ビジネス・インテリジェンス チュートリアル

レッスン 26. プロパティーの設定

このレッスンでは、次元およびメンバーのプロパティーについて学習し、 Accounts 次元のメンバーのプロパティーを変更します。これらのプロパティーは、OLAP アプリケーション内で Essbase アウトラインが作成される方法を制御します。また、Accounts 次元の特殊なプロパティーも調べます。


次元のプロパティーの設定

  1. 「Set Dimensions Properties」ページでは、次元のプロパティーが次元名の右側に表示される様子を確認してください。


    「Set Dimensions Properties」ページ
    白いフィールドが次元の変更可能なプロパティーです。これらのプロパティーは、次元のすべてのメンバーに影響を与えます。

    Storage
    次元は、「Dense」または「Sparse」のいずれかになります。高密度の次元は、おそらく、次元メンバーのそれぞれの組み合わせごとにデータを含みます (たとえば、Time 次元)。低密度の次元は、次元メンバーのそれぞれの組み合わせごとにデータが存在する可能性が低くなります (たとえば、Product または Market 次元)。

    Data Storage
    このプロパティーは、あるメンバーについてデータ値が保管される方法と時期を判別します。たとえば、値を保管したり (デフォルト)、値を動的に計算して保管したり、メンバーが次元の間で共用されるように指示したりすることができます。

    Two Pass Calc
    計算がボトムアップ方式で (子の値から親の値へと) 実行されます。一部の子メンバーの値は、親の値によって異なる場合があり、この場合には 2 つの計算が必要になります。

    Alias
    次元に別名を割り当てることができます。

    UDA
    次元についてユーザー定義属性 (UDA) を作成することができます。
  2. 「Next」をクリックすると、「Set Member Properties」ページが表示されます。

メンバーのプロパティーの設定

この練習では、次元メンバーのプロパティーを変更します。

  1. メンバーのプロパティーがメンバー名の右側に表示される様子を確認してください。白いフィールドが次元の変更可能なプロパティーです。

    Data Storage
    このプロパティーは、あるメンバーについてデータ値が保管される方法と時期を判別します。たとえば、値を保管したり (デフォルト)、値を動的に計算して保管したり、メンバーが次元の間で共用されるように指示したりすることができます。

    Two Pass Calc
    計算がボトムアップ方式で (子の値から親の値へと) 実行されます。一部の子メンバーの値は、親の値によって異なる場合があり、この場合には 2 つの計算が必要になります。

    Consolidation
    このプロパティーにより、子値が親値にロールアップされる方法を判別します。デフォルトはプラス記号 (+) で、子値が親値に追加されることを意味します。

    Alias
    次元に別名を割り当てることができます。

    UDA
    次元についてユーザー定義属性 (UDA) を作成することができます。
  2. 「Set Member Properties」ページでは、個々のメンバーについて、以前に次元全体のために設定したプロパティーの一部と、メンバーに固有のプロパティーを変更することができます。 「Dimension」見出しの下で、 Accounts 次元をクリックします。 「Member List」フィールドにメンバーが表示されたことに注目してください。
  3. 「Data Storage」見出しの下で、 MISC メンバーについての 「Consolidation」の値をクリックします。セルの中でリスト・ボックス・ボタンがオープンします。プロパティーをマイナス記号 (-) に変更します。


    「Set Member Properties」ページ
    Misc メンバーの値が Accounts 次元にロールアップされると、 Misc 値は追加されるのではなく、減算されます。

  4. 「Next」をクリックすると、「Set Account Properties」ページが表示されます。

アカウントのプロパティーを調べる

この練習では、アカウント次元のメンバーの特殊なプロパティーを調べます。

  1. 「Set Account Properties」ページでは、 Accounts 次元のメンバーの以下のプロパティーを変更できます。

    Time Balance
    このプロパティーは、時間 (Time) 次元でメンバーの親が計算される方法を定義します。親は、最初のメンバーの値を表すことができます。デフォルト値の「None」を使用すると、メンバーに関連する既存の計算で親を判別することができます。その他の値としては、「First」(時間枠内の最初の値)、「Last」(時間枠内の最後の値)、または「Average」(時間枠内のすべての値の平均) があります。

    Skip
    このプロパティーは、親の計算時にメンバーをスキップするかどうかを判別します。

    Variance Reporting
    「Variance Reporting」では、予算と実際のデータの間の差が計算されます。


    「Set Account Properties」ページ

  2. アカウント次元については、それぞれメンバーごとにそれらのプロパティーを設定することができます。
  3. 「Next」をクリックすると、「Name Filters」ページが表示されます。

このレッスンで行ったこと

このレッスンでは、次元およびメンバーのプロパティーについて学習し、アカウント (Accounts) 次元のメンバーのプロパティーを変更しました。また、Accounts 次元の特殊なプロパティーも調べました。


[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 ]