インスタンスを所有するデータベース区画サーバーを 1 つのマシン上にインストールし、区分データベース・システム内の残りのマシン上にデータベース区画サーバーにインストールするという方法で区分データベース・システムを作成した場合は、さらに別のデータベース区画サーバー・ノード (論理ノード) を自分のインスタンスに追加し、複数論理ノード (MLN) 構成を作成することもできます。
データベース区画サーバー (論理ノード) をインスタンスに追加するには、 db2ncrt コマンドを使用します。 db2ncrt コマンドを使ってインスタンスが既に存在するマシンにデータベース区画サーバーを追加すると、データベース区画サーバーがそのマシンに対して論理ノードとして追加されます。
![]() | インスタンス内にデータベースがある場合、あるいは DB2 の旧バージョンからデータベースを移行する場合は、
db2ncrt コマンドは使用しないでください。
その代わりに、インストール後の移行作業を完了した後で db2start addnode nodenum コマンドを使い、ご使用のシステムの規模を変更してください。この方法を使えば、データベースは確実に、新しいデータベース区画サーバーへ正しく追加されます。データベースを作成したインスタンスへノードを追加したい場合は、 管理の手引き を参照してください。
db2nodes.cfg ファイルは編集しないでください。このファイルを変更すると、区分データベース・システムで不整合が生じることがあります。 |
db2ncrt コマンドの構文は、以下のとおりです。
db2ncrt コマンド >>-db2ncrt----/n:--node_number----/u:--username, password-------> >-----+---------------------+---+--------------------+----------> '-/i:--instance_name--' '-/m:--machine_name--' >-----+--------------------+---+-----------------+--------------> '-/p:--logical_port--' '-/h:--host_name--' >-----+--------------------+------------------------------------> '-/g:--network_name--' >-----+-------------------------------+------------------------>< '-/o:--instance_owning_machine--'
各要素の意味は以下のとおりです。
論理ノードを作成する場合は、必ずこのパラメーターを指定して、未使用の論理ポート番号を選択してください。また、次の制約事項に注意してください。
このパラメーターは、1 つのマシンに複数の IP アドレスがあり、その中でデータベース区画サーバー用に使用したい IP アドレスを明示する場合に使います。 network_name パラメーターは、ネットワーク名または IP アドレスで入力できます。
たとえば、インスタンスを所有するマシン SHAYER 上で、新しいデータベース区画サーバーを (複数論理ノードを実行できるようにするために) インスタンス TESTMPP に追加し、さらに論理ポート 1 を使ってこの新しいノードをノード 2 として通知したい場合は、以下のコマンドを入力します。
db2ncrt /n:2 /u:QBPAULZ\paulz,pas1wrd /i:TESTMPP /m:TEST /p:1 /o:SHAYER
データベース区画サーバーの再構成は、 db2nchg コマンドで行うことができます。 db2nchg コマンドを使えば、以下のことが可能です。
![]() |
このコマンドを使用できるのは、データベース区画サーバーが停止している場合に限られます。
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db2nchg コマンドの構文は、以下のとおりです。
db2nchg コマンド >>-db2nchg----/n:--node_number----+---------------------+-------> '-/i:--instance_name--' >-----+----------------------+---+--------------------+---------> '-/u:--user, password--' '-/p:--logical_port--' >-----+-----------------+---+--------------------+--------------> '-/h:--host_name--' '-/m:--machine_name--' >-----+--------------------+----------------------------------->< '-/g:--network_name--'
このパラメーターは、1 つのマシンに複数の IP アドレスがあり、その中でデータベース区画サーバー用に使用したい IP アドレスを明示する場合に使います。 network_name は、ネットワーク名または IP アドレスで入力できます。
たとえば、ノード 2 (インスタンス TESTMPP に参加) に割り当てられている論理ポートを変更し、論理ポート 3 を使用するには、コマンド db2nchg /n:2 /i:TESTMPP /p:3 を入力します。