QBIC カタログは、画像の視覚的な特徴を示すデータが入っているファイルの集合です。 イメージ・エクステンダーは、このデータを使って画像を内容に応じて照会します。
ユーザー表内の画像の列 (欄) ごとに QBIC カタログを作成して、それを内容による探索で使用できるようにします。 QBIC カタログを作成する際には、イメージ・エクステンダーによってデータを分析、保管、照会する対象の特徴を指定します。 これらの特徴は、カタログを作成した後でも、QBIC カタログへ追加したり、そこから削除したりすることができます。
QBIC カタログには、画像の特徴を表す次のデータを入れることができます。
平均色は、優勢な色をもつ画像を探索するときに使用します。 画像が優勢な色を持っていれば、その平均色はその優勢な色と類似したものになります。
コントラストは、画像における輝度の変化を示します (淡い色か、濃い色か)。
方向性は、画像の中で方向性が重要であるか (棒塀の場合、縦方向)、ないか (砂の画像など) を示します。
テクスチャーは、特定のパターンをもつ画像を探索するときに使用します。
画像を内容で探索できるようにするには、その画像をカタログする必要があります。 画像をカタログすると、イメージ・エクステンダーが、 その画像の特徴を表す値 (フィーチャー値) を計算することによってその画像を分析し、その値を QBIC カタログに保管します。
画像を内容で探索する際には、1 つまたは複数のフィーチャー (平均色など)、それぞれのフィーチャーを示すソース (例示する画像など)、ターゲットとしてのカタログ・イメージ群をその照会に指定します。 イメージ・エクステンダーは、ソースのフィーチャー値を計算し、それをターゲット・イメージのカタログされたフィーチャー値と比較します。 次にイメージ・エクステンダーは、ターゲット・イメージのフィーチャー値がソースのそれにいかに似ているかを示す点数を計算します。
これによって、特徴がソースに最も類似した画像をイメージ・エクステンダーから受け取ることができます。 イメージ・エクステンダーからは、各画像のハンドルと画像の点数が戻されます。 イメージ・エクステンダーから、単一画像の点数だけを受け取ることもできます。