概説およびインストール、EEE (Windows** 版)

始める前に

インストールを開始する前に、次に示す各項目と情報を確認してください。

  1. 該当する区分データベース・システムへ参加するすべてのマシンについて、以下の点を確認します。
    1. インストールの計画 にある要件をすべて満たしていること。
    2. 同じ Windows ドメインに属していること。
    3. 時刻と日付の設定が一貫していること。



      ヒント

      一貫しているとみなすためには、区分データベース・システムに参加しているすべてのマシンの GMT (グリニッジ標準時) 時刻の差が 1 時間以内でなければなりません。 max_time_diff 構成パラメーターを使えば、この制限を変更することが可能です。詳細については、管理の手引き を参照してください。

    4. 4 つのポート番号にまたがる TCP/IP ポート範囲が空いていること。このポート範囲は、高速コミュニケーション・マネージャー (FCM) が使用します。 FCM は、データベース区画サーバー間の通信を取り扱う DB2 の機能です。選択するポート範囲は、区分データベース・システムに参加するすべてのマシンで使用可能になっている必要があります。デフォルトでは、セットアップ・プログラムがポート範囲を生成します。

      すでに使用されている TCP/IP ポートを調べるには、 x:\winnt\system32\drivers\etc ディレクトリー (x: は Windows をインストールしたドライブ) に入っている services ファイルをオープンしてください。

      このポート範囲をここに記入しておきます: ______ 〜 ______.



      ヒント

      区分データベース・システムに参加するいずれかのマシンで複数論理ノード (MLN) を実行する計画がある場合は、一番多くの MLN を実行するマシンの MLN の数と同じ数のポートを含んだポート範囲を指定する必要があります。

      たとえば、データベース区画サーバーで 6 つのデータベース・マネージャーを実行する場合 (1 つのデータベース区画サーバーをインストールしてから 5 つの論理ノードを追加した場合) は、インストール時にポート範囲として 6 つの連続したポートを指定しなければなりません。詳細については、管理の手引き を参照してください。

    5. DB2 パフォーマンス・モニター用の TCP/IP ポートが 1 つ空いていること。選択するポートは、区分データベース・システムに参加するすべてのマシンで使用可能になっている必要があります。デフォルトでは、セットアップ・プログラムがポートの値を生成します。そのポートをそのまま使うか、独自のポートを設定してください。

      マシン上ですでに使用されている TCP/IP ポートを調べるには、 x:\winnt\system32\drivers\etc ディレクトリー (x: は Windows をインストールしたドライブ) に入っている services ファイルをオープンしてください。

      このポートをここに記入しておきます: ______.

    6. TCP/IP を使用して相互に通信できること。 2 つのマシンが TCP/IP を使用して相互に通信できるかどうかを確認するには、次のようにします。

      ステップ 1)

      この区分データベース・システムに参加するマシンで、次のコマンドを入力します。

         hostname
      

      このコマンドによって、このマシンのホスト名 が返されます。

      ステップ 2)

      この区分データベース・システムに参加する別のマシンで、次のコマンドを入力します。

         ping hostname
      

      次のような出力を受け取ります。

      Pinging myserver.com [9.21.27.230] with 32 bytes of data:
       
      Reply from 9.21.27.230: bytes=32 time<10ms TTL=128
      Reply from 9.21.27.230: bytes=32 time<10ms TTL=128
      

      この出力が表示されれば、両方のマシンが相互に通信できていることになります。



      ヒント

      複数のネットワーク・アダプターを使用する予定であれば、 db2nchg コマンドを使って db2nodes.cfg ファイルの netname フィールドに TCP/IP アドレスを指定しなければなりません。詳細については、管理の手引き、または データベース区画サーバー構成の変更を参照してください。

  2. インストールを実行するマシンのローカル管理者 グループに属しているドメイン・ユーザー・アカウント。指定するユーザー・アカウントは、区分データベース・システムに参加するすべての マシンでローカル管理者として定義しなければなりません。

    このユーザー・アカウントには、「オペレーティング・システムの一部として機能する」 拡張ユーザー権利も設定する必要があります。拡張ユーザー権利の付与について詳しくは、 Windows 上での高度なユーザー権利の付与を参照してください。

  3. DB2 インスタンスに関連付けられたドメイン・ユーザー・アカウント。このドメイン・ユーザー・アカウントに管理者権限やドメイン管理権限が付与されている必要はありません。
  4. インストール中に、ユーザー・アカウントを入力するように要求されます。このユーザー・アカウントは、管理サーバーがシステムにログオンしたり、管理サーバーをサービスとして開始したりするときに使われます。

    デフォルトでは、db2admin というユーザー名と、ユーザー指定のパスワードとを持つユーザー・アカウントをセットアップ・プログラムが作成します。このデフォルトのユーザー・アカウントをそのまま使うことも、そのデフォルトの値を変更して独自のユーザー・アカウントにすることも、さらには独自のユーザー・アカウントを最初から作成することもできます。このアカウントがすでにシステム上に存在している場合は、そのユーザー・アカウントに以前に設定したパスワードを使用しなければなりません。独自のユーザー・アカウントを最初から作成する場合は、その名前が DB2 の命名規則に従っていることを必ず確認してください。詳しくは、付録 C, 命名規則を参照してください。

  5. DB2 が正常にインストールされたかどうかを検査するためには、 DB2 システム管理 (SYSADM) グループに属するユーザー・アカウントが必要です。このアカウント名は、ユーザー名、ユーザー ID、グループ名、インスタンスの命名規則で説明されている、 DB2 命名規則に従っていなければなりません。

    デフォルトでは、アカウントが定義されたローカル・マシン上にある、 ローカル管理者 グループに属するローカル・ユーザー・アカウントには、そのインスタンスに対する SYSADM 権限があります。詳細については、システム管理グループの処理を参照してください。有効な DB2 ユーザー名の詳細については、付録 C, 命名規則を参照してください。

  6. インストールの途中で、そのときインストールしている製品やサービスのユーザー名とパスワードを入力するよう要求される場合もあります。
  7. LDAP を Windows 2000 で使用したい場合は、ディレクトリー・スキーマを拡張して DB2 のオブジェクト・クラスと属性定義を含めなければなりません。これは、いずれかの DB2 製品をインストールする前に 1 回だけ行う必要があります。

    ディレクトリー・スキーマを拡張するには、インストール CD から db2schex.exe プログラムをスキーマ管理権限で実行します。以下の方法を使えば、いったんログオフしてからログオンしなくても、このプログラムをスキーマ管理権限で実行できます。

       runas /user:MyDomain\Administrator x:\db2\common\db2schex.exe
    

    x: は CD-ROM ドライブ名です。 db2schex.exe の完了後はそのままインストールを続行できます。


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