DB2 ユニバーサル・データベースには、ROLLUP および CUBE を使うことによって、 単一の結果セットの中で複数の列をグループ化したり合併したり表示したりする機能が用意されています。 この新しい強力な機能によって、SQL によるデータ分析が拡張され単純化されました。
データベースから有用な情報を抽出するための方式には、 実にさまざまなものがあります。 既存のデータ集合から結果表を生成するための再帰照会も実現可能です。
ROLLUP 操作と CUBE 操作は、照会の GROUP BY 文節の中に指定します。
ROLLUP によるグループ化では、通常のグループ化行のほかに、 小計行 を含む結果セットが生成されます。 CUBE によるグループ化では、ROLLUP による行のほかに、 クロス集計行が含まれる結果セットが生成されます。
それで、ROLLUP を使うと、月ごとの個人別売上情報に、 月ごとの売上合計と総合計を含めたものが得られます。 CUBE を使うと、さらに個人別の売上合計のための行が含められます。
SQL 解説書 を参照してください。
再帰照会 とは、 結果データを反復使用することによって、 さらに次の結果を得る照会のことです。 これは、ツリーまたはグラフの網羅と考えることができます。
実際の例としては、 予約システム、ネットワーク計画、スケジュール設定などがあります。
再帰照会は、 それ自身の名前を参照する共通表式を使うことによって構成します。
再帰照会の例については、 SQL 解説書 を参照してください。