SQL 概説

カタログ視点の基礎知識

DB2 は、各データベースごとに広範囲の一連のシステム・カタログ表を作成し、維持しています。 それらの表には、 表、視点、パッケージ、参照保全関係、関数、固有タイプ、 およびトリガーなどのデータベース・オブジェクトの論理構造と物理構造についての情報が含まれています。 それらの表は、 データベースが作成された時点で作成され、 通常の操作手順の中で更新されます。 明示的にそれらを作成したり除去したりすることはできませんが、 その内容を照会したり表示したりすることはできます。

さらに詳しい情報については、 SQL 解説書 を参照してください。

システム・カタログからの行選択

カタログ視点は、他のデータベース視点とよく似ています。 そのデータを参照するには、 システム内の他の視点に対してするのとまったく同じようにして SQL ステートメントを使います。

SYSCAT.TABLES カタログに含まれている表に関する情報は、 非常に有用です。 作成した既存の表の名前を調べるには、 次のようなステートメントを使います。

 
     SELECT TABNAME, TYPE, CREATE_TIME
        FROM SYSCAT.TABLES
        WHERE DEFINER = USER

このステートメントの結果は、次のとおりです。

     TABNAME            TYPE CREATE_TIME               
     ------------------ ---- --------------------------
     ORG                T    1999-07-21-13.42.55.128005
     STAFF              T    1999-07-21-13.42.55.609001
     DEPARTMENT         T    1999-07-21-13.42.56.069001
     EMPLOYEE           T    1999-07-21-13.42.56.310001
     EMP_ACT            T    1999-07-21-13.42.56.710001
     PROJECT            T    1999-07-21-13.42.57.051001
     EMP_PHOTO          T    1999-07-21-13.42.57.361001
     EMP_RESUME         T    1999-07-21-13.42.59.154001
     SALES              T    1999-07-21-13.42.59.855001
     CL_SCHED           T    1999-07-21-13.43.00.025002
     IN_TRAY            T    1999-07-21-13.43.00.055001

次のリストは、 さまざまなカタログ視点のうち、 このマニュアルの内容に関係のあるもののリストです。 このほかにもたくさんのカタログ視点があります。 それらのリストについては、 SQL 解説書管理の手引き を参照してください。
説明 カタログ視点
検査制約 SYSCAT.CHECKS
SYSCAT.COLUMNS
検査制約で参照されている列 SYSCAT.COLCHECKS
キーに使用されている列 SYSCAT.KEYCOLUSE
データ・タイプ SYSCAT.DATATYPES
関数のパラメーターまたは関数の結果 SYSCAT.FUNCPARMS
参照制約 SYSCAT.REFERENCES
スキーマ SYSCAT.SCHEMATA
表制約 SYSCAT.TABCONST
SYSCAT.TABLES
トリガー SYSCAT.TRIGGERS
ユーザー定義関数 SYSCAT.FUNCTIONS
視点 SYSCAT.VIEWS


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