この項では、区分データベース・システムを起動して実行するのに行う必要のある残りのステップについて説明します。
![]() | NIS または NIS+ を使用している場合、インスタンスを作成する前に、
etc/services ファイル内にインスタンスの項目が含まれていなければなりません。たとえば、ユーザー db2inst1 のインスタンスを作成する場合、次のような項目が必要です。
DB2_db2inst1 60000/tcp |
この項では、 DB2 インストーラー・プログラムを使ってインスタンスを作成する方法について説明します。インスタンスを作成するのに DB2 インストーラー・プログラムを使用することをお勧めします。これは、通信用のインスタンスを自動的に構成するからです。
db2icrt コマンドを使ってインスタンスを作成する方法と、それを通信用に構成する方法の詳細は、 管理の手引き および インストールおよび構成 補足 のオンライン資料を参照してください。
DB2 インストーラー・プログラムを使ってインスタンスを作成するには、次のようなステップを行います。
ステップ 1. | DB2 エンタープライズ拡張エディション (DB2 EEE) がインストールされている任意の RS/6000 SP ワークステーションに、 root 権限をもつユーザーとしてログオンします。 |
ステップ 2. | /usr/lpp/db2_07_01/install/db2setup コマンドを入力し、 DB2 インストーラー・プログラムを始動します。 DB2 インストーラー・ウィンドウがオープンします。 |
ステップ 3. | 「作成 (Create)」オプションを選択し、 「実行 (Enter)」キーを押します。
タブ・キーを使って、強調表示されるオプションを移動し、 「実行 (Enter)」キーを押して、任意のオプションを選択 / 選択解除します。 DB2 インストーラー・プログラムの使用法の詳細、または、DB2 インストーラー・プログラムを使って実行する任意の作業に関するヘルプは、 「ヘルプ (Help)」オプションを選択してから、 「実行 (Enter)」キーを押します。 |
ステップ 4. | 「DB2 インスタンスの作成 (Create a DB2 Instance)」オプションを選択し、 「実行 (Enter)」キーを押します。 |
ステップ 5. | 始める前にでインスタンス所有者用に作成したユーザー名用のすべてのフィールドに入力します。 |
ステップ 6. | 「OK」オプションを選択し、 「実行 (Enter)」キーを押します。 |
ステップ 7. | 始める前にで分離 UDF とストアード・プロシージャーを実行するために作成したユーザー名用のすべてのフィールドに入力します。 |
ステップ 8. | 「OK」オプションを選択し、 「実行 (Enter)」キーを押します。「DB2 サービスの作成 (Create DB2 Services)」ウィンドウに戻ります。 |
ステップ 9. | 「OK」オプションを選択し、 「実行 (Enter)」キーを押します。管理サーバーをまだ作成していないという警告メッセージが出されます。このメッセージは無視してかまいません。「要約報告書 (Summary Report)」ウィンドウがオープンします。 |
ステップ 10. | 「継続 (Continue)」オプションを選択し、 「実行 (Enter)」キーを押します。 DB2 インストーラー・プログラムから、この作業を完了するようプロンプトで指示されます。この作業を完了すると、DB2 インストーラー・ウィンドウに戻ります。 |
ステップ 11. | 「クローズ (Close)」オプションを選択し、 「実行 (Enter)」キーを押します。
|
この項では、 DB2 インストーラー・プログラムを使って管理サーバーを作成する方法について説明します。区分データベース・システムを管理するのにコントロール・センターを使用する予定の場合、実行中の管理サーバーが必要です。
管理サーバーを作成するのに DB2 インストーラー・プログラムを使用することをお勧めします。これは、通信用の管理サーバーを自動的に構成するからです。 dasicrt コマンドを使ってインスタンスを作成する方法と、それを通信用に構成する方法の詳細は、 管理の手引き および インストールおよび構成 補足 のオンライン資料を参照してください。
DB2 インストーラー・プログラムを使って管理サーバーを作成するには、次のようなステップを行います。
ステップ 1. | DB2 エンタープライズ拡張エディション (DB2 EEE) がインストールされている任意の RS/6000 SP ワークステーションに、 root 権限をもつユーザーとしてログオンします。 |
ステップ 2. | /usr/lpp/db2_07_01/install/db2setup コマンドを入力し、 DB2 インストーラー・プログラムを始動します。 DB2 インストーラー・ウィンドウがオープンします。 |
ステップ 3. | 「作成 (Create)」オプションを選択し、 「実行 (Enter)」キーを押します。 |
ステップ 4. | 「管理サーバーの作成 (Create the Administration Server)」オプションを選択し、 「実行 (Enter)」キーを押します。 |
