SQL 解説書

DATALINK 値

DATALINK 値はカプセル化された値で、 データベース以外の場所に保管されているファイルへのデータベースからの論理参照を含んでいます。 このカプセル化された値の属性は以下のとおりです。

リンク・タイプ
現在サポートされているリンクのタイプは 'URL' です。

データ・ロケーション
DB2 内でリンクで参照されているファイルのロケーション。 これは、URL 形式になります。 この URL に許可されているスキーム名は、以下のとおりです。

URL の他の部分は、以下のとおりです。

DATALINK の正確な BNF (バッカス正規形式) 仕様についての詳細は、付録 P, DATALINK での BNF 指定を参照してください。

コメント
最大 254 バイトの記述情報。 これは、アプリケーションの特定の使用 (データの場所を詳細に識別する、 または別の方法で識別するなど) のためのものです。

URL によるデータ・ロケーション属性を解析しているときに、 前後のブランク文字は切り詰められます。 さらに、スキーム名 ('http'、'file'、'unc'、 'dfs') およびホストは、大文字小文字を区別せず、 常に大文字でデータベース内に格納されます。 データベースから DATALINK 値を取り出すと、適切な場合には、 URL 属性内にアクセス・トークンが組み込まれます。 これは動的に生成され、 データベースに保管される DATALINK 値に永続的に組み込まれているわけではありません。 詳細については、DLCOMMENTから始まる、 DATALINK に関連したスカラー関数の部分を参照してください。

DATALINK 値に指定されているのがコメント属性だけで、 データ・ロケーション属性が空である場合もあります。 そのような値が列に保管されていても、 当然そのような列にリンクされているファイルはありません。 DATALINK 値のコメントおよびデータ・ロケーション属性の全長は、 今のところ、200 バイトまでに制限されています。

DATALINK は DRDA サーバーとの間でやり取りすることができないことに注意してください。

ファイルへのこれらの DATALINK 参照と、 BLOB、CLOB、および DBCLOB のホスト変数の参照という項で説明されている LOB ファイル参照変数との違いを理解することは大切です。 似ている点は、それらが両方ともファイルの表記を含んでいるということです。 しかし、次の点で異なっています。

組み込みスカラー関数は、DATALINK 値 (DLVALUE) の作成と、 DATALINK 値 (DLCOMMENT、 DLLINKTYPE、 DLURLCOMPLETE、 DLURLPATH、 DLURLPATHONLY、 DLURLSCHEME、 DLURLSERVER) からのカプセル化された値の抽出を目的として提供されています。


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