ターゲット・サーバー設定時の問題と考慮事項

このトピックには、WebSphere® Application Server および WebSphere Portal サーバーのターゲット設定に関連する、マイグレーション時の問題への追加情報が記載されています。

バージョン 5.1.2 または 6.x におけるターゲット・サーバーの再設定

V5.1.2 または V6.x から V7.1 にプロジェクトをマイグレーションする前に、ターゲット・サーバーを設定しなければなりません。 設定しない場合、プロジェクトがコンパイルされずに、エラーが表示されることがあります。 (例:「クラスパスのアンバインド」エラー)。

V6.x で J2EE プロジェクトのターゲット・サーバーを再設定するには、以下のようにします。
  1. プロジェクトをクリックし、「プロパティー」を選択します。
  2. プロパティーのリストで「サーバー」をクリックします。
  3. ターゲット・ランタイム」で、プロジェクトに適したターゲット・ランタイムを選択します。(例えば、WebSphere Application Server V6.1)。
  4. 適用」をクリックしてから、「OK」をクリックします。
V5.1.2 で J2EE プロジェクトのターゲット・サーバーを再設定するには、以下のようにします。
  1. .classpath ファイルを持つ各 J2EE プロジェクトの .classpath ファイルを開きます。
  2. .classpath ファイルから以下のクラスパス項目を削除し、ファイルを保管して閉じます。
    • <classpathentry kind="con"
      path="org.eclipse.jdt.launching.JRE_CONTAINER/
      org.eclipse.jdt.internal.debug.ui.launcher.StandardVMType/WebSphere v5.1 JRE"/>
    • <classpathentry kind="con"
      path="com.ibm.wtp.server.java.core.container/
      com.ibm.etools.websphere.runtime.core.runtimeTarget.v51/was.base.v51"/>
  3. サーバー・ターゲット・サポートが J2EE 設定ページで使用可能に設定されていることを確認します。「ウィン ドウ」>「設定」>「J2EE」を選択し、「サーバー・ターゲット・サポート」の下の「サーバー・ターゲット・サポートを使用可能にします。」が選択されていることを確認します。
  4. プロジェクトを右クリックし、以下のどちらかを選択します。
    • プロパティー」>「Web」、または
    • プロパティー」>「J2EE
  5. プロジェクトのランタイム・ターゲットに対応するターゲット・サーバーを選択し (例えば、JDK 1.4 ランタイム環境を使用する WebSphere Application Server V5.1 など)、「OK」をクリックします。

バージョン 7.1 におけるポータル・プロジェクトまたは Web プロジェクトのサーバーのターゲットの再指定

注: 上記の「バージョン 5.1.2 または 6.x におけるターゲット・サーバーの再設定」に記されているように、マイグレーション前に、以前のリリースのプロジェクトに対してターゲット・サーバーを設定することを強くお勧めします。以前のリリースがインストールされていなくても、以下のステップは一般的な問題を解決する際に役立つ場合があります。

V5.1.2x のポートレット・プロジェクトをマイグレーションするには、プロジェクトを V7.1 にインポートした後にターゲット・サーバーを再設定する必要があります。 最初にターゲット・ランタイムを設定せずに V7.1 に移行した V5.1.2x Web プロジェクトについても、同様の操作が必要です。 ビルド・パス上の不適切な JAR およびクラス・フォルダーが原因で発生したビルド・エラーを解決するには、これらのステップが必要です。

ビルド・エラーを取り除くには、以下のようにします。
  1. ナビゲーター」ビューまたは「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、インポートされたプロジェクトを選択します。右クリックして、「プロパティー」を選択します。 プロパティー・ウィンドウが開きます。
  2. プロパティー・ウィンドウの左側で、「Java のビルド・パス」をクリックします。
  3. プロパティー・ウィンドウの右側の「Java のビルド・パス」ペインで、「ライブラリー」タブをクリックします。
  4. 警告アイコンによって欠落が示されている各ビルド・パス項目に対して、その項目 (例えば、SERVERJDK_50_PLUGINDIR/jre/lib/rt.jar) を選択し、「除去」をクリックします。

    OK」をクリックして、プロパティー・ウィンドウを閉じます。

ターゲット・ランタイムを設定するには、以下のようにします。
  1. ナビゲーター」ビューまたは「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、プロジェクトを選択します。右クリックして、「プロパティー」を選択します。 プロパティー・ウィンドウが開きます。
  2. プロパティー・ウィンドウの左側で、「ターゲット・ランタイム」をクリックします。
  3. プロパティー・ウィンドウの右側の「ターゲット・ランタイム」ペインで、すべてのチェック・ボックスのチェック・マークを外してから、「適用」をクリックします。
  4. ターゲット・ランタイム」ペインで、必要なランタイムを選択してから、「適用」をクリックします。
    注: 選択したランタイムが、ビルド・パス上にすでに存在するランタイムと Jar を共用する場合、重複するものをすべて手動で削除しなければならない場合があります。この場合は、「動的 Web モジュール 2.3 が変更されたランタイムに対処中に失敗しました。」というメッセージが、エラー・ダイアログに表示されます。「詳細」ボタンをクリックしてどのビルド・パス項目が重複しているかを確認してから、前述したように「Java のビルド・パス」プロパティーからそれを削除してください。重複が報告されなくなるまで、必要に応じてステップ 1 から ステップ 4 までを繰り返してください。