SQL 解説書
区分の互換性 は、
区分化キーの対応する列の基本データ・タイプ相互間で定義されます。
区分互換データ・タイプには、
同じ値をもつ 2 つの変数 (タイプごとに 1 つずつ) が、
同じ区分化関数によって同じ区分化マップ索引にマップされるという特性があります。
表 9 は、区分のデータ・タイプの互換性を示しています。
区分の互換性には、次の特性があります。
- DATE、TIME、および TIMESTAMP には内部形式が使用されます。
内部形式は相互に互換性がなく、CHAR との互換性がありません。
- 区分の互換性は、NOT NULL または FOR BIT DATA 定義を伴う列の影響を受けません。
- 互換データ・タイプの NULL 値は同じように取り扱われます。
互換性のないデータ・タイプの NULL の場合は異なる結果が生じることがあります。
- UDT の基本データ・タイプは、区分の互換性を分析する場合に使用されます。
- 区分化キーの同一値の小数部は、位取りおよび精度が異なっている場合であっても、
同一として取り扱われます。
- 文字ストリング (CHAR、VARCHAR、GRAPHIC または VARGRAPHIC) の後書きブランクは、
システムにより提供されるハッシュ関数によって無視されます。
- 長さが異なる CHAR または VARCHAR は、互換データ・タイプです。
- 等しい REAL または DOUBLE の値は、
精度が異なっていても同一として取り扱われます。
表 9. 区分の互換性
オペランド
| 2 進整数
| 10 進数
| 浮動小数点数
| 文字ストリング
| 漢字ストリング
| 日付
| 時刻
| タイム・スタンプ
| 特殊タイプ
| 構造タイプ
|
2 進整数
| Yes
| No
| No
| No
| No
| No
| No
| No
| 1
| No
|
10 進数
| No
| Yes
| No
| No
| No
| No
| No
| No
| 1
| No
|
浮動小数点数
| No
| No
| Yes
| No
| No
| No
| No
| No
| 1
| No
|
文字ストリング3
| No
| No
| No
| Yes2
| No
| No
| No
| No
| 1
| No
|
漢字ストリング3
| No
| No
| No
| No
| Yes
| No
| No
| No
| 1
| No
|
日付
| No
| No
| No
| No
| No
| Yes
| No
| No
| 1
| No
|
時刻
| No
| No
| No
| No
| No
| No
| Yes
| No
| 1
| No
|
タイム・スタンプ
| No
| No
| No
| No
| No
| No
| No
| Yes
| 1
| No
|
特殊タイプ
| 1
| 1
| 1
| 1
| 1
| 1
| 1
| 1
| 1
| No
|
構造タイプ3
| No
| No
| No
| No
| No
| No
| No
| No
| No
| No
|
注: |
- 1
- ユーザー定義特殊タイプ (UDT) の値は、UDT のソース・タイプ、
もしくは区分互換ソース・タイプのその他の UDT との互換性がある区分です。
- 2
- FOR BIT DATA 属性は、区分の互換性に影響を与えません。
- 3
- ユーザー定義構造タイプとデータ・タイプ LONG VARCHAR、LONG VARGRAPHIC、CLOB、
DBCLOB、および BLOB は、区分化キーでサポートされていないので、
区分互換性には適用されないことに注意してください。
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