SQL 解説書

CREATE SERVER

CREATE SERVER ステートメント 73 は、データ・ソースを連合データベースへ定義します。

呼び出し

このステートメントは、アプリケーション・プログラムに組み込むか、 あるいは動的 SQL ステートメントの使用によって発行することができます。 このステートメントは、動的に準備可能な実行可能ステートメントです。 しかし、バインド・オプション DYNAMICRULES BIND を適用する場合、 ステートメントを動的に準備することはできません (SQLSTATE 42509)。

許可

このステートメントの許可 ID には、 連合データベースに対する SYSADM 権限または DBADM 権限がなければなりません。

構文

>>-CREATE SERVER--server-name----+--------------------+--------->
                                 '-TYPE--server-type--'
 
>-----+------------------------------+---WRAPPER--wrapper-name-->
      '-VERSION--| server-version |--'
 
>-----+----------------------------------------------------------------------+>
      '-AUTHORIZATION--remote-authorization-name----+---------------------+--'
                                                    '-PASSWORD--password--'
 
                  .-,-------------------------------------------------.
                  V  .-ADD--.                                         |
>-----OPTIONS--(-----+------+---server-option-name--string-constant---+---)->
 
>--------------------------------------------------------------><
 
server-version
 
|---+-version--+--------------------------+-+-------------------|
    |          '-.--release--+---------+--' |
    |                        '-.--mod--'    |
    '-version-string-constant---------------'
 

説明

server-name
連合データベースに対して定義するデータ・ソースを指定します。 この名前は、カタログに記述されているデータ・ソースを指すものであってはなりません。 server-name は、 連合データベース内の表スペースの名前と同じであってはなりません。

TYPE server-type
server-name に示されるデータ・ソースのタイプを指定します。 このオプションは、DRDA、SQLNET、および NET8 ラッパーでは必須です。 サポートされているデータ・ソース・タイプのリストは、 付録 F, 連合システムを参照してください。

VERSION
server-name に示されるデータ・ソースのバージョンを指定します。

version
バージョン番号を指定します。 version は整数でなければなりません。

release
version で示されたバージョンのリリース番号を指定します。 release は整数でなければなりません。

mod
release で示されたリリースのモディフィケーション番号を指定します。 mod は整数でなければなりません。

version-string-constant
バージョンの正式名称を指定します。 version-string-constant は単一値 (たとえば、'8i') にすることができます。 あるいは、versionrelease、 そして該当する場合は mod を連結した値にすることができます (たとえば、'8.0.3')。

WRAPPER wrapper-name
server-type および 'server-version' に示された タイプおよびバージョンのデータ・ソースと対話するために、 連合サーバーが使用するラッパーを指定します。

AUTHORIZATION remote-authorization-name
CREATE SERVER ステートメントの処理時に、 必要なアクションをデータ・ソースで実行するときの許可 ID を指定します。 この ID には、実行するアクションに必要な権限 (BINDADD または同等の権限) がなければなりません。

PASSWORD password
remote-authorization-name で示された 許可 ID に関連付けられているパスワードを指定します。 password を指定しない場合のデフォルトは、 連合データベースに接続するのに使用する ID のパスワードになります。

OPTIONS
使用可能にするサーバー・オプションを指定します。 server-option-name とその設定の詳細は、 サーバー・オプションを参照してください。

ADD
1 つ以上のサーバー・オプションを使用可能にします。

server-option-name
server-name で示されたデータ・ソースを構成するとき、 あるいはそれについての情報を提供するときのいずれかに使うサーバー・オプションを指定します。

string-constant
server-option-name の設定を、文字ストリング定数として指定します。

例 1: DB2WRAP というラッパーを使ってアクセスできる、 DB2 (MVS/ESA 版) 4.1 データ・ソースを定義します。 データ・ソース CRANDALL を呼び出します。 さらに、以下のものを指定します。

      CREATE SERVER CRANDALL
      TYPE DB2/MVS
      VERSION 4.1
      WRAPPER DB2WRAP
      AUTHORIZATION MURROW
      PASSWORD DROWSSAP
      OPTIONS
          ( NODE 'MYNODE',
          DBNAME 'MYDB',
          FOLD_ID 'U',
          FOLD_PW 'U',
          COLLATING_SEQUENCE 'Y' )

例 2: KLONDIKE というラッパーを使ってアクセスできる、 Oracle 7.2 データ・ソースを定義します。 データ・ソース CUSTOMERS を呼び出します。 以下のように指定します。

最適化プログラムについて、以下の統計を指定します。

      CREATE SERVER CUSTOMERS
      TYPE ORACLE
      VERSION 7.2
      WRAPPER KLONDIKE
      OPTIONS
          ( NODE 'ABC',
          CPU_RATIO '2.0',
          IO_RATIO '1.5' )


脚注:

73
このステートメントでは、 SERVER という語と、server- で開始するパラメーター名は、 連合システムでのデータ・ソースを指しています。 そのようなシステムでの連合サーバー、 あるいは DRDA アプリケーション・サーバーを指すわけではありません。 連合システムについての詳細は、DB2 連合システムを参照してください。 DRDA アプリケーション・サーバーについての詳細は、 分散リレーショナル・データベースを参照してください。


[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]