーのインベントリーを取得する
サンプル PDS ライブラリーのインベントリーを取得する
インベントリー収集状況を検査する
インベントリーの結果をブラウザーで検査する
コンポーネント・カウントを確認する
分散コンポーネントをロードおよび確認する
データベースを初期状態にリセットする
管理機能へのアクセスの制限
オンライン・ヘルプでの本ガイドの更新
問題の解決
WebSphere Studio Asset Analyzer バージョン 2 からの移行
WebSphere Studio Asset Analyzer バージョン 3.1.0 からの移行
移行後の構成
特記事項
商標

概要

このガイドは、プログラムのインストールと保守を担当するシステム・プログラマーを対象としたものです。本書には、WebSphere Studio Asset Analyzer for Multiplatforms の構成に関連する手順、および前のリリースからの移行に関する情報があります。本書では、DB2 データベースの作成、構成、およびロードの方法に関する詳細な手順を説明します。また、WebSphere Studio Asset Analyzer 用に HTTP Server および WebSphere Application Server を具体的に構成する手順についても説明します。

本書には、データベースが確実に正しくロードされるようにするためのサンプルのインストール検査手順と、サンプル・アプリケーションのセットアップ方法の説明が含まれます。

製品インターフェース

WebSphere Studio Asset Analyzer を構成するには、ホストの ISPF とワークステーションの Internet Explorer という、 2 つのインターフェースを使用します。そのため、ワークステーションには Microsoft Internet Explorer 5.5 以降がインストールされている必要があります。

ユーザー許可

WebSphere Studio Asset Analyzer の各ユーザーには、MVS システムの TSO ユーザー ID が必要です。そして、そのユーザー ID には、データベース表に対して行の INSERT、 UPDATE、DELETE、および SELECT を実行するために、製品データベースに接続する権限が必要です。 WebSphere Studio Asset Analyzer が Windows からアクセスされる場合は、データベースに接続するユーザー ID にはリモート接続を作成する権限が必要です。

管理 WebSphere Studio Asset Analyzer 要求には、データベースにアクセスするジョブを作成するものもあります。そのため、そうしたジョブを直接サブミットしない場合でも、管理権限を持つユーザー ID にはバッチ・ジョブから DB2 にアクセスする権限も必要です。

インストール構成

WebSphere Studio Asset Analyzer は、次のいずれかの構成でインストールが可能です。

以下の表は、これらの構成ごとに、関連ソフトウェアと WebSphere Studio Asset Analyzer のコンポーネントのインストール場所を示しています。

表 1. WAS for MVS を使用
MVS Windows または AIX
DB2
HTTP Server
WAS
MVS 資産スキャナー+
MVS 資産サーブレット+
* 分散資産サーブレット+
* DB2 Connect (リモート・データベースへの接続)
* HTTP Server
* WAS
* 分散資産スキャナーおよびアナライザー+
* 分散ソース・ビューアー+
注:
  1. + は、WebSphere Studio Asset Analyzer のコンポーネントを示します。
  2. * は、オプションのコンポーネントを示します。
表 2. WAS for Windows または WAS for AIX を使用
MVS Windows または AIX
DB2
HTTP Server
MVS 資産スキャナー+
DB2 Connect (リモート・データベースへの接続)
HTTP Server
WAS
MVS 資産サーブレット+
* 分散資産スキャナーおよびアナライザー+
* 分散ソース・ビューアー+
* 分散資産サーブレット+
注:
  1. + は、WebSphere Studio Asset Analyzer のコンポーネントを示します。
  2. * は、オプションのコンポーネントを示します。

WebSphere Studio Asset Analyzer のこのリリースで必要な上記の関連ソフトウェアのバージョンとリリースについては、「WebSphere Studio Asset Analyzer プログラム・ディレクトリー」を参照してください。「プログラム・ディレクトリー」は、製品の「Library」Web ページにあります。

このガイドの使用方法

WebSphere Studio Asset Analyzer と、それをサポートする製品の構成のために実行するタスクは、次の 2 つの条件によって異なります。

この構成手順の節やステップには、2 つの構成の 1 つのみに適用されるものや、 WebSphere Studio Asset Analyzer の分散資産サポートをユーザーが使用する場合にのみ適用されるものが含まれます。構成タスクは、このガイドで示された順序で、ご使用の状態に適用されない節やステップをスキップして実行してください。

本書では、WebSphere Studio Asset Analyzer for Multiplatforms を WebSphere Studio Asset Analyzer、z/OS または OS/390 システムを MVS と記述します。

関連製品の構成

日本向けフィーチャー FMID J2A1411 がオーダーに含まれる場合は、 WebSphere Studio Asset Analyzer を構成する前にそのフィーチャーのインストールを必ず完了してください。データ・セット yourHLQ.SDMHDATA のメンバー DMHVERSN は、「バージョン 4.1.0 ENU」ではなく「バージョン 4.1.0 JPN」と示される必要があります。

以下の資料では、WebSphere Studio Asset Analyzer の構成と正常なインストールの検査に必要な情報を示します。こうしたタスクを開始する前に、関連の各製品が正しく動作していることと、他の製品との関連でも正しく動作することを確認してください。たとえば、HTTP Server の検証と IVP (インストール検査プログラム) 処理が正常に完了したこと、 DB2 にアクセスするように JDBC が適切に構成されていること、および JDBC を使用した DB2 アクセスをサポートするように WebSphere Application Server (WAS) が構成されていることを確認してください。 これを行わないと、WebSphere Studio Asset Analyzer と DB2 のやりとりで問題が発生し、問題の原因が明確に分からなくなる可能性があります。

WebSphere Studio Asset Analyzer を構成する前に、WebSphere Studio Asset Analyzer と動作するように IBM HTTP Server および WebSphere Application Server (WAS) を更新する必要があります。こうした関連製品を更新したら、 WebSphere Studio Asset Analyzer ISPF パネルとブラウザー・ベースのユーザー・インターフェースの両方を使用して、 WebSphere Studio Asset Analyzer のインストール検査プログラム (IVP) を実行します。

WAS V4 と V5 の対比: WAS 5 で使用するために WebSphere Studio Asset Analyzer を構成する場合は、 ear ファイルの固有の配置を使用します。これに対して、WebSphere Studio Asset Analyzer にアクセスするために WebSphere Application Server (WAS) バージョン 4 を構成する場合は、プラグイン・メソッドを使用します。このプラグイン・メソッドは、WAS V4 で代替構成オプションとして知られています。

先に進む前に:

WebSphere Studio Asset Analyzer を構成するには、以下のタスクを示された順序で実行してください。

  1. IBM HTTP Server の構成
  2. WebSphere Application Server (WAS) の構成
  3. WebSphere Studio Asset Analyzer の構成
  4. クライアントのデフォルト・ジョブ・カードの構成
  5. Windows サーバー・コンポーネントの設定
  6. 製品の正常なインストールおよび構成の完了確認
関連したタスク
次の資料にある代替構成オプション (付録 C) を使用します。
   「WebSphere Application Server V4.0.1 for z/OS and OS/390:
   J2EE アプリケーションのアセンブル
」(SA88-8654-02)

IBM HTTP Server の構成

IBM HTTP Server は前提条件製品であり、システムにインストールされ、構成されている必要があります。先に進む前に、HTTP Server が正しく動作し、他の必須製品と正しく動作していることを確認してください。 WebSphere Studio Asset Analyzer を使用するにはその前に、WebSphere Studio Asset Analyzer の HTML ファイルにアクセスしてブラウザー・ウィンドウで表示できるように、IBM HTTP Server に追加の構成変更を行う必要があります。

ヒント: HTTP Server の構成時には、ガイドとして /usr/lpp/dmh/bin/dmh_httpd.conf ファイルを使用できます。これには、必要なほとんどのステートメントのサンプルが含まれます。このファイルの一部を自分の httpd.conf ファイルにコピーすることができます。

IBM HTTP Server を構成するには、サーバー構成ファイルを次のように編集します。

  1. WAS V4 for MVS の場合のみ: WebSphere Studio Asset Analyzer を WAS V4 に定義するプラグイン・メソッドを使用するため、 HTTP Server 構成ファイル (デフォルトでは /etc/httpd.conf) が WebSphere 構成ファイル (デフォルトでは /usr/lpp/WebSphere/was.conf) を正しく参照していることを確認してください。これは、wasXXXplugin.so ファイルを識別する ServerInit ディレクティブで行われます。ここで、XXX は WebSphere のレベルを示します。

     EDIT   /etc/httpd.conf               Columns 00001 00072
     #
     ServerInit
       /usr/lpp/WebSphere/WebServerPlugIn/bin/was400plugin.so:init_exit
       /usr/lpp/WebSphere/etc/was400.conf
    1 行で記述: 各 Service ディレクティブは 1 行で記述される必要があります。このファイルを編集する際には、必ず、これまでの行にインデントした行をスペースで区切って追加してください。ここで行が分割されているのは、表示上の幅の制限によるものです。
  2. WebSphere Studio Asset Analyzer には、固有に識別される各ユーザーが必要です。HTTP Server の UserId と Protection ディレクティブは、ユーザーに対して有効なユーザー ID とパスワードの指定を要求できます。 UserId ディレクティブの設定が、サイトのアクセス・ガイドラインに従っていることを確認します。UserId ディレクティブは、MVS システム上の HTML ファイルへのアクセスを制御します。 HTTP サーバー・アクセスに関するサイトのセキュリティー・ガイドラインに応じて、次の 2 例のいずれかに従ってください。

    各ユーザーが自分のユーザー ID でログオンすることがサイトのガイドラインで要求されている場合、ディレクティブ UserId %%CLIENT%% を使用します。これにより、要求者がローカルの MVS ユーザー ID およびパスワードを持つことを、サーバーが要求するようになります。

     EDIT       /etc/httpd.conf
     #
     #        Default:  %%CLIENT%%
     #        Syntax:   UserId (user name)
     # Example:
     # UserId     PUBLIC
       UserId     %%CLIENT%%
     # UserId     %%CERTIF%%
     # UserId     %%SERVER%%
     # UserId     %%CLIENT%%

    すべてのユーザーが単一のユーザー ID (UserId PUBLIC など) でアクセスを共用するようにサイトのガイドラインで指示されている場合、 WebSphere Studio Asset Analyzer アプリケーションに対して追加の保護方式ディレクティブを設定する必要があります。こうした追加の保護方式ディレクティブは、構成ファイルに WebSphere Studio Asset Analyzer Web アドレスを参照する Service ディレクティブがあれば、その前に追加してください。

     EDIT       /etc/httpd.conf
    # ===============================================================
    # Protection scheme for access to WebSphere Studio Asset Analyzer
    # ===============================================================
    Protection DMH_Prot {
          UserId        %%CLIENT%%
          ServerId      "WebSphere Studio Asset Analyzer"
          AuthType      Basic
          PasswdFile    %%SAF%%
          Mask          All
    }
    # If you are using WAS 4, add the following line:
    Protect    /dmh*                         DMH_Prot
    # If you are using WAS 5, add the following line:
    Protect    /dmh-cgi*                     DMH_Prot
  3. WebSphere Studio Asset Analyzer が使用する Web アドレスが、WebSphere Studio Asset Analyzer CGI スクリプトが入っているディレクトリーに関連付けられていることを確認します。たとえば、WebSphere Studio Asset Analyzer が /usr/lpp/dmh にインストールされている場合、REXX ファイルは /usr/lpp/dmh/bin にあります。 httpd.conf ファイルには次のような行が含まれます。
     #
     Exec /dmh-cgi/* /usr/lpp/dmh/bin/*
     #
    dmh-cgi などの指定するパスは、ステップ 2 で示した保護方式ディレクティブで保護する必要があります。
  4. WAS V4 for MVS の場合のみ: Service ディレクティブを追加します。図に示すように httpd.conf ファイルを編集します。使用する WAS プラグイン・ファイルへの正しいパスに置き換えます。

     EDIT   /etc/httpd.conf               Columns 00001 00072
     #
     Service /dmh
       /usr/lpp/WebSphere/WebServerPlugIn/bin/was400plugin.so:service_exit
     Service /dmh/*
       /usr/lpp/WebSphere/WebServerPlugIn/bin/was400plugin.so:service_exit
     Service /dmh2/*
       /usr/lpp/WebSphere/WebServerPlugIn/bin/was400plugin.so:service_exit
     #
    1 行で記述: 各 Service ディレクティブは 1 行で記述される必要があります。このファイルを編集する際には、必ず、これまでの行にインデントした行をスペースで区切って追加してください。ここで行が分割されているのは、表示上の幅の制限によるものです。
  5. WAS V4 for MVS の場合のみ: .svg ファイルに関する AddType ディレクティブを追加します。

     EDIT   /etc/httpd.conf               Columns 00001 00072
     #
     AddType  .svg    image/svg         ebcdic 1.0
     #
  6. システムに Secure Sockets Layer (SSL) が必要であるかを判断します。必要であれば、IBM 鍵管理ユーティリティー (IKEYMAN) を使用して、セキュアな接続に必要なファイルの作成、処理、管理を行います。

関連したタスク
IKEYMAN による SSL セキュア接続の構成:
   www.ibm.com/software/webservers/httpservers/ikeyman.htm

関連した解説
OS/390 HTTP Server 計画、インストールと使用の手引き」(SD88-7879-08)
IBM HTTP Server 資料
Domino Go Webserver for OS/390 Webmasterの手引き リリース 5.0」(SD88-7880-00)

WebSphere Application Server (WAS) の構成

この節は、インストール構成に WAS for MVS が含まれる場合にのみ適用してください。 WAS for Windows は、Windows の WebSphere Studio Asset Analyzer インストール・プログラムにより構成されます。

WAS は前提条件製品であり、システムにインストールされ、構成されている必要があります。先に進む前に、WAS が正しく動作し、他の必須製品と正しく動作していることを確認してください。 WebSphere Studio Asset Analyzer を使用するにはその前に、データベースのデータにアクセスできるように、WAS に追加の構成変更を行う必要があります。 WAS 構成ファイルを編集するには、適切な権限が必要です。

権限: WAS ユーザー ID に、/usr/lpp/dmh/log ディレクトリーの作成および書き込みや /usr/lpp/dmh/config/Common.cfg ファイルへの書き込みの権限がない場合があります。

WAS ジョブが実行される際のユーザー ID には、/usr/lpp/dmh/log ディレクトリーと /usr/lpp/dmh/config/Common.cfg ファイルへの書き込みアクセス権限が必要です。最も簡単な解決策としては、以下のコマンドを使用して、そのディレクトリーとファイルの所有者をその WAS ユーザー ID に変更します。

chown WAS userid /usr/lpp/dmh/log
chown WAS userid /usr/lpp/dmh/config/Common.cfg.

