ビジネス・インテリジェンス チュートリアル

レッスン 20. ファクト表の選択および次元の作成

このレッスンでは、ファクト表を選択し、アカウント (Accounts) および時間 (Time) 次元を作成します。それから、製品 (Product)、市場 (Market) およびシナリオ (Scenario) 次元を作成します。


ファクト表の選択

それぞれのモデルにはファクト表が必要であり、ファクト表はスタースキーマの中心です。ファクト表は、販売単位や製品のコストなどの事実を含む 1 つまたは複数のリレーショナル表と、それぞれの次元表にファクト表をリンクする外部キーで構成されています。このレッスンでは、ファクト表はアカウント (Accounts) 次元としても使用されます。アカウント次元には、販売数や在庫など、ある期間にわたって分析および追跡する数値データが含まれます。このデータは変数測定結果 データとも呼ばれ、オンラインの分析処理でアカウント・インテリジェンスを可能にします。

ファクト表を選択するには、以下の手順に従ってください。

  1. 「Select Fact Table」ページで、 「Name」フィールドにデフォルト値の Accounts が入っていることを確認します。この値を変更しないでください。このレッスンでは、ファクト表を使用してアカウント (Accounts) 次元を自動的に作成します。
  2. 「Available Relational Tables」フィールドで、「TBC.FACT_TABLE」をクリックします。
  3. 矢印ボタンをクリックすると、TBC.FACT_TABLE「Selected Relational Tables」フィールドに表示されます。ウィンドウは次のようになります。


    「Select Fact Table」ページ

  4. 「Next」をクリックすると、「Select Time」ページが表示されます。

時間次元の作成

このレッスンでは、時間次元を定義します。この次元は、データを収集および更新する頻度を記述するために使用します。たとえば、時間を年、四半期、および月に編成することができます。

  1. 「Select Time」ページの 「Name」フィールドでは、デフォルト値の Time を受け入れることができます。
  2. 「By Selecting Relational Tables」をクリックします。これにより、「Available Relational Tables」フィールドが活動化されます。
  3. 「TBC.LOOKUP_TIME」 表を選択し、右矢印ボタンをクリックします。表が「Selected Relational Tables」フィールドに表示されます。ウィンドウは次のようになります。



    「Select Time」ページ

  4. 「Next」をクリックすると、「Name Dimensions」ページが表示されます。

標準次元の作成

このレッスンでは、モデル用の標準次元を作成し、それぞれの標準次元を、その次元のデータが入っているリレーショナル表に関連付けます。作成する次元は、以下のとおりです。

シナリオ (Scenario) 次元
データ分析のために、起こりがちなシナリオを記述します。

製品 (Product) 次元
企業の製品を記述します。このチュートリアルでは、製品は清涼飲料です。

市場 (Market) 次元
事業が展開されている市場を記述します。たとえば、市場を地域と都市に編成することができます。

  1. 「Name Dimensions」ページで、 「Name」フィールドに Scenario と入力し、 「Add to list」をクリックします。次元が「Dimension List」フィールドに追加されます。
  2. Product および Market 次元について、同じ処理を繰り返します。ウィンドウは次のようになります。


    「Name Dimensions」ページ

  3. 「Next」をクリックすると、「Select Relational Tables」ページが表示されます。

「Select Relational Tables」ページでは、作成した次元に 1 つまたは複数の表を関連付けることができます。それぞれの次元は、最低 1 つの表を持ちます。 Accounts および Time 次元は、すでに作成しているため、リストされません。

  1. 「Dimension List」フィールドで、 「Scenario」次元をクリックします。
  2. 「Available Relational Tables」リストで、 TBC.LOOKUP_SCENARIO 表までスクロールダウンします。表を選択し、「Primary Dimension Table」フィールドの横にある右矢印ボタンをクリックすると、表がフィールドに追加されます。この表は、「Dimension List」フィールドにある 「Primary Table」見出しの下にも追加されます。

    この次元に追加の表を関連付けたい場合は、表を選択し、 「Additional Dimension Tables」フィールドの横にある右矢印をクリックします。ただし、このレッスンでは、追加の表を選択しないでください。

  3. Product および Market 次元について、同じ処理を繰り返します。 Product 次元については、TBC.LOOKUP_PRODUCT 表を使用します。 Market 次元については、TBC.LOOKUP_MARKET 表を使用します。ウィンドウは次のようになります。
    「Select Relational Tables」ページ
  4. 「Next」をクリックすると、「Fact Table Joins」ページが表示されます。

このレッスンで行ったこと

このレッスンでは、ファクト表を選択し、アカウント (Accounts) および時間 (Time) 次元を作成しました。それから、製品 (Product)、市場 (Market) およびシナリオ (Scenario) 次元を作成しました。


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