ステップ 5. | 始める前にで管理サーバー用に作成したユーザー名用のフィールドに入力します。 |
ステップ 6. | 「OK」オプションを選択し、 「実行 (Enter)」キーを押します。「DB2 サービスの作成 (Create DB2 Services)」ウィンドウに戻ります。 |
ステップ 7. | 「OK」オプションを選択し、 「実行 (Enter)」キーを押します。「要約報告書 (Summary Report)」ウィンドウがオープンします。 |
ステップ 8. | 「継続 (Continue)」オプションを選択し、 「実行 (Enter)」キーを押します。 DB2 インストーラー・プログラムから、この作業を完了するようプロンプトで指示されます。この作業を完了すると、DB2 インストーラー・ウィンドウに戻ります。 |
ステップ 9. | 「クローズ (Close)」オプションを選択し、 「実行 (Enter)」キーを押します。
|
ノード構成ファイル (db2nodes.cfg) は、 INSTHOME/sqllib/ ディレクトリー (INSTHOME は、インスタンス所有者のホーム・ディレクトリー) 内にありますが、これには、インスタンスの一員であるすべてのデータベース区画サーバーの構成情報が入っています。それぞれの複数区画インスタンスに、 1 つのdb2nodes.cfg ファイルがあります。このファイルには、個々の DB2 インスタンスのデータベース区画サーバーごとに 1 つずつ項目が入っています。デフォルトでは、インスタンスを作成すると、 db2nodes.cfg ファイルが自動的に作成され、そのインスタンスが作成されたワークステーション用の項目がファイルに追加されます。
db2nodes.cfg ファイルの形式は次のとおりです。
nodenum hostname logical port netname
ここで、
区分データベース・システムを拡大 / 縮小するには、各データベース区画サーバーの項目を 1 つずつ db2nodes.cfg ファイルに追加します。追加のデータベース区画サーバー用に選択する nodenum 値は、昇順になっていなければなりませんが、その順序内にギャップがあってもかまいません。 MLN を追加する予定があって、それをこのファイル内に論理的にグループに分けて保管しておきたい場合、 nodenum の値と値の間にギャップを置いてもかまいません。
この項目は必須です。
この項目は必須です。
![]() | hostname 値に対して、高速相互接続名を指定することができます。指定すると、db2start、 db2stop、および db2_all コマンドで、通信に高速相互接続を使うことができます。 |
MLN を使用しない場合に、netname フィールドの項目を指定するときは (下記参照)、その項目を 0 に設定しなければなりません。
MLN を使用する場合、指定する logical port 値は、 0 から開始し、ギャップを入れない昇順 (たとえば、 0、1、2) にしなければなりません。
さらに、1 つのデータベース区画サーバーに logical port 項目を指定する場合、それぞれの db2nodes.cfg ファイルにリストされているデータベース区画サーバーごとに、 logical port を指定する必要があります。
このフィールドが任意選択であるのは、MLN や高速相互接続を使用しない場合だけです。
このフィールドの項目を指定すると、データベース区画サーバー相互の通信 (db2start、 db2stop、および db2_all コマンドで起動した通信を除く) は、高速相互接続を通して処理されます。
このパラメーターが必要なのは、データベース区画の通信に高速相互接続を使用する場合だけです。
たとえば、 workstation1 という名前のワークステーションで DB2 インスタンス db2inst1 を作成した場合、 db2nodes.cfg ファイルは次のように更新されます。
0 workstation1 0
クラスター化された環境を使用しておらず、 workstation1 という 1 つの物理ワークステーション上に、 4 つのデータベース区画サーバーを設けようとした場合、 db2nodes.cfg ファイルを次のように更新します。
0 workstation1 0 1 workstation1 1 2 workstation1 2 3 workstation1 3
workstation1 および workstation2 という 2 つの物理ワークステーションを区分データベース・システムに入れたい場合、次のように db2nodes.cfg ファイルを更新します。
0 workstation1 0 1 workstation2 1
workstation1 および workstation2 という 2 つの物理ワークステーションを区分データベース・システムに入れたい場合に、 workstation1 が 3 台のデータベース区画サーバーを実行していれば、次のように db2nodes.cfg ファイルを更新します。
0 workstation1 0 1 workstation1 1 2 workstation1 2 3 workstation2 0