/usr/lpp/dmh/log ディレクトリーが存在しなければ、その作成が必要となる場合があります。

WAS バージョン 4 の構成

WAS V4 を構成するには、以下のようにして、構成ファイル (デフォルトでは /usr/lpp/WebSphere/was.conf) を編集します。

  1. ファイル /usr/lpp/dmh/bin/dmh_was.confwas.conf ファイルの一番下にコピーします。
  2. /usr/lpp/dmh/* パスは、ご使用システムの規則に従うように更新します。
  3. DB_LOC_NAME の値を DB2 データベースのロケーション名に変更することにより、 jdbcconnpool.dmh_jdbcpool.databaseurl プロパティーを更新します。

    jdbcconnpool.dmh_jdbcpool.datasourcename プロパティーは、 製品デフォルトの定義 にある ISPF パネルの「JDBC DATASOURCE 名」フィールドのデータ・ソース名に必ず一致させてください。 datasourcename プロパティーの値の形式は jdbc/your-datasource-name にしてください。以下では、jdbc/DMHDB というデフォルトの datasourcename が示されています。

     EDIT   /usr/lpp/WebSphere/was.conf        Columns 00001 00072
    
     ################################################################
     #  Define the WSAA connection pool and datasource
     ################################################################
    
     jdbcconnpool.dmh_jdbcpool.jdbcdriver=ibm.sql.DB2Driver
     jdbcconnpool.dmh_jdbcpool.connectionidentity=thread
     #
     #  Change DB_LOC_NAME to the DB2 location name for the database
     jdbcconnpool.dmh_jdbcpool.databaseurl=jdbc:db2os390:DB_LOC_NAME
     #
     #  "JDBC DATASOURCE Name" from the "Set up" option of "DMHINSTL"
     #  If you specified DMH in the "Set up" option, the value for
     #  the datasource property should be jdbc/DMHDB.
     jdbcconnpool.dmh_jdbcpool.datasourcename=jdbc/DMHDB

WAS バージョン 5 の構成

WAS 5.1 以降が必要です。

制限: アプリケーション・サーバーでは Java 2 セキュリティーが使用不可になっていなければなりません。

WAS V5 を構成するには、WAS 管理コンソールから以下のステップを実行します。

  1. グローバル・セキュリティーをまだ使用可能にしていなければ、それを使用可能にします。「Technical Sales Library」の手順に従ってください。
  2. 以下のステップを行って、WebSphere Studio Asset Analyzer Web アプリケーションにアクセスする全ユーザーに対して WSAA_Role という EJBROLE を定義します。この役割を持つユーザーのみが、Web アプリケーションへのアクセス権限を持ちます。
    1. 次のような RACF コマンドを使用して WSAA_Role を定義します。RDEFINE EJBROLE WSAA_Role UACC(NONE)
    2. WebSphere Studio Asset Analyzer Web アプリケーションへのアクセス権限を持つ必要がある各ユーザーまたはグループに対して、次のような RACF コマンドを使用します。 PERMIT WSAA_Role CLASS(EJBROLE) ID(user_id) ACCESS(READ)
    3. EJBROLE クラスが RACLIST されている場合、次のような RACF コマンドを使用します。 SETROPTS RACLIST(EJBROLE) REFRESH
  3. JDBC ドライバーが正しくセットアップされていることを確認します。「Technical Sales Library」の手順を使用してください。
  4. ${DB2390_JDBC_DRIVER_PATH}: が定義されていることを確認します。
    1. 「環境」->「WebSphere 変数の管理」をクリックします。
    2. DB2390_JDBC_DRIVER_PATH が DB2 のインストール・ロケーション (/usr/lpp/db2/db2710 など) に設定されていることを確認します。
    3. DB2SQLJPROPERTIES が DB2 JDBCSQLJ プロパティー・ファイルのロケーション (/etc/db2sqljjdbc.properties など) に設定されていることを確認します。
    4. 適用」、次に「保存」をクリックします。
  5. DB2 z/OS JDBC プロバイダーを作成します。ヒント: z/OS JDBC プロバイダーが定義済みの場合、このステップはスキップできます。
    1. 「リソース」->「JDBC プロバイダー」をクリックします。
    2. 新規」をクリックします。
    3. JDBC プロバイダー = "DB2 ローカル JDBC プロバイダー (RRS)"」をクリックします。
    4. すべてのフィールドでデフォルトを受け入れます。
    5. 了解」をクリックします。
    6. 適用」、次に「保存」をクリックします。
  6. WebSphere Studio Asset Analyzer データベース用のデータ・ソースを作成します。
    1. 「リソース」->「JDBC プロバイダー」をクリックします。
    2. 上のステップ 5 で作成した JDBC プロバイダーをクリックします。
    3. 追加プロパティー」の下の「データ・ソース (バージョン 4)」をクリックします。
    4. 次のプロパティーを持つ新規のデータ・ソースを作成します。
      名前
      DMHDB
      JNDI 名
      jdbc/DMHDBDB
      データベース名
      データベースの DB2 ロケーション。(これは、データベース名と同じである場合も、そうでない場合もあります。)
    5. 適用」、次に「保存」をクリックします。
  7. WebSphere Studio Asset Analyzer 用のカスタム JVM 引き数を設定します。
    1. 「サーバー」->「アプリケーション・サーバー」->「server1」-> 「プロセス定義」->「サーバント」->「Java 仮想マシン」->「カスタム・プロパティー」をクリックします。
    2. 次のカスタム・プロパティーを追加します。wsaaHome = /usr/lpp/dmh
    3. 適用」、次に「保存」をクリックします。
  8. JVM 引き数の変更を有効にするために、WAS を再始動します。
  9. wsaa.ear を WAS にインポートします。
    1. 「アプリケーション」->「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
    2. インストール」をクリックします。
    3. サーバー・パスに /usr/lpp/dmh/install/wsaa.ear を入力します。
    4. 次へ」をクリックします。
    5. デフォルト・バインディングの生成」をクリックします。 virtual host = default_host などのデフォルト設定を保持します。
    6. 次へ」をクリックします。
    7. ステップ 1 では、「次へ」をクリックしてデフォルト設定を受け入れます。
    8. ステップ 2 で、「wsaa Web モジュール」をクリックし、「次へ」をクリックします。
    9. ステップ 3 で、「wsaa Web モジュール」をクリックし、「次へ」をクリックします。
    10. ステップ 4 では、「次へ」をクリックしてデフォルト設定を受け入れます。 (ここで指定された役割マッピングは、z/OS に影響しません。)
    11. ステップ 5 で「完了」をクリックします。
    12. マスター構成への保存」をクリックして、マスター構成への保存ステップを行います。
  10. wsaahelp.ear を WAS にインポートします。上記の wsaa.ear のステップを、 EAR ファイル /usr/lpp/dmh/install/wsaahelp.ear を使用して繰り返します。
  11. 「アプリケーション」->「エンタープライズ・アプリケーション」 ->「wsaa」->「Web モジュール」->「wsaa.war」をクリックし、「Classloader モード」を PARENT_LAST に設定します。
  12. 「アプリケーション」->「エンタープライズ・アプリケーション」 ->「wsaahelp.ear」->「Web モジュール」->「wsaahelp.war」をクリックし、「Classloader モード」を PARENT_LAST に設定します。
  13. サーブレットの HTTP 要求が OS スレッドと同期化されるように、WAS セキュリティー設定を更新します。
    1. 「アプリケーション」->「エンタープライズ・アプリケーション」 ->「wsaa」->「セッション管理」をクリックします。「セキュリティーの統合」を使用可能にし、「適用」をクリックします。
    2. 「アプリケーション」->「エンタープライズ・アプリケーション」 ->「wsaa」->「Web モジュール」->「wsaa.war」->「セッション管理」をクリックします。「セキュリティーの統合」を使用可能にし、「適用」をクリックします。
    3. 「セキュリティー」->「グローバル・セキュリティー」 ->「z/OS セキュリティー・オプション」をクリックします。「許可された OS スレッドに同期」を使用可能にし、「適用」をクリックします。
    4. 「サーバー」->「アプリケーション・サーバー」-> [サーバー名] ->「Web コンテナー」をクリックします。「セキュリティーの統合」を使用可能にし、「適用」をクリックします。
    5. 保存」をクリックします。
  14. wsaa.ear および wsaahelp.ear を始動します。
    1. 「アプリケーション」->「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
    2. wsaa.ear および wsaahelp.ear の両方を始動します。
  15. Web アプリケーションがポート 80 で動作するように、WAS プラグインを更新します。
    1. 「環境」->「仮想ホスト」->「Default_host」->「ホスト別名」をクリックします。
    2. 別名の 1 つが、ポート 80 の現行ホスト名であるか確認します。そのような別名がある場合は、残りのステップはスキップしてください。そのような別名がない場合は、残りのステップを完了することにより、ここで追加してください。
    3. 新規」をクリックします。
    4. 現行ホスト名を入力し、ポート番号に 80 を入力します。
    5. 適用」をクリックします。
    6. 「環境」->「Web サーバー・プラグインの更新」をクリックし、「了解」をクリックします。
    7. mv /etc/plugin-cfg.xml /etc/plugin-cfg.xml.old などのコマンドを使用して、古いプラグイン設定ファイルを名前変更します。
    8. cp /WebSphere/V5R0M0/AppServer/config/cells/plugin-cfg.xml /etc/plugin-cfg.xml などのコマンドを使用して、新規のプラグイン設定ファイルを古い名前にコピーします。
    9. /stop imweb500/start imweb500 などのコマンドを使用して、HTTP サーバーを再始動します。

WebSphere Studio Asset Analyzer の構成

関連製品の構成で説明されているように IBM HTTP Server および WebSphere Application Server で必要な構成の更新が完了したら、次のタスクを実行する必要があります。

WebSphere Studio Asset Analyzer の構成とデータベースのセットアップには、WebSphere Studio Asset Analyzer インストール構成ユーティリティーを使用します。すべての製品 ISPF パネルについて、包括的な F1 ヘルプを利用できます。インストール構成に WAS for MVS または WAS for Windows が含まれるかどうかに関わらず、セットアップ・オプション 0 のステップを実行する必要があります。 MVS の構成に対して、Windows 製品をインストールする際に、適切な値を入力します。

以下のステップを行ってユーティリティーを開始します。

  1. ISPF オプション 6 を選択して TSO コマンド・プロンプトを表示します。
  2. yourHLQ を DSN 高位修飾子で置き換えて、次のコマンドを入力します。
    EX  'yourHLQ.SDMHREXX(DMHINSTL)'

    以下に例を示します。ここでは DMH.STUDIOyourHLQ であることを想定しています。

    EX  'DMH.STUDIO.SDMHREXX(DMHINSTL)'

WebSphere Studio Asset Analyzer をセットアップし、DB2 データベースを作成して構成するには、次のタスクをこの順序で実行します。

  1. 製品デフォルトの定義
  2. 環境変数の定義
  3. DB2 情報の指定
  4. データベースの作成
  5. DB2 パッケージおよびプランのバインド
  6. DB2 特権の付与
  7. ソース・コード管理システムの構成
  8. インベントリー・アナライザーの構成
  9. クライアントのデフォルト・ジョブ・カードの構成
  10. HTTP Server の再始動
  11. 古いマクロの除去
  12. サーバー・コンポーネントの再インストールまたは以前のバージョンからのアップグレード
  13. Windows サーバー・コンポーネントの設定
  14. AIX サーバー・コンポーネントの設定
  15. WebSphere Studio Asset Analyzer Web サービスのセットアップ

先に進む前に DB2 が開始済みであることを確認してください。

製品デフォルトの定義

サイトのデフォルトを定義するには、WebSphere Studio Asset Analyzer ISPF インターフェースの「セットアップ」パネルを使用します。「インストール」パネルでオプション 0 (セットアップ) を選択します。「セットアップ」パネルで、サイトに合わせて各フィールドの値を入力します。

ヘルプ: 各フィールドに固有のヘルプを表示するには、フィールドにカーソルを合わせて F1 を押します。

WebSphere Studio Asset Analyzer は、使用する ISPF データ・セット名について限定的なカスタマイズをサポートします。「セットアップ」パネルを使用しているときに、これらの ISPF データ・セットの高位修飾子を指定できます。デフォルトでは、データ・セットの名前は以下のとおりです。

ここで、&hlqispf は ISPF データ・セットの高位修飾子です。

ISPF データ・セット名のその他のカスタマイズには、ソース・ファイルの更新が必要です。 ISPF データ・セットの他のセットを使用するには、以下のファイルを編集します。

&hlq.SDMHCNTL(DMHPRCQU)

このファイルで、ISPMLIB、ISPSLIB、ISPPLIB、および ISPTLIB の DD 定義を含むステートメントを探し、データ・セット名を適切に変更してください。

以下のヘルプ・パネルでは、入力されたフィールドが示されています。

------------------- WebSphere Studio Asset Analyzer -------------
                            セットアップ:  ヘルプ続く:  +
ユーザー DSN の高位修飾子  . . . . . . . . : USERTMP
    これは WebSphere Studio Asset Analyzer の全ユーザーが CREATE アクセスを持つ必要がある修飾子です。この修飾子の下に、一時ファイルが作成されます。

ISPF の高位修飾子  . . . . . . . . . . . . : ISP

HFS ベース・ディレクトリー . . . . . . . . : /usr/lpp/dmh
    これは UNIX システム・サービス上のディレクトリーで WebSphere Studio
    Asset Analyzer ファイルが保管されているところです。すべてのユーザーはこのディレクトリーおよびサブディレクトリーへの READ アクセスを持つ必要があります。アクセス許可はインストール中に SMPE によって作成されます。

HFS 一時ディレクトリー  . . . . . . . . .: /usr/lpp/dmh
    これは WebSphere Studio Asset Analyzer のログと一時ファイルが保管される UNIX システム・サービス上のディレクトリーです。すべてのユーザーはこのディレクトリーおよびサブディレクトリーへの
    READ/WRITE アクセスを持つ必要があります。ディレクトリーが存在しない場合には作成されます。値が指定されない場合は、HFS ベース・ディレクトリーが使用されます。

DB2 ランタイム・ライブラリー . . . . . . . : DSN710.SDSNLOAD

LE ランタイム・ライブラリー  . . . . . . . : CEE.SCEERUN

HLASM ライブラリー . . . . . . . . . . . . :
    アセンブラー・ソースがスキャンされる場合のみ必要です。

--------------サーバー設定-------------------

WebSphere サーバー・ホスト名. . . . . . . . . . . : ipname
    その下で WebSphere Studio Asset Analyzer が実行する HTTP サーバーの名前または IP アドレス。

WebSphere サーバー・ポート . . . . . . . . . . . . : 80
    その下で WebSphere Studio Asset Analyzer が実行する HTTP サーバーのポート番号。

WebSphere サーバーはセキュア・サーバーか     N
    その下で WebSphere Studio Asset Analyzer が実行している HTTP
    サーバーが SSL (Secure Socket Layer) を使用しているかどうか。

