図形のエンベロープとは、最小および最大の (X,Y) 座標によって形成されている、境界を作る図形のことです。以下の特殊なケースを除き、図形のエンベロープは境界長方形を形成します。
ST_Envelope 関数は、図形を受け取り、境界を作る図形 (エンベロープを表す) を戻します。詳細については、ST_Envelope を参照してください。
図形には、0、1、または 2 の次元があります。それらの次元を以下にリストします。
ポイントおよび複数ポイントのサブタイプの次元は、ゼロです。ポイントは単純座標でモデル化できる次元の形を表し、複数ポイント・サブタイプは切り離された座標のクラスターでモデル化しなければならないデータを表します。
折れ線および複数折れ線のサブタイプの次元は 1 です。これらのサブクラスには、道路の一区切り、分水システム、および実在する線状の他の地形が格納されます。
ポリゴンおよび複数ポリゴンのサブタイプの次元は、2 です。森林、区画、水域など、周辺が定義可能な領域で囲まれている地形は、ポリゴンまたは複数ポリゴンのデータ・タイプで表すことができます。
次元はサブタイプの特性として重要なだけでなく、 2 つの地形の地理関係を判別する役割も果たします。結果の地形 (単数または複数) の次元によって、操作が成功したかどうかが判別されます。地理情報エクステンダーは、地形の次元を調べ、それらを比較する方法を判別します。
ST_Dimension 関数は図形を受け取り、その次元を整数として戻します。詳細については、ST_Dimension を参照してください。
地理情報参照システムは、図形ごとの座標変換を識別します。
データベースに認識されている地理情報参照システムはすべて、 DB2GSE.SPATIAL_REF_SYS カタログ視点を使ってアクセスできます。この視点についての詳細は、DB2GSE.SPATIAL_REF_SYS を参照してください。
ST_SRID 関数は図形を受け取り、地理情報参照 ID を整数として戻します。詳細については、ST_SRID を参照してください。
ST_Transform 関数は、図形が現在割り当てられている地理情報参照システム以外の地理情報参照システムに、図形を割り当てます。詳細については、ST_Transform を参照してください。