INVITE (単一装置)

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INVITE 操作は、入力のための要求をディスプレイ装置に送信し、ユーザーからの入力を待機することなくプログラムに戻るために使用されます。INVITE キーワードを使用した WebFacing アプリケーションを実行する前に、WebFacing INVITE サポート用の i5/OS® PTF がインストールされていることを確認してください。 ユーザーのアプリケーションが非同期入出力を使用しないのであれば、INVITE キーワードを使用する必要がない場合があります。 その場合には、INVITE キーワードを除去できます。

WebFacing Tool は、5250 装置とは異なる方法で INVITE 操作をサポートします。主な相違点は、READ 命令タイマーがブラウザーによって処理されることです。この相違は、アプリケーションが 5250 ディスプレイ装置に表示された画面レコードを上書きできるのに対して、ブラウザーがアプリケーションに制御権を戻さずにブラウザーに表示されたページを上書きできないことに基づいています。ブラウザーのタイマーをインプリメントすることによって、ブラウザーはタイマーの満了時にアプリケーションに制御権を戻すことができます。

デフォルトでは、WebFacing Tool は、このブラウザー側タイマーに WAITRCD パラメーターの値を使用します。ただし、ユーザーは、WebFacing プロジェクト・プロパティーでこの値をオーバーライドできます。以下では、WebFacing Tool でインプリメントされるタイマー操作について説明します。INVITE の動作の詳細は、下の表に示されています。

WAITRCD パラメーターが *IMMED に設定されると、ブラウザーは即時にタイムアウトになります。ユーザーの WebFacing プロジェクトの「ランタイム」プロパティーの WAITRCD の値をオーバーライドして、ブラウザーが「送信勧誘装置からの読み取り」操作の完了を待機する時間を変更できます。ユーザーの WebFacing アプリケーションの「ランタイム」プロパティー・ページで、「プロジェクト」を選択し、 「DDS ファイルに指定された最大レコード待機時間 (WAITRCD) のオーバーライド」チェック・ボックスにチェック・マークを付けて、 秒数または *NOMAX (制限時間なし) を指定します。

INVITE 操作がタイムアウトになると、 INVITE のタイムアウト・ダイアログを有効にしている場合にはブラウザー内でアラートが出されます。 ユーザーの WebFacing アプリケーションの「ランタイム」プロパティー・ページで、 「プロジェクト」を選択し、 「INVITE のタイムアウト・ダイアログの表示」チェック・ボックスにチェック・マークを付けます。 ブラウザー内でアラートが出されたら、 その INVITE 操作のタイマーをリセットするか、トランザクションをタイムアウトさせることができます。トランザクションがタイムアウトになると、どのユーザーの入力も失われることに注意してください。「プロジェクト」プロパティーで「INVITE のタイムアウト・ダイアログの表示」チェック・ボックスを選択しなければ、 タイムアウトが発生したときにアラートは表示されません。

注: WAS サーバー上で指定されたセッション・タイムアウトより大きい値を指定した場合には、ブラウザー・セッションは INVITE 操作がタイムアウトになる前にタイムアウトになります。WAS サーバー上のセッション・タイムアウト設定値より小さい値を指定しなければなりません。

ユーザーの WebFacing プロジェクト用の ¥WebContent¥webfacing¥jsp¥common¥html 内の timeout.jsp ファイルを変更することによって、警告ダイアログの内容を変更できます。また、警告が表示される時間の長さを変更することもできます。例えば、ユーザーの対話なしで警告を即時に退けたい場合には、window.setTimeout メソッドの 2 番目のパラメーターを 0 に設定することができます。

ユーザーの WebFacing プロジェクト用の ¥WebContent¥webfacing¥ClientScript 内のリリース別 webface.js ファイル (例えば、バージョン 5.1.2 の場合 webfac512.js) を更新することによって、警告ダイアログ用のパラメーターを変更できます。このファイルでは、警告ダイアログのサイズや位置のような、属性を変更することができます。これらの属性は、window.showModalDialog メソッドのパラメーターを更新することによって変更できます。