workstation1 および workstation2 という 2 つの物理ワークステーションを区分データベース・システムに入れたい (workstation2 は、 2 台のデータベース区画サーバーを実行中) 場合に、 switch1 および switch2 という高速相互接続を使いたければ、次のように db2nodes.cfg ファイルを更新します。
0 workstation1 0 switch1 1 workstation2 0 switch2 2 workstation2 1 switch2
db2nodes.cfg ファイルを更新するには、以下のステップを実行します。
ステップ 1. | システム管理 (SYSADM) 権限をもったユーザーとして (デフォルト時には、インスタンス所有者用に作成したユーザー名で) インスタンスにログオンします。詳細については、システム管理グループの処理を参照してください。 | ||
ステップ 2. | INSTHOME/sqllib/adm/db2stop コマンドを入力し、 DB2 インスタンスが停止したことを確認します。ただし、INSTHOME はインスタンス所有者のホーム・ディレクトリーです。
| ||
ステップ 3. | db2nodes.cfg ファイルを編集して、区分データベース・システムの一員となる各データベース区画サーバーごとに項目を 1 つずつ追加します。 | ||
ステップ 4. | INSTHOME/sqllib/adm/db2start コマンドを入力します。 INSTHOME は、インスタンス所有者のホーム・ディレクトリーです。 | ||
ステップ 5. | ログアウトします。
|
db2nodes.cfg ファイルの詳細は、 管理の手引き を参照してください。
![]() | ネットワーク情報サービス (NIS)、NIS+、またはシステム構成ファイルを管理する他のツールを使用する場合は、マスター・サーバーでこのステップを実行しなければなりません。以下のステップが完了したら、区分データベース・システム内のすべての RS/6000 SP ワークステーションで、変更が有効になったことを確認してください。 |
この項では、区分データベース・システムの一員であるデータベース区画サーバーの相互通信を可能にする方法について説明します。データベース区画サーバーの相互通信は、高速コミュニケーション・マネージャー (FCM) によって処理されます。 FCM を可能にするには、 /etc/services ファイルに入れて保管するポートまたはポート範囲を、区分データベース・システム内のどのワークステーションでも必ず使えるようにする必要があります。
db2setup ユーティリティーを使って db2setup インスタンスを作成した場合、 /etc/services ファイル内に、以下に示してあるような項目が入れられています。
DB2_instance_name 60000/tcp
instance_name は、作成したインスタンスの名前です。
この項目は、次のような形式でなければなりません。
DB2_instance_name port_number
ここで、
![]() | ポート 60000 は、 db2setup ユーティリティーを使って作成したすべてのインスタンスで使用する、デフォルト FCM ポートです。 |
たとえば、db2inst1 というインスタンスを作成した場合、 /etc/services ファイルに入れられる項目は次のとおりです。
DB2_db2inst1 60000/tcp
複数の論理ノード (MLN) を実行する予定の場合、連続したポート (各論理ノードに 1 つずつ) の範囲を予約する必要があります。予約する連続ポートの範囲は、区分データベース・システム内の大多数の MLN を実行するデータベース区画サーバー上の MLN の数に等しくなければなりません。 FCM が使用するポート範囲を予約するには、そのポート範囲の終わりを指定する別の項目を /etc/services ファイルに追加する必要があります。この項目は、次のような形式でなければなりません。
DB2_instance_name_END port_number
たとえば、4 つのデータベース区画を実行するデータベース区画サーバーの場合、ポート範囲として 4 つの連続したポートを指定する必要があります。ここの例では、 /etc/services ファイル内の項目は次のようになります。
DB2_db2inst1 60000/tcp DB2_db2inst1_END 60003/tcp
![]() | # 注釈識別子を使って、このような項目を記述する注釈を追加することができます。たとえば、次のようにします。
DB2_db2inst1 60000/tcp # This is an EEE instance DB2_db2inst1_END 60003/tcp # that is running 4 MLNs. |
区分データベース・システムで FCM 通信を使えるようにするには、区分データベース・システムの一員になる各マシン上で次のようなステップを実行します。
ステップ 1. | DB2 インスタンスを作成したワークステーションに、 root 権限をもつユーザーとしてログオンします。 |
ステップ 2. | /etc/services ファイルをオープンし、 FCM 通信用に予約したポートまたはポート範囲項目が存在することを確認します。 |
