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管理およびプログラミングの手引き

DAD ファイルの作成と編集

DAD ファイルを指定する時には、検索対象データの属性とかぎとなる要素を定義します。 データの索引を使用してデータをすばやく検索するために、 XML エクステンダーはこの情報を使ってサイド表を作成します。 DAD の作成計画についての詳細は、DAD ファイルを参照してください。

作業を始める前に

管理ウィザードの使用

DAD ファイルを作成するには、以下のステップに従います。

  1. 管理ウィザードをセットアップして開始します。 詳しくは 管理ウィザードの開始を参照してください。
  2. XML DAD ファイルを編集または作成するために、 「ランチパッド (LaunchPad)」ウィンドウから 「DAD ファイルを処理する (Work with DAD files)」をクリックします。 「DAD ファイルの指定 (Specify a DAD file)」ウィンドウが開きます。
  3. 既存の DAD ファイルを編集するか、または新規の DAD ファイルを作成するかを指定します。
  4. 「妥当性検査の選択 (Select Validation)」ウィンドウで、 DTD を使用して XML を妥当性検査するかどうかを選択します。
  5. 「次へ (Next)」をクリックします。
  6. 「サイド表 (Side tables)」ウィンドウから、新規のサイド表の追加、 既存のサイド表の編集、または既存のサイド表の除去を選択します。
  7. 変更後の DAD の出力ファイル名を、「DAD の指定 (Specify a DAD)」ウィンドウの 「ファイル名 (File name)」フィールドに入力します。
  8. 「終了 (Finish)」をクリックして DAD ファイルを保管し、 「ランチパッド (LaunchPad)」ウィンドウに戻ります。

DB2 コマンド・シェルから

DAD ファイルは、任意のテキスト・エディターで作成できる XML ファイルです。

DAD ファイルを作成するには、以下のステップに従います。

  1. テキスト・エディターを開きます。
  2. 以下の構文を使用して、DAD ファイル・ヘッダーを作成します。

    <?xml version="1.0"?>
    <!DOCTYPE DAD SYSTEM "path\dtd\dad.dtd"> --> the path and file name of
           the DTD for the DAD file
    
  3. <DAD></DAD> タグを挿入します。
  4. 任意選択で、<DAD> タグの間に、 妥当性検査のためにこの DAD ファイルを XML 文書 DTD に関連付ける DTD ID 識別子を次のように指定します。

    <dtdid>path\dtd_name.dtd</dtdid> --> the path and file name of the DTD
                                         for your application
    

    DTD ID は妥当性検査のために必要であり、 DTD 参照表 (db2xml.DTD_REF) に DTD を挿入するときに使用される DTD ID 値と一致していなければなりません。

  5. 妥当性検査 (つまり XML 文書が有効かどうかを DTD を使って検査すること) を行うかどうかを指定します。 たとえば次のようにします。
    <validation>YES</validation>   --> specify YES or NO
    

    YES を指定するには、すでに前のステップで DTD ID を指定して、 DTD を DTD_REF 表に挿入していなければなりません。

  6. <Xcolumn> 要素を使用して、アクセスおよび保管の方式を XML 列と定義します。
    <Xcolumn>
    </Xcolumn>
    
  7. それぞれのサイド表を定義して、 階層の検索用に索引を付ける対象となる重要な要素と属性を定義します。 各表ごとに、以下のステップを行います。 なお、以下のステップでは、DAD ファイル: XML 列の DAD ファイルの例を使用しています。
    1. <TABLE></TABLE> タグおよび名前属性を挿入します。
      <table name="order_tab">
      </table>
      
    2. <TABLE> タグの後に、<COLUMN> タグと、表内のそれぞれの列についての属性を挿入します。
      • name: 列の名前
      • type: 列のタイプ
      • 「パス (path)」: 要素または属性のロケーション・パス。 ロケーション・パス構文については、ロケーション・パスを参照してください。
      • multi_occurrence: 1 つの文書内でこの要素または属性を 2 度以上使用可能にするかどうかを示します。

      <table ...>
         <column name="order_key"
                 type="integer"
                 path="/Order/@key"
                 multi_occurrence="NO"/>
         <column name="customer"
                 type="varchar(50)"
                 path="/Order/Customer/Name"
                 multi_occurrence="NO"/>
      </table>
      
  8. 最後の列定義の後に、終了タグ </TABLE> があることを確認します。
  9. 最後の </TABLE> の後に、終了タグ </Xcolumn> があることを確認します。
  10. </Xcolumn> タグの後に、終了タグ </DAD> があることを確認します。


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