ST_Length は折れ線または複数折れ線を引き数とし、その長さを戻します。
構文
db2gse.ST_Length(c db2gse.ST_Curve)
db2gse.ST_Length(mc db2gse.ST_MultiCurve)
戻りタイプ
倍精度
例
地元の生態学者が、自治体内の水路におけるサケの群れの移動パターンを研究しています。この学者は、自治体内を流れるすべての河川とその支流の長さを把握したいと考えています。
以下の CREATE TABLE ステートメントによって WATERWAYS 表が作成されます。 ID 列と NAME 列は、表に格納されているそれぞれの河川とその支流を識別します。河川とその支流は複数の折れ線の集合体となっていることが多いので、WATER 列は複数折れ線です。
CREATE TABLE WATERWAYS (id integer, name varchar(128), water db2gse.ST_MultiLineString);
以下の SELECT ステートメントでは、ST_Length 関数を使用して、自治体の内側を流れる個々の水路の名前と長さが戻されます。
SELECT name, db2gse.ST_Length(water) "Length" FROM WATERWAYS;
図 36 では、自治体の境界の内側を流れるある河川系を示しています。
図 36. ST_Length を用いて自治体内の多数の水路の全長を判別する