ST_Transform は、図形が現在関連付けられている地理情報参照システム以外の地理情報参照システムに、図形を関連付けます。
構文
db2gse.ST_Transform(g db2gse.ST_Geometry, SRID db2gse.coordref)
戻りタイプ
db2gse.ST_Geometry
例
以下の CREATE TABLE ステートメントによって TRANSFORM_TEST 表が作成されます。この表には 2 つの折れ線列 L1、L2 があります。
CREATE TABLE TRANSFORM_TEST (tid integer, l1 db2gse.ST_LineString, l2 db2gse.ST_LineString)
以下の INSERT ステートメントは、値 102 の SRID を使って折れ線を l1 列に挿入します。
INSERT INTO TRANSFORM_TEST VALUES (1, db2gse.ST_LineFromText('linestring (10.01 40.43, 92.32 29.89)', db2gse.coordref()..srid(102)),NULL)
ST_Transform 関数は、L1 の折れ線を、SRID 102 に割り当てられた座標参照から、 SRID 105 に割り当てられた座標参照に変換します。以下の UPDATE ステートメントは、変形された折れ線を列 l2 に格納します。
UPDATE TRANSFORM_TEST SET l2 = db2gse.ST_Transform(l1, db2gse.coordref()..srid(105))
割り当てられた図形が新規の地理情報参照システムの基礎となる座標システムの外側にある場合、 ST_Transform は図形をヌルとして戻します。
たとえば、X 座標が 10.01 で Y 座標が 20.02 の ST_Point 図形について考えます。この図形が以下のパラメーターの指定された地理情報参照システムに割り当てられていると想定します。
falsex | 0 |
falsey | 0 |
xyunits | 1 |
次に、ST_Transform を起動して ST_Point 図形の地理情報参照システムを以下のパラメーターで指定されたシステムに変更すると想定します。
falsex | 100 |
falsey | 100 |
xyunits | 1 |
座標 (10.01, 20.02) は新規の地理情報参照システムの基礎となる座標システムの外側にあるので、 ST_Transform は図形をヌルとして戻します。