SQL 解説書

SET CURRENT DEGREE

SET CURRENT DEGREE ステートメントは、 CURRENT DEGREE 特殊レジスターに値を割り当てます。 このステートメントは、トランザクションの制御下にありません。

呼び出し

このステートメントは、アプリケーション・プログラムに組み込むか、 または動的 SQL ステートメントを使用して発行することができます。 このステートメントは、動的に準備可能な実行可能ステートメントです。

許可

このステートメントの実行には、特に権限は必要ありません。

構文

                         .-=-.
>>-SET--CURRENT--DEGREE--+---+----+-string-constant-+----------><
                                  '-host-variable---'
 

説明

CURRENT DEGREE の値は、 ストリング定数またはホスト変数の値によって置き換えられます。 値は 5 文字を超えない文字ストリングでなければなりません。 その値は、1 〜 32 767 (両端を含む) の整数の文字ストリング表現、 または 'ANY' でなければなりません。

SQL ステートメントが動的に準備される時点で、整数として表現される CURRENT DEGREE の値が 1 である場合には、 そのステートメントの実行に区画内並行性は使用されません。

SQL ステートメントが動的に準備される時点で、CURRENT DEGREE の値が数値である場合には、 そのステートメントの実行には、指定した度合いの区画内並行性を使用できます。

SQL ステートメントが動的に準備される時点で、 CURRENT DEGREE の値が 'ANY' である場合、そのステートメントの実行には、 データベース・マネージャーによって決定された度合いを用いた区画内並行性を使用できます。

host-variable
host-variable (ホスト変数) は、 そのデータ・タイプが CHAR または VARCHAR で、5 文字を超えない長さでなければなりません。 それより長いフィールドを指定すると、エラーになります (SQLSTATE 42815)。 実際に指定する値が、指定した置換値より大きい場合は、 入力の右側にブランクを入れる必要があります。 先行ブランクは使用できません (SQLSTATE 42815)。 すべての入力値は、大文字小文字を区別するものとして処理されます。 host-variable が標識変数を伴う場合、 その標識変数の値は NULL 値以外でなければなりません (SQLSTATE 42815)。

string-constant
string-constant (ストリング定数) の長さは 5 を超えてはなりません。

静的 SQL ステートメントの区画内並行性の度合いは、 PREP または BIND コマンドの DEGREE オプションを使用して制御できます。 これらのコマンドの詳細については、コマンド解説書 を参照してください。

区画内並行性の実際の実行時の度合いは、以下のより小さい値になります。

区画内並行性を使用するには、 intra_parallel データベース・マネージャー構成をオンにする必要があります。 オフに設定されている場合、このレジスターの値は無視され、 ステートメントは最適化に区画内並行性を使用しません (SQLSTATE 01623)。

SQL ステートメントによっては、区画内並行性を使用できません。 区画内並行性の度合いの詳細、および制約事項のリストについては、 管理の手引き を参照してください。

例 1: 以下のステートメントは、区画内並行性を禁止する CURRENT DEGREE を設定します。

   SET CURRENT DEGREE = '1'

例 2: 以下のステートメントは、区画内並行性を許可する CURRENT DEGREE を設定します。

   SET CURRENT DEGREE = 'ANY'


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