SQL 解説書

SYSCAT.COLUMNS

表または視点に定義されている列 (継承された列の中で適用できるものを含む) ごとに 1 行が含まれています。 すべてのカタログ視点は、SYSCAT.COLUMNS 表に項目を持っています。

表 51. SYSCAT.COLUMNS カタログ視点
列名 データ・タイプ ヌル値可 説明
TABSCHEMA VARCHAR(128)
この列を含む表または視点の修飾名。
TABNAME VARCHAR(128)
COLNAME VARCHAR(128)
列名。
COLNO SMALLINT
表または視点におけるその列の位置を示す番号。 番号は、0 から始まります。
TYPESCHEMA VARCHAR(128)
列のデータ・タイプが特殊タイプの場合、その修飾名。 それ以外の場合、TYPESCHEMA の値は SYSIBM、 TYPENAME はその列のデータ・タイプ (CHARACTER などの長い形式で) になります。 FLOAT または n が 24 より大きい FLOAT(n) が指定された場合、 TYPENAME は DOUBLE に名前変更されます。 n が 25 より小さい FLOAT(n) が指定された場合は、 TYPENAME は REAL に名前変更されます。 また、NUMERIC は DECIMAL に名前変更されます。
TYPENAME VARCHAR(18)
LENGTH INTEGER
データの最大長。 特殊タイプの場合は 0。 LENGTH 列は、DECIMAL フィールドに対する精度を示します。
SCALE SMALLINT
DECIMAL フィールドの位取り。 DECIMAL 以外の場合は 0 になります。
DEFAULT VARCHAR(254) Yes 列のデータ・タイプに対応する定数、特殊レジスター、 またはキャスト関数によって表された表の列に対するデフォルト値。 キーワード NULL の場合もあります。

値は、デフォルト値として指定された値から変換されることがあります。 たとえば、日時の定数は ISO 形式で表示され、 キャスト機能名はスキーマ名で修飾され、識別子は区切られています (注 3 を参照)。

DEFAULT 文節が指定されていない場合、または列が視点の列の場合は、ヌル値になります。

NULLS CHAR(1)

Y = 列はヌル値可能。

N = 列はヌル値不可。

式または関数から入手した視点の列の場合、値は N である可能性があります。 この場合でも、この視点を使用するステートメントが処理され、 算術計算エラーの警告を出された場合は、この列にヌル値が入ります。

注 1 を参照。

CODEPAGE SMALLINT
列のコード・ページ。 FOR BIT DATA 属性を指定して定義されていない文字ストリング列の場合、 値はデータベース・コード・ページです。 漢字ストリング列の場合、 値は (複合) データベース・コード・ページによる暗黙の DBCS コード・ページです。 それ以外の場合の値は 0 です。
LOGGED CHAR(1)
LOB タイプまたは LOB に基づく特殊タイプの列だけに適用されます (それ以外はブランク)。