5250 と WebFacing Tool の INVITE 処理について、次の相違点に注意してください。
  5250 WebFacing
WAITRCD 時間 WAITRCD 時間の満了へ向けてのカウントは、アプリケーションによって「送信勧誘装置からの読み取り」操作が実行された時に開始されます。 WAITRCD 時間の満了へ向けてのカウントは、アプリケーションによって「送信勧誘装置での書き込み」操作が実行された時に開始されます。
WAITRCD を *IMMED に設定 ユーザーは、AID が押されるか、あるいは未解決の INVITE がキャンセルされるまで、割り込みなしでデータをキー入力できます。アプリケーションが「送信勧誘装置からの読み取り」操作を実行するまでに AID キーが押されない場合には、装置はまだ入力可能状態ですが、タイムアウト例外がアプリケーションに戻されます。 ブラウザーは、即時にタイムアウトになり、ユーザーはいかなるデータもキー入力できません。
WAITRCD を低すぎる値に設定 ユーザーは、AID が押されるか、あるいは未解決の INVITE がキャンセルされるまで、割り込みなしでデータをキー入力できます。この操作が「送信勧誘装置からの読み取り」操作を実行するまでに AID キーが押されず、WAITRCD に指定した秒数が経過した場合には、装置はまだ入力可能状態ですが、タイムアウト例外がアプリケーションに戻されます。 ブラウザーは、WAITRCD に指定した秒数が経過した後でタイムアウトになり、ユーザーはいかなるデータもキー入力できなくなります。
「送信勧誘での書き込み」操作の後で「送信勧誘装置からの読み取り」操作の代わりに、アプリケーションが読み取り (待機) 操作 (アプリケーションに制御権を戻すための AID キーの待機) を実行した場合 ユーザーは、AID が押されるか、あるいは未解決の INVITE がキャンセルされるまで、割り込みなしでデータをキー入力できます。装置はまだ入力可能状態です。 WAITRCD が *NOMAX でない場合、ブラウザーがタイムアウトになり、キー入力されたいかなるデータも失われます。読み取り (待機) によって、直前にキー入力されたデータなしで、送信勧誘されたレコード様式が再表示され、入力可能状態になります。
満了した「送信勧誘装置からの読み取り」操作に応答して、アプリケーションが「送信勧誘装置からの読み取り」操作を実行した場合 ユーザーは、AID が押されるか、あるいは未解決の INVITE がキャンセルされるまで、割り込みなしでデータをキー入力できます。装置はまだ入力可能状態です。 ブラウザーがタイムアウトになり、キー入力されたいかなるデータも失われます。追加の各「送信勧誘装置からの読み取り」操作によって、直前にキー入力されたデータなしで、送信勧誘されたレコード様式が再表示され、入力可能状態になります。
WAITRCD が *NOMAX または高すぎる値に設定された時に INVITE 操作をキャンセル AID キーが押される前にその要求が処理される間、明示的要求 (ENDRCV など) または暗黙の要求 (他のレコード様式の書き込みなど) に対する未解決の INVITE 要求は、ほとんど即時にキャンセルされます。ディスプレイはまだ入力可能状態です。 ブラウザーがタイムアウトになるか、またはユーザーが AID キーを押した時に未解決の INVITE 要求はキャンセルされます。暗黙の要求は、ブラウザーのタイムアウト時点にだけ完了します。AID キーが押されないと、WAITRCD に設定された秒数が経過するまでキャンセル要求は完了できません。WAITRCD が *NOMAX で、AID キーが押されない場合、その要求は完了されないことになります。
WAITRCD が *NOMAX または高すぎる値に設定された時に INVITE 操作を中断 未解決の INVITE 要求は、ほとんど即時に中断されます。 WAITRCD に設定された秒数が経過するまで中断要求は完了できません。WAITRCD が *NOMAX で、AID キーが押されない場合、その要求は完了されないことになります。