SQL 解説書

SET PASSTHRU

SET PASSTHRU ステートメントは、データ・ソースのネイティブ SQL を、 直接そのデータ・ソースに送信するセッションをオープンおよびクローズします。 このステートメントは、トランザクションの制御下にはありません。

呼び出し

このステートメントは、対話式に発行することができます。 このステートメントは、動的に準備可能な実行可能ステートメントです。

許可

このステートメントの許可 ID が持つ特権には、以下の事柄を行う許可がなければなりません。

構文

>>-SET PASSTHRU----+-server-name-+-----------------------------><
                   '-RESET-------'
 

説明

server-name
パススルー・セッションをオープンするデータ・ソースを指定します。server-name は、カタログに記述されていなければなりません。

RESET
パススルー・セッションをクローズします。

パススルーを使用する際の指針および制約事項については、 パススルー機能の処理を参照してください。

例 1: データ・ソース BACKEND に対するパススルー・セッションを開始します。

   strcpy (PASS_THRU,"SET PASSTHRU BACKEND");
   EXEC SQL EXECUTE IMMEDIATE :PASS_THRU;

例 2: PREPARE ステートメントを使ってパススルー・セッションを開始します。

   strcpy (PASS_THRU,"SET PASSTHRU BACKEND");
   EXEC SQL PREPARE STMT FROM :PASS_THRU;
   EXEC SQL EXECUTE STMT;

例 3: パススルー・セッションを終了します。

   strcpy (PASS_THRU_RESET,"SET PASSTHRU RESET");
   EXEC SQL EXECUTE IMMEDIATE :PASS_THRU_RESET;

例 4: PREPARE および EXECUTE ステートメントを使って、 パススルー・セッションを終了します。

   strcpy (PASS_THRU_RESET,"SET PASSTHRU RESET");
   EXEC SQL PREPARE STMT FROM :PASS_THRU_RESET;
   EXEC SQL EXECUTE STMT;

例 5: データ・ソースに移動するセッションをオープンし、 このデータ・ソースにある表のクラスター索引を作成し、 それからパススルー・セッションを終了します。

strcpy (PASS_THRU,"SET PASSTHRU BACKEND");
EXEC SQL EXECUTE IMMEDIATE :PASS_THRU;
EXEC SQL PREPARE STMT                 pass-through mode
   FROM "CREATE UNIQUE
         CLUSTERED INDEX TABLE_INDEX
         ON USER2.TABLE               table is not an
         WITH IGNORE DUP KEY";         alias
EXEC SQL EXECUTE STMT;
STRCPY (PASS_THRU_RESET,"SET PASSTHRU RESET");
EXEC SQL EXECUTE IMMEDIATE :PASS_THRU_RESET;


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