地理情報索引作成テクノロジーは、従来の階層式 B ツリー索引に準拠していますが、大幅に異なる点があります。地理情報索引は、2 次元の地理情報列の索引を作成するために設計された 格子索引作成 を使用します。 B ツリー索引が扱えるのは 1 次元のデータだけで、GIS 情報で使用することはできません。ここでは、B ツリー索引を構造化して使用する方法について説明します。
B ツリー索引の最上レベル (ルート・ノードという) には、1 つ下位レベルのノードごとに、 1 つのキーが含まれています。各キーの値は、1 つ下位レベルにある対応するノードの既存キー値のうち、最大のものです。基礎表にある値の数によっては、複数の中間ノードが必要になることがあります。これらのノードは、ルート・ノードと、実際の基礎表の行 ID を保持するリーフ・ノードとの間のブリッジとなります。
データベース・マネージャーは、ルート・ノードから始まる B ツリー索引を検索します。その後、基本表の行 ID を持つリーフ・ノードに到達するまで、中間ノードを検索してゆきます。
2 次元という特性を持つ地理情報列には、地理情報索引の構造が必要であるため、 B ツリー索引を地理情報列に適用することはできません。同じ理由で、地理情報索引を非地理情報列に適用することもできません。さらに、地理情報索引を複数の列から作成することはできません。