実行可能な SQL ステートメントを含むアプリケーション・プログラムは、 SQLCODE または SQLSTATE の値のいずれかを使用して、 SQL ステートメントからの戻りコードを処理することができます。 アプリケーションでこれらの値にアクセスできるようにするには、 2 つの方法があります。
SQLCA には SQLCODE という名前の整変数と、 SQLSTATE という名前の文字ストリングが含まれています。
場合によっては、戻りコードに関連して、 エラー条件だけでなく警告条件について説明されることがあります。 警告 SQLCODE は正の値で、警告 SQLSTATE の最初の 2 文字は '01' になります。
SQLCODE は、各 SQL ステートメントの実行後に、 データベース・マネージャーによって設定されます。 すべてのデータベース・マネージャーは、 次のように ISO/ANSI SQL 標準規格に準拠しています。
0 と 100 以外の SQLCODE の値の意味は、製品によって異なります。 製品固有の意味については、メッセージ解説書 を参照してください。
各 SQL ステートメントの実行後には、 SQLSTATE もデータベース・マネージャーによって設定されます。 したがって、アプリケーション・プログラムは、SQLCODE ではなく、 SQLSTATE をテストすることによって SQL ステートメントの実行を検査することができます。
SQLSTATE は、アプリケーション・プログラムに共通エラー条件に関する共通コードを示します。 また、SQLSTATE は、アプリケーション・プログラムが 特定のエラーまたは特定クラスのエラーの有無をテストできるように設計されています。 コード体系は、IBM のどのデータベース・マネージャーでも同じであり、 ISO/ANSI SQL92 標準規格に基づいています。 SQLSTATE の可能な値すべてのリストについては、メッセージ解説書 を参照してください。