JDBC DATASOURCE 名. . . . . . . . : DMHDB
     その下でデータが JDBC を通じてアクセスされる名前です。この値は WebSphere
     Application Server 構成ファイルで以下のステートメントで定義される値と一致する必要があります。
        jdbcconnpool.default_jdbcpool datasourcename=jdbc/DMHDB

アドミニストレーター USERID . . . . . . . :
     定義の削除などの、管理機能を実行する権限を与えれた TSO
     ユーザー ID。すべてのユーザーに、これらの機能のアクセス権を許可するには * を指定してください。
--------CGI 設定------------------------

CGI ホスト名 . . . . . . . : ipname
    CGI が稼働するサーバーの名前または IP アドレス

CGI ポート. . . : 80
    CGI が稼働するサーバーのポート番号

CGI サーバーはセキュア・サーバーか     N
    CGI サーバーが SSL (Secure Socket Layer) を使用しているかどうか

サーバー CGI エイリアス名 . . . . . . . : dmh-cgi
    CGI ファイルに関連するエイリアス名で (通常は "DMH-CGI")
    HTTP サーバー構成ファイルに定義されています。たとえば、httpd.conf ファイルに次のエントリーが含まれる場合
      Exec /dmh-cgi/* /usr/lpp/dmh/bin/*
    値を次のストリングに設定する必要があります。
      dmh-cgi
--------分散データ設定-----------

分散資産のスキャンか . . . . : Y
    このマシン以外のマシンにある「分散資産」のスキャンを計画している場合は、値は ("Y") です。

分散スキャナー・ホスト名  . . . . . . . . . . : NTservIP
    分散資産がスキャンされる場所のサーバーの IP アドレスまたは名前です。これが空白で残されている場合は、WebSphere Studio Asset Analyzer 内から分散資産のソース・ファイルを表示することはできません。

分散スキャナー・ポート  . . . . . . . . . . . : 80
    分散資産がスキャンされる際の、サーバーのポート番号です。

分散サーバーはセキュア・サーバーか       N
    分散資産がスキャンされる場所のサーバーが、SSL (Secure Socket Layer) を使用しているかどうか。
-------COBOL および PLI のスキャンに必要な設定--------

COBOL ソースのスキャンにコンパイラーを使用するか: Y
    エンタープライズ COBOL コンパイラーを、ご使用の COBOL ソース・コードのスキャンに使用するかどうかを示します。'N' が指定された場合、
    WebSphere Studio Asset Analyzer 所有のスキャナーが使用されます。

COBOL コンパイラー・ロード・ライブラリー. . . . . . . :   CBLLDLIB
    コンパイラー・ベースのスキャンが示された場合、その COBOL
    コンパイラー・ロード・ライブラリーの名前が入ります。


COBOL コンパイラー・オプション . . . . . . : LIB,NOC,NOOBJ,ADATA,[SQL]
    コンパイラー・ベースのスキャンが示された場合、スキャン中に使用するオプションのセットが入ります。これはカッコで囲まれた組み込みブランクを含まない、コンマで区切られたリストです。使用可能/構成可能なオプションは以下のとおりです。
         ADV
         ARITH
         AWO
         BUFSIZE
         CODEPAGE
         CURRENCY
         DATEPROC
         DBCS
         DIAGTRUNC
         NSYMBOL
         PGMNAME
         QUOTE/APOST
         SIZE
         WORD
    上記オプションごとの情報については、エンタープライズ COBOL
    コンパイラーの資料を参照してください。
オプション用の十分なスペースがない場合: 必要なすべてのコンパイラー・オプションを指定するのに十分なスペースがない場合は、代わりに、Common.cfg ファイルを手動で更新して、そこでオプションを入力することができます。 /usr/lpp/dmh/config/Common.cfg の ScanningInfo セクションにある以下の行を使用して、オプションを指定します。
cobolOptions =
pliOptions =
pliMacroDef =
sqlOptions =
オプションは、「=」記号の後にコンマで区切って入力します。たとえば、次のようにします。
cobolOptions = DTR,PGMN(LU),NOADV,ARITH(EXTEND)
Common.cfg のフィールドを使用してオプションを指定する場合は、 ISPF パネルのフィールドではオプションを何も指定しないでください。指定すると、パネルで指定したオプションのみが使用されてしまいます。

PL/I ソースのスキャンにコンパイラーを使用するか: Y
    エンタープライズ PL/I コンパイラーを、ご使用の PL/I ソース・コードのスキャンに使用するかどうかを示します。'N' が指定されると
    WebSphere Studio Asset Analyzer 所有のスキャナーが使用されます。

PL/I コンパイラー・ロード・ライブラリー . : PLILDLIB
    コンパイラー・ベースのスキャンが示された場合、PL/I コンパイラー・ロード・ライブラリーの名前が入ります。


PL/I コンパイラー・オプション. . . . . . : XINFO(SYN),NOOBJ,[PP(MACRO),PP(SQL
    コンパイラー・ベースのスキャンが示された場合、スキャン中に使用するオプションのセットが入ります。これはカッコで囲まれた組み込みブランクを含まない、コンマで区切られたリストです。使用可能/構成可能なオプションは以下のとおりです。
         BLANK
         CODEPAGE
         CURRENCY
         DBCS
         DEFAULT
         GRAPHIC
         INCAFTER
         LANGLVL
         LIMITS
         MARGINS
         MAXMSG
         NAMES
         NATLANG
         NOT
         OR
         PREFIX
         RULES
         SYSPARM
         USAGE
    上記オプションごとの情報については、エンタープライズ PL/I
    コンパイラーの資料を参照してください。

PL/I マクロ定義ファイル名. . . . . . . : DMH.SDMHDATA(DMHSMACR)
    PL/I マクロ定義のセットが含まれるファイル名が入ります。このフィールドは必須指定ではありません。

SQL オプション. . . . .  :  QUOTESQL
    スキャンされるソース・コードに SQL ステートメントが存在する場合、このフィールドには、コンパイラーにより使用され解釈される SQL オプションのコンマで区切られたリストが含まれます。このリストはカッコで囲まれた組み込みブランクを含まないリストでなければなりません。このフィールドは必須指定ではありません。
--------DB2に必要な設定-----------

分析されるホスト・プログラムの概数: 3000
    スキャンされるすべてのプログラムと組み込まれたファイルの概数。

分析される分散ソース・コードの量 (MB 単位) : 10
    スキャンされる分散ソース・コードのおおよそのサイズ。

新規ストレージ・グループか  . . . . . . . . . . . . . : Y
    WebSphere Studio Asset Analyzer に関連するデータベースが新規ストレージ・グループの作成を要求するかどうかを指定します。

ストレージ・グループ名  . . . . . . . . . . . . . . . : DMHSTOGR
    WebSphere Studio Asset Analyzer データベースに関連するストレージ・グループの名前。

新規ストレージ・グループの場合の VSAM カタログ名. . . : catname
    WebSphere Studio Asset Analyzer データベースの表に関連する、VSAM
    ファイルの高位修飾子です。

新規ストレージ・グループの場合の割り振りボリューム  . : *
    新規ストレージ・グループに関連するボリューム名。
データベース名  . . . . . . . . . . . . . . . : DMHDB
    WebSphere Studio Asset Analyzer に関連するデータベース名。

バッファー・プール:
    データベース索引、表スペースおよび一時データベースで使用されるバッファー・プールです。索引    . . . . . . . . . . . . . . . . . : BP1
    表スペース    . . . . . . . . . . . . . . : BP2
    データベースおよび一時データベース  . . . : BP7
    LOB 表スペース      . . . . . . . . . . . : BP8

DB2 表スペース接頭部 . . . . . . . . . . . .  : DMHTS
    WebSphere Studio Asset Analyzer で作成される表スペースの接頭部として使用されます。この接頭部の値に、3 文字の接尾部が付加されます。
表用の高位修飾子 . . . . . . . . . . .  . . . : DMH
    表用の修飾子として使用されます。

DB2 サブシステム名  . . . . . . . . . . . . . : DSN1
    データベースが常駐するところの DB2 サブシステムの名前。

DB2 ロケーション名 . . . . . . . . . .  . . . : STLEC1
    ホスト・マシン上の DB2 データベース・サブシステムの位置。

DB2 プラン接頭部 . . . . . . . . . . . . . . : DMH
    DB2 プランの接頭部。

グローバル一時データベースを作成するか . . . . . . : Y
    グローバル一時データベースを作成する必要がある ("Y") か、またはすでにこのタイプのデータベースが存在する ("N") かを指定します。一時データベースは DB2 サブシステムに 1 つだけ作成することができますが、WebSphere Studio Asset Analyzer を正しく構成するにはそれが存在している必要があります。グローバル一時データベースが存在しない場合は、このフラグを "Y" に設定してください。

グローバル一時データベース名  . . . . . . . : DMHTMPDB
    一時データベースの名前 (作成する必要がある場合には、その新規名。すでにある場合は、既存名。) が入ります。この値は、上記のフラグが "Y" に設定されている場合、または新しい一時表スペースを作成する必要がある場合には必須指定となります。

グローバル一時表スペースを作成するか. . . . . . : Y
    グローバル一時表スペースを新規に作成する必要がある ("Y") か、またはすでに存在する ("N") かを指定します。既存の一時データベースに、既存の一時表スペースがある場合、このフラグを "N" に設定できます。既存の表スペースがない場合、"Y" に設定して WebSphere Studio
    Asset Analyzer が一時表スペースを作成できるようにします。

グローバル一時表スペースを作成するか . . . . . . . : DMHTMPTS
    一時表スペースを新規に作成する必要がある場合、その名前が入ります。上記フラグが "Y" に設定された場合、このフィールドは必須指定となります。

F3 を押すと、設定を処理して保存します。

環境変数の定義

データベースを作成する前に、JDBC 環境変数が適切に設定されている必要があります。使用するユーザー ID のデフォルト・セットアップが、コマンド行から JDBC にアクセスするように設定されていない場合は、以下のステップを行って、環境変数を設定します。

  1. シェル・スクリプト・ファイル /usr/lpp/dmh/bin/SetupJdbc.sh を編集します。
  2. その環境でまだセットアップされていない変数の export コマンドからコメント文字を除去します。
  3. ファイルに、絶対パスを含めた適切な値を入力します。
  4. スクリプトを保存します。これは、製品データベースの作成時に実行されます。

以下は、ファイル内の完成した export コマンドの例です。

export STEPLIB=DSN710.SDSNLOD2:DSN710.SDSNLOAD:WAS401.SBBOLOAD
export LIBPATH=/usr/lpp/db2/db2710/lib
export CLASSPATH=/usr/lpp/db2/db2710/classes/db2j2classes.zip
export DB2SQLJPROPERTIES=/etc/db2sqljjdbc.properties

DB2 情報の指定

DB2 ユーザー ID およびパスワードは、ISPF のセットアップ・パネルでは取り込まれません。この情報は、構成ファイルで手動で更新する必要があります。この更新を行うには、以下のステップを行います。

  1. ファイル /usr/lpp/dmh/config/Common.cfg を編集します。
  2. ファイルで以下の行を探します。
    username = DBUSER
    password = DBPW
  3. プレースホルダーのテキストを DB2 管理者のユーザー ID とパスワードで上書きします。たとえば、以下のようにします。
    username = adminid
    password = adminpassword

    ヒント: ユーザー ID は、 WebSphere Studio Asset Analyzer の表に対する SELECT、UPDATE、DELETE、および INSERT の権限を持ち、 SYSIBM.SYSTABLES や SYSIBM.SYSSYNONYMS などのさまざまなカタログ表に対する SELECT 権限を持つものを使用します。DB2 パスワードはファイルを保管する際にエンコードされます。

  4. 変更を保存します。

ヒント: Web サーバーが始動すると、 Common.cfg ファイルに保管されたパスワードを WebSphere Studio Asset Analyzer サーブレットが暗号化します。そのため、Web サーバーのユーザー ID には、 Common.cfg を更新するための適切な権限が必要です。Web サーバーがファイルに書き込めるようにするために、 chmod コマンドまたはその他の方法を使用してファイルの許可を変更してください。

データベースの作成

この節の手順には、既存の WebSphere Studio Asset Analyzer データベースがない場合にのみ従ってください。既存のデータベースがある場合は、次にリストした章の説明に従って、 それをアップグレードする必要があります。

  1. WebSphere Studio Asset Analyzer バージョン 2 からの移行
  2. WebSphere Studio Asset Analyzer バージョン 3.1.0 からの移行

先に進む前に、必ず HTTP Server を停止してください。データベースを作成するには、以下のステップに従ってください。

  1. ISPF の「インストール」メニューでオプション 1 の「データベースの作成」を選択します。

    エディターに JCL ストリームが表示されます。この JCL は、プログラム DMHTEP2 を使用して、関連するすべての表スペース、表、インデックスを含むデータベースを作成する DDL をサブミットします。入力ストリームには、一定の間隔でデータベースの COMMIT ステートメントがあります。入力ストリームの次の項目をいくつか変更する必要がある場合があります。

  2. このジョブは、データベース、表、索引、ビューの作成について適切な DB2 権限を持つユーザーがサブミットする必要があります。こうしたオブジェクトを作成する権限がない場合には、このファイルを保管し、適切なユーザーからこのジョブをサブミットしてください。適切な権限がある場合は、SUB コマンドを入力してジョブをサブミットします。
  3. JESYSMSG JES2 の各ステップについて、条件コードが 0000 であるかを確認します。
  4. エラーがある場合、次の処理によりエラーを検出し、それを訂正して、データベースを作成するジョブを再サブミットします。
    1. 次の出力で詳細な処理情報を調べ、エラーを引き起こしたステートメントを判別します。
      SYSPRINT DMHTEP2
      "SQLCODE =-" の出現を検索します。
      SYSPRINT UTIL
      ファイルの最終行が以下のものであることを確認します。
      DSNUGBAC - UTILITY EXECUTION COMPLETE, HIGHEST RETURN CODE=0
    2. エラーを訂正してください。
    3. 作成されたコンポーネントがあればそれを識別し、データベースを再作成する前にそれを削除します。SYSPRINT DMHTEP2 を編集し、各 CREATE ステートメントについて SQLCODE = 000 をスキャンします。以下は、データベース DMHDB が正常に作成された場合の例です。

      ***INPUT STATEMENT: CREATE DATABASE DMHDB DMHSTOGR SYSDEFLT
      BUFFER POOL BP0;
      RESULT OF SQL STATEMENT:
      DSNT400I SQLCODE = 000, SUCCESSFUL EXECUTION
      CREATE SUCCESSFUL
    4. データベースが正常に作成された場合、 DROP DATABASE および COMMIT ステートメントのコメントを外します。インストールで「新規ストレージ・グループか」を「Y」に設定し、STOGROUP が正常に作成された場合、DROP STOGROUP および COMMIT ステートメントのコメントを外します。
    5. ジョブを再実行依頼してください。

DB2 パッケージおよびプランのバインド

DB2 パッケージおよびプランをバインドするジョブをカスタマイズしてサブミットするには、以下のステップを行います。

  1. 「インストール」メニューでオプション 2 の「DB2 パッケージおよびプランのバインド」を選択します。バインド・ジョブの JCL ストリームがエディターで表示されます。
  2. DB2 サブシステムが分散 DB2 用に構成されていない場合は、BIND PLAN 制御ステートメントを編集します。PKLIST パラメーターは、アスタリスクで始まる各パッケージ名を指定しています。すべてのパッケージ指定を編集して、以下の例で示したように、アスタリスクとピリオドを除去します。
    編集前 編集後

    BIND PLAN(DMHP0700)
         QUALIFIER(DMH) -
         PKLIST(*.DMH.DMHDCOM -
                *.DMH.DMHDROL -
                *.DMH.DMHD233 -
    . . .

