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管理およびプログラミングの手引き

シナリオ

サービス部門用の営業データをアーカイブするタスクを任務として与えられたとします。 そのデータは、同じ DTD を使用する複数の XML 文書内に保管されます。 サービス部門は、顧客からの要求および苦情を処理する際にそれらの XML 文書を使用します。

サービス部門から、XML 文書の望ましい構造が伝えられ、 どの要素データが最も照会頻度が高いと考えられるかが通知されています。 XML 文書は、SALES_DB データベース内の SALES_TAB 表に保管される必要があり、 迅速に検索できなければなりません。 SALES_DB 表は、各販売に関するデータを記入する 2 つの列と、 XML 文書が入る 3 番目の列で構成されることになります。 この列を ORDER と名付けます。

XML 文書を保管する XML データ・タイプと、 どの XML 要素および属性がひんぱんに照会されるかを判別します。 次に、XML 用の SALES_DB データベースをセットアップし、 SALES_TAB 表を作成してから、ORDER 列を使用可能にして、 原形の文書を DB2 に保管できるようにします。 また、妥当性検査のために XML 文書用の DTD を挿入してから、 その文書を XMLVARCHAR データ・タイプで保管します。 列を使用可能にするときに、 文書アクセス定義 (DAD) ファイル内の文書 (サイド表の構造を指定する XML 文書) の構造検索用に索引を付けるサイド表を定義します。 DAD ファイル、DTD、および XML 文書のサンプルについては、 付録 B, サンプル を参照してください。

SALES_TAB に関しては表 1 に説明されています。

表 1. SALES_TAB 表
列名 データ・タイプ
INVOICE_NUM CHAR(6) NOT NULL PRIMARY KEY
SALES_PERSON VARCHAR(20)
ORDER XMLVARCHAR


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