SQL 解説書

ALTER USER MAPPING

ALTER USER MAPPING ステートメントは、指定した連合サーバーの許可 ID について、 データ・ソースで使用する許可 ID またはパスワードを変更するときに使います。

呼び出し

このステートメントは、アプリケーション・プログラムに組み込むか、 あるいは動的 SQL ステートメントの使用によって発行することができます。 このステートメントは、動的に準備可能な実行可能ステートメントです。 しかし、バインド・オプション DYNAMICRULES BIND を適用する場合、 ステートメントを動的に準備することはできません (SQLSTATE 42509)。

許可

ステートメントの許可 ID が、データ・ソースへマップされる許可名と違う場合、 そのステートメントの許可 ID には SYSADM または DBADM 権限がなければなりません。 それらの権限がない場合、許可 ID と許可名が一致すれば、特権あるいは権限は必要ありません。

構文

>>-ALTER USER MAPPING FOR----+-authorization-name-+------------->
                             '-USER---------------'
 
>-----SERVER--server-name--------------------------------------->
 
                  .-,--------------------------------------------------.
                  V   .-ADD--.                                         |
>-----OPTIONS--(----+-+------+---user-option-name--string-constant--+--+---)->
                    | '-SET--'                                      |
                    '-DROP--user-option-name------------------------'
 
>--------------------------------------------------------------><
 

説明

authorization-name
ユーザーまたはアプリケーションが連合データベースへ接続するときの、 許可名を指定します。

USER
特殊レジスター USER の値。 USER を指定すると、ALTER USER MAPPING ステートメントの許可 ID は、 REMOTE_AUTHID ユーザー・オプションで指定したデータ・ソースの許可 ID にマップされます。

SERVER server-name
ローカル許可 ID へマップするリモート許可 ID を使ってアクセスできるデータ・ソースを指定します。 このローカル許可 ID は、authorization-name で示されるか、 または USER によって参照されるものです。

OPTIONS
変更するマッピングのために、使用可能にする、リセットする、 または削除するユーザー・オプションを指定します。 user-option-name とその設定の詳細は、 ユーザー・オプションを参照してください。

ADD
ユーザー・オプションを使用可能にします。

SET
ユーザー・オプションの設定を変更します。

user-option-name
使用可能にする、あるいはリセットするユーザー・オプションを指定します。

string-constant
user-option-name の設定を、文字ストリング定数として指定します。

DROP user-option-name
ユーザー・オプションを除去します。

例 1: Jim はローカル・データベースを使い、 ORACLE1 という Oracle データ・ソースに接続します。 そして許可 ID KLEEWEIN を使ってローカル・データベースにアクセスします。 KLEEWEIN は、CORONA (ORACLE1 へアクセスするときの許可 ID) へマップします。 Jim は新しい ID である JIMK を使用して ORACLE1 へのアクセスを開始します。 ここで、KLEEWEIN は JIMK へマップすることが必要になります。

      ALTER USER MAPPING FOR KLEEWEIN
         SERVER ORACLE1
         OPTIONS ( SET REMOTE_AUTHID 'JIMK'  )

例 2: Mary は連合データベースを使用して、 DORADO という DB2 ユニバーサル・データベース (OS/390 版) データ・ソースへ接続します。 そしてある許可 ID を使って DB2 にアクセスし、別の許可 ID で DORADO にアクセスします。 これら 2 つの ID のマッピングは作成してあります。 どちらの ID でも同じパスワードを使っていますが、 ここで、DORADO の ID 用に固有のパスワード ZNYQ を使うことにしました。 その結果、使用している連合データベースのパスワードを ZNYQ へマップしなければならなくなります。

      ALTER USER MAPPING FOR MARY
         SERVER DORADO
         OPTIONS ( ADD REMOTE_PASSWORD 'ZNYQ'  )
        


[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]