DB2 管理ツールを使用すると、ローカルまたはリモート・サーバーを管理できます。コントロール・センター を使用して、 DB2 インスタンスおよびデータベースの構成、データのバックアップと回復、ジョブのスケジュール設定、およびメディアの管理などのサーバー管理タスクを、すべてグラフィカル・インターフェースから実行します。
区分データベース システムでは、インスタンス中の各マシンで実行する、リスナー・デーモンもなければなりません。このデーモンは db2cclst と呼ばれ、マシン上のすべてのインスタンスによって使用されます。コントロール・センターは、リスナー・デーモンを使用して、各データベース区画サーバーから、状況、接続、およびスナップショット情報を検索します。デーモンは特定のインスタンスとは関連していません。マシンにとってグローバル・サーバーとして機能します。
リスナー・デーモンには、事前定義した名前付きポートが必要です。名前付きポートの名前は db2ccmsrv で、 /etc/services ファイルで定義される必要があります。名前付き機械には未使用のポート番号を割り当てることができますが、すべてのマシンで同じ番号を使用しなければなりません。
コントロール・センターは、インスタンスおよびデータベース・オブジェクト (表スペース、表、およびパッケージなど) とその相関関係を表示します。コントロール・センターを使って、単一の制御点から、ローカルおよびリモート・サーバーを管理できます。メインの「コントロール・センター (Control Center)」ウィンドウの例については、 図 10 を参照してください。
図 10. 「コントロール・センター (Control Center)」メイン・ウィンドウ
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コントロール・センターは、ディスカバリーを経由して、単一区画および複数区分データベース・システムを見分けます。ディスカバリーは、DB2SYSTEM、DB2ADMINSERVER、および DB2COMM レジストリー値を使用します。これらのレジストリー値の詳細については、管理の手引き を参照してください。
コントロール・センターから、データベース・オブジェクト上で操作を実行できます。これらの操作には、以下のものがあります。
区分データベース・システムのオブジェクトの詳細については、 DB2 エンタープライズ拡張エディションの概要を参照してください。
次の方法によっても DB2 インスタンスを制御できます。
複雑なタスクの実行に備えて、いろいろなウィザードが提供されています。たとえば、システムのパフォーマンスを調整するためのウィザードがあります。各種のウィザードとその起動方法の詳細については、 DB2 ウィザードの使用を参照してください。
コントロール・センターからは、次のように、サーバーを管理するのに役立つ追加機能も提供されます。
DB2 パフォーマンス・モニターおよび Visual Explain を使用して、パフォーマンスを分析することもできます。これらのツールは、コントロール・センターから使用できます。
![]() | システムのパフォーマンスを監視するには、 DB2 パフォーマンス・モニターを使用します。活動を監視するには、特定の期間のデータをサンプリングするか、または特定のイベントのデータを使います。詳細については、DB2 パフォーマンス・モニターを使用したデータベースの監視を参照してください。 |
![]() | Visual Explain は、 Explained SQL ステートメントのアクセス・プランをグラフとして表示します。グラフから読み取る情報を使って、 SQL 照会を調整し、パフォーマンスを改善することができます。詳細については、Visual Explain を使用しての SQL アクセス・プランの表示を参照してください。 |
その他の詳細については、管理の手引き またはオンライン・ヘルプを参照してください。
コントロール・センターを使うと、データベース・マネージャー構成ファイルで、サーバーのプロトコル設定値を保守または編集できます。
サーバー通信を構成する方法については、 インストールおよび構成 補足 を参照してください。
DB2 パフォーマンス・モニターを使って、以下のことを行えます。
データベース・アクティビティーの現行の状態を監視するか、特定のイベントが発生した場合の情報を収集するかを選択することができます。パフォーマンス・モニターを使うと、指定した間隔で時刻ごとの情報を得ることができます。イベント・アナライザーにより、デッドロックおよびトランザクション完了などの事象の発生についての情報を表示できます。
さらに情報が必要な場合には、 管理の手引き またはオンライン・ヘルプを参照してください。 Windows パフォーマンス・モニター (Windows NT および Windows 2000 上でサポートされている) を使って、データベースおよびシステムのパフォーマンスを監視することもできます。 DB2 リソースの登録および Windows パフォーマンス・モニターの使用については、 管理の手引き を参照してください。
Visual Explain は、データベース管理者およびアプリケーション開発者が以下のことを行うのに役立ちます。
さらに情報が必要な場合には、 管理の手引き またはオンライン・ヘルプを参照してください。