イメージ、オーディオ、およびビデオ・エクステンダー 管理およびプログラミングの手引き

環境変数の使用によるファイル名の解決方法

保管、取り出し、および更新操作に対して、完全に修飾されたファイル名 (つまり、ファイル名の前に完全なパス) を指定できますが、相対ファイル名を指定した方がよいでしょう。 AIX、HP-UX、または Solaris では、相対ファイル名は、スラッシュが先頭に付かない任意のファイル名です。 OS/2 および Windows では、相対ファイル名は、ドライブ文字の後にコロンと \ を続けた形で始まらない任意のファイル名です。

相対ファイル名を指定すると、エクステンダーはさまざまなクライアントおよびサーバーの環境変数のディレクトリー指定を使用してファイル名を解決します。 こうすることによって、ファイル名を変更せずにファイルをクライアント / サーバー環境で移動できます。 完全に修飾されたファイル名は、ファイルを移動するたびに変更する必要があります。

次の表 に、イメージ、オーディオ、およびビデオ・エクステンダーでファイル名の解決に使用する環境変数のリストと説明を記載します。

表 16. DB2 エクステンダーの環境変数
イメージ・エクステンダー オーディオ・エクステンダー ビデオ・エクステンダー 説明
サーバー環境変数
DB2IMAGEPATH DB2AUDIOPATH DB2VIDEOPATH サーバー・ファイルからの保管、取り出し、および更新操作に使うソース・ファイル名の解決に使用します。
DB2IMAGESTORE DB2AUDIOSTORE DB2VIDEOSTORE サーバー・ファイルへの保管と更新の操作に使うターゲット・ファイル名の解決に使用します。
DB2IMAGEEXPORT DB2AUDIOEXPORT DB2VIDEOEXPORT サーバー・ファイルへの取り出し操作に使うターゲット・ファイル名の解決に使用します。
DB2IMAGETEMP

一時サーバー・ファイルを作成する操作に使うターゲット・ファイル名の解決に使用します。 ただし、TMP 環境変数が指定されていれば、ディレクトリー TMP がファイル名の解決に使用されます。
クライアント環境変数
DB2IMAGEPATH DB2AUDIOPATH DB2VIDEOPATH クライアント・ファイルでの表示 / 再生操作に使うソース・ファイル名の解決に使用します。
DB2IMAGETEMP DB2AUDIOTEMP DB2VIDEOTEMP 一時クライアント・ファイルを作成する操作の場合にターゲット・ファイル名の解決に使用します。 ただし、TMP 環境変数が指定されていれば、ディレクトリー TMP がファイル名の解決に使用されます。

特定のエクステンダーの適切な環境変数を設定していなければ、エクステンダーは次の環境変数を使用してファイル名を解決します。
環境変数 説明
DB2MMPATH 保管、取り出し、および更新操作の場合に使うソース・ファイル名の解決に使用します。
DB2MMSTORE 保管と更新の操作の場合に使うターゲット・ファイル名の解決に使用します。
DB2MMEXPORT 取り出し操作の場合に使うターゲット・ファイル名の解決に使用します。
DB2MMTEMP 一時ファイルを作成する操作の場合に使うファイル名の解決に使用します。


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