SQL 解説書

CREATE WRAPPER

CREATE WRAPPER ステートメントは、 ラッパー (連合サーバーがデータ・ソースの特定のカテゴリーと対話するためのメカニズム) を 連合データベースに登録します。

呼び出し

このステートメントは、アプリケーション・プログラムに組み込むか、 あるいは動的 SQL ステートメントの使用によって発行することができます。 このステートメントは、動的に準備可能な実行可能ステートメントです。 しかし、バインド・オプション DYNAMICRULES BIND を適用する場合、 ステートメントを動的に準備することはできません (SQLSTATE 42509)。

許可

このステートメントの許可 ID には、SYSADM 権限または DBADM 権限がなければなりません。

構文

>>-CREATE WRAPPER----wrapper-name------------------------------->
 
>-----+--------------------------+-----------------------------><
      '-LIBRARY--'library-name'--'
 

説明

wrapper-name
ラッパーの名前を指定します。 次のような名前にすることができます。

LIBRARY 'library-name'
ラッパー・モジュールを含むファイルの名前を指定します。 LIBRARY オプションが必要なのは、 ユーザーが指定した wrapper-name を使用する場合だけです。 事前定義された wrapper-name を指定する場合には、このオプションは使用しません。 事前定義された wrapper-name を指定する場合は、 デフォルトで次のようなファイル名が使用されます。


表 26. LIBRARY オプションのデフォルトのファイル名
プラット フォーム DRDA SQLNET NET8 OLEDB
AIX libdrda.a libsqlnet.a libnet8.a -
HP-UX libdrda.sl libsqlnet.sl libnet8.sl -
SOLARIS libdrda.so libsqlnet.so libnet8.so -
UNIX libdrda.a libsqlnet.a libnet8.a -
WINNT drda.dll sqlnet.dll net8.dll db2oledb.dll

ラッパーの選択および定義を行う方法については、インストールおよび構成 補足 を参照してください。

例 1: 連合サーバーが、 Oracle 社の SQL*Net クライアント・ソフトウェアがサポートする Oracle データ・ソースと対話するために使用できるラッパーを登録します。 事前定義名を使用します。

CREATE WRAPPER SQLNET

例 2: AIX システムで稼働する連合サーバーが、 DB2 (VM および VSE 版) データ・ソースと対話するために使用できるラッパーを登録します。 これらのデータ・ソースをテストで使用していることを示す名前を指定します。

   CREATE WRAPPER TEST 
      LIBRARY 'libsqlds.a'      

ライブラリー名の拡張子 (a) は、 ラッパー TEST が AIX システムに常駐するデータ・ソース用であることを示します。


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