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管理およびプログラミングの手引き


XML 文書を検索する

XML データの検索 (サーチ) は、XML データの取り出し (リトリーブ) と似ています。 どちらの技法もデータを取得して処理できるようにしますが、 検索では WHERE 文節を使用して述部を検索基準として定義します。

XML エクステンダーは、ご使用のアプリケーションでの必要に応じて、 XML 列内で XML 文書を検索するための数種類の方式を提供します。 それには、要素の内容および属性値に基づいて文書構造を検索し、 結果を戻す機能が備わっています。 XML 列およびそのサイド表のビューを検索すること、 パフォーマンス向上のためにサイド表を直接検索すること、 または抽出 UDF に WHERE 文節を指定して使用することができます。 さらに、DB2 テキスト・エクステンダーを使用して、 構造内容に含まれている検索列データでテキスト・ストリングを検索することもできます。

XML エクステンダーによって、XML 文書から抽出された XML 要素の内容または属性値を含むサイド表列の索引を使用して、 高速検索を行うことができます。 要素または属性のデータ・タイプを指定することにより、 SQL 汎用データ・タイプを検索したり、範囲検索を行うことができます。 たとえば、この注文の例で、合計価格が 2500.00 を超える注文すべてを検索できます。

さらに、DB2 UDB テキスト・エクステンダーを使用して構造化テキスト検索または全テキスト検索を行うことができます。 たとえば、XML 形式の履歴書を含む列 RESUME があるとします。 ここで、Java のスキルのある応募者すべての名前を知りたいと仮定します。 その場合、DB2 テキスト・エクステンダーを使用して XML 文書を検索し、 <skill> 要素に文字ストリング JAVA が含まれるすべての履歴書を見つけることができます。

以下の節では、次の検索方式について解説します。


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