SQL 解説書
ALTER SERVER ステートメント
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は、以下の目的で使用します。
- 特定のデータ・ソースの定義を変更する場合、
またはデータ・ソースのカテゴリーの定義を変更する場合
- 特定のデータ・ソースの構成を変更する場合、
またはデータ・ソースのカテゴリーの構成を変更する場合 (この変更は、
連合データベースへ何回か接続する間、継続します)。
呼び出し
このステートメントは、アプリケーション・プログラムに組み込むか、
あるいは動的 SQL ステートメントの使用によって発行することができます。
このステートメントは、動的に準備可能な実行可能ステートメントです。
しかし、バインド・オプション DYNAMICRULES BIND を適用する場合、
ステートメントを動的に準備することはできません (SQLSTATE 42509)。
許可
このステートメントの許可 ID は、
連合データベースに対する SYSADM または DBADM のいずれかの権限を持っている必要があります。
構文
>>-ALTER SERVER------------------------------------------------->
>-----+-server-name--+------------------------------+-----------------------------------+>
| '-VERSION--| server-version |--' |
'-TYPE--server-type--+----------------------------------------------------------+-'
'-VERSION--| server-version |--+------------------------+--'
'-WRAPPER--wrapper-name--'
.-,----------------------------------------------------.
V .-ADD--. |
>-----OPTIONS--(----+-+------+---server-option-name--string-constant--+--+---)->
| '-SET--' |
'-DROP--server-option-name------------------------'
>--------------------------------------------------------------><
server-version
|---+-version--+--------------------------+-+-------------------|
| '-.--release--+---------+--' |
| '-.--mod--' |
'-version-string-constant---------------'
説明
- server-name
- 要求された変更を適用する対象のデータ・ソースについて、
連合サーバーの名前を指定します。
このデータ・ソースは、カタログに記述されているものでなければなりません。
- VERSION
- server-name の後にある VERSION とそのパラメーターは、
server-name に示されている新しいバージョンのデータ・ソースを指定します。
- version
- バージョン番号を指定します。
version は整数でなければなりません。
- release
- version で示されたバージョンのリリース番号を指定します。
release は整数でなければなりません。
- mod
- release で示されたリリースのモディフィケーション番号を指定します。
mod は整数でなければなりません。
- version-string-constant
- バージョンの正式名称を指定します。
version-string-constant は単一値 (たとえば、'8i') にすることができます。
あるいは、version、release、
そして該当する場合は mod を連結した値にすることができます (たとえば、'8.0.3')。
- TYPE server-type
- 要求された変更を適用する対象のデータ・ソースのタイプを指定します。
このサーバー・タイプは、カタログにリストされているものでなければなりません。
- VERSION
- server-type の後の VERSION とそのパラメーターでは、
サーバー・オプションを使用可能にする、リセットする、
あるいは除去するときの対象となるデータ・ソースのバージョンを指定します。
- WRAPPER wrapper-name
- server-type および server-version に示されたタイプおよびバージョンの
データ・ソースと対話するために、連合サーバーが使用するラッパーの名前を指定します。
このラッパーは、カタログにリストされていなければなりません。
- OPTIONS
- server-name に示されたデータ・ソースのために、
あるいは server-type および関連パラメーターに示されたデータ・ソースのカテゴリーのために、
どのサーバー・オプションを使用可能にする、リセットする、または除去するかを指定します。
server-option-name とその設定の詳細は、
サーバー・オプションを参照してください。
- ADD
- サーバー・オプションを使用可能にします。
- SET
- サーバー・オプションの設定を変更します。
- server-option-name
- 使用可能にする、あるいはリセットするサーバー・オプションを指定します。
- string-constant
- server-option-name の設定を、文字ストリング定数として指定します。
- DROP server-option-name
- サーバー・オプションを除去します。
注
- このステートメントでは、
DBNAME および NODE サーバー・オプションをサポートしていません (SQLSTATE 428EE)。
- サーバー・オプションは、
同じ ALTER SERVER ステートメントに複数回指定することはできません (SQLSTATE 42853)。
サーバー・オプションを使用可能にする、リセットする、あるいは除去する場合、
使用中の他のサーバー・オプションには影響はありません。
- 所定の作業単位 (UOW) 内の ALTER SERVER ステートメントは、
以下のいずれかの条件の下では処理できません。
- ステートメントが 1 つのデータ・ソースを参照していて、UOW にはすでに、
このデータ・ソース内の表または視点のニックネームを参照する SELECT ステートメントが
含まれる場合 (SQLSTATE 55007)。
- ステートメントがデータ・ソースの区分 (たとえば、
特定のタイプおよびバージョンのすべてのデータ・ソース) を参照し、
こうしたデータ・ソースの 1 つの内側にある表または視点のニックネームを参照する SELECT ステートメントが、
UOW にすでに含まれている場合 (SQLSTATE 55007)。
- サーバー・オプションが、データ・ソースのタイプについてある値に設定され、
そのタイプのインスタンスについてはそれとは別の値に設定される場合、
そのインスタンスの値については、前者の値は後者の値によってオーバーライドされます。
たとえば、サーバー・タイプ ORACLE について PLAN_HINTS を 'Y' に設定し、
DELPHI という Oracle データ・ソースについて 'N' に設定したとします。
このように構成するならば、DELPHI 以外のすべての Oracle データ・ソースで、
プランのヒントが使用可能になります。
例
例 1: ID が未変更のままとなる場合に、
Oracle 8.0.3 データ・ソースへ許可 ID がいつ送信されるかを確認します。
さらに、これらのデータ・ソースは、
アップグレードした CPU (ローカル CPU の半分の速度) 上での実行をすでに開始しているとします。
最適化プログラムにこの統計を通知します。
ALTER SERVER
TYPE ORACLE
VERSION 8.0.3
OPTIONS
( ADD FOLD_ID 'N',
SET CPU_RATIO '2.0' )
例 2: SUNDIAL という DB2 ユニバーサル・データベース (AS/400 版) バージョン 3.0 データ・ソースが、
バージョン 3.1 にアップグレードされていることを指示します。
ALTER SERVER SUNDIAL
VERSION 3.1
脚注:
- 58
-
このステートメントでは、
SERVER という語と、server- で開始するパラメーター名は、
連合システムでのデータ・ソースを指しています。
そのようなシステムでの連合サーバー、
あるいは DRDA アプリケーション・サーバーを指すわけではありません。
連合システムについての詳細は、DB2 連合システムを参照してください。
DRDA アプリケーション・サーバーについての詳細は、
分散リレーショナル・データベースを参照してください。
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