視点 は、 1 つまたは複数の表にあるデータを見るためのもう 1 つの方法を提供するものです。
視点は、結果表に名前を付けて指定したものです。 その指定は、SQL ステートメントで視点が参照されるたびに実行される SELECT ステートメントです。 したがって、視点は基礎表と同じく列と行をもつものとして考えることができます。 検索作業では、すべての視点を基礎表とまったく同じように使用することができます。 CREATE VIEW の説明の中で示されているように、挿入、更新、 または削除の操作に視点を使用できるかどうかは、 その定義によって異なります。 (詳細については、CREATE VIEWを参照してください。)
視点の列が基礎表の列から直接に派生している場合、 その列は基礎表の列に適用されるあらゆる制約を継承します。 たとえば、視点にその基礎表の外部キーが含まれている場合は、 その視点を使用する INSERT および UPDATE 操作は基礎表と同じ参照制約に従います。 また、視点の基礎表が親表である場合、 その視点を使用する DELETE および UPDATE 操作は、 基礎表の DELETE および UPDATE 操作と同じ規則に従います。
視点では、列ごとにデータ・タイプを結果表から派生させる (つまり、 列のタイプをユーザー定義の構造タイプの属性に基づいたものにする) ことができます。 このような視点を、タイプ付き視点 といいます。 タイプ付き表と同様に、タイプ付き視点は視点階層の一部にすることができます。 副視点 は、 スーパー視点 から列を継承します。 副視点 という用語は、 視点階層において 1 つのタイプ付き視点およびその下にあるすべてのタイプ付き視点を指して用いられます。 視点 V の厳密な意味での副視点 とは、 タイプ付き視点階層で V の下にある視点のことです。
視点は操作不能になることがあります。 その場合、それ以後 SQL ステートメントで使用することはできません。