ビジネスには、毎日大量のデータを収集することが伴います。 このデータの中には、発注処理、在庫目録、買掛管理、 POS トランザクション、そして顧客情報などの情報があります。 また、内外の情報源から、 人口統計やメーリング・リストのようなデータを入手することもあります。 このようなデータはすべて、データウェアハウスに格納されます。 データウェアハウスを上手に利用すれば、ビジネス上の意思決定を改善して、 今日のダイナミックな市場で競争を勝ち抜く助けになります。 貴社においても、データウェアハウスをインプリメントした結果、新しいビジネス・チャンスや、 しばしば見過ごされがちなビジネス・チャンスを見付ける助けを得てこられたことでしょう。
データウェアハウスに対して発行される照会は、 しばしば資源の過度の利用につながることがあります。 貴社においては、 ビジネス・チャンスを求めてデータウェアハウスに対して実行される照会に関連する資源コストの管理を目的として、 DB2 クエリー・パトローラーがインストールされています。
本書は、照会の実行依頼とモニターを行う、 データウェアハウスのユーザーを対象としています。 このようなユーザーは、アプリケーションから照会を実行依頼し、 照会の結果セットを分析するのが一般的です。 こうした環境では、 DB2 クエリー・パトローラーによって管理される照会を実行依頼するのに、 QueryEnabler を使用します。 また、実行依頼したこれらの照会のモニターと管理を行うには、 QueryMonitor を使用します。
本書は 2 つの部分に分かれています。
表 1 を参考にして、
どの部分に興味があるのかを確認してください。
表 1. 『DB2 クエリー・パトローラー 使用者の手引き』の編成
部 | 説明 |
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QueryEnabler | ここには、DB2 クエリー・パトローラー・サーバーが管理する照会をスケジュールおよび実行するために、 QueryEnabler を使用するための情報と手順が記載されています。 DB2 クエリー・パトローラー環境で初めて照会を実行依頼する時には、 この項をお読みください。 |
QueryMonitor | ここには、DB2 クエリー・パトローラー・サーバーが管理する照会をモニターするために、 QueryMonitor を使用するための情報と手順が記載されています。 QueryEnabler を使って実行依頼した照会の管理方法についての詳細が必要な場合は、 この項をお読みください。 |