SQL 概説

データ・タイプのキャスト

値をあるデータ・タイプから別のデータ・タイプに (たとえば数値から文字ストリングに) 変換することが必要になる場合がよくあります。 値のタイプを変換するには、CAST 指定を使います。

CAST 指定の別の用途としては、 非常に長い文字ストリングを切り捨てることがあります。 EMP_RESUME 表の列 RESUME は CLOB(5K) です。 そのうち、個人情報が含まれている最初の 370 バイトだけを表示させたいということがあるかもしれません。 EMP_RESUME 表の RESUME の最初の 370 バイトを ASCII 形式で表示させるには、次の照会を発行します。

 
     SELECT EMPNO, CAST(RESUME AS VARCHAR(370))
        FROM EMP_RESUME
        WHERE RESUME_FORMAT = 'ascii'

370 バイトより長い値が切り捨てられることを示す警告が出されます。

NULL 値を、照会の中で操作しやすい他のデータ・タイプにキャストすることもできます。 この目的でキャストを使う例については、 共通表式を参照してください。


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