使用者の手引きおよび解説書

インストール後の考慮事項

地理情報エクステンダーをインストールし終えたら、以下の点を考慮する必要があります。

ArcExplorer のダウンロード

Environmental Systems Research Institute (ESRI) では、 DB2 地理情報エクステンダー・データの照会結果を表示できるブラウザーを提供しています。このブラウザーは ArcExplorer Java Version 3.0 です。 ESRI Web サイト http://www.esri.com から ArcExplorer Java Version 3.0 のコピーをダウンロードできます。 ArcExplorer では、Standard Edition か Enterprise Edition のどちらかの Java(R) 2 Runtime Environment (JRE) バージョン 1.2.2 が必要です。

ArcExplorer Java Version 3.0 のインストールと使用法について詳しくは、 Using ArcExplorer を参照してください。これは、ESRI Web サイトでも入手できます。

重要:
DB2 ユニバーサル・データベース バージョン 7.1 は IBM Java 開発キット (JDK) バージョン 1.1.8 と共に出荷されています。 ArcExplorer 用に JRE Version 1.2.2 をインストールする際には、 DB2 とは別のディレクトリーにインストールしてください。 CLASSPATH 環境変数を設定することを忘れないでください。

DB2 Spatial Extender Geocoder Reference Data および DB2 Spatial Extender Data and Maps 用の CD-ROM の使用

DB2 地理情報エクステンダーは、5 つの Data and Maps CD-ROM と 1 つの ジオコーダー・データ CD-ROM と共に出荷されています。

DB2 Spatial Extender Data and Maps

"DB2 Spatial Extender Data and Maps 1 - 5" というラベルの付いたデータおよびマップは 5 つの CD-ROM で提供されています。 表 2 では、各 CD-ROM にあるデータの要約を示しています。


表 2. Data & maps CD-ROM 情報
Data & Maps CD-ROM マップ・データの要約のタイプ

CD-ROM 1

カナダ、ヨーロッパ、メキシコ、米国、および世界

CD-ROM 2

米国 (詳細)

CD-ROM 3

米国 (西側)

CD-ROM 4

米国 (東側)

CD-ROM 5

米国 (南側) およびサンプル・イメージ・データ

ESRI で提供されるデータの詳細については、 DB2 Spatial Extender Data and Maps CD-ROM にある ESRI ヘルプ・ファイルの esridata.hlp を参照してください。

DB2 Spatial Extender Geocoder Reference Data

DB2 Spatial Extender Geocoder Reference Data CD-ROM にあるジオコーダー参照データは、特に DB2 地理情報エクステンダーのデフォルト・ジオコーダーで作業を行うために作成されています。デフォルト・ジオコーダーが地理的に使用可能にされているデータベースにおいて、住所の緯度や経度を判別するために使用する USA ベース・マップ市街ネットワーク・データで構成されています。このベース・マップ・データを集合的に「参照データ」と呼びます。デフォルト・ジオコーダーはデータベース内の住所データ (地理的ではない) を選んで、参照データと比較し、突き合わせます。そして、それを DB2 地理情報エクステンダーに保管できる座標に変換します。このプロセスのことをジオコーディング といいます。

ジオコーディングの詳細については、ジオコーダーの使用を参照してください。

ジオコーダー参照データへのアクセス

ジオコーダー・データには CD-ROM から直接アクセスすることもできますし、データをハード・ディスクにコピーすることもできます。ジオコーダー・データ・ファイルを CD-ROM から DB2 地理情報エクステンダー・サーバー環境にコピーするには、この節で説明されているステップを実行してください。

AIX の場合:

  1. CD-ROM をマウントします。 CD-ROM のマウントに関する指示は、CD-ROM の取り付けを参照してください。
  2. ルート権限を持つユーザーとしてターゲット・サーバー・マシンにログインします。
  3. 次のように入力します。
    cp /cdrom/db2/* /usr/lpp/db2_07_01/gse/refdata/
    
  4. ログアウトします。

Windows NT と Windows 2000 の場合は、「コマンド (Command)」ウィンドウと Windows エクスプローラのどちらでも使用できます。

「コマンド (Command)」ウィンドウを使用してジオコーダー・データにアクセスするには、次のようにします。

  1. 「スタート」 ->「プログラム」 -> 「IBM DB2」 -> 「コマンド・ウィンドウ (Command Window)」の順にクリックします。
  2. 次のように入力します。
    copy d:\db2\* %db2path%\gse\refdata
    

    d: を、ご使用の CD-ROM ドライブに該当する文字に置き換えます。

Windows エクスプローラを使用してジオコーダー・データにアクセスするには、次のようにします。

すべてのファイルを d:\db2 から c:\sqllib\gse\refdata にコピーします。ここで、d: は CD-ROM ドライブで、c:\sqllib は DB2 がインストールされているディレクトリーです。

EDGELocator.loc ファイルをデフォルト・ジオコーダーに提供する

CD-ROM で提供されている参照データには EDGELocator.loc ファイルが含まれています。 EDGELocator.loc ファイルは、特定の参照データを見つけるために、デフォルト・ジオコーダーが使用します。たとえば、カリフォルニア、ケンタッキー、およびオレゴンの住所をジオコードする場合、デフォルト・ジオコーダーはロケーター・ファイルを使用して、CD-ROM 上での住所の位置を判別します。

デフォルト・ジオコーダーで増分ジオコーディング (自動ジオコーディングとも呼ばれる) が使用可能になっている場合、またはデフォルト・ジオコーダーをバッチ・モードで実行している場合、 vendorSpecific 入力パラメーターを使用する必要があります。 vendorSpecific 入力パラメーターを指定する場合には、ロケーター・ファイルのディレクトリー・パスおよびファイル名をジオコーダーに渡す必要があります。

たとえば、次のサンプル・コマンド gseadm は、デフォルト・ジオコーダーによるジオコーディングをバッチ・モードで起動するために使用されます。

gseadm run_gc database_name -layerSchema inst1 -layerTable myTable 
-layerColumn column1 -gcId 1  -vendorSpecific c:\sqlib\gse\refdata\EDGELocator.loc

ジオコーダーの実行および vendorSpecific パラメーターの使用の詳細については、 地理情報列を定義し、レイヤーとして登録して、ジオコーダーを使用して保守できるようにするおよび 地理情報列へのデータの取り込みを参照してください。


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