ステップ 3. | ログアウトします。 |
ステップ 4. | 区分データベース・システム内のその他のワークステーションにそれぞれログオンし、 DB2 インスタンスを作成したワークステーション上の /etc/services ファイルに追加したのと同じ項目を /etc/services ファイルに追加します。 |
ステップ 5. | ログアウトします。
|
FCM 通信の詳細は、管理の手引き を参照してください。
![]() | /etc/services ファイルがファイル収集の一部である場合、制御ワークステーションの /etc/services ファイルにこれらの項目を追加し、次のようなコマンドを使っておのおののワークステーションを更新しなければなりません。
dsh -a /var/sysman/supper update user.admin |
この項では、区分データベース・システムの一員になる各データベース区画サーバーで、 DB2 EEE を使えるようにするのに更新する必要のあるさまざまな環境設定について説明します。 DB2 EEE を実行できるようシステム環境を調整するには、次のようなステップを行います。
__ ステップ 1. | root 権限を持つユーザーとしてデータベース区画サーバーにログオンします。 | ||||||
__ ステップ 2. | 次のコマンドを発行して、区分データベース・システムの一員であるすべてのマシンで、 AIX の maxuproc (各ユーザーごとの最大プロセス数) 装置属性を 1000 に設定します。 dsh -a chdev -l sys0 -a maxuproc='1000' | ||||||
__ ステップ 3. | 区分データベース・システムの一員であるすべてのワークステーションで、 TCP/IP ネットワーク・パラメーターを次のような値に設定します。 thewall = 65536 sb_max = 1310720 rfc1323 = 1 tcp_sendspace = 221184 tcp_recvspace = 221184 udp_sendspace = 65536 udp_recvspace = 655360 ipqmaxlen = 250 somaxconn = 1024
パラメーターを設定するには、次のようなコマンドを入力します。 dsh -a no -o parameter_name=value ここで、
たとえば、どのワークステーションでも tcp_sendspace パラメーターを 221184 に設定するには、次のようなコマンドを入力します。 dsh -a no -o tcp_sendspace=221184
さらに、高速相互接続を使う場合は、 css0 の spoolsize と rpoolsize を次のような値に設定する必要があります。 spoolsize 16777216 rpoolsize 16777216
これらのパラメーターを設定するには、次のコマンドを入力します。 dsh -a /usr/lpp/ssp/css/chgcss -l css0 -a spoolsize=16777216 dsh -a /usr/lpp/ssp/css/chgcss -l css0 -a rpoolsize=16777216
システムを調整するために /tftpboot/tuning.cst ファイルを使用しない場合、 /usr/lpp/db2_07_01/misc/rc.local.sample サンプル・スクリプト・ファイルを使って、ネットワーク関連パラメーターを更新することができます。サンプル・スクリプト・ファイルを使ってネットワーク関連パラメーターを更新するには、次のようなステップを行います。
| ||||||
__ ステップ 4. | DB2 EEE を実行するのに十分なページ・スペースがあることを確認してください。 DB2 EEE を実行するのに十分なページ・スペースがない場合、仮想メモリーを最も多く使用するプロセス (DB2 EEE プロセスのうちの 1 つと考えられます) が、オペレーティング・システムによって強制終了されます。使用可能なページ・スペースを検査するには、次のようなコマンドを入力します。 lsps -a このコマンドは、次のような出力を戻します。 Page Space Physical Volume Volume Group Size %Used Active Auto Type paging00 hdisk1 rootvg 60MB 19 yes yes lv hd6 hdisk0 rootvg 60MB 21 yes yes lv hd6 hdisk2 rootvg 64MB 21 yes yes lv 使用可能なページ・スペースを、ワークステーションにインストールされている物理メモリーの 2 倍の容量にすることをお勧めします。 | ||||||
__ ステップ 5. | 小さいサイズあるいは中間サイズまでの区分データベース・システムを作成するときは、インスタンス所有者のホーム・ディレクトリーがあるマシン上のネットワーク・ファイル・システム・デーモン (NFSD) の数を、ほぼ以下の値にする必要があります。 (マシン上の biod 数) × (インスタンス内のマシン数)
マシンごとに 10 個の biod プロセスを実行するようお勧めします。この式に従って、4 台のマシンに 10 個の biod プロセスがある場合は、40 個の NFSD を使用します。
