イメージ、オーディオ、およびビデオ・エクステンダー 管理およびプログラミングの手引き

DB2Audio


イメージ オーディオ ビデオ
O

音声の内容をデータベース表に保管します。 オーディオ・ソースはクライアント・バッファー、クライアント・ファイル、またはサーバー・ファイルのどれにあってもかまいません。 音声は、データベース表に BLOB として保管することも、サーバー・ファイル (データベースによって参照される) に保管することもできます。 音声ソースは、サポートされる形式であっても、サポートされない形式であってもかまいません。 サポートされる形式の場合には、DB2 オーディオ・エクステンダーがその属性を識別して保管します。 サポートされない形式の場合には、その属性を UDF に指定しなければなりません。

インクルード・ファイル

dmbaudio.h

構文

内容をバッファーまたはクライアント・ファイルから保管する

>>-DB2Audio--(--dbname--,--content--,--format--,---------------->
 
>----target_file--,--comment--)--------------------------------><
 

構文

内容をサーバー・ファイルから保管する

>>-DB2Audio--(--dbname--,--source_file--,--format--,--stortype--,-->
 
>---comment--)-------------------------------------------------><
 

構文

ユーザー指定属性をもつ内容をバッファーまたはクライアント・ファイルから保管する

>>-DB2Audio--(--dbname--,--content--,--target_file--,----------->
 
>----comment--,--attrs--)--------------------------------------><
 

構文

ユーザー指定属性をもつ内容をサーバー・ファイルから保管する

>>-DB2Audio--(--dbname--,--source_file--,--stortype--,--comment--,-->
 
>---attrs--)---------------------------------------------------><
 

パラメーター (データ・タイプ)

dbname (VARCHAR(18))
現在接続されているデータベース・サーバーの名前。 これは、特殊レジスター CURRENT SERVER で示されます。

content (BLOB(2G) AS LOCATOR)
音声の内容をもつホスト変数。 ホスト変数のタイプは BLOB、BLOB_FILE、または BLOB_LOCATOR です。 DB2 は、内容のデータ・タイプを BLOB−LOCATOR にプロモートし、LOB ロケーターを DB2Audio UDF に渡します。

format (VARCHAR(8))
ソース音声の形式。 ヌル値や空ストリングも指定できます。 その場合には、オーディオ・エクステンダーがそのソース形式を自動的に判定します。 音声は、そのソースと同じ形式で保管されます。 サポートされる音声形式については、表 4 を参照してください。

target_file (LONG VARCHAR)
ターゲットのサーバー・ファイルの名前 (サーバー・ファイルへ保管する場合)、またはヌル値か空ストリング (データベースへ BLOB として保管する場合)。 ターゲット・ファイルには完全修飾名を指定できます。 名前が修飾されていない場合は、そのファイルを見つけるのにサーバーの DB2AUDIOSTORE と DB2MMSTORE 環境変数が使用されます。

source_file (LONG VARCHAR)
ソースのサーバー・ファイルの名前。 ソース・ファイルの名前は、完全修飾されていても、修飾されていなくてもかまいませんが、ヌル値や空ストリングであってはなりません。 名前が修飾されていない場合は、そのファイルを見つけるのにサーバーの DB2AUDIOPATH と DB2MMPATH 環境変数が使用されます。

stortype (INTEGER)
その音声をどこに保管するかを示す値。 定数 MMDB_STORAGE_TYPE_INTERNAL (値=1) の場合、音声はデータベースに BLOB として保管されます。 定数 MMDB_STORAGE_TYPE_EXTERNAL (値=0) の場合、音声内容はサーバー・ファイル (データベースからポイント指定される) に保管されます。

comment (LONG VARCHAR)

音声とともに保管する注釈。

attrs (LONG VARCHAR FOR BIT DATA)
音声の属性。

戻り値 (データ・タイプ)

音声のハンドル (DB2AUDIO)

Anita Jones の音声クリップが入ったレコードを従業員表に挿入します。 音声ソースはクライアント・バッファーにあります。 音声クリップは表に BLOB として保管します。

EXEC SQL BEGIN DECLARE SECTION;
     SQL TYPE IS BLOB (5M) aud_seg;
EXEC SQL END DECLARE SECTION;
 
EXEC SQL INSERT INTO EMPLOYEE VALUES(
      '128557',
      'Anita Jones',
      DB2AUDIO(
         CURRENT SERVER,
         :aud_seg,
         'WAVE',
         CAST(NULL as LONG VARCHAR),
         
         'Anita''s voice'));

Robert Smith の音声クリップが入ったレコードを従業員表に挿入します。 音声ソースはサーバー・ファイルにあります。 そのファイルは、従業員表レコードからポイントされます。

EXEC SQL BEGIN DECLARE SECTION;
     long hvStorageType;
EXEC SQL END DECLARE SECTION;
 
hvStorageType = MMDB_STORAGE_TYPE_EXTERNAL;
 
EXEC SQL INSERT INTO EMPLOYEE VALUES(
      '384779',
      'Robert Smith',
      DB2AUDIO(
         CURRENT SERVER,
         '/employee/sounds/rsmith.wav',
         'WAV',
         :hvStorageType,
         'Robert''s voice'));

Anita Jones の音声クリップが入ったレコードを従業員表に挿入します。 音声クリップは BLOB として保管します。 サーバー・ファイルにあるソース音声クリップは、サンプリング率が 44.1 KHz で、2 つのチャネルに録音されたユーザー定義形式のものです。

EXEC SQL BEGIN DECLARE SECTION;
long hvStorageType;
struct {
       short len;
       char data[600];
}hvAudattr;
EXEC SQL END DECLARE SECTION;
 
MMDBAudioAttrs          *paudiattr;
 
hvStorageType = MMDB_STORAGE_TYPE_INTERNAL;
 
paudioattr=(MMDBAudioAttrs *) hvAudattr.data;
strcpy(paudioAttr>cFormat,"cFormatA");
paudioAttr>ulSamplingRate=44100;
paudioAttr>usNumChannels=2;
hvAudattrs.len=sizeof(MMDBAudioAttrs);
 
EXEC SQL INSERT INTO EMPLOYEE VALUES(
        '128557',
        'Anita Jones',
               DB2AUDIO(
               CURRENT SERVER,
               '/employee/sounds/ajones.aud',
               :hvStorageType,
               'Anita"s voice',
               :hvAudattr)
       );


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