IBM WebFacing Tool の設定

WebFacing Tool 用システムの設定には、以下のような作業が含まれます。

  • i5/OS® サーバーでの WebSphere® Application Server の設定
  • i5/OS サーバーでの WebFacing サーバー PTF のインストール
  • i5/OS サーバーでの WebFacing サーバーの始動
  • 変換後のアプリケーションの i5/OS サーバーへの転送

i5/OS サーバーでの WebSphere Application Server の設定

WebSphere Application Server は、DDS 変換処理のパーツとして生成される JavaServer Pages および JavaBeans™ の実行を処理します。 以下の Web サイトの文書リソースを使用して、WebSphere Application Server for i5/OS をセットアップしてください。

少なくとも、インストールのステップを実行する必要があります。IBM WebSphere Application Server の文書、特にインストールとアプリケーション・サーバー・インスタンスの作成に関するセクションを十分に理解してください。

オプションで WebSphere Application Server のインスタンスを個々にセットアップすることができます。システムをテストおよび実動作業の両方で使用する場合には、テストと開発のためのインスタンスを作成し、実動用には別のインスタンスを作成すると役に立つことがあります。 同様に、複数の開発者が開発作業を行っている場合には、追加のインスタンスを複数作成することによって、別々に開発作業を行ったり、テストしたりすることができます。 WebSphere Application Server をインストールして構成すると、デフォルトでポート 80 を介してアクセス可能な HTTP サーバーがセットアップされます。 管理サーバーには、バージョン 6.0 と 6.1 ではデフォルトでポート 9060 を、バージョン 5.1 Base および 5.1 Express ではポート 9090 を使用してアクセス可能です。管理サーバーには、ブラウザー・ベースのコンソールを使用してアクセスします。追加のインスタンスを作成したい場合には、上記の Web サイトのリンクを参照してください。

バージョン 5.1 Base の場合は、i5/OS Information Center で次のナビゲーションに従って参照してください。WebSphere Application Server ホーム > 「管理」 > 「構成および管理」 > 「複数インスタンスの管理」 > 「新規インスタンスの作成」

バージョン 5.1 Express の場合は、i5/OS Information Center で次のナビゲーションに従って参照してください。Information Center ホーム > 「e-business および Web サービス」 > 「アプリケーション・サーバー」 > 「WebSphere Application Server - Express V5」 > 「管理」 > 「新規アプリケーション・サーバーの作成」

WebSphere Application Server のセットアップをテストしてください。 アプリケーション・サーバーのセットアップのテストについては、Verify the installation のリンクを参照してください。

i5/OS サーバーでの WebFacing サーバー PTF のインストール

WebFacing サーバーは、WebSphere Application Server とユーザー自身の i5/OS アプリケーションの間のゲートウェイとして機能します。WebFacing サーバー PTF に関する情報は、WebFacing アプリケーションのトラブルシューティングに記載されています。

WebFacing サーバーの PTF は、アプリケーションを実行する i5/OS サーバーにインストールしなければなりません。最新の一部のモデルの i5/OS サーバーを除き、WebFacing ツールは対話式サイクルを使用します。WebSphere Application Server は同じシステムで実行できますが、必ずしもユーザーのアプリケーションが稼働中のシステムと同じシステムで実行する必要はありません。ユーザーのアプリケーション用に変換されたインターフェースは、WebSphere アプリケーションとしてデプロイされます。WebFacing WebSphere アプリケーションをある i5/OS サーバーにデプロイし、別のサーバーに i5/OS アプリケーションをインストールすることもできます。

i5/OS サーバーでの WebFacing ランタイム・サーバーの始動

  1. i5/OS サーバーで WebFacing ランタイム・サーバーを始動します。 i5/OS V5R2 およびそれ以降のバージョンの場合は、コマンド行から STRTCPSVR SERVER(*WEBFACING) と入力します。WebFacing サーバーを停止するには、コマンド行から ENDTCPSVR SERVER(*WEBFACING) と入力します。
  2. サーバーが実行中であることを確認するには、コマンド行から WRKACTJOB と入力します。
    1. すべての WebFacing ジョブをリストするには、コマンド行から WRKACTJOB JOB(QQF*) と入力します。
      • QQFWFSVR -- WebFacing ランタイム・サーバー
      • QQFVTSVR -- WebFacing 仮想端末サーバー (複数の QQFVTSVR ジョブが実行されている場合がありますが、これは正常です)。
    注: システム値 QAUTOVRT を検査してください。 この値が 0 である場合は、ブラウザー・セッションを VT (仮想端末) ジョブの代わりに立ち上げることはできません。 WebFacing ランタイム・サーバーは VT ジョブに依存します。 QAUTOVRT の値で自動開始できる仮想端末ジョブの数が決定されます。必要な場合は、QAUTOVRT を *NOMAX に設定するか、あるいは 0 より大きい値に設定します。QAUTOVRT の値を変更するには、システム値を処理するための WRKSYSVAL i5/OS サーバー・コマンドを使用してください。

変換後のアプリケーションの i5/OS サーバーへの転送

アプリケーション開発はワークステーションで行われます。アプリケーションによって生成された成果物は、その後 WebSphere Application Server でデプロイできるように、i5/OS サーバーに転送する必要があります。変換済みアプリケーションを i5/OS サーバーに転送するためのメソッドをセットアップしてください。 変換済みアプリケーションを i5/OS サーバーにデプロイする場合は、それらをサーバーに転送するメソッドが必要となります。アプリケーションは .ear ファイルとして転送されます。これは「エクスポート」ウィザードで作成されるアーカイブされた Web アプリケーション・パッケージです。 これは、新規 WebFacing Web アプリケーションの WebSphere Application Server へのデプロイおよびインストールを容易にします。ファイル転送に使用できる主なメソッドとしては、以下のものがあります。
  • Rational® Developer for System i™ ワークベンチのリモート・システム・エクスプローラー・パースペクティブ
  • i5/OS NetServer™ ファイル共用 -- ファイル共用により、「エクスポート」ウィザードを使用してファイルを転送できます。
  • FTP -- FTP を使用して、ファイルを手動で転送します。

NetServer のファイル共用により、i5/OS サーバー上の IFS フォルダーをワークステーションのドライブ名にマップすることができます。これにより、ファイルを 1 つのフォルダーからワークステーション上の別のフォルダーにコピーするのと同じ方法で、「エクスポート」ウィザードを使用してファイルをサーバーへ転送することができます。FTP によってファイルを転送するには、FTP サーバーが i5/OS サーバー上で実行されていることが必要です。FTP が実行されていない場合は、コマンド STRTCPSVR *FTP を入力することによって FTP を開始できます。

WebFacing ツール では、元のアプリケーションの変換されたユーザー・インターフェースを選択、変換、およびテストするための GUI 環境を提供します。