大型システムをインストールする場合は、マシンには最高 120 までの NFSD をもつことができます。
NFS の追加情報については、NFS の資料を参照してください。
|
複数区画インスタンスにおいては、各データベース区画サーバーは、区分データベース・システム内の他のすべてのデータベース区画サーバーでリモート・コマンドを実行する権限をもっていなければなりません。それには、 INSTHOME/.rhosts ファイル (INSTHOME は、インスタンス所有者のホーム・ディレクトリー) または /etc/hosts.equiv ファイルを作成します。
/etc/hosts.equiv ファイルを作成することにした場合、区分データベース・システムの一員であるすべてのワークステーションでこのファイルを作成しなければなりません。
INSTHOME/.rhosts ファイルを使いたい場合は、次のような項目がそのファイルに入っていなければなりません。
workstation1.torolab.ibm.com db2inst1 workstation2.torolab.ibm.com db2inst1 switch01.torolab.ibm.com db2inst1 switch02.torolab.ibm.com db2inst1
INSTHOME/.rhosts または /etc/hosts.equiv ファイルの詳細は、ご使用のオペレーティング・システムの資料を参照してください。
db2ln コマンドを使って、 /usr/lib ディレクトリーへの DB2 ファイル用のリンク、 /usr/include ディレクトリーへの製品の組み込みファイル用のリンク、および特定のバージョンおよびリリース・レベルの DB2 エンタープライズ拡張エディション (DB2 EEE) 用のリンクを作成することができます。リンクは、1 つのシステムにつき 1 つのバージョンの DB2 に対してのみ確立できます。
このようなリンクを作成した方がよいのは、アプリケーションを開発または実行するときに、製品ライブラリーおよび組み込みファイルのフルパスを指定しなくて済むようにしたい場合です。
DB2 ファイルのリンクを作成するには、次のようなステップを実行します。
ステップ 1. | root 権限を持つユーザーとして制御ワークステーションにログオンします。 | ||
ステップ 2. | 次に示すコマンドを入力して、DB2 ファイルのリンクを作成します。 dsh /usr/lpp/db2_07_01/cfg/db2ln このコマンドは、eeelist.txt ファイルにリストしたすべての RS/6000 SP ワークステーションに自動的に配布されます。
| ||
ステップ 3. | ログアウトします。
|
旧バージョンの DB2 EEE からの /usr/lib および /usr/include ディレクトリーへのリンクが現存する場合、 db2ln コマンドを実行して、現バージョンの DB2 EEE 用のリンクを作成すると、旧リンクは自動的に除去されます。
この項では、管理サーバーの始動法と構成法について説明します。区分データベース・システムを管理するのにクライアント構成アシスタント (CCA) またはコントロール・センターを使用するには、まず、区分データベース・システム内のすべてのシステムで管理サーバーが始動されていることと、 db2cclst デーモンが実行されていることを確認する必要があります。
区分データベース・システムを、CCA またはコントロール・センターで管理できるようにするには、次のようなステップを実行します。
ステップ 1. | 管理サーバーを作成したワークステーションに、 root 権限をもつユーザーとしてログオンします。 | ||
ステップ 2. | /etc/services ファイルを編集し、管理サーバー用に予約されているポートを追加します (まだない場合)。 | ||
ステップ 3. | ログアウトします。 | ||
ステップ 4. | 区分データベース・システム内のその他のワークステーションにそれぞれログオンし、管理サーバーを作成したワークステーション上の /etc/services ファイルに追加したのと同じ項目を /etc/services ファイルに追加します。
| ||
ステップ 5. | ログアウトします。 | ||
ステップ 6. | 管理サーバー用に作成したユーザー名の付いた任意のデータベース区画サーバーにログオンします (たとえば、 db2as)。 | ||
ステップ 7. | 次に示すコマンドを入力して、管理サーバーを始動します。 DASINSTHOME/sqllib/bin/db2admin start ここで、DASINSTHOME は管理サーバーのホーム・ディレクトリーです。 | ||
ステップ 8. | ログアウトします。 | ||
ステップ 9. | 区分データベース・システムの一員であって、しかも管理サーバー用に作成したユーザー名の付いたデータベース区画サーバーごとにログオンします (たとえば、 db2as)。 | ||
ステップ 10. | 次に示すコマンドを入力して、db2cclst デーモンを始動します。 DASINSTHOME/sqllib/bin/db2cclst ここで、DASINSTHOME は管理サーバーのホーム・ディレクトリーです。
