ビジネス・インテリジェンス チュートリアル

レッスン 7. ウェアハウス・ターゲットの定義

このレッスンでは、ウェアハウス・ターゲットを定義します。 ウェアハウス・ターゲット は、データウェアハウスセンターがデータウェアハウスで使用するデータベースと表を識別します。一般に、ウェアハウス・ターゲットで定義されるターゲット表は、スタースキーマにおける次元表およびファクト表です。ただし、ウェアハウス・ターゲットには、データ変換に使用される一時ターゲット表も組み込むことができます。

このレッスンでは、Tutorial Targets ウェアハウス・ターゲットを定義します。これは、レッスン 2, ウェアハウス・データベースの作成で作成したウェアハウス・データベースの論理定義です。さらに、ウェアハウス・ターゲット内で DEMOGRAPHICS_TARGET ターゲット表を定義します。このターゲット表は、Demographics ファイルをウェアハウス・データベースにロードした結果です。

場合によっては、ターゲット表を自分で作成せずに、データウェアハウスセンターを使用して、 SQL に基づいてターゲット表を生成することができます。市場 (Market) 次元には、GEOGRAPHIES 表のターゲット表が必要です。このターゲット表を DEMOGRAPHICS_TARGET ターゲット表と結合して、 LOOKUP_MARKET という市場次元表を生成します。 GEOGRAPHIES ターゲット表と LOOKUP_MARKET 表については、次のレッスンで生成します。


ウェアハウス・ターゲットの定義

この練習では、Tutorial Targets ウェアハウス・ターゲットを定義します。これは、レッスン 2, ウェアハウス・データベースの作成で作成した TUTWHS データベースの論理定義です。

ウェアハウス・ターゲットを定義するには、以下の手順に従ってください。

  1. 「ウェアハウス・ターゲット (Warehouse Targets)」フォルダーを右クリックします。
  2. 「定義 (Define)」をクリックします。

    「ウェアハウス・ターゲット (Warehouse Target)」ノートブックがオープンします。

  3. 「ウェアハウス・ターゲット名 (Warehouse target name)」フィールドで、ウェアハウス・ターゲットのビジネス名を入力します。
     Tutorial Targets
    
  4. 「管理者 (Administrator)」フィールドで、ウェアハウス・ターゲットへの接点として自分の名前を入力します。
  5. 「記述 (Description)」フィールドで、データの簡単な説明を入力します。
    Warehouse for the TBC company
    
  6. 「ウェアハウス・ターゲット・タイプ (Warehouse target type)」リストで、ご使用のオペレーティング・システム用の DB2 ユニバーサル・データベースを選択します。
  7. 「データベース (Database)」タブをクリックします。
  8. 「データベース名 (Database name)」フィールドで、データベースの名前を入力します。
    TUTWHS
    
  9. 「ユーザー ID (User ID)」フィールドで、エージェント・サイトからデータベースにアクセスするユーザー ID を入力します。
  10. 「パスワード (Password)」フィールドで、データベースにアクセスするユーザー ID のパスワードを入力します。
  11. 「パスワードの確認 (Verify Password)」フィールドで、パスワードを再び入力します。

    ページ上の残りのコントロールについては、デフォルト値を受け入れます。コントロールの詳細については、オンライン・ヘルプの『Warehouse Target−Fields and Controls, Database page』を参照してください。

  12. 「セキュリティー (Security)」タブをクリックします。
  13. 自分のユーザー ID が、このウェアハウス・ターゲットを使用するステップを作成できるようにするために、「Tutorial Warehouse Group」を選択します。
  14. 「>」 をクリックします。

    Tutorial Warehouse Group が 「選択セキュリティー・グループ (Selected security groups)」リストに移動します。

    「再試行 (Retry)」ページはスキップします。ページ上のオプションの詳細については、オンライン・ヘルプの『Warehouse Target−Fields and Controls, Retry page』を参照してください。

  15. 「了解 (OK)」をクリックして、変更を保管し、「ウェアハウス・ターゲット (Warehouse Target)」ノートブックをクローズします。
  16. 「チュートリアル・ターゲット (Tutorial Targets)」の下にある「表 (Tables)」フォルダーが表示されるまで、ツリーを展開します。
  17. 「表 (Tables)」フォルダーを右クリックし、 「定義 (Define)」をクリックします。

    「ウェアハウス・ターゲット表の定義 (Define Warehouse Target Table)」ノートブックがオープンし、 DEMOGRAPHICS_TARGET ターゲット表を定義することができます。
    Figure db2tu023 not displayed.