Y = 列のログ記録を取る。

N = 列のログ記録を取らない。

COMPACT CHAR(1)
LOB タイプまたは LOB に基づく特殊タイプの列だけに適用されます (それ以外はブランク)。

Y = 記憶域内で列を圧縮する。

N = 列を圧縮しない。

COLCARD BIGINT
列の値の種類数。統計が収集されていない場合は -1。 継承列および階層表の列の場合は -2。
HIGH2KEY VARCHAR(254) Yes 列の 2 番目の最高値。 統計が収集されておらず、継承列および階層表の列の場合、このフィールドは空です。 注 2 を参照。
LOW2KEY VARCHAR(254) Yes 列の 2 番目の最低値。 統計が収集されておらず、継承列および階層表の列の場合、このフィールドは空です。 注 2 を参照。
AVGCOLLEN INTEGER
列の平均の長さ。 長形式フィールドまたは LOB の場合、または統計が収集されていない場合は -1。 継承列および階層表の列の場合は -2。
KEYSEQ SMALLINT Yes 表の基本キー内の列の位置番号。 副表および階層表の場合、このフィールドはヌル値です。
PARTKEYSEQ SMALLINT Yes 表の区分化キー内の列の位置番号。 列が区分化キーの一部でない場合、このフィールドはヌル値または 0。 副表および階層表の場合も、このフィールドはヌル値です。
NQUANTILES SMALLINT
この列の SYSCAT.COLDIST に記録された変位値の数。 統計がない場合は -1。継承列および階層表の列の場合は -2。
NMOSTFREQ SMALLINT
この列の SYSCAT.COLDIST に記録された最大頻出値の数。 統計がない場合は -1。継承列および階層表の列の場合は -2。
NUMNULLS BIGINT
列のヌル値の数が含まれています。 統計が収集されていない場合は -1。
TARGET_TYPESCHEMA VARCHAR(128) Yes 列のタイプが REFERENCE の場合、ターゲット・タイプの修飾名。 列のタイプが REFERENCE でない場合は、ヌル値。
TARGET_TYPENAME VARCHAR(18) Yes
SCOPE_TABSCHEMA VARCHAR(128) Yes 列のタイプが REFERENCE の場合、効力範囲 (ターゲット表) の修飾名。 列のタイプが REFERENCE でない場合や、効力範囲が定義されていない場合は、ヌル値。
SCOPE_TABNAME VARCHAR(128) Yes
SOURCE_TABSCHEMA VARCHAR(128)
列が使われたそれぞれの表階層における、表または視点の修飾名。 非継承列の場合、値は TBCREATOR および TBNAME と同じです。 非タイプ付き表および視点の場合はヌル値。
SOURCE_TABNAME VARCHAR(128)
DL_FEATURES CHAR(10) Yes DATALINK タイプ列だけに適用されます。 それ以外の場合、ヌル値です。 各文字の位置は、次のようにして定義されます。

  1. リンク・タイプ (URL の場合は U)
  2. リンク制御 (ファイルの場合は F、ファイルでない場合は N)
  3. 保全性 (すべての場合は A、なしの場合は N)
  4. 読み取り許可 (ファイル・システムの場合は F、データベースの場合は D)
  5. 書き込み許可 (ファイル・システムの場合は F、ブロック済みの場合は B)
  6. 回復 (する場合は Y、しない場合は N)
  7. リンク解除時の処理 (復元の場合は R、削除の場合は D、適用しない場合は N)
文字 8 〜 10 は、将来の使用のために予約されています。
SPECIAL_PROPS CHAR(8) Yes REFERENCE タイプ列だけに適用されます。 それ以外の場合、ヌル値です。 各文字の位置は、次のようにして定義されます。

オブジェクト識別子 (OID) 列 (yes の場合は Y、no の場合は N)

ユーザー生成またはシステム生成 (ユーザーの場合は U、システムの場合は S)

HIDDEN CHAR(1)
隠し列のタイプ

S = システムに管理される隠し列

列が隠されていない場合はブランク

INLINE_LENGTH INTEGER
基礎表の行で保持できる構造タイプの列の長さ。 ALTER/CREATE TABLE ステートメントで明示的に設定された値がない場合は 0 です。
IDENTITY CHAR(1)
'Y' はその列が識別列であることを示し、'N' はその列が識別列ではないことを示しています。
GENERATED CHAR(1)
生成される列のタイプ

A = 列の値が常に生成される

D = 列の値がデフォルトで生成される

列が生成されない場合はブランク

TEXT CLOB(64K)
キーワード AS で始まる、生成される列のテキストが入ります。
REMARKS VARCHAR(254) Yes ユーザー提供のコメント。
注:
  1. バージョン 2 以降では、 値 D (デフォルト値がヌルでないことを示す) は使用されなくなりました。 代わりに、WITH DEFAULT の使用は、 DEFAULT 欄の値がヌル以外であることによって示されます。
  2. バージョン 2 以降では、 数値データの表現が文字リテラルに変更されました。 サイズが 16 バイトから 33 バイトに拡大されました。
  3. バージョン 2.1.0 では cast-function 名は区切られていなかったため、 DEFAULT 列にこのように表示される場合があります。 また、視点列にはデフォルト値が含まれていたため、 これも DEFAULT 列に表示されます。


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