    BIND PLAN(DMHP0700) -
         QUALIFIER(DMH) -
         PKLIST(DMH.DMHDCOM -
                DMH.DMHDROL -
                DMH.DMHD233 -
    . . .
  3. SUB コマンドを入力してジョブをサブミットします。
  4. JESYSMSG JES2 の各ステップについて、条件コードが 0000 であるかを確認します。

DB2 特権の付与

DB2 データベースを作成したとき、それにアクセスできるのは自分だけです。他のユーザーがアクセスできるようにするには、その表、パッケージ、およびプランにアクセスする特権を他のユーザーに付与する必要があります。このタスクでサブミットするジョブでは、一定のユーザーにアクセスを制限するようにジョブを変更しない限り、すべてのユーザーにデータベースへの PUBLIC のアクセス権を付与します。 DB2 はアクセス権の記録を独自に保持するため、付与した許可は、あとでデータベースを除去や再作成しても残ります。そのため、このジョブの再サブミットが必要になるのは、特権を変更する必要が生じた場合のみです。

DB2 特権を付与するジョブをカスタマイズしてサブミットするには、以下のステップを行います。

  1. 「インストール」メニューでオプション 3 の「DB2 特権の付与」を選択します。
  2. JCL ストリームが表示されます。データベースへのアクセス権を変更する必要がある場合、 SQL ステートメントを編集します。
  3. SUB コマンドを入力してジョブをサブミットします。
  4. JESYSMSG JES2 の出力のステップについて、条件コードが 0000 であるかを確認します。
    DB2 特権を付与する JCL の実行が今回で初めてでない場合、ステップ名 DMHTEP2 が条件コード 0004 になることがあります。ジョブの条件コードを確認するには、 SYSPRINT DMHTEP2 の出力に目を通し、GRANT ステートメントについて SQLCODE = 562 をスキャンしてください。以下は、パッケージ DMH.DMHDCOM に関するこの状態の出力メッセージの例です。

    ***INPUT STATEMENT:  GRANT ALL ON PACKAGE DMH.DMHDCOM TO PUBLIC;
    SQLWARNING ON GRANT    COMMAND, EXECUTE  FUNCTION
    RESULT OF SQL STATEMENT:
    DSNT404I SQLCODE = 562, WARNING:  A GRANT OF A PRIVILEGE
    WAS IGNORED BECAUSE THE GRANTEE ALREADY HAS THE PRIVILEGE FROM
    THE GRANTOR
    DSNT418I SQLSTATE = 01560 SQLSTATE RETURN CODE

    この状態は無視できます。

  5. エラー (SQLCODE = 562 を除く) があった場合、それを訂正してジョブを再サブミットします。

ソース・コード管理システムの構成

ソース構成管理 (SCM) 製品は、ソフトウェア・アプリケーションの作成に使用されるコンポーネントの全ライフ・サイクルを管理します。 WebSphere Studio Asset Analyzer は次の SCM をサポートします。

SCM の下にあるソースのインベントリーをユーザーが取得できるようにしたい場合は、まず、WebSphere Studio Asset Analyzer ISPF インターフェースを使用して SCM を構成する必要があります。構成する各 SCM は、(ブラウザー・インターフェースから) インベントリー・ウィザードでスキャン・タイプとして示されます。構成しないことにした SCM はスキャン・タイプの選択項目として示されず、ユーザーがそれらの SCM のソースをスキャンすることはできません。 SCM をシステムに対して適切に構成するには、次のステップを行います。

  1. 「インストール」メニューでオプション 4 の「SCM の構成」を選択します。
  2. インベントリーを許可する各 SCM に「Y」を入力します。
  3. ChangeMan を構成している場合は、次の情報を指定します。 ChangeMan からのスキャンを可能にするには、ロード・ライブラリーの指定が必要です。それらは、ChangeMan ZMF がマシンにインストールされたときに作成されています。
    ZMF ロード・ライブラリー
    有効な Serena ChangeMan ZMF ランタイム・ロード・ライブラリーを指定します。たとえば、次のようにします。
    SERENA.CMNZMF.V5R3M3.LOAD
    SERNET ロード・ライブラリー
    有効な Serena SERNET ランタイム・ロード・ライブラリーを指定します。たとえば、次のようにします。
    SERENA.SERCOMC.V5R4M7.LOAD
    インターフェース
    Serena SERNET には、RPC (リモート・プロシージャー・コール) と XML という 2 つのインターフェース形式があります。Serena ChangeMan の v5.3 の後のバージョンは、XML インターフェースのみをサポートします。

    制限: WebSphere Studio Asset Analyzer は現在、 XML インターフェースではなく、RPC ChangeMan インターフェースのみをサポートします。

  4. Enter を押します。
  5. SUB コマンドを入力してジョブをサブミットします。
  6. ジョブの戻りコードを検査します。
    戻りコード 意味
    0 ジョブはエラーなしで実行されました。
    8 SQL コードを検査します。SQL コードが -803 の場合、SCM はすでに構成されていました。

Panvalet を利用可能にする

Computer Associates International Inc. (CA) は、AllFusion CA-Panvalet for z/OS and OS/390 (Panvalet(R)) を提供します。 Panvalet は、ソフトウェア変更および構成管理ソリューションです。 Panvalet でソース資産を管理する場合、インストール・パラメーターとユーザー提供アクセス・ルーチンの組み合わせによって、Panvalet ライブラリーと相互作用するように WebSphere Studio Asset Analyzer を構成することができます。

WebSphere Studio Asset Analyzer を Panvalet ライブラリーと円滑に相互作用させるためにユーザーが提供するアクセス・ルーチンは、以下の機能を備えている必要があります。

これらのルーチンは、以下の節で記述する仕様を満たすように構成する必要があります。これらの仕様から逸脱すると、インターフェースで問題が発生する可能性があります。

ファイル・リストを取得する

ファイル・リストを取得するアクセス・ルーチンは、EXIT-1 と呼ばれ、指定された Panvalet ライブラリーに存在するファイルのリストを取得するために使用されます。これは、以下の仕様に従わなければなりません。

以下の例は、EXIT-1 の起動に WebSphere Studio Asset Analyzer が使用する REXX 呼び出しを示しています。

memberCount = DMHPANX1('USER.PANLIB, DMH.USER.T074720.M092256.D0125')

表示用にソースを取得する

表示用にファイル内のソースを取得するアクセス・ルーチンは、EXIT-2 と呼ばれ、指定された Panvalet ライブラリー内の単一ファイルからソース・レコードを取得するために使用されます。これは、以下の仕様に従わなければなりません。

以下の例は、EXIT-2 の起動に WebSphere Studio Asset Analyzer が使用する REXX 呼び出しを示しています。

recordCount = DMHPANX2('USER.PANLIB, MEMB01, DMH.USER.T085310.M150403.D0125')

分析用にソースを取得する

分析用にファイルのソースとインクルード・ファイルのソースを取得するアクセス・ルーチンは、ネイティブ・ライブラリー・アクセスと呼ばれ、1 つ以上の Panvalet ライブラリーにある 1 つ以上のファイルの内容を直接読み取るために使用されます。これは、ファイルのソースとインクルード・ファイルのソースに効率的にアクセスするために、WebSphere Studio Asset Analyzer アナライザーによって呼び出されます。これが呼び出されるのは、最初のファイルに関するメタデータが収集されるときです。

WebSphere Studio Asset Analyzer アナライザーは、ソース資産に関するメタデータを収集中に、 Panvalet ライブラリーに対して以下の機能を定期的に実行する必要があります。このアクセス・ルーチンは、これらの機能を実行するロジックを実装します。

  1. ファイルを開く
  2. ファイルを読み取る
  3. ファイルを閉じる
  4. ファイルの存在を検索する

このアクセス・ルーチンは、以下の仕様に従わなければなりません。

以下の COBOL の例は、このアクセス・ルーチンの呼び出しに WebSphere Studio Asset Analyzer が使用する典型的な動的 CALL 呼び出しを示しています。

01  DMHPAN                     PIC   X(06)  VALUE "DMHPAN".
01  PARM-DATA.
    05 PARM-LENGTH             PIC S9(04) COMP.
    05 PARM-IN-FUNCTION        PIC   X(01).
    05 PARM-IN-DDNAME          PIC   X(08).
    05 PARM-IN-FILE            PIC   X(10).
    05 PARM-OUT-RECORD         PIC   X(80).

MOVE SPACE TO PARM-DATA
MOVE "O" TO PARM-IN-FUNCTION
MOVE "PANDD1" TO PARM-IN-DDNAME
MOVE"MEMB01" TO PARM-IN-FILE

CALL DMHPAN USING PARM-DATA

連結セットの構成

連結セットが自動的に生成される場合、または WebSphere Studio Asset Analyzer ユーザー・インターフェースを使用してそれらを構成する場合、Panvalet ++INCLUDE ステートメントがインベントリー・スキャン中に自動的に処理されます。ただし、MVS で &UHLQ.INCL2 ライブラリーのメンバーを編集して連結セットを手動で構成する場合には、それ以外ではオプションである、2 つのスペース区切りのパラメーターを連結セット・レコードに追加する必要があります。その 2 つのパラメーターとは RM=RMDD= で、リソース・マネージャーとリソース DD 名をそれぞれ指定します。 WebSphere Studio Asset Analyzer の MVS インストールには、以下のパラメーター値が有効です。

RM=
PDS および PAN。PDS がデフォルトです。
RMDD=
任意の有効な DD NAME 値。指定された連結セットの中で固有でなければなりません。このパラメーターは、RM=PAN の指定時のみ必須です。

以下の例は、有効な連結セットの内容を示しています。これは、検索される最初と 3 番目のライブラリーは PDS ライブラリーで、 2 番目と 4 番目のライブラリーは PAN ライブラリーであることを示しています。

DMH.APPL.COPYLIB1
DMH.APPL.PANLIB1   RM=PAN   RMDD=PANINCL1
DMH.APPL.COPYLIB2  RM=PDS
DMH.APPL.PANLIB2   RM=PAN   RMDD=PANINCL2

これらの要件を満たし、Panvalet をインベントリー・スキャン用に選択すると、ユーザーは PDS ライブラリーと同じように Panvalet ライブラリーを処理するようになります。

ChangeMan および SCLM を利用可能にする

ChangeMan または SCLM の構成を完了するには、以下に示すようにメンバー &hlq.SDMHCNTL(DMHPRCQU) を編集し、該当の DD ステートメントからコメント文字を除去する必要があります。 JCL のコメントをガイドとして使用してください。TEMPLC は ChangeMan と SCLM の両方に使用されます。その他の DD ステートメントは、JCL のコメントに示されたように、いずれかの SCM にのみ適用されます。

//*-----------------------------------------------------------------*
//* Uncomment the following DD for ChangeMan and/or SCLM support
//*-----------------------------------------------------------------*
//*TEMPLC   DD DSN=&&TEMPLC,DISP=(MOD,PASS),
//*            SPACE=(133,(5000,10000)),UNIT=SYSDA,
//*            DCB=(DSORG=PS,RECFM=FB,LRECL=133)
//*-----------------------------------------------------------------*
//* Uncomment the following DD for ChangeMan support
//*-----------------------------------------------------------------*
//*RPCTRACE DD DUMMY
//*-----------------------------------------------------------------*
//* Uncomment the following DDs for SCLM support
//*-----------------------------------------------------------------*
//*ISPCTL1  DD DISP=NEW,
//*            SPACE=(CYL,(1,1)),UNIT=SYSDA,
//*            DCB=(LRECL=80,BLKSIZE=800,RECFM=FB)
//*ISPLOG   DD SYSOUT=*,
//*            DCB=(LRECL=120,BLKSIZE=2400,DSORG=PS,RECFM=FB)
//*ISPMLIB  DD DSN=&DMHISHLQ..SISPMENU,DISP=SHR
//*ISPSLIB  DD DSN=&DMHISHLQ..SISPSENU,DISP=SHR
//*ISPPLIB  DD DSN=&DMHISHLQ..SISPPENU,DISP=SHR
//*ISPPROF  DD DSN=&&TEMPLIB3,DISP=(NEW,PASS),
//*            SPACE=(CYL,(1,1,5)),UNIT=SYSDA,
//*            DCB=(LRECL=80,BLKSIZE=19040,DSORG=PO,RECFM=FB)
//*ISPTLIB  DD DSN=&&TEMPLIB1,DISP=(NEW,PASS),
//*            SPACE=(CYL,(1,1,5)),UNIT=SYSDA,
//*            DCB=(LRECL=80,BLKSIZE=19040,DSORG=PO,RECFM=FB)
//*         DD DSN=&DMHISHLQ..SISPTENU,DISP=SHR
//*-----------------------------------------------------------------*

インベントリー・アナライザーの構成

ご自分のショップで、WebSphere Studio Asset Analyzer が資産のスキャンおよび分析に使用するアナライザーのデフォルトの構成を変更する必要がある場合があります。この節の指示を使用して、示されているアナライザーの設定を更新することができます。

JCL アナライザーの構成

デフォルトで、JCL 分析は関連した連結セットにあるライブラリーを使用して、 INCLUDEPROC ステートメント参照を解決します。アナライザーは JES と同じ方法で JCLLIB ORDER=(library1 [ [ ,library2 ] ... ] ) ステートメントをハンドルします。つまり、リストされているライブラリーは、連結セット・リストの前に付加されており、結果リストは参照を解決するために使用されます。

ただし、JCLLIB メンバーに対してユーザー・アクセスを拒否するセキュリティー要件がある場合、 JCL アナライザーは失敗します。この問題に対処するには、ユーザーが JCLLIB ORDER ステートメントを分析することはできるが、ライブラリー・リストは無視する、というように、JCL アナライザーを構成する必要があります。これにより、関連する連結セットで指定されている内容のみを使用して、組み込まれているステートメントを解決します。

検出されたライブラリーを無視するように JCL アナライザー (DMH4000) を構成するには、以下のステップに従って JCLLIB 無視のパラメーター (-i) を設定します。