  18. 「表スキーマ (Table schema)」フィールドで、 レッスン 2, ウェアハウス・データベースの作成でウェアハウス・データベースを作成する際に使用したユーザー ID を入力します。
  19. 「表名 (Table name)」フィールドで、ターゲット表の名前を入力します。
    DEMOGRAPHICS_TARGET
    

    デフォルトの表スペースで表を作成するので、 「表スペース (Table space)」および 「索引表スペース (Index table space)」フィールドはスキップします。

  20. 「記述 (Description)」フィールドで、表の説明を入力します。
    Demographics information for sales regions
    
  21. 「ビジネス名 (Business Name)」フィールドで、表のビジネス名 (ユーザーが理解できる記述的な名前) を入力します。
    Demographics Table
    
  22. 「表を作成したデータウェアハウスセンター (Data Warehouse Center created table)」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。

    Demographic データをロードするステップを実行した時に、データウェアハウスセンターがこの表を作成します。

    このオプションは、データウェアハウスセンターにターゲット表を作成させたい場合 (たとえば、ターゲット表が SQL ステップの結果である場合) に使用することができます。すでに定義されているターゲット表を使用する場合は、このチェック・ボックスをクリアしてください。

  23. 「Grant to public」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。

    このチェック・ボックスは、データベースにアクセスできるすべてのユーザーが表にアクセスできることを指定します。

  24. 「OLAP スキーマの一部 (Part of an OLAP schema)」チェック・ボックスをクリアします。

    「OLAP スキーマの一部 (Part of an OLAP schema)」チェック・ボックスは、表が OLAP 統合サーバーにエクスポートされる次元表またはファクト表であることを示します。 OLAP 統合サーバーへのエクスポートの詳細については、 レッスン 16, データウェアハウスセンター内からのスタースキーマの作成を参照してください。

    ページ上の残りのコントロールはスキップします。 コントロールの詳細については、オンライン・ヘルプの『Defining a warehouse target table』を参照してください。

  25. 「列 (Columns)」タブをクリックします。
  26. リスト内の空きスペースを右クリックします。
  27. 「追加 (Add)」をクリックします。

    リストに行が追加され、表のキー値である City 列を定義することができます。

  28. 「列名 (Column name)」列をクリックし、CITY と入力します。
  29. 「データ・タイプ (Data type)」列で、 CHAR が選択されていることを確認します。
  30. 「長さ (Length)」列をクリックし、50 と入力します。

    「精度 (Precision)」および 「位取り (Scale)」列は、10 進データにのみ適用されるため、スキップします。

  31. 各行にこのキー値を入れなければならないため、 「ヌル可能 (Nullable)」列をクリアします。
  32. 「テキスト (Is text)」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。

    「レプリケーション前 (Replication before)」および 「レプリケーション後 (Replication after)」列はスキップします。これらの列の詳細については、オンライン・ヘルプの『Defining a warehouse target table』を参照してください。

  33. 「ビジネス名 (Business Name)」フィールドで、 City と入力します。
  34. 2633 のステップを繰り返して、表の残りの列を定義します。


    列名 (Column name) データ・タイプ (Data type) 長さ (Length) ヌルを許可 (Allow nulls) ビジネス名 (Business name)
    STATE CHAR 50 Yes State
    POPULATION INTEGER N/A No Population


    「ウェアハウス・ターゲット表の定義 (Define Warehouse Target Table)」ノートブックの 「列 (Columns)」ページ

    ノートブックの残りの部分はスキップします。後で、ウェアハウスのエンド・ユーザーが結合表にキーを使用できるように、 DB2 コントロール・センターを使用して物理ターゲット表の 1 次キーと外部キーを定義します。

  35. 「了解 (OK)」をクリックします。

    「ウェアハウス・ターゲット表の定義 (Define Warehouse Target Table)」ノートブックがクローズします。 「選択表 (Selected tables)」リストで、 「表 (Tables)」フォルダーの下に Demographics 表が追加されます。


このレッスンで行ったこと

このレッスンでは、 1 つのターゲット表 (DEMOGRAPHICS_TARGET) を設定したウェアハウス・ターゲットを定義しました。 レッスン 8, データの変換および移動の定義では、スタースキーマの LOOKUP_MARKET 次元表も含めて、このウェアハウス・ターゲットのターゲット表を生成します。


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