イメージ、オーディオ、およびビデオ・エクステンダー 管理およびプログラミングの手引き

ユーザー定義タイプ

画像、ビデオ、音声の各オブジェクトは、データベースに BLOB として表されます。 ユーザー定義タイプ (UDT、特殊タイプともいいます) を使用すれば、BLOB を区別することができます。 たとえば、ある UDT を画像オブジェクトに対して作成し、別のものを音声オブジェクトに対して作成することができます。 画像および音声オブジェクトは、BLOB として保管されていても、BLOB や互い同士とは区別される異なるタイプとして処理されます。

UDT は、SQL CREATE DISTINCT TYPE ステートメントによって作成します。 たとえば、マップの地理特性を処理するアプリケーションを開発するとします。 この場合、マップ・オブジェクトに対して map という別個のタイプを作成することができます。

CREATE DISTINCT TYPE map AS BLOB (1M)

マップ・タイプのオブジェクトは、内部的には長さが 1 メガバイトの BLOB として表されますが、別個のタイプをもつオブジェクトとして扱われます。

表の列に保管されたデータを記述する場合、UDT を SQL の組み込みタイプと同じように使用することができます。 次の例では、表の作成で、列がマップ・データのタイプをもつように指定されます。

CREATE TABLE places
  (locid     INTEGER NOT NULL,
   location  CHAR (50),
   grid      map)

それぞれの DB2 エクステンダーでは、そのタイプ (つまり、画像、音声、ビデオ) に対して UDT が作成されます。


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