  1. WebSphere Studio Asset Analyzer ファイル &yourHLQ.SDMHREXX(DMH5206) を編集します。
  2. 変数 dmh4000Parm の 2 番目のオカレンスを検索します。
  3. 指定を dmh4000Parm = '' から dmh4000Parm = '-i' に変更します。
  4. ファイルを保存します。

この変更はすべての JCL スキャンに影響します。

クライアントのデフォルト・ジョブ・カードの構成

WebSphere Studio Asset Analyzer により実行されるすべてのソース・スキャンは、ブラウザーで作成され、 HTTP サーバーによりサブミットされるバッチ・ジョブとして処理されます。ブラウザー・クライアントに提供されるデフォルトのジョブ・カードは、ファイル yourHLQ.SDMHREXX(DMHPARMS) にあります。このファイルを編集して、DMHJBDF1 から DMHJBDF4 までの行を適切なパラメーターと設定で更新してください。以下のジョブ・カードは初期デフォルトです。

/***** Job Cards for building JCL ***/
   DMHJBDF1 = "00000000,'WEBSPHERE STUDIO AA',"
   DMHJBDF2 = "//             CLASS=A,MSGCLASS=H,MSGLEVEL=(1,0),"
   DMHJBDF3 = "//             REGION=4M"
   DMHJBDF4 = "//*        DEFAULT JOB CARD"

ジョブ・カードを編集し、行った変更を保存するには、以下のステップを行います。

  1. DMHINSTL インストール・プログラムを終了します。
  2. DMHPARMS を編集し、値を変更します。DMHJBDF1 に含まれるのは、ジョブ・カードの完全な構文ではなく、JOB キーワードの後に続くテキストのみです。したがって完全な構文は、たとえば次のようになります。
    //FOO1 JOB ,MSGLEVEL=(1,1),CLASS=K,
    DMHJBDF1 に次を使用します。
       DMHJBDF1 = ",MSGLEVEL=(1,1),CLASS=K,"
    ジョブ名と JOB キーワードは暗黙指定されます。
  3. 変更を保存します。
  4. DMHINSTL のセットアップ・オプション 0 のステップをもう一度実行します。 F3 を押し、保存して終了します。これにより、ジョブ・カードの変更が適切な構成ファイルに書き込まれます。

DMHPARMS が存在しない場合には、構成ステップは正しい順序で行われていません。 WebSphere Studio Asset Analyzer の構成では、セットアップ・オプション 0 が最初のステップでなければなりません。

関連したタスク
製品デフォルトの定義

HTTP Server の再始動

次のタスクを実行する前に、HTTP Server を再始動します。 WAS が正しく始動していて、WAS と HTTP のログに WebSphere Studio Asset Analyzer の例外がないことを確認します。

古いマクロの除去

この節は、以前のバージョンの WebSphere Studio Asset Analyzer がインストールされているマシンに、WebSphere Studio Asset Analyzer をインストールする場合にのみ使用します。

バージョン 4.1 より、WebSphere Studio Asset Analyzer は Net.data を使用しなくなりました。4.1 より前のバージョンをバージョン 4.1 以降に置き換える場合は、次のステップに従って、古い WebSphere Studio Asset Analyzer Net.data マクロを除去する必要があります。

  1. 古い Net.data マクロが入ったディレクトリーを、rm -rf /usr/lpp/dmh/macro といったコマンドを使用して除去します。
  2. httpd.conf ファイルを編集して、次の行を除去します。
    Protect  /netdata-cgi/db2www/dmh*   DMH_Prot

サーバー・コンポーネントの再インストールまたは以前のバージョンからのアップグレード

この節は、何らかのバージョンの分散スキャナー、または WebSphere Studio Asset Analyzer ランタイムを以前にインストールしている場合にのみ使用してください。

Windows または AIX で何らかのバージョンの分散スキャナー、または WebSphere Studio Asset Analyzer ランタイムを以前にインストールしている場合、再インストールまたは新しいバージョンのインストール前に、そのバージョンのアンインストールが必要です。以前にインストールしたコンポーネントのみをアンインストールしてください。

Windows サーバー・コンポーネントをアンインストールするには、 WebSphere Studio Asset Analyzer Windows アンインストール・プログラムを実行します。

AIX サーバー・コンポーネントをアンインストールするには、以下のステップを実行します。ここで、install_location は WebSphere Studio Asset Analyzer をインストールした場所 (通常、/usr/lp/dmh) を指します。

  1. install_location ディレクトリーに移動します。
  2. 将来の利用のために install_location/config/Common.cfg ファイルをバックアップします。
  3. install_location/install ディレクトリーに移動します。
  4. 以下のステップを実行して、WAS からオンライン・ヘルプをアンインストールします。
    1. WAS の管理コンソールを開きます。その AIX システムにアクセス可能な任意のマシン上のブラウザーを使用できます。アドレスは通常、http://AIX_host_name:9090/admin です。
    2. アプリケーション」をクリックし、次に「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
    3. インストール済みアプリケーションのリストに WsaaHelp がない場合は、ステップ 5 に進みます。
    4. WsaaHelp が開始されている (状況域に緑色の矢印がある) 場合、以下のステップを実行します。
      1. 次のコマンドを実行します。WebAppAdmin.sh stop WsaaHelp
      2. WAS の管理コンソールで「アプリケーション」をクリックし、次に「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
      3. WsaaHelp アプリケーションが停止している (状況域に赤色の矢印がある) ことを確認します。
    5. 次のコマンドを実行します。WebAppAdmin.sh remove WsaaHelp
    6. WAS の管理コンソールから「アプリケーション」をクリックし、次に「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
    7. インストール済みアプリケーションのリストに WsaaHelp がないことを確認します。
  5. 以下のステップを実行して、WAS から WebSphere Studio Asset Analyzer ランタイムをアンインストールします。
    1. WAS の管理コンソールから「アプリケーション」をクリックし、次に「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
    2. インストール済みアプリケーションのリストに Wsaa がない場合は、ステップ 6 に進みます。
    3. Wsaa アプリケーションが開始されている (状況域に緑色の矢印がある) 場合、以下のステップを実行します。
      1. 次のコマンドを実行します。WebAppAdmin.sh stop Wsaa
      2. WAS の管理コンソールから「アプリケーション」をクリックし、次に「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
      3. Wsaa アプリケーションが停止している (状況域に赤色の矢印がある) ことを確認します。
    4. 次のコマンドを実行します。WebAppAdmin.sh remove Wsaa
    5. WAS の管理コンソールから「アプリケーション」をクリックし、次に「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
    6. インストール済みアプリケーションのリストに Wsaa がないことを確認します。
  6. 以下のステップを実行して、WebSphere Studio Asset Analyzer スキャナーのみをアンインストールします。
    1. WAS の管理コンソールから「アプリケーション」をクリックし、次に「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
    2. インストール済みアプリケーションのリストに Wsaa がない場合は、ステップ 7 に進みます。
    3. WsaaScanner アプリケーションが開始されている (状況域に緑色の矢印がある) 場合、以下のステップを実行します。
      1. 次のコマンドを実行します。WebAppAdmin.sh stop WsaaScanner
      2. WAS の管理コンソールから「アプリケーション」をクリックし、次に「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
      3. WsaaScanner アプリケーションが停止している (状況域に赤色の矢印がある) ことを確認します。
    4. 次のコマンドを実行します。WebAppAdmin.sh remove WsaaScanner
    5. WAS の管理コンソールから「アプリケーション」をクリックし、次に「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
    6. インストール済みアプリケーションのリストに Wsaa がないことを確認します。
  7. 以下のステップを実行して、JDBC プロバイダーをアンインストールします。
    1. 他のアプリケーションがこのプロバイダーに依存していないことを確認します。確信がない場合は、ステップ 8 に進みます。
    2. WAS の管理コンソールから「リソース」をクリックし、次に「JDBC プロバイダー」をクリックします。
    3. インストール済みリソースのリストに JDBC プロバイダーがない場合は、ステップ 8 に進みます。
    4. 次のコマンドを実行します。JdbcDriverAdmin.sh remove
    5. エラーがないことを確認します。
    6. WAS の管理コンソールから「リソース」をクリックし、次に「JDBC プロバイダー」をクリックします。
    7. インストール済みリソースのリストに JDBC プロバイダーがないことを確認します。
  8. 以下のステップを実行して、JVM プロパティーをアンインストールします。
    1. 他のアプリケーションがブート・クラスパス・プロパティーに依存していないことを確認します。確信がない場合は、ステップ 9 に進みます。
    2. 次のコマンドを実行します。JvmPropertyUpdate.sh remove
    3. エラーがないことを確認します。
    4. WAS の管理コンソールから「サーバー」をクリックし、次に「アプリケーション・サーバー」をクリックします。
    5. 製品がインストールされているサーバーをクリックします。これは、以前のバージョンをインストールしたときに、Common.cfg ファイルで指定したサーバーです。
    6. プロセス定義」をクリックします。
    7. 追加プロパティー」セクションの「Java 仮想マシン」をクリックします。
    8. ブート・クラスパス」に install_directory/lib パスが含まれる場合、「ブート・クラスパス」フィールドの内容を削除し、「適用」をクリックします。
    9. カスタム・プロパティー」 (ウィンドウ下部) をクリックします。
    10. プロパティー・リストに wsaaHome プロパティーがある場合、 wsaaHome のエントリーをクリックし、「削除」をクリックします。
  9. インストール・ディレクトリーを除去し、これにより WebSphere Studio Asset Analyzer をファイル・システムから除去します。

Windows サーバー・コンポーネントの設定

この節は、ユーザーが分散資産を扱う場合、またはインストール構成に WAS for Windows が含まれる場合にのみ適用してください。

Windows NT: WAS for Windows V5.1 についてはここの注と指示に従ってください。

WebSphere Studio Asset Analyzer の分散資産サポートを使用可能にする場合、またはご使用の構成が Windows 上の WAS の場合は、以下のタスクを実行して、Windows サーバー・コンポーネントのダウンロード、インストール、および構成を行う必要があります。

  1. データベース別名を作成し、接続をテストします。
  2. Windows サーバー・コンポーネントのインストール・コードをダウンロードします。
  3. Windows サーバー・コンポーネントをインストールします。
  4. Windows サーバー・コンポーネントを構成します。
  5. Windows サーバー・コンポーネントを確認します。

データベース別名の作成と接続のテスト

Windows からホストのデータベースにアクセスするには、リモート・データベースの別名を定義する必要があります。別名を定義するには、以下のステップを行います。

  1. 次のいずれかの一連の項目をクリックし、 DB2 Client Configuration Assistant を使って別名を定義します (一連の項目は、使用している Windows のレベルと DB2 のバージョンによって異なります)。
  2. Configuration Assistant で、別名のリストを右クリックしてウィザードを開始します。
  3. ウィザードのステップに従い、もう一つ別名を作成します。

別名を定義したら、以下のステップを行って、データベースに接続できることを確認します。

  1. 「Client Configuration Assistant」で新しいデータベース別名を選択します。
  2. テスト」をクリックします。
  3. データベースの接続に使用するユーザー ID とパスワードを指定します。 (ユーザー ID は 8 文字以下でなければなりません。) このユーザー ID とパスワードが、下の Windows サーバー・コンポーネントのインストール で入力を求められます。
  4. データベースのアクセス時に発生するエラーがあれば、先に進む前に訂正してください。

制限: DB2 UDB Runtime Client V8.1 for Windows を使用している場合、 WAS との通信の問題を回避するために、フィックスパック 6 をインストールしてください。

ブラウザーからの WebSphere Studio Asset Analyzer へのアクセス

インストール構成に WAS for MVS が含まれる場合にのみ、この時点で WebSphere Studio Asset Analyzer にアクセスできます。インストール構成に WAS for Windows が含まれる場合、ブラウザー・インターフェースを使用する前に、WebSphere Studio Asset Analyzer の Windows コンポーネントのインストールが必要です。

WebSphere Studio Asset Analyzer にアクセスするには、次のステップを行います。

  1. HTTP Server と WAS Admin が開始されていることを確認します。
  2. ブラウザーの「アドレス」フィールドに WebSphere Studio Asset Analyzer のアドレスを入力します。このアドレスの形式は以下のとおりです。
      http://<hostname>/dmh
      ここで
        <hostname> は www.ibm.com または www.ibm.com:9080 のような、サーバー名です。
    システム・ログオンを求められます。
  3. ユーザー名とパスワードを入力します。「了解」をクリックします。

    入力を 2 回求められる場合があります。

WebSphere Studio Asset Analyzer インターフェースがホーム・ページでオープンします。このページの右下隅に Wednesday, August 13, 2003 5:30:28 PM PDT などのようなタイム・スタンプがあることを確認します。タイム・スタンプが表示されない場合、WebSphere Studio Asset Analyzer はデータベースに正しくアクセスしておらず、他の WebSphere Studio Asset Analyzer 操作が失敗します。この問題の原因で最も可能性が高いのは JDBC に関連することです。問題の原因を判別するには、 WAS と HTTP Server の始動時に生成されたログをチェックしてください。特に、そうしたログで DB2 接続エラー (JDBC がマウントされない、 JDBC が正しく構成されない、JDBC が DB2 と正しく通信していないことを示すメッセージなど) を探します。エラーがあれば、先に進む前に訂正してください。

インストール・コードのダウンロード

Windows サーバー・コンポーネントのインストール・コードをダウンロードするには、以下のステップを行います。分散資産に対してスキャナーを実行する予定の WAS を使用します。

  1. WAS for MVS: FTP または類似のファイル転送プログラムを使用して、 /usr/lpp/dmh/downloads ディレクトリーからファイル wsaacrawlerconsole.exe をバイナリー・モードでダウンロードします。
  2. WAS for Windows: FTP または類似のファイル転送プログラムを使用して、 /usr/lpp/dmh/downloads ディレクトリーからファイル wsaaconsole.exe をバイナリー・モードでダウンロードします。
  3. Windows マシンに該当の実行可能ファイルを保存します。

インストール・プログラムのダウンロード先の Windows マシンは、スキャンする分散ソース・コードへのアクセス権を持つものでなければなりません。

Windows サーバー・コンポーネントのインストール

InstallShield 実行可能ファイルをダウンロードしたら、以下のステップを行ってコンポーネントをインストールします。

  1. WAS サーバーを始動します。
  2. 以下の環境変数が、以下に指示されているとおりに設定されていることを確認します。 これらの環境変数は、「マイ コンピュータ」->「プロパティ」->「詳細」->「環境変数」を使用して設定できます。
  3. InstallShield 実行可能ファイルをダウンロードしたフォルダーでそのアイコンをダブルクリックして、InstallShield ウィザードを開始します。このウィザードに従ってインストールします。
  4. InstallShield ウィザードが要求する情報を指定します。
  5. WAS V5.1 を使用していて、グローバル・セキュリティーが WAS 内で使用可能である場合、全員に「WSAA_Role」役割へのアクセス権を付与する必要があります。 (これは、WebSphere Studio Asset Analyzer 認証ユーザーは z/OS 上のデータベースに対してであり、ローカル OS に対してではないためです。) このアクセス権の付与により、ローカル OS に対して認証する WAS がログイン・プロンプトを表示しなくなります。 wsaa.ear アプリケーションでの「WSAA_Role」役割へのアクセス権を付与するには、次のステップを行います。
    1. 「アプリケーション」->「エンタープライズ・アプリケーション」->「wsaa」->「セキュリティー役割のユーザー/グループへのマップ」をクリックします。
    2. 全員?」をクリックします。
    3. 「保存」をクリックします。
    4. wsaa エンタープライズ・アプリケーションを再始動します。

