XML エクステンダーを使用して文書を構成する前に、XML 文書の構造と、 それをデータベース・データに対応させる方法について決めなければなりません。 この項では、サービス部門が指定した XML 文書の構造、 XML 文書の構造の定義に使う DTD、 および文書に取り込むデータの入った列にこの文書をマップする方法について概略します。
XML 文書構造は、複数の表から特定の注文に関する情報を取得して、 その注文についての XML 文書を作成します。 これらの各表には注文についての関連情報が含まれていて、 それぞれのキー列によって結合させることができます。 注文番号を最上レベルとし、顧客、パーツ、 および出荷情報をその下に置く構造の文書がサービス部門にとって望ましいものです。 文書構造は直感的かつ柔軟で、文書の構造ではなく要素がデータを説明するようにします。 (たとえば、顧客の名前は段落にではなく、"customer"と呼ばれる要素に含めます。) サービス部門の要求どおりにすると、 DTD および XML 文書の階層構造は 図 5 で説明されているようなものになります。
文書構造を設計し終わったら、 XML 文書の構造を記述する DTD を作成しなければなりません。 このチュートリアルには、XML 文書および DTD が備わっています。 DTD ファイルは、付録 B, サンプル にあります。 それが 図 5における構造と一致することが分かります。
![]() |
構造を設計して DTD を作成した後、 文書の構造と要素および属性にデータを取り込むために使用する DB2 表とが どのように関連するかを示さなければなりません。 図 6 に示すように、 階層構造をリレーショナル表内の特定の列にマップすることができます。
![]() |
この関係記述を使用して、 リレーショナル・データと XML 文書構造との関係を定義する DAD ファイルを作成します。
XML コレクションの DAD ファイルを作成するには、 図 6 で説明されているように、 XML 文書がデータベース構造に対応する方法を理解して、 XML 文書が要素および属性のためのデータを どの表および列から引き出すかを記述できるようにしなければなりません。 この情報は、XML コレクション用の DAD ファイルを作成するために使用します。
このチュートリアル用に、環境を設定するためのスクリプトのセットが用意されています。 そのスクリプトは DXX_INSTALL\samples\cmd ディレクトリーにあります。 ここで、DXX_INSTALL は、 たとえば c:\dxx\samples\cmd などの、 XML エクステンダーをインストールしたドライブおよびディレクトリーです。 それは以下のとおりです。