測定値は、地形に関する情報を伝え、地形の場所を定義する座標と一緒に格納される値です。たとえば、GIS で交通システムを表す場合を想定します。アプリケーションで線形距離や里程標を表す値を処理したい場合は、システムの位置を定義する座標と一緒にこれらの値を格納することができます。測定値は、倍精度の数値で格納されます。
DB2 地理情報エクステンダーでは、Z 座標と測定値は、位置を指定するためではなく、アプリケーションに情報を伝達するために使用されます。(たとえば、第 3 章『リソースの設定』のサブセクション「座標系、座標、および測定値」を参照してください。)したがって、ほとんどの地理情報関数が Z 座標、測定値、またはその両方を含むポイントを処理する場合、関数はこれらの値を無視します。しかし、他の地理情報関数は、Z 座標と測定値を次のように操作します。
ST_CoordDim は、図形の座標のタイプ、および図形に測定値が含まれているかどうかを表示する値を戻します。 この値は座標の次元と呼ばれています。
ST_CoordDim は、図形の次元 2、3、または 4 を戻すことができます。
図形はすべて、内部、境界、および外部により定義されているスペース内の位置を占めています。図形の外部とは、図形が占めていないスペース全体のことです。図形の境界は、内部と外部の間の接面の役割を果たします。内部とは、図形が占めているスペースのことです。サブタイプは、内部および外部特性を直接継承しますが、境界特性はそれぞれ異なります。
ST_Boundary 関数は、図形を受け取り、ソース図形の境界を表す図形を戻します。詳細については、ST_Boundary を参照してください。
いくつかの図形のサブタイプ (折れ線、複数ポイント、複数折れ線) は、単純または非単純のいずれかになります。サブタイプに課せられている位相規則すべてに従っているサブクラスは単純で、そうでないサブタイプは非単純です。折れ線は、内部で交差していなければ単純です。複数ポイントは、同じ座標空間を占めている要素がなければ単純です。複数折れ線は、それ自体の内部と要素の内部が交差していなければ単純です。
ST_IsSimple 述部関数は図形を受け取り、その図形が単純であれば 1 (TRUE) を戻し、それ以外の場合は 0 (FALSE) を戻します。詳細については、ST_IsSimple を参照してください。
図形は、全くポイントがなければ空の図形です。空の図形のエンベロープ、境界、内部、および外部は NULL です。空の図形は常に単純であり、Z 座標または測定値を持つ場合があります。空の折れ線および複数折れ線の長さは 0 です。空のポリゴンおよび複数ポリゴンの面積は 0 です。
ST_IsEmpty 述部関数は図形を受け取り、その図形が空であれば 1 (TRUE) を戻し、それ以外の場合は 0 (FALSE) を戻します。詳細については、ST_IsEmpty を参照してください。