Windows サーバー・コンポーネントの構成

Windows サーバー・コンポーネントを構成するには、assetloc/config サブディレクトリーの Admin.cfg 構成ファイルを編集する必要があります。この構成ファイルをエディターでオープンする前に、バックアップ・コピーを作成しておくことを強くお勧めします。 Admin.cfg に関する詳細な構成情報については、「スケジュールおよびスキャン・ルートの設定」というヘルプ・トピックを参照してください。このヘルプ・トピックにアクセスするには、 「インベントリーの取得」->「分散資産のインベントリーの取得」 ->「スキャナーのインベントリー取得のセットアップ」->「スケジュールおよびスキャン・ルートの設定」をクリックします。

Windows サーバー・コンポーネントの新しいバージョンをインストールした場合、以前のバージョンで行ったように、構成ファイルの新しいバージョンをカスタマイズする必要があります。新しいバージョンを古いバージョンで上書きしないでください。このカスタマイズ処理で誤りがあると、既存の作成物、つまり以前にスキャンされたものが削除される可能性があるため、注意してください。

Windows 仮想メモリーのページ・サイズの増加

WebSphere Studio Asset Analyzer は、Java 仮想マシンが使用する最大ヒープ・サイズを 500MB に初期設定します。Windows 仮想メモリーのページ・サイズが 500MB 未満の値に設定されていると、分散資産のスキャン中にメモリー不足エラーが発生する可能性があります。 Java 仮想マシンは、ページ・サイズを超えて割り振ろうとすると、プログラムの異常終了を示す C++ エラーを戻します。これを解決するには、Windows 仮想メモリーのページ・サイズを 500MB より大きい値に設定します。推奨サイズは、システムの RAM の 1.5 倍に相当する量です。 Windows 仮想メモリーのページ・サイズを変更するには、以下のステップを行います。この手順を実行するには、管理者として Windows にログオンしていなければなりません。

  1. コントロール パネル」を選択し、「システム」フォルダーを開きます。
  2. 詳細」タブで「パフォーマンス オプション」をクリックします。
  3. パフォーマンス オプション」ダイアログの「仮想メモリ」の下で「変更」をクリックします。
  4. 仮想メモリ」ダイアログの「ドライブ」で、変更するページング・ファイルを含むドライブ (スキャナーが実行されるドライブ) を選択します。
  5. 選択したドライブのページング ファイル サイズ」で、「最大サイズ (MB)」フィールドに新しいページング・ファイル・サイズをメガバイトで入力し、「設定」をクリックします。

AIX ファイル・システム上の分散資産の Windows からのスキャン

WebSphere Studio Asset Analyzer 分散ファイル・システム・スキャナーは、AIX のディレクトリーを Windows NT ドライブにマップする SAMBA など、任意のネットワーク・ディレクトリー・マッピング・テクノロジーを使用した AIX ファイル・システムのスキャンをサポートします。

AIX ファイル・システムでは、ディレクトリーに他のディレクトリーへのソフト・リンクを定義できます。 WebSphere Studio Asset Analyzer は、マップされたディレクトリーを他のディレクトリーと同じようにスキャンします。 AIX ファイル・システムに循環ソフト・リンクが含まれると、ファイル・システム・スキャナーは、同一のコードを (最大 1000 レベルまで) 何度も繰り返してスキャンします。たとえば、ディレクトリー A にディレクトリー B へのソフト・リンクがあり、B に A へのソフト・リンクがある場合、ファイル・システム・スキャナーは、A、次に A/B、次に A/B/A、次に A/B/A/B、などのようにスキャンします。

AIX のスキャン時には、ソフト・リンクに循環参照がないことを確認してください。

AIX サーバー・コンポーネントの設定

この節は、ユーザーが分散資産を扱う場合、またはインストール構成に WAS for AIX が含まれる場合にのみ適用してください。

前提条件:

AIX 構成に提供されているファイルは、以下のインストール・ファイルです。

wsaa_aix.tar
WebSphere Studio Asset Analyzer: ランタイムおよび分散スキャナー
wsaacrawler_aix.tar
WebSphere Studio Asset Analyzer 分散スキャナーのみ (ファイル・ビューアーを含む)
wsaahelp.ear
WebSphere Studio Asset Analyzer オンライン・ヘルプ
wsaadbutil_aix.tar
データベース移行ユーティリティー

後続の副節のステップを完了したら、以下のステップを行って WebSphere Studio Asset Analyzer 分散スキャナーを実行できます。

  1. install_directory/assetloc ディレクトリーに移動します。
  2. 次のコマンドを実行します。alrun.sh

データベースのアクセス

以下のステップを行って DB2 から MVS に接続し、MVS 上の製品データベースへの適切なアクセス権があることを確認します。

  1. 次のようなコマンドを使用して、MVS のノードをカタログします。
    DB2 CATALOG TCPIP NODE name REMOTE host SERVER 446 OSTYPE MVS
    たとえば、次のようにします。
    db2 catalog tcpip node v33ec104 remote v33ec104.svl.ibm.com server 446 ostype mvs
  2. 次のようなコマンドを使用して、リモート MVS システム上のデータベースをノードにカタログします。
    DB2 CATALOG DB name [AS alias] AT NODE node_name AUTHENTICATION SERVER
    たとえば、次のようにします。
    db2 catalog db STLEC1 as STLEC4 at node v33ec104 authentication server

ファイルのインストール

以下のステップを行って、提供されたファイルをコピーしてインストールします。

  1. /tmp などの一時ディレクトリーに必要なファイルをコピーします。
  2. 以下のステップを行って、ファイルをインストール・ディレクトリー (通常、/usr/lpp/dmh) に untar します。
    1. 適切なアクセス許可で宛先ディレクトリーを作成します。
    2. 宛先ディレクトリーに移動し、次のコマンドでファイルを untar します。 tar -xfv path ここで、path は tar ファイルの絶対パスです。
    3. untar されたファイルに対する適切なアクセス許可が、製品を使用するユーザーに付与されていることを確認します。
  3. install_location/config/Common.cfg ファイルを編集し、以下のステップを行ってシステム設定を挿入します。
    1. システムの設定に合うように、ファイルで定義されたプロパティーを変更します。
    2. ファイルを保存し、別の場所にそのバックアップをとります。
  4. install_location/install ディレクトリーに移動します。

JVM プロパティーのインストール

以下のステップを行って、適切な JVM プロパティーを WAS にインストールします。

  1. install_location/install ディレクトリーに移動します。
  2. 次のコマンドを実行します。JvmPropertyUpdate.sh install
  3. スクリプトで発生したエラーがあれば訂正します。
  4. 以下のステップを行って、サーバーの JavaProcessDef:/JavaVirtualMachine プロパティー・ファイルに wsaaHome というプロパティーがあり、それが製品のインストール・ディレクトリーに設定されていることを確認します。
    1. WAS の管理コンソールを開きます。その AIX システムにアクセス可能な任意のマシン上のブラウザーを使用できます。アドレスは通常、http://AIX_host_name:9090/admin です。
    2. サーバー」をクリックし、次に「アプリケーション・サーバー」をクリックします。
    3. 製品がインストールされているサーバーを選択します。これは、Common.cfg ファイルで指定した (「ファイルのインストール」の 3) サーバーです。
    4. プロセス定義」をクリックします。
    5. 「追加プロパティー」セクションの「Java 仮想マシン」をクリックします。
    6. カスタム・プロパティー」 (画面下部) をクリックします。
    7. wsaaHome プロパティーがそこにあり、適切な宛先である install_directory が示されていることを確認します。

JDBC プロバイダーのインストール

以下のステップを行って、JDBC プロバイダーをインストールします。

  1. 次のコマンドを実行します。JdbcDriverAdmin.sh install
  2. エラーがあれば訂正します。
  3. 以下のステップを行って、JDBC プロバイダーが WAS に適切にインストールされ、 MVS 上の製品データベースにアクセスできることを確認します。
    1. WAS の管理コンソールを開きます。
    2. リソース」をクリックし、次に「JDBC プロバイダー」をクリックします。
    3. 適切な JDBC プロバイダーが「ノード」レベルにあることを確認します。これは、Common.cfg で指定した (「ファイルのインストール」の 3) プロバイダーです。
    4. 適切なプロバイダーをクリックし、プロパティーが適切に設定されていることを確認します。
    5. データ・ソース (バージョン 4)」をクリックし、適切なデータ・ソースが定義されていることを確認します。
    6. 適切なデータ・ソースをクリックします。
    7. プロパティーが Common.cfg ファイルの設定 (「ファイルのインストール」の 3) に従って設定され、システム設定と互換性があることを確認します。

Web アプリケーションのインストール

ご使用のシステムに適した一連のステップを行って、WebSphere Studio Asset Analyzer Web アプリケーションを WAS にインストールします。

スキャナーのみをインストールしている場合、以下のステップを行います。

  1. 次のコマンドを実行します。WebAppAdmin.sh install WsaaScanner
  2. スクリプトで発生したエラーがあれば訂正します。
  3. 以下のステップを行って、アプリケーションが WAS にインストールされたことを確認します。
    1. WAS の管理コンソールを開きます。
    2. アプリケーション」をクリックし、次に「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
    3. wsaadistscan アプリケーションがインストールされていることを確認します。
  4. 次のコマンドを実行します。WebAppAdmin.sh start WsaaScanner
  5. スクリプトで発生したエラーがあれば訂正します。
  6. 以下のステップを行って、アプリケーションが開始されていることを確認します。
    1. WAS の管理コンソールを開きます。
    2. アプリケーション」をクリックし、次に「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
    3. wsaadistscan アプリケーションが開始されている (状況域に緑色の矢印がある) ことを確認します。

ランタイムをインストールしている場合、以下のステップを行います。

  1. 次のコマンドを実行します。WebAppAdmin.sh install Wsaa
  2. スクリプトで発生したエラーがあれば訂正します。
  3. 以下のステップを行って、アプリケーションが WAS にインストールされたことを確認します。
    1. WAS の管理コンソールを開きます。
    2. アプリケーション」をクリックし、次に「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
    3. wsaa アプリケーションがインストールされていることを確認します。
    4. WAS V5.1 を使用していて、グローバル・セキュリティーが WAS 内で使用可能である場合、全員に「WSAA_Role」役割へのアクセス権を付与する必要があります。 (これは、WebSphere Studio Asset Analyzer 認証ユーザーは z/OS 上のデータベースに対してであり、ローカル OS に対してではないためです。) このアクセス権の付与により、ローカル OS に対して認証する WAS がログイン・プロンプトを表示しなくなります。 wsaa.ear アプリケーションでの「WSAA_Role」役割へのアクセス権を付与するには、次のステップを行います。
      1. セキュリティー役割のユーザー/グループへのマップ」をクリックします。
      2. 全員?」をクリックします。
      3. 「保存」をクリックします。
  4. 次のコマンドを実行します。WebAppAdmin.sh start Wsaa
  5. スクリプトで発生したエラーがあれば訂正します。
  6. 以下のステップを行って、アプリケーションが開始されていることを確認します。
    1. WAS の管理コンソールを開きます。
    2. アプリケーション」をクリックし、次に「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
    3. wsaa アプリケーションが開始されている (状況域に緑色の矢印がある) ことを確認します。

オンライン・ヘルプのインストール

製品のオンライン・ヘルプをインストールするには、以下のステップを行います。

  1. 次のコマンドを実行します。WebAppAdmin.sh install WsaaHelp
  2. スクリプトで発生したエラーがあれば訂正します。
  3. 以下のステップを行って、アプリケーションが WAS にインストールされたことを確認します。
    1. WAS の管理コンソールを開きます。
    2. アプリケーション」をクリックし、次に「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
    3. wsaahelp アプリケーションがインストールされていることを確認します。
  4. 次のコマンドを実行します。WebAppAdmin.sh start WsaaHelp
  5. スクリプトで発生したエラーがあれば訂正します。
  6. 以下のステップを行って、アプリケーションが開始されていることを確認します。
    1. WAS の管理コンソールを開きます。
    2. アプリケーション」をクリックし、次に「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
    3. wsaahelp アプリケーションが開始されている (状況域に緑色の矢印がある) ことを確認します。

スキャナーの開始

分散スキャナーを開始するには、以下のステップを行います。

  1. installdir/assetloc ディレクトリーに移動します。
  2. 次のコマンドを実行します。
     alrun.sh
     

ヒント: 分散スキャナーの実行に使用するシェルは、 DB2 アクセスに必要な環境設定を含む必要があります。これらの設定は、DB2 user home-directory/sqllib の db2profile スクリプトにあります。デフォルトの DB2 ユーザー (通常、db2inst1 と呼ばれる) は、そのプロファイルにこの設定があります。このユーザーに移動するには、コマンド su - db2inst1 を使用するか、または db2inst1 ユーザー・シェルの設定を自分自身のシェルにインポートします。

WebSphere Studio Asset Analyzer Web サービスのセットアップ

WebSphere Studio Asset Analyzer Web サービスを使用するには、WAS 5.1 以降が必要です。それより古いバージョンの WAS はサポートされません。

WebSphere Studio Asset Analyzer インベントリーへの外部プログラマチック・クライアント・アクセスが必要な場合、 WebSphere Studio Asset Analyzer Web サービスを利用可能にする必要があります。これらのサービスを利用可能にするには、以下のステップを行って、WebSphere Studio Asset Analyzer で提供される追加のエンタープライズ・アプリケーションをインストールします。

  1. WAS on Windows の場合: WAS on Windows を使用している場合、まず、FTP または類似の方法により /usr/lpp/dmh/install/wsaaexternal.ear ファイルを MVS からローカル・ワークステーションまたはサーバーにダウンロードします。
  2. WAS 管理コンソールから Web サービス・アプリケーションをインストールします。
    1. 「アプリケーション」->「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
    2. インストール」をクリックします。
    3. WAS on MVS の場合: サーバー・パス」をクリックし、/usr/lpp/dmh/install/wsaaexternal.ear を入力します。

      WAS on Windows の場合: EAR ファイルをローカル・ワークステーションにダウンロードしたか、サーバーにダウンロードしたかに応じて、それぞれローカルまたはサーバー・パスを設定します。

