この参照文書では、リンク HATS/WebFacing アプリケーションの作成時の技術およびセキュリティーに関する考慮事項について説明します。
リンク HATS/WebFacing アプリケーションには、いくつかの技術およびセキュリティーに関する考慮事項があります。 通常、スタンドアロン HATS アプリケーションまたは スタンドアロン WebFacing アプリケーションで課される制限は、リンク HATS/WebFacing プロジェクトにも適用されます。さらに、 独自のプロジェクトを設計してデプロイするときには、以下の情報も考慮する必要があります。
HATS と WebFacing の各アプリケーションへのいくつかの変更は、 リンク HATS/WebFacing プロジェクトには影響がありません。特に、リンク HATS/WebFacing プロジェクト・ウィザードで 指定されている構成オプション (ホスト名またはポート、コード・ページ、画面サイズなど) は、 wfhats.xml の編集またはプロジェクト・ウィザードの再実行によってプロジェクトを作成した後でのみ変更できます。 リンク後に HATS または WebFacing プロジェクトの接続設定を変更しても、 リンク・プロジェクトには影響しません。
フィールド出口キーの処理は、HATS と WebFacing で異なります。 HATS では、データのフォーマットおよび妥当性検査はランタイムによって行われます。しかし、WebFacing では、 データのフォーマットおよび妥当性検査はブラウザーのクライアント・サイドで行われます。 Ctrl+Enter は、HATS と WebFacing の両方のフィールド出口のデフォルト・キーボード・ショートカットになります。 そのほかに HATS プロジェクトで使用できるキーボード・ショートカットについては、 『ユーザーに提供される資料 (Providing documentation for users)』を参照してください。
HATS 接続マクロが実行されるのは、HATS アプリケーションが最初にアクセスされるときです (リンクしたアプリケーションへの最初の入力、または WebFacing によって変換されていないホスト画面へのアクセスによる)。したがって、 リンクしたアプリケーションを WebFacing から開始する場合には、 サインオン画面用の接続マクロを作成しないでください。切断マクロが実行されるのは、 リンクしたアプリケーションが HATS ランタイムから終了された場合のみです。
HATS プロジェクトに定義された開始および接続イベントが実行されるのは、 HATS アプリケーションが最初にアクセスされるときです。リンクしたアプリケーションを WebFacing から開始すると、上記のイベントに定義されたアクションは、 WebFacing によって変換されていないホスト画面にアクセスするまで実行されません。したがって、 例えば、リンクしたアプリケーションを WebFacing から開始する場合には、 接続イベントでサインオン画面用のマクロを実行しないでください。
「サーバーで実行」モードで実行中に HATS 管理コンソールを使用してライセンス設定を変更した場合、 変更を有効にするためにリンクしたアプリケーションを再始動する必要があります。「サーバーでデバッグ」モードで実行中に HATS 管理コンソールを使用してライセンス設定を変更した場合、 変更はリンクしたアプリケーションに反映されません。これは、HATS 管理コンソールは「デバッグ」モードで実行中に runtime-debug.properties ファイルを変更し、 リンクしたアプリケーションはライセンス設定の判別に runtime.properties を使用するためです。 「サーバーでデバッグ」モードで実行する場合、 runtime.properties のライセンス設定が runtime-debug.properties のライセンス設定と一致するか検証する必要があることにも注意してください。
リンク HATS/WebFacing プロジェクトの デプロイメントでサポートされるアプリケーション・サーバーは IBM® WebSphere® Application Server のみです。
リンク HATS/WebFacing アプリケーションでサポートされるクライアント・ブラウザーは Microsoft® Internet Explorer のみです。
リンク HATS/WebFacing アプリケーションは、1 つの HATS/WebFacing 使用可能プロジェクトと 1 つの HATS Web プロジェクトで構成する必要があります。その他のタイプの WebFacing プロジェクト (Web およびポートレット) と HATS プロジェクト (リッチ・クライアント、ポータル、および Enterprise JavaBeans™) はリンクできません。
HATS アプレットは、リンク HATS/WebFacing アプリケーションではサポートされません。 アプレットを使用するようにプロジェクトを構成しないでください。
HATS を使用して行った画面カスタマイズは、 画面も WebFacing を使用して変換する場合には効果がありません。WebFacing 変換は、 実行時に使用されるためです。
リンク HATS/WebFacing アプリケーションの実行中は、HATS 接続プールが HATS プロジェクトに構成されていても使用されません。
リンクしたアプリケーションの実行中、接続は持続されます。フェイルオーバーなどの 非持続機能は正しく機能しません。
リンク HATS/WebFacing アプリケーションでは、 ワークステーション ID サポートを使用できません。特別なワークステーション ID 用に構成した HATS アプリケーションをリンクできますが、この設定は実行時には無視されます。
HATS プロジェクトは、メイン変換接続と 1 つ以上のバックグラウンド接続の両方を 同じまたは別個のホストに確立できます。リンクしたプロジェクトの特性と接続設定は、 メイン変換接続にのみ適用されます。
プロファイルの機能を制限して使用するには、 リンクしたアプリケーションを HATS インターフェースから開始する必要があります。
プロジェクトをリンクした後で どちらかのプロジェクトのコンテキスト・ルートを更新した場合、その変更を反映するために wfhats.xml ファイルを更新する必要があります。 wfhats.xml ファイルは、リンク HATS/WebFacing プロジェクトのルート・フォルダーにあります。
リンクした複数のアプリケーションに同じブラウザー・インスタンスで同時にアクセスすることはできません。 例えば、ブラウザーを開いてアプリケーション A を起動し、 子ブラウザー・ウィンドウを作成してから、子ウィンドウでアプリケーション B にアクセスする、などはサポートされません。 Ctrl-N または「ファイル」->「新規作成」->「ウィンドウ」を行うと、Internet Explorer で子ブラウザーが開かれます。 Internet Explorer V7 におけるタブにも、同じ規則が適用されます。また、アプリケーション A にアクセスした後で 同じブラウザーでアプリケーション B にアクセスする場合には、先にアプリケーション A を適切に切断し、終了してから アプリケーション B にアクセスする必要があります。 これは、アプリケーション A と B が同じコンテキスト・ルートを持つ場合のみに適用されます。
リンク HATS/WebFacing アプリケーションにアクセスしているときに ブラウザーの「更新」と「戻る」ボタンを使用すると、予期しない結果が表示される場合があります。詳しくは、 HATS の FAQ (よくある質問) を参照してください。
HATS Toolkit では WebFaced となっている DDS ベースの画面をナビゲートするマクロを作成できますが、 アプリケーションで WebFaced 画面を表示しようとすると、マクロが失敗する場合があります。マクロの実行開始前にディスプレイ・ファイルが開いていると、 マクロは WebFaced 画面を処理できず、アプリケーションはエラーで終了します。
preserve-base-href = yes
WebSEAL がブラウザーにジャンクション ID Cookie を提供できるように、 -j パラメーターですべてのジャンクションを作成します。
これらのオプションについて詳しくは、Tivoli Access Manager の資料を参照してください。