SQL 解説書

表は、データベース・マネージャーが管理する論理構造です。 表は列と行で構成されます。 表の内部で行の順序を整えることは必要ではありません (行の順序はアプリケーション・プログラムが決定します)。 1 つの列と 1 つの行が交差する箇所は、 と呼ばれる特定のデータ項目です。

は、同じタイプ、 あるいはそのサブタイプの 1 つの値の集まりです。 は、 その n 番目の値が表の n 番目の列の値であるような値の並びです。

基礎表 は、 CREATE TABLE ステートメントを使用して作成され、 永続的なユーザー・データを保持するのに使用されます。

結果表 は、 照会の要求に応じるためにデータベース・マネージャーが 1 つ以上の基礎表から選択または生成した行の集まりです。

要約表は、照会によって定義される表です。 この照会は、要約表のデータを判別するのにも使用されます。 要約表を使用すると、照会のパフォーマンスが向上します。 要約表を使用して照会の一部を解決することができると判別した場合、 データベース・マネージャーは、要約表を使用するようその照会を書き換えることがあります。 この決定は、 CURRENT REFRESH AGE および CURRENT QUERY OPTIMIZATION 特殊レジスターなどの特定の設定に基づいてなされます。

表では、列ごとにデータ・タイプを個別に定義する (つまり、 列のタイプをユーザー定義の構造タイプの属性に基づいたものにする) ことができます。 このような表は、タイプ付き表 と呼ばれます。 ユーザー定義の構造タイプは、タイプ階層の一部にすることができます。 サブタイプ は、 スーパータイプ から属性を継承します。 同様に、タイプ付き表はタイプ階層の一部にすることができます。 副表 は、 スーパー表 から列を継承します。 サブタイプ という用語は、 タイプ階層において 1 つのユーザー定義の構造タイプおよびその下にあるすべてのユーザー定義の構造タイプを指して用いられることに注意してください。 構造タイプ T の厳密な意味でのサブタイプ とは、 タイプ階層で T の下にある構造タイプのことです。 同様に副表 という用語は、 表階層において 1 つのタイプ付き表およびその下にあるすべてのタイプ付き表を指して用いられます。 表 T の厳密な意味での副表 とは、 表階層において T の下にある表のことです。

宣言済み一時表 は、DECLARE GLOBAL TEMPORARY TABLE ステートメントで作成され、 1 つのアプリケーションのために一時データを保持するときに使います。 この表は、アプリケーションがデータベースから切断されるときに、暗黙的に除去されます。


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