    4. 次へ」をクリックします。
    5. デフォルト・バインディングの生成」をクリックします。 virtual host = default_host などのデフォルト設定を保持します。
    6. 次へ」をクリックします。
    7. 「許可のないテンプレート・ポリシー・ファイル」に関する警告は、「継続」をクリックして無視します。
    8. ステップ 1 では、「次へ」をクリックしてデフォルトを受け入れます。
    9. ステップ 2 で、「wsaa Web モジュール」をクリックし、「次へ」をクリックします。
    10. ステップ 3 で、「wsaa Web モジュール」をクリックし、「次へ」をクリックします。
    11. ステップ 4 では、「次へ」をクリックしてデフォルトを受け入れます。
    12. 最後のステップで「完了」をクリックします。
    13. マスター構成への保存」をクリックして、マスター構成への保存ステップを行います。
  3. WAS 管理コンソールから Web サービス・アプリケーションを開始します。
    1. 「アプリケーション」->「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
    2. WsaaExternal.ear を選択し、「開始」をクリックします。

製品の正常なインストールおよび構成の完了確認

WebSphere Studio Asset Analyzer が正常にインストールされて構成されたことを確認するには、サンプルの PDS ライブラリーとサンプルの CICS 領域 (両者とも製品で提供) を使ったインストール検査プログラム (IVP) を実行します。

まず、WebSphere Studio Asset Analyzer ISPF パネルで論理 CICS 領域をロードします。 Windows サーバー・コンポーネントをインストールした場合、クローラーを使って EAR ファイルをロードしてください。その後、ワークステーションのブラウザーから WebSphere Studio Asset Analyzer にアクセスして IVP を完了します。検査中に次のステップを完了してください。

  1. 論理 CICS 領域をロードする
  2. PDS メンバーのインベントリーを取得する
  3. コンポーネント・カウントを確認する
  4. 分散コンポーネントをロードおよび確認する
  5. データベースを初期状態にリセットする

論理 CICS 領域をロードする

WebSphere Studio Asset Analyzer が CICS 領域を認識し、データベース・インベントリーに関連トランザクションを含むことを確認するのに役立つように、WebSphere Studio Asset Analyzer は論理 CICS 領域を提供しています。 TSO コマンド EX '&hlq.SDMHREXX(DMHINIT) を実行することにより、DMHINIT ユーティリティーを使用して、論理システムをデータベースにロードします。

メイン・オプション・パネルにアクセスして論理 CICS 領域をロードするには、以下のステップを行います。

  1. データ・セット yourHLQ.SDMHSIMP(DMHREG01) を編集し、サイトの名前を自分のサイト名に変更します。これにより、DMH_SITE 表で追加の行を組み込むことがなくなり、この後のカウントが正確になります。
  2. ISPF オプション 6 を選択します。
  3. yourHLQ を DSN 高位修飾子で置き換えて、次のコマンドを入力します。
    EX 'yourHLQ.SDMHREXX(DMHINIT)'
  4. オプション 3 の「ユーティリティー」を選択します。
  5. オプション 3 の「オンデマンド・ロード」を選択します。
  6. データベース・インポート・ファイル」フィールドに yourHLQ.SDMHSIMP(DMHREG01) を入力します。
  7. Enter を押して、JCL ストリームを編集します。
  8. SUB コマンドを入力してジョブをサブミットします。
  9. ステップの戻りコードが 0 であるかを検査します。

コンポーネント・カウントを確認する の節を完了すると、CICS コンポーネントが正常にロードされたことが確認されます。

PDS メンバーのインベントリーを取得する

PDS メンバーのインベントリーを取得するには、WebSphere Studio Asset Analyzer ブラウザー・インターフェースとサンプルの PDS ライブラリーを使用します。

WebSphere Studio Asset Analyzer にアクセスするには、次のステップを行います。

  1. ブラウザーの「アドレス」フィールドに WebSphere Studio Asset Analyzer のアドレスを入力します。このアドレスの形式は以下のとおりです。

      http://<hostname>/dmh
      ここで
        <hostname> は www.ibm.com または www.ibm.com:9080 のような、サーバー名です。

    システム・ログオンを求められます。

  2. ご使用の WebSphere Studio Asset Analyzer 管理者ユーザー ID とパスワードを入力します。「了解」をクリックします。

    入力を 2 回求められる場合があります。

  3. インベントリー」をクリックします。インベントリー・ウィザードが別のウィンドウで開きます。

「インベントリー」メニューが表示されない場合、使用したユーザー ID に管理者権限がありません。

インベントリーの取得を完了するには、以下のステップを行います。

  1. サンプル PDS ライブラリーのインベントリーを取得する
  2. インベントリー収集状況を検査する
  3. インベントリーの結果をブラウザーで検査する

サンプル PDS ライブラリーのインベントリーを取得する

IVP のために、WebSphere Studio Asset Analyzer ではサンプル・ライブラリー yourHLQ.SDMHSSRC が提供されています。これには、COBOL、アセンブラー、PL/I、および JCL メンバーが含まれます。インベントリー・フェーズの中で、WebSphere Studio Asset Analyzer は以下の操作を実行します。

ライブラリー yourHLQ.SDMHSSRC のインベントリーを取得するには、「インベントリー」ページから次のステップを実行します。

  1. 「コンテナー・タイプの選択」ページが表示された場合、「MVS デフォルト・カタログ」をクリックします。 (このページは、SCLM などのコンテナー・タイプをさらに追加した場合にのみ表示されます。)
  2. MVS PDS または PDSE ライブラリー」フィールドに、スキャンするライブラリーの名前 yourHLQ.SDMHSSRC を入力します。
  3. メンバーの検索を制限」フィールドはブランクのままにします。これにより、データ・セットの全メンバーがスキャンされます。
  4. 次へ」をクリックします。
  5. 「アプリケーションへの割り当て」ページで「次へ」をクリックして「アプリケーションに割り当てない」を受諾します。
  6. 「デフォルト連結セットの割り当て」ページで「次へ」をクリックして、デフォルトの連結セットを割り当てます。
  7. 「キューへの追加」ページで「キューに追加」をクリックしてインベントリー要求をキューに入れます。
  8. 「ポストプロセッシングの開始」ページで「JCL ジョブ・カードの編集」をクリックして必要な変更を行います。
  9. 開始」をクリックします。
  10. クローズ」をクリックしてインベントリー・ウィンドウをクローズします。

インベントリー収集状況を検査する

インベントリーのスキャンの完了には、数分かかります。

スキャンの進行状況を検査するには、「データベース状況」をクリックします。「データベース状況 - 情報」ページが開きます。このページには、スキャンされてインベントリー・データベースに入った資産の状況が含まれます。

進行中のインベントリー収集要求」というラベルの強調表示された行に、インベントリー・データベースにこれからスキャンされるメンバーの数が示されます。このウィンドウを最新表示すると、この行の値が変わります。

このジョブの状況を監視し、MVS で戻りコードの値を検査すると、 RC=0 で完了しているはずです。ただし、一般に、サブミットして 0 を超える戻りコードの値を生成したジョブでは、問題が発生しています。エラーを調査して訂正してください。

インベントリーの結果をブラウザーで検査する

IVP でスキャンした資産を表示するには、 「検索」->「MVS 資産」をクリックします。

コンポーネント・カウントを確認する

確認サンプルのインベントリーの取得時には、サンプル CICS 領域と PDS メンバーに関する情報が製品 DB2 データベースにロードされます。このデータベースの情報が正しいことを確認するには、サンプル・コンポーネントのカウントを確認する必要があります。

ヒント: 前の節で説明したことのほかにスキャンを実行した場合、カウントはここに示されるものと異なります。たとえば、分散資産をスキャンした場合、カウントはここに示されているカウントと同じにはなりません。

カウントを検査するには、以下のステップを行います。

  1. 製品ブラウザー・インターフェースをオープンします。
  2. ここに示されているカウントとホーム・ページのカウントを検査します。これらのカウントは一致するはずです。
    共通資産 合計
    • アプリケーション
    • コンテナー
    • ファイル
    • 影響分析
    • サイト
    • 0
    • 2
    • 74
    • 0
    • 1
  3. 検索」をクリックします。
  4. ここに示されているカウントと「MVS 資産の検索」ページのカウントを検査します。これらのカウントは一致するはずです。
    ランタイム 合計 プログラム 合計 データ 合計
    • バッチ・ジョブ
    • CICS グループ
    • CICS オンライン領域
    • CICS トランザクション
    • DB2 システム
    • IMS サブシステム
    • IMS トランザクション
    • IMS DBD
    • 実行モジュール
    • 29
    • 2
    • 1
    • 4
    • 1
    • 0
    • 0
    • 0
    • 36
    • BMS マップ定義
    • BMS マップ・セット定義
    • 連結セット
    • DB2 ストアード・プロシージャー
    • エントリー・ポイント
    • IMS PSB
    • リテラル
    • プログラム
    • 1
    • 1
    • 1
    • 0
    • 25
    • 0
    • 942
    • 16
    • データ・エレメント
    • データ・セット
    • データ・ストア
    • DB2 列
    • DB2 表
    • DD 名
    • 入出力レコード記述
    • 2952
    • 141
    • 67
    • 9
    • 2
    • 916
    • 117

分散コンポーネントをロードおよび確認する

Windows サーバー・コンポーネントをインストールした場合、 Windows 管理者に次の指示を出してください。

  1. ブラウザー・インターフェースでヘルプ・アイコンをクリックして、オンライン・ヘルプをオープンします。
  2. ヘルプのナビゲーション・ペインで 「入門」->「分散サーバー入門」->「Windows での分散スキャナーのインストール」->「インストールのテスト」をクリックします。
  3. 「インストールのテスト」の手順に従います。

確認サンプルのインベントリーの取得時には、サンプル・コンポーネントに関する情報が製品 DB2 データベースにロードされます。このデータベースのサンプル情報が正しいことを確認するには、サンプル・コンポーネントのカウントを確認する必要があります。確認サンプルのスキャン終了後にさらにカウントを検査するには、以下のステップを行います。

  1. 製品ブラウザー・インターフェースをオープンします。
  2. ここに示されているカウントとホーム・ページのカウントを検査します。この画面は両方の IVP (MVS と分散) に対するカウントを示します。MVS の IVP を実行していない場合、数は異なります。
    共通資産 合計
    • アプリケーション
    • コンテナー
    • ファイル
    • 影響分析
    • サイト
    • 1
    • 3
    • 995
    • 0
    • 2
  3. 「検索」->「分散資産」をクリックします。
  4. ここに示されているカウントと「分散資産の検索」ページのカウントを検査します。これらのカウントは一致するはずです。
    コンテナー 合計 Java 合計 Web 合計
    • アーカイブ・ファイル
    • EAR ファイル
    • WAR ファイル
    • EJB JAR
    • J2EE クライアント・ファイル
    • コネクター・アーカイブ
    • 3
    • 1
    • 1
    • 1
    • 0
    • 0
    • Java パッケージ
    • Java バイトコード・クラス
    • Java バイトコード・メソッド
    • Java バイトコード・フィールド
    • Java ソース・クラス
    • 35
    • 697
    • 6344
    • 3104
    • 149
    • EJB
    • HTML ファイル
    • JSP ファイル
    • XML ファイル
    • サーブレット
    • JSP タグ
    • JSP タグ・ライブラリー
    • タグ・ライブラリー・バリデーター
    • サーブレット・イベント・リスナー
    • フィルター
    • 8
    • 0
    • 5
    • 6
    • 1
    • 226
    • 12
    • 0
    その他 合計 WebSphere 合計
    • アーカイブ・マニフェスト・ファイル
    • C++
    • テキスト・ファイル
    • ユーザー入力資産
    • 未解決資産
    • 汎用資産
    • 7
    • 0
    • 1
    • 0
    • 0
    • 4
    • WAS アプリケーション・サーバー
    • WAS 汎用サーバー
    • WAS J2C 接続ファクトリー
    • WAS J2C リソース・アダプター
    • WAS JMS 接続ファクトリー
    • WAS JMS 宛先
    • WAS セル
    • WAS クローン
    • WAS データ・ソース
    • WAS JDBC ドライバー
    • WAS JMS プロバイダー
    • WAS メール・セッション
    • WAS ノード
    • WAS サーバー・グループ
    • WAS URL
    • WAS URL プロバイダー
    • WAS 仮想ホスト
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0
    • 0

データベースを初期状態にリセットする

検査の中でスキャンされてデータベースに入った情報は、意図的にそのままになっています。 IVP を正常に完了したら、データベースを最初のインストール状態にリセットする必要があります。これを行わないと、WebSphere Studio Asset Analyzer が実動で使用されるときに、サンプル・ライブラリーに関する情報が結果に含まれてしまいます。

データベースを初期状態にリセットするには、データベース・クリーン・ユーティリティー (プログラム DSNTEP2 を実行する DB2 バッチ・ジョブ) を使用して、データベース表内に IVP で生成されたすべての行に対して、動的 SQL DELETE ステートメントを処理します。 以下のステップを行ってください。

  1. ジョブ・プロローグのカスタマイズの説明に示された指示に従って、ライブラリー yourHLQ.SDMHCNTL のメンバー DMHCLDB を更新します。
    &DMHPLPX: DMHCTDB ジョブの &DMHPLPX JCL 変数に使用する値は、 製品デフォルトの定義 にある ISPF パネルの「表用の高位修飾子」フィールドの値にしてください。
  2. データベースを作成する際に分散資産をスキャンするために WebSphere Studio Asset Analyzer を使用可能にすることを選択しなかった場合、分散資産表に対する DELETE ステートメントを除去する必要があります。これらのステートメントは "-- DISTRIBUTED ASSETS" をいうコメントで始まっています。
  3. SUB コマンドを入力してジョブをサブミットします。
  4. JESYSMSG JES2 の出力のステップについて、条件コードが 0000 であることを確認します。ただし、ステップ DMHCLDB は除きます。これは条件コード 0004 になります。
    SYSPRINT DMHCLDB の出力で、以下の DELETE ステートメントの結果をスキャンして確認します。 以下の例は、表 DMH_CMPNT_NUM_ATTR の出力メッセージを示したものです。
    ***INPUT STATEMENT:  DELETE FROM DMH.DMH_CMPNT_NUM_ATTR;
    SQLWARNING ON DELETE   COMMAND, PREPARE  FUNCTION
    RESULT OF SQL STATEMENT:
    DSNT404I SQLCODE = 100, NOT FOUND:  ROW NOT FOUND FOR FETCH,
      UPDATE, OR DELETE, OR THE RESULT OF A QUERY IS AN EMPTY TABLE
    DSNT418I SQLSTATE   = 02000 SQLSTATE RETURN CODE
    DSNT415I SQLERRP    = DSNXRSTD SQL PROCEDURE DETECTING ERROR
    DSNT416I SQLERRD    = -160  0  -1  -1  0  0 SQL DIAGNOSTIC
                          INFORMATION
    DSNT416I SQLERRD    = X'FFFFFF60'  X'00000000'  X'FFFFFFFF'
             X'FFFFFFFF'  X'00000000'  X'00000000'  SQL DIAGNOSTIC
    