| ||
ステップ 11. | 次のようなコマンドを出して、db2cclst デーモンが実行されていることを確認します。 ps -ef | grep db2cclst db2cclst デーモンのエラー情報が、 syslog ファイルに戻されます。エラーは、db2diag.log ファイルにではなく、このファイルに書き込まれます。デーモンはインスタンスとは別個に実行されるからです。
| ||
ステップ 12. | ログアウトします。
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![]() | 次のようなコマンドを /etc/innitab ファイルに追加すると、ワークステーションの再始動時に db2cclst デーモンが始動されるようセットアップすることができます。
mkitab "db2cclst:2:once:DASINSTHOME/sqllib/bin/db2cclst" ここで、DASINSTHOME は管理サーバーのホーム・ディレクトリーです。 |
詳細については、管理の手引き を参照してください。
この項では、システムで SAMPLE データベースを作成してから、そのデータベースのデータにアクセスすることで、 DB2 エンタープライズ拡張エディション (DB2 EEE) がインストールされ、正しく構成されたことを確認する方法を説明します。 DB2 EEE のインストールと構成をテストするときには、それぞれの区分データベース・システムの一員となるすべてのデータベース区画サーバーを定義してから、それぞれのインスタンス用に SAMPLE データベースを作成するだけでかまいません。データベースがすでに作成されているインスタンスへデータベース区画サーバーを追加する場合、実行する必要のある活動は他にもあります。詳細については、管理の手引き を参照してください。
![]() | この項のステップを完了するには、区分データベース・システムの一員であるそれぞれの 物理システムで、別々のファイル・システム (たとえば、/database) を作成することをお勧めします。
ファイル・システムの作成法の詳細は、ご使用のオペレーティング・システムの資料を参照してください。 |
DB2 EEE がインストールされたことを確認するには、次のようなステップを実行します。
ステップ 1. | システム管理 (SYSADM) 権限をもったユーザーとして (デフォルト時には、インスタンス所有者用に作成したユーザー名で) システムにログオンします。詳細については、システム管理グループの処理を参照してください。 | ||
ステップ 2. | 次に示すコマンドを入力して、SAMPLE データベースを作成します。 INSTHOME/sqllib/bin/db2sampl path ここで、
たとえば、 /database ファイル・システム上に SAMPLE データベースを作成するには、次のようなコマンドを入力します。 INSTHOME/sqllib/bin/db2sampl /database
SAMPLE データベースが作成されると、自動的にデータベース別名 SAMPLE としてカタログ化されます。 | ||
ステップ 3. | db2start コマンドを入力して、データベース・マネージャーを開始します。 | ||
ステップ 4. | 次のコマンドを入力して SAMPLE データベースに接続し、部門 20 で働いているすべての従業員のリストを検索してから、データベース接続をリセットします。 db2 connect to sample db2 "select * from staff where dept = 20" db2 connect reset DB2 コマンドの入力についての情報は、 コマンド・センターを使用したコマンドの入力または コマンド行プロセッサーを使用したコマンドの入力を参照してください。
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この項では、インストールした DB2 製品のライセンス・キーをインストールする方法について説明します。
![]() | 権利証 かライセンス情報 ブックレットを見れば、ご自分がライセンスを受けている製品が分かります。 |
/usr/lpp/db2_07_01/cfg/db2licm license_filename
license_filename は、ご購入の製品に対応するライセンス・ファイルの全パス名とファイル名です。
この製品のライセンス・ファイルの名前は db2udbeee.lic です。
たとえば、CD-ROM が /cdrom ディレクトリーにマウントされていて、ライセンス・ファイルの名前が db2udbeee.lic である場合、次のようなコマンドを入力してください。
/usr/lpp/db2_07_01/cfg/db2licm /cdrom/db2/license/db2udbeee.lic
![]() |
また、コントロール・センターを使って、 DB2 のライセンス契約の管理およびモニターと、データベース使用のモニターを行うこともできます。コントロール・センターを使ってライセンスを管理するには、次のようなステップを実行します。
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