SQL 解説書

ALTER SERVER

ALTER SERVER ステートメント 58 は、以下の目的で使用します。

呼び出し

このステートメントは、アプリケーション・プログラムに組み込むか、 あるいは動的 SQL ステートメントの使用によって発行することができます。 このステートメントは、動的に準備可能な実行可能ステートメントです。 しかし、バインド・オプション DYNAMICRULES BIND を適用する場合、 ステートメントを動的に準備することはできません (SQLSTATE 42509)。

許可

このステートメントの許可 ID は、 連合データベースに対する SYSADM または DBADM のいずれかの権限を持っている必要があります。

構文

>>-ALTER SERVER------------------------------------------------->
 
>-----+-server-name--+------------------------------+-----------------------------------+>
      |              '-VERSION--| server-version |--'                                   |
      '-TYPE--server-type--+----------------------------------------------------------+-'
                           '-VERSION--| server-version |--+------------------------+--'
                                                          '-WRAPPER--wrapper-name--'
 
                  .-,----------------------------------------------------.
                  V   .-ADD--.                                           |
>-----OPTIONS--(----+-+------+---server-option-name--string-constant--+--+---)->
                    | '-SET--'                                        |
                    '-DROP--server-option-name------------------------'
 
>--------------------------------------------------------------><
 
server-version
 
|---+-version--+--------------------------+-+-------------------|
    |          '-.--release--+---------+--' |
    |                        '-.--mod--'    |
    '-version-string-constant---------------'
 

説明

server-name
要求された変更を適用する対象のデータ・ソースについて、 連合サーバーの名前を指定します。 このデータ・ソースは、カタログに記述されているものでなければなりません。

VERSION
server-name の後にある VERSION とそのパラメーターは、 server-name に示されている新しいバージョンのデータ・ソースを指定します。

version
バージョン番号を指定します。 version は整数でなければなりません。

release
version で示されたバージョンのリリース番号を指定します。 release は整数でなければなりません。

mod
release で示されたリリースのモディフィケーション番号を指定します。 mod は整数でなければなりません。

version-string-constant
バージョンの正式名称を指定します。 version-string-constant は単一値 (たとえば、'8i') にすることができます。 あるいは、versionrelease、 そして該当する場合は mod を連結した値にすることができます (たとえば、'8.0.3')。

TYPE server-type
要求された変更を適用する対象のデータ・ソースのタイプを指定します。 このサーバー・タイプは、カタログにリストされているものでなければなりません。

VERSION
server-type の後の VERSION とそのパラメーターでは、 サーバー・オプションを使用可能にする、リセットする、 あるいは除去するときの対象となるデータ・ソースのバージョンを指定します。

WRAPPER wrapper-name
server-type および server-version に示されたタイプおよびバージョンの データ・ソースと対話するために、連合サーバーが使用するラッパーの名前を指定します。 このラッパーは、カタログにリストされていなければなりません。

OPTIONS
server-name に示されたデータ・ソースのために、 あるいは server-type および関連パラメーターに示されたデータ・ソースのカテゴリーのために、 どのサーバー・オプションを使用可能にする、リセットする、または除去するかを指定します。 server-option-name とその設定の詳細は、 サーバー・オプションを参照してください。

ADD
サーバー・オプションを使用可能にします。

SET
サーバー・オプションの設定を変更します。

server-option-name
使用可能にする、あるいはリセットするサーバー・オプションを指定します。

string-constant
server-option-name の設定を、文字ストリング定数として指定します。

DROP server-option-name
サーバー・オプションを除去します。

例 1: ID が未変更のままとなる場合に、 Oracle 8.0.3 データ・ソースへ許可 ID がいつ送信されるかを確認します。 さらに、これらのデータ・ソースは、 アップグレードした CPU (ローカル CPU の半分の速度) 上での実行をすでに開始しているとします。 最適化プログラムにこの統計を通知します。

      ALTER SERVER
         TYPE ORACLE
         VERSION 8.0.3
         OPTIONS
            ( ADD FOLD_ID 'N',
            SET CPU_RATIO '2.0' )

例 2: SUNDIAL という DB2 ユニバーサル・データベース (AS/400 版) バージョン 3.0 データ・ソースが、 バージョン 3.1 にアップグレードされていることを指示します。

      ALTER SERVER SUNDIAL
         VERSION 3.1


脚注:

58
このステートメントでは、 SERVER という語と、server- で開始するパラメーター名は、 連合システムでのデータ・ソースを指しています。 そのようなシステムでの連合サーバー、 あるいは DRDA アプリケーション・サーバーを指すわけではありません。 連合システムについての詳細は、DB2 連合システムを参照してください。 DRDA アプリケーション・サーバーについての詳細は、 分散リレーショナル・データベースを参照してください。


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