データベース は、単なるデータの集合体です。 データベース・マネージャー は、 CPU、メモリー、ディスク、および通信などのシステム・リソースを使用して、データベースにデータを保管したりそれにアクセスできるようにするソフトウェアです。区分データベース・システムでは、単一データベース・マネージャーとそれが管理するデータの集合体およびシステム・リソースを、まとめてデータベース区画サーバー (ノード) と呼びます。 区分データベース・システム は、データ要求を処理するために作成された、すべてのデータベース区画サーバーの集合体です。
DB2 エンタープライズ拡張エディション (DB2 EEE) では、データベース・マネージャーの品質、機能性、信頼性、および堅固さは、区分データベース・システム全体に影響を及ぼします。
区分データベース・システムでは、複数のデータベース区画サーバーをマシン (複数も可) に割り当てることができます。その場合、各マシンのデータベース・マネージャーは、データベースの合計データの一部分を担当します (各データベース区画サーバーは、データベース全体の一部分を収容しています)。データベースのこの部分をデータベース区画 (ノード) といいます。データベースが複数のデータベース区画サーバーにまたがって区分化されているという事実を、ユーザーおよびアプリケーションが認識する必要はありません。
区分データベース・システムは非常に大規模のデータベースを保守することができるので、新たなアプリケーションを利用する機会が開かれます。 DB2 EEE を使うと、意思決定支援 (DSS) アプリケーションおよびオンライン・トランザクション処理 (OLTP) アプリケーションへの高速応答処理が可能になります。
DB2 EEE は非共用 ハードウェア・アーキテクチャーで実行するよう構成することができます。その場合、複数のマシンでリソースの競合は起こりません。各マシンはそれ自体のディスクやメモリーに独占アクセスすることができ、それぞれのマシン上で実行されるデータベース区画サーバーは、メッセージを使用して相互に通信します。非共用アーキテクチャーを利用するデータベース・システムでは、通常 1 つのデータベース区画サーバーが各マシンに割り当てられます。別の構成として、複数の論理ノードの実行が考えられます。その場合、1 台のマシンで複数のデータベース区画サーバーが稼働します。詳細については、複数の論理ノードを参照してください。