    この状態は無視できます。

  5. エラー (SQLCODE = 100 を除く) があった場合、それを訂正してジョブを再サブミットします。

管理機能へのアクセスの制限

WebSphere Studio Asset Analyzer のデフォルト構成では、すべてのユーザーがすべての機能にアクセスできます。管理タスク (コンポーネントの削除、他ユーザーのプロジェクトの削除、インベントリーの取得など) を実行できるユーザーを制限したい場合は、「セットアップ」パネルの「アドミニストレーター USERID」フィールドにそのユーザーの TSO ユーザー ID を指定します。

変更を保存した後、変更を有効にするには WebSphere の再始動が必要です。

これで、WebSphere Studio Asset Analyzer の構成とインストール検査は終わりです。 WebSphere Studio Asset Analyzer の初期リリースからの移行に関する情報については、次の章を参照してください。製品の使用方法についてさらに詳しくは、ソフトコピー・マニュアルとオンライン・ヘルプを参照してください。

関連したタスク
製品デフォルトの定義

オンライン・ヘルプでの本ガイドの更新

この「構成および移行ガイド」の、Web から入手できるバージョンは、 WebSphere Studio Asset Analyzer のオンライン・ヘルプ・システムの一部としてインストールされているものよりも、さらに新しくなっています。適切な権限がある場合、オンライン・ヘルプのコピーを Web からのコピーに置き換えることができます。説明については、製品の README ファイルを参照してください。

問題の解決

この節は、WebSphere Studio Asset Analyzer での作業中に、起こる可能性のある問題を解決する場合に使用します。多くの問題は、前提条件製品のインストールや構成が正しくないか、不完全であることに起因する可能性があります。以下のヒントを使用して、共通する問題の原因が除去されていることを確認してください。

ヒント:

前提条件の IVP
WebSphere Studio Asset Analyzer のインストールと構成に進む前に、前提条件の製品に対するすべての IVP のステップを実行して、前提条件の製品群のインストールと構成が正しいことを確認してください。
HTTP Server
HTTP を構成する際のガイドとして、/usr/lpp/dmh/bin/dmh_httpd.conf を使用してください。
JDBC
HTTP Server と DB2 の接続に関して、JDBC 接続が正しく機能していることを確認してください。
WebSphere Studio Asset Analyzer の IVP
WebSphere Studio Asset Analyzer の IVP のステップを実行して、WebSphere Studio Asset Analyzer 製品自体のインストールと構成が正しいことを確認してください。

下記の説明では、太字で、下線の付いたテキストで、問題の一般的な領域が識別されます。

ISMP (InstallShield) インストール
以下のようなメッセージが示されて、インストールが即時に失敗します。
互換性のある JVM が見つかりません。
説明:

WebSphere Studio Asset Analyzer のインストールを実行しようとしているマシン上に、互換性のある JVM が見つかりませんでした。

問題判別:

以下のステップを行って、WebSphere Studio Asset Analyzer をインストールするマシンに、互換性のある JVM の 1 つをインストールする必要があります。

  1. Sun Microsystems から Java Runtime Environment 1.4.1 をダウンロードしてインストールします。
  2. マシンをリブートします。
  3. インストールを再び開始します。
データベース・マネージャー
ブラウザーで、以下のようなメッセージが表示されます。
com.ibm.websphere.ce.cm.StaleConnectionException: [IBM][CLI Driver] SQL1032N
start database manager コマンドが発行されていません。SQLSTATE=57019
説明:

DB2 UDB V8.1 for Windows が WAS と通信できません。

問題判別:

DB2 UDB V8.1 for Windows フィックスパック 6 をインストールしてください。

WebSphere Studio Asset Analyzer Web アプリケーション
WebSphere Studio Asset Analyzer Web アプリケーションが WAS 5 で開始せず、WAS エラー・ログ (WAS/logs/server1/SystemErr.log など) に以下の例外が示されます。
スタック・トレース:
com.ibm.dmh.msg.WsaaException: DMH5132E - システム・プロパティー wsaaHome が以下で定
義されていません。
com.ibm.dmh.CommonInitializer.init (不明なソース)
com.ibm.dmh.servlet.DmhPageServlet.init (不明なソース)
説明:

JVM システム・プロパティー wsaaHome が設定されていません。

問題判別:

コンピューターをリブートしてください。リブートにより問題が解決しない場合は、以下のステップを行ってください。

  1. WAS 管理コンソールで、「サーバー」->「アプリケーション・サーバー」 -> サーバー ->「プロセス定義」->「Java 仮想マシン」をクリックします。
  2. フィールド「汎用 JVM 引き数」に -DwsaaHome=xxx (ここで、xxx は任意の値) が含まれる場合、その引き数を除去し、「適用」をクリックします。
  3. カスタム・プロパティー」をクリックします。
  4. wsaaHome という名前で、WebSphere Studio Asset Analyzer をインストールした場所 (c:/dmh など) を値に持つ新しいプロパティーを入力します。「適用」をクリックします。
  5. 変更をマスター構成に保存します。
  6. 変更を有効にするために WAS を再始動します。
Windows インストール
Windows のインストール・ステップ中、インストール・エラーに遭遇します。
問題判別:

分散資産のスキャン
分散資産のスキャン中に、プログラムの異常終了を示す C++ エラーを受け取ります。
説明:

Java 仮想マシンは、ページ・サイズを超えて割り振ろうとすると、エラーを戻します。

問題判別:

Windows 仮想メモリーのページ・サイズが 500MB 未満の値に設定されていますか。詳細については、Windows 仮想メモリーのページ・サイズの増加とオンライン・ヘルプを参照してください。

ホーム・ページ
WebSphere Studio Asset Analyzer ホーム・ページが現れません。
問題判別:

ホーム・ページ
WebSphere Studio Asset Analyzer ホーム・ページは現れるが、そこに何も表示されません。
問題判別:

インベントリー・メニュー
インターフェースにインベントリー・メニューがありません。
説明:

WebSphere Studio Asset Analyzer 管理者と識別されないユーザー ID を使用しています。

問題判別:

識別は dmhAdministrators プロパティーを通じて行われます。これは WebSphere Studio Asset Analyzer Windows のインストール中に、MVS 上の &hlq.SDMHREXX(DMHINSTL) ステップを通じて構成されます。

ポートの競合
WAS 5.0 を使用していて、ポートの競合に関する問題があります。
問題判別:

WAS を構成する場合は、80 以外の HTTP ポートを指定してください。そのポート番号を、ブラウザーで使用するアドレスに必ず組み込んでください。

AIX のローパフォーマンス
AIX ファイル・システムのスキャンに、予期しない長さの時間がかかります。
説明:

AIX ファイル・システムに循環ソフト・リンクが含まれます。

問題判別:

AIX ファイル・システム上の分散資産の Windows からのスキャンにある循環ソフト・リンクの説明を参照してください。

製品がポート 80 でアクセス不能
WebSphere Studio Asset Analyzer サーブレットにデフォルト・ポート 80 でアクセスできません。
説明:

考えられる問題の 1 つとして、Web サーバー・プラグインが HTTP Server に登録されていないことがあります。 WebSphere Studio Asset Analyzer に次のアドレスによって (80 以外のポートを使用して) アクセスできる場合が、これにあたります。

http://hostname:9080/dmh/DmhPageServlet?pagetype=searchall

.

問題判別:

以下のステップを行ってください。

  1. httpd.conf を更新し、次の行を含めます。
    ServerInit /WAS directory/V5R0M0/AppServer/config/cells/plugin-cfg.xml
  2. DMHINSTL セットアップ (オプション 0) でポート番号を正しく指定したことを確認します。
  3. HTTP Server を再始動します。
分散スキャナー
分散スキャナーが開始しません。
説明:

「スタート」->「プログラム」->「IBM WebSphere Studio」->「Asset Analyzer」->「分散スキャナー」をクリックしたときに、何も起こりません。 (一瞬、コマンド・ウィンドウが表示される場合があります。) システムの Java パスにおそらく問題があります。

問題判別:

この問題を検証するには、コマンド・ウィンドウで以下のいずれかのステップを行ってください。

ユーザーの処置:

この問題を訂正するには、以下のいずれかのステップを行ってください。

関連したタスク
オンライン・ヘルプ: 「問題の解決」->「MVS 問題」
オンライン・ヘルプ: 「問題の解決」->「分散スキャナー問題」
関連した解説
WebSphere Studio Asset Analyzer サポート

WebSphere Studio Asset Analyzer バージョン 2 からの移行

WebSphere Studio Asset Analyzer バージョン 4.1.0 をインストールするときに、 バージョン 2 でロードされた製品データベースがある場合、新しいデータベースをインスタンス化して、既存のインベントリーを新しいデータベースに再スキャンする必要があります。

既存の WebSphere Studio Asset Analyzer データベースを除去する前に、特定の領域のデータの検討を考慮する必要があります。この検討はオプションです。 WebSphere Studio Asset Analyzer データベースのデータのボリュームを考慮する必要があります。しかし、検討によって、今後の再スキャンや基本的なセットアップのための有効な情報を提供できます。

以下のインベントリー・コンポーネントの検討をお勧めします。

画面印刷とスプレッドシートを使用して、データベースを再ロードするために情報を取り込むことができます。 Microsoft Excel をインストールしていて、それが使用可能な場合、以下のステップを行って、結果表データをスプレッドシートに取り込むことができます。

  1. V2 製品ブラウザー・インターフェースで「検索」をクリックします。
  2. ライブラリーに対する「合計」列で、数字をクリックします。
  3. 「ライブラリー」要約ページで、すべてのコンテナーを表示するドロップダウン・リストの表示グループの数を選択します。シンプル検索と拡張検索の機能を使用して、結果を狭めることができます。
  4. ライブラリー表を右クリックします。
  5. コンテキスト・メニューで「Microsoft Excel へエクスポート」をクリックします。

スプレッドシートは、新しい WebSphere Studio Asset Analyzer 4.1.0 データベースに対して、コンテナー (初期のリリースの WebSphere Studio Asset Analyzer では「ライブラリー」と呼んでいたもの) のインベントリー候補のチェックリストを提供します。

この移行処理は、製品データベースの設計におけるスキーマ変更のために必要なものです。新しいスキーマは、以下の新機能と機能強化を含む、重要な利点を提供します。

さらに、バージョン 4 に移行する場合、以下の新しい機能拡張による利点を得ることができます。

このように、バージョン 4 に移行することにより、パフォーマンスが向上し、分散資産、新機能に対するより適切なサポート、および既存の機能への改良が得られます。

移行が完了したあと、データベースの作成に戻り、指示に従ってください。バージョン 4 データベースを作成する前に、バージョン 2 データベースを除去する DROP DATABASE ステートメントが活動化されていることを確認してください。

WebSphere Studio Asset Analyzer バージョン 3.1.0 からの移行

WebSphere Studio Asset Analyzer バージョン 4.1.0 をインストールするときに、すでにバージョン 3.1.0 がインストールされている場合は、バージョン 4.1 マイグレーション・ユーティリティーを使用する必要があります。(バージョン 2 から移行している場合は、ユーティリティーを使用する前に、WebSphere Studio Asset Analyzer バージョン 2 からの移行にある指示に従ってください。)

ユーティリティーおよび関連文書をダウンロードするには、次のようにします。

  1. WebSphere Studio Asset Analyzer Support の Web ページにアクセスします。
  2. 「Self Help」の下にある「Download」セクションを見つけます。
  3. Migrating from WebSphere Studio Asset Analyzer for Multiplatforms V3.1」をクリックします。
関連したタスク
製品デフォルトの定義

移行後の構成

これらの移行ステップを完了した後に、いくつかの構成ステップを行う必要があります。 インベントリー・アナライザーの構成以降の節の手順に従って、 WebSphere Studio Asset Analyzer の構成を完了してください。

特記事項

本書に記載の製品、プログラム、またはサービスが日本においては提供されていない場合があります。日本で利用可能な製品、プログラム、またはサービスについては、日本アイ・ビー・エムの営業担当員にお尋ねください。本書で IBM 製品、プログラム、またはサービスに言及していても、その IBM 製品、プログラム、またはサービスのみが使用可能であることを意味するものではありません。IBM 製品、プログラムまたはサービスに代えて、IBM の知的所有権を侵害することのない機能的に同等の製品、プログラムまたはサービスを使用することができます。ただし、IBM によって明示的に指定されたものを除き、他社の製品と組み合わせた場合の操作の評価と検証はお客様の責任で行っていただきます。

最新の推奨サービスを受けるため、また最新の製品サービス要件を確認するために、その都度 IBM Customer Support Center に連絡してください。

IBM は、本書に記載されている内容に関して特許権(特許出願中のものを含む)を保有している場合があります。本書の提供は、お客様にこれらの特許権について実施権を許諾することを意味するものではありません。実施権についてのお問い合わせは、書面にて下記宛先にお送りください。

〒106-0032
東京都港区六本木 3-2-31
IBM World Trade Asia Corporation
Licensing

本書のオンライン版に関して、IBM は以下を許諾します。

この許諾により生じた動産に課せられる税金を含むすべての税金の支払いは、お客様の責任となります。

商品性の保証、特定目的適合性の保証および法律上の瑕疵担保責任を含め、いかなる明示もしくは黙示の保証も適用されません。

国または地域によっては、法律の強行規定により、上記の黙示の保証の適用除外が適用されないことがあります。

お客様が上記使用条件に違反した場合は、この許諾は終了します。終了した場合、お客様は機械が読み取りうる文書を破棄するものとします。

商標

以下は、IBM Corporation の商標です。

CBPDO
CICS
ClearCase
DB2
Domino
IBM(R)
IMS
Language Environment
OS/390
RETAIN
ServerPac
SystemPac
WebSphere
z/OS

Java およびすべての Java 関連の商標およびロゴは、Sun Microsystems, Inc. の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

Microsoft、Windows、Windows NT および Windows ロゴは、Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標です。

UNIX は、The Open Group の米国およびその他の国における登録商標です。

他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。


1.
Panvalet と相互作用するように WebSphere Studio Asset Analyzer を構成する前に、提供された ISPF スケルトン・ファイル &HLQ.SDMHSLIB(DMHI500S) を編集して、指定された EXIT 名を変更することができます。このファイルには、EXIT 名 DMHPANX1 と DMHPANX2 の指定があります。これらの名前を任意の有効な MVS PDS メンバー名に変更できます。
2.
WebSphere Studio Asset Analyzer は、結果を戻すデータ・セットの作成と削除の責任を負います。データ・セットは LRECL(80) RECFM(F,B) DSORG(PS) として割り振られます。アクセス・ルーチンがデータ・セットを割り振る場合は、完了する前にそれを解放しなければなりません。