ビジネス・インテリジェンス チュートリアル

チュートリアルについて

このチュートリアルでは、典型的なビジネス・インテリジェンス・タスクについてのシナリオ形式のガイドを提供します。チュートリアルは、以下の 2 つのメイン・セクションから構成されています。

データウェアハウジング
このセクションでは、DB2(R) コントロール・センターとデータウェアハウスセンターを使用して、ウェアハウス・データベースの作成、ソース・データの移動と変換、およびウェアハウス・ターゲット・データベースへのデータの書き込みを行う方法を学習します。このセクションを完了するには、およそ 2 時間かかります。

多次元データ分析
このセクションでは、OLAP スターター・キットを使用して、 OLAP 技法によりリレーショナル・データに対する多次元分析を実行する方法を学習します。このセクションを完了するには、およそ 1 時間かかります。

チュートリアルは HTML または PDF 形式で利用できます。データウェアハウスセンター、OLAP スターター・キット、またはインフォメーション・センターからは、 HTML バージョンのチュートリアルを表示できます。 PDF ファイルは、DB2 の資料 CD-ROM で使用できます。


チュートリアルのビジネス問題

あなたは TBC (The Beverage Company) という会社のデータベース管理者です。その会社では、飲料を製造して他の会社に販売しています。会計部門では、販売されたすべての製品について、地域別に期間ごとの売上収益を追跡、分析、および予測したいと考えています。あなたは、すでに販売データの標準照会をセットアップしています。しかし、これらの照会は、運用データベースに負荷を加えます。 さらに、ユーザーは、標準照会の結果に基づいて、追加の特別な照会を行うことがあります。

会社では、販売データ用のデータウェアハウスを作成することにしました。 データウェアハウス とは、整理され、情報形式に変換されたデータを含むデータベースです。あなたの仕事は、このデータウェアハウスを作成することです。

あなたは、ウェアハウスについてスタースキーマ設計を使用することを計画しています。 スタースキーマ とは、複数の次元表と 1 つのファクト表から構成される特殊な設計です。 次元表 は、ビジネスのいろいろな側面を記述します。 ファクト表 は、ビジネスに関する事実または測定結果を含みます。このチュートリアルでは、スタースキーマに以下の次元が含まれます。

ファクト表の事実には、ある期間における製品の注文が含まれます。

このチュートリアルの『データウェアハウジング』のセクションでは、このスタースキーマを定義する方法を示します。

あなたの次の仕事は、データを分析するための OLAP アプリケーションを作成することです。最初に OLAP モデルとメタアウトラインを作成し、次にそれらを使用してアプリケーションを作成します。このチュートリアルの『多次元データ分析』のセクションでは、 OLAP アプリケーションを作成する方法を示します。


始める前に

チュートリアルを始める前に、使用するチュートリアルのセクションで扱われている製品をインストールしなければなりません。

さらに、チュートリアルをインストールしなければなりません。 DB2 (Windows 版) では、通常インストールの一部としてチュートリアルをインストールすることができます。 DB2 (AIX 版) または Solaris オペレーティング環境では、文書とともにチュートリアルをインストールすることができます。

チュートリアルと一緒に使用するサンプル・データが必要です。チュートリアルでは、DB2 データウェアハウジング・サンプル・データと OLAP サンプル・データを使用します。

データウェアハウジング・サンプル・データは、 Windows NT でのみインストールされます (チュートリアルのインストール時に)。サンプル・データは、データウェアハウス・マネージャーと同じワークステーションにインストールするか、あるいはサンプル・データベース用のリモート・ノードをマネージャー・ワークステーションでカタログ化しなければなりません。

OLAP サンプル・データは、 Windows NT、AIX、および Solaris オペレーティング環境でインストールすることができます。サンプル・データは、OLAP 統合サーバーのサーバーと同じワークステーションにインストールするか、あるいはサンプル・データベース用のリモート・ノードをサーバー・ワークステーションでカタログ化しなければなりません。

このチュートリアルには、 X:\sqllib ディレクトリーの下にあるサンプル・データへの参照がいくつか含まれています。ここで、X は DB2 をインストールしたドライブです。デフォルトのディレクトリー構造を使用している場合、データは X:\sqllib にではなく X:\Program Files\sqllib の下に入れられています。

サンプル用のファイルをインストールした後、サンプル・データベースを作成しなければなりません。データベースを作成するには、以下の手順に従ってください。

  1. 「ファースト・ステップ (First Steps)」ウィンドウをオープンします。
  2. 「サンプル・データベースの作成 (Create Sample Databases)」をクリックします。

    「サンプル・データベースの作成 (Create SAMPLE Databases)」ウィンドウがオープンします。

  3. 使用するチュートリアルのセクションに応じて、 「データウェアハウジング・サンプル (Data Warehousing sample)」チェック・ボックス、 「OLAP サンプル (OLAP sample)」チェック・ボックス、あるいはその両方を選択します。
  4. 「了解 (OK)」をクリックします。
  5. データウェアハウジング・サンプルをインストールする場合には、サンプルへのアクセスに使用する DB2 ユーザー ID とパスワードを入力するためのウィンドウがオープンします。
    1. 使用するユーザー ID とパスワードを入力します。後続のレッスンで (セキュリティーを定義するときに) ユーザー ID とパスワードが必要になるため、これらを書き留めておいてください。
    2. 「了解 (OK)」をクリックします。

    DB2 は、サンプル・データベースの作成を開始します。進行状況ウィンドウがオープンします。データベースが作成されたら、「了解 (OK)」をクリックします。

Windows NT にサンプルをインストールする場合には、データベースは自動的に ODBC 用に登録されます。 AIX または Solaris オペレーティング・システムにサンプルをインストールする場合には、手操作でデータベースを ODBC 用に登録しなければなりません。 AIX または Solaris オペレーティング・システムでデータベースを登録することについての詳細は、ご使用のオペレーティング・システムの DB2 ユニバーサル・データベース 概説およびインストール を参照してください。

「データウェアハウジング・サンプル (Data Warehousing sample)」を選択した場合は、以下のデータベースが作成されます。

DWCTBC
チュートリアルの『データウェアハウジング』のセクションで必要とされる、操作可能なソース表が含まれます。

TBC_MD
サンプルには、データウェアハウスセンターのオブジェクトのメタデータが含まれます。

「OLAP サンプル (OLAP sample)」を選択した場合は、以下のデータベースが作成されます。

TBC
チュートリアルの『多次元データ分析』のセクションで必要とされる、整理および変換された表が含まれます。

TBC_MD
サンプルには OLAP オブジェクトのメタデータが含まれます。

データウェアハウジングと OLAP のサンプルの両方を選択する場合には、 TBC_MD データベースには、サンプルのデータウェアハウスセンターと OLAP オブジェクトの両方のメタデータが組み込まれます。

チュートリアルを始める前に、サンプル・データベースに接続できることを確認してください。

  1. DB2 コントロール・センターを開始します。
  2. サンプル・データベース (DWCTBC、TBC、または TBC_MD) の 1 つが表示されるまで、ツリーを展開します。
  3. データベースの名前を右クリックし、 「接続 (Connect)」をクリックします。

    「接続 (Connect)」ウィンドウがオープンします。

  4. 「ユーザー ID (User ID)」フィールドで、サンプルを作成するのに使用したユーザー ID を入力します。
  5. 「パスワード (Password)」フィールドで、サンプルを作成するのに使用したパスワードを入力します。
  6. 「了解 (OK)」をクリックします。

    DB2 コントロール・センターがデータベースに接続します。


このチュートリアルで使用される規則

このチュートリアルでは、コントロールの名前と、入力するテキストを区別するのに役立つように、本文の中で印字規則が使用されています。例:


関連情報

このチュートリアルでは、DB2 コントロール・センター、データウェアハウスセンター、および OLAP スターター・キットを使用して行うことができる最も一般的なタスクを扱います。関連タスクの詳細については、以下の資料を参照してください。

コントロール・センター

データウェアハウスセンター

OLAP スターター